JP7472632B2 - 空気浄化装置 - Google Patents

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Description

本開示は、空気浄化装置に関する。
従来、空気の通風路を形成する基体、基体の内側に配置された電動ファンおよび光触媒装置、光触媒装置に光を照射する光源を備え、光源から光触媒装置へ光を照射した際の光触媒の酸化反応によって空気を浄化する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、イグニッションのON時に、先に光源を点灯した後、電動ファンを最大能力で起動させることで、臭気物質が室内に吹き出されることを抑える技術が開示されている。
特開2003-1707362号公報
ところで、光触媒フィルタに光を照射すると、煙草の煙等の臭気物質や光触媒フィルタの表面に吸着された物質が分解される過程で異臭(すなわち、中間臭)を発する中間物質となる。
しかしながら、特許文献1には中間臭について何ら言及されていない。このため、中間臭による室内の快適性の低下が懸念される。本発明者らの考察によれば、特許文献1に記載の装置は、イグニッションのON時に、光源を最大能力で点灯した状態で電動ファンを最大能力で起動させるので、光触媒への光の照射に起因して生じた中間臭が一気に室内へ吹き出され、室内の快適性が低下し易い。特に、イグニッションのON時等のように、空室状態の室内に人が入った直後は、室内に入った人の臭いの変化に対する感度が高い状態となる。この状態で、中間臭が一気に室内へ吹き出されると、中間臭による刺激が顕著になるので、室内の快適性が大幅に低下し易い。
本開示は、光触媒への光の照射に起因して生ずる中間臭によって室内の快適性が悪化することを抑制可能な空気浄化装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
室内へ吹き出す空気を浄化する空気浄化装置(1)であって、
空気の通風路(11)を形成するケーシング(10)と、
通風路に気流を発生させる送風機(14)と、
通風路に配置されるととともに光触媒を有する光触媒フィルタ(51、52)と、
光触媒フィルタに対して光触媒を活性化させる光を照射する光源装置(54)と、
送風機および光源装置を制御する機器制御部(100a)と、
光源装置からの光を光触媒に照射するか否かを判定する照射判定部(100b)と、を備え、
機器制御部は、少なくとも空室状態の室内に対して人が入ってから所定時間が経過するまでの入室初期に、送風機がオフからオンに切り替わるタイミングにおける送風機および光源装置のうち少なくとも一方の能力が最大能力よりも低くなるように、送風機および源装置を制御し、
機器制御部は、照射判定部にて光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機への電力供給を開始した後に光源装置への電力供給を開始する。
これによると、少なくとも室内に人が入った直後は、送風機がオフからオンに切り替わるタイミングで送風機および光源装置の双方が最大能力で動作しない。このため、光触媒への光の照射に起因して生ずる中間臭が一気に室内へ吹き出されることが抑制される。したがって、中間臭によって室内の快適性が悪化することを抑制することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
本開示の空気浄化装置を適用した車両用空調装置の室内ユニットの模式的な断面図である。 第1実施形態に係る光触媒モジュールを示す模式的な断面図である。 図2のIII-III断面図である。 室内ユニットを制御する制御装置の模式的なブロック図である。 第1実施形態に係る制御装置が実行する中間臭の対策処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る制御装置の制御内容を説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態に係る制御装置が実行する空気浄化処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態に係る制御装置が実行する空気浄化処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態に係る制御装置の制御内容を説明するためのタイミングチャートである。 第5実施形態に係る制御装置の制御内容を説明するためのタイミングチャートである。 第6実施形態に係る制御装置の制御内容を説明するためのタイミングチャートである。 第7実施形態に係る制御装置が実行する空気浄化処理の流れを示すフローチャートである。 第7実施形態に係る制御装置の制御内容を説明するためのタイミングチャートである。 第8実施形態に係る制御装置の制御内容を説明するためのタイミングチャートである。 第9実施形態に係る制御装置の制御内容を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1~図6を参照して説明する。本実施形態は、本開示の空気浄化装置を車両用空調装置の室内ユニット1に適用した例について説明する。すなわち、本実施形態では、室内ユニット1が空気浄化装置を構成している。
室内ユニット1は、車室内の最前部に位置するインストルメントパネルの内側に配置される。室内ユニット1は、空気の通風路11を形成するケーシング10を有している。ケーシング10の内側には、車室内へ向かって空気を送風する通風路11が構成されている。
ケーシング10の通風路11の最上流部には、内気導入口12aおよび外気導入口12bが形成されている。ケーシング10の内側には、内外気切替ドア13が回転自在に配置されている。
内外気切替ドア13は、空気の吸込モードを内気モード、外気モード、および内外気モードに切り替えるものである。内気モードは、内気導入口12aより内気を導入する吸込モードである。外気モードは、外気導入口12bより外気を導入する吸込モードである。内外気モードは、内気導入口12aおよび外気導入口12bの双方より内気および外気を導入する吸込モードである。内外気切替ドア13は、サーボモータ等のアクチュエータ13aによって駆動される。
内外気切替ドア13の下流側には、車室内に吹き出す気流を発生させる送風機14が配置されている。本実施形態の送風機14は、内外気切替ドア13の下方に配置されている。
送風機14は、電動送風機であって、遠心式の送風ファン14aと、この送風ファン14aを駆動するファンモータ14bと、を有している。送風機14は、ファンモータ14bの回転数を変えることで風量および風速を含む送風能力を変更可能になっている。
送風機14の下流側には、ケーシング10内を流れる空気を冷却する蒸発器15が配置されている。蒸発器15は、送風機14の送風空気を冷却する冷房用熱交換器である。蒸発器15は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成する要素の一つである。
一方、室内ユニット1において、蒸発器15の下流側には、ケーシング10内を流れる空気を加熱するヒータコア16が配置されている。ヒータコア16は、車両エンジンの温水を熱源として、蒸発器15通過後の冷たい空気を加熱する暖房用熱交換器である。ヒータコア16の側方には、バイパス通路17が形成され、バイパス通路17をヒータコア16のバイパス空気が流れる。
