JP7481809B2 - サーバシステム、自動購入システム及び購入サービス提供方法 - Google Patents

サーバシステム、自動購入システム及び購入サービス提供方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動購入システム等に関する。
オンラインで物品購入をする物品購入システムが知られている。当該システムを使用することで、ユーザは、実体の店舗まで足を運ばなくても商品を注文し、指定先に発送してもらうことができる。例えば、特許文献1には、定期購入の申し込み・申し込み内容の変更手続を受け付けるサーバについて記載されている。また例えば、特許文献2には、ショップの仕入れや発送状況に基づいて、定期購入における複数のプランを生成しユーザに提供するシステムについて記載されている。また例えば、特許文献3には、定期購入の受付から、注文、決済、発送に至るまでの手続を自動的に行うシステムについて記載されている。
特開2002-117295号公報 国際公開第2015/162715号公報 特開2014-21564号公報
従来のオンラインでの物品購入システムでは、ユーザ自ら望む任意のタイミングで、自ら購入する商品を選択操作して、商品を購入決定する必要がある。こうした購入スタイルは、実店舗に足を運んでいないとはいえ実店舗での買い物と同じである。物品購入システムで注文すれば、やがて購入した商品が宅配等でユーザの元へ運ばれてくる。荷物を受け取るユーザから見れば、何が運ばれてきたかは分かり切っているので、新しい商品を購入した喜びはあっても、自分以外の誰かが自主的に何かを購入して自分にプレゼントしてくれたもののような喜びや楽しさはそこには無い。
本発明が解決しようとする課題は、オンラインでの物品購入において新たな楽しさを付加すること、である。
上記した課題を解決するための第1の発明は、各ユーザのユーザ端末と通信接続されるサーバシステムであって、ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理手段(例えば、図1の制御基板1150、図9のサーバ処理部200s、自動購入管理部210、ユーザ登録情報管理部212、図13のユーザ登録情報600、図15のステップS2)と、
ユーザ毎に、当該ユーザの前記ユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーション処理における当該ユーザの相手となるキャラクタを管理するキャラクタ管理手段(例えば、図1の制御基板1150、図9のサーバ処理部200s、自動購入管理部210、キャラクタ管理部220、図14のキャラクタ管理データ650、図15のステップS4、ステップS10)と、
ユーザ毎に、前記仮想コミュニケーションの履歴であるコミュニケーション履歴を少なくとも含む当該ユーザに係る収集情報を管理する収集情報管理手段(例えば、図1の制御基板1150、図9のサーバ処理部200s、自動購入管理部210、収集情報管理部230、図13の自動収集情報622、図15のステップS6)と、
ユーザ毎に、購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記収集情報に含まれる前記コミュニケーション履歴に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択する制御手段(例えば、図1の制御基板1150、図9のサーバ処理部200s、自動購入管理部210、購入制御部234、図15のステップS22~ステップS26)と、を備えたサーバシステムである。
第1の発明によれば、サーバシステムは、自動購入に係るサポート役ともいえるキャラクタとの間でユーザに仮想のコミュニケーション(例えば、テキストベースの会話)体験を提供できる。また、サーバシステムは、それに伴い、コミュニケーションの履歴を含め、ユーザに係る様々な情報を自動的に収集できる。そして、サーバシステムは、コミュニケーション履歴に基づいて、自動的に購入する商品を選択できる。ユーザから見れば、いつの間にか自動的に購入する商品が選択されることになる。よって、ユーザは、自分以外の誰かが自分にプレゼントしてくれたかのような喜びや楽しさを得ることができる。
第2の発明は、前記制御手段が、選択する購入商品の数および組み合わせをユーザ毎に可変に決定する、第1の発明のサーバシステムある。
第2の発明によれば、ユーザの元に届けられる購入商品の数や組み合わせが固定されないので、サーバシステムは、ユーザにサプライズ感を楽しんで貰う作用効果を維持できる。
第3の発明は、前記商品DBが、商品別にレアリティを示すレアリティ情報を関連づけて記憶しており、前記商品選択傾向は、選択する商品のレアリティの条件に関する商品の選択傾向を含む、第1又は第2の発明のサーバシステムである。
第3の発明によれば、コミュニケーション履歴によって、購入商品としてレアリティの異なる商品(例えば限定商品)を可変に選択し得ることになる。よって、サーバシステムは、レアリティの異なる商品をユーザのために購入することでき、ユーザにとってはレアリティの異なる商品が購入されるサプライズ感を得ることができる。
第4の発明は、前記ユーザ登録情報には、ユーザの年齢を少なくとも含むプロフィール情報が含まれ、前記商品選択傾向は、更に前記プロフィール情報に基づく商品の選択傾向を含む、第1~第3の何れかの発明のサーバシステムである。
第4の発明によれば、サーバシステムは、ユーザのプロフィール情報に応じて、購入商品の選択傾向を変えられる。よって、ユーザの年齢等に適した、ユーザに好まれる可能性の高い購入商品を選択できる可能性が高くなる。
第5の発明は、前記制御手段が、当該ユーザの前記収集情報に含まれる前記コミュニケーション履歴に基づく購入実行タイミング基準に基づいて、前記購入商品の自動選択の実行タイミングを可変に制御する、第1~第4の何れかの発明のサーバシステムである。
第5の発明によれば、コミュニケーションの履歴に応じて、自動選択のタイミングが変化するので、サーバシステムは、購入に関してユーザにサプライズ感を与えることができる。
第6の発明は、前記キャラクタには、前記キャラクタ毎のキャラクタ設定情報が関連付けられており、前記購入実行タイミング基準は、更に前記キャラクタ設定情報に基づくタイミング基準を含む、第5の発明のサーバシステムである。
第6の発明によれば、キャラクタの設定によっても購入実行のタイミングが変化するようになり、サーバシステムは、購入タイミングに関してユーザにサプライズ感を与えることができる。
第7の発明は、前記キャラクタには、前記キャラクタ毎のキャラクタ設定情報が関連付けられており、前記商品選択傾向は、更に前記キャラクタ設定情報に基づく商品の選択傾向を含む、第1~第6の何れかの発明のサーバシステムである。
第7の発明によれば、サーバシステムは、キャラクタの設定によって商品選択傾向を変化させることができるようになる。
第8の発明は、各ユーザのユーザ端末と通信接続されるサーバシステムであって、ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理手段と、ユーザ毎に、当該ユーザの前記ユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手となるキャラクタを管理するキャラクタ管理手段と、ユーザ毎に、購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの相手となっている前記キャラクタに関連付けられたキャラクタ設定情報に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択する制御手段と、を備えたサーバシステムである。
第8の発明によれば、サーバシステムは、自動購入に係るサポート役ともいえるキャラクタとの間でユーザに仮想のコミュニケーションの体験を提供できる。また、サーバシステムは、キャラクタのキャラクタ設定情報に基づいて、自動的に購入商品を選択することができる。ユーザから見れば、いつの間にか自動的に購入商品が選択されることになる。よって、ユーザは、自分以外の誰かが自分にプレゼントしてくれたかのような喜びや楽しさを得ることができる。
第9の発明は、前記キャラクタ管理手段が、当該ユーザの相手となっている前記キャラクタの前記キャラクタ設定を、ユーザ毎に変更制御するキャラクタ設定変更制御手段(例えば、図1の制御基板1150、図9のサーバ処理部200s、自動購入管理部210、キャラクタ設定変更部223、図14のキャラクタ設定情報660、図15のステップS4)を有する、第6~第8の何れかの発明のサーバシステムである。
第9の発明によれば、サーバシステムは、キャラクタ設定をユーザ毎に変更できる。
第10の発明は、前記キャラクタ設定変更制御手段が、当該ユーザの前記コミュニケーション履歴に基づいて、当該ユーザの相手となっている前記キャラクタの前記キャラクタ設定を変更制御する、第9の発明のサーバシステムである。
第10の発明によれば、サーバシステムは、コミュニケーション履歴に基づいて、ユーザ毎にキャラクタ設定を変更できる。
第11の発明は、前記キャラクタ設定変更制御手段が、前記制御手段による前記購入商品の選択結果に基づいて、当該ユーザの相手となっている前記キャラクタの前記キャラクタ設定を変更制御する、第9又は第10の発明のサーバシステムである。
第11の発明によれば、サーバシステムは、購入商品の選択結果に基づいてキャラクタ設定を変更できるようになる。つまり、それまでの選択結果が、キャラクタの設定にフィードバックされるようになる。
第12の発明は、前記仮想コミュニケーションにおける前記キャラクタの行為を制御するコミュニケーション制御手段(例えば、図1の制御基板1150、図9のサーバ処理部200s、自動購入管理部210、コミュニケーション制御部221、図5及び図7の会話傾向定義データ550、図14の適用会話傾向ID672、図15のステップS4)、を更に備えた第6~第11の何れかの発明のサーバシステムである。
第12の発明によれば、サーバシステムが、キャラクタがどのようにコミュニケーションするかを制御できる。
第13の発明は、前記コミュニケーション制御手段が、当該ユーザの相手となっている前記キャラクタが、前記制御手段による前記購入商品の自動選択を自らが実行したかのような報告を当該ユーザに対して行うように、当該キャラクタを制御する、第12の発明のサーバシステムである。
第13の発明によれば、サーバシステムは、自動選択があたかもキャラクタによるものであるかのようにユーザに思わせることができる。
第14の発明は、前記コミュニケーション制御手段が、当該ユーザの相手となっている前記キャラクタが、前記制御手段により自動選択された前記購入商品に対する評価を尋ねて評価結果を得るように、当該キャラクタを制御し、前記キャラクタ設定変更制御手段が、前記評価結果に基づいて、当該ユーザの相手となっている前記キャラクタの前記キャラクタ設定を変更制御する、第12または第13の発明のサーバシステムである。
第14の発明によれば、自動選択された購入商品へのユーザ評価に基づいてキャラクタ設定が変更される。キャラクタ設定が変更されることで、当該キャラクタの仮想コミュニケーションが変化する。よって、購入商品へのユーザの評価がキャラクタの仮想コミュニケーションに影響を与えるかのような演出が実現できる。
第15の発明は、前記コミュニケーション制御手段が、前記制御手段により自動選択された前記購入商品の購入の承認を、当該ユーザの相手となっている前記キャラクタが、当該ユーザから取得するように、当該キャラクタのコミュニケーションを制御し、前記制御手段は、前記購入商品の選択の後に商品購入の待機状態となり、前記キャラクタによる承認取得がなされた場合に当該購入商品の購入手続きを実行する、第11~第15の何れかの発明のサーバシステムである。
第15の発明によれば、サーバシステムは、商品の購入に、ユーザ承認のステップを介在させて、ユーザが望まない商品の購入を防ぐことができる。
第16の発明は、前記ユーザ登録情報管理手段が、当該ユーザの設定操作に基づいて当該ユーザの前記契約消費額を設定する、第1~第15の何れかの発明のサーバシステムである。
第16の発明によれば、契約消費額をユーザ自らが設定できる。
第17の発明は、前記ユーザ登録情報が、ユーザ毎に、単位期間を1単位とする当該ユーザの設定操作に基づいて設定された契約期間を含み、前記契約消費額は、前記単位期間当たりの額であり、前記制御手段は、前記単位期間が経過する毎に、前記購入商品の自動選択を実行する、第1~第16の何れかの発明のサーバシステムである。
第17の発明によれば、サーバシステムは、単位期間を1単位としてユーザ自らが設定した契約期間でのサブスクリプション方式での自動購入サービスを提供できる。
第18の発明は、各ユーザのユーザ端末と、第1~第17の何れかの発明のサーバシステムと、が通信接続された商品の自動購入システムである。
第18の発明によれば、第1~第17の何れかの発明と同様の作用効果を発揮する自動購入システムを実現できる。
