JP7482735B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、クルーズコントロール機能を備えた作業車両に関する。
従来より、クルーズコントロール(以下、「CC」と表記する。)機能が実装された作業車両が知られている。作業車両のCC機能は、車両の実速度を目標速度に近づけるために、走行モータに作動油を供給する方向制御弁へのパイロット圧を制御する機能である(例えば、特許文献1を参照)。
また、乗用車に実装される機能として、CC中に誤ってアクセルペダルを踏んだ場合の急加速を防止するために、CC中のアクセルペダル反力を増加させる技術が存在する(例えば、特許文献2を参照)。
特開2019-120024号公報 特開2018-095123号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏んだ場合の急加速を防止できる一方で、運転者が加速を意図してアクセルペダルを踏んだ場合にも、乗用車の加速を規制してしまうという課題がある。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、CC機能を搭載した作業車両において、オペレータによる走行ペダルの踏み込みの意図を適切に判断して、作業車両を走行させる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、前記エンジンの回転が伝達されて作動油を圧送する油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給される作動油によって、タイヤを回転させるための駆動力を発生させる油圧モータと、踏込量に応じた第1走行操作圧を発生させる走行ペダルと、予め設定された第2走行操作圧を発生させるクルーズコントロール機構と、前記第1走行操作圧及び前記第2走行操作圧のうちの高い方を、走行操作圧として出力する選択装置と、前記選択装置から出力される前記走行操作圧に従って、前記油圧モータへの作動油の供給量を制御するコントロールバルブと、前記走行ペダルの踏み込みを検知するセンサと、前記クルーズコントロール機構が前記第2走行操作圧を発生させているときに、前記走行ペダルが第1時間継続して踏み込まれたことを前記センサで検知した場合、前記油圧モータへの作動油の供給を遮断制御するコントローラとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、CC機能を搭載した作業車両において、オペレータによる走行ペダルの踏み込みの意図を適切に判断して、作業車両を走行させることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係る作業車両の代表例である油圧ショベルの側面図である。 油圧ショベルに搭載される油圧回路システムを示す図である。 CC制御処理のフローチャートである。
本発明に係る作業車両の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る作業車両の代表例である油圧ショベル1の側面図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。なお、作業車両の具体例は油圧ショベル1に限定されず、ダンプトラック、ホイールローダ、クレーン車などでもよい。より詳細には、本発明は、ホイール式の作業車両に適用することによって、特に有利な作用効果を奏する。
油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2に支持された上部旋回体3とを備える。下部走行体2及び上部旋回体3は、車体の一例である。
下部走行体2は、前方下部に回転自在に支持された左右一対のフロントタイヤ8fと、後方下部に回転自在に支持された左右一対のリヤタイヤ8rとを主に備える。油圧モータである走行モータ2a(図2参照)の駆動力がプロペラシャフト及びアクスルを介して伝達されると、フロントタイヤ8f及びリヤタイヤ8rが回転する。これにより、下部走行体2が走行する。
上部旋回体3は、旋回モータ(図示省略)によって旋回可能な状態で下部走行体2に支持されている。上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5と、旋回フレーム5の前端中央に上下方向に回動可能に取り付けられたフロント作業機(作業装置)4と、旋回フレーム5の後部に配置されたカウンタウェイト6と、旋回フレーム5の前方左側に配置されたキャブ(運転席)7とを主に備える。
