JP7473642B2 - Btk阻害剤としてのピロロピリミジン系化合物およびその使用 - Google Patents

Btk阻害剤としてのピロロピリミジン系化合物およびその使用 Download PDF

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Description

<関連出願への相互参照>
本出願は、2019年11月13日に出願されたCN201911109773.2、2019年12月13日に出願されたCN201911288492.8、2020年02月17日に出願されたCN202010096582.3、および2020年07月22日に出願されたCN202010711270.9に基づく優先権を主張する。
<技術分野>
本発明は、ピロロピリミジン系化合物、およびBTKプロテインキナーゼに関連する疾患を治療するための医薬品の調製におけるその使用に関する。
本発明のピロロピリミジン系化合物は、様々な治療用途を有する新規のプロテインキナーゼ阻害剤であり、プロテインキナーゼによる増殖、炎症および自己免疫などに関連する障害の治療に使用することができる。
キナーゼは、リン酸供与体(例えば、ATP)から特定の基質へのリン酸基の移動を制御する酵素である。プロテインキナーゼは、キナーゼの大きなサブセットであり、さまざまな細胞シグナルおよび細胞プロセスの調節において重要な役割を果たす。BTKはプロテインキナーゼの1つである。
BTKは、TEC細胞質チロシンキナーゼファミリー(TEC family kinases、TFKs)のメンバーである。この家族には5つのメンバーがあり、BTKに加えて、ITK、TEC、BMXおよびTXKがある。TFKsは6億年以上の進化の歴史があり、非常に古いキナーゼファミリーに属し、主に造血系で役割を果たしている。
BTKは、主にBリンパ球のさまざまな細胞内および細胞外のシグナルの伝達や増幅に関与し、B細胞の成熟に必要である。XLA患者におけるBTK機能の不活性化は、末梢B細胞および免疫グロブリンの欠乏を引き起こす。BTKの上流のシグナル伝達受容体には、成長因子およびサイトカイン受容体、ケモカイン受容体のようなGタンパク質結合受容体、抗原受容体(特にB細胞受容体[BCR])、およびインテグリンなどが含まれる。また、BTKは、ホスホイノシチド-3キナーゼ(PI3K)-AKT経路、ホスホリパーゼ-C(PLC)、プロテインキナーゼC、転写因子κB(NF-κB)などを含む多くの主要な下流シグナル伝達経路を活性化させる。BCRシグナル伝達および細胞移動におけるBTKの役割は十分に確立されており、これらの機能もBTK阻害剤の主要な標的である思われる。BTK活性の増加は、B細胞慢性リンパ性白血病(CLL)やマントル細胞リンパ腫(MCL)などの血液癌細胞で検出されている。BTK機能の異常な活動は、B細胞の悪性腫瘍や自己免疫疾患を引き起こすことが多く、研究開発のターゲットとして注目されている。
現在、FDAによって販売が承認されているBTK阻害剤としては、イブルチニブ及びアカラブルチニブがある。これらの2つの不可逆的共有結合阻害剤は、タンパク質C481と共有結合を形成することで、BTKの活性を効果的に阻害することができる。臨床研究では、患者は、イブルチニブ及びアカラブルチニブの投与後に、C481S、C481Y、C481R、C481Fを含む耐性変異を引き起こす可能性があることが分かった。タンパク質システインC481変異による薬剤耐性について、ピロロピリミジン系の一連の不可逆的BTK阻害剤を設計および合成した。
本発明は、式(III)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
ただし、
は、ハロゲンおよびC1-3アルコキシからなる群から選択され、前記のC1-3アルコキシは、1個、2個または3個のRで置換されていてもよく;
或いは、2個のRは、それらが接続されている結合と共にシクロプロピルを形成してもよく;
各Rは、D、ハロゲンおよびOHからなる群から選択され;
は、ハロゲン、メチル、フェノキシおよびピリジルオキシからなる群から選択され、前記のフェノキシおよびピリジルオキシは、1個、2個または3個のハロゲンで置換されていてもよく;
は、-CHOHから選択され、mは、1および2からなる群から選択され;
或いは、Rは、CNおよびCHCNからなる群から選択され、mは、0、1および2からなる群から選択され;
nは、1、2および3からなる群から選択され;
は、O、SおよびNHからなる群から選択され;
環Aは、テトラヒドロピラニルから選択される。
本発明の一部の実施形態において、上記の各Rは、D、FおよびOHからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、F、OCH、OCDおよびOCHCHOHからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、F、Cl、メチル、フェノキシ、2-フルオロフェノキシ、および2-ピリジルオキシからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のEは、NHから選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の環Aは、
から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明は、式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007473642000003
は、ハロゲンから選択され;
或いは、2個のRは、それらが接続されている結合と共にシクロプロピルを形成してもよく;
は、ハロゲンおよびフェノキシからなる群から選択され;
m、nは、それぞれ独立して1、2および3からなる群から選択され;
は、O、SおよびNHからなる群から選択され;
環Aは、テトラヒドロピラン環から選択される。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、Fから選択され;或いは、2個のRは、それらが接続されている結合と共にシクロプロピルを形成してもよく、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、Clおよびフェノキシからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のEは、NHから選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の環Aは、
から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明は、式(III)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
ただし、
は、ハロゲンおよびC1-3アルコキシからなる群から選択され、前記のC1-3アルコキシは、1個、2個または3個のハロゲンで置換されていてもよく;
或いは、2個のRは、それらが接続されている結合と共にシクロプロピルを形成してもよく;
は、ハロゲンおよびフェノキシからなる群から選択され;
は、-CHOHから選択され、mは、1および2からなる群から選択され;
或いは、Rは、CNから選択され、mは、0、1および2からなる群から選択され;
nは、1、2および3からなる群から選択され;
は、O、SおよびNHからなる群から選択され;
環Aは、テトラヒドロピラニルから選択される。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、H、FおよびOCHからなる群から選択され、前記のOCHは、1個、2個または3個のハロゲンで置換されていてもよく、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、H、FおよびOCHからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、Clおよびフェノキシからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のEは、NHから選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の環Aは、
からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明は、式(III)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
ただし、
は、ハロゲンおよびC1-3アルコキシからなる群から選択され、前記のC1-3アルコキシは、1個、2個または3個のRで置換されていてもよく;
或いは、2個のRは、それらが接続されている結合と共にシクロプロピルを形成してもよく;
各Rは、ハロゲンおよびOHからなる群から選択され;
は、ハロゲン、メチル、フェノキシおよびピリジルオキシからなる群から選択され、前記のフェノキシおよびピリジルオキシは、1個、2個または3個のハロゲンで置換されていてもよく;
は、-CHOHから選択され、mは、1および2からなる群から選択され;
或いは、Rは、CNおよびCHCNからなる群から選択され、mは、0、1および2からなる群から選択され;
nは、1、2および3からなる群から選択され;
は、O、SおよびNHからなる群から選択され;
環Aは、テトラヒドロピラニルから選択される。
本発明の一部の実施形態において、上記の各Rは、FおよびOHからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、F、OCH、OCDおよびOCHCHOHからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、F、Cl、メチル、フェノキシ、2-フルオロフェノキシ、および2-ピリジルオキシからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のEは、NHから選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の環Aは、
からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の実施形態において、
からなる群から選択される上記の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供し、
ここで、R、Rおよびmは本発明で定義された通りである。
また、本発明の一部の実施形態は、上記のそれぞれの変数を任意に組み合わせたものである。
さらに、本発明は、
からなる群から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明は、
からなる群から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
また、本発明は、BTKプロテインキナーゼ阻害剤に関連する医薬品の調製における上記の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明の一部の実施形態において、前記のBTKプロテインキナーゼ阻害剤に関連する医薬品が、血液腫瘍に用いられる医薬品である上記の使用を提供する。
技術的効果
本発明の化合物は、BTKC481S突然変異に対して強い阻害作用を有し、TMD8細胞に対して良好な阻害作用を有する。また、マウスおよびラットの血漿における本発明化合物4の遊離薬物濃度は、参考例1よりも高く、腫瘍に対する本発明化合物4の阻害効果は、参考例1よりも明らかに優れている。