自動購入システムの構成例を示す図。 ユーザ端末の構成例を示す正面図。 自動購入システムが提供するサービスの概要について説明するための図。 キャラクタを相手としたコミュニケーションの例を示す図。 キャラクタの種類別の特性について説明するための図。 商品選択傾向定義データのデータ構成例を示す図。 会話傾向定義データのデータ構成例を示す図。 第1実施形態におけるユーザ端末の機能構成例を示す機能ブロック図。 第1実施形態におけるサーバシステムの機能構成例を示す機能ブロック図。 第1実施形態のサーバ記憶部が記憶するプログラムやデータの例を示す図。 ユーザ状況推定基準データのデータ構成例を示す図(その1)。 ユーザ状況推定基準データのデータ構成例を示す図(その2)。 ユーザ登録情報のデータ構成例を示す図。 キャラクタ管理データのデータ構成例を示す図。 第1実施形態のサーバシステムにおける1人のユーザに関する処理の流れを説明するためのフローチャート。 第2実施形態におけるユーザ端末の機能構成例を示す機能ブロック図。 購入に係りユーザに承認を求める変形例の構成におけるサーバシステムでの処理の流れを説明するためのフローチャート。
以下、本発明の実施形態の一例を説明するが、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限られないことは勿論である。
〔第1実施形態〕
図1は、自動購入システムの構成例を示す図である。自動購入システム1000は、ネットワーク9を介して相互にデータ通信が可能に接続されたサーバシステム1100と、ユーザ端末1500とを含み、ユーザ2がユーザ端末1500を使ってオンラインでの物品購入をするサービスを提供するコンピュータシステムである。
ネットワーク9は、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、ネットワーク9とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
サーバシステム1100は、例えば、キーボード1106と、タッチパネル1108と、商品データベース1140とを有し、本体装置には制御基板1150を搭載する。
制御基板1150には、CPU(Central Processing Unit)1151やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などの各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1152、通信装置1153が搭載されている。なお、制御基板1150の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
そして、サーバシステム1100は、制御基板1150が所定のプログラムおよびデータに基づいて演算処理することによりオンラインでの物品購入サービスを提供するための機能を実現する。その中には、ユーザ端末1500にて実行可能なプログラムや、プログラムの実行に係り必要となるデータの提供も含まれる。
なお、図1では、ユーザ端末1500を1台のみ描いているが、実際のシステム運用においては、同時に複数のユーザ端末1500がサーバシステム1100にアクセス可能である。
また、サーバシステム1100を、1台のサーバ装置であるかのように描いているが、複数の装置で実現する構成であってもよい。例えば、サーバシステム1100は各機能を分担する複数のブレードサーバを搭載して相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成であっても良い。また、サーバシステム1100を構成するハードウェアの設置場所は問わない。離れた場所に設置された独立した複数のサーバを、ネットワーク9を介してデータ通信させることで、全体としてサーバシステム1100として機能させる構成であっても良い。
例えば、商品データベース1140は、自動購入システム1000で購入可能な商品に関する情報のデータベースであるが、サーバシステム1100と地理的に同じ場所になくてもよい。また、例えば、自動購入システム1000の運用者が、商品メーカと協業するケースでは、商品データベース1140は商品を提供する商品メーカが有するデータベースであってもよい。
図2は、ユーザ端末1500の構成例を示す正面図である。
ユーザ端末1500は、登録手続を経たユーザが、本実施形態の自動購入システムを利用するために使用するコンピュータシステムであって、ネットワーク9を介してサーバシステム1100にアクセスできる電子装置(電子機器)である。なお、本実施形態のユーザ端末1500は、いわゆるスマートフォンと呼ばれる装置であるが、コンピュータであれば、スマートウォッチ、スマートグラスなどのウェアラブルコンピュータや、携帯型ゲーム装置、タブレット型コンピュータ、パソコン、などでもよい。スマートフォン及び当該スマートフォンと通信接続されたスマートウォッチといった複数機器の機能連接状態を一つのユーザ端末1500としてもよい。
ユーザ端末1500は、方向入力キー1502と、ボタンスイッチ1504と、画像表示デバイス兼接触位置入力デバイスとして機能するタッチパネル1506と、内蔵バッテリー1509と、スピーカ1510と、マイク1512と、カメラ1520と、制御基板1550と、コンピュータ読み出し可能な記憶媒体であるメモリカード1540からデータを読み書きできるメモリカード読取装置1542と、を備える。その他、図示されていない電源ボタン、音量調節ボタン等が設けられている。また、自動購入システムの利用対価等の支払いが可能なICカード型のクレジットカードやプリペイドカードに対して非接触にデータの読み書きが行えるICカード読取装置などを設けるとしてもよい。
制御基板1550は、(1)CPU1551や、GPU,DSPなどの各種マイクロプロセッサ、(2)VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1552、(3)ネットワーク9に接続する携帯電話基地局や無線LAN基地局などと無線通信するための無線通信モジュール1553、(4)測位モジュール1554、(5)3軸加速度センサ1555、(6)3軸ジャイロ1556、(7)インターフェース回路1557、などを搭載する。
測位モジュール1554は、ユーザ端末1500の地理的位置情報を取得する。本実施形態では既存の測位システムを利用して現実空間における位置座標を取得することができる。すなわち、測位モジュール1554は、測位システムから提供される信号を受信して所定周期で(例えば1秒毎に)測位情報を出力することで、ユーザ端末1500における測位機能を提供する。本実施形態では、測位システムとしてGPS(Global Positioning System)を利用する。よって測位モジュール1554は、既存の「GPSモジュール」や「GPS受信器」等を利用することができる。「測位情報」には、測位日時(例えば協定世界時であるUTC:Coordinated Universal Time)、位置座標(緯度・経度・高度)、方位などが含まれる。利用する測位システムはGPSに限らず適宜選択可能である。例えば、測位モジュール1554は、携帯電話の無線基地局やWi-Fiネットワークの無線基地局などと無線接続する通信機と、方位センサとの構成で置き換えることができる。すなわち、接続中の無線基地局について予め測位されている位置情報を取得して、これをユーザ端末1500の現実空間における位置座標とするとしてもよい。
インターフェース回路1557には、タッチパネル1506のドライバ回路、方向入力キー1502およびボタンスイッチ1504からの信号を受信する回路、スピーカ1510へ音声信号を出力する出力アンプ回路、マイク1512で集音した音声の信号を生成する入力信号生成回路、メモリカード読取装置1542への信号入出力回路、などが含まれている。
制御基板1550に搭載されているこれらの要素は、バス回路などを介して電気的に接続され、データの読み書きや信号の送受信が可能に接続されている。なお、制御基板1550の一部又は全部をASICやFPGA、SoCにて構成してもよい。そして、制御基板1550は、ユーザ端末としての機能を実現させるためのプログラムや各種データをICメモリ1552に記憶する。
本実施形態では、ユーザ端末1500はプログラムや各種設定データをサーバシステム1100からダウンロードする構成としているが、別途入手したメモリカード1540などの記憶媒体から読み出す構成としても良い。
そして、制御基板1550は、自動購入システムの利用に係る処理とは別に、ユーザの「行動履歴情報」いわゆるライフログを継続的に記録・管理する処理を実行する。「行動履歴情報」は、ユーザの位置履歴情報(いわゆるGPSログ)や、オンラインゲームのプレイ履歴情報(いわゆるゲームプレイログ)、オンラインでの動画視聴履歴情報、ウェブサイトでの通販履歴情報、食事のカロリー管理のために撮影した食べたものの写真、などである。
具体的には、制御基板1550は、「行動履歴情報」として、測位モジュール1554で取得される地理的位置情報(GPS位置座標)と、3軸加速度センサ1555の計測データと、3軸ジャイロ1556での計測データと、を計測時間と対応づけて時系列に蓄積する。これら情報を時系列に解析することにより、ユーザが何時、何処に居て、どのように移動したか、を知ることができるユーザ位置履歴情報を蓄積する。
なお、動画視聴履歴情報と、通販履歴情報については、それぞれの履歴をそれぞれのサービスを利用する毎に独自に履歴を蓄積するとしてもよいし、それぞれのサービスが提供するAPIを利用して、予め記録されているユーザアカウントとパスワードでそれぞれの履歴情報を必要なときに取得するとしてもよい。
図3は、自動購入システム1000が提供するサービスの概要について説明するための図である。本実施形態の自動購入システム1000は、仮想コミュニケーション体験付の商品自動選択型定期購買サービスを提供するシステムである。ユーザは、自動購入システム1000の運営者との間で、予め定期購買に関する契約を交わす。契約内容には、単位期間(例えば、10日、1ヶ月など)を1単位として、単数または複数の単位期間からなる契約期間と、1単位の単位期間に対して支払われる契約消費額とが含まれる。例えば、単位期間が1ヶ月、単位期間当たり3000円の契約消費額とするケースにおいて、契約期間が6ヶ月の場合、6ヶ月に亘って毎月3000円(合計18,000円)が支払われるサブスクリプション方式の契約となる。
ここで言う「契約消費額」は、契約金額に相当し、商品購入の対価としてユーザが支払う対価である。対価として何を用いるかは、契約に係る支払い方法の設定に応じて適宜選択可能である。本実施形態では、ユーザが契約時に予め登録したクレジットカードを利用した電子決済により定期購買の対価を支払うこととする。契約消費額は、実質的な契約金額である。その他、対価としては、仮想通貨、プリペイドポイント、別途オンライン購入するアイテム、登録ユーザに時間経過とともに自動付与される自動給付ポイント、などを利用可能としてもよい。
そして、自動購入システム1000は、契約消費額分の商品を、単位期間毎に1回または複数回に亘って自動購入する。
すなわち、自動購入システム1000は、1)ユーザ自身の選択操作無しに自律的に決定したタイミングで、商品データベース1140に登録されている商品群の中から、各商品に対応づけられている商品関連情報10(10a,10b,…)を参照して、契約消費額内に収まるように購入商品を自動で選択する商品自動選択処理と、2)ユーザ自身の選択操作無しに、自動選択した購入品の商品対価と送料とを自動で決済する自動決済処理と、3)ユーザ自身の選択操作無しに、購入商品をユーザに届けるように自動手配する配送手続処理と、を実行することで購入処理を行う。
商品関連情報10は、商品の種類毎に用意される情報であって、商品自動選択に利用可能な情報を含む。例えば、商品関連情報10は、商品名、商品カテゴリー、レアリティ、購入対価、色、形、容量、消費期限や賞味期限、原産国、原材料、などを含み得る。商品関連情報10にどのような情報を含めるかは、採用する商品自動選択のアルゴリズムや、ユーザ2に購入拒否する選択肢(例えば、原産国の制限、原材料の制限、などの意)として何を提供するかに応じて適宜設定可能である。
そして、自動購入システム1000は、ユーザ別に、自動購入に係るサポート役としてキャラクタ4を設定する。キャラクタ4のデザインは、人間(例えば、バーチャルアイドル、アニメのキャラクタなど)でもよいし、仮想の動物、ロボット、架空の生物、などのデザインであってもよい。適宜設定可能である。そして、キャラクタ4は、ユーザ2と日常的なコミュニケーションが可能な知性を有するようにその振る舞いが制御される。
ここで言う「コミュニケーション」は、あたかも人工的な知性と意思疎通しているかのようにユーザに感じさせるように、ユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションである。コミュニケーションの形態は、例えば、会話(テキスト会話、音声会話の何れでもよい。)、動物の飼い主に対する振る舞いのような非言語(例えば、ボディランゲージ、仕草など)による間接的な感情や意志のやりとり、でもよく、キャラクタ4のデザインに適した内容を適宜設定するとよい。
自動購入システム1000は、商品の購入云々にかかわらず、日常的にユーザ2とキャラクタ4とのコミュニケーションを可能にするコミュニケーション処理を実行する。
例えば、図4に示すように、自動購入システム1000は、ユーザ端末1500のタッチパネル1506にてキャラクタ4を表示させるとともに、あたかもキャラクタ4が表示画面内に住んでいるかのようにキャラクタ4の行為を制御する。そして、自動購入システム1000は、行為・動作の制御のなかで、キャラクタ4からユーザ2に話しかけるように発話制御してコミュニケーションを促したり、ユーザ2が話しかけ操作をすると、キャラクタ4がそれに応答するようにキャラクタ4を制御して、コミュニケーションを実現する。
図4の例では、キャラクタ4の台詞は吹き出し3で表示され、ユーザ2は、ソフトフェアキーボード7を使って、自らの発言を入力して、テキスト入力・テキスト出力で会話をしている。
