(1)第1の実施の形態
以下、本発明の一実施の形態を詳述する。ただし、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。
本実施の形態のシステムは、利用者が、何か頭に思い浮かんだ手続きの申し込みを、該当する手続きを提供する事業者に対して行うと、いつの間にか他に必要な手続きも実施することができる、ワンストップサービスを実現するシステムである。なお、上記のワンストップサービスを、ポータルレスワンストップサービスと記してもよい。
本実施の形態のシステムは、例えば、利用者からは見えない部分に、各事業者の事業者サーバ間を連携するワンストップサービスハブ装置を備える。利用者が、何か頭に思い浮かんだ手続きを申し込むため、該当する手続きを提供する事業者の事業者サーバにアクセスすると、アクセスされた事業者サーバは、ワンストップサービスハブ装置に、利用者が他に実施する可能性のある手続き(関連手続き)の算出を要求する。ワンストップサービスハブ装置が要求に基づいて関連手続きを算出し、利用者は、算出された関連手続きを基に、利用者端末を用いて実施する手続き(実施手続き)を決定する。ワンストップサービスハブ装置は、当該実施手続きの情報と、利用者が利用者端末に入力した、当該実施手続きを申し込むために必要な利用者に関する情報とを、事業者サーバを介して受信する。ワンストップサービスハブ装置は、実施手続きを提供する各事業者の事業者サーバに、該当する手続きに必要な利用者に関する情報を送信する。各事業者の事業者サーバは、受信した情報に基づいて該当する手続きを実行することで、利用者がワンストップサービスを受けることができる。
本実施の形態のシステムによれば、利用者は、ワンストップサービスを受けるために、ある特定のポータルを意識する必要がなく、また、複数のライフイベントにまたがった手続きから構成されるワンストップサービスを受けることができる、という効果を期待できる。
本実施の形態では、ある利用者が、実施しようと思い浮かんだ手続きについて、その手続きの提供元である事業者に申し込むと、その利用者が他に必要な手続きもワンストップで実施することができる、ワンストップサービスと、当該ワンストップサービスを実現するワンストップサービスシステムとを説明する。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数または順序を限定するものではない。また、構成要素の識別のための番号は、文脈毎に用いられ、1つの文脈で用いた番号が、他の文脈で必ずしも同一の構成を示すとは限らない。また、ある番号で識別された構成要素が、他の番号で識別された構成要素の機能を兼ねることを妨げるものではない。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。特に限定しない限り、各構成要素は、単数でも複数でも構わない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲等は、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲等を表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲等に限定されない。
なお、以下の説明では、図面において同一要素については、同じ番号を付し、説明を適宜省略することがある。また、同種の要素を区別しないで説明する場合には、枝番を含む参照符号のうちの共通部分(枝番を除く部分)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、枝番を含む参照符号を使用することがある。例えば、利用者を特に区別しないで説明する場合には、「利用者110」と記載し、個々の利用者を区別して説明する場合には、「利用者110-1」、「利用者110-2」のように記載することがある。
図1は、本実施の形態における、ワンストップサービスについての概念図である。
図1では、ワンストップサービスの利用者110と、手続き120を提供する事業者130と、ワンストップサービスハブ140との関係を示す。利用者110から見えているのは、各事業者130および各事業者130が提供する手続き120であり、各事業者130を連携するワンストップサービスハブ140は、利用者110からは見えない。
ワンストップサービスでは、利用者110-1は、実施しようと思い浮かんだ任意の手続き120、例えば手続き120-1について、その手続き120-1の提供元である事業者A130-1に申し込む。利用者110-1は、手続き120-1を事業者A130-1に申し込むと、手続き120-1の他に、ワンストップサービスハブ140とつながりのある事業者130がそれぞれ提供する手続き120のうち必要な手続き120も、ワンストップで実施することができる。
なお、利用者110-1がはじめに実施しようと思い浮かんだ手続き120が手続き120-1ではなく、手続き120-2であった場合は、利用者110-1は、手続き120-2を提供する事業者B130-2に申し込みを行うことになる。すなわち、利用者110がはじめにアクセスする事業者130は、任意の手続き120を提供する事業者130でかまわない。なお、ワンストップサービスを利用できる利用者110、手続き120、および事業者130の各々の数は限定されない。
図2は、本実施の形態のワンストップサービスシステム200に係る構成の一例を示す図である。
ワンストップサービスシステム200は、利用者端末210、事業者端末220、事業者サーバ230、ワンストップサービスハブ装置240、および管理者端末250を含んで構成される。
利用者端末210、事業者端末220、事業者サーバ230、ワンストップサービスハブ装置240、および管理者端末250の各々は、インターネット等のネットワーク260を介して通信可能に接続されている。
なお、以下では、利用者端末210の利用主体である利用者110を、「利用者」と呼ぶ。また、事業者端末220の利用主体である事業者130を、「事業者」と呼ぶ。事業者が提供する手続き120を、「手続き」と呼ぶ。
図3は、利用者端末210のハードウェア構成の一例を示す図である。
利用者端末210の利用主体(利用者)は、市民、法人等、各種手続きを実施しようとする者である。利用者端末210については、各種サービスおよび各種手続きを申し込む、ワンストップで実施する各種サービスおよび手続きを決定する、等の目的での利用を想定する。
利用者端末210は、一般的なコンピュータにより実現でき、制御部310、ネットワークインタフェース部320、入力部330、出力部340、および記憶部350を備える。各部は、BUS(バス)360等により接続されている。
制御部310は、CPU(Central Processing Unit)等で構成され、各プログラムを実行する。制御部310は、入力部330からの入力情報を受け付け、出力部340に出力情報を送出する。なお、各プログラムの機能は、LSI(Large Scale Integration)等のハードウェアにより実現してもよい。これは、後述の事業者端末220の制御部410も同様である。
なお、制御部310で実行される各種のプログラム、またはその一部を、「部」、「ユニット」、「手段」、「機能」、「モジュール」等と呼称する場合がある。また、本実施の形態の構成は、単体のコンピュータで構成してもよいし、あるいは、制御部310、入力部330、出力部340、記憶部350の任意の部分が、ネットワーク260で接続された他のコンピュータで構成されてもよい。また、本実施の形態において、ソフトウェアで構成した機能と同等の機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアでも実現できる。
ネットワークインタフェース部320は、制御部310により転送されたIPパケットを、インターネット等のネットワーク260を介して事業者サーバ230に送信する。また、ネットワークインタフェース部320は、インターネット等のネットワーク260を介して利用者端末210が受信したIPパケットを、制御部310に転送する。ネットワークインタフェース部320は、例えばネットワークカード等で構成される。
入力部330は、外部からの入力を制御部310に伝えるものであり、キーボード、マウス等で構成される。
出力部340は、制御部310からの情報を外部に出力するものであり、ディスプレイ、プリンタ等で構成される。
記憶部350は、各種情報を記憶する記憶装置である。記憶部350は、メモリ部とPDEV部とのうちの少なくとも1つ(典型的には少なくともメモリ部)である。メモリ部は、1以上のメモリであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリ部における少なくとも1つのメモリは、揮発性メモリであってもよいし、不揮発性メモリであってもよい。PDEV部は、1以上のPDEVであり、典型的には補助記憶デバイスでよい。PDEVは、物理的な記憶デバイス(Physical storage DEVice)を意味し、典型的には、不揮発性の記憶デバイス、例えばHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)である。
