初めに、本発明の情報処理システムの概要について図面を参照しながら説明する。
本発明の情報処理システムは、一例として、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備える。
<システム構成>
図1に一例として示されるように、本発明の情報処理システム1000は、1以上の視聴ユーザ端末1200、および、これら視聴ユーザ端末1200とネットワーク1300を介して接続される、動画の配信スタジオ等に配置された情報処理装置(サポートコンピュータ)1400を含むことができる。
また、当該情報処理装置1400は、インターネットを介してサーバ装置1500(図示せず)と接続され、後述する情報処理装置1400で行われるべき処理の一部を当該サーバ装置1500で行うものとしてもよい。
本明細書において、かかる情報処理システム1000による配信を、スタジオ配信と呼ぶものとする。
スタジオ配信において、配信ユーザ(アクター)の全身の動きは、配信ユーザに取り付けられたマーカをスタジオに備え付けられたカメラで撮影し、既知のモーションキャプチャ技術を用いてリアルタイムでキャラクタに反映させるものとする。
また、本発明の情報処理システム1000は、図2に一例として示される別の情報処理システム1010と連携することができる。図2に示される情報処理システム1010は、配信ユーザ端末1020、1以上の視聴ユーザ端末1030、および、これら配信ユーザ端末1020および視聴ユーザ端末1030とネットワーク1040を介して接続される情報処理装置(サーバ装置)1050を含むことができる。
上記の例において、配信ユーザ端末1020はスマートフォン等の情報処理端末とすることができる。本明細書において、かかる動画配信システム1010による配信を、モバイル配信と呼ぶものとする。
モバイル配信において、配信ユーザの顔の動きは、配信ユーザの顔を配信ユーザの情報処理端末が備えるカメラで撮影し、既知のフェイストラッキング技術を用いてリアルタイムでキャラクタの顔に反映させるものとする。
上記情報処理システム1000および情報処理システム1010により生成される動画は、一例として、一の動画配信プラットフォームから、視聴ユーザへ配信することができる。
なお、モバイル配信における配信ユーザと視聴ユーザの区別は特になく、視聴ユーザはいつでもモバイル配信が可能であり、配信ユーザは他の配信ユーザの動画を視聴する場合には視聴ユーザとなりうる。
また、いずれの配信においても、モーションをキャラクタに反映させてアニメーションを生成する処理および後述するギフトを表示する処理は、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末、情報処理装置および他の装置により分担して行われてもよい。
具体的には、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する端末または装置には、配信ユーザ端末から配信ユーザのフェイスモーションデータ及び音声データが送信される。フェイスモーションに加えてボディモーションが送信されてもよい。
以下の説明では、アニメーションを生成する処理は情報処理装置で行うものとして説明を行うが、これに限られるものではない。
また、以下の説明では、本発明の情報処理システムは図1に示されるシステム構成を備えるものとして説明を行うが、図2に示すシステム構成を備えてもよい。
<ハードウェア構成>
ここで、図3を用いて、情報処理システム1000に含まれる情報処理装置1400のハードウェア構成について説明する。情報処理端末1400は、プロセッサ1401と、メモリ1402と、ストレージ1403と、入出力インターフェース(入出力I/F)1404と、通信インターフェース(通信I/F)1405とを含む。各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
情報処理装置1400は、プロセッサ1401と、メモリ1402と、ストレージ1403と、入出力I/F1404と、通信I/F1405との協働により、本実施形態に記載される機能、方法を実現することができる。
プロセッサ1401は、ストレージ1403に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能、及び/又は、方法を実行する。プロセッサ1401は、例えば、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
メモリ1402は、ストレージ1403からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ1401に対して作業領域を提供する。メモリ1402には、プロセッサ1401がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ1402は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む。
ストレージ1403は、プログラムを記憶する。ストレージ1403は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含む。
通信I/F1405は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク1600を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F1405は、ネットワーク1600を介して、他の情報処理装置との通信を実行する。通信I/F1405は、各種データをプロセッサ1401からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F1405は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ1401に伝達する。
入出力I/F1404は、情報処理装置1400に対する各種操作を入力する入力装置、及び、情報処理装置1400で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F1404は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ1401に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力装置は、プロセッサ1401で処理された処理結果を出力する。出力装置は、例えば、タッチパネル、スピーカ等を含む。なお、情報処理装置1500、情報処理装置1050、配信ユーザ端末1200、視聴ユーザ端末1300も特筆すべき場合を除き、図3と同様のハードウェア構成で構成されることができる。
<機能構成>
そして、上記一又は複数のコンピュータプロセッサ(本例では情報処理装置1400)は、図4に示すように、配信部1410と、表示部1420とを備える。
配信部1410は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトを含む動画を複数の視聴ユーザの各々のクライアント装置(視聴ユーザ端末)に配信する。
一例として、配信部1410は、上述した動画配信プラットフォームを介して動画をライブ配信することができる。
図5は、上記動画配信プラットフォームにアクセスした視聴ユーザの情報処理端末に表示されるトップ画面300を示したものである。
図5に示されるように、視聴ユーザは、トップ画面300において一覧表示される一以上の配信チャンネル310の中から一の配信チャンネルを選ぶことにより、当該一の配信チャンネルで再生される動画を視聴することができる。
あるいは、視聴ユーザは、特定の一の配信チャンネルの固定リンクへアクセスすることにより、当該特定の一の配信チャンネルで再生される動画を視聴することができる。かかる固定リンクは、フォロー中の配信ユーザからのお知らせ、または、他のユーザから送られたシェアの通知などにより得ることができる。
なお、図5に示すように、トップ画面300にはキャンペーンやイベントなどのお知らせの表示欄320が表示されてもよい。このお知らせの表示欄320は、スライド操作により他のお知らせへの表示切替が可能である。
また、上記動画配信プラットフォームでは、配信中の配信チャンネル一覧と、配信予定の配信チャンネル一覧とをタブにより分けて表示することができる。一例として、図5は配信中の配信チャンネル一覧を示したものである。
なお、視聴ユーザは、トップ画面300で一の配信チャンネルを選択することで動画の視聴が可能であるが、配信ボタン330を選択することで自身で動画を配信する配信ユーザとなることもできる。
図6は、視聴ユーザの端末に表示される配信動画の画面400を示した例である。視聴ユーザは、コメント投稿欄420にテキスト入力を行い送信ボタン421を押すことでコメントを投稿することができる。また、視聴ユーザは、ギフトボタン430を押すことでギフト一覧が表示され、選択により指定したギフトを投じることができる。また、視聴ユーザは、いいねボタン440を押すことで評価を投稿することができる。なお、ボタンを押すとは、画面に表示されたボタンをタップ等により選択することを含むものとする。
また、視聴ユーザが未だフォローしていない配信ユーザが配信する動画の画面には、視聴ユーザが配信ユーザをフォローするためのフォローボタン410が表示される。このフォローボタン410は、視聴ユーザが既にフォローしている配信ユーザが配信する動画の画面では、フォロー解除ボタンとして機能する。
なお、この「フォロー」は視聴ユーザから視聴ユーザへ、配信ユーザから視聴ユーザへ、配信ユーザから配信ユーザへ行われるものであってもよい。ただし、フォローは一方向のみの関連付けとして管理され、逆方向の関連付けはフォロワーとして別に管理されるものとする。
また、動画のシェアに関し、視聴ユーザはシェアボタン470を押すことでシェア可能なSNS一覧を確認し、選択により指定したSNSの指定した場所に固定リンクを送信することができる。