前述のように、購入した商品は、予め登録していた配送先へ既存の宅配システムを利用して届けられる。ユーザ2の立場に立ってみれば、ある日突然に商品が配達されてくることになる。よって、ユーザ2は、従来のオンラインでの物品購入ではあり得なかった、自分以外の誰かが自主的に何かを購入して自分にプレゼントしてくれたものを受け取るような喜びや楽しさを味わうことができる。
加えて、自動購入システム1000は、商品の配達後に、キャラクタ4とユーザ2のコミュニケーションを利用して、あたかもキャラクタ4がユーザ2に内緒で、自ら商品を選んで購入し配送手配したかのように見せかける報告を行う。
具体的には、自動購入システム1000は、配送手続時に取得された配送追跡番号を記憶し、未配達の購入品について、周期的に宅配システムの配送追跡ウェブサイトにアクセスし、当該ウェブサイトが提供しているAPI等を利用して、当該配送追跡番号別に未配達の購入品の配達状況を監視する。そして、配送追跡番号の配送ステータスが配達完了になったならば、ユーザ端末1500にて報告と、今回購入した商品へのユーザ評価の入力を促す表示と、を行う。
ユーザ2は、突然に送られてきた商品の由来を、キャラクタ4から知らされ、それとともに購入品についてキャラクタ4とコミュニケーションする機会を得ることになる。つまり、ユーザ2は、オンラインでの物品購入という利便性のみならず、プレゼントされるかのようなサプライズ感に加え、物品購入をネタとしたコミュニケーションの楽しみも得ることとなる。
図5は、キャラクタ4の種類別の特性について説明するための図である。
ユーザ2は、自身が使用するキャラクタ4の種類を、複数種類の選択肢のなかから選択することができる。
キャラクタ4は、種類別に異なる特性を有するように設定されている。
具体的には、自動購入システム1000は、キャラクタ4(4a,4b,…)の種類毎に、データベースとして、特性起源ライブラリ527(6a,6b,…)を有する。そして、一つの特性起源ライブラリ527は、想定される様々な状況別の商品選択傾向定義データ530及び会話傾向定義データ550を含んでいる。
ユーザ2がシステムの利用を開始した当初、自動購入システム1000は、ユーザ2が使用するキャラクタ4の特性起源ライブラリ527の中から、デフォルトの商品選択傾向定義データ530を選択して適用を開始し、デフォルトの会話傾向定義データ550を選択して適用を開始する。そして、自動購入システム1000は、所与のタイミングで、その時々のユーザ2の状況や状態、ユーザ2とキャラクタ4との会話の有り様に適合する傾向定義データを選択し直して、それ以降の商品自動選択や会話の制御に用いる。結果として、キャラクタ4は、使用開始当初、そのキャラクタの種類に応じた所定の特性を示す。そして使用が進むにつれて、大きな意味での特性は維持しつつも、細かな点においては、徐々に時々の状況に応じた特性を示すようになり、「人間ぽい」振る舞いをしているようにユーザ2に見えることとなる。
図6は、商品選択傾向定義データ530のデータ構成例を示す図である。
商品選択傾向定義データ530は、商品選択に係るキャラクタ4の傾向・特性を定義する各種データを含んでいる。そして、商品選択傾向定義データ530が定義する傾向は、特性起源ライブラリ527(図5参照)別に他のライブラリにおけるそれとは異なる特徴が生まれるように設定されている。言い換えると、商品選択傾向は、キャラクタ設定に基づく商品の選択傾向を含むように設定されている。
具体的には、一つの商品選択傾向定義データ530は、固有の傾向ID531と、適用状況532と、傾向内容データ540と、を含む。
適用状況532は、当該定義データが選ばれ、キャラクタ4の制御に適用されるために満たされるべき状況を、単数または複数の条件を組み合わせて記述している。
具体的には、適用状況532は、契約期間内における時期条件533と、収集情報条件534と、キャラクタ設定条件535と、を用いて記述される。なお、適用状況532を記述する条件の一つまたは複数を省略しても良いし、これら以外のパラメータについての条件も適宜追加してもよい。また、それらの条件は、それぞれ実質的な無条件となるような設定も可能である。
契約期間内における時期条件533は、契約期間における現在の時間的な相対関係についての条件である。契約期間内における時期条件533は、例えば「契約期間の最終日」「契約期間の前半」などの内容を設定可能であり、契約開始日時と現在日時の比較から条件が満たされているかを判定できる。
収集情報条件534は、ユーザ2に関連する情報として自動収集された情報についての条件である。ここで言う「収集情報」とは、ユーザ登録に係る情報、行動履歴情報、コミュニケーション履歴、それらから推定される推定結果、購入履歴、購入品へのユーザ評価、などを含む。そして、収集情報条件534は、それらの収集情報をパラメータとする単数または複数の条件を組み合わせて記述される。
具体的には、収集情報条件534は、プロフィール条件534aと、行動履歴条件534bと、コミュニケーション履歴条件534cと、推定ユーザ状況条件534dと、購入履歴条件534eと、ユーザ評価条件534fと、を含む。勿論、これら以外の条件も適宜含めることができる。
プロフィール条件534aは、ユーザ登録の際にユーザ2が申告した個人情報についての条件である。例えば、住所、氏名、年齢、性別、生年月日、職業、家族構成、家族の生年月日、などについての条件である。商品選択傾向定義データ530は、適用状況532と傾向内容データ540とを対応づけているので、実質的に、商品選択傾向定義データ530は、ユーザ2のプロフィール情報に基づく商品の選択傾向を含んでいると言える。
行動履歴条件534bは、ユーザ端末1500にて自動的に記録管理されている行動履歴情報についての条件であって、行動履歴情報に含まれるデータ(例えば、ユーザ2の所在位置や、ユーザ2の移動距離、運動量、ゲームプレイしていた時間長、摂取した推定食物カロリー値、など)をパラメータとして記述される。具体的には、行動履歴条件534bとして、例えば「在宅」「職場に居る」「10000歩歩いた」「ゲームプレイ時間が8時間以上」「カロリー過多」などと設定することができる。
コミュニケーション履歴条件534cは、これまでのユーザ2とキャラクタ4とのコミュニケーションの実績に関する条件であり、コミュニケーションの履歴から判定することができる。コミュニケーション履歴条件534cとしては、例えば「(コミュニケーションした累積時間長が)100時間到達」、「(コミュニケーションで交わされた会話数が)1000会話到達」、などの内容を設定することができる。
推定ユーザ状況条件534dは、収集情報および収集情報を基にしてウェブサイトを自動巡回して得られた自動収集情報などから推定されるユーザの状態やユーザの状況についての条件である。
具体的には、自動購入システム1000は、行動履歴のうち位置情報の履歴から、ユーザ2の当日の地理的行動範囲(例えば、地図上の呼称や、鉄道の路線の呼称、など)を特定し、特定結果をキー情報として、当該行動範囲での交通事情・事件・事故・天気・気温などといった時事ニュースを、ウェブサイトの自動巡回で取得する。よって、推定ユーザ状況条件534dとして、例えば「雷雨に遭遇した」「交通渋滞に巻き込まれた」「最高気温が35℃を超えた」などといった条件を設定することができる。
また、コミュニケーションの内容を解析し、「疲れた」「しんどい」「徹夜あけ」「食べたくない」などのキーワードが含まれていれば、ユーザ2が疲労していることが推定される。また「病院」や病状を示す単語がキーワードに含まれていれば、ユーザ2が病気をしていることが推定できる。よって、推定ユーザ状況条件534dとして、例えば「推定疲労状態」「推定病気状態」といった解析結果を設定することができる。
また、行動履歴に、ゲームプレイのプレイ履歴についての情報が含まれていれば、ユーザがどれだけゲームプレイしているかを知ることができる。よって、推定ユーザ状況条件534dとして、例えば「1日のゲームプレイ時間が8時間を超えている(ゲームのやり過ぎ)」といった内容を設定することもできる。
また、行動履歴に、食物のカロリー摂取量(または、それを推定算出するための食べたものの画像データや、メニュー名など)が含まれていれば、ユーザ2の食事事情がわかる。よって、例えば、推定ユーザ状況条件534dとして、「1日カロリー摂取量が(基準値)を超えている」「(栄養成分名)が不足している」といった内容を設定することもできる。
購入履歴条件534eは、購入履歴に関する条件であり、キャラクタ4の自動購入のサポート役としての経験値に関する条件とも言える。自動購入システム1000は、ユーザ毎に購入履歴を記憶する(後述)。よって、購入履歴条件534eとしては、例えば「累積100品目到達」「累積100購入到達」などの内容を設定することができる。
ユーザ評価条件534fは、購入された商品へのユーザ2による評価についての条件であり、キャラクタ4の商品選択の成績とも言える。自動購入システム1000は、購入履歴に、当該購入された商品へのユーザ評価の情報を対応づけて記憶する。よって、ユーザ評価条件534fとして、例えば「平均評価が5点満点中3点未満」「(過去所定期間)内で5点満点無し」などの内容を設定することができる。
キャラクタ設定条件535は、キャラクタ4のキャラクタ設定に関する条件であり、例えば、キャラクタ使用実績条件535aと、好意度条件535bと、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
キャラクタ使用実績条件535aは、ユーザ2とキャラクタ4との付き合いの時間長や、サポート役としての実績についての条件である。自動購入の契約開始からの経過時間や、自動購入システム1000へのアクセス時間、などで条件を記述できる。自動購入の契約開始からの経過時間と契約期間とから、契約の自動更新回数を知ることもできる。よって、キャラクタ使用実績条件535aとして、例えば「使用から3ヶ月経過」「累積100時間到達」「自動更新3回以上」などの内容を設定できる。
なお、キャラクタ使用実績条件535aは、キャラクタ経験値や、キャラクタ成長レベル、などに置き換えてもよい。勿論、その場合のキャラクタ経験値やキャラクタ成長レベルは、キャラクタを使用している時間長や、コミュニケーション履歴(特に、会話の内容)に基づいて、キャラクタ管理に関する制御の一つとして自動的に更新・変更されるものとする。
好意度条件535bは、キャラクタ4の設定に係るパラメータの一つである「好意度」についての条件である。「好意度」は、キャラクタ4がご主人様であるユーザ2に対して抱いている好意や親近感の程度を表す「0(嫌い)」から「100(大好き)」の間の値をとる。自動購入システム1000は、所与のタイミングで、コミュニケーションの履歴や、購入した商品への評価結果などに基づいて好意度を変更する。
傾向内容データ540は、当該定義データが定義する内容であって、一つの商品選択傾向定義データ530に少なくとも一つ用意される。そして、傾向内容データ540は、購入実行タイミング基準541と、1購入当たりの合計対価条件542と、選択傾向設定データ544と、を含む。
購入実行タイミング基準541は、自動購入を実行するために満たされるべき条件である。購入実行タイミング基準541を記述するパラメータは、適用状況532の各条件に係り採用されたパラメータを用いることができる。よって、購入実行タイミング基準541として、例えば「単位期間経過毎」「土曜または日曜」「祝日」「事前設定されている給料日の翌日」「疲労状態」「誕生日」「家から出なかった日」など、の内容を設定することができる。また、契約消費額の残高を利用して「契約期間残り3日未満、且つ、契約消費額の残高が50%以上残っている」といった内容を設定することができる。
特性起源ライブラリ527が、キャラクタ4の種類別に用意されていることと、適用状況532にはキャラクタ使用実績条件535aや、好意度条件535bのように、キャラクタ4のキャラクタ設定に関する条件が含まれていることから、購入実行タイミング基準541には、キャラクタ4のキャラクタ設定に基づくタイミング基準が含まれていると言える。
なお、1つの商品選択傾向定義データ530に含まれる購入実行タイミング基準541の数は、任意に設定できる。よって、例えば契約単位期間に1回だけ定期購買の単位期間当たりの契約金額の全額を使って豪快に買い物をする特性を設定する場合には、「契約単位期間最終日」といった内容の購入実行タイミング基準541を一つだけ用意すればよい。
1購入当たりの合計対価条件542は、1回の自動購入当たりの予算についての条件であって、消費可能な契約消費額の所定値や範囲、単位期間当たりの契約金額に対する割合、などで設定することができる。また「全額」とすることもできる。
選択傾向設定データ544は、複数種類ある商品群のなかから購入する商品を選択する傾向を定義した各種データを含む。逆説的に言えば、選択時の制限、選択の前提を定義しているとも言える。
具体的には、選択傾向設定データ544は、例えば、選択数条件544aと、商品種類条件544bと、カテゴリー優先順位544cと、レア商品選択優先度544dと、割引商品選択優先度544eと、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
選択数条件544aは、1回の購入に当たり選択される商品の合計数に関する条件である。選択数条件544aとしては、例えば「1個」「1~5個」「3個以上」「無制限(実質的に当該条件の設定なしに相当)」といった内容を設定することができる。