蒸発器15とヒータコア16との間には、エアミックスドア18がスライド移動可能に配置されている。エアミックスドア18は、サーボモータ等のアクチュエータ18aにより駆動されて、その開度が連続的に調整可能になっている。エアミックスドア18の開度によりヒータコア16を通る温風量と、バイパス通路17を通過してヒータコア16をバイパスする冷風量との割合が調節される。これにより、車室内に吹き出す空気の温度が調整される。
ケーシング10の通風路11の最下流部には、フロントガラスに向けて空調風を吹き出すデフロスタ開口部19、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すフェイス開口部20および乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット開口部21が設けられている。
デフロスタ開口部19、フェイス開口部20、およびフット開口部21それぞれの上流部には、デフロスタドア22、フェイスドア23、およびフットドア24が回転自在に配置されている。デフロスタドア22、フェイスドア23、およびフットドア24は、吹出モードを切り替えるモード切替ドアを構成する。
モード切替ドアは、空気の吹出モードをデフロスタモード、フェイスモード、フットモード、フットデフモード等に切り替えるものである。デフロスタモードは、空調風をフロントガラスに向けて吹き出す吹出モードである。フェイスモードは、空調風を乗員の上半身に向けて吹き出す吹出モードである。フットモードは、空調風を乗員の足元に向けて吹き出す吹出モードである。フットデフモードは、空調風をフロントガラスおよび乗員の足元の双方に向けて吹き出す吹出モードである。モード切替ドアは、図示しないリンク機構を介して共通のアクチュエータ25によって開閉操作される。
このように構成される室内ユニット1は、ケーシング10の内側のうち、送風機14の上流に、フィルタユニット30が設けられている。フィルタユニット30は、ケーシング10の内側に導入された空気を浄化するものである。
フィルタユニット30は、ケーシング10の内側の通風路11に配置されている。フィルタユニット30は、除塵フィルタ40、光触媒モジュール50を備える。フィルタユニット30は、通風路11における空気流れの上流側から下流側に向けて除塵フィルタ40および光触媒モジュール50の順に配置されている。
除塵フィルタ40および光触媒モジュール50は、図示しないフィルタホルダによって保持されている。除塵フィルタ40および光触媒モジュール50は、フィルタホルダに保持された状態でケーシング10に対して脱着可能に取り付けられている。これにより、メンテナンス等を実施する際に除塵フィルタ40および光触媒モジュール50の清掃や交換が可能になっている。
除塵フィルタ40は、空気中に含まれる塵、埃、花粉等の異物を捕捉するフィルタである。除塵フィルタ40は、通気性を有するシートがプリーツ状に折り曲げられた濾材、当該濾材を補強する端板部を有する。除塵フィルタ40の濾材は、例えば、樹脂製の不織布で構成される。本実施形態では、除塵フィルタ40は、後述の光触媒フィルタの上流において異物を除去するプレフィルタを構成している。
光触媒モジュール50は、空気の脱臭および除菌を行うものである。光触媒モジュール50は、図2および図3に示すように、複数枚の光触媒フィルタを備える。本実施形態の光触媒モジュール50は、2枚の光触媒フィルタを備える。
本実施形態では、説明の便宜上、2枚の光触媒フィルタを第1フィルタ51および第2フィルタ52とする。第1フィルタ51および第2フィルタ52は、通気性を有する基材の表面に光触媒を担持させたもので構成されている。第1フィルタ51および第2フィルタ52の基材は、光触媒を担持させる面積を確保するために、アルミニウム、銅、チタン等の金属製の板材を波形状に折り曲げたもので構成される。第1フィルタ51および第2フィルタ52は、基材の表面に対して酸化チタンや酸化亜鉛等の金属酸化物の粉末からなる光触媒を塗布することで得られる。また、第1フィルタ51および第2フィルタ52は、基材に対して複数の貫通穴が形成され、当該貫通穴が空気を流す通風孔として機能することで通気性が確保されている。
このように構成される第1フィルタ51および第2フィルタ52は、それぞれの側面同士が対向するように、通風路11における空気流れに対して並列に配置されている。第1フィルタ51および第2フィルタ52には、互いに対向する側面に向けて光源装置54からの光が照射される。光源装置54は、第1フィルタ51および第2フィルタ52とともに光触媒モジュール50を構成している。
光源装置54は、第1フィルタ51および第2フィルタ52に対して光触媒を活性化させる光を照射する装置である。光触媒フィルタおよび光源装置54は、空気流れに対して並列に配置されている。光源装置54は、第1光源ユニット55、第2光源ユニット56、および導光棒57を備える。
第1光源ユニット55および第2光源ユニット56は、電力が供給されると光を出射する光源部である。本実施形態では、第1光源ユニット55および第2光源ユニット56が図示しない電源から電力が供給されると動作する。第1光源ユニット55および第2光源ユニット56は、第1フィルタ51および第2フィルタ52を挟んで互いに対向するように配置されている。
第1光源ユニット55は、第1発光ダイオード551、第1発光ダイオード551が実装された第1基板552を備える。第1発光ダイオード551は、電力が供給されると発光する発光素子である。第1発光ダイオード551は、紫外線を含む光を発するUV-LEDで構成されている。第1発光ダイオード551は、導光棒57に向けて集光するように光の指向性が設定されている。
第2光源ユニット56は、第2発光ダイオード561、第2発光ダイオード561が実装された第2基板562を備える。第2発光ダイオード561は、電力が供給されると発光する発光素子である。第2発光ダイオード561は、紫外線を含む光を発するUV-LEDで構成されている。第2発光ダイオード561は、導光棒57に向けて集光するように光の指向性が設定されている。
導光棒57は、第1光源ユニット55および第2光源ユニット56からの光が長手方向の端部に入射される棒状の導光体である。導光棒57は、第1光源ユニット55と第2光源ユニット56との間に配置されている。導光棒57は、長手方向の一方側の端部に第1光源ユニット55からの光が入射され、長手方向の他方側の端部に第2光源ユニット56からの光が入射される。
導光棒57は、アクリルやガラス等の透光性を有する材料で構成されている。導光棒57は、長手方向に延びる側面が第1フィルタ51および第2フィルタ52の側面と対向するように第1フィルタ51および第2フィルタ52との間に配置されている。導光棒57は、長手方向の両端部に入射された光が第1フィルタ51および第2フィルタ52に向けて出射されるように光の指向性が設定されている。
このように構成される光触媒モジュール50は、第1発光ダイオード551および第2発光ダイオード561への通電量を変えることで、光源装置54が出射する光の放射束を含む照射能力を変更可能になっている。なお、光の放射束は、所定の領域に対して単位時間当たりに放射する光のエネルギーである。
