JP7482277B1 - 座屈拘束ブレース - Google Patents

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【課題】局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑えることができる座屈拘束ブレースを提供する。【解決手段】構造物に取り付けられる座屈拘束ブレース100であって、芯材10と、芯材10を覆う局部座屈抑制部材20と、芯材10及び局部座屈抑制部材20を覆う全体座屈抑制部材30と、を備え、局部座屈抑制部材20は、芯材10の局部座屈を抑制し、全体座屈抑制部材30は、芯材10の全体座屈を抑制することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、座屈拘束ブレースに関する。
建物をはじめとする構造物を補強するために、座屈拘束ブレースが用いられる。座屈拘束ブレースは、芯材に拘束材を取り付けることで、芯材が座屈することを抑える。
特許文献1には、芯材の変形による木質拘束材の割裂を防ぐために、木質拘束材の長手方向の端部に芯材補剛部材との干渉を防ぐためのスリットを設けた構造が開示されている。
特許文献2には、圧縮耐力についての性能を確保することを目的として、第1拘束材および第2拘束材が、芯材に板厚方向の両側から密接している構造が開示されている。
特許第6995239号公報 特許第6942280号公報
座屈拘束ブレースの拘束材として、木材が用いられることがある。木材は、芯材の全体座屈を抑制する効果は比較的大きいが、芯材の局部座屈を抑制する効果が比較的小さい。また、木材が乾燥収縮することで芯材と木材との間に隙間が生じると、芯材の局部座屈を抑制する効果が低減する課題がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑えることができる座屈拘束ブレースを提供することを目的とする。
<1>本発明の態様1に係る座屈拘束ブレースは、構造物に取り付けられる座屈拘束ブレースであって、芯材と、前記芯材を覆う局部座屈抑制部材と、前記芯材及び前記局部座屈抑制部材を覆う全体座屈抑制部材と、を備え、前記局部座屈抑制部材は、前記芯材の局部座屈を抑制し、前記全体座屈抑制部材は、前記芯材の全体座屈を抑制することを特徴とする。
この発明によれば、局部座屈抑制部材は、芯材の局部座屈を抑制し、全体座屈抑制部材は、芯材の全体座屈を抑制する。例えば、芯材の座屈を抑制する部材として木材を用いると、芯材の全体座屈を抑制する効果は比較的大きいが、芯材の局部座屈を抑制する効果が比較的小さい。例えば、木材が乾燥収縮することで芯材と木材との間に隙間が生じると、局部座屈を抑制する効果が更に低減することがある。
これに対し、上述のように、芯材の局部座屈を抑制する部材と全体座屈を抑制する部材とを個別に設ける。これにより、例えば、芯材の全体座屈を抑制する部材として木材を用いた場合であっても、芯材の局部座屈を抑制する部材として別の部材を用いることで、材料の特性を活かしつつ、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑えることができる。
<2>本発明の態様2に係る座屈拘束ブレースは、態様1に係る座屈拘束ブレースにおいて、前記芯材の長手方向に沿う長さであって前記局部座屈抑制部材の長さは、前記長手方向に沿う長さであって前記芯材の塑性化部の長さより、長いことを特徴とする。
この発明によれば、芯材の長手方向に沿う長さであって局部座屈抑制部材の長さは、長手方向に沿う長さであって芯材の塑性化部の長さより、長い。これにより、芯材の塑性化部の長手方向の全体に亘って、確実に局部座屈が発生することを抑えることができる。
<3>本発明の態様3に係る座屈拘束ブレースは、態様1又は態様2に係る座屈拘束ブレースにおいて、前記局部座屈抑制部材の長手方向の両端部には、切欠部が設けられていることを特徴とする。
ここで、芯材の両端部には、補剛部材が設けられることがある。このとき、局部座屈抑制部材の長さが芯材の塑性化部より長いと、局部座屈抑制部材の両端部が、芯材に設けられた補剛部材に干渉することがある。これに対し、局部座屈抑制部材の長手方向の両端部には、切欠部が設けられている。これにより、局部座屈抑制部材の両端部が芯材の補剛部材に干渉することを抑えることができる。
<4>本発明の態様4に係る座屈拘束ブレースは、態様1から態様3のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記局部座屈抑制部材の剛性は、前記全体座屈抑制部材の剛性より、高いことを特徴とする。
この発明によれば、局部座屈抑制部材の剛性は、全体座屈抑制部材の剛性より、高い。これにより、局部座屈抑制部材を、より芯材の局部座屈を抑制することに特化したものとすることができる。よって、座屈拘束ブレースにおける、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑える効果をより確実にもたらすことができる。
<5>本発明の態様5に係る座屈拘束ブレースは、態様1から態様4のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記局部座屈抑制部材の強度は、前記全体座屈抑制部材の強度より、高いことを特徴とする。
