JP6759806B2 - 接続相推定プログラム、装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は接続相推定プログラム、接続相推定装置及び接続相推定方法に関する。
3以上の配電線のうちのいずれか2つの配電線に接続されたトランスの接続相を判定する第1の技術が提案されている。第1の技術では、トランスに接続された電力消費源で消費された電力値と、3以上の配電線の各々の配電線に流れた電流値とに基づいて、各々の配電線に対応して電力と電流との相関を示す相関値を算出する。そして、算出した相関値に基づいて、3以上の配電線のうちトランスが接続された2つの配電線を判定し、電力値に基づいて、判定した2つの配電線がトランスに接続された配電線であることの尤度を算出する。
また、電力系統の各所に配置したセンサの出力を用いて電力系統の状態を推定する第2の技術も提案されている。第2の技術では、特定ノードでの電力状態を推定するにあたり、電力負荷の力率等の影響で出力が特異な傾向を示すセンサを判定し、該当するセンサの出力を除外して電力系統の状態を推定する。
また、第1の技術と同様にトランスの接続相を判定する第3の技術では、高圧配電線の各相の消費電力、電圧又は電流の時間変化パターンのうち、消費先における消費電力、電圧又は電流の時間変化パターンと最も相関が高い時間変化パターンを特定する。そして、特定した時間変化パターンに対応する相を、消費先に対する送電経路の分岐の際の相と判定する。
特開2015−161541号公報 特開2013−74639号公報 特開2015−76994号公報
系統電力の配電系には、複数本の配電線の組が、各々複数本の配電線を含む配電線の複数の組に分岐している箇所が存在している。配電線の分岐箇所での配電線の接続相を推定したい場合、例えば前述した第1の技術や第3の技術を適用し、分岐前の配電線の組と分岐後の配電線の1つの組との間で電流値等の相関を演算して接続相を推定することが考えられる。この演算及び推定を分岐後の配電線の組それぞれについて行って接続相の推定結果を統合すれば、原理的には、分岐後の各配電線について分岐前の配電線との接続相を推定できる。
しかしながら、分岐前の配電線の組と分岐後の配電線の特定の組との間で電流値の相関を演算する場合、分岐後の配電線の複数の組のうち前記特定の組以外の組に属する配電線を流れる電流値が相関の演算におけるノイズ成分になり、演算の精度が低下する。特に、特定の組以外の組に属する配電線を流れる電流値が大きくなると、これに伴って上記のノイズ成分が増大することで、接続相の推定精度が大幅に低下する。そして、分岐後の配電線の組単位での接続相の推定精度が低下すると、それぞれの組についての接続相の推定結果を統合しても、各配電線の接続相を十分な精度で推定することはできない。また、この課題は第2の技術を適用しても解決できない。
一つの側面では、本発明は、配電線の分岐での配電線の接続相の推定精度を向上させることが目的である。
一つの実施態様では、複数本の第1配電線の組が各々複数本の第2配電線を含む第2配電線の複数の組に分岐している系統電力の配電系における、前記第1配電線及び前記第2配電線の各々の電流値情報を取得する。また、前記第2配電線の第1の組に属する前記第2配電線の電流値情報と、前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の残余の組に属しかつ同一の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値を減算した電流値情報と、の相関値を演算する。この相関値の演算は、前記第1配電線の組と複数の前記第2配電線の組との接続の組み合わせについて各々行う。そして、演算した前記相関値に基づいて前記第1配電線と前記第1の組に属する前記第2配電線との接続相を推定する。
一つの側面として、配電線の分岐での配電線の接続相の推定精度を向上させることができる、という効果を有する。
接続相推定装置及びその周辺の機能ブロック図である。 配電網の一例を示す概略図である。 線電流データの一例を示す図表である。 配電網情報の一例を示す図表である。 接続相推定装置として機能するコンピュータの概略構成図である。 比較技術を説明するための概念図である。 比較技術の接続パターンの一例を示す概念図である。 接続相推定処理を示すフローチャートである。 接続相推定処理を説明するための概念図である。 三相2分岐の例における提案技術を説明するための概念図である。 三相2分岐での提案技術の接続パターンの一例(一部)を示す概念図である。 分岐の下流側の配電線の組の中に分岐の上流側の配電線よりも配電線の本数が少ない組が含まれている場合の演算を説明するための概念図である。 本願発明者等が実施した数値実験で使用した仮想配電網の一例を示す概略図である。 仮想配電網の他の例を示す概略図である。 数値実験の結果を示す図表である。 数値実験における比較技術の相関係数の演算結果の一例を示す図表である。 数値実験における提案技術の相関係数の演算結果の一例を示す図表である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。まず図2を参照し、本実施形態で接続相を推定する配電線を含む、系統電力の配電網(配電系)の一例を説明する。
図2に示す配電網100は、三相で高圧(例えば6.6[kV])の交流電力を生成する配電変電所102を含んでいる。図2の例では配電系統が三相3線式とされ、配電変電所102には3本の高圧配電線104-0の組の一端が接続されている。配電変電所102で生成された三相で高圧の交流電力は3本の高圧配電線104-0を通じて送電される。なお、以下では配電変電所102から送電方向下流側へ延びる3本の高圧配電線104-0を、それぞれA相、B相、C相と称して区別する。
高圧配電線104-0の組は、3本の高圧配電線104-1の組と、3本の高圧配電線104-2の組と、の2つに分岐している(分岐数n=2)。なお、以下では「高圧配電線」を単に「配電線」と称し、個々の配電線104-0〜104-2を区別しない場合は「配電線104」と称する。また、配電線104の分岐から送電方向下流側へ延びるn個の配電線104の組のうち、i番目(i=1〜n)の組に属する配電線104を「配電線104-i」と表記する。なお図2は、図面の錯綜を避けるため、配電線104の分岐を1個のみ示しているが、配電線104の分岐は、配電線104の始端から終端までの間に複数に設けられている。また、個々の分岐における分岐数nもn=2に限られるものではなく、例えば分岐数n=4程度までの分岐は実際に存在している。
また、配電線104-0の組の途中にはセンサ内蔵開閉器106-0が設置され、配電線104-1の組の途中にはセンサ内蔵開閉器106-1が設置され、配電線104-2の組の途中にはセンサ内蔵開閉器106-2が設置されている。なお、以下では「センサ内蔵開閉器」を単に「センサ」と称し、個々のセンサ106-0〜106-2を区別しない場合は「センサ106」と称する。また、配電線104の分岐から送電方向下流側へ延びるn個の配電線104の組のうち、i番目(i=1〜n)の組の途中に設けられたセンサ106を「センサ106-i」と表記する。センサ106は、通信線108を介して管理サーバ110と接続されており、個々の配電線104の線電流を一定の時間間隔で、例えば30分間隔で測定し、線電流の測定結果を管理サーバ110へ送信する。