商品種類条件544bは、1回の購入にあたり選択される商品の種類に関する条件である。商品種類条件544bとしては、例えば「1種類」「複数種類」「無制限」といった内容を設定できる。
カテゴリー優先順位544cは、商品を選択する上で、商品カテゴリーに基づく選択優先順位を設定する。商品カテゴリーは、商品群に含まれている各商品に係る管理情報に含まれているので、商品選択時にはこれを参照する。カテゴリー優先順位544cは、例えば、優先順にカテゴリーを並べたリスト、カテゴリー種類とその優先順位を対応づけたリスト、といった形式で実現する。その際、優先順位をすべて「1」とすることで、実質的にカテゴリーによる優先順位に影響されない商品選択の傾向とすることもできる。
レア商品選択優先度544dは、商品カテゴリーが「限定」や「未公開(ユーザには存在が明かされていない意)」に設定されている商品を優先して選択する度合を示す。今回の商品選択において、限定・未公開の商品を優先するか否かをランダム抽選で決定するとした場合、レア商品選択優先度544dは、その当選確率として記述できる。その場合、レア商品選択優先度544dを「100%」とすれば、商品カテゴリーが「限定」や「未公開」の商品を必ず優先して選択する設定となる。レア商品選択優先度544dを「50%」に設定すれば、限定・未公開の商品が時々(50%の割合で)選ばれる傾向の設定となる。レア商品選択優先度544dを50%未満の値に設定すれば、限定品や未公開品が選択されにくくなる傾向の設定となる。
つまり、商品選択傾向定義データ530が定義する傾向内容データ540は、選択する商品のレアリティの条件に関する商品の選択傾向に関する定義情報を含んでいると言える。
割引商品選択優先度544eは、商品カテゴリーが「割引」に設定されている商品を優先して選択する度合を示す。今回の商品選択において、割引商品を優先するか否かをランダム抽選で決定するとした場合、割引商品選択優先度544eは、その当選確率として記述できる。その場合、割引商品選択優先度544eを「100%」とすれば、商品カテゴリーが「割引」の商品を必ず優先して選択する設定となる。レア商品選択優先度544dを「50%」に設定すれば、割引の商品が時々(50%の割合で)選ばれる傾向の設定となる。割引商品選択優先度544eを50%未満の値に設定すれば、割引開品が選択されにくくなる傾向の設定となる。
商品選択傾向定義データ530の適用状況532の設定と、傾向内容データ540とを、適切に設定することで、キャラクタ4やユーザ2が置かれている様々な状況において、キャラクタ4に様々な商品選択の傾向を持たせることができる。すなわち、状況の設定と、傾向の設定と、キャラクタ4のデザインとの相乗効果によって、キャラクタ4に何らかの知性があって、個性的な買い物の仕方をするキャラクタ特性を設計できる。
具体的には、例えば、コミュニケーション履歴条件534cについて、コミュニケーション累積時間長についての異なる条件(例えば、「累積100時間未満」「累積100時間到達」)となる商品選択傾向設定データ544を用意する。それぞれの傾向内容データ540の商品選択傾向設定データ544に違いを設定すれば、キャラクタ4に係るコミュニケーション累積時間長によって、選択傾向が変化するキャラク特性をデザインできる。より具体的には、「累積100時間未満」ならば、レア商品選択優先度544dを「0%」、「累積100時間到達」ならばレア商品優先度544dを「100%」に設定すれば、ユーザ2とキャラクタ4とのコミュニケーション累積時間長が100時間に達する前は、レア商品はほとんど選ばないが、100時間に達すると積極的にレア商品を選ぶ、といったキャラクタ特性となる。
同様にして、推定ユーザ状況条件534dに「ユーザが病気」に設定された商品選択傾向設定データ544と、推定ユーザ状況条件534dに「ユーザが病気」が設定されていない商品選択傾向設定データ544と、を用意し、両者で割引商品選択優先度544eの設定を違えれば、ユーザが病気である状況と、そうでない状況とで、割引商品を購入する傾向に違いがあるキャラクタ特性を設計できる。
なお、選択傾向設定データ544の設定値には、適宜幅を設けて、自動購入システム1000は、商品選択の時点でその設定値の幅のなかから、実際に適用する値をランダムに決めるとしてもよい。当該構成では、購入する商品の選択に、「特性」の設定による適度な選択傾向とゆらぎが生じるようになり、自動購入システム1000は、あたかも固有の人格があるキャラクタ4が商品を選んでいるかのように、言い換えると、人間の様な知性体が商品を選んでいるかのように見せることが可能となる。
そして、こうした適用状況の設定とそれに応じた傾向の設定とを利用したキャラクタ4の個性・特性の演出は、コミュニケーション(具体的には、キャラクタ4との会話)に係る傾向についても適用されている。
図7は、会話傾向定義データ550のデータ構成例を示す図である。
会話傾向定義データ550は、固有の傾向ID551と、適用状況552と、日常会話設定データ558と、購入報告設定データ559と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
適用状況552は、商品選択傾向定義データ530の適用状況532と同様に記述できる。
日常会話設定データ558は、通常のコミュニケーションでの会話におけるキャラクタ4の台詞等を定義する。一つの日常会話設定データ558は、当該データの台詞が発言される条件である発言条件と、台詞内容(テキストや音声データ)、発言時のキャラクタ4の動作を定義するデータである発言時アクションデータと、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
購入報告設定データ559は、購入した商品の配送後に実施されるコミュニケーションを通じた購入報告に使用される台詞を定義する。一つの購入報告設定データ559は、報告発動条件と、報告台詞内容と、評価依頼台詞内容と、報告時アクションンデータと、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
報告台詞内容は、購入の報告を告げる内容である。
評価依頼台詞内容は、購入商品への評価をキャラクタ4がユーザへ尋ね、評価の入力を促す内容である。入力された評価は、キャラクタ4の設定の変更に利用され、その変更は、商品選択傾向定義データ530や、会話傾向定義データ550の選択を介して、選択される商品の傾向や、会話の傾向としてフィードバックされる。
なお、購入報告設定データ559を設定しない会話傾向定義データ550も用意される。購入報告設定データ559を設定しない会話傾向定義データ550が適用されているときのキャラクタ4は、購入報告をしないことになる。言い換えると、購入報告を「さぼる」キャラクタ4の特性とすることができる。
図8は、本実施形態におけるユーザ端末1500の機能構成例を示す機能ブロック図である。ユーザ端末1500は、操作入力部100と、音声入力部102と、撮影部104と、測位部106と、端末処理部200と、音出力部390と、画像表示部392と、通信部394と、端末記憶部500と、を備える。
操作入力部100は、ユーザによってなされた各種の操作入力に応じた操作入力信号を端末処理部200に出力する。例えば、プッシュスイッチや、ジョイスティック、タッチパッド、トラックボール、加速度センサ、ジャイロ、CCDモジュール、などによって実現できる。図2の方向入力キー1502や、ボタンスイッチ1504、タッチパネル1506、などがこれに該当する。
音声入力部102は、ユーザ2の発する声を集音して、音声信号を端末処理部200へ出力する。図2のマイク1512がこれに該当する。コミュニケーションを音声入力で行う場合には、音声入力部102が第2の操作入力部として使用される。
撮影部104は、撮影した画像データを生成して端末処理部200へ出力する。図2の例では、カメラ1520がこれに該当する。行動履歴情報に、何を食べたのか食べたもののカロリーの記録を含める場合には、撮影部104は、食べたものを撮影・入力するための第3の操作入力部として使用される。
測位部106は、測位システムからの電波等を受信して、位置情報を生成し端末処理部200へ出力する。図2の例では、測位モジュール1554がこれに該当する。行動履歴情報に位置情報を含む場合は、測位部106が利用される。
端末処理部200は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部100や端末記憶部500を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100からの操作入力信号、サーバシステム1100から受信した各種データに基づいて各種の演算処理を実行して、ユーザ端末1500の動作を制御する。図2の制御基板1550がこれに該当する。
そして、本実施形態における端末処理部200は、行動履歴管理部202と、クライアント端末制御部204と、計時部280と、音生成部290と、画像生成部292と、通信制御部294と、を有する。
行動履歴管理部202は、行動履歴情報の記録と管理の制御を行う。自動購入システム1000とは別のアプリケーションプログラムによって実現される。例えば、行動履歴管理部202は、日々の行動範囲や行き先を自動記録するアプリケーションや、オンラインゲームをプレイするためのアプリケーション、摂取カロリーや消費カロリーの推定を行うアプリケーションプログラム、などにより実現される。
クライアント端末制御部204は、ユーザ端末1500を自動購入システム1000におけるユーザ端末として機能させるための各種制御を行う。具体的には、クライアント端末制御部204は、サーバシステム1100と通信するクライアント装置としての機能を実現し、キャラクタ4との仮想コミュニケーションを体験するためのマンマシンインターフェースとしての機能を実現する。
計時部280は、システムクロックを利用して現在日時や制限時間等の計時を行う。
音生成部290は、例えばデジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、音声合成ICなどのプロセッサ、音声ファイルを再生可能なオーディオコーデック等によって実現され、楽曲や効果音、各種操作音の音信号を生成し、音出力部390に出力する。
音出力部390は、音生成部290から入力される音信号に基づいて音出力(放音)する装置によって実現される。図2のスピーカ1510がこれに該当する。
画像生成部292は、各種画像データの生成および画像表示部392にそれらの画像を表示させるための画像信号の生成出力などの制御を行う。
画像表示部392は、画像生成部292から入力される画像信号に基づいて各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。本実施形態では、図2のタッチパネル1506がこれに該当する。
通信制御部294は、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部394を介して外部装置とのデータのやりとりを実現する。
通信部394は、ネットワーク9と接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現され、図2の無線通信モジュール1553がこれに該当する。
端末記憶部500は、端末処理部200に所与の機能を実現さえるためのプログラムや、各種データ等を記憶する。また、端末処理部200の作業領域として用いられ、端末処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果や操作入力部100から入力される入力データ等を一時的に記憶する。こうした機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVDなどの光学ディスクなどによって実現される。図2の制御基板1550が搭載するICメモリ1552やメモリカード1540がこれに該当する。オンラインストレージを利用する構成も可能である。
具体的には、端末記憶部500は、端末処理部200を行動履歴管理部202として機能させるための行動履歴管理プログラム501と、端末処理部200をクライアント端末制御部204として機能させるためのクライアントプログラム502と、行動履歴情報503と、現在日時800と、を記録する。勿論、これら以外のデータも適宜記憶できる。
図9は、サーバシステム1100の機能構成例を示す機能ブロック図である。
サーバシステム1100は、操作入力部100sと、サーバ処理部200sと、音出力部390sと、画像表示部392sと、通信部394sと、サーバ記憶部500sと、を有する。
操作入力部100sは、サーバの管理のための各種操作を入力するための手段である。図1のキーボード1106がこれに該当する。
サーバ処理部200sは、例えばCPUやGPU、ASIC、FPGA等の演算回路となるプロセッサの他、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部100sやサーバ記憶部500sを含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100sからの操作入力信号、ユーザ端末1500などから受信したデータ、等に基づいて各種の演算処理を実行して、サーバシステム1100の動作を統合的に制御する。
そして、サーバ処理部200sは、自動購入管理部210と、計時部280sと、音生成部290sと、画像生成部292sと、通信制御部294sとを含む。勿論、これら以外の機能部も適宜含めることができる。
