JP7478407B2 - 塗布体付き容器 - Google Patents

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Description

この発明は、爪用医薬品等の薬液や化粧液等を収容し、収容している内容液を目的の場所に塗布する塗布体付き容器に関する。
従来、爪用医薬品等の薬液は、被塗布面に塗布する塗布体が取り付けられた塗布体付き容器に収容されているものがある。このような塗布体付き容器には、容器を単に倒立させた状態では液ダレせず、塗布する時だけ液が出せるよう弁機能が設けられている。例えば、特許文献1に開示されている薬剤の塗布容器は、上向きの吐出孔を上端に開口するノズル体と、該ノズル体に内装し、吐出孔を開閉する押込み形の栓体を有する栓部材とを備え、栓部材は、栓体を上向きに付勢する複数の螺旋状のばね片を一体に有している。薬液を使用するときは、全体を倒立させて栓部材の突出部を患部などに押し当てて、ノズル体の吐出孔を開き、容器本体から流出した薬液を塗布するものである。
その他、特許文献2,3に開示されている弁付塗布具は、薬剤の塗布用具ではなく筆記具であり、ペン先の塗布体を押圧することにより弁体がスプリング体の弾発力に抗して開弁させて、塗布体に内容液を誘導し、これによって、対象物に内容液を塗布可能にするものである。
特開2016-155571号公報 特開2011-72988号公報 特開2013-144366号公報
上記特許文献1に開示された塗布容器の場合、塗布体は、吐出孔を上端に開口するノズル体と栓部材とにより構成され、栓部材の表面に沿って薬液が流れ出て患部に塗布する構造であり、過剰に薬液が出やすく、広い面積に塗布することも難しいものである。従って、患部に広く適量を塗布することができないという問題がある。
上記特許文献2,3に開示された弁付塗布具は薬剤の塗布具ではなく、内容液は、含浸性のある塗布体の後端側に誘導されて染みこむため、内容液が塗布体の先端側に達するまで時間がかかるという問題がある。また、筆記具の場合、内容液の供給は僅かで良いが、この構造を薬剤の塗布具に応用する場合、塗布に必要な薬液の量が多いので、一旦先端側に内容液が達すると、容器内部からの内容液の供給が止まらず、塗布体から内容液が垂れてくるという問題もある。また、突没する塗布体は、押し込み量の規制はなく、弾性体に過大な負荷をかける恐れがある。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で組立が容易であり、内容液が短時間で塗布体に供給され被塗布面に塗布することができ、内容液の過剰な供給は確実に防ぎ、操作性が良好な塗布体付き容器を提供することを目的とする。
本発明は、一端部に口部が設けられ内容液を収容する容器本体と、前記口部の内側に取り付けられ一部が前記口部から突出し先端面に注出口を有する中栓と、前記中栓に内装され前記注出口に向かって伸縮する弾性体と、前記弾性体の前記注出口側に設けられ前記弾性体により前記注出口に向かって付勢される変位部と、前記変位部に設けられ前記中栓の内面と当接して前記内容液を遮断する弁部が設けられた塗布体付き容器である。前記変位部には、前記注出口側に位置する端面に筒状の取付空間が開口して設けられ、前記取付空間に前記塗布体が取り付けられ、前記塗布体は、含浸性及び滲出性を有する材料からなり、一方向に長く、一方の端部である先端部が細くなる形状であり、前記塗布体は、他方の端部である基端部が前記変位部に位置し、前記取付空間に前記基端部が収容されて固定され、前記基端部とは反対側の前記先端部は、前記取付空間から突出し、前記中栓の前記注出口から常に外側に突出している。前記弁部は、前記変位部の、前記注出口側に一周して形成され、前記塗布体の長手方向の途中の位置であって前記塗布体の前記先端部の近傍に位置している。
前記塗布体付き容器から前記内容液を取り出す時は、前記容器本体を倒立させて前記注出口から突出する前記塗布体を、前記注出口の内側に向かって押す。すると、前記弾性体が縮んで前記変位部が前記容器本体の内部空間の側へ移動し前記弁部が開き、前記塗布体の前記先端部の近傍から前記内容液が流れ出し、流れ出した前記内容液は、前記塗布体の前記弁部近傍の側面から前記先端部に達し、前記変位部が押し込まれた状態でも前記注出口から外側へ突出した前記先端部を介して前記内容液を被塗布面に塗布することができる
