JP7476530B2 - 増幅回路及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、増幅回路及び通信装置に関する。
従来、送信信号を増幅する電力増幅器と、受信信号を増幅する低雑音増幅器とを備える送受信モジュールが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に開示された送受信モジュールでは、電力増幅器の出力側及び低雑音増幅器の入力側の各々に、インピーダンス整合を行う整合回路が設けられている。
特開2018-50159号公報
一般的には、整合回路は、インダクタ、キャパシタ又は配線などを含んでいる。このため、低雑音増幅器の入力側の整合回路が他の電気回路のインダクタ、キャパシタ又は配線などと電磁結合した場合、他の電気回路からの漏洩信号が低雑音増幅器に供給される恐れがある。低雑音増幅器に供給された漏洩信号によって、低雑音増幅器に含まれる増幅素子の立ち上がりが遅くなるという問題がある。つまり、低雑音増幅器の高速動作が困難になる。
そこで、本発明は、高速に動作可能な増幅回路及び通信装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る増幅回路は、FET(Field Effect Transistor)を増幅素子として含み、前記FETのゲートに入力される高周波信号を増幅する第1増幅器と、前記第1増幅器の入力インピーダンスを整合させる入力整合回路と、前記入力整合回路と前記ゲートとを結ぶ経路上のノードと、グランドとの間に直列に接続されたスイッチとを備える。
本発明の一態様に係る通信装置は、上記増幅回路と、前記第1増幅器で増幅された高周波信号を処理するRF信号処理回路とを備える。
本発明によれば、高速に動作可能な増幅回路及び通信装置を提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る増幅回路の一例を示す回路構成図である。 図2は、実施の形態1に係る増幅回路の別の一例を示す回路構成図である。 図3は、比較例に係る増幅回路の回路構成図である。 図4は、増幅素子であるFETの模式的な断面図である。 図5は、比較例に係る増幅回路の正規化利得の時間変化を示す図である。 図6は、実施例に係る増幅回路の正規化利得の時間変化を示す図である。 図7は、実施例及び比較例に係る増幅回路のアイソレーションの周波数特性を示す図である。 図8は、実施例に係る増幅回路の回路構成図である。 図9は、漏洩信号の電力と増幅素子であるFETのゲートに供給される電圧との、スイッチ及び保護回路の有無に応じた関係を示す図である。 図10は、実施の形態2に係る通信装置の一例を示す回路構成図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る増幅回路及び通信装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本明細書において、「接続される」とは、2つ以上の要素が互いに直接的に接続される場合を意味するだけでなく、1つ以上の他の部品若しくは回路要素、又は、半田などの接続部材を介して間接的に接続される場合も意味する。「接続」及び「接続する」についても同様である。
(実施の形態1)
[1.増幅回路の構成]
まず、実施の形態1に係る増幅回路の構成について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る増幅回路10を示す回路構成図である。
増幅回路10は、高周波信号を増幅するための回路である。本実施の形態では、増幅回路10は、アンテナANTを介して送信される送信信号、及び、アンテナANTを介して受信される受信信号の各々を増幅する。ここで、送信信号及び受信信号はそれぞれ、高周波信号の一例である。増幅回路10の動作帯域は、例えば5GHz帯の無線LAN(Local Area Network)の周波数帯域である。
図1に示されるように、増幅回路10は、低雑音増幅器(LNA)20と、入力整合回路30と、バイアス回路40と、電力増幅器(PA)50と、出力整合回路60と、スイッチ回路70とを備える。
また、増幅回路10は、アンテナ接続端子11と、入力端子12と、出力端子13と、バイアス入力端子14とを備える。アンテナ接続端子11、入力端子12、出力端子13及びバイアス入力端子14はそれぞれ、増幅回路10と増幅回路10の外部に設けられた素子との電気的な接続を行う外部接続端子の一例である。
アンテナ接続端子11は、アンテナANTに接続される。アンテナ接続端子11は、高周波信号の入出力端子である。増幅回路10が増幅した送信信号は、アンテナ接続端子11を介してアンテナANTに出力される。アンテナANTで受信された受信信号は、アンテナ接続端子11を介して増幅回路10に入力される。
入力端子12は、電力増幅器50によって増幅される前の送信信号が入力される端子である。入力端子12とアンテナ接続端子11とを結ぶ経路が、送信信号が伝送される経路(送信経路)である。送信経路上に、電力増幅器50、出力整合回路60及びスイッチ回路70が配置されている。
出力端子13は、低雑音増幅器20によって増幅された受信信号が出力される端子である。アンテナ接続端子11と出力端子13とを結ぶ経路が、受信信号が伝送される経路(受信経路)である。受信経路上に、スイッチ回路70、入力整合回路30及び低雑音増幅器20が配置されている。受信経路の一部であって、入力整合回路30と低雑音増幅器20とを結ぶ経路上に、ノードNが位置している。図1に示されるように、増幅回路10は、ノードNとグランドとの間に直列に接続されたスイッチSW5を備える。
バイアス入力端子14は、低雑音増幅器20の増幅素子のバイアス電圧が入力される端子である。
低雑音増幅器20は、高周波信号を増幅する第1増幅器の一例である。低雑音増幅器20は、FET21を増幅素子として含み、FET21のゲートに入力される高周波信号を増幅する。低雑音増幅器20は、アンテナANTで受信された受信信号を増幅する。
FET21は、ゲートに入力された受信信号を増幅して出力する。FET21は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor FET)である。FET21は、例えば、NチャネルMOSFETであるが、PチャネルMOSFETであってもよい。