次に、室内ユニット1の電子制御部である制御装置100について図4を参照しつつ説明する。図4に示す制御装置100は、プロセッサ、メモリを含むコンピュータとその周辺回路とを有している。制御装置100は、メモリに記憶されたプログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された各種機器を制する。なお、制御装置100のメモリは、非遷移有形記録媒体で構成される。
制御装置100は、その入力側に、車室外の温度、車室内の温度、車室内の湿度等を検出する空調用のセンサ群101、イグニッションIG、脱臭スイッチPSW等が接続されている。
イグニッションIGは、車両が停止したオフ状態から走行可能なオン状態に切り替えるスイッチである。制御装置100には、イグニッションIGのオン、オフに関する情報が入力される。なお、制御装置100は、イグニッションIGのオン、オフに関する情報が他の装置を介して入力されるようになっていてもよい。
脱臭スイッチPSWは、光触媒モジュール50によって脱臭しないオフ状態から脱臭するオン状態に切り替えるためのスイッチである。制御装置100には、脱臭スイッチPSWのオン、オフに関する情報が入力される。
制御装置100は、その出力側に、内外気切替ドア13のアクチュエータ13a、送風機14のファンモータ14b、モード切替ドアのアクチュエータ25、第1光源ユニット55、第2光源ユニット56等の制御対象機器が接続されている。制御対象機器は、制御装置100からの制御信号に応じて動作する。
制御装置100は、送風機14および光源装置54を制御する機器制御部100aを有する。制御装置100は、制御装置100に入力される情報等に応じて、送風機14の送風能力を増減したり、光源装置54の照射能力を増減したりする。送風機14の送風能力の増減は、例えば、ファンモータ14bに印加する電圧およびデューティー比を制御することで実現可能である。また、光源装置54の照射能力の増減は、例えば、第1発光ダイオード551および第2発光ダイオード561に供給する電流およびデューティー比を制御することで実現可能である。
次に、第1光源ユニット55および第2光源ユニット56へ電力が供給されている際の室内ユニット1の基本的な動作について説明する。室内ユニット1は、ファンモータ14bによって送風ファン14aが回転駆動されると、空気が内気導入口12aおよび外気導入口12bの少なくとも一方を介してケーシング10の内側に導入される。
ケーシング10の内側に導入された空気は、フィルタユニット30に流入して浄化される。具体的には、除塵フィルタ40に流入した空気は、除塵フィルタ40を通過する際に塵、埃、花粉等の異物が除去される。
除塵フィルタ40にて異物が除去された空気は、光触媒モジュール50の第1フィルタ51および第2フィルタ52に流入する。第1フィルタ51および第2フィルタ52は、第1光源ユニット55および第2光源ユニット56が発する光が導光棒57を介して照射されることで、フィルタ表面に担持された光触媒が活性化している。このため、空気中に含まれる不快な臭い原因となる有機物や細菌が、光触媒によって酸化分解される。これにより、第1フィルタ51および第2フィルタ52に流入した空気は脱臭および除菌される。
第1フィルタ51および第2フィルタ52にて脱臭および除菌された空気は、送風ファン14aに吸い込まれた後、蒸発器15やヒータコア16によって所望の温度に調整された後、車室内へ吹出される。
ところで、光触媒フィルタに光を照射すると、煙草の煙等の臭気物質や光触媒フィルタの表面に吸着された物質が分解される過程で異臭(すなわち、中間臭)を発する中間物質となる。この中間臭について、従来技術では、何ら考慮されておらず、イグニッションIGのオン時に、光源を最大能力で点灯した状態で電動ファンを最大能力で起動させている。この場合、光触媒への光の照射に起因して生じた中間臭が一気に室内へ吹き出され、車室内の快適性が低下し易い。特に、イグニッションIGのオン時等のように、空室状態の車室内に乗員が乗り込んだ直後は、車室内に乗り込んだ乗員の臭いの変化に対する感度が高い状態となる。この状態で、中間臭が一気に車室内へ吹き出されると、中間臭による刺激が顕著になるので、車室内の快適性が大幅に低下し易い。
これらを考慮して、制御装置100は、少なくとも空室状態の室内に対して人が入ってから所定時間が経過するまでの入室初期に、中間臭による車室内の快適性の悪化を抑制するための空気浄化処理を実行する。この空気浄化処理は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングにおける送風機14および光源装置54のうち少なくとも一方の能力を最大能力よりも低くする。
具体的には、制御装置100は、光源装置54からの光を光触媒に照射するか否かを判定する照射判定部100bを備える。そして、制御装置100は、照射判定部100bで光触媒に照射すると判定された場合、送風機14へ電力供給を開始した後に光源装置54への電力供給を開始する。つまり、制御装置100は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで少なくとも光源装置54が最大能力で動作しないように、送風機14および光源装置54を制御する。
以下、本実施形態の制御装置100が実行する空気浄化処理について、図5および図6を参照しつつ説明する。図5の制御ルーチンは、イグニッションIGがオンされた状態で周期的または不定期に実行される。具体的には、制御装置100は、少なくとも空室状態の車室内に対して乗員が乗り込んでから所定時間が経過するまでの入室初期に、図5の制御ルーチンを実行する。
ここで、本実施形態では、図6に示すように、イグニッションIGのオンによって空気浄化装置に電源が投入された時点Tisから所定時間以内の期間を「入室初期」としている。具体的には、「所定時間」は、イグニッションIGがオンされてから10分以内、好ましくは5分以内、更に好ましくは2分以内、最も好ましくは1分以内である。
イグニッションIGがオンされると、図5に示すように、制御装置100は、ステップS100にて、空調用のセンサ群101、イグニッションIG、脱臭スイッチPSW等から各種信号を読み込む。
続いて、制御装置100は、ステップS105にて、脱臭スイッチPSWがオン状態であるか否かを判定する。この判定処理は、光源装置54からの光を光触媒に照射するか否かを判定するものであり、脱臭スイッチPSWからのオン、オフに関する情報に基づいてなされる。制御装置100のうち、ステップS105の判定処理を実行する構成が照射判定部100bに対応する。
ステップS105の判定処理の結果、脱臭スイッチPSWがオフ状態であると判定された場合、制御装置100は、ステップS100に戻る。一方、脱臭スイッチPSWがオン状態であると判定された場合、制御装置100は、ステップS110にて、送風機14をオンする。すなわち、制御装置100は、光源装置54からの光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置54への電力供給が停止された状態で送風機14への電力供給を開始する。