定義と用語
特に明記しない限り、本明細書で使用される以下の用語は、以下の意味を有することを意図している。特定の用語は、特定の定義がない場合に、不定または不明瞭と見なされるべきではないが、通常の意味で理解されるべきである。本明細書に商品名が記載される場合、その対応する商品またはその活性成分を指す。
ここで、用語「薬学的に許容される」とは、これらの化合物、材料、組成物、および/または剤形について、信頼性のある医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して使用することに適し、過度の毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題または合併症を伴うことなく、合理的な利益/リスク比に見合うことをいう。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物を比較的毒性のない酸または塩基と反応させることで調製される本発明の化合物の塩を指す。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、純粋な溶液または適宜な不活性溶媒中で、このような化合物が中性形態として十分な量の塩基と接触させることで、塩基付加塩が得られる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミンもしくはマグネシウムの塩、または類似の塩を含む。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、純粋な溶液または適宜な不活性溶媒中で、このような化合物が中性形態として十分な量の酸と接触させることで、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸塩と有機酸塩を含む。上記の無機酸塩として、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、重炭酸塩、リン酸、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、硫酸、硫酸水素塩、ヨウ化水素酸、亜リン酸などの無機酸塩が挙げられる。上記の有機酸塩として、例えば、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの類似の酸の塩や、アミノ酸(例えばアルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸などの有機酸の塩が挙げられる。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性官能基と酸性官能基の両方を含むため、塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、通常の化学的方法によって酸性または塩基性部分を含む親化合物から調製することができる。一般的に、このような塩は、水または有機溶媒或いは両者の混合物中で、これらの化合物を遊離酸または塩基として化学量論量の適宜な塩基または酸と反応させることで調製される。
特に明記しない限り、「異性体」という用語は、幾何異性体、シス-トランス異性体、立体異性体、鏡像異性体、光学異性体、ジアステレオマー、および互変異性体を含むことを意図している。
本発明の化合物は、特定の幾何異性体または立体異性体として存在してもよい。本発明では、シスとトランス異性体、(-)と(+)エナンチオマー、(R)と(S)エナンチオマー、ジアステレオ異性体、(D)異性体、(L)異性体、およびそのラセミ混合物、他の混合物、例えばエナンチオマーまたはジアステレオ異性体が豊富な混合物を含むすべてのこのような化合物が想定される。これらはすべて本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基は、さらなる不斉炭素原子を有していてもよい。これらの異性体およびそれらの混合物はすべて、本発明の範囲内に含まれる。
特に明記しない限り、「エナンチオマー」または「光学異性体」という用語は、互いに鏡像関係にある立体異性体を指す。
特に明記しない限り、「シス-トランス異性体」または「幾何異性体」という用語は、二重結合や環形成炭素原子間の単結合が自由に回転できないことにより生成される。
特に明記しない限り、「ジアステレオマー」という用語は、分子に2つ以上のキラル中心を含み、且つ分子間で非鏡像関係にある立体異性体を指す。
特に明記しない限り、「(+)」とは右旋性異性体を意味し、「(-)」とは左旋性異性体を意味し、「(±)」とはラセミ体を意味する。
特に明記しない限り、くさび形の実線結合(
)およびくさび形の破線結合(
)で立体中心の絶対配置を表し、直線形の実線結合(
)と直線形の破線結合(
)で立体中心の相対配置を表し、波線(
)でくさび形の実線結合(
)またはくさび形の破線結合(
)を表し、或いは波線(
)で直線形の実線結合(
)と直線形の破線結合(
)を表す。
本発明の化合物は、特定の形態で存在してもよい。特に明記しない限り、「互変異性体」または「互変異性体形態」という用語は、異なる官能基の異性体が室温で動的平衡状態にあり、互いに迅速に変換できることを意味する。互変異性体が可能な場合(例えば、溶液の中に)に、互変異性体の化学平衡を達成できる。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピック互変異性体(prototropic tautomer)としても知られる)には、ケト-エノール異性化やイミン-エナミン異性化などのプロトン移動による相互変換が含まれる。原子価互変異性体(valence tautomer)には、一部の結合電子の再結合による相互変換が含まれる。ケト-エノール互変異性化の例としては、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシペント-3-エン-2-オンとの2つの互変異性体間の相互変換がある。
特に明記しない限り、「1つの異性体に富む」、「異性体に富む」、「1つの鏡像異性体に富む」または「鏡像異性体に富む」という用語は、1つの異性体または鏡像異性体の含有量が100%未満であり、且つその異性体または鏡像異性体の含有量は60%以上、または70%以上、または80%以上、または90%以上、または95%以上、または96%以上、または97%以上、または98%以上、または99%以上、または99.5%以上、または99.6%以上、または99.7%以上、または99.8%以上、または99.9%以上であることを意味する。
特に明記しない限り、「異性体過剰率」または「鏡像異性体過剰率」という用語は、2つの異性体または2つの鏡像異性体の相対パーセンテージ間の差を指す。例えば、一方の異性体または鏡像異性体が90%の量で存在し、他方の異性体または鏡像異性体が10%の量で存在する場合、異性体または鏡像異性体過剰率(ee値)は80%である。
光学活性を有する(R)と(S)異性体、およびDとL異性体は、キラル合成、キラル試薬または他の従来技術を用いて調製される。本発明のある化合物の1種類のエナンチオマーを得たい場合、純粋な所望のエナンチオマーは、不斉合成、または得られたジアステレオマー混合物の分離および補助基の開裂を含む、キラル補助剤による誘導作用によって得ることができる。或いは、分子が塩基性官能基(アミノ基など)または酸性官能基(カルボキシル基など)を含む場合、化合物は適宜な光学活性を有する酸または塩基と反応して、ジアステレオマー異性体の塩を形成し、その後、当技術分野における一般的な方法でジアステレオマーの分離を行い、純粋なエナンチオマーを回収する。さらに、エナンチオマーおよびジアステレオ異性体は、一般的に、キラル固定相を使用した、任意に化学誘導法(例えば、アミンからカルバメートを生成する)と組み合わせたクロマトグラフィーによって単離される。
本発明の化合物は、該化合物を構成する1つ以上の原子で非自然な割合の原子同位体を含んでもよい。本発明の化合物は、この化合物を構成する1つ以上の原子に非天然な割合で同位体原子を含有していてもよい。例えば、トリチウム(H)、ヨウ素-125(125I)またはC-14(14C)のような放射性同位体で標識された化合物が用いられる。別の例として、水素を重水素に置き換えて重水素化薬物を形成することができる。重水素と炭素との結合は、通常の水素と炭素との結合よりも強い。重水素化されていない薬物と比較して、重水素化された薬物は、毒性副作用の低減、薬物の安定性の向上、有効性の向上、および薬物の生物学的半減期の延長などの利点を有する。本発明の化合物のすべての同位体組成の変化は、放射能を有するかどうかにかかわらず、本発明の範囲内に含まれる。
特に明記しない限り、「C1-3アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して分子の他の部分に結合している、1~3個の炭素原子を含むアルキル基を示す。前記のC1-3アルコキシは、C1-2、C2-3、CおよびCのアルコキシなどを含む。C1-3アルコキシの例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n-プロポキシおよびイソプロポキシを含む)などが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、それ自体、または別の置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素の原子を表す。
「任意の」または「任意に」という用語は、後続の事項または状況が発生する可能性があるが必ず発生ではないことを意味し、この用語は、上記の事項または状況が発生する場合および上記の事項または状況が発生しない場合を含む。
「置換された」という用語は、特定の原子上の1個以上の水素原子が置換基によって置換されることを指し、また、特定の原子の原子価が正常であり、且つ置換された化合物は安定している限り、重水素および水素の変種を含んでも良い。置換基がオキソ基(即ち、=O)である場合、2個の水素原子が置換されていることを意味する。なお、芳香環基では、オキソ基の置換は起こらない。「置換されていてもよい」という用語は、原子が置換基で置換されても置換されていなくてもよいことを意味し、特に断りのない限り、置換基の種類および数は、化学的に実現可能である限り任意である。
いずれの変数(例えば、R)でも化合物の組成や構造中に一回以上現れる場合、それぞれの場合での定義は独立している。したがって、例えば、ある基が0~2個のRで置換されている場合、上記の基は多くても2個のRで置換されていてもよく、且つそれぞれの場合におけるRは独立した選択肢を有する。さらに、置換基および/またはその変種の組み合わせは、安定な化合物を生じる場合に限り許容される。
例えば-(CRR)-のような、連結基の数が0である場合、その連結基は単結合であることを意味する。
変数が単結合である場合、該単結合によって結合された2つの基が直接結合していることを意味する。例えば、A-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、該構造は実質的にA-Zである。
置換基が空いている場合は、該置換基が存在しないことを意味し、例えば、A-XにおけるXが空いている場合、該構造は実質的にAである。挙げられた連結基の連結方向を明記しない場合、その連結方向は任意である。例えば、
における連結基Lが-M-W-である場合、この-M-W-は、左から右への読み取り順序と同じ方向で環Aと環Bを連結して