図4は、事業者端末220のハードウェア構成の一例を示す図である。
事業者端末220の利用主体(事業者)は、各種サービスおよび各種手続きを提供する、自治体、民間企業等の事業体である。事業者端末220については、ワンストップサービスハブ装置240に、自身の手続きを、ワンストップサービスで提供できる手続きとして登録する等の目的での利用を想定する。
事業者端末220は、一般的なコンピュータにより実現でき、制御部410、ネットワークインタフェース部420、入力部430、出力部440、および記憶部450を備える。各部は、BUS(バス)460等により接続されている。
制御部410は、CPU等で構成され、各プログラムを実行する。制御部410は、入力部430からの入力情報を受け付け、出力部440に出力情報を送出する。
ネットワークインタフェース部420は、制御部410により転送されたIPパケットを、インターネット等のネットワーク260を介して、利用者端末210、事業者サーバ230、ワンストップサービスハブ装置240等に送信する。また、ネットワークインタフェース部420は、インターネット等のネットワーク260を介して事業者端末220が受信したIPパケットを、制御部410に転送する。ネットワークインタフェース部420は、例えばネットワークカード等で構成される。
入力部430は、外部からの入力を制御部410に伝えるものであり、キーボード、マウス等で構成される。
出力部440は、制御部410からの情報を外部に出力するものであり、ディスプレイやプリンタ等で構成される。
記憶部450は、各種情報を記憶する記憶装置である。記憶部450は、メモリ部とPDEV部とのうちの少なくとも1つ(典型的には少なくともメモリ部)である。
図5は、事業者サーバ230のハードウェア構成の一例を示す図である。
事業者サーバ230の利用主体は、各手続きを提供する、それぞれの事業者である。
事業者サーバ230は、一般的なコンピュータにより実現でき、制御部510、ネットワークインタフェース部520、および記憶部530を備える。各部は、BUS(バス)540等により接続されている。
制御部510は、CPU等で構成され、各プログラムを実行する。各プログラムの機能は、LSI等のハードウェアにより実現してもよい。また、図5に示す各要素は、物理的に分離している必要はなく、1つの要素が他を兼ねてもよい。また、事業者サーバ230は、一般的なコンピュータが備える、入力装置、出力装置等を備えていてもよい。
ネットワークインタフェース部520は、制御部510により転送されたIPパケットを、インターネット等のネットワーク260を介して、利用者端末210、事業者端末220、ワンストップサービスハブ装置240等に送信する。また、ネットワークインタフェース部520は、インターネット等のネットワーク260を介して事業者サーバ230が受信したIPパケットを、制御部510に転送する。ネットワークインタフェース部520は、例えばネットワークカード等で構成される。
記憶部530は、各種情報を記憶する記憶装置である。記憶部530は、メモリ部とPDEV部とのうちの少なくとも1つ(典型的には少なくともメモリ部)である。
事業者サーバ230の機能(ウェブサービス提供部531、手続き実行部532、利用者情報登録部533、利用者情報記憶部534等)は、例えば、制御部510がプログラムを記憶部530に読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。
なお、事業者サーバ230の1つの機能は、複数の機能に分けられていてもよいし、複数の機能は、1つの機能にまとめられていてもよい。また、事業者サーバ230の機能の一部は、別の機能として設けられてもよいし、他の機能に含められていてもよい。また、事業者サーバ230の機能の一部は、事業者サーバ230と通信可能な他のコンピュータにより実現されてもよい。
ウェブサービス提供部531は、インターネット等のネットワーク260を介して利用者端末210および事業者端末220に、ウェブブラウザ上で表示可能なフォーマット、例えばHTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等のフォーマットで記述されたデータを送信する。また、ウェブサービス提供部531は、利用者端末210および事業者端末220の各々のウェブブラウザ上での操作内容等の情報をインターネット等のネットワーク260を介して受信する。ウェブサービス提供部531は、受信した情報を基に手続き実行部532、利用者情報登録部533、利用者情報記憶部534等での処理を実行する。ウェブサービス提供部531は、例えば上記のウェブサービス機能を有するプログラムである。
手続き実行部532は、利用者端末210のウェブブラウザ上での操作内容等の情報およびワンストップサービスハブ装置240からの情報をインターネット等のネットワーク260を介して受信する。手続き実行部532は、受信した情報を基に、事業者サーバ230の利用主体である事業者が提供する、該当する手続きを実行する処理を行う機能を有するプログラムである。
利用者情報登録部533は、利用者端末210のウェブブラウザ上で入力された、手続きの申し込みに必要な情報等をインターネット等のネットワーク260を介して受信する。利用者情報登録部533は、受信した情報を基に、利用者に関する情報を利用者情報記憶部534に登録する機能を持つプログラムである。
利用者情報記憶部534は、利用者情報登録部533によって登録された、利用者に関する情報の一部または全部を記憶部530に記憶するものである。なお、利用者情報記憶部534は、記憶するデータの大きさ、フォーマット等に応じてRDB(Relational Database)、ファイルサーバ、KVS(Key-Value Store)等、それぞれ異なる記憶方式を備えた複数のプログラムにより構成されていてもよい。また、利用者情報記憶部534により記憶されているデータと同等のデータの一部または全部は、インターネット等のネットワーク260に接続されたその他の複数のコンピュータにより提供されていてもよい。
図6は、ワンストップサービスハブ装置240のハードウェア構成の一例を示す図である。
ワンストップサービスハブ装置240は、一般的なコンピュータにより実現でき、制御部610、ネットワークインタフェース部620、および記憶部630を備える。各部は、BUS(バス)640等により接続されている。
制御部610は、CPU等で構成され、各プログラムを実行する。各プログラムの機能は、LSI等のハードウェアにより実現してもよい。また、図6に示す各要素は、物理的に分離している必要はなく、1つの要素が他を兼ねてもよい。また、ワンストップサービスハブ装置240は、一般的なコンピュータが備える、入力装置、出力装置等を備えていてもよい。
ネットワークインタフェース部620は、制御部610により転送されたIPパケットを、インターネット等のネットワーク260を介して、利用者端末210、事業者端末220、事業者サーバ230等に送信する。また、ネットワークインタフェース部620は、インターネット等のネットワーク260を介してワンストップサービスハブ装置240が受信したIPパケットを、制御部610に転送する。ネットワークインタフェース部620は、例えばネットワークカード等で構成される。
記憶部630は、各種情報を記憶する記憶装置である。記憶部630は、メモリ部とPDEV部とのうちの少なくとも1つ(典型的には少なくともメモリ部)である。
ワンストップサービスハブ装置240の機能(ウェブサービス提供部631、関連手続き算出部632、関連手続き記憶部633、手続き情報登録部634、手続き情報記憶部635、手続き実績登録部636、手続き実績記憶部637、利用者情報登録部638、利用者情報記憶部639等)は、例えば、制御部610がプログラムを記憶部630に読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。
なお、ワンストップサービスハブ装置240の1つの機能は、複数の機能に分けられていてもよいし、複数の機能は、1つの機能にまとめられていてもよい。また、ワンストップサービスハブ装置240の機能の一部は、別の機能として設けられてもよいし、他の機能に含められていてもよい。例えば、ワンストップサービスハブ装置240は、ウェブサービス提供部631、関連手続き算出部632、関連手続き記憶部633、手続き情報登録部634、手続き情報記憶部635、手続き実績登録部636、手続き実績記憶部637、利用者情報登録部638、および利用者情報記憶部639に代えて、保持部、処理部、および指示部を備えていてもよい。また、ワンストップサービスハブ装置240の機能の一部は、ワンストップサービスハブ装置240と通信可能な他のコンピュータにより実現されてもよい。