自動購入管理部210は、自動購入システム1000におけるサーバシステム1100が担う機能を実現する。具体的には、自動購入管理部210は、ユーザ登録情報管理部212と、キャラクタ管理部220と、収集情報管理部230と、コミュニケーション履歴管理部232と、購入制御部234と、を含む。
ユーザ登録情報管理部212は、ユーザ毎に、契約消費額と、購入商品の配送先とを含むユーザ登録情報を管理する。具体的には、ユーザ登録情報管理部212は、当該ユーザの設定操作に基づいて当該ユーザの契約消費額を設定する。
キャラクタ管理部220は、ユーザ毎に、当該ユーザの前記ユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手となるAI(Artificial Intelligence)キャラクタを管理する。そして、キャラクタ管理部220は、1)コミュニケーションにおけるキャラクタ4の行為、具体的には会話と会話中の動作を制御するコミュニケーション制御部221と、2)キャラクタ4のキャラクタ設定を、ユーザ毎に変更制御するキャラクタ設定変更部223と、を有する。
コミュニケーション制御部221は、購入処理が実行された場合に、当該購入処理に係るユーザ2の相手となっているキャラクタ4が、自ら当該購入処理による購入を実行したかのような報告を当該ユーザに対して行うように、当該キャラクタを制御する。
具体的には、コミュニケーション制御部221は、会話傾向定義データ550の購入報告設定データ559のなかから、その時の状況に報告発動条件が適合している設定データを選択して、その報告台詞内容を用いてキャラクタ4に発言させる。
そして、前述のように、特性起源ライブラリ527には、購入報告設定データ559が無い会話傾向定義データ550が用意されている。よって、コミュニケーション制御部221は、キャラクタ4のキャラクタ設定に基づいて、購入処理が実行される毎に当該キャラクタが報告を行うか否かを可変に制御することとなる。
そして、報告台詞内容には、キャラクタ4が購入品の評価を尋ねる内容が含まれている。よって、コミュニケーション制御部221は、購入処理が実行された後、当該購入処理に係るユーザ2の相手となっているキャラクタ4が、当該購入処理において購入した商品に対する評価を尋ねて評価結果を得るように、当該キャラクタ4を制御することとなる。
キャラクタ設定変更部223は、コミュニケーション履歴に基づいて、キャラクタ4のキャラクタ設定を変更制御する。商品選択傾向定義データ530の適用状況532を記述する好意度条件535b(図5参照)の判定に用いられる「好意度」パラメータは、変更制御の対象となるキャラクタ設定の一つである。
また、キャラクタ設定変更部223は、購入品の評価結果に基づいて、当該購入品の自動購入に係わったキャラクタ4のキャラクタ設定を変更制御する。具体的には、キャラクタ4別に管理される「好意度」パラメータの値を、評価結果が所定の基準値より高ければ、好意度を高めるように変更し、基準値に達していなければ好意度を下げるように変更する。なお、ここで言う、好意度の変更に供する「基準値」と変更量は、キャラクタ4の種類毎に異なった所定値が定義されており、キャラクタ4の種類の違いを感じさせる一つとなる。
収集情報管理部230は、ユーザ毎に、仮想コミュニケーションの履歴であるコミュニケーション履歴を少なくとも含む当該ユーザに係る収集情報の自動収集と記録とを管理する。具体的には、収集情報管理部230は、ユーザ端末1500から行動履歴情報の写しを所与のタイミングで取得する。また、行動履歴情報に基づいてウェブサイトを自動巡回して、ユーザの状況や状態を推定するための情報を自動収集する。自動収集の例としては、行動履歴からユーザの現在位置や移動経路を特定するとともに、現在位置や移動経路を含む地域名を判定する。そして、判定した地域名を検索ワードとして、天気予報や天気実況を扱う所定のウェブサイトで当該地域の天気の情報を取得する。また、判定した地域名を検索ワードとして、交通情報を扱う所定のウェブサイトで当該地域の交通渋滞や列車の遅延などの情報を取得する。
コミュニケーション履歴管理部232は、ユーザ毎に、仮想コミュニケーションの履歴であるコミュニケーション履歴を管理する。
購入制御部234は、ユーザ2毎に、購入対価が当該ユーザの契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザ2のコミュニケーション履歴に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、所与の商品データベース1140の中から自動的に選択する商品自動選択処理と、当該ユーザ2に登録されている配送先への当該購入商品の配送手続処理とを行うことで購入処理を実行する。そして、購入履歴を記録管理する。
具体的には、購入制御部234は、選択する購入商品の数および組み合わせをユーザ毎に可変に決定する。
そして、購入制御部234は、コミュニケーション履歴に基づく購入実行タイミング基準に基づいて、購入処理の実行タイミングを可変に制御する。前述のように商品選択傾向定義データ530は、適用状況532と傾向内容データ540とを対応づけて格納している(図6参照)。そして、適用状況532には、コミュニケーション履歴条件534cが含まれていて適用されるべき状況の記述を担っている。傾向内容データ540には、購入実行タイミング基準541が含まれている。よって、購入制御部234は、購入処理の実行タイミングを、コミュニケーション履歴に基づいて可変に制御することとなる。
また、購入実行タイミング基準541には、「単位期間の経過毎」が設定された基準もあるので、当該購入実行タイミング基準に従った場合には、購入制御部234は、単位期間が経過する毎に、購入処理を実行することとなる。
計時部280sは、システムクロックを利用して現在日時や制限時間等の計時を行う。
音生成部290sは、音声データの生成やデコードをするICやソフトウェアの実行により実現され、サーバシステム1100のシステム管理に係る操作音などの音声データを生成或いはデコードする。キャラクタ4の台詞を読み上げる音声をユーザ端末1500にて放音させる構成では、台詞音声データのデコードをするとしてもよい。そして、システム管理に関する音声信号は音出力部390sへ出力する。
音出力部390sは、入力された音声信号で放音する。図1の例では本体装置やタッチパネル1108が備えるスピーカ(不図示)がこれに該当する。
画像生成部292sは、画像の生成、画像の合成、画像表示部392sにそれらを表示させる画像信号の出力を行う。本実施形態では、サーバシステム1100のシステム管理に関する画像や、キャラクタ4をユーザ端末1500で表示させるためのデータ、などの各種の画像・映像を生成する機能の一部を担う。本実施形態では、画像生成部292sは、仮想3次元空間に設置された仮想カメラで撮影したキャラクタ4についての画像をレンダリングする。なお、キャラクタ4の画像をユーザ端末1500にてレンダリングさせる構成も可能であり、その場合、画像生成部292sからはレンダリングの機能を省くこともできる。
通信制御部294sは、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部394sを介して外部装置とのデータのやりとりを実現する。
通信部394sは、ネットワーク9と接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。図1の例では通信装置1153が該当する。
サーバ記憶部500sは、サーバ処理部200sにサーバシステム1100を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのプログラムや各種データ等を記憶する。また、サーバ処理部200sの作業領域として用いられ、サーバ処理部200sが各種プログラムに従って実行した演算結果などを一時的に記憶する。この機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVDなどの光学ディスク、オンラインストレージなどによって実現される。図1の例では本体装置が搭載するICメモリ1152やハードディスクなどの記憶媒体、商品データベース1140、がこれに該当する。
図10は、サーバ記憶部500sが記憶するプログラムやデータの例を示す図である。
サーバ記憶部500sは、サーバプログラム505と、配信用クライアントプログラム506と、商品管理データ510と、キャラクタ初期設定データ520と、ユーザ状況推定基準データ560と、ユーザ登録情報600と、キャラクタ管理データ650と、現在日時800と、を記憶する。勿論、これら以外のデータも適宜記憶できる。
商品管理データ510は、自動購入システム1000で購入可能な商品毎に用意されている。一つの商品管理データ510は、例えば、固有の商品名と、商品のカテゴリーと、購入対価と、商品関連情報(例えば、色、大きさ、原産国、原材料名、など)と、割引率と、在庫数と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
キャラクタ初期設定データ520は、キャラクタ4の種類毎に設けられており、当該キャラクタに関する各種の初期設定データや関連データを格納する。
一つのキャラクタ初期設定データ520は、例えば、キャラクタ種類521と、キャラクタモデルデータ523と、特性パラメータ値変更パターンデータ525と、特性起源ライブラリ527と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
特性パラメータ値変更パターンデータ525は、キャラクタ4の特性に係るパラメータ値をどのように変化させるかのパターンを定義するデータであって、キャラクタ種類521別に変更パターンが異なるように設定されている。具体的には、本実施形態では、キャラクタ4毎に、特性パラメータ値として、キャラクタ4が当該キャラクタを使用するユーザ2に抱いている仮想の好意や親近感の度合を示す値として「好意度」を有する。特性パラメータ値変更パターンデータ525は、この好意度をどのようなパラメータに基づいて、どのように変化させるかを定義している(詳細後述)。
ユーザ状況推定基準データ560は、自動購入システム1000がユーザ2に係り収集した情報(収集情報)に基づいて推定される、その時々のユーザ2の状態やユーザ2が置かれている状況の種類毎に用意され、その状況や状態にあると推定するための判定基準を定義している。
例えば、図11は、インターネットのウェブサイトを自動巡回して自動取得した情報に基づいて推定するためのユーザ状況推定基準データ560の一例を示す図である。図12は、ユーザ2とキャラクタ4とのコミュニケーション履歴に基づいて推定するためのユーザ状況推定基準データ560の一例を示す図である。
一つのユーザ状況推定基準データ560は、準備情報指定561と、判定要件563と、ユーザ状況推定結果565と、を対応付けて格納している。
準備情報指定561は、当該規準データに基づいて推定を行う素材として準備するべき情報を指定する。
具体的には、図11で示す準備情報指定561の例では、準備情報指定561は、ユーザ所在履歴561aと、時事ニュース種類561bと、が設定されている。ユーザ所在履歴561aは、ユーザ2の行動履歴情報から求められる時間帯別(例えば、朝・昼・夕・夜・通勤時間帯など)別のユーザ2の位置の地理的情報(例えば、行政区名、地域名、公共交通機関の路線名、など)のリストである。ユーザ位置のトラッキングデータと読み替えてもよい。時事ニュース種類561bは、ニュースの種類(例えば、気象情報、地震情報、交通情報、イベント情報、特売情報、など)を指定する。図11のユーザ状況推定基準データ560を参照した自動購入システム1000は、行動履歴情報からユーザ所在履歴561aを求め、時事ニュース種類561bが示す時事ニュースを扱う所定ウェブサイトについて自動巡回処理をして、ユーザ所在履歴561aの示す地理的情報に関連付けられる指定された時事ニュースを自動取得する。
また、図12で示す準備情報指定561の例では、準備情報指定561は、所与の指定期間(例えば、当日、過去1週間、など)におけるコミュニケーション時間長561dと、指定キーワードリスト561eと、指定キーワード別の出現統計種類561fと、が指定されている。図12のユーザ状況推定基準データ560を参照した自動購入システム1000は、ユーザ端末1500からコミュニケーション時間長561dを求めて、指定キーワードリスト561eの示すキーワード毎に、出現統計種類561fの示す統計値(例えば、出現回数、出現率など)を求める。
判定要件563は、準備された準備情報指定561からユーザ状況推定結果565を導く蓋然性を認めるための要件を指定している。そして、ユーザ状況推定結果565は、推定されているユーザ2の状況を示す。
例えば、図11が示す判定要件563は、ユーザ所在履歴561aで求めた、各時間帯の所在地(例えば、17:00~18:00・池袋周辺)にて、時事ニュース種類561bの指定する種類の情報(例えば、ゲリラ豪雨)、が自動収集された場合、とされる。
そして、ユーザ状況推定結果565は「帰宅途中に豪雨に遭遇」に設定されている。
翻って、商品選択傾向定義データ530(図6参照)の推定ユーザ状況条件に、図11の例のユーザ状況推定結果565を設定しておいて、傾向内容データ540にて豪雨対策グッズを選択する傾向を設定しておけば、ご主人様であるユーザ2が豪雨に会ったことを理解して、自発的にご主人様のためにグッズを購入する、といったキャラクタ4の購入行動を設定できることとなる。