となってもよく、左から右への読み取り順序と逆方向で環Aと環Bを連結して
となってもよい。前記した連結基、置換基および/またはそのバリアントの組み合わせは、このような組み合わせが安定な化合物を生じる場合に限り許容される。
本発明の化合物は、以下の実施形態、それらを他の化学合成方法と組み合わせた実施形態、および当業者に周知の同等置換を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって調製される。好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物の構造は、当業者に周知の従来の方法によって確認することができる。本発明が化合物の絶対配置に関する場合、その絶対配置は、当技術分野の従来の技術によって確認することができる。例えば、単結晶X線回折法(SXRD)では、得られた単結晶について、Bruker D8 venture回折計(スキャンモード:φ/ωスキャン、光源:CuKα線)を使用して回折強度データを収集した後、さらに、直接法(Shelxs97)で結晶構造を分析し、絶対配置を確認する。
本発明で使用される全ての溶媒は市販されている。本発明は以下の略語を使用する。aqは、水を表す。eqは、当量または等価を表す。Mは、mol/Lを表す。DCMは、ジクロロメタンを表す。PEは、石油エーテルを表す。DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを表す。NMPは、N-メチルピロリドンを表す。DMSOは、ジメチルスルホキシドを表す。EtOAcは、酢酸エチルを表す。EtOHは、エタノールを表す。MeOHは、メタノールを表す。CBzは、アミノ保護基であるベンジルオキシカルボニルを表す。BOCは、アミノ保護基であるtert-ブチルカルボニルを表す。r.t.は、室温を表す。O/Nは、一晩を表す。THFは、テトラヒドロフランを表す。BocOは、ジtert-ブチルジカーボネートを表す。TFAは、トリフルオロ酢酸を表す。DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを表す。SOClは、塩化チオニルを表す。mpは、融点を表す。
化合物は、当技術分野における一般的な命名法又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアによって命名され、市販の化合物は、メーカのカタログ名を使用する。
本発明の化合物は、BTKC481S突然変異に対して強い阻害作用を有し、TMD8細胞に対して良好な阻害作用を有する。また、マウスおよびラットの血漿における本発明化合物4の遊離薬物濃度は、参考例1よりも高く、腫瘍に対する本発明化合物4の阻害効果は、参考例1よりも明らかに優れている。
図1は、二分子立体構造の楕円体図である。 図2は、単分子立体構造の楕円体図である。 図3は、a軸方向に沿ったユニットセルスタッキング図である。 図4は、化合物の絶対配置図である。 図5は、マウスにおけるヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫TMD8の異種移植腫瘍の腫瘍体積に対する試験化合物の影響(Day14)(Mean±SEM)を示す図である。
本発明は、実施例により以下に詳細に記載される。しかしながら、これらの例が本発明に対して不利な制限を有することは意図されていない。本発明は本明細書で詳細に説明されており、実施形態も開示されている。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される実施形態に様々な変更および修正を加えることができることは当業者には明らかであろう。
中間体A
合成経路:
工程1:化合物A2の合成
フェノール(7.49g,79.54mmol,7.00mL,1.5eq)、化合物A1(10g,53.03mmol,1eq)、炭酸セシウム(25.92g,79.54mmol,1.5eq)を、N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、80℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過し、水を添加し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発させて除去し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、化合物A2。LCMS:(ESI)m/z:263.1 [M+1]を得た。
工程2:化合物Aの合成
化合物B(6g,25.81mmol,1eq)をテトラヒドロフラン(180mL)に加え、-78℃(懸濁液、部分的に溶解)に冷却した後、n-ブチルリチウム(2.5M,21.68mL,2.1eq)を滴下した。滴下完了後、-78℃で撹拌しながら1時間反応させ、さらに、化合物A2(7.12g,27.10mmol,1.05eq)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を滴下し、撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、飽和塩化アンモニウムで反応をクエンチし、5分間撹拌し、有機相を分離し、水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、濃縮し、粗製中間体Aを得た。LCMS:(ESI)m/z:384.2 [M+1]。
実施例1
合成経路:
化合物001-1は、先行文献であるEur.J.Org.Chem.2003,2418-2427に記載された化合物21の合成に従って得られた。
工程1:化合物001-2の合成
ジクロロメタン(779.65mg,2.91mmol,234.83μL,2eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、0℃でジエチル亜鉛(1M,2.91mL,2eq)を加え、0.5時間撹拌した後、トリフルオロ酢酸(331.91mg,2.91mmol,215.53μL,2eq)を加え、さらに0.5時間撹拌し、化合物001-1を加えた後、20℃で1時間反応させた。反応終了後、反応液に飽和塩化アンモニウムを添加し、反応をクエンチし、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、を得た化合物001-2。LCMS:(ESI)m/z:380.2 [M+Na]。
工程2:化合物001-3の合成
化合物001-2(0.05g,139.84μmol,1eq)を1,4-ジオキサン(1mL)に溶解し、塩酸/ジオキサン(4M,349.59μL,10eq)を加え、その後、20℃で1時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮し、化合物001-3を得た。この化合物をさらに精製することなく次の反応でそのまま使用した。LCMS:(ESI)m/z:144.2 [M+1]。
工程3:化合物1の合成
化合物001-3(20.02mg,139.84μmol,1eq)をイソプロパノール(5mL)に溶解し、中間体A(53.73mg,139.84μmol,1eq)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(45.18mg,349.60μmol,60.89μL,2.5eq)を加えた後、130℃で2時間マイクロ波反応させた。反応終了後、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Welch Xtimate C18 150mm*25mm*5μm;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B(アセトニトリル)%:35%-65%,8min)により精製し、化合物1を得た。LCMS:(ESI)m/z:491.1[M+1]。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.87(br d,J=7.78Hz,1H),8.27(s,1H),7.33-7.40(m,3H),7.28(s,1H),7.16(s,1H),7.00-7.05(m,3H),6.90(dd,J=2.13,8.41Hz,1H),4.80-4.95(m,1H),4.09(dd,J=6.53,11.54Hz,1H),3.65-3.80(m,2H),3.54-3.63(m,1H),2.79(t,J=10.92Hz,1H),1.04-1.31(m,2H),0.87-0.98(m,1H),0.74-0.85(m,1H)。
実施例2
合成経路:
工程1:化合物002-2の合成
化合物001-1(10g,29.11mmol,1eq)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、0℃でm-クロロ過安息香酸(7.53g,43.66mmol,1.5eq)を加えた後、20℃で15時間反応させた。反応液に飽和亜硫酸ナトリウム溶液を添加して反応をクエンチし、次に、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、化合物002-2を得た。LCMS:(ESI)m/z:304.2 [M-Bu+1]。
工程2:化合物002-3の合成
化合物002-2(5g,13.91mmol,1eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、-20℃で水素化アルミニウムリチウム(2.5M,8.34mL,1.5eq)を加えた後、20℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液に水酸化ナトリウム溶液を添加し、反応をクエンチし、濾過し、フィルターケーキを酢酸エチルで洗浄し、濾液を合わせ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、化合物002-3を得た。LCMS:(ESI)m/z:306.1 [M-Bu+1] 。
工程3:化合物002-4の合成
化合物002-3(1.7g,4.70mmol,1eq)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、0℃でデス・マーチン試薬(2.99g,7.05mmol,2.18mL,1.5eq)を加えた後、20℃で3時間反応させた。反応液を濾過し、濾液を回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、化合物002-4を得た。LCMS:(ESI)m/z:382.1[M+Na]。
工程4:化合物002-5の合成
化合物002-4(0.21g,584.09μmol,1eq)をジクロロエタン(10mL)に溶解し、-78℃で三フッ化ジエチルアミノ硫黄(282.45mg,1.75mmol,231.51μL,3eq)を加えた後、20℃で2時間反応させた。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加して反応をクエンチし、次に、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、化合物002-5を得た。LCMS:(ESI)m/z:326.1 [M-Bu+1]。
工程5:化合物002-6の合成