前記中栓には、前記口部の内周面に嵌合される内筒部が設けられ、前記内筒部の上端には、前記口部の上端に当接するリング状の板部が設けられ、前記内筒部が前記口部に嵌合されて前記中栓の前記板部が前記口部の上端に当接して前記中栓が前記口部に固定されている。
前記塗布体は、ポリエステル製の繊維が繊維方向を長手方向として棒状に圧縮されて設けられ、外表面には前記繊維を固めるバインダーが設けられ、前記先端部付近の前記外表面は前記バインダーと前記繊維の一部が除去されて前記繊維同士の結束が緩く、前記塗布体は前記先端部付近が柔軟であり全体には大きく折れ曲がることが無い構造である
前記中栓又は前記変位部には、前記変位部の押し込みを規制するストッパが形成され、前記塗布体の前記先端部は前記中栓の前記注出口から常に外側へ突出している。例えば、前記中栓には、前記口部の内周面に嵌合される内筒部が設けられ、前記内筒部の、前記容器本体の中側に位置する下端部には、前記内筒部の開口を閉鎖しない底部が設けられている。前記底部の中心に、前記ストッパが一体に設けられている。前記ストッパは、円柱状の軸部であり、軸方向は前記内筒部の挿通方向に対して略平行で、前記内筒部の前記下端部とは反対側の上端に向かって延出し、前記軸部の上端部は、軸方向に対して交差する平面であり、前記中栓部材と前記バネ付き弁体を組み付けた状態で、前記変位部の凹部よりも僅かに前記底部に近い位置に達している。この位置は、前記変位部が押し込まれて前記軸部の上端部に当接した時に、前記弁部の適正な開口量を保持する位置であり、前記塗布体の前記先端部が前記中栓の前記注出口から突出したままの位置である。
前記変位部と前記弁部、前記弾性体は、合成樹脂で一体成形されている。前記弾性体は、例えば前記中栓の前記底部に入れられ前記軸部を一周する支持環と、前記支持環と前記変位部に各々端部が連続する複数の帯状パネル片により構成されている。前記変位部には、前記弁部で閉塞された前記容器本体の内側空間と、前記変位部の外側空間とを連通する微細な通気孔が設けられている。
本発明の塗布体付き容器は、簡単な構造で組立が容易であり、内容液を短時間で、塗布体に付けて被塗布面に塗布することができ、内容液の過剰な供給は確実に防ぎ、操作性が良好である。
この発明の一実施形態の塗布体付き容器の縦断面図である。 この実施形態の塗布体付き容器のキャップを外した状態を示す縦断面図である。 この実施形態の塗布体付き容器の薬液を出す前の倒立させた状態を示す縦断面図である。 この実施形態の塗布体付き容器を倒立させて塗布体を押して薬液を出す状態を示す縦断面図である。 この実施形態の塗布体付き容器の斜視図である。 この実施形態の塗布体付き容器のキャップを外した状態を示す斜視図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1~図6はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の塗布体付き容器10は、HDPE等の硬い合成樹脂製の有底筒状の容器本体12が設けられている。容器本体12の正立状態で上端には、円筒形の口部14が、一体に形成されている。口部14の外周面には、後述するキャップ54が螺合される雄ネジ16が形成されている。
口部14の内側には、中栓が設けられ、中栓は後述する中栓部材18と中栓ノズル30から成る。中栓部材18は、適度な剛性と伸縮性を有する合成樹脂、例えばPPで作られている。中栓部材18は、口部14の内周面に嵌合される内筒部20が設けられ、内筒部20の上端には、口部14の上端に当接するリング状の板部22が設けられている。内筒部20の、板部22と反対側の下端部には、内筒部20の開口を閉鎖する底部24が設けられている。底部24の中心には、後述する中栓ノズル30の変位部44の押し込みを規制するストッパである軸部26が設けられている。軸部26は円柱状であり、軸方向は内筒部20の挿通方向に対して平行で、軸部26の上端部26aは、軸方向に対して直角に位置する平面であり、板部22よりも僅かに低い位置、つまり底部24に近い位置に達している。底部24には、軸部26の周囲に複数個の透孔28が形成され、内筒部20の内側と容器本体12の内部空間13とを連通している。これは、後述するバネ付き弁体42に組み付けた時に、後述する変位部44の凹部44cよりも僅かに底部24に近い位置に達するものである。板部22の、容器本体12とは反対側の上面には、内筒部20に連続する内周面に、後述する中栓ノズル30が係止される段部22aが一周して設けられている。
