JP7473617B1 - 資金管理サーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】銀行システムに与える負荷を抑える。【解決手段】資金管理サーバ600は、ユーザUの銀行口座ABを管理する銀行システム20、及び、ユーザUが使用するユーザ端末50と通信する通信装置と、銀行システム20から通信装置を介して取得された銀行口座ABの残高の一部又は全部を、ユーザUが所望する複数の資金使途に1対1に対応する複数の目的別貯金に分けて管理する目的別貯金管理部652と、複数の目的別貯金の少なくとも1つについて、当該目的別貯金の貯金額を資産運用した場合のシミュレーションを実行する資産運用シミュレーション部673と、資産運用のシミュレーションの結果をユーザ端末50に表示させるデータを、通信装置を介して送信する通信制御部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、資金管理サーバに関する。
ユーザが所望する目的別の預金を支援する各種の技術が知られている。
例えば特許文献1は、ユーザの第1口座と、当該第1口座とは異なる第2口座との間で資金を移動させる支援サーバを備え、支援サーバが第2口座の残高に基づき目的別預金を管理する技術を開示する。加えて、特許文献1は、商品及びサービスに関する記事の中から関心のある記事をユーザがタップ操作した場合に、目的別預金の作成工程にユーザを誘導し、目標金額及び月次貯蓄額などを入力させる技術を開示する。
一方、金融商品への投資を用いた資産運用の技術分野において、資産運用の運用結果をシミュレーションする技術も知られている。
特許第5936760号公報
ここで、銀行口座における積立預金について、例えば、銀行口座を管理する銀行システムが、当該積立貯金の月次貯蓄額に基づく資産運用のシミュレーション結果を銀行口座の名義人に提示するとすれば、名義人は、銀行口座における積立預金と資産運用を用いた積立預金とを比較し、どちらの積立預金を選択するか検討できる。
この場合において、資産運用のシミュレーション結果の提示が、例えば特許文献1における、目的別預金の作成工程時に限定されている場合には、当該シミュレーションに要する負荷は比較的抑えられる。
しかしながら、銀行システムが目的別預金についての資産運用のシミュレーション結果をユーザにプッシュ通知する場合、処理負荷が増大する、という問題がある。
本開示は、銀行システムに与える負荷が抑えられる資金管理サーバを提供することを目的とする。
本開示の1つの態様に係る資金管理サーバは、ユーザの銀行口座を管理する銀行システム、及び、前記ユーザが使用するユーザ端末と通信する通信装置と、前記銀行システムから前記通信装置を介して取得された前記銀行口座の残高の一部又は全部を、前記ユーザが所望する複数の資金使途に1対1に対応する複数の目的別貯金に分けて管理する目的別貯金管理部と、前記複数の目的別貯金の少なくとも1つについて、当該目的別貯金の貯金額を資産運用した場合のシミュレーションを実行する資産運用シミュレーション部と、前記資産運用のシミュレーションの結果を前記ユーザ端末に表示させるデータを、前記通信装置を介して送信する通信制御部と、を備える。
本発明によれば、銀行システムに与える負荷が抑えられる。
支援サービスシステムの構成の一例を示すブロック図である。 銀行システムの構成の一例を示すブロック図である。 証券会社システムの構成の一例を示すブロック図である。 投資一任事業者システムの構成の一例を示すブロック図である。 ユーザ端末の電気的な構成の一例を示す図である。 資金管理システム、及び資金管理サーバの構成の一例を示す図である。 目的別貯金情報の説明図である。 資金管理アプリにおける第1画面の一例を示す図である。 資金管理アプリにおける第2画面の一例を示す図である。 資金管理アプリにおける第3画面の一例を示す図である。 支援サービスシステムにおける利用開始登録時の動作の一例を示す図である。 資金管理アプリにおける第7画面の一例を示す図である。 第1新規作成処理の一例を示す図である。 支援サービスシステムにおける投資一任サービスの利用登録時の動作の一例を示す図である。 資金管理アプリにおける第9画面の一例を示す図である。 資金管理アプリにおける第10画面の一例を示す図である。 「目的別貯金箱」への入金がユーザによって指示された場合における、支援サービスシステムの動作の一例を示す図である。 「はたらく貯金箱」への入金がユーザによって指示された場合における、支援サービスシステムの動作の一例を示す図である。 目的別貯金箱」への自動入金時における資金管理サーバの動作の一例を示す図である。 「はたらく貯金箱」への自動入金時における支援サービスシステムの動作の一例を示す図である。 第1画面の表示時における支援サービスシステムの動作の一例を示す図である。 第2画面の表示時における支援サービスシステムの動作の一例を示す図である。 資金管理サーバにおける資産運用シミュレーションのプッシュ通知処理を示す図である。 資金管理アプリにおける第11画面の一例を示す図である。 「目的別貯金箱」から「はたらく貯金箱」への切替時における支援サービスシステムの動作の一例を示す図である。 第1警告通知時における支援サービスシステムの動作の一例を示す図である。 「おサイフ残高」の不足解消時における資金管理サーバの動作の一例を示す図である。 返済計画のシミュレーション結果通知時における支援サービスシステムの動作の一例を示す図である。 資金管理アプリにおける第12画面の一例を示す図である。 「目的別貯金箱」の仮想貯金額を「はたらく貯金箱」の資産運用へ切り替る時における資金管理サーバの動作の一例を示す図である。
1:第1実施形態
以下、図面を参照しつつ、第1実施形態について説明する。
1.1:第1実施形態の構成
図1は、支援サービスシステム1の構成の一例を示すブロック図である。
支援サービスシステム1は、目的別貯金支援と資産運用支援とを含む支援サービスをユーザUに提供するシステムである。
目的別貯金支援は、ユーザUが金融機関に開設した金融口座の残高の一部又は全部の範囲内で、当該ユーザUが所望する複数の目的別(資金使途別)の貯金を支援するサービスである。本開示において、金融機関は銀行であり、金融口座は銀行口座ABである。また、以下では、目的別の貯金を「目的別貯金」と言う。なお、ユーザUの目的(資金使途)は必ずしも明確でなくてもよく、漠然とした内容(例えば「蓄えるため」など)でもよい。
資産運用支援は、ユーザUが銀行口座ABの残高の一部又は全部を原資とした資産運用を支援するサービスである。以下、資産運用による貯金を「運用貯金」と言う。本開示において、資産運用は、ユーザUが一任した投資一任事業者4によって行われる。
ユーザUは、目的別貯金支援の利用により、所望の目的達成に必要な資金を貯めるモチベーションを維持し続けることができ、また、資産運用支援の利用により、将来において必要となる資金を資産運用によって形成するモチベーションを維持し続けることができる。
また、本開示において、資産運用支援の原資には銀行口座ABの残高が用いられる。したがって、銀行口座ABに目的も無く貯蓄されている預金、すなわち短期的、及び中期的には使用の予定がない預金を、資産運用支援によって資産運用にスムーズに誘導でき、ユーザUに資産運用を体験させることができる。また、資産運用は投資一任事業者4によって遂行される。このため、資産運用に興味はあるものの、資産運用の経験又は知識が乏しい、或は、資産運用に供する時間的な余裕が無いという理由で資産運用を躊躇するユーザUに対して好適な支援が提供される。
本開示において、「貯金」はユーザUが金銭を蓄える行為を意味し、日本国におけるゆうちょ銀行、農業協同組合及び漁業協同組合などの特定の金融機関にユーザUが金銭を預ける行為に限定されない。
「金融商品」は、取引市場において売買される商品であり、需要と供給とによって価値(価格又は金利など)が変動する換金性を有した商品を意味する。金融商品の例には、預貯金、株式、投資信託、公社債、外国為替、金、プラチナ、暗号資産、及び金融派生商品などが挙げられる。
「資産運用」は、ユーザUの資産を原資に金融商品に投資すること、すなわち当該金融商品を売買することを意味する。
「投資一任事業者4」は、ユーザUに投資一任サービスを提供する業者を意味する。投資一任サービスは、ユーザUが投資一任事業者4との間で投資一任契約を締結し、投資一任事業者4が当該投資一任契約に基づいて資産運用を行うサービスである。投資一任契約は、ユーザUが同意した運用方針に基づく投資判断や投資行動の一切を、投資一任事業者4に委託する契約である。投資一任事業者4と成り得る事業者は、例えば投信委託会社、投資顧問会社、証券会社、及び信託銀行などの金融機関が挙げられる。運用方針は、投資対象とする金融商品の選定指標となる情報であり、発生し得るリスク(損失)の大きさが互いに異なる複数の運用方針の中からユーザUによって選択される。
以下、支援サービスシステム1の構成について詳述する。
支援サービスシステム1は、図1に示される通り、銀行システム20と、証券会社システム30と、投資一任事業者システム40と、ユーザ端末50、資金管理システム60と、を備え、それぞれがネットワークNWにアクセスする。銀行システム20、証券会社システム30、投資一任事業者システム40、及び資金管理システム60はいずれも、1又は複数のコンピュータを少なくとも含むコンピュータシステムである。コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)などの1又は複数のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などのメモリデバイス(主記憶装置とも呼ばれる)と、HDD(hard disk drive)又はSSD(Solid State Drive)などのストレージ装置(副記憶装置とも呼ばれる)と、例えば通信装置などの周辺装置を接続するためのインターフェース回路と、を含む装置である。プロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行することで、コンピュータは、コンピュータプログラムに応じた各種の機能を実現する。
図2は、銀行システム20の構成の一例を示すブロック図である。
銀行システム20は、銀行口座ABの入出金を管理する機能、及び、資金管理システム60との間でネットワークNWを介して通信し当該資金管理システム60の要求に応答する機能を少なくとも備えている。具体的には、銀行システム20は、図2に示される通り、勘定系システム200と、銀行サーバ210とを備え、これらは銀行2が管理する施設に設置されている。
勘定系システム200は、銀行口座ABを管理するコンピュータシステムであり、銀行口座情報記憶部202を含む。銀行口座情報記憶部202は、電子情報を記憶する記憶装置を備え、銀行口座情報データベース203を記憶する。銀行口座情報データベース203は、個々の銀行口座ABに係る銀行口座情報204を管理するデータベースである。本開示において、銀行口座情報204は、個々の銀行口座ABを一意に識別する銀行口座識別子、暗証番号、口座名義人、残高、及び、入出金履歴などに関する情報を含む。なお、銀行口座ABは、普通預金口座、定期預金口座、貯蓄預金口座及び当座預金口座などが例に挙げられる。
銀行サーバ210は、銀行システム20において、資金管理システム60との間の通信インターフェースとして機能するコンピュータである。具体的には、銀行サーバ210は、第1通信部212と、銀行API部214と、を備える。第1通信部212は、ネットワークNWにアクセスする通信装置を含み、当該ネットワークNWを通じて資金管理システム60とデータを送受信する。銀行API部214は、勘定系システム200と資金管理システム60との間のデータの送受信を補助するアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を実現する機能部である。
なお、銀行システム20の構成は図2に示された構成に限定されない。例えば、銀行口座ABを管理する勘定系システム200の機能の一部又は全部を銀行サーバ210が備えてもよい。
図3は、証券会社システム30の構成の一例を示すブロック図である。
証券会社システム30は、ユーザUが証券会社3(図1)に開設した証券口座AT(図1)を管理する機能、投資一任事業者4の指図に基づき市場を通じて金融商品を売買する機能、及び、ネットワークNWを介して投資一任事業者システム40との間で通信し、当該投資一任事業者システム40の要求に応答する機能を少なくとも備える。具体的には、証券会社システム30は、図3に示される通り、基幹システム300と、証券会社サーバ310とを備え、これらは証券会社3が管理する施設に設置される。
基幹システム300は、証券口座ATの管理、及び金融商品の売買の機能を実現するコンピュータシステムであり、証券口座情報記憶部302と、売買処理部304と、を含む。
証券口座情報記憶部302は、電子情報を記憶する記憶装置を備え、証券口座データベース305を記憶する。証券口座データベース305は、証券口座ATに係る証券口座情報306を管理するデータベースである。本開示において、証券口座情報306は、証券口座ATを一意に識別する証券口座識別子、暗証番号、口座名義人、残高、入出金履歴、及び金融商品の取引履歴などに関する情報を含む。売買処理部304は、プロセッサによって実現される機能部であり、投資一任事業者システム40が発した注文指示にしたがって金融商品の売買処理を実行し、売買の約定結果に基づいて証券口座情報306に取引履歴を記録する。
証券会社サーバ310は、証券会社システム30において、投資一任事業者システム40との間の通信インターフェースとして機能するコンピュータである。具体的には、証券会社サーバ310は、第2通信部312と、証券会社API部314とを備える。第2通信部312は、ネットワークNWにアクセスする通信装置を含み、当該ネットワークNWを通じて投資一任事業者システム40とデータを送受信する。証券会社API部314は、基幹システム300と投資一任事業者システム40との間のデータの送受信を補助するAPIを実現する機能部である。
なお、証券会社システム30の構成は図3に示された構成に限定されない。例えば、証券口座ATを管理する基幹システム300の機能の一部又は全部を証券会社サーバ310が備えてもよい。
また、証券会社サーバ310は、投資一任事業者システム40に加えて資金管理システム60と通信してもよい。
図4は、投資一任事業者システム40の構成の一例を示すブロック図である。
投資一任事業者システム40は、少なくとも次の第1の機能から第3の機能を有する。第1の機能は、ユーザUと投資一任事業者4との間で締結された投資一任契約に基づき、ユーザUが同意した運用方針にしたがって資産運用を遂行する機能である。第2の機能は、当該資産運用を管理する機能である。第3の機能は、資金管理システム60との間でネットワークNWを介して通信し、当該資金管理システム60の要求に応答する機能である。
投資一任事業者システム40は、第1の機能から第3の機能を実現するために、図4に示される通り、資産運用管理サーバ400を備え、この資産運用管理サーバ400は、例えば投資一任事業者4が管理する施設に設置される。資産運用管理サーバ400は、一任契約ユーザ情報記憶部402と、金融商品記憶部404と、運用情報記憶部406と、第3通信部408と、資産運用管理API部410として機能するサーバコンピュータである。
一任契約ユーザ情報記憶部402は一任契約ユーザデータベース421を記憶する。一任契約ユーザデータベース421は、投資一任契約が結ばれたユーザUに関する一任契約ユーザ情報422を管理するデータベースである。本開示において、一任契約ユーザ情報422は、例えば、ユーザUを一意に識別するためのユーザID、ユーザUの証券口座ATにアクセスし金融商品を取引するために必要となる証券口座アクセス情報、リスク(損失)に対するユーザUの許容度を示すリスク許容度情報、及び、ユーザUが選択した運用方針などの情報を含む。