フロント作業機4は、上部旋回体3に起伏可能に支持されたブーム4aと、ブーム4aの先端に揺動可能に支持されたアーム4bと、アーム4bの先端に揺動可能に支持されたバケット4cと、ブーム4aを駆動させるブームシリンダ4dと、アーム4bを駆動させるアームシリンダ4eと、バケット4cを駆動させるバケットシリンダ4fとを含む。カウンタウェイト6は、フロント作業機4との重量バランスを取るためのもので、上部旋回体3の後端に取り付けられた重量物である。
キャブ7には、油圧ショベル1を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャブ7の内部には、オペレータが着席するシート(図示省略)と、シートに着席したオペレータが操作する操作装置(ステアリング、ペダル、レバー、スイッチなど)が配置されている。そして、キャブ7に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、下部走行体2が走行し、上部旋回体3が旋回し、フロント作業機4が動作する。
操作装置は、例えば、油圧ショベル1を操舵するステアリングホイール、油圧ショベル1を加速させるアクセルペダル104(図2参照)、油圧ショベル1を制動するブレーキペダル、上部旋回体3を旋回させる旋回レバー、フロント作業機4を動作させる作業レバー、及び後述する各種スイッチ111、112、113、114(図2参照)を含む。
図2は、油圧ショベル1に搭載される油圧回路システムを示す図である。図2に示すように、油圧ショベル1は、エンジン100と、メインポンプ(油圧ポンプ)101と、パイロットポンプ102と、コントロールバルブ103と、アクセルペダル(走行ペダル)104と、クルーズコントロール機構(以下、「CC機構」と表記する。)105と、選択弁(選択装置)106と、ショックレスバルブ107と、信号センサ108と、圧力センサ109と、MCU(コントローラ)110とを主に備える。
エンジン100は、油圧ショベル1を動作させるための駆動力を発生させる。エンジン100は、燃料タンク(図示省略)に貯留された燃料を燃焼させることによって、回転駆動する。
メインポンプ101及びパイロットポンプ102は、エンジン100の駆動力が伝達されることによって回転し、作動油タンク(図示省略)に貯留された作動油を圧送する。メインポンプ101及びパイロットポンプ102は、例えば、斜板式、斜軸式、ラジアルピストン式等のような各種の油圧ポンプを採用することができる。より詳細には、メインポンプ101は、コントロールバルブ103を通じて走行モータ2aに作動油を供給する。パイロットポンプ102は、ショックレスバルブ107を通じてコントロールバルブ103のパイロットポートにパイロット圧油を供給する。
コントロールバルブ103は、メインポンプ101から走行モータ2aに至る作動油の油路に配置される。そして、コントロールバルブ103は、パイロットポートに供給されるパイロット圧油(駆動指令)に応じて、走行モータ2aへの作動油の供給方向及び供給量を制御する。なお図示は省略するが、メインポンプ101から他の油圧アクチュエータ(旋回モータ、ブームシリンダ4d、アームシリンダ4e、バケットシリンダ4f)に至る油路にもコントロールバルブが設けられている。
コントロールバルブ103は、一対のパイロットポートを備える。そして、コントロールバルブ103は、一対のパイロットポートへのパイロット圧油の供給の有無に応じて、前進位置、後退位置、中立位置に切り替えられる。
一対のパイロットポートの一方にパイロット圧油が供給されているとき、前進位置に切り替えられたコントロールバルブ103は、走行モータ2aを正回転させる向きの作動油を走行モータ2aに供給する。また、一対のパイロットポートの他方にパイロット圧油が供給されているとき、後退位置に切り替えられたコントロールバルブ103は、走行モータ2aを逆回転させる向きの作動油を走行モータ2aに供給する。さらに、一対のパイロットポートの両方にパイロット圧油が供給されていないとき、中立位置に切り替えられたコントロールバルブ103は、走行モータ2aへの作動油の供給を停止する。
なお、走行モータ2aの正回転とは、油圧ショベル1を前進させる向きの回転を指す。一方、走行モータ2aの逆回転とは、油圧ショベル1を後退させる向きの回転を指す。さらに、コントロールバルブ103は、供給されるパイロット圧油の油圧(以下、「走行操作圧」と表記する。)が高いほど、走行モータ2aに供給する作動油の単位時間当たりの供給量を増加させる。すなわち、コントロールバルブ103のパイロットポートに供給される走行操作圧が高いほど、走行モータ2aの回転速度(換言すれば、油圧ショベル1の走行速度)が速くなる。
走行モータ2aは、コントロールバルブ103を通じてメインポンプ101から供給される作動油によって、正回転及び逆回転する。そして、走行モータ2aは、正回転及び逆回転することによって、フロントタイヤ8f及びリヤタイヤ8rを回転させるための駆動力を発生させる。