化合物002-5(222.85mg,584.09μmol,1eq)を酢酸エチル(4mL)に溶解し、塩酸/酢酸エチル(584.09μmol,1eq)を加えた後、20℃で1時間反応させ、反応液を回転蒸発して乾固させ、粗化合物002-6を得た。これをそのまま次の工程で使用した。LCMS:(ESI)m/z:168.1[M+1]。
工程6:化合物2の合成
化合物002-6(97.63mg,584.09μmol,1eq)、中間体A(179.53mg,467.27μmol,0.8eq)を、イソプロパノール(5mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(188.72mg,1.46mmol,254.34μL,2.5eq)を加え、130℃で2時間マイクロ波反応させた。反応液を回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Welch Xtimate C18 150mm*25mm*5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:40%-70%,8.5min)により精製し、化合物2を得た。LCMS:(ESI)m/z:515.0[M+1]。H NMR(400MHz, CDCl)δ 9.39(br d,J=8.4Hz,1H),8.38(br s,1H),7.39-7.53(m,4H),7.21-7.27(m,1H),7.12(br d,J=8.8Hz,3H),6.99(br d,J=8.3Hz,1H),5.03(br s,1H),4.23-4.40(m,1H),3.83(br d,J=10.1Hz,2H),3.54-3.73(m,2H),2.06-2.24 ppm(m,2H)。
実施例3
合成経路:
工程1:化合物003-1の合成
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(249.66mg,1.55mmol,204.64μL,1.4eq)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、0℃で化合物002-3(0.4g,1.11mmol,1eq)を加えた後、0℃で1時間反応させた。反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を添加して酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、化合物003-1を得た。LCMS:(ESI)m/z:386.2[M+Na]。
工程2:化合物003-2の合成
化合物003-1(0.12g,330.09μmol,1eq)を酢酸エチル(2mL)に溶解し、窒素ガス下で塩酸/酢酸エチル(4M,2.40mL,29.08eq)を加え、20℃で1時間反応させた。反応液を回転蒸発して乾固させ、化合物003-2を得た。化合物003-2を精製せずにそのまま次の工程で使用した。LCMS:(ESI)m/z:149.9[M+H]。
工程3:化合物3の合成
化合物003-2(52.28mg,136.07μmol,0.8eq)、中間体A(25.37mg,170.09μmol,1eq)を、イソプロパノール(5mL)に溶解し、N,N-ジメチルホルムアミド(54.96mg,425.23μmol,74.06μL,2.5eq)を加えた後、130℃で2時間マイクロ波反応させた。反応液を回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Welch Xtimate C18 150mm*25mm*5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:40%-70%,8.5min)により精製し、化合物3を得た。LCMS:(ESI)m/z:497.1[M+H]。H NMR(400MHz, CDCl)δ 9.14(br d,J=7.78Hz,1H),8.38(br s,1H),7.39-7.50(m,4H),7.23-7.27(m,1H),7.13(br d,J=8.28Hz,3H),6.99(br d,J=8.28Hz,1H),4.76-5.00(m,1H),4.65(br s,1H),4.33-4.50(m,1H),3.73-3.84(m,1H),3.64-3.73(m,2H),3.37(br t,J=11.04Hz,1H),2.23-2.30(m,1H),1.89(br d,J=11.29Hz,1H)。
実施例4
合成経路:
工程1:化合物004-1の合成
化合物002-3(0.117g,323.61μmol,1eq)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、窒素ガス下、20℃で、酸化銀(224.97mg,970.83μmol,3eq)およびヨードメタン(459.33mg,3.24mmol,201.46μL,10eq)を順次に加えた後、80℃に加熱して12時間反応させた。冷却した後、反応液を濾過し、濾液を回転蒸発して乾固させ、化合物004-1を得た。化合物004-1を精製せずにそのまま次の工程で使用した。LCMS:(ESI)m/z:319.85[M-Bu+H]。
工程2:化合物004-2の合成
化合物004-1(121.54mg,323.61μmol,1eq)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(30.80mg,270.12μmol,0.02mL,0.84eq)を加えた後、20℃で1時間反応させた。反応液をそのまま回転蒸発して乾固させ、化合物004-2を得た。化合物004-2を精製せずにそのまま次の工程で使用した反応。LCMS:(ESI)m/z:276.20[M+H]。
工程3:化合物4の合成
化合物中間体A(99.47mg,258.89μmol,0.8eq)および化合物004-2(89.14mg,323.61μmol,1eq)を、イソプロパノール(2mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(104.56mg,809.03μmol,140.91μL,2.5eq)を加えた後、130℃で1時間マイクロ波反応させた。反応液を回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 80mm*40mm*3μm;移動相:[水(0.05% NHO+10mM NHHCO)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:37%-57%,8min)により精製した。LCMS:(ESI)m/z:508.9[M]。H NMR(400MHz, CDCl)δ 9.25(d,J=8.3Hz,1H),8.35(s,1H),7.50-7.39(m,3H),7.39-7.32(m,1H),7.28-7.22(m,1H),7.14-7.08(m,3H),6.98(dd,J=2.3,8.3Hz,1H),4.57(br d,J=5.5Hz,1H),4.08(dd,J=5.4,10.2Hz,1H),3.93-3.82(m,2H),3.81-3.69(m,2H),3.64-3.53(m,4H),2.03(br d,J=13.1Hz,1H),1.70(br s,1H)。
化合物4の単結晶X線回折測定による分析
機器モデル:Bruker D8 Venture Photon II
測定方法:アセトンを用いた溶媒揮発法により、室温で5日間成長させて結晶を得た。測定用の結晶のサイズは0.07×0.15×0.34mmであった。この結晶は三斜晶系に属し、空間群がP1であり、ユニットセルパラメーター:a=9.3283(6)、b=12.0149(7)、c=12.7260(8)Å、α=98.952(3)、β=106.257(2)、γ=92.178(3)であり、ユニットセルの体積V=1347.59(15)Åであり、ユニットセル内の非対称単位の数Z=1であった。
機器パラメーター:
Bruker D8 Venture Photon II X線回折計を使用して、回折強度データを収集した。光源はCuKα放射線であり、走査モードはφ/ωスキャンであり、収集された回折点は合計31231個であり、独立した回折点は8390個であり、観察可能な点の数(I/sigma≧2)は8135個である。
直接法(Shelxs97)により結晶構造を解析し、すべての76個の非水素原子の位置を得た。最小二乗法により構造パラメーターを補正し、原子種を判明した。幾何学的計算法および差分フーリエ法により、すべての水素原子位置を取得した。補正後、R=0.0501、wR=0.1454(w=1/σ|F|)、S=1.046であった。最終的な化学量論式は(C2625ClN・COであり、計算された分子量は1075.97であり、計算された結晶密度は1.326g/cmであった。
単結晶の結果は、結晶状態の分子配列が第一タイプの空間群に属し、化合物が光学活性を持ち、フラック変数が0.049(4)であり、結晶における化合物の絶対配置を決定できることを示す。結晶状態では、分子間に水素結合があり、分子同士は、水素結合とファンデルワールス力により、安定した空間配置を維持する。
化合物4の立体構造の楕円体図、a軸方向に沿ったユニットセルスタッキング図、および化合物の絶対配置図を図1、2、3および4に示す。化合物4の結晶構造データおよびパラメーターを表1、2、3、4、および5に示す。
Figure 0007473642000038

等価原子を生成するための対称変換:#1 x,y+1,z-1 #2 x,y-1,z+1
実施例5
合成経路:
化合物005-1(即ち、参考例1)は、特許WO2017111787におけるCompound(I)について記載された方法に従って調製された。
工程1:化合物005-2の合成
化合物005-1(0.4g,835.20μmol,1eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、窒素ガス下でヨードベンゼンアセテート(941.55mg,2.92mmol,3.5eq)、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-N-オキシド(26.27mg,167.04μmol,0.2eq)を加えた後、水(5mL)を添加した。次に、30℃で12時間反応させた。反応液を回転蒸発して乾固させ、化合物005-2を得た。化合物005-2を精製せずにそのまま次の工程で使用した反応。LCMS:(ESI)m/z:493.2[M+H]。
工程2:化合物005-3の合成
化合物005-2(205.54mg,417μmol,1eq)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、20℃、窒素ガス下でN,N’-カルボニルジイミダゾール(101.42mg,625.50μmol,1.5eq)を加え、1時間撹拌した後、反応液にアンモニア水(146.14mg,4.17mmol,160.59μL,10eq)を滴下した後、激しく0.5時間撹拌した。反応液を回転蒸発して乾固させ、化合物005-3を得て、精製せずにそのまま次の工程で使用した。LCMS:(ESI)m/z:491.9[M+H]。
工程3:化合物5の合成