金融商品記憶部404は金融商品データベース423を記憶する。金融商品データベース423は、資産運用に用いられる金融商品に関する金融商品情報424を管理するデータベースである。本開示において、金融商品情報424は、例えば金融商品のID、予想利回、及びリスクなどの情報を含む。
運用情報記憶部406は、運用情報データベース425を記憶する。運用情報データベース425は、ユーザUごとの資産運用に関する運用情報426を管理するデータベースである。本開示において、運用情報426は、ユーザID、運用ID、運用開始日、運用開始日からの経過期間、運用額、運用損益、投資中の金融商品、自動積立設定などの情報を含む。運用IDは、1人のユーザUが投資一任事業者4に一任した複数の資産運用(例えば、複数のラップ口座など)のそれぞれを識別する情報である。自動積立設定は、1回の積立額、及び積立間隔(例えば1ヶ月おき、6ヶ月おき)などの情報を含む。
第3通信部408は、ネットワークNWにアクセスする通信装置を含み、当該ネットワークNWを通じて資金管理システム60、及び証券会社システム30とデータを送受信する。
資産運用管理API部410は、資金管理システム60と資産運用管理サーバ400との間のデータの送受信を補助するAPIを実現する機能部である。
なお、投資一任事業者システム40、及び資産運用管理サーバ400の構成は図4に示された構成に限定されない。
図5は、ユーザ端末50の電気的な構成の一例を示す図である。
ユーザ端末50は、ユーザUが支援サービスの利用のために用いる装置である。ユーザ端末50は、例えば、スマートフォン及びラップトップコンピュータなどの可搬型の情報処理装置、又は、デスクトップコンピュータなどの据置型の情報処理装置である。情報処理装置は、上記コンピュータを含む装置である。ユーザ端末50は、図5に示されるように、第1通信装置500と、表示装置510と、操作入力装置520と、第1記憶装置530と、第1処理装置540と、を備え、これらがバスに接続されている。
第1通信装置500は、データを受信する受信機及びデータを送信する送信機を有した装置である。表示装置510は各種の情報を表示する。操作入力装置520はユーザUの操作による入力を受け付ける。第1記憶装置530は、資金管理アプリMAを記憶する。資金管理アプリMAは、ユーザUが支援サービスを利用するためのアプリケーションプログラムであり、第1処理装置540によって実行される。第1処理装置540は、1又は複数のCPUを含む装置である。CPUは、周辺装置とのインターフェース、演算装置及びレジスタ等を含む。1又は複数のCPUは、1又は複数のプロセッサの一例である。第1処理装置540は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路がCPUに代えて、又はCPUと併せて用いられてもよい。
第1処理装置540は、第1記憶装置530から資金管理アプリMAを読み出して実行することにより、第1通信制御部550と、アプリ画面表示制御部552と、アプリ操作受付部554と、して機能する。
第1通信制御部550は、資金管理システム60との間でデータを送受するために第1通信装置500を制御する機能部である。アプリ画面表示制御部552は、資金管理アプリMAにおける画面の表示、遷移、及び更新などのために、表示装置510を制御する機能部である。アプリ操作受付部554は、資金管理アプリMAに対するユーザUの操作を受け付けるために操作入力装置520を制御する機能部である。
なお、本開示の支援サービスシステム1において、ユーザ端末50及びユーザUの数は任意である。
図6は、資金管理システム60の構成の一例を示す図である。
資金管理システム60は、次の3つの機能を少なくとも備える。すなわち、第1の機能は、目的別貯金支援、及び資産運用支援を少なくとも含む支援サービスをユーザUに提供する機能である。第2の機能は、ユーザUの目的別貯金を銀行システム20の勘定系システム200から独立して管理する機能である。第3の機能は、ユーザ端末50、銀行システム20、及び投資一任事業者システム40のそれぞれとの間でネットワークNWを介して通信する機能である。資金管理システム60は、図6に示されるように、これらの機能を実現する資金管理サーバ600を備える。資金管理サーバ600は、支援サービスを提供するサービス提供業者によって管理される施設に設置される。
資金管理サーバ600は、図6に示される通り、第2通信装置610と、第2記憶装置620と、第2処理装置630とを備え、これらがバスに接続されたサーバコンピュータである。第2通信装置610は、データを受信する受信機及びデータを送信する送信機を有した装置である。本開示において、第2通信装置610は、ネットワークNWにアクセスすることで、ユーザ端末50、銀行システム20の銀行サーバ210、及び、投資一任事業者システム40の資産運用管理サーバ400のそれぞれと通信する。第2記憶装置620は電子情報を記憶する装置である。第2処理装置630は、1又は複数のCPUを含む装置である。CPUは、周辺装置とのインターフェース、演算装置及びレジスタ等を含む。1又は複数のCPUは、1又は複数のプロセッサの一例である。第2処理装置630は、DSP、ASIC、PLD、及びFPGAなどの回路がCPUに代えて、又はCPUと併せて用いられてもよい。
本開示において、第2記憶装置620は、資金管理プログラム621と、ユーザ基本データベース622と、目的別貯金データベース623と、運用貯金データベース624と、入出金予定データベース690と、を記憶する。
資金管理プログラム621は、資金管理システム60が有する上記の第1の機能から第3の機能を少なくとも実現するためのコンピュータプログラムである。ユーザ基本データベース622は、支援サービスを利用するユーザUに関するユーザ基本情報625を管理するデータベースである。目的別貯金データベース623は、目的別貯金に関する目的別貯金情報626を管理するデータベースである。運用貯金データベース624は、運用貯金に関する運用貯金情報627を管理するデータベースである。ユーザ基本情報625、目的別貯金情報626、及び運用貯金情報627の具体的な内容については後述する。
入出金予定データベース690は、各ユーザUの銀行口座ABに対する入金の予定を示す第1予定情報691、及び、当該銀行口座ABからの出金の予定を示す第2予定情報692を管理するデータベースである。
第2処理装置630は、第2記憶装置620から資金管理プログラム621を読み出して実行することにより、第2通信制御部641と、ユーザ基本情報管理部642と、目的別貯金管理部650と、余剰金管理部652と、運用貯金管理部660と、適正貯金額推定部671と、達成判定部672と、資産運用シミュレーション部673と、適正リスク許容度推定部674と、切替指示受付部675と、入出金予定取得部680と、返済シミュレーション部682として機能する。
第2通信制御部641は、ユーザ端末50、銀行システム20、及び投資一任事業者システム40との間でデータを送受するために第2通信装置610を制御する機能部である。本開示において、第2通信制御部641が第2通信装置610を介して送信するデータの1つに、ユーザ端末50における資金管理アプリMAの画面に表示させるためのデータが挙げられる。
ユーザ基本情報管理部642は、ユーザ基本情報625を管理する機能部である。本開示において、ユーザ基本情報管理部642は、ユーザUが支援サービスを新規に利用開始するときに、当該ユーザUのユーザ基本情報625を第2記憶装置620に記憶させる。ユーザ基本情報625は、図6に示されるように、ユーザID、認証情報、銀行口座アクセス情報、投資一任事業者アクセス情報、資産運用属性などの情報を含む。ユーザIDは、ユーザUを一意に特定する情報である。認証情報は、資金管理サーバ600がユーザUを認証するための情報であり、例えばパスワード及び生体情報などである。銀行口座アクセス情報は、資金管理サーバ600が銀行サーバ210に、ユーザUの銀行口座ABを照会するために必要な情報である。銀行口座アクセス情報は、例えば、ユーザUの銀行口座ABを特定する情報(銀行名、支店名、口座番号及び口座名義人など)、及び、銀行システム20による認証に要する情報などを含む。投資一任事業者アクセス情報は、資金管理サーバ600が投資一任事業者システム40の資産運用管理サーバ400に、ユーザUの資産運用の運用状況を照会するために必要な情報である。投資一任事業者アクセス情報は、例えば、投資一任事業者システム40におけるユーザUのユーザID、及び、投資一任事業者システム40による認証情報などの情報を含む。ユーザ属性はユーザUに関する属性情報であり、資金使途の実現に必要な適正な貯金額である適正貯金額をユーザUごとに適切に見積もるために利用される情報を少なくとも含む。本開示において、ユーザ属性情報は、年齢、家族構成、収入、職業、資産(不動産を含む)、趣味、及びライフスタイルなどの情報を含む。
目的別貯金管理部650は、ユーザUの目的別貯金を管理する機能部である。本開示の目的別貯金管理部650は、ユーザUの銀行口座ABの預金の入出金を伴うことなく、且つ銀行システム20と独立して目的別貯金を管理する。
図7に示されるように、目的別貯金情報626は、ユーザUが所望する目的(すなわち資金使途)に1対1に対応付いた情報である。すなわち、目的別貯金情報626は、ユーザUの資金使途ごとに生成され、それぞれの目的別貯金情報626には、対応する資金使途のために行われる貯金に関する情報が記録される。本開示において、目的別貯金情報626は、ユーザID626A、目的別貯金ID626B、資金使途626C、仮想貯金額626D、自動仮想貯金設定626E、仮想貯金履歴626F、仮想貯金開始日付626G、目標貯金額626H、及び仮想貯金優先度626Iなどの情報を含む。
ユーザID626Aは、ユーザ基本情報625のユーザIDに相当し、当該ユーザID626Aによってユーザ基本情報625に目的別貯金情報626が紐付けられる。
目的別貯金ID626Bは、ユーザUの目的別貯金を一意に特定する情報である。
資金使途626Cは、ユーザUが資金を貯める目的に係る情報であり、ユーザUから取得される情報である。資金使途626Cには、ユーザUのライフプランに応じて、例えば、「結婚資金」、「子供の大学進学用資金」、「車の買換資金」又は「使途未定」といった情報が設定される。
仮想貯金額626Dは、目的別貯金の仮想的な貯金の額を示す情報であり、目的別貯金の入出金に伴って更新される。本開示において、仮想的な貯金とは、資金管理サーバ600が主体的に管理する貯金であり、且つ、銀行口座ABの残高を原資としつつ当該銀行口座ABの入出金が伴わない貯金である。すなわち、支援サービスシステム1において、目的別貯金についての入出金は、資金管理サーバ600の管理によって、銀行システム20とは独立して遂行され、銀行システム20における銀行口座ABの入出金処理を要しない。したがって、銀行システム20の負荷を抑えることができる目的別貯金が実現される。
自動仮想貯金設定626Eは、目的別貯金の自動積立に関する情報であり、自動貯金条件、及び、自動貯金額を少なくとも含み、いずれもユーザUによって決定される情報である。自動貯金条件は、自動積立の実行条件であり、自動貯金額は、自動貯金条件の成立時に仮想貯金額626Dを増額する金額の情報である。自動貯金条件は、典型的には、日付、銀行口座ABの残高、及び、銀行口座ABの入出金履歴などに基づく条件が設定される。自動貯金額は、貯金の金額を特定する情報である。
仮想貯金履歴626Fは、仮想貯金額626Dの増減の履歴、すなわち目的別貯金の入金出金の履歴を示す情報である。
仮想貯金開始日付626Gは、目的別貯金を開始した日付に関する情報である。
目標貯金額626Hは、ユーザUが目標に定める目的別貯金の額を示す情報であり、ユーザUによって決定される情報である。
仮想貯金優先度626Iは、複数の目的別貯金における貯蓄の優先度を示す情報であり、ユーザUによって決定される情報である。
上記目的別貯金情報626は、目的別貯金管理部650によって管理される。すなわち、目的別貯金管理部650が目的別貯金情報626の生成、更新、及び、削除などを行う。具体的には、目的別貯金管理部650は、ユーザUの資金使途ごとに目的別貯金情報626を生成することで、資金使途と1対1に対応付いた複数の目的別貯金情報626を管理する。上記の通り、目的別貯金情報626のそれぞれには、銀行口座ABの残高を原資とした仮想的な貯金の額が仮想貯金額626Dに記録されている。すなわち、目的別貯金管理部650が資金使途ごとに、仮想貯金額626Dが記録された目的別貯金情報626を生成することで、銀行口座ABの残高の一部又は全部が、ユーザUが所望する複数の資金使途に1対1に対応する複数の目的別貯金情報626に分けて目的別貯金管理部650によって管理される。
図6において、余剰金管理部652は、ユーザUの銀行口座ABの残高から当該ユーザUの全ての目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dを控除した金額である余剰金を管理する機能部である。
運用貯金情報627は、ユーザUの運用貯金に関する情報であり、運用貯金管理部660によって管理される。本開示において、運用貯金に対応する資産運用は、投資一任事業者4の資産運用管理サーバ400によって行われており、当該資産運用管理サーバ400が資産運用を管理している。そこで、運用貯金情報627には、運用貯金と投資一任事業者4における資産運用とを紐付ける資産運用紐付情報627Kが含まれている。この資産運用紐付情報627Kによって、運用貯金に対応する資産運用が特定される。運用貯金情報627には、目的別貯金情報626と同様に、ユーザID627A、及び資金使途627Cが含まれており、また、運用貯金を一意に特定する運用貯金ID627Bが含まれている。
運用貯金管理部660は、運用貯金情報627を用いて運用貯金を管理する機能部である。具体的には、運用貯金管理部660は、運用貯金情報627の資産運用紐付情報627Kに基づいて、資産運用管理サーバ400によって管理されている運用情報426(図4)を照会することで、運用貯金に対応する資産運用の運用情報426の一部(例えば運用額、運用収益、及び自動貯金設定など)又は全部を取得する。また、運用貯金管理部660は、運用貯金情報627の資金使途627Cによって、運用貯金に対応する運用情報426と、資金使途とを対応付けて管理する。
適正貯金額推定部671と、達成判定部672と、資産運用シミュレーション部673と、適正リスク許容度推定部674とは、資産運用のシミュレーンの結果を資金管理サーバ600がユーザUにプッシュ通知するための機能部である。
適正貯金額推定部671は、目的別貯金の資金使途626Cの実現に必要な上記適正貯金額をユーザ基本情報625のユーザ属性に基づいて見積もることで推定する機能部である。例えば、資金使途626Cが「住宅購入」又は「くるま購入」である場合、適正貯金額推定部671は、ユーザUの家族構成及びライフスタイルに合った住宅又は自家用車を特定し、当該住宅、又は自家用車の購入に要する費用を適正貯金額として見積もる。また例えば、資金使途626Cが「老後資金」である場合、適正貯金額推定部671は、ユーザUの家族構成、資産及びライフスタイルに基づいて、老後の生活に必要な資金を適正貯金額として見積もる。本開示において、適正貯金額推定部671は、適正貯金額の見積もりに必要なユーザ属性以外の情報を資金管理サーバ600の外部又は内部の情報資源から取得する。
なお、目的別貯金情報626に目標貯金額626Hが既に設定されている場合、適正貯金額推定部671は、当該目標貯金額626Hを適正貯金額としてもよい。