アクセルペダル104は、キャブ7に設置されている。アクセルペダル104は、オペレータによって踏み込まれることによって、油圧ショベル1を加速させる。より詳細には、アクセルペダル104は、オペレータによる踏込量に応じて、パイロットポンプ102から選択弁106に供給されるパイロット圧油の油圧(以下、「第1走行操作圧」と表記する。)を増減させる。より詳細には、アクセルペダル104は、踏込量が多いほど第1走行操作圧を増大させ、踏込量が少ないほど第1走行操作圧を減少させる。
CC機構105は、MCU110の制御に従ってCC機能を実現する構成要素である。すなわち、CC機構105は、MCU110の制御に従って、油圧ショベル1の走行速度を予め設定された目標速度に近づける。CC機構105は、複数の電磁比例弁105a、105bで構成される。
電磁比例弁105aは、MCU110によって印加される電圧値(CC_drive_V)に応じて、パイロットポンプ102から選択弁106に供給されるパイロット圧油の油圧(以下、「第2走行操作圧」と表記する。)を増減させる。より詳細には、電磁比例弁105aは、CC_drive_Vが高いほど第2走行操作圧を増大させ、CC_drive_Vが低いほど第2走行操作圧を減少させる。すなわち、CC_drive_Vの電圧値と第2走行操作圧は、一対一に対応している。この対応関係は、MCU110が備えるメモリに記憶されている。
電磁比例弁105bは、MCU110によって印加される電圧値(CC_cut_V)に応じて、パイロットポンプ102から電磁比例弁105aに至るパイロット圧油の供給及び供給停止を切り替える。より詳細には、電磁比例弁105bは、MCU110からCC_cut_Vが印加されていないとき、電磁比例弁105aへのパイロット圧油の供給を停止する。一方、電磁比例弁105bは、MCU110からCC_cut_Vが印加されているとき、電磁比例弁105aへパイロット圧油を供給する。
選択弁106は、アクセルペダル104から供給される第1走行操作圧のパイロット圧油、及びCC機構105から供給される第2走行操作圧のパイロット圧油のうち、圧力の高い方をショックレスバルブ107に供給する。以下、選択弁106からショックレスバルブ107に供給されるパイロット圧油の圧力を「走行操作圧」と表記する。
ショックレスバルブ107は、MCU110の制御に従って、選択弁106から供給される走行操作圧のパイロット圧油をコントロールバルブ103のパイロットポートに供給する。より詳細には、ショックレスバルブ107は、走行モータ2aを正回転させる側のパイロットポートにパイロット圧油を供給するF状態と、走行モータ2aを逆回転させる側のパイロットポートにパイロット圧油を供給するR状態と、コントロールバルブ103へのパイロット圧油の供給を停止するN状態とに切り替えられる。
信号センサ108は、MCUから電磁比例弁105aに印加されるCC_drive_Vの電圧値を計測して、計測結果を示す電圧値信号をMCU110に出力する。圧力センサ109は、選択弁106からショックレスバルブ107に供給されるパイロット圧油の走行操作圧を計測して、計測結果を示す圧力信号をMCU10に出力する。
MCU110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備える。MCU110は、ROMに格納されたプログラムコードをCPUが読み出して実行することによって、後述する処理を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。但し、MCU110の具体的な構成はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。
MCU110は、油圧ショベル1の全体動作を制御する。より詳細には、MCU110は、CC機構105に電圧を印加し、ショックレスバルブ107の状態(F状態、R状態、N状態)を切り替える。また、MUC110には、CC_sw111と、A/R_sw112と、D/S_sw113と、FNR_sw114とが接続されている。
CC_sw111は、CC機能の有効及び無効を切り替えるスイッチである。MCU110は、CC機能が無効のときにCC_sw111が押下されると、CC機能を有効にする。一方、MCU110は、CC機能が有効のときにCC_sw111が押下されると、CC機能を無効にする。なお、CC機能が無効とは、CC_drive_V及びCC_cut_VがCC機構105に印加されていない状態を指す。一方、CC機能が有効とは、CC_drive_V及びCC_cut_VがCC機構105に印加されている状態を指す。