入力整合回路30は、低雑音増幅器20の入力インピーダンスを整合させる。本実施の形態では、入力整合回路30は、昇圧型のインピーダンス整合回路である。昇圧型のインピーダンス整合回路とは、インピーダンスを低インピーダンスから高インピーダンスに変換する回路である。つまり、入力整合回路30の入力インピーダンスは、入力整合回路30の出力インピーダンスより低い。入力整合回路30は、少なくとも1つのインダクタ又はキャパシタを含んでいる。
バイアス回路40は、低雑音増幅器20のFET21のベースにバイアス電圧を供給するための回路である。バイアス回路40は、バイアス入力端子14に入力されたバイアス電圧の電圧値を所望の値に変換し、変換後のバイアス電圧をFET21のベースに供給する。バイアス回路40は、ノードNよりも入力整合回路30側に接続されている。詳細については後述するが、バイアス回路40に含まれる回路要素の少なくとも1つが、入力整合回路30に含まれる回路要素と共用されていてもよい。
電力増幅器50は、高周波信号を増幅する第2増幅器の一例である。電力増幅器50は、アンテナANTから送信される送信信号を増幅する。図示されていないが、電力増幅器50は、FETを増幅素子として含む。あるいは、電力増幅器50は、バイポーラトランジスタを増幅素子として含んでもよい。電力増幅器50は、カスコード接続された複数のトランジスタを含んでもよく、あるいは、ソース(又はエミッタ)接地された単一のトランジスタを増幅素子として含んでもよい。
出力整合回路60は、電力増幅器50の出力インピーダンスを整合させる。出力整合回路60は、少なくとも1つのインダクタ又はキャパシタを含んでいる。
スイッチ回路70は、第1端子71、第2端子72及び第3端子73を含んでいる。第1端子71は、アンテナ接続端子11を介してアンテナANTに接続される。なお、第1端子71とアンテナ接続端子11とは、物理的に単一の端子であってもよい。第1端子71は、送信経路と受信経路との接続点である共通端子である。
第2端子72は、出力整合回路60を介して電力増幅器50の出力端子に接続されている。第1端子71と第2端子72とを結ぶ経路は、送信経路の一部である。
第3端子73は、入力整合回路30を介して低雑音増幅器20のゲートに接続されている。第1端子71と第3端子73とを結ぶ経路は、受信経路の一部である。
スイッチ回路70は、第1端子71と第2端子72及び第3端子73の各々との導通及び非導通を切り替える。スイッチ回路70は、アンテナANTの接続先を、増幅回路10の送信経路及び受信経路のいずれかに選択的に切り替える送受切替回路である。
具体的には、スイッチ回路70は、送信側及び受信側のいずれにも、シリーズスイッチ及びシャントスイッチが設けられたL型のスイッチ部を含んでいる。具体的には、図1に示されるように、スイッチ回路70は、スイッチSW1、SW2、SW3及びSW4を含んでいる。
スイッチSW1は、送信経路上に直列に接続されたシリーズスイッチである。具体的には、スイッチSW1は、第1端子71と第2端子72とを結ぶ経路上に直列に接続されている。
スイッチSW2は、送信経路とグランドとの間に直列に接続されたシャントスイッチである。具体的には、スイッチSW2は、スイッチSW1と第2端子72とを結ぶ経路とグランドとの間に直列に接続されている。
アンテナANTを介して送信信号を送信する場合、すなわち、送信経路を導通させる場合(送信時)には、スイッチSW1を導通させ、かつ、スイッチSW2を非導通にする。アンテナANTを介して受信信号が受信される場合、すなわち、受信経路を導通させる場合(受信時)には、スイッチSW1を非導通にし、かつ、スイッチSW2を導通させる。これにより、受信信号が送信経路に漏れ入るのを抑制することができる。
スイッチSW3は、受信経路上に直列に接続されたシリーズスイッチである。具体的には、スイッチSW3は、第1端子71と第3端子73とを結ぶ経路上に直列に接続されている。
スイッチSW4は、受信経路とグランドとの間に直列に接続されたシャントスイッチである。具体的には、スイッチSW4は、スイッチSW3と第3端子73とを結ぶ経路とグランドとの間に直列に接続されている。
アンテナANTを介して受信信号が受信される場合、すなわち、受信経路を導通させる場合(受信時)には、スイッチSW3を導通させ、かつ、スイッチSW4を非導通にする。アンテナANTを介して送信信号が送信される場合、すなわち、送信経路を導通させる場合(送信時)には、スイッチSW3を非導通にし、かつ、スイッチSW4を導通させる。これにより、送信信号が受信経路に漏れ入るのを抑制することができる。
なお、スイッチ回路70は、送信側及び受信側の少なくとも一方において、2つのシリーズスイッチと1つのシャントスイッチとが設けられたT型のスイッチ部を含んでもよい。この場合のシャントスイッチは、2つのシリーズスイッチの接続部分とグランドとの間に接続されている。
スイッチSW1~SW4はそれぞれ、例えばFETであるが、バイポーラトランジスタであってもよい。スイッチSW1~SW4の各々の導通(オン)及び非導通(オフ)の切り替えは、図1には示されていない制御部によって行われる。
なお、増幅回路10が備えるスイッチ回路は、図1に示されるスイッチ回路70の構成に限定されない。例えば、図2に示されるように、増幅回路10aは、スイッチ回路70の代わりにスイッチ回路70aを備えてもよい。
図2に示される増幅回路10aは、本実施の形態に係る増幅回路の別の一例である。図2は、本実施の形態に係る増幅回路10aを示す回路構成図である。
スイッチ回路70aは、スイッチSW4を備えない。つまり、第1端子71と入力整合回路30とを結ぶ経路とグランドとの間にはスイッチが直列に接続されていない。具体的には、第1端子71と第3端子73とを結ぶ経路には、スイッチSW3のみが配置されている。
これにより、スイッチ回路70aが含むスイッチの個数を減らすことができるので、増幅回路10aの小型化を実現することができる。なお、増幅回路10aは、スイッチSW5を備えるので、スイッチSW5によって送信信号が低雑音増幅器20に回り込むことを抑制することができる。具体的には、増幅回路10aにおける送信経路と受信経路とのアイソレーションは、増幅回路10における送信経路と受信経路とのアイソレーションと同等程度にすることができる。
[2.スイッチSW5の機能]
続いて、増幅回路10又は10aが備えるスイッチSW5の具体的な機能について説明する。
[2-1.比較例]