中栓部材18の板部22には、板部22から外側に突出する中栓ノズル30が取り付けられている。中栓ノズル30は、PP等の硬い合成樹脂で作られ、容器本体12の口部14の先端に、口部14の挿通方向の延長線上に突出する円筒体である。中栓ノズル30の外周面には、中栓部材18の板部22に取り付けられるフランジ部32が一周して一体に形成されている。フランジ部32は、板部22の段部22aに差し込まれて係止される形状であり、取り付けた時に板部22の上面と面一になる形状である。フランジ部32から、一方の端にかけて、内筒部20の内側に嵌合される円筒状の取付筒部34が設けられている。取付筒部34の下端は、内筒部20の、底部24までの長さの約半分程度の位置に達している。フランジ部32から、反対側の部分は、口部14の外側に突出するノズル部36となる。ノズル部36は、口部14から突出する先端面36aに近づくにつれて径が細くなり、先端面36aの中心には、注出口38が開口され、ノズル部36の内外を連通している。注出口38の内周面は、先端面36aに連続する所定長さでは径がほぼ一定の円筒状であり、円筒状の部分の下端部には、後述するバネ付き弁体42の弁部50が密着するテーパー面である弁座40が連続して形成されている。弁座40の下端部には、所定長さでは径がほぼ一定の円筒状であり、途中で径が広がる段部が設けられ、段部の下端部からフランジ部32付近にかけて一定の太い径の円筒状となる。
中栓部材18と中栓ノズル30の、互いに連通する内側空間には、合成樹脂製のバネ付き弁体42が設けられている。バネ付き弁体42は、バネ部52と、バネ部52により付勢される変位部44とが、合成樹脂により一体成形されている。変位部44は、中栓ノズル30のノズル部36の内側に、フランジ部32側から注出口38に向かって差し込まれる円筒形状である。変位部44の、注出口38側に位置する端面44aには、筒状の取付空間48が開口して形成され、取付空間48に塗布体46が取り付けられている。塗布体46は、含浸性及び滲出性を有する材料から作られ、一方向に長く先端部46aが細くなる形状に形成されている。塗布体46は先端が柔軟であり、且つ全体が大きく折れ曲がることは無い構造で作られている。例えばポリエステル製の繊維を繊維方向を長手方向として棒状に圧縮した後、外表面をバインダーで固め、長手方向の一方の端部の先端部46aの外表面を削って先細形状にした端部をほぐして繊維どうしの結束を緩めたものである。その他、種々の合成樹脂で作られた不織布やスポンジ等でもよい。塗布体46は、先端部46aとは反対側の基端部46bが取付空間48に収容されて固定され、先端部46aは取付空間48から突出している。中栓部材18と中栓ノズル30、バネ付き弁体42を組み立てた時、塗布体46の先端部46aは中栓ノズル30の注出口38から外側に突出する。
変位部44の端面44aには、取付空間48の開口縁を一周して、ノズル部36の弁座40に密着する弁部50が設けられている。弁部50は、取付空間48に隣接する内径側が突出するテーパー面であり、塗布体46の長手方向の途中の位置にあり、塗布体46の、先端部46aの近傍に位置している。変位部44の、端面44aとは反対側の端面44bには、中央に、軸部26の先端が当接する凹部44cが設けられ、凹部44cの中央には、取付空間48に連通する微細な通気孔51が開口して設けられている。端面44bの周縁部には、変位部44を注出口38に向かって押し付ける弾性体であるバネ部52が設けられ、バネ部52により弁部50が弁座40に開閉可能に閉じられている。バネ部52は、中栓部材18の底部24に入れることができなおかつ中心に軸部26が通る空間を有する支持環52aと、支持環52aと変位部44端面44bの間に位置し螺旋状に延びて両者を結合させる複数の帯状パネル片52bが設けられ、バネ部52の各端部が端面44bの周縁部に連続している。ここでは、3つの帯状パネル片52bが設けられている。
