JPWO2002027591A1 - エージェントシステム、エージェント売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体 - Google Patents
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Abstract
所望の条件を備えたエージェントとしての電子ペットを手軽に獲得することが可能な新規なエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体を提供する。エージェントシステムは、通信回線網に接続された表示装置を有する少なくとも1つのクライアントコンピュータと、このクライアントコンピュータと通信回線網を介して接続され、エージェント(63)を格納可能なコミュニティ(67)を有する少なくとも1つのサーバコンピュータとからなるエージェントシステムであって、コミュニティ(67)は、エージェント(63)の所有権の移転が可能なエージェントマーケット(65z)を備えている。
Description
技術分野
本発明はエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体に係り、特にエージェントを電子ペットとして表示するので、育成した電子ペットエージェントをコミュニティにおいて移転/交換可能なエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体に関する。
背景技術
オンライン上で、仕事を代行することによって人間関係をシミュレートするコンピュータプログラムである「エージェント」システムが、一般に知られている。
このエージェントシステムは、ユーザの代理人となるエージェントプログラムをコンピュータに常駐させ、事象に応じて起動し、ネットワーク内で目的行動をとるものであり、画面上の文字列と対話するものや、ユーザの代理人としてネットワーク上で作業する自律プログラムであり人手を介さずに自律的に動作する。
例えば、「ある製品がどこにあるか探せ」と命令すると、そのエージェントは、常駐するコンピュータから自動的に、その製品を提供する会社の情報提供サーバにアクセスし、見つからなければ仮想モール等を実現するサーバへアクセスするといったように、通信回線を移動しながら次々と目的とするデータを探しに行くものである。さらに、ネットワーク上を移動しながら作業を行うモバイルエージェント(移動スクリプタ)も知られている。
また、他のエージェントシステムとしては、サーバコンピュータへエージェントプログラムを送り込み、情報探索等のプログラムの実行をサーバコンピュータで行う技術が知られている。この場合、クライアントコンピュータは、サーバコンピュータでなされるプログラム実行処理経過のコントロール及び結果の受け取りを行う。
一方、クライアントコンピュータが、サーバコンピュータから各種アプリケーションプログラムを獲得し、そのアプリケーションを使用した時間に対して課金を行う技術が知られている。
サーバコンピュータへエージェントプログラムを送り込み、情報探索等のプログラムの実行をサーバコンピュータで行う技術の場合には、予め所定能力を備えたエージェントを獲得しておく必要があるが、このように所定能力のあるエージェントについて、ユーザはその所在等を知ることが困難である。
また、ユーザはエージェントについて、常時、同じ能力のエージェントを必要とするのではなく、例えば金融情報に関して詳しいエージェント、政治情勢に関して詳しいエージェント、遊びについて詳しいエージェント、ゲームについて詳しいエージェント等、その時々において、仕事や興味に応じた能力のあるエージェントを必要とするが、このようなエージェントを手軽に確保したりすることは困難である。
また、従来は、ユーザが利用できるのは、特定のソフトウェア会社が開発したエージェントに限定されていたため、エージェントによって実行可能なソフトウェアプログラムは、幾つかのパターンに限定されるだけではなく、エージェントの選択自体が、楽しみに欠けるものである。
発明の開示
本発明は上述した実情に鑑みてなされるものであり、本発明の目的は、所望の条件を備えたエージェントとしての電子ペットを手軽に獲得することが可能な新規なエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、エージェントの育成をビジネスや趣味として行っている種々のブリーダによって育成された多様なエージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体を提供することにある。
また、本発明の目的は、エージェントとしての電子ペットをキャラクタ化した親しみやすい新規なエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係るエージェントシステムは、通信回線網に接続された表示装置を有する少なくとも1つのクライアントコンピュータと、クライアントコンピュータと通信回線網を介して接続され、エージェントを格納可能なコミュニティを有する少なくとも1つのサーバコンピュータとを備える。コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有している。このように、コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有しているため、ソフトウェア会社やブリーダ等にとっては、付加価値の高いエージェントを育成すれば、高く販売することができ、新しいビジネスチャンスを獲得可能である。したがって、エージェントのブリーダやソフトウェア会社等によるエージェントの育成が活性化され、様々な個性を有するエージェントが育成されることとなり、ユーザにとってエージェントの選択肢が広がる。また、ユーザは、個性溢れるエージェントを、楽しみながら選ぶことができるようになる。
このとき、エージェントは、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを有するように構成すると好適である。これにより、マーケットは、取引価値のある有用なエージェントを提供することが可能となる。
また、エージェントは、当該エージェントを電子ペットとして表示装置に表示する電子ペットエージェント表示プログラムを有するように構成すると好適である。これにより、エージェントは、電子ペットとして画面上に表示されるので、ユーザは、エージェントシステムを、楽しみながら利用することが可能となる。
また、所有権の移転は、コミュニティの所有者登録手段で、エージェントの所有者を登録することにより行われると好適である。これにより、エージェントの所有権の移転を行うことが可能となる。
エージェントは、特定の概念で区切られた情報獲得領域に放たれ、情報獲得領域で自律的に収集した情報を蓄積することによりデータベースを構築可能に構成されていると好適である。このように構成することにより、エージェントは、非常に多くの情報の中から、ユーザにとって有用な情報のみを蓄積することが可能となる。すなわち、エージェントは、ランダムに分散する情報の中から情報を収集するのではなく、特定の概念で区切られた情報獲得領域から情報を収集すればよいため、必要な情報を効率よく収集することが可能となる。
エージェントは、所定分野の専門毎に特長付けられていると好適である。このように構成することにより、特定の専門分野に強いエージェントを育成することが可能となり、マーケットは、それぞれの個性を持つ多様なエージェントを提供することが可能となる。つまり、専門分野について多くの知識を持ったエージェントが売買されることとなり、ユーザにとって利用価値の高いエージェントが提供可能となる。
また、本発明に係るエージェント売買方法は、他の情報装置と通信回線網を介して接続したコンピュータにエージェントを格納可能なコミュニティを形成し、コミュニティにエージェントマーケットを形成し、エージェントをコミュニティ内のエージェントマーケットで選択可能な状態として表示し、表示されたエージェントを特定し、この特定に基づいて所有権の移転を行う。このように、本発明に係るエージェント売買方法によれば、コミュニティに形成されたマーケットにおいて、所望のエージェントを特定することにより、所有権の移転が行われるように構成されているので、ユーザは、マーケットの概要を把握することができる。また、エージェント個々の状態等を比較しながら検討できるので、最もニーズに合致したエージェントを確実に特定することが可能となる。
なお、本発明に係るエージェント売買方法では、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムがエージェントとして売買の対象とされる。
また、本発明に係るエージェント売買方法において、エージェントは、電子ペットとして表示する電子ペットエージェント表示プログラムを有する構成とされており、エージェントは、電子ペットというかたちで、それぞれ個性を持って表示される。したがって、マーケットに複数のエージェントが存在しているときでも、エージェント個々の識別が容易となり、ユーザは直感的に自分に必要なエージェントを判別することが可能となる。また、エージェントそれぞれの態様を楽しみながら選択することが可能となる。
また、本発明に係るエージェント売買方法において、所有権の移転は、コミュニティの所有者登録手段によって、エージェントの所有者を登録することにより行われる。所有権の移転により、ユーザは、例えばID番号を登録するだけで、エージェントの所有者となることが可能となるため、所有権の移転を簡単に行うことができる。また、エージェント売買に関するデータを蓄積することができるので、それぞれのエージェントについて売買データを分析することにより、コミュニティの市場傾向を把握することが可能となる。
また、本発明に係る情報提供装置は、他の情報装置と通信回線網を介して接続され、エージェントを格納可能なコミュニティを備える。コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有している。ここで、実施例に基づいて説明すると、情報提供装置としてのサーバコンピュータ1−1は、他の情報装置としてのユーザコンピュータ3−1と通信回線網2を介して接続されている。そして、サーバコンピュータ1−1には、コミュニティ67が設けられている。コミュニティ67には、エージェントマーケット65zが設けられている。エージェントマーケット65zでは、エージェント63の所有権の移転が行われる。なお、エージェント63は、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを有する。また、エージェント63を電子ペットエージェント表示プログラムを有する構成とし、この電子ペットエージェント表示プログラムにより、エージェント63を電子ペットとして、他の情報装置としてのユーザコンピュータ3−1に設けられた表示装置17に表示する。また、所有権の移転は、所有者登録手段としてのエージェント販売情報記憶部69cにより、エージェント63の所有者を登録することにより行われる。なお、情報提供装置としてのサーバコンピュータ1−1において、エージェント63は、特定の概念で区切られた情報獲得領域としてのプレース65a〜65zに放たれ、このプレース65a〜65zで自律的に収集した情報を蓄積することによりデータベースを構築する。また、エージェントは、所定分野の専門毎に特長付けられている。
また、本発明に係るエージェントシステムを実行するためのプログラムは、データ記録媒体に格納されている。プログラムは、コンピュータの所定領域にエージェントを格納可能なコミュニティを形成するステップと、コミュニティにエージェントマーケットを形成するステップと、エージェントがコミュニティ内で選択可能な状態として表示するステップと、表示されたエージェントを特定するステップと、特定したエージェントの所有権移転を行うステップとを有する。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明に係るエージェントシステム、エージェント売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体について、図面を参照しながら説明する。以下の説明では、本発明に係るエージェントシステムについて説明しているが、この説明において、本発明に係る情報提供方法や情報提供装置、これらに関するコンピュータに所定処理を行わせるためのプログラムを格納したデータ記録媒体の処理手順等も、当然含まれることは勿論である。
「エージェント」とは、ある事象が発生すると起動し、自らの持つ知識ベースをもとに、適切な処理を自律的に行うソフトウェアプログラムをいい、電子ペットとして表現される。
本発明に係るエージェントシステムにおいては、「エージェント」は2種類に分類できる。1つは、エージェントの利用者の分身であり、唯一の存在であるエージェントであり、もう1つは、売買の対象となり、利用者は必要に応じて情報端末に呼び出すエージェントである。本明細書においては、前者を「親友エージェント」、後者を「売りエージェント」と呼ぶこととする。
本発明を適用したエージェントシステムの構成を図1、図2に基づいて説明する。図1は、本発明を適用したエージェントシステムの主要構成を示すブロック図である。このエージェントシステムは、図1に示すように、通信回線網2に接続された少なくとも1つのサーバコンピュータ1−1乃至1−3と、サーバコンピュータ1−1乃至1−3と通信回線網2を介して接続された少なくとも1つのユーザコンピュータ3−1乃至3−3とを備える。ここで、ユーザコンピュータ3−1乃至3−3としては、一般的なパーソナルコンピュータだけではなく、情報携帯端末(personal digital assistance:PDA)、携帯電話機等の情報端末装置や、ゲーム機、テレビジョン受信機、各種ビデオ機器等の様々な電子機器が含まれる。なお、この実施例では、ユーザコンピュータ3−1乃至3−3とサーバコンピュータ1−1乃至1−3を通信回線網2に直接接続しているが、その他の手段として、自らパーソナルコンピュータをサーバコンピュータとする構成や、さらに幾つかのサーバコンピュータを介在する構成にしてもよい。
サーバコンピュータ1−1乃至1−3は、各プロバイダが有するサーバコンピュータ等を示す。また、通信回線網2は、インターネット、パーソナルコンピュータ通信、各ネットワーク、ケーブル回線、専用チャンネル等を含み、また有線無線を問わず、パケット通信網も含む。
図2は、ユーザコンピュータ3−1(他ユーザコンピュータ3−2、3−3も同様)のハードウェアの構成を示すブロック図である。ユーザコンピュータ3−1は、データの演算及び制御処理装置としてのCPU11と、記憶装置としてのRAM13、ROM12及びHDD14と、記憶媒体装置19とを備える。CPU11は、ROM12又はHDD14等に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行するようになされている。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等が適宜記憶される。EEPROM10には、端末ID等、電源オフ後も記憶する必要のあるデータ等が記憶される。
入力装置であるキーボード15A、マウス15B、タッチパネル15Cは、CPU11に所定の指令を入力するとき適宜操作される。またマイク16は、音声信号を入力するとき使用される。さらに表示装置17には、所定の画像が出力表示され、スピーカ18からは、所定の音声信号が出力される。
記憶媒体装置19は、外付けハードディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、メモリスティック等により構成され、通信回線網2を介して送信されてきたデータを適宜記憶し、またこれを読み出すことができるようになされている。通信装置20は、通信回線網2に対してデータを送信したり、通信回線網2を介して供給されたデータを受信するようになされている。インターフェースIFは、キーボード15A〜通信装置20等の各周辺装置とCPU11との間に配置され、インターフェース処理を実行する。なお、ここでは、ユーザが使用する情報端末装置としてコンピュータを例にとって説明しているが、他の情報端末装置としては、携帯電話機、PDA、ゲーム機等の種々の電機製品が含まれる。
図1で示すサーバコンピュータ1の構成は省略するが、その構成は基本的にユーザコンピュータ3−1と同様である。特定のサーバコンピュータ1−1の所定領域上には、図3又は図4で示すように、コミュニティ67が設けられている。ここで、本実施形態のコミュニティ67とは、エージェント63を含むクリーチャ64が格納された作業領域であり、区画された複数のプレース65a〜65zと、クリーチャ64のプログラム等を記憶する情報記憶部69とを備えている。
なお、本実施の形態では、コミュニティ67が、単独のサーバコンピュータ1−1に設けられているが、これに限定されず、コミュニティ67を、ある所定概念で特定される空間で仕切られた仮想空間として作ってもよい。
このように所定概念で特定される空間で仕切られた仮想空間の場合には、コミュニティ67は、図4で示すような、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに存在する概念として構成されている。ただし、本実施形態のエージェントシステムを適用するためには、コミュニティ67に存在するエージェント(電子ペット)63の持主が、本実施形態のシステムに参加しており、これらのエージェント63が売買又は交換可能になっていることが条件となる。このため、コミュニティは複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに存在する概念として区切られるが、具体的にエージェント(電子ペット)の存在場所は、サーバコンピュータ1−1〜1−nのいずれかのコンピュータの中に予め設定されることとなる。
クリーチャ64とは、生物を模したプログラムであり、「クライアントコンピュータ」及び「他の情報装置」としてのユーザコンピュータ3−1の表示装置17により、キャラクタとして表示可能な電子ペット表示プログラムを備えている。クリーチャ64はエージェントとして成長することが可能であるが、大抵の場合、初期段階では、エージェントとなっていない未熟な電子ペットとして表示装置17に表示される。
また、クリーチャ64が、どのような状況で、どのように振る舞うか、どのような音(言語)を発するか等についての情報は、コミュニティ67の後述するクリーチャ記憶部69aに蓄積されている。例えば「生活の知恵情報」、「雑学情報」等の一般常識情報や、日付情報等、画面上に現れてくる出現頻度、ユーザに対して行う質問頻度、キャラクタ音声の種類、キャラクタのタイプ(例えば「宇宙人」、「動物」、「植物」、「ロボット」等)等の情報が蓄積されている。そして、これらの情報は、エージェントの利用者であるユーザとのインタラクションを通じ、継続性を持って変化していくことになる。この変化に伴い、クリーチャ64がユーザに提供する情報も変化する。
また、このクリーチャ記憶部69aには、感情、空腹度、好奇心等の内部的なパラメータ(他の電子ペットから分からないもの)や、クリーチャの位置や、向き、色等の外部パラメータ(他の電子ペットから分かるもの)、クリーチャを取り巻く物理的な環境(電子ペット以外のオブジェクト、温度、重力、日付等)からなる環境情報が蓄積されている。
なお、本実施の形態では、クリーチャ記憶部69aに、クリーチャ64の行動等についての情報が格納されているが、クリーチャ64自身が、これらの情報が格納された情報記憶手段を備えるように構成してもよい。
クリーチャ64には、種々のプログラムがあり、クリーチャ64の中には、エージェント(電子ペット)63も含まれる。要するに、「エージェント」とは、クリーチャ64の職業の1つであるということができる。なお、以下の説明においては、「エージェント」と「電子ペット」は同じ意味の言葉として使用する。
クリーチャ64は、一般に、当初はエージェント63として動作しうるデータを持っておらず、コミュニティ67におけるイベントに参加したり、情報を得ることにより、あるいはブリーダである持主に育成されることにより、データやプログラムが蓄積され、エージェント63に成長する。
エージェント63は、幾つかの記憶領域を備えており、そのうちの所定の領域に、種々の処理を実行可能なエージェントプログラムを備えている。実行可能なプログラムは、エージェント63毎に異なる。エージェントは、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを備えている。また、エージェントによっては、画像処理、翻訳処理、音楽圧縮処理、辞書検索処理、地図検索処理、ゲーム処理、電子メール処理、スケジュール管理処理等の処理を行う処理プログラムを備えているものもある。
情報収集処理とは、所定のキーワードに基づき、エージェント63が、通信回線網2に接続されたサーバコンピュータ1−1〜1−nを自律的に渡り歩く等して、所定の情報を収集する処理をいう。この場合は、エージェント63はネットワーク上の検索エンジンとユーザを仲介する役割を有する。
例えば、キーワードが「北海道旅行」であれば、エージェント63は、「北海道」「旅行」というキーワードで検索してヒットするサーバコンピュータに移動又はアクセスし、「北海道旅行」に関する情報を収集する。そして、エージェント63を管理するコンピュータに設けられた記憶領域に、「北海道旅行」に関するデータベースを構築する。このとき、コンピュータに設けられた記憶領域でなく、エージェント63自身が備えるデータベースとして構築するように構成することもできる。また、エージェント63は、ユーザからの命令によって情報収集するだけではなく、ユーザとのインストラクションを通じて得た嗜好情報を考慮し、自律的に情報収集し、ユーザに情報、話題を提供することもある。また、ユーザが興味を示しそうな情報を専門に収集するエージェント(売買の対象となっているかは問わない)を探し出して、ユーザに情報提供することもある。
また、代行処理とは、エージェント63が、情報収集、情報の選別、予約、登録、決済等の一通りの流れ等、ユーザの仕事を代行する処理をいう。例えば、複数の旅行会社が提供する旅行商品の中から、ユーザの嗜好に最も合った旅行商品を選択し、予約、決済を行うようなことをいう。
エージェント63は、ユーザからの仕事の要求情報とユーザ嗜好に関するキーワードに基づき、通信回線網2に接続されたサーバコンピュータ1−1〜1−nを自律的に渡り歩く等して、一通りの代行処理を行う。
なお、エージェント(すなわち電子ペット)63は、クリーチャ64でもあることから、エージェント63が、ユーザコンピュータ3−1の表示装置17でキャラクタとしての外観、言語、行動を表示可能なエージェント表示プログラムも備えていることは当然である。このエージェント表示プログラムは、名称は異なるが、クリーチャ64が備えている表示プログラムに対応するものである。
エージェント63は、それぞれ得意な専門分野を持っており、所定分野、例えば旅行の分野、音楽の分野、語学の分野、科学技術の分野等の専門毎に特長付けられている。この専門分野は、各分野の中で、さらに細分化されていてもよい。例えば、科学技術の分野であれば、情報技術、半導体関係、燃料関係、製薬関係等である。
これにより、例えば旅行関係の情報に強いエージェント、音楽関係の情報に強いエージェント、建築関係の情報に強いエージェント等の様々な特徴のあるエージェント63が存在することとなり、ユーザは、自分の要望に応じて、目的とする分野に強いエージェント63を選択することが可能となる。また、エージェント63は、独立したネットワークアドレス有していることが好ましい。ここで、ネットワークアドレスとは、例えばIP ver.6のIPアドレスのようなものである。エージェント自身がIPアドレスを持てば、それがエージェントを利用するユーザのネットワーク上の現在の住所となりうる。また、IPアドレスによりエージェントを識別することも可能になり、エージェントの売買の際、エージェントの特定に利用することができる。
プレース65a〜65zとは、クリーチャ64の作業領域であり、図3に示すように、カテゴリ毎に区画されている。カテゴリとしては、エージェント63の仕事毎に分かれている。例えば、画像処理プレース65a、翻訳プレース65b、MP3等の音楽圧縮プレース65c、辞書プレース65d、地図検索プレース65e、その他の検索プレース65f、ゲームプレース65gのほか、種々の情報について、情報1プレース65h〜情報nプレース65v等が形成されている。
情報1プレース65h〜情報nプレース65vのカテゴリとしては、例えば車、ドライブルートマップ、国内旅行、海外旅行、スポーツ、音楽等が挙げられる。それぞれのカテゴリには、関連する項目が設定されており、例えば、車についてのプレースでは、カテゴリの関連項目として、車種、ドライブルート、パーツ、メーカ等の項目が挙げられている。1つのカテゴリに対し、当該カテゴリの関連項目へのポインタが登録されている。
また、データ量が少なく、未だエージェント63に成長していないクリーチャ64の領域として、その他プレース65wが形成されている。これらのプレース65a〜65wは、必要に応じてそれぞれさらに内部で細分化されている。また、プレース65は、電子郵便箱65x、カレンダ時計65y、及びエージェントマーケットとしてのマーケット65zを含んでおり、それぞれ、情報伝達、時間管理、エージェント売買管理等を司る作業領域となっている。
エージェントマーケットとしてのマーケット65zは、エージェント63の所有権の移転を行う作業領域である。ユーザコンピュータ3−1の表示装置17には、マーケット65zでエージェント63が、コミュニティ67内で選択可能な状態として表示される。