A/R_sw112は、油圧ショベル1の目標速度を増加させるためのスイッチである。D/S_sw113は、油圧ショベル1の目標速度を減少させるためのスイッチである。すなわち、MCU110は、A/R_sw112が押下されとCC_drive_Vの電圧値を上昇(すなわち、第2走行操作圧を増大)させ、D/S_sw113が押下されとCC_drive_Vの電圧値を下降(すなわち、第2走行操作圧を減少)させる。
FNR_sw114は、ショックレスバルブ107の状態を変化させるためのスイッチである。すなわち、MCU110は、ショックレスバルブ107の状態を、FNR_sw114を通じてオペレータが指定した状態(F状態、R状態、N状態)に切り替える。ショックレスバルブ107は、例えば、複数の電磁弁を組み合わせて構成される。そして、MCU110は、電圧を印加する電磁弁の組み合わせを変更することによって、ショックレスバルブ107の状態を切り替える。
次に、図3を参照して、MCU110の動作を説明する。図3は、CC制御処理のフローチャートである。MCU110は、例えば、エンジン100の作動中に、所定の時間間隔毎にCC制御処理を繰り返し実行する。
まず、MCU110は、CC機能が有効か無効かを判断する(S11)。そして、MCU110は、CC機能が無効だと判断した場合に(S11:No)、ステップS12以降の処理を実行することなく、CC制御処理を終了する。すなわち、ステップS12以降の処理は、CC機能が有効なときにだけ実行される。
次に、MCU110は、CC機能が有効だと判断した場合に(S11:Yes)、RAMに記憶されたNフラグの設定値を判断する(S12)。Nフラグとは、後述するステップS17において、ショックレスバルブ107を強制的にN状態にしたか否かを示すフラグである。Nフラグには、強制的にN状態にしたことを示す“ON”、及び強制的にN状態にしていないことを示す“OFF”のいずれかが設定される。Nフラグの初期値は、“OFF”である。
次に、MCU110は、Nフラグに“OFF”が設定されていると判断した場合に(S12:No)、圧力センサ109で検知した走行操作圧Pと、信号センサ108で検知したCC_drive_Vに対応する第2走行操作圧Pとを比較する(S13)。走行操作圧Pと第2走行操作圧Pとが同一の場合とは、アクセルペダル104が踏み込まれていない状態を指す。一方、走行操作圧Pが第2走行操作圧Pより高い場合とは、アクセルペダル104が踏み込まれている状態を指す。
そして、MCU110は、走行操作圧Pと第2走行操作圧Pとが同一であると判断した場合に(S13:No)、ステップS14以降の処理を実行することなく、CC制御処理を終了する。ステップS13でP≒Pと判断される場合とは、油圧ショベル1がCC機能を用いて定速走行している場合である。
一方、MCU110は、走行操作圧Pが第2走行操作圧Pより高いと判断した場合に(S13:Yes)、ステップS14以降の処理を実行する。ステップS13でP>Pと判断される場合とは、CC機能を用いた定速走行中にアクセルペダル104が踏み込まれた場合を指す。換言すれば、ステップS13でP>Pと判断される場合とは、アクセルペダル104から出力される第1走行操作圧が、CC機構105から出力される第2走行操作圧より高くなった場合を指す。また、MCU110は、Nフラグに“OFF”が設定されてから最初に実行されるステップS13において、タイマをスタートさせる。
ここで、ステップS13で検知したアクセルペダル104の踏み込みは、油圧ショベル1を加速させるためにオペレータが意図的に踏み込んだ場合と、油圧ショベル1を減速させるためにブレーキペダルを踏むつもりが、誤ってアクセルペダル104を踏んでしまった(すなわち、踏み間違い)場合とが考えられる。そこで、MCU110は、オペレータの意図を適切に判断して油圧ショベル1を走行させるために、ステップS14以降の処理を実行する。
次に、MCU110は、ステップS13でスタートしたタイマで計測された時間Tと、予め定められた第1時間tとを比較する(S14)。第1時間tは、例えば、油圧ショベル1の現実の車速が、ステップS13で検知した走行操作圧(=第1走行操作圧)の単位時間当たり変化量が、平坦路を走行していることを仮定した際に車体が急加速していると運転者が感じる加速度となるような走行操作圧(=第1走行操作圧)の単位時間当たり変化量より、十分小さくなるような時間に設定される。そして、MCU110は、時間Tが第1時間t未満の場合に(S14:No)、ステップS15~S17の処理を実行することなく、CC制御処理を終了する。
一方、MCU110は、時間Tが第1時間t以上の場合に(S14:Yes)、ステップS15~S17の処理を実行する。すなわち、MCU110は、CC機構105が第2走行操作圧を発生させているときに(S11:Yes)、走行ペダルが第1時間t継続して踏み込まれたことを検知した場合に(S13:Yes&S14:Yes)に、ステップS15~S17の処理を実行する。