ここで、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで送風機14を最大能力で動作させると、光触媒フィルタ等に残存する臭気物質が車室内に一気に吹き出されてしまうことが懸念される。
このため、制御装置100は、光源装置54からの光を光触媒に照射すると判定された場合、図6に示すように、送風機14への電力供給を開始するとともに、送風機14の送風能力が連続的に大きくなるように送風機14を制御する。本実施形態の制御装置100は、送風機14の送風能力が最大送風能力となるまでの間、送風機14への供給電圧を徐々に増加させる。これにより、光触媒フィルタ等に残存する臭気物質が車室内に徐々に吹き出されるので、車室内の快適性を確保することができる。なお、制御装置100は、ステップS110にて、送風機14の送風能力が段階的に大きくなるように送風機14を制御してもよい。
続いて、制御装置100は、送風機14への電力供給を開始した後、光源装置54への電力供給を開始する。具体的には、制御装置100は、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間がファン起動時間tbとなった後に、光源装置54への電力供給を開始する。この際、制御装置100は、送風機14の起動時Tbsからの経過時間であるファン動作時間に応じて、光源装置54の照射能力を変化させる。
具体的には、制御装置100は、ステップS115にて、ファン動作時間が第1設定時間Tαより長いか否かを判定する。この第1設定時間Tαは、送風機14の送風能力が目標送風能力である最大送風能力に達するまでのファン起動時間Tbよりも長い時間に設定される。
ステップS115の判定処理の結果、ファン動作時間が第1設定時間Tα以下の場合、制御装置100は、ステップS120にて、ファン動作時間が第2設定時間Tβより長いか否かを判定する。この第2設定時間Tβは、ファン起動時間Tbよりも長く、且つ、第1設定時間Tαよりも短い時間に設定される。
ステップS120の判定処理の結果、ファン動作時間が第2設定時間Tβ以下の場合、制御装置100は、ステップS125にて、ファン動作時間が第3設定時間Tγより大きいか否かを判定する。この第3設定時間Tγは、ファン起動時間Tbよりも長く、且つ、第2設定時間Tβよりも短い時間に設定される。
ステップS125の判定処理の結果、ファン動作時間が第3設定時間Tγ以下の場合、制御装置100は、ファン動作時間が第3設定時間Tγを超えるまで待機する。ファン動作時間が第3設定時間Tγを超えると、制御装置100は、ステップS130にて、光源装置54への電力供給を開始する。この際、制御装置100は、光源装置54の照射能力を「Lo」にする。具体的には、制御装置100は、第1発光ダイオード551および第2発光ダイオード561の双方に「Lo」に対応する電流を供給する。
これにより、光源装置54からの光が光触媒フィルタに照射され、フィルタ表面に担持された光触媒が活性化することで臭気物質等が光触媒によって酸化分解される。この際、中間臭も発生するが、光源装置54の照射能力が低いため、中間臭の車室内への影響は極めて制限されたものとなる。
制御装置100は、ステップS130で光源装置54への電力供給を開始した後、ステップS120に移行する。ステップS120の判定処理の結果、ファン動作時間が第2設定時間Tβよりも長い場合、制御装置100は、ステップS135にて、光源装置54の照射能力を「Lo」より大きい「Mid」に変更する。
これにより、光源装置54からの光が光触媒フィルタに照射され、フィルタ表面に担持された光触媒が活性化することで臭気物質等が光触媒によって酸化分解される。この際、中間臭も発生するが、既に光触媒によって臭気物質の一部が酸化分解されているため、中間臭の車室内への影響は制限されたものとなる。
制御装置100は、ステップS135で光源装置54の照射能力を「Mid」に切り替えた後、ステップS115に移行する。ステップS115の判定処理の結果、ファン動作時間が第1設定時間Tαよりも長い場合、制御装置100は、ステップS140にて、光源装置54の照射能力を「Mid」より大きい「Hi」に変更する。
これにより、光源装置54からの光が光触媒フィルタに照射され、フィルタ表面に担持された光触媒が活性化することで臭気物質等が光触媒によって酸化分解される。この際、中間臭も発生するが、既に光触媒によってある程度の臭気物質が酸化分解されているため、中間臭の車室内への影響は制限されたものとなる。
制御装置100は、ステップS140で光源装置54の照射能力を「Hi」に切り替えた後、空気浄化処理を抜ける。
このように、制御装置100は、光源装置54への電力供給を開始する際、図6に示すように、光源装置54の照射能力が段階的に大きくなるように光源装置54を制御する。本実施形態の制御装置100は、光源装置54の照射能力が最大照射能力となるまでの間、光源装置54への供給電流を徐々に増加させる。
ここで、制御装置100は、光源装置54の照射能力が目標照射能力である最大照射能力に達するまでの光源起動時間tpが、ファン起動時間tbよりも長くなっている。これにより、光源装置54の照射能力の増加率は、送風機14の送風能力の増加率よりも小さくなっている。光源装置54の照射能力の増加率は、光源装置54への電力供給を開始してから目標照射能力になるまでの単位時間当たりの光源装置54の照射能力の増加率である。送風機14の送風能力の増加率は、送風機14への電力供給を開始してから目標送風能力になるまでの単位時間当たり送風能力の増加率である。
以上説明した室内ユニット1は、イグニッションIGがオンされた状態で所定の条件が成立すると、制御装置100が、中間臭に起因する車室内の快適性の悪化を抑制するための空気浄化処理を実行する。この空気浄化処理では、少なくとも入室初期に、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングにおける送風機14および光源装置54の能力を最大能力よりも低くする。
これによると、少なくとも室内に人が入った直後は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで送風機14および光源装置54の双方が最大能力で動作しない。このため、光触媒への光の照射に起因して生ずる中間臭が一気に室内へ吹き出されることが抑制される。したがって、中間臭によって室内の快適性が悪化することを抑制することができる。
具体的には、制御装置100は、光源装置54からの光を光触媒に照射するか否かを判定し、この処理で光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機14への電力供給を開始した後に光源装置54への電力供給を開始する。これによると、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで少なくとも光源装置54が最大能力で動作しない。このため、光触媒への光の照射に起因して生ずる中間臭が一気に室内へ吹き出されることが抑制される。