この発明によれば、局部座屈抑制部材の強度は、全体座屈抑制部材の強度より、高い。これにより、局部座屈抑制部材を、より芯材の局部座屈を抑制することに特化したものとすることができる。よって、座屈拘束ブレースにおける、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑える効果をより確実にもたらすことができる。
<6>本発明の態様6に係る座屈拘束ブレースは、態様1から態様5のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記局部座屈抑制部材の寸法安定性は、前記全体座屈抑制部材の寸法安定性より、高いことを特徴とする。
この発明によれば、局部座屈抑制部材の寸法安定性は、全体座屈抑制部材の寸法安定性より、高い。これにより、例えば、経年劣化等によっても、芯材と局部座屈抑制部材との間に隙間を発生しづらくすることができる。よって、芯材の局部座屈を長期に亘って抑えることができる。
<7>本発明の態様7に係る座屈拘束ブレースは、態様1から態様6のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記全体座屈抑制部材は、木材であり、前記局部座屈抑制部材は、鋼材、モルタル、FRP、又は、前記木材より比強度が高い木材であることを特徴とする。
この発明によれば、全体座屈抑制部材は、木材である。全体座屈抑制部材に木材を用いることで、芯材の全体座屈を抑制することに適した構造とすることができる。局部座屈抑制部材は、鋼材、モルタル、FRP、又は、全体座屈抑制部材に用いられる木材より比強度が高い木材である。これにより、全体座屈抑制部材に用いられる木材の有する、芯材の局部座屈を抑制する効果が比較的小さい旨の課題を解決することができる。すなわち、局部座屈抑制部材によって、芯材の局部座屈を抑制することに適した構造とすることができる。
<8>本発明の態様8に係る座屈拘束ブレースは、態様1から態様7のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記全体座屈抑制部材は、前記芯材の全体座屈のみを抑制することを特徴とする。
この発明によれば、全体座屈抑制部材は、芯材の全体座屈のみを抑制する。これにより、全体座屈抑制部材を、より芯材の全体座屈を抑制することに特化したものとすることができる。よって、座屈拘束ブレースにおける、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑える効果をより確実にもたらすことができる。
<9>本発明の態様9に係る座屈拘束ブレースは、態様1から態様8のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記局部座屈抑制部材は、前記芯材の両側面であって前記芯材の板厚方向にそれぞれ面する両側面のうち一方に配置される第1補強材と、前記両側面の他方に配置される第2補強材と、を含み、前記全体座屈抑制部材は、前記芯材、前記第1補強材、及び、前記第2補強材の外周を覆う木製拘束部材、を含み、前記第1補強材は、第1締結部材によって前記一方に締結され、前記第2補強材は、前記第1締結部材によって前記他方に締結されることを特徴とする。
この発明によれば、局部座屈抑制部材は、第1補強材と、第2補強材と、を含む。これにより、局部座屈抑制部材を、芯材の両側面であって芯材の板厚方向にそれぞれ面する両側面に配置することができる。よって、芯材が、芯材の板厚方向に座屈することを確実に抑えることができる。
全体座屈抑制部材は、芯材、第1補強材、及び、第2補強材の外周を覆う木製拘束部材を含む。第1補強材及び第2補強材は、第1締結部材によって芯材の両側面であって芯材の板厚方向にそれぞれ面する両側面に締結される。つまり、局部座屈抑制部材は、第1締結部材を含めて、木製拘束部材によって覆われる。これにより、例えば、座屈拘束ブレースの意匠性を向上することができる。
芯材に局部座屈抑制部材が設けられることで、全体座屈抑制部材は、芯材の全体座屈に係る力に対してのみ対応することができる。よって、例えば、木製拘束部材が割裂することを抑えることができる。例えば、木製拘束部材が乾燥収縮等により変形した場合であっても、芯材の局部座屈を確実に抑えることができる。
<10>本発明の態様10に係る座屈拘束ブレースは、態様9に係る座屈拘束ブレースにおいて、前記第1補強材は、前記第1補強材の端部において、第2締結部材によって前記木製拘束部材に固定されることを特徴とする。
この発明によれば、第1補強材は、第1補強材の端部において、第2締結部材によって木製拘束部材に固定される。このように、第1補強材を木製拘束部材に固定することで、第1補強材を外側から目視しづらくすることができる。よって、座屈拘束ブレースの意匠性を向上させることができる。
<11>本発明の態様11に係る座屈拘束ブレースは、態様10に係る座屈拘束ブレースにおいて、前記第2締結部材は、ビスであり、前記ビスは、前記木製拘束部材に対して斜めに配置されることを特徴とする。