ウェブサービス提供部631は、インターネット等のネットワーク260を介して事業者端末220に、ウェブブラウザ上で表示可能なフォーマット、例えばHTML、XML、JSON等のフォーマットで記述されたデータを送信する。また、ウェブサービス提供部631は、事業者端末220のウェブブラウザ上での操作内容等の情報をインターネット等のネットワーク260を介して受信する。ウェブサービス提供部631は、受信した情報を基に関連手続き算出部632、関連手続き記憶部633、手続き情報登録部634、手続き情報記憶部635、手続き実績登録部636、手続き実績記憶部637、利用者情報登録部638、利用者情報記憶部639等での処理を実行する。ウェブサービス提供部631は、例えば上記のウェブサービス機能を有するプログラムである。
関連手続き算出部632は、事業者サーバ230が送信した、利用者端末210を使用する利用者の関連手続きの情報の要求を、インターネット等のネットワーク260を介して受信する。関連手続き算出部632は、手続き情報記憶部635および手続き実績記憶部637の情報を基に、利用者端末210を使用する利用者の関連手続きと、上記関連手続きを申し込むために必要な情報の項目とを算出し、関連手続きに関する情報を関連手続き記憶部633に登録する機能を有するプログラムである。
関連手続き記憶部633は、事業者サーバ230に送信する、関連手続きに関する情報の一部または全部を記憶部630に記憶するものである。
なお、関連手続き記憶部633と、手続き情報記憶部635と、手続き実績記憶部637と、利用者情報記憶部639とは、記憶するデータの大きさ、フォーマット等に応じてRDB、ファイルサーバ、KVS等、それぞれ異なる記憶方式を備えた複数のプログラムにより構成されていてもよい。また、関連手続き記憶部633と、手続き情報記憶部635と、手続き実績記憶部637と、利用者情報記憶部639とに記憶されているデータと同等のデータの一部または全部は、インターネット等のネットワーク260に接続されたその他の複数のコンピュータにより提供されていてもよい。
手続き情報登録部634は、事業者端末220のウェブブラウザ上での操作内容等の情報をインターネット等のネットワーク260を介して受信する。手続き情報登録部634は、受信した情報を基に、手続きに関する情報を手続き情報記憶部635に登録する機能を有するプログラムである。
手続き情報記憶部635は、関連手続き算出部632が実行する処理に利用する、手続きに関する情報の一部または全部を記憶部630に記憶するものである。
手続き実績登録部636は、事業者サーバ230から受信した情報を基に、手続き利用実績に関する情報を手続き実績記憶部637に登録する機能を有するプログラムである。
手続き実績記憶部637は、関連手続き算出部632が実行する処理に利用する、手続き利用実績に関する情報の一部または全部を記憶部630に記憶するものである。
利用者情報登録部638は、利用者端末210のウェブブラウザ上での操作内容等の情報を、事業者サーバ230から、インターネット等のネットワーク260を介して受信する。利用者情報登録部638は、受信した情報を基に、利用者に関する情報を利用者情報記憶部639に登録する機能を有するプログラムである。
利用者情報記憶部639は、各実施手続きを提供する各事業者の事業者サーバ230に送信する、利用者に関する情報の一部または全部を記憶部630に記憶するものである。
図7は、ワンストップサービスハブ装置240の手続き情報記憶部635に記憶される項目情報テーブル700の一例を示す図である。
項目情報テーブル700は、項目IDカラム710、項目名カラム720、項目内容説明カラム730等により構成される。
項目IDカラム710には、項目を一意に特定することが可能な情報が記憶される。項目名カラム720には、項目の名前が記憶される。項目内容説明カラム730には、項目の内容の説明が記憶される。
事業者端末220は、事業者から、ある手続きについて、ワンストップサービスで提供できる手続きとしての登録を受け付ける際に、該当する手続きに必要な、利用者に関する情報の項目について、項目情報テーブル700に記載されている項目からの選択を受け付ける。仮に、該当する項目が項目情報テーブル700に存在しないと事業者が判断した場合、事業者端末220は、項目の名前、項目の内容の説明の入力を事業者から受け付け、受け付けた入力情報をワンストップサービスハブ装置240に送信する。このように、利用者は、項目情報テーブル700に項目を追加できる。
図8は、ワンストップサービスハブ装置240の手続き情報記憶部635に記憶される手続き情報テーブル800の一例を示す図である。
手続き情報テーブル800は、手続きIDカラム810、手続き名カラム820、事業者名カラム830、手続き内容カラム840、入力項目カラム850等により構成される。手続き名カラム820、事業者名カラム830、手続き内容カラム840、および入力項目カラム850の各々には、事業者端末220が、事業者から、ある手続きについて、ワンストップサービスで提供できる手続きとしての登録を受け付けた際に、入力された情報が記憶される。すなわち、手続き情報テーブル800に記憶されている手続きを、利用者にワンストプサービスで提供することができる。
手続きIDカラム810には、手続きを一意に特定することが可能な情報が記憶される。手続き名カラム820には、手続きの名前が記憶される。事業者名カラム830には、手続きを提供する事業者の名前が記憶される。手続き内容カラム840には、手続きの具体的な内容が記憶される。入力項目カラム850には、手続きを申し込むために必要な、利用者に関する情報の項目の項目IDが記憶される。
図9は、ワンストップサービスハブ装置240の手続き実績記憶部637に記憶される手続き実施回数テーブル900の一例を示す図である。
手続き実施回数テーブル900は、手続きIDカラム910、実施回数カラム920等により構成される。
手続きIDカラム910には、手続きを一意に特定することが可能な情報が記憶される。実施回数カラム920には、手続きが実施された回数の情報が記憶される。
図10は、ワンストップサービスハブ装置240の手続き実績記憶部637に記憶される手続き組合せ実績テーブル1000の一例を示す図である。
手続き組合せ実績テーブル1000は、手続きID_1カラム1010、手続きID_2カラム1020、同時実施回数カラム1030、同時実施率カラム1040等により構成される。
手続きID_1カラム1010および手続きID_2カラム1020の各々には、手続きを一意に特定することが可能な情報が記憶される。同時実施回数カラム1030には、手続きID_1カラム1010に記憶される手続きと、手続きID_2カラム1020に記憶される手続きとの両方の手続きを、利用者にワンストップサービスとして提供した回数(同時実施回数)の情報が記憶される。同時実施率カラム1040には、手続きID_1カラム1010に記憶される手続きについて、手続き実施回数テーブル900中の実施回数カラム920に記憶された実施回数に対する、同時実施回数カラム1030に記憶された同時実施回数の割合の情報が記憶される。
図11は、利用者端末210が、利用者から、はじめに思い浮かんだ手続きの申し込みに関する入力を受け付け、入力情報を、その手続きの提供元の事業者の事業者サーバ230-1に送信するところから、利用者端末210が、すべての実施手続きについて、手続きの完了通知を受信するまで、すなわちワンストップサービスの一連のシーケンスの一例(シーケンス1100)を示す図である。
まず、利用者端末210が、利用者から、その利用者が実施しようと思い浮かべたある手続きについて、申し込みに必要な情報(利用者に関する情報)の入力を受け付け、入力情報と、申し込みの要求とを、その手続きを提供する事業者の事業者サーバ230-1に送信する(S1111)。
ここで、利用者が実施しようと思い浮かべたある手続きとしては、例えば賃貸契約、引越し手配、水道開栓等が挙げられる。また、利用者は、あくまでも、実施しようと思い浮かべた手続きについて、その手続きを提供する事業者に申し込むため、利用者が思い浮かべた手続きによって、利用者端末210が申し込みの要求を送信する事業者サーバ230は異なる。以下では、S1111で利用者端末210が申し込みの要求を送信した事業者サーバ230を、便宜上、事業者サーバ230-1と記載する。
利用者端末210から手続きの申し込みの要求を受信した事業者サーバ230-1は、申し込みを受け付け、利用者端末210から受信した、利用者に関する情報を、事業者サーバ230-1の利用者情報記憶部534に記憶する(S1121)。
次に、事業者サーバ230-1は、利用者端末210から受信した、利用者に関する情報と、申し込みの要求を送信した利用者端末210の利用者の関連手続きに関する情報の要求とを、ワンストップサービスハブ装置240に送信する(S1122)。