また、制御装置100は、照射判定部100bにて光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置54の照射能力が段階的に大きくなるように光源装置54を制御する。これによると、送風機14が動作した状態で、光触媒への光の照射が開始されるとともに、光触媒へ照射する光の放射束が徐々に大きくなるので、中間臭が徐々に車室内へ吹き出される。このため、中間臭によって車室内の快適性が悪化することを抑制することができる。
加えて、制御装置100は、照射判定部100bにて光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機14への電力供給を開始するとともに、送風機14の送風能力が徐々に大きくなるように送風機14を制御する。これによると、光触媒へ照射する光の放射束だけでなく、車室内へ吹き出される空気の風量についても徐々に増加するので、臭気物質や中間臭が一気に室内へ吹き出されることを抑制することができる。
また、制御装置100は、照射判定部100bにて光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置54の照射能力の増加率が、送風機14の送風能力の増加率よりも小さくなるように光源装置54を制御する。これによると、光触媒への光の放射束の増加によって増える中間臭を送風機14からの空気によって充分に希釈することができる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態では、空気浄化処理として、照射判定部100bにて光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機14への電力供給を開始した後に光源装置54への電力供給を開始するものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで光源装置54が最大能力で動作しないようになっていれば、例えば、送風機14への電力供給の開始と同時に光源装置54への電力供給を開始させるようになっていてもよい。
空気浄化処理は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで光源装置54が最大能力で動作しないようになっていれば、光触媒に光を照射する際の光源装置54の照射能力が一定になるように光源装置54を動作させるようになっていてもよい。
また、空気浄化処理は、送風機14への電力供給を開始する際に、送風機14の送風能力を一気に最大送風能力まで大きくさせるようになっていてもよい。この場合、少なくとも入室初期は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングにおける光源装置54の能力だけを最大能力よりも低くすることになる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図7を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図7に示すステップS200、S205の処理は、図5に示すステップS100、S105と同様である。また、図7に示すステップS215、S220、S225、S230、S235、S240、S245の各処理は、図5に示すステップS110、S115、S120、S125、S130、S135、S140と同様である。本実施形態では、図7に示す各処理のうち、図5に示したものと同様の処理は、その説明を簡略化したり省略したりする。
図7に示すように、制御装置100は、ステップS200にて、各種信号を読み込む。そして、制御装置100は、ステップS205にて、脱臭スイッチPSWがオン状態であるか否かを判定する。本実施形態では、制御装置100のうち、ステップS205の判定処理を実行する構成が照射判定部100bに対応する。
ステップS205の判定処理の結果、脱臭スイッチPSWがオフ状態であると判定された場合、制御装置100は、ステップS200に戻る。一方、脱臭スイッチPSWがオン状態であると判定された場合、制御装置100は、ステップS210にて、室内ユニット1の吹出モードをフットモードに設定する。具体的には、制御装置100は、デフロスタドア22でデフロスタ開口部19を閉鎖させるとともに、フェイスドア23でフェイス開口部20を閉鎖した状態で、フットドア24をフット開口部21の開放位置に変位させる。
続いて、制御装置100は、ステップS215にて、送風機14をオンする。以降の制御内容は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態の室内ユニット1は、第1実施形態で説明したものと共通の構成や作動または均等な構成や作動から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の空気浄化処理では、吹出モードをフットモードに設定した状態で、送風機14を動作させている。これによると、光触媒フィルタ等に残存する臭気物質や中間臭が車室内のうち乗員の足元に吹き出される。これによると、臭気物質や中間臭を乗員が感じ難くなる。この結果、車室内の快適性を確保することができる。
ここで、空気浄化処理において、吹出モードを常にフットモードに固定すると、乗員に顔部に対して冷風を吹き出すことができなくなることで、乗員に冷涼感を充分に提供できなくなってしまう虞がある。このため、吹出モードは、例えば、入室初期に乗員の顔部を避けて空気を吹き出すモードに固定され、入室初期を経過すると、車室内の環境に適したモードに切り替わるようになっていることが望ましい。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態では、空気浄化処理として、脱臭スイッチPSWがオンされた後に吹出モードをフットモードに設定するものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、脱臭スイッチPSWがオンされた後に、乗員の顔部以外に向けて空気を吹き出すようになっていればよい。空気浄化処理は、例えば、脱臭スイッチPSWがオンされた後に、デフロスタモードやフットデフモードに設定するようになっていてもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図8を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図8に示すステップS305、S310、S315、S320、S325、S330、S335、S340、S345の各処理は、図5に示すステップS100、S105、S110、S115、S120、S125、S130、S135、S140と同様である。本実施形態では、図8に示す各処理のうち、図5に示したものと同様の処理は、その説明を簡略化したり省略したりする。
図8に示すように、制御装置100は、ステップS300にて、入室初期であるか否かを判定する。乗員は、空室状態の車室内に乗り込んだ際に先ずイグニッションIGをオンする傾向がある。このため、本実施形態の制御装置100は、イグニッションIGのオンによって装置に電源が投入されてから基準時間以内の期間を「入室初期」としてステップS300の判定を行う。すなわち、制御装置100は、ステップS300にて、イグニッションIGのオンによって装置に電源が投入されてから基準時間以内であるか否かを判定する。なお、基準時間は、10分、好ましくは5分、更に好ましくは2分、最も好ましくは1分に設定される。