また、静止画に関し、視聴ユーザはスクリーンショットボタン480を押すことで画面の静止画を保存することができる。また、スクリーンショットボタン480を押すことで静止画をシェア可能なSNS一覧が表示され、視聴ユーザは選択により指定したSNSの指定した場所に静止画を送信することができる。
また、コラボボタン485を押すことで配信ユーザに対してコラボ配信をリクエストすることができる。コラボ配信の詳細については後述する。
また、視聴終了要求は、図6に示す視聴終了ボタン490を押すことにより送信されるものとすることができる。
そして、表示部1420は、視聴ユーザからの要求に応じて、動画に所定のオブジェクトを表示させる。
所定のオブジェクトは、一例として、上記ギフトボタン430を押すことでクライアント装置に表示されたギフトの一覧から視聴ユーザにより選択されて表示要求がなされるものとする。
図7は、クライアント装置に表示されたギフトの一覧を示す画面500の例を示したものである。図7に示されるように、ギフトは分類(無料ギフト、有料ギフト、アクセサリ、応援グッズ、アピール、バラエティ等)ごとに分けて表示されることができる。
ここで、有料ギフトとは、視聴ユーザが購入したマイコインの消費により購入可能なギフトであり、無料ギフトとは、視聴ユーザが無料で入手したマイポイントの消費または消費なしで入手可能なギフトである。
図8は、ギフトに関連付けて管理される情報を示すデータテーブルを示すものである。図8に一例として示されるように、ギフト毎に、ギフトID、ギフト名および有効期限が互いに関連付けられているものとする。
有効期限には、当該ギフトの一覧を示す画面500への表示が開始される年月日および表示が終了する年月日を設定することができる。
かかる有効期限は、季節やイベントなどに応じて自動的に設定されるものとしてもよいし、管理者が入力するものとしてもよい。
また、有効期限の設定は、ギフトの一覧への表示/非表示を運営上の都合で変更するのに用いてもよい。
そして、本発明において、ギフトには、第一のギフトおよび特定のイベントに関連付けられる第二のギフトが含まれる。
ここで、第一のギフトは、季節やイベントなどによらず定常的に一覧に含まれる定常ギフトとすることができる。この第一のギフトの有効期限は、本発明により実現される動画配信/視聴サービスの提供開始年月日から、100年後までなどと設定されることができる。あるいは、有効期限の終了年月日が設定されないことで表示が終了されないよう設定しておいてもよい。
そして、第二のギフトは、開催されるイベントに応じて一時的に一覧に含まれるイベント専用ギフトである。この第二のギフトの有効期限は、対応する特定のイベントの期間と一致させてもよいし異ならせてもよいが、少なくとも一部は特定のイベントの期間と重複させるものとする。
ここでいうイベントは、現実世界の季節やイベント等に対応して開催されるイベントとすることができる。
例えば、イベントには、春イベント、夏イベント、秋イベント、冬イベントといった現実世界の季節に対応するものの他、ハロウィンイベント、クリスマスイベント、ニューイヤーイベントなどの現実世界の行事に対応するものも含まれるものとする。
そして、視聴ユーザおよび/または配信ユーザは、イベントに参加申請を行うことでイベントへ参加が可能である。具体的には、視聴ユーザおよび/または配信ユーザの端末の画面は、図5に示したトップ画面300に表示された表示欄320を選択することでイベント参加申請ページへ遷移し、遷移先のページから参加を申請するイベントへの参加申請を行うことで、イベントへの参加が完了する。
図9は、ユーザIDに関連付けて管理される情報を示すデータテーブルを示すものである。図9に示されるように、ユーザIDにはユーザ名の他に、参加しているイベントが関連付けて記憶されている。
そして、第二のギフトは、配信ユーザに特定のイベントが関連付けられていること、および当該第二のギフトに設定された期限が有効であることの条件を満たす場合にギフトの一覧に表示されるものとする。
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
すなわち、視聴ユーザに対する第二のギフトの表示に、配信ユーザのイベントへの参加という条件を課すことで、配信ユーザにはイベントへの参加意欲を向上させるとともに、視聴ユーザには、配信ユーザが参加するイベントに応じたギフトが選択可能となることで、ギフティングの意欲を向上させることが可能となる。
また、ギフトには、さらに、所定のイベントに関連付けられる第三のギフトが含まれてもよい。
第三のギフトは、配信ユーザに特定のイベントを含む所定のイベントの少なくとも一つが関連付けられていること、および、当該第三のギフトに設定された期限が有効であることの条件を満たす場合にギフトの一覧に表示されることができる。
第三のギフトは、上述したイベント専用ギフトとは異なり、特定のイベントに限られず、特定のイベントを含む何かしらのイベントが配信ユーザに関連付けられていれば表示されるイベント定常ギフトとすることができる。この第三のギフトの有効期限は、本発明により実現される動画配信/視聴サービスの提供開始年月日から、100年後までなどと設定されることができる。あるいは、有効期限の終了年月日が設定されないことで表示が終了されないよう定義しておいてもよい。また、イベントの有効期限と対応させてもよい。
図10は、定常ギフト(第一のギフト)、イベント専用ギフト(第二のギフト)およびイベント定常ギフト(第三のギフト)を説明するためのイメージ図である。
図10に示すように、本発明により実現される動画配信プラットフォームにおいて、異なるイベントA、イベントB、イベントCが開催されるものとする。これらのイベントの開催期間は一部または全てが重複していてもよいし、重複しないものであってもよい。
そして、定常ギフトは、イベントの参加可否に依らず常に視聴ユーザに表示されるギフトの一覧に含まれる。この一覧には、配信ユーザがイベントAに参加している場合にはイベントA専用ギフトが、配信ユーザがイベントBに参加している場合にはイベントB専用ギフトが、配信ユーザがイベントCに参加している場合にはイベントC専用ギフトが含まれる。なお、このイベントA専用ギフト、イベントB専用ギフト、イベントC専用ギフトは、イベントの種類に応じて少なくとも一部が異なるものとすることができる。そして、イベント定常ギフトは、イベントの種類に依らず、配信ユーザがイベントに参加している場合に一覧に含まれる。
図11は、イベントIDに関連付けて管理される情報を示すデータテーブルを示すものである。図11に示されるように、イベントIDにはイベント名よびイベント期間の他に、イベント専用ギフトID、イベント定常ギフトIDが関連付けて記憶されている。
このように、配信ユーザが参加するイベントに応じて多種多様なギフトが選択可能となることで、視聴ユーザのギフティングの意欲をより向上させることが可能となる。
また、上述したように、第二のギフトは、特定のイベントの種類に応じて少なくとも一部が異なるものとすることができる。
以上の構成によれば、配信ユーザが参加するイベントに応じて異なるギフトが選択可能となることで、視聴ユーザのギフティングの意欲をより向上させることが可能となる。
第二のギフトは、ギフトの一覧に他のギフトと識別可能に表示されるものとしてもよい。
具体的には、図12に示されるように、ギフトの一覧に表示された第二のギフトのアイコン上に他のギフトと識別可能な文字、例えば「専用」などの文字を付して表示することができる。あるいは、第二のギフト専用のタブ「専用」などを設けて表示場所を分けてもよい。
以上の構成によれば、視聴ユーザが第二のギフトであることを認識しやすくなり、ギフティングの意欲をより向上させることが可能となる。
また、上述したように、特定のイベントはさらに並列的に開催される複数のチームイベントを含み、ギフトには、さらに、チームイベントに関連付けられる第四のギフトが含まれてもよい。チームイベントの詳細については後述する。
そして、第四のギフトは、配信ユーザにチームイベントが関連付けられていること、および、当該第四のギフトに設定された期限が有効であることの条件を満たす場合にギフトの一覧に表示されることができる。
図13は、定常ギフト(第一のギフト)、イベント専用ギフト(第二のギフト)、イベント定常ギフト(第三のギフト)およびチーム専用ギフト(第四のギフト)、を説明するためのイメージ図である。
図13に示すように、本発明により実現される動画配信プラットフォームにおいて、イベントDとしてチームイベントa,b,cが開催されるものとする。これらのイベントの開催期間は全てが重複するものとする。
上述したとおり、定常ギフトは、イベントの参加可否に依らず常に視聴ユーザに表示されるギフトの一覧に含まれる。また、この一覧には、配信ユーザがイベントDに参加している場合であるのでイベントD専用ギフトが含まれる。そして、イベント定常ギフトは、イベントの種類に依らず、配信ユーザがイベントに参加している場合に一覧に含まれる。加えて、この一覧には、配信ユーザがイベントaに参加している場合にはチームa専用ギフトが、配信ユーザがチームbに参加している場合にはチームb専用ギフトが、配信ユーザがチームcに参加している場合にはチームc専用ギフトが含まれる。
以上の構成によれば、配信ユーザが参加するチームに応じて異なるギフトが選択可能となることで、視聴ユーザのギフティングの意欲をさらに向上させることが可能となる。
なお、チームイベントはイベントの中に含まれるものとしたが、チームイベント自体がイベントとして開催されるものであってもよい。この場合、図13に示すイベント専用ギフトに代えてチーム専用ギフトが表示される。
また、本発明の一又は複数のコンピュータプロセッサは、図14に示すように、さらに、集計部1430と、付与部1440とを備えることができる。
集計部1430は、特定のイベントの期間中に視聴ユーザにより表示要求がなされた第二のギフトの数を動画ごとに集計する。
付与部1440は、集計の結果に基づいてチームイベントに関する各チームに所定の報酬を付与する。
