JP2018041317A - 選択対象を提示するためのシステム、方法、及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 ユーザによる選択対象の選択を容易にする。【解決手段】 本発明の一実施形態に係る宿泊施設予約システム１０は、ユーザ端末２０のユーザに対して宿泊施設予約サービスを提供し、当該宿泊施設予約サービスにおいて、ユーザに対して宿泊施設（選択対象）を提示する。システム１０は、ユーザに提示する候補となる複数の宿泊施設を特定し、特定した複数の宿泊施設に含まれる選択対象を選択するための選択画面をユーザに提示する。当該選択画面は、第１の重み付けを適用した宿泊施設の複数の属性それぞれの属性値に基づいて宿泊施設を表示する第１の表示領域と、第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用した宿泊施設の複数の属性それぞれの属性値に基づいて宿泊施設を表示する第２の表示領域と、を有する。【選択図】 図１

Description

本発明は、複数の属性を有する選択対象をユーザに対して提示するためのシステム、方法、及びプログラムに関する。

従来、商品又はサービス（宿泊施設及び飲食店等のサービス提供施設を含む）等のユーザによって選択される選択対象を、ユーザに対して提示するシステムが知られている。例えば、特許文献１は、店舗（レストラン等）の属性に関する検索条件を含む検索リクエストに応答して、検索結果としての店舗情報をユーザに提示するシステムを開示する。こうしたシステムにおいては、検索条件に含まれる属性値の範囲（例えば、価格の範囲）に適合する選択対象がユーザに提示され、典型的には、ユーザにとって有利な属性値を有する選択対象（例えば、ユーザ評価が高いレストラン）ほど優先して表示される。そして、ユーザは、優先して表示される複数の選択対象の中から所望の選択対象を選択して、その詳細情報を閲覧したり、予約及び購入等の対応するアクションを行ったりする。

特開２０１１−０１４０３５号公報

しかしながら、上述した従来のシステムにおいては、ユーザにとって有利な属性値を有する選択対象が優先して表示されてしまうため、提示される対象となった優先して表示される複数の選択対象間の属性値の差異が小さくなる傾向にある。この結果、ユーザは、差異が小さい属性値を有する複数の選択対象（例えば、似たような価格の複数の商品）の中から選択対象を選択しなければならず、当該選択の際に迷いが生じやすい。従って、ユーザがより選択し易いように、選択対象をユーザに提示することが望ましい。

本発明の実施形態は、ユーザによる選択対象の選択を容易にすることを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。

本発明の一実施形態に係るシステムは、１又は複数のコンピュータプロセッサを備え、複数の属性を有する選択対象をユーザに対して提示するためのシステムであって、前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、読取可能な命令の実行に応じて、ユーザに提示する候補となる複数の選択対象を特定する処理と、特定した前記複数の選択対象に含まれる選択対象を選択するための所定の画面を前記ユーザに提示する処理と、を実行し、前記所定の画面は、第１の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第１の表示領域と、前記第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第２の表示領域と、を有する。

本発明の一実施形態に係る方法は、１又は複数のコンピュータによって実行され、複数の属性を有する選択対象をユーザに対して提示するための方法であって、ユーザに提示する候補となる複数の選択対象を特定する工程と、特定した前記複数の選択対象に含まれる選択対象を選択するための所定の画面を前記ユーザに提示する工程と、を備え、前記所定の画面は、第１の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第１の表示領域と、前記第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第２の表示領域と、を有する。

本発明の一実施形態に係るプログラムは、複数の属性を有する選択対象をユーザに対して提示するためのプログラムであって、１又は複数のコンピュータ上で実行されることに応じて、前記１又は複数のコンピュータに、ユーザに提示する候補となる複数の選択対象を特定する処理と、特定した前記複数の選択対象に含まれる選択対象を選択するための所定の画面を前記ユーザに提示する処理と、を実行させ、前記所定の画面は、第１の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第１の表示領域と、前記第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第２の表示領域と、を有する。

本発明の様々な実施形態は、ユーザによる選択対象の選択を容易にする。

本発明の一実施形態に係る宿泊施設予約システム１０を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。 宿泊施設管理テーブルＴＡ１において管理される情報を例示する図。 ユーザ行動管理テーブルＴＡ２において管理される情報を例示する図。 宿泊施設予約処理の一例を示すフローチャート。 検索画面４０の一例を示す図。 選択画面５０の一例を示す図。 宿泊施設のスコアの順序が重み付けに応じて変化する様子を説明するための図。 宿泊施設のスコアの順序が重み付けに応じて変化する様子を説明するための図。 選択画面５０Ｂの一例を示す図。 図７のグラフの横軸を広さに変更した場合の宿泊施設の分布を示す図。 選択画面５０Ｃの一例を示す図。

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。

図１は、本発明の一実施形態に係る宿泊施設予約システム１０を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。システム１０は、図１に示すように、インターネット等のネットワークＮＷを介してユーザ端末２０と通信可能に接続されている。図１においては、１つのユーザ端末２０のみが図示されているが、システム１０は、複数のユーザ端末２０と通信可能に接続されている。システム１０は、ユーザ端末２０のユーザに対して宿泊施設予約サービスを提供する。システム１０は、本発明のシステムを実装する装置の一例であり、宿泊施設予約サービスにおいて、ユーザに対して宿泊施設（選択対象）を提示する。なお、宿泊施設予約サービスにおいて、宿泊施設の予約に加えて、移動経路（交通機関）の検索及びチケット予約等を可能としても良い。

システム１０は、一般的なコンピュータとしての構成を有する。具体的には、システム１０は、図１に示すように、ＣＰＵ１１と、ＤＲＡＭ等によって構成されデータやプログラムを一時的に記憶するメインメモリ１２と、ユーザとの間で情報のやり取りを行うユーザインタフェース１３と、有線又は無線の通信を制御する通信インタフェース１４と、磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成されデータやプログラムを記憶するストレージ１５と、を備える。ＣＰＵ１１は、ストレージ１５に記憶されているプログラムをメインメモリ１２に読み込んで、当該プログラムに含まれる命令を実行する。