この発明によれば、第2締結部材は、ビスである。ビスは、木製拘束部材に対して斜めに配置される。つまり、ビスは、木製拘束部材に斜め打ちされる。これにより、木製拘束部材を効率的に固定することができる。よって、全体座屈抑制部材の形状安定性を向上させることができる。
<12>本発明の態様12に係る座屈拘束ブレースは、態様9から態様11のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記局部座屈抑制部材は、前記第1補強材と前記第2補強材との間に配置され、且つ、長手方向が前記板厚方向に沿う円筒状部材、を含み、前記第1締結部材は、前記円筒状部材に挿入されることを特徴とする。
この発明によれば、局部座屈抑制部材は、第1補強材と第2補強材との間に配置される円筒状部材を含む。円筒状部材は、長手方向が芯材の板厚方向に沿う。第1締結部材は、円筒状部材に挿入される。第1締結部材は、円筒状部材に挿入される。これにより、第1締結部材は、第1補強材及び第2補強材によって、芯材の両側面から芯材を挟むようにして、第1補強材と第2補強材とを締結する。これにより、例えば、芯材と第1締結部材とが干渉することを抑えることができる。また、例えば、座屈拘束ブレースによる座屈拘束効果を確実に担保することができる。
<13>本発明の態様13に係る座屈拘束ブレースは、態様9から態様12のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記第1補強材の前記板厚方向の厚さと、前記第2補強材の前記板厚方向の厚さと、は、同じであることを特徴とする。
この発明によれば、第1補強材の板厚方向の厚さと、第2補強材の板厚方向の厚さと、は、同じである。これにより、座屈抑制部材の構造を、芯材を基準として対称にすることができる。よって、座屈拘束ブレースの設計を容易にすることができる。
<14>本発明の態様14に係る座屈拘束ブレースは、態様10から態様13のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記第2締結部材は、ロングビスであることを特徴とする。
この発明によれば、第2締結部材は、ロングビスである。これにより、座屈拘束ブレースの意匠性を向上させることができる。
<15>本発明の態様15に係る座屈拘束ブレースは、態様9から態様14のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、アンボンド材、を更に備え、前記アンボンド材は、前記第1補強材と前記芯材との間に介在し、且つ、前記第2補強材と前記芯材との間に介在することを特徴とする。
ここで、芯材の塑性化部が外力によって変形しようとした時、第1補強材及び第2補強材が追従して変形すると、芯材の耐久性が設計通りとならないことがある。これに対し、アンボンド材が、第1補強材と芯材との間に介在し、且つ、第2補強材と芯材との間に介在する。これにより、芯材の塑性化部の変形に第1補強材及び第2補強材が追従することを抑えることができる。よって、芯材の耐久性を設計通りとすることができる。
<16>本発明の態様16に係る座屈拘束ブレースは、態様9から態様15のいずれか1つに係る座屈拘束ブレースにおいて、前記芯材と前記木製拘束部材との間の距離は、前記第1補強材及び前記第2補強材が前記芯材と前記木製拘束部材との間に配置されることにより、一定に維持されることを特徴とする。
この発明によれば、芯材と木製拘束部材との間の距離は、第1補強材及び第2補強材が芯材と木製拘束部材との間に配置されることにより、一定に維持される。これにより、木製拘束部材と芯材との間の隙間を一定に確保することができる。よって、木製拘束部材を、全体座屈抑制部材としてのみ機能させることができる。
本発明によれば、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑えることができる座屈拘束ブレースを提供することができる。
座屈拘束ブレースの正面図である。 図1に示すII-II部の断面図である。 第2座屈拘束ブレースの芯材及び局部座屈抑制部材の斜視図である。 第2座屈拘束ブレースにおける、図1に示すII-II部の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る座屈拘束ブレース100を説明する。座屈拘束ブレース100は、例えば、建物をはじめとする構造物に取り付けられる。これにより、座屈拘束ブレース100は、構造物を補強する。
座屈拘束ブレース100は、図1及び図2に示すように、芯材10と、局部座屈抑制部材20と、全体座屈抑制部材30と、アンボンド材40と、を備える。
芯材10は、鋼板により構成された平板である。芯材10は、両端部が建物の構造に取り付けられることで、建物を補強する。図1に示すように、芯材10は、例えば、狭幅部11と、広幅部12と、幅変化部13と、を備えている。
狭幅部11は、芯材10における長手方向の中央に位置している。広幅部12は、芯材10における長手方向の両端に位置している。広幅部12の幅であって芯材10の板幅方向の幅は、狭幅部11の幅であって芯材10の板幅方向の幅よりも広い。広幅部12の長さであって芯材10の長手方向に沿う長さは、狭幅部11の長さであって芯材10の長手方向に沿う長さよりも短い。