適正リスク許容度推定部674は、目的別貯金の資金使途626Cに応じた適正なリスク許容度である適正リスク許容度を推定する機能部である。本開示において、適正リスク許容度推定部674は、資金使途626Cの内容、当該資金使途626Cの実現時期(目的の達成時期)までの残り期間、及び、ユーザUのユーザ属性(年収、資産、及び家族構成など)に基づき適正リスク許容度を推定する。具体的には、適正リスク許容度推定部674は、資金使途626Cの内容に対応する標準的なリスク許容度を特定し、当該標準的なリスク許容度を、残り期間、及びユーザ属性に基づいて補正することで適正リスク許容度を推定する。なお、適正リスク許容度の推定には、公知、又は周知の手法を用いてもよい。資金使途626Cの実現時期は、ユーザUから取得される情報である。資金使途626Cの実現時期が目的別貯金情報626に記録されてもよい。
達成判定部672は、目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dの増加速度、及び、上記適正貯金額に基づき、所定の期間内に仮想貯金額626Dが適正貯金額に達するか否かを判定する機能部である。本開示において、達成判定部672、又は他の機能部が、例えば、自動仮想貯金設定626Eの自動貯金条件、及び目的別貯金へのユーザUによる手動貯金(後述)の実績に基づいて仮想貯金額626Dの増加速度を特定する。なお、達成判定部672、又は他の機能部は、仮想貯金額626Dの推移を示す近似曲線に基づいて仮想貯金額626Dの増加速度を特定してもよい。また、本開示において、所定の期間は資金使途626Cの実現時期までの残り期間である。
資産運用シミュレーション部673は、目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dを資産運用した場合の運用額の推移についてのシミュレーションを実行する機能部である。本開示において、資産運用は資産運用管理サーバ400によって管理されており、当該資産運用管理サーバ400がシミュレーションも実質的に実行する。すなわち、資産運用シミュレーション部673は、資産運用管理サーバ400を用いて資産運用のシミュレーションを実行する。
切替指示受付部675は、目的別貯金を、資産運用による運用貯金へ切り替える切替指示を、第2通信装置610を介してユーザ端末50から受け付ける機能部である。
入出金予定取得部680は、第2通信装置610を介して第1端末71(図1)から上記第1予定情報691を取得し、また、第2通信装置610を介して第2端末72(図1)から上記第2予定情報692を取得する機能部である。入出金予定取得部680は、取得した第1予定情報691及び第2予定情報692を入出金予定データベース690に登録する。本開示において、第1予定情報691は、ユーザUの銀行口座ABに対する入金予定日時、及び入金額を含む。また、第2予定情報692は、ユーザUの銀行口座ABからの引き落し予定日時、及び引き落し金額を含む。
第1端末71、及び第2端末72はいずれもネットワークNWにアクセスし、資金管理サーバ600と通信するコンピュータを含む。第1端末71は、ユーザUの銀行口座ABに対する振り込みを行う者が運用する装置である。第1端末71によって振り込を行う者としては、例えば、ユーザUへ給与又は取引代金などを支払う者が挙げられる。第2端末72は、ユーザUの銀行口座ABからの引き落しを行う者が運用する装置である。引き落しを行う者としては、例えば、電気、ガス、水道、及び電話などの公共料金を自動振り替えにより徴収する企業、或は、ユーザUにクレジットカードを提供しているクレジット会社等が挙げられる。
本開示において、上記余剰金管理部652は、第1予定情報691、及び第2予定情報692を用いて、将来における余剰金の額を推定する機能を備える。
返済シミュレーション部682は、所定額の借入金をローンによって返済するときの返済計画をシミュレーションする機能部である。なお、返済計画をシミュレーションする手法には、公知又は周知の手法が用いられる。
次いで、ユーザUが支援サービスを受けるために操作する資金管理アプリMAの画面構成について概説する。
[第1画面:貯金状況の表示画面]
図8は、資金管理アプリMAにおける第1画面C1の一例を示す図である。
第1画面C1は、資金管理アプリMAにおいて、目的別貯金及び運用貯金の貯金状況を表示する画面である。本開示において、第1画面C1は、図8に示されるように、第1A表示領域E1A、第1B表示領域E1B、及び第1C表示領域E1Cを含んでいる。
第1A表示領域E1Aは、ユーザUが設定した1又は複数の目的別貯金の貯金状況を表示する領域である。第1A表示領域E1Aには、資金使途626C、仮想貯金額626D、及び自動仮想貯金設定626Eが目的別貯金ごとに対応付けて表示される。
第1B表示領域E1Bは、運用貯金の貯金状況、すなわち投資一任事業者4による資産運用の運用状況と、資金使途627Cとを対応付けて表示する領域である。第1B表示領域E1Bには、運用額、運用収益、自動貯金設定、及び資金使途627Cとが対応付けて表示される。
第1C表示領域E1Cは、目手別貯金と運用貯金とを合算した金額(貯金総額)を表示する領域である。
ユーザUは、支援サービスの提供を受けている間、この第1画面C1によって目的別貯金及び運用貯金の貯金状況を確認できる。
なお、本開示の資金管理アプリMAにおいて、目的別貯金には「目的別貯金箱」という名称が付され、運用貯金には「はたらく貯金箱」という名称が付されている。また、「目的別貯金箱」及び「はたらく貯金箱」の総称として「貯金箱」が用いられている。以下の説明において、これらの名称を適宜に使用する。
[第2画面:銀行口座に連動した画面]
図9は、資金管理アプリMAにおける第2画面C2の一例を示す図である。
第2画面C2は、ユーザUの銀行口座ABに連動した情報を表示する画面であり、図9に示されるように、第2A表示領域E2Aと、第2B表示領域E2Bと、含んでいる。
第2A表示領域E2Aは、ユーザUの銀行口座ABの入出金履歴(いわゆる、取引明細)を表示する領域である。具体的には、第2A表示領域E2Aには、銀行口座ABの入金取引及び出金取引ごとに、取引の日付、金額、及び摘要が表示される。
第2B表示領域E2Bは、ユーザUの銀行口座ABの残高から全ての「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dを控除した額、すなわち上記余剰金を表示する領域である。
第2画面C2において、「おサイフ残高」が銀行口座ABの残高に代えて表示されることで、ユーザUは、仮想的に貯金された金額を控除後の余剰金を容易かつ正確に把握でき、銀行口座ABの残高の使いすぎを防止できる。
[第3画面:資産総額の表示画面]
図10は、資金管理アプリMAにおける第3画面C3の一例を示す図である。
第3画面C3は、ユーザUの資産総額を表示する画面である。資産総額は、ユーザUの銀行口座ABの残高と、投資一任事業者4によって運用されている資産運用の運用額(すなわち、「はたらく貯金箱」の残高)との合計額である。図10に示される通り、第3画面C3は、第2画面C2において、第2B表示領域E2Bを第3A表示領域E3Aに置き換えた画面に相当し、この第3A表示領域E3Aに資産総額が表示される。また、この第3A表示領域E3Aには、第3A画面C3Aを表示させるための詳細表示ボタンE3A1が含まれる。第3A画面C3Aは、資産総額の内訳を表示する画面である。本開示において、第3A画面C3Aには、銀行口座ABの残高と、「おサイフ残高」と、全ての「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dと、「はたらく貯金箱」の残高が表示される。なお、資産運用に用いられている金融商品が第3A画面C3Aに更に表示されてもよい。
この第3A画面C3Aは、第3画面C3に重ねて表示されるポップアップ画面である。第3A画面C3Aの下端には閉じるボタンE3A1Aが含まれており、閉じるボタンE3A1Aが操作されることで第3A画面C3Aが閉じられる。
第2画面C2及び第3画面C3のそれぞれには、互いに画面を遷移するための操作ボタンE2B1(図9)、E3A2(図10)が設けられている。ユーザUは、これらの操作ボタンE2B1,E3A2の操作によって、第2画面C2と第3画面C3から「おサイフ残高」及び「資産総額」を簡単に把握し、両者を比較できる。
なお、資金管理アプリMAは第1画面C1、第2画面C2及び第3画面C3の他にも幾つかの画面を表示するが、それらの画面については、支援サービスシステム1の動作説明において言及する。
1.2:実施形態の動作
支援サービスシステム1の動作を説明する。
1.2.1 利用開始登録
ユーザUは、支援サービスシステム1によって提供される支援サービスの利用を開始する場合、ユーザ端末50において資金管理アプリMAを起動し、資金管理アプリMAを通じて利用開始登録を行う。この利用開始登録において、ユーザUのアカウント登録、及び、資金管理サーバ600が銀行システム20へアクセスするための銀行口座アクセス情報の登録が行われる。
図11は、支援サービスシステム1における利用開始登録時の動作の一例を示す図である。
ユーザUがユーザ端末50において資金管理アプリMAを起動すると(ステップSa1)、ユーザ端末50のアプリ画面表示制御部552が第4画面C4を表示装置510に表示させる(ステップSa2)。第4画面C4は、ユーザUが資金管理システム60にログインするための画面であり、この第4画面C4には、ユーザID及びパスワードを入力するための領域と、ログインボタンと、新規登録ボタンとが含まれている。ユーザUは、支援サービスの利用を新規に開始する場合、新規登録ボタンを操作する。アプリ操作受付部554は、新規登録ボタンの操作を受け付けた場合(ステップSa3:新規登録ボタン)、アプリ画面表示制御部552が第5画面C5を表示装置510に表示させる(ステップSa4)。
第5画面C5は新規登録のための画面である。第5画面C5には、ユーザID及び認証情報(例えばパスワード)を設定する領域と、登録ボタンとが含まれている。ユーザUがユーザID及び認証情報を入力し、登録ボタンを操作すると、アプリ操作受付部554が当該登録ボタンの操作を受け付け(ステップSa5)、第1通信制御部550が第1要求F1を、第5画面C5に入力されたユーザID及び認証情報とともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSa6)。第1要求F1は、ユーザUの新規登録を資金管理サーバ600に要求するメッセージである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第2通信装置610によって第1要求F1を受信すると(ステップSa7)、ユーザ基本情報管理部642がユーザUのユーザID及び認証情報を含むユーザ基本情報625を生成し、当該ユーザ基本情報625を第2記憶装置620に記憶させる(ステップSa8:ユーザ基本情報登録)。その後、第2通信制御部641が第1応答G1をユーザ端末50へ送信する(ステップSa9)。第1応答G1は、ユーザUの新規登録が完了したことを通知するメッセージである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第1応答G1を第1通信装置500によって受信すると(ステップSa10)、アプリ画面表示制御部552が第6画面C6を表示装置510に表示させる(ステップSa11)。
第6画面C6は、ユーザUが銀行2の情報を資金管理サーバ600に登録するための画面であり、第6画面C6には、銀行口座アクセス情報の入力領域及び登録ボタンが設けられている。銀行口座アクセス情報の入力領域は、資金管理サーバ600が銀行システム20へアクセスするために必要な情報をユーザUが入力するための領域であり、例えば、銀行名、支店名、口座番号、名義人、認証情報などの入力欄を備える。ユーザUが銀行口座アクセス情報の入力領域に情報を入力し、登録ボタンを操作すると、アプリ操作受付部554が登録ボタンの操作を受け付け(ステップSa12)、第1通信制御部550が第2要求F2を、銀行口座アクセス情報の入力領域に入力された情報とともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSa13)。第2要求F2は、ユーザUの銀行口座ABに関する情報の登録を資金管理サーバ600に要求するメッセージである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第2要求F2を第2通信装置610によって受信すると(ステップSa14)、第2要求F2に付された情報に基づいて、ユーザ基本情報管理部642がユーザ情基本報6265の銀行口座アクセス情報を更新し(ステップSa15)、第2通信制御部641が第2応答G2を第2通信装置610によってユーザ端末50へ送信する(ステップSa16)。第2応答G2は、ユーザUの銀行口座ABに関する情報の登録が完了したことを通知するメッセージである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第2応答G2を第1通信装置500によって受信することで(ステップSa17)、ユーザUの利用開始登録が完了する。なお、ユーザ端末50が第2応答G2を受信した場合、アプリ画面表示制御部552が登録完了画面を表示装置510に表示させてもよい。
また、ステップSa3において、第4画面C4のログインボタンが操作された場合(ステップSa3:ログイン)、資金管理サーバ600において、ログインID及びパスワードに基づく認証処理などを含むログイン処理が行われる(ステップSa20)。ログインが完了すると、ユーザ端末50において上記の第1画面C1又は第2画面C2などがメイン画面として表示される。
1.2.2 貯金箱の新規作成
ユーザUは、利用開始登録を済ませた後、目的別貯金又は運用貯金を開始する場合、資金管理アプリMAを操作して、「目的別貯金箱」、又は、「はたらく貯金箱」を新規作成する。
図12は、資金管理アプリMAにおける第7画面C7の一例を示す図である。
第7画面C7は、「貯金箱」の新規作成をユーザUに案内する画面であり、資金管理アプリMAに対するユーザUの操作によって表示される。なお、「貯金箱」は、上記の通り、「目的別貯金箱」及び「はたらく貯金箱」の総称である。本開示において、第7画面C7には、図12に示される通り、第1新規作成ボタンE7Aと、第2新規作成ボタンE7Bと、が設けられている。第1新規作成ボタンE7Aは、「目的別貯金箱」の新規作成をユーザUが指示する操作ボタンである。第2新規作成ボタンE7Bは、「はたらく貯金箱」の新規作成をユーザUが指示する選択ボタンである。
第1新規作成ボタンE7A、又は第2新規作成ボタンE7Bが操作されると、支援サービスシステム1において、「目的別貯金箱」を新規作成する第1新規作成処理、又は「はたらく貯金箱」を新規作成する第2新規作成処理が行われる。
なお、第7画面C7において、「目的別貯金箱」についての説明文を第1新規作成ボタンE7Aに関連付けて表示し、また、「はたらく貯金箱」についての説明文を第2新規作成ボタンE7Bに関連付けて表示してもよい。
[第1新規作成処理:「目的別貯金箱」の新規作成]
図13は、第1新規作成処理の一例を示す図である。
ユーザ端末50において、アプリ操作受付部554が上記第7画面C7の第1新規作成ボタンE7Aに対する操作を受け付けると、アプリ画面表示制御部552が第8画面C8を表示装置510に表示させる(ステップSb1)。第8画面C8は、「目的別貯金箱」の新規作成画面であり、上記目的別貯金情報626(図7)に関する情報をユーザUが入力するための入力領域と、登録ボタンと、を含んでいる。本開示において、入力領域には、目的別貯金情報626に含まれる情報のうち、資金使途626C、自動仮想貯金設定626E、目標貯金額626H、及び仮想貯金優先度626Iが入力される。入力領域には、「目的別貯金箱」への入金額が入力される。
