JP7482738B2 - フォーマポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、フォーマポンプに関する。
内容液を泡状にして吐出するフォーマポンプとして、上方付勢状態で下方移動可能に構成されたステムと、ステムに連係する液用ピストンが内部に上下摺動可能に設けられた液用シリンダと、ステムに連係する空気用ピストンが内部に上下摺動可能に設けられた空気用シリンダと、液用シリンダから移送される内容液と空気用シリンダから移送される空気とを混合させ、内容液を発泡させる気液混合室と、を備えた構成が知られている。
この種のフォーマポンプでは、押下ヘッドを押下することで、ステムの下降に伴い液用ピストン及び空気用ピストンが下降する。これにより、液用シリンダから内容液が、空気用シリンダから空気が、それぞれ気液混合室に供給される。内容液は、気液混合室において空気と混合されることで発泡した後、ノズル孔を通じて吐出される。
特開2015-127220号公報
ところで、フォーマポンプは、幼児も使用する洗剤(例えば、シャンプーやボディソープ、ハンドソープ等)に多く用いられることから、幼児と親が同一のフォーマポンプを利用する機会が多い。
しかしながら、従来のフォーマポンプでは、ステムが上方付勢状態に設けられているため、内容液を吐出させるには大きな押下力を要する。そのため、特に幼児一人が片手操作によって内容液を吐出させることが難しかった。一方で、例えば幼児が両手で押下ヘッドを押下した場合には、ノズル孔から吐出される内容液を受け取れず、いたずらに内容液が吐出される可能性があった。
本発明は、例えば幼児と親が同一のフォーマポンプを利用する場合に、幼児であっても内容液の吐出を簡単に行うことができるフォーマポンプを提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係るフォーマポンプは、内容液が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムを有するポンプと、押下操作可能な押下部、及び内容液を吐出するノズル孔を有し、前記ステムに上下動可能に設けられた押下ヘッドと、前記ポンプを前記口部に取り付ける装着キャップと、を備え、前記ポンプは、前記ステムに連係する液用ピストンが内部に上下摺動可能に設けられた液用シリンダと、前記ステムに連係する空気用ピストンが内部に上下摺動可能に設けられた空気用シリンダと、前記液用シリンダから移送される内容液と前記空気用シリンダから移送される空気とを混合させ、内容液を発泡させる気液混合室と、を備え、前記押下ヘッドと前記ステムとの間には、前記気液混合室に連通するとともに、前記ステムに対する前記押下ヘッドの上方移動に伴い拡大し、前記ステムに対する前記押下ヘッドの下方移動に伴い縮小する貯留空間が形成され、前記貯留空間と前記ノズル孔とを接続する接続流路を通じた前記ノズル孔の外部と前記貯留空間との間の連通及び遮断を切り替える切替部を有する。
本態様によれば、気液混合室を通過した内容液が貯留空間に流入することで、貯留空間の圧力によってステムに対して押下ヘッドが押し上げられる。これにより、貯留空間内に内容液が貯留される。この状態で、接続流路を通じたノズル孔の外部と貯留空間との間を連通させた後、ステムに対して押下ヘッドを押し下げることで、貯留空間の内容液がノズル孔を通じて吐出される。すなわち、本態様のフォーマポンプでは、貯留空間に内容液を貯留させる貯留操作と、貯留空間の内容液を吐出させる吐出操作と、を別々に行うことを促すことができる。そして、吐出操作においては、ステムに対して押下ヘッドを押下することで、ステムに作用する上方付勢力の影響を受けずに押下ヘッドを押下することができる。その結果、吐出操作に要する押下力を軽減できる。例えば、フォーマポンプを親と幼児が一緒に利用する場合において、親と幼児が一緒に、若しくは幼児一人が両手でステムを押下することで、内容液がノズル孔からいたずらに吐出されるのを抑制した上で、貯留操作を行うことができる。そして、吐出操作においては、例えば幼児一人が片手でも行い易くなるので、ノズル孔から吐出される内容液をもう片方の手で受け取り易くなる。
その結果、本態様のフォーマポンプでは、例えば幼児と親が同一のフォーマポンプを利用する場合に、幼児であっても内容液の吐出を簡単に行うことができる。
一方、ノズル孔の外部と貯留空間との連通が遮断されている場合に押下ヘッドを押下しようとした場合には、押下ヘッドの押下に伴う貯留空間等の圧力増加やステムに作用する上方付勢力等の影響で押下ヘッドが押し難くなる。これによっても、幼児が一人でフォーマポンプを操作して、内容液がいたずらに吐出されるのを抑制できる。
なお、接続流路を通じて貯留空間とノズル孔の外部とを予め連通させた状態で、押下ヘッドを押下することで、貯留操作を経ずに直接吐出操作を行うこともできる。これにより、親が一人でフォーマポンプを使用する場合での操作性の低下を抑制できる。
上記態様のフォーマポンプにおいて、前記ステムは、前記液用ピストン及び前記空気用ピストンに連係するステム本体と、前記ステム本体のうち、前記装着キャップの外側に位置する部分から上下方向に交差する方向に張り出し、前記ステムを押下操作可能とする操作片と、を備えていることが好ましい。
本態様によれば、貯留操作の際に操作片を介してステムを押下することで、貯留操作をより簡単に行うことができる。