なお、本実施の形態に係るマーケット65zでは、エージェントの所有権移転の一例として、エージェント63の売買を行うように構成するが、これに限定されず、エージェント63の交換、金銭の授受を伴わない移転を行うように構成してもよい。
コミュニティ67の情報記憶部69は、クリーチャ記憶部69aと、コミュニティ67全体を管理するコミュニティ管理プログラム69bと、エージェント販売情報記憶部69c等から構成される。。クリーチャ記憶部69aには、エージェント63を含むクリーチャ64が格納されている。なお、クリーチャ64の中には、移動可能な移動エージェントのみならず、コミュニティ67に常駐している常駐エージェントも含まれる。
クリーチャ記憶部69aは、RAM等によって構成され、クリーチャテーブルを記憶する。クリーチャテーブルには、エージェント63を含むクリーチャ64の情報が記載されている。
図5は、クリーチャテーブルの具体例を示す図である。クリーチャテーブルは、クリーチャID欄111と、プレース欄112と、エージェント欄113と、エージェント年齢欄114と、クリーチャ生成日欄115と、基本的外観欄116と、売買可否欄117と、売出価格欄118と、持主ID欄120を含んでいる。
クリーチャID欄111には、クリーチャ64のIDが記載されている。クリーチャIDは、エージェント63とクリーチャ64との区別なく付されている。
プレース欄112には、エージェント63を含むクリーチャ64が格納されるプレースが記載されている。エージェント欄113には、そのクリーチャ64がエージェント63かどうかが記載されている。この欄には、エージェントである場合には「1」、エージェントに成長していないクリーチャである場合には「0」が記載される。
エージェント年齢欄114には、クリーチャ64がエージェントである場合に、クリーチャがエージェントに成長してから経過した年月が記載されている。このエージェント年齢は、エージェントの処理プログラムや所有するデータ量が多いか否かを類推する材料とすることができる。すなわち、エージェント毎に個人差はあるが、エージェント年齢が高ければ、所有する処理プログラムやデータ量が多いと類推することができる。
クリーチャ生成日欄115には、エージェント63を含むクリーチャ64が発生した日付が記載されている。基本的外観欄116には、エージェント63の基本的外観のメモリマップ27aにおける番地が記載されている。メモリマップ27aについては、後述する。
売買可否欄117には、エージェント63がエージェントマーケット65zで売りに出されているかが記載されている。この欄には、エージェント63がエージェントマーケット65zで売りに出されている場合には「1」、エージェント63がエージェントマーケット65zで売りに出されていない場合には「0」が記載される。
売出価格欄118には、エージェント63がエージェントマーケット65zで売りに出されている場合の価格が記載されている。持主ID欄120には、エージェント63を含むクリーチャ64の持主であるユーザのIDが記載されている。エージェントシステムの提供者が持主である場合にも、その提供者のIDが記載される。
クリーチャ64の持主には、エージェント63をコミュニティ67のマーケット65zで販売するエージェント販売者も含まれる。ここで、エージェント販売者には、ソフトウェア会社、商社、エージェントのブリーダ等が含まれる。
本発明においてブリーダとは、エージェントを育成する者をいう。これらの者は、趣味で、あるいはビジネスのためにエージェントの育成を行う。ここで、「育成」とは、エージェントを所有又は貸借して、多数の情報を収集し、所望のデータを有するエージェントを作成することをいう。
また、コミュニティ67が、所定概念で特定される仮想空間として、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに渡って設けられているときには、クリーチャテーブルに、エージェント63を含むクリーチャ64の存在する場所へリンクするURLを記載する欄を設けてもよい。
このクリーチャテーブルは、必要に応じて随時書換可能に構成されている。例えば、新たなクリーチャ64をコミュニティ67に格納するとき、エージェント63の所有者(持主)が変わったとき、クリーチャ64が成長してエージェント63になったとき、基本的外観が変更されたとき等は、記録を書き換え、更新する。クリーチャテーブルに記載されるデータは、可変長、固定長のいずれのデータ形式であってもよい。
また、エージェント販売情報記憶部69cには、クリーチャテーブルから、販売されているエージェント63に関する情報を抽出したデータが格納されている。すなわち、クリーチャテーブルの売買可否欄117が「1」と記載されているエージェント63に関する情報(クリーチャID欄111と、プレース欄112と、エージェント年齢欄114と、クリーチャ生成日欄115と、基本的外観欄116と、売出価格欄118と、持主ID欄120)だけが抽出され、この抽出されたデータが格納されている。
エージェント販売情報記憶部69cには、エージェントの販売者が、マーケットの各領域65a〜65wに分類して格納され、それぞれの販売者が販売するエージェント63のID番号とその価格が、販売者毎に分類して登録されている。
ここで、エージェント販売者とは、エージェント63をコミュニティ67のマーケット65zで販売する者をいい、ソフトウェア会社、商社、エージェントのブリーダ等が含まれる。
エージェント販売情報記憶部69cに格納された情報は、検索プログラムにより、キーワード検索可能に構成されている。したがって、1つのキーワードに関する情報が、複数の領域に分かれて格納されている場合であっても、キーワード検索することにより、複数の領域から必要な情報を取り出すことが可能となる。
なお、エージェント販売情報記憶部69cに、販売されるクリーチャ64を抽出することにより、エージェントに成長していないクリーチャ64についても、売買可能としてもよい。
また、エージェント販売情報記憶部69cは、所有者登録手段としての役割を果たすものであり、各エージェント63の持主リストが記憶されている。したがって、マーケット65zにおけるエージェント売買により、各エージェント63の所有権が移転するたびに、エージェントの所有者のIDがエージェント販売情報記憶部69cに記憶される。
コミュニティ管理プログラム69bには、各ユーザコンピュータ3−1からの要求に応じて、サーバコンピュータ1−1とユーザコンピュータ3−1との間で、エージェント63の送受信を司るためのソフトウェアプログラムも含まれている。この機能は、CPU11が当該プログラムを実行することで実現される。
このコミュニティ67は、エージェント63を含むクリーチャ64が格納されているため、当然であるが、このコミュニティ67では、エージェント63相互の情報交換が可能である。
次に、本実施形態のエージェントシステムの一例について、図4を用いてより詳細に説明する。エージェントシステムは、コミュニティ67が形成されたサーバコンピュータ1−1と、ユーザコンピュータ3−1とから構成される。なお、サーバコンピュータとユーザコンピュータは図1で示すように複数存在するが、ここでは便宜上サーバコンピュータ1−1と、ユーザコンピュータ3−1との対応関係において説明する。
ユーザコンピュータ3−1は、エージェント管理プログラム61−1と、ブラウザ62と、ナレッジデータベース26と、電子ペットエージェント63の内部状態、外部状態、環境情報を格納する電子ペット状態量保存部32と、描画システム36と、音声生成システム37と、入力機器38と、出力機器39とを備えたエージェント管理システム3−1aを備えている。
なお、サーバ1−1〜1−nは、エージェント63がユーザコンピュータ3−1側にあり、外部コンピュータを渡り歩いて情報取得する場合の情報提供元としての役割を果たすものである。
情報取得をするとき、エージェント63は、情報通信網2を介して取得したい情報を有するサーバコンピュータ1−nにアクセス又は移動する。取得したい情報を有するサーバコンピュータ1−nを選定するために、エージェント63は、自律的にキーワード検索を行う。このとき、所定のキーワードを用いて検索を行い、ヒットしたサイトにアクセスして情報を収集する。ここで、この所定のキーワードが、「特定の概念」に該当し、所定のキーワードによってヒットしたサイトの集合が、「特定の概念で区切られた空間」に該当する。
ここで、「特定の概念」には、キーワードのほか、情報が分類して整理されているときの分類等が該当する。
エージェント管理プログラム61−1は、ナレッジデータベース26より与えられるエージェント63の知識情報と、電子ペット状態量保存部32に格納されたエージェント63の内部状態、外部状態、環境情報等に基づき、エージェント63の電子ペットとしての意思、行動を制御し、制御結果を電子ペット状態量保存部32に格納する。
上記エージェント管理プログラム61−1により、自律的に行動することが可能なエージェントとしての、また、テレビジョン画面等の表示装置にキャラクタ化された電子ペットとしてのエージェント63が構築される。なお、1つのエージェント管理システム3−1aに対して、制御されるエージェント63は、必ずしも1つとは限らず、複数であってもよい。
エージェント管理プログラム61−1は、情報収集部61−1aと、情報解析部61−1bと、情報提供部61−1cと、エージェント情報交換システム80とを備えている。情報収集部61−1aは、ユーザ情報や、ユーザ向けにテレビジョン放送やラジオ放送等のメディアから選択して収集した情報等の取り込みを行う。なお、取り込まれたユーザ情報や、選択された情報は、後述する取得情報記憶部60−2へ記憶される。
なお、エージェント管理プログラム61−1はHDD14に記憶されており、常時監視プログラムデータをRAM13へ取り込み、CPU11との間において常時監視プログラムとして演算処理を行うように構成されている。
したがって、テレビジョン画面等の表示装置に電子ペットエージェント63が表示されていない状態(エージェント管理プログラムが実行されていない場合)でも、ユーザの実行履歴を常時ログデータとして取得することができる。
情報解析部61−1bは、ユーザ情報に基づいて、ユーザの好みや嗜好の解析を行い、キーワードを生成する。すなわち、情報解析部61−1bは、予めHDD14に記憶されたエージェント管理プログラム61−1のプログラムデータと、ユーザ情報を、RAM13へ取り込み、CPU11との間において演算処理を行うことによって、ユーザ嗜好の解析し、キーワードを生成する。キーワードは、後述するキーワード記憶部30へ記憶される。
キーワードは、キーワード記憶部30からRAM12へ読み込まれ、CPU11との間において演算処理が行われることによって、エージェント63は自律的に、タイムリーな話題について、サーバコンピュータ1−1〜1−nから、ユーザの好みに合った話題を探し出し、ユーザに提供することができる。例えば、接続時における天気予報情報、交通渋滞情報、時事ニュース、芸能ニュース、音楽関係の新譜情報等が挙げられる。
なお、上記のようにエージェント63が自律的に情報を提供する他、ユーザ側で、時間、情報サイトのアドレスを指定しておくことにより、ユーザの指定した内容について、情報を得ることができる。例えば、コンピュータで他の作業をしているときに、その時間帯に行われている野球の結果が気になるときには、野球速報を掲載しているサイトのアドレスと、情報を知りたい時間帯を指定しておく。
そして、エージェント63に「試合の結果を教えてね」等のメッセージを伝えておく。エージェント63は、サーバコンピュータ1−1〜1−nの所定のサイトから、試合結果の情報を拾ってユーザへ報知する。この場合、ユーザコンピュータ3−1の表示装置17の画面の隅に電子ペット(エージェント63)が登場し、「Aチームが1対0で勝った」、「サヨナラゲームだった」等のメッセージを表示する。
あるいは、ニュースサイトからトップニュースを知らせるように指定しておいてもよい。例えば、ニュース速報のサイトから、天候に関する内容をキーワードによる検索で避けた上、「『今日は関東地方で地震がありました。』だそうだよ。」のようなメッセージを、電子ペット(エージェント63)のメッセージとして表示する。これらの会話は、エージェント管理プログラム61−1によって行われる。
情報提供部61−1cは、ユーザのために情報を選別するとともに、コンピュータ内部に記憶されている電子ペットエージェント63の本能、知識等に基づき電子ペットエージェント63の意思、行動を決定し、ユーザに対し、情報を提供するものである。
すなわち、情報提供部61−1cは、サーバコンピュータ1−1〜1−nから、上記生成された検索用キーワードを用いて、ユーザの必要とする可能性の高い情報をキャッチし、その結果得られた情報をユーザに提供する。
なお、情報提供部61−1cは、後述するナレッジデータベース26の共通ルール記憶部27を基にして、電子ペットエージェント63がどのような表情で情報を提示するか、あるいはどのようなコスチュームで情報を提示するかを決定する。
情報提供部61−1cで決定された電子ペットエージェント63の情報提供態様は、後述する電子ペット状態量保存部32に送られ、電子ペット状態量保存部32の内部データを更新する。
また、情報提供部61−1cで決定された情報提供態様は、後述する描画システム36、音声生成システム37に入力され、情報提供部61−1cで決定された情報提供態様に基づいて、電子ペットエージェント63の挙動に伴う映像と音声が生成される(なお表示装置がない場合には、音声出力だけでもよい)。
ナレッジデータベース26は、予めHDD14等の記憶装置に記憶されている。ナレッジデータベース26には、どのような状況で電子ペット(エージェント63)がどのように振る舞うか、どのような音(言語)を発するか等、電子ペット(エージェント63)の生態に関するデータと、ユーザの属性情報と、各種キーワードデータと、ユーザに提供される情報に関するデータ等が格納されている。
ナレッジデータベース26には、サーバ情報記憶部60−1、取得情報記憶部60−2、エージェント記憶部60−3、共通ルール記憶部27、独自ルール記憶部28、属性情報記憶部29、キーワード記憶部30が置かれている。サーバ情報記憶部60−1は、サーバコンピュータ1−1に関する情報を記憶するものである。例えば、エージェント63の送受信によりアクセスしたサーバコンピュータ1−1のアドレスや、コミュニティ67のプレース65領域等の情報資源等を記憶する。
なお、以下に説明する取得情報記憶部60−2、共通ルール記憶部27、独自ルール記憶部28、属性情報記憶部29、キーワード記憶部30への情報の読込と読出は、本実施の形態のエージェント63も行うが、それ以外のユーザコンピュータ3−1に常駐するエージェントや、他の移動エージェントも行う。したがって、これらの取得情報記憶部60−2、共通ルール記憶部27、独自ルール記憶部28、属性情報記憶部29、キーワード記憶部30は、複数のエージェントで共有することとなる。以下、取得情報記憶部60−2、共通ルール記憶部27、独自ルール記憶部28、属性情報記憶部29、キーワード記憶部30の説明は、本実施形態のエージェントのみならず、ユーザコンピュータ3−1に格納されうるすべての電子ペットエージェントに共通するものである。
ナレッジデータベース26は、エージェント管理プログラム61−1の起動とともにRAM13へ読み込まれ、CPU11において演算処理がなされる。これによって、電子ペットエージェント63は、例えば、表示装置においては、動く、表情を変える等のような、アニメーション動画として表示され、ユーザに対し自律的な会話や質問等の「お喋り」を行う(なお表示装置がない場合には、スピーカ等から音により行う)。
電子ペット(エージェント63)のお喋りとしては、一方的に電子ペット(エージェント63)が話しつづける場合や、ユーザからの回答を要求するような質問を行う場合がある。一方的に電子ペット(エージェント63)が話しつづける場合としては、例えば、エージェント管理システム3−1aの起動時に、「こんにちは」、「今日は雨です。傘を忘れないで」等のメッセージ表示が行われる。
上記メッセージ内容は、現在や近い将来あるいは過去のニュース等を含んでおり、取得情報記憶部60−2に予め格納されている情報の他、前述したようにサーバコンピュータ1−1〜1−nや、他のエージェントから入手した情報に基づいて行われる。
また、ユーザからの回答を要求するような質問を行う場合、「スポーツは好き?」、「野球は好き?」等の質問がなされ、その質問に対し、ユーザは、任意に回答する。電子ペットエージェント63の質問に対するユーザからの回答は、後述するように、ユーザ情報として、属性情報記憶部29のユーザプロファイルへ記憶される。
共通ルール記憶部27には、電子ペットエージェント63の本能に相当する共通のデータが格納される。例えば、電子ペットの表情や、身体の動かし方、発声、ユーザや電気機器の動きに対するリアクション等を設定するデータが格納されている。
共通ルール記憶部27には、電子ペットエージェント63の画面上の表示形態を決定するデータに関して、メモリマップ27aが作成されている。メモリマップは、図6に示すように、「基本的外観」「動作」「表現」「表情」等をユーザ使用領域の所定の番地に記録するように構成されている。これらの記録されたアドレスからデータを読み出して、電子ペットエージェント63の基本的外観、表情、コスチューム、身体の動かし方、発声、リアクション等、カテゴリ別の各種態様が表現される。
例えば、電子ペットエージェント63の基本的外観については、基本的外観1として犬、基本的外観2として人間、基本的外観3として仮想動物、基本的外観4として「魚」、基本的外観5として「宇宙人」、基本的外観6として「恐竜」等のデータが記憶されている。
また、電子ペットエージェント63の表情については、表情1として笑顔、表情2として怒った表情、表情3として悲しい表情、表情4として和んだ表情、表情5として感動している表情、表情6として特に感情を表していない表情、表情7としてがっかりした表情等のデータが記憶されている。
また、電子ペットエージェント63の表現であるコスチュームについては、表現1としてビジネススーツを着た状態、表現2としてカメラを持った状態、表現3としてヘッドホーンを着けた状態、表現4としてユニフォームを着用した状態、表現5として食事をしている状態、表現6としてパーソナルコンピュータを持っている状態等、他にも様々な状態を表示するためのデータが記憶されている。 また、電子ペットエージェント63の動作については、動作1として立っている状態、動作2として踊っている状態、動作3として机に向かって作業をしている状態、動作4として音楽の編集をしている状態、動作5として電話で旅行会社等と交渉している状態、動作6としてパーソナルコンピュータに向かいインターネットで検索している状態等、動作を表示するためのデータが記憶されている。
上記メモリマップ27aのデータのうち基本的外観は、エージェント63を電子ペットとして表示するために、エージェント63を画面に表示するたびに選択される。
エージェント63には、所定の基本的外観が対応するように決定される。ただし、エージェント63の基本的外観は、ユーザ又はブリーダが、入力装置から変更することが可能である。
例えば、コミュニティ67では、基本的外観が「魚」に設定され、「魚」の外観で表示されていたエージェント63を購入するときに、ユーザが、このエージェント63の基本的外観を「うさぎ」に変更することが可能である。
また、上記メモリマップ27aのデータのうち動作、表現、表情は、電子ペットエージェント63を画面に表示するときに、電子ペットエージェント63の形態を、表示する状況に合わせたものとするために、エージェント63を表示するたびに選択される。
例えば、所定の言語に対応して、電子ペットエージェント63の表情が予め決められている。例えば、「晴れ」、「祝」、「達成」、「明るい」等の言葉に対しては明るい表情や、積極的な動作をするように設定され、逆に、「雨」「事故」「困る」「怖い」等の言葉に対しては悲しそうな表情や、消極的な動作をするように設定されている(なお表現部として表示ではなくスピーカによる発音の場合には、それぞれ晴れやかな音楽、暗い音楽、雨等の擬似音等と共にメッセージを出すようにしてもよい)。
また、ユーザがコミュニティ67にアクセスした時間が夜であれば、コミュニティ67のエージェント63を、パジャマ姿で表示したり、アクセスした時間が午後3時であれば、リラックスした動作、表情で休憩している状態として表示したりするようにしてもよい。
独自ルール記憶部28には、エージェント管理システム3−1aを動かすユーザ固有のルールが格納される。例えば、電子ペット(エージェント63)が画面上に現れてくる出現頻度、ユーザに対して行う質問頻度、エージェント管理システム3−1aで表示するキャラクタの数、各々のキャラクタ音声の種類、各々のキャラクタのタイプ(例えば「宇宙人」、「動物」、「植物」、「ロボット」等)等が設定される。
また、独自ルール記憶部28には、例えば、電子ペット(エージェント63)がお喋りするときに「吹き出し」を表示するかしないか、吹き出しを表示する場合には文字表示の速度をどのくらいにするか、表示言語や入力言語は何語にするか、音声出力はステレオかモノラルか等、ユーザが使いやすいように個別に設定がなされる。
属性情報記憶部29には、ユーザの属性情報としてユーザプロファイルが記憶される。ユーザプロファイルとしては、ユーザの誕生日や、家族構成、家族の誕生日や、趣味、ライフスタイル等が入力される。
また、属性情報記憶部29に格納される情報としては、上記ユーザプロファイルの他、エージェントからの質問への回答や、通信回線網2を通じて任意のサーバコンピュータ1−n等に接続した際に、アンケート等の入力フォームに入力された入力データ等がある。情報収集部61−1aは、ユーザコンピュータ3−1に入力機器38を介して入力されたこれらの情報を収集して、逐次、属性情報記憶部29に蓄積する。属性情報記憶部29に蓄積される情報容量は、ある所定のサイズを予め設定して、設定容量を超えたら、最新情報を優先的に属性情報記憶部29に記憶しながら、日付の古い情報をオーバーフロー削除するようにする。
ただし、ユーザプロファイルについては、変更されることが少ないため、削除されないように保護をかけておいてもよい。
エージェント63は、属性情報記憶部29に記憶されたこれらの情報を、ユーザ嗜好情報として、利用する。すなわち、これらのユーザ嗜好情報を解析してキーワードや辞書を作成し、このキーワード、辞書に基づいて、自律的に情報収集処理を行う。エージェント63は、この自律的な情報収集処理を常時行う。
なお、上述の独自ルール記憶部28と属性情報記憶部29へのユーザプロファイルの登録については、プログラムのインストール時や、プログラムの初回起動時に行う初期設定時になされる。また、他の情報端末装置を利用して、ユーザの分身である特定のエージェントに対し、自分の嗜好情報を知らせている場合は、そのエージェントを新たな情報端末装置に呼び出すことにより、属性情報記憶部29等へユーザプロファイルを登録させることもできる。
キーワード記憶部30には、予め基本的データとして格納されているキーワードと、エージェント管理プログラム61−1の情報解析部61−1bによって作成されたキーワードが格納される。なお、キーワードをカテゴリ別に分類して記憶させておけば、キーワードの検索を効率的に行うことができ好適である。
取得情報記憶部60−2には、ユーザに提供される情報源が格納されている。例えば、ユーザへの質問、ユーザと会話するときの受け答え、何げない世間話、生活の知恵情報、雑学情報等が格納されている。これらは、電子ペット(エージェント63)が、自律的にコンピューター上に現れて、ユーザに質問したり、「おいしいお茶の入れ方は、…するとよいです。」と表示したり、後述する環境情報記憶部35から得られる日付情報をもとに、「今日は○○大統領の誕生日です。」等のメッセージを表示する際に、元となる情報である。
また、取得情報記憶部60−2には、エージェント管理プログラム61−1の情報収集部61−1aによって、サーバコンピュータ1−1〜1−nの情報から、ユーザ向けに選択して収集された情報も格納される。
つまり、取得情報記憶部60−2は、エージェント63が通信回線網2を介してサーバコンピュータ1−1〜1−nを渡り歩いて自律的に情報収集をしたことにより、ユーザコンピュータ3−1に提供された情報を記憶するものである。また、取得情報記憶部60−2は、エージェント63とは異なる移動又は常駐エージェントが、ユーザコンピュータ3−1に存在する場合に、この他のエージェントが収集した情報も記憶する。また、他の手段により取得した情報も記憶する。
したがって、取得情報記憶部60−2には、エージェント63が取得した情報のみならず、他のエージェントが取得した情報や、複数のエージェント63がユーザコンピュータ3−1に雇用されている場合の各々のエージェント63が取得した情報が記憶される。したがって、複数のエージェントが存在する場合、各々の取得した情報を、取得情報記憶部60−2を介して互いに交換することが可能となる。
電子ペット状態量保存部32には、エージェント63の画面上の表示態様である電子ペットについて、時間経過やイベントの発生等により、逐次移り変わる電子ペットの状態が記憶される。このうち、電子ペットの感情、空腹度、好奇心等の内部的なパラメータ(他の電子ペットから分からないもの)は、内部状態記憶部33に記憶される。
また、電子ペットの位置や、向き、色等の外部パラメータ(他の電子ペットから分かるもの)は、外部状態記憶部34に記憶される。さらに、電子ペットエージェント63を取り巻く物理的な環境を示すパラメータ(電子ペット以外のオブジェクト、天気、温度、重力、日付等)は、環境情報記憶部35に記憶される。