また、事業者サーバ230-1は、S1122と並行して、申し込みを受け付けた手続きについて、手続き実行部532で処理する(S1123)。なお、図示は省略するが、事業者サーバ230-1は、当該手続きの実行が完了したら、完了通知をワンストップサービスハブ装置240に送信する。
ワンストップサービスハブ装置240は、事業者サーバ230-1から、利用者に関する情報と、関連手続きの情報の要求とを受信する(S1131)。
ワンストップサービスハブ装置240は、利用者情報登録部638において、受信した利用者に関する情報を、利用者情報記憶部639中の利用者項目情報テーブル1200に記憶する。また、ワンストップサービスハブ装置240は、上記受信を受けて、関連手続き算出部632において、手続き情報記憶部635に記憶されている手続きの中から、手続き実績記憶部637に記憶されている手続き組合せ実績テーブル1000の情報を基に、関連手続きを算出する(S1132)。
図12は、ワンストップサービスハブ装置240の利用者情報記憶部639に記憶される利用者項目情報テーブル1200の一例を示す図である。
利用者項目情報テーブル1200は、受け付けIDカラム1210、はじめの手続きIDカラム1220、項目IDカラム1230、項目名カラム1240、項目値カラム1250等により構成される。なお、項目IDカラム1230、項目名カラム1240、および項目値カラム1250の各々には、S1111で利用者端末210が利用者から申し込みの入力を受け付けた手続きだけでなく、実施手続きについての情報も記憶される。
受け付けIDカラム1210には、ワンストップサービスハブ装置240が、事業者サーバ230から受信した、関連手続きの情報の要求に対する受け付けを一意に特定することが可能な情報が記憶される。はじめの手続きIDカラム1220には、ワンストップサービスハブ装置240が関連手続きの情報の要求を受けた事業者サーバ230の事業者が提供する手続きで、S1111で利用者端末210が利用者から申し込みの入力を受け付けた手続きを一意に特定することが可能な情報が記憶される。
項目IDカラム1230には、実施手続きについて、利用者が手続きを申し込むために必要な、利用者に関する情報の項目を一意に特定することが可能な情報が記憶される。項目名カラム1240には、実施手続きについて、利用者が手続きを申し込むために必要な、利用者に関する情報の項目の名前が記憶される。項目値カラム1250には、実施手続きについて、利用者が各手続きを申し込むときに必要な、それぞれの項目に対する入力値が記憶される。
図13は、ワンストップサービスハブ装置240が、関連手続きの情報の要求を受信してから、関連手続き算出部632において関連手続きを算出するステップ(S1132)におけるフロー(関連手続き算出処理)の一例を示す図である。
まず、ワンストップサービスハブ装置240は、関連手続きの情報の要求を受信する(S1301)。
次に、ワンストップサービスハブ装置240は、手続き組合せ実績テーブル1000中の手続きID_1カラム1010の値が、S1131で受信した、S1111で利用者端末210が申し込みの要求を送信した手続きの手続きIDと一致する行を抽出する(S1302)。
ワンストップサービスハブ装置240は、S1302で抽出した行のうち、まだ処理していない1行を選択する(S1303)。
ワンストップサービスハブ装置240は、S1303で選択した行において、同時実施率カラム1040の値が、ある閾値よりも大きいか否かを判定する(S1304)。なお、この閾値については、ある値に固定してもよいし、ワンストップサービスシステム200の管理者が、管理者端末250等を用いて設定してもよい。ワンストップサービスハブ装置240は、同時実施率カラム1040の値が閾値よりも大きいと判定した場合(「Yes」の場合)、S1305に処理を移し、同時実施率カラム1040の値が閾値よりも大きくないと判定した場合(「No」の場合)、S1308に処理を移す。
S1305では、ワンストップサービスハブ装置240は、手続きID_2カラム1020の値を取り出す。
次に、ワンストップサービスハブ装置240は、手続き情報記憶部635に記憶されている手続き情報テーブル800から、S1305で取り出された値が、手続き情報テーブル800中の手続きIDカラム810の値と一致する行を抽出する(S1306)。
次に、ワンストップサービスハブ装置240は、S1306で抽出した行を、関連手続き記憶部633に記憶する(S1307)。
次に、ワンストップサービスハブ装置240は、S1302で抽出したすべての行について実施したか否かを判定する(S1308)。ワンストップサービスハブ装置240は、S1302で抽出したすべての行について実施したと判定した場合(「Yes」の場合)、関連手続き算出処理を終了し、S1302で抽出した1つ以上の行について実施していないと判定した場合(「No」の場合)、S1303に処理を戻す。
このように、ワンストップサービスとして同時に提供された手続きの組み合わせの実績を用いることで、ライフイベントの枠に関わらずに、関連手続きを算出できる。また、利用者がもともとは実施することを想定していなかった手続きも関連手続きとして算出できる可能性があり、利用者に新たな気づきを与えられる効果も期待できる。
図11に戻って、ワンストップサービスハブ装置240は、算出した関連手続きの情報と、関連手続きの申し込みに必要な、利用者に関する情報の項目の情報と、利用者に関する情報の入力要求とを事業者サーバ230-1に送信する(S1133)。
事業者サーバ230-1は、ワンストップサービスハブ装置240から受信した、関連手続きの情報と、関連手続きの申し込みに必要な情報の項目の情報と、利用者に関する情報の入力要求とを、利用者端末210に送信する(S1124)。
次に、利用者端末210は、事業者サーバ230-1から受信した関連手続きの情報を出力し、利用者に提示する。利用者は、利用者端末210によって出力された上記情報を見て、必要に応じて修正し、実施手続きを決定する(S1112)。
図14は、利用者端末210が、ワンストップサービスハブ装置240から、事業者サーバ230-1を介して利用者端末210に送信される、関連手続きに関する情報を、出力部340において利用者端末210の利用者に提示し、実施手続きの決定を求める手続き確認画面1400の一例を示す図である。
手続き確認画面1400は、ウェブブラウザ等のウィンドウ上に表示される。手続き確認画面1400には、関連手続き確認エリア1410、キーワード入力エリア1420、キーワード送信ボタン1430、および実施手続きOKボタン1440が配置される。
関連手続き確認エリア1410には、ワンストップサービスハブ装置240が算出した関連手続きが表示される。利用者は、提示された関連手続きのうち、実施する手続きについて、チェック欄にチェックをつける。このとき、利用者は、複数の手続きを選択してもよい。
キーワード入力エリア1420には、利用者が、関連手続き確認エリア1410に表示された関連手続きの他に、実施手続きに含めたい手続きがある場合、その手続きに関わるキーワードを入力する。
利用者が、キーワード入力エリア1420にキーワードを入力後、キーワード送信ボタン1430を押下すると、利用者端末210は、キーワード入力エリア1420に入力されたキーワードの情報を、事業者サーバ230-1に送信する(S1114)。
事業者サーバ230-1は、利用者端末210から受信したキーワードの情報をワンストップサービスハブ装置240に送信する(S1125)。
キーワードの情報を受信したワンストップサービスハブ装置240は、手続き情報テーブル800中の情報を基に、関連手続きを算出する。例えば、ワンストップサービスハブ装置240は、手続き情報テーブル800の手続きのうち、関連手続き記憶部633に記憶されている手続き以外の手続きから、キーワードが含まれている手続きを抽出し、抽出した手続きを関連手続きとして算出する。
ワンストップサービスハブ装置240は、新たに算出した関連手続きの情報を関連手続き記憶部633に登録し、関連手続きの情報を更新する。また、ワンストップサービスハブ装置240は、更新した関連手続きの情報を、事業者サーバ230-1を介して、利用者端末210に送信する。利用者端末210が受信した関連手続きの情報は、関連手続き確認エリア1410に表示される。この一連の流れにより、関連手続きを算出するために必要となる手続き実績記憶部637の情報が充実し、関連手続きを算出する精度を高める効果がある。
利用者は、関連手続き確認エリア1410において、実施したい手続きにチェックした後、実施手続きOKボタン1440を押下する(S1113)。
再び、図11に戻る。次に、利用者端末210は、不足情報入力および情報確認画面1500を利用者に提示し、実施手続きの申し込みに必要な情報の入力を受け付ける(S1115)。図15を用いて、S1115の詳細を説明する。
