JP7473803B2 - 冷却装置 - Google Patents

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本開示は、冷却装置に関する。
特許文献1には、複数の冷媒吹出ゾーンと、各冷媒吹出ゾーンとブロアーとを結ぶ冷媒供給ダクトと、各冷媒供給ダクトに設けられた冷媒流量調節器と、を備える冷却装置が開示されている。
特開平11-106881号公報
本開示は、鋼帯の各部における温度の時間変化をより細やかに調節することができる冷却装置を提供する。
本開示の一側面に係る冷却装置は、めっき装置と、ガスワイピング装置とを通過した鋼帯の片面に向かって冷却ガスを吹き出すウィンドボックスと、ウィンドボックスに冷却ガスを供給する送風装置と、を備え、ウィンドボックスは、鋼帯の送り方向に並ぶ複数の吹出部を有し、複数の吹出部のそれぞれは、鋼帯の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口を含み、鋼帯に対向する第1プレートと、鋼帯の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口を含み、第1プレートに重なる第2プレートと、第1プレートの複数の吹出口と、第2プレートの複数の吹出口との重複面積を変更するように第2プレートを変位させるアクチュエータと、を有する。
この冷却装置によれば、第2プレートを変位させて、第1プレートの吹出口と第2プレートの吹出口との重複面積を変更する簡素な構成によって、1つのウィンドボックス内に、鋼帯の進行方向に並ぶ多段の吹出部を構成し、吹出部ごとに冷却ガスの吹出量を調節することができる。従って、鋼帯の各部における温度の時間変化をより細やかに調節することができる。
第1プレートの複数の吹出口は、第1吹出口を含み、第2プレートの複数の吹出口は、第2吹出口を含み、アクチュエータは、第2吹出口を第1吹出口の他の吹出口と重複させることなく、第1吹出口と第2吹出口との重複面積を変更するように第2プレートを変位させてもよい。この場合、1組の吹出口の重複面積により冷却ガスの吹出量が調節されるので、小さな変位量で吹出量を広範囲に変更することができる。
第1プレートは、複数の吹出口のうちいずれか1つを含む第1部分を有し、第2プレートは、互いに大きさの異なる複数の吹出口を含む第2部分を有し、アクチュエータは、第2部分の複数の吹出口のうち、第1部分の吹出口に重複する吹出口を変更するように第2プレートを変位させてもよい。第1プレートは、複数の吹出口のうち互いに大きさの異なる複数の吹出口を含む第1部分を有し、第2プレートは、複数の吹出口のうちの1つの吹出口を含む第2部分を有し、アクチュエータは、第1部分の吹出口のうち、第2部分の吹出口に重複する吹出口を変更するように第2プレートを変位させてもよい。1組の吹出口の重複面積を変更する場合、重複面積に応じて重複部分の開口形状も変わる。これに対し、1つの吹出口に対し、複数の吹出口のいずれを重複させるかにより重複面積を変更する方式によれば、重複部分の開口形状を一定に保ちつつ、重複面積を変更することが可能である。これにより、重複面積の変化に応じた冷却ガスの流速分布の変化を抑制することができる。
冷却装置は、鋼帯を介してウィンドボックスに対向する対向ウィンドボックスを更に備え、対向ウィンドボックスは、ウィンドボックスの複数の吹出部にそれぞれ対向する複数の対向吹出部を有し、対向吹出部のそれぞれは、吹出部の第1プレートと同様に構成された第3プレートと、吹出部の第2プレートと同様に構成された第4プレートと、第2プレートに第4プレートを連動させるように、アクチュエータの動力を第4プレートに伝達する伝達部と、を有していてもよい。この場合、吹出部のうち、鋼帯の片面に冷却ガスを吹き付ける部分と、鋼帯の反対面に冷却ガスを吹き付ける部分とで、動力源を共有させることができる。これにより、装置構成の簡素化を図ることができる。また、鋼帯の片面と鋼帯の反対面とで、第2プレートの動きが連動するので、鋼帯の片面と反対面とにおける冷却能力の差異を抑制することができる。
吹出部は、第1プレート及び第2プレートと鋼帯との間に設けられ、第1プレートの複数の吹出口と、第2プレートの複数の吹出口との重複部分から出た冷却ガスを受け入れるバッファ空間と、バッファ空間の冷却ガスを鋼帯の片面に向かって吹き出す少なくとも一つの吹出口とを有するフードを更に有していてもよい。この場合、複数の吹出口から噴出された冷却ガスをフードのバッファ空間内に貯留し、改めてフードの吹出口から噴き出すことで、鋼帯の幅方向における冷却ガスの流速分布の均一性を向上させることができる。従って、鋼帯の幅方向における温度のばらつきを低減することができる。
フードの少なくとも一つの吹出口は、鋼帯の幅方向に沿って延びていてもよい。この場合、鋼帯の幅方向における温度のばらつきを更に低減することができる。
冷却装置は、めっき装置と、ガスワイピング装置とを通過した後の経過時間と目標温度との関係を表すように予め定められた目標温度プロファイルと、鋼帯の送り速度と、鋼帯の板厚とに基づいて、鋼帯の各部の温度の時間変化を目標温度プロファイルに近付けるように、複数の吹出部のそれぞれにおける第2プレートの位置をアクチュエータに調節させる開度制御部と、を更に備えていてもよい。この場合、目標温度プロファイルと、鋼帯の板厚と、送り速度とに基づき各部の冷却能力を制御することによって、鋼帯の各部における温度の時間変化を目標温度プロファイルに容易に近付けることができる。
