JP2000144900A - 座屈拘束ブレース材 - Google Patents

座屈拘束ブレース材

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JP2000144900A
JP2000144900A JP10324756A JP32475698A JP2000144900A JP 2000144900 A JP2000144900 A JP 2000144900A JP 10324756 A JP10324756 A JP 10324756A JP 32475698 A JP32475698 A JP 32475698A JP 2000144900 A JP2000144900 A JP 2000144900A
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Japan
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shaft
shaft member
liner plate
stiffening tube
partition type
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JP10324756A
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English (en)
Inventor
Hiromi Shimokawa
弘海 下川
Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Hisaya Kamura
久哉 加村
Nobuyuki Nakamura
信行 中村
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は軸材の両側端部と補剛管内の角部と
の隙間を大きくしても、座屈の補剛効果を充分に発揮で
きるブレース材を提供する。 【解決手段】 ブレース材10aは補剛管11と、軸材
12と、仕切り型ライナープレート13から構成され、
仕切り型ライナープレート13は、開口部15を有する
対面部13aと、角部14の両側の内壁11aと接触さ
せる側面部13bと、それらにより形成される中空部1
3cとから構成されている。上記ブレース材10aによ
れば、仕切り型ライナープレート13と角部14及び両
側内壁11aとを擬似的に一体化させているので、軸材
12に軸圧縮力が作用した場合、補剛管11の拘束を受
けるとともに、軸材12の両側端部12aの角と補剛管
11内の角部14及び両側内壁とが直接接触しないの
で、軸材12の両側端部12aの角による擦合いが生じ
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物等の鋼構造物
に用いられるブレース材に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレース材は、平鋼による軸材を補剛管
に貫通支持させたブレース材がシンプルな構造で引張り
方向だけでなく、圧縮方向にも優れたエネルギー吸収能
力を有しているので、特に中、低層建築物に多く採用さ
れてきている。
【0003】一例として特開平9−221830号公報
には図14、図15に示すブレース材が開示されてい
る。
【0004】図14は軸材を平鋼にして補剛材を角形管
としたブレース材の一例を示す断面図である。
【0005】補剛管1は角形の鋼管から形成されてお
り、補剛管1の一つの相対する角部内に隙間α、βを設
けて平鋼による軸材(軸力材ともいう)2が貫通支持さ
れている。軸材2は補剛管1より長めに形成され、両端
部を接合部としてボルト等を用いて、柱又は梁に取付け
られる。
【0006】上記ブレース材によれば、軸材2に圧縮力
が作用した時に、軸材2が材芯直角方向にたわみ座屈す
るのを補剛管1の角部で拘束するので、軸材2の座屈が
防止される。
【0007】隙間α、βは軸材2である平鋼の板厚の1
/20〜1/40程度で、平鋼の側端部と補剛管1との
間が摺動可能で、組立て時には補剛管1が拘束しない程
度の隙間としている。
【0008】図15は軸材を平鋼にして補剛材を角形管
としたブレース材の他の例を示す断面図である。
【0009】補剛管1は角形の鋼管から形成されてお
り、補剛管1の一つの相対する角部内に隙間α、βを設
けて平鋼による軸材2が貫通支持されている。軸材2に
はあらかじめ座屈止め3が溶接等によって取付けられて
いる。座屈止め3は軸材2と一体的に補剛管1内に挿入
支持されて、補剛管1の他の相対する角部内に隙間γ、
δを形成している。座屈止め3は鋼製のプレート等が用
いられ軸材2を補強している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開平9−221830号公報による図15、図16