図15は、S1113で決定した実施手続きの申し込みに必要な、利用者に関する情報の項目を、利用者端末210の利用者に提示し、不足する情報の入力および情報の確認を求める不足情報入力および情報確認画面1500の一例を示す図である。ここで出力される情報は、ワンストップサービスハブ装置240から、事業者サーバ230-1を介して利用者端末210に送信される関連手続きの情報のうち、関連手続き確認エリア1410にチェックがついた手続き、すなわち実施手続きに関する情報である。
不足情報入力および情報確認画面1500は、ウェブブラウザ等のウィンドウ上に表示される。不足情報入力および情報確認画面1500には、手続き毎の情報入力および確認エリア1510、情報の項目値入力エリア1520、情報提供同意チェックエリア1530、およびOKボタン1540が配置される。
手続き毎の情報入力および確認エリア1510には、S1113で決定した実施手続きについて、手続き毎に、手続き名、該当する手続きを提供する事業者の事業者名、該当する手続きの申し込みに必要な、利用者に関する情報の項目が表示される。
利用者は、情報の項目値入力エリア1520に、該当する情報の項目の項目値を入力する。なお、S1111で利用者端末210が利用者から申し込みの入力を受け付けた手続きで入力した項目と重複する項目に関しては、既に項目値が表示された状態になっており、利用者は、当該項目値を確認する。
また、S1111で申し込みの入力を受け付けた手続き以外の手続きに関しても、互いに重複する項目があった場合、どれか1つの手続きについて、手続き毎の情報入力および確認エリア1510における、該当する項目の、情報の項目値入力エリア1520に入力すれば、該当する項目を必要とするその他の手続きの、手続き毎の情報入力および確認エリア1510における、該当する項目の、情報の項目値入力エリア1520に入力された状態となる。これにより、利用者は、同じ情報を重複して入力する手間がなくなる。
利用者は、すべての実施手続きについて、情報の項目値入力エリア1520に、情報の項目の項目値を入力した後、情報提供同意チェックエリア1530にチェックを入れる。これにより、利用者は、手続き毎の情報入力および確認エリア1510に表示されている事業者に対して、該当する手続き毎の情報入力および確認エリア1510中の情報の項目値入力エリア1520の情報を提供することに同意したことを示す。
最後に、利用者がOKボタン1540を押下すると、手続き毎の情報入力および確認エリア1510中の、情報の項目値入力エリア1520の内容が、事業者サーバ230-1に送信される。
再び、図11に戻る。事業者サーバ230-1は、利用者端末210から受信した、実施手続きの情報と、各実施手続きについて申し込みに必要な、利用者に関する情報の項目の項目値とを、ワンストップサービスハブ装置240に送信する(S1126)。
事業者サーバ230-1から、実施手続きの情報と、各手続きの申し込みに必要な、利用者に関する情報の項目の項目値とを受信したワンストップサービスハブ装置240は、利用者情報登録部638において、受信した情報に基づいて、利用者情報記憶部639中の利用者項目情報テーブル1200および実施手続き情報テーブル1600を更新する。
図16は、ワンストップサービスハブ装置240の利用者情報記憶部639に記憶される実施手続き情報テーブル1600の一例を示す図である。
実施手続き情報テーブル1600は、受け付けIDカラム1610、はじめの手続きIDカラム1620、実施手続きIDカラム1630、項目IDカラム1640等により構成される。
受け付けIDカラム1610には、ワンストップサービスハブ装置240が、事業者サーバ230から受信した、関連手続きの情報の要求に対する受け付けを一意に特定することが可能な情報が記憶される。はじめの手続きIDカラム1620には、ワンストップサービスハブ装置240が関連手続きの情報の要求を受けた事業者サーバ230の事業者が提供する手続きで、S1111で利用者端末210が利用者から申し込みの入力を受け付けた手続きを一意に特定することが可能な情報が記憶される。
実施手続きIDカラム1630には、利用者の実施手続きについて、手続きを一意に特定することが可能な情報が記憶される。項目IDカラム1640には、実施手続きIDカラム1630の値に対応する実施手続きを申し込むために必要な、利用者に関する情報の項目を一意に特定することが可能な情報が記憶される。
再び、図11に戻る。ワンストップサービスハブ装置240は、利用者情報記憶部639中の情報に基づいて、各実施手続きについて、手続きを提供する各事業者に、該当する手続きの申し込みに必要な、利用者に関する情報を送信する(S1134)。
ワンストップサービスハブ装置240から、手続きの申し込みに必要な利用者に関する情報を受信した、該当する手続きを提供する事業者の事業者サーバ230は、受信した情報に基づき、該当する手続きを実行する(S1141)。
当該事業者の事業者サーバ230は、該当する手続きが完了したら、完了通知をワンストップサービスハブ装置240に送信する(S1142)。
ワンストップサービスハブ装置240は、ある事業者サーバ230から、手続きの完了通知を受信する(S1135)。
ワンストップサービスハブ装置240は、受信結果に基づいて、はじめの手続きを含むすべての実施手続きおよびそれらの手続きから2つ選択する順列について、手続き実績記憶部637中の手続き実施回数テーブル900および手続き組合せ実績テーブル1000の情報をそれぞれ更新する(S1136)。
例えば、利用者が手続き1をはじめの手続きとして申し込み、他の実施手続きとして、手続き2と手続き3とを実施した場合、ワンストップサービスハブ装置240は、まず、手続き実施回数テーブル900中の手続きIDカラム910の値が、手続き1、手続き2、手続き3にそれぞれ相当する行の実施回数カラム920の値を「1」増やす。
そして、ワンストップサービスハブ装置240は、手続き組合せ実績テーブル1000の手続きID_1カラム1010と手続きID_2カラム1020の値が、それぞれ手続き1と手続き2、手続き1と手続き3、手続き2と手続き1、手続き2と手続き3、手続き3と手続き1、手続き3と手続き2に該当する行について、それぞれ同時実施回数カラム1030の値を「1」増やす。
次に、ワンストップサービスハブ装置240は、同時実施率カラム1040の値を、手続きID_1カラム1010の値に対応する手続きの、手続き実施回数テーブル900から抽出した実施回数に対する、同時実施回数カラム1030に記載された同時実施回数の割合に更新する。
はじめの手続きと、他の実施手続きとの組合せだけでなく、はじめの手続きを含むすべての実施手続きから2つ選択する順列について、利用実績を記憶することで、利用実績を基に関連手続きを算出する際の精度をさらに高める。
ワンストップサービスハブ装置240は、すべての実施手続きについて、手続きの完了通知を、該当する手続きを提供する事業者の事業者サーバ230から受信するまで、待機する(S1137)。
ワンストップサービスハブ装置240は、すべての実施手続きについて、手続きの完了通知を受信したら、すべての実施手続きが完了したことを通知する完了通知を事業者サーバ230-1に送信する。そして、ワンストップサービスハブ装置240は、利用者情報記憶部639中の利用者項目情報テーブル1200および実施手続き情報テーブル1600から、該当する受け付けIDに対応する情報を削除する(S1138)。これにより、ワンストップサービスハブ装置240は、必要以上の個人情報を記憶しないため、個人情報を管理するリスクを最小限に抑える効果が期待できる。
事業者サーバ230-1は、ワンストップサービスハブ装置240から完了通知を受信したら、受信結果に基づき、利用者端末210に完了通知を送信する(S1127)。
利用者端末210は、事業者サーバ230-1から受信した完了通知を利用者に提示する(S1116)。
(2)第2の実施の形態
第2の実施の形態以降は、第1の実施の形態と共通する部分について記述を省略し、異なる部分を記述する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、逐一記述しない。
本実施の形態は、第1の実施の形態における関連手続きを算出するステップ(S1132)において、事業者端末220が、事業者から、ある手続きをワンストップサービスとして提供できる手続きの登録のための入力を受け付けるときに、入力された、該当する手続きと紐づけたタグの情報を用いるものである。
図17は、本実施の形態における事業者サーバ230のハードウェア構成の一例を示す図である。
事業者サーバ230は、一般的なコンピュータにより実現でき、図5で記載した、制御部510、ネットワークインタフェース部520、および記憶部530を備える。また、事業者サーバ230の機能は、図5で記載した、ウェブサービス提供部531、手続き実行部532、利用者情報登録部533、および利用者情報記憶部534に加えて、タグ情報登録部1701およびタグ情報記憶部1702を備える。