まず、スイッチSW5が設けられていない比較例の構成とその問題点とについて説明する。
図3は、比較例に係る増幅回路10xの回路構成図である。図3に示されるように、比較例に係る増幅回路10xは、図1に示される増幅回路10と比較して、スイッチSW5が設けられていない点のみが相違している。
比較例に係る増幅回路10xでは、入力整合回路30と出力整合回路60とがそれぞれ、インダクタ、キャパシタ又は配線などの互いに電磁結合する回路要素を含んでいる。このため、入力整合回路30が出力整合回路60に電磁結合することで、出力整合回路60を流れる送信信号の一部が漏洩信号として、入力整合回路30を介して低雑音増幅器20のFET21のゲートに供給される。
また、スイッチ回路70内での送信経路と受信経路とのアイソレーションが不十分である場合も、送信信号の一部が漏洩信号として低雑音増幅器20のFET21のゲートに供給される。特に、スイッチ回路70と低雑音増幅器20及び入力整合回路30とが同一のモジュール内、又は、同一のIC(Integrated Circuit)内に設けられている場合には、回路間の物理的な距離が短くなることから、アイソレーションが不十分になりやすい。アイソレーションを確保するためには、回路間の距離を長くすることが考えられるが、モジュール又はICのサイズが大きくなる。つまり、増幅回路10xの小型化とアイソレーションの確保とを両立させることが難しい。
本願発明者らの検討によって、アイソレーションの確保が不十分である場合、低雑音増幅器20の起動時間が遅くなるという問題を見出した。この問題について、以下にその詳細を説明する。
図4は、増幅素子であるFET21の模式的な断面図である。図4に示されるように、FET21は、半導体基板22に形成されたソース21S、ドレイン21D及びチャネル24と、ゲート絶縁膜23と、ゲート21Gとを備える。
ソース21S、ドレイン21D及びチャネル24はそれぞれ、半導体基板22内に形成された不純物領域である。例えば、半導体基板22がp型のシリコン基板である場合、ソース21S及びドレイン21Dはそれぞれ、n型不純物がドープされた領域である。ソース21S及びドレイン21Dの各々には、導電性材料を用いて形成された電極、ビア又は配線などが接続されている。ゲート絶縁膜23は、例えばシリコン酸化膜であり、チャネル24上に設けられている。ゲート21Gは、ゲート絶縁膜23上に設けられている。なお、図4は、一般的なMOSFETの断面形状を示しているにすぎず、FET21の形状及び構成は、特に限定されない。
図3に示される増幅回路10xのように、送信経路と受信経路との整合回路間でのアイソレーション又はスイッチ回路70内でのアイソレーションが不十分である場合、入力整合回路30を介して漏洩信号90がFET21のゲート21Gに供給される。図4に示されるように、FET21のゲート21Gに漏洩信号90が供給された場合、FET21を構成するゲート絶縁膜23に電子91が蓄積される。電子91が蓄積されることによってゲート21Gの電位が低下するので、FET21を増幅素子として動作させるためにゲート21Gにバイアス電圧を印加した場合に、所望のバイアス電圧がゲート21Gに印加されるまでの時間が長く必要になる。つまり、ゲート絶縁膜23に蓄積される電子91を放出するのに時間が長く必要になる。このため、低雑音増幅器20の起動時間が長くなり、低雑音増幅器20の高速動作ができなくなる。
[2-2.スイッチSW5による効果]
上記比較例に対して、本実施の形態に係る増幅回路10及び10aでは、スイッチSW5が設けられている。
スイッチSW5は、図1及び図2に示されるように、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上のノードNと、グランドとの間に直列に接続されている。図1及び図2に示される例では、スイッチSW5は、ノードN及びグランドの各々に直接(他の回路要素を介さずに)接続されている。
アンテナANTを介して受信信号が受信される場合、すなわち、受信経路を導通させる場合(受信時)には、スイッチSW5を非導通(オフ)にする。アンテナANTを介して送信信号が送信される場合、すなわち、送信経路を導通させる場合(送信時)には、スイッチSW5を導通(オン)させる。
スイッチSW5は、例えばFETであるが、バイポーラトランジスタであってもよい。スイッチSW5のオンオフの切り替えは、図1には示されていない制御回路によって行われる。なお、図1には、送信信号が送信される場合のスイッチSW1~SW5の各々のオンオフ状態を表している。
送信信号が送信される場合にスイッチSW5が導通状態になることにより、低雑音増幅器20の入力インピーダンスは、スイッチSW5のオン抵抗以下になる。このため、スイッチ回路70を介して漏洩信号90が低雑音増幅器20のFET21のゲート21Gに入ろうとしても、漏洩信号90は効率良く反射され、ゲート21Gには入りにくい。入力整合回路30が出力整合回路60と電磁結合する場合であっても同様である。導通状態のスイッチSW5を介して、ゲート21Gの電位が接地電位に固定されることにより、送信信号に起因する不要の電力が入力整合回路30を介してゲート21Gに印加されるのを抑制することができる。
このように、ゲート21Gに漏洩信号90が供給されにくくなるので、ゲート絶縁膜23に電子91が蓄積されにくくなる。このため、送信から受信に切り替えて低雑音増幅器20を起動させた場合の起動時間を短くすることができる。
図5は、比較例に係る増幅回路10xの正規化利得の時間変化を示す図である。図6は、実施例に係る増幅回路10aの正規化利得の時間変化を示す図である。図5及び図6において、横軸は低雑音増幅器20の動作開始からの時間を表し、縦軸は低雑音増幅器20の正規化利得を表している。
低雑音増幅器20の動作の開始時点は、FET21のゲート21Gに対するバイアス電圧の印加の開始時点である。また、正規化利得が90%に達した時点で、低雑音増幅器20の増幅器としての動作が可能になった、すなわち、低雑音増幅器20が起動したと判断している。
図5に示されるように、比較例に係る増幅回路10xでは、低雑音増幅器20が起動するまでに約300μsを必要としている。これに対して、図6に示されるように、実施例に係る増幅回路10aでは、起動時間が約0.2μsにまで短縮されている。