に示す技術では、以下の問題がある。
【0011】ブレース材の組立て作業では、軸材2の側
端部と補剛管1の隙間α、βの値が補剛効果に大きく影
響するので、補剛管1の寸法に合わせて軸材2の幅寸法
を決定し、軸材2である平鋼の板厚の1/20〜1/4
0程度で、平鋼の側端部と補剛管1との間が摺動可能
で、組立て時に補剛管1が拘束しない程度の隙間α、β
に形成することが望ましいが、実用上、補剛管1、軸材
2には寸法による許容誤差があり、そのような望ましい
隙間を常に形成することは組立て作業上困難であり、一
般には隙間α、βは必要な値以上になり易い。また、隙
間αと隙間βを同じ程度に合わせることも時間を要し煩
雑である。
【0012】しかし、隙間αと隙間βが必要な値以上に
なると、軸材2に軸圧縮力が作用した場合に、座屈の補
剛効果が小さく、本来の機能を充分に果すことができな
くなり、また、隙間αと隙間βの大きさが異なった場合
には、例えば小さい隙間α側では補剛管1内の角部内壁
と軸材2の側端部の角が接触し易くなり、摩擦音が発生
し易い。
【0013】本発明は上記したような角形鋼管による補
剛管と、補剛管内の一つの相対する角部の間に貫通支持
された平鋼による軸材とからなるブレース材を対象とし
て、上記のような問題点の解決を図ったものであり、軸
材の両側端部と補剛管内の角部との隙間を大きくして
も、座屈の補剛効果を充分に発揮できるブレース材を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、角形鋼管
による補剛管と、該補剛管内の一つの相対する角部の間
に貫通支持された平鋼による軸材を有する座屈拘束ブレ
ース材であって、軸材の側端部が挿入される開口部を有
する対面部と、前記角部を形成する両壁と接触する側面
部と、該対面部と該側面部で形成される中空部とからな
る仕切り型ライナープレートを前記補剛管内の角部近く
の内壁に固定し、側端部に付着防止剤を塗布した軸材を
前記開口部に挿入し、前記中空部にモルタルを装填した
ことを特徴とする座屈拘束ブレース材である。
【0015】第一の発明によれば、補剛管内の角部と軸
材の両側端部との隙間に、上記した仕切り型ライナープ
レートを挿入させているので、軸材に軸圧縮力が作用し
て、軸材が補剛管の拘束を受けた場合、軸材の両側端部
の角と補剛管内の角部内壁とが直接接触しないので、軸
材の両側端部の角による擦合いが生じない。
【0016】それに代わって、軸材側端部が仕切り型ラ
イナープレート内に装填したモルタルと接触し優先的に
抵抗なく動くので、座屈の補剛効果を充分に発揮でき
る。
【0017】第二の発明は、角形鋼管による補剛管と、
該補剛管内の一つの相対する角部の間に貫通支持された
平鋼による軸材を有する座屈拘束ブレース材であって、
前記補剛管内の角部と軸材の両側端部との隙間に、軸材
の側端部が挿入される凹部を有する対面部と、該対面部
の両側端部を前記凹部の底側に折曲げて形成した側面部
とからなる仕切り型ライナープレートを前記補剛管内の
角部近くの内壁に固定し、側端部に付着防止剤を塗布し
た軸材の該側端部を前記凹部に嵌合し、前記仕切り型ラ
イナープレーと前記角部との隙間にモルタルを装填した
ことを特徴とする座屈拘束ブレース材である。
【0018】第二の発明によれば、補剛管内の角部と軸
材の両側端部との隙間に、上記した仕切り型ライナープ
レートを挿入させているので、軸材に軸圧縮力が作用し
て、軸材が補剛管の拘束を受けた場合、軸材の両側端部
の角と補剛管内の角部内壁とが直接接触しないので、軸
材の両側端部の角による擦合いが生じない。
【0019】それに代わって、仕切り型ライナープレー
トの対面部に設けた凹部に、付着防止剤を塗布した軸材
端部を嵌合させ、仕切り型ライナープレーと補剛管内の
角部との隙間にモルタルを装填させているので、軸材側
端部が凹部に嵌合した状態で優先的に抵抗なく動くの
で、座屈の補剛効果を充分に発揮できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
よって説明する。図1は本発明の一つの実施の形態を示
す側断面図であり、図2は図1のA−A線矢視による断
面図である。
【0021】図1、図2に示すように、ブレース材10
aは角形鋼管による補剛管11と、補剛管11内の一つ
の相対する角部14に隙間をおいて貫通支持された平鋼
による軸材12と、仕切り型ライナープレート13から
構成されている。
【0022】ここではブレース材10aの隙間の基準と
して、角部14内側と軸材12の側端間の距離m、nで
表示する。
【0023】軸材12の両端部にはスチフナ6が取付け
られている。符号5はボルト孔で、ブレース材10aが
図示しない鋼構造物等の取付部にスプライスプレート等
を介してボルトナットで締結する場合に用いられる。
【0024】仕切り型ライナープレート13は、軸材1
2の側端部12aを挿入させる開口部15を有する対面