ステップS300の判定処理の結果、入室初期である場合、制御装置100は、ステップS305にて、各種信号を読み込む。以降の制御内容は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
一方、ステップS300の判定処理の結果、入室初期でない場合、制御装置100は、以降の処理をスキップして空気浄化処理を抜ける。すなわち、空室状態の車室内に乗員が乗り込んだ直後でない場合、制御装置100は、空気の浄化を行うことなく処理を抜ける。
本実施形態の室内ユニット1は、第1実施形態で説明したものと共通の構成や作動または均等な構成や作動から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
ここで、第1実施形態で説明したように、空室状態の車室内に乗員が乗り込んだ直後は、車室内に乗り込んだ乗員の臭いの変化に対する感度が高い状態となる。その一方で、車室内に乗員が乗り込んでからある程度の時間が経過すると、乗員の臭いの変化に対する感度が低下する。
このことを加味して、本実施形態の空気浄化処理では、入室初期に限定して、中間臭による車室内の快適性の悪化を抑制する処理を行う。これによると、光触媒への光の照射に起因して生ずる中間臭が、乗員が乗り込んだ直後の車室内へ一気に吹き出されることが抑制できるので車室内の快適性の悪化を抑制することができる。
ここで、本実施形態の空気浄化処理では、車室内に乗員が乗り込んでからある程度の時間が経過すると、乗員の要望があっても、光触媒による車室内の空気の浄化を実施できなくなってしまう。このため、車室内に乗員が乗り込んでからある程度の時間が経過した場合は、例えば、乗員の要望に応じて、光触媒による車室内の空気の浄化を実施するようになっていることが望ましい。
(第3実施形態の変形例)
第3実施形態では、空気浄化処理として、イグニッションIGのオンによって装置に電源が投入されてから基準時間以内を「入室初期」としてステップS300の判定を行うものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、例えば、運転席の着座スイッチがオフからオンに切り替わってから基準時間以内を「入室初期」としてステップS300の判定を行うようになっていてもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図9を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図9に示すように、制御装置100は、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間がファン起動時間tbとなる前に、光源装置54への電力供給を開始する。この際、制御装置100は、送風機14の起動時Tbsからの経過時間であるファン動作時間に応じて、光源装置54の照射能力を変化させる。具体的には、制御装置100は、光源装置54への電力供給を開始する際、光源装置54の照射能力が連続的に大きくなるように光源装置54を制御する。本実施形態の制御装置100は、光源装置54の照射能力が最大照射能力となるまでの間、光源装置54への供給電流を徐々に増加させる。
その他の構成や作動は、第1実施形態と同様である。本実施形態の室内ユニット1は、第1実施形態で説明したものと共通の構成や作動または均等な構成や作動から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第4実施形態の変形例)
第4実施形態では、空気浄化処理として、光源装置54への電力供給を開始する際、光源装置54の照射能力が連続的に大きくなるように光源装置54を制御するものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、例えば、光源装置54への電力供給を開始する際、光源装置54の照射能力が段階的に大きくなるように光源装置54を制御するようになっていてもよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図10に示すように、制御装置100は、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間がファン起動時間tbとなった後に、光源装置54への電力供給を開始する。この際、光源装置54の照射能力が連続的に大きくなるように光源装置54を制御する。この際、制御装置100は、光源起動時間tpが、ファン起動時間tbと略同等となるように光源装置54を制御する。これにより、光源装置54の照射能力の増加率は、送風機14の送風能力の増加率と略同等になっている。
その他の構成や作動は、第1実施形態と同様である。本実施形態の室内ユニット1は、第1実施形態で説明したものと共通の構成や作動または均等な構成や作動から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第5実施形態の変形例)
第5実施形態では、空気浄化処理として、光源起動時間tpがファン起動時間tbと略同等になっているものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、例えば、光源起動時間tpがファン起動時間tbよりも短くなっていてもよい。なお、空気浄化処理は、光源装置54への電力供給を開始する際、光源装置54の照射能力が段階的に大きくなるように光源装置54を制御するようになっていてもよい。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図11を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
制御装置100は、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間がファン起動時間Tbとなった後に、第1光源ユニット55への電力供給を開始する。すなわち、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間が第1設定時間Tαになると、第1光源ユニット55への電力供給を開始する。
続いて、制御装置100は、第1光源ユニット55への電力供給を開始してから所定時間経過後に、第2光源ユニット56への電力供給を開始する。すなわち、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間が第2設定時間Tβになると、第2光源ユニット56への電力供給を開始する。
その他の構成や作動は、第1実施形態と同様である。本実施形態の室内ユニット1は、第1実施形態で説明したものと共通の構成や作動または均等な構成や作動から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の制御装置100は、異なるタイミングで第1光源ユニット55および第2光源ユニット56に対して電力を供給する。これによると、光源装置54の照射能力を制限し、中間臭の発生を抑制することができる。
(第6実施形態の変形例)