容器本体12の口部14には、着脱自在なキャップ54が設けられている。キャップ54は、円板状の上面56と、上面56の周縁部に連続する円錐台状の側面58が設けられ、側面58は、上面56から離れるにつれて径が大きくなる。側面58の、上面56とは反対側の端部には、上面56に対して平行な平面部60が一定幅で一周して設けられ、平面部60の周縁部には円筒状の側面62が設けられている。側面62の内周面には、容器本体12の口部14の雄ネジ16に螺合される雌ねじ64が形成されている。側面58の内周面には、キャップ54が容器本体12に閉じられた時に中栓ノズル30のノズル部36の先端面36aに当接する段部66が設けられている。
次に、この実施形態の塗布体付き容器10の組立方法について説明する。まず、中栓部材18の内側に、塗布体46を取り付けたバネ付き弁体42を上方から入れ、支持環52aと帯状パネル片52bを、軸部26に被せるようにして底部24に入れる。バネ付き弁体42の上から中栓ノズル30を被せ、取付筒部34を中栓部材18の内筒部20の内側に嵌合させ、一定以上の力で押し込む。中栓ノズル30のフランジ部32が中栓部材18の板部22に当接し、フランジ部32が段部22aに係止される。取付筒部34は内筒部20の内周面に密着する。中栓ノズル30が中栓部材18に取り付けられた時、バネ付き弁体42の帯状パネル片52bは圧縮され、変位部44は、中栓ノズル30のノズル部36注出口38に向かって付勢され、変位部44の弁部50は、注出口38の弁座40に押し付けられて液密となる。塗布体46は、注出口38から所定長さに外側に突出する。例えば、8mm程度突出する。
次に、容器本体12の内部空間13に、内容液である薬液68を入れる。薬液68は、例えば爪等への塗布薬である。薬液68を入れた容器本体12の口部14に、中栓ノズル30とバネ付き弁体42が予め組み付けられた中栓部材18を取り付ける。中栓部材18の内筒部20を口部14に押し込み、中栓部材18の板部22が口部14の上端に当接し、内筒部20は口部14の内周面に密着する。これで、図2、図6に示す組立状態となる。
さらに、図1、図5に示すように、容器本体12の口部14に、キャップ54を取り付ける。キャップ54を中栓ノズル30のノズル部36と塗布体46の上から被せ、軸周りに回して雌ねじ64を口部14の雄ネジ16に螺合させて取り付ける。ノズル部36の先端面36aは、キャップ54の段部66に押圧され、中栓部材18の板部22は、キャップ54の平面部60に押圧され、中栓部材18と中栓ノズル30、バネ付き弁体42が容器本体12と液密に固定される。中栓ノズル30の弁座40に、バネ付き弁体42の弁部50が、バネ部52により押し付けられて液密となっているため、容器本体12の内部空間13は液密の閉鎖状態となる。この状態で容器本体12を傾けても薬液68が出ることがなく、塗布体付き容器10を安全に運搬したり保管したりすることができる。
次に、塗布体付き容器10の使用方法について説明する。容器本体12から薬液68を取り出して使用する時は、まず、キャップ54を軸周りに回して、雌ねじ64と口部14の雄ネジ16の螺合を解除して取り外す。このとき、通気孔51により、容器本体12の内部空間13と、変位部44の外側空間とが連通され、容器本体12と外気との圧力差が除去される。容器本体12を倒立させると、図3に示すように、容器本体12内の薬液68が中栓部材18と中栓ノズル30の内側の空間に流入する。中栓ノズル30の弁座40に、バネ付き弁体42の弁部50が密着しているため、薬液68は注出口38から注出されない閉鎖状態である。ここで、通気孔51により内部空間13と外側空間とは連通されているが、微細な孔であり、且つ既に圧力差が除去されているため、薬液68が流出することはない。