より詳細には、MCU110は、ショックレスバルブ107の現在の状態を、RAMに記憶させる(S15)。また、MCU110は、Nフラグに“ON”を設定する(S16)。さらに、MCU110は、ショックレスバルブ107を強制的にN状態に切り替える(S17)。また、MCU110は、ステップS13でスタートさせたタイマを停止して、新たなタイマをスタートさせる。ステップS15~S17の制御は、「遮断制御」の一例である。
これにより、コントロールバルブ103が中立位置に切り替わって、走行モータ2aへの作動油の供給が遮断される。その結果、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダル104が踏み込まれた場合でも、油圧ショベル1が急加速するのを防止できる。
また、コントロールバルブ103が中立位置に切り替わると、走行モータ2aへの作動油の供給が停止する。さらに、それまでに走行モータ2aに供給された作動油は、走行モータ2aが搭載する絞りを通って作動油タンクに還流する。そのため、走行モータ2aが抵抗を受けて徐々に回転数を減じる。その結果、油圧ショベル1が制動される。但し、走行モータ2aに生じる抵抗に起因する制動力は、ブレーキペダルを踏み込んだ時の制動力より十分に小さいものとする。
次に、ステップS15~S17が実行された後のCC制御処理において、MCU110は、Nフラグに“ON”が設定されていると判断して(S12:Yes)、ステップS18以降の処理を実行する。まず、MCU110は、走行操作圧Pと第2走行操作圧Pとを比較すると共に(S18)、ステップS17でスタートしたタイマで計測された時間Tと、予め定められた第2時間tとを比較する(S19)。第2時間t2は、例えば、走行モータ2aに生じる抵抗に起因する制動力によって油圧ショベル1が減速を開始する時間より短く設定される。
そして、MCU110は、時間Tが第2時間tに達する前に(S19:No)、走行操作圧Pと第2走行操作圧Pとが同一になったと判断した場合に(S18:No)、ステップS20~S21の処理を実行する。ステップS18でP≒Pと判断される場合とは、ブレーキペダルと間違ってアクセルペダル104を踏んだことに気づいたオペレータが、アクセルペダル104の踏み込みを解除した場合である。
このとき、MCU110は、ショックレスバルブ107の状態を、ステップS15でRAMに記憶させた状態に切り替える(S20)。また、MCU110は、Nフラグに“OFF”を設定する(S21)。ステップS20~S21の制御は、「供給制御」の一例である。さらに、MCU100は、ステップS17でスタートしたタイマを停止させる。これにより、第1走行操作圧が0になるので、CC機構105から出力される第2走行操作圧に従った量の作動油が走行モータ2aへ供給される。すなわち、油圧ショベル1は、再びCC機能によって定速走行する。そして、踏み間違えに気づいたオペレータがブレーキペダルを踏み込むことによって、油圧ショベル1が減速する。
一方、MCU110は、走行操作圧Pが第2走行操作圧Pより高いまま(S18:Yes)、時間Tが第2時間tに達した場合に(S19:Yes)、ステップS22~S23の処理を実行する。ステップS22~S23の制御は、「供給制御」の一例である。ステップS19でT≧tと判断される場合とは、走行モータ2aへの作動油の供給を遮断してから、アクセルペダル104が第2時間t継続して踏み込まれた場合である。換言すれば、ステップS19でT≧tと判断される場合とは、油圧ショベル1を加速させるために、オペレータが意図的にアクセルペダル104を踏み込んだ場合である。
このとき、MCU110は、ショックレスバルブ107の状態を、ステップS15でRAMに記憶させた状態に切り替える(S22)。また、MCU110は、Nフラグに“OFF”を設定する(S23)。さらに、MCU100は、ステップS17でスタートしたタイマを停止させる。これにより、アクセルペダル104から出力される第1走行操作圧に従った量の作動油が走行モータ2aへ供給される。これにより、油圧ショベル1は、アクセルペダル104の踏込量に応じた速度まで加速する。
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
上記の実施形態によれば、油圧ショベル1がCC機能を用いて定速走行している期間中において、アクセルペダル104が踏み込まれた場合に、ショックレスバルブ107を強制的にN状態に切り替えて、走行モータ2aへの作動油の供給を一時的に遮断する。これにより、オペレータがブレーキペダルと間違えてアクセルペダル104を踏み込んだ場合でも油圧ショベル1の急加速を防止することができる。