なお、集計部1430は後述する累計ポイントを計算するものとしてもよい。このとき、付与部1440は累計ポイントまたは後述する獲得ポイントによる順位に基づいて報酬を付与するものとしてもよい。
また、ギフトの一覧におけるギフトは、当該ギフトに関連付けられた優先度に応じて順に表示されることができる。
優先度は、例えば、イベント専用ギフト(第二のギフト)、イベント定常ギフト(第三のギフト)、定常ギフト(第一のギフト)の順で高いものとなるよう設定されることができる。
以上の構成によれば、視聴ユーザが優先度の高いギフトを認識しやすくなり、適切なギフティングをより容易に行わせることが可能となる。
また、動画には、配信ユーザに関連付けられた特定のイベントが識別可能に表示されてもよい。
具体的には、図15に示すように、配信画面には参加しているイベントのアイコン495が表示される。また、イベントにおける順位が合わせて表示されてもよい。かかる順位の詳細については後述する。
以上の構成によれば、視聴ユーザが配信ユーザのイベントへ参加しているか否かを認識しやすくなり、ギフティングの意欲をより向上させることが可能となる。
また、視聴ユーザと配信ユーザとが同一の特定のイベントと関連付けられている場合には、視聴ユーザおよび配信ユーザの少なくとも一方に有利な効果が生じるものとしてもよい。
有利な効果は、視聴ユーザ側には特別なギフトの表示、ギフト価格の割引などが挙げられ、配信ユーザ側にはギフトの価値の上乗せなどが挙げられるが、これらに限られるものではなく、多様な効果を生じさせることができる。
以上の構成によれば、視聴ユーザは同じイベントに参加する配信ユーザの動画の視聴意欲を向上させることができる。
また、視聴ユーザと配信ユーザとが同一のチームイベントと関連付けられている場合には、視聴ユーザおよび配信ユーザの少なくとも一方に有利な効果が生じるものとしてもよい。
有利な効果は視聴ユーザ側には特別なギフトの表示、ギフト価格の割引などが挙げられ、配信ユーザ側にはギフトの価値の上乗せなどが挙げられるが、これらに限られるものではなく、多様な効果を生じさせることができる。
以上の構成によれば、視聴ユーザは同じチームイベントに参加する配信ユーザの動画の視聴意欲を向上させることができる。
以上の実施形態では、第二のギフトは、配信ユーザに特定のイベントが関連付けられていること、および、当該第二のギフトに設定された期限が有効であることの条件を満たす場合にギフトの一覧に表示される例について説明したが、別の実施形態として、第二ギフトは、配信ユーザが特定のイベントにおけるランキングで上位であることの条件を満たす場合にギフトの一覧に表示されてもよい。
この場合の第二のギフトはイベント特典ギフトと呼ばれ、特定のイベントにおけるランキングで上位にランクインした配信ユーザの配信枠内でのみ視聴ユーザが投じることができるギフトである。
具体的には、イベント特典ギフトは、配信ユーザに特定のイベントが関連付けられていること、および、当該特定のイベントにおけるランキングにおいて所定範囲にランクインしていることの条件を満たす場合にギフトの一覧に表示されることができる。かかる所定範囲は、一例として1位〜5位とすることができるが、これに限られるものではない。
また、かかるイベント特典ギフトには有効期限が設定されることができる。一例として、かかる有効期限は、イベント終了後(順位集計後)から所定期間等とすることができる。
イベント特典ギフトは、イベント毎および/またはイベントの順位毎に一つのギフトが準備されるものとしてもよいし、イベント毎および/またはイベントの順位毎に、互いに関連付けられた複数のギフトが準備されてもよい。例えば、イベント特典ギフトがタワー状のケーキの下段、中段、上段の3つとして準備されてもよい。あるいは、イベントの順位ごとに色の異なるタスキが装着ギフトとして準備されてもよい。
以上の構成によれば、配信ユーザにはイベントへの参加意欲および上位へのランクインの意欲を向上させるとともに、視聴ユーザには、配信ユーザが参加するイベントおよび順位に応じたギフトが選択可能となることで、ギフティングの意欲を向上させることが可能となる。
続いて、本発明の情報処理方法の実施形態について図16を参照しながら説明する。
本発明の情報処理方法は、一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ステップS1100と、表示ステップS1200とを実行させる。
配信ステップS1100は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトを含む動画を複数の視聴ユーザの各々のクライアント装置に配信させる。
表示ステップS1200は、視聴ユーザからの要求に応じて、動画に所定のオブジェクトを表示させる。
ここで、所定のオブジェクトは、クライアント装置に表示されたギフトの一覧から視聴ユーザにより選択されて表示要求がなされる。(S1110)
ギフトには、第一のギフトおよび特定のイベントに関連付けられる第二のギフトが含まれ、第二のギフトは、配信ユーザに特定のイベントが関連付けられていること、および、第二のギフトに設定された期限が有効であることの条件を満たす場合にギフトの一覧に表示される(S1120、S1130)。なお、S1120およびS1130の順序は特に限定されない。
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
すなわち、視聴ユーザに対する第二のギフトの表示に、配信ユーザのイベントへの参加という条件を課すことで、配信ユーザにはイベントへの参加意欲を向上させるとともに、視聴ユーザには、配信ユーザが参加するイベントに応じたギフトが選択可能となることで、ギフティングの意欲を向上させることが可能となる。
続いて、本発明のコンピュータプログラムの実施形態について説明する。
本発明のコンピュータプログラムは、一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトを含む動画を複数の視聴ユーザの各々のクライアント装置に配信させる機能と、視聴ユーザからの要求に応じて、動画に所定のオブジェクトを表示させる機能と、を実現させる。
所定のオブジェクトは、クライアント装置に表示されたギフトの一覧から視聴ユーザにより選択されて表示要求がなされ、ギフトには、第一のギフトおよび特定のイベントに関連付けられる第二のギフトが含まれ、第二のギフトは、配信ユーザに特定のイベントが関連付けられていること、および、当該第二のギフトに設定された期限が有効であることの条件を満たす場合にギフトの一覧に表示される。
上記機能は、図17に示す配信回路1410および表示回路1420により実現されることができる。配信回路1410および表示回路1420は、それぞれ上述した配信部1410および表示部1420により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
すなわち、視聴ユーザに対する第二のギフトの表示に、配信ユーザのイベントへの参加という条件を課すことで、配信ユーザにはイベントへの参加意欲を向上させるとともに、視聴ユーザには、配信ユーザが参加するイベントに応じたギフトが選択可能となることで、ギフティングの意欲を向上させることが可能となる。
続いて、上述したイベントの詳細について説明を行う。なお、以下は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本発明はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上述したような情報配信システムにおいて、動画を配信する配信ユーザは、他の配信ユーザの動画を視聴する視聴ユーザともなりうる。配信ユーザ同士の交流が活発化すれば、これに起因して動画配信システム全体の交流も活発化されることが期待される。そして、動画配信システム全体の交流が活発化されることによって、動画の視聴時間、視聴ユーザ数、視聴回数の増加を図ることができる。
以下、図面を参照して動画配信システムの一実施形態について説明する。
図18に示すように、動画配信システム11は、複数のユーザ装置12とサーバ13とを備える。動画配信システム11は、ユーザが、ユーザ装置12を用いて、ユーザに対応するアバターオブジェクトを含む動画を、サーバ13を介して他のユーザが用いるユーザ装置12に配信するシステムである。ユーザ装置12には、動画を視聴及び配信するための動画アプリケーションプログラムがインストールされている。以下、動画を配信するユーザを「配信ユーザ」、配信ユーザにより配信された動画を視聴するユーザを「視聴ユーザ」といい、これらを区別しない場合には単に「ユーザ」という。配信ユーザは、自身が動画を配信していない場合には、他の配信ユーザが配信する動画を視聴する視聴ユーザにもなりうる。なお、ユーザ装置12は、配信装置及び視聴装置に対応する。
(ユーザ装置)
ユーザ装置12は、スマートフォン(多機能電話端末)、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、コンソールゲーム機、ヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルコンピュータ、及びこれらの装置以外の動画を再生可能な情報処理装置である。
ユーザ装置12は、コンピュータプロセッサ20、メモリ21、ストレージ22(記憶媒体)、通信インターフェース(I/F)23を備える。コンピュータプロセッサ20は、ストレージ22又はそれ以外のストレージからオペレーティングシステムやその他のプログラムをメモリ21にロードし、メモリ21から取り出した命令を実行する演算装置である。コンピュータプロセッサ20は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、NPU(Neural network Processing Unit)等の1乃至複数の演算回路である。通信I/F23は、ネットワーク14を介して、サーバ13及び他のユーザ装置12とデータを送受信することができる。ネットワーク14は、ローカルエリアネットワーク、インターネット等、各種のネットワークを含む。通信I/F23は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。