芯材10における長手方向の中央が狭幅部11であり、長手方向の端部が広幅部12であることで、芯材10における長手方向の中央(狭幅部11)が塑性化し易い領域となり、塑性化部が前記中央に限定される。
図1に示すように、幅変化部13は、広幅部12と狭幅部11との境界領域である。幅変化部13の幅であって芯材10の板幅方向に沿う幅は、長手方向に沿って変化する。幅変化部13の幅は、芯材10における長手方向の端部(すなわち、広幅部12側)から芯材10における長手方向の中央部(すなわち、狭幅部11側)に向かうに連れ、狭くなる。板厚方向に沿って見て、幅変化部13における板幅方向の側面は、長手方向に対して傾斜する直線状である。幅変化部13は、例えば、芯材10に作用する付加曲げモーメントを吸収する。
補剛部材14は、鋼板により構成された板状の部材である。補剛部材14は、芯材10の両端部を補強し、芯材10が板厚方向に折れ曲がることを防ぐ。補剛部材14は、芯材10の広幅部12に、溶接により接合される。芯材10と補剛部材14との接合部分には、溶接部Wが形成される。
補剛部材14は、広幅部12における表裏面(すなわち、芯材10の板厚方向を向く面)に設けられている。芯材10及び補剛部材14は、断面十字状を呈している。
補剛部材14及び広幅部12にはそれぞれ、図示しないボルト孔が開設されている。座屈拘束ブレース100は、ボルト孔に差し込まれる図示しないボルトによって、構造物に取り付けられる。
局部座屈抑制部材20は、芯材10を覆う。局部座屈抑制部材20は、芯材10の局部座屈を抑制する。本実施形態において、芯材10の局部座屈とは、芯材10の長手方向に圧縮力が生じた際に、芯材10が局部的に変形することをいう。局部座屈抑制部材20は、図2に示すように、第1補強材21と、第2補強材22と、円筒状部材23と、を含む。
第1補強材21は、芯材10の両側面であって芯材10の板厚方向にそれぞれ面する両側面のうち一方に配置される。本実施形態において、第1補強材21の端部であって芯材10の板幅方向の端部は、例えば、図2に示すように、第1屈曲部21bにおいて芯材10から離れるように屈曲している。第1補強材21は、第1締結部材F1によって前記一方に締結される。本実施形態において、第1締結部材F1は、例えば、ボルト及びナットである。すなわち、第1補強材21は、後述する第2補強材22とともに、ボルト及びナットを介して芯材10に固定される。また、第1締結部材F1として、ボルト及びナットに加えて、不図示のコネクタが用いられてもよい。
コネクタとは、例えば、全体座屈抑制部材30の木製拘束部材31(後述する)の内部に配置された構成の筒状体である。コネクタは、それぞれ第1補強材21の側と第2補強材22の側に配置される。この状態でコネクタの内部にボルトを通し、第1補強材21の側と第2補強材22の側から芯材10を挟み込むようにしてボルトとナットとを締結する。このことで、コネクタは、第1補強材21と第2補強材22とを芯材10に固定することに加えて、木製拘束部材31を第1補強材21及び第2補強材22に密着させる機能も有する。本実施形態において、第1締結部材F1は、芯材10の長手方向に沿って、間隔をあけて複数設けられる。
第2補強材22は、芯材10の両側面であって芯材10の板厚方向にそれぞれ面する両側面のうち他方に配置される。本実施形態において、第2補強材22の端部であって芯材10の板幅方向の端部は、例えば、図2に示すように、第2屈曲部22bにおいて芯材10から離れるように屈曲している。第2補強材22は、第1締結部材F1によって前記他方に締結される。
本実施形態において、第1補強材21の板厚方向の厚さと、第2補強材22の板厚方向の厚さと、は、同じである。第1補強材21の長手方向の長さと、第2補強材22の長手方向の長さと、は、同じである。つまり、第1補強材21と第2補強材22とは、芯材10を基準として対称に配置される。
局部座屈抑制部材20の剛性、つまり第1補強材21の剛性及び第2補強材22の剛性は、全体座屈抑制部材30の剛性より高い。局部座屈抑制部材20の強度、つまり第1補強材21の強度及び第2補強材22の強度は、全体座屈抑制部材30の強度より高い。これにより、全体座屈抑制部材30が芯材10の全体座屈を抑制する(詳細は後述する)ことに対し、局部座屈抑制部材20は、芯材10の局部座屈を抑制する機能を有する。本実施形態において、前記剛性とは、特に軸直交方向への力に対する剛性をいう。本実施形態において、前記強度とは、特に軸直交方向への力に対する強度をいう。
円筒状部材23は、第1補強材21と第2補強材22との間に配置される。円筒状部材23は、長手方向が芯材10の板厚方向に沿う。第1締結部材F1は、円筒状部材23に挿入される。これにより、第1締結部材F1は、第1補強材21及び第2補強材22によって、芯材10の両側面から芯材10を挟むようにして、第1補強材21と第2補強材22とを締結する。図2に示すように、芯材10の端面であって、芯材10の板幅方向の端面は、円筒状部材23の外側面に接する。これにより、円筒状部材23は、芯材10が、芯材10の板幅方向に曲がるように変形することを抑える。