化合物005-3(0.1g,203.28μmol,1eq)をN.N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、塩化シアヌル(56.23mg,304.92μmol,1.5eq)を加えた後、20℃で1時間反応させた。反応液を回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 80mm*40mm*3μm;移動相:[水(0.05% NHO+10mM NHHCO)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:47%-77%, 8.5min)により精製し、化合物5を得た。LCMS:(ESI)m/z:473.9[M+H]。H NMR(400MHz, CDCl)δ 9.32(br d,J=7.4Hz,1H),8.28(s,1H),7.41-7.34(m,2H),7.22-7.10(m,2H),7.07-6.98(m,3H),6.91(br d,J=8.3Hz,1H),4.71(br s,1H),4.43(br s,1H),4.15(br d,J=11.8Hz,1H),3.84(br d,J=11.6Hz,1H),2.36(br d,J=13.9Hz,1H),2.29-2.14(m,1H),1.98(br d,J=9.4Hz,1H),1.93-1.73(m,1H)。
実施例6
合成経路:
工程1:化合物006-1の合成
化合物005-1(0.35g,730.80μmol,1eq)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、0℃でトリエチルアミン(73.95mg,730.80μmol,1eq)およびメタンスルホニルクロリド(117.20mg,1.02mmol,1.4eq)を加え、6時間反応させた。反応終了後、水を添加し、ジクロロメタンで3回(毎回20ml)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1-20:1)により精製して、化合物006-1を得た。LCMS:(ESI)m/z:557.0[M+H]。
工程2:化合物6の合成
化合物006-1(100mg,179.53μmol,1eq)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、シアン化ナトリウム(130mg,2.65mmol,14.77eq)を加え、70℃で8時間反応させた。反応終了後、水を添加し、酢酸エチルで2回(毎回15ml)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 80mm*30mm*3μm;移動相:[水(10mM NHHCO)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:44%-74%, 9.5min)により精製し、化合物6を得た。LCMS:(ESI)m/z:488.0[M+H]。1H NMR(CDCl, 400MHz): δ 13.28(br s,1H),8.79(br d,J=7.5Hz,1H),8.28(s,1H),7.31-7.40(m,4H),7.14-7.18(m,1H),7.00-7.08(m,3H),6.90(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),4.31(br d,J=9.5Hz,2H),3.55-3.65(m,1H),3.20-3.29(m,1H),2.53(d,J=5.8Hz,2H),2.29(br s,1H),1.90(br d,J=10.0Hz,1H),1.60-1.72 ppm(m,2H)
実施例7
合成経路:
工程1:化合物007-1の合成
化合物002-3(830mg,2.30mmol,1eq)、p-ニトロ安息香酸(613.84mg,3.67mmol,1.6eq)、トリフェニルホスフィン(2.41g,9.18mmol,4eq)を、トルエン(14mL)に溶解し、さらにアゾジカルボン酸ジエチル(1.60g,9.18mmol,1.67mL,4eq)を加え、65℃で12時間反応させた。反応終了後、水を添加し、酢酸エチルで3回(毎回20mL)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1-20:1)により精製して、化合物007-1を得た。
工程2:化合物007-2の合成
化合物007-1(650mg,1.27mmol,1eq)、炭酸カリウム(439.81mg,3.18mmol,2.5eq)を無水テトラヒドロフラン(5mL)およびメタノール(5mL)に溶解し、20℃で12時間反応させた。反応終了後、濾過し、溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1-10:1)により精製して、化合物007-2を得た。LCMS:(ESI)m/z:306.1[M-Bu+H]。
工程3:化合物007-3の合成
化合物007-2(340mg,940.40μmol,1eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、窒素ガス下で,酸化銀(653.79mg,2.82mmol,3eq)およびヨードメタン(1.33g,9.40mmol,10eq)を加え、80℃で40時間封管反応させた。反応終了後、濾過し、回転蒸発して乾固させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1-20:1)により精製して、化合物007-3を得た。
工程4:化合物007-4の合成
化合物007-3(240mg,639.02μmol,1eq)を1,4-ジオキサン(4mL)に溶解し、HCl/dioxane(4M,4.79mL,30eq)を加え、20℃で3時間反応させた。反応終了後、そのまま回転蒸発して乾固させ、007-4を得た。粗生成物をそのまま次の工程で使用した。LCMS:(ESI)m/z:161.8[M+H]。
工程4:化合物7の合成
化合物007-4(100mg,620.35μmol,1eq)、化合物A(143.01mg,372.21μmol,0.6eq)を、イソプロパノール(2mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(240.52mg,1.86mmol,3eq)を加え、130℃で1時間マイクロ波反応させた。溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 75mm*30mm*3μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:35%-55%,7min)により精製し、化合物7を得た。LCMS:(ESI)m/z:509.1[M+H]。H NMR(CDCl, 400MHz): δ = 9.10(br d,J=7.0Hz,1H),8.34(s,1H),7.37-7.49(m,4H),7.21-7.28(m,1H),7.07-7.16(m,3H),6.99(dd,J=8.3,2.3Hz,1H),4.30-4.52(m,2H),3.55-3.85(m,4H),3.50(s,3H),3.31(br t,J=10.8Hz,1H),2.22(br dd,J=12.7,3.6Hz,1H),1.54ppm(q,J=11.5Hz,1H)。
実施例8
合成経路:
工程1:化合物008-1の合成
化合物002-3(1g,2.77mmol,1eq)を1,2-ジクロロエタン(10mL)に溶解し、酢酸ロジウム二量体(12.22mg,27.66μmol,0.01eq)を加え、80℃でジアゾ酢酸エチル(315.59mg,2.77mmol,1eq)を滴下し、8時間反応させた。反応終了後、水を添加し、酢酸エチルで3回(毎回30mL)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1-20:1)により精製して、化合物008-1を得た。LCMS:(ESI)m/z:348.2 [M-Bu+H]。
工程2:化合物008-2の合成
化合物008-1(1.6g,3.57mmol,1eq)を無水エタノール(15mL)に溶解し、氷浴下で水素化ホウ素ナトリウム(405.68mg,10.72mmol,3eq)を加え、室温にゆっくりと昇温し、12時間反応させた。反応終了後、飽和塩化アンモニウム30mLを添加し、酢酸エチルで3回(毎回30mL)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=40:1-15:1)により精製して、化合物008-2を得た。LCMS:(ESI)m/z:306.2 [M-Boc+H]。
工程3:化合物008-3の合成
化合物008-2(330.00mg,813.61μmol,1eq)を1,4-ジオキサン(4mL)に溶解し、HCl/dioxane(4M,6.10mL,30eq)を加え、20℃で12時間反応させて、固体が析出し、濾過し、生成物008-3を得た。LCMS:(ESI)m/z:190.2[M+H]。
工程4:化合物8の合成
化合物008-3(40mg,175.68μmol,1eq)、化合物A(67.50mg,175.68μmol,1eqを、イソプロパノール(1.5mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(68.12mg,527.04μmol,3eq)を加え、130℃で1時間マイクロ波反応させた。溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 75mm*30mm*3μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:30%-50%,7min)により精製し、化合物8を得た。LCMS:(ESI)m/z:539.1[M+H]。1H NMR(CDCl, 400MHz): δ = 9.46(d,J=8.3Hz,1H),8.33(s,1H),7.41-7.48(m,4H),7.23-7.28(m,1H),7.13(d,J=7.8Hz,2H),7.08(d,J=2.3Hz,1H),6.96(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),4.54-4.67(m,1H),3.96-4.14(m,3H),3.83-3.92(m,2H),3.69-3.82(m,3H),3.49-3.64(m,2H),2.09(br d,J=14.6Hz,1H),1.71ppm(br t,J=12.2Hz,1H)。
実施例9
合成経路:
工程1:化合物009-2合成
化合物009-1(4.5g,26.76mmol,1eq)、フェノール(2.52g,26.76mmol,1eq)をN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、炭酸セシウム(8.72g,26.76mmol,1eq)を加え、120℃で5時間反応させた。反応液を濾過し、水を添加し、酢酸エチルで3回(毎回50mL)抽出し、有機相を合わせ、回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1)により精製して、化合物009-2を得た。LCMS:(ESI)m/z:242.80[M+H]。
工程2:化合物009-3合成
化合物B(913.84mg,3.93mmol,1eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、-78℃でn-ブチルリチウム(2.5M,3.30mL,2.1eq)を加え、1.5時間反応させた。次に、-78℃で化合物009-2(1g,4.13mmol,1.05eq)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を滴下した後、撹拌しながら6時間反応させた。2mLの水で反応をクエンチし、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで2回(毎回30ml)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製して、化合物009-3を得た。LCMS:(ESI)m/z:387.20[M+Na]。