メモリ21は、コンピュータプロセッサ20が直接的に読み出し及び書き込みが可能な主記憶装置(記録媒体)であり、半導体メモリ等から構成される。ストレージ22は、補助記憶装置(記録媒体)であり、例えば、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体である。ストレージ22は、複数のストレージを組み合わせて用いることもできる。ストレージ22には、動画アプリケーションプログラム22A、アバターオブジェクトを描画するためのアバターデータ22B、動画アプリケーションプログラム22Aを実行するためのその他の情報が格納されている。動画アプリケーションプログラム22Aは、動画配信プログラム及び動画視聴プログラムを含み、ユーザの指示に応じて、ユーザ自身が動画を配信する配信モードと、他の配信ユーザが配信する動画を視聴する視聴モードとに切り替えられる。アバターデータ22Bは、3次元のアニメーションを生成するための3次元モデルデータである。ユーザ装置12は、アバターデータ22Bを、サーバ13から所定のタイミングで取得する。例えば、アバターデータ22Bは、骨格データ、骨格データに追従してアバターオブジェクトをレンダリングするメッシュデータを有している。アバターデータ22Bは、少なくとも頭部、目、口、髪等を動かすことが可能なモデルデータである。
また、ユーザ装置12は、センサユニット24、スピーカ25、マイク26、操作部27、ディスプレイ28を備える。センサユニット24、スピーカ25、マイク26、操作部27及びディスプレイ28の少なくとも一つは、コンピュータプロセッサ20と同じ装置として設けられていてもよく、別体として設けられていてもよい。なお、センサユニット24は検出部に対応し、ディスプレイ28は表示部に対応する。
センサユニット24は、ユーザの表情の変化(瞬きや口の開閉等を含む)、頭部の動き、センサユニット24に対するユーザの相対位置の変化を検出するセンサ群である。例えば、センサユニット24は、ユーザに向かって赤外線を射出する射出部及びユーザの顔等に反射した赤外線を検出する赤外線カメラと、ユーザの顔を撮影するカメラ及びカメラが撮影したデータを画像処理する画像処理部との少なくとも一方を有する。又は、センサユニット24は、これ以外のセンサであってもよいし、例えば、加速度センサやジャイロセンサ等といった上記のセンサ以外のセンサをさらに組み合わせてもよい。
スピーカ25は、音声データを音声に変換して出力する。マイク26は、ユーザが発話した音声を入力し、音声データに変換する。操作部27は、ディスプレイ28と一体化されたタッチパネルや、ユーザ装置12の筐体等に設けられた操作ボタン、キーボード、マウス、コントローラ等である。ディスプレイ28は、コンピュータプロセッサ20の出力指示に応じて、各種画像を出力する。
コンピュータプロセッサ20は、ストレージ22に記憶された動画アプリケーションプログラム22Aを実行することにより、アプリケーション管理部20A、モーションデータ生成部20B、表示制御部20Cとして機能する。アプリケーション管理部20Aは、動画アプリケーションプログラムを管理する。アプリケーション管理部20Aは、操作部27からの要求又はサーバ13からの要求を入力して、それらの要求の内容に応じて、要求をモーションデータ生成部20B又は表示制御部20Cへ出力する。また、アプリケーション管理部20Aは、モーションデータ生成部20B及び表示制御部20Cからの要求をサーバ13へ送信したり、サーバ13から受信した各種データをストレージ22に記録したりする。なお、アプリケーション管理部20Aは、送信部及び表示要求送信部に対応し、モーションデータ生成部20Bは、動作検出部に対応し、表示制御部20Cは、オブジェクト表示部、一覧表示部、報酬表示部に対応する。
モーションデータ生成部20Bは、センサユニット24から、ユーザの表情、頭部の動き、センサユニット24に対するユーザの相対位置を検出した検出データを取得する。また、モーションデータ生成部20Bは、取得した検出データをアバターデータ22Bに適用してモーションデータを生成する。
表示制御部20Cは、配信モードにおいて、検出データを適用したアバターオブジェクトを表示しつつ、サーバ13から受信したデータを表示する。表示制御部20Cは、配信モードにおいて、自身が生成した動画データとサーバ13から受信したデータとを組み合わせて動画をディスプレイ28に出力してもよいし、動画を表示するためのデータ全体をサーバ13から受信してディスプレイ28に出力してもよい。また、表示制御部20Cは、動画を配信又は視聴していない場合に、アプリケーション管理部20Aの要求に応じて、ストレージ22に記憶された画像データを読み出して、ディスプレイ28に各種の画面を表示する。このような画面が表示される場合は、配信ユーザによって自身のアバターオブジェクトが編集される場合や、動画アプリケーションプログラムの設定が行われる場合等が含まれる。さらに、表示制御部20Cは、視聴モードにおいて、サーバ13から受信した動画データを用いて動画を再生する。表示制御部20Cは、サーバ13からダウンロードしストレージ22に記憶したデータファイルを再生してもよいし、サーバ13からデータを受信しながら再生するストリーミング再生を行ってもよい。
(サーバ)
次にサーバ13について説明する。サーバ13は、動画を配信するためのプラットフォームサービスを提供するサービス提供者等が用いるものである。サーバ13は、コンピュータプロセッサ30と、メモリ31と、ストレージ32と、通信I/F33とを備えている。コンピュータプロセッサ30は、ユーザ装置12のコンピュータプロセッサ20と同様な構成である。コンピュータプロセッサ30は、複数の演算回路を組み合わせて構成されていてもよい。また、メモリ31、ストレージ32、通信I/F33は、ユーザ装置12と同じ構成である。サーバ13は複数の装置から構成されていてもよく、コンピュータプロセッサ30、メモリ31、ストレージ32、通信I/F33はそれらの装置に分散されて設けられていてもよい。
ストレージ32には、配信プログラム32Aが格納されている。コンピュータプロセッサ20は、配信プログラム32Aを実行することにより、配信管理部30A、動画生成部30B、及び購入処理部30Cとして機能する。なお、配信管理部30Aは、動画配信部、グループ登録部、第1評価部、第2評価部、第3評価部、順位決定部、付与部に対応する。
配信管理部30Aは、ユーザ装置12から受信した各種データをストレージ32に記憶するとともに、ユーザ装置12から受信した要求に基づき、動画生成部30B、及び購入処理部30Cに要求を出力する。さらに、配信管理部30Aは、動画生成部30B及び購入処理部30Cからの要求を受信して、ユーザ装置12に送信する。具体的には、配信管理部30Aは、ユーザ装置12からの要求に応じて、配信中の動画のリストを送信する。配信管理部30Aは、ユーザ装置12からリクエストされた動画の識別情報を受信すると、動画生成部30Bが生成した動画データを、リクエストを行ったユーザ装置12に配信する。また、配信管理部30Aは、動画生成部30Bが生成した動画データ全体又は動画に対して投稿されたメッセージや表示要求が行われたオブジェクトのデータ等といった動画データの一部を配信ユーザのユーザ装置12にも配信する。これにより、配信ユーザは、ユーザ装置12の画面にて、メッセージや表示要求の行われたオブジェクトを見ることができる。
動画生成部30Bは、物理演算エンジンを含み、配信ユーザが用いるユーザ装置12から受信したアバターオブジェクトのモーションデータを用いて、音声及び画像を含めた仮想空間の動画を生成する。また、動画生成部30Bは、動画を視聴する視聴ユーザが用いるユーザ装置12から、視聴中の動画へのオブジェクトの表示要求、及びメッセージの表示要求を受信し、表示要求に応じた処理を行う。表示要求が行われるオブジェクトは仮想空間内に表示されるオブジェクトであって、視聴ユーザから、動画を配信する配信ユーザに提供されるギフトオブジェクトを含む。ギフトオブジェクトは、対価を支払わずに表示要求を行うことのできるものであってもよく、対価を払うことによって表示要求を行うものであってもよい。又は、ギフトオブジェクトは、表示要求に応じて表示がなされた場合に対価を支払うものであってもよい。
さらに、動画生成部30Bは、ユーザ装置12から受信したメッセージを動画に表示させるための処理を行う。メッセージには、メッセージの内容の他、視聴ユーザの識別情報(ユーザのアカウント名等)、投稿日時等が含まれる。
購入処理部30Cは、ユーザの操作にしたがって、オブジェクトの購入処理を行う。購入処理には、動画アプリケーションプログラム内で利用可能なコイン等の対価の購入、コイン等の対価(媒体)を支払って有償オブジェクトを入手する購入、無償オブジェクトの取得のほか、オブジェクトの交換、売却、譲渡の処理も行う。なお、無償オブジェクトは、対価を全く必要としないものであってもよく、動画の視聴により獲得可能なポイントと交換可能なものであってもよい。購入処理部30Cは、購入されたオブジェクトを、ユーザによって保有されるものとしてサーバ13に記憶する。購入可能なオブジェクトの売上は、例えば配信ユーザ及びサービス提供者に分配される。
次に、サーバ13のストレージ32に格納された各種のデータについて説明する。ストレージ32には、アセットデータ32B、ユーザ管理情報32C、保有リスト情報32D、ギフトオブジェクト情報32E及びイベント情報32Fが格納されている。
アセットデータ32Bは、動画を構成する仮想空間を描画するためデータである。具体的には、アセットデータ32Bには、仮想空間の背景を描画するためのデータ、効果音等のオーディオデータ、動画に表示される各種オブジェクトを描画するための3次元モデルデータ(オブジェクトモデルデータ)、テクスチャデータ等が含まれる。