また例えば、図12が示す判定要件563は、コミュニケーション時間長561d(例えば、過去3日)の間に、指定キーワードリスト561eのキーワードの何れか(例えば、疲れた、しんどい、など疲労時に発するとされる単語やフレーズ)の、出現統計種類561fの示す統計値(例えば、出現合計回数)が、判定要件563の示す判定基準に達している場合、とされる。そして、ユーザ状況推定結果565は「疲労蓄積」に設定されている。
翻って、商品選択傾向定義データ530(図6参照)の推定ユーザ状況条件に、図12の例のユーザ状況推定結果565を設定しておいて、傾向内容データ540にて疲労回復に役立つグッズや食料品、元気づけるためのユーザ2の好きな食べ物、などを選択する傾向を設定しておけば、ご主人様であるユーザ2が疲労困憊していることを理解して、自発的にご主人様のためにグッズや食べ物を購入する、といったキャラクタ4の購入行動を設定できることとなる。
図13は、ユーザ登録情報600のデータ構成例を示す図である。
ユーザ登録情報600は、ユーザ2別に用意され、当該ユーザに係る各種の登録情報を格納する。具体的には、ユーザ登録情報600は、固有のユーザアカウント601と、契約内容情報603と、使用キャラクタID605と、個人情報610と、契約消費額残高620と、自動収集情報622と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
契約内容情報603は、例えば、契約開始日時603a、単位期間603b、契約期間603c、契約消費額603d、購入拒否条件603e、契約満了後の自動更新を行うか否かを示す自動更新設定603fと、を含む。勿論、契約内容によってはこれら以外の情報も適宜含めることができる。
契約期間603cは、単位期間603bの整数倍で記述される。契約時には、ユーザ2が、幾つの単位期間603bを契約期間603cとするかを選択できる。
契約消費額603dは、1単位の単位期間603b当たり、または契約期間603c当たりにユーザ2が支払う対価を示す。本実施形態では、契約期間603cの開始前に契約消費額603dの対価分を支払うサブスクリプション方式とするので、契約消費額603dは「プリペイド対価」の意味を有するが、契約消費額603dの支払い形態や意味はこれに限らない。例えば、定額枠を設けずに購入毎に対価の自動支払いをする「個別自動決済」、単位期間603bの間で使用可能な上限を設定する「対価上限」、などであってもよい。契約時には、複数の選択肢がユーザ2に提示され、ユーザによる設定操作に応じて、契約消費額603dが設定される。
購入拒否条件603eは、自動購入の対象から除外する品目を特定するための情報を格納する。例えば、商品名、商品の原産国、商品カテゴリー、消費期限の残日数、原材料名、などである。なお、こうした購入拒否条件603eで設定可能な情報は、商品群の各商品についての情報(商品管理データ510の商品関連情報)に含まれているものとする(図10参照)。
個人情報610は、プロフィール情報611と、電子決済用情報613と、配送先615と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
プロフィール情報611に含まれる内容は適宜設定可能である。プロフィール情報611として、例えば住所、氏名、年齢、誕生日、性別、職業、家族構成、家族の誕生日、趣味趣向などを含めることができる。趣味趣向で設定可能な趣味名や好みの内容に対応する情報は、商品群の各商品についての情報(商品管理データ510の商品関連情報)に含まれており、その商品が趣味趣向に該当するか判定できるものとする。
電子決済用情報613は、契約消費額603dを電子決済で支払うための情報である。例えば、電子決済用情報613は、クレジットカード番号や、プリペイドポイントなどとすることができる。電子決済用情報613は、契約内容情報603に含めるとしてもよい。
契約消費額残高620は、契約消費額603dから、今回の契約期間603cにて購入された商品の購入対価を差し引いた残余の値を示す。購入商品の自動選択では、購入商品の合計の購入対価が、契約消費額残高620の示す値以下となるように選択処理を行う。
自動収集情報622は、当該ユーザに係り、サーバシステム1100が自動収集した情報及びそれから導かれる情報を格納する。具体的には、自動収集情報622は、複製行動履歴情報623と、自動巡回時収集情報624と、ユーザ状況推定結果リスト625と、コミュニケーション履歴データ626と、を格納する。
複製行動履歴情報623は、ユーザ端末1500にて記録管理されている行動履歴情報503(図8参照)の複製である。
自動巡回時収集情報624は、サーバシステム1100が、所定のウェブサイトを自動巡回して得た情報である。時事ニュースがこれに含まれる。
ユーザ状況推定結果リスト625は、ユーザ状況推定基準データ560(図11、図12参照)に従って、現在のユーザ2の状況に該当すると推定されたユーザ状況推定結果565のリストである。ユーザ状況推定結果リスト625は、商品選択傾向定義データ530(図6参照)の推定ユーザ状況条件534dや、会話傾向定義データ550(図7参照)の推定ユーザ状況条件554dの判定に用いられる。
コミュニケーション履歴データ626は、当該ユーザが使用するキャラクタ4とのコミュニケーションが行われる毎に作成され、何時、どのような内容のコミュニケーションが行われたかを記録する。
一つのコミュニケーション履歴データ626は、例えば、コミュニケーション相手を示すキャラクタIDと、実施日時と、キャラクタ発言と、ユーザ発言とを時系列に格納する。実施日時は、キャラクタ4またはユーザ2からの話しかけが行われた日時から、会話が途切れるまでの日時である。
図14は、キャラクタ管理データ650のデータ構成例を示す図である。
キャラクタ管理データ650は、ユーザ2と対応づけられるキャラクタ4毎に用意され、当該キャラクタに関連する各種情報を格納する。具体的には、一つのキャラクタ管理データ650は、固有のキャラクタID651と、使用ユーザアカウント653と、キャラクタ設定情報660と、適用商品選択傾向ID670と、適用会話傾向ID672と、キャラクタ制御データ680と、購入履歴データ684と、を含む。
キャラクタ設定情報660は、当該管理データが管理するキャラクタ4の最新の設定パラメータ値を格納する。具体的には、キャラクタ設定情報660は、キャラクタ種類661と、特性パラメータ値663と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
特性パラメータ値663は、特性起源ライブラリ527(図5参照)から、その時々の状況に応じた商品選択傾向定義データ530や、会話傾向定義データ550を選択するために参照されるパラメータ値、言うなれば具体的に発現される特性を決めるパラメータ値を格納する。
具体的には、特性パラメータ値663は、使用累積時間長663aと、コミュニケーション累積時間長663bと、会話数663cと、購入回数663dと、ユーザ評価統計値663eと、好意度663fと、を含む。勿論、これら以外のパラメータも適宜含めることができる。
使用累積時間長663aは、当該キャラクタが使用開始されてからの累積経過時間であって自動的に更新される。
コミュニケーション累積時間長663bは、当該キャラクタがユーザ2とコミュニケーションした累積時間であって自動的に更新される。
会話数663cは、当該キャラクタがユーザ2と会話コミュニケーションした際のキャラクタ4とユーザ2との発言数の合計であって自動的に更新される。
購入回数663dは、当該キャラクタに係り自動購入を行った回数の累積数であって自動的に更新される。
ユーザ評価統計値663eは、当該キャラクタに係り自動購入された購入品へのユーザ評価の統計値(例えば、平均値、最大値、最小値、中央値など)である。
好意度663fは、当該キャラクタがユーザ2に対して抱いている好意や親近感の度合を示すパラメータ値である。例えば、「0(大嫌い)」から「100(大好き)」の範囲の整数であって、使用開始時の初期値を「50(普通・好きでも嫌いでもない)」とされる。
使用累積時間長663a、コミュニケーション累積時間長663b、会話数663c、購入回数663dは、当該キャラクタの自動購入に係るサポート役としての経験値を表すパラメータと言える。特にコミュニケーション累積時間長663b、会話数663cは、当該キャラクタとユーザ2とが親密であるほど、大きな値を指すので、両者の親密さを反映するパラメータであるとも言える。
ユーザ評価統計値663eは、当該キャラクタの商品選択のユーザからみた有用性を表すパラメータと言える。
好意度663fは、当該キャラクタのキャラクタ種類に対応づけられる特性パラメータ値変更パターンデータ525(図10参照)を参照して所与のタイミングで自動的に更新される。特性パラメータ値変更パターンデータ525は、使用累積時間長663a、コミュニケーション累積時間長663b、会話数663c、購入回数663d、ユーザ評価統計値663e、コミュニケーションで使用された当該キャラクタへ向けた単語に含まれる所定のキーワード、を変数として変更内容を定義している。
具体的には、特性パラメータ値変更パターンデータ525は、コミュニケーション累積時間長663bや会話数663cが、使用累積時間長663aに対して、順調に増加していると判定できる場合には、好意度663fを上げるように変更するように設定されている。また、特性パラメータ値変更パターンデータ525は、ユーザ評価統計値663eの評価が高いほど、またキーワードで友好的なキーワードの出現率が高いほど、好意度663fを上げるように変更するように設定されている。逆に、ユーザ評価統計値663eが低いほど、またキーワードで攻撃的なキーワードや侮辱的なキーワードの出現率が高いほど、好意度663fを下げるように設定されている。
適用商品選択傾向ID670は、特性起源ライブラリ527のうち、今現在、どの商品選択傾向定義データ530が当該キャラクタに適用されているかを示しており、その傾向ID531(図6参照)を格納している。
適用会話傾向ID672は、特性起源ライブラリ527のうち、今現在、どの会話傾向定義データ550が当該キャラクタに適用されているかを示しており、その傾向ID551(図7参照)を格納している。
キャラクタ制御データ680は、当該キャラクタの表示や、コミュニケーションを含むさまざまな行為を制御するための制御データを含む。
購入履歴データ684は、自動購入が行われる毎に作成され、何時、何を購入し、ユーザ評価結果がどうだったかを記録する。
一つの購入履歴データ684は、例えば、購入日時と、合計対価、購入明細(商品毎の購入数と購入対価の合計)、配送追跡番号、ユーザ評価結果、の各情報を格納する。勿論、これら以外のデータも適宜格納するとしてもよい。
ユーザ評価結果は、購入明細の商品の種類毎の評価であってもよいし、購入された商品が単数種類・複数種類にかかわらず1回の購入全体に対する評価でもよいし、その両方でもよい。
次に、本実施形態の自動購入システム1000の動作について説明する。
図15は、サーバシステム1100における1人のユーザ2に関する処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明する処理の流れは、クライアントプログラム502が実行されているユーザ端末1500が、サーバプログラム505が実行されているサーバシステム1100へ通信接続していることで実現される。ユーザ2がユーザ端末1500を操作すると、操作入力はサーバシステム1100へ送信される。
サーバシステム1100は、ユーザ登録処理を実行する(ステップS2)。
具体的には、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500にて、契約内容の選択肢について表示させ、設定操作を受け付ける。ユーザ端末1500は、ユーザによる設定操作の情報をサーバシステム1100へ送信する。サーバシステム1100は、このユーザの設定操作に基づいて当該ユーザの契約内容情報603を設定する。同様にして、サーバシステム1100は、ユーザアカウント601と、個人情報610とを受け付け、設定する(図13参照)。
次に、サーバシステム1100は、ユーザ2が使用するキャラクタ4を初期設定し、キャラクタ設定情報660の自動更新と、それに伴う当該キャラクタに適用する商品選択傾向および会話傾向の自動更新を開始する(ステップS4)。
具体的には、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500にて選択可能なキャラクタ4の種類を提示して、ユーザ2によるキャラクタの種類の選択を受け付ける。サーバシステム1100は、受け付けた選択結果を、使用キャラクタID605(図13参照)と、キャラクタ管理データ650(図14参照)のキャラクタ設定情報660のキャラクタ種類661に設定する。そして、サーバシステム1100は、特性パラメータ値663を所定の初期値に設定した後、特性パラメータ値663の自動更新を開始する。
また、サーバシステム1100は、適用商品選択傾向ID670及び適用会話傾向ID672を、使用キャラクタに対応するそれぞれデフォルトの商品選択傾向定義データ530、デフォルトの会話傾向定義データ550を示す値に設定する。そして、サーバシステム1100は、これ以降、所与のタイミング(例えば、所定時間経過毎)で、特性起源ライブラリ527の商品選択傾向定義データ530のなかから、その適用状況532(図6参照)が満たされている定義データを一つ選択して、適用商品選択傾向ID670をその傾向ID531に変更する。同様に、特性起源ライブラリ527の会話傾向定義データ550のなかから、その適用状況552(図7参照)が満たされている定義データを一つ選択して、適用会話傾向ID672をその傾向ID551に変更する制御を繰り返し実行する。