部13aと、角部14を形成する両壁11aと接触させ
る側面部13bと、対面部13aと側面部13bにより
形成される空間部13cとから構成されている。一般
に、仕切り型ライナープレート13は、鋼板等の金属板
を加工したものが用いられる。
【0025】仕切り型ライナープレート13は、開口部
15を介して軸材12の側端部12aが中空部13c内
に挿入できるようにしている。
【0026】本発明では、仕切り型ライナープレート1
3を補剛管11内の角部14と軸材12の両側端部12
aとの隙間に挿入させて固定し、軸材12の付着防止剤
16を塗布した側端部12aが挿入されている中空部1
3cにモルタル17を装填させる。
【0027】仕切り型ライナープレート13を用いた理
由を以下に述べる。座屈拘束ブレース材10aでは、軸
材12の側端部12aと補剛管11の隙間m、nの値が
補剛効果に大きく影響するので、補剛管11の寸法に合
わせて軸材12の幅寸法を決定している。
【0028】隙間m、nの値は、軸材12に軸圧縮力が
作用した場合に、座屈の補剛効果を大きくするために、
一般に軸材12である平鋼の板厚の1/20〜1/40
程度であり、更に、隙間m、nの値を偏らないようにし
て、軸材12の側端部12bと補剛管11との隙間が摺
動可能で、組立て時に補剛管11が拘束しない程度に形
成することが望ましい。
【0029】しかし、実用上、補剛管11、軸材12に
は寸法による許容誤差があり、そのような望ましい隙間
を常に形成することは組立て作業上困難である。
【0030】即ち、隙間m、nは必要な値以上になり易
い。また、隙間mと隙間nを同じ程度に合わせることも
時間を要し煩雑である。
【0031】隙間mと隙間nが必要な値以上になると、
軸材12に軸圧縮力が作用した場合に、座屈の補剛効果
が小さく、本来の機能を充分に果すことができなくな
り、また、隙間mと隙間nの大きさが異なった場合に
は、例えば小さい隙間m側では補剛管11内の角部14
及び両側内壁11aと軸材12の側端部12aの角が接
触し易くなり、摩擦音が発生し易い。
【0032】本発明によれば、仕切り型ライナープレー
ト13を補剛管11内の角部14と軸材12の両側端部
12aとの隙間に挿入して固定する場合、側端部12a
を補剛管11内の角部14と両側の内壁11aに合うよ
うにして、仕切り型ライナープレート13と角部14及
び両側の内壁11aとを擬似的に一体化させている。そ
のために、隙間m、nが必要な値以上になっても、軸材
12に軸圧縮力が作用した場合に、適正な隙間を維持し
た場合と同様の座屈の補剛効果を挙げることができる。
【0033】この場合、補剛管11内の角部14と軸材
12の両側端部12aとの隙間に挿入して固定した仕切
り型ライナープレート13の中空部13cに、軸材12
の付着防止剤16を塗布した側端部12aが挿入され、
更に中空部13cの空隙にモルタル17が装填されるこ
とが必要である。
【0034】モルタル17は建築用に用いられるセメン
ト、砂、水を混合させたものが用いられる。しかし、こ
れに限定されるものではない。
【0035】ここでは、仕切り型ライナープレート13
に中空部13cを形成して、ブレース材10aの組立て
作業時に、図8で後述するように、幅を短くした軸材1
2に中空部13cを利用して仕切り型ライナープレート
13を軸材12の側端部に寄せて補剛管11内への挿入
を容易にしている。軸材12は、仕切り型ライナープレ
ート13により調整されて座屈の補剛効果が補完される
ので、軸材12に軸圧縮力が作用した場合に、座屈の補
剛効果を維持できる最小幅まで短くできる。
【0036】仕切り型ライナープレート13は補剛管1
1内に挿入貫通された後に、図9で後述するように、中
空部13cを利用して補剛管11内の角部14に移動さ
せて、所定の位置で固定する。中空部13cの空隙には
モルタル17が装填される。
【0037】モルタル17の装填によって、軸材12が
隙間mと隙間nの大きさを同じ程度に調整されて所定の
位置で固定される。
【0038】以上の実施の形態に示す様に、本発明によ
れば、補剛管11内の角部14と軸材12の両側端部1
2aとの隙間に、仕切り型ライナープレート13を挿入
させて、仕切り型ライナープレート13と角部14及び
両側の内壁11aとを擬似的に一体化させているので、
軸材12に軸圧縮力が作用した場合、補剛管11の拘束
を受けるとともに、軸材12の両側端部12aの角と補
剛管11内の角部14及び両側内壁とが直接接触しない
ので、軸材12の両側端部12aの角による擦合いが生
じない。
【0039】即ち、軸材12の側端部12aが仕切り型
ライナープレート13内に装填したモルタル17と接触
し優先的に抵抗なく動くために擦合いが生じない。
【0040】そのために、軸材12は隙間m、nを必要
な値以上にすることができるので、ブレース材10aの
製作の際に、組立て作業が簡単で、熟練度を必要とせ
ず、従来に比べて時間が非常に短縮できるので、作業効
率が高い。