オブジェクトモデルデータに含まれるオブジェクトは、ユーザの利用形態によって区別される。具体的には、配信ユーザが表示させることのできるオブジェクトのほか、視聴ユーザから配信ユーザに提供されるギフトオブジェクトが含まれる。ギフトオブジェクトには、エフェクトオブジェクトと、装着オブジェクトと、通常オブジェクトとが含まれる。エフェクトオブジェクトは、配信動画の視聴画面全体の印象に影響を与えるオブジェクトであり、例えば紙吹雪を模したオブジェクトや、花火を模したオブジェクト等である。装着オブジェクトは、アバターオブジェクトの特定の部位と関連付けて表示画面に表示されるオブジェクトである。装着オブジェクトは、例えば、アバターオブジェクトに装着されるアクセサリ(帽子、めがね、ネコミミ等)、衣服(Tシャツなど)、コスチューム、及びこれら以外のアバターオブジェクトに装着可能なオブジェクトである。装着オブジェクトは、視聴ユーザから提供された後、配信ユーザに選択されることによってアバターオブジェクトに装着される。通常オブジェクトは、仮想空間内に物体として配置される装着オブジェクト以外のギフトオブジェクトであって、例えばぬいぐるみや花束を模したオブジェクトである。
次に図19(a)を参照して、ユーザ管理情報32Cについて説明する。ユーザ管理情報32Cは、ユーザ毎に記憶されている。ユーザ管理情報32Cは、ユーザの識別情報(ユーザID)、ユーザの動画の配信履歴、動画の視聴履歴等を含む。また、ユーザ管理情報32Cは、コイン、ポイントを含む。コインは、動画アプリケーションプログラム、又はそれを提供しているプラットフォームサービス上で利用可能な媒体であって、ユーザによって購入されたものである。コインは、ギフトオブジェクト等のオブジェクトや動画アプリケーションプログラムで利用可能な他の媒体と交換することができる。ポイントは、動画を視聴することで視聴ユーザに付与される視聴ボーナスポイントを含む。なお、動画アプリケーションプログラム等で利用可能な媒体及び仮想空間に配置可能なオブジェクトを区別しない場合には「要素」として説明する。
図19(b)を参照して、保有リスト情報32Dについて説明する。保有リスト情報32Dは、ユーザ毎に記憶されている。保有リスト情報32Dには、ユーザの識別情報(ユーザID)、ユーザが配信する動画に表示可能な保有オブジェクトの識別情報が含まれている。なお、保有オブジェクトは、例えば、帽子、Tシャツ、ネコミミ等である。また、保有リスト情報32Dには、保有オブジェクトがアバターオブジェクトに装着ができるか否かを示す情報と、装着部位とが含まれている。装着部位は、保有オブジェクトが装着オブジェクトである場合に、アバターオブジェクトのいずれの部位に装着できるかを示す情報である。ユーザの保有リスト情報32Dに含まれるオブジェクトは、ユーザ自身が配信する動画内で用いることができる。
図19(c)を参照して、ギフトオブジェクト情報32Eについて説明する。ギフトオブジェクト情報32Eは、ユーザ毎に記憶されている。ギフトオブジェクト情報32Eは、配信ユーザの識別情報(ユーザID)、ギフトオブジェクトの識別情報、ギフトオブジェクト毎の個数、ギフトオブジェクトを提供した視聴ユーザの識別情報が含まれる。
図19(d)を参照して、イベント情報32Fについて説明する。イベント情報32Fは、動画配信サービスで開催されるチーム対抗イベントの履歴を記録した情報である。イベント情報32Fは、チーム毎に、そのチームに属するユーザの識別情報、視聴時間、配信日数、無償ギフトオブジェクトに基づく第1累計ポイント、有償ギフトオブジェクトに基づく第2累計ポイント等を含む。
視聴時間は、イベント期間中に、配信ユーザが配信する動画が視聴された時間を累計したものである。例えば、イベント期間中の1回目の動画の配信につき、「視聴ユーザA」が「20分間」、「視聴ユーザB」が「15分間」、「視聴ユーザC」が「10分間」視聴したとすると、その配信回における動画の視聴時間は「45分間」である。また、イベント期間中の2回目の動画の配信における視聴時間が「100分間」だった場合には、イベント情報32Fの視聴時間(「45分間」)に「100分間」が加算され、視聴時間は「145分間」となる。自身が配信する動画の「視聴時間」が長くなる配信ユーザには、過去に交流がある視聴ユーザ、友達関係にある視聴ユーザ、及び複数の配信回数に亘って視聴を行うリピーターの少なくとも一つが多い配信ユーザが含まれる。つまり、このような配信ユーザは、ギフトオブジェクトの多さに関わらず、配信を開始すれば、関係のある視聴ユーザが視聴をしてくれるユーザである。
配信日数は、配信ユーザがイベント期間中に配信を行った日数を示す。この「配信日数」が長くなる配信ユーザには、リピーターや、多くのギフトオブジェクトを提供する熱心なファンはいなくても、配信を継続して行うことのできるユーザが含まれる。つまり、このような配信ユーザとしては、配信を開始したばかりのユーザ等である。
第1累計ポイントは、動画に表示要求されたギフトオブジェクトが無償ギフトオブジェクトである場合に累計されるポイントである。無償ギフトオブジェクト1つにつき、所定のポイントを第1累計ポイントに加算してもよいし、無償ギフトオブジェクトの種類に応じて付与するポイントを異ならせてもよい。例えば「星スタンプ」のギフトオブジェクトには「1ポイント」、「花火」のギフトオブジェクトは「5ポイント」を付与してもよい。第2累計ポイントは、動画に表示要求されたギフトオブジェクトが有償ギフトオブジェクトである場合に、有償ギフトオブジェクトの対価等に応じて累計されるポイントである。例えば、有償ギフトオブジェクトを得るために必要なコイン又はその他の媒体が高くなるほど、高いポイントが第2累計ポイントに付与されてもよい。第1累計ポイントや第2累計ポイントが高くなる配信ユーザには、熱心なファンである視聴ユーザが多い配信ユーザが含まれる傾向がある。
図20を参照して、動画を配信するユーザとユーザ装置12との位置関係について説明する。なお、動画の配信に用いられるユーザ装置12及び視聴に用いられるユーザ装置12を、スマートフォンに具体化して説明する。配信ユーザ100は、少なくとも自身の顔がセンサユニット24の検出範囲101に含まれるようにユーザ装置12と対峙して、動画アプリケーションプログラムを実行する。このとき、配信ユーザ100は、配信アプリケーションプログラムを配信モードにする。さらに配信モードにおいて配信を開始する操作を行うと、ユーザ装置12からサーバ13にモーションデータが送信される。動画配信中において、配信ユーザ100が用いるユーザ装置12のディスプレイ28には、アバターオブジェクトを含む仮想空間の動画が表示される。動画の視点位置は、センサユニット24の位置である。アバターオブジェクトの位置は、配信ユーザ100とセンサユニット24との相対距離の変化に応じて変化する。例えば、配信ユーザ100が図20中y方向に移動してセンサユニット24から遠ざかり、配信ユーザ100とユーザ装置12との相対距離Lが大きくなると、相対距離Lの変化がアバターキャラクタの仮想空間内の位置にも反映され、アバターキャラクタが画面奥行方向に移動する。
図21を参照して、動画配信サービス内で行われるチーム対抗イベントについて説明する。チーム対抗イベントに参加する配信ユーザ100は、4つのチーム「A」〜「D」のうちいずれかに属する。動画を視聴する視聴ユーザ102は、図21中矢印で示すように、配信ユーザの動画を選択して、動画の視聴を行う。また、配信ユーザ100も、他の配信ユーザ100が配信する動画を視聴する視聴ユーザとなり、他の配信ユーザ100の動画の視聴を行う。
チーム対抗イベントで、4つのチームが、異なる3つの評価軸のパラメータで評価される。各パラメータは、チーム毎の視聴時間(第1の評価軸)に関するパラメータ、配信日数(第2の評価軸)のパラメータ、及びギフトオブジェクトに基づく累計ポイント(第3の評価軸)である。視聴時間に関するパラメータは、チームに属する配信ユーザに対応するイベント情報32Fの視聴時間の平均である。例えば、視聴時間の平均は、チームに属する全ての配信ユーザの視聴時間を合計し、配信ユーザの人数で除算したものである。視聴時間の平均を算出するとき、イベント情報32Fの視聴時間が「1分未満」である配信ユーザを除外してもよい。
配信日数は、チームに属する配信ユーザに対応するイベント情報32Fの配信日数を平均したものである。例えば、配信日数の平均は、チームに属する全ての配信ユーザの配信日数を合計し、配信ユーザの人数で除算したものである。配信日数の平均を算出するとき、イベント情報32Fの配信日数が「1日未満」である配信ユーザを除外してもよい。
累計ポイントは、チームに属する配信ユーザに対応するイベント情報32Fの第1累計ポイント及び第2累計ポイントに基づき算出されたものである。例えば、累計ポイントは、「第1累計ポイント+第2累計ポイント×10」等の式にしたがって算出される。
評価軸の各々はそれぞれ単位が異なるため、各評価軸において順位を決定し、順位に応じてポイントを付与する。一例として、各評価軸において、1位のチームに「40ポイント」、2位のチームに「30ポイント」、3位のチームに「20ポイント」、4位のチームに「10ポイント」が付与される。さらに各評価軸において得られたポイントを合計して、ポイントの多さで順位を決定する。各評価軸で付与されるポイントは、第1の値、第2の値、第3の値に対応する。
視聴時間に関するパラメータ、及び配信日数に関するパラメータが高くなるチームは、多くのファンがいる配信ユーザとは限らない。動画の配信を始めたばかりの初心者であるユーザや、リピーター等が少ないユーザであっても、少なくとも配信日数を増やしたり、同じチームに属する配信ユーザの動画を視聴することで視聴時間を増やしたりすることによってチームの勝利に貢献することができる。さらに、チーム対抗イベントを契機として、チームに属するユーザ同士で動画の視聴が促され、新たな配信ユーザの動画を視聴するきっかけがつくられる。一方、累計ポイントが高くなるチームは、多くのファンを有する配信ユーザが含まれるか、ファンを有する配信ユーザの数が比較的多い場合である。