芯材10の長手方向に沿う長さであって局部座屈抑制部材20の長さは、芯材10の長手方向に沿う長さであって芯材10の塑性化部の長さより長い。つまり、第1補強材21及び第2補強材22の長さは、芯材10の狭幅部11の長さより長い。これにより、第1補強材21及び第2補強材22によって、芯材10の塑性化部(狭幅部11)の全体を補強できるようにする。局部座屈抑制部材20の第1補強材21及び第2補強材22それぞれの長手方向の両端部には、図1に示すように、切欠部20Sが設けられている。これにより、上述の長さを備える第1補強材21及び第2補強材22が、補剛部材14に干渉することを抑える。
本実施形態において、局部座屈抑制部材20の寸法安定性は、全体座屈抑制部材30の寸法安定性より、高い。つまり、第1補強材21及び第2補強材22それぞれの寸法安定性は、後述する木製拘束部材31の寸法安定性より、高い。このようにすることで、例えば、木製拘束部材31が乾燥収縮によって変形した後においても、芯材10の局部座屈を抑えられるようにする。つまり、局部座屈抑制部材20が、芯材10の局部座屈を抑制することに特化したものとする。本実施形態において、局部座屈抑制部材20の第1補強材21及び第2補強材22には、例えば、鋼材、モルタル、FRP、又は、木材より比強度が高い木材が用いられる。
全体座屈抑制部材30は、芯材10及び局部座屈抑制部材20を覆う。全体座屈抑制部材30は、例えば、少なくとも芯材10の全体座屈を抑制する。全体座屈抑制部材30は、例えば、芯材10の全体座屈のみを抑制してもよい。本実施形態において、芯材10の全体座屈とは、外部からの入力に対して芯材10全体が変形することをいう。
全体座屈抑制部材30は、木材である。言い換えれば、全体座屈抑制部材30は、木製拘束部材31を含む。
木製拘束部材31は、芯材10、第1補強材21、及び、第2補強材22の外周を覆う。本実施形態において、木製拘束部材31は、第1木製拘束部材31aと、第2木製拘束部材31bと、を含む。以下、これらを区別しない場合に、木製拘束部材31という。
第1木製拘束部材31aは、第1補強材21の側に配置される。第2木製拘束部材31bは、第2補強材22の側に配置される。本実施形態において、第1木製拘束部材31a及び第2木製拘束部材31bは、芯材10を基準として対称に配置される。
ここで、木製拘束部材31によって芯材10、第1補強材21、及び、第2補強材22の外周を覆う時、第1締結部材F1と木製拘束部材31とが干渉する。これを抑える為に、木製拘束部材31には、図2に示すように、第1締結部材F1の位置に合わせて座繰穴Hが設けられることが好ましい。
芯材10と木製拘束部材31との間の距離は、第1補強材21及び第2補強材22が芯材10と木製拘束部材31との間に配置されることにより、一定に維持される。
次に、全体座屈抑制部材30の木製拘束部材31と、局部座屈抑制部材20の第1補強材21及び第2補強材22と、の位置関係について説明する。
図2に示すように、第1補強材21は、第1補強材21の端部であって第1補強材21の板幅方向の端部において、第2締結部材F2によって第1木製拘束部材31aに固定される。第2補強材22は、第2補強材22の端部であって第2補強材22の板幅方向の端部において、第2締結部材F2によって第2木製拘束部材31bに固定される。
本実施形態において、第2締結部材F2は、芯材10の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられる。
ここで、上述のように、端部が屈曲した第1補強材21及び第2補強材22を、それぞれ第1木製拘束部材31a及び第2木製拘束部材31bに取り付けることで、図2に示すように、第1木製拘束部材31aと第2木製拘束部材31bとの間に隙間Sが生じる。例えば、座屈拘束ブレース100に意匠性が求められる場合、隙間Sから第1補強材21及び第2補強材22が見えることで意匠性が低下することがある。これに対し、図2に示すように、隙間Sを覆うように化粧木Dを配置することが好ましい。
本実施形態において、第2締結部材F2は、例えば、ビスである。ビスは、木製拘束部材31に対して斜めに配置される。つまり、ビスは、木製拘束部材31に対して斜め打ちされる。これにより、第2締結部材F2によって、第1補強材21及び第2補強材22は、それぞれ第1木製拘束部材31a及び第2木製拘束部材31bに対して引き込まれるようにして、効率的に固定される。このことで、座屈拘束ブレース100としての形状安定性を保ちやすくする。
第2締結部材F2は、例えば、ロングビスであってもよい。
アンボンド材40は、例えば、第1補強材21と芯材10との間、第2補強材22と芯材10との間、円筒状部材23と芯材10との間に介在する。このことで、アンボンド材40は、例えば、芯材10の塑性化部(狭幅部11)が外力によって変形しようとした際に、第1補強材21及び第2補強材22が追従して変形することを抑える機能を有する。これにより、アンボンド材40は、芯材10の塑性化部(狭幅部11)の耐久性を設計通りとすることに寄与する。
上記各構成により、本実施形態に係る座屈拘束ブレース100が形成される。