本開示によれば、鋼帯の各部における温度の時間変化をより細やかに調節することができる冷却装置を提供することができる。
めっきシステムの模式図である。 吹出部の構造を例示する断面図である。 第2プレートの変位と、吹出部の開度との関係を例示する模式図である。 吹出部の変形例を示す模式図である。 吹出部の他の変形例を示す模式図である。 図5中のフードの吹出口の形状を例示する図である。 鋼帯各部における温度の時間変化を例示するグラフである。 冷却コントローラのハードウェア構成を例示するブロック図である。 冷却装置の制御手順を例示するフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔装置〕
図1に示すめっきシステム1は、所定のパスラインPLに沿って送られる鋼帯9にめっき処理を施すシステムである。例えばめっきシステム1は、めっき装置2と、複数のロール3と、ガスワイピング装置5と、冷却装置10と、冷却コントローラ100とを有する。
めっき装置2は、溶融亜鉛を含有する液状のめっき材を収容する。以下、めっき装置2が収容するめっき材を「めっき浴」ともいう。なお、めっき装置2は電気めっき装置であってもよい。
複数のロール3は、めっき装置2内のめっき浴を通るパスラインPLに沿って並んでおり、鋼帯9をパスラインPLに沿わせる。複数のロール3のそれぞれは、パスラインPLに垂直に延びている。鋼帯9は、各ロール3まわりに屈曲してパスラインPLに沿う。複数のロール3のそれぞれは、鋼帯9をパスラインPLの下流側に送る方向に回転駆動される。複数のロール3は、シンクロール4を含む。シンクロール4は、めっき装置2が収容するめっき浴内に位置する。シンクロール4においては、めっき浴内に進入した鋼帯9が下から上に折り返される。
ガスワイピング装置5は、めっき装置2内のめっき浴から出て上昇する鋼帯9の両面にガスを吹き付けることで、余分なめっき材を除去する。例えばガスワイピング装置5は、鋼帯9の片面9aに向けてガスを吹き出すガスワイピングノズル6と、片面9aの反対面9bに向けてガスを吹き出すガスワイピングノズル7とを有する。
冷却装置10は、めっき装置2とガスワイピング装置5とを通過した鋼帯9の両面に冷却ガスを吹き付けて、鋼帯9を冷却する。例えば冷却装置10は、めっき装置2とガスワイピング装置5とを通過して更に上昇する鋼帯9の両面に冷却ガスを吹き付ける。冷却装置10は、パスラインPLに沿って並ぶ(例えば上下方向に並ぶ)複数段の冷却モジュール11と、温度センサ13とを有する。
複数段の冷却モジュール11のそれぞれは、ウィンドボックス20と、対向ウィンドボックス30と、ブロワ12とを有する。ウィンドボックス20は、めっき装置2とガスワイピング装置5とを通過して更に上昇する鋼帯9の片面9aに向かって冷却ガスを吹き出す。対向ウィンドボックス30は、鋼帯9を介してウィンドボックス20に対向し、鋼帯9の反対面9bに向かって冷却ガスを吹き出す。
ブロワ12(送風装置)は、ウィンドボックス20及び対向ウィンドボックス30に冷却ガスを供給する。図1においては、1組のウィンドボックス20及び対向ウィンドボックス30に対し1つのブロワ12を図示しているが、ウィンドボックス20及び対向ウィンドボックス30のそれぞれに対してブロワ12が個別に設けられていてもよい。
以下、ウィンドボックス20及び対向ウィンドボックス30の構成を詳細に例示する。ウィンドボックス20は、鋼帯9の送り方向(パスラインPL)に並ぶ複数の吹出部40を有する。例えばウィンドボックス20は、ブロワ12から送られた冷却ガスを収容するボックス21を有する。ボックス21は、鋼帯9の片面9aに対向する対向壁22を含む。複数の吹出部40は、対向壁22に設けられている。
図2に示すように、複数の吹出部40のそれぞれは、第1プレート41と、第2プレート44と、アクチュエータ50とを有する。第1プレート41は対向壁22の一部であり、鋼帯9の幅方向に沿って延び、鋼帯9の片面9aに対向する。第1プレート41は、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口42を含む。吹出口42の具体例としては、円形の貫通孔が挙げられるが、吹出口42の形状に特に制限はない。例えば吹出口42の形状は、楕円形であってもよく、三角形、四角形、又は五角以上の多角形状であってもよい。
第2プレート44は、ボックス21内において鋼帯9の幅方向に沿って延び、第1プレート41の内面(ボックス21内の面)に重なる。第2プレート44は、ボックス21外において第1プレート41の外面(ボックス21外の面)に重なるように設けられていてもよい。第2プレート44は、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口45を含む。
第2プレート44が含む吹出口45の数は、第1プレート41が含む吹出口42の数と同数であってもよい。この場合、複数の吹出口45は、複数の吹出口42にそれぞれ重なるように配置されていてもよい。一例として、吹出口45の中心C2の高さは、吹出口42の中心C1の高さと同じであり、複数の吹出口45の中心間隔G2は、複数の吹出口42の中心間隔G1に等しい(図3の(a)参照)。吹出部40は、吹出口42と吹出口45との重複部分から冷却ガスを吹き出す。