タグ情報登録部1701は、事業者端末220が、事業者から、ある手続きをワンストップサービスとして提供できる手続きの登録のための入力を受け付けるときに、事業者端末220のウェブブラウザ上で入力された、該当する手続きに紐づけたタグ情報等をインターネット等のネットワーク260を介して受信し、受信した情報を基に、タグ情報をタグ情報記憶部1702に登録する機能を持つプログラムである。
タグ情報記憶部1702は、タグ情報登録部1701によって登録された、利用者に関する情報の一部または全部を記憶部530に記憶するものである。なお、タグ情報記憶部1702は、記憶するデータの大きさ、フォーマット等に応じてRDB、ファイルサーバ、KVS等、それぞれ異なる記憶方式を備えた複数のプログラムにより構成されていてもよい。また、タグ情報記憶部1702により記憶されているデータと同等のデータの一部または全部は、インターネット等のネットワーク260に接続されたその他の複数のコンピュータにより提供されていてもよい。
図18は、本実施の形態における、ワンストップサービスハブ装置240の手続き情報記憶部635に記憶されるタグ情報テーブル1800の一例を示す図である。
タグ情報テーブル1800は、手続きIDカラム1810、タグIDカラム1820、タグ名カラム1830等により構成される。タグIDカラム1820およびタグ名カラム1830の各々には、事業者端末220が、事業者から、ある手続きをワンストップサービスとして提供できる手続きの登録のための入力を受け付けるときに、事業者に対して、該当する手続きを紐づけるタグに関する情報について、タグ情報テーブル中のタグから選択するよう要求し、それに対する事業者からの入力情報が記憶される。なお、事業者が、該当する手続きに紐づけたいタグが、選択肢にない場合、事業者端末220は、事業者からタグを追加するための入力を受け付けることもできる。
手続きIDカラム1810には、手続きを一意に特定することが可能な情報が記憶される。タグIDカラム1820には、手続きに紐づけられているタグについて、タグを一意に特定することが可能な情報が記憶される。タグ名カラム1830には、手続きに紐づけられているタグの名前が記憶される。
図19は、本実施の形態における、利用者端末210が、利用者から、はじめに思い浮かんだ手続きの申し込みの入力を受け付けるところから、ワンストップサービスハブ装置240が、タグ情報テーブル1800の内容に基づいて、利用者端末210の利用者の関連手続きを算出するまでのシーケンスの一例(シーケンス1900)を示す図である。
まず、利用者端末210が、利用者から、その利用者が実施しようと思い浮かべた、ある手続きについて、申し込みに必要な情報(利用者に関する情報)の入力を受け付け、入力情報と、申し込みの要求とを、その手続きを提供する事業者の事業者サーバ230-1に送信する(S1911)。
事業者サーバ230-1は、申し込みを受け付け、利用者端末210から受信した、利用者に関する情報を、事業者サーバ230-1の利用者情報記憶部534に記憶する(S1921)。
次に、事業者サーバ230-1は、利用者端末210に、S1911で利用者が手続きを申し込んだ目的について、タグ情報記憶部1702中の情報に基づいて、該当する手続きに紐づいているタグから選択するよう要求(選択要求)する(S1922)。
利用者端末210は、選択要求を受信すると、出力部340においてタグの選択画面を利用者に提示する(S1912)。
利用者端末210は、利用者から、利用者がS1911で申し込んだ手続き以外を実施するか否かの選択と、提示されたタグの中から該当する手続きを申し込んだ目的の選択に関する入力とを受け付け、事業者サーバ230-1に結果を送信する(S1913)。
選択の結果を受信した事業者サーバ230-1は、まず、利用者がS1911で申し込んだ手続き以外を実施するか否かを判定する(S1923)。事業者サーバ230-1は、利用者がS1911で申し込んだ手続き以外を実施すると判定した場合(「Yes」の場合)、S1924に処理を移す。事業者サーバ230-1は、利用者がS1911で申し込んだ手続き以外を実施しない判定した場合(「No」の場合)、S1925に処理を移す。
事業者サーバ230-1は、ワンストップサービスハブ装置240に、S1913で利用者端末210から受信した、手続きを実施する目的を送信すると同時に、関連手続きの情報を要求する(S1924)。
その後、事業者サーバ230-1の手続き実行部532は、S1921で申し込みを受け付けた手続きを実行する(S1925)。
ワンストップサービスハブ装置240は、事業者サーバ230-1から関連手続きの情報の要求を受信する(S1931)。ワンストップサービスハブ装置240は、利用者情報登録部638において、利用者に関する情報を利用者情報記憶部639に記憶する。
次に、ワンストップサービスハブ装置240は、事業者サーバ230-1から受信した、利用者がS1911で事業者サーバ230-1の事業者の手続きを申し込んだ目的について選択したタグの情報が、手続き情報記憶部635中のタグ情報テーブル1800のタグIDカラム1820またはタグ名カラム1830の情報と一致する手続きを抽出することで、関連手続きを算出する(S1932)。この算出方法により、関連手続き算出部632が算出する関連手続きの精度を向上する効果が出ることが期待される。
(3)第3の実施の形態
本実施の形態は、ワンストップサービスハブ装置240の利用者情報記憶部639中の利用者に関する情報を、すべての手続きが完了しても削除せず、蓄積する。また、ワンストップサービスハブ装置240の利用者情報記憶部639中の利用者情報テーブル2000に、各手続きを申し込むために必要な、利用者に関する情報の項目に関する情報を、利用者に紐づけて記憶することで、利用者が手続きを申し込むために必要な、利用者に関する情報の入力回数を減らすものである。
図20は、本実施の形態における、ワンストップサービスハブ装置240の利用者情報記憶部639に記憶される利用者情報テーブル2000の一例を示す図である。
利用者情報テーブル2000は、利用者IDカラム2010、項目IDカラム2020、項目名カラム2030、項目値カラム2040等により構成される。
利用者IDカラム2010には、利用者を一意に特定することが可能な情報が記憶される。項目IDカラム2020には、ある手続きを申し込むために必要な、利用者に関する情報の項目を一意に特定することが可能な情報が記憶される。項目名カラム2030には、ある手続きを申し込むために必要な、利用者に関する情報の項目の名前が記憶される。項目値カラム2040には、利用者IDカラム2010に対応する利用者に関する、項目IDカラム2020および項目名カラム2030に対応する項目の値が記憶される。
また、ワンストップサービスハブ装置240の利用者情報記憶部639中の実施手続き情報テーブル1600は、図16で示されている実施手続き情報テーブル1600を構成する受け付けIDカラム1610、はじめの手続きIDカラム1620、実施手続きIDカラム1630、および項目IDカラム1640に加えて、利用者を一意に特定することが可能な利用者IDカラムが追加される。
図21は、本実施の形態における、利用者端末210が、利用者から、実施手続きの決定に関する入力を受け付けるところから、利用者端末210が、すべての実施手続きについて、手続きの完了通知を受信するところまでのシーケンスの一例(シーケンス2100)を示す図である。
まず、利用者端末210は、ワンストップサービスハブ装置240が算出した関連手続きを利用者に提示し、実施手続きの修正および決定に関する入力を受け付ける(S2111)。
次に、利用者端末210は、利用者がワンストップサービスハブ装置240の利用者IDを持っているか入力を要求し、利用者が利用者IDを持っているか否かを判定する(S2112)。利用者端末210は、利用者が利用者IDを持っていると判定した場合(「Yes」の場合)、S2113に処理を移し、利用者が利用者IDを持っていないと判定した場合(「No」の場合)、S2115に処理を移す。
利用者端末210は、利用者から、利用者IDと認証に必要な情報(例えば、パスワード)との入力を受け付ける(S2113)。利用者端末210は、入力された利用者IDと認証に必要な情報とを事業者サーバ230-1に送信する。
事業者サーバ230-1は、利用者端末210から受信した利用者IDと認証に必要な情報を、ワンストップサービスハブ装置240に送信する(S2121)。
ワンストップサービスハブ装置240は、受信した利用者IDを、受信した認証に必要な情報に基づいて検証する(S2131)。ワンストップサービスハブ装置240は、検証がOKであるか否かを判定する(S2132)。ワンストップサービスハブ装置240は、検証がOKである場合(「Yes」の場合)、S2133に処理を移し、検証がNGである場合(「No」の場合)、検証がNGであることを示す結果を事業者サーバ230-1に送信する。