ユーザUが入力領域への入力を済ませ登録ボタンを操作すると、アプリ操作受付部554が当該登録ボタンの操作を受け付ける(ステップSb2)。そして、「目的別貯金箱」への入金額が「おサイフ残高」を超えている場合(ステップSb3:No)、「おサイフ残高」の不足、及び、入金額の修正を促すエラーメッセージを、アプリ画面表示制御部552が第8画面C8に表示する(ステップSb4)。
一方、「目的別貯金箱」への入金額が「おサイフ残高」以下である場合(ステップSb3:Yes)、第1通信制御部550が第3要求F3を、第8画面C8に入力された情報、及び、当該ユーザUのIDとともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSb5)。第3要求F3は、「目的別貯金箱」の新規作成を資金管理サーバ600に要求するメッセージである。
なお、ステップSb3の判定は、アプリ画面表示制御部552が行ってもよいし、第1処理装置540が資金管理アプリMAの実行によって実現する他の機能部が行ってもよい。また、ステップSb3において、「おサイフ残高」は、資金管理サーバ600への問合せによって取得される。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第3要求F3を第2通信装置610によって受信すると(ステップSb6)、目的別貯金管理部650が「目的別貯金箱」を新規作成するための処理を開始する。
具体的には、目的別貯金管理部650は、第3要求F3に付された情報に基づいて目的別貯金情報626を生成し、当該目的別貯金情報626を第2記憶装置620に記憶させる(ステップSb7:目的別貯金情報新規登録)。なお、このステップSb7において、目的別貯金管理部650は、「目的別貯金箱」への入金額を仮想貯金額626Dに設定する。
次いで、余剰金管理部652が、ユーザUの各目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dと、当該ユーザUの銀行口座ABの残高とに基づいて余剰金を算出する(ステップSb8)。ステップSb8の処理により、「目的別貯金箱」への仮想的な入金に合わせて、余剰金である「おサイフ残高」の金額が更新される。
そして、第2通信制御部641が第3応答G3を第2通信装置610によってユーザ端末50へ送信する(ステップSb9)。第3応答G3は、資金管理サーバ600にのいて「目的別貯金箱」の新規作成に係る処理が完了したことを通知するメッセージである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第3応答G3を第1通信装置500によって受信することで(ステップSb10)、「目的別貯金箱」の新規作成に関する一連の処理が終了する。
第1作成処理においては、上記ステップSb3の判定がユーザ端末50において行われるため、資金管理サーバ600の目的別貯金管理部650がステップSb8を実行したときに余剰金がマイナスになることはない。なお、ユーザ端末50においてステップSb3が行われる代わりに、又は、ステップSb3が行われるに加えて、目的別貯金管理部650が次の処理を行ってもよい。すなわち、目的別貯金管理部650は、ステップSb3に相当する判定をステップSb8の後に行う。そして、目的別貯金管理部650は、余剰金がマイナスになる場合、資金管理アプリMAを通じて、余剰金がマイナスになることを第8画面C8に表示させ、再度、ステップSb2の処理からユーザ端末50に実行させる。
[第2新規作成処理:「はたらく貯金箱」の新規作成]
本開示において、第2新規作成処理では、先ず、投資一任事業者システム40における投資一任サービスの利用登録が行われ、次に運用方針の決定が行われる。
(投資一任サービスの利用登録)
図14は、支援サービスシステム1における投資一任サービスの利用登録時の動作の一例を示す図である。
ユーザ端末50において、アプリ操作受付部554が上記第7画面C7の第1新規作成ボタンE7Aに対する操作を受け付けると、第1通信制御部550が第4要求F4を資金管理サーバ600に送信する(ステップSc1)。第4要求F4は、「はたらく貯金箱」の新規作成を資金管理サーバ600に要求するメッセージデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第4要求F4を第2通信装置610によって受信すると(ステップSc2)、運用貯金管理部660が「はたらく貯金箱」を新規作成するための処理を開始する。
具体的には、運用貯金管理部660が第5要求F5を、投資一任事業者システム40の資産運用管理サーバ400に送信する(Sc3)。第5要求F5は、ユーザUによる投資一任サービスの利用開始の登録を資産運用管理サーバ400に要求するメッセージデータである。
資産運用管理サーバ400において、資産運用管理API部410が第3通信部408を通じて第5要求F5を受信すると(ステップSc4)、資産運用管理API部410が第6要求F6を資金管理サーバ600に送信する(ステップSc5)。第6要求F6は、第9画面C9をユーザ端末50に表示させることを要求するメッセージデータである。この第9画面C9は、投資一任サービスの利用開始にあたって、ユーザUに通知する義務がある情報を表示し、また、当該ユーザUについての一任契約ユーザ情報422の生成に要する情報を取得するための画面である。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第6要求F6を第2通信装置610によって受信すると(ステップSc6)、第2通信制御部641は、この第6要求F6をユーザ端末50に送信する(ステップSc7)。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第6要求F6を第1通信装置500によって受信すると(ステップSc8)、アプリ画面表示制御部552が上記第9画面C9を表示装置510に表示させる(ステップSc9)。
図15は、資金管理アプリMAにおける第9画面C9の一例を示す図である。
図15に示されるように、第9画面C9には、第9A領域E9Aと、第9B領域E9Bと、第9C領域E9Cと、第9D領域E9Dと、登録ボタンE9Eと、が設けられている。
第9A領域E9Aは、ユーザUが投資一任事業者4との間で締結する投資一任契約の内容を表示する領域である。第9B領域E9Bは、当該投資一任契約に同意する旨をユーザUが入力する領域である。この第9B領域E9Bへのユーザ入力によって投資一任契約が締結される。第9C領域E9Cは、ユーザUのリスク許容度に関するリスク許容度情報を入力する領域である。リスク許容度情報は、例えば、運用目的、運用期間、目標額、及び金融商品の価格下落に対するユーザUの許容度などの情報を含でいる。第9D領域E9Dは、資産運用管理サーバ400がユーザUの証券口座ATにアクセスし、金融商品の売買取引を実行するために必要な情報(証券口座アクセス情報)を入力する領域である。証券口座アクセス情報は、例えば、証券口座ATの口座番号、名義人、及び認証情報などを含む。
ユーザUが第9B領域E9B、第9C領域E9C、及び第9D領域E9Dへの入力を済ませ、登録ボタンE9Eを操作すると、図14に示す通り、ユーザ端末50において、アプリ操作受付部554が当該登録ボタンE9Eの操作を受け付ける(ステップSc10)。そして、第1通信制御部550が第6応答G6を第1通信装置500によって資金管理サーバ600へ送信する(ステップSc11)。第6応答G6は、第6要求F6に対応する応答メッセージデータであって、第9画面C9を通じて得られた情報を含むデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第6応答G6を第2通信装置610によって受信すると(ステップSc12)、第2通信制御部641は、この第6応答G6を資産運用管理サーバ400に送信する(ステップSc13)。
資産運用管理サーバ400において、資産運用管理API部410が第3通信部408を通じて第6応答G6を受信すると(ステップSc14)、資産運用管理API部410は、第6応答G6のリスク許容度情報に基づいて、複数の既定の運用方針の中から、ユーザUのリスク許容度にマッチした1又は複数の運用方針の候補を抽出する(ステップSc15)。そして、資産運用管理API部410は、第7要求F7を資金管理サーバ600に送信する(ステップSc16)。第7要求F7は、運用方針の候補の中から1つをユーザUに選択させるための画面をユーザ端末50の表示装置510に表示させることを要求するメッセージデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第7要求F7を第2通信装置610によって受信すると(ステップSc17)、第2通信制御部641は、この第7要求F7をユーザ端末50に送信する(ステップSc18)。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第7要求F7を第1通信装置500によって受信すると(ステップSc19)、アプリ画面表示制御部552が表示装置510に、運用方針の候補の中から1つをユーザUに選択させる画面(図示せず)を表示させる。そして、ユーザUが運用方針を選択操作すると、アプリ操作受付部554が当該選択操作を受け付け(ステップSc20)、第1通信制御部550が第7応答G7を第1通信装置500によって資金管理サーバ600へ送信する(ステップSc21)。第7応答G7は、第7要求F7に対応する応答メッセージデータであって、ユーザUが選択した運用方針を含むデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第7応答G7を第2通信装置610によって受信すると(ステップSc22)、第2通信制御部641は、この第7応答G7を資産運用管理サーバ400に送信する(ステップSc23)。
資産運用管理サーバ400において、資産運用管理API部410が第3通信部408を通じて第7応答G7を受信すると(ステップSc24)、資産運用管理API部410は、一任契約ユーザ情報422を生成し、当該一任契約ユーザ情報422を一任契約ユーザ情報記憶部402に記憶させる(ステップSc25:一任契約ユーザ情報新規登録)。その後、資産運用管理API部410は、第5応答G5を資金管理サーバ600に送信する(ステップSc26)。第5応答G5は、上記第5要求F5に対する応答であって、投資一任サービスの利用登録が完了したことを通知するメッセージデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第5応答G5を第2通信装置610によって受信すると(ステップSc27)、運用貯金管理部660が運用貯金情報627を生成し、当該運用貯金情報627を第2記憶装置620に記憶させる(ステップSc28:運用貯金情報新規登録)。なお、本開示において、運用貯金の資金使途627Cは、ステップSc1における第4要求F4に付してユーザ端末50から送信されている。また、資産運用紐付情報627Kは、投資一任事業者システム40において資産運用を一意に特定できる適宜の情報(例えば、ユーザIDなど)に基づいて生成される。
その後、第2通信制御部641が第4応答G4をユーザ端末50に第2通信装置610から送信する(ステップSc29)。第4応答G4は、上記第4要求F4に応答するメッセージであり、「はたらく貯金箱」の新規作成が完了したことを通知するメッセージである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第4応答G4を第1通信装置500によって受信することで(ステップSc30)、「はたらく貯金箱」の新規作成に関する一連の処理が終了する。
1.2.3 貯金箱への入金
本開示において、「目的別貯金箱」及び「はたらく貯金箱」への入金が行われるタイミング(貯金が増えるタイミング)には、少なくとも次の2つのタイミングがある。第1の入金タイミングは、入金をユーザUが指示したタイミングである。第2の入金タイミングは、「目的別貯金箱」の自動仮想貯金設定626E、及び、「はたらく貯金箱」の自動積立設定(図4)のいずれかの自動貯金条件が成立したタイミングである。以下の説明において、第1のタイミングで行われる入金を「手動入金」と言い、第2のタイミングで行われる入金を「自動入金」と言う。
[A.手動入金]
手動入金は、ユーザUが資金管理アプリMAの第2画面C2を操作することで行われる。
具体的には、図9に示される通り、第2画面C2には、第1貯金ボタンE2B2及び第2貯金ボタンE2A1が設けられている。第1貯金ボタンE2B2及び第2貯金ボタンE2A1は、「貯金箱」への入金をユーザUが指示する操作ボタンである。
第1貯金ボタンE2B2は、「おサイフ残高」を表示する上記第2B表示領域E2Bに設けられている。この上記第2B表示領域E2Bに第1貯金ボタンE2B2が存在することで、余剰金の多寡の判断と、「貯金箱」への入金と、がユーザUに対して効果的に促される。
一方、第2貯金ボタンE2A1は、銀行口座ABの入出金履歴のうち、入金の取引(図示例では、「給料の入金」)に対応付けて設けられる。入金の取引に対応付けて第2貯金ボタンE2A1が存在することで、銀行口座ABへの入金取引ごとに、「貯金箱」への入金がユーザUに対して効果的に促される。
第1貯金ボタンE2B2及び第2貯金ボタンE2A1のいずれか1つがユーザUによって操作されると、ユーザ端末50のアプリ画面表示制御部552が第10画面C10を表示装置510に表示させる。第10画面C10は、入金対象の「貯金箱」をユーザUに選択させる画面である。
図16は、資金管理アプリMAにおける第10画面C10の一例を示す図である。
図16に示される通り、第10画面C10には、第10A表示領域E10Aと、第10B表示領域E10Bと、第10C表示領域E10Cと、入金実行ボタンE10Dと、が設けられている。
第10A表示領域E10Aは、作成済みの「貯金箱」の中から入金対象の「貯金箱」をユーザUが択一的に選択可能に表示する領域である。第10B表示領域E10Bは、「おサイフ残高」を表示する領域である。第10C表示領域E10Cは、「貯金箱」に入金する金額のユーザ入力を受け付ける領域である。入金実行ボタンE10Dは、ユーザUが「貯金箱」への入金を指示する操作ボタンである。
また、第10A表示領域E10Aには、「貯金箱」の新規作成を指示する貯金箱作成ボタンE10A1が設けられている。ユーザUは、貯金箱作成ボタンE10A1を操作することで、作成済みの「貯金箱」の他に、入金対象の「貯金箱」を新たに作成できる。なお、貯金箱作成ボタンE10A1が操作されたときの動作は、図12から図15を参照して説明した動作と同様である。
(「目的別貯金箱」への手動入金)
図17は、「目的別貯金箱」への入金がユーザUによって指示された場合における、支援サービスシステム1の動作の一例を示す図である。
ユーザ端末50において、アプリ操作受付部554が入金実行ボタンE10Dのユーザ操作によって、「目的別貯金箱」への入金操作を受け付けた場合に(ステップSd1)、「目的別貯金箱」への入金額が「おサイフ残高」を超えているときには(ステップSd2:No)、「おサイフ残高」の不足、及び、入金額の修正を促すエラーメッセージを、アプリ画面表示制御部552が第10画面C10に表示する(ステップSd3)。一方、「目的別貯金箱」への入金額が「おサイフ残高」以下である場合(ステップSd2:Yes)、第1通信制御部550が第10要求F10を、入金対象の「目的別貯金箱」、入金額、及び、当該ユーザUのIDとともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSd4)。第10要求F10は、「目的別貯金箱」への入金を資金管理サーバ600に要求するメッセージデータである。