なお、図2は配電線104-1,104-2の組の途中にセンサ106-1,106-2が各々設置された例を示している。しかし、配電線104の始端から終端までに設置されるセンサ106の数は、例えば数個〜十個程度であり、一般にセンサ106は、分岐後の配電線104のうち大容量の分岐先(分岐から下流側へ延びるn個の組のうち線電流が比較的大きい組)に設置される。また、以下では、センサ106から送電方向下流側に延びる3本の配電線104を、それぞれa相、b相、c相と称して区別する。また、本実施形態では、個々のセンサ106が、同一時刻または同一とみなせる所定時間差以内の時刻にa相〜c相の配電線104の線電流を測定するものとする。
配電線104の途中には、互いに異なる複数の位置に低圧配電設備112が各々接続されている。配電線104に接続される低圧配電設備112の数は、例えば数十〜数千程度である。なお図2は、図面の錯綜を避けるため、センサ106-1,106-2の設置位置よりも送電方向下流側の位置で、配電線104に低圧配電設備112が接続されている例を示している。しかし、配電線104への低圧配電設備112の接続位置は、図2に示した位置に限られるものではなく、例えば、センサ106-1,106-2の設置位置よりも送電方向上流側の位置においても、配電線104に低圧配電設備112が接続されていてもよい。
低圧配電設備112は、3本の配電線104のうちの何れか2本に一次側コイルが接続された単相のトランス114と、トランス114の二次側コイルに一端が接続された複数本の低圧配電線116と、を含んでいる。トランス114は単相で低圧(例えば105[V])の交流電力を生成し、トランス114で生成された単相で低圧の交流電力は低圧配電線116を通じて送電される。
低圧配電線116には、個々の需要家に近接した箇所において、個々の需要家に対応する引込線が各々接続されており、個々の需要家へは、低圧配電線116及び引込線を介して単相で低圧の交流電力が供給される。なお、1つの低圧配電設備112(1つのトランス114)の配下の需要家の数(1つのトランス114の二次側に接続された同じ低圧配電線116に接続されている需要家の数)は、例えば10〜20程度である。
なお、図2において、配電線104-0は第1配電線の一例であり、配電線104-1,104-2は第2配電線の一例である。
次に図1を参照し、図2に示したような配電網100において配電線104の分岐での配電線104の接続相(分岐の上下流に位置するセンサ106同士の接続相)を推定する接続相推定装置10を説明する。接続相推定装置10は、センサ選択部12、線電流データ取得部14、相関演算部16、接続相推定部18、整合性判定部20及び判定結果出力部22を含んでいる。また、接続相推定装置10には、線電流データ26を記憶する第1記憶部24と、配電網情報30を記憶する第2記憶部28と、が接続されている。
図4に示すように、第2記憶部28に記憶されている配電網情報30は、配電網100の個々のセンサ106毎に、例えば以下の情報を含む情報が登録されている。すなわち、配電網情報30は、個々のセンサ106のIDと、個々のセンサ106に対して送電方向上流側に隣り合うセンサ(以下「上流側センサ」という)106のIDと、個々のセンサ106と上流側センサ106との接続相を表す線種登録情報を含んでいる。
センサ選択部12は、第2記憶部28に記憶されている配電網情報30に基づいて、接続相の推定対象のセンサ106を選択すると共に、推定対象のセンサ106の上流側センサ106を選択する。
図3に示すように、第1記憶部24に記憶されている線電流データ26は、個々のセンサ106によって一定の時間間隔(図3の例では30分)で計測された配電線104のa相、b相及びc相の線電流の時系列データである。線電流データ取得部14は、センサ選択部12によって選択されたセンサ106(接続相推定対象のセンサ106及びその上流側センサ106)によって計測された線電流を表す線電流データを第1記憶部24から取得する。
相関演算部16は、配電線104の分岐の上流側の配電線104の組と、分岐の下流側の配電線104の複数の組と、の接続の全ての組み合わせに対応する個々の接続パターン毎に、配電線104の接続相を推定するための相関係数複合指標ρを各々演算する。なお、kは個々の接続パターンを識別する変数であり、分岐の下流側の配電線104の組の数(分岐数)をnとしたときに、k=1〜6の値をとる。相関係数複合指標ρは、分岐の下流側の配電線104の個々の組をi(=1〜n)としたときに、分岐の下流側の配電線104の個々の組毎に求めた相関値ρk,iの平均値である。
なお、相関値ρk,iは、線電流Ii,σiと線電流(I0−ΣIj,σj)との各相毎の相関値の平均値である。線電流I0は分岐の上流側のx相(a相、b相及びc相の何れか)の配電線104-0の線電流、線電流Ii,σiは、分岐の下流側のi番目の組に属しかつ分岐の上流側のx相の配電線104-0との接続を仮定した配電線104の線電流である。また、jは分岐の下流側の配電線104の個々の組を識別する変数(但し、j≠i)であり、線電流ΣIj,σjは、分岐の下流側のj番目の組に属しかつ分岐の上流側のx相の配電線104-0との接続を仮定した配電線104の線電流の総和である。
接続相推定部18は、相関演算部16によって個々の接続パターンk毎に演算された相関係数複合指標ρに基づいて、分岐の上流側の配電線104の組と、分岐の下流側の配電線104の複数の組と、の接続相を推定する。整合性判定部20は、接続相推定部18による配電線104の接続相の推定結果を、配電網情報30に含まれる線種登録情報と照合することで、線種登録情報の整合性を判定する。判定結果出力部22は、整合性判定部20による線種登録情報の整合性の判定結果を、表示装置に表示したり、印刷装置で印刷することで出力する。
なお、線電流データ取得部14は開示の技術における取得部の一例であり、相関演算部16は開示の技術における演算部の一例であり、接続相推定部18は開示の技術における推定部の一例であり、整合性判定部20は開示の技術における判定部の一例である。
接続相推定装置10は、例えば図5に示すコンピュータ50で実現することができる。コンピュータ50はCPU52、一時記憶領域としてのメモリ54及び不揮発性の記憶部56を含む。また、コンピュータ50は、入出力装置58が接続される入出力インターフェース(I/F)60を備える。また、コンピュータ50は、記録媒体62に対するデータの読み出し及び書き込みを行う読出書込装置(R/W)64、及び、ネットワーク118に接続される通信I/F66を含む。CPU52、メモリ54、記憶部56、入出力I/F60、R/W64及び通信I/F66は、バス68を介して互いに接続されている。