なお、チーム対抗イベントに参加する配信ユーザ100は、イベント期間中であれば、所属しているチームから他のチームへ移動することができる。例えば、「チームA」に所属している配信ユーザ100は、「チームA」への所属をやめて、「チームB」に新たに所属することができる。その際、配信ユーザ100が「チームA」に所属している期間中に、その配信ユーザ100の動画の配信によって「チームA」に関連付けられたイベント情報32Fに加算された「視聴時間」、「配信日数」、「第1累積ポイント」、「第2累積ポイント」はリセットされる。また、配信ユーザ100が「チームB」に所属を開始したときから、その配信ユーザ100の動画の配信による「視聴時間」、「配信日数」、「第1累積ポイント」、「第2累積ポイント」が、「チームB」に関連付けられたイベント情報32Fに新たに加算される。つまり、「チームA」に所属していたときの配信ユーザ100の「視聴時間」、「配信日数」、「第1累積ポイント」、「第2累積ポイント」は、「チームB」に持ち越すことができない。
図22〜図26を参照して、チーム対抗イベントでユーザ装置12に表示される画面の遷移の一例について説明する。
図22に示すように、ユーザ装置12には、イベント参加画面115が表示される。イベント参加画面115は、動画アプリケーションプログラムを実行したときに画面に表示されるチーム対抗イベントのバナー等を選択することにより表示される。イベント参加画面115には、各チームを選択するための選択ボタン115A〜115Dが表示される。ユーザにより選択ボタン115A〜115Dのいずれか一つが選択されると、ユーザ装置12から参加チームの情報を含むイベント参加要求がサーバ13へ送信される。サーバ13は、受信したイベント参加要求に基づき、イベント情報32Fにユーザの情報を登録する。なお、サーバ13は、1つのチームに所属することのできる人数に上限を設けてもよい。例えばチームへの参加人数が上限に達すると、イベント参加画面115を表示不可能な状態とする。
図23は、配信ユーザのユーザ装置12に表示される動画画面110である。アバターオブジェクト111の顔は、配信ユーザの表情の変化に伴い変化し、アバターオブジェクト111の頭部は、配信ユーザの頭部の動きに伴い動く。また、アバターオブジェクト111の位置は、配信ユーザ100とセンサユニット24との相対距離の変化に応じて変化する。動画画面110には、視聴ユーザから投稿されたメッセージ112が所定期間表示される。また、動画画面110には、サーバ13が、動画配信中に発生したイベントに応じて出力するメッセージ112も表示される。サーバ13は、視聴ユーザが視聴を開始したこと、ギフトオブジェクトの表示要求を行ったこと等のイベントを検知して、「入室しました」といったメッセージ112を表示したり、ユーザのアカウント名とともに「帽子を贈りました」等のメッセージ112を動画画面110に表示したりする。また、動画画面110には、配信ユーザが属するチームのチーム識別指標122を表示してもよい。チーム識別指標122は、チーム毎に色や形状が異なる画像である。
さらに、動画画面110には、配信切替ボタン113と、音声切替ボタン114と、コラボ配信ボタン116とが表示される。配信切替ボタン113が選択されると、動画の配信を開始したり、動画の配信を停止したりすることができる。また、音声切替ボタン114の操作によって、音声の配信及び音声の配信の停止を切り替えることができる。コラボ配信ボタン116は、コラボ配信の状況を確認するためのものである。コラボ配信とは、動画を視聴中のユーザが、自身の音声を視聴中の動画に反映するものである。コラボ配信ボタン116は、配信ユーザがコラボ配信機能を許可している場合にのみ、表示される。コラボ配信ボタン116が選択されると、音声を反映させている視聴ユーザの識別情報、コラボ配信の終了を指示するボタン等が表示される。
図24は、イベント期間中であって、動画アプリケーションが視聴モードであるときに、ユーザ装置12のディスプレイ28に表示される動画配信リスト画面120である。動画配信リスト画面120には、ライブ配信中の動画チャンネルを示すサムネイル画像121が表示されている。サムネイル画像121には、配信ユーザが属するチームを識別するためのチーム識別指標122が表示されている。チームに属さない配信ユーザの動画に対応するサムネイル画像121には、チーム識別指標122が表示されない。視聴ユーザは、動画配信リスト画面120において、チーム識別指標122によって応援したいチームに属する配信ユーザを識別し、その配信ユーザの動画を視聴する。
図25は、視聴ユーザのユーザ装置12に表示される視聴画面130である。視聴画面130は、動画配信リストの中から一つを選択することによって表示される。
図25(a)に示すように、視聴画面130には、アバターオブジェクト111と、メッセージ投稿ボタン131と、ギフトボタン132、コラボ配信ボタン133とが含まれる。また、視聴画面130には、チーム識別指標122が表示されてもよい。メッセージ投稿ボタン131が選択されることにより表示される入力欄にメッセージが入力されると、視聴画面130にメッセージ112が表示される。メッセージ112には、視聴ユーザ自身が投稿したメッセージのほか、他の視聴ユーザが投稿したメッセージ、「入室しました」、「花束を贈りました」等といったサーバ13が視聴ユーザのアクションに基づいて自動的に投稿するメッセージが含まれる。
コラボ配信ボタン133が選択されると、視聴ユーザのユーザ装置12から、コラボ要求がサーバ13に送信される。サーバ13は、コラボ要求を、配信ユーザのユーザ装置12に送信する。配信ユーザによって、コラボ要求を許可する操作が行われると、サーバ13は、視聴ユーザのユーザ装置12から送信された音声を動画に反映する。
図25(b)は、ギフトボタン132が選択された場合に表示される視聴画面130である。視聴画面130には、ギフトリスト135が表示される。ギフトリスト135には、カテゴリ毎に、ギフトオブジェクトが表示される。図25(b)には、通常オブジェクト200が表示されているが、ギフトリスト135に表示されるギフトオブジェクトには、装着オブジェクトやエフェクトオブジェクトも含まれる。視聴ユーザによってギフトオブジェクトが選択され決定ボタン136が選択されると、ユーザ装置12からそれらのオブジェクトの識別情報を含む表示要求がサーバ13に送信され、それらのオブジェクトが動画に表示される。このとき、サーバ13の購入処理部30Cは、選択されたギフトオブジェクトに応じて、ユーザ管理情報32Cのコインから所定のコインを減算するか、ポイントから所定のポイントを減算する。また、視聴ユーザによって装着オブジェクトが選択されると、ユーザ装置12からそれらのオブジェクトの識別情報を含む表示要求がサーバ13に送信される。また、オブジェクトの表示要求を行うと、動画には、オブジェクトを贈ったことを通知するメッセージが表示される。
図25(c)は、ギフトオブジェクトが表示された視聴画面130である。視聴画面130には、「うさぎのぬいぐるみ」等の通常オブジェクト200、「花火」等のエフェクトオブジェクト201、「ネコミミ」等の装着オブジェクト202が表示されている。サーバ13は、視聴ユーザが表示要求を行ったギフトオブジェクトに応じて累計ポイントをイベント情報32Fに記録する。
図26は、イベントが終了した後に、イベントの結果に基づき表示される画面である。例えばイベントの順位が「1位」であるチームに属している配信ユーザには、共通の装着オブジェクト202が付与される。付与された装着オブジェクト202の情報は、保有リスト情報32Dに登録される。この装着オブジェクト202は、例えば「Tシャツ」であって、共通の色や形状のものである。「Tシャツ」には、例えば同じ模様や、チームのロゴや、チームを識別可能な画像が表示されている。図26に示す装着オブジェクト202には、チームを識別可能な画像202Aが表示されている。
さらに、イベントの順位が「1位」ではないチームに属している配信ユーザであって、チーム内で3つの評価軸での評価が高いユーザ、一つの評価軸での評価が高いユーザに、装着オブジェクト202が付与される。例えば、チーム内で、3つの評価軸のそれぞれにおいて順位を決定し、順位に応じてポイントを付与し、合計ポイントが高い上位のユーザに、装着オブジェクト202を付与する。又は、ギフトオブジェクトの表示要求に基づく累計ポイントが大きい上位のユーザに装着オブジェクト202を付与する。
このようにイベントにおける報酬として、共通の装着オブジェクトをユーザに付与することで、同じ装着オブジェクトを装着しているユーザ同士でのコラボ配信を行うなど、ユーザ間の連帯感を強め、ユーザ間のコミュニケーションを活発にすることができる。
次に図27及び図28を参照して、サーバ13の動作について説明する。
図27は、ギフトオブジェクトの表示要求に基づいて累積ポイントを更新する処理の手順を示す。配信管理部30Aは、イベント開催期間内に配信された動画毎に、視聴ユーザのユーザ装置12からギフトオブジェクトの表示要求を受信したか否かを判断する(ステップS1)。配信管理部30Aは、ギフトオブジェクトの表示要求を受信していないと判断した場合には(ステップS1:NO)、引き続き表示要求の受信を待機する。
配信管理部30Aは、ギフトオブジェクトの表示要求を受信したと判断すると(ステップS1:YES)、表示要求がなされたギフトオブジェクトが、コイン等の対価が不要な無償ギフトであるか否かを判断する(ステップS2)。配信管理部30Aは、表示要求がなされたギフトオブジェクトが無償ギフトであると判断すると(ステップS2:YES)、所定の無償ギフトに応じたポイントを、その動画を配信する配信ユーザに関連付けられたイベント情報32Fの第1累計ポイントに加算する(ステップS3)。また、配信管理部30Aは、表示要求がなされたギフトオブジェクトが有償ギフトであると判断すると(ステップS2:NO)、有償ギフトに対応したポイントをイベント情報32Fの第2累計ポイントに加算する(ステップS4)。
配信管理部30Aは、チーム対抗イベントが終了したか否かを判断する(ステップS5)。配信管理部30Aは、チーム対抗イベントが終了していないと判断すると(ステップS5:NO)、ステップS1に戻り、イベント開催期間内に配信された動画毎に上記処理を繰り返す。