上記態様のフォーマポンプにおいて、前記押下ヘッドは、前記押下部及び前記ノズル孔を有する上ヘッドと、前記切替部を有するとともに、前記上ヘッドと前記ステムとを接続する下ヘッドと、を備え、前記切替部には、前記貯留空間に連通する連通部が形成され、前記上ヘッドは、前記連通部を通じて前記接続流路と前記貯留空間とを連通させる連通位置、及び前記連通部を通じて前記接続流路と前記貯留空間との連通を遮断する遮断位置の間を回動可能に前記下ヘッドに支持されていることが好ましい。
本態様によれば、上ヘッドの回動操作によって連通位置及び遮断位置を簡単に切り替えることができる。しかも、貯留空間での圧力が上ヘッドの回動方向に作用し難いので、上ヘッドが不意に連通位置に移行することを抑制できる。
上記態様のフォーマポンプにおいて、前記切替部は、前記ノズル孔を開閉する蓋部と、前記蓋部のうち前記押下ヘッドの外部に位置する部分に設けられ、前記蓋部を開閉操作する開閉操作部と、を備えていることが好ましい。
本態様によれば、開閉操作部を介して蓋部を開閉することで、簡単にノズル孔を開放させることができる。これにより、吐出操作を容易に行うことができる。
本発明によれば、例えば幼児と親が同一のフォーマポンプを利用する場合に、幼児であっても内容液の吐出を簡単に行うことができる。
第1実施形態に係る吐出容器の断面図である。 第1実施形態に係る吐出容器の部分断面図である。 第1実施形態に係る吐出容器の部分断面図である。 第2実施形態に係る吐出容器の断面図である。 第2実施形態に係る吐出容器の部分断面図である。 第2実施形態に係る吐出容器の部分断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、本発明に係るフォーマポンプが容器本体に取り付けられた吐出容器について説明する。
(第1実施形態)
図1に示す吐出容器1は、有底筒状の容器本体11と、容器本体11の口部11aに着脱可能に装着されたフォーマポンプ12と、を備えている。
容器本体11には、内容液が収容される。内容液は、例えば洗剤(シャンプーやボディソープ、ハンドソープ等)や消毒液等、体に塗布する液体が挙げられる。
フォーマポンプ12は、筒状のステム14を有するポンプ15と、有頂筒状の装着キャップ16と、有頂筒状の押下ヘッド17と、を備えている。
容器本体11、ステム14、装着キャップ16及び押下ヘッド17は、それぞれ共通軸と同軸に設けられている。以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線Oに沿う方向を上下方向という。上下方向のうち、容器本体11の底部からフォーマポンプ12に向かう方向を上方とし、フォーマポンプ12から容器本体11の底部に向かう方向を下方とする。また、上下方向から見た平面視において、軸線Oに交差する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
装着キャップ16は、環状の天壁16aと、天壁16aの外周縁から下方に延びる装着筒16bと、天壁16aの内周縁から上方に延びるガイド筒16cと、を備えている。
装着筒16bは、口部11aに着脱可能に螺着されている。但し、装着筒16bは、アンダーカット嵌合等の螺着以外の方法に口部11aに装着されていてもよい。
天壁16aは、口部11aの上方において径方向に延びている。天壁16aの内周縁は、口部11aに対して径方向の内側に位置している。
ガイド筒16cには、装着キャップ16に対する押下ヘッド17の下方移動を規制するための規制部材18が着脱可能に装着される。
ポンプ15は、空気用シリンダ21と、液用シリンダ22と、液用弁部材23と、液用ピストン24と、空気用ピストン25と、空気用弁部材26と、ステム14と、付勢部材27と、発泡部28と、吐出弁29と、を備えている。
空気用シリンダ21は、装着キャップ16の内側に保持されている。空気用シリンダ21は、有底筒状に形成されている。空気用シリンダ21は、シリンダ周壁41と、シリンダ底壁42と、を備えている。
シリンダ周壁41は、軸線Oと同軸に配置されている。シリンダ周壁41の上端部は、天壁16aの外周部分に下方から取り付けられている。
シリンダ底壁42は、シリンダ周壁41の下端縁から径方向の内側に突出している。
液用シリンダ22は、空気用シリンダ21と一体に形成されている。液用シリンダ22は、収容筒45と、テーパ部46と、を備えている。
収容筒45は、シリンダ底壁42の内周縁から下方に延びている。
テーパ部46は、収容筒45の下端から下方に延びている。テーパ部46は、下方に向かうに従い漸次縮径している。テーパ部46の下端縁には、取付筒47がテーパ部46と一体に形成されている。取付筒47には、吸上筒48が嵌合されている。吸上筒48は、下端開口が容器本体11の底部に近接している。
液用弁部材23は、容器本体11内と液用シリンダ22内との連通及び遮断を切り替える。液用弁部材23は、液用シリンダ22内に上下動可能に配設されている。液用弁部材23は、棒状部51と、下部弁体52と、上部弁体53と、を備えている。
棒状部51は、液用シリンダ22内を上下方向に沿って延びている。棒状部51の上部は、液用シリンダ22から上方に突出している。