ユーザインタフェース１３は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネル等の情報入力装置、及びディスプレイ等の情報出力装置を含む。通信Ｉ／Ｆ１４は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。

ストレージ１５は、宿泊施設予約サービスに関する様々な情報を記憶する。ストレージ１５は、例えば、図１に示すように、宿泊施設に関する情報を管理する宿泊施設管理テーブルＴＡ１と、宿泊施設予約サービスにおけるユーザの行動に関する情報を管理するユーザ行動管理テーブルＴＡ２とを有する。これらの情報は、システム１０以外の他の装置において管理され得る。

図２は、宿泊施設管理テーブルＴＡ１において管理される情報の一例を示す。宿泊施設管理テーブルＴＡ１は、例えば、図示するように、個別の宿泊施設を識別する「宿泊施設ＩＤ」に対応付けて、「施設名」、「最寄り駅」、最寄り駅からの距離を示す「駅距離」、宿泊料金の価格（例えば、平均価格）を示す「価格」、「ユーザ評価」、客室の広さを示す「広さ」、近隣（例えば、半径２４０ｍ以内）の飲食店の数を示す「飲食店数」、及び、予約状況に関する情報である「予約状況情報」等の情報を管理する。このように、本実施形態において、宿泊施設には、複数の属性（例えば、駅距離、価格、ユーザ評価、広さ、及び、飲食店数等）が設定されている。これらの属性は例示であって、本発明の実施形態における宿泊施設の属性はこれらに限定されない。例えば、駅距離に代えて、又は、加えて、ユーザの目的地までの距離を属性として設定することもできる。この場合、ユーザの目的地はユーザ毎に異なるから、当該属性は、ユーザ毎に属性値が変化する宿泊施設の属性となる。

ユーザ評価は、当該宿泊施設を利用したユーザ等によって入力された評価に基づいて算出され、例えば、０〜５の範囲の点数として設定される。ユーザは、宿泊施設の評価に際して、当該評価点数と共にコメントを入力することもできる。当該コメントは、例えば、宿泊施設管理テーブルＴＡ１において管理される。

図３は、ユーザ行動管理テーブルＴＡ２において管理される情報の一例を示す。ユーザ行動管理テーブルＴＡ２は、例えば、図示するように、個別のユーザを識別する「ユーザＩＤ」に対応付けて、当該ユーザによる宿泊施設予約サービスを介した宿泊施設の予約の履歴に関する情報である「予約履歴情報」、及び、当該ユーザによる宿泊施設予約サービスを介した宿泊施設の評価の履歴に関する情報である「評価履歴情報」等の情報を管理する。これらの情報は、ユーザによる宿泊施設の予約、及び、評価の入力に応じて適宜に更新される。

本実施形態において、システム１０は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、システム１０は、複数のサーバ装置によって構成され得る。

このように構成されたシステム１０は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有し、ユーザ端末２０にインストールされているウェブブラウザ又はその他のアプリケーション（例えば、宿泊施設予約サービス用のアプリケーション）からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ（例えば、ＨＴＭＬデータ等）及び制御データ等をユーザ端末２０に送信する。ユーザ端末２０では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が表示される。

ユーザ端末２０は、一般的なコンピュータとしての構成を有する。具体的には、ユーザ端末２０は、図１に示すように、ＣＰＵ２１と、ＤＲＡＭ等によって構成されデータやプログラムを一時的に記憶するメインメモリ２２と、ユーザとの間で情報のやり取りを行うユーザインタフェース２３と、有線又は無線の通信を制御する通信インタフェース２４と、磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成されデータやプログラムを記憶するストレージ２５とを備える。ＣＰＵ２１は、ストレージ２５に記憶されているプログラムをメインメモリ２２に読み込んで、当該プログラムに含まれる命令を実行する。

ユーザインタフェース２３は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネル等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置、ディスプレイ等の情報出力装置、及びスピーカ等の音声出力装置を含む。通信Ｉ／Ｆ２４は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。

ユーザ端末２０は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、又はウェアラブルデバイス等として構成される。ユーザ端末２０は、ストレージ２５等にインストールされているウェブブラウザ又はその他のアプリケーションを介したシステム１０との間の通信を伴って各種の画面を表示する。ユーザ端末２０のユーザは、当該画面を介して、システム１０が提供する宿泊施設予約サービスを利用することができる。

次に、本実施形態の宿泊施設予約システム１０が有する機能について説明する。システム１０は、ストレージ１５等に記憶されているプログラムに含まれる命令をＣＰＵ１１が実行することによって、図１に示すように、宿泊施設提示部１１１、及び、予約管理部１１２として機能する。これらの機能の一部又は全部は、システム１０と、ユーザ端末２０又はその他の装置とが協働することによって実現され得る。

宿泊施設提示部１１１は、ユーザに対する宿泊施設の提示に関する様々な処理を実行する。例えば、宿泊施設提示部１１１は、ユーザに提示する候補となる複数の宿泊施設を特定し、当該特定した複数の宿泊施設に含まれる宿泊施設を選択するための選択画面（所定の画面）をユーザに提示する。具体的には、宿泊施設提示部１１１は、例えば、宿泊施設管理テーブルＴＡ１において管理されている宿泊施設の中からユーザに提示する候補となる複数の宿泊施設を特定し、当該特定した宿泊施設の少なくとも一部を選択可能に表示する選択画面の画面データ（例えば、ＨＴＭＬデータ等）をユーザ端末２０に送信する。