【0041】次に、図3〜図11を用いて、本発明のブ
レース材の組立て作業について詳述する。図1、図2と
共通する個所は同じ符号を用いて、説明を省略した。
【0042】図3は本発明に用いる軸材に付着防止剤を
塗布した状態を示す側面図であり、図4は図3のB−B
線矢視による断面図である。
【0043】図3、図4において、平鋼による軸材12
が、図示しない仕切り型ライナープレート内に挿入され
る両側端部12aに付着防止剤16が塗布される。
【0044】付着防止剤16は、軸材12に軸圧縮力が
作用した場合に、図示しないモルタルに付着することな
く摺動可能で摩擦音の発生を防止する。また、後述する
図12に示すように、鋼等の金属板による仕切り型ライ
ナープレートにも摺動可能なものである。一般にゴム状
の粘性体が用いられる。
【0045】図5は本発明に用いる軸材に仕切り型ライ
ナープレートを取付ける状態を示す側面図であり、図6
は図5のC−C線矢視による断面図である。
【0046】図5、図6において、両側端部12aに付
着防止剤16が塗布された軸材12は、仕切り型ライナ
ープレート13の開口部15から中空部13cに挿入さ
れ、平底部13dに接触されている。平底部13dに接
触させたのは、次の補剛管への工程を容易にするためで
ある。符号13bは側面部である。
【0047】図7は本発明に用いる軸材に仕切り型ライ
ナープレートを取付け、補剛管に挿入貫通させた状態を
示す側面図であり、図8は図7のD−D線矢視による断
面図である。
【0048】図7、図8において、仕切り型ライナープ
レート13を取付けた軸材12は、補剛管11に挿入貫
通される。軸材12は、仕切り型ライナープレート13
の開口部15から中空部13cに挿入される。軸材12
は平底部13dに接触させて、仕切り型ライナープレー
ト13を軸材12側に寄せているので、補剛管11への
挿入作業が容易であり、熟練度を必要としない。
【0049】図9は図7の仕切り型ライナープレートを
軸材の両側端から補剛管内の角部側に移動させた状態を
示す断面図である。
【0050】図9において、補剛管11に挿入貫通され
た軸材12は、補剛管11内の角部14側に移動させ
て、位置決めする。この場合、仕切り型ライナープレー
13のの側面部13bは、補剛管11の角部14の両側
の内壁11aと接触させることが必要である。側面部1
3bを補剛管11内の角部14の両側の内壁11aと合
致させて、仕切り型ライナープレート13と角部14の
両側の内壁13bとを擬似的に一体化させて、軸材12
に軸圧縮力が作用した場合に、適正な隙間mと隙間nを
維持した場合と同様の座屈の補剛効果を挙げさせる。
【0051】図10は補剛管内に挿入された仕切り型ラ
イナープレートの中空部の空隙にモルタルを装填する状
態を示す一部切欠けを有する側面図である。
【0052】補剛管11内に位置決めされた仕切り型ラ
イナープレー13は、一端側に蓋18をして、中空部1
3cの空隙に矢印に示すようにモルタル17を装填し、
仕切り型ライナープレー13の中空部13c(影で見え
ない)に挿入された軸材12を固定する。蓋18は軸材
をモルタル17で固定した後に取外してもよいし、ま
た、そのまま取付けていてもよい。
【0053】以上の組立て工程によって、本発明のブレ
ース材10aが製作される。図11、図12、図13は
本発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【0054】図1、図2と共通する個所は同じ符号を用
い、説明を省略した。図11において、ブレース材10
bは仕切り型ライナープレート19の側面部19bの形
状を補剛管11の角部14の形状も含めて合致させて、
仕切り型ライナープレート19と角部14の内壁11a
とを擬似的に一体化させて、軸材12に軸圧縮力が作用
した場合に、適正な隙間mと隙間nを維持した場合と同
様の座屈の補剛効果を一層挙げることができるようにし
たものである。符号19aは対面部である。
【0055】図12において、仕切り型ライナープレー
ト20は、軸材12の側端側12aの対面部20aに凹
部21を有し、対面部20aの両側端部を角部14側に
折曲げて、角部14の両側の内壁11aと接触させる側
面部20bを具えている。
【0056】ブレース材10cは仕切り型ライナープレ
ート20の対面部20aに設けた凹部21に、軸材12
の側端部12aを嵌合させ、仕切り型ライナープレーと
角部14との隙間にモルタル17を装填させて構成され
ている。軸材12の両側端部12aには摺動可能に付着
防止剤16を塗布している。
【0057】ここでは、仕切り型ライナープレート20
の折曲げて形成した側面部20bが補剛管11の角部1
4を形成する両側の内壁11aと擬似的に一体化して、
軸材12に軸圧縮力が作用した場合に、適正な隙間mと
隙間nを維持した場合と同様の座屈の補剛効果を一層挙
げることができるようにしたものである。