なお、環境情報記憶部35に格納される情報は、サーバコンピュータ1−1〜1−nで得られた内容から取り込まれる。情報としては、例えば、天気情報(雨、晴れ、暑い、寒い等)、時事ニュース(地震があった、大事件があった等)、芸能ニュース(有名タレントが婚約、新譜情報等)、他の電気機器の稼働状態等である。
上記内部状態記憶部33に格納される情報をもとに、電子ペット(エージェント63)が、自律的にコンピュータ上に現れて、「お腹がすいたよ。」と発言したり、環境情報記憶部35に格納される情報をもとに、「今日は雨だから機嫌が悪いんだよ。」、「○○機器の電源が入ったままだよ。」等のメッセージを表現する。
また、上記外部状態記憶部34に格納される情報をもとに、電子ペット(エージェント63)のコスチュームや、態度等の様々な態様が表示される。例えば、「今日は雨が降っている」という情報が、環境情報記憶部35から得られたときは、電子ペット(エージェント63)は、レインコートを着た姿で現れ、しかも、先述したように、内部状態記憶部33に「雨の日は機嫌が悪い」という情報が格納されているので、機嫌の悪い表情をした電子ペット(エージェント63)が表示画面上、音声等により表現される。
これらの表示は、内部状態記憶部33の情報に対応して、既に説明した共通ルール記憶部27に格納されたデータを設定することにより行われる。
エージェント記憶部60−3は、種々の移動エージェント、常駐エージェントを格納している。なお、サーバコンピュータ1−1からユーザコンピュータ3−1に、エージェント63そのものが送信される場合には、エージェント63の各処理プログラムが記憶される。エージェント63が、サーバコンピュータ1−1からユーザコンピュータ3−1に送信される場合としては、ユーザがエージェント63を購入して所有しており、ユーザが、ユーザコンピュータ3−1からサーバコンピュータ1−1に指令を出すことにより、エージェント63が送信される場合がある。
したがって、エージェント記憶部60−3にエージェント63が存在するときには、ユーザコンピュータ3−1上で、エージェント63のプログラムが実行されることとなる。
つまり、エージェント記憶部60−3にエージェント63が存在するときには、ユーザの入力機器38による指示、あるいはユーザコンピュータ3−1のCPU11の指示により、情報収集プログラム、代行プログラム等の実行を行う。また、翻訳、音楽圧縮等の処理が指令された場合には、ユーザコンピュータ3−1でこれらのプログラムを実行する場合もある。
なお、ユーザコンピュータ3−1側から、コミュニティ67で自律的にプログラム処理等をするよう指示された場合には、ユーザコンピュータ3−1からの指示を受けずに、自律的に種々の処理を行う。このとき、ユーザ側で取り込んだユーザの嗜好情報等に基づき、エージェント63自身の判断により、ユーザの嗜好に合う情報等の収集処理等を行う。
入力機器38は、エージェント管理プログラム61−1による処理のため、ユーザが情報を入力するときに用いられるものであり、コンピュータにデータ等を入力する場合に通常使用される、キーボード、マウス、タッチパネル、ジョイスティック、データグローブ等の入力機器、あるいは、FD装置等の外部記憶装置等から構成される。
描画システム36には、エージェント63の画面上の形態である電子ペットの外観、行動、言語の表示データが格納されている。描画システム36は、ナレッジデータベース26に格納された情報に基づきエージェント管理プログラム61−1で作成された電子ペット行動指示信号を受信し、電子ペット(エージェント63)の意思、行動等を表示するための電子ペット画像データを作成し、一時的に保存する。
予め描画システム36に格納された外観、行動、言語の表示データとしては、電子ペット全体像データ、電子ペットの表情データ、コスチュームデータ、手足動作データ、会話にあわせた口動作データ、吹き出し表示データ等がある。
音声生成システム37には、エージェント63の表現形態の1つである音声データが格納されている。音声生成システム37は、ナレッジデータベース26に格納された情報に基づきエージェント管理プログラム61−1で作成された電子ペット行動指示信号を受信し、電子ペットの意思、行動等を表示するための電子ペット音声データを作成し、一時的に保存する。予め描画システム36に格納された音声データとしては、電子ペットの声の高さデータ、会話速度データ、イントネーションデータ等がある。
これらの電子ペットの画像及び音声データは、出力データとして、表示装置、スピーカ等の出力機器39へ出力される。また、予め自動で電話をかけるためのアプリケーションプログラムを、HDDにインストールすることによって、電子ペット(エージェント63)が、ユーザの携帯電話等へ電話をかけてきて、音声によってお喋りをするようにすることができる。
次に、エージェント63が、コミュニティ67やサーバコンピュータ1−1〜1−nに存在する他の移動/常駐エージェントや、ユーザコンピュータ3−1に存在する他の移動エージェント、常駐エージェントとの間で、情報交換を行うエージェント情報交換システムについて、図7のブロック図に基づき説明する。
図7のエージェント情報交換システム80は、各サーバコンピュータ1−1〜1−n、ユーザコンピュータ3−1〜3−n等エージェントが存在する環境に搭載されたシステムであり、エージェント間の情報交換を司る役割を果たす。エージェントは、このシステムの存在により、情報交換を行うことが可能となる。図7のエージェント情報交換システム80は、ユーザコンピュータ3−1では、エージェント管理プログラム61−1内に備えられている。
エージェント63は、該当するサーバコンピュータ又はユーザコンピュータに送られてきた移動エージェント、若しくは該当するサーバコンピュータ又はユーザコンピュータに常駐している常駐エージェントである。このエージェント63は、メッセージパケットを送り出し、あるいは受領することによって、エージェント情報交換システム80によって対話が成立する。
ここで、メッセージパケットには、メッセージタイプ、メッセージの送出元アドレス、メッセージの受け取り先アドレス、質問と回答と結び付けるための会話(質問/回答)ID、使用する言語を特定するための言語タイプ情報、エージェントの情報収集プログラム、代行プログラム等のプログラムの種類を特定するプログラム種類特定情報、送受信される情報の具体的内容であるコンテンツ等が含まれている。このコンテンツには、他のプレースに移動した後にインストラクションを形成するためのソフトウェアも含む。
情報送受信コンポーネント80−1は、エージェント63や既存システム、ネットワークから送付されるメッセージを受領し、また、メッセージをこれらエージェント63や既存システム、ネットワークに送信するためのコンポーネントである。
会話スレッド制御部80−2は、エージェント63等と対話する各会話に対応する会話スレッド80−8を管理し、会話の流れに応じて適切なスレッドを生成し、あるいは既に生成されたスレッドに処理を移すコンポーネントである。この会話スレッド80−8は複数生成し、複数のエージェントと並列非同期で会話を行うように構成してもよい。
メッセージ記憶部80−3は、会話を記憶するコンポーネントである。会話内容監視部80−5は、メッセージ記憶部80−3に格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシーチェックを行うコンポーネントである。
言語翻訳部80−6は、会話に使われている言語を必要に応じて他の言語に翻訳するコンポーネントである。また、インタプリタ80−7は、会話の内容を理解し実行するコンポーネントである。
次に図7の実線矢印を参照して、各コンポーネントの発話時の動作状態を説明する。エージェント63は、エージェント情報交換システム80に対し、メッセージパケットを送出する。メッセージパケットを受領したエージェント情報交換システム80は、このメッセージパケットが発話のためのメッセージパケットか、受話のためのメッセージパケットかを判断する。発話のためのメッセージパケットであると判断した場合には、会話スレッド制御部80−2に処理を依頼する。
会話スレッド制御部80−2は、メッセージパケットに含まれる回答IDを参照し、既に会話スレッドが生成されている場合には、対応する会話スレッド80−8に処理を移す。新たな会話であると判断した場合には、会話スレッド80−8を新たに生成し、IDジェネレータ80−4に新たな会話IDの割りふりを会話スレッド80−8を介して指示し、処理を会話スレッド80−8に移す。
メッセージ記憶部80−3は、会話スレッド80−8に送られたメッセージパケットを記憶する。
会話内容監視部80−5は、メッセージパケットを受け、メッセージログに格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシーチェックを行う。会話が成立していない場合には、エラーと判断し、メッセージパケットに対し”error”のメッセージパケットを送付する等の処理を行う。
会話として成立すると判断された場合、メッセージバケットは、会話スレッド80−8からプロトコルマネジャ80−9を介して指定された他のエージェント(ノード)に対し送信される。このとき、プロトコルマネジャ80−9は、メッセージパケットを、送信先に応じたプロトコルに変換する。
送信は、同じコミュニティ67、ユーザコンピュータ3−1〜3−n内の送信、ネットワークを介した他のコンピュータへの送信のいずれでもよい。
次に図7の点線矢印を参照して、この送出されたメッセージパケットを受領した他のキャラクタ(ノード)における各コンポーネントの動作状態を説明する。
プロトコルマネジャ80−9からメッセージパケットを受領した情報送受信コンポーネント80−1は、このメッセージパケットが発話のためのメッセージパケットか、受話のためのメッセージパケットかを判断する。受話のためのメッセージパケットであると判断した場合には、会話スレッド制御部80−2に処理を依頼する。
会話スレッド制御部80−2は、メッセージパケットに含まれる回答IDを参照し、既に会話スレッドが生成されている場合には、対応する会話スレッド80−8に処理を移す。新たな会話であると判断した場合には、会話スレッド80−8を新たに生成し、IDジェネレータ80−4に新たな会話IDの割りふりを会話スレッド80−8を介して指示し、処理を会話スレッド80−8に移す。
メッセージ記憶部80−3は、会話スレッド80−8に送られたメッセージパケットを記憶する。
会話内容監視部80−5は、メッセージパケットを受け、メッセージ記憶部80−3に格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシーチェックを行う。会話が成立していない場合には、エラーと判断し、メッセージパケットに対し”error”のメッセージパケットを送付する等の処理を行う。
会話として成立すると判断された場合、会話スレッド80−8は、インタプリタ80−7に処理を移す。もし、受領したメッセージパケットの言語タイプ、プログラム種類特定情報等に対応するインタプリタ80−7が登録されている場合には、そのインタプリタ80−7を使用してコンテンツの解釈を行う。受領したメッセージパケットの言語タイプ、プログラム種類特定情報等に対応するインタプリタが登録されていない場合、システムがアクセス可能なインタプリタライブラリにその組み合わせに対応するインタプリタが存在するか否かを判断する。
インタプリタが存在しない場合には、処理不能として処理する。アクセス可能なインタプリタライブラリにその組み合わせに対応するインタプリタが存在した場合には、そのインタプリタ80−7を登録し、そのインタプリタ80−7を使用してコンテンツの解釈を行う。このとき、必要に応じて、言語翻訳部80−6により、メッセージパケットの翻訳を行う。
インタプリタ80−7の解釈した結果は、エージェント63に伝達され、エージェント63は、コンテンツに記載されたインストラクションの内容に応じた処理を行う。例えば、受信したメッセージが、情報の発信を要求するものであれば、要求された情報を発信する。会話スレッド80−8は、次のメッセージパケットを受領するまで待機する。
このようにして、エージェント63と、コミュニティ67やサーバコンピュータ1−1〜1−nに存在する他の移動エージェント、常駐エージェントや、ユーザコンピュータ3−1に存在する他の移動エージェント、常駐エージェントとの間の情報交換が可能となる。
また、情報交換の相手は、エージェントに限定されず、例えば、ユーザコンピュータ3−1の不図示の電子ペット状態量保存部や、ナレッジデータベース26に含まれる不図示の情報記憶部との間で、図7の流れにより、情報を交換することも可能である。これにより、移動エージェントがユーザコンピュータ1−1に情報を残しておき、他のエージェントがその情報を利用するというような情報交換も可能となる。
なお、エージェント間の情報交換は、上述したシステムに限定されず、メソッド呼び出し(サブルーチンコール)、(メッセージパッシング)等により行ってもよい。
ここで、本実施形態のエージェントシステムに係るプログラムについて説明する。プログラムは、サーバコンピュータ1−1側において図8乃至図12に示す各処理を行い、エージェントシステムを実現させるものである。
プログラムは、HDDやCD−ROM等のデータ記録媒体に格納されており、このデータ記録媒体からCPU等の制御装置に読み込まれ、所定の処理が行われるように構成されている。
本実施形態のエージェントシステムに係るプログラム処理の概略について、図8に基づき説明する。先ず、エージェント63を格納可能な所定領域としてコミュニティ67を、サーバコンピュータ1−1のHDD内に形成する処理が行われる(処理101)。この処理は、具体的には、図9に示すコミュニティ形成プログラム処理(A)により行われる。
コミュニティ67は、単独のサーバコンピュータ1−1に設けてもよいし、あるいは、所定概念で特定される仮想空間として、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに渡って設けてもよい。
コミュニティ67が設けられると、コミュニティ67にエージェントマーケット65zを形成する処理が行われる(処理102)。この処理では、まずエージェントマーケット65zの領域が、コミュニティ67に形成される。次に、図5のクリーチャテーブルから、売買の対象となっているエージェント63を抽出するエージェント抽出処理が行われる。次に、コミュニティ67の情報記憶部69に、販売エージェント保存部を形成し、この販売エージェント保存部に、抽出されたエージェントと、抽出されたエージェントに対応するクリーチャテーブルのデータを保存する保存処理が行われる。
次に、エージェントマーケット65zが画面上に表示されるようにする処理が、行われる(処理103)。この処理では、まず、エージェントマーケットビル91画像を含むコミュニティ67の街画面データを作成し、このデータを、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。エージェントマーケット65z店内画面データを作成し、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。
次いで、コミュニティ67の街画面データ中のエージェントマーケットビル91画像データに、エージェントマーケット65z店内画面データへのポインタを登録する。
次いで、コミュニティ67の街画面データと、エージェントマーケット65z店内画面データとを表示可能なコミュニティ管理プログラム69bを作成し、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。
この処理103により、画面上に、コミュニティ67の街並みと、コミュニティ67の街中で活動するエージェント63及びクリーチャ64と、エージェントマーケット65z店内風景とが表示可能となる。
次いで、エージェントマーケット65zが画面上に表示されると、エージェント63を、エージェントマーケット65zで、選択可能な状態として表示する処理が行われる(処理104)。
ここで、選択可能な状態とは、例えば、販売されるエージェント63のプログラム処理内容、機能等の内容を、テキスト形式でリスト表示する状態である。その他、エージェントマーケット65zの店内画面で、エージェント63の表示態様である電子ペット画像部分をクリックすることにより選択可能としてもよい。
この処理としては、まず、販売されるエージェント63の内容を画面に表示するための書式データを作成し、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。
次に、販売されているエージェント63群を抽出するための販売エージェント抽出プログラムを作成し、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。この抽出プログラムは、図5に示すクリーチャテーブルの売買可否欄117、持主ID等を検索することにより、販売されているエージェント63群を抽出するプログラムとして作成される。
抽出プログラムは、販売されているエージェント63すべてを抽出する機能、エージェント63の処理プログラムの内容毎に抽出する機能、エージェント63の類似する外観毎に抽出する機能等、種々の機能を有するプログラムとするとよい。この処理104により、ユーザは、所望するプログラムや外観を有するエージェント63を探し出し、選択することが可能となる。
その後、ユーザの指示により、エージェント63を特定する処理が行われる(処理105)。この処理は、ユーザが、画面上に内容が表示された複数のエージェント63のうち、所定のエージェント63を選択する処理を行ったことに対応し、この所定のエージェント63を特定することにより行われる。
次いで、特定されたエージェント63の所有権を移転する処理が行われる(処理106)。この処理106は、具体的には、後述する図10,11の電子ペットエージェント所有者登録プログラムの処理(B)により行われる。その後、本実施形態のエージェントシステムに係るプログラム処理を終了する。
次に、処理101に係るコミュニティ形成プログラム処理(A)の処理を図9を参照して説明する。この処理では、まずサーバコンピュータ1−1の記憶領域内に、コミュニティ67の領域が形成される(ステップS1)。記憶領域としては、例えば、ハードディスク等を用いることができる。
次に、このコミュニティ67の領域が、65a〜65wのプレース(番地)に分割される(ステップS2)。次いで、この分割された65a〜65wのプレース(番地)に、それぞれ画像処理、翻訳等の分野カテゴリが付与される(ステップS3)。これにより、各プレースが、各分野毎のデータ群とされる。
次いで、図5に示すクリーチャテーブルを作成する(ステップS4)。このクリーチャテーブルは、クリーチャに関するデータと、クリーチャとプレースとを関連付けるデータとを含むものである。
次いで、コミュニティ67に情報記憶部69を形成し、この情報記憶部69に、クリーチャ及びクリーチャテーブルを保存する(ステップS5)。その後、処理を終了する。
なお、このクリーチャテーブルは、必要に応じて随時情報を書き換え、更新する。例えば、新たなクリーチャ64をコミュニティ67に格納するときには、新たなクリーチャ64のデータを追加して更新する。また、クリーチャ64が成長してエージェント63に進化したときや、エージェント63が売買されて所有者が変わったとき等にも、データの更新を行う。
次に、図10,11に基づき、処理106に係る電子ペットエージェント所有者登録プログラムの処理(B)を説明する。エージェントの所有権を移転するために、コミュニティ67には、エージェント所有者登録プログラムが設けられている。エージェント所有者登録プログラムにより、次の各処理が行われる。
この処理では、まず、上述の処理105で特定されたエージェント63について、基本的外観を設定するかが判定される(ステップS11)。ユーザが、エージェントの基本的外観を設定する旨入力する等により、エージェントの基本的外観を設定する場合には(ステップS11;Yes)、エージェントの基本的外観設定処理が行われる(ステップS12)。
エージェントの基本的外観設定処理としては、具体的には、まず、特定されたエージェント63の基本的外観設定画面を表示する。この画面上で、エージェント63の購買を希望するユーザが、基本的外観を設定する。この基本的外観の設定は、エージェント63に予め設定された外観のまま設定してもよいし、エージェント63に予め設定された外観とは異なる外観として設定してもよい。
すなわち、ユーザがエージェントマーケット65zでエージェント63を選択したときには、エージェント63は、所定の基本的外観を備えているが、このステップS12では、外観を変更することも、変更しないことも可能である。例えば、予め設定された外観が「魚」である場合に、基本的外観を「魚」として設定してもよいし、「うさぎ」に変更してもよい。エージェントの基本的外観設定処理が完了した後、エージェントの内容設定が完了しているが判定される(ステップS13)。
エージェントの基本的外観を設定しない場合には(ステップS11;No)、エージェントの内容設定が完了しているか判定される(ステップS13)。
ステップS13では、例えば、ステップS14,S15からステップS11に戻った場合等、エージェントの内容設定が完了している場合には(ステップS13;Yes)、基本的外観の設定が既に完了しているか判定される(ステップS17)。既にステップS12で基本的外観の設定が完了している場合には(ステップS17;Yes)、エージェントの基本的外観及び内容が保存される(ステップS16)。
ステップS17で基本的外観の設定が完了していないと判定されたときには(ステップS17;No)、ユーザが、エージェント63の外観は何でもよいと考えているとして、エージェント63が予め備えていた基本的外観を付与する(ステップS18)。その後、エージェントの基本的外観及び内容が保存される(ステップS16)。
エージェントの内容設定が完了していない場合には(ステップS13;No)、エージェントの内容設定処理を行う(ステップS14)。ここで、エージェントの内容とは、エージェント63の備えている処理プログラムの処理速度、精度、使用言語(日本語、英語、仏語、中国語等)等の詳細設定内容や、エージェント63が検索プログラムを備えている場合の検索キーワード等の内容等をいう。また、エージェント63が、複数の処理プログラムを備えている場合には、いずれかのプログラムの処理を優先して行うように設定する内容も含む。
エージェントの内容設定処理としては、具体的には、まず、特定されたエージェント63の内容設定画面を表示する。この画面上で、エージェント63の購買を希望するユーザが、エージェントの内容を設定する。
次いで、エージェントの基本的外観の設定が完了しているか判定される(ステップS15)。基本的外観の設定が完了している場合には(ステップS15;Yes)、エージェント63の基本的外観及び内容の設定が完了したものとして、エージェントの基本的外観及び内容の設定内容が保存される(ステップS16)。
基本的外観の設定が完了していない場合には(ステップS15;No)、ステップS11に戻り、エージェントの基本的外観を設定するか判定される(ステップS11)。
なお、未だステップS12で基本的外観を設定されていない場合には、ステップS15からステップS11に戻り、再び基本的外観を設定する機会が与えられる。ここで基本的外観設定が行われない場合は、内容設定が既に終わっていることから、ステップS13からステップS17,S18に進み、予めエージェント63が備えていた外観がそのまま付与されることとなる。ステップS16の後は、図11のステップS19に進む。
エージェントの基本的外観及び内容が保存されると、図15に示すエージェント購入画面が表示される(ステップS19)。次に、このエージェント購入画面に、エージェント所有権移転のために最低限必要なユーザ情報が入力されたか判定される(ステップS20)。ここでは、所有権移転のために最低限必要なユーザ情報として、ユーザID96b、決済方法96f、銀行名96g、口座番号96h、パスワード96iを入力されたか判定される。購入画面96には、ユーザ氏名96c、ユーザ住所96d、ユーザ電話番号96e記載欄等があるが、これらの記載欄は、必須記載欄ではなく、入力されなくても処理されるように構成される。
必要なユーザ情報が入力された場合(ステップS20;Yes)、ステップS21へ移行する。必要なユーザ情報が入力されなかった場合(ステップS20;No)、所定時間、例えば、15分が経過したかが判定される(ステップS25)。
所定時間が経過した場合(ステップS25;Yes)、購入取消ボタン96mが押される等、購入中止するかが判定される(ステップS26)。購入中止すると判定された場合(ステップS26;Yes)、ステップS16で保存された情報が削除された後(ステップS29)、処理を終了する。
購入中止しないと判定された場合(ステップS26;No)、ステップS20に戻り、必要なユーザ情報の入力が完了したか判定される(ステップS20)。すなわち、所定時間が経過した後は、ユーザ情報入力が完了するか、購入中止すると判定されるまで、ステップS20とステップS25とを繰り返す。
ステップS25で所定時間が経過していない場合(ステップS25;No)、ステップS20に戻り、必要なユーザ情報の入力が完了したか判定される(ステップS20)。すなわち、所定時間が経過するまでは、ユーザ情報入力が完了するまで、ステップS20とステップS25とを繰り返す。