本実施形態における選択画面は、ユーザに対して提示する宿泊施設を表示する領域として、少なくとも第１の表示領域と第２の表示領域とを有する。第１の表示領域は、宿泊施設が有する複数の属性に第１の重み付けを適用し、当該第１の重み付けを適用した複数の属性それぞれの属性値に基づいて宿泊施設を表示する。また、第２の表示領域は、宿泊施設が有する複数の属性に第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用し、当該第２の重み付けを適用した複数の属性それぞれの属性値に基づいて宿泊施設を表示する。

このように、本実施形態におけるシステム１０において、ユーザが宿泊施設を選択するための選択画面は、宿泊施設を表示する領域として、第１の表示領域及び第２の表示領域を有する。そして、第１及び第２の表示領域において表示される宿泊施設は、異なる重み付けが適用された宿泊施設の属性（例えば、駅距離、価格、ユーザ評価、広さ、及び飲食店数等）の属性値に基づく。この結果、第１の表示領域及び第２の表示領域において、似たような属性値を有する宿泊施設が表示されることが抑制されるから、ユーザは、宿泊施設を選択し易くなる。

本実施形態において、相互に異なる第１の重み付け及び第２の重み付けは、少なくとも一部の属性の重みが異なる。具体的には、相互に異なる第１の重み付け及び第２の重み付けは、対象となる属性の組合せ（例えば、駅距離及び価格）が同じであって少なくとも一部の属性に対する重みが異なる場合、及び、対象となる属性の組合せ自体が異なる場合、が含まれる。対象となる属性の組合せ自体が異なる場合は、第１の重み付けにおいて０でない重みが設定されている複数の属性の組合せ（例えば、駅距離及び価格）が、第２の重み付けにおいて０でない重みが設定されている複数の属性の組合せ（例えば、価格及びユーザ評価）と異なる場合であると言うこともできる。また、本実施形態において、対象となる属性の数は２つに限定されず、３つ以上の属性を対象とすることもできる。

本実施形態において、第１の重み付けは、第１の属性の重みが第２の属性の重みよりも大きく、第２の重み付けは、第２の属性の重みが第１の属性の重みよりも大きい、ように構成され得る。こうすれば、第１の表示領域に表示される宿泊施設は、第１の属性を優先したものとなり、第２の表示領域に表示される宿泊施設は、第２の属性を優先したものとなる。この結果、ユーザは、宿泊施設をより一層選択し易くなる。

本実施形態において、選択画面を、上述した第１及び第２の表示領域に加えて、第３の表示領域を有するように構成しても良い。当該第３の表示領域は、宿泊施設が有する複数の属性に上述した第１及び第２の重み付けとは異なる第３の重み付けを適用し、当該第３の重み付けを適用した複数の属性それぞれの属性値に基づいて宿泊施設を表示する。この場合、例えば、第２の重み付けにおける第１の属性の重みは、第１の重み付けにおける第１の属性の重みよりも大きく、第２の重み付けにおける第２の属性の重みは、第１の重み付けにおける第２の属性の重みよりも小さく、第３の重み付けにおける第１の属性の重みは、第１の重み付けにおける第１の属性の重みよりも小さく、第３の重み付けにおける第２の属性の重みは、第１の重み付けにおける第２の属性の重みよりも大きい、ように構成され得る。こうすれば、第１の表示領域に表示される宿泊施設を基準として、第２の表示領域に表示される宿泊施設は、第１の属性を優先したものとなり、第３の表示領域に表示される宿泊施設は、第２の属性を優先したものとなる。この結果、ユーザは、宿泊施設をより一層選択し易くなる。

本実施形態において、宿泊施設提示部１１１は、上述した重み付けの少なくとも一部を動的に設定する処理を実行するように構成され得る。例えば、宿泊施設提示部１１１は、第１の表示領域の表示内容と第２の表示領域の表示内容との少なくとも一部が異なるように、第１の重み付け及び／又は第２の重み付けを動的に設定するように構成され得る。こうすれば、第１の表示領域の表示内容と第２の表示領域の表示内容とが確実に異なるから、ユーザは、宿泊施設をより一層選択し易くなる。例えば、宿泊施設提示部１１１は、第１の重み付けとして固定の重み付けを適用し、当該第１の重み付けに基づく第１の表示領域の表示内容を特定し、その後、第２の重み付けを徐々に変化させながら、第２の表示領域の表示内容が第１の表示領域の表示内容と異なる第２の重み付けを特定する。

例えば、宿泊施設提示部１１１は、第１の表示領域において、第１の重み付けを適用した複数の属性それぞれの属性値に基づく順序に従って宿泊施設を表示し、第２の表示領域において、第２の重み付けを適用した複数の属性それぞれの属性値に基づく順序に従って宿泊施設を表示するように構成される。この場合、重み付けの動的な設定は、例えば、第１の表示領域に表示される宿泊施設の順序と、第２の表示領域に表示される宿泊施設の順序との少なくとも一部が異なるように行われ得る。また、重み付けの動的な設定は、例えば、第１の表示領域において初期表示される１又は複数の選択対象と、第２の表示領域において初期表示される１又は複数の選択対象との少なくとも一部又は全部、或いはその順序が異なるように行われ得る。こうすれば、第１の表示領域において初期表示される表示内容（宿泊施設の少なくとも一部又は全部、或いは、その順序）と第２の表示領域において初期表示される表示内容とが確実に異なるから、ユーザは、宿泊施設をより一層選択し易くなる。ここで、例えば、各表示領域において初期表示される選択対象の数が変動する（例えば、ユーザによる選択に応じて変動する）場合には、宿泊施設提示部１１１は、当該初期表示される選択対象の数を取得して上述した初期表示される１又は複数の選択対象を特定する。また、例えば、重み付けの動的な設定は、第１の表示領域において最上位の宿泊施設として表示される宿泊施設と、第２の表示領域において最上位の宿泊施設として表示される宿泊施設とが異なるように行われ得る。