記憶部56はHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶部56には、コンピュータ50を接続相推定装置10として機能させるための接続相推定プログラム70が記憶されている。CPU52は、接続相推定プログラム70を記憶部56から読み出してメモリ54に展開し、接続相推定プログラム70が有するプロセスを順次実行する。
接続相推定プログラム70は、センサ選択プロセス72、線電流データ取得プロセス74、相関演算プロセス76、接続相推定プロセス78、整合性判定プロセス80及び判定結果出力プロセス82を含む。
CPU52は、センサ選択プロセス72を実行することで、図1に示すセンサ選択部12として動作する。また、CPU52は、線電流データ取得プロセス74を実行することで、図1に示す線電流データ取得部14として動作する。また、CPU52は、相関演算プロセス76を実行することで、図1に示す相関演算部16として動作する。また、CPU52は、接続相推定プロセス78を実行することで、図1に示す接続相推定部18として動作する。また、CPU52は、整合性判定プロセス80を実行することで、図1に示す整合性判定部20として動作する。また、CPU52は、判定結果出力プロセス82を実行することで、図1に示す判定結果出力部22として動作する。これにより、接続相推定プログラム70を実行したコンピュータ50が、接続相推定装置10として機能することになる。
また、ネットワーク118には管理サーバ110が接続されており、管理サーバ110の記憶部117には線電流データ26及び配電網情報30が記憶されている。接続相推定装置10として機能するコンピュータ50は、ネットワーク118及び通信I/F66を介して管理サーバ110から線電流データ26及び配電網情報30を取得する。この態様において、管理サーバ110は第1記憶部24及び第2記憶部28として機能する。
なお、線電流データ26及び配電網情報30は、記憶部56に記憶させておくことで、記憶部56を第1記憶部24及び第2記憶部28として機能させるようにしてもよい。また、接続相推定装置10は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に本実施形態の作用として、まず比較技術を説明する。ここで説明する比較技術は、前述した第1の技術や第3の技術に基づいて、配電線の分岐での配電線の接続相を推定する技術である。一例として、図6に示す配電網の分岐箇所は、3本の配電線104-0の組が、3本の配電線104-1の組と、3本の配電線104-2の組と、の2つに分岐している(分岐数n=2)。また、配電線104-0の途中にセンサ106-0が設置され、配電線104-1の途中にセンサ106-1が設置され、配電線104-2の途中にセンサ106-2が設置されている。
比較技術は、分岐の下流側に存在する2個の配電線104の組(2個のセンサ106)のうちの何れか1つについて、分岐の上流側に存在する配電線104-0の組(センサ106-0)との接続相を推定する。図6は、配電線104-1の組(センサ106-1)を接続相の推定対象とした例を示している。配電線104-0の組(センサ106-0)と配電線104-1の組(センサ106-1)との接続の組み合わせσは、図7に示すように6通りである(接続パターンの総数y=6)。
接続パターン1は、配電線104-0(センサ106-0)のa相と配電線104-1(センサ106-1)のa相が接続されていると仮定し、配電線104-0(センサ106-0)のb相と配電線104-1(センサ106-1)のb相が接続されていると仮定している。また、接続パターン1は、配電線104-0(センサ106-0)のc相と配電線104-1(センサ106-1)のc相が接続されていると仮定している。このため、比較技術は、接続パターン1については、線電流I0aと線電流I1aとの相関値、線電流I0bと線電流I1bとの相関値、及び、線電流I0cと線電流I1cとの相関値を各々演算し、演算した各相毎の相関値の平均値を演算する。
そして、比較技術は、上記の演算を接続パターン1〜6について各々行い、相関値の平均値が最大値を示した接続パターンを、配電線104-0の組(センサ106-0)と配電線104-1の組(センサ106-1)との接続相と推定する。
但し、図6に示すように、配電線104-0の線電流Iは、配電線104-1の線電流I、配電線104-2の線電流I、及び、センサ106-0とセンサ106-1,106-2との間での需要家の電力消費や送電ロスによって失われる電流Iの和である。このため、線電流Iと線電流Iとの相関は線電流I及び電流Iの大きさに依存し、線電流Iや電流Iが大きくなるに従って線電流Iと線電流Iとの相関が小さくなる。従って、比較技術は、分岐の上流側の配電線104-0の組の線電流のうち、分岐の下流側の接続相推定対象の配電線104-1の組の線電流以外の電流成分の割合が高くなるに従って、配電線の分岐での配電線104-1の組の接続相の推定精度が低下する。
例えば、配電線104-0から配電線104-2への分岐が大容量の分岐である場合は線電流Iが大きな値となるので、線電流Iと線電流Iとの相関が小さくなることで、配電線104-1の組の接続相の推定精度が低下する。また、比較技術は、接続相推定対象を分岐の下流側の配電線104-2の組(センサ106-2)に切り替えて接続相を推定し、各組についての接続相の推定結果を統合したとしても、分岐の下流側の配電線の各組毎の接続相の推定精度は向上しない。
上記に基づき本実施形態では、分岐の上流側の配電線104の組と、分岐の下流側の配電線104の複数の組と、の接続の全ての組み合わせに対応する個々の接続パターンk毎に、配電線104の接続相を推定するための相関係数複合指標ρを各々演算する。相関係数複合指標ρは、分岐の下流側の配電線104の組の数(分岐数)をn、分岐の下流側の配電線104の個々の組をi(=1〜n)としたときに、分岐の下流側の配電線104の個々の組毎に求めた相関値ρk,iの平均値である。
なお、相関値ρk,iは、線電流Ii,σiと線電流(I−ΣIj,σj)との相関値の各相毎の平均値である。線電流Iは分岐の上流側のx相の配電線104-0の線電流、線電流Ii,σiは、分岐の下流側のi番目の組に属しかつ分岐の上流側のx相の配電線104-0との接続を仮定した配電線104の線電流である。また、線電流ΣIj,σjは、分岐の下流側のj番目(j≠i)の組に属しかつ分岐の上流側のx相の配電線104-0との接続を仮定した配電線104の線電流の総和である。そして、本実施形態では、相関係数複合指標ρが最大値を示した接続パターンを、分岐の下流側の配電線104の各組の接続相と推定する。
以下、配電網100における配電線104の接続相の推定が指示された場合に、CPU52によって接続相推定プログラム70が実行されることで、接続相推定装置10で行われる接続相推定処理について、図8を参照して説明する。なお、配電線104の分岐における配電線104の接続相は、配電網100の工事において配電線104の捻架などの作業が行われた場合に変化する可能性があるので、接続相推定処理は定期的に実行することが好ましい。