ステップS20でユーザ情報入力が完了と判断されると、購入ボタン96kが押されたかが判定される(ステップS21)。購入ボタンが押された場合(ステップS21;Yes)、ステップS22へ移行する。購入ボタンが押されない場合(ステップS21;No)、所定時間、例えば、15分が経過したかが判定される(ステップS27)。
所定時間が経過した場合(ステップS27;Yes)、購入取消ボタン96mが押される等により、購入中止されたかどうか判定される(ステップS28)。
購入中止したと判定された場合(ステップS28;Yes)、ステップS16で保存された情報を削除した後(ステップS29)、処理を終了する。
購入中止しないと判定された場合(ステップS28;No)、ステップS21に戻り、購入ボタンが押されたか判定される(ステップS21)。すなわち、所定時間が経過した後は、購入ボタンが押されるか、購入中止したと判定されるまで、ステップS21とステップS28とを繰り返す。
購入ボタンが押されると(ステップS21;Yes)、ユーザをエージェント所有者として登録する(ステップS22)。次いで、エージェント購入画面で入力された決済方法による決済処理手続を行う(ステップS23)。本実施の形態では、オンラインバンキングによる同時決済を行う。したがって、ステップS23で決済処理手続を行うと、即時に、エージェントの売主側口座に代金が入金される。
その後、エージェントのユーザへの引き渡しを行う(ステップS24)。これにより、エージェントを、ユーザが使用できるようになる。その後、処理を終了する。
なお、本実施の形態では、オンラインバンキングにより同時決済を行っているが、クレジットカードによる決済や、銀行口座への振込、振替等によって決済を行ってもよい。振込、振替の場合には、決済処理手続を行ってから、エージェント売主側に代金が入金されるまでに、数日かかる場合があるが、この場合には、入金を確認してからエージェントの引き渡しを行うとよい。
上述の実施例では、ユーザ自らがエージェントマーケットでエージェントを選択して購入する方法を説明したが、ユーザの分身である「親友エージェント」を介して、「売りエージェント」を売買する方法でもよい。例えば、ユーザは、親友エージェントに対し、「お小遣いを上げる」コマンドによりある金額を渡しておき、親友エージェントが売買対象となっている「売りエージェント」を探して、売りエージェントの金額が親友エージェントの所持している金額より安ければ、その売りエージェントを購入することができるというものである。いわゆるプリペードカードのようなもので、子供が高額なエージェントを購入しないための制限にもなる。
この処理を図21を用いて具体的に説明する。ユーザは情報端末214に親友エージェント215を呼び出し、「お小遣いを上げる」コマンドにより5000円を親友エージェントに渡す。このコマンド処理により、サーバコンピュータ210内の課金処理部211は、オンラインバンキングによる同時決済処理等を行い、その後、当該ユーザに割り当てられている金銭管理領域213に「5000円」と記憶させる。この状態で、親友エージェントは、5000円以下の買い物ができることになり、エージェントの利用者の嗜好に合った「売りエージェント」をネットワーク上又はエージェントマーケット212で探し出して購入し、ユーザの情報端末214に派遣させることができる。
次に、オークションにより、売りエージェントを購入する方法を説明する。説明を容易にするため、当該売りエージェントは、唯一のものであり、同時に複数の利用者が利用することはできないとする。この場合、売りエージェントを利用したいユーザは、エージェントマーケットにアクセスし、利用を開始したい時間と返却予定時間を記入しておく。他にこの売りエージェントを同時刻に利用したい人がいない場合は、所定の固定料金を支払ってこのエージェントを利用できることになる。もし、他に同時刻に利用したい人がいれば、オークション方式で、自らが支払う金額を登録し、最高金額を提示した人が、このエージェントを利用する権利を獲得する。売りエージェントにIP ver.6のIPアドレスのようなネットワークアドレスがアサインされている場合は、当該売りエージェントの所有者が、購入者に直接メッセージを送ることもできる。その売りエージェントが、例えばアイドル歌手の分身であった場合は、アイドル歌手とチャットやインスタントメッセージなどができることも可能である。このような特典があれば、売りエージェントの付加価値が上がり、オークションで高額が提示され、売りエージェントの所有者の利益が増すことになる。
次に、図12に基づき、ブリーダがエージェントを育成するときのエージェント育成処理(D)について説明する。コミュニティ67のエージェントマーケット65zに格納されるエージェントを育成するために、エージェントにはエージェント育成プログラムが設けられている。エージェント育成プログラムにより、次の各処理が行われる。
プログラムの処理として、先ず、エージェントを放つための情報獲得領域を区切る特定の概念の情報が与えられたかが判定される(ステップS31)。この特定の概念の情報は、エージェントを育成するブリーダのコンピュータの入力装置から、キーワードを入力することにより与えられる。
特定の概念の情報が与えられた場合(ステップS31;Yes)、エージェントを特定の概念で区切られた情報獲得領域に放つ処理が行われる(ステップS32)。「特定の概念で区切られた情報獲得領域」とは、本実施の形態では、ブリーダが入力したキーワードを用いた検索によってヒットしたサイトの集合であり、通常は、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに渡って形成される。これらのサイトの集合領域に、エージェントを放つ。
特定の概念の情報が与えられていない場合(ステップS31;No)、所定時間、例えば15分が経過したか判定される(ステップS38)。所定時間が経過していない場合には(ステップS38;No)、ステップS31に戻る。すなわち、所定時間が経過するまで、ステップS31を繰り返す。所定時間が経過した場合には(ステップS38;Yes)、自動的に処理を終了する。
ステップS32で、エージェントが、特定の概念で区切られた情報獲得領域に放たれると、エージェントが情報獲得領域で自律的に情報を収集する処理が行われる(ステップS33)。すなわち、エージェントは、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nを渡り歩きながら、特定の概念で区切られた情報獲得領域で、自律的に情報収集する。
このとき、エージェントは、ステップS31でユーザ側から与えられたキーワード等の特定の概念のみでなく、属性情報記憶部29のユーザプロファイルに記憶されたユーザ情報から、独自にキーワードを作成し、このキーワードも補足的に用いて情報収集を行う。これにより、ステップS31で与えられたキーワードのみに基づき情報収集する場合よりも、ユーザの要望に近い情報を取得することが可能となる。
次に、収集した情報の中から、不要な情報を選択し、選択した不要な情報を廃棄する(ステップS34)。これにより、必要な情報の割合が高く、コンパクトなデータベースの構築が可能となる。不要な情報の選定は、ステップS31でユーザ側から与えられたキーワード等の特定の概念のみでなく、属性情報記憶部29に記憶されたユーザ情報から作成したキーワードも用いて行う。
その後、ステップS31で与えられた特定の概念に関する情報のデータベースが、既に存在するかが判定される(ステップS35)。特定の概念に関する情報のデータベースが既に存在する場合には(ステップS35;Yes)、ステップS33,S34で収集した情報をデータベースに追加し、データベースのデータ更新及び保存する処理が行われる(ステップS37)。その後、処理を終了する。
特定の概念に関する情報のデータベースが存在しない場合には(ステップS35;No)、ステップS33,S34で収集した情報を蓄積することにより、データベースを構築し、保存する処理が行われる(ステップS36)。その後、処理を終了する。
次に、本実施形態のエージェントシステムの動作について説明する。図13はコミュニティサイトの画面を示す図であり、図14はエージェントの紹介の画面を示す図であり、エージェント63を電子ペットエージェントシステムの提供会社から、所有権移転の一形態である購入を行う手続画面を示している。
コミュニティ67には、プレース65毎に区画されて、複数のクリーチャ64が存在している。ユーザコンピュータ3−1から通信回線網2を介してサーバコンピュータ1−1にアクセスしたユーザは、サーバコンピュータ1−1の図13に示すコミュニティサイト画面90で、コミュニティ67中のクリーチャ64を見ることができる。コミュニティサイト画面90上では、コミュニティ67は区画された街として表示され、クリーチャ64は、種々の形態のキャラクタとして表示されている。コミュニティサイト画面90で、ユーザは、クリーチャ64やエージェント63同士が会話している様子等、様々なイベントを見ることができる。
また、サーバコンピュータ1−1は、エージェント紹介ページ95を備えており、このエージェント紹介ページ95では、コミュニティ67中で、サーバの提供会社が販売するエージェント63について、ID番号95a、プログラム内容95b、特性95c、外観95d、所有者有無等を表示する。図14のエージェント紹介ページ95では、特性95c、外観95dは、クリックするボタンが設けられており、このボタンをクリックすることにより、詳細を表示するページに移行するようになっている。
ユーザは、このエージェント紹介ページ95にアクセスし、購入したいエージェント63を選択することができる。エージェント63を特定したら、ユーザは、エージェント紹介ページ95内の購入ボタン95eをクリックする。これにより、図15のエージェント購入ページ96が表示されるので、符号961に表示されたエージェント価格を確認し、ユーザコンピュータ3−1のID番号96b、ユーザの氏名、住所、電話番号等の個人情報96c〜96e、決済方法96f、パスワード96i、有効期限96j等を入力し、購入ボタン96kをクリックする。これにより、ユーザによるエージェント購入が行われる。このように、エージェント購入ページ96により、エージェントの所有者を登録する所有者登録が行われる。
そして、所有権者登録が終了すると、エージェント紹介ページ95に戻る。このとき選定したボタンは色が変わり、各ボタンを再度クリックすると、選択内容が表示される。このようにしてエージェントを確定した後、エージェント紹介ページ95の「次ページへ」ボタン95fをクリックする。
なお、ユーザは、このエージェント購入で、電子ペットエージェントシステムを提供している法人、団体、個人等から、電子ペットエージェントを買い取る。購入費用の決済方法は、オンラインバンキング、銀行振込、銀行振替、クレジットカード決済等、いかなる方法を用いてもよい。
また、売価は、電子ペットエージェント11つ毎に決めてもよいし、電子ペットエージェントの処理能力、あるいはクリック数や第三者の評価等の人気の度合によって決めてもよい。また、ホームページ上でオークションを行って決めてもよい。
上記所有者登録の後、オンラインバンキングによる同時決済が行われる。エージェント63の販売者側に、代金が支払われた後、エージェント63の購入者(新しい所有者)は、エージェント63を使用することが可能となる。
エージェント紹介ページ95の「次ページへ」ボタン95fをクリックすると、図16に示すエージェント設定ページ97が開き、初期設定を行う。
初期設定では、エージェント63に関して、購入時期の入力ボックス97a(何年何月何日から)、会話スピードの選定97c、声の高さの選定97d、言語のプルダウン選択メニュー97e、性別の選択ボックス97f、キャラクタ名の入力ボックス97g、ユーザ名の入力ボックス97h等各種の設定によりエージェント63の微調整等を行う。
このエージェント設定ページは、購入した後販売するまでであれば、パスワードで本人確認ができる限りいつでもアクセス可能であり、初期設定値は、いつでも変更可能である。
図17はエージェントマーケット画面を示す図であり、図18はエージェント売買情報画面を示す図であり、コミュニティ67に設けられたマーケット65zで、他のブリーダから、エージェント63について、所有権移転の一形態である購入を行う場合を説明する図である。
ユーザコンピュータ3−1側からコミュニティ67にアクセスしたユーザが、図13のコミュニティサイト画面中のペットマーケット91に入ると、図17のマーケット画面92に切り換わる。
図17のマーケット画面92では、各ブリーダや買取業者のオフィス92a〜92cが区画されて表示される。その中から、ユーザが見たいと思うブリーダのオフィス92aの各エージェント63のかご92dの前に、カーソル又はユーザの目となるエージェント63aを持っていくと、画面の左下に、かご92d内のエージェント63の詳細な情報を見るかどうかを聞く画面92eが現れる。画面92eには、情報を見るかどうかを、「はい」「いいえ」で選択するためのボタンが設けられている。画面92eで、見ることを意味する「はい」を選択すると、図18に示すブリーダ毎のエージェント情報画面93が表示される。
ブリーダのエージェント情報画面93は、各ブリーダの責任により作られているページである。その一例としては、図18のエージェント情報画面93のように、各エージェント63の処理プログラムの内容93a、ID番号93b、外観93c、特性93d、購入ボタン93e、価格93f等が表示される。外観ボタン93hをクリックすると各エージェント63の外観が、特性詳細表示ボタン93dをクリックすると各エージェントの特性の詳細が、購入ボタン93eをクリックするとエージェント購入画面が表示される。
エージェント購入画面も、各ブリーダの責任で作成されるが、例えば、図15に示すようなエージェント購入ページ96が表示される。図15について既に説明した手順でエージェント購入手続を行うと、エージェント63の所有権の移転の一例としての売買が完了する。エージェント購入ページ96でエージェントの売買が完了すると、図18のブリーダのエージェント情報画面93に戻る。このとき、画面93は、売買が完了したエージェント63が削除されて表示される。
以上のように、電子ペットエージェントシステムの提供者又はブリーダ等からのエージェント購入手続を行うことにより、エージェント63は、ユーザのものとなる。
このとき、エージェント販売情報記憶部69cに登録されたエージェント63にも、購入ボタン96kをクリックすることにより、新しい所有者が登録される。なお、エージェントの所有者の登録は、購入手続とは別の所有者登録手続により行うように構成してもよい。
その後、エージェント63は、ユーザが入力機器38から入力する指令に従って処理を行うこととなる。エージェント63は、サーバコンピュータ1−1のコミュニティ67に常駐したまま、ユーザコンピュータ3−1側からの指示に従って作動する。
ここで、エージェント63が処理を行っている間、エージェント63が存在するサーバコンピュータ1−nと、ユーザコンピュータ3−1とがずっと接続されていてもよいし、ユーザコンピュータ3−1側から指示が出されるときとユーザコンピュータ3−1に処理の結果報告をするときのみ、サーバコンピュータ1−nと、ユーザコンピュータ3−1とが接続されるように構成してもよい。
また、エージェント63は、所有権移転の一形態であるエージェント購入により、エージェント記憶部60−3に格納されるように構成してもよい。このときは、エージェント記憶部60−3で、エージェント63固有のプログラム処理を行い、「エージェントの業務」を遂行する。この処理は、プログラムによって異なるが、ユーザが入力機器38から入力する指示又はCPU11の指示に基づいてプログラムを実行する。
また、エージェント63は、固有のプログラム以外にも、情報収集プログラム及び解析プログラムを備えており、ナレッジデータベース26の取得情報記憶部60−2、図示しない情報記憶部、ユーザコンピュータ3−1の図示しない他の常駐又は移動エージェント等から情報を収集し、ユーザの嗜好等の解析を行う。
これにより、ユーザの嗜好に合うように、ユーザ又はCPU11からの指示に基づいてプログラム処理を行うことが可能となり、ユーザにとって効率のよいプログラム処理が可能となる。
例えば、エージェント63が、翻訳プログラムを備えている場合には、ユーザが指定した文章の翻訳を行う。このとき、同時に、ナレッジデータベース26の取得情報記憶部60−2、図示しない情報記憶部等から情報を取得し、ユーザの専門分野やよく使う用語等からキーワードや辞書を作成しておく。これにより、効率のよい翻訳が可能となる。
なお、サーバコンピュータ1−1側の図示しないナレッジデータベースにユーザの嗜好情報を蓄積しておき、この嗜好情報を基に代行処理を行うように構成してもよい。
ユーザの嗜好情報を利用することにより、エージェント63は、効率よく情報収集することも可能となる。例えば、エージェント63が、ユーザが自動車に興味があると解析した場合には、コミュニティ67内の自動車に関する情報を多く保有する他のエージェントと接触し、自動車に関する情報を取得する。このときの情報収集は、エージェント63自身がキーワード作成プログラムを用いて作成したユーザ嗜好キーワードを用いて行う。コミュニティ67におけるエージェント63のプログラム処理は、サーバコンピュータ1−1のコミュニティ管理プログラム69bの支援を受ける。
また、コミュニティ67のマーケット65zには、エージェント63の買取業者が存在し、ユーザが所有するエージェント63について、所有権移転の一形態である買い取りを行っている。ユーザは、自己が所有するエージェント63が必要なくなったときには、買取業者に販売することができる。
買取業者は、図19に示すエージェント査定ホームページ94を持っている。エージェント63の買い取りを希望するユーザは、図17のエージェントマーケット92の画面で、買取業者のオフィス92cに入り、画面上で買取業者と対話することにより、査定を要請する。これにより、図19のエージェント査定ホームページ94に切り換わる。
図19のエージェント査定ホームページでは、エージェントID番号94a、ユーザのID番号94b、ユーザの氏名94c、住所94d、Eメールアドレス94e、電話番号94f、エージェントを購入した日94g、エージェントの購入元(購入した業者又はブリーダ名)94hを入力する。その後、「査定に出す」ボタン94iをクリックする。これにより、94aで特定したエージェント63が、自動的に買取業者に送られ、買取業者によりプログラム内容、データ量のチェックを行い、エージェント63買い取り価格の査定が行われる。
買取業者による査定が終了すると、エージェント63が送り返されるとともに、ユーザに、Eメール等で査定の結果が知らされる。ユーザは、その結果を見てエージェント63を売るかどうか最終的に判断し、売ると決めた場合には、図17のエージェントマーケット92の画面で、買取業者のオフィス92eに入り、画面上で買取業者と対話することにより、買い取りを要請する。これにより、図20のエージェント買い取りホームページ98に切り換わる。
図20のエージェント買い取りホームページでは、エージェントID番号98a、査定結果に付されていた査定番号98b、ユーザの氏名98c、ユーザのID番号98d、ユーザの振込先98e、査定結果で示された買い取り金額98f、認証パスワード98gを入力する。その後、「買取」ボタン98hをクリックする。これにより、エージェント63が買取業者に発信され、エージェントの買い取りが行われる。買い取り料は、指定した振込先に、後日送金される。
また、買取ボタン98hをクリックすると、同時に、エージェント販売情報記憶部69cに、エージェント63の所有者が、買取業者である旨登録される。このとき、買取ボタン98hをクリックすることによっては、所有者の登録が行われず、別の手続により所有者の登録を行うように構成してもよい。
その後、買い取られたエージェント63は、買取業者が運営する図18のエージェント情報画面93に掲載されるか、あるいは電子ペットエージェントシステムの提供会社の図14のエージェント紹介ホームページ95に掲載される等され、再び売りに出される。
なお、ユーザは、買取業者にエージェント63を販売せずに、ユーザ自身の図18に示すようなエージェント販売ホームページを作成し、ブリーダとなって、エージェント63を販売することも可能である。
このように、エージェント63は、エージェントシステムを提供する会社と、ユーザと、エージェントを育成するソフトウェア会社やブリーダとの間で、売買可能に構成されているので、様々な個性を有するエージェント63が育成されることとなり、ユーザにとってエージェント63の選択肢が広がる。
また、エージェント63を売買するためのマーケット65zを構築しているため、ユーザは、個性溢れるエージェント63を、楽しみながら探すことができる。さらに、ソフトウェア会社やブリーダにとっては、育成した付加価値の高いエージェント63を、高く販売することができ、新しいビジネスチャンスを獲得できる。
また、エージェント63は、電子ペットとして画面上に表示されるので、ユーザは、エージェントシステムを、楽しみながら利用することが可能となる。
産業上の利用可能性
以上のように本発明によれば、コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有しているため、ソフトウェア会社やブリーダ等にとっては、付加価値の高いエージェントを育成すれば、高く販売することができ、新しいビジネスチャンスを獲得できる。
したがって、エージェントのブリーダやソフトウェア会社等によるエージェントの育成が活性化され、様々な個性を有するエージェントが育成されることとなり、ユーザにとってエージェントの選択肢が広がる。ユーザは、個性溢れるエージェントを、楽しみながら選ぶことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を適用したエージェントシステムの主要構成を示すブロック図である。
図2は、ユーザコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3は、コミュニティを説明するための図である。
図4は、本発明を適用したエージェントシステムの構成を示すブロック図である。
図5は、クリーチャテーブルの具体例を示す図である。
図6は、エージェントの画面上の表示形態を決定するデータのメモリマップを示す図である。
図7は、エージェント間の情報交換の流れを示すブロック図である。
図8は、エージェントシステムに係るプログラム処理を示す図である。
図9は、コミュニティ形成プログラムの処理を示すフローチャートである。
図10は、電子ペットエージェント所有者登録プログラムの処理を示すフローチャートである。
図11は、電子ペットエージェント所有者登録プログラムの処理を示すフローチャートである。
図12は、エージェント育成の処理を示すフローチャートである。
図13は、コミュニティサイトの画面を示す図である。
図14は、エージェントの紹介の画面を示す図である。
図15は、エージェント購入の画面を示す図である。
図16は、エージェント設定の画面を示す図である。
図17は、マーケットの画面を示す図である。
図18は、エージェント販売情報の画面を示す図である。
図19は、エージェント査定の画面を示す図である。
図20は、エージェント買取の画面を示す図である。
図21は、親友エージェントを介した処理を説明するための図である。
本発明はエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体に係り、特にエージェントを電子ペットとして表示するので、育成した電子ペットエージェントをコミュニティにおいて移転/交換可能なエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体に関する。
背景技術
オンライン上で、仕事を代行することによって人間関係をシミュレートするコンピュータプログラムである「エージェント」システムが、一般に知られている。
このエージェントシステムは、ユーザの代理人となるエージェントプログラムをコンピュータに常駐させ、事象に応じて起動し、ネットワーク内で目的行動をとるものであり、画面上の文字列と対話するものや、ユーザの代理人としてネットワーク上で作業する自律プログラムであり人手を介さずに自律的に動作する。
例えば、「ある製品がどこにあるか探せ」と命令すると、そのエージェントは、常駐するコンピュータから自動的に、その製品を提供する会社の情報提供サーバにアクセスし、見つからなければ仮想モール等を実現するサーバへアクセスするといったように、通信回線を移動しながら次々と目的とするデータを探しに行くものである。さらに、ネットワーク上を移動しながら作業を行うモバイルエージェント(移動スクリプタ)も知られている。
また、他のエージェントシステムとしては、サーバコンピュータへエージェントプログラムを送り込み、情報探索等のプログラムの実行をサーバコンピュータで行う技術が知られている。この場合、クライアントコンピュータは、サーバコンピュータでなされるプログラム実行処理経過のコントロール及び結果の受け取りを行う。
一方、クライアントコンピュータが、サーバコンピュータから各種アプリケーションプログラムを獲得し、そのアプリケーションを使用した時間に対して課金を行う技術が知られている。
サーバコンピュータへエージェントプログラムを送り込み、情報探索等のプログラムの実行をサーバコンピュータで行う技術の場合には、予め所定能力を備えたエージェントを獲得しておく必要があるが、このように所定能力のあるエージェントについて、ユーザはその所在等を知ることが困難である。
また、ユーザはエージェントについて、常時、同じ能力のエージェントを必要とするのではなく、例えば金融情報に関して詳しいエージェント、政治情勢に関して詳しいエージェント、遊びについて詳しいエージェント、ゲームについて詳しいエージェント等、その時々において、仕事や興味に応じた能力のあるエージェントを必要とするが、このようなエージェントを手軽に確保したりすることは困難である。