このように、増幅回路10及び10aでは、低雑音増幅器20の起動時間を短縮することができるので、送信信号の送信と受信信号の受信とを切り替えて行う場合に、送受の切り替え速度を大きくすることができる。したがって、通信速度の高速化も実現することができる。
また、スイッチSW4が設けられていない増幅回路10aであっても、十分に送受間のアイソレーションを確保することができている。すなわち、増幅回路10aの小型化を実現することができる。制御対象となるスイッチの数を減らすことができるので、回路の簡素化も実現することができる。
図7は、実施例に係る増幅回路10又は10aと比較例に係る増幅回路10xのアイソレーションの周波数特性を示す図である。図7において、横軸は増幅対象の高周波信号の周波数を表し、縦軸はアイソレーション(挿入損失)の大きさを表している。ここでは、一例として、動作帯域が5.15GHz以上5.85GHz以下の周波数帯域である。
図7に示される比較例のグラフは、電力増幅器50の出力端子とFET21のゲートとのアイソレーションの周波数特性を表している。実施例のグラフは、電力増幅器50の出力端子とFET21のゲートとのアイソレーションの周波数特性を表している。
図7に示されるように、動作帯域において、実施例に係る増幅回路10aにおけるアイソレーションは、比較例に係る増幅回路10xにおけるアイソレーションよりも改善されている。特に、動作帯域の低周波端では、アイソレーションが20dB以上大きくなって改善されている。
なお、本実施の形態では、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上にはスイッチが直列に接続されていない。仮に、経路上にシリーズスイッチが接続されている場合、シリーズスイッチのオン抵抗による電力ロスが発生し、増幅器のNF(Noise Figure)が悪化する。本実施の形態によれば、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上にシリーズスイッチが1つも接続されていないので、経路上での電力ロスを低減し、かつ、NFの悪化を抑制することができる。
[3.実施例]
続いて、本実施の形態に係る増幅回路10及び10aの具体的な実施例について、図8を用いて説明する。
図8は、実施例に係る増幅回路10bを示す回路構成図である。図8に示される増幅回路10bは、図2に示される増幅回路10aの具体的な実施例である。低雑音増幅器20、入力整合回路30、バイアス回路40及びスイッチSW5の構成が具体化されている。さらに、増幅回路10bは、キャパシタC1と、保護回路80とを備える。
[3-1.低雑音増幅器の具体的な構成]
低雑音増幅器20は、FET21と、トランジスタTr1及びTr2と、キャパシタC4及びC5と、インダクタL2及びL3と、抵抗R2とを備える。低雑音増幅器20は、FET21とトランジスタTr1とがカスコード接続された構成を有する。つまり、FET21とトランジスタTr1とが、低雑音増幅器20の増幅素子として機能する。FET21のソースは、インダクタL3を介してグランドに接続されている。インダクタL3は、増幅特性の線形性を高めるためのインピーダンス調整用の素子である。
トランジスタTr1及びTr2は、FETである。トランジスタTr1及びTr2は、nチャネルMOSFETであるが、pチャネルMOSFETであってもよい。FET21のドレインとトランジスタTr1のソースとが接続されている。トランジスタTr1のゲートには、バイアス電圧生成用の抵抗R2を介してバイアス入力端子16が接続されている。バイアス入力端子16に入力された電圧が抵抗R2によって所望の値の電圧に変換され、変換後の電圧がトランジスタTr1のゲートには適切なバイアス電圧として印加される。また、抵抗R2とトランジスタTr1のゲートとを結ぶ経路とグランドとの間には、DCカット用のキャパシタC4が直列に接続されている。
トランジスタTr2は、スイッチング素子として機能する。トランジスタTr2は、バイポーラトランジスタであってもよい。トランジスタTr2は、電源電圧VddとトランジスタTr1のドレインとの間に直列に接続されている。具体的には、トランジスタTr2のドレインが電源電圧Vddに接続され、トランジスタTr2のソースは、インダクタL2を介してトランジスタTr1のドレインに接続されている。
トランジスタTr2のゲートは、制御端子15に接続されている。制御端子15に印加される電圧によって、トランジスタTr2の導通及び非導通が切り替えられる。低雑音増幅器20を起動させる場合にはトランジスタTr2を導通させることで、トランジスタTr1及びFET21のカスコード接続に対して電源電圧Vddを供給する。つまり、FET21のゲートへのバイアス電圧の供給だけでなく、トランジスタTr2のオンオフによっても低雑音増幅器20の起動及び停止を切り替えることができる。
インダクタL2及びキャパシタC5は、低雑音増幅器20の利得調整用の素子である。出力端子13は、トランジスタTr1のソースとインダクタL2との接続点に、キャパシタC5を介して接続されている。
なお、図8では、カスコード接続された2つのFET(具体的には、FET21及びトランジスタTr1)を低雑音増幅器20が備える例を示したが、これに限らない。低雑音増幅器20は、ソース接地された単一のFET21を増幅素子として含んでもよい。
[3-2.入力整合回路の具体的な構成]
入力整合回路30は、インダクタL1と、キャパシタC2及びC3とを含んでいる。
インダクタL1は、受信信号が伝送される経路とグランドとの間に直列に接続されている。キャパシタC3は、インダクタL1に直列に接続されている。具体的には、インダクタL1の一端が、スイッチ回路70の第3端子73とFET21のゲートとを結ぶ経路に接続されている。インダクタL1の他端は、キャパシタC3の一端に接続されている。キャパシタC3の他端は、グランドに接続されている。インダクタL1及びキャパシタC3はそれぞれ、シャントインダクタ及びシャントキャパシタである。
本実施の形態では、バイアス入力端子14は、インダクタL1とキャパシタC3との間に接続されている。具体的には、バイアス入力端子14は、図8に示されるように、インダクタL1とキャパシタC3との接続点であるノードN2に、抵抗R1を介して接続されている。抵抗R1、インダクタL1及びキャパシタC3によって、FET21のゲートに供給するための適切なバイアス電圧が生成される。つまり、抵抗R1、インダクタL1及びキャパシタC3がバイアス回路40(図8には示されていない)を構成している。