工程3:化合物9の合成
化合物004-2(159.52mg,989.57μmol,1.2eq)、化合物009-3(0.3g,824.64μmol,1eq)を、イソプロパノール(5mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(266.44mg,2.06mmol,2.5eq)を加え、130℃で2時間マイクロ波反応させた。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 150mm*40mm*5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:37%-57%, 8min)により精製し、化合物9を得た。LCMS:(ESI)m/z:489.15[M+H]。H NMR(400MHz, CDCl)δ=9.37(d,J=8.3Hz,1H),8.25-8.15(m,1H),7.39-7.26(m,4H),7.14-7.06(m,1H),7.00(dd,J=1.0,8.5Hz,2H),6.87-6.74(m,2H),4.54-4.38(m,1H),3.98(dd,J=5.3,10.5Hz,1H),3.85-3.73(m,2H),3.71-3.62(m,2H),3.54-3.44(m,4H),2.30(s,3H),2.01-1.89(m,1H),1.69-1.56(m,1H)
実施例10
合成経路:
工程1:化合物010-2合成
化合物010-1(5g,29.05mmol,1eq)、フェノール(2.73g,29.05mmol,1eq)を、N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、炭酸セシウム(9.46g,29.05mmol,1eq)を加えた後、85℃で12時間反応させた。反応液を濾過し、水を添加し、酢酸エチルで3回(毎回50mL)抽出し、有機相を合わせ、回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Welch Xtimate C18 100*40mm*3μm;移動相:[水(0.075%ギ酸)-アセトニトリル];アセトニトリル%:40%-70%,8min)により精製し、化合物010-2を得た。LCMS:(ESI)m/z:246.80[M+H]。1H NMR(400MHz, CDCl3)δ = 7.84(t,J=8.6Hz,1H),7.38-7.27(m,2H),7.22-7.10(m,1H),7.05-6.95(m,2H),6.70(dd,J=2.3, 8.8Hz,1H),6.59(dd,J=2.4, 12.1Hz,1H),3.88-3.81(m,3H)。
工程2:化合物010-3合成
化合物B(858.26mg,3.69mmol,1eq)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、-78℃でn-ブチルリチウム(2.5M,3.10mL,2.1eq)を加え、1.5時間反応させた。次に、-78℃で化合物010-2(1g,4.06mmol,1.1eq)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を滴下した後、撹拌しながら6時間反応させた。2mLの水で反応をクエンチし、有機相を分離し、水相を酢酸エチルで(30mL×2)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を回転蒸発して乾固させ、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製して、化合物010-3を得た。LCMS:(ESI)m/z:367.80[M+H]。
工程3:化合物10の合成
化合物004-2(146.11mg,906.39μmol,1eq)、化合物010-3(0.3g,815.75μmol,0.9eq)を、イソプロパノール(5mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(292.85mg,2.27mmol,2.5eq)を加え、130℃で2時間マイクロ波反応させた。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 150mm*40mm*5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:37%-57%,8min)により精製し、化合物10を得た。LCMS:(ESI)m/z:493.20[M+H]。H NMR(400MHz, CDCl)δ = 9.20(d,J=8.3Hz,1H),8.35(s,1H),7.62-7.42(m,4H),7.28-7.23(m,1H),7.14(d,J=7.5Hz,2H),6.88(dd,J=2.3,8.5Hz,1H),6.78(dd,J=2.3,11.0Hz,1H),4.62-4.49(m,1H),4.06(dd,J=5.1,10.9Hz,1H),3.85(br s,2H),3.81-3.71(m,2H),3.64-3.52(m,4H),2.03(br d,J=13.8Hz,1H),1.70(br s,1H)
実施例11
合成経路:
工程1:化合物011-1合成
化合物A1(4g,21.21mmol,1eq)および2-ヒドロキシピリジン(2.02g,21.21mmol,1eq)を、N,Nジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、炭酸カリウム(3.52g,25.45mmol,1.2eq)を加え、70℃で16時間反応させた。25mLの水を添加し、酢酸エチルで2回(毎回50mL)抽出し、有機相を合わせ、20mLの飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発させて除去し、室温下、15mLの酢酸エチルでスラリー化させ、濾過し、化合物011-1を得た。LCMS:(ESI)m/z:263.9[M+H]。1H NMR(400MHz, CDCl3-d)δ = 7.99(d,J=8.0Hz,1H),7.57(d,1H),7.48-7.40(m,2H),7.32(d,1H),6.69(d,1H),6.30(t,1H),4.06-3.92(m,3H)。
工程2:化合物011-2合成
化合物B(839.65mg,3.61mmol,1eq)をテトラヒドロフラン溶液(10mL)に溶解し、窒素ガス下で-78℃に冷却した後、n-ブチルリチウム(2.5M,2.89mL,2eq)を滴下し、1.5時間反応させた後、さらに化合物011-1(1.00g, 3.79mmol,1.05eq)を加え、3時間反応させた。15mLの水で反応をクエンチし、酢酸エチルで2回(毎回30mL)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発して乾固させ、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール= 20:1-10:1)により精製して、化合物011-2を得た。LCMS:(ESI)m/z:385.0[M+H]。
工程3:化合物11合成
化合物004-2(35.15mg,218.07μmol,1.2eq)および化合物011-2(70mg,181.72μmol,1eq)を、イソプロパノール(3mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(58.72mg,454.31μmol,2.5eq)を加え、125℃で1.5時間マイクロ波反応させた。減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 75mm*30mm*5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:15%-35%, 7min)により精製し、化合物11を得た。LCMS:(ESI)m/z:510.1[M+H]。1H NMR(400MHz, CDOD)δ = 9.26(d,J=8.0Hz,1H),8.25(s,1H),7.76-7.66(m,4H),7.60(s,1H),7.53(d,1H),6.71(d,1H),6.57(t,1H),4.49(s,1H),4.02(m,1H),3.89-3.75(m,2H),3.68(t,1H),2.16(d,1H),1.67-1.54(m,1H)。
実施例12
合成経路:
工程1:化合物012-1合成
化合物A1(5g,26.51mmol,1eq)及び2-フルオロフェノール(3.57g,31.82mmol,1.2eq)を、N,Nジメチルホルムアミド(25mL)に溶解し、炭酸セシウム(10.37g,31.82mmol,1.2eq)を加え、70℃で3時間反応させた。25mLの水を添加し、酢酸エチルで2回(毎回50mL)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発させて除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1-30:1)により精製して、化合物012-1を得た。LCMS:(ESI)m/z:280.9[M+H]。
工程2:化合物012-2合成
化合物B(720mg,3.10mmol,1eq)をテトラヒドロフラン溶液(6mL)に溶解し、窒素ガス下で-78℃に冷却した後、n-ブチルリチウム(2.5M,2.60mL,2.1eq)を滴下し、1時間反応させた後、さらに化合物012-1(724.44mg,2.58mmol,1eq)のテトラヒドロフラン溶液(4mL)を加え、4時間反応させた。15mLの水で反応をクエンチし、酢酸エチルで2回(毎回30mL)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発して乾固させ、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1-30:1)により精製して、化合物012-2を得た。LCMS:(ESI)m/z:402.0[M+H]。
工程3:化合物12合成
化合物004-2(60mg,372.21μmol,1eq)および化合物012-2(119.76mg,297.77μmol,0.8eq)をイソプロパノール(2mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(144.31mg,1.12mmol,3eq)を加え、130℃で1.5時間マイクロ波反応させた。減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 75mm*30mm*5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル]; B(アセトニトリル)%:35%-65%,7min)により精製し、化合物12を得た。LCMS:(ESI)m/z:527.1[M+H]。1H NMR(CDCl, 400MHz): δ =12.60-13.25(m,1H),9.28(br d,J=7.3Hz,1H),8.33(s,1H),7.43(br d,J=8.3Hz,1H),7.32-7.39(m,1H),7.16-7.27(m,4H),7.07(s,1H),6.96(br d,J=8.0Hz,1H),4.56(br s,1H),4.07(br d,J=5.0Hz,1H),3.84(br s,2H),3.74(br d,J=15.3Hz,2H),3.58(s,4H),2.03(br d,J=12.0Hz,1H),1.62-1.75 ppm(m,1H)。