図28を参照して、チーム対抗イベントの勝敗の決定処理の手順を説明する。配信管理部30Aは、チーム毎の視聴時間を取得する(ステップS10)。具体的には、配信管理部30Aは、チーム毎に、チームに属するユーザの視聴時間を取得して、視聴時間の平均を算出する。また、配信管理部30Aは、チーム毎に、累計ポイントを取得する(ステップS11)。このとき、例えば、配信管理部30Aは、「第1累計ポイント+第2累計ポイント×10」等の式にしたがって累計ポイントを算出する。
さらに、配信管理部30Aは、チーム毎の配信日数を取得する(ステップS12)。具体的には、チームに属するユーザの配信日数を合計し、その合計をユーザ数で除算して、配信日数の平均を算出する。
そして、配信管理部30Aは、視聴時間、累計ポイント、及び配信日数に基づき、獲得ポイントをチーム毎に算出する(ステップS13)。具体的には、配信管理部30Aは、各チームの視聴時間に基づいて順位を決定し、順位に応じたポイントを付与する。また、配信管理部30Aは、各チームの累計ポイントに基づいて順位を決定し、順位に応じたポイントを付与する。さらに、配信管理部30Aは、配信日数に基づいて順位を決定し、順位に応じたポイントを付与する。配信管理部30Aは、各評価軸の順位に応じて付与されたポイントを合計して各チームの獲得ポイントとする。
次に、配信管理部30Aは、獲得ポイントに基づき順位を決定する(ステップS14)。そして、配信管理部30Aは、順位に基づき、報酬を付与する(ステップS15)。具体的には、1位のチームに属するユーザ全員に、共通の装着オブジェクトを付与する。また、チーム内で評価軸に基づく順位が上位であるユーザに、装着オブジェクトを付与する。
ここで、本発明におけるチーム対抗イベントの一例である「SUMMERチームバトル」について説明する。かかる「SUMMERチームバトル」は、ユーザが「肝試しチーム」「キャンプチーム」「花火チーム」「海チーム」のいずれかのチームに参加してチーム戦を行うイベントである。各チームはチーム名に掲げられたコンセプトに従ってチーム戦を行う。特典として得られる報酬は、夏感のある壁紙等とする。
特典は、優勝チームに所属していて、かつイベントスコアを1000以上獲得した者、および、各チームの上位30位(計120名)、かつイベントスコアを1000以上獲得した者に対して付与され、これらの者に付与される報酬は異なるものとしてもよい。例えば、前者に対しては壁紙Aを報酬として付与し、後者に対しては、壁紙Aとは異なる壁紙Bを報酬として付与する。
また、各チームにはチームカラーが設定され、全ユーザが使用可能なアバターパーツで表現し、それをイベントのバナーや告知用画像に使用することができる。また、視聴者は、配信中に表示されるイベントアイコンから、配信者が「どのチームに所属しているのか」「そのチーム内での順位」を常に確認することができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)配信ユーザが属する各チームは、視聴時間に関する第1の評価軸、配信状況に関する第2の評価軸に基づきポイントが付与され、これらのポイントに基づき順位付けされる。このため、配信ユーザ同士で動画を視聴しあうことで視聴時間を増やし、チームに貢献することができる。また、配信ユーザが継続して動画を配信することで、チームに貢献することができる。このようにチームの順位付けにおいて、ユーザ同士の協力に因る要素と、ユーザ個人の努力に因る要素とを含めることによって、配信ユーザが有するファンの数や、動画の配信の経験によらず、チームの順位を高めることができる。そして、このように、初心者やファンが少ない配信ユーザであってもチームの順位に貢献することができるため、そのような配信ユーザがチーム対抗イベントに躊躇することなく参加することができる。このため、動画配信システム全体を活性化することができる。
(2)視聴時間に関する第1の評価軸と、配信状況に関する第2の評価軸とに加え、動画へのギフトオブジェクトの表示要求に関する第3の評価軸によって、チームの順位付けが行われる。このため、チームに属する配信ユーザ同士でギフトオブジェクトの表示要求を行うことによっても、チームの順位付けに貢献することができる。
(3)各評価軸においてチームの順位を決定し、順位に応じたポイントがチームに付与されるので、評価軸の単位が異なっていても、複数の評価軸での評価を加味した順位を決定することができる。
(4)順位に応じて、チームに属する配信ユーザに、同じ装着オブジェクトが付与されるので、配信ユーザ同士の連帯感が強められ、配信ユーザ間で互いの動画を視聴しあう機会を増やすことができる。
(5)配信ユーザが属するチームを識別可能に動画配信リストが表示されるため、視聴ユーザは、応援するチームの動画を選択しやすい。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、動画配信リストに、チーム識別指標を表示した(図24参照)が、これ以外の画像であってもよい。チーム識別指標は、サムネイル画像に表示される画像の他に、サムネイル画像を囲う枠であってもよく、他の画像であってもよい。また、チーム識別指標は、アバターオブジェクトに関連付けられた装着オブジェクトであってもよい。
図29に示すように、イベントに参加した配信ユーザは、例えば「ネコミミ」、「ウサミミ」のようなチームに応じた装着オブジェクトを付与される。配信ユーザは、ユーザ装置12を操作して、その装着オブジェクトを選択し、アバターオブジェクトに装着オブジェクト202を適用して表示する。
図30にしたがって、装着オブジェクトがチームを識別可能に表示される手順を説明する。配信ユーザがユーザ装置12を操作してチームを選択すると、選択されたチームに応じた装着オブジェクトが付与される(ステップS20)。サーバ13は、チームに応じた装着オブジェクトを、その配信ユーザの保有リスト情報32Dに登録する。ユーザ装置12には、保有リスト情報32Dに登録された装着オブジェクトを、配信ユーザの操作に応じて、ディスプレイ28に表示する。
配信ユーザは、ユーザ装置12を操作して、自身のアバターオブジェクトにチーム毎の装着オブジェクトを装着する(ステップS21)。これにより、視聴ユーザが動画の視聴を開始した場合に、配信ユーザが装着する装着オブジェクトを確認することによって配信ユーザが属するチームが識別可能となる。なお、配信ユーザによってチームが選択されることを契機として、自動的に装着オブジェクトがその配信ユーザのアバターオブジェクトに適用されてもよい。なお、チームに応じた装着オブジェクトは、動画アプリケーションをユーザ装置12にインストールした際に保有リスト情報32Dに含まれていたオブジェクトであってもよい。また、イベントに参加した配信ユーザは、チームに応じた装着オブジェクトを必ずしも装着しなくてもよい。
・図31に示すように、コラボ配信において、コラボ配信の要求を行った配信ユーザに対応するアバターオブジェクト111Bを、要求を許可した配信ユーザに対応するアバターオブジェクト111Aと同一画面に表示してもよい。このとき、同一の装着オブジェクトを装着したアバターオブジェクト111A,111Bを表示してもよい。これによれば、他のコラボ配信の動画に比べて見栄えが向上されるため、視聴時間、視聴ユーザ数、視聴回数の少なくとも一つが向上することが期待される。
・上記実施形態では、モーションデータを、センサユニット24の検出データをアバターオブジェクトに適用したデータとした。これに代えて、モーションデータは、センサユニット24の検出データであってもよいし、検出データを所定のフォーマットにしたがってアバターオブジェクトに適用可能な形式に変換したデータであってもよい。
・上記実施形態では、各チームの評価として、チーム対抗イベントにおいて、4つのチームの勝敗を決定するようにしたが、チームは複数であればよい。また、各チームの評価は勝敗に限定されない。
・上記実施形態では、チーム対抗イベントの報酬は、装着オブジェクトとした。これに代えて、若しくは加えて、ギフトオブジェクト、又は、ジェム、コイン、ポイント等の媒体、報酬の抽選が実行できるガチャチケット、現実世界でのイベント出演権等、動画配信サービスの各要素を勝利チームに属していた配信ユーザに付与するようにしてもよい。イベント出演権で出演できるイベントでは、イベントに参加した時の様子をアバターオブジェクト等で表現した動画を配信することができる。また、動画配信サービス内で利用可能な称号やランク等を勝利チームに属していた配信ユーザに付与するようにしてもよい。
・上記実施形態では、装着オブジェクトは、配信ユーザが選択することによってアバターオブジェクトに装着されるようにした。これに代えて、視聴ユーザが装着オブジェクトを提供した順番に、所定時間だけ、アバターオブジェクトに装着してもよい。
・上記実施形態では、ユーザ装置12には、動画を視聴及び配信するための動画アプリケーションプログラムがインストールされているものとした。これに代えて、動画を視聴するためのアプリケーションプログラムと、動画を配信するためのアプリケーションプログラムとを別のアプリケーションプログラムとしてもよい。動画の視聴のみを行うユーザは、視聴用のアプリケーションプログラムをユーザ装置12にインストールする。動画の配信のみを行うユーザは、配信用のアプリケーションプログラムをユーザ装置12にインストールする。動画の視聴及び配信の両方を行うユーザは、両方のアプリケーションプログラムをユーザ装置12にインストールする。
・サーバ13のストレージ32に格納されるアセットデータ32B、ユーザ管理情報32C、保有リスト情報32D、ギフトオブジェクト情報32E、イベント情報32F等の各種情報は、ユーザ装置12のストレージ22に格納することも可能である。
・サーバ13の配信管理部30A、動画生成部30B、購入処理部30Cの少なくとも一部の機能を、ユーザ装置12のコンピュータプロセッサ20又はその他の1乃至複数のコンピュータが担うようにしてもよい。