吹出口45の具体例としては、円形の貫通孔が挙げられるが、吹出口45の形状に特に制限はない。例えば吹出口45の形状は、楕円形であってもよく、三角形、四角形、又は五角以上の多角形状であってもよい。吹出口45の形状は、吹出口42の形状と同一であってもよいし、吹出口42の形状と異なっていてもよい。吹出口45の大きさは、吹出口42の大きさと同一であってもよいし、吹出口42の大きさと異なっていてもよい。
アクチュエータ50は、第1プレート41の複数の吹出口42と、第2プレート44の複数の吹出口45との重複面積(以下、「吹出部40の開度」という。)を変更するように第2プレート44を変位させる。吹出部40の開度は、複数組の吹出口42及び吹出口45の重複部分の面積の総和を意味する。
上述のように、吹出口45の数が吹出口42の数と同数である場合、アクチュエータ50は、1つの吹出口45(以下、「第2吹出口」という。)を1つの吹出口42(以下、「第1吹出口」という。)と重複させ、第1吹出口の他の吹出口42と重複させることなく、第1吹出口と第2吹出口との重複面積を変更するように第2プレート44を変位させる(図3の(b)参照)。
例えばアクチュエータ50は、モータ51と、ウォームジャッキ53と、変位センサ54とを有する。モータ51は、鋼帯9に垂直な出力軸52を有し、電力の供給に応じて出力軸52を回転させる。ウォームジャッキ53は、出力軸52の回転に応じ、鋼帯9の幅方向に沿って第2プレート44を変位させる。変位センサ54は、第2プレート44の位置に関する情報を検出する。変位センサ54は、第2プレート44の位置を直接的に検出してもよいし、第2プレート44の位置を間接的に示す量を検出してもよい。第2プレート44の位置を間接的に示す量の具体例としては、出力軸52の回転角度が挙げられる。出力軸52の回転角度を検出する変位センサ54の具体例としては、例えばパルスジェネレータ(ロータリーエンコーダ)等が挙げられる。
図4に示すように、第2プレート44は、複数の吹出口45が一つの吹出口42に対応するように構成されていてもよい。例えば図4に示すように、第1プレート41は、1つの吹出口42を含む第1部分43を有し、第2プレート44は、複数の吹出口45を含み、第1部分43に対応する第2部分46を有する。第2部分46の複数の吹出口45a,45b,45cの大きさは、互いに異なっている。複数の吹出口45a,45b,45cは、鋼帯9の幅方向に沿って大きさ順に並んでいてもよい。
第1プレート41は、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の第1部分43を有し、第2プレート44は、鋼帯9の幅方向に並び複数の第1部分43にそれぞれ対応する複数の第2部分46を有してもよい。この場合、アクチュエータ50は、第2部分46の複数の吹出口45a,45b,45cのうち、第1部分43の吹出口42に重複する吹出口を変更するように第2プレート44を変位させてもよい。図示は省略するが、図4の例とは逆に、第1プレート41が、複数の吹出口42が一つの吹出口45に対応するように構成されていてもよい。
図5に示すように、吹出部40は、フード80を更に有してもよい。フード80は、第1プレート41及び第2プレート44と鋼帯9との間に設けられ、対向壁22に固定されている。フード80は、バッファ空間81と、少なくとも一つの吹出口82とを有する。バッファ空間81は、第1プレート41の複数の吹出口42と、第2プレート44の複数の吹出口45との重複部分から吹き出された冷却ガスを受け入れる。吹出口82は、バッファ空間81の冷却ガスを鋼帯9の片面9aに向かって吐出する。フード80は、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の吹出口82を有してもよい。吹出口82は、鋼帯9の幅方向に沿って延びたスリットであってもよい(図6参照)。なお、フード80は、複数の吹出口82に替えて、複数の吹出口82が連なった一つのスリットを有してもよい。
図1に戻り、対向ウィンドボックス30は、ウィンドボックス20の複数の吹出部40にそれぞれ対向する複数の対向吹出部60を有する。例えば対向ウィンドボックス30は、ブロワ12から送られた冷却ガスを収容するボックス31を有する。ボックス31は、鋼帯9の反対面9bに対向する対向壁32を含む。複数の対向吹出部60は、対向壁32に設けられている。
図2に示すように、複数の対向吹出部60のそれぞれは、第3プレート61と、第4プレート63と、伝達部70とを有する。第3プレート61は、吹出部40の第1プレート41と同様に構成され、鋼帯9の反対面9bに対向する。例えば第3プレート61は対向壁32の一部であり、鋼帯9の幅方向に沿って延び、反対面9bに対向する。第3プレート61は、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口62を含む。