例えば、宿泊施設提示部１１１は、ユーザによって設定される抽出条件（検索条件）に適合する複数の宿泊施設をユーザに提示する候補として特定し、当該抽出条件は、宿泊施設が有する複数の属性の少なくとも一部の属性値の範囲を特定するように構成され得る。この場合、重み付けの動的な設定は、例えば、抽出条件において属性値の範囲が特定される属性（抽出条件に含まれる属性）の重みが大きくなるように行われ得る。例えば、宿泊施設提示部１１１は、抽出条件に含まれる属性の重みに特定の値を加算する。抽出条件に含まれる属性は、ユーザにとって関心の高い属性である場合があるから、当該属性の重みを大きくすることにより、表示領域に表示される宿泊施設がユーザの嗜好に適合し易くなる。

また、重み付けの動的な設定は、例えば、抽出条件において特定される属性値の範囲に適合する宿泊施設の数が少ないほど対応する属性の重みが大きくなるように行われ得る。例えば、宿泊施設提示部１１１は、検索条件に含まれる属性の属性値の範囲に適合する宿泊施設の数が所定値より少ない場合に、当該属性の重みに特定の値を加算する。また、例えば、宿泊施設提示部１１１は、検索条件に含まれる第１の属性の属性値の範囲に適合する宿泊施設の数が、同じく検索条件に含まれる第２の属性の属性値の範囲に適合する宿泊施設の数よりも少ない場合に、第１の属性の重みに特定の値を加算する。

また、重み付けの動的な設定は、例えば、抽出条件において特定される属性値の範囲が狭いほど対応する属性の重みが大きくなるように行われ得る。例えば、宿泊施設提示部１１１は、検索条件に含まれる属性の属性値の範囲が予め定められた範囲である場合（例えば、検索条件に含まれる価格の上限が所定値（例えば、７０００円）以下である場合）に、当該属性の重みに特定の値を加算する。このように、適合する宿泊施設の数が少ない属性、及び、属性値の範囲が狭い属性は、宿泊施設の絞り込みに対する影響の大きい属性であると考えられるから、当該属性の重みを大きくすることにより、表示領域に表示される宿泊施設がユーザにとって選択し易くなる。

本実施形態において、宿泊施設提示部１１１は、ユーザのアクション履歴に基づいて、宿泊施設の複数の属性に関するユーザの嗜好を特定する処理を実行するように構成され得る。例えば、宿泊施設提示部１１１は、ユーザによる宿泊施設の予約の履歴、及び、宿泊施設の評価の履歴に基づいて、ユーザにとって関心の高い属性を特定する。例えば、宿泊施設提示部１１１は、宿泊施設の予約の履歴に含まれる複数の宿泊施設の平均価格が所定値より安い場合に、「価格」がユーザにとって関心の高い属性であると判断する。また、例えば、宿泊施設提示部１１１は、宿泊施設の評価に含まれるコメント内の文字列の出現頻度に基づいて、ユーザにとって関心の高い属性を特定する（例えば、「飲食」及び「レストラン」等の文字列の出現頻度が高い場合、「飲食店数」がユーザにとって関心の高い属性であると判断する）。この場合、重み付けの動的な設定は、特定したユーザの嗜好に対応する属性の重みが大きくなるように行われ得る。例えば、宿泊施設提示部１１１は、ユーザにとって関心の高い属性の重みに特定の値を加算する。こうすれば、表示領域に表示される宿泊施設がユーザの嗜好に適合し易くなる。

例えば、宿泊施設提示部１１１は、第１の表示領域において、第１の重み付けを適用した複数の属性それぞれの属性値に基づいて算出された第１のスコア（評価値）に基づいて宿泊施設を表示し、第２の表示領域において、第２の重み付けを適用した複数の属性それぞれの属性値に基づいて算出された第２のスコアに基づいて宿泊施設を表示するように構成され得る。属性値に基づくスコアの算出は、例えば、属性値の偏差値を用いて行うことができる。この場合、重み付けの動的な設定は、複数の宿泊施設における第１のスコアの分散及び／又は第２のスコアの分散が所定値以上となるように行われ得る。例えば、宿泊施設提示部１１１は、予め定められた重み付けを適用した場合のスコアの分散が所定値未満である場合に、当該分散が所定値以上となるように重み付けを変更する。また、例えば、宿泊施設提示部１１１は、第１の重み付けについては固定の重み付けを適用し、第２の重み付けについてはスコアの分散が所定値以上となるように当該重み付けを変更する。重み付けの変更は、０でない重みが設定される属性の変更（追加及び削除を含む）を含む。こうすれば、表示領域に表示される宿泊施設のスコアの分散が大きくなるから、似たようなスコアの宿泊施設が表示されることが抑制される。この結果、ユーザは、宿泊施設を選択し易くなる。

予約管理部１１２は、ユーザによる宿泊施設の予約の管理に関する様々な処理を実行する。例えば、予約管理部１１２は、上述した選択画面を介してユーザによって選択された宿泊施設に対する予約処理を実行する。当該予約処理は、宿泊施設に対して予約を要求する処理を含む。また、例えば、予約管理部１１２は、ユーザによる宿泊施設の評価の入力を受け付ける処理を実行する。また、例えば、予約管理部１１２は、ユーザによる宿泊施設の予約、及び、評価の入力に応じて、ユーザ行動管理テーブルＴＡ２を更新する。

次に、本実施形態の宿泊施設予約システム１０の具体的な動作例について説明する。図４は、システム１０によって実行される宿泊施設予約処理の一例を示すフローチャートである。宿泊施設予約処理では、まず、図示するように、ユーザによって設定された検索条件に適合する複数の宿泊施設が特定される（ＳＴ１００）。具体的には、宿泊施設提示部１１１が、宿泊施設管理テーブルＴＡ１において管理されている宿泊施設の中から検索条件に適合する宿泊施設を特定する。