・ユーザ装置12のアプリケーション管理部20A、モーションデータ生成部20B、及び表示制御部20Cの少なくとも一部の機能を、サーバ13のコンピュータプロセッサ30又はその他の1乃至複数のコンピュータが担うようにしてもよい。
・上記実施形態では、視聴時間に関する第1の評価軸のパラメータを、視聴時間の平均としてチームを評価した。これに代えて若しくは加えて、チームに属する配信ユーザが配信する動画の視聴時間の累計、すなわちイベント情報32Fの「視聴時間」でチームを評価するようにしてもよい。又は、一日あたりのチームの視聴時間のうち、最も長い視聴時間で、チームを評価するようにしてもよい。要は、動画の視聴時間に関するパラメータであればよい。
・上記実施形態では、配信状況に関する第2の評価軸のパラメータを、配信日数の平均としてチームを評価した。これに代えて若しくは加えて、配信時間の平均、配信時間の最大値等、配信状況を示すものであれば他のパラメータで評価を行ってもよい。
・上記実施形態では、オブジェクトの表示要求に関する第3の評価軸のパラメータを、ギフトオブジェクトに対応する所定のポイントとして評価した。これに代えて若しくは加えて、無償のギフトオブジェクトの表示要求の数、有償のギフトオブジェクトの表示要求の数、例えば装着オブジェクト等の所定のギフトオブジェクトの表示要求の数等、オブジェクトの表示要求に関するものであれば他のパラメータとしてもよい。
・動作検出部、送信部、表示制御部、動画配信部、第1評価部、第2評価部、第3評価部、順位決定部、付与部、オブジェクト表示部、一覧表示部の各々は、サーバ13に設けてもよいし、ユーザ装置12に設けてもよい。
・上記実施形態では、第1の評価軸、第2の評価軸及び第3の評価軸に沿って、チームを評価したが、第1の評価軸及び第2の評価軸のみであってもよい。第1の評価軸及び第2の評価軸で、同じ単位のパラメータを用いる場合、順位に基づくポイントを付与せずとも、例えば視聴時間及び配信時間を合計して、合計値が最も大きいチームを「1位」としてもよい。
・動画に表示される仮想空間は、拡張現実(AR:Augmented Reality)又は複合現実(MR:Mixed Reality)の空間であってもよい。例えば、仮想空間の背景は、ユーザ装置12のカメラが撮影した現実世界の動画であり、この動画にアバターオブジェクトの画像を合成してもよい。-。
・上記実施形態では、ユーザ装置12は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、コンソールゲーム機、ヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルコンピュータ等の情報処理装置とした。これに代えて、ユーザ装置12は、情報処理装置の少なくとも一つと、入力装置及び出力装置から構成されるシステムであってもよい。例えば、ユーザ装置12は、コンピュータプロセッサ20等を備えるコンソールゲーム機と、これと別体に設けられたセンサユニット24、操作部27であるコントローラ、スピーカ25、ディスプレイ28等が相互にデータを送受信可能なシステムであってもよい。また、ユーザ装置12は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置と、これと別体に設けられたセンサユニット24、操作部27であるコントローラ、スピーカ25、ディスプレイ28であるウェアラブルディスプレイ等が相互にデータを送受信可能なシステムであってもよい。又は、配信用のユーザシステムは、動画配信用のスタジオに設けられたシステムであって、情報処理装置、センサユニット24、操作部27、スピーカ25、ディスプレイ28を別体として配設したものであってもよい。
・上記実施形態では、センサユニット24をユーザ装置12側に設けたが、センサユニット24の少なくとも一部を、配信ユーザの身体や、配信ユーザの近傍に設けてもよい。つまり、センサユニット24は、ユーザ装置12と別体であってもよい。例えば、センサユニット24は、赤外線等の検出光を所定間隔で射出する射出部と、配信ユーザの身体に装着され、検出光を受光して検出結果をコンピュータプロセッサ20に送信する受光部とから構成してもよい。又は、センサユニット24は、配信ユーザの身体に装着されたマーカを検出するカメラ等から構成してもよい。
また、上述した実施形態に係るサーバ装置又は端末装置として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又は端末装置の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。
〔付記〕
以下に、本願の親出願の出願当初の特許請求の範囲を付記する。
[1]
一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトを含む動画を複数の視聴ユーザの各々のクライアント装置に配信し、
前記視聴ユーザからの要求に応じて、前記動画に所定のオブジェクトを表示させ、
前記所定のオブジェクトは、前記クライアント装置に表示されたギフトの一覧から前記視聴ユーザにより選択されて表示要求がなされ、
前記ギフトには、第一のギフトおよび特定のイベントに関連付けられる第二のギフトが含まれ、
前記第二のギフトは、
前記配信ユーザに前記特定のイベントが関連付けられていること、および、
当該第二のギフトに設定された期限が有効であること
の条件を満たす場合に前記ギフトの一覧に表示される、情報処理システム。
[2]
前記ギフトには、さらに、所定のイベントに関連付けられる第三のギフトが含まれ、
前記第三のギフトは、
前記配信ユーザに前記特定のイベントを含む所定のイベントの少なくとも一つが関連付けられていること、および、
当該第三のギフトに設定された期限が有効であること
の条件を満たす場合に前記ギフトの一覧に表示されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
[3]
前記第二のギフトは、前記特定のイベントの種類に応じて少なくとも一部が異なることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
[4]
前記第二のギフトは、前記ギフトの一覧に他のギフトと識別可能に表示されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[5]
前記特定のイベントはさらに並列的に開催される複数のチームイベントを含み、
前記ギフトには、さらに、前記チームイベントに関連付けられる第四のギフトが含まれ、
前記第四のギフトは、
前記配信ユーザに前記チームイベントが関連付けられていること、および、
当該第四のギフトに設定された期限が有効であること
の条件を満たす場合に前記ギフトの一覧に表示されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[6]
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記特定のイベントの期間中に前記視聴ユーザにより表示要求がなされた前記第二のギフトの数を前記動画ごとに集計し、
前記集計の結果に基づいて前記チームイベントに関する各チームに所定の報酬を付与することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
[7]
前記ギフトの一覧における前記ギフトは、当該ギフトに関連付けられた優先度に応じて順に表示されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[8]
前記動画には、前記配信ユーザに関連付けられた前記特定のイベントが識別可能に表示されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[9]
前記視聴ユーザと前記配信ユーザとが同一の前記特定のイベントと関連付けられている場合には、前記視聴ユーザおよび前記配信ユーザの少なくとも一方に有利な効果が生じることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[10]
前記視聴ユーザと前記配信ユーザとが同一の前記チームイベントと関連付けられている場合には、前記視聴ユーザおよび前記配信ユーザの少なくとも一方に有利な効果が生じることを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理システム。
[11]
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトを含む動画を複数の視聴ユーザの各々のクライアント装置に配信させるステップと、
前視聴ユーザからの要求に応じて、前記動画に所定のオブジェクトを表示させるステップと、
を実行させ、
前記所定のオブジェクトは、前記クライアント装置に表示されたギフトの一覧から前記視聴ユーザにより選択されて表示要求がなされ、
前記ギフトには、第一のギフトおよび特定のイベントに関連付けられる第二のギフトが含まれ、
前記第二のギフトは、
前記配信ユーザに前記特定のイベントが関連付けられていること、および、
当該第二のギフトに設定された期限が有効であること
の条件を満たす場合に前記ギフトの一覧に表示される、情報処理方法。
[12]
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトを含む動画を複数の視聴ユーザの各々のクライアント装置に配信させる機能と、
前視聴ユーザからの要求に応じて、前記動画に所定のオブジェクトを表示させる機能と、
を実現させ、
前記所定のオブジェクトは、前記クライアント装置に表示されたギフトの一覧から前記視聴ユーザにより選択されて表示要求がなされ、
前記ギフトには、第一のギフトおよび特定のイベントに関連付けられる第二のギフトが含まれ、
前記第二のギフトは、
前記配信ユーザに前記特定のイベントが関連付けられていること、および、
当該第二のギフトに設定された期限が有効であること
の条件を満たす場合に前記ギフトの一覧に表示される、コンピュータプログラム。