その閉鎖状態のまま爪等の被塗布面に近づけ、塗布体46を被塗布面に押し付ける。すると、図4に示すように塗布体46が押されて変位部44の凹部44cが軸部26の上端部26aに当接するまで押し込まれ、中栓ノズル30の弁座40から、バネ付き弁体42の弁部50が離れて、薬液68は、弁座40と弁部50の間から注出口38に流れ出る。弁座40と弁部50は、塗布体46の先端部46a近傍にあるため、注出口38に流れ出る薬液68は、塗布体46の側面から塗布体46先端部46a近傍の内部に浸み込み、薬液68が塗布体46の先端に達したら、塗布体46を介して被塗布面に塗布することができる。変位部44と塗布体46は、帯状パネル片52bで外側に向かって付勢されているため、塗布体46を押し込むと帯状パネル片52bが弾性変形して塗布体46が短時間押し込まれるが、押圧を解除するとすぐに復元して図3に示すように閉鎖状態に戻るため、薬液68が多く出すぎることがなく、押し付ける時間に比例して薬液68の注出量が増えるため、押し付ける時間を調節して注出量を調整することができる。塗布する際には、塗布部の押し付けを解除して閉鎖状態とし、適量の薬液68が浸み込んだ塗布体46を被塗布面で軽く摺動させ、薬液68を塗布する。
なお、塗布体46は、中栓ノズル30に対して一定量、例えば2mm程度押し込み可能であり、2mm程度押し込んだ時に変位部44の凹部44cが軸部26に当接し、それ以上深く押し込むことを防ぐ。塗布体46は、2mm程度押し込んだ時に、注出口38から塗布に必要な程度、例えば6mm程度突出するため、押し込みながら塗布体46を被塗布面で摺動させることも可能である。
使用後は、再び容器本体12を正立させ、キャップ54を取り付け、キャップ54の平面部60で中栓部材18の板部22を押さえ、段部66で中栓ノズル30の先端面36aを押え、液密となる。この状態で容器本体12を傾けても薬液68が出ることがなく、塗布体付き容器10を安全に運搬したり保管したりすることができる。
この実施形態の塗布体付き容器10によれば、簡単な構造で組立が容易であり、薬液68を短時間で、塗布体46に付けて被塗布面に塗布することができ、薬液68の過剰な供給は確実に防ぎ、操作性が良好である。薬液68は、塗布体46の、先端部46aと基端部46bの中の、先端部46a近傍から流れ出すため、薬液68は塗布体46の先端部46aまで短時間で移動して塗布可能となり、薬液68の流出を止めたい時は短時間で止めることができる。塗布体46は、先端が柔軟であり全体には大きく折れ曲がることが無い構造で作られているため、塗布時に被塗布面への物理的刺激が少なく使用感が良好であり、塗布面の所望の広さに塗り広げることができる。塗布体46の先端部46aは、先細形状に形成されているため、被塗布面に当てるだけで狙った部位にピンポイントで確実に塗布することができ、薬液68を無駄にすることがなく、必要な位置に任意の量を効果的に注出することができる。しかも、被塗布面が複雑な形状であったり凹凸があったりしても、塗り残しがなく所望の面積に伸ばして塗布することができる。
塗布量の調節は、塗布体46を被塗布面に押し付けて押し込む時間に比例して薬液68の注出量が増えるため、押し付ける時間を調節して注出量を簡単に調整することができる。塗布体46は、含浸性及び滲出性を有する材料から作られているため、塗布体46を被塗布面に押し付けたとき、薬液68が速やかに塗布体46に含浸し先端部46aから滲出する。塗布体46は、外表面の繊維をバインダーで固めて形成されているため、取り付けや組み立て作業が容易で、しかも内面部には十分な空隙率を確保することが可能である。
塗布体46の突没構造は、変位部44の移動を制限する軸部26が設けられているため、塗布体46が過度に押し込まれることがない。これにより、弁座40と弁部50の間隔が過度に広くなることがなく、薬液68が過度に流れることがない。また、過度にバネ部52が弾性変形することを防ぎ、バネ部52の損傷を防ぎ、ばね性能を損なうことがない。塗布体46が中栓ノズル30の注出口38まで押し込まれることを防ぎ、塗布体46は押し込まれた時でも必要量の例えば6mm程度突出しているため、塗布操作がしやすい。軸部26は、変位部44の端面44bの中央の凹部44cに、略直角に当接するため、安定して確実に変位部44の移動を止めることができる。