第4プレート63は、吹出部40の第2プレート44と同様に構成されている。例えば第4プレート63は、ボックス31内において鋼帯9の幅方向に沿って延び、第3プレート61の内面(ボックス31内の面)に重なる。第4プレート63は、ボックス31外において第3プレート61の外面(ボックス31外の面)に重なるように設けられていてもよい。第4プレート63は、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口64を含む。
図4に例示したのと同様に、第4プレート63は、複数の吹出口64が一つの吹出口62に対応するように構成されていてもよい。また、第3プレート61が、複数の吹出口62が一つの吹出口64に対応するように構成されていてもよい。
伝達部70は、第2プレート44に第4プレート63を連動させるように、アクチュエータ50の動力を第4プレート63に伝達する。例えば伝達部70は、ウォームジャッキ71を有する。ウォームジャッキ71は、アクチュエータ50の出力軸52の回転に応じ、鋼帯9の幅方向に沿って第4プレート63を変位させる。
なお、対向吹出部60は、アクチュエータ50と独立して第4プレート63を変位させるアクチュエータを有してもよい。この場合、吹出部40の開度と、対向吹出部60の開度(複数組の吹出口62及び吹出口64の重複部分の面積の総和)とを個別に変更することが可能となる。
図5に示すように、対向吹出部60は、フード80と同様のフード90を更に有してもよい。フード90は、第3プレート61及び吹出口64と鋼帯9との間に設けられ、対向壁32に固定されている。フード90は、バッファ空間91と、少なくとも一つの吹出口92とを有する。バッファ空間91は、第3プレート61の複数の吹出口62と、第4プレート63の複数の吹出口64との重複部分から吹き出された冷却ガスを受け入れる。吹出口92は、バッファ空間91の冷却ガスを鋼帯9の反対面9bに向かって吹き出す。フード90は、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の吹出口92を有してもよい。吹出口92は、鋼帯9の幅方向に沿って延びていてもよい(図6参照)。
温度センサ13は、例えば赤外線方式等による非接触のセンサであり、複数段の冷却モジュール11を通過した鋼帯9の温度(以下、「冷却完了温度」という。)を検出する。
冷却コントローラ100は、少なくとも一台の制御用コンピュータ(例えばプログラマブルロジックコントローラ)により構成された演算装置であり、めっき装置2と、ガスワイピング装置5とを通過した後の経過時間と目標温度との関係を表すように予め定められた目標温度プロファイルと、鋼帯9の送り速度と、鋼帯9の板厚とに基づいて、鋼帯9の各部の温度の時間変化を目標温度プロファイルに近付けるように、複数の吹出部40のそれぞれにおける第2プレート44の位置をアクチュエータ50に調節させるように構成されている。
例えば冷却コントローラ100は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、記憶部111と、ライン情報取得部112と、プロファイル選択部113と、開度算出部114と、開度制御部115と、ブロワ制御部116とを有する。
記憶部111は、上記目標温度プロファイルを記憶する。目標温度プロファイルは、例えば冷却開始時刻と、冷却完了時刻と、冷却開始時刻から冷却完了時刻までの温度の目標推移とを定める。冷却開始時刻及び冷却完了時刻は、例えば、ガスワイピング装置5を通過した時点からの経過時間で表される。記憶部111は、めっき種に応じて異なる複数の目標温度プロファイルを記憶してもよい。例えば記憶部111は、互いに異なる複数の目標温度プロファイルを複数のめっき種にそれぞれ対応付けて記憶してもよい。めっき種は、例えばめっき材の種類である。
ライン情報取得部112は、めっきシステム1の操業状態を示すライン情報を取得する。ライン情報は、鋼帯9の送り速度、鋼帯9の板厚、及びめっき種(めっき装置2内のめっき浴のめっき種)等を取得する。例えばライン情報取得部112は、鋼帯9の搬送制御などを行うプロセスコントローラ200から、ネットワーク回線を通じてライン情報を取得する。
プロファイル選択部113は、記憶部111が記憶する複数の目標温度プロファイルのいずれかを、ライン情報のめっき種に基づいて選択する。例えばプロファイル選択部113は、ライン情報のめっき種に対応付けられた目標温度プロファイルを選択する。
開度算出部114は、ライン情報の鋼帯9の送り速度と、鋼帯9の板厚と、プロファイル選択部113が選択した目標温度プロファイルとに基づいて、各冷却モジュール11の各吹出部40及び各対向吹出部60の開度を算出する。例えば開度算出部114は、鋼帯9の送り速度と目標温度プロファイルの冷却開始時刻とに基づいて冷却開始位置を算出し、鋼帯9の送り速度と目標温度プロファイルの冷却完了時刻とに基づいて冷却完了位置を算出する。
冷却開始位置及び冷却完了位置は、例えばガスワイピング装置5の位置(高さ)からの距離で表される。開度算出部114は、冷却開始位置及び冷却完了位置に基づいて、いずれの吹出部40及び対向吹出部60を閉じ(開度をゼロとし)、いずれの吹出部40及び対向吹出部60を開くか(開度をゼロより大きくするか)を決定する。例えば開度算出部114は、冷却開始位置から冷却完了位置までの範囲内に位置する吹出部40及び対向吹出部60を開き、当該範囲外に位置する吹出部40及び対向吹出部60を閉じることを決定する。