この具体例において、ユーザによる検索条件の設定は、ユーザ端末２０に表示される検索画面４０を介して行われる。図５は、検索画面４０の一例を示す。検索画面４０は、図示するように、宿泊日を入力するための宿泊日入力領域４２と、宿泊地を入力するための宿泊地入力領域４４と、ユーザが希望する価格（価格帯）を入力するための価格入力領域４６と、ユーザが希望する駅からの距離（上限値）を入力するための駅距離入力領域４８と、検索実行ボタン４９とが配置されている。宿泊日入力領域４２は、連続する複数の日付（連泊の場合）を入力できるように構成されている。宿泊地入力領域４４は、宿泊地として駅名を入力できるように構成されており、例えば、任意に入力された文字列に対応する複数の駅名が選択可能に表示されるように構成されている。ユーザは、当該表示された複数の駅名の中から所望の駅名を選択することによって、宿泊地（駅名）を入力することができる。なお、宿泊地入力領域４４以外の宿泊日入力領域４２、価格入力領域４６、及び駅距離入力領域４８についても、複数の選択肢を提示し、当該複数の選択肢の中からユーザが所望の選択肢を選択することによって、対応する検索条件を入力できるように構成され得る。

ユーザが検索実行ボタン４９を選択すると、宿泊施設提示部１１１が、宿泊日入力領域４２、宿泊地入力領域４４、価格入力領域４６、及び駅距離入力領域４８に入力されている検索条件に適合する宿泊施設を特定する。具体的には、宿泊施設管理テーブルＴＡ１において管理されている宿泊施設の中から、検索画面４０を介して入力された宿泊地（最寄り駅）、価格、及び、駅距離に適合し、更に、同じく検索画面４０を介して入力された宿泊日において宿泊可能な宿泊施設（宿泊施設管理テーブルＴＡ１の予約状況情報を参照することによって判断される）が特定される。なお、この具体例において、宿泊日入力領域４２及び宿泊地入力領域４４は必須の入力領域であり、価格入力領域４６及び駅距離入力領域４８は任意の入力領域である。つまり、ユーザは、希望する価格及び駅からの距離を特定することなしに、宿泊施設を検索することもできる。

こうして検索条件に適合する宿泊施設が特定されると、次に、ユーザが宿泊施設を選択するための選択画面がユーザに提示される（ＳＴ１０２）。具体的には、宿泊施設提示部１１１が、当該選択画面の画面データ（ＨＴＭＬデータ等）をユーザ端末２０に送信する。

図６は、ユーザ端末２０に表示される選択画面５０の一例を示す。選択画面５０は、図示するように、ユーザに提示する宿泊施設を表示するための３つの表示領域を有し、具体的には、第１の表示領域５２１、第２の表示領域５２２、及び、第３の表示領域５２３が上下方向に並べて配置されている。この具体例において、最も上方に配置されている第１の表示領域５２１は、価格及び駅距離のバランスが取れた宿泊施設を優先して表示する領域であり、領域５２１の左上に「おすすめ」というテキストが表示されている。

また、第１の表示領域５２１の下側に配置されている第２の表示領域５２２は、第１の表示領域５２１と比較して、ユーザにとって価格が有利な（安い）宿泊施設を優先して表示する領域であり、領域５２２の左上には「価格優先」というテキストが表示されている。また、第３の表示領域５２３は、第１の表示領域５２１と比較して、ユーザにとって駅距離が有利な（近い）宿泊施設を優先して表示する領域であり、領域５２３の左上には「駅距離優先」というテキストが表示されている。

第１−第３の表示領域５２１−５２３の各々は、上述した検索条件に適合する複数の宿泊施設を、当該宿泊施設のスコアに基づく順序（例えば、スコアが高い順）で表示するように構成されている。具体的には、第１−第３の表示領域５２１−５２３の各々は、スコアに基づく順序が最上位である宿泊施設に関する情報（例えば、画像、施設名、価格、及び、駅距離）を初期表示し、ユーザによるフリック操作等に伴って、表示される宿泊施設がスコアに基づく順序に従って切り替わるように構成されている。

この具体例において、宿泊施設のスコアは、宿泊施設の属性である価格及び駅距離に基づいて算出され、第１−第３の表示領域５２１−５２３それぞれに対応するスコア（表示する宿泊施設の順序を決定するためのスコア）は、その算出時における属性（価格及び駅距離）に対する重み付けが異なる。

具体的には、第１の表示領域５２１に対応する第１のスコアは、価格及び駅距離に対して第１の重み付けを適用した値に基づいて算出される。第１の重み付けは、例えば、「１：１」（価格：駅距離。以下、同様）である。また、第２の表示領域５２２に対応する第２のスコアは、価格及び駅距離に対して第２の重み付けを適用した値に基づいて算出される。第２の重み付けは、例えば、「３：１」であり、第１の重み付けと比較して、価格の重みが大きくなっている。また、第３の表示領域５２３に対応する第３のスコアは、価格及び駅距離に対して第３の重み付けを適用した値に基づいて算出される。第３の重み付けは、例えば、「１：３」であり、第１の重み付けと比較して、駅距離の重みが大きくなっている。スコアは、例えば、価格及び駅距離それぞれの偏差値を用いて算出される。

ここで、上述したように、第１−第３の重み付けを予め設定しておくことも可能であるし、また、動的に設定することも可能である。重み付けを動的に設定する場合には、例えば、第１−第３の表示領域５２１−５２３における表示内容の少なくとも一部が相互に異なるように、第１−第３の重み付けの全部又は一部（２つ）を動的に設定することができる。例えば、第１−第３の重み付けは、第１−第３の表示領域５２１−５２３にそれぞれ初期表示される最上位の宿泊施設が相互に異なるように動的に設定される。