下部弁体52は、棒状部51の下端部に形成されている。下部弁体52は、液用弁部材23の上下動に伴い、テーパ部46の内周面に接離可能に構成されている。下部弁体52は、液用シリンダ22内の加圧時にテーパ部46の内周面に接触して、テーパ部46の下端開口部を閉塞した状態に保持し、液用シリンダ22内の減圧時にテーパ部46の内周面から離反して、テーパ部46の下端開口部を開放する逆止弁である。
上部弁体53は、棒状部51の上端部に形成されている。上部弁体53は、上方に向かうに従い漸次拡大するテーパ筒状に形成されている。
液用ピストン24は、ステム14に連係して液用シリンダ22内を上下動可能に構成されている。液用ピストン24は、摺動筒55と、基筒部56と、を備えている。
摺動筒55は、液用シリンダ22内において棒状部51の周囲を取り囲んでいる。摺動筒55は、液用ピストン24の上下動に伴い、収容筒45の内周面上を摺動する。
基筒部56は、摺動筒55における上下方向の中央部から上方に延びている。基筒部56の上端開口縁には、上部弁体53が上方から接離する。上部弁体53は、吐出容器1は、流通時のシールとして機能するものである。すなわち、上部弁体53は、内容液を吐出させるにあたって、液用シリンダ22内を加圧することで、基筒部56の上端開口縁から離反して基筒部56の上端開口部を開放する。
空気用ピストン25は、ステム14に連係して空気用シリンダ21内を上下動可能に構成されている。空気用ピストン25は、空気用シリンダ21内を上室21aと下室21bとに仕切っている。空気用ピストン25は、外筒61及び内筒62が連結部63によって連結された構成である。
外筒61は、上下方向の両端部がシリンダ周壁41の内周面上を上下方向に摺動可能に構成されている。
内筒62は、外筒61の内側に軸線Oと同軸に配置されている。
連結部63は、筒部の下端縁から径方向の外側に延びる外フランジ部によって外筒61における上下方向の中央部に接続されている。連結部63は、筒部の上端縁から径方向の内側に延びる内フランジ部によって内筒62における上下方向の中央部に接続されている。連結部63の内フランジ部には、連通孔64が形成されている。連通孔64は、内フランジ部を上下方向に貫通している。連通孔64は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
空気用弁部材26は、連通孔64を通じた空気用シリンダ21の上室21a及び下室21b間の連通及び遮断を切り替える。具体的に、空気用弁部材26は、弁筒部67と、弁本体68と、を備えている。
弁筒部67内には、内筒62の下部(連結部63の内フランジ部よりも下方に位置する部分)が嵌合されている。
弁本体68は、弁筒部67から径方向の外側に張り出している。弁本体68は、上下方向に弾性変形可能に構成されている。弁本体68の外周縁は、連結部63の内フランジ部に下方から接離可能に構成されている。すなわち、弁本体68は、連結部63の内フランジ部に当接した状態において、連通孔64を下方から閉塞している。これにより、連通孔64を通じた空気用シリンダ21の上室21a及び下室21b間の連通が遮断される。一方、弁本体68は、連結部63の内フランジ部から下方に離反することで、連通孔64を通じて空気用シリンダ21の上室21a及び下室21b間が連通する。
ステム14は、容器本体11の口部11aに上方付勢状態で下方移動可能に配設されている。ステム14は、下ステム81と、上ステム82と、を備えている。
下ステム81は、下筒部85と、台座部87と、着座部88と、を備えている。
下筒部85は、液用シリンダ22内から空気用シリンダ21内を経てガイド筒16c内に亘って上下方向に延びている。下筒部85の下部には、下筒部85の下方から基筒部56が嵌合されている。したがって、液用ピストン24は、下ステム81と一体で上下動する。下筒部85における上下方向の中間部は、内筒62に囲まれている。内筒62は、下筒部85に対して上下動可能に構成されている。
台座部87は、下筒部85のうち内筒62よりも下方に位置する部分から径方向の外側に張り出している。台座部87は、下ステム81と液用ピストン24との相対移動に伴い、内筒62の下端縁に接離可能に構成されている。
着座部88は、下筒部85の上端部から径方向の内側に張り出している。
上ステム82は、下筒部85の上端部に下筒部85の上方から組み付けられている。上ステム82は、本体部90と、貯留部91と、操作片92と、を備えている。ステム14のうち、操作片92以外の部分は、ステム本体を構成している。
本体部90は、本体筒95と、囲繞筒96と、を備えている。
本体筒95は、ガイド筒16cを通じて装着キャップ16よりも上方に突出している。本体筒95の下端部には、本体筒95の下方から下筒部85が嵌合されている。
囲繞筒96は、本体筒95の下端から下方に延びている。囲繞筒96の内径は、本体筒95の内径よりも大きくなっている。囲繞筒96は、内筒62の上端部を径方向の外側から取り囲んでいる。したがって、内筒62は、台座部87と本体筒95の下端縁との間を下筒部85に沿って上下動する。なお、貯留部91及び操作片92の構成は、後述する。
付勢部材27は、液用シリンダ22内に配設されている。付勢部材27は、液用ピストン24を介して下ステム81を上方に向けて付勢する。付勢部材27の下端は、テーパ部46の内周面から突出する縦リブに上方から接触している。付勢部材27の上端は、基筒部56の下端縁に下方から接触している。
発泡部28は、下筒部85と本体筒95との間に跨って設けられている。発泡部28は、ケーシング100と、発泡エレメント101と、を備えている。