また、開度算出部114は、冷却開始位置及び冷却完了位置に基づいて、いずれの冷却モジュール11においてブロワ12を稼働させ、いずれの冷却モジュール11においてブロワ12を停止させるかを決定する。例えば開度算出部114は、開かれる吹出部40及び対向吹出部60を含む冷却モジュール11においてブロワ12を稼働させ、開かれる吹出部40及び対向吹出部60を含まない冷却モジュール11においてブロワ12を停止させることを決定する。
更に開度算出部114は、鋼帯9の各部の冷却開始位置から冷却完了位置に到達するまでの温度の時間変化を、目標温度プロファイルに近付けるように、鋼帯9の板厚に基づいて吹出部40及び対向吹出部60(開かれる吹出部40及び対向吹出部60)の開度を決定する。例えば開度算出部114は、目標温度プロファイルと、鋼帯9の板厚と、鋼帯9の送り速度とを含む冷却条件と、予め定められた冷却モデルとに基づいて、各吹出部40及び各対向吹出部60の目標開度を算出する。例えば冷却モデルは、上記冷却条件と、各吹出部40及び各対向吹出部60の目標開度との関係を表すように、実験結果又はシミュレーション結果の統計処理又は機械学習により予め生成されている。
開度制御部115は、各吹出部40及び各対向吹出部60の開度を、開度算出部114が算出した目標開度に一致させるように、各吹出部40における第2プレート44の位置及び各対向吹出部60における第4プレート63の位置をアクチュエータ50に調節させる。これにより、鋼帯9の送り速度と、鋼帯9の板厚と、目標温度プロファイルとに基づいて、各吹出部40における第2プレート44の位置及び各対向吹出部60における第4プレート63の位置が調節される。
ブロワ制御部116は、温度センサ13により検出される冷却完了温度を、目標温度プロファイルにおける冷却完了目標温度(上記冷却完了時刻における目標温度)に追従させるように、各ブロワ12による出力(例えば送風用のブレードの回転速度)を調節する。例えば、冷却完了目標温度と、温度センサ13により検出される冷却完了温度との偏差に比例演算、比例・積分演算、又は比例・積分・微分演算等を施して制御量を算出し、算出した制御量にて各ブロワ12の出力を増減させる。
図7は、鋼帯9の各部における温度の時間変化を表すグラフである。グラフの横軸はガスワイピング装置5の通過直後からの経過時間を表し、縦軸は温度を表す。実線は、目標温度プロファイルに従った温度の時間変化を表し、冷却開始時刻t1にて冷却が開始され、冷却完了時刻t2にて冷却が完了している。各部は、冷却完了時刻t2において、冷却完了目標温度PT2まで冷却される。
各吹出部40及び対向吹出部60の開度を変更する構成を備えない場合、鋼帯9の送り速度、鋼帯9の板厚等が変化すると、ブロワ制御部116が各ブロワ12の出力を増減させることによって、冷却完了温度は冷却完了目標温度PT2と同等に保たれる。しかしながら、冷却完了目標温度PT2に達するまでの冷却開始時刻及び冷却完了時刻が変化する。例えば、鋼帯9の各部における温度の時間変化が目標温度プロファイルに一致していた状態から、鋼帯9の送り速度が上昇すると、鋼帯9の各部における温度の時間変化が破線のように変わる。より具体的には、各部が冷却開始位置に早く到達するので、冷却が冷却開始時刻t1より前の時刻t11に開始される。また、冷却開始位置から冷却完了位置までの範囲を各部が早く通過するので、冷却開始時刻t11から冷却完了時刻t21までの期間が、冷却開始時刻t1から冷却完了時刻t2までの期間よりも短くなり、各部の冷却速度が速くなる。
これに対し、上述のように、鋼帯9の送り速度に基づいて、各吹出部40の開度及び各対向吹出部60の開度が調節されることによって、図中に矢印で示すように、冷却開始時刻と冷却完了時刻とが目標温度プロファイルに合わせられる。これにより、冷却完了目標温度までの冷却速度も目標温度プロファイルに合わせられる。
なお、鋼帯9の送り速度と、鋼帯9の板厚と、目標温度プロファイルとに基づいて、各吹出部40における第2プレート44の位置及び各対向吹出部60における第4プレート63の位置を調節するための演算は、冷却コントローラ100の外部で行われてもよい。例えば、記憶部111、プロファイル選択部113、及び開度算出部114がプロセスコントローラ200に組み込まれていてもよい。この場合、ライン情報取得部112は、少なくとも、プロファイル選択部113が選択した目標温度プロファイルにおける冷却完了目標温度と、開度算出部114が算出した各吹出部40及び各対向吹出部60の開度目標値とをプロセスコントローラ200から取得する。この場合も、冷却コントローラ100が、鋼帯9の送り速度と、鋼帯9の板厚と、目標温度プロファイルとに基づいて、各吹出部40における第2プレート44の位置及び各対向吹出部60における第4プレート63の位置を調節することに変わりはない。