このように、入力整合回路30とバイアス回路40とが少なくとも一部の回路要素を共有することにより、回路規模の縮小化、及び、モジュール又はICのサイズの小型化を実現することができる。また、バイアス入力端子14に入力されたバイアス電圧は、インダクタL1を経由してFET21のゲートに供給されるので、インダクタL1を経由しない場合と比較して、低周波成分に対する時定数を小さくすることができる。つまり、FET21のゲートに供給されるバイアス電圧を速やかに所望の値にすることができるので、低雑音増幅器20の高速化を実現することができる。また、動作帯域の高周波信号(受信信号)に対しては、インダクタL1のインピーダンスによって信号電力の損失を抑制することができるため、NFをより低くすることができる。
キャパシタC2は、受信信号が伝送される経路上に直列に接続された第2キャパシタの一例である。具体的には、キャパシタC2の一端は、スイッチ回路70の第3端子73に接続されている。キャパシタC2の他端は、ノードN1及びインダクタL1の一端に接続されている。キャパシタC2は、シリーズキャパシタである。
本実施の形態では、キャパシタC2の容量値は、キャパシタC1の容量値より小さい。例えば、キャパシタC2の容量値は、キャパシタC1の容量値の半分以下であるが、1/4以下であってもよく、1/10以下であってもよい。一例として、キャパシタC2の容量値が0.3pFであり、キャパシタC1の容量値が3pFである。キャパシタC2の容量値が小さくなることで、第3端子73からFET21のゲートを見たときの入力インピーダンスを大きくすることができる。また、キャパシタC2の容量値が小さくなることで、低周波のバイアス回路40の時定数を小さくすることができ、低雑音増幅器20の起動の高速化を実現することができる。
増幅回路10bでは、アンテナANTによって受信信号が受信され、低雑音増幅器20が受信信号を増幅する場合(受信時)には、FET21のゲートに対して、バイアス入力端子14及び入力整合回路30を介して適切なバイアス電圧(例えば、正の電圧)が供給される。送信信号がアンテナANTから送信される場合(送信時)には、バイアス電圧を0Vにすることで、低雑音増幅器20の動作を停止することができる。
[3-3.キャパシタC1及び保護回路の具体的な構成]
キャパシタC1は、ノードN1とスイッチSW5との間に直列に接続された第1キャパシタの一例である。つまり、キャパシタC1は、スイッチSW5に直列に接続されている。なお、ノードN1は、図1及び図2に示されるノードNと同じであり、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上に位置している。
キャパシタC1は、低雑音増幅器20の動作帯域においては十分に低インピーダンスである。このため、キャパシタC1がスイッチSW5に直列に接続されていたとしてもスイッチSW5が導通した場合に、低雑音増幅器20の入力端であるFET21のゲートのインピーダンスを十分に低くすることができる。つまり、送信時においてスイッチSW5を導通させた場合に、キャパシタC1が設けられていない場合と同様に、漏洩信号90がゲートに供給されるのを抑制することができる。
保護回路80は、スイッチSW5に並列に接続され、かつ、キャパシタC1に直列に接続されている。具体的には、保護回路80は、互いに逆方向に並列に接続された2つのダイオードD1及びD2(アンチパラレルダイオードペア)を含んでいる。より具体的には、ダイオードD1のアノードとダイオードD2のカソードとが互いに接続され、かつ、キャパシタC1を介してノードN1に接続されている。ダイオードD1のカソードとダイオードD2のアノードとが互いに接続され、かつ、グランドに接続されている。ダイオードD1及びD2は、互いに同じ順方向電圧Vfを有する。保護回路80はリミッタとも呼称され、ダイオードD1及びD2はリミッタダイオードとも呼称される。
保護回路80は、キャパシタC1を介して接続されたノードN1の電位を所定範囲内になるように制御する。これにより、保護回路80は、大電力がFET21のゲートに供給されるのを抑制し、FET21の破損を抑制することができる。また、保護回路80は、スイッチSW5に並列に接続されているので、大電力に対してスイッチSW5の破損を抑制することもできる。保護回路80は、アンテナANTによって受信された受信信号だけでなく、送信信号の送信時の漏洩信号によるFET21及びスイッチSW5の破損を抑制することができる。
なお、保護回路80とノードN1との間に直列に接続されたキャパシタC1は、FET21のゲートに供給されるバイアス電圧が保護回路80に供給されるのを抑制することができる。つまり、保護回路80のダイオードD1及びD2にバイアス電圧が印加されにくくなるので、リミッタ動作の正負の両波形の対称性を保つことができる。つまり、キャパシタC1は、スイッチSW5の動作及び信頼性の向上と、保護回路80のリミッタ動作の改善との両方の用途に兼用されている。キャパシタC1は、入力整合回路30とFET21のゲートとの間、すなわち、入力整合回路30の入力側(スイッチ回路70側)よりも高インピーダンスな部分に配置されているので、キャパシタC1の容量値を小さくすることができる。
なお、低雑音増幅器20を起動させる際(すなわち、受信時)には、スイッチSW5が導通しておらず、かつ、バイアス電圧が、保護回路80に含まれるダイオードD1の順方向電圧Vfよりも低い。このことから、ダイオードD1が過渡現象的にも導通状態にならない。このため、仮にキャパシタC1の容量値を大きな値に設定したとしても、低周波に対する時定数への影響は十分に小さいので、低雑音増幅器20の起動の高速化を行うことができる。
図8に示される増幅回路10bでは、スイッチSW5が、オン抵抗Ronを有するnチャネルMOSFETを含む場合が示されている。スイッチSW5のゲートは、抵抗R3を介して制御端子17に接続されている。抵抗R3は、バイアス電圧生成用のバイアス抵抗である。なお、抵抗R3は設けられていなくてもよい。
受信時、スイッチSW5のゲートには、制御端子17及び抵抗R3を介して負のバイアス電圧を印加することにより、スイッチSW5を十分に非導通状態にすることで、スイッチSW5に起因する損失を十分に小さくすることができる。ここで、キャパシタC1が設けられていない場合、スイッチSW5のドレイン(ノードN1側の端子)には、正のバイアス電圧が印加される。スイッチSW5のゲートの負のバイアス電圧と、ドレインの正のバイアス電圧との電位差が大きくなりすぎた場合には、スイッチSW5の耐圧を超えて破壊される恐れがある。