なお、ステップSd2及びステップSd3の処理は、図13のステップSb3及びステップSb4に相当する処理である。すなわち、ステップSd2の判定は、アプリ画面表示制御部552が行ってもよいし、第1処理装置540が資金管理アプリMAの実行によって実現する他の機能部が行ってもよい。また、ステップSd2において、「おサイフ残高」は、第10画面C10の表示の際に、アプリ画面表示制御部552又は他の機能部が資金管理サーバ600に問合せることによって予め取得される。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第10要求F10を第2通信装置610によって受信すると(ステップSd5)、目的別貯金管理部650が「目的別貯金箱」への入金処理を開始する。上記の通り、「目的別貯金箱」への入金は、銀行システム20における入出金を伴うことなく資金管理サーバ600によって処理される。
具体的には、目的別貯金管理部650が、第10要求F10に付された情報に基づいて、入金対象の「目的別貯金箱」に対応する目的別貯金情報626を特定する(ステップSd6)。次いで、目的別貯金管理部650が、第10要求F10に付された入金額を、目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dに加算する(ステップSd7)。このステップSd7の処理により、「仮想貯金箱」への仮想的な入金が完了する。また、目的別貯金管理部650は、仮想貯金履歴626Fに、今回の入金履歴情報を追加する(ステップSd8)。
次いで、余剰金管理部652が、各目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dと、銀行口座ABの残高とに基づいて余剰金を算出する(ステップSb9)。ステップSd9の処理により、「目的別貯金箱」への仮想的な入金に合わせて、余剰金である「おサイフ残高」の金額が更新される。
そして、第2通信制御部641が第10応答G10を第2通信装置610によってユーザ端末50へ送信する(ステップSd10)。第10応答G10は、資金管理サーバ600において「目的別貯金箱」の入金に係る処理が完了したことを通知するメッセージデータである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第10応答G10を第1通信装置500によって受信することで(ステップSd11)、「目的別貯金箱」への入金に関する一連の処理が終了する。
なお、ユーザ端末50においてステップSd2が行われる代わりに、又は、ステップSd2が行われるに加えて、目的別貯金管理部650が次の処理を行ってもよい。すなわち、目的別貯金管理部650は、ステップSd2に相当する判定をステップSd9の後に行う。そして、目的別貯金管理部650は、余剰金がマイナスになる場合、資金管理アプリMAを通じて、余剰金がマイナスになることを第10画面C10に表示させ、再度、ステップSd1の処理からユーザ端末50に実行させる。
(「はたらく貯金箱」への手動入金)
図18は、「はたらく貯金箱」への入金がユーザUによって指示された場合における、支援サービスシステム1の動作の一例を示す図である。
ユーザ端末50において、アプリ操作受付部554が入金実行ボタンE10Dのユーザ操作によって、「はたらく貯金箱」への入金操作を受け付けた場合(ステップSe1)、「はたらく貯金箱」への入金額が「おサイフ残高」を超えているときには(ステップSe2:No)、「おサイフ残高」の不足、及び、入金額の修正を促すエラーメッセージを、アプリ画面表示制御部552が第10画面C10に表示する(ステップSe3)。一方、「はたらく貯金箱」への入金額が「おサイフ残高」以下である場合(ステップSe2:Yes)、第1通信制御部550が第11要求F11を、入金対象の「はたらく貯金箱」、当該「はたらく貯金箱」への入金額、及び、当該ユーザUのIDとともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSe4)。第11要求F11は、「はたらく貯金箱」への入金を資金管理サーバ600に要求するメッセージデータである。
なお、ステップSe2及びステップSe3は、図17のステップSd2及びステップSd3に相当する処理である。ステップSe2及びステップSe3の変形の態様についても、ステップSd2及びステップSd3と同様である。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第11要求F11を第2通信装置610によって受信すると(ステップSe5)、第2通信制御部641が第12要求F12を資産運用管理サーバ400に送信する(ステップSe6)。第12要求F12は、「はたらく貯金箱」に対応する資産運用の運用資金を、上記入金額だけ増額することを資産運用管理サーバ400に要求するメッセージデータである。
資産運用管理サーバ400において、資産運用管理API部410が第3通信部408を通じて第12要求F12を受信すると(ステップSe7)、資産運用管理API部410は、銀行サーバ210との間で、ユーザUの銀行口座ABから当該ユーザUの証券口座ATへの出金処理を行う(ステップSe8)。なお、このステップSe8の処理は周知、又は公知の手法に基づく処理である。また、資産運用管理サーバ400は、ユーザUの銀行口座ABにアクセスして入出金するための銀行口座アクセス情報を、ステップSe8に先だって、資金管理サーバ600又はユーザUから取得している。
次いで、資産運用管理API部410は、証券会社サーバ310との間で、ユーザUが指示した入金額を限度に金融商品を買い付ける処理を行う(ステップSe9)。ステップSe9において、資産運用管理API部410は、買い付け対象の金融商品を、一任契約ユーザ情報422の運用方針に基づいて決定する。なお、ステップSe9における買い付けの処理は周知、又は公知の手法に基づく処理である。
上記ステップSe8及びステップSe9の処理により、ユーザUの銀行口座ABから証券口座ATへの資金移動、及び、金融商品の買い付けが完了し、資産運用の運用資金が、ユーザUによって指示された入金額に応じて増額される。
その後、資産運用管理API部410は、入金対象の「はたらく貯金箱」に対応する運用情報426の運用履歴に、今回の買い付けの履歴を追加し(ステップSe10)、第12応答G12を資金管理サーバ600に送信する(ステップSe11)。第12応答G12は、第12要求F12に対応する応答メッセージデータであって、資産運用の運用資金が増額されたことを資産運用管理サーバ400に通知するメッセージデータである。なお、ステップSe10において、入金対象の「はたらく貯金箱」に対応する運用情報426が運用情報データベース425に登録されていない場合、すなわち、今回の「はたらく貯金箱」への入金が初回であった場合、資産運用管理API部410は、今回の買い付けに基づき運用情報426を生成した後、運用履歴を追加する。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第12応答G12を第2通信装置610によって受信すると(ステップSe12)、第2通信制御部641が第11応答G11をユーザ端末50に送信する(ステップSe13)。第11応答G11は、第11要求F11に対応する応答メッセージであって、資金管理サーバ600において「はたらく貯金箱」への入金が完了したことを通知するメッセージデータである。
なお、今回の「はたらく貯金箱」への入金が初回であった場合、すなわち、ステップSe10において、資産運用管理サーバ400が運用情報426を新規に生成している場合、ステップSe13の前に、「はたらく貯金箱」に対応する運用貯金情報627の資産運用紐付情報627Kを運用貯金管理部660が更新する。この更新により、資金管理サーバ600が管理する「はたらく貯金箱」と、資産運用管理サーバ400が新規に生成した運用情報426とが対応付けられる。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第11応答G11を第1通信装置500によって受信することで(ステップSe14)、「はたらく貯金箱」への入金に関する一連の処理が終了する。
[B.自動入金]
自動入金は、上記の通り、「目的別貯金箱」の自動仮想貯金設定626E、及び「はたらく貯金箱」の自動積立設定(図4)のいずれかの自動貯金条件が成立したタイミングで自動的に行われる。なお、「目的別貯金箱」についての自動貯金条件の成否判断は、資金管理サーバ600によって行われる。また、「はたらく貯金箱」についての自動貯金条件の成否判断は、資産運用管理サーバ400によって行われる。
(「目的別貯金箱」への自動入金)
図19は、「目的別貯金箱」への自動入金時における資金管理サーバ600の動作の一例を示す図である。
資金管理サーバ600において、先ず、目的別貯金管理部650は、「おサイフ残高」が「目的別貯金箱」への入金額以上か否かを判定する(ステップSf1)。
「おサイフ残高」が「目的別貯金箱」への入金額以上の場合(ステップSf1:Yes)、目的別貯金管理部650は、入金対象の「目的別貯金箱」に対応する目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dに入金額を加算する(ステップSf2)。一方、「おサイフ残高」が「目的別貯金箱」への入金額よりも少ない場合(ステップSf1:No)、目的別貯金管理部650は、「おサイフ残高」の不足分を各「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dの調整によって賄う処理を実行する。
具体的には、目的別貯金管理部650は、入金対象の「目的別貯金箱」に対応する目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dを、一旦、入金額の分だけ増額する(ステップSf3)。次いで、目的別貯金管理部650は、仮想貯金優先度626Iが低い「目的別貯金箱」(目的別貯金情報626)から順に、「おサイフ残高」不足が解消するまで仮想貯金額626Dを減額する(ステップSf4)。ステップSf4の処理により、ユーザUにとって優先度が低い「目的別貯金箱」から優先度が高い「目的別貯金箱」へ仮想貯金額626Dが移動する。この結果、「おサイフ残高」が不足している場合でも、優先度が高い「目的別貯金箱」については自動入金が停止することなく、当該「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dを増やすことができる。なお、「おサイフ残高」の不足を解消するために減額する上限が、「目的別貯金箱」(目的別貯金情報626)ごとに、ユーザUによって設定されてもよい。
そして、目的別貯金管理部650が、仮想貯金履歴626Fに、今回の入金履歴情報を追加することで(ステップSf5)、「目的別貯金箱」への自動入金に関する一連の処理が終了する。
(「はたらく貯金箱」への自動入金)
図20は、「はたらく貯金箱」への自動入金時における支援サービスシステム1の動作の一例を示す図である。なお、同図において、図18に示した処理については同一の符号を付す。
本開示において、「はたらく貯金箱」への自動入金は、資産運用管理サーバ400が運用情報426の自動積立設定にしたがって、資産運用の運用資金を増額することに相当する。そして、資産運用の運用資金を増額は、図20に示される通り、資産運用管理サーバ400において、資産運用管理API部410が、図18に示したステップSe8からステップSe10までの処理を実行することで行われる。
1.2.4 貯金状況の確認画面の表示動作
上記の通り、ユーザUは、資金管理アプリMAの第1画面C1(図8)を表示させることで、「貯金箱」の貯金状況を確認する。
図21は、第1画面C1の表示時における支援サービスシステム1の動作の一例を示す図である。
ユーザ端末50において、アプリ画面表示制御部552が第1画面C1を表示装置510に表示させる場合、先ず、第1通信制御部550が第20要求F20をユーザUのIDとともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSh1)。第20要求F20は、「貯金箱」の貯金状況の送信を資金管理サーバ600に要求するメッセージデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第20要求F20を第2通信装置610によって受信すると(ステップSh2)、「目的別貯金箱」及び「はたらく貯金箱」の貯金状況を取得するための処理が開始される。
具体的には、目的別貯金管理部650は、ユーザUのユーザIDに紐付く各目的別貯金情報626を目的別貯金データベース623から読み出し、各目的別貯金情報626から「目的別貯金箱」の貯金状況を取得する(ステップSh3)。本開示において、「目的別貯金箱」の貯金状況は、仮想貯金額626D、及び自動仮想貯金設定626Eの情報を少なくとも含む。
次に、運用貯金管理部660が、資産運用管理サーバ400との間で、ユーザUの各「はたらく貯金箱」(運用貯金)に対応する運用情報426を照会する処理を行う(ステップSh4)。この照会によって、運用貯金管理部660は、各「はたらく貯金箱」について、少なくとも運用額、及び、自動積立設定を貯金状況として運用情報426から取得する。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第20応答G20を第2通信装置610からユーザ端末50に送信する(ステップSh5)。第20応答G20は、第20要求F20に対応する応答メッセージである。すなわち、第20応答G20は、個々の「目的別貯金箱」、及び、個々の「はたらく貯金箱」の上記貯金状況を含むデータである。また、本開示において、第20応答G20は、個々の「目的別貯金箱」、及び、個々の「はたらく貯金箱」の資金使途626C、627Cも含む。すなわち、第20応答G20は、「目的別貯金箱」、及び、「はたらく貯金箱」のそれぞれの貯金状況と、資金使途626C、627Cとを対応付けて第1画面C1に表示させるデータでもある。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第20応答G20を第1通信装置500によって受信すると(ステップSh6)、アプリ画面表示制御部552が、第20応答G20に基づいて、第1画面C1を表示装置510に表示する(ステップSh7)。
1.2.5 銀行口座に連動した画面の表示動作
上記の通り、資金管理アプリMAの第2画面C2(図9)には、銀行口座ABの取引履歴と、「おサイフ残高」とが表示される。
図22は、第2画面C2の表示時における支援サービスシステム1の動作の一例を示す図である。
ユーザ端末50において、アプリ画面表示制御部552が第2画面C2を表示装置510に表示させる場合、先ず、第1通信制御部550が第21要求F21をユーザUのIDとともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSi1)。第21要求F21は、「おサイフ残高」(余剰金)、及び、銀行口座ABの取引履歴の送信を資金管理サーバ600に要求するメッセージデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第21要求F21を第2通信装置610によって受信すると(ステップSi2)、目的別貯金管理部650が銀行サーバ210との間で、ユーザUの銀行口座ABの情報を照会する処理を行う(ステップSi3)。この照会によって、目的別貯金管理部650は、銀行口座ABの残高、及び、取引履歴を取得する。なお、このステップSi3の処理は周知、又は公知の手法に基づく処理である。
次いで、余剰金管理部652は、銀行口座ABの残高から全ての「目的別貯金箱」(目的別貯金情報626)の仮想貯金額626Dの合算額を控除することで、余剰金(「おサイフ残高」)を算出する(ステップSi4)。そして、第2通信制御部641が第21応答G21を第2通信装置610からユーザ端末50に送信する(ステップSi5)。第21応答G21は、第21要求F21に対応する応答メッセージであり、「おサイフ残高」(余剰金)、及び、銀行口座ABの取引履歴を通知するメッセージデータである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第21応答G21を第1通信装置500によって受信すると(ステップSi6)、アプリ画面表示制御部552が、第21応答G21に基づいて、第2画面C2を表示装置510に表示する(ステップSi7)。