第6実施形態では、空気浄化処理として、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間がファン起動時間tbとなった後に、第1光源ユニット55への電力供給を開始するものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間がファン起動時間tbとなる前に、第1光源ユニット55への電力供給が開始されるようになっていてもよい。また、空気浄化処理は、第1光源ユニット55の照射能力が最大となった後に、第2光源ユニット56への電力供給が開始されるようになっていてもよい。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について、図12、図13を参照して説明する。本実施形態では、第8実施形態と異なる部分について主に説明する。
本実施形態の制御装置100は、照射判定部100bで光触媒に照射すると判定された場合、光源装置54への電力供給を開始した後、送風機14へ電力供給を開始する。これにより、制御装置100は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで少なくとも送風機14が最大能力で動作しないように、送風機14および光源装置54を制御する。
以下、本実施形態の制御装置100が実行する空気浄化処理について、図12および図13を参照しつつ説明する。図12の制御ルーチンは、イグニッションIGがオンされた状態で周期的または不定期に実行される。具体的には、制御装置100は、少なくとも入室初期に、図12の制御ルーチンを実行する。
イグニッションIGがオンされると、図12に示すように、制御装置100は、ステップS400にて、各種信号を読み込む。続いて、制御装置100は、ステップS405にて、脱臭スイッチPSWがオン状態であるか否かを判定する。本実施形態では、制御装置100のうち、ステップS405の判定処理を実行する構成が照射判定部100bに対応する。
ステップS405の判定処理の結果、脱臭スイッチPSWがオフ状態であると判定された場合、制御装置100は、ステップS400に戻る。一方、脱臭スイッチPSWがオン状態であると判定された場合、制御装置100は、ステップS410にて、光源装置54をオンする。すなわち、制御装置100は、光源装置54からの光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機14への電力供給が停止された状態で光源装置54への電力供給を開始する。この際、制御装置100は、図13に示すように、光源装置54の照射能力が連続的に大きくなるように光源装置54を制御する。本実施形態の制御装置100は、光源装置54の照射能力が最大照射能力となるまでの間、光源装置54への供給電圧を徐々に増加させる。
これにより、光源装置54からの光が光触媒フィルタに照射され、フィルタ表面に担持された光触媒が活性化することで臭気物質等が光触媒によって酸化分解される。この際、中間臭も発生するが、送風機14が停止しているので、中間臭は車室内へ吹き出されない。なお、制御装置100は、ステップS410にて、光源装置54の照射能力が段階的に大きくなるように光源装置54を制御してもよい。
続いて、制御装置100は、光源装置54への電力供給を開始した後、送風機14への電力供給を開始する。具体的には、制御装置100は、光源装置54への電力供給を開始してからの経過時間が光源起動時間Tpとなった後に、送風機14への電力供給を開始する。この際、制御装置100は、光源装置54の起動時Tpsからの経過時間である光源動作時間に応じて、送風機14の送風能力を変化させる。
具体的には、制御装置100は、ステップS415にて、光源動作時間が第1設定時間Tαより長いか否かを判定する。この第1設定時間Tαは、光源起動時間Tpよりも長い時間に設定される。なお、第1設定時間Tαは、第1実施形態で説明したものと同じでもよいし、異なっていてもよい。
ステップS415の判定処理の結果、光源動作時間が第1設定時間Tα以下の場合、制御装置100は、ステップS420にて、光源動作時間が第2設定時間Tβより長いか否かを判定する。この第2設定時間Tβは、光源起動時間Tpよりも長く、且つ、第1設定時間Tαよりも短い時間に設定される。なお、第2設定時間Tβは、第1実施形態で説明したものと同じでもよいし、異なっていてもよい。
ステップS420の判定処理の結果、光源動作時間が第2設定時間Tβ以下の場合、制御装置100は、ステップS425にて、光源動作時間が第3設定時間Tγより大きいか否かを判定する。この第3設定時間Tγは、光源起動時間Tpよりも長く、且つ、第2設定時間Tβよりも短い時間に設定される。なお、第3設定時間Tγは、第1実施形態で説明したものと同じでもよいし、異なっていてもよい。
ステップS425の判定処理の結果、光源動作時間が第3設定時間Tγ以下の場合、制御装置100は、光源動作時間が第3設定時間Tγを超えるまで待機する。光源動作時間が第3設定時間Tγを超えると、制御装置100は、ステップS430にて、送風機14への電力供給を開始する。この際、制御装置100は、送風機14の送風能力を「Lo」にする。具体的には、制御装置100は、送風機14に「Lo」に対応する電圧を印可する。これにより、光触媒フィルタを通過した空気が車室内へ供給されるが、送風機14の送風能力が低いため、中間臭の車室内への影響は極めて制限されたものとなる。
制御装置100は、ステップS430で送風機14への電力供給を開始した後、ステップS420に移行する。ステップS420の判定処理の結果、光源動作時間が第2設定時間Tβよりも長い場合、制御装置100は、ステップS435にて、送風機の送風能力を「Lo」より大きい「Mid」に変更する。
これにより、光触媒フィルタを通過した空気が車室内へ供給されるが、既に光触媒で生じた臭気物質の一部が車室内に送風されているため、中間臭の車室内への影響は制限されたものとなる。
制御装置100は、ステップS435で送風機14の送風能力を「Mid」に切り替えた後、ステップS415に移行する。ステップS415の判定処理の結果、光源動作時間が第1設定時間Tαよりも長い場合、制御装置100は、ステップS440にて、送風機14の送風能力を「Mid」より大きい「Hi」に変更する。
これにより、光触媒フィルタを通過した空気が車室内へ供給されるが、既に光触媒によってある程度の臭気物質が酸化分解されているため、中間臭の車室内への影響は制限されたものとなる。
制御装置100は、ステップS440で送風機14の送風能力を「Hi」に切り替えた後、空気浄化処理を抜ける。
このように、制御装置100は、送風機14への電力供給を開始する際、図13に示すように、送風機14の送風能力が段階的に大きくなるように送風機14を制御する。本実施形態の制御装置100は、送風機14の送風能力が最大送風能力となるまでの間、送風機14へ印可する電圧を徐々に増加させる。
ここで、制御装置100は、送風機14の送風能力が目標送風能力である最大送風能力に達するまでのファン起動時間Tbが、光源起動時間Tpよりも長くなっている。これにより、送風機14の送風能力の増加率は、光源装置54の照射能力の増加率よりも小さくなっている。