また、従来は、ユーザが利用できるのは、特定のソフトウェア会社が開発したエージェントに限定されていたため、エージェントによって実行可能なソフトウェアプログラムは、幾つかのパターンに限定されるだけではなく、エージェントの選択自体が、楽しみに欠けるものである。
発明の開示
本発明は上述した実情に鑑みてなされるものであり、本発明の目的は、所望の条件を備えたエージェントとしての電子ペットを手軽に獲得することが可能な新規なエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、エージェントの育成をビジネスや趣味として行っている種々のブリーダによって育成された多様なエージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体を提供することにある。
また、本発明の目的は、エージェントとしての電子ペットをキャラクタ化した親しみやすい新規なエージェントシステム、エージェントの売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係るエージェントシステムは、通信回線網に接続された表示装置を有する少なくとも1つのクライアントコンピュータと、クライアントコンピュータと通信回線網を介して接続され、エージェントを格納可能なコミュニティを有する少なくとも1つのサーバコンピュータとを備える。コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有している。このように、コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有しているため、ソフトウェア会社やブリーダ等にとっては、付加価値の高いエージェントを育成すれば、高く販売することができ、新しいビジネスチャンスを獲得可能である。したがって、エージェントのブリーダやソフトウェア会社等によるエージェントの育成が活性化され、様々な個性を有するエージェントが育成されることとなり、ユーザにとってエージェントの選択肢が広がる。また、ユーザは、個性溢れるエージェントを、楽しみながら選ぶことができるようになる。
このとき、エージェントは、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを有するように構成すると好適である。これにより、マーケットは、取引価値のある有用なエージェントを提供することが可能となる。
また、エージェントは、当該エージェントを電子ペットとして表示装置に表示する電子ペットエージェント表示プログラムを有するように構成すると好適である。これにより、エージェントは、電子ペットとして画面上に表示されるので、ユーザは、エージェントシステムを、楽しみながら利用することが可能となる。
また、所有権の移転は、コミュニティの所有者登録手段で、エージェントの所有者を登録することにより行われると好適である。これにより、エージェントの所有権の移転を行うことが可能となる。
エージェントは、特定の概念で区切られた情報獲得領域に放たれ、情報獲得領域で自律的に収集した情報を蓄積することによりデータベースを構築可能に構成されていると好適である。このように構成することにより、エージェントは、非常に多くの情報の中から、ユーザにとって有用な情報のみを蓄積することが可能となる。すなわち、エージェントは、ランダムに分散する情報の中から情報を収集するのではなく、特定の概念で区切られた情報獲得領域から情報を収集すればよいため、必要な情報を効率よく収集することが可能となる。
エージェントは、所定分野の専門毎に特長付けられていると好適である。このように構成することにより、特定の専門分野に強いエージェントを育成することが可能となり、マーケットは、それぞれの個性を持つ多様なエージェントを提供することが可能となる。つまり、専門分野について多くの知識を持ったエージェントが売買されることとなり、ユーザにとって利用価値の高いエージェントが提供可能となる。
また、本発明に係るエージェント売買方法は、他の情報装置と通信回線網を介して接続したコンピュータにエージェントを格納可能なコミュニティを形成し、コミュニティにエージェントマーケットを形成し、エージェントをコミュニティ内のエージェントマーケットで選択可能な状態として表示し、表示されたエージェントを特定し、この特定に基づいて所有権の移転を行う。このように、本発明に係るエージェント売買方法によれば、コミュニティに形成されたマーケットにおいて、所望のエージェントを特定することにより、所有権の移転が行われるように構成されているので、ユーザは、マーケットの概要を把握することができる。また、エージェント個々の状態等を比較しながら検討できるので、最もニーズに合致したエージェントを確実に特定することが可能となる。
なお、本発明に係るエージェント売買方法では、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムがエージェントとして売買の対象とされる。
また、本発明に係るエージェント売買方法において、エージェントは、電子ペットとして表示する電子ペットエージェント表示プログラムを有する構成とされており、エージェントは、電子ペットというかたちで、それぞれ個性を持って表示される。したがって、マーケットに複数のエージェントが存在しているときでも、エージェント個々の識別が容易となり、ユーザは直感的に自分に必要なエージェントを判別することが可能となる。また、エージェントそれぞれの態様を楽しみながら選択することが可能となる。
また、本発明に係るエージェント売買方法において、所有権の移転は、コミュニティの所有者登録手段によって、エージェントの所有者を登録することにより行われる。所有権の移転により、ユーザは、例えばID番号を登録するだけで、エージェントの所有者となることが可能となるため、所有権の移転を簡単に行うことができる。また、エージェント売買に関するデータを蓄積することができるので、それぞれのエージェントについて売買データを分析することにより、コミュニティの市場傾向を把握することが可能となる。
また、本発明に係る情報提供装置は、他の情報装置と通信回線網を介して接続され、エージェントを格納可能なコミュニティを備える。コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有している。ここで、実施例に基づいて説明すると、情報提供装置としてのサーバコンピュータ1−1は、他の情報装置としてのユーザコンピュータ3−1と通信回線網2を介して接続されている。そして、サーバコンピュータ1−1には、コミュニティ67が設けられている。コミュニティ67には、エージェントマーケット65zが設けられている。エージェントマーケット65zでは、エージェント63の所有権の移転が行われる。なお、エージェント63は、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを有する。また、エージェント63を電子ペットエージェント表示プログラムを有する構成とし、この電子ペットエージェント表示プログラムにより、エージェント63を電子ペットとして、他の情報装置としてのユーザコンピュータ3−1に設けられた表示装置17に表示する。また、所有権の移転は、所有者登録手段としてのエージェント販売情報記憶部69cにより、エージェント63の所有者を登録することにより行われる。なお、情報提供装置としてのサーバコンピュータ1−1において、エージェント63は、特定の概念で区切られた情報獲得領域としてのプレース65a〜65zに放たれ、このプレース65a〜65zで自律的に収集した情報を蓄積することによりデータベースを構築する。また、エージェントは、所定分野の専門毎に特長付けられている。
また、本発明に係るエージェントシステムを実行するためのプログラムは、データ記録媒体に格納されている。プログラムは、コンピュータの所定領域にエージェントを格納可能なコミュニティを形成するステップと、コミュニティにエージェントマーケットを形成するステップと、エージェントがコミュニティ内で選択可能な状態として表示するステップと、表示されたエージェントを特定するステップと、特定したエージェントの所有権移転を行うステップとを有する。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明に係るエージェントシステム、エージェント売買方法、情報提供装置及びデータ記録媒体について、図面を参照しながら説明する。以下の説明では、本発明に係るエージェントシステムについて説明しているが、この説明において、本発明に係る情報提供方法や情報提供装置、これらに関するコンピュータに所定処理を行わせるためのプログラムを格納したデータ記録媒体の処理手順等も、当然含まれることは勿論である。
「エージェント」とは、ある事象が発生すると起動し、自らの持つ知識ベースをもとに、適切な処理を自律的に行うソフトウェアプログラムをいい、電子ペットとして表現される。
本発明に係るエージェントシステムにおいては、「エージェント」は2種類に分類できる。1つは、エージェントの利用者の分身であり、唯一の存在であるエージェントであり、もう1つは、売買の対象となり、利用者は必要に応じて情報端末に呼び出すエージェントである。本明細書においては、前者を「親友エージェント」、後者を「売りエージェント」と呼ぶこととする。
本発明を適用したエージェントシステムの構成を図1、図2に基づいて説明する。図1は、本発明を適用したエージェントシステムの主要構成を示すブロック図である。このエージェントシステムは、図1に示すように、通信回線網2に接続された少なくとも1つのサーバコンピュータ1−1乃至1−3と、サーバコンピュータ1−1乃至1−3と通信回線網2を介して接続された少なくとも1つのユーザコンピュータ3−1乃至3−3とを備える。ここで、ユーザコンピュータ3−1乃至3−3としては、一般的なパーソナルコンピュータだけではなく、情報携帯端末(personal digital assistance:PDA)、携帯電話機等の情報端末装置や、ゲーム機、テレビジョン受信機、各種ビデオ機器等の様々な電子機器が含まれる。なお、この実施例では、ユーザコンピュータ3−1乃至3−3とサーバコンピュータ1−1乃至1−3を通信回線網2に直接接続しているが、その他の手段として、自らパーソナルコンピュータをサーバコンピュータとする構成や、さらに幾つかのサーバコンピュータを介在する構成にしてもよい。
サーバコンピュータ1−1乃至1−3は、各プロバイダが有するサーバコンピュータ等を示す。また、通信回線網2は、インターネット、パーソナルコンピュータ通信、各ネットワーク、ケーブル回線、専用チャンネル等を含み、また有線無線を問わず、パケット通信網も含む。
図2は、ユーザコンピュータ3−1(他ユーザコンピュータ3−2、3−3も同様)のハードウェアの構成を示すブロック図である。ユーザコンピュータ3−1は、データの演算及び制御処理装置としてのCPU11と、記憶装置としてのRAM13、ROM12及びHDD14と、記憶媒体装置19とを備える。CPU11は、ROM12又はHDD14等に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行するようになされている。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等が適宜記憶される。EEPROM10には、端末ID等、電源オフ後も記憶する必要のあるデータ等が記憶される。
入力装置であるキーボード15A、マウス15B、タッチパネル15Cは、CPU11に所定の指令を入力するとき適宜操作される。またマイク16は、音声信号を入力するとき使用される。さらに表示装置17には、所定の画像が出力表示され、スピーカ18からは、所定の音声信号が出力される。
記憶媒体装置19は、外付けハードディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、メモリスティック等により構成され、通信回線網2を介して送信されてきたデータを適宜記憶し、またこれを読み出すことができるようになされている。通信装置20は、通信回線網2に対してデータを送信したり、通信回線網2を介して供給されたデータを受信するようになされている。インターフェースIFは、キーボード15A〜通信装置20等の各周辺装置とCPU11との間に配置され、インターフェース処理を実行する。なお、ここでは、ユーザが使用する情報端末装置としてコンピュータを例にとって説明しているが、他の情報端末装置としては、携帯電話機、PDA、ゲーム機等の種々の電機製品が含まれる。
図1で示すサーバコンピュータ1の構成は省略するが、その構成は基本的にユーザコンピュータ3−1と同様である。特定のサーバコンピュータ1−1の所定領域上には、図3又は図4で示すように、コミュニティ67が設けられている。ここで、本実施形態のコミュニティ67とは、エージェント63を含むクリーチャ64が格納された作業領域であり、区画された複数のプレース65a〜65zと、クリーチャ64のプログラム等を記憶する情報記憶部69とを備えている。
なお、本実施の形態では、コミュニティ67が、単独のサーバコンピュータ1−1に設けられているが、これに限定されず、コミュニティ67を、ある所定概念で特定される空間で仕切られた仮想空間として作ってもよい。
このように所定概念で特定される空間で仕切られた仮想空間の場合には、コミュニティ67は、図4で示すような、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに存在する概念として構成されている。ただし、本実施形態のエージェントシステムを適用するためには、コミュニティ67に存在するエージェント(電子ペット)63の持主が、本実施形態のシステムに参加しており、これらのエージェント63が売買又は交換可能になっていることが条件となる。このため、コミュニティは複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに存在する概念として区切られるが、具体的にエージェント(電子ペット)の存在場所は、サーバコンピュータ1−1〜1−nのいずれかのコンピュータの中に予め設定されることとなる。
クリーチャ64とは、生物を模したプログラムであり、「クライアントコンピュータ」及び「他の情報装置」としてのユーザコンピュータ3−1の表示装置17により、キャラクタとして表示可能な電子ペット表示プログラムを備えている。クリーチャ64はエージェントとして成長することが可能であるが、大抵の場合、初期段階では、エージェントとなっていない未熟な電子ペットとして表示装置17に表示される。
また、クリーチャ64が、どのような状況で、どのように振る舞うか、どのような音(言語)を発するか等についての情報は、コミュニティ67の後述するクリーチャ記憶部69aに蓄積されている。例えば「生活の知恵情報」、「雑学情報」等の一般常識情報や、日付情報等、画面上に現れてくる出現頻度、ユーザに対して行う質問頻度、キャラクタ音声の種類、キャラクタのタイプ(例えば「宇宙人」、「動物」、「植物」、「ロボット」等)等の情報が蓄積されている。そして、これらの情報は、エージェントの利用者であるユーザとのインタラクションを通じ、継続性を持って変化していくことになる。この変化に伴い、クリーチャ64がユーザに提供する情報も変化する。
また、このクリーチャ記憶部69aには、感情、空腹度、好奇心等の内部的なパラメータ(他の電子ペットから分からないもの)や、クリーチャの位置や、向き、色等の外部パラメータ(他の電子ペットから分かるもの)、クリーチャを取り巻く物理的な環境(電子ペット以外のオブジェクト、温度、重力、日付等)からなる環境情報が蓄積されている。
なお、本実施の形態では、クリーチャ記憶部69aに、クリーチャ64の行動等についての情報が格納されているが、クリーチャ64自身が、これらの情報が格納された情報記憶手段を備えるように構成してもよい。
クリーチャ64には、種々のプログラムがあり、クリーチャ64の中には、エージェント(電子ペット)63も含まれる。要するに、「エージェント」とは、クリーチャ64の職業の1つであるということができる。なお、以下の説明においては、「エージェント」と「電子ペット」は同じ意味の言葉として使用する。
クリーチャ64は、一般に、当初はエージェント63として動作しうるデータを持っておらず、コミュニティ67におけるイベントに参加したり、情報を得ることにより、あるいはブリーダである持主に育成されることにより、データやプログラムが蓄積され、エージェント63に成長する。
エージェント63は、幾つかの記憶領域を備えており、そのうちの所定の領域に、種々の処理を実行可能なエージェントプログラムを備えている。実行可能なプログラムは、エージェント63毎に異なる。エージェントは、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを備えている。また、エージェントによっては、画像処理、翻訳処理、音楽圧縮処理、辞書検索処理、地図検索処理、ゲーム処理、電子メール処理、スケジュール管理処理等の処理を行う処理プログラムを備えているものもある。
情報収集処理とは、所定のキーワードに基づき、エージェント63が、通信回線網2に接続されたサーバコンピュータ1−1〜1−nを自律的に渡り歩く等して、所定の情報を収集する処理をいう。この場合は、エージェント63はネットワーク上の検索エンジンとユーザを仲介する役割を有する。
例えば、キーワードが「北海道旅行」であれば、エージェント63は、「北海道」「旅行」というキーワードで検索してヒットするサーバコンピュータに移動又はアクセスし、「北海道旅行」に関する情報を収集する。そして、エージェント63を管理するコンピュータに設けられた記憶領域に、「北海道旅行」に関するデータベースを構築する。このとき、コンピュータに設けられた記憶領域でなく、エージェント63自身が備えるデータベースとして構築するように構成することもできる。また、エージェント63は、ユーザからの命令によって情報収集するだけではなく、ユーザとのインストラクションを通じて得た嗜好情報を考慮し、自律的に情報収集し、ユーザに情報、話題を提供することもある。また、ユーザが興味を示しそうな情報を専門に収集するエージェント(売買の対象となっているかは問わない)を探し出して、ユーザに情報提供することもある。
また、代行処理とは、エージェント63が、情報収集、情報の選別、予約、登録、決済等の一通りの流れ等、ユーザの仕事を代行する処理をいう。例えば、複数の旅行会社が提供する旅行商品の中から、ユーザの嗜好に最も合った旅行商品を選択し、予約、決済を行うようなことをいう。
エージェント63は、ユーザからの仕事の要求情報とユーザ嗜好に関するキーワードに基づき、通信回線網2に接続されたサーバコンピュータ1−1〜1−nを自律的に渡り歩く等して、一通りの代行処理を行う。
なお、エージェント(すなわち電子ペット)63は、クリーチャ64でもあることから、エージェント63が、ユーザコンピュータ3−1の表示装置17でキャラクタとしての外観、言語、行動を表示可能なエージェント表示プログラムも備えていることは当然である。このエージェント表示プログラムは、名称は異なるが、クリーチャ64が備えている表示プログラムに対応するものである。
エージェント63は、それぞれ得意な専門分野を持っており、所定分野、例えば旅行の分野、音楽の分野、語学の分野、科学技術の分野等の専門毎に特長付けられている。この専門分野は、各分野の中で、さらに細分化されていてもよい。例えば、科学技術の分野であれば、情報技術、半導体関係、燃料関係、製薬関係等である。
これにより、例えば旅行関係の情報に強いエージェント、音楽関係の情報に強いエージェント、建築関係の情報に強いエージェント等の様々な特徴のあるエージェント63が存在することとなり、ユーザは、自分の要望に応じて、目的とする分野に強いエージェント63を選択することが可能となる。また、エージェント63は、独立したネットワークアドレス有していることが好ましい。ここで、ネットワークアドレスとは、例えばIP ver.6のIPアドレスのようなものである。エージェント自身がIPアドレスを持てば、それがエージェントを利用するユーザのネットワーク上の現在の住所となりうる。また、IPアドレスによりエージェントを識別することも可能になり、エージェントの売買の際、エージェントの特定に利用することができる。
プレース65a〜65zとは、クリーチャ64の作業領域であり、図3に示すように、カテゴリ毎に区画されている。カテゴリとしては、エージェント63の仕事毎に分かれている。例えば、画像処理プレース65a、翻訳プレース65b、MP3等の音楽圧縮プレース65c、辞書プレース65d、地図検索プレース65e、その他の検索プレース65f、ゲームプレース65gのほか、種々の情報について、情報1プレース65h〜情報nプレース65v等が形成されている。
情報1プレース65h〜情報nプレース65vのカテゴリとしては、例えば車、ドライブルートマップ、国内旅行、海外旅行、スポーツ、音楽等が挙げられる。それぞれのカテゴリには、関連する項目が設定されており、例えば、車についてのプレースでは、カテゴリの関連項目として、車種、ドライブルート、パーツ、メーカ等の項目が挙げられている。1つのカテゴリに対し、当該カテゴリの関連項目へのポインタが登録されている。
また、データ量が少なく、未だエージェント63に成長していないクリーチャ64の領域として、その他プレース65wが形成されている。これらのプレース65a〜65wは、必要に応じてそれぞれさらに内部で細分化されている。また、プレース65は、電子郵便箱65x、カレンダ時計65y、及びエージェントマーケットとしてのマーケット65zを含んでおり、それぞれ、情報伝達、時間管理、エージェント売買管理等を司る作業領域となっている。
エージェントマーケットとしてのマーケット65zは、エージェント63の所有権の移転を行う作業領域である。ユーザコンピュータ3−1の表示装置17には、マーケット65zでエージェント63が、コミュニティ67内で選択可能な状態として表示される。
なお、本実施の形態に係るマーケット65zでは、エージェントの所有権移転の一例として、エージェント63の売買を行うように構成するが、これに限定されず、エージェント63の交換、金銭の授受を伴わない移転を行うように構成してもよい。
コミュニティ67の情報記憶部69は、クリーチャ記憶部69aと、コミュニティ67全体を管理するコミュニティ管理プログラム69bと、エージェント販売情報記憶部69c等から構成される。。クリーチャ記憶部69aには、エージェント63を含むクリーチャ64が格納されている。なお、クリーチャ64の中には、移動可能な移動エージェントのみならず、コミュニティ67に常駐している常駐エージェントも含まれる。
クリーチャ記憶部69aは、RAM等によって構成され、クリーチャテーブルを記憶する。クリーチャテーブルには、エージェント63を含むクリーチャ64の情報が記載されている。
図5は、クリーチャテーブルの具体例を示す図である。クリーチャテーブルは、クリーチャID欄111と、プレース欄112と、エージェント欄113と、エージェント年齢欄114と、クリーチャ生成日欄115と、基本的外観欄116と、売買可否欄117と、売出価格欄118と、持主ID欄120を含んでいる。
クリーチャID欄111には、クリーチャ64のIDが記載されている。クリーチャIDは、エージェント63とクリーチャ64との区別なく付されている。
プレース欄112には、エージェント63を含むクリーチャ64が格納されるプレースが記載されている。エージェント欄113には、そのクリーチャ64がエージェント63かどうかが記載されている。この欄には、エージェントである場合には「1」、エージェントに成長していないクリーチャである場合には「0」が記載される。
エージェント年齢欄114には、クリーチャ64がエージェントである場合に、クリーチャがエージェントに成長してから経過した年月が記載されている。このエージェント年齢は、エージェントの処理プログラムや所有するデータ量が多いか否かを類推する材料とすることができる。すなわち、エージェント毎に個人差はあるが、エージェント年齢が高ければ、所有する処理プログラムやデータ量が多いと類推することができる。
クリーチャ生成日欄115には、エージェント63を含むクリーチャ64が発生した日付が記載されている。基本的外観欄116には、エージェント63の基本的外観のメモリマップ27aにおける番地が記載されている。メモリマップ27aについては、後述する。
売買可否欄117には、エージェント63がエージェントマーケット65zで売りに出されているかが記載されている。この欄には、エージェント63がエージェントマーケット65zで売りに出されている場合には「1」、エージェント63がエージェントマーケット65zで売りに出されていない場合には「0」が記載される。
売出価格欄118には、エージェント63がエージェントマーケット65zで売りに出されている場合の価格が記載されている。持主ID欄120には、エージェント63を含むクリーチャ64の持主であるユーザのIDが記載されている。エージェントシステムの提供者が持主である場合にも、その提供者のIDが記載される。
クリーチャ64の持主には、エージェント63をコミュニティ67のマーケット65zで販売するエージェント販売者も含まれる。ここで、エージェント販売者には、ソフトウェア会社、商社、エージェントのブリーダ等が含まれる。
本発明においてブリーダとは、エージェントを育成する者をいう。これらの者は、趣味で、あるいはビジネスのためにエージェントの育成を行う。ここで、「育成」とは、エージェントを所有又は貸借して、多数の情報を収集し、所望のデータを有するエージェントを作成することをいう。