図７及び図８は、宿泊施設のスコアの順序が重み付けに応じて変化する様子を説明するための図である。図７及び図８に示されるグラフにおいて、縦軸は価格に対応しており、上方向に進むほど価格が高くなる。また、横軸は駅距離に対応しており、右方向に進むほど距離が遠くなる。また、黒塗りの正三角形で示される点Ｐ１−７の各々は、個別の宿泊施設に対応しており、その価格及び駅距離の値に対応する位置に配置されている。

図７及び図８において、重み付けは、グラフ内の直線の傾きとして表現される。図７の一点鎖線Ｌ１は、縦軸（価格）との交点における値と、横軸（駅距離）との交点における値との比が「１：１」である第１の重み付けに対応している。そして、一点鎖線Ｌ１に直交する軸Ａ１が、当該第１の重み付けを適用した場合の第１のスコアの高低を表す軸となる。軸Ａ１において、原点Ｏ側に進むほどスコアが高くなり、その反対側に進むほどスコアが低くなる。従って、図７の例においては、点Ｐ３に対応する宿泊施設の第１のスコアが最も高く、点Ｐ４、点Ｐ５に対応する宿泊施設と続く。

図８の一点鎖線Ｌ２は、図７の一点鎖線Ｌ１と比較して傾きが正の方向に変化しており、第１の重み付けと比較して価格の重みが大きい第２の重み付けに対応している。そして、一点鎖線Ｌ２に直交する軸Ａ２が、当該第２の重み付けを適用した場合の第２のスコアの高低を表す軸となる。軸Ａ２において、原点Ｏ側に進むほどスコアが高くなり、その反対側に進むほどスコアが低くなる。従って、図８の例においては、点Ｐ６に対応する宿泊施設の第２のスコアが最も高く、点Ｐ７、点Ｐ５に対応する宿泊施設と続く。同様に、図８の一点鎖線Ｌ３は、図７の一点鎖線Ｌ１と比較して傾きが負の方向に変化しており、第１の重み付けと比較して駅距離の重みが大きい第３の重み付けに対応している。そして、一点鎖線Ｌ３に直交する軸Ａ３が、当該第３の重み付けを適用した場合の第３のスコアの高低を表す軸となる。軸Ａ３において、原点Ｏ側に進むほどスコアが高くなり、その反対側に進むほどスコアが低くなる。従って、図８の例においては、点Ｐ１に対応する宿泊施設の第３のスコアが最も高く、点Ｐ２、点Ｐ３に対応する宿泊施設と続く。

このように、宿泊施設のスコアの順序は重み付けに応じて変化する。例えば、第１−第３の表示領域５２１−５２３にそれぞれ初期表示される最上位の宿泊施設が相互に異なるように重み付けを動的に設定する場合は、例えば、第１の重み付けは固定の重み付けとし、当該第１の重み付けを基準として第２及び第３の重み付けを動的に設定することができる。具体的には、第１の重み付けを基準として価格の重みを徐々に大きくしていき、最上位の宿泊施設が異なる宿泊施設となった時点の重み付けを第２の重み付けとし、また、同様に、第１の重み付けを基準として駅距離の重みを徐々に大きくしていき、最上位の宿泊施設が異なる宿泊施設となった時点の重み付けを第３の重み付けとすることができる。

また、上述したように、重み付けの動的な設定は、検索条件に含まれる属性の重みが大きくなるように行うこともできる。例えば、検索画面４０における任意の入力領域である価格入力領域４６及び駅距離入力領域４８のうち一方の入力領域のみに値が入力されている場合に、値が入力されている入力領域に対応する属性の重みを大きくするようにしても良い。例えば、価格入力領域４６及び駅距離入力領域４８の両方に値が入力されている場合、又は、両方に値が入力されていない場合には、第１−第３の重み付けをそれぞれ「１：１」、「３：１」、「１：３」とし、価格入力領域４６のみに値が入力されている場合には、価格の重みに０．２を加算して、第１−第３の重み付けをそれぞれ「１．２：１．０」、「３．２：１．０」、「１．２：３．０」としても良い。また、同様に、検索条件に含まれる属性に関して、適合する宿泊施設の数が少ない属性、及び、属性値の範囲が狭い属性の重みを大きくするようにしても良い。また、上述したように、重み付けの動的な設定は、ユーザのアクション履歴に基づいて特定されるユーザにとって関心の高い属性の重みを大きくするようにすることもできる。

こうして選択画面がユーザに提示されると、次に、宿泊施設の予約処理が実行され（ＳＴ１０４）、この宿泊施設予約処理を終了する。具体的には、予約管理部１１２が、選択画面５０を介してユーザによって選択された宿泊施設の予約処理を実行する。当該予約処理は、例えば、選択画面５０又はここから遷移する画面を介したユーザによる入力及び指示に応答して、予約内容（宿泊日及び宿泊者等に関する情報を含む）を対応する宿泊施設に送信する処理を含む。

ここで、上述した具体例においては、第１−第３の表示領域５２１−５２３それぞれに対応する第１−第３のスコアは、その算出時における価格及び駅距離に対する重み付けが異なるように構成したが、本発明の実施形態においては、上述したように、相互に異なる複数の重み付けは、０でない重みが設定されている複数の属性の組合せ自体が異なる場合が含まれる。図９は、この場合に対応する他の具体例における選択画面５０Ｂの一例を示す。

選択画面５０Ｂは、図９に示すように、ユーザに提示する宿泊施設を表示するための２つの表示領域を有し、具体的には、第１の表示領域５２１Ｂ、及び、第２の表示領域５２２Ｂが上下方向に並べて配置されている。この具体例において、上側に配置されている第１の表示領域５２１Ｂは、価格及び駅距離のバランスが取れた宿泊施設を優先して表示する領域であり、領域５２１Ｂの左上に「価格＋駅距離」というテキストが表示されている。また、下側に配置されている第２の表示領域５２２Ｂは、価格及び広さのバランスが取れた宿泊施設を優先して表示する領域であり、領域５２２Ｂの左上に「価格＋広さ」というテキストが表示されている。