1.2.6 資産総額の表示動作
上記の通り、資金管理アプリMAの第3画面C3(図10)には、資産総額が表示される。資産総額は、ユーザUの銀行口座ABの残高と、投資一任事業者4によって運用されている資産運用の運用額との合計額である。
第3画面C3(図10)の表示の際には、資金管理サーバ600が、図22に示したステップSi3と同様の処理によって銀行口座ABの残高を銀行サーバ210から取得し、また、図21に示したステップSh4と同様の処理によって資産運用の運用額を資産運用管理サーバ400から取得する。次いで、資金管理サーバ600は、銀行口座ABの残高、及び、資産運用の運用額をユーザ端末50に送信する。そして、ユーザ端末50において、アプリ画面表示制御部552が、銀行口座ABの残高、及び、資産運用の運用額に基づいて、第3画面C3を表示装置510に表示する。
1.2.7 資産運用シミュレーションのプッシュ通知
図23は、資金管理サーバ600における資産運用シミュレーションのプッシュ通知処理を示す図である。なお、図23に示す処理は、資金管理サーバ600によって定期的、又は不定期、或は、所定条件が成立するごとに繰り返し実行される処理である。
図23に示される通り、資金管理サーバ600において、先ず、目的別貯金データベース623に登録されている目的別貯金情報626のそれぞれについて、適正貯金額推定部671が資金使途626Cに対する上記適正貯金額をユーザ基本情報625のユーザ属性に基づいて推定する(ステップSj1)。次いで、目的別貯金データベース623に登録されている目的別貯金情報626のそれぞれについて、達成判定部672が仮想貯金額626Dの増加速度、及び、上記適正貯金額に基づき、所定の期間内に、仮想貯金額626Dが適正貯金額に達するか否かを判定する(ステップSj2)。本開示において、所定の期間は、上記の通り、資金使途626Cの実現時期までの残り期間である。
次に、ステップSj2の判定結果が否定となった目的別貯金情報626について、適正リスク許容度推定部674が資金使途626Cに応じた適正リスク許容度を推定する(ステップSj3)。そして、ステップSj2の判定結果が否定の目的別貯金情報626について、資産運用シミュレーション部673が、仮想貯金額626Dを資産運用に切り替えた場合のシミュレーションを、資産運用管理サーバ400を用いて実行する(ステップSj4)。
ステップSj4について具体的には、資産運用シミュレーション部673は、上記適正貯金額、所定の期間、仮想貯金額626Dの増加速度、及び、適正リスク許容度などの情報を資産運用管理サーバ400に第2通信装置610から送信し、これらの情報に基づく資産運用のシミュレーションを資産運用管理サーバ400に要求する。
資産運用管理サーバ400において、資産運用管理API部410が、この要求を受信すると、当該資産運用管理API部410が資産運用に用いる1又は複数の金融商品を特定する。具体的には、資産運用管理API部410は、リスクが適正リスク許容度以下であり、かつ、運用額が所定の期間内で適正貯金額に達し得る金融商品、又は、金融商品の組合わせを、金融商品情報424(図4)に基づいて特定する。
そして、資産運用管理API部410は、特定した金融商品、又は、金融商品の組合せを用いて資産運用した場合の運用額の推移をシミュレーションし、かかる資産運用のシミュレーションの結果を資金管理サーバ600へ送信する。
そして、資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が、資産運用のシミュレーションの結果をユーザ端末50に第2通信装置610からプッシュ送信する(ステップSj5)。ユーザ端末50は、このプッシュ送信を受信すると、アプリ画面表示制御部552が第11画面C11を表示装置510に表示する。
図24は、資金管理アプリMAにおける第11画面C11の一例を示す図である。
第11画面C11は、資産運用のシミュレーション結果を表示する画面であり、図24に示される通り、第11A表示領域E11Aと、第11B表示領域E11Bと、切替実行ボタンE11Cと、含んでいる。
第11A表示領域E11Aは、シミュレーション対象となった「目的別貯金箱」を表示する領域である。なお、第11A表示領域E11Aに、この「目的別貯金箱」について推定された適正貯金額、及び適正リスク許容度などの情報も表示されてもよい。また、第11A表示領域E11Aに、「目的別貯金箱」による貯金を継続した場合に、貯金額が適正貯金額に達すると予想される達成予想時期が表示されてもよい。この達成予想時期の算出は、貯金額の増加速度に基づき、資金管理サーバ600の達成判定部672又は他の機能部によって行われる。
第11B表示領域E11Bは、資産運用のシミュレーションに関する情報を表示する領域である。本開示において、第11B表示領域E11Bには、上記所定の期間における運用額の推移を示すグラフが表示される。なお、第11B表示領域E11Bには、資産運用に用いられる金融商品が表示されてもよい。また、第11B表示領域E11Bには、上記達成予想時期と上記所定の期間との差の期間、すなわち貯金額が適正貯金額に達成する期間の短縮期間が表示されてもよい。また、運用額の推移を示すグラフの表示態様は任意である。例えば、当該グラフは、上記適正リスク許容度の範囲において、複数のリスクごとに運用額の推移を示すものでもよい。
切替実行ボタンE11Cは、第11A表示領域E11Aに表示されている「目的別貯金箱」(目的別貯金)を、第11B表示領域E11Bに表示されているシミュレーションの資産運用(運用貯金)に切り替える指示をユーザUが行うための操作ボタンである。
ユーザ端末50が第11画面C11を表示することで、ユーザUは資金使途の実現時期の時点で貯金額が不十分に成り得る「目的別貯金箱」を把握できる。また、ユーザUは、運用額の推移を示すグラフを確認した後に、「目的別貯金箱」による貯金と、資産運用による貯金とのどちらを利用して貯金を継続するかを合理的に判断して選択できる。
1.2.8 「目的別貯金箱」から「はたらく貯金箱」へ切替
図25は、「目的別貯金箱」から「はたらく貯金箱」への切替時における支援サービスシステム1の動作の一例を示す図である。なお、本動作説明において、投資一任事業者システム40における投資一任サービスの利用登録(図14)は既に完了しているものとする。また、図25において、図18に示した処理については同一の符号を付す。
ユーザ端末50において、アプリ操作受付部554が第11画面C11の切替実行ボタンE11Cのユーザ操作によって、「目的別貯金箱」を「はたらく貯金箱」に切替える指示を受け付けた場合(ステップSk1)、第1通信制御部550が第22要求F22を、切替対象の「目的別貯金箱」、及び、ユーザUのIDとともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSk2)。第22要求F22は、ユーザUの「目的別貯金箱」を「はたらく貯金箱」へ切り替えることを資金管理サーバ600に指示するメッセージデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第22要求F22を第2通信装置610によって受信すると(ステップSk3)、当該第22要求F22が切替指示受付部675によって受け付けられる。そして、第2通信制御部641が第23要求F23を資産運用管理サーバ400に送信する(ステップSk4)。第23要求F23は、資産運用管理サーバ400に対する次の2つの指示を含むメッセージデータである。第1の指示は、切替元の「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dに相当する資金をユーザUの銀行口座ABから出金し、当該資金を証券口座ATに移動することである。第2の指示は、ユーザ端末50にプッシュ送信した資産運用シミュレーション結果(図23のステップSj5参照)に基づく資産運用を、第1の指示に基づき証券口座ATに移動した資金を原資に開始する指示である。本開示において、第23要求F23には、切替元の「目的別貯金箱」についての自動仮想貯金設定626E及び目標貯金額626Hといった、目的別貯金情報626に含まれる情報が付されており、この情報が資産運用管理サーバ400における運用情報426の生成に供される。
資産運用管理サーバ400において、資産運用管理API部410が第3通信部408を通じて第23要求F23を受信すると(ステップSk5)、図20に示したステップSe8からステップSe10までの処理を資産運用管理API部410が実行する。ステップSe8からステップSe10までの処理により、ユーザUが指示した「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dに相当する資金が銀行口座ABから証券口座ATに移動し、当該証券口座ATにおいて、シミュレーションに用いられた金融商品の買い付けが、今回移動した資金の範囲で行われる。また、今回の金融商品の買い付けと、第23要求F23に付された情報とに基づいて運用情報426が新規に生成され、当該運用情報426が運用情報データベース425に登録される。
その後、資産運用管理サーバ400において、資産運用管理API部410が第23応答G23を資金管理サーバ600に送信する(ステップSk6)。第23応答G23は、第23要求F23に対応する応答メッセージデータであって、資産運用が開始されたことを資産運用管理サーバ400に通知するメッセージデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第23応答G23を第2通信装置610によって受信すると(ステップSk7)、運用貯金管理部660が切替先の「はたらく貯金箱」に対応する運用貯金情報627を新規に生成する(ステップSk8)。なお、このステップSk8において、運用貯金情報627は、目的別貯金情報626のユーザID626A及び資金使途626C、運用貯金情報627のユーザID627A及び資金使途627Cに記録する。次いで、目的別貯金管理部650が切替元の「目的別貯金箱」に対応する目的別貯金情報626を無効化する(ステップSk9)。この無効化によって、資金管理サーバ600において、「目的別貯金箱」が無効となり、ユーザUの「目的別貯金箱」から除外される。
その後、第2通信制御部641が第22応答G22をユーザ端末50に送信する(ステップSk10)。第22応答G22は、第22要求F22に対応する応答メッセージであって、資金管理サーバ600において、「目的別貯金箱」から「はたらく貯金箱」への切替が完了したことを通知するメッセージデータである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第22応答G22を第1通信装置500によって受信することで(ステップSk11)、「目的別貯金箱」から「はたらく貯金箱」への切替に関する一連の処理が終了する。
1.2.9 銀行口座への入出金に連動した余剰金管理
本開示の資金管理サーバ600は、ユーザUの銀行口座ABに対する入出金の予定に基づき、将来における「おサイフ残高」(余剰金)の推移を管理する。そして、将来において「おサイフ残高」がマイナスになる場合、資金管理サーバ600は、「おサイフ残高」がマイナスになる旨の第1警告をユーザUに事前に通知する。また、銀行口座ABの残高からの出金に起因して、「おサイフ残高」が実際にマイナスになった場合、資金管理サーバ600は「おサイフ残高」の不足を解消する処理も行う。以下、これらの動作について詳述する。
[A:「おサイフ残高」不足の事前警告(第1警告通知)]
図26は、第1警告通知時における支援サービスシステム1の動作の一例を示す図である。
資金管理サーバ600において、入出金予定取得部680は、第2通信装置610を介して上記第1端末71から第1予定情報691を取得し、また、第2通信装置610を介して第2端末72から第2予定情報692を取得する(ステップSm1)。上記の通り、第1予定情報691は、銀行口座ABに対する入金予定日時、及び入金額を情報である。第2予定情報692は、当該銀行口座ABからの引き落し予定日時、及び引き落し金額を含む情報である。
本開示において、ステップSm1の処理は、第1端末71が資金管理サーバ600に第1予定情報691を送信するごと、及び、第2端末72が資金管理サーバ600に第2予定情報692を送信するごとに実行される。また、入出金予定取得部680は、取得した第1予定情報691及び第2予定情報692を入出金予定データベース690にユーザUの銀行口座ABと対応付けて登録する。
次いで、第2通信制御部641が、第30要求F30を銀行サーバ210に第2通信装置610を介して送信する(ステップSm2)。第30要求F30は、ユーザUの銀行口座ABの残高を問い合わせるメッセージデータである。銀行サーバ210において、銀行API部214は、第30要求F30を受信すると(ステップSm3)、第30応答G30を資金管理サーバ600に送信する(ステップSm4)。第30応答G30は、第30要求F30に対応する応答メッセージデータであって、ユーザUの銀行口座ABの残高を含むデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第30応答G30を第2通信装置610によって受信すると(ステップSm5)、余剰金管理部652が第1判定を実行する(ステップSm6)。第1判定は、ユーザUの「おサイフ残高」がマイナスになる引き落し予定日時が存在するか否かについての判定である。この第1判定は、銀行口座ABの残高、第1予定情報691、及び第2予定情報692に基づき、将来にわたる(すなわち、今後の)銀行口座ABの残高の推移を余剰金管理部652が推定することで行われる。なお、本開示の余剰金管理部652は、第1判定において、「目的別貯金箱」の自動仮想貯金設定626Eと、「はたらく貯金箱」の自動積立設定とに基づき、「目的別貯金箱」及び「はたらく貯金箱」のそれぞれの将来における貯金額の増加を更に考慮している。
次に、第1判定の判定結果が肯定である場合(ステップSm6:Yes)、余剰金管理部652は第2判定を実行する(ステップSm7)。第2判定は、「おサイフ残高」がマイナスである期間が第1期間より短いか否かについての判定である。この第2判定は、第1判定における、銀行口座ABの残高の推移の推定結果に基づいて行われる。なお、第1期間の長さは適宜であり、例えば1日、12時間、1時間、30分などの期間が用いられる。
そして、第2判定が否定である場合(ステップSm7:No)、第2通信制御部641が、第31要求F31をユーザ端末50に第2通信装置610を介して送信する(ステップSm8)。第31要求F31は、将来の引き落し予定日時において、「おサイフ残高」がマイナスになる旨の第1警告を表示することを要求するメッセージデータである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第31要求F31を第1通信装置500によって受信すると(ステップSm9)、アプリ画面表示制御部552が第1警告を表示装置510に表示することでユーザUに通知する(ステップSm10)。
第1警告がユーザUに通知されることで、手持ちの現金を銀行口座ABに入金するといった貯金行動をユーザUに促すことができ、また、「目的別貯金箱」の自動仮想貯金設定626E、及び「はたらく貯金箱」の自動積立設定の見直しをユーザUに促すことができる。第1警告は、「おサイフ残高」がマイナスである期間が第1期間よりも短い場合にはユーザUに通知されないため、第1警告の過度な通知が抑えられる。
[B:「おサイフ残高」不足解消処理]