また、コミュニティ67が、所定概念で特定される仮想空間として、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに渡って設けられているときには、クリーチャテーブルに、エージェント63を含むクリーチャ64の存在する場所へリンクするURLを記載する欄を設けてもよい。
このクリーチャテーブルは、必要に応じて随時書換可能に構成されている。例えば、新たなクリーチャ64をコミュニティ67に格納するとき、エージェント63の所有者(持主)が変わったとき、クリーチャ64が成長してエージェント63になったとき、基本的外観が変更されたとき等は、記録を書き換え、更新する。クリーチャテーブルに記載されるデータは、可変長、固定長のいずれのデータ形式であってもよい。
また、エージェント販売情報記憶部69cには、クリーチャテーブルから、販売されているエージェント63に関する情報を抽出したデータが格納されている。すなわち、クリーチャテーブルの売買可否欄117が「1」と記載されているエージェント63に関する情報(クリーチャID欄111と、プレース欄112と、エージェント年齢欄114と、クリーチャ生成日欄115と、基本的外観欄116と、売出価格欄118と、持主ID欄120)だけが抽出され、この抽出されたデータが格納されている。
エージェント販売情報記憶部69cには、エージェントの販売者が、マーケットの各領域65a〜65wに分類して格納され、それぞれの販売者が販売するエージェント63のID番号とその価格が、販売者毎に分類して登録されている。
ここで、エージェント販売者とは、エージェント63をコミュニティ67のマーケット65zで販売する者をいい、ソフトウェア会社、商社、エージェントのブリーダ等が含まれる。
エージェント販売情報記憶部69cに格納された情報は、検索プログラムにより、キーワード検索可能に構成されている。したがって、1つのキーワードに関する情報が、複数の領域に分かれて格納されている場合であっても、キーワード検索することにより、複数の領域から必要な情報を取り出すことが可能となる。
なお、エージェント販売情報記憶部69cに、販売されるクリーチャ64を抽出することにより、エージェントに成長していないクリーチャ64についても、売買可能としてもよい。
また、エージェント販売情報記憶部69cは、所有者登録手段としての役割を果たすものであり、各エージェント63の持主リストが記憶されている。したがって、マーケット65zにおけるエージェント売買により、各エージェント63の所有権が移転するたびに、エージェントの所有者のIDがエージェント販売情報記憶部69cに記憶される。
コミュニティ管理プログラム69bには、各ユーザコンピュータ3−1からの要求に応じて、サーバコンピュータ1−1とユーザコンピュータ3−1との間で、エージェント63の送受信を司るためのソフトウェアプログラムも含まれている。この機能は、CPU11が当該プログラムを実行することで実現される。
このコミュニティ67は、エージェント63を含むクリーチャ64が格納されているため、当然であるが、このコミュニティ67では、エージェント63相互の情報交換が可能である。
次に、本実施形態のエージェントシステムの一例について、図4を用いてより詳細に説明する。エージェントシステムは、コミュニティ67が形成されたサーバコンピュータ1−1と、ユーザコンピュータ3−1とから構成される。なお、サーバコンピュータとユーザコンピュータは図1で示すように複数存在するが、ここでは便宜上サーバコンピュータ1−1と、ユーザコンピュータ3−1との対応関係において説明する。
ユーザコンピュータ3−1は、エージェント管理プログラム61−1と、ブラウザ62と、ナレッジデータベース26と、電子ペットエージェント63の内部状態、外部状態、環境情報を格納する電子ペット状態量保存部32と、描画システム36と、音声生成システム37と、入力機器38と、出力機器39とを備えたエージェント管理システム3−1aを備えている。
なお、サーバ1−1〜1−nは、エージェント63がユーザコンピュータ3−1側にあり、外部コンピュータを渡り歩いて情報取得する場合の情報提供元としての役割を果たすものである。
情報取得をするとき、エージェント63は、情報通信網2を介して取得したい情報を有するサーバコンピュータ1−nにアクセス又は移動する。取得したい情報を有するサーバコンピュータ1−nを選定するために、エージェント63は、自律的にキーワード検索を行う。このとき、所定のキーワードを用いて検索を行い、ヒットしたサイトにアクセスして情報を収集する。ここで、この所定のキーワードが、「特定の概念」に該当し、所定のキーワードによってヒットしたサイトの集合が、「特定の概念で区切られた空間」に該当する。
ここで、「特定の概念」には、キーワードのほか、情報が分類して整理されているときの分類等が該当する。
エージェント管理プログラム61−1は、ナレッジデータベース26より与えられるエージェント63の知識情報と、電子ペット状態量保存部32に格納されたエージェント63の内部状態、外部状態、環境情報等に基づき、エージェント63の電子ペットとしての意思、行動を制御し、制御結果を電子ペット状態量保存部32に格納する。
上記エージェント管理プログラム61−1により、自律的に行動することが可能なエージェントとしての、また、テレビジョン画面等の表示装置にキャラクタ化された電子ペットとしてのエージェント63が構築される。なお、1つのエージェント管理システム3−1aに対して、制御されるエージェント63は、必ずしも1つとは限らず、複数であってもよい。
エージェント管理プログラム61−1は、情報収集部61−1aと、情報解析部61−1bと、情報提供部61−1cと、エージェント情報交換システム80とを備えている。情報収集部61−1aは、ユーザ情報や、ユーザ向けにテレビジョン放送やラジオ放送等のメディアから選択して収集した情報等の取り込みを行う。なお、取り込まれたユーザ情報や、選択された情報は、後述する取得情報記憶部60−2へ記憶される。
なお、エージェント管理プログラム61−1はHDD14に記憶されており、常時監視プログラムデータをRAM13へ取り込み、CPU11との間において常時監視プログラムとして演算処理を行うように構成されている。
したがって、テレビジョン画面等の表示装置に電子ペットエージェント63が表示されていない状態(エージェント管理プログラムが実行されていない場合)でも、ユーザの実行履歴を常時ログデータとして取得することができる。
情報解析部61−1bは、ユーザ情報に基づいて、ユーザの好みや嗜好の解析を行い、キーワードを生成する。すなわち、情報解析部61−1bは、予めHDD14に記憶されたエージェント管理プログラム61−1のプログラムデータと、ユーザ情報を、RAM13へ取り込み、CPU11との間において演算処理を行うことによって、ユーザ嗜好の解析し、キーワードを生成する。キーワードは、後述するキーワード記憶部30へ記憶される。
キーワードは、キーワード記憶部30からRAM12へ読み込まれ、CPU11との間において演算処理が行われることによって、エージェント63は自律的に、タイムリーな話題について、サーバコンピュータ1−1〜1−nから、ユーザの好みに合った話題を探し出し、ユーザに提供することができる。例えば、接続時における天気予報情報、交通渋滞情報、時事ニュース、芸能ニュース、音楽関係の新譜情報等が挙げられる。
なお、上記のようにエージェント63が自律的に情報を提供する他、ユーザ側で、時間、情報サイトのアドレスを指定しておくことにより、ユーザの指定した内容について、情報を得ることができる。例えば、コンピュータで他の作業をしているときに、その時間帯に行われている野球の結果が気になるときには、野球速報を掲載しているサイトのアドレスと、情報を知りたい時間帯を指定しておく。
そして、エージェント63に「試合の結果を教えてね」等のメッセージを伝えておく。エージェント63は、サーバコンピュータ1−1〜1−nの所定のサイトから、試合結果の情報を拾ってユーザへ報知する。この場合、ユーザコンピュータ3−1の表示装置17の画面の隅に電子ペット(エージェント63)が登場し、「Aチームが1対0で勝った」、「サヨナラゲームだった」等のメッセージを表示する。
あるいは、ニュースサイトからトップニュースを知らせるように指定しておいてもよい。例えば、ニュース速報のサイトから、天候に関する内容をキーワードによる検索で避けた上、「『今日は関東地方で地震がありました。』だそうだよ。」のようなメッセージを、電子ペット(エージェント63)のメッセージとして表示する。これらの会話は、エージェント管理プログラム61−1によって行われる。
情報提供部61−1cは、ユーザのために情報を選別するとともに、コンピュータ内部に記憶されている電子ペットエージェント63の本能、知識等に基づき電子ペットエージェント63の意思、行動を決定し、ユーザに対し、情報を提供するものである。
すなわち、情報提供部61−1cは、サーバコンピュータ1−1〜1−nから、上記生成された検索用キーワードを用いて、ユーザの必要とする可能性の高い情報をキャッチし、その結果得られた情報をユーザに提供する。
なお、情報提供部61−1cは、後述するナレッジデータベース26の共通ルール記憶部27を基にして、電子ペットエージェント63がどのような表情で情報を提示するか、あるいはどのようなコスチュームで情報を提示するかを決定する。
情報提供部61−1cで決定された電子ペットエージェント63の情報提供態様は、後述する電子ペット状態量保存部32に送られ、電子ペット状態量保存部32の内部データを更新する。
また、情報提供部61−1cで決定された情報提供態様は、後述する描画システム36、音声生成システム37に入力され、情報提供部61−1cで決定された情報提供態様に基づいて、電子ペットエージェント63の挙動に伴う映像と音声が生成される(なお表示装置がない場合には、音声出力だけでもよい)。
ナレッジデータベース26は、予めHDD14等の記憶装置に記憶されている。ナレッジデータベース26には、どのような状況で電子ペット(エージェント63)がどのように振る舞うか、どのような音(言語)を発するか等、電子ペット(エージェント63)の生態に関するデータと、ユーザの属性情報と、各種キーワードデータと、ユーザに提供される情報に関するデータ等が格納されている。
ナレッジデータベース26には、サーバ情報記憶部60−1、取得情報記憶部60−2、エージェント記憶部60−3、共通ルール記憶部27、独自ルール記憶部28、属性情報記憶部29、キーワード記憶部30が置かれている。サーバ情報記憶部60−1は、サーバコンピュータ1−1に関する情報を記憶するものである。例えば、エージェント63の送受信によりアクセスしたサーバコンピュータ1−1のアドレスや、コミュニティ67のプレース65領域等の情報資源等を記憶する。
なお、以下に説明する取得情報記憶部60−2、共通ルール記憶部27、独自ルール記憶部28、属性情報記憶部29、キーワード記憶部30への情報の読込と読出は、本実施の形態のエージェント63も行うが、それ以外のユーザコンピュータ3−1に常駐するエージェントや、他の移動エージェントも行う。したがって、これらの取得情報記憶部60−2、共通ルール記憶部27、独自ルール記憶部28、属性情報記憶部29、キーワード記憶部30は、複数のエージェントで共有することとなる。以下、取得情報記憶部60−2、共通ルール記憶部27、独自ルール記憶部28、属性情報記憶部29、キーワード記憶部30の説明は、本実施形態のエージェントのみならず、ユーザコンピュータ3−1に格納されうるすべての電子ペットエージェントに共通するものである。
ナレッジデータベース26は、エージェント管理プログラム61−1の起動とともにRAM13へ読み込まれ、CPU11において演算処理がなされる。これによって、電子ペットエージェント63は、例えば、表示装置においては、動く、表情を変える等のような、アニメーション動画として表示され、ユーザに対し自律的な会話や質問等の「お喋り」を行う(なお表示装置がない場合には、スピーカ等から音により行う)。
電子ペット(エージェント63)のお喋りとしては、一方的に電子ペット(エージェント63)が話しつづける場合や、ユーザからの回答を要求するような質問を行う場合がある。一方的に電子ペット(エージェント63)が話しつづける場合としては、例えば、エージェント管理システム3−1aの起動時に、「こんにちは」、「今日は雨です。傘を忘れないで」等のメッセージ表示が行われる。
上記メッセージ内容は、現在や近い将来あるいは過去のニュース等を含んでおり、取得情報記憶部60−2に予め格納されている情報の他、前述したようにサーバコンピュータ1−1〜1−nや、他のエージェントから入手した情報に基づいて行われる。
また、ユーザからの回答を要求するような質問を行う場合、「スポーツは好き?」、「野球は好き?」等の質問がなされ、その質問に対し、ユーザは、任意に回答する。電子ペットエージェント63の質問に対するユーザからの回答は、後述するように、ユーザ情報として、属性情報記憶部29のユーザプロファイルへ記憶される。
共通ルール記憶部27には、電子ペットエージェント63の本能に相当する共通のデータが格納される。例えば、電子ペットの表情や、身体の動かし方、発声、ユーザや電気機器の動きに対するリアクション等を設定するデータが格納されている。
共通ルール記憶部27には、電子ペットエージェント63の画面上の表示形態を決定するデータに関して、メモリマップ27aが作成されている。メモリマップは、図6に示すように、「基本的外観」「動作」「表現」「表情」等をユーザ使用領域の所定の番地に記録するように構成されている。これらの記録されたアドレスからデータを読み出して、電子ペットエージェント63の基本的外観、表情、コスチューム、身体の動かし方、発声、リアクション等、カテゴリ別の各種態様が表現される。
例えば、電子ペットエージェント63の基本的外観については、基本的外観1として犬、基本的外観2として人間、基本的外観3として仮想動物、基本的外観4として「魚」、基本的外観5として「宇宙人」、基本的外観6として「恐竜」等のデータが記憶されている。
また、電子ペットエージェント63の表情については、表情1として笑顔、表情2として怒った表情、表情3として悲しい表情、表情4として和んだ表情、表情5として感動している表情、表情6として特に感情を表していない表情、表情7としてがっかりした表情等のデータが記憶されている。
また、電子ペットエージェント63の表現であるコスチュームについては、表現1としてビジネススーツを着た状態、表現2としてカメラを持った状態、表現3としてヘッドホーンを着けた状態、表現4としてユニフォームを着用した状態、表現5として食事をしている状態、表現6としてパーソナルコンピュータを持っている状態等、他にも様々な状態を表示するためのデータが記憶されている。 また、電子ペットエージェント63の動作については、動作1として立っている状態、動作2として踊っている状態、動作3として机に向かって作業をしている状態、動作4として音楽の編集をしている状態、動作5として電話で旅行会社等と交渉している状態、動作6としてパーソナルコンピュータに向かいインターネットで検索している状態等、動作を表示するためのデータが記憶されている。
上記メモリマップ27aのデータのうち基本的外観は、エージェント63を電子ペットとして表示するために、エージェント63を画面に表示するたびに選択される。
エージェント63には、所定の基本的外観が対応するように決定される。ただし、エージェント63の基本的外観は、ユーザ又はブリーダが、入力装置から変更することが可能である。
例えば、コミュニティ67では、基本的外観が「魚」に設定され、「魚」の外観で表示されていたエージェント63を購入するときに、ユーザが、このエージェント63の基本的外観を「うさぎ」に変更することが可能である。
また、上記メモリマップ27aのデータのうち動作、表現、表情は、電子ペットエージェント63を画面に表示するときに、電子ペットエージェント63の形態を、表示する状況に合わせたものとするために、エージェント63を表示するたびに選択される。
例えば、所定の言語に対応して、電子ペットエージェント63の表情が予め決められている。例えば、「晴れ」、「祝」、「達成」、「明るい」等の言葉に対しては明るい表情や、積極的な動作をするように設定され、逆に、「雨」「事故」「困る」「怖い」等の言葉に対しては悲しそうな表情や、消極的な動作をするように設定されている(なお表現部として表示ではなくスピーカによる発音の場合には、それぞれ晴れやかな音楽、暗い音楽、雨等の擬似音等と共にメッセージを出すようにしてもよい)。
また、ユーザがコミュニティ67にアクセスした時間が夜であれば、コミュニティ67のエージェント63を、パジャマ姿で表示したり、アクセスした時間が午後3時であれば、リラックスした動作、表情で休憩している状態として表示したりするようにしてもよい。
独自ルール記憶部28には、エージェント管理システム3−1aを動かすユーザ固有のルールが格納される。例えば、電子ペット(エージェント63)が画面上に現れてくる出現頻度、ユーザに対して行う質問頻度、エージェント管理システム3−1aで表示するキャラクタの数、各々のキャラクタ音声の種類、各々のキャラクタのタイプ(例えば「宇宙人」、「動物」、「植物」、「ロボット」等)等が設定される。
また、独自ルール記憶部28には、例えば、電子ペット(エージェント63)がお喋りするときに「吹き出し」を表示するかしないか、吹き出しを表示する場合には文字表示の速度をどのくらいにするか、表示言語や入力言語は何語にするか、音声出力はステレオかモノラルか等、ユーザが使いやすいように個別に設定がなされる。
属性情報記憶部29には、ユーザの属性情報としてユーザプロファイルが記憶される。ユーザプロファイルとしては、ユーザの誕生日や、家族構成、家族の誕生日や、趣味、ライフスタイル等が入力される。
また、属性情報記憶部29に格納される情報としては、上記ユーザプロファイルの他、エージェントからの質問への回答や、通信回線網2を通じて任意のサーバコンピュータ1−n等に接続した際に、アンケート等の入力フォームに入力された入力データ等がある。情報収集部61−1aは、ユーザコンピュータ3−1に入力機器38を介して入力されたこれらの情報を収集して、逐次、属性情報記憶部29に蓄積する。属性情報記憶部29に蓄積される情報容量は、ある所定のサイズを予め設定して、設定容量を超えたら、最新情報を優先的に属性情報記憶部29に記憶しながら、日付の古い情報をオーバーフロー削除するようにする。
ただし、ユーザプロファイルについては、変更されることが少ないため、削除されないように保護をかけておいてもよい。
エージェント63は、属性情報記憶部29に記憶されたこれらの情報を、ユーザ嗜好情報として、利用する。すなわち、これらのユーザ嗜好情報を解析してキーワードや辞書を作成し、このキーワード、辞書に基づいて、自律的に情報収集処理を行う。エージェント63は、この自律的な情報収集処理を常時行う。
なお、上述の独自ルール記憶部28と属性情報記憶部29へのユーザプロファイルの登録については、プログラムのインストール時や、プログラムの初回起動時に行う初期設定時になされる。また、他の情報端末装置を利用して、ユーザの分身である特定のエージェントに対し、自分の嗜好情報を知らせている場合は、そのエージェントを新たな情報端末装置に呼び出すことにより、属性情報記憶部29等へユーザプロファイルを登録させることもできる。
キーワード記憶部30には、予め基本的データとして格納されているキーワードと、エージェント管理プログラム61−1の情報解析部61−1bによって作成されたキーワードが格納される。なお、キーワードをカテゴリ別に分類して記憶させておけば、キーワードの検索を効率的に行うことができ好適である。
取得情報記憶部60−2には、ユーザに提供される情報源が格納されている。例えば、ユーザへの質問、ユーザと会話するときの受け答え、何げない世間話、生活の知恵情報、雑学情報等が格納されている。これらは、電子ペット(エージェント63)が、自律的にコンピューター上に現れて、ユーザに質問したり、「おいしいお茶の入れ方は、…するとよいです。」と表示したり、後述する環境情報記憶部35から得られる日付情報をもとに、「今日は○○大統領の誕生日です。」等のメッセージを表示する際に、元となる情報である。
また、取得情報記憶部60−2には、エージェント管理プログラム61−1の情報収集部61−1aによって、サーバコンピュータ1−1〜1−nの情報から、ユーザ向けに選択して収集された情報も格納される。
つまり、取得情報記憶部60−2は、エージェント63が通信回線網2を介してサーバコンピュータ1−1〜1−nを渡り歩いて自律的に情報収集をしたことにより、ユーザコンピュータ3−1に提供された情報を記憶するものである。また、取得情報記憶部60−2は、エージェント63とは異なる移動又は常駐エージェントが、ユーザコンピュータ3−1に存在する場合に、この他のエージェントが収集した情報も記憶する。また、他の手段により取得した情報も記憶する。
したがって、取得情報記憶部60−2には、エージェント63が取得した情報のみならず、他のエージェントが取得した情報や、複数のエージェント63がユーザコンピュータ3−1に雇用されている場合の各々のエージェント63が取得した情報が記憶される。したがって、複数のエージェントが存在する場合、各々の取得した情報を、取得情報記憶部60−2を介して互いに交換することが可能となる。
電子ペット状態量保存部32には、エージェント63の画面上の表示態様である電子ペットについて、時間経過やイベントの発生等により、逐次移り変わる電子ペットの状態が記憶される。このうち、電子ペットの感情、空腹度、好奇心等の内部的なパラメータ(他の電子ペットから分からないもの)は、内部状態記憶部33に記憶される。
また、電子ペットの位置や、向き、色等の外部パラメータ(他の電子ペットから分かるもの)は、外部状態記憶部34に記憶される。さらに、電子ペットエージェント63を取り巻く物理的な環境を示すパラメータ(電子ペット以外のオブジェクト、天気、温度、重力、日付等)は、環境情報記憶部35に記憶される。
なお、環境情報記憶部35に格納される情報は、サーバコンピュータ1−1〜1−nで得られた内容から取り込まれる。情報としては、例えば、天気情報(雨、晴れ、暑い、寒い等)、時事ニュース(地震があった、大事件があった等)、芸能ニュース(有名タレントが婚約、新譜情報等)、他の電気機器の稼働状態等である。
上記内部状態記憶部33に格納される情報をもとに、電子ペット(エージェント63)が、自律的にコンピュータ上に現れて、「お腹がすいたよ。」と発言したり、環境情報記憶部35に格納される情報をもとに、「今日は雨だから機嫌が悪いんだよ。」、「○○機器の電源が入ったままだよ。」等のメッセージを表現する。
また、上記外部状態記憶部34に格納される情報をもとに、電子ペット(エージェント63)のコスチュームや、態度等の様々な態様が表示される。例えば、「今日は雨が降っている」という情報が、環境情報記憶部35から得られたときは、電子ペット(エージェント63)は、レインコートを着た姿で現れ、しかも、先述したように、内部状態記憶部33に「雨の日は機嫌が悪い」という情報が格納されているので、機嫌の悪い表情をした電子ペット(エージェント63)が表示画面上、音声等により表現される。
これらの表示は、内部状態記憶部33の情報に対応して、既に説明した共通ルール記憶部27に格納されたデータを設定することにより行われる。
エージェント記憶部60−3は、種々の移動エージェント、常駐エージェントを格納している。なお、サーバコンピュータ1−1からユーザコンピュータ3−1に、エージェント63そのものが送信される場合には、エージェント63の各処理プログラムが記憶される。エージェント63が、サーバコンピュータ1−1からユーザコンピュータ3−1に送信される場合としては、ユーザがエージェント63を購入して所有しており、ユーザが、ユーザコンピュータ3−1からサーバコンピュータ1−1に指令を出すことにより、エージェント63が送信される場合がある。
したがって、エージェント記憶部60−3にエージェント63が存在するときには、ユーザコンピュータ3−1上で、エージェント63のプログラムが実行されることとなる。
つまり、エージェント記憶部60−3にエージェント63が存在するときには、ユーザの入力機器38による指示、あるいはユーザコンピュータ3−1のCPU11の指示により、情報収集プログラム、代行プログラム等の実行を行う。また、翻訳、音楽圧縮等の処理が指令された場合には、ユーザコンピュータ3−1でこれらのプログラムを実行する場合もある。
なお、ユーザコンピュータ3−1側から、コミュニティ67で自律的にプログラム処理等をするよう指示された場合には、ユーザコンピュータ3−1からの指示を受けずに、自律的に種々の処理を行う。このとき、ユーザ側で取り込んだユーザの嗜好情報等に基づき、エージェント63自身の判断により、ユーザの嗜好に合う情報等の収集処理等を行う。
入力機器38は、エージェント管理プログラム61−1による処理のため、ユーザが情報を入力するときに用いられるものであり、コンピュータにデータ等を入力する場合に通常使用される、キーボード、マウス、タッチパネル、ジョイスティック、データグローブ等の入力機器、あるいは、FD装置等の外部記憶装置等から構成される。
描画システム36には、エージェント63の画面上の形態である電子ペットの外観、行動、言語の表示データが格納されている。描画システム36は、ナレッジデータベース26に格納された情報に基づきエージェント管理プログラム61−1で作成された電子ペット行動指示信号を受信し、電子ペット(エージェント63)の意思、行動等を表示するための電子ペット画像データを作成し、一時的に保存する。