接続相推定処理のステップ150において、センサ選択部12は、第2記憶部28に記憶されている配電網情報30を参照し、配電網情報30に情報が登録されているセンサ106の中から、接続相の推定対象とする何れか1つのセンサ106を選択する。なお、接続相の推定対象とするセンサ106は、上流側センサ106が存在しているセンサ106(配電網情報30に上流側センサ106のIDが登録されているセンサ106)であればよい。接続相推定処理では、ステップ150を繰り返すことで配電網100の各センサ106を接続相の推定対象として順に選択するが、配電網100の下流側から順にセンサ106を選択してもよいし、配電網100の上流側から順にセンサ106を選択してもよい。
次のステップ152において、センサ選択部12は、ステップ150で接続相の推定対象として選択したセンサ106の上流側センサ106のIDを配電網情報30から取得する。ステップ154において、センサ選択部12は、配電網情報30を参照し、接続相の推定対象のセンサ106と上流側センサ106のIDが同一のセンサ106(接続相の推定対象のセンサ106と同一の分岐の下流側に位置しているセンサ106)を探索する。
接続相の推定対象のセンサ106と上流側センサ106との間に、一例として図9に示すような配電線104の分岐が存在している場合、上記の探索でセンサ106-1〜106-nのうちの残余のセンサ106が該当するセンサ106として抽出される。センサ選択部12は、該当するセンサ106が抽出された場合、抽出された全てのセンサ106を接続相の推定対象に追加し、接続相の推定対象のセンサ106の総数を分岐数nに設定することで、分岐数nを判別する。なお、上記の探索で該当するセンサ106が抽出されなかった場合、センサ選択部12は、分岐数n=1(分岐無し)に設定する。
なお、上述したステップ150〜154で選択した接続相の推定対象のn個のセンサ106の何れかに接続された配電線104の組n個は、開示の技術における「第2配電線の複数の組」の一例である。また、上流側センサ106に接続された配電線104の組は、開示の技術における「第1配電線の組」の一例である。
ステップ156において、線電流データ取得部14は、第1記憶部24に記憶されている線電流データ26から、接続相の推定対象のn個のセンサ106及び上流側センサ106で各々計測された個々の配電線104の線電流の時系列データを各々取得する。なお、ステップ156で取得される線電流データは、開示の技術における電流値情報の一例である。
ステップ158において、相関演算部16は、上流側センサ106と接続相の推定対象のn個のセンサ106との間の配電線104の接続の全ての組み合わせに対応する接続パターンを生成する。例えば図9に示すように、各センサ106に接続された配電線104の本数が3の場合、接続相の推定対象のi番目のセンサ106に接続された3本の配電線104と、上流側センサ106に接続された3本の配電線104の接続の組み合わせσは6通りとなる。このため、ステップ158で生成する接続パターンの総数y=6になる。
具体例を挙げると、図10に示す配電網は、上流側センサ106-0と接続相推定対象の2個のセンサ106-1,106-2との間で、3本の配電線104-0の組が3本の配電線104-1の組と3本の配電線104-2の組とに分岐している(分岐数n=2)。この場合、接続パターンの総数yは、図11にも示すようにy=62=36になる。
一例を説明すると、接続パターン1は、配電線104-0(センサ106-0)のa相に、配電線104-1(センサ106-1)のa相と、配電線104-2(センサ106-2)のa相と、が各々接続されていると仮定している。また接続パターン1は、配電線104-0(センサ106-0)のb相に、配電線104-1(センサ106-1)のb相と、配電線104-2(センサ106-2)のb相と、が各々接続されていると仮定している。また接続パターン1は、配電線104-0(センサ106-0)のc相に、配電線104-1(センサ106-1)のc相と、配電線104-2(センサ106-2)のc相と、が各々接続されていると仮定している。
ステップ160において、相関演算部16は、ステップ158で生成した個々の接続パターンを識別するための変数kに1を設定する。またステップ162において、相関演算部16は、接続相推定対象の個々のセンサ106(に接続された配電線104の組)を識別するための変数iに1を設定する。
ステップ164において、相関演算部16は、k番目の接続パターンにおけるi番目のセンサ106(に接続された配電線104の組)について、次の(1)式で表される相関値の各相毎の平均値ρk,iを演算する。
なお(1)式において、ρ(A,B)は変数Aと変数Bとの相関値を演算することを表す。また、Iは配電線104-0の組のうちx相の配電線104-0の線電流である。また、Ii,σiは、i番目の配電線104-iの組のうち、k番目の接続パターンにおいてx相の配電線104-0に接続されていると仮定している配電線104-iの線電流である。また、σはk番目の接続パターンでのj(但しj≠i)番目の配電線104-iの組における接続パターンを表す。そしてIj,σjは、j番目の配電線104-jの組のうち、k番目の接続パターンにおいてx相の配電線104-0に接続されていると仮定している配電線104-jの線電流である。
従って(1)式は、x相の配電線104-0との接続を仮定した配電線104-iの線電流Ii,σiと、x相の配電線104-0の線電流Iからx相の配電線104-0との接続を仮定したn-1本の配電線104-jの線電流Ij,σjの総和を減算した値との相関値を演算する。そして、(1)式は、上記の線電流Ii,σiと線電流(I−ΣIj,σj)との相関値を各相毎に演算し、その平均値を相関値の平均値ρk,iとして演算している。
なお、線電流Ii,σi及び線電流(I−ΣIj,σj)は何れも時系列データである。このため、上記の相関値の演算は、例えば、線電流Ii,σi及び線電流(I−ΣIj,σj)を周波数領域のデータに変換し、周波数ωk毎に相関値を演算し、周波数ωk毎の相関値を積算することで実現することができる。また、周波数領域のデータに変換することなく、時間領域で所定時間毎の相関値を演算して積算することで、上記の相関値を演算するようにしてもよい。
また、分岐数n=1の場合、すなわち接続相推定対象のセンサ106と上流側センサ106の間に配電線の分岐が存在しない場合は、(1)式における線電流Ij,σj=0になることで、線電流Ii,σiと線電流Iとの各相毎の相関値の平均値が演算されることになる。
次のステップ166において、相関演算部16は、変数iが分岐数nに達したか否か判定する。ステップ166の判定が否定された場合はステップ168へ移行し、ステップ168において、相関演算部16は、変数iを1だけインクリメントし、ステップ164に戻る。これにより、ステップ166の判定が肯定される迄、ステップ164〜168が繰り返される。