事業者サーバ230-1は、ワンストップサービスハブ装置240から受信した結果を利用者端末210に送信する(S2122)。S2113では、利用者端末210は、利用者から、利用者IDと認証に必要な情報との入力を受け付ける。
S2131の検証がOKである場合、ワンストップサービスハブ装置240は、利用者情報記憶部639中の利用者情報テーブル2000から、該当する利用者IDに対応する、利用者に関する情報を抽出し、事業者サーバ230-1に送信する(S2133)。
事業者サーバ230-1は、受信した利用者に関する情報を利用者端末210に送信する(S2123)。
利用者端末210は、受信した、該当する利用者IDに対応する利用者に関する情報を出力し、利用者端末210の利用者に掲示する。利用者端末210は、利用者から、利用者に関する情報の確認を要求し、必要に応じて修正の入力を受け付け、結果を事業者サーバ230-1に送信する(S2114)。
事業者サーバ230-1は、利用者端末210から受信した情報を、ワンストップサービスハブ装置240に送信する(S2124)。
S2112に戻り、利用者端末210の利用者が利用者IDを持っていない場合(S2112の結果が「No」である場合)、利用者端末210は、事業者サーバ230-1に利用者IDの新規取得要求を送信する(S2115)。
事業者サーバ230-1は、受信した利用者IDの新規取得要求を、ワンストップサービスハブ装置240に送信する(S2125)。
新規取得要求を受信したワンストップサービスハブ装置240は、該当する利用者に利用者IDを採番し、利用者IDに関する情報を事業者サーバ230-1に送信する(S2134)。
事業者サーバ230-1は、ワンストップサービスハブ装置240から受信した、利用者IDに関する情報を利用者端末210に送信する(S2126)。
次に、利用者端末210は、利用者から、実施手続きの申し込みに必要な、利用者に関する情報の入力を受け付け、入力された情報を事業者サーバ230-1に送信する(S2116)。
事業者サーバ230-1は、利用者端末210から受信した情報を、ワンストップサービスハブ装置240に送信する(S2127)。
ワンストップサービスハブ装置240は、S2124またはS2127で事業者サーバ230-1から送信された、利用者に関する情報について、それぞれの実施手続きにおいて、手続きを提供する各事業者の事業者サーバ230に、該当する手続きの申し込みに必要な、利用者に関する情報を送信する(S2135)。
手続きの申し込みに必要な、ある利用者に関する情報をワンストップサービスハブ装置240から受信した、各事業者の事業者サーバ230は、受信結果に基づき、該当する手続きを実行する(S2141)。
当該各事業者の事業者サーバ230は、手続きが完了したら、該当する手続きの完了通知をワンストップサービスハブ装置240に送信する(S2142)。
ワンストップサービスハブ装置240は、ある事業者サーバ230から手続きの完了通知を受信する(S2136)。
ワンストップサービスハブ装置240は、受信結果に基づいて、手続き実績記憶部637中の情報を更新する(S2137)。
ワンストップサービスハブ装置240は、すべての実施手続きについて、手続きの完了通知を、該当する手続きを提供する事業者の事業者サーバ230から受信するまで、待機する(S2138)。
ワンストップサービスハブ装置240は、すべての実施手続きについて、手続きの完了通知を受信したら(S2138の結果が「Yes」である場合)、事業者サーバ230-1に、手続きの完了通知を送信する(S2139)。
事業者サーバ230-1は、ワンストップサービスハブ装置240から、手続きの完了通知を受信したら、利用者端末210に完了通知を送信する(S2128)。
利用者端末210は、事業者サーバ230-1から受信した完了通知を利用者に提示する(S2117)。
本実施の形態では、ワンストップサービスハブ装置240が、利用者に関する情報を、利用者を一意に特定することのできる利用者IDに紐づけて、利用者情報記憶部639に管理し、それを使用することで、利用者が各手続きの申し込みを行うために必要な情報を入力する手間を省く効果がある。
また、本実施の形態においては、利用者が実施手続きを決定した後に利用者IDを入力しており、はじめに思い浮かんだ手続き以外の実施手続きを申し込むために必要な情報の入力の手間を省いているが、はじめに思い浮かんだ手続きを申し込む際に利用者IDを入力し、はじめの手続きに必要な情報も、ワンストップサービスハブ装置240から抽出してきてもよい。
(4)付記
上述の実施の形態には、例えば、以下のような内容が含まれる。
上述の実施の形態においては、本発明をワンストップサービスシステムに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれ、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることや、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換等をすることが可能である。
また、上述の実施の形態においては、図8に手続き情報テーブル800の一例を示したが、本発明はこれに限らない。例えば、手続き情報テーブル800は、手続きキーワードカラムを備えてもよい。例えば、手続きキーワードカラムには、手続きのキーワードが記憶される。
また、上述の実施の形態においては、ワンストップサービスハブ装置240が、S1136の処理を行ってから、S1137の処理を行う場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、ワンストップサービスハブ装置240が、S1137の処理を行って、すべての手続きの完了通知を受信した場合に、S1136の処理を行うようにしてもよい。
また、上述の実施の形態において、「プログラム」を主語として処理を説明した場合があるが、プログラムは、制御部によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部(例えばメモリ)および/またはインターフェース部(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主語がプロセッサとされてもよい。プログラムを主語として説明された処理は、制御部あるいはその制御部を有する装置が行う処理としてもよい。プログラムの一部またはすべては、プログラムソースから、利用者端末210、事業者端末220、管理者端末250、事業者サーバ230、ワンストップサービスハブ装置240等を実現するコンピュータにインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、ネットワーク260で接続されたプログラム配布サーバまたはコンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であってもよい。また、上述の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
また、上述の実施の形態において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部または一部が1つのテーブルであってもよい。
また、上述の実施の形態において、図示および説明した画面は、一例であり、受け付ける情報が同じであるならば、どのようなデザインであってもよい。
また、上述の実施の形態において、図示および説明した画面は、一例であり、提示する情報が同じであるならば、どのようなデザインであってもよい。
また、上述の実施の形態において、情報の出力は、ディスプレイへの表示に限るものではない。情報の出力は、スピーカによる音声出力であってもよいし、ファイルへの出力であってもよいし、印刷装置による紙媒体等への印刷であってもよいし、プロジェクタによるスクリーン等への投影であってもよいし、その他の態様であってもよい。
また、上記の説明において、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
上述した実施の形態は、例えば、以下の特徴的な構成を有する。