ケーシング100は、上方に位置するものほど大径に形成された多段筒状に形成されている。ケーシング100の内側は、液用シリンダ22から移送される内容液と、空気用シリンダ21から移送される空気と、が混合する気液混合室S2を構成している。ケーシング100のうち下方に位置する小径部は、下筒部85内に配置されている。ケーシング100のうち上方に位置する大径部は、本体筒95内に嵌合されている。
発泡エレメント101は、ケーシング100の大径部内に上下方向に2つ設けられている。各発泡エレメント101のうち、下側の発泡エレメント101は、筒体の下端開口部がメッシュ体に覆われた構成である。各発泡エレメント101のうち、上側の発泡エレメント101は、筒体の上端開口部がメッシュ体に覆われた構成である。なお、発泡部28は、少なくとも気液混合室S2を有していればよい。
吐出弁29は、下筒部85の内側において、着座部88とケーシング100との間に位置する部分に設けられている。吐出弁29は、着座部88から上方に離反可能に着座している。吐出弁29は、着座部88の内側を通じた下筒部85内とケーシング100内(気液混合室S2)との連通及び遮断を切り替える。すなわち、吐出弁29は、液用シリンダ22内の加圧時に着座部88から離反して着座部88を開放し、液用シリンダ22内の減圧時に着座部88に接触して着座部88を閉塞する逆止弁として機能する。
貯留部91は、本体筒95に一体に形成されている。貯留部91は、本体筒95の上端部の周囲を取り囲む有底筒状に形成されている。貯留部91は、接続壁110と、内周壁111と、底壁112と、外周壁113と、を備えている。
接続壁110は、本体筒95の上端縁から径方向の外側に張り出している。
内周壁111は、接続壁110の外周縁から下方に延びている。内周壁111は、軸線Oと同軸に配置された筒状に形成されている。
底壁112は、内周壁111の下端縁から径方向の外側に張り出している。
外周壁113は、底壁112の外周縁から上方に延びている。外周壁113は、軸線Oと同軸に配置された筒状に形成されている。外周壁113の上端部には、径方向の外側に突出する規制突起115が形成されている。
操作片92は、貯留部91(外周壁113)の下端縁のうち、径方向で向かい合う位置に一対で設けられている。操作片92は、上下方向に沿う縦断面視で円弧状に形成されている。具体的に、操作片92は、径方向の外側に向かうに従い湾曲しながら上方に延在している。なお、操作片92の数は、単数であっても3つ以上の複数であってもよい。また、操作片92は、周方向の全周に亘って環状に形成されていてもよい。さらに、操作片92の縦断面視形状は、適宜変更が可能である。
押下ヘッド17は、上ステム82に上下動可能に設けられている。押下ヘッド17は、下ヘッド120と、上ヘッド121と、貯留ピストン122と、を備えている。
下ヘッド120は、上ステム82に上下動可能に支持されている。下ヘッド120は、有頂筒状に形成されている。下ヘッド120は、下外装筒130と、頂壁部131と、嵌合筒132と、連結部133と、切替弁134と、を備えている。
下外装筒130は、外周壁113の周囲を取り囲んでいる。下外装筒130の下端部には、径方向の内側に突出する係止突起135が形成されている。係止突起135は、上ステム82に対する押下ヘッド17の上方移動に伴い規制突起115に下方から当接し、上ステム82に対する押下ヘッド17の上方移動を規制する。
頂壁部131は、下外装筒130の上端縁から径方向の内側に張り出している。頂壁部131は、上下方向に沿う縦断面視において、径方向の内側に位置するものほど下方に位置する階段状に形成されている。なお、上ステム82に対して押下ヘッド17が最下端に位置している状態(以下、収縮位置という。)において、頂壁部131は接続壁110に上方から近接又は当接している。
嵌合筒132は、頂壁部131の外周部分から下方に延びている。嵌合筒132は、貯留部91の内側に進入している。すなわち、嵌合筒132は、上ステム82に対する押下ヘッド17の上下動に伴い、貯留部91内を上下動する。
連結部133は、上方に開口する有底筒状に形成されている。連結部133の周壁133aは、軸線Oと同軸に配置されている。周壁133aにおける上下方向の中央部には、頂壁部131の内周縁が接続されている。
連結部133の底壁133bは、周壁133aの下端開口部を閉塞している。底壁133bの外周部分のうち、軸線Oに対して径方向の一方側(以下、後方とする。)に位置する部分には、底壁133bを上下方向に貫通する連通孔133c(連通部)が形成されている。なお、押下ヘッド17が収縮位置にあるとき、連結部133の下部は本体筒95内に位置している。
切替弁134は、底壁133bから上方に突出する柱状に形成されている。切替弁134の外周面のうち、後方を向く部分には、下連通溝(連通部)134aが形成されている。下連通溝134aは、径方向(後方)に向けて開口するとともに、上下方向に延びている。下連通溝134aの上端は、切替弁134の上端面で開口している。下連通溝134aの下端は、切替弁134の中央部よりも下方に位置する部分で終端している。なお、下連通溝134aと連通孔133cとの周方向の位置は、同じであっても、異なっていてもよい。