以上説明したように、本実施形態に係る座屈拘束ブレース100によれば、局部座屈抑制部材20は、芯材10の局部座屈を抑制し、全体座屈抑制部材30は、芯材10の全体座屈を抑制する。例えば、芯材10の座屈を抑制する部材として木材を用いると、芯材10の全体座屈を抑制する効果は比較的大きいが、芯材10の局部座屈を抑制する効果が比較的小さい。例えば、木材が乾燥収縮することで芯材10と木材との間に隙間Sが生じると、局部座屈を抑制する効果が更に低減することがある。
これに対し、上述のように、芯材10の局部座屈を抑制する部材と全体座屈を抑制する部材とを個別に設ける。これにより、例えば、芯材10の全体座屈を抑制する部材として木材を用いた場合であっても、芯材10の局部座屈を抑制する部材として別の部材を用いることで、材料の特性を活かしつつ、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑えることができる。
また、芯材10の長手方向に沿う長さであって局部座屈抑制部材20の長さは、長手方向に沿う長さであって芯材10の塑性化部の長さより、長い。これにより、芯材10の塑性化部の長手方向の全体に亘って、確実に局部座屈が発生することを抑えることができる。
ここで、芯材10の両端部には、補剛部材14が設けられることがある。このとき、局部座屈抑制部材20の長さが芯材10の塑性化部より長いと、局部座屈抑制部材20の両端部が、芯材10に設けられた補剛部材14に干渉することがある。これに対し、局部座屈抑制部材20の長手方向の両端部には、切欠部20Sが設けられている。これにより、局部座屈抑制部材20の両端部が芯材10の補剛部材14に干渉することを抑えることができる。
また、局部座屈抑制部材20の剛性は、全体座屈抑制部材30の剛性より、高い。これにより、局部座屈抑制部材20を、より芯材10の局部座屈を抑制することに特化したものとすることができる。よって、座屈拘束ブレース100における、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑える効果をより確実にもたらすことができる。
また、局部座屈抑制部材20の強度は、全体座屈抑制部材30の強度より、高い。これにより、局部座屈抑制部材20を、より芯材10の局部座屈を抑制することに特化したものとすることができる。よって、座屈拘束ブレース100における、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑える効果をより確実にもたらすことができる。
また、局部座屈抑制部材20の寸法安定性は、全体座屈抑制部材30の寸法安定性より、高い。これにより、例えば、経年劣化等によっても、芯材10と局部座屈抑制部材20との間に隙間Sを発生しづらくすることができる。よって、芯材10の局部座屈を長期に亘って抑えることができる。
また、全体座屈抑制部材30は、木材である。全体座屈抑制部材30に木材を用いることで、芯材10の全体座屈を抑制することに適した構造とすることができる。局部座屈抑制部材20は、鋼材、モルタル、FRP、又は、全体座屈抑制部材30に用いられる木材より比強度が高い木材である。これにより、全体座屈抑制部材30に用いられる木材の有する、芯材10の局部座屈を抑制する効果が比較的小さい旨の課題を解決することができる。すなわち、局部座屈抑制部材20によって、芯材10の局部座屈を抑制することに適した構造とすることができる。
また、全体座屈抑制部材30は、芯材10の全体座屈のみを抑制する。これにより、全体座屈抑制部材30を、より芯材10の全体座屈を抑制することに特化したものとすることができる。よって、座屈拘束ブレース100における、局部座屈及び全体座屈の両方を確実に抑える効果をより確実にもたらすことができる。
また、局部座屈抑制部材20は、第1補強材21と、第2補強材22と、を含む。これにより、局部座屈抑制部材20を、芯材10の両側面であって芯材10の板厚方向にそれぞれ面する両側面に配置することができる。よって、芯材10が、芯材10の板厚方向に座屈することを確実に抑えることができる。
全体座屈抑制部材30は、芯材10、第1補強材21、及び、第2補強材22の外周を覆う木製拘束部材31を含む。第1補強材21及び第2補強材22は、第1締結部材F1によって芯材10の両側面であって芯材10の板厚方向にそれぞれ面する両側面に締結される。つまり、局部座屈抑制部材20は、第1締結部材F1を含めて、木製拘束部材31によって覆われる。これにより、例えば、座屈拘束ブレース100の意匠性を向上することができる。
芯材10に局部座屈抑制部材20が設けられることで、全体座屈抑制部材30は、芯材10の全体座屈に係る力に対してのみ対応することができる。よって、例えば、木製拘束部材31が割裂することを抑えることができる。例えば、木製拘束部材31が乾燥収縮等により変形した場合であっても、芯材10の局部座屈を確実に抑えることができる。
また、第1補強材21は、第1補強材21の端部において、第2締結部材F2によって木製拘束部材31に固定される。このように、第1補強材21を木製拘束部材31に固定することで、第1補強材21を外側から目視しづらくすることができる。よって、座屈拘束ブレース100の意匠性を向上させることができる。
また、第2締結部材F2は、ビスである。ビスは、木製拘束部材31に対して斜めに配置される。つまり、ビスは、木製拘束部材31に斜め打ちされる。これにより、木製拘束部材31を効率的に固定することができる。よって、全体座屈抑制部材30の形状安定性を向上させることができる。