これに対して、増幅回路10bでは、キャパシタC1がスイッチSW5に直列に接続されていることで、スイッチSW5のドレインに大きな正のバイアス電圧が印加されるのを抑制することができる。したがって、スイッチSW5のゲートには負のバイアス電圧を印加することができるので、損失を十分に小さく抑えながら、スイッチSW5の破壊を抑制することができる。つまり、増幅回路10bの信頼性を高めることができる。
また、送信時には、スイッチSW5のゲートには、制御端子17及び抵抗R3を介して正のバイアス電圧を印加することにより、スイッチSW5を十分に導通状態にすることで、漏洩信号90がFET21のゲートに供給されるのを抑制することができる。ここで、キャパシタC1が設けられていることにより、スイッチSW5が導通している場合に、FET21のゲートに所定の直流電圧を印加しておくことができる。ここでの直流電圧は、FET21の増幅動作を起動させるためのバイアス電圧よりも低い電圧である。つまり、FET21を動作させるためのバイアス電圧の一部をキャパシタC1に予め蓄積(プリチャージ)させておくことができるので、送信から受信に切り替えたときのFET21の起動時間を短くすることができる。
このように、送信時にFET21のゲートに与えられるバイアス電圧の電圧値は、0Vより大きくてもよい。具体的には、送信時のバイアス電圧の電圧値は、0Vより大きく、かつ、動作時のバイアス電圧より低い値であり、FET21を増幅素子として動作させない程度の電圧値であってもよい。
なお、スイッチSW5のドレインに大きな正のバイアス電圧が印加されるのが抑制されることで、スイッチSW5のオン抵抗Ronを低減することができる場合がある。ただし、スイッチSW5のゲートに印加される正のバイアス電圧が十分に高い場合には、オン抵抗Ronの低減効果は僅かである。
図9は、漏洩信号90の大きさと増幅素子であるFET21のゲートに供給される電圧との関係を示す図である。具体的には、図9には、スイッチSW5及び保護回路80の各々の有無に応じた関係を示している。図9において、横軸は漏洩信号90の電力を表しており、縦軸はFET21のゲートに供給される電圧を表している。
図9に示されるように、スイッチSW5及び保護回路80の両方が設けられていない場合には、漏洩信号90が大きくなる程、FET21のゲートに印加される電圧が大きくなる。このため、図4を用いて説明したように、漏洩信号90に基づくゲート絶縁膜23への電子91の蓄積量も多くなり、低雑音増幅器20の起動時間が遅くなる。
保護回路80のみが設けられ、スイッチSW5が設けられていない場合、保護回路80によるゲート電位のリミッタ効果によって、FET21のゲートに印加される電圧は、所定値以上の大きさにはならない。しかしながら、漏洩信号90の電力量が少ない場合においても、FET21のゲートに印加される電圧が大きく上昇するので、低雑音増幅器20の起動時間の遅れが避けられない。
これらに対して、スイッチSW5のみが設けられ、保護回路80が設けられていない場合、スイッチSW5が導通状態になることによって、漏洩信号90の電力量に対するFET21のゲートの電圧の上昇の割合を小さくすることができる。つまり、漏洩信号90の電力が大きくなったとしても、FET21のゲートの電圧の上昇を抑制し、ゲート絶縁膜23への電子91の蓄積量を減らすことができるので、低雑音増幅器20の起動時間を短縮することができる。
スイッチSW5と保護回路80との並列回路(図8に示される例)が設けられた場合には、FET21のゲートに印加される電圧が所定値以上の大きさにならなくなるので、ゲート絶縁膜23への電子91の蓄積量を減らすことができる。これにより、低雑音増幅器20の起動時間を短縮することができる。
[4.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る増幅回路10、10a又は10bは、FET21を増幅素子として含み、FET21のゲートに入力される高周波信号を増幅する低雑音増幅器20と、低雑音増幅器20の入力インピーダンスを整合させる入力整合回路30と、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上のノードNと、グランドとの間に直列に接続されたスイッチSW5とを備える。
このように、ノードN又はN1とグランドとの間にスイッチSW5が直列に接続されているので、入力整合回路30が他の電気回路と結合し、信号の漏洩が起こりうる場合に、スイッチSW5をオンする(導通状態にする)ことにより、ノードN又はN1をグランド電位にすることができる。これにより、漏洩信号90がFET21のゲートに供給されにくくなるので、ゲート絶縁膜23に電子91が蓄積されるのを抑制することができる。したがって、ゲート絶縁膜23に蓄積される電子91に起因する、低雑音増幅器20の立ち上がりの遅れが起こりにくくなるので、低雑音増幅器20の立ち上がりの高速化を実現することができる。よって、高速に動作可能な増幅回路10、10a又は10bを実現することができる。
また、例えば、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上にはスイッチが直列に接続されていない。
仮に、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上にシリーズスイッチが接続されている場合、シリーズスイッチのオン抵抗による電力ロスが発生し、低雑音増幅器20のNFが悪化する。本実施の形態によれば、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上にシリーズスイッチが接続されていないので、経路上での電力ロスを低減し、かつ、NFの悪化を抑制することができる。
また、例えば、増幅回路10、10a又は10bは、さらに、第1端子71、第2端子72及び第3端子73を含み、第1端子71と第2端子72及び第3端子73の各々との導通及び非導通を切り替えるスイッチ回路70又は70aと、電力増幅器50と、電力増幅器50の出力インピーダンスを整合させる出力整合回路60とを備える。第2端子72は、出力整合回路60を介して電力増幅器50の出力端子に接続されている。第3端子73は、入力整合回路30を介してFET21のゲートに接続されている。入力整合回路30の入力インピーダンスは、入力整合回路30の出力インピーダンスより高い。