バネ付き弁体42に塗布体46が直接取り付けられているため、部品点数が少ない。また、バネ付き弁体42の取付空間48に、塗布体46が差し込まれて取り付けられているため、取り付け強度が高い。また弁部50の位置を、塗布体46の先端部46a近傍に設けることができる。変位部44には、容器本体12の内部空間13と外気を連通する微細な通気孔51が設けられ、キャップ54を開けた時に、容器本体12の高くなった内圧を除去し、塗布時に薬液68が噴出することを防ぐ。通気孔51は径が小さいため、容器本体12を倒立させた時に薬液68が出ることがない。
なお、この発明の塗布体付き容器は上記実施の形態に限定されるものではなく、材料や形状等自由に変更可能である。塗布体の形状や材料も、塗布体以外でもよく、繊維をバインダーで固めたもの以外でもよく、内容液の性状や塗布量に合わせて適宜変更可能である。また、用途は、薬品や化粧品、その他液体を収容して適宜塗布するものであれば良い。軸部の数や形状は、上記以外でも良く、またバネ部や、塗布体の取付構造等は自由に変更可能である。
10 塗布体付き容器
12 容器本体
13 内部空間
14 口部
18 中栓部材
26 軸部
26a 上端部
30 中栓ノズル
38 注出口
42 バネ付き弁体
44 変位部
46 塗布体
46a 先端部
46b 基端部
48 取付空間
50 弁部
51 通気孔
52 バネ部

Claims (4)

  1. 一端部に口部が設けられ内容液を収容する容器本体と、前記口部の内側に取り付けられ一部が前記口部から突出し先端面に注出口を有する中栓と、前記中栓に内装され前記注出口に向かって伸縮する弾性体と、前記弾性体の前記注出口側に設けられ前記弾性体により前記注出口に向かって付勢される変位部と、前記変位部に設けられ前記中栓の内面と当接して前記内容液を遮断する弁部が設けられ、
    前記中栓には、前記口部の内周面に嵌合される内筒部が設けられ、前記内筒部の上端には、前記口部の上端に当接するリング状の板部が設けられ、前記内筒部が前記口部に嵌合されて前記中栓の前記板部が前記口部の上端に当接して前記中栓が前記口部に固定され、
    前記変位部には、前記注出口側に位置する端面に筒状の取付空間が開口して設けられ、前記取付空間に塗布体が取り付けられ、
    前記塗布体は、含浸性及び滲出性を有する材料からなり、一方向に長く、一方の端部である先端部が細くなる形状であり、前記塗布体は他方の端部である基端部が前記変位部に位置し、前記取付空間に前記基端部が収容されて固定され、前記基端部とは反対側の前記先端部は、前記取付空間から突出し、前記中栓の前記注出口から常に外側に突出し、
    前記弁部は、前記変位部の、前記注出口側に一周して形成され、前記塗布体の長手方向の途中の位置であって前記塗布体の前記先端部の近傍に位置し、
    前記中栓には、前記変位部の押し込みを規制するストッパが設けられ、
    前記容器本体を倒立させて前記注出口から突出する前記塗布体を、前記注出口の内側に向かって押した時、前記弾性体が縮んで前記変位部が前記容器本体の内部空間の側へ移動し前記弁部が開くとともに、前記ストッパにより前記変位部の押し込みが規制され、前記塗布体の前記先端部の近傍から前記内容液が流れ出し、流れ出した前記内容液は、前記塗布体の前記弁部近傍の側面から前記先端部に達し、前記変位部が押し込まれた状態で前記注出口から外側へ突出した前記先端部を介して前記内容液を被塗布面に塗布することができることを特徴とする塗布体付き容器。
  2. 前記塗布体は、ポリエステル製の繊維が繊維方向を長手方向として棒状に圧縮されて設けられ、外表面には前記繊維を固めるバインダーが設けられ、前記先端部付近の前記外表面は前記バインダーと前記繊維の一部が除去されて前記繊維同士の結束が緩く、前記塗布体は前記先端部付近が柔軟であり全体には大きく折れ曲がることが無い構造である請求項1記載の塗布体付き容器。
  3. 前記変位部と前記弁部、前記弾性体が、合成樹脂で一体成形されている請求項1記載の塗布体付き容器。
  4. 前記変位部には、前記弁部で閉塞された前記容器本体の内側空間と、前記変位部の外側空間とを連通する微細な通気孔が設けられている請求項1記載の塗布体付き容器。
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