図8は、冷却コントローラ100のハードウェア構成を例示するブロック図である。図8に示すように、冷却コントローラ100は、回路190を有する。回路190は、一つ又は複数のプロセッサ191と、メモリ192と、ストレージ193と、入出力ポート194とを有する。ストレージ193は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。記憶媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク及び光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。ストレージ193は、上記目標温度プロファイルと、鋼帯9の送り速度と、鋼帯9の板厚とに基づいて、鋼帯9の各部における温度の時間変化を目標温度プロファイルに近付けるように、複数の吹出部40のそれぞれにおける第2プレート44の位置をアクチュエータ50に調節させることと、を冷却コントローラ100に実行させるためのプログラムを記憶している。例えばストレージ193は、上述した各機能ブロックを冷却コントローラ100に構成させるためのプログラムを記憶している。
メモリ192は、ストレージ193からロードしたプログラム及びプロセッサ191による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ191は、メモリ192と協働して上記プログラムを実行することで、冷却コントローラ100の各機能ブロックを構成する。入出力ポート194は、プロセッサ191からの指令に従って、各ブロワ12、温度センサ13及びアクチュエータ50との間で電気信号の入出力を行う。例えばタイマ195は、水晶発振子等によるクロックパルスをカウントすることで経過時間をカウントする。通信ポート196は、プロセッサ191からの指令に従って、プロセスコントローラ200とネットワーク通信を行う。なお、冷却コントローラ100は、必ずしもプログラムにより各機能ブロックを構成するものに限られない。例えば冷却コントローラ100の各機能ブロックは、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
〔冷却制御手順〕
続いて、制御方法の一例として、冷却コントローラ100が実行する冷却制御手順を例示する。この手順は、上記目標温度プロファイルと、鋼帯9の送り速度と、鋼帯9の板厚とに基づいて、鋼帯9の各部における温度の時間変化を目標温度プロファイルに近付けるように、複数の吹出部40のそれぞれにおける第2プレート44の位置をアクチュエータ50に調節させることと、を含む。
図9に示すように、冷却コントローラ100は、まずステップS01,S02を実行する。ステップS01では、ライン情報取得部112が、上記プロセスコントローラ200等から上記ライン情報を取得する。ステップS02では、プロファイル選択部113が、ステップS01で取得したライン情報と、前回のステップS01で取得したライン情報とを比較して、ライン情報に変化が生じたか否かを確認する。
ステップS02においてライン情報に変化が生じたと判定した場合、冷却コントローラ100はステップS03,S04,S05,S06を実行する。ステップS03では、記憶部111が記憶する複数の目標温度プロファイルのいずれかを、プロファイル選択部113がライン情報のめっき種に基づいて選択する。
ステップS04では、開度算出部114が、鋼帯9の送り速度と目標温度プロファイルの冷却開始時刻とに基づいて冷却開始位置を算出し、鋼帯9の送り速度と目標温度プロファイルの冷却完了時刻とに基づいて冷却完了位置を算出する。開度算出部114は、冷却開始位置及び冷却完了位置に基づいて、いずれの吹出部40及び対向吹出部60を閉じ、いずれの吹出部40及び対向吹出部60を開くかを決定する。例えば開度算出部114は、冷却開始位置から冷却完了位置までの範囲内に位置する吹出部40及び対向吹出部60を開き、当該範囲外に位置する吹出部40及び対向吹出部60を閉じることを決定する。
また、開度算出部114は、冷却開始位置及び冷却完了位置に基づいて、いずれの冷却モジュール11においてブロワ12を稼働させ、いずれの冷却モジュール11においてブロワ12を停止させるかを決定する。例えば開度算出部114は、開かれる吹出部40及び対向吹出部60を含む冷却モジュール11においてブロワ12を稼働させ、開かれる吹出部40及び対向吹出部60を含まない冷却モジュール11においてブロワ12を停止させることを決定する。
ステップS05では、開度算出部114が、鋼帯9の各部の冷却開始位置から冷却完了位置に到達するまでの温度推移を、目標温度プロファイルに近付けるように、鋼帯9の板厚に基づいて吹出部40及び対向吹出部60(開かれる吹出部40及び対向吹出部60)の開度を決定する。ステップS06では、開度制御部115が、各吹出部40及び各対向吹出部60の開度を、開度算出部114が算出した開度に一致させるように、各吹出部40における第2プレート44の位置及び各対向吹出部60における第4プレート63の位置をアクチュエータ50に調節させる。
次に、冷却コントローラ100はステップS07,S08を実行する。ステップS02においてライン情報に変化が生じていないと判定した場合、冷却コントローラ100は、ステップS03~S06を実行することなくステップS07,S08を実行する。ステップS07では、ブロワ制御部116が、温度センサ13により検出された冷却完了温度を取得する。ステップS08では、ブロワ制御部116が、冷却完了温度を、上記冷却完了目標温度に追従させるように、各ブロワ12による出力を調節する。
冷却コントローラ100は、以上の処理を繰り返す。これにより、ライン情報の変化に応じて各吹出部40及び各対向吹出部60の開度を調節することと、を目標推移における冷却完了温度に追従させるように、ブロワ12の出力を調節することとが繰り返される。