また、局部座屈抑制部材20は、第1補強材21と第2補強材22との間に配置される円筒状部材23を含む。円筒状部材23は、長手方向が芯材10の板厚方向に沿う。第1締結部材F1は、円筒状部材23に挿入される。第1締結部材F1は、円筒状部材23に挿入される。これにより、第1締結部材F1は、第1補強材21及び第2補強材22によって、芯材10の両側面から芯材10を挟むようにして、第1補強材21と第2補強材22とを締結する。これにより、例えば、芯材10と第1締結部材F1とが干渉することを抑えることができる。また、例えば、座屈拘束ブレース100による座屈拘束効果を確実に担保することができる。
また、第1補強材21の板厚方向の厚さと、第2補強材22の板厚方向の厚さと、は、同じである。これにより、座屈抑制部材の構造を、芯材10を基準として対称にすることができる。よって、座屈拘束ブレース100の設計を容易にすることができる。
また、第2締結部材F2は、ロングビスである。これにより、座屈拘束ブレース100の意匠性を向上させることができる。
ここで、芯材10の塑性化部が外力によって変形しようとした時、第1補強材21及び第2補強材22が追従して変形すると、芯材10の耐久性が設計通りとならないことがある。これに対し、アンボンド材40が、第1補強材21と芯材10との間に介在し、且つ、第2補強材22と芯材10との間に介在する。これにより、芯材10の塑性化部の変形に第1補強材21及び第2補強材22が追従することを抑えることができる。よって、芯材10の耐久性を設計通りとすることができる。
また、芯材10と木製拘束部材31との間の距離は、第1補強材21及び第2補強材22が芯材10と木製拘束部材31との間に配置されることにより、一定に維持される。これにより、木製拘束部材31と芯材10との間の隙間Sを一定に確保することができる。よって、木製拘束部材31を、全体座屈抑制部材30としてのみ機能させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の第2座屈拘束ブレース200を、図3、図4を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
第2座屈拘束ブレース200においては、図3に示すように、第1補強材21及び第2補強材22が端部において屈曲していない点で、座屈拘束ブレース100と相違する。また、第2座屈拘束ブレース200における第1補強材21及び第2補強材22は、木製拘束部材31に対して固定されていない点で、座屈拘束ブレース100と相違する。
第2座屈拘束ブレース200において、第1木製拘束部材31aと第2木製拘束部材31bとは、図4に示すように、第2締結部材F2によって互いに締結されている。この場合においても、第2締結部材F2は、木製拘束部材31に対して斜めに配置される。つまり、第2締結部材F2は、木製拘束部材31に対して斜め打ちされる。これにより、第2締結部材F2によって、第1木製拘束部材31aと第2木製拘束部材31bとが互いに引き込まれるようにして固定することが好ましい。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、円筒状部材23に代えて、角筒状部材を用いてもよい。
第1補強材21及び第2補強材22は、屈曲していなくてもよい。
局部座屈抑制部材20の第1補強材21及び第2補強材22として、モルタルを用いてもよい。この場合は、例えば、木材を型枠として、芯材10の両側面にモルタルを流して固めることで、局部座屈抑制部材20を形成してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 芯材
11 狭幅部
12 広幅部
13 幅変化部
14 補剛部材
20 局部座屈抑制部材
20S 切欠部
21 第1補強材
21b 第1屈曲部
22 第2補強材
22b 第2屈曲部
23 円筒状部材
30 全体座屈抑制部材
31 木製拘束部材
31a 第1木製拘束部材
31b 第2木製拘束部材
40 アンボンド材
100 座屈拘束ブレース
200 第2座屈拘束ブレース
D 化粧木
F1 第1締結部材
F2 第2締結部材
H 座繰穴
S 隙間
W 溶接部

Claims (20)

  1. 構造物に取り付けられる座屈拘束ブレースであって、
    芯材と、
    前記芯材を覆う局部座屈抑制部材と、
    前記芯材及び前記局部座屈抑制部材を覆う全体座屈抑制部材と、
    を備え、
    前記局部座屈抑制部材は、互いに対向する両方向から前記芯材を拘束することで、前記芯材の局部座屈を抑制し、
    前記全体座屈抑制部材は、前記芯材の全体座屈を抑制し、
    前記局部座屈抑制部材の剛性は、前記全体座屈抑制部材の剛性より、高い、
    ことを特徴とする座屈拘束ブレース。
  2. 前記芯材と前記局部座屈抑制部材とは、固着されていない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  3. 前記芯材の長手方向に沿う長さであって前記局部座屈抑制部材の長さは、前記長手方向に沿う長さであって前記芯材の塑性化部の長さより、長く、