実施例13
合成経路:
工程1:化合物013-1の合成
化合物002-3(500mg,1.38mmol,1eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、窒素ガス下で酸化銀(961.45mg,4.15mmol,3eq)および重水素化ヨードメタン(2.00g,13.83mmol,10eq)を加え、80℃で48時間封管反応させた。反応終了後、濾過し、回転蒸発して乾固させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1-20:1)により精製して、化合物013-1を得た。LCMS:(ESI)m/z:279.1[M+H]。
工程2:化合物013-2の合成
化合物013-1(140mg,369.79μmol,1eq)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解し、塩酸/1,4-ジオキサン(4M,2.77mL,30eq)を加え、20℃で3時間反応させた。反応終了後、そのまま回転蒸発して乾固させ、013-2を得た。粗生成物をそのまま次の工程で使用した。
工程3:化合物13の合成
化合物013-2(60mg,365.37μmol,1eq)、化合物A(140.38mg,365.37μmol,1eq)を、イソプロパノール(1mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(141.66mg,1.10mmol,190.92μL,3eq)を加え、130℃4時間マイクロ波反応させた。溶媒を回転蒸発させて除去し、粗生成物を分取分離(クロマトグラフィーカラム:Phenomenex Gemini-NX 75mm*30mm*3μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:35%-55%, 7min)により精製し、化合物13を得た。LCMS:(ESI)m/z:512.1[M+H]。1H NMR(CDCl,400MHz): δ = 9.30(br d,J=7.3Hz,1H),8.32(br s,1H),7.35-7.49(m,4H),7.25(br d,J=7.5Hz,1H),7.11(br d,J=8.0Hz,3H),6.98(br d,J=7.5Hz,1H),4.56(br s,1H),4.07(br s,1H),3.69-3.94(m,4H),3.59(br d,J=6.5Hz,1H),2.02(br d,J=13.6Hz,1H),1.70 ppm(br t,J=12.3Hz,1H)。
生物学的試験データ:
実験例1:BTK酵素活性アッセイ
BTK酵素活性アッセイの具体的なプロセスは以下の通りである。
緩衝液:20mmの2-[4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジニル]-エタンスルホン酸(Hepes)(pH7.5)、10mmの塩化マグネシウム、1mmのエチレンビス(オキシエチレンニトリロ)四酢酸(EGTA)、0.02%ポリオキシエチレンドデシルエーテル(Brij35)、0.02mg/mLのBSA、0.1mmのバナジン酸ナトリウム(NaVO)、2mmのジチオスレイトール(DTT)、1%のDMSO、200μmのアデノシン三リン酸(ATP)。
1. 新たに調製された反応緩衝液で基質を調製した。
2. 必要な補因子を上記の基質溶液に加えた。
3. キナーゼBTKC481Sを上記の基質溶液に加え、均一に混合した。
4. DMSOに溶解した化合物を、Echo550(Acoustic technology; nanoliter range)によってキナーゼ反応混合物に添加し、室温で20分間インキュベートした。
5. 33P-ATP(比放射能10μCi/μL)を反応混合物に加えて、反応を開始させた。
6. 混合物を室温で2時間インキュベートした。
7. フィルター結合法によって放射性を検出した。
8. キナーゼ活性データは、溶媒(ジメチルスルホキシド)反応と比較して、試験サンプル中の残存キナーゼ活性の割合を表した。Prism(GraphPadソフトウェア)を使用してIC50値とフィッティング曲線を取得し、結果を表6に示す。
結論:本発明の化合物は、BTKC481S突然変異に対して強い阻害作用を有する。
実験例2:BTK細胞活性アッセイ
1. 細胞の培養および継代
細胞の継代プロセスで使用される培地、トリプシンおよび1×PBSを、37℃の水浴で予熱し、上澄みを吸引した。トリプシン1mLを加えてリンスし、リンス液を吸引した。それぞれ1mLのトリプシンを加え、細胞が脱落したまで37℃で細胞を消化した。10mLの培地を加えて均一に混合した。混合物を1000rpmで5分間遠心分離し、細胞を10mLの培地に再懸濁させた。0.7mLの細胞懸濁液をピペットでカウントカップに入れ、ViCell XRでカウントして、それぞれ32万7千/mLの細胞密度を得た。1.17mLの細胞懸濁液と培地をそれぞれ採取し、細胞懸濁液を希釈した。以下のマイクロプレートレイアウト図に従って、384ウェルマイクロプレートの周辺ウェルに100μLのリン酸緩衝液を添加し、他のウェルに40μLの細胞懸濁液をそれぞれ添加した後、細胞プレートをインキュベーターで培養した。
2. 投薬
(1)化合物の調製:
試験化合物の9μL希釈液をPod用の浅いウェルプレート(Labcyte、#LP-0200)に加えた。浅いウェルプレートを2500rpmで30秒間遠心分離した。
(2)細胞板をインキュベーターから取り出した。
(3)以下のマイクロプレートレイアウト図に従って、Podで化合物を3倍段階希釈して、10個の濃度を得た。希釈した化合物をそれぞれ100nLで細胞プレートに加えた後、細胞プレートをインキュベーターに戻して培養した。
3. DMSOを加えたDay0プレートに、20μLのCellTiter Gloを加え、暗所で10分間振とうした。Envisionでプレートを読み取った。
4. 5日目:CTGを加え、プレートを読み取った。
(1)72時間培養した後、20μLのCell Titer Gloを細胞板に加え、暗所で10分間振とうした。
(2)Envisionでプレートを読み取った。
アッセイの結果
1.各群における0%阻害(DMSOウェル、MAX)および100%阻害(day0、DMSO)の平均値および標準偏差を算出した。
2.阻害率(%)=(1-(サンプル値-100%阻害の平均値)/(0%阻害の平均値-100%阻害の平均値))*100;
3.GraphPad5.0ソフトウェアによって曲線をフィッティングさせ、結果を表7に示す。
結論:本発明の化合物は、TMD8細胞に対して良好な阻害作用を有する。
実験例3:動的溶解度の測定
試験化合物をDMSOに溶解させ、10mmol/Lのストック液を調製した。ピペット(Eppendorf Research社)を使用して、容量2mLのスクリューキャップ付きガラスバイアルに980μLの溶解媒体を加えた。20μLの各試験化合物の原液およびQCサンプルを、pH7.4に相当する試験溶液の緩衝液にそれぞれ添加した。試験化合物およびDMSOの最終濃度は、それぞれ200μMよおび2%であった。バイアルにキャップをかぶせた。理論上の最大濃度は200μMであった。室温、880rpmで該混合物を24時間振盪した。バイアルを13000rpmで30分間遠心分離した。デジタルピペットで200μLの上澄みを96ウェルフィルタープレートに移し、高速液体クロマトグラフィーにより試験化合物の溶解度を測定した。結果を表8に示す。
結論:本発明化合物4は、参考例1の溶解度よりも優れている。
実験例4:血漿タンパク結合(PPB)アッセイ
実験手順:様々な属の995μLのブランク血漿を採取し、試験化合物およびワルファリンの最終濃度がともに2μMになるように、5μLの試験化合物作業溶液(400μM)またはワルファリン作業溶液(400μM)を加えた。サンプルを十分に混合した。DMSO(有機相)の最終濃度は0.5%であった。試験化合物とワルファリンの血漿サンプル50μLを、サンプル受入プレートにピペットで移し(triplicate)、対応するブランク血漿または緩衝液を、対応する容量ですぐに追加して、各サンプルウェルの最終容量を100μLにした。ここで、血漿:透析緩衝液の容量比は1:1であった。次に、これらのサンプルに500μLの停止溶液を添加した。これらのサンプルは、Tサンプルとして回収率および安定性の測定ために使用された。Tサンプルを2~8℃で保管し、他の透析サンプルと一緒に次の処理をした。試験化合物およびワルファリンの血漿サンプル150μLを、各透析ウェルの投与側に添加し、ブランク透析緩衝液150μLを、透析ウェルの対応する受容側に添加した。次に、透析プレートを湿った5%COインキュベーターに入れ、約100rpm、37℃で4時間振とうしながらインキュベートした。透析が終了した後、透析後の緩衝液サンプルと透析後の血漿サンプルを50μLで新しいサンプル受入プレートに移した。対応するブランク血漿または緩衝液を、対応する容量でサンプルに加え、各サンプルウェルの最終容量を100μLにした。ここで、血漿:透析緩衝液の容量比は1:1であった。すべてのサンプルをタンパク質沈殿に供し、LC/MS/MSで分析した。次の式により、タンパク質の結合率および回収率を算出した。式:%Unbound=100*F/T、%Bound=100-%Unbound、%Recovery=100*(F+T)/T。ここで、Fは、4時間透析した後の透析液中の化合物のピーク面積比である。Tは、4時間透析した後の血漿中の化合物のピーク面積比である。Tは、ゼロ時点での血漿サンプル中の化合物のピーク面積比である。実験結果を表9に示す。
結論:本発明化合物4の血漿タンパク質への結合は、参考例1よりも弱い。
実験例5:ラットにおけるインビボ血漿タンパク結合(PPB)アッセイ
1.実験の流れ:
1.1透析膜およびマトリックスの調製
実験当日に、流していた冷たい水道水で凍結血漿を解凍した。血漿を完全に解凍した後、3220×gで血漿を5分間遠心分離し、血漿中の懸濁物および沈殿物を除去した。
二層透析膜を超純水に約1時間浸した後、取り出した。それを二分して、エタノール-水(20:80、v:v)溶液に20分間浸すか、2~8℃で置き、有効期間が1か月であった。実験を開始する前に、透析膜を超純水で2回リンスし、さらに超純水に20分間浸して使用した。
1.2 化合物サンプルの混合工程および対照化合物の希釈プロセス
1.2.1 化合物サンプルの混合工程
適量の元のサンプルを混合サンプル収集管に移し、混合サンプル収集管内のサンプルを十分に混合した。
1.2.2 対照化合物の希釈プロセス
対照化合物をジメチルスルホキシドに溶解して、10mMのストック溶液を得た。ジメチルスルホキシドで希釈したことにより、400μMの作業液を得た。血漿サンプルの調製プロセス:995μLのブランク血漿を採取し、5μLのワルファリン作業液を添加して十分に混合し、濃度2μMの血漿サンプルを得た。DMSO(有機相)の濃度は0.5%であった。
1.3 実験手順
サンプルの調製プロセス:30μLのワルファリン血漿サンプルをサンプル受入プレート(n=3)に移し、各サンプルウェルの最終容量が60μLになるように30μLのブランク緩衝液を直ちに加えた。ここで、血漿:透析緩衝液の容量比は1:1であった。次に、試験化合物とワルファリンのTサンプルに、300μLの停止溶液を添加した。混合物を2~8℃で保管し、他の透析サンプルと一緒に次の処理をした。