本実施形態において、本体筒95内における発泡部28よりも上方に位置する部分と、貯留部91と、下ヘッド120と、で囲まれた部分は、貯留空間S3を形成する。貯留空間S3は、上ステム82に対する押下ヘッド17の上下動に伴い、拡大又は縮小する。具体的に、押下ヘッド17は、収縮位置において、貯留空間S3の容積が最小になっている。一方、押下ヘッド17は、収縮位置から上方に移動することで、貯留空間S3の容積が拡大する。貯留空間S3は、連通孔133cを通じて連結部133の内側に連通している。なお、連結部133及び切替弁134は、本実施形態において切替部を構成している。
上ヘッド121は、下ヘッド120に対して軸線O回りに回動可能に取り付けられている。具体的に、上ヘッド121は、上外装筒140と、連結筒141と、連通筒142と、押下部143と、ノズル筒144と、を備えている。
上外装筒140は、下外装筒130の上端面に上方から近接又は当接している。上外装筒140の外周面は、下外装筒130の外周面に滑らかに連なっている。
連結筒141は、上外装筒140の内側に軸線Oと同軸に配置されている。連結筒141の内側には、連結部133の周壁133aがアンダーカット嵌合されている。具体的に、連結筒141の下端部には、係合突起141aが形成されている。係合突起141aは、連結筒141の全周に亘って延びている。係合突起141aは、周壁133aの上端部に形成された係合突起133dに下方から係合している。これにより、上ヘッド121は、下ヘッド120に対する上方移動が規制された状態で、軸線O回りに回動可能に設けられている。
連通筒142は、連結筒141の内側に軸線Oと同軸に配置されている。連通筒142は、周壁133aの内側に密に嵌合されている。連通筒142の外周面は、上ヘッド121の回動に伴い、周壁133aの内周面上を周方向に摺動する。連通筒142の内側には、切替弁134が密に嵌合している。連通筒142の内周面は、上ヘッド121の回動に伴い、切替弁134の外周面上を周方向に摺動する。なお、連通筒142の下端は、底壁133bに対して上方に離反している。
連通筒142における周方向の一部には、連通筒142の内周面上で開口する上連通溝142aが形成されている。上連通溝142aは、上下方向に延びている。上連通溝142aの下端は、連通筒142の下端面で開放されている。上連通溝142aの上端は、下連通溝134aの下端よりも上方に位置している。
押下部143は、上外装筒140、連結筒141及び連通筒142の上端に接続されている。押下部143は、上外装筒140、連結筒141及び連通筒142の上端開口部をまとめて覆っている。
ノズル筒144は、連通筒142のうち、軸線Oを間に挟んで上連通溝142aと径方向で対向する位置に接続されている。図示の例において、ノズル筒144は、軸線Oに対して後方に向けて延びている。ノズル筒144は、上外装筒140、連結筒141及び連通筒142を貫通して、連通筒142内で開口している。ノズル筒144の先端開口部は、内容液を吐出するノズル孔144aとして機能する。なお、押下ヘッド17において、連通筒142内及びノズル筒144内は、貯留空間S3とノズル孔144aとの間を接続する接続流路S4を構成している。
本実施形態のフォーマポンプ12では、下ヘッド120に対する上ヘッド121の回動位置に応じて、ノズル孔144aを通じた吐出容器1の外部と、貯留空間S3との連通及び遮断が切り替えられる。具体的に、上ヘッド121は、上連通溝142aを介して連通孔133cと下連通溝134aとの連通が遮断された遮断位置と、上連通溝142aを介して連通孔133cと下連通溝134aとが連通する連通位置と、の間を移動する。遮断位置では、下連通溝134a及び上連通溝142aが周方向で異なる位置に配置されている。図示の例において、下連通溝134aは軸線Oに対して後方に位置し、上連通溝142aは軸線Oに対して前方に位置している(周方向で180°ずれている)。この場合、下連通溝134aと連通孔133cとの間は、連通筒142によって遮られている。
一方、図3に示す連通位置では、下連通溝134a及び上連通溝142aが周方向の同位置に配置される。すなわち、下連通溝134a及び上連通溝142aが軸線Oに対して後方に位置している。この場合、上連通溝142aの上端部が下連通溝134aの下端部に連通する。これにより、貯留空間S3が、連通孔133c、連結部133の内側、上連通溝142a及び下連通溝134aを通じてノズル筒144内に連通する。
貯留ピストン122は、下ヘッド120に対して下方から組み付けられている。貯留ピストン122は、基筒部150と、摺動筒151と、を備えている。
基筒部150は、嵌合筒132内に嵌合されている。
摺動筒151は、基筒部150の下端部に、基筒部150に対して径方向の外側に張り出した状態で設けられている。摺動筒151の上下両端部は、外周壁113の内周面に密に接する。摺動筒151は、上ステム82に対する押下ヘッド17の上下動に伴い、外周壁113の内周面上を摺動する。
次に、上述した吐出容器1の作用について説明する。以下の説明では、押下ヘッド17が遮断位置にある状態で、規制リング148を取り外した状態から説明する。
図1に示すように、まずは操作片92を介してステム14を押下する。この際、ステム14の下方移動に伴い、摺動筒151と外周壁113との間に作用する摩擦力は、静摩擦力よりも小さい。その結果、押下ヘッド17、ステム14、発泡部28及び液用ピストン24が一体となって空気用ピストン25に対して下方に移動する。