図27は、「おサイフ残高」不足解消時における資金管理サーバ600の動作の一例を示す図である。なお、図27に示す処理は、資金管理サーバ600によって定期的、又は不定期、或は、所定条件が成立するごとに繰り返し実行される処理である。
資金管理サーバ600において、余剰金管理部652がユーザUの「おサイフ残高」を算出する(ステップSn1)。ステップSn1について具体的には、余剰金管理部652は、ユーザUの各目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dを、当該ユーザUの銀行口座ABの残高から控除して「おサイフ残高」を算出する。また、銀行口座ABの残高の取得に関する処理は、例えば、図26に示したステップSm2からステップSm5までの処理と同様である。
次いで、余剰金管理部652は、「おサイフ残高」がマイナスであるか否かを判定する(ステップSn2)。「おサイフ残高」がマイナスである場合(ステップSn2:Yes)、余剰金管理部652は、上記第2判定を実行する(ステップSn3)。このステップSn3の処理は、図26に示したステップSm7と同様である。
そして、第2判定が否定である場合(ステップSn3:No)、目的別貯金管理部650は、仮想貯金優先度626Iが低い「目的別貯金箱」(目的別貯金情報626)から順に、「おサイフ残高」の不足が解消するまで仮想貯金額626Dを減額する(ステップSn4)。このステップSn4の処理は、図19に示したステップSf4と同様である。
図27の処理により、「おサイフ残高」がマイナスである状態が第1期間を超えて継続することが防止される。また、仮想貯金優先度626Iが高い「目的別貯金箱」については仮想貯金額626Dの取り崩しを抑えることができる。また、図27におけるステップSn4の処理は、「おサイフ残高」がマイナスである期間が第1期間よりも短い場合には行われないため、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dの取り崩しの頻度を抑えることができる。
1.2.10 ローン返済計画の通知
本開示の資金管理サーバ600は、ユーザUの銀行口座ABに対する入出金の予定に基づき、将来における銀行口座ABの残高の推移を管理する。そして、将来において銀行口座ABの残高がマイナスになる場合、資金管理サーバ600は、銀行口座ABの残高がマイナスになる要因となる引き落し金額を、ローンによって返済するときの返済計画のシミュレーション結果をユーザUに事前に通知する。以下、この動作について詳述する。
図28は、返済計画のシミュレーション結果通知時における支援サービスシステム1の動作の一例を示す図である。
資金管理サーバ600において、入出金予定取得部680が第1予定情報691及び第2予定情報692を取得する(ステップSo1)。次いで、資金管理サーバ600は、銀行口座ABの残高を照会するために、銀行サーバ210との間でステップSo2からステップSo5の処理を実行する。これらステップSo1からステップSo5までの処理は、図26に示したステップSm1からステップSm5の処理と同様である。
銀行口座ABの残高が銀行サーバ210から取得された後、余剰金管理部652は、第3判定を実行する(ステップSo6)。第3判定は、将来における、いずれかの引き落し予定日時において銀行口座ABの残高がマイナスになるか否かについての判定である。この第3判定は、第1判定と同様に、銀行口座ABの残高、第1予定情報691、及び第2予定情報692に基づき、将来にわる銀行口座ABの残高の推移を余剰金管理部652が推定することで行われる。
第3判定が肯定である場合(ステップSo6:Yes)、返済シミュレーション部682がシミュレーションを実行する(ステップSo7)。このシミュレーションは、銀行口座ABの残高がマイナスになる要因となる引き落し金額を借入金としたローンの返済計画についてのシミュレーションである。
そして、第2通信制御部641が、第32要求F32をユーザ端末50に第2通信装置610を介して送信する(ステップSo8)。第32要求F32は、将来において銀行口座ABの残高がマイナスになる旨の第2警告と、ステップSo7における返済計画のシミュレーションの結果と、をユーザ端末50に表示させることを要求するメッセージデータである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第32要求F32を第1通信装置500によって受信すると(ステップSo9)、アプリ画面表示制御部552が第2警告、及び、返済計画のシミュレーション結果を表示装置510に表示することでユーザUに通知する(ステップSo10)。
第2警告がユーザUに通知されることで、ユーザUは、銀行口座ABからの引き落しが残高不足により不能に成り得ることを事前に把握でき、対策を講じることができる。また、返済計画のシミュレーション結果が表示されることで、ユーザUは、銀行口座ABの残高不足の対策にローンを利用するか否かを合理的に判断できる。
1.3:第1実施形態が奏する効果
以上の説明において、資金管理サーバ600は、第2通信装置610と、目的別貯金管理部650と、第2通信制御部641と、を備える。
第2通信装置610は、通信装置の一例であり、ユーザUの銀行口座ABを管理する銀行システム20、及び、ユーザUが使用するユーザ端末50と通信する。目的別貯金管理部650は、銀行システム20から第2通信装置610を介して取得された銀行口座ABの残高の一部又は全部を、ユーザUが所望する複数の資金使途に1対1に対応する複数の目的別貯金の仮想貯金額626Dに分けて管理する。第2通信制御部641は、複数の目的別貯金のそれぞれの仮想貯金額626Dをユーザ端末50に表示させるデータ(第20応答G20)を、第2通信装置610を介して送信する。
なお、銀行口座AB、及び銀行システム20はそれぞれ、金融口座、及び金融機関システムの一例である。
資金管理サーバ600は、以上の構成により、銀行口座ABの残高を複数の目的別貯金に分ける管理と、それぞれの目的別貯金の貯金額をユーザ端末50に表示させる制御と、を銀行システム20と独立して行う。したがって、銀行システム20は、目的別貯金の個々の貯金額に合わせて銀行口座ABの入出金等の資金移動を行う必要がなく、銀行システム20に与えられる負荷が抑えられる。
また、資金管理サーバ600において、第2通信装置610は、ユーザUと投資一任事業者4との間で締結された投資一任契約に基づき、ユーザUの資産運用を管理する投資一任事業者システム40と通信する。第2通信制御部641は、投資一任事業者システム40から第2通信装置610を介して取得された資産運用の運用額を、ユーザ端末50に第2通信装置610を介して送信する。
したがって、資金管理サーバ600は、目的別貯金に加え、資産運用の支援サービスをユーザUに提供できる。
また、資金管理サーバ600は、運用貯金管理部660を備える。運用貯金管理部660は、投資一任事業者システム40によって管理されている資産運用と、ユーザUの資金使途627Cとを対応付けて管理する。第2通信制御部641は、複数の目的別貯金のそれぞれの貯金額、及び資産運用の運用額を、資金使途626C、627Cと対応付けてユーザ端末50に表示させるデータ(第20応答G20)を、第2通信装置610を介して送信する。
したがって、ユーザUは、資金使途626C、627Cごとの貯金額及び運用額を把握できる。
また、資金管理サーバ600は、複数の目的別貯金の少なくとも1つについて、当該目的別貯金の仮想貯金額626Dを資産運用した場合のシミュレーションを実行する資産運用シミュレーション部673を備える。第2通信制御部641は、資産運用のシミュレーションの結果をユーザ端末50に表示させるデータを、第2通信装置610を介して送信する。
したがって、ユーザUは、資産運用のシミュレーションの結果を確認した後に、「目的別貯金箱」による貯金と、資産運用による貯金とのどちらを利用して貯金を継続するかを、合理的に判断して選択できる。
また、資金管理サーバ600は、適正貯金額推定部671と、達成判定部672と、を備える。適正貯金額推定部671は、目的別貯金の資金使途626Cについての適正貯金額をユーザUに関するユーザ属性に基づいて推定する。達成判定部672は、複数の目的別貯金のそれぞれについて、仮想貯金額626Dの増加速度、及び、適正貯金額に基づき、所定の期間内に仮想貯金額626Dが適正貯金額に達するか否かを判定する。資産運用シミュレーション部673は、達成判定部672の判定結果が否定である場合に、資産運用のシミュレーションを実行する。
したがって、資金使途626Cに対する仮想貯金額626Dが将来において不十分に成り得る目的別貯金をユーザUが把握でき、また、ユーザUは資産運用による貯金を検討できる。
また、資金管理サーバ600において、資産運用シミュレーション部673は、運用額が所定の期間内に適正貯金額に達し得る金融商品、又は、金融商品の組み合わせを特定し、特定された金融商品、又は、金融商品の組み合わせを用いた資産運用のシミュレーションを実行する。
したがって、資金使途626Cについての適正貯金額を達成する確実性が高い資産運用をユーザUに提示できる。
また、資金管理サーバ600は、目的別貯金の資金使途626Cに応じた適正なリスク許容度である適正リスク許容度を推定する適正リスク許容度推定部674を備える。資産運用シミュレーション部673は、リスクが適正リスク許容度以下であり、かつ、運用額が所定の期間内に適正貯金額に達し得る金融商品、又は、金融商品の組み合わせを特定し、特定された金融商品、又は、金融商品の組み合わせを用いた資産運用のシミュレーションを実行する。
したがって、資金使途626Cに対して適正なリスクの資産運用をユーザUに提示できる。
また、資金管理サーバ600は、複数の目的別貯金のいずれかを資産運用に切り替える切替指示を、第2通信装置610を介してユーザ端末50から受け付ける切替指示受付部675を備える。第2通信制御部641は、切替指示が切替指示受付部675によって受け付けられた場合、切替指示によって指示された目的別貯金の仮想貯金額626Dに相当する資金をユーザUの銀行口座ABから出金し、当該資金を原資に、上記資産運用のシミュレーションに基づく資産運用を開始する指示を、投資一任事業者システム40に第2通信装置610を介して送信する。
したがって、ユーザUは、銀行2における銀行口座ABからの出金と、投資一任事業者4に対する運用開始の指示とのそれぞれを個別に行う必要がないため、ユーザUの利便性が向上する。
また、資金管理サーバ600は、銀行口座ABの残高から複数の目的別貯金のそれぞれの仮想貯金額626Dを控除した余剰金を管理する余剰金管理部652を備える。第2通信制御部641は、複数の目的別貯金のそれぞれの仮想貯金額626D、及び、余剰金をユーザ端末50に表示させるデータ(第21応答G21)を、第2通信装置610を介して送信する。
この資金管理サーバ600の構成によれば、複数の目的別貯金のそれぞれの仮想貯金額626D、及び余剰金はいずれも、銀行システム20とは独立して資金管理サーバ600により管理されており、銀行口座ABの残高は、仮想貯金額626D、及び余剰金の影響を受けない。したがって、余剰金よりも多くの引き落し金額が銀行口座ABにおいて予定されている場合でも、銀行口座ABに他の金融口座から入金するなどの資金移動により残高不足を回避する必要がなく、銀行システム20におけるトランザクションの増大を招くことがない。
また、資金管理サーバ600は、入出金予定取得部680を備える。入出金予定取得部680は、銀行口座ABに対する入金予定日時、及び入金額を含む第1予定情報691を、第2通信装置610を介して第1端末71から取得する。また、入出金予定取得部680は、銀行口座ABからの引き落し予定日時、及び引き落し金額を含む第2予定情報692を、第2通信装置610を介して第2端末72から取得する。上記余剰金管理部652は、余剰金がマイナスになる引き落とし予定日時が存在するか否かを、銀行口座ABの残高、第1予定情報691、及び、第2予定情報692に基づいて判定する第1判定を実行する。上記第2通信制御部641は、第1判定の判定結果が肯定である場合、余剰金が将来においてマイナスになる旨の第1警告をユーザ端末50に表示させるデータ(第31要求F31)を、第2通信装置610を介して送信する。
第1警告がユーザUに通知されることで、手持ちの現金を銀行口座ABに入金するといった貯金行動をユーザUに促すことができ、また、目的別貯金、及び、運用貯金の自動積立設定の見直しをユーザUに促すことができる。
また、資金管理サーバ600において、上記余剰金管理部652は、余剰金のマイナスである期間が第1期間より短いか否かを判定する第2判定を実行する。上記第2通信制御部641は、第1判定の判定結果が肯定である場合、第2判定の判定結果が否定であるときには(図26:ステップSm6:Yes、かつ、ステップSm7:No)、第1警告をユーザ端末50に表示させるデータ(第31要求F31)を、第2通信装置610を介して送信する。また、上記第2通信制御部641は、第2判定の判定結果が肯定であるときには(図26:ステップSm6:Yes、かつ、ステップSm7:Yes)、第1警告をユーザ端末50に表示させるデータ(第31要求F31)を、第2通信装置610を介して送信しない。
したがって、余剰金のマイナスが継続する期間が第1期間よりも短い場合には、第1警告がユーザUに通知されないため、第1警告の過度な通知が抑えられる。
また、資金管理サーバ600において、上記目的別貯金管理部650は、余剰金がマイナスになった場合、複数の目的別貯金のうち1以上の目的別貯金の仮想貯金額626Dを、目的別貯金のそれぞれに対してユーザUが設定した仮想貯金優先度626Iが低い順に減額することによって余剰金をゼロ以上にする処理を実行する。
したがって、余剰金がマイナスの状態が継続することを防止でき、また、仮想貯金優先度626Iが高い目的別貯金については仮想貯金額626Dの取り崩しが抑えられる。
また、資金管理サーバ600において、上記余剰金管理部652は、余剰金がマイナスである期間が第1期間より短いか否かを判定する第2判定を実行する。また、上記目的別貯金管理部650は、余剰金がマイナスになった場合、第2判定の判定結果が否定であるときには(図27:ステップSn2:Yes、かつ、ステップSn3:No)、余剰金をゼロ以上にする処理を実行する。一方、上記目的別貯金管理部650は、第2判定の判定結果が肯定であるときには(図27:ステップSn2:Yes、かつ、ステップSn3:Yes)、余剰金をゼロ以上にする処理を行わない。
したがって、余剰金がマイナスである期間が第1期間よりも短い場合には、目的別貯金の取り崩しが行われないため、余剰金不足に起因した目的別貯金の取り崩しの頻度を抑えることができる。
また、資金管理サーバ600において、上記余剰金管理部652は、銀行口座ABの残高、第1予定情報691、及び第2予定情報692に基づいて、引き落とし予定日時において銀行口座ABの残高がマイナスになるか否かを判定する第3判定を実行する。上記第2通信制御部641は、第3判定の判定結果が肯定である場合、引き落とし予定日時における支払いが不能になる旨の第2警告をユーザ端末50に表示させるデータ(第32要求F32)を、第2通信装置610を介して送信する。
したがって、ユーザUは、銀行口座ABからの引き落しが残高不足により不能に成り得ることを第2警告によって事前に把握でき、対策を講じることができる。
また、資金管理サーバ600は、返済シミュレーション部682を備える。返済シミュレーション部682は、第3判定が肯定である場合、銀行口座ABの残高がマイナスになる要因となる引き落し金額を借入金としたローンの返済計画をシミュレーションする。上記第2通信制御部641は、返済計画のシミュレーション結果をユーザ端末50に表示させるデータ(第32要求F32)を、第2通信装置610を介して送信する。