このように、増幅回路10、10a又は10bが出力整合回路60と入力整合回路30とを備えることで、入力整合回路30が出力整合回路60と結合し、出力整合回路60からの送信信号の漏洩が起こりやすくなる。電力増幅器50によって増幅された送信信号は、低雑音増幅器20が増幅する受信信号よりも大電力の信号である。このため、漏洩信号が低雑音増幅器20のFET21に供給された場合には、FET21が故障する、あるいは、FET21の閾値電圧の上昇に基づき、低雑音増幅器20の起動速度が低下する。本実施の形態に係る増幅回路10又は10aによれば、送信信号が送信される場合にスイッチSW5を導通させることにより、漏洩信号90がFET21のゲート21Gに供給されるのを抑制することができる。よって、高速に動作可能な増幅回路10、10a又は10bを実現することができる。
また、例えば、第1端子71と入力整合回路30とを結ぶ経路とグランドとの間にはスイッチが直列に接続されていなくてもよい。
これにより、スイッチの個数を減らすことができるので、増幅回路10aの小型化を実現することができる。
また、例えば、増幅回路10bは、さらに、ノードN1とスイッチSW5との間に直列に接続されたキャパシタC1を備える。
これにより、キャパシタC1によってバイアス電圧の一部をプリチャージさせることができるので、低雑音増幅器20の起動を更に高速に行うことができる。
また、例えば、入力整合回路30は、高周波信号(受信信号)が伝送される経路上に直列に接続されたキャパシタC2を含む。キャパシタC2の容量値は、キャパシタC1の容量値より小さい。
これにより、キャパシタC2の容量値が小さくなることで、低周波信号に対する時定数を小さくすることができる。したがって、FET21のゲートに供給されるバイアス電圧を速やかに大きくすることができるので、低雑音増幅器20の起動の高速化を実現することができる。
また、例えば、増幅回路10bは、さらに、スイッチSW5に並列に接続され、かつ、キャパシタC1に直列に接続された保護回路80を備える。このとき、保護回路80は、例えば、互いに逆方向に並列に接続された2つのダイオードD1及びD2を含む。
これにより、FET21のゲートに供給されるバイアス電圧が所定値以上に大きくなることが抑制されるので、低雑音増幅器20の保護効果を高めることができる。
また、例えば、スイッチSW5は、FETを含む。
また、例えば、増幅回路10、10a又は10bは、さらに、ノードN又はN1とグランドとの間に直列に接続された保護回路80を備えてもよい。このとき、保護回路80は、例えば、互いに逆方向に並列に接続された2つのダイオードD1及びD2を含む。
これにより、FET21のゲートに供給されるバイアス電圧が所定値以上に大きくなることが抑制されるので、低雑音増幅器20の保護効果を高めることができる。
また、例えば、入力整合回路30は、高周波信号(受信信号)が伝送される経路とグランドとの間に直列に接続されたインダクタL1と、インダクタL1に直列に接続されたキャパシタC3とを含む。
これにより、動作帯域の高周波信号(受信信号)に対して、インダクタL1のインピーダンスによって信号電力の損失を抑制することができるため、NFをより低くすることができる。
また、例えば、増幅回路10bは、さらに、増幅素子のバイアス電圧が入力されるバイアス入力端子14を備える。バイアス入力端子14は、インダクタL1とキャパシタC3との間に接続されている。
これにより、バイアス電圧がインダクタL1を経由して供給されるので、インダクタL1を経由しない場合と比較して、低周波成分に対する時定数を小さくすることができ、低雑音増幅器20の高速化を実現することができる。また、入力整合回路30の回路要素の少なくとも一部をバイアス回路40と兼用させることができるので、回路規模の縮小化、及び、モジュール又はICのサイズの小型化を実現することができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。
図10は、本実施の形態に係る通信装置100を示す回路構成図である。図10に示されるように、通信装置100は、増幅回路10と、RFIC101とを備える。
増幅回路10は、実施の形態1に係る増幅回路10と同じである。なお、通信装置100は、増幅回路10の代わりに、増幅回路10a又は10bを備えてもよい。
RFIC101は、アンテナANTで送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路の一例である。具体的には、RFIC101は、増幅回路10の低雑音増幅器20によって増幅された高周波信号(受信信号)を処理する。例えば、RFIC101は、低雑音増幅器20によって増幅された受信信号に対して、ダウンコンバートなどの信号処理を行い、当該信号処理によって得られた信号をベースバンド信号処理回路(図示せず)へ出力する。また、RFIC101は、ベースバンド信号処理回路から入力された信号に対して、アップコンバートなどの信号処理を行い、当該信号処理によって得られた送信信号を増幅回路10の電力増幅器50に出力する。RFIC101は、増幅回路10の入力端子12及び出力端子13の各々に接続されている。
また、RFIC101は、増幅回路10が備える各スイッチの導通及び非導通を制御する制御部(図示せず)を含んでいる。具体的には、RFIC101は、スイッチSW1~SW5及びトランジスタTr2の各々の導通及び非導通を切り替えるための制御信号を各ゲート(又はベース)に供給する。また、RFIC101は、バイアス入力端子14及び16に対するバイアス電圧の供給及び停止を制御する。
以上のように、本実施の形態に係る通信装置100は、増幅回路10、10a又は10bと、低雑音増幅器20で増幅された高周波信号を処理するRFIC101とを備える。
これにより、高速に動作可能な通信装置100を実現することができる。
(その他)