ステップ166の判定が肯定されるとステップ170へ移行し、ステップ170において、相関演算部16は、k番目の接続パターンの相関係数複合指標ρとして、相関値ρk,1〜ρk,nの平均値を演算し、演算結果をメモリ54等に記憶させる。上述したステップ160〜170によりk番目の接続パターンについて演算される相関係数複合指標ρは、先の(1)式を含む次の(2)式で表される。なお、(2)式において、ρ(σ1,…,σn)は、分岐の下流側のn個の配電線104の組の各々における上流側の配電線104-0の組との接続の組み合わせσ〜σが、それぞれk番目の接続パターンに対応する1つの場合であるときの相関係数であることを表す。
ステップ172において、相関演算部16は、変数kが接続パターンの総数yに達したか否か判定する。ステップ172の判定が否定された場合はステップ174へ移行し、ステップ174において、相関演算部16は、変数kを1だけインクリメントし、ステップ162に戻る。これにより、ステップ172の判定が肯定される迄、ステップ162〜174が繰り返され、先のステップ158で生成されたy個の接続パターンについて、相関係数複合指標ρが各々演算される。
ステップ176において、接続相推定部18は、y個の接続パターンについて各々演算した相関係数複合指標ρ1〜ρyの最大値を抽出する。そして、相関係数複合指標ρが最大値を示す接続パターンを、上流側センサ106-0と接続相推定対象のセンサ106-1〜106-nの間、すなわち配電線104-0の組から配電線104-1の組〜104-nの組への分岐の接続相を表していると推定する。
ステップ178において、整合性判定部20は、接続相推定部18によって推定された上流側センサ106-0と接続相推定対象のセンサ106-1〜106-nの間の接続相を、配電網情報に含まれる接続相推定対象のセンサ106の線種登録情報と照合する。そして整合性判定部20は、接続相推定対象のセンサ106の線種登録情報が、接続相推定部18による接続相の推定結果と整合しているか否かを判定し、整合性の判定結果をメモリ54等に記憶させる。この整合性の判定結果には、接続相推定対象とした個々のセンサ106毎に、少なくとも線種登録情報の整合性の有無を表す情報が含まれ、線種登録情報の整合性が無しのセンサ106については、線種登録情報の正誤表やそれに類する情報も追加される。
ステップ180において、センサ選択部12は、配電網情報30に情報が登録され、かつ上流側センサ106が存在している全てのセンサ106を接続相推定対象として処理したか否か判定する。該当するセンサ106が残存している場合には、ステップ180の判定が否定されてステップ150に戻り、新たなセンサ106を接続相推定対象に選択してステップ150以降の処理を繰り返す。これにより、配電網情報30に情報が登録され、かつ上流側センサ106が存在している全てのセンサ106について、上流側センサ106との間の配電線104の接続相が各々推定される。
ステップ180の判定が肯定されるとステップ182へ移行し、ステップ182において、判定結果出力部22は、整合性判定部20による個々のセンサ106毎の線種登録情報の整合性の判定結果を出力し、接続相推定処理を終了する。ステップ182で出力された線種登録情報の整合性の判定結果は、配電網100の管理者による配電網情報30の更新などに利用される。
なお、上記では配電線104-0(第1配電線)の本数が3の場合を説明したが、これに限られるものではなく、配電線104-0(第1配電線)の本数は2でも4以上でもよい。配電線104-0(第1配電線)の本数をm1本とおき、個々の配電線104-0を識別する変数wを用いると(w=1〜m1)、先の(2)式は次の(3)式に一般化することができる。なお(3)式において、ρ(A,B)は変数Aと変数Bとの相関値を演算することを表す。
また、上記では、接続相推定対象の個々のセンサ106に接続された配電線104(第2配電線)の本数が、配電線104-0(第1配電線)の本数m1と同数(=3)の場合を説明した。しかし、これに限られるものではなく、接続相推定対象の個々のセンサ106に接続された配電線104-iの組の中に、配電線104-iの本数が配電線104-0の本数m1よりも少ない特定の組が含まれていてもよい。この場合、特定の組に属する配電線104-iの本数をm2本(m2<m1)とすると、特定の組に属する配電線104-iの本数をm1本とみなして接続パターンを生成する。また特定の組に属するm1本の配電線104-iのうち、(m1−m2)本の配電線104-iの線電流Ii,σi又は線電流Ij,σjを0に設定して演算する。
一例として図12には、接続相推定対象のセンサ106-iに接続された配電線104-iの本数m2=2で、配電線104-iにc相が存在しない場合を示す。この場合、図12に「仮想c相」と表記して破線で示すように、配電線104-iの本数をm1=3本とみなして接続パターンを生成する。そして、相関値の演算に際しては、配電線104-iの仮想c相の線電流(Ii,σiまたはIj,σj)を0に設定して演算すればよい。
このように、本実施形態では、複数本の配電線104-0の組が各々複数本の配電線104-iを含む配電線104-i(i=1〜n)の複数の組に分岐している配電網100における、配電線104-0及び配電線104-iの各々の線電流データを取得する。また、配電線104-0の組と複数の配電線104-iの組との接続の組み合わせについて、線電流Ii,σiと線電流(I−Ij,σj)との相関値を演算する。なお、線電流Ii,σiは、分岐の下流側の配電線104のi番目の組に属しかつw番目の配電線104-0との接続を仮定した配電線104-iの線電流である。また線電流Iは、w番目の配電線104-0の線電流である。また、線電流Ij,σjは、分岐の下流側の配電線104のj番目(j≠i)の組に属しかつw番目の配電線104-0との接続を仮定した配電線104-jの線電流である。そして、演算した相関値に基づいて配電線104-0と分岐の下流側の配電線104のi番目の組に属する配電線104-iとの接続相を推定する。これにより、配電線の分岐での配電線の接続相の推定精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、分岐の下流側の配電線104の組の数が3以上の場合に、線電流Ii,σiと線電流(I−ΣIj,σj)との相関値を演算する。ΣIj,σjは、分岐の下流側の配電線104のj番目(j≠i)の組、すなわちi番目の組以外の互いに異なる組に属し、かつw番目の配電線104-0との接続を仮定した配電線104-jの線電流の総和である。これにより、分岐の下流側の配電線104の組の数が3以上の場合にも、配電線の分岐での配電線の接続相の推定精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記の相関値を、配電線104-0の組と分岐の下流側のn個の配電線104の組との接続の組み合わせ毎に、分岐の下流側のn個の配電線104の組について各々演算し、上記の相関値の平均値(相関係数複合指標ρ)を演算する。そして、配電線104-0の組と複数の配電線104-iの組との接続の組み合わせ毎に演算した相関係数複合指標ρに基づいて、配電線104-0と分岐の下流側の配電線104との接続相を、分岐の下流側のn個の配電線104の組について各々推定する。これにより、1回の演算処理により、配電線104-0と分岐の下流側のn個の配電線104の組の何れかに属する配電線104との接続相を、各々高精度に推定することができる。