また、上記の実施形態によれば、ステップS17から第2時間tが経過する前に、アクセルペダル104の踏み込みが解除された場合に、ショックレスバルブ107の状態をステップS15で記憶させた状態に戻す。そして、踏み間違えに気づいたオペレータが改めてブレーキペダルを踏むことによって、油圧ショベル1が制動される。
さらに、上記の実施形態によれば、ステップS17から第2時間tが経過するまで継続してアクセルペダル104が踏み込まれている場合に、オペレータが油圧ショベル1を加速させようとしていると判断して、第1走行操作圧に従った量の作動油を走行モータ2aに供給する。以上のような制御を実行することにより、CC機能を搭載した油圧ショベル1において、オペレータによるアクセルペダル104の踏み込みの意図を適切に判断して、油圧ショベル1を走行させることができる。
なお、ステップS17、S20、S22において、走行モータ2aへの作動油の供給を停止及び開始する方法は、ショックレスバルブ107の状態を切り替えることに限定されない。他の例として、コントロールバルブ103が電磁比例弁である場合、MCU110は、コントロールバルブ103に印加する電圧を制御すればよい。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
2a 走行モータ
3 上部旋回体
4 フロント作業機
4a ブーム
4b アーム
4c バケット
4d ブームシリンダ
4e アームシリンダ
4f バケットシリンダ
5 旋回フレーム
6 カウンタウェイト
7 キャブ
8f フロントタイヤ
8r リヤタイヤ
100 エンジン
101 メインポンプ
102 パイロットポンプ
103 コントロールバルブ
104 アクセルペダル
105 CC機構
105a,105b 電磁比例弁
106 選択弁(選択装置)
107 ショックレスバルブ
108 信号センサ
109 圧力センサ
110 MCU
111 CC_sw
112 A/R_sw
113 D/S_sw
114 FNR_sw

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの回転が伝達されて作動油を圧送する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから供給される作動油によって、タイヤを回転させるための駆動力を発生させる油圧モータと、
    踏込量に応じた第1走行操作圧を発生させる走行ペダルと、
    予め設定された第2走行操作圧を発生させるクルーズコントロール機構と、
    前記第1走行操作圧及び前記第2走行操作圧のうちの高い方を、走行操作圧として出力する選択装置と、
    前記選択装置から出力される前記走行操作圧に従って、前記油圧モータへの作動油の供給量を制御するコントロールバルブと、
    前記走行ペダルの踏み込みを検知するセンサと、
    前記クルーズコントロール機構が前記第2走行操作圧を発生させているときに、前記走行ペダルが第1時間継続して踏み込まれたことを前記センサで検知した場合、前記油圧モータへの作動油の供給を遮断制御するコントローラとを備えることを特徴とする作業車両。
  2. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記コントローラは、前記油圧モータへの作動油の供給を遮断してから第2時間が経過する前に、前記走行ペダルの踏み込みが解除されたことを前記センサで検知した場合、前記第2走行操作圧に従った前記油圧モータへの作動油の供給制御を再開することを特徴とする作業車両。
  3. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記コントローラは、前記油圧モータへの作動油の供給を遮断してから、前記走行ペダルが第2時間継続して踏み込まれたことを前記センサで検知した場合、前記第1走行操作圧に従った前記油圧モータへの作動油の供給制御を開始することを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記センサは、前記走行操作圧を検知し、
    前記クルーズコントロール機構は、前記コントローラによって印加される電圧が高いほど、発生させる前記第2走行操作圧を増大させる電磁比例弁を備え、
    前記コントローラは、前記電磁比例弁に印加した電圧に対応する前記第2走行操作圧と、前記センサで検知された前記走行操作圧とを比較することによって、前記走行ペダルが踏み込まれたか否かを判断することを特徴とする作業車両。
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