【0058】図13において、ブレース材10dは図1
2に示したブレース材10cの軸材12に座屈止め22
を溶接等により取付け、断面十字型にしたものである。
図12と共通する個所は同じ符号を付けて、説明を省略
した。座屈止め22の取付けにより、一層の補剛効果を
図ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明は、角形鋼管によ
る補剛管と、補剛管内の一つの相対する角部の間に貫通
支持された平鋼による軸材とからなるブレース材を対象
として、軸材の両側端部と補剛管内の角部との隙間を大
きくしても、座屈の補剛効果を充分に発揮できる。本発
明によるブレース材は、ブレース材の組立て作業を簡単
にし、熟練度に関係なく、且つ短時間で製作することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図2】図1のA−A線矢視による断面図である。
【図3】本発明に用いる軸材に付着防止剤を塗布した状
態を示す側面図である。
【図4】図3のB−B線矢視による断面図である。
【図5】本発明に用いる軸材に仕切り型ライナープレー
トを取付ける状態を示す側面図である。
【図6】図5のC−C線矢視による断面図である。
【図7】本発明に用いる軸材に仕切り型ライナープレー
トを取付け、補剛管に挿入貫通させた状態を示す側面図
である。
【図8】図7のD−D線矢視による断面図である。
【図9】図7の仕切り型ライナープレートを軸材の両側
端から補剛管内の角部側に移動させた状態を示す断面図
である。
【図10】本発明による補剛管内に挿入された仕切り型
ライナープレートの中空部の空隙にモルタルを装填する
状態を示す一部切欠けを有する側面図である。
【図11】本発明の本発明の他の実施の形態を示す断面
図である。
【図12】本発明の本発明の他の実施の形態を示す断面
図である。
【図13】本発明の本発明の他の実施の形態を示す断面
図である。
【図14】従来の軸材を平鋼にして補剛材を角形管とし
たブレース材の一例を示す断面図である。
【図15】従来の軸材を平鋼にして補剛材を角形管とし
たブレース材の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10a、10b、10c、10d ブレース材 11 補剛管 11a 内壁 12 軸材 12a 側端部 13、19、20 仕切り型ライナープレート 13a、19a、20a 対面部 13b、19b、20b 側面部 13c、19c 中空部 14 角部 15 開口部 16 付着防止剤 17 モルタル 18 蓋 21 凹部 22 座屈止め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加村 久哉 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 中村 信行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA33 AA64 AB08 AB16 AC11 AC16 AE13 AF02 AG07 AG12 AG23 AG32 AG45 BB03 BB08 BB16 BB22 BB25 BB35 BD01 BE10 CA73 CA78 CA82 DA03 EA01 2E163 FB07 FB09 FF01 FF13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角形鋼管による補剛管と、該補剛管内の
    一つの相対する角部の間に貫通支持された平鋼による軸
    材を有する座屈拘束ブレース材であって、軸材の側端部
    が挿入される開口部を有する対面部と、前記角部を形成
    する両壁と接触する側面部と、該対面部と該側面部で形
    成される中空部とからなる仕切り型ライナープレートを
    前記補剛管内の角部近くの内壁に固定し、側端部に付着
    防止剤を塗布した軸材を前記開口部に挿入し、前記中空
    部にモルタルを装填したことを特徴とする座屈拘束ブレ
    ース材。
  2. 【請求項2】 角形鋼管による補剛管と、該補剛管内の
    一つの相対する角部の間に貫通支持された平鋼による軸
    材を有する座屈拘束ブレース材であって、前記補剛管内
    の角部と軸材の両側端部との隙間に、軸材の側端部が挿
    入される凹部を有する対面部と、該対面部の両側端部を
    前記凹部の底側に折曲げて形成した側面部とからなる仕
    切り型ライナープレートを前記補剛管内の角部近くの内
    壁に固定し、側端部に付着防止剤を塗布した軸材の該側
    端部を前記凹部に嵌合し、前記仕切り型ライナープレー
    と前記角部との隙間にモルタルを装填したことを特徴と
    する座屈拘束ブレース材。
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