更に、本実施形態では、配電線104-0の組と分岐の下流側のn個の配電線104の組との接続の組み合わせ毎に、先の(2)式又は(3)式で表される相関係数複合指標ρを演算している。(2)式又は(3)式で表される相関係数複合指標ρは、分岐の下流側の配電線104の1つの組に属する個々の配電線毎に線電流Ii,σiと線電流(I−ΣIj,σj)との相関値を演算して平均化している。また、この平均化した相関値を分岐の下流側のn個の配電線104の組について各々演算して平均化したものである。これにより、相関係数複合指標ρは-1〜+1の数値範囲内に正規化されるので、配電線の分岐毎の相関係数複合指標ρの最大値を、異なる分岐の間で比較して評価することも可能になる。
また、本実施形態では、分岐の下流側のn個の配電線104の組の中に、配電線104の本数m2が配電線104-0の本数m1よりも少ない特定の組が含まれている場合に、以下の処理を行う。すなわち、特定の組に属する配電線104の本数をm1本とみなして接続パターンを生成し、特定の組に属するm1本の配電線104のうち(m1−m2)本の配電線104の線電流Ii,σi又は線電流Ij,σjを0に設定して演算する。これにより、分岐の下流側のn個の配電線104の組の中に上記の特定の組が含まれている場合にも、上記の特定の組が含まれていない場合と同様の演算処理により、配電線の分岐での配電線の接続相を推定することができる。
また、本実施形態では、配電線の分岐での配電線の接続相の推定結果を、配電網情報30に含まれる線種登録情報と照合することで、線種登録情報の整合性を判定する。これにより、例えば現場に出向いて接続相を確認する等の作業を行うことなく、線種登録情報の整合性を確認することができる。
なお、上記では、(2)式又は(3)式で表される相関係数複合指標ρを演算する態様を説明したが、実施形態に記載した数式は一例であり、これに限定されるものではなく、開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。例えば、相関係数複合指標ρは以下のように演算してもよい。すなわち、まず、分岐の下流側の配電線104の1つの組に属する個々の配電線毎に線電流Ii,σiと線電流(I−ΣIj,σj)との相関値を演算して積算を演算する。また、この相関値の積算値を分岐の下流側のn個の配電線104の組について各々演算し、その総和を相関係数複合指標ρとする。開示の技術はこのような態様も含んでいる。
また、上記では接続相推定プログラム70が記憶部56に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、接続相推定プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数本の第1配電線の組が各々複数本の第2配電線を含む第2配電線の複数の組に分岐している系統電力の配電系における、前記第1配電線及び前記第2配電線の各々の電流値情報を取得し、
前記第1配電線の組と複数の前記第2配電線の組との接続の組み合わせについて、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の残余の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値を減算した電流値情報と、の相関値を各々演算し、
演算した前記相関値に基づいて前記第1配電線と前記第1の組に属する前記第2配電線との接続相を推定する
処理をコンピュータに実行させるための接続相推定プログラム。
(付記2)
複数本の第1配電線の組が各々複数本の第2配電線を含む第2配電線の複数の組に分岐している系統電力の配電系における、前記第1配電線及び前記第2配電線の各々の電流値情報を取得し、
前記第1配電線の組と複数の前記第2配電線の組との接続の組み合わせについて、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の残余の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値を減算した電流値情報と、の相関値を各々演算し、
演算した前記相関値に基づいて前記第1配電線と前記第1の組に属する前記第2配電線との接続相を推定する
処理をコンピュータが実行する接続相推定方法。
(付記3)
前記第2配電線の組の数が3以上の場合に、前記相関値として、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の残余の互いに異なる組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した複数の前記第2配電線の電流値の総和を減算した電流値情報と、の相関値を演算する付記1記載の接続相推定プログラム、又は、付記2記載の接続相推定方法。
(付記4)
前記接続の組み合わせ毎に、複数の前記第2配電線の組について前記相関値を各々演算して前記相関値の和又は平均値を演算し、
演算した前記相関値の和又は平均値に基づいて、前記第1配電線と前記第2配電線との接続相を複数の前記第2配電線の組について各々推定する
付記1又は付記3記載の接続相推定プログラム、又は、付記2又は付記3記載の接続相推定方法。
(付記5)
m1本の前記第1配電線の組がn個の前記第2配電線の組に分岐しており、w番目の前記第1配電線の電流値をI、n個の前記第2配電線の組のうちのi番目の前記第2配電線の組に属しかつw番目の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値をIi,σi、n個の前記第2配電線の組のうちj番目(j≠i)の前記第2配電線の組に属しかつw番目の第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値をIj,σjとしたときに、次の(3)式に従って相関係数ρ(σ1,…,σn)を演算することを、前記第1配電線の組とn個の前記第2配電線の組との接続の全ての組み合わせについて各々行い、

相関係数ρ(σ1,…,σn)が最大となった前記接続の組み合わせから、前記第1配電線と全ての前記第2配電線との接続相を推定する付記4記載の接続相推定プログラム、又は、接続相推定方法。
(付記6)