血漿サンプルの透析プロセス:化合物を含む50μLの(混合後のサンプルチューブからの)血漿サンプルおよび対照化合物を含む50μLの血漿サンプルを、各透析ウェルの投与側に添加し(n=3)、50μLのブランク透析緩衝液を、透析ウェルの対応する受容側に添加した。次に、透析プレートを5%COインキュベーターに入れ、約100rpm、37℃で4時間振とうしながらインキュベートした。
透析が終了した後、透析後の緩衝液サンプル(透析液)および透析後の血漿サンプルを、30μLで新しい96ウェルプレート(サンプル受入プレート)に移した。対応するブランク血漿または緩衝液を、対応する容量でサンプルに加え、各サンプルウェルの最終容量を60μLにした。ここで、血漿:透析緩衝液の容量比は1:1であった。すべてのサンプルに300μLの停止溶液を加え、均一に振とうした。振とう後、サンプルを4000rpmで20分間遠心分離した。タンパク質を沈殿させた後、100μLの上清を採取してLC-MS/MS分析を行った。結果を表10に示す。
注:a:3回結果の平均値、b:4回結果の平均値。
結論:ラットにおける本発明化合物4の血漿タンパク質への結合は、参考例1よりも弱い。
実験例6:マウスにおける化合物の薬物動態評価
実験目的:CD-1マウスにおける化合物の薬物動態(静脈内)を測定する。
CD-1マウスにおける経口および静脈内注射された化合物4および参照例1(化合物005-1)の薬物動態研究
化合物4および参照例1を溶媒(10%NMP/60%PEG400/30%HO)と0.10mg/mLで混合した。ボルテックスし、超音波処理して、0.1mg/mLの清澄溶液を調製した。7~10週齢のCD-1雄マウスを選択し、候補化合物溶液を0.21mg/kgの用量で静脈内投与した。
一定期間の全血を収集して血漿を調製した。LC-MS/MSにより薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(Pharsight社、USA)により薬物動態パラメータを算出した。結果を表11に示す。
Figure 0007473642000077
結論:マウスにおける本発明化合物4の血漿中遊離薬物濃度は、参考例1よりも高い。
実験例6-1:マウスにおける化合物の薬物動態評価
実験目的:CD-1マウスにおける化合物の薬物動態(経口)を測定する。
CD-1マウスにおける経口および静脈内注射された化合物4および参照例1(化合物005-1)の薬物動態研究
化合物4および参照例1(化合物005-1)を溶媒(10%NMP/60%PEG400/30%HO)と混合した。ボルテックスし、超音波処理して、0.6mg/mLの清澄溶液を調製した。7~10週齢のCD-1雄マウスを選択し、候補化合物溶液を3.1mg/kgの用量で強制経口投与した。
一定期間の全血を収集して血漿を調製した。LC-MS/MSにより薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(Pharsight社、USA)により薬物動態パラメータを算出した。結果を表12に示す。
結論:マウスにおける本発明化合物4の血漿中遊離薬物濃度は、参考例1よりも高い。
実験例7:ラットにおける化合物の薬物動態評価
実験目的:SDラットにおける化合物の薬物動態(静脈内)を測定する。
SDラットにおける経口および静脈内注射された化合物4および参照例1の薬物動態研究
化合物4および参照例1を溶媒(10%NMP/60%PEG400/30%HO)と0.10mg/mLで混合した。ボルテックスし、超音波処理して、0.5mg/mLの清澄溶液を調製した。7~10週齢のSDラットを選択し、候補化合物溶液を0.5mg/kgの用量で静脈内投与した。一定期間の全血を収集して血漿を調製した。LC-MS/MSにより薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(Pharsight社、USA)により薬物動態パラメータを算出した。結果を表13に示す。
結論:ラットにおける本発明化合物4の血漿中遊離薬物濃度は、参考例1よりも高い。
実験例7-1:SDラットにおける化合物の薬物動態評価
実験目的:SDラットにおける化合物の薬物動態(経口)を測定する。
SDラットにおける経口および静脈内注射された化合物4および参照例1の薬物動態研究
化合物4および参照例1を溶媒(10%NMP/60%PEG400/30%HO)と混合した。ボルテックスし、超音波処理して、2mg/mLの清澄溶液を調製した。7~10週齢のSDラットを選択し、候補化合物溶液を2mg/kgの用量で強制経口投与した。
一定期間の全血を収集して血漿を調製した。LC-MS/MSにより薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(Pharsight社、USA)により薬物動態パラメータを算出した。結果を表14に示す。
結論:ラットにおける本発明化合物4の血漿中遊離薬物濃度は、参考例1よりも高い。
実験例8:インビボ研究
SCIDマウスにおけるTMD8の異種移植腫瘍モデル:
実験方法:ヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫をマウスに皮下移植した腫瘍モデルを確立した。対数増殖期の腫瘍細胞を収集し、カウントした後、RPMI1640に再懸濁させた。細胞懸濁液を4×10 /mLの濃度に調整し、Matrigel(1:1)で均一に混合した。1mLの注射器(4ゲージ番号針)、4×10 細胞/マウスでマウス背部の右側に腫瘍細胞を皮下接種した。動物の腫瘍が約100~300mmに達した後、腫瘍体積のサイズに応じて担癌マウスをランダムに6つの群に分け、各群に6匹のマウスを配置した。実験当日に、群によって、対応する薬物を動物に投与した。第1群G1を陰性対照群として、10%NMP/60%PEG400/30%HOを強制経口のみで投与した。第2群G2を陽性対照群として、30mg/kgの用量で参照例1(化合物05-1)を投与した。第3群G3では、化合物4を30mg/kgの用量で1日1回、合計15日間投与した。
実験において、動物の体重および腫瘍サイズを週に3回測定し、動物の臨床症状を毎日観察して記録した。最新の動物の体重に基づいて毎回投与した。
腫瘍の測定において、デジタルノギスで長さ(a)および幅(b)測定した。腫瘍体の積(Tumor volume,TV)の計算式は、TV=a×b/2であった。
実験結果:
マウスにおけるヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫TMD8の腫瘍体積に対する各試験化合物の影響
参照例1および化合物4は両方とも、マウスにおけるヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫TMD8の異種移植腫瘍に対して一定の阻害作用を有する。
マウスにおけるヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の異種移植腫瘍に対する参考例1の阻害作用は、10日目に有意差が観察された。相対腫瘍増殖率T/Cは48.05%(P<0.01、両側t検定)であり、14日目の相対腫瘍増殖率は37.28%(P<0.001、両側t検定)であり、腫瘍体積抑制率TGI(%)は61.70%であった。
マウスにおけるヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の異種移植腫瘍に対する化合物4の阻害作用は、5日目に有意差が観察された。相対腫瘍増殖率T/Cは66.33%(P<0.05、両側t検定)であり、14日目の相対腫瘍増殖率は21.53%(P<0.001、両側t検定)であり、腫瘍体積抑制率TGI(%)は79.04%であった。詳細な結果を図5および表16に示す。
注:N/Aは検出されないことを示す。
実験の結論:インビボ有効性の面において、本発明化合物4は、腫瘍に対する阻害効果が参照例1よりも明らかに優れている。

Claims (13)

  1. 式(III)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
    ただし、
    は、ハロゲンおよびC1-3アルコキシからなる群から選択され、前記のC1-3アルコキシは、1個、2個または3個のRで置換されていてもよく;
    或いは、2個のRは、それらが接続されている結合と共にシクロプロピルを形成してもよく;
    各Rは、D、ハロゲンおよびOHからなる群から選択され;
    は、ハロゲン、メチル、フェノキシおよびピリジルオキシからなる群から選択され、前記のフェノキシおよびピリジルオキシは、1個、2個または3個のハロゲンで置換されていてもよく;
    は、-CHOHから選択され、mは、1および2からなる群から選択され;
    或いは、Rは、CNおよびCHCNからなる群から選択され、mは、0、1および2からなる群から選択され;
    nは、1、2および3からなる群から選択され;
    は、O、SおよびNHからなる群から選択され;
    環Aは、テトラヒドロピラニルから選択される、
    式(III)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 各Rが、D、FおよびOHからなる群から選択される、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. が、F、OCH、OCDおよびOCHCHOHからなる群から選択される、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. が、F、Cl、メチル、フェノキシ、2-フルオロフェノキシ、および2-ピリジルオキシからなる群から選択される、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. が、NHから選択される、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  6. 環Aが、
    から選択される、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  7. 前記の化合物が、
    からなる群から選択され、
    ここで、
    、Rおよびmが、請求項1~4のいずれか1項に定義した通りである、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  8. からなる群から選択される、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  9. からなる群から選択される、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  10. BTKプロテインキナーゼ阻害剤に関する医薬品の調製における、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
  11. 前記のBTKプロテインキナーゼ阻害剤に関する医薬品が血液腫瘍に用いられる医薬品である、請求項10に記載の使用。
  12. 請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する、BTKプロテインキナーゼを阻害するための医薬組成物。
  13. 血液腫瘍の治療のための、請求項12に記載の医薬組成物。
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