次に、サーバシステム1100は、自動収集情報622の自動収集処理を開始する(ステップS6)。
これ以降、サーバシステム1100は、所与のタイミングでユーザ端末1500へ行動履歴情報503の提供リクエストを送信する。ユーザ端末1500はこれを受信すると、行動履歴情報503を返信する。そして、サーバシステム1100は、これを複製行動履歴情報622aとして記録する。
また、サーバシステム1100は、所与のタイミングでユーザ状況推定基準データ560;図11、図12参照)毎に、準備情報指定561で指定された情報を収集し、自動巡回時収集情報624として記憶する。そして、サーバシステム1100は、判定要件563が満たされた基準データのユーザ状況推定結果565を、当該ユーザのユーザ登録情報600のユーザ状況推定結果リスト625に追加する(図13参照)。反対に、サーバシステム1100は、判定要件563が満たされていない基準データのユーザ状況推定結果565を、ユーザ状況推定結果リスト625から除外する。
次に、サーバシステム1100は、契約消費額603dの徴収処理を実行して、契約消費額残高620を徴収した契約消費額603dに初期化し(ステップS8)、キャラクタ4とユーザ2との仮想コミュニケーションを実行するコミュニケーション処理を開始する(ステップS10)。これ以降、契約が切れるまで、自動購入システム1000による自動購入サービスの提供が開始されることとなる。サーバシステム1100は、継続的にキャラクタ4の行為の制御を開始する。ユーザ端末1500の画面内にはキャラクタ4が表示され、キャラクタ4はそこに住んでいるかのように振る舞う制御がなされる。
具体的には、サーバシステム1100は、適用会話傾向ID672が示す会話傾向定義データ550の日常会話設定データ558のうち、発言条件が満たされた設定データを選択して、その設定データに従ってキャラクタ4に発言させる。これにより、ユーザ2には、キャラクタ4がユーザ2に向けて話しかけてきて会話するように思える。また、ユーザ2がユーザ端末1500にて所定の話しかけ操作を入力すると、キャラクタ4はこれに応じて会話してくれたかのように思える。こうしたコミュニケーションが行われる毎に、サーバシステム1100は、コミュニケーション履歴データ626(図14参照)を蓄積し、キャラクタ設定情報660のうち、コミュニケーション履歴に係るパラメータ値を変更していく。
コミュニケーション処理を開始以降、サーバシステム1100は、購入実行タイミングの到来を常時監視している(ステップS20)。具体的には、適用商品選択傾向ID670の示す商品選択傾向定義データ530の購入実行タイミング基準541が満たされたかを監視している。そして、購入実行タイミング基準541が満たされたならば(ステップS20のYES)、ユーザ2にその旨を通知することなく、サーバシステム1100は購入処理を実行する(ステップS22~ステップS26)。
すなわち、サーバシステム1100は、契約消費額残高620以下で、且つ、適用商品選択傾向ID670の示す商品選択傾向定義データ530の1購入当たりの合計対価条件542以下となるように、購入商品を自動選択する(ステップS22)。選択に当たっては、商品選択傾向定義データ530の選択傾向設定データ544が満たされるように、且つ、購入拒否条件603eを満たさないように自動選択を行う。
続いて、サーバシステム1100は、購入対価分を契約消費額残高620から差し引いて自動で決済手続を行い、新たな購入履歴データ684を作成する(ステップS24)。そして、サーバシステム1100は、新たな購入品の配送手続を自動的に行う(ステップS26)。配送手続は、既存の宅配会社が提供する自動受付システムを用いることとする。その際、サーバシステム1100は、固有に付与される配送追跡番号を取得して、新たに作成した購入履歴データ684に登録する。なお、同履歴データのユーザ評価は「未評価」を初期値とする。
サーバシステム1100は、購入履歴データ684のユーザ評価が「未評価」のままになっている購入品の配送状況を常時監視している(ステップS40)。具体的には、サーバシステム1100は、宅配会社が管理するウェブサイトを自動巡回し、配送手続に伴って取得した配送追跡番号を使って、最新の配送状況の情報を取得する。
そして、配送状況が配送完了を示していれば、サーバシステム1100は、当該購入品は、ユーザ2の手元に届いたと判断して、キャラクタ4に購入報告と(ステップS42)、当該購入報告をした購入品へのユーザ評価を尋ねさせ、ユーザ評価を記録する(ステップS44)。具体的には、適用会話傾向ID672の示す会話傾向定義データ550の購入報告設定データ559の中から、報告発動条件が満たされている設定データを検索し、その設定データに従って、キャラクタ4とのコミュニケーションを通じて、購入品の報告を行わせる。また、設定データの設定に従って、キャラクタ4に評価依頼の台詞を発言させ、ユーザ評価の入力を促す。入力されたユーザ評価は、購入報告した購入品の購入履歴データ684(図14参照)に記録する。
サービス提供中に、単位期間が終了すると(ステップS50のNO→ステップS51のYES)、サーバシステム1100は、契約消費額603dの徴収と、契約消費額残高620の再初期化を行って(ステップS54)、サービスの提供を続ける。
サービス提供中に、契約期間が終了すると(ステップS50のYES)、サーバシステム1100は、自動更新が設定されていれば(ステップS52のYES)、契約消費額603dの徴収と、契約消費額残高620の再初期化を行って(ステップS54)、サービスの提供を続ける。
一方、自動更新が設定されていなければ(ステップS52のNO)、サーバシステム1100は、キャラクタ4の制御と表示を終了させて(ステップS56)、一連の処理を終了する。
なお、契約期間が終了しても、キャラクタ管理データ650は残されたままとなるので、ユーザ2が、再契約すれば、以前使用していたキャラクタ4を以前の状態から再び使用することができる。勿論、契約期間終了時に、キャラクタ管理データ650を消去する、またはキャラクタ設定情報660のうち、特性パラメータ値663を初期化する、構成も可能である。その場合、ユーザ2は契約毎に新しいキャラクタ4を使用することになる。
以上、本実施形態によれば、自動購入システム1000は、自動購入に係るサポート役としてキャラクタ4を制御して、ユーザ2に対して、テキストベースの会話による仮想コミュニケーション体験を提供しつつ、そのコミュニケーション履歴を含め、ユーザに係る様々な情報を自動的に収集できる。そして、自動購入システム1000は、コミュニケーション履歴に基づいて、ユーザ2に知られることなく、商品を選択して、決済し、配送手続まで自動で行うことができる。ユーザ2から見れば、知らぬ間に商品が購入され、いつの間にか自分のところに配送されてくることになる。よって、自分以外の誰かが自主的に何かを購入して自分にプレゼントしてくれたかのような喜びや楽しさを得ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態と第1実施形態とを比較すると、第1実施形態では自動購入管理部210をサーバシステム1100にて実現しているが、本実施形態ではこれをユーザ端末1500にて実現している点が異なる。なお、以降では、主に第1実施形態との差異について述べることとし、第1実施形態と同様の構成要素については、第1実施形態と同じ符号を付与して重複する説明は省略する。
本実施形態におけるサーバシステム1100は、商品管理データ510の管理と、ユーザ端末1500への情報提供を担い、自動購入管理部210の機能は有せず、スタンドアローンで機能する。すなわち、図16に示すように、ユーザ端末1500が、クライアント端末制御部204(図8参照)に代えて自動購入管理部210を有する。
これに伴い、端末記憶部500には、端末処理部200に自動購入管理部210としての機能を実現させるための自動購入プログラム504と、キャラクタ初期設定データ520と、ユーザ状況推定基準データ560と、当該ユーザ端末1500を使用するユーザのユーザ登録情報600と、キャラクタ管理データ650と、が記憶される。
なお、商品管理データ510については、購入品の自動選択時に、ユーザ端末1500がサーバシステム1100にアクセスしてその都度参照するとしてもよいし、所与のタイミングでサーバシステム1100からダウンロードして、その複製を端末記憶部500に保存して参照するとしてもよい。
本実施形態におけるユーザ端末1500の自動購入に係る処理の流れは、図15のフローチャートと同様である。すなわち、図15のフローチャートにおいて、各種の処理や制御の実行主体をサーバシステム1100からユーザ端末1500に読み替えればよい。よって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は上記形態に限定されるものではなく適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
(変形例その1)
例えば、第1実施形態では、クライアント・サーバ型のコンピュータシステムにて自動購入システム1000を実現する例を挙げたが、サーバシステム1100を省略して、複数のユーザ端末1500をピアツーピア接続したコンピュータシステムにおいて実現するとしてもよい。その場合、何れかのユーザ端末1500に第1実施形態のサーバシステム1100としての機能を担わせる。或いは、複数のユーザ端末1500で自動購入管理部210の機能を分担して担う構成としてもよい。
同様に、自動購入管理部210の機能を分担する観点から言えば、第1実施形態をベースとして、自動購入管理部210の一部の機能(例えば、キャラクタ管理部220、コミュニケーション履歴管理部232、など)をユーザ端末1500にて実現・分担させる構成も可能である。
(変形例その2)
また、上記実施形態では、自動購入のサプライズ的要素を重要視して、購入に係り、ユーザ2に承認を求めない構成としているが、ユーザ2の承認を求める構成も可能である。第1実施形態をベースに具体的に説明すると、図17に示すように、購入商品の自動選択の後に、サーバシステム1100は、商品自動選択によって選択された商品の購入の承認を、キャラクタ4がユーザ2におねだりするように当該キャラクタを制御する(ステップS23A)。そして、サーバシステム1100は、所定の制限時間内は、商品自動選択の後に商品購入の待機状態となる。そして、サーバシステム1100は、制限時間内に、ユーザ承認(例えば、YES/NOの入力アイコンへの操作や、承認を意味する単語の入力、など)を検出すると(ステップS23BのYES)、自動での決済手続や配送手配手続の処理を行う。制限時間内にユーザ承認が得られなければ(ステップS23BのNO)、自動での決済手続や配送手配手続の処理はスキップされる。
(変形例その3)
また、ユーザ1人当たりのキャラクタ4の数は、適宜設定可能である。1人のユーザ2が複数のキャラクタ4を使用する構成も可能である。その場合、複数のキャラクタ4を、見かけ上は複数に見えるが、内部処理上は1つのキャラクタ管理データ650で制御される実質1体であるとしてもよい。勿論、複数のキャラクタ4それぞれにキャラクタ管理データ650を割り当てる構成でもよい。
逆に、1体のキャラクタ4を複数のユーザが共用して使用する構成も可能である。その場合、キャラクタ管理データ650には、複数の使用ユーザアカウント653が記憶されることになる。そして、キャラクタ設定情報660は、その時々に当該キャラクタを使用しているユーザに係るユーザ管理情報600に基づいて、変更されることになる。
2…ユーザ
4…キャラクタ
10…商品関連情報
200s…サーバ処理部
202…行動履歴管理部
204…クライアント端末制御部
210…自動購入管理部
212…ユーザ登録情報管理部
220…キャラクタ管理部
221…コミュニケーション制御部
223…キャラクタ設定変更部
230…収集情報管理部
232…コミュニケーション履歴管理部
234…購入制御部
500s…サーバ記憶部
503…行動履歴情報
505…サーバプログラム
510…商品管理データ
520…キャラクタ初期設定データ
521…キャラクタ種類
527…特性起源ライブラリ
530…商品選択傾向定義データ
550…会話傾向定義データ
559…購入報告設定データ
600…ユーザ登録情報
603…契約内容情報
603d…契約消費額
611…プロフィール情報
615…配送先
622…自動収集情報
626…コミュニケーション履歴データ
650…キャラクタ管理データ
660…キャラクタ設定情報
663f…好意度
670…適用商品選択傾向ID
672…適用会話傾向ID
684…購入履歴データ
1000…自動購入システム
1100…サーバシステム
1150…制御基板
1500…ユーザ端末

Claims (24)

  1. 各ユーザのユーザ端末と通信接続されるサーバシステムであって、
    ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理手段と、
    ユーザ毎に、当該ユーザの前記ユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手キャラクタを管理するキャラクタ管理手段と、