以上、本発明に係る増幅回路及び通信装置について、上記の実施の形態などに基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、入力整合回路30が電磁結合し得る回路は、出力整合回路60でなくてもよい。具体的には、増幅回路10、10a又は10bは、送信信号を増幅する電力増幅器50、出力整合回路60及びスイッチ回路70を備えていなくてもよい。この場合、入力整合回路30は、出力整合回路60以外の電子回路と電磁結合する恐れがある。例えば、入力整合回路30の近傍に局部発振器が配置されている場合、入力整合回路30は、局部発振器と電磁結合することによって、FET21のゲートには漏洩信号90が供給されうる。この場合であっても、スイッチSW5を導通させておくことにより、漏洩信号90がFET21に供給されるのを抑制することができる。
また、例えば、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路上に1つ以上のスイッチが直列に接続されていてもよい。
また、例えば、保護回路80は、入力整合回路30とFET21のゲートとを結ぶ経路に直接接続されていてもよい。具体的には、保護回路80は、キャパシタC1とスイッチSW5との直列接続回路に対して、並列に接続されていてもよい。なお、増幅回路10bは、キャパシタC1及び保護回路80の少なくとも一方を備えなくてもよい。
また、例えば、入力整合回路30は、さらに、スイッチ回路70の第3端子73とFET21のゲートとを結ぶ経路上に直列に接続されたインダクタを含んでもよい。具体的には、図8に示される増幅回路10bにおいて、キャパシタC2とインダクタL1との接続点と、ノードN1とを結ぶ経路上にインダクタが直列に接続されていてもよい。
また、例えば、キャパシタC2は、入力インピーダンスの整合目的ではなく、DCカット用のキャパシタであってもよい。DCカット用のキャパシタとしては、入力整合用のキャパシタよりも容量値が高いキャパシタが求められる。例えば、DCカット用のキャパシタの容量値は、5pF以上が求められる。このため、一例として、DCカット用のキャパシタC2の容量値は、例えば10pFである。入力整合用のキャパシタC2の容量値は、例えば0.3pFである。入力整合回路30の回路構成及び各回路要素として、低雑音増幅器20に要求される周波数帯域に応じて適切な回路構成、及び、適切な容量値、インダクタンス値又は抵抗値を有する回路要素が用いられる。
増幅回路10、10a又は10bは、通信装置以外の、高周波信号を処理する装置に利用されてもよい。第1増幅器は、受信信号を増幅する低雑音増幅器でなくてもよく、第2増幅器は、送信信号を増幅する電力増幅器でなくてもよい。第1増幅器及び第2増幅器は、例えば、所定の信号処理装置の内部で処理する高周波信号の増幅を行ってもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明は、高周波信号を増幅する増幅回路及び通信装置などとして、携帯電話などの通信機器に広く利用することができる。
10、10a、10b、10x 増幅回路
11 アンテナ接続端子
12 入力端子
13 出力端子
14、16 バイアス入力端子
15、17 制御端子
20 低雑音増幅器
21 FET
21D ドレイン
21G ゲート
21S ソース
22 半導体基板
23 ゲート絶縁膜
24 チャネル
30 入力整合回路
40 バイアス回路
50 電力増幅器
60 出力整合回路
70、70a スイッチ回路
71 第1端子
72 第2端子
73 第3端子
80 保護回路
90 漏洩信号
91 電子
100 通信装置
101 RFIC
C1、C2、C3、C4、C5 キャパシタ
D1、D2 ダイオード
N ノード
L1、L2、L3 インダクタ
R1、R2、R3 抵抗
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5 スイッチ
Tr1、Tr2 トランジスタ

Claims (6)

  1. FET(Field Effect Transistor)を増幅素子として含み、前記FETのゲートに入力される高周波信号を増幅する第1増幅器と、
    入力インピーダンスを出力インピーダンスに変換し、当該出力インピーダンスと前記第1増幅器の入力インピーダンスとを整合させる入力整合回路と、
    前記入力整合回路と前記ゲートとを結ぶ経路上のノード及びグランドの各々に直接接続されたスイッチと
    前記ノードとグランドとの間に直列に接続された保護回路と、
    前記増幅素子のバイアス電圧が入力されるバイアス入力端子とを備え
    前記入力整合回路は、
    前記高周波信号が伝送される経路とグランドとの間に直列に接続されたインダクタと、
    前記インダクタに直列に接続された第3キャパシタとを含み、
    前記バイアス入力端子は、前記インダクタと前記第3キャパシタとの間に接続されており、
    前記保護回路は、第1ダイオード及び第2ダイオードを含み、
    前記第1ダイオードのアノードは、前記第2ダイオードのカソードと前記ノードとに接続され、
    前記第1ダイオードのカソードは、前記第2ダイオードのアノードに接続され、
    前記バイアス電圧は、前記第1ダイオードの順方向電圧よりも低い
    増幅回路。
  2. 前記経路上にはスイッチが直列に接続されていない
    請求項1に記載の増幅回路。
  3. さらに、
    第1端子、第2端子及び第3端子を含み、前記第1端子と前記第2端子及び前記第3端子の各々との導通及び非導通を切り替えるスイッチ回路と、
    第2増幅器と、
    前記スイッチ回路の前記第2端子における入力インピーダンスと前記第2増幅器の出力インピーダンスとを整合させる出力整合回路とを備え、
    前記第2端子は、前記出力整合回路を介して前記第2増幅器の出力端子に接続され、
    前記第3端子は、前記入力整合回路を介して前記ゲートに接続され、
    前記入力整合回路の入力インピーダンスは、前記入力整合回路の出力インピーダンスより高い
    請求項1又は2に記載の増幅回路。
  4. 前記第1端子と前記入力整合回路とを結ぶ経路とグランドとの間にはスイッチが直列に接続されていない
    請求項3に記載の増幅回路。
  5. 前記スイッチは、FETを含む
    請求項1~4のいずれか1項に記載の増幅回路。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載の増幅回路と、
    前記第1増幅器で増幅された高周波信号を処理するRF信号処理回路とを備える
    通信装置。
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