n個の前記第2配電線の組の中に、前記第2配電線がm2本(m2<m1)の特定の組が含まれている場合に、前記特定の組に属する前記第2配電線のうち(m1−m2)本の前記第2配電線の電流値Ii,σi又は電流値Ij,σjを0に設定して前記相関係数ρ(σ1,…,σn)を演算する付記5記載の接続相推定プログラム、又は、接続相推定方法。
(付記7)
前記接続相の推定結果を、前記第1配電線と前記第2配電線との接続相を登録した線種登録情報と照合することで、前記線種登録情報の整合性を判定する付記1、付記4〜付記6の何れか1項記載の接続相推定プログラム、又は、付記2〜付記6の何れか1項記載の接続相推定方法。
(付記8)
複数本の第1配電線の組が各々複数本の第2配電線を含む第2配電線の複数の組に分岐している系統電力の配電系における、前記第1配電線及び前記第2配電線の各々の電流値情報を取得する取得部と、
前記第1配電線の組と複数の前記第2配電線の組との接続の組み合わせについて、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の残余の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値を減算した電流値情報と、の相関値を各々演算する演算部と、
前記演算部によって演算された前記相関値に基づいて前記第1配電線と前記第1の組に属する前記第2配電線との接続相を推定する推定部と、
を含む接続相推定装置。
(付記9)
前記演算部は、前記第2配電線の組の数が3以上の場合に、前記相関値として、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の残余の互いに異なる組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した複数の前記第2配電線の電流値の総和を減算した電流値情報と、の相関値を演算する付記8記載の接続相推定装置。
(付記10)
前記演算部は、前記接続の組み合わせ毎に、複数の前記第2配電線の組について前記相関値を各々演算して前記相関値の和又は平均値を演算し、
前記推定部は、前記演算部によって演算された前記相関値の和又は平均値に基づいて、前記第1配電線と前記第2配電線との接続相を複数の前記第2配電線の組について各々推定する付記8又は付記9記載の接続相推定装置。
(付記11)
前記演算部は、m1本の前記第1配電線の組がn個の前記第2配電線の組に分岐しており、w番目の前記第1配電線の電流値をI、n個の前記第2配電線の組のうちのi番目の前記第2配電線の組に属しかつw番目の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値をIi,σi、n個の前記第2配電線の組のうちj番目(j≠i)の前記第2配電線の組に属しかつw番目の第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値をIj,σjとしたときに、次の(3)式に従って相関係数ρ(σ1,…,σn)を演算することを、前記第1配電線の組とn個の前記第2配電線の組との接続の全ての組み合わせについて各々行い、

前記推定部は、前記演算部によって演算された相関係数ρ(σ1,…,σn)が最大となった前記接続の組み合わせから、前記第1配電線と全ての前記第2配電線との接続相を推定する付記10記載の接続相推定装置。
(付記12)
前記演算部は、n個の前記第2配電線の組の中に、前記第2配電線がm2本(m2<m1)の特定の組が含まれている場合に、前記特定の組に属する前記第2配電線のうち(m1−m2)本の前記第2配電線の電流値Ii,σi又は電流値Ij,σjを0に設定して前記相関係数ρ(σ1,…,σn)を演算する付記11記載の接続相推定装置。
(付記13)
前記接続相の推定結果を、前記第1配電線と前記第2配電線との接続相を登録した線種登録情報と照合することで、前記線種登録情報の整合性を判定する判定部を更に含む付記8〜付記12の何れか1項記載の接続相推定装置。
次に、先に説明した比較技術と、実施形態で説明した接続相推定(以下、提案技術という)と、の接続相の推定精度を比較するために、本願発明者等が実施した数値実験の結果を説明する。この数値実験では、実データから算出した実験用のデータを用い、比較技術及び提案技術により配電線の分岐における配電線の接続相の推定を各々行い、接続相の推定精度を評価した。
本数値実験では、図13に示す仮想配電網120及び図14に示す仮想配電網122を想定した。仮想配電網120,122は、配電変電所102(最上流センサ106が集まっている位置)から、3本の配電線104の組(フィーダ)が4系統延びているものとし、各フィーダの名称をそれぞれY,T,H,Kとした。各フィーダの途中には分岐数n=2の配電線104の分岐を複数設けた。
仮想配電網120については、各フィーダから分岐する配電線104の容量を所定容量未満とし、センサ106は各フィーダ上にのみ設けた。一方、仮想配電網122については、各フィーダの途中に設けた複数の分岐のうちの一部を、所定容量以上の配電線104が分岐している大容量の分岐に設定し、大容量の分岐でフィーダから分岐している配電線104にもセンサ106を追加した。
また、本数値実験で用意した線電流データは、実データから算出した実験用の1年分のデータであり、線電流データを4[A]刻みで量子化した場合と、線電流データを1[A]刻みで量子化した場合と、に分けて数値実験を行った。また、分岐の下流側のセンサ106と線電流の相関を演算する上流側センサ106として、フィーダの最上流のセンサ106を選択した場合と、分岐の下流側のセンサ106に隣り合う上流側センサ106を選択した場合と、に分けて数値実験を行った。
まず、仮想配電網120,122に対し、比較技術を適用して配電線104の分岐における接続相を推定した結果を説明する。図15には、配電線104の分岐における接続相を推定した結果の正答率を示す。図15に示すように、線電流データの量子化幅は接続相の推定精度に及ぼす影響が比較的大きく、フィーダからの分岐の容量を抑制した仮想配電網120に対しては、線電流データの量子化幅が1[A]であれば、比較技術でも100[%]の正答率が得られている。
しかしながら、比較技術は、各フィーダの途中の一部の分岐を大容量の分岐に設定している仮想配電網122で接続相の推定結果の正答率が低下している。これは、一部の大容量の分岐における接続相の推定精度の低下が、全体の正答率に悪影響を及ぼしているものと推察される。
また、図16には、仮想配電網120,122内のそれぞれ1つの分岐について、比較技術を適用して接続パターン毎に演算した相関係数を示す。分岐数n=2であるので、1つの分岐での接続パターンの数は6である(図7も参照)。図16から明らかなように、比較技術では接続パターン毎の相関係数の値が非常に接近している。図16における正解は「接続パターン1」であるが、フィーダからの分岐の容量を抑制した仮想配電網120について相関係数が最大値を示しているのは「接続パターン6」であり、接続相の推定結果は不正解となる。また、仮想配電網122については「接続パターン1」の相関係数が最大値を示しているが、相関係数が2番目に高い接続パターンとの相関係数の差は僅か0.003程度に過ぎない。