第１−第２の表示領域５２１Ｂ−５２２Ｂの各々は、検索条件に適合する複数の宿泊施設を当該宿泊施設のスコアに基づく順序で表示し、第１の表示領域５２１Ｂに対応する第１のスコアは、価格及び駅距離に対して第１の重み付け（例えば、「１：１」（価格：駅距離））を適用した値に基づいて算出され、第２の表示領域５２２Ｂに対応する第２のスコアは、価格及び広さに対して同じく第１の重み付け（例えば、「１：１」（価格：広さ））を適用した値に基づいて算出される。

この具体例において、０でない重みが設定される複数の属性の組合せ（スコアの算出に用いられる属性）を動的に設定することも可能である。例えば、スコアの分散が所定値以上となるように、スコアの算出に用いられる属性を動的に設定することができる。図１０は、図７に例示した価格及び駅距離に基づく宿泊施設の分布を示すグラフに関して、「駅距離」に代えて「広さ」を適用したものである。図１０のグラフにおいては、横軸は広さに対応しており、右方向に進むほど広さが狭くなる。図１０の一点鎖線Ｌ１１は、価格と広さとの比が「１：１」である第１の重み付けに対応しており、一点鎖線Ｌ１１に直交する軸Ａ１１が、当該第１の重み付けを適用したスコアの高低を表す軸となる。軸Ａ１１において、原点Ｏ側に進むほどスコアが高くなり、その反対側に進むほどスコアが低くなる。図７と図１０との比較から明らかなように、価格及び駅距離を用いた場合（図７）の宿泊施設のスコアの分散（軸Ａ１方向の値のばらつき）よりも、価格及び広さを用いた場合（図１０）の宿泊施設のスコアの分散（軸Ａ１１方向の値のばらつき）の方が大きい。

このようにスコアの分散が大きいと、似たような宿泊施設がまとめて表示されることが抑制される。例えば、選択画面５０Ｂにおいて、第１の表示領域５２１Ｂには、予め定められた属性の第１の組合せを適用したスコアを用いて宿泊施設を表示し、第２の表示領域５２２Ｂには、スコアの分散が所定値以上となるように、第１の組合せとは異なる属性の第２の組合せを動的に設定し、当該設定した属性の組合せを適用したスコアを用いて宿泊施設を表示するようにしても良い。

また、上述した具体例における選択画面５０は、第１−第３の表示領域５２１−５２３の各々において、１つの宿泊施設に関する情報を表示するように構成したが、第１−第３の表示領域５２１−５２３の各々に一度に表示される宿泊施設の数は１つに限定されず、複数の宿泊施設が表示されるように構成することもできる。図１１は、この場合に対応する他の具体例における選択画面５０Ｃの一例を示す。

選択画面５０Ｃは、図１１に示すように、上述した具体例における選択画面５０における第１−第３の表示領域５２１−５２３に対応する第１−第３の表示領域５２１Ｃ−５２３Ｃが上下方向に並べて配置されている。選択画面５０Ｃの第１−第３の表示領域５２１Ｃ−５２３Ｃの各々は、スコアに基づく順序が上位１−３番目である３つの宿泊施設に関する情報（例えば、画像、施設名、及び価格）を初期表示し、ユーザによるフリック操作等に伴って、表示される宿泊施設がスコアに基づく順序に従って切り替わるように構成されている。

例えば、第１−第３の表示領域５２１Ｃ−５２３Ｃにそれぞれ初期表示される３つの宿泊施設（その一部又は全部、或いはその順序）が相互に異なるように重み付けを動的に設定する場合は、例えば、第１の重み付けは固定の重み付けとし、当該第１の重み付けを基準として第２及び第３の重み付けを動的に設定することができる。具体的には、第１の重み付けを基準として価格の重みを徐々に大きくしていき、３つの宿泊施設（その一部又は全部、或いはその順序）が異なることとなった時点の重み付けを第２の重み付けとし、また、同様に、第１の重み付けを基準として駅距離の重みを徐々に大きくしていき、３つの宿泊施設（その一部又は全部、或いはその順序）が異なることとなった時点の重み付けを第３の重み付けとすることができる。

上述した具体例においては、宿泊施設管理テーブルＴＡ１において管理されている宿泊施設のうち、検索条件に適合する宿泊施設をユーザに提示する宿泊施設の候補として特定するようにしたが、こうした検索条件に適合する宿泊施設に代えて、又は、加えて、宿泊施設予約サービスの運営者等によって選択される宿泊施設をユーザに提示する宿泊施設の候補としても良い。

以上説明した本実施形態の宿泊施設予約システム１０は、ユーザに提示する候補となる複数の宿泊施設（選択対象）を特定し、特定した複数の宿泊施設に含まれる選択対象を選択するための選択画面（所定の画面）をユーザに提示する。そして、当該選択画面は、第１の重み付けを適用した宿泊施設の複数の属性それぞれの属性値に基づいて宿泊施設を表示する第１の表示領域と、第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用した宿泊施設の複数の属性それぞれの属性値に基づいて宿泊施設を表示する第２の表示領域と、を有する。この結果、第１の表示領域に表示される宿泊施設と、第２の表示領域に表示される宿泊施設とが、似たような属性値を有する宿泊施設となるのが抑制されるから、ユーザは、宿泊施設を選択し易くなる。

上述した実施形態においては、ユーザによって選択される選択対象として宿泊施設を例示したが、本発明の実施形態における選択対象は、宿泊施設に限定されない。例えば、本発明の実施形態における選択対象は、宿泊施設以外の様々な店舗（飲食店等）を含み、また、これら以外の様々な商品及びサービス等を含む。更に、本発明の実施形態における選択対象は、ユーザによって選択され得る様々な情報が含まれる。

本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。

本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び／又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又はより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。

本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数の何れか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数の何れとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数の何れであってもよい。