〔本実施形態の効果〕
以上に説明したように、冷却装置10は、めっき装置2と、ガスワイピング装置5とを通過した鋼帯9の片面9aに向かって冷却ガスを吹き出すウィンドボックス20と、ウィンドボックス20に冷却ガスを供給するブロワ12と、を備え、ウィンドボックス20は、鋼帯9の送り方向に並ぶ複数の吹出部40を有し、複数の吹出部40のそれぞれは、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口42を含み、鋼帯9に対向する第1プレート41と、鋼帯9の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口45を含み、第1プレート41に重なる第2プレート44と、第1プレート41の複数の吹出口と、第2プレート44の複数の吹出口との重複面積を変更するように第2プレート44を変位させるアクチュエータ50と、を有する。
この冷却装置10によれば、第2プレート44を変位させて、第1プレート41の吹出口42と第2プレート44の吹出口45との重複面積を変更する簡素な構成によって、1つのウィンドボックス20内に、鋼帯9の進行方向に並ぶ多段の吹出部40を構成し、吹出部40ごとに冷却ガスの吹出量を調節することができる。従って、鋼帯9の各部における温度の時間変化をより細やかに調節することができる。
第1プレート41の複数の吹出口42は、第1吹出口を含み、第2プレート44の複数の吹出口45は、第2吹出口を含み、アクチュエータは、第2吹出口を第1吹出口の他の吹出口と重複させることなく、第1吹出口と第2吹出口との重複面積を変更するように第2プレートを変位させてもよい。この場合、1組の吹出口の重複面積により冷却ガスの吹出量が調節されるので、小さな変位量で吹出量を広範囲に変更することができる。
第1プレート41は、複数の吹出口42のうちいずれか1つを含む第1部分43を有し、第2プレート44は、互いに大きさの異なる複数の吹出口45を含む第2部分46を有し、アクチュエータ50は、第2部分46の複数の吹出口45のうち、第1部分43の吹出口42に重複する吹出口45を変更するように第2プレートを変位させてもよい。第1プレート41は、複数の吹出口42のうち互いに大きさの異なる複数の吹出口42を含む第1部分43を有し、第2プレート44は、複数の吹出口45のうちの1つの吹出口45を含む第2部分46を有し、アクチュエータ50は、第1部分43の吹出口42のうち、第2部分46の吹出口45に重複する吹出口42を変更するように第2プレートを変位させてもよい。1組の吹出口42,45の重複面積を変更する場合、重複面積に応じて重複部分の開口形状も変わる。これに対し、1つの吹出口42に対し、複数の吹出口45のいずれを重複させるかにより重複面積を変更する方式によれば、重複部分の開口形状を一定に保ちつつ、重複面積を変更することが可能である。これにより、重複面積の変化に応じた冷却ガスの流速分布の変化を抑制することができる。
冷却装置10は、鋼帯9を介してウィンドボックス20に対向する対向ウィンドボックス30を更に備え、対向ウィンドボックス30は、ウィンドボックス20の複数の吹出部40にそれぞれ対向する複数の対向吹出部60を有し、対向吹出部60のそれぞれは、吹出部40の第1プレート41と同様に構成された第3プレート61と、吹出部40の第2プレート44と同様に構成された第4プレート63と、第2プレート44に第4プレート63を連動させるように、アクチュエータ50の動力を第4プレート63に伝達する伝達部70と、を有していてもよい。この場合、吹出部40のうち、鋼帯9の片面9aに冷却ガスを吹き付ける部分と、鋼帯9の反対面9bに冷却ガスを吹き付ける部分とで、動力源を共有させることができる。これにより、装置構成の簡素化を図ることができる。また、鋼帯9の片面9aと鋼帯9の反対面9bとで、第2プレート44の動きが連動するので、鋼帯9の片面9aと反対面9bとにおける冷却能力の差異を抑制することができる。
吹出部40は、第1プレート41及び第2プレート44と鋼帯9との間に設けられ、第1プレート41の複数の吹出口42と、第2プレート44の複数の吹出口45との重複部分から出た冷却ガスを受け入れるバッファ空間91と、バッファ空間91の冷却ガスを鋼帯9の片面9aに向かって吹き出す少なくとも一つの吹出口82とを有するフード80を更に有していてもよい。この場合、複数の吹出口42,45から噴出された冷却ガスをフード80のバッファ空間81内に貯留し、改めてフード80の吹出口82から噴き出すことで、鋼帯9の幅方向における冷却ガスの流速分布の均一性を向上させることができる。従って、鋼帯9の幅方向における温度のばらつきを低減することができる。
フード80の少なくとも一つの吹出口82は、鋼帯9の幅方向に沿って延びていてもよい。この場合、鋼帯の幅方向における温度のばらつきを更に低減することができる。
冷却装置10は、めっき装置2と、ガスワイピング装置5とを通過した後の経過時間と目標温度との関係を表すように予め定められた目標温度プロファイルと、鋼帯9の送り速度と、鋼帯9の板厚とに基づいて、鋼帯9の各部の温度の時間変化を目標温度プロファイルに近付けるように、複数の吹出部40のそれぞれにおける第2プレート44の位置をアクチュエータ50に調節させる開度制御部115と、を更に備えていてもよい。この場合、目標温度プロファイルと、鋼帯9の板厚と、送り速度とに基づき各部の冷却能力を制御することによって、鋼帯9の各部における温度の時間変化を目標温度プロファイルに容易に近付けることができる。