予め描画システム36に格納された外観、行動、言語の表示データとしては、電子ペット全体像データ、電子ペットの表情データ、コスチュームデータ、手足動作データ、会話にあわせた口動作データ、吹き出し表示データ等がある。
音声生成システム37には、エージェント63の表現形態の1つである音声データが格納されている。音声生成システム37は、ナレッジデータベース26に格納された情報に基づきエージェント管理プログラム61−1で作成された電子ペット行動指示信号を受信し、電子ペットの意思、行動等を表示するための電子ペット音声データを作成し、一時的に保存する。予め描画システム36に格納された音声データとしては、電子ペットの声の高さデータ、会話速度データ、イントネーションデータ等がある。
これらの電子ペットの画像及び音声データは、出力データとして、表示装置、スピーカ等の出力機器39へ出力される。また、予め自動で電話をかけるためのアプリケーションプログラムを、HDDにインストールすることによって、電子ペット(エージェント63)が、ユーザの携帯電話等へ電話をかけてきて、音声によってお喋りをするようにすることができる。
次に、エージェント63が、コミュニティ67やサーバコンピュータ1−1〜1−nに存在する他の移動/常駐エージェントや、ユーザコンピュータ3−1に存在する他の移動エージェント、常駐エージェントとの間で、情報交換を行うエージェント情報交換システムについて、図7のブロック図に基づき説明する。
図7のエージェント情報交換システム80は、各サーバコンピュータ1−1〜1−n、ユーザコンピュータ3−1〜3−n等エージェントが存在する環境に搭載されたシステムであり、エージェント間の情報交換を司る役割を果たす。エージェントは、このシステムの存在により、情報交換を行うことが可能となる。図7のエージェント情報交換システム80は、ユーザコンピュータ3−1では、エージェント管理プログラム61−1内に備えられている。
エージェント63は、該当するサーバコンピュータ又はユーザコンピュータに送られてきた移動エージェント、若しくは該当するサーバコンピュータ又はユーザコンピュータに常駐している常駐エージェントである。このエージェント63は、メッセージパケットを送り出し、あるいは受領することによって、エージェント情報交換システム80によって対話が成立する。
ここで、メッセージパケットには、メッセージタイプ、メッセージの送出元アドレス、メッセージの受け取り先アドレス、質問と回答と結び付けるための会話(質問/回答)ID、使用する言語を特定するための言語タイプ情報、エージェントの情報収集プログラム、代行プログラム等のプログラムの種類を特定するプログラム種類特定情報、送受信される情報の具体的内容であるコンテンツ等が含まれている。このコンテンツには、他のプレースに移動した後にインストラクションを形成するためのソフトウェアも含む。
情報送受信コンポーネント80−1は、エージェント63や既存システム、ネットワークから送付されるメッセージを受領し、また、メッセージをこれらエージェント63や既存システム、ネットワークに送信するためのコンポーネントである。
会話スレッド制御部80−2は、エージェント63等と対話する各会話に対応する会話スレッド80−8を管理し、会話の流れに応じて適切なスレッドを生成し、あるいは既に生成されたスレッドに処理を移すコンポーネントである。この会話スレッド80−8は複数生成し、複数のエージェントと並列非同期で会話を行うように構成してもよい。
メッセージ記憶部80−3は、会話を記憶するコンポーネントである。会話内容監視部80−5は、メッセージ記憶部80−3に格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシーチェックを行うコンポーネントである。
言語翻訳部80−6は、会話に使われている言語を必要に応じて他の言語に翻訳するコンポーネントである。また、インタプリタ80−7は、会話の内容を理解し実行するコンポーネントである。
次に図7の実線矢印を参照して、各コンポーネントの発話時の動作状態を説明する。エージェント63は、エージェント情報交換システム80に対し、メッセージパケットを送出する。メッセージパケットを受領したエージェント情報交換システム80は、このメッセージパケットが発話のためのメッセージパケットか、受話のためのメッセージパケットかを判断する。発話のためのメッセージパケットであると判断した場合には、会話スレッド制御部80−2に処理を依頼する。
会話スレッド制御部80−2は、メッセージパケットに含まれる回答IDを参照し、既に会話スレッドが生成されている場合には、対応する会話スレッド80−8に処理を移す。新たな会話であると判断した場合には、会話スレッド80−8を新たに生成し、IDジェネレータ80−4に新たな会話IDの割りふりを会話スレッド80−8を介して指示し、処理を会話スレッド80−8に移す。
メッセージ記憶部80−3は、会話スレッド80−8に送られたメッセージパケットを記憶する。
会話内容監視部80−5は、メッセージパケットを受け、メッセージログに格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシーチェックを行う。会話が成立していない場合には、エラーと判断し、メッセージパケットに対し”error”のメッセージパケットを送付する等の処理を行う。
会話として成立すると判断された場合、メッセージバケットは、会話スレッド80−8からプロトコルマネジャ80−9を介して指定された他のエージェント(ノード)に対し送信される。このとき、プロトコルマネジャ80−9は、メッセージパケットを、送信先に応じたプロトコルに変換する。
送信は、同じコミュニティ67、ユーザコンピュータ3−1〜3−n内の送信、ネットワークを介した他のコンピュータへの送信のいずれでもよい。
次に図7の点線矢印を参照して、この送出されたメッセージパケットを受領した他のキャラクタ(ノード)における各コンポーネントの動作状態を説明する。
プロトコルマネジャ80−9からメッセージパケットを受領した情報送受信コンポーネント80−1は、このメッセージパケットが発話のためのメッセージパケットか、受話のためのメッセージパケットかを判断する。受話のためのメッセージパケットであると判断した場合には、会話スレッド制御部80−2に処理を依頼する。
会話スレッド制御部80−2は、メッセージパケットに含まれる回答IDを参照し、既に会話スレッドが生成されている場合には、対応する会話スレッド80−8に処理を移す。新たな会話であると判断した場合には、会話スレッド80−8を新たに生成し、IDジェネレータ80−4に新たな会話IDの割りふりを会話スレッド80−8を介して指示し、処理を会話スレッド80−8に移す。
メッセージ記憶部80−3は、会話スレッド80−8に送られたメッセージパケットを記憶する。
会話内容監視部80−5は、メッセージパケットを受け、メッセージ記憶部80−3に格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシーチェックを行う。会話が成立していない場合には、エラーと判断し、メッセージパケットに対し”error”のメッセージパケットを送付する等の処理を行う。
会話として成立すると判断された場合、会話スレッド80−8は、インタプリタ80−7に処理を移す。もし、受領したメッセージパケットの言語タイプ、プログラム種類特定情報等に対応するインタプリタ80−7が登録されている場合には、そのインタプリタ80−7を使用してコンテンツの解釈を行う。受領したメッセージパケットの言語タイプ、プログラム種類特定情報等に対応するインタプリタが登録されていない場合、システムがアクセス可能なインタプリタライブラリにその組み合わせに対応するインタプリタが存在するか否かを判断する。
インタプリタが存在しない場合には、処理不能として処理する。アクセス可能なインタプリタライブラリにその組み合わせに対応するインタプリタが存在した場合には、そのインタプリタ80−7を登録し、そのインタプリタ80−7を使用してコンテンツの解釈を行う。このとき、必要に応じて、言語翻訳部80−6により、メッセージパケットの翻訳を行う。
インタプリタ80−7の解釈した結果は、エージェント63に伝達され、エージェント63は、コンテンツに記載されたインストラクションの内容に応じた処理を行う。例えば、受信したメッセージが、情報の発信を要求するものであれば、要求された情報を発信する。会話スレッド80−8は、次のメッセージパケットを受領するまで待機する。
このようにして、エージェント63と、コミュニティ67やサーバコンピュータ1−1〜1−nに存在する他の移動エージェント、常駐エージェントや、ユーザコンピュータ3−1に存在する他の移動エージェント、常駐エージェントとの間の情報交換が可能となる。
また、情報交換の相手は、エージェントに限定されず、例えば、ユーザコンピュータ3−1の不図示の電子ペット状態量保存部や、ナレッジデータベース26に含まれる不図示の情報記憶部との間で、図7の流れにより、情報を交換することも可能である。これにより、移動エージェントがユーザコンピュータ1−1に情報を残しておき、他のエージェントがその情報を利用するというような情報交換も可能となる。
なお、エージェント間の情報交換は、上述したシステムに限定されず、メソッド呼び出し(サブルーチンコール)、(メッセージパッシング)等により行ってもよい。
ここで、本実施形態のエージェントシステムに係るプログラムについて説明する。プログラムは、サーバコンピュータ1−1側において図8乃至図12に示す各処理を行い、エージェントシステムを実現させるものである。
プログラムは、HDDやCD−ROM等のデータ記録媒体に格納されており、このデータ記録媒体からCPU等の制御装置に読み込まれ、所定の処理が行われるように構成されている。
本実施形態のエージェントシステムに係るプログラム処理の概略について、図8に基づき説明する。先ず、エージェント63を格納可能な所定領域としてコミュニティ67を、サーバコンピュータ1−1のHDD内に形成する処理が行われる(処理101)。この処理は、具体的には、図9に示すコミュニティ形成プログラム処理(A)により行われる。
コミュニティ67は、単独のサーバコンピュータ1−1に設けてもよいし、あるいは、所定概念で特定される仮想空間として、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに渡って設けてもよい。
コミュニティ67が設けられると、コミュニティ67にエージェントマーケット65zを形成する処理が行われる(処理102)。この処理では、まずエージェントマーケット65zの領域が、コミュニティ67に形成される。次に、図5のクリーチャテーブルから、売買の対象となっているエージェント63を抽出するエージェント抽出処理が行われる。次に、コミュニティ67の情報記憶部69に、販売エージェント保存部を形成し、この販売エージェント保存部に、抽出されたエージェントと、抽出されたエージェントに対応するクリーチャテーブルのデータを保存する保存処理が行われる。
次に、エージェントマーケット65zが画面上に表示されるようにする処理が、行われる(処理103)。この処理では、まず、エージェントマーケットビル91画像を含むコミュニティ67の街画面データを作成し、このデータを、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。エージェントマーケット65z店内画面データを作成し、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。
次いで、コミュニティ67の街画面データ中のエージェントマーケットビル91画像データに、エージェントマーケット65z店内画面データへのポインタを登録する。
次いで、コミュニティ67の街画面データと、エージェントマーケット65z店内画面データとを表示可能なコミュニティ管理プログラム69bを作成し、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。
この処理103により、画面上に、コミュニティ67の街並みと、コミュニティ67の街中で活動するエージェント63及びクリーチャ64と、エージェントマーケット65z店内風景とが表示可能となる。
次いで、エージェントマーケット65zが画面上に表示されると、エージェント63を、エージェントマーケット65zで、選択可能な状態として表示する処理が行われる(処理104)。
ここで、選択可能な状態とは、例えば、販売されるエージェント63のプログラム処理内容、機能等の内容を、テキスト形式でリスト表示する状態である。その他、エージェントマーケット65zの店内画面で、エージェント63の表示態様である電子ペット画像部分をクリックすることにより選択可能としてもよい。
この処理としては、まず、販売されるエージェント63の内容を画面に表示するための書式データを作成し、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。
次に、販売されているエージェント63群を抽出するための販売エージェント抽出プログラムを作成し、コミュニティ67の情報記憶部69に保存する。この抽出プログラムは、図5に示すクリーチャテーブルの売買可否欄117、持主ID等を検索することにより、販売されているエージェント63群を抽出するプログラムとして作成される。
抽出プログラムは、販売されているエージェント63すべてを抽出する機能、エージェント63の処理プログラムの内容毎に抽出する機能、エージェント63の類似する外観毎に抽出する機能等、種々の機能を有するプログラムとするとよい。この処理104により、ユーザは、所望するプログラムや外観を有するエージェント63を探し出し、選択することが可能となる。
その後、ユーザの指示により、エージェント63を特定する処理が行われる(処理105)。この処理は、ユーザが、画面上に内容が表示された複数のエージェント63のうち、所定のエージェント63を選択する処理を行ったことに対応し、この所定のエージェント63を特定することにより行われる。
次いで、特定されたエージェント63の所有権を移転する処理が行われる(処理106)。この処理106は、具体的には、後述する図10,11の電子ペットエージェント所有者登録プログラムの処理(B)により行われる。その後、本実施形態のエージェントシステムに係るプログラム処理を終了する。
次に、処理101に係るコミュニティ形成プログラム処理(A)の処理を図9を参照して説明する。この処理では、まずサーバコンピュータ1−1の記憶領域内に、コミュニティ67の領域が形成される(ステップS1)。記憶領域としては、例えば、ハードディスク等を用いることができる。
次に、このコミュニティ67の領域が、65a〜65wのプレース(番地)に分割される(ステップS2)。次いで、この分割された65a〜65wのプレース(番地)に、それぞれ画像処理、翻訳等の分野カテゴリが付与される(ステップS3)。これにより、各プレースが、各分野毎のデータ群とされる。
次いで、図5に示すクリーチャテーブルを作成する(ステップS4)。このクリーチャテーブルは、クリーチャに関するデータと、クリーチャとプレースとを関連付けるデータとを含むものである。
次いで、コミュニティ67に情報記憶部69を形成し、この情報記憶部69に、クリーチャ及びクリーチャテーブルを保存する(ステップS5)。その後、処理を終了する。
なお、このクリーチャテーブルは、必要に応じて随時情報を書き換え、更新する。例えば、新たなクリーチャ64をコミュニティ67に格納するときには、新たなクリーチャ64のデータを追加して更新する。また、クリーチャ64が成長してエージェント63に進化したときや、エージェント63が売買されて所有者が変わったとき等にも、データの更新を行う。
次に、図10,11に基づき、処理106に係る電子ペットエージェント所有者登録プログラムの処理(B)を説明する。エージェントの所有権を移転するために、コミュニティ67には、エージェント所有者登録プログラムが設けられている。エージェント所有者登録プログラムにより、次の各処理が行われる。
この処理では、まず、上述の処理105で特定されたエージェント63について、基本的外観を設定するかが判定される(ステップS11)。ユーザが、エージェントの基本的外観を設定する旨入力する等により、エージェントの基本的外観を設定する場合には(ステップS11;Yes)、エージェントの基本的外観設定処理が行われる(ステップS12)。
エージェントの基本的外観設定処理としては、具体的には、まず、特定されたエージェント63の基本的外観設定画面を表示する。この画面上で、エージェント63の購買を希望するユーザが、基本的外観を設定する。この基本的外観の設定は、エージェント63に予め設定された外観のまま設定してもよいし、エージェント63に予め設定された外観とは異なる外観として設定してもよい。
すなわち、ユーザがエージェントマーケット65zでエージェント63を選択したときには、エージェント63は、所定の基本的外観を備えているが、このステップS12では、外観を変更することも、変更しないことも可能である。例えば、予め設定された外観が「魚」である場合に、基本的外観を「魚」として設定してもよいし、「うさぎ」に変更してもよい。エージェントの基本的外観設定処理が完了した後、エージェントの内容設定が完了しているが判定される(ステップS13)。
エージェントの基本的外観を設定しない場合には(ステップS11;No)、エージェントの内容設定が完了しているか判定される(ステップS13)。
ステップS13では、例えば、ステップS14,S15からステップS11に戻った場合等、エージェントの内容設定が完了している場合には(ステップS13;Yes)、基本的外観の設定が既に完了しているか判定される(ステップS17)。既にステップS12で基本的外観の設定が完了している場合には(ステップS17;Yes)、エージェントの基本的外観及び内容が保存される(ステップS16)。
ステップS17で基本的外観の設定が完了していないと判定されたときには(ステップS17;No)、ユーザが、エージェント63の外観は何でもよいと考えているとして、エージェント63が予め備えていた基本的外観を付与する(ステップS18)。その後、エージェントの基本的外観及び内容が保存される(ステップS16)。
エージェントの内容設定が完了していない場合には(ステップS13;No)、エージェントの内容設定処理を行う(ステップS14)。ここで、エージェントの内容とは、エージェント63の備えている処理プログラムの処理速度、精度、使用言語(日本語、英語、仏語、中国語等)等の詳細設定内容や、エージェント63が検索プログラムを備えている場合の検索キーワード等の内容等をいう。また、エージェント63が、複数の処理プログラムを備えている場合には、いずれかのプログラムの処理を優先して行うように設定する内容も含む。
エージェントの内容設定処理としては、具体的には、まず、特定されたエージェント63の内容設定画面を表示する。この画面上で、エージェント63の購買を希望するユーザが、エージェントの内容を設定する。
次いで、エージェントの基本的外観の設定が完了しているか判定される(ステップS15)。基本的外観の設定が完了している場合には(ステップS15;Yes)、エージェント63の基本的外観及び内容の設定が完了したものとして、エージェントの基本的外観及び内容の設定内容が保存される(ステップS16)。
基本的外観の設定が完了していない場合には(ステップS15;No)、ステップS11に戻り、エージェントの基本的外観を設定するか判定される(ステップS11)。
なお、未だステップS12で基本的外観を設定されていない場合には、ステップS15からステップS11に戻り、再び基本的外観を設定する機会が与えられる。ここで基本的外観設定が行われない場合は、内容設定が既に終わっていることから、ステップS13からステップS17,S18に進み、予めエージェント63が備えていた外観がそのまま付与されることとなる。ステップS16の後は、図11のステップS19に進む。
エージェントの基本的外観及び内容が保存されると、図15に示すエージェント購入画面が表示される(ステップS19)。次に、このエージェント購入画面に、エージェント所有権移転のために最低限必要なユーザ情報が入力されたか判定される(ステップS20)。ここでは、所有権移転のために最低限必要なユーザ情報として、ユーザID96b、決済方法96f、銀行名96g、口座番号96h、パスワード96iを入力されたか判定される。購入画面96には、ユーザ氏名96c、ユーザ住所96d、ユーザ電話番号96e記載欄等があるが、これらの記載欄は、必須記載欄ではなく、入力されなくても処理されるように構成される。
必要なユーザ情報が入力された場合(ステップS20;Yes)、ステップS21へ移行する。必要なユーザ情報が入力されなかった場合(ステップS20;No)、所定時間、例えば、15分が経過したかが判定される(ステップS25)。
所定時間が経過した場合(ステップS25;Yes)、購入取消ボタン96mが押される等、購入中止するかが判定される(ステップS26)。購入中止すると判定された場合(ステップS26;Yes)、ステップS16で保存された情報が削除された後(ステップS29)、処理を終了する。
購入中止しないと判定された場合(ステップS26;No)、ステップS20に戻り、必要なユーザ情報の入力が完了したか判定される(ステップS20)。すなわち、所定時間が経過した後は、ユーザ情報入力が完了するか、購入中止すると判定されるまで、ステップS20とステップS25とを繰り返す。
ステップS25で所定時間が経過していない場合(ステップS25;No)、ステップS20に戻り、必要なユーザ情報の入力が完了したか判定される(ステップS20)。すなわち、所定時間が経過するまでは、ユーザ情報入力が完了するまで、ステップS20とステップS25とを繰り返す。
ステップS20でユーザ情報入力が完了と判断されると、購入ボタン96kが押されたかが判定される(ステップS21)。購入ボタンが押された場合(ステップS21;Yes)、ステップS22へ移行する。購入ボタンが押されない場合(ステップS21;No)、所定時間、例えば、15分が経過したかが判定される(ステップS27)。
所定時間が経過した場合(ステップS27;Yes)、購入取消ボタン96mが押される等により、購入中止されたかどうか判定される(ステップS28)。
購入中止したと判定された場合(ステップS28;Yes)、ステップS16で保存された情報を削除した後(ステップS29)、処理を終了する。
購入中止しないと判定された場合(ステップS28;No)、ステップS21に戻り、購入ボタンが押されたか判定される(ステップS21)。すなわち、所定時間が経過した後は、購入ボタンが押されるか、購入中止したと判定されるまで、ステップS21とステップS28とを繰り返す。
購入ボタンが押されると(ステップS21;Yes)、ユーザをエージェント所有者として登録する(ステップS22)。次いで、エージェント購入画面で入力された決済方法による決済処理手続を行う(ステップS23)。本実施の形態では、オンラインバンキングによる同時決済を行う。したがって、ステップS23で決済処理手続を行うと、即時に、エージェントの売主側口座に代金が入金される。
その後、エージェントのユーザへの引き渡しを行う(ステップS24)。これにより、エージェントを、ユーザが使用できるようになる。その後、処理を終了する。
なお、本実施の形態では、オンラインバンキングにより同時決済を行っているが、クレジットカードによる決済や、銀行口座への振込、振替等によって決済を行ってもよい。振込、振替の場合には、決済処理手続を行ってから、エージェント売主側に代金が入金されるまでに、数日かかる場合があるが、この場合には、入金を確認してからエージェントの引き渡しを行うとよい。
上述の実施例では、ユーザ自らがエージェントマーケットでエージェントを選択して購入する方法を説明したが、ユーザの分身である「親友エージェント」を介して、「売りエージェント」を売買する方法でもよい。例えば、ユーザは、親友エージェントに対し、「お小遣いを上げる」コマンドによりある金額を渡しておき、親友エージェントが売買対象となっている「売りエージェント」を探して、売りエージェントの金額が親友エージェントの所持している金額より安ければ、その売りエージェントを購入することができるというものである。いわゆるプリペードカードのようなもので、子供が高額なエージェントを購入しないための制限にもなる。
この処理を図21を用いて具体的に説明する。ユーザは情報端末214に親友エージェント215を呼び出し、「お小遣いを上げる」コマンドにより5000円を親友エージェントに渡す。このコマンド処理により、サーバコンピュータ210内の課金処理部211は、オンラインバンキングによる同時決済処理等を行い、その後、当該ユーザに割り当てられている金銭管理領域213に「5000円」と記憶させる。この状態で、親友エージェントは、5000円以下の買い物ができることになり、エージェントの利用者の嗜好に合った「売りエージェント」をネットワーク上又はエージェントマーケット212で探し出して購入し、ユーザの情報端末214に派遣させることができる。