１０ 宿泊施設予約システム
１１１ 宿泊施設提示部
１１２ 予約管理部
２０ ユーザ端末
４０ 検索画面
５０、５０Ｂ、５０Ｃ 選択画面
ＴＡ１ 宿泊施設管理テーブル
ＴＡ２ ユーザ行動管理テーブル

Claims (17)

1. １又は複数のコンピュータプロセッサを備え、複数の属性を有する選択対象をユーザに対して提示するためのシステムであって、
   前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、読取可能な命令の実行に応じて、
   ユーザに提示する候補となる複数の選択対象を特定する処理と、
   特定した前記複数の選択対象に含まれる選択対象を選択するための所定の画面を前記ユーザに提示する処理と、を実行し、
   前記所定の画面は、第１の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第１の表示領域と、前記第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第２の表示領域と、を有する、
   システム。
2. 請求項１のシステムであって、
   前記複数の属性は、第１の属性及び第２の属性を含み、
   前記第１の重み付けは、前記第１の属性の重みが前記第２の属性の重みよりも大きく、
   前記第２の重み付けは、前記第２の属性の重みが前記第１の属性の重みよりも大きい、
   システム。
3. 請求項１のシステムであって、
   前記所定の画面は、前記第１の表示領域及び前記第２の表示領域に加えて、前記第１の重み付け及び前記第２の重み付けとは異なる第３の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第３の表示領域を有し、
   前記複数の属性は、第１の属性及び第２の属性を含み、
   前記第２の重み付けにおける前記第１の属性の重みは、前記第１の重み付けにおける前記第１の属性の重みよりも大きく、
   前記第２の重み付けにおける前記第２の属性の重みは、前記第１の重み付けにおける前記第２の属性の重みよりも小さく、
   前記第３の重み付けにおける前記第１の属性の重みは、前記第１の重み付けにおける前記第１の属性の重みよりも小さく、
   前記第３の重み付けにおける前記第２の属性の重みは、前記第１の重み付けにおける前記第２の属性の重みよりも大きい、
   システム。
4. 前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、更に、前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する処理を実行する請求項１ないし３何れかのシステム。
5. 前記設定する処理は、前記第１の表示領域の表示内容と前記第２の表示領域の表示内容との少なくとも一部が異なるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する請求項４のシステム。
6. 請求項５のシステムであって、
   前記第１の表示領域は、前記第１の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づく順序に従って前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示し、
   前記第２の表示領域は、前記第２の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づく順序に従って前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示し、
   前記設定する処理は、前記第１の表示領域に表示される選択対象の順序と、前記第２の表示領域に表示される選択対象の順序との少なくとも一部が異なるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する、
   システム。
7. 前記設定する処理は、前記第１の表示領域において初期表示される１又は複数の選択対象と、前記第２の表示領域において初期表示される１又は複数の選択対象との少なくとも一部が異なるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する請求項６のシステム。
8. 前記設定する処理は、前記第１の表示領域において最上位の選択対象として表示される選択対象と、前記第２の表示領域において最上位の選択対象として表示される選択対象とが異なるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する請求項６又は７のシステム。
9. 請求項４ないし８何れかのシステムであって、
   前記特定する処理は、前記ユーザによって設定される抽出条件であって前記複数の属性の少なくとも一部の属性値の範囲を特定する前記抽出条件に適合する前記複数の選択対象を特定し、
   前記設定する処理は、前記抽出条件において属性値の範囲が特定される属性の重みが大きくなるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する、
   システム。
10. 前記設定する処理は、前記抽出条件において特定される属性値の範囲に適合する選択対象の数が少ないほど属性の重みが大きくなるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する請求項９のシステム。
11. 前記設定する処理は、前記抽出条件において特定される属性値の範囲が狭いほど属性の重みが大きくなるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する請求項９又は１０のシステム。
12. 前記設定する処理は、ユーザのアクション履歴に基づいて特定された前記複数の属性に関するユーザの嗜好に対応する属性の重みが大きくなるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する請求項４ないし１１何れかのシステム。
13. 前記第１の重み付けにおいて０でない重みが設定されている複数の属性の組合せは、前記第２の重み付けにおいて０でない重みが設定されている複数の属性の組合せとは異なる請求項１ないし１２何れかのシステム。
14. 請求項１ないし１３何れかのシステムであって、
    前記第１の表示領域は、前記第１の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて算出された第１の評価値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示し、
    前記第２の表示領域は、前記第２の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて算出された第２の評価値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する、
    システム。
15. 前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、更に、前記複数の選択対象における前記第１の評価値の分散及び／又は前記第２の評価値の分散が所定値以上となるように前記第１の重み付け及び／又は前記第２の重み付けを動的に設定する処理を実行する請求項１４のシステム。
16. １又は複数のコンピュータによって実行され、複数の属性を有する選択対象をユーザに対して提示するための方法であって、
    ユーザに提示する候補となる複数の選択対象を特定する工程と、
    特定した前記複数の選択対象に含まれる選択対象を選択するための所定の画面を前記ユーザに提示する工程と、を備え、
    前記所定の画面は、第１の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第１の表示領域と、前記第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第２の表示領域と、を有する、
    方法。
17. 複数の属性を有する選択対象をユーザに対して提示するためのプログラムであって、
    １又は複数のコンピュータ上で実行されることに応じて、前記１又は複数のコンピュータに、
    ユーザに提示する候補となる複数の選択対象を特定する処理と、
    特定した前記複数の選択対象に含まれる選択対象を選択するための所定の画面を前記ユーザに提示する処理と、を実行させ、
    前記所定の画面は、第１の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第１の表示領域と、前記第１の重み付けとは異なる第２の重み付けを適用した前記複数の属性それぞれの属性値に基づいて前記複数の選択対象の少なくとも一部を表示する第２の表示領域と、を有する、
    プログラム。

Images