複数の事業者サーバ(例えば、事業者サーバ230)と通信を行ってワンストップサービスを提供するワンストップサービスシステム(例えば、ワンストップサービスシステム200)は、上記複数の事業者サーバの各々は、事業者(例えば、事業者130)が提供する手続き(例えば、手続き120)の申し込みを利用者端末(例えば、利用者端末210)から受け付けるコンピュータであり、上記複数の事業者サーバの各々が申し込みを受け付ける手続きに係る情報(例えば、手続き情報テーブル800)と、上記手続きに関連する手続きである関連手続きを特定するための特定情報(例えば、手続き実施回数テーブル900および手続き組合せ実績テーブル1000、タグ情報テーブル1800)とを保持する保持部(例えば、ワンストップサービスハブ装置240、制御部610、回路、保持部、ワンストップサービスハブ装置240と通信可能なコンピュータ)と、利用者端末(例えば、利用者端末210)から申し込みが行われた手続きに用いられる情報(例えば、利用者に関する情報)を、上記手続きの申し込みを受け付けた事業者サーバから受信し、上記保持部により保持されている特定情報をもとに上記手続きの関連手続きを特定し、上記関連手続きに係る情報を上記利用者端末に送信する処理部(例えば、ワンストップサービスハブ装置240、制御部610、回路、処理部、ワンストップサービスハブ装置240と通信可能なコンピュータ)と、上記利用者端末により入力される情報であって、上記関連手続きのうちの利用者が実施を所望する関連手続きである実施関連手続きに用いられる情報を、上記事業者サーバから受信し、上記実施関連手続きを実行する事業者サーバに対して、上記実施関連手続きに用いられる情報を用いて上記実施関連手続きを実行するように指示する指示部(例えば、ワンストップサービスハブ装置240、制御部610、回路、処理部、ワンストップサービスハブ装置240と通信可能なコンピュータ)と、を備える。
上記構成では、ワンストップサービスシステムは、利用者端末より手続きの申し込みを受け付けた事業者サーバから、当該手続きに用いられる情報を受信し、当該手続きの関連手続きを特定し、特定した関連手続きを利用者端末に送信する。上記構成によれば、例えば、利用者は、実施しようと思い浮かんだ手続きを提供する事業者の事業者サーバから当該手続きの申し込みを行うと、当該手続きに関連する手続きのうち所望の手続きも行えるようになる。つまり、ワンストップサービスの窓口は、ある特定の1つの窓口ではなく、利用者がはじめにアクセスした手続きを提供する事業者が、その利用者にとっての窓口となる。よって、利用者は、何か特定のポータルを把握していなくても、ワンストップでサービスを享受することができる。
なお、上記手続きに係る情報については、手続きを提供する事業者により登録されるものであってもよいし、ワンストップサービスシステムの管理者により登録されるものであってもよい。上記特定情報については、手続きを提供する事業者により登録されるものであってもよいし、ワンストップサービスシステムの管理者により登録されるものであってもよいし、ワンストップサービスシステムにより生成されるものであってもよい。また、事業者サーバによる関連実施手続きの実行は、リアルタイムに行われてもよいし、リアルタイムに行われなくてもよい。また、事業者サーバによる関連実施手続きの実行は、人(例えば、事業者)を介して行われてもよいし、人(例えば、事業者)を介することなく行われてもよい。
上記保持部は、上記特定情報として、上記複数の事業者サーバの各々において申し込みを受け付けた手続きと共に実施された手続きの実績情報(例えば、同時実施率、同時実施回数、等)を保持し、上記処理部は、上記保持部により保持されている実績情報(例えば、同時実施率が閾値より大きいか否か、同時実施回数が閾値より大きいか否か、等)に基づいて、上記利用者端末から申し込みが行われた手続きの関連手続きを特定する。
上記構成では、ワンストップサービスシステムは、他の利用者による実績情報をもとに、ワンストップサービスとして提供する手続きの候補を絞ることができる。
上記保持部は、上記実績情報として、上記複数の事業者サーバの各々において実施された手続きの回数(例えば、実施回数)と、上記手続きと共に実施された手続きの回数(例えば、同時実施回数)とを保持し、上記処理部は、上記利用者端末から申し込みが行われた手続きの回数に対する上記手続きと共に行われた手続きの回数の割合(例えば、同時実施率)が閾値を超えるか否かを判定し、上記閾値を超える手続きを、上記利用者端末から申し込みが行われた手続きの関連手続きとして特定する。
上記構成では、ワンストップサービスシステムは、手続き間の関連度を示す割合を算出し、算出した割合を用いて、ワンストップサービスで実施する手続きの候補を絞ることができるので、ワンストップサービスとして提供する手続きの候補の精度を高めることができる。
上記保持部は、手続きを提供する事業者が事業者端末(例えば、事業者端末220)を用いて、ワンストップサービスとして提供できる手続きとして登録した上記手続きに係る情報を保持する。
上記保持部は、上記事業者端末により手続きに係る情報が入力されたときに、当該手続きに係る情報を上記事業者端末から受信してもよいし、上記事業者端末により入力された手続きに係る情報を上記事業者端末に要求して取得してもよい。なお、上記保持部は、上記事業者端末により入力された手続きに係る情報を、事業者サーバを介して受信または取得してもよいし、事業者サーバを介することなく受信または取得してもよい。
上記構成では、例えば、事業者は、事業者端末を用いて、ワンストップサービスで利用可能にする手続きに係る情報を登録することができる。
上記利用者端末は、上記関連手続きのうちの利用者が実施を所望する関連手続きである実施関連手続きを決定する入力を受け付け(例えば、図14参照)、上記実施関連手続きに用いられる情報を受け付け(例えば、図15参照)、上記実施関連手続きに用いられる情報を、上記手続きの申し込みを受け付けた事業者サーバに送信する(例えば、図11参照)。
上記構成によれば、例えば、利用者は、関連手続きから所望の関連手続きを決定して実施することができる。
上記保持部は、上記手続きに用いられる情報と、上記実施関連手続きに用いられる情報とを、上記手続きの申し込みを受け付けた事業者サーバから受信して保持し、上記手続きおよび上記実施関連手続きの実行が完了した場合、上記手続きに用いられる情報と、上記実施関連手続きに用いられる情報とを削除する(例えば、図11参照)。
上記構成では、手続きの実行が完了すると、当該手続きに用いられる情報が削除されるので、例えば、必要以上の情報を保持しないため、情報を管理するリスクを抑えることができる。
上記利用者端末は、上記手続きの申し込みを受け付けた事業者サーバに対して、利用者が実施を所望する手続きを示すキーワードを送信し(例えば、図14参照)、上記処理部は、上記事業者サーバから上記キーワードを受信し、上記関連手続きでない手続きであって、上記保持部により保持されている手続きに係る情報に上記キーワードが含まれている手続きを特定し、上記手続きに係る情報を上記利用者端末に送信する(例えば、図11参照)。
上記構成によれば、利用者は、関連手続きの中に、所望する手続きがない場合でも、当該手続きを示すキーワードを指定することで、所望するする手続きを実施できるようになる。
上記保持部は、上記特定情報として、上記事業者が上記事業者端末を用いて登録した上記手続きの目的を示すタグの情報(例えば、タグ名)を、上記事業者端末から取得して保持する。
上記構成によれば、例えば、処理部は、タグの情報を用いて関連手続きを特定することができる。また、上記構成によれば、例えば、事業者は、事業者端末を用いて、ワンストップサービスで利用可能にする手続きの目的を示すタグの情報を登録することができる。
上記処理部は、上記利用者端末により入力された、上記手続きに用いられる情報および上記手続きの目的を示す情報を、上記手続きの申し込みを受け付けた事業者サーバから受信し、上記手続きの関連手続きとして、上記保持部により保持されているタグの情報をもとに、上記手続きの目的が一致する手続きを特定する(例えば、図19参照)。
上記構成では、ワンストップサービスシステムは、申し込みが受け付けられた手続きの目的をもとに、ワンストップサービスとして提供する手続きの候補を絞ることができる。
上記利用者端末は、上記手続きに用いられる情報を入力し、上記手続きに用いられる情報を、上記手続きの申し込みを受け付けた事業者サーバに送信し、上記保持部は、上記事業者サーバから上記手続きに用いられる情報を受信し、上記手続きに用いられる情報を保持し、上記処理部は、上記保持部により保持されている情報から、上記手続きの関連手続きに用いられる情報を抽出して上記利用者端末に送信する(例えば、図21参照)。
上記構成では、利用者により行われた手続きに用いられた情報が保持されるので、例えば、利用者は、関連実施手続き等の新たな手続きにおいて、既に入力した情報を利用することができ、入力の手間を省くことができる。
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」という形式におけるリストに含まれる項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、B、およびC)を意味することができると理解されたい。同様に、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の形式においてリストされた項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、B、およびC)を意味することができる。