次に、仮想配電網122に対して提案技術を適用して配電線104の分岐における接続相を推定した結果を説明する。図15に示すように、提案技術は、各ケースの何れについても比較技術より接続相の正答率が向上している。
また、図17には、仮想配電網122内の1つの分岐について、提案技術を適用して接続パターン毎に演算した相関係数複合指標を示す。分岐数n=2であるので、提案技術において1つの分岐での接続パターンの数は36である(図11も参照)。図17における正解も「接続パターン1」であるが、図17から明らかなように、提案技術は、比較技術と比較して、正解の接続パターンと不正解の接続パターンとの相関係数の差が増大している。例えば、相関係数が最大値を示している「接続パターン1」との相関係数が最大値を示しているが、相関係数が2番目に高い「接続パターン2」との相関係数の差は0.013程度で、比較技術の4倍以上に拡大している。
以上の数値実験により、提案技術は、特に大容量の分岐が存在する配電網の分岐での接続相の推定精度が比較技術よりも向上することが明らかとなり、提案技術の有用性が確認された。
10…接続相推定装置、12…センサ選択部、14…線電流データ取得部、16…相関演算部、18…接続相推定部、20…整合性判定部、26…線電流データ、30…配電網情報、50…コンピュータ、52…CPU、54…メモリ、56…記憶部、70…接続相推定プログラム、100…配電網、104…配電線、106…センサ内蔵開閉器

Claims (8)

  1. 複数本の第1配電線の組が各々複数本の第2配電線を含む第2配電線の複数の組に分岐している系統電力の配電系における、前記第1配電線及び前記第2配電線の各々の電流値情報を取得し、
    前記第1配電線の組と複数の前記第2配電線の組との接続の組み合わせについて、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した、接続相を推定する対象である前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の前記第1の組以外の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値を減算した電流値情報と、の相関値を各々演算し、
    演算した前記相関値に基づいて前記第1配電線と前記第1の組に属する前記第2配電線との接続相を推定する
    処理をコンピュータに実行させるための接続相推定プログラム。
  2. 前記第2配電線の組の数が3以上の場合に、前記相関値として、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の前記第1の組以外の互いに異なる組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した複数の前記第2配電線の電流値の総和を減算した電流値情報と、の相関値を演算する請求項1記載の接続相推定プログラム。
  3. 前記接続の組み合わせ毎に、複数の前記第2配電線の組について前記相関値を各々演算して前記相関値の和又は平均値を演算し、
    演算した前記相関値の和又は平均値に基づいて、前記第1配電線と前記第2配電線との接続相を複数の前記第2配電線の組について各々推定する請求項1又は請求項2記載の接続相推定プログラム。
  4. m1本の前記第1配電線の組がn個の前記第2配電線の組に分岐しており、w番目の前記第1配電線の電流値をI、n個の前記第2配電線の組のうちのi番目の前記第2配電線の組に属しかつw番目の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値をIi,σi、n個の前記第2配電線の組のうちj番目(j≠i)の前記第2配電線の組に属しかつw番目の第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値をIj,σjとしたときに、次の(1)式に従って相関係数ρ(σ1,…,σn)を演算することを、前記第1配電線の組とn個の前記第2配電線の組との接続の全ての組み合わせについて各々行い、


    相関係数ρ(σ1,…,σn)が最大となった前記接続の組み合わせから、前記第1配電線と全ての前記第2配電線との接続相を推定する請求項3記載の接続相推定プログラム。
  5. n個の前記第2配電線の組の中に、前記第2配電線がm2本(m2<m1)の特定の組が含まれている場合に、前記特定の組に属する前記第2配電線のうち(m1−m2)本の前記第2配電線の電流値Ii,σi又は電流値Ij,σjを0に設定して前記相関係数ρ(σ1,…,σn)を演算する請求項4記載の接続相推定プログラム。
  6. 前記接続相の推定結果を、前記第1配電線と前記第2配電線との接続相を登録した線種登録情報と照合することで、前記線種登録情報の整合性を判定する請求項1〜請求項5の何れか1項記載の接続相推定プログラム。
  7. 複数本の第1配電線の組が各々複数本の第2配電線を含む第2配電線の複数の組に分岐している系統電力の配電系における、前記第1配電線及び前記第2配電線の各々の電流値情報を取得する取得部と、
    前記第1配電線の組と複数の前記第2配電線の組との接続の組み合わせについて、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した、接続相を推定する対象である前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の前記第1の組以外の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値を減算した電流値情報と、の相関値を各々演算する演算部と、
    前記演算部によって演算された前記相関値に基づいて前記第1配電線と前記第1の組に属する前記第2配電線との接続相を推定する推定部と、
    を含む接続相推定装置。
  8. 複数本の第1配電線の組が各々複数本の第2配電線を含む第2配電線の複数の組に分岐している系統電力の配電系における、前記第1配電線及び前記第2配電線の各々の電流値情報を取得し、
    前記第1配電線の組と複数の前記第2配電線の組との接続の組み合わせについて、前記第2配電線の第1の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した、接続相を推定する対象である前記第2配電線の電流値情報と、特定の前記第1配電線の電流値から前記第2配電線の前記第1の組以外の組に属しかつ特定の前記第1配電線との接続を仮定した前記第2配電線の電流値を減算した電流値情報と、の相関値を各々演算し、
    演算した前記相関値に基づいて前記第1配電線と前記第1の組に属する前記第2配電線との接続相を推定する
    処理をコンピュータが実行する接続相推定方法。
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