以上、実施形態について説明したが、本開示は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
2…めっき装置、5…ガスワイピング装置、9…鋼帯、9a…片面、10…冷却装置、12…ブロワ(送風装置)、20…ウィンドボックス、30…対向ウィンドボックス、40…吹出部、41…第1プレート、42…吹出口(第1吹出口)、43…第1部分、44…第2プレート、45…吹出口(第2吹出口)、46…第2部分、50…アクチュエータ、60…対向吹出部、61…第3プレート、63…第4プレート、70…伝達部、80,90…フード、81,91…バッファ空間、82,92…吹出口、111…記憶部、115…開度制御部。

Claims (9)

  1. めっき装置と、ガスワイピング装置とを通過した鋼帯の片面に向かって冷却ガスを吹き出すウィンドボックスと、
    前記ウィンドボックスに冷却ガスを供給する送風装置と、を備え、
    前記ウィンドボックスは、
    前記鋼帯の送り方向に並ぶ複数の吹出部を有し、
    前記複数の吹出部のそれぞれは、
    前記鋼帯の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口を含み、前記鋼帯に対向する第1プレートと、
    前記鋼帯の幅方向に並ぶ複数の冷却ガスの吹出口を含み、前記第1プレートに重なる第2プレートと、
    前記第1プレートの複数の吹出口と、前記第2プレートの複数の吹出口との重複面積を変更するように前記第2プレートを変位させることで、吹出部ごとに前記冷却ガスの吹出量を調節するアクチュエータと、を有する冷却装置。
  2. 前記鋼帯の送り方向に並ぶ複数段のウィンドボックスを備え、
    前記送風装置は、前記複数段のウィンドボックスに前記冷却ガスを供給し、
    前記複数段のウィンドボックスのそれぞれが、前記複数の吹出部を有する、請求項1記載の冷却装置。
  3. 前記第1プレートの複数の吹出口は、第1吹出口を含み、
    前記第2プレートの複数の吹出口は、第2吹出口を含み、
    前記アクチュエータは、前記第2吹出口を前記第1吹出口の他の吹出口と重複させることなく、前記第1吹出口と前記第2吹出口との重複面積を変更するように前記第2プレートを変位させる、請求項1又は2記載の冷却装置。
  4. 前記第1プレートは、前記複数の吹出口のうちいずれか1つを含む第1部分を有し、
    前記第2プレートは、互いに大きさの異なる複数の吹出口を含む第2部分を有し、
    前記アクチュエータは、前記第2部分の複数の吹出口のうち、前記第1部分の吹出口に重複する吹出口を変更するように前記第2プレートを変位させる、請求項1~3のいずれか一項記載の冷却装置。
  5. 前記第1プレートは、前記複数の吹出口のうち互いに大きさの異なる複数の吹出口を含む第1部分を有し、
    前記第2プレートは、前記複数の吹出口のうちの1つの吹出口を含む第2部分を有し、
    前記アクチュエータは、前記第1部分の吹出口のうち、前記第2部分の吹出口に重複する吹出口を変更するように前記第2プレートを変位させる、請求項1~3のいずれか一項記載の冷却装置。
  6. 前記鋼帯を介して前記ウィンドボックスに対向する対向ウィンドボックスを更に備え、
    前記対向ウィンドボックスは、前記ウィンドボックスの前記複数の吹出部にそれぞれ対向する複数の対向吹出部を有し、
    前記対向吹出部のそれぞれは、
    前記吹出部の前記第1プレートと同様に構成された第3プレートと、
    前記吹出部の前記第2プレートと同様に構成された第4プレートと、
    前記第2プレートに前記第4プレートを連動させるように、前記アクチュエータの動力を前記第4プレートに伝達する伝達部と、を有する、請求項1~のいずれか一項記載の冷却装置。
  7. 前記吹出部は、
    前記第1プレート及び前記第2プレートと鋼帯との間に設けられ、前記第1プレートの複数の吹出口と、前記第2プレートの複数の吹出口との重複部分から出た冷却ガスを受け入れるバッファ空間と、
    前記バッファ空間の冷却ガスを前記鋼帯の片面に向かって吹き出す少なくとも一つの吹出口とを有するフードを更に有する、請求項1~のいずれか一項記載の冷却装置。
  8. 前記フードの少なくとも一つの吹出口は、前記鋼帯の幅方向に沿って延びている、請求項記載の冷却装置。
  9. 前記めっき装置と、前記ガスワイピング装置とを通過した後の経過時間と目標温度との関係を表すように予め定められた目標温度プロファイルと、前記鋼帯の送り速度と、前記鋼帯の板厚とに基づいて、前記鋼帯の各部の温度の時間変化を前記目標温度プロファイルに近付けるように、前記複数の吹出部のそれぞれにおける前記第2プレートの位置を前記アクチュエータに調節させる開度制御部と、を更に備える、請求項1~のいずれか一項記載の冷却装置。
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