ステム14等の下方移動に伴い、液用ピストン24の基筒部56が上部弁体53から下方に離反することで、上部弁体53と基筒部56との間を通じて液用シリンダ22内と下ステム81内とが連通する。この状態において、操作片92を介してステム14をさらに押下すると、ステム14等とともに液用ピストン24がさらに下方に移動することで、液用シリンダ22内が加圧される。この際、下部弁体52は、液用シリンダ22内と容器本体11内との連通が遮断された状態を維持する。その結果、液用シリンダ22内の内容液が上部弁体53と基筒部56との間を通じて下ステム81内に進入する。下ステム81内に進入した内容液は、下ステム81内を上方に向けて流通する。下ステム81内を流れる内容液は、着座部88の内側を通じて上方に流れることで吐出弁29を押し上げる。これにより、吐出弁29が着座部88から離反する。その結果、内容液は、着座部88と吐出弁29との間の隙間を流れた後、発泡部28内(気液混合室S2)に流入する。
一方、空気用ピストン25に対するステム14等の下方移動に伴い、内筒62が台座部87から上方に離反する。これにより、内筒62と台座部87との間を通じて空気用シリンダ21が開放される。この状態で、ステム14等をさらに下方移動させると、本体筒95の下端が内筒62に上方から当接する。その結果、空気用ピストン25が内筒62を介して本体筒95によって押し下げられることで、空気用ピストン25がステム14等とともに下方に移動する。これにより、空気用シリンダ21内が加圧される。この際、弁本体68は、連通孔64を通じた上室21a及び下室21b間の連通が遮断された状態を維持する。その結果、空気用シリンダ21内の空気は、内筒62と台座部87との間、内筒62と下筒部85との間、本体筒95と下筒部85との間を上方に流れる。その後、空気は、下筒部85の上端縁を回り込んで、下筒部85とケーシング100の小径部との間を通じて下筒部85内に流入した後、ケーシング100内(気液混合室S2)に流入する。
気液混合室S2内に流入した空気及び内容液は、気液混合室S2で合流する。これにより、気液混合室S2内で空気及び内容液が混合される。空気が混合された内容液は、発泡エレメント101のメッシュ体を通過する過程で発泡して泡状となる。泡状になった内容液は、貯留空間S3に流入する。
図2に示す状態において、押下ヘッド17は遮断位置にあることから、ノズル孔144aを通じたフォーマポンプ12の外部と貯留空間S3との連通が遮断されている。そのため、発泡部28を通過して泡状になった内容物が貯留空間S3に流入し続けることで、貯留空間S3が加圧される。そして、貯留空間S3の圧力によって下ヘッド120に作用する押し上げ力が、摺動筒151と外周壁113との間に作用する静摩擦力を上回ると、ステム14に対して押下ヘッド17が上昇する。その結果、貯留空間S3に内容液が貯留される。
内容液が貯留空間S3に貯留された後、ステム14の押下を解除する。ステム14等は、付勢部材27の上方付勢力によって押し上げられる。すると、押下ヘッド17、ステム14、発泡部28及び液用ピストン24が一体となって空気用ピストン25に対して上方に移動する。吐出弁29が着座部88に接触することで、着座部88の内側を通じた下筒部85内とケーシング100内との連通が遮断される。また、台座部87が内筒62に下方から当接することで、台座部87と内筒62との間が遮断される。
その後、押下ヘッド17、ステム14、発泡部28、液用ピストン24及び空気用ピストン25が一体となって上方に移動する。これにより、液用シリンダ22が減圧されることで、液用弁部材23が引き上げられ、液用シリンダ22内と容器本体11内とが連通する。すると、容器本体11内の内容液が、吸上筒48を通じて吸い上げられ、液用シリンダ22内に流入する。また、空気用シリンダ21(下室21b)が減圧されることで、空気用弁部材26の弁本体68が引き下げられ、上室21a及び下室21b間が連通する。すると、上室21a内の空気が連通孔64を通じて下室21b内に流入する。なお、上室21a内には、ガイド筒16cと本体筒95との隙間等を通じて空気が流入する。
図3に示すように、貯留空間S3に内容液が貯留された状態で、押下ヘッド17を連通位置に移行させる。具体的には、押下ヘッド17をステム14に対して軸線O回りに回動させる。この際、ノズル筒144が軸線Oに対して前方を向き、上連通溝142aが軸線Oに対して後方に位置するまで、押下ヘッド17を回動させる。すると、下連通溝134aと連通孔133cとが上連通溝142aを通じて連通する。
押下ヘッド17が連通位置にある状態で、押下部143を介して押下ヘッド17を押下する。この際、摺動筒151と外周壁113との間に作用する静摩擦力は、付勢部材27の上方付勢力よりも小さい。また、吐出弁29は、着座部88に着座された状態を維持する。その結果、ステム14に対して押下ヘッド17が下方移動することで、貯留空間S3が加圧される。これにより、貯留空間S3の内容液が連通孔133c及び連通溝134a,142aを通じて連通筒142内に流入した後、ノズル筒144内を流通する。その後、内容液は、ノズル孔144aを通じて外部に吐出される。
このように、本実施形態のフォーマポンプ12では、押下ヘッド17とステム14との間には、気液混合室S2に連通するとともに、ステム14に対する押下ヘッド17の上下動に伴い拡大又は縮小する貯留空間S3が形成されている構成とした。本実施形態のフォーマポンプ12では、貯留空間S3とノズル孔144aとを接続する接続流路S4を通じたノズル孔144aの外部と貯留空間S3との間の連通及び遮断を切り替える切替弁134を有する構成とした。