次に、オークションにより、売りエージェントを購入する方法を説明する。説明を容易にするため、当該売りエージェントは、唯一のものであり、同時に複数の利用者が利用することはできないとする。この場合、売りエージェントを利用したいユーザは、エージェントマーケットにアクセスし、利用を開始したい時間と返却予定時間を記入しておく。他にこの売りエージェントを同時刻に利用したい人がいない場合は、所定の固定料金を支払ってこのエージェントを利用できることになる。もし、他に同時刻に利用したい人がいれば、オークション方式で、自らが支払う金額を登録し、最高金額を提示した人が、このエージェントを利用する権利を獲得する。売りエージェントにIP ver.6のIPアドレスのようなネットワークアドレスがアサインされている場合は、当該売りエージェントの所有者が、購入者に直接メッセージを送ることもできる。その売りエージェントが、例えばアイドル歌手の分身であった場合は、アイドル歌手とチャットやインスタントメッセージなどができることも可能である。このような特典があれば、売りエージェントの付加価値が上がり、オークションで高額が提示され、売りエージェントの所有者の利益が増すことになる。
次に、図12に基づき、ブリーダがエージェントを育成するときのエージェント育成処理(D)について説明する。コミュニティ67のエージェントマーケット65zに格納されるエージェントを育成するために、エージェントにはエージェント育成プログラムが設けられている。エージェント育成プログラムにより、次の各処理が行われる。
プログラムの処理として、先ず、エージェントを放つための情報獲得領域を区切る特定の概念の情報が与えられたかが判定される(ステップS31)。この特定の概念の情報は、エージェントを育成するブリーダのコンピュータの入力装置から、キーワードを入力することにより与えられる。
特定の概念の情報が与えられた場合(ステップS31;Yes)、エージェントを特定の概念で区切られた情報獲得領域に放つ処理が行われる(ステップS32)。「特定の概念で区切られた情報獲得領域」とは、本実施の形態では、ブリーダが入力したキーワードを用いた検索によってヒットしたサイトの集合であり、通常は、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nに渡って形成される。これらのサイトの集合領域に、エージェントを放つ。
特定の概念の情報が与えられていない場合(ステップS31;No)、所定時間、例えば15分が経過したか判定される(ステップS38)。所定時間が経過していない場合には(ステップS38;No)、ステップS31に戻る。すなわち、所定時間が経過するまで、ステップS31を繰り返す。所定時間が経過した場合には(ステップS38;Yes)、自動的に処理を終了する。
ステップS32で、エージェントが、特定の概念で区切られた情報獲得領域に放たれると、エージェントが情報獲得領域で自律的に情報を収集する処理が行われる(ステップS33)。すなわち、エージェントは、複数のサーバコンピュータ1−1〜1−nを渡り歩きながら、特定の概念で区切られた情報獲得領域で、自律的に情報収集する。
このとき、エージェントは、ステップS31でユーザ側から与えられたキーワード等の特定の概念のみでなく、属性情報記憶部29のユーザプロファイルに記憶されたユーザ情報から、独自にキーワードを作成し、このキーワードも補足的に用いて情報収集を行う。これにより、ステップS31で与えられたキーワードのみに基づき情報収集する場合よりも、ユーザの要望に近い情報を取得することが可能となる。
次に、収集した情報の中から、不要な情報を選択し、選択した不要な情報を廃棄する(ステップS34)。これにより、必要な情報の割合が高く、コンパクトなデータベースの構築が可能となる。不要な情報の選定は、ステップS31でユーザ側から与えられたキーワード等の特定の概念のみでなく、属性情報記憶部29に記憶されたユーザ情報から作成したキーワードも用いて行う。
その後、ステップS31で与えられた特定の概念に関する情報のデータベースが、既に存在するかが判定される(ステップS35)。特定の概念に関する情報のデータベースが既に存在する場合には(ステップS35;Yes)、ステップS33,S34で収集した情報をデータベースに追加し、データベースのデータ更新及び保存する処理が行われる(ステップS37)。その後、処理を終了する。
特定の概念に関する情報のデータベースが存在しない場合には(ステップS35;No)、ステップS33,S34で収集した情報を蓄積することにより、データベースを構築し、保存する処理が行われる(ステップS36)。その後、処理を終了する。
次に、本実施形態のエージェントシステムの動作について説明する。図13はコミュニティサイトの画面を示す図であり、図14はエージェントの紹介の画面を示す図であり、エージェント63を電子ペットエージェントシステムの提供会社から、所有権移転の一形態である購入を行う手続画面を示している。
コミュニティ67には、プレース65毎に区画されて、複数のクリーチャ64が存在している。ユーザコンピュータ3−1から通信回線網2を介してサーバコンピュータ1−1にアクセスしたユーザは、サーバコンピュータ1−1の図13に示すコミュニティサイト画面90で、コミュニティ67中のクリーチャ64を見ることができる。コミュニティサイト画面90上では、コミュニティ67は区画された街として表示され、クリーチャ64は、種々の形態のキャラクタとして表示されている。コミュニティサイト画面90で、ユーザは、クリーチャ64やエージェント63同士が会話している様子等、様々なイベントを見ることができる。
また、サーバコンピュータ1−1は、エージェント紹介ページ95を備えており、このエージェント紹介ページ95では、コミュニティ67中で、サーバの提供会社が販売するエージェント63について、ID番号95a、プログラム内容95b、特性95c、外観95d、所有者有無等を表示する。図14のエージェント紹介ページ95では、特性95c、外観95dは、クリックするボタンが設けられており、このボタンをクリックすることにより、詳細を表示するページに移行するようになっている。
ユーザは、このエージェント紹介ページ95にアクセスし、購入したいエージェント63を選択することができる。エージェント63を特定したら、ユーザは、エージェント紹介ページ95内の購入ボタン95eをクリックする。これにより、図15のエージェント購入ページ96が表示されるので、符号961に表示されたエージェント価格を確認し、ユーザコンピュータ3−1のID番号96b、ユーザの氏名、住所、電話番号等の個人情報96c〜96e、決済方法96f、パスワード96i、有効期限96j等を入力し、購入ボタン96kをクリックする。これにより、ユーザによるエージェント購入が行われる。このように、エージェント購入ページ96により、エージェントの所有者を登録する所有者登録が行われる。
そして、所有権者登録が終了すると、エージェント紹介ページ95に戻る。このとき選定したボタンは色が変わり、各ボタンを再度クリックすると、選択内容が表示される。このようにしてエージェントを確定した後、エージェント紹介ページ95の「次ページへ」ボタン95fをクリックする。
なお、ユーザは、このエージェント購入で、電子ペットエージェントシステムを提供している法人、団体、個人等から、電子ペットエージェントを買い取る。購入費用の決済方法は、オンラインバンキング、銀行振込、銀行振替、クレジットカード決済等、いかなる方法を用いてもよい。
また、売価は、電子ペットエージェント11つ毎に決めてもよいし、電子ペットエージェントの処理能力、あるいはクリック数や第三者の評価等の人気の度合によって決めてもよい。また、ホームページ上でオークションを行って決めてもよい。
上記所有者登録の後、オンラインバンキングによる同時決済が行われる。エージェント63の販売者側に、代金が支払われた後、エージェント63の購入者(新しい所有者)は、エージェント63を使用することが可能となる。
エージェント紹介ページ95の「次ページへ」ボタン95fをクリックすると、図16に示すエージェント設定ページ97が開き、初期設定を行う。
初期設定では、エージェント63に関して、購入時期の入力ボックス97a(何年何月何日から)、会話スピードの選定97c、声の高さの選定97d、言語のプルダウン選択メニュー97e、性別の選択ボックス97f、キャラクタ名の入力ボックス97g、ユーザ名の入力ボックス97h等各種の設定によりエージェント63の微調整等を行う。
このエージェント設定ページは、購入した後販売するまでであれば、パスワードで本人確認ができる限りいつでもアクセス可能であり、初期設定値は、いつでも変更可能である。
図17はエージェントマーケット画面を示す図であり、図18はエージェント売買情報画面を示す図であり、コミュニティ67に設けられたマーケット65zで、他のブリーダから、エージェント63について、所有権移転の一形態である購入を行う場合を説明する図である。
ユーザコンピュータ3−1側からコミュニティ67にアクセスしたユーザが、図13のコミュニティサイト画面中のペットマーケット91に入ると、図17のマーケット画面92に切り換わる。
図17のマーケット画面92では、各ブリーダや買取業者のオフィス92a〜92cが区画されて表示される。その中から、ユーザが見たいと思うブリーダのオフィス92aの各エージェント63のかご92dの前に、カーソル又はユーザの目となるエージェント63aを持っていくと、画面の左下に、かご92d内のエージェント63の詳細な情報を見るかどうかを聞く画面92eが現れる。画面92eには、情報を見るかどうかを、「はい」「いいえ」で選択するためのボタンが設けられている。画面92eで、見ることを意味する「はい」を選択すると、図18に示すブリーダ毎のエージェント情報画面93が表示される。
ブリーダのエージェント情報画面93は、各ブリーダの責任により作られているページである。その一例としては、図18のエージェント情報画面93のように、各エージェント63の処理プログラムの内容93a、ID番号93b、外観93c、特性93d、購入ボタン93e、価格93f等が表示される。外観ボタン93hをクリックすると各エージェント63の外観が、特性詳細表示ボタン93dをクリックすると各エージェントの特性の詳細が、購入ボタン93eをクリックするとエージェント購入画面が表示される。
エージェント購入画面も、各ブリーダの責任で作成されるが、例えば、図15に示すようなエージェント購入ページ96が表示される。図15について既に説明した手順でエージェント購入手続を行うと、エージェント63の所有権の移転の一例としての売買が完了する。エージェント購入ページ96でエージェントの売買が完了すると、図18のブリーダのエージェント情報画面93に戻る。このとき、画面93は、売買が完了したエージェント63が削除されて表示される。
以上のように、電子ペットエージェントシステムの提供者又はブリーダ等からのエージェント購入手続を行うことにより、エージェント63は、ユーザのものとなる。
このとき、エージェント販売情報記憶部69cに登録されたエージェント63にも、購入ボタン96kをクリックすることにより、新しい所有者が登録される。なお、エージェントの所有者の登録は、購入手続とは別の所有者登録手続により行うように構成してもよい。
その後、エージェント63は、ユーザが入力機器38から入力する指令に従って処理を行うこととなる。エージェント63は、サーバコンピュータ1−1のコミュニティ67に常駐したまま、ユーザコンピュータ3−1側からの指示に従って作動する。
ここで、エージェント63が処理を行っている間、エージェント63が存在するサーバコンピュータ1−nと、ユーザコンピュータ3−1とがずっと接続されていてもよいし、ユーザコンピュータ3−1側から指示が出されるときとユーザコンピュータ3−1に処理の結果報告をするときのみ、サーバコンピュータ1−nと、ユーザコンピュータ3−1とが接続されるように構成してもよい。
また、エージェント63は、所有権移転の一形態であるエージェント購入により、エージェント記憶部60−3に格納されるように構成してもよい。このときは、エージェント記憶部60−3で、エージェント63固有のプログラム処理を行い、「エージェントの業務」を遂行する。この処理は、プログラムによって異なるが、ユーザが入力機器38から入力する指示又はCPU11の指示に基づいてプログラムを実行する。
また、エージェント63は、固有のプログラム以外にも、情報収集プログラム及び解析プログラムを備えており、ナレッジデータベース26の取得情報記憶部60−2、図示しない情報記憶部、ユーザコンピュータ3−1の図示しない他の常駐又は移動エージェント等から情報を収集し、ユーザの嗜好等の解析を行う。
これにより、ユーザの嗜好に合うように、ユーザ又はCPU11からの指示に基づいてプログラム処理を行うことが可能となり、ユーザにとって効率のよいプログラム処理が可能となる。
例えば、エージェント63が、翻訳プログラムを備えている場合には、ユーザが指定した文章の翻訳を行う。このとき、同時に、ナレッジデータベース26の取得情報記憶部60−2、図示しない情報記憶部等から情報を取得し、ユーザの専門分野やよく使う用語等からキーワードや辞書を作成しておく。これにより、効率のよい翻訳が可能となる。
なお、サーバコンピュータ1−1側の図示しないナレッジデータベースにユーザの嗜好情報を蓄積しておき、この嗜好情報を基に代行処理を行うように構成してもよい。
ユーザの嗜好情報を利用することにより、エージェント63は、効率よく情報収集することも可能となる。例えば、エージェント63が、ユーザが自動車に興味があると解析した場合には、コミュニティ67内の自動車に関する情報を多く保有する他のエージェントと接触し、自動車に関する情報を取得する。このときの情報収集は、エージェント63自身がキーワード作成プログラムを用いて作成したユーザ嗜好キーワードを用いて行う。コミュニティ67におけるエージェント63のプログラム処理は、サーバコンピュータ1−1のコミュニティ管理プログラム69bの支援を受ける。
また、コミュニティ67のマーケット65zには、エージェント63の買取業者が存在し、ユーザが所有するエージェント63について、所有権移転の一形態である買い取りを行っている。ユーザは、自己が所有するエージェント63が必要なくなったときには、買取業者に販売することができる。
買取業者は、図19に示すエージェント査定ホームページ94を持っている。エージェント63の買い取りを希望するユーザは、図17のエージェントマーケット92の画面で、買取業者のオフィス92cに入り、画面上で買取業者と対話することにより、査定を要請する。これにより、図19のエージェント査定ホームページ94に切り換わる。
図19のエージェント査定ホームページでは、エージェントID番号94a、ユーザのID番号94b、ユーザの氏名94c、住所94d、Eメールアドレス94e、電話番号94f、エージェントを購入した日94g、エージェントの購入元(購入した業者又はブリーダ名)94hを入力する。その後、「査定に出す」ボタン94iをクリックする。これにより、94aで特定したエージェント63が、自動的に買取業者に送られ、買取業者によりプログラム内容、データ量のチェックを行い、エージェント63買い取り価格の査定が行われる。
買取業者による査定が終了すると、エージェント63が送り返されるとともに、ユーザに、Eメール等で査定の結果が知らされる。ユーザは、その結果を見てエージェント63を売るかどうか最終的に判断し、売ると決めた場合には、図17のエージェントマーケット92の画面で、買取業者のオフィス92eに入り、画面上で買取業者と対話することにより、買い取りを要請する。これにより、図20のエージェント買い取りホームページ98に切り換わる。
図20のエージェント買い取りホームページでは、エージェントID番号98a、査定結果に付されていた査定番号98b、ユーザの氏名98c、ユーザのID番号98d、ユーザの振込先98e、査定結果で示された買い取り金額98f、認証パスワード98gを入力する。その後、「買取」ボタン98hをクリックする。これにより、エージェント63が買取業者に発信され、エージェントの買い取りが行われる。買い取り料は、指定した振込先に、後日送金される。
また、買取ボタン98hをクリックすると、同時に、エージェント販売情報記憶部69cに、エージェント63の所有者が、買取業者である旨登録される。このとき、買取ボタン98hをクリックすることによっては、所有者の登録が行われず、別の手続により所有者の登録を行うように構成してもよい。
その後、買い取られたエージェント63は、買取業者が運営する図18のエージェント情報画面93に掲載されるか、あるいは電子ペットエージェントシステムの提供会社の図14のエージェント紹介ホームページ95に掲載される等され、再び売りに出される。
なお、ユーザは、買取業者にエージェント63を販売せずに、ユーザ自身の図18に示すようなエージェント販売ホームページを作成し、ブリーダとなって、エージェント63を販売することも可能である。
このように、エージェント63は、エージェントシステムを提供する会社と、ユーザと、エージェントを育成するソフトウェア会社やブリーダとの間で、売買可能に構成されているので、様々な個性を有するエージェント63が育成されることとなり、ユーザにとってエージェント63の選択肢が広がる。
また、エージェント63を売買するためのマーケット65zを構築しているため、ユーザは、個性溢れるエージェント63を、楽しみながら探すことができる。さらに、ソフトウェア会社やブリーダにとっては、育成した付加価値の高いエージェント63を、高く販売することができ、新しいビジネスチャンスを獲得できる。
また、エージェント63は、電子ペットとして画面上に表示されるので、ユーザは、エージェントシステムを、楽しみながら利用することが可能となる。
産業上の利用可能性
以上のように本発明によれば、コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有しているため、ソフトウェア会社やブリーダ等にとっては、付加価値の高いエージェントを育成すれば、高く販売することができ、新しいビジネスチャンスを獲得できる。
したがって、エージェントのブリーダやソフトウェア会社等によるエージェントの育成が活性化され、様々な個性を有するエージェントが育成されることとなり、ユーザにとってエージェントの選択肢が広がる。ユーザは、個性溢れるエージェントを、楽しみながら選ぶことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を適用したエージェントシステムの主要構成を示すブロック図である。
図2は、ユーザコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3は、コミュニティを説明するための図である。
図4は、本発明を適用したエージェントシステムの構成を示すブロック図である。
図5は、クリーチャテーブルの具体例を示す図である。
図6は、エージェントの画面上の表示形態を決定するデータのメモリマップを示す図である。
図7は、エージェント間の情報交換の流れを示すブロック図である。
図8は、エージェントシステムに係るプログラム処理を示す図である。
図9は、コミュニティ形成プログラムの処理を示すフローチャートである。
図10は、電子ペットエージェント所有者登録プログラムの処理を示すフローチャートである。
図11は、電子ペットエージェント所有者登録プログラムの処理を示すフローチャートである。
図12は、エージェント育成の処理を示すフローチャートである。
図13は、コミュニティサイトの画面を示す図である。
図14は、エージェントの紹介の画面を示す図である。
図15は、エージェント購入の画面を示す図である。
図16は、エージェント設定の画面を示す図である。
図17は、マーケットの画面を示す図である。
図18は、エージェント販売情報の画面を示す図である。
図19は、エージェント査定の画面を示す図である。
図20は、エージェント買取の画面を示す図である。
図21は、親友エージェントを介した処理を説明するための図である。
Claims (26)
- 通信回線網に接続された表示装置を有する少なくとも1つのクライアントコンピュータと、
前記クライアントコンピュータと通信回線網を介して接続され、エージェントを格納可能なコミュニティを有する少なくとも1つのサーバコンピュータとを備え、
前記コミュニティは、前記エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有することを特徴とするエージェントシステム。 - 前記エージェントは、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを有することを特徴とする請求の範囲第1項記載のエージェントシステム。
- 前記エージェントは、当該エージェントを電子ペットとして前記表示装置に表示する電子ペットエージェント表示プログラムを有することを特徴とする請求の範囲第1項記載のエージェントシステム。
- 前記エージェントは、独立したネットワークアドレスを有することを特徴とする請求の範囲第1項記載のエージェントシステム。
- 前記所有権の移転は、前記コミュニティの所有者登録手段で、前記エージェントの所有者を登録することにより行われることを特徴とする請求の範囲第1項記載のエージェントシステム。
- 前記エージェントは、特定の概念で区切られた情報獲得領域に放たれ、前記情報獲得領域で自律的に収集した情報を蓄積することによりデータベースを構築可能に構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載のエージェントシステム。
- 前記エージェントは、所定分野の専門毎に特長付けられていることを特徴とする請求の範囲第1項記載のエージェントシステム。
- 他の情報装置と通信回線網を介して接続したコンピュータにエージェントを格納可能なコミュニティを形成し、
前記コミュニティにエージェントマーケットを形成し、
前記エージェントを前記コミュニティ内のエージェントマーケットで選択可能な状態として表示し、
前記表示されたエージェントを特定し、この特定に基づいて所有権の移転を行うエージェント売買方法。 - 情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを、前記エージェントとして売買の対象としたことを特徴とする請求の範囲第8項記載のエージェント売買方法。
- 前記エージェントは、当該エージェントを電子ペットとして表示する電子ペットエージェント表示プログラムを有することを特徴とする請求の範囲第8項記載のエージェント売買方法。
- 前記エージェントは、独立したネットワークアドレスを有することを特徴とする請求の範囲第8項記載のエージェント売買方法。
- 前記所有権の移転は、前記コミュニティの所有者登録手段によって、前記エージェントの所有者を登録することにより行われることを特徴とする請求の範囲第8項記載のエージェント売買方法。
- 前記エージェントは、特定の概念で区切られた情報獲得領域に放たれ、前記情報獲得領域で自律的に収集した情報を蓄積することによりデータベースを構築可能に構成されていることを特徴とする請求の範囲第8項記載のエージェント売買方法。
- 前記エージェントは、所定分野の専門毎に特長付けられていることを特徴とする請求の範囲第8項記載のエージェント売買方法。
- 他の情報装置と通信回線網を介して接続され、エージェントを格納可能なコミュニティを備え、
前記コミュニティは、エージェントの所有権の移転が可能なエージェントマーケットを有することを特徴とする情報提供装置。 - 前記エージェントは、情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを有することを特徴とする請求の範囲第15項記載の情報提供装置。
- 前記エージェントは、当該エージェントを電子ペットとして前記他の情報装置に設けられた表示装置に表示する電子ペットエージェント表示プログラムを有することを特徴とする請求の範囲第15項記載の情報提供装置。
- 前記所有権の移転は、前記コミュニティの所有者登録手段で、前記エージェントの所有者を登録することにより行われることを特徴とする請求の範囲第15項記載の情報提供装置。
- 前記エージェントは、特定の概念で区切られた情報獲得領域に放たれ、前記情報獲得領域で自律的に収集した情報を蓄積することによりデータベースを構築可能に構成されていることを特徴とする請求の範囲第15項記載の情報提供装置。
- 前記エージェントは、所定分野の専門毎に特長付けられていることを特徴とする請求の範囲第15項記載の情報提供装置。
- コンピュータの所定領域にエージェントを格納可能なコミュニティを形成するステップと、
該コミュニティにエージェントマーケットを形成するステップと、
前記エージェントが前記コミュニティ内で選択可能な状態として表示するステップと、
該表示されたエージェントを特定するステップと、
前記特定したエージェントの所有権移転を行うステップとを有するプログラムを格納したデータ記録媒体。 - 情報収集処理及び代行処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理プログラムを格納したことを特徴とする請求の範囲第21項記載のデータ記録媒体。
- 前記エージェントを電子ペットとして表示する電子ペットエージェント表示プログラムを格納したことを特徴とする請求の範囲第21項記載のデータ記録媒体。
- 前記コミュニティの所有者登録手段によって、前記エージェントの所有者登録を行う登録プログラムを格納したことを特徴とする請求の範囲第21項記載のデータ記録媒体。
- 前記エージェントを特定の概念で区切られた情報獲得領域に放つステップと、前記エージェントが前記情報獲得領域で自律的に情報を収集するステップと、該収集された情報を蓄積することによりデータベースを構築するステップとを有するエージェント育成プログラムを格納したことを特徴とする請求の範囲第21項記載のデータ記録媒体。
- 前記エージェントは、所定分野の専門毎に特長付けられていることを特徴とする請求の範囲第21項記載のデータ記録媒体。
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