    前記芯材は板状に構成され、前記塑性化部の板幅方向の幅は、前記芯材の前記塑性化部以外の部分の板幅方向の幅よりも狭い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  4. 前記全体座屈抑制部材は、木材である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  5. 前記芯材の長手方向において、前記局部座屈抑制部材の両端は、前記全体座屈抑制部材の両端より内方に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  6. 前記芯材の長手方向に沿う長さであって前記局部座屈抑制部材の長さは、前記長手方向に沿う長さであって前記芯材の塑性化部の長さより、長い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  7. 前記局部座屈抑制部材の長手方向の両端部には、切欠部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項に記載の座屈拘束ブレース。
  8. 前記局部座屈抑制部材の強度は、前記全体座屈抑制部材の強度より、高い、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレース。
  9. 前記局部座屈抑制部材の寸法安定性は、前記全体座屈抑制部材の寸法安定性より、高い、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレース。
  10. 前記全体座屈抑制部材は、木材であり、
    前記局部座屈抑制部材は、鋼材、モルタル、FRP、又は、前記木材より比強度が高い木材である、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレース。
  11. 前記全体座屈抑制部材は、前記芯材の全体座屈のみを抑制する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  12. 前記局部座屈抑制部材は、
    前記芯材の両側面であって前記芯材の板厚方向にそれぞれ面する両側面のうち一方に配置される第1補強材と、
    前記両側面の他方に配置される第2補強材と、
    を含み、
    前記全体座屈抑制部材は、
    前記芯材、前記第1補強材、及び、前記第2補強材の外周を覆う木製拘束部材、
    を含み、
    前記第1補強材は、第1締結部材によって前記一方に締結され、
    前記第2補強材は、前記第1締結部材によって前記他方に締結される、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレース。
  13. 前記第1補強材は、前記第1補強材の端部において、第2締結部材によって前記木製拘束部材に固定される、
    ことを特徴とする請求項12に記載の座屈拘束ブレース。
  14. 前記第2締結部材は、ビスであり、
    前記ビスは、前記木製拘束部材に対して斜めに配置される、
    ことを特徴とする請求項13に記載の座屈拘束ブレース。
  15. 前記局部座屈抑制部材は、
    前記第1補強材と前記第2補強材との間に配置され、且つ、長手方向が前記板厚方向に沿う円筒状部材、
    を含み、
    前記第1締結部材は、前記円筒状部材に挿入される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の座屈拘束ブレース。
  16. 前記第1補強材の前記板厚方向の厚さと、前記第2補強材の前記板厚方向の厚さと、は、同じである、
    ことを特徴とする請求項15に記載の座屈拘束ブレース。
  17. 前記第2締結部材は、ロングビスである、
    ことを特徴とする請求項16に記載の座屈拘束ブレース。
  18. アンボンド材、
    を更に備え、
    前記アンボンド材は、前記第1補強材と前記芯材との間に介在し、且つ、前記第2補強材と前記芯材との間に介在する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の座屈拘束ブレース。
  19. 前記芯材と前記木製拘束部材との間の距離は、前記第1補強材及び前記第2補強材が前記芯材と前記木製拘束部材との間に配置されることにより、一定に維持される、
    ことを特徴とする請求項18に記載の座屈拘束ブレース。
  20. 前記局部座屈抑制部材は、
    前記芯材の両側面であって前記芯材の板厚方向にそれぞれ面する両側面のうち一方に配置される第1補強材と、
    前記両側面の他方に配置される第2補強材と、
    を含み、
    前記第1補強材は、第1締結部材によって前記一方に締結され、
    前記第2補強材は、前記第1締結部材によって前記他方に締結され、
    前記第1締結部材は、前記全体座屈抑制部材の内部に収容されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレース。
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