    ユーザ毎に、前記仮想コミュニケーションの履歴であるコミュニケーション履歴を少なくとも含む当該ユーザに係る収集情報を管理する収集情報管理手段と、
    ユーザ毎に、(1)購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記収集情報に含まれる前記コミュニケーション履歴に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択して購入待機状態とすることと、(2)当該ユーザの前記相手キャラクタを、購入待機状態の購入商品の購入承認を当該ユーザに求めるように制御することと、(3)当該ユーザによる購入承認がなされた場合に当該選択した購入商品の購入処理を実行することと、を行う制御手段と、
    を備えたサーバシステム。
  2. 各ユーザのユーザ端末と通信接続されるサーバシステムであって、
    ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理手段と、
    ユーザ毎に、当該ユーザの前記ユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手キャラクタを管理するキャラクタ管理手段と、
    ユーザ毎に、前記仮想コミュニケーションの履歴であるコミュニケーション履歴を少なくとも含む当該ユーザに係る収集情報を管理する収集情報管理手段と、
    ユーザ毎に、(a)購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記収集情報に含まれる前記コミュニケーション履歴に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択することと、(b)当該選択した購入商品の購入処理の後に、当該ユーザの前記相手キャラクタが当該ユーザに対して購入に係る所与のアクションを行うように制御することと、を行う制御手段と、
    を備えたサーバシステム。
  3. 前記キャラクタ管理手段は、複数のキャラクタの中から当該ユーザの選択操作に基づいて選択されたキャラクタを、当該ユーザの前記相手キャラクタとして管理し、
    前記制御手段は、購入1回当たりに自動的に選択する購入商品の合計数および/又は種類数を、当該ユーザの前記相手キャラクタに応じて可変に制御する、
    請求項1又は2に記載のサーバシステム。
  4. 前記契約消費額は、所与の単位期間当たりの額であり、
    前記制御手段は、前記単位期間に、前記購入商品の自動選択を実行する、
    請求項1~の何れか一項に記載のサーバシステム。
  5. 前記キャラクタ管理手段は、複数のキャラクタの中から当該ユーザの選択操作に基づいて選択されたキャラクタを、当該ユーザの前記相手キャラクタとして管理し、
    前記契約消費額は、所与の単位期間当たりの額であり、
    前記制御手段は、前記単位期間毎に前記購入商品の自動選択による購入を実行するとともに、1つの前記単位期間における前記購入商品の購入実行タイミングを、当該ユーザの前記相手キャラクタに応じて可変に制御する、
    請求項1又は2に記載のサーバシステム。
  6. 前記商品DBは、商品別にレアリティを示すレアリティ情報を関連づけて記憶しており、
    前記商品選択傾向は、選択する商品のレアリティの条件に関する商品の選択傾向を含む、
    請求項1~5の何れか一項に記載のサーバシステム。
  7. 前記ユーザ登録情報には、ユーザの年齢を少なくとも含むプロフィール情報が含まれ、
    前記商品選択傾向は、更に前記プロフィール情報に基づく商品の選択傾向を含む、
    請求項1~の何れか一項に記載のサーバシステム。
  8. 前記相手キャラクタにはキャラクタ設定情報が関連付けられており、
    前記商品選択傾向は、更に当該相手キャラクタの前記キャラクタ設定情報に基づく商品の選択傾向を含む、
    請求項1~の何れか一項に記載のサーバシステム。
  9. 各ユーザのユーザ端末と通信接続されるサーバシステムであって、
    ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理手段と、
    ユーザ毎に、当該ユーザの前記ユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手キャラクタを管理するキャラクタ管理手段と、
    ユーザ毎に、(1)購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記相手キャラクタに関連付けられたキャラクタ設定情報に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択して購入待機状態とすることと、(2)当該ユーザの前記相手キャラクタを、購入待機状態の購入商品の購入承認を当該ユーザに求めるように制御することと、(3)当該ユーザによる購入承認がなされた場合に当該選択した購入商品の購入処理を実行することと、を行う制御手段と、
    を備えたサーバシステム。
  10. 各ユーザのユーザ端末と通信接続されるサーバシステムであって、
    ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理手段と、
    ユーザ毎に、当該ユーザの前記ユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手キャラクタを管理するキャラクタ管理手段と、
    ユーザ毎に、(a)購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記相手キャラクタに関連付けられたキャラクタ設定情報に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択することと、(b)当該選択した購入商品の購入処理の後に、当該ユーザの前記相手キャラクタが当該ユーザに対して購入に係る所与のアクションを行うように制御することと、を行う制御手段と、
    を備えたサーバシステム。
  11. 前記キャラクタ管理手段は、複数のキャラクタの中から当該ユーザの選択操作に基づいて選択されたキャラクタを、当該ユーザの前記相手キャラクタとして管理し、
    前記制御手段は、購入1回当たりに自動的に選択する購入商品の合計数および/又は種類数を、当該ユーザの前記相手キャラクタに応じて可変に制御する、
    請求項9又は10に記載のサーバシステム。
  12. 前記キャラクタ管理手段は、複数のキャラクタの中から当該ユーザの選択操作に基づいて選択されたキャラクタを、当該ユーザの前記相手キャラクタとして管理し、
    前記契約消費額は、所与の単位期間当たりの額であり、
    前記制御手段は、前記単位期間毎に前記購入商品の自動選択による購入を実行するとともに、1つの前記単位期間における前記購入商品の購入実行タイミングを、当該ユーザの前記相手キャラクタに応じて可変に制御する、
    請求項9又は10に記載のサーバシステム。
  13. 前記キャラクタ管理手段は、当該ユーザの前記相手キャラクタの前記キャラクタ設定情報を、ユーザ毎に変更制御するキャラクタ設定変更制御手段を有する、
    請求項12の何れか一項に記載のサーバシステム。
  14. 前記キャラクタ設定変更制御手段は、当該ユーザの前記仮想コミュニケーションの履歴であるコミュニケーション履歴に基づいて、当該ユーザの前記相手キャラクタの前記キャラクタ設定情報を変更制御する、
    請求項13に記載のサーバシステム。
  15. 前記キャラクタ設定変更制御手段は、前記制御手段による前記購入商品の選択結果に基づいて、当該ユーザの前記相手キャラクタの前記キャラクタ設定情報を変更制御する、
    請求項13又は14に記載のサーバシステム。
  16. 前記仮想コミュニケーションにおける前記相手キャラクタの行為を制御するコミュニケーション制御手段、
    を更に備えた請求項1315の何れか一項に記載のサーバシステム。
  17. 前記コミュニケーション制御手段は、当該ユーザの前記相手キャラクタが、前記制御手段による前記購入商品の自動選択を自らが実行したかのような報告を当該ユーザに対して行うように、当該相手キャラクタを制御する、
    請求項16に記載のサーバシステム。
  18. 前記コミュニケーション制御手段は、当該ユーザの前記相手キャラクタが、前記制御手段により自動選択された前記購入商品に対する評価を尋ねて評価結果を得るように、当該相手キャラクタを制御
    前記キャラクタ設定変更制御手段は、前記評価結果に基づいて、当該ユーザの前記相手キャラクタの前記キャラクタ設定情報を変更制御する、
    請求項16又は17に記載のサーバシステム。
  19. 前記ユーザ登録情報管理手段は、当該ユーザの設定操作に基づいて当該ユーザの前記契約消費額を設定する、
    請求項1~18の何れか一項に記載のサーバシステム。
  20. 各ユーザのユーザ端末と、
    請求項1~19の何れか一項に記載のサーバシステムと、
    が通信接続された商品の自動購入システム。
  21. コンピュータシステムが、
    ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理処理と、
    ユーザ毎に、当該ユーザのユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手キャラクタを管理するキャラクタ管理処理と、
    ユーザ毎に、前記仮想コミュニケーションの履歴であるコミュニケーション履歴を少なくとも含む当該ユーザに係る収集情報を管理する収集情報管理処理と、
    ユーザ毎に、(1)購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記収集情報に含まれる前記コミュニケーション履歴に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択して購入待機状態とすることと、(2)当該ユーザの前記相手キャラクタを、購入待機状態の購入商品の購入承認を当該ユーザに求めるように制御することと、(3)当該ユーザによる購入承認がなされた場合に当該選択した購入商品の購入処理を実行することと、を行う制御処理と、
    を実行する購入サービス提供方法。
  22. コンピュータシステムが、
    ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理処理と、
    ユーザ毎に、当該ユーザのユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手キャラクタを管理するキャラクタ管理処理と、
    ユーザ毎に、前記仮想コミュニケーションの履歴であるコミュニケーション履歴を少なくとも含む当該ユーザに係る収集情報を管理する収集情報管理処理と、
    ユーザ毎に、(a)購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記収集情報に含まれる前記コミュニケーション履歴に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択することと、(b)当該選択した購入商品の購入処理の後に、当該ユーザの前記相手キャラクタが当該ユーザに対して購入に係る所与のアクションを行うように制御することと、を行う制御処理と、
    を実行する購入サービス提供方法。
  23. コンピュータシステムが、
    ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理処理と、
    ユーザ毎に、当該ユーザのユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手キャラクタを管理するキャラクタ管理処理と、
    ユーザ毎に、(1)購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記相手キャラクタに関連付けられたキャラクタ設定情報に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択して購入待機状態とすることと、(2)当該ユーザの前記相手キャラクタを、購入待機状態の購入商品の購入承認を当該ユーザに求めるように制御することと、(3)当該ユーザによる購入承認がなされた場合に当該選択した購入商品の購入処理を実行することと、を行う制御処理と、
    を実行する購入サービス提供方法。
  24. コンピュータシステムが、
    ユーザ毎に、契約消費額を含むユーザ登録情報を管理するユーザ登録情報管理処理と、
    ユーザ毎に、当該ユーザのユーザ端末をマンマシンインターフェースとして実行される仮想コミュニケーションにおける当該ユーザの相手キャラクタを管理するキャラクタ管理処理と、
    ユーザ毎に、(a)購入対価が当該ユーザの前記契約消費額以内の購入商品を、当該ユーザの前記相手キャラクタに関連付けられたキャラクタ設定情報に基づく商品選択傾向を少なくとも用いて、商品毎の対価が記憶された所与の商品データベース(以下「商品DB」という。)の中から自動的に選択することと、(b)当該選択した購入商品の購入処理の後に、当該ユーザの前記相手キャラクタが当該ユーザに対して購入に係る所与のアクションを行うように制御することと、を行う制御処理と、
    を実行する購入サービス提供方法。
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