したがって、ユーザUは、返済計画のシミュレーション結果に基づき、銀行口座ABの残高不足の対策にローンを利用するか否かを合理的に判断できる。
2:第2実施形態
以下、第2実施形態について説明する。
本実施形態の資金管理サーバ600は、資金使途が共通する目的別貯金の貯金額と資産運用による運用貯金の運用額とを互いに対応付けてユーザ端末50に表示させる点で第1実施形態の資金管理サーバ600と相違する。
図29は、資金管理アプリMAにおける第12画面C12の一例を示す図である。
第12画面C12は、資金管理アプリMAにおいて、目的別貯金及び運用貯金の貯金状況を表示する画面であり、第1実施形態の第1画面C1(図8)に対応する画面である。本開示において、第12画面C12は、図29に示されるように、第12A表示領域E12Aと、1又は複数の第12B表示領域E12Bと、を含んでいる。
第12A表示領域E12Aは、目手別貯金と運用貯金とを合算した金額(貯金総額)を表示する領域であり、第1画面C1の第1C表示領域E1Cに対応する。
第12B表示領域E12Bは、1つの資金使途についての貯金額を表示する領域であり、資金使途を共通にする「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dと、「はたらく貯金箱」の運用額とを対応付けて表示する。また、本開示において、1つの第12B表示領域E12Bには、切替ボタンE12B1が設けられている。切替ボタンE12B1は、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dの一部又は全部を、当該「目的別貯金箱」と資金使途が共通する「はたらく貯金箱」の資産運用に切り替えることをユーザUが指示するボタンである。なお、図示を省略するが、第12B表示領域E12Bには、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dの範囲において、「はたらく貯金箱」に切り替える金額(以下、「切替額」という)をユーザUが入力する入力欄が設けられている。
本実施形態において、ユーザ端末50の第1通信制御部550が受信する第20応答G20(図21:ステップSh5)には、資金使途626C、627Cごとに、「目的別貯金箱」、及び、「はたらく貯金箱」のそれぞれの貯金状況が対応付けられている。すなわち、「目的別貯金箱」の資金使途626Cと、「はたらく貯金箱」の資金使途627Cとが共通する場合、「目的別貯金箱」、及び、「はたらく貯金箱」のそれぞれが共通の資金使途626C、627Cに対応付けられている。そして、ユーザ端末50のアプリ画面表示制御部552が、この第20応答G20に基づいて、第12画面C12を表示装置510に表示する。
ユーザUは、第12画面C12の表示により、共通する資金使途626C、627Cごとに、「目的別貯金箱」及び「はたらく貯金箱」による貯金状況を把握できる。また、ユーザUは、切替ボタンE12B1の操作によって、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dの一部、又は全部を「はたらく貯金箱」の資産運用に簡単に切り替えることができる。
図30は、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dを「はたらく貯金箱」の資産運用へ切り替る時における資金管理サーバ600の動作の一例を示す図である。なお、図30において、図25と処理が同じステップには同一の符号を付している。
図30に示されるように、ユーザ端末50において、第12画面C12の切替ボタンE12B1に対するユーザ操作が行われると(ステップSp1)、第1通信制御部550が第40要求F40を、切替対象の「目的別貯金箱」、切替額、及び、ユーザUのIDとともに資金管理サーバ600に送信する(ステップSp2)。第40要求F40は、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dのうちの上記切替額を、「はたらく貯金箱」へ切り替えることを資金管理サーバ600に指示するメッセージデータである。
資金管理サーバ600において、第2通信制御部641が第40要求F40を第2通信装置610によって受信すると(ステップSk3)、当該第40要求F40が切替指示受付部675によって受け付けられる。そして、支援サービスシステム1において、図30に示したステップSk4からステップSk7までの処理が行われることで、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dのうちの上記切替額に相当する資金が、銀行口座ABから出金され、当該資金が証券口座ATに移動された後、当該証券口座ATに移動した資金が資産運用の運用資金に加えられる。
その後、資金管理サーバ600において、目的別貯金管理部650が目的別貯金情報626の仮想貯金額626Dを上記切替額の分だけ減額する(ステップSp4)。そして、第2通信制御部641が第40応答G40をユーザ端末50に送信する(ステップSp5)。第40応答G40は、第40要求F40に対応する応答メッセージであって、資金管理サーバ600において、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dのうち、ユーザUが指定した切替額が「はたらく貯金箱」へ切り替えられたことを通知するメッセージデータである。
ユーザ端末50において、第1通信制御部550が第40応答G40を第1通信装置500によって受信することで(ステップSp6)、「目的別貯金箱」の仮想貯金額626Dの一部又は全部を「はたらく貯金箱」へ切り替える一連の処理が終了する。
第2実施形態の説明において、資金管理サーバ600の第2通信制御部641は、資金使途626C、627Cが共通する目的別貯金の仮想貯金額626Dと資産運用の運用額とを互いに対応付けてユーザ端末50に表示させるデータ(第20応答G20)を、第2通信装置610を介して送信する。
したがって、ユーザUは、共通する資金使途626C、627Cごとに、「目的別貯金箱」及び「はたらく貯金箱」による貯金状況を把握できる。
また、資金管理サーバ600において、上記切替指示受付部675は、複数の目的別貯金のいずれか1の目的別貯金について仮想貯金額626Dの一部又は全部に相当する切替額を、当該1の目的別貯金の資金使途626Cと共通する資金使途627Cの資産運用(運用貯金)に切り替える切替指示を、第2通信装置610を介してユーザ端末50から受け付ける。上記運用貯金管理部660は、切替指示によって指示された切替額に相当する資金をユーザUの銀行口座ABから出金し、当該資金を、1の目的別貯金の資金使途626Cと共通する資金使途627Cの資産運用(運用貯金)の運用資金に加える指示を、投資一任事業者システム40に第2通信装置610を介して送信する。
したがって、ユーザUは、銀行2における銀行口座ABからの出金と、投資一任事業者4に対する運用開始の指示とのそれぞれを個別に行うことなく、資金使途626C、627Cが共通する目的別貯金、及び資産運用(運用貯金)の間で、目的別貯金の仮想貯金額626Dを資産運用の運用資金に簡単に移行させることができる。
3.変形例
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
3-1:変形例1
上述した資金管理サーバ600において、目的別貯金管理部650は、余剰金がマイナスになった場合、複数の目的別貯金のうち1以上の目的別貯金の貯金額を、目的別貯金のそれぞれに対してユーザUが設定した仮想貯金優先度626Iが低い順に減額している(図19:ステップSf4、及び図27:ステップSn4)。しかしながら、目的別貯金管理部650は、目的別貯金のそれぞれの資金使途626Cの実現時期が遠い順に減額してもよい。この結果、資金使途626Cの実現時期が近い目的別貯金の取り崩しが防止される。
なお、目的別貯金管理部650は、余剰金がマイナスになった場合に代えて、将来において余剰金がマイナスになると推定される場合(図26のステップSm6:Yes)に、目的別貯金を事前に減額し、将来における余剰金をゼロ以上にしてもよい。
3-2:変形例2
上述した支援サービスシステム1において、銀行システム20は1つに限らない。例えば、銀行システム20は、互いに異なる第1銀行システム、及び、第2銀行システムを含んでもよい。この場合、資金管理サーバ600において、目的別貯金管理部650は、第1銀行システムによって管理されている銀行口座ABの残高と、第2銀行システムによって管理されている銀行口座ABの残高とを合計した額の一部又は全部を、複数の目的別貯金に分けて管理する。
3-3:変形例3
上述した支援サービスシステム1において、投資一任事業者システム40は1つに限らない。例えば、投資一任事業者システム40は、第1投資一任事業者システムと、第2投資一任事業者システムと、を含んでもよい。この場合、第1投資一任事業者システムは、ユーザUと第1投資一任事業者との間で締結された第1投資一任契約に基づき、ユーザUの資産運用を管理するシステムである。第2投資一任事業者システムは、第1投資一任事業者と異なる第2投資一任事業者との間で締結された第2投資一任契約に基づきユーザUの資産運用を管理するシステムである。また、資金管理サーバ600において、第2通信装置610は、第1投資一任事業者システム、及び、第2投資一任事業者システムのそれぞれと通信し、第2通信制御部641は、第1投資一任事業者システム、及び、第2投資一任事業者システムのそれぞれから第2通信装置610を介して取得された資産運用に関する運用情報426を、ユーザ端末50に第2通信装置610を介して送信する。
3-4:変形例4
上述した資金管理サーバ600において、第2通信制御部641は、証券会社システム30から第2通信装置610を介して取得された証券口座ATにおける資産運用の運用額を、ユーザ端末50に第2通信装置610を介して送信してもよい。
本変形例の資金管理サーバ600の構成により、投資一任事業者システム40を介さずに、資金管理サーバ600は、資産運用の運用額を取得し、当該運用額をユーザ端末50に送信できる。
3-5:変形例5
上述した支援サービスシステム1において、資金管理システム60が投資一任事業者システム40を包含し、又は、投資一任事業者システム40の資産運用管理サーバ400を資金管理システム60が備えてもよい。この場合、資金管理サーバ600が資産運用管理サーバ400の機能の一部又は全部を備えてもよい。
3-6:変形例6
上述した支援サービスシステム1において、ユーザ端末50の第1処理装置540が資金管理アプリMA実行することで、第1画面C1などの各種の画面を表示装置510に表示する。しかしながら、資金管理サーバ600が資金管理アプリMAに相当するWebアプリを実行し、ユーザ端末50は、このWebアプリにWebブラウザを通じてアクセスし、各種の画面を表示装置510に表示してもよい。
4.その他
(1)上述した実施形態において、第1記憶装置530、及び第2記憶装置620は、ROM及びRAMなどでもよい。また、第1記憶装置530、及び第2記憶装置620は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体でもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されてもよい。
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
(6)図2から図6に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
(7)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
(10)上述した実施形態において、ユーザ端末50は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
(15)本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1…支援サービスシステム、2…銀行、3…証券会社、4…投資一任事業者、20…銀行システム、30…証券会社システム、40…投資一任事業者システム、50…ユーザ端末、60…資金管理システム、71…第1端末、72…第2端末、426…運用情報、600…資金管理サーバ、610…第2通信装置、621…資金管理プログラム、626…目的別貯金情報、626C、627C…資金使途、626D…仮想貯金額、626I…仮想貯金優先度、630…第2処理装置、641…第2通信制御部、650…目的別貯金管理部、652…余剰金管理部、660…運用貯金管理部、671…適正貯金額推定部、672…達成判定部、673…資産運用シミュレーション部、674…適正リスク許容度推定部、675…切替指示受付部、680…入出金予定取得部、682…返済シミュレーション部、691…第1予定情報、692…第2予定情報、AB…銀行口座、AT…証券口座、U…ユーザ。

Claims (4)

  1. ユーザの銀行口座を管理する銀行システム、及び、前記ユーザが使用するユーザ端末と通信する通信装置と、
    前記銀行システムから前記通信装置を介して取得された前記銀行口座の残高の一部又は全部を、前記ユーザが所望する複数の資金使途に1対1に対応する複数の目的別貯金に分けて管理する目的別貯金管理部と、
    前記複数の目的別貯金の少なくとも1つについて、当該目的別貯金の貯金額を資産運用した場合のシミュレーションを実行する資産運用シミュレーション部と、
    前記資産運用のシミュレーションの結果を前記ユーザ端末に表示させるデータを、前記通信装置を介して送信する通信制御部と、
    前記目的別貯金の資金使途についての適正貯金額を前記ユーザに関するユーザ属性に基づいて推定する適正貯金額推定部と、
    前記複数の目的別貯金のそれぞれについて、貯金額の増加速度、及び前記適正貯金額に基づき、所定の期間内に前記貯金額が前記適正貯金額に達するか否かを判定する達成判定部と、
    を備え、
    前記資産運用シミュレーション部は、
    前記達成判定部の判定結果が否定である場合に、前記資産運用のシミュレーションを実行する
    金管理サーバ。
  2. 前記資産運用シミュレーション部は、
    運用額が前記所定の期間内に前記適正貯金額に達し得る金融商品、又は、金融商品の組み合わせを特定し、特定された前記金融商品、又は、前記金融商品の組み合わせを用いた前記資産運用のシミュレーションを実行する
    請求項に記載の資金管理サーバ。
  3. 前記資金使途に応じた適正なリスク許容度である適正リスク許容度を推定する適正リスク許容度推定部を備え、
    前記資産運用シミュレーション部は、
    リスクが前記適正リスク許容度以下であり、かつ、運用額が前記所定の期間内に前記適正貯金額に達し得る金融商品、又は、金融商品の組み合わせを特定し、特定された前記金融商品、又は、前記金融商品の組み合わせを用いた前記資産運用のシミュレーションを実行する
    請求項に記載の資金管理サーバ。
  4. 前記複数の目的別貯金のいずれかを前記資産運用に切り替える切替指示を、前記通信装置を介して前記ユーザ端末から受け付ける切替指示受付部を備え、
    前記通信装置は、
    前記ユーザと投資一任事業者との間で締結された投資一任契約に基づき、前記ユーザの資産運用を管理する投資一任事業者システムと通信し、
    前記通信制御部は、
    前記切替指示が前記切替指示受付部によって受け付けられた場合、前記切替指示によって指示された目的別貯金の貯金額に相当する資金を前記ユーザの銀行口座から出金し、当該資金を原資に前記資産運用のシミュレーションに基づく前記資産運用を開始する指示を、前記投資一任事業者システムに前記通信装置を介して送信する
    請求項に記載の資金管理サーバ。
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