この構成によれば、気液混合室S2を通過した内容液が貯留空間S3に流入することで、貯留空間S3の圧力によってステム14に対して押下ヘッド17が押し上げられる。これにより、貯留空間S3内に内容液が貯留される。この状態で、接続流路S4を通じたノズル孔144aの外部と貯留空間S3との間を連通させた後、ステム14に対して押下ヘッド17を押し下げることで、貯留空間S3の内容液がノズル孔144aを通じて吐出される。すなわち、本実施形態のフォーマポンプ12では、貯留空間S3に内容液を貯留させる貯留操作と、貯留空間S3の内容液を吐出させる吐出操作と、を別々に行うことを促すことができる。そして、吐出操作においては、ステム14に対して押下ヘッド17を押下することで、ステム14に作用する上方付勢力の影響を受けずに押下ヘッド17を押下することができる。その結果、吐出操作に要する押下力を軽減できる。例えば、幼児と親が同一のフォーマポンプ12を利用する場合において、親と幼児が一緒に、若しくは幼児一人が両手でステム14を押下することで、内容液がノズル孔144aからいたずらに吐出されるのを抑制した上で、貯留操作を行うことができる。そして、吐出操作においては、例えば幼児一人が片手でも行い易くなるので、ノズル孔144aから吐出される内容液をもう片方の手で受け取り易くなる。
その結果、本実施形態のフォーマポンプ12では、例えば幼児と親が同一のフォーマポンプ12を利用する場合に、幼児であっても内容液の吐出を簡単に行うことができる。
一方、ノズル孔144aの外部と貯留空間S3との連通が遮断されている場合に押下ヘッド17を押下しようとした場合には、押下ヘッド17の押下に伴う貯留空間S3等の圧力増加やステム14に作用する上方付勢力等の影響で押下ヘッド17が押し難くなる。これによっても、幼児が一人でフォーマポンプ12を操作して、内容液がいたずらに吐出されるのを抑制できる。
本実施形態のフォーマポンプ12では、ステム14のうち装着キャップ16の外側に位置する部分に、径方向に張り出す操作片92を備える構成とした。
この構成によれば、貯留操作の際に操作片92を介してステム14を押下することで、貯留操作をより簡単に行うことができる。
本実施形態のフォーマポンプ12では、下ヘッド120に対して上ヘッド121を回動させることで、連通位置及び遮断位置を切り替える構成とした。
この構成によれば、上ヘッド121の回動操作によって連通位置及び遮断位置を簡単に切り替えることができる。しかも、貯留空間S3での圧力が上ヘッド121の回動方向に作用し難いので、上ヘッド121が不意に連通位置に移行することを抑制できる。
(第2実施形態)
本実施形態のフォーマポンプ200は、切替部201がノズル筒144の先端部に設けられた点で、上述した実施形態と相違している。
図4に示すフォーマポンプ200において、押下ヘッド202の下ヘッド210は、筒部211と、規制突起212と、を備えている。
筒部211は、外周壁113の周囲を取り囲んでいる。
規制突起212は、筒部211の下端部の一部から径方向の内側に突出している。
上ヘッド220は、押下部230と、ヘッド連結筒231と、ピストン連結筒232と、ノズル筒144と、を備えている。
ヘッド連結筒231は、押下部230における外周部分から下方に延びている。ヘッド連結筒231内には、外周壁113がアンダーカット嵌合等によって連結されている。
ピストン連結筒232は、押下部230のうちヘッド連結筒231の内側に位置する部分から下方に延びている。
貯留ピストン240は、摺動筒151の内側に位置する嵌合筒241と、摺動筒151と嵌合筒241との間を接続する接続部242と、を備えている。嵌合筒241は、ピストン連結筒232内に下方から嵌合されている。
切替部201は、装着筒250と、蓋部251と、開閉操作部252と、を備えている。
装着筒250は、前後方向に開口する筒状に形成されている。装着筒250は、ノズル筒144の先端部に装着されている。図示の例において、ノズル筒144の先端部は、装着筒250の内側にアンダーカット嵌合等によって連結されている。
蓋部251は、装着筒250の一部にヒンジ255を介して回動可能に連結されている。蓋部251は、装着筒250の前端開口部を開閉する。すなわち、蓋部251は、開位置において、装着筒250の前端開口部を通じてノズル孔144aを開放する。これにより、貯留空間S3とノズル孔144aの外部とが接続流路S4を通じて連通する。一方、蓋部251は、閉位置において、装着筒250の前端開口部を閉塞する。これにより、貯留空間S3とノズル孔144aの外部との接続流路S4を通じた連通が遮断される。
開閉操作部252は、蓋部251の外周縁から下方に突出している。開閉操作部252は、指等を引っ掛け、蓋部251を開閉操作するためのものである。
本実施形態のフォーマポンプ200では、貯留操作として、蓋部251を閉位置にした状態で、上述した第1実施形態と同様に、操作片92を介してステム14を押下する。これにより、図5に示すように、貯留空間S3内に内容液が供給される。なお、本実施形態では、貯留空間S3とノズル筒144とがピストン連結筒232を通じて連通していることから、接続流路S4内にも内容液が貯留される。
この状態で、図6に示すように、開閉操作部252を介して蓋部251を開位置に移動させる。これにより、装着筒250の前端開口部を通じてノズル孔144aが開放される。その後、吐出操作として、ステム14に対して押下ヘッド202を押下する。これにより、ノズル孔144a及び装着筒250の前端開口部を通じて内容液が吐出される。
本実施形態では、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、以下の作用効果を奏する。
すなわち、開閉操作部252を介して蓋部251を開閉することで、簡単にノズル孔144aを開放させることができる。これにより、吐出操作を容易に行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
上述した実施形態では、ステム14が操作片92を備える構成について説明したが、操作片92を備えない構成であってもよい。
上述した第1実施形態では切替弁134が接続流路S4の上流端部に設けられ、第2実施形態では切替部201が接続流路S4の下流端部に設けられた構成とした。但し、切替部は、接続流路S4に設けられて貯留空間S3とノズル孔144aの外部との連通及び遮断を切り替える構成であれば、接続流路S4の任意の位置に設けることが可能である。
上述した実施形態では、押下ヘッドが上ヘッド及び下ヘッドを備える構成について説明したが、この構成に限られない。押下ヘッドは、一体に形成されていてもよい。
上述した実施形態では、貯留操作と吐出操作とを別々に行う構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、上述したフォーマポンプを親が一人で使用する場合には、貯留操作を経ずに直接吐出操作を行ってもよい。すなわち、接続流路S4を通じて貯留空間S3とノズル孔144aの外部とを連通させた状態で、押下ヘッドを押下して、内容液を吐出させることもできる。これにより、親が一人でフォーマポンプを使用する場合での操作性の低下を抑制できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
11…容器本体
11a…口部
12…フォーマポンプ
14…ステム
15…ポンプ
16…装着キャップ
17…押下ヘッド
21…空気用シリンダ
22…液用シリンダ
24…液用ピストン
25…空気用ピストン
27…付勢部材
85…下筒部(ステム本体)
87…台座部(ステム本体)
88…着座部(ステム本体)
90…本体部(ステム本体)
91…貯留部(ステム本体)
92…操作片
95…本体筒
96…囲繞筒
120…下ヘッド
121…上ヘッド
133…連結部(切替部)
133c…連通孔(連通部)
134…切替弁(切替部)
134a…下連通溝(連通部)
143…押下部
144a…ノズル孔
201…切替部
202…押下ヘッド
210…下ヘッド
220…上ヘッド
230…押下部
251…蓋部
252…開閉操作部
255…ヒンジ

Claims (4)

  1. 内容液が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムを有するポンプと、
    押下操作可能な押下部、及び内容液を吐出するノズル孔を有し、前記ステムに上下動可能に設けられた押下ヘッドと、
    前記ポンプを前記口部に取り付ける装着キャップと、を備え、
    前記ポンプは、
    前記ステムに連係する液用ピストンが内部に上下摺動可能に設けられた液用シリンダと、
    前記ステムに連係する空気用ピストンが内部に上下摺動可能に設けられた空気用シリンダと、
    前記液用シリンダから移送される内容液と前記空気用シリンダから移送される空気とを混合させ、内容液を発泡させる気液混合室と、を備え、
    前記押下ヘッドと前記ステムとの間には、前記気液混合室に連通するとともに、前記ステムに対する前記押下ヘッドの上方移動に伴い拡大し、前記ステムに対する前記押下ヘッドの下方移動に伴い縮小する貯留空間が形成され、
    前記貯留空間と前記ノズル孔とを接続する接続流路を通じた前記ノズル孔の外部と前記貯留空間との間の連通及び遮断を切り替える切替部を有するフォーマポンプ。
  2. 前記ステムは、
    前記液用ピストン及び前記空気用ピストンに連係するステム本体と、
    前記ステム本体のうち、前記装着キャップの外側に位置する部分から上下方向に交差する方向に張り出し、前記ステムを押下操作可能とする操作片と、を備えている請求項1に記載のフォーマポンプ。
  3. 前記押下ヘッドは、
    前記押下部及び前記ノズル孔を有する上ヘッドと、
    前記切替部を有するとともに、前記上ヘッドと前記ステムとを接続する下ヘッドと、を備え、
    前記切替部には、前記貯留空間に連通する連通部が形成され、
    前記上ヘッドは、前記連通部を通じて前記接続流路と前記貯留空間とを連通させる連通位置、及び前記連通部を通じて前記接続流路と前記貯留空間との連通を遮断する遮断位置の間を回動可能に前記下ヘッドに支持されている請求項1又は請求項2に記載のフォーマポンプ。
  4. 前記切替部は、
    前記ノズル孔を開閉する蓋部と、
    前記蓋部のうち前記押下ヘッドの外部に位置する部分に設けられ、前記蓋部を開閉操作する開閉操作部と、を備えている請求項1から請求項3の何れか1項に記載のフォーマポンプ。
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