以上説明した室内ユニット1は、第1実施形態で説明したものと共通の構成や作動または均等な構成や作動から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態の制御装置100は、光源装置54からの光を光触媒に照射するか否かを判定し、この処理で光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置54への電力供給を開始した後に送風機14への電力供給を開始する。これによると、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで少なくとも送風機14が最大能力で動作しない。このため、光触媒への光の照射に起因して生ずる中間臭が一気に室内へ吹き出されることが抑制される。
また、制御装置100は、照射判定部100bにて光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機14の送風能力が段階的に大きくなるように送風機14を制御する。これによると、光源装置54が動作した状態で、送風機14の送風能力が徐々に大きくなるので、中間臭が徐々に車室内へ吹き出される。このため、中間臭によって車室内の快適性が悪化することを抑制することができる。
加えて、制御装置100は、照射判定部100bにて光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置54への電力供給を開始するとともに、光源装置54の照射能力が徐々に大きくなるように光源装置54を制御する。これによると、車室内へ吹き出される空気の風量だけでなく、光触媒へ照射する光の放射束についても徐々に増加するので、臭気物質や中間臭が一気に室内へ吹き出されることを抑制することができる。
また、制御装置100は、照射判定部100bにて光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機14の送風能力の増加率が、光源装置54の照射能力の増加率よりも小さくなるように送風機14を制御する。これによると、光触媒への光の放射束の増加によって増える中間臭を車室内へ時間をかけて吹き出すことができる。
(第7実施形態の変形例)
第7実施形態では、空気浄化処理として、照射判定部100bにて光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置54への電力供給を開始した後に送風機14への電力供給を開始するものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで送風機14が最大能力で動作しないようになっていれば、例えば、光源装置54への電力供給の開始と同時に送風機14への電力供給を開始させるようになっていてもよい。
空気浄化処理は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングで送風機14が最大能力で動作しないようになっていれば、送風機14の送風能力が一定になるように光源装置54を動作させるようになっていてもよい。
また、空気浄化処理は、光源装置54への電力供給を開始する際に、光源装置54の照射能力を一気に最大照射能力まで大きくさせるようになっていてもよい。この場合、少なくとも入室初期は、送風機14がオフからオンに切り替わるタイミングにおける送風機14の能力だけを最大能力よりも低くすることになる。なお、第7実施形態で説明した空気浄化処理は、入室初期に限定して実行されるようになっていてもよい。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について、図14を参照して説明する。本実施形態では、第7実施形態と異なる部分について主に説明する。
図14に示すように、制御装置100は、光源装置54への電力供給を開始してからの経過時間が光源起動時間tpとなる前に、送風機14への電力供給を開始する。この際、制御装置100は、光源装置54の起動時Tpsからの経過時間である光源動作時間に応じて、送風機14の送風能力を変化させる。具体的には、制御装置100は、送風機14への電力供給を開始する際、送風機14の送風能力が連続的に大きくなるように光源装置54を制御する。本実施形態の制御装置100は、送風機14の送風能力が最大送風能力となるまでの間、送風機14への供給電圧を徐々に増加させる。
その他の構成や作動は、第7実施形態と同様である。本実施形態の室内ユニット1は、第7実施形態で説明したものと共通の構成や作動または均等な構成や作動から奏される作用効果を第7実施形態と同様に得ることができる。
(第8実施形態の変形例)
第8実施形態では、空気浄化処理として、送風機14への電力供給を開始する際、送風機14の送風能力が連続的に大きくなるように送風機14を制御するものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、例えば、送風機14への電力供給を開始する際、送風機14の送風能力が段階的に大きくなるように送風機14を制御するようになっていてもよい。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態について、図15を参照して説明する。本実施形態では、第7実施形態と異なる部分について主に説明する。
図15に示すように、制御装置100は、送風機14への電力供給を開始してからの経過時間が光源起動時間tpとなった後に、送風機14への電力供給を開始する。この際、送風機14の送風能力が連続的に大きくなるように送風機14を制御する。この際、制御装置100は、ファン起動時間tbが光源起動時間tpと略同等となるように送風機14を制御する。これにより、送風機14の送風能力の増加率は、光源装置54の照射能力の増加率と略同等になっている。
その他の構成や作動は、第7実施形態と同様である。本実施形態の室内ユニット1は、第7実施形態で説明したものと共通の構成や作動または均等な構成や作動から奏される作用効果を第7実施形態と同様得ることができる。
(第9実施形態の変形例)
第9実施形態では、空気浄化処理として、ファン起動時間Tbが光源起動時間Tpと略同等になっているものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、例えば、ファン起動時間tbが光源起動時間tpよりも短くなっていてもよい。なお、空気浄化処理は、送風機14への電力供給を開始する際、送風機14の送風能力が段階的に大きくなるように送風機14を制御するようになっていてもよい。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の実施形態では、光源装置54への供給電流を増減することで、光源装置54の照射能力を調整するものを例示したが、光源装置54の照射能力の調整は、これに限定されない。光源装置54の照射能力の調整は、例えば、複数の発光ダイオードのオン、オフを個別に変更するにより実現されていてもよい。
上述の実施形態では、空気浄化処理における目標送風能力が最大送風能力に設定されているものを例示したが、空気浄化処理は、これに限定されない。空気浄化処理は、例えば、目標送風能力が最大送風能力よりの低い能力に設定されていてもよい。このことは、目標照射能力についても同様である。
上述の実施形態では、脱臭スイッチPSWのオン、オフを示す情報に基づいて光源装置54からの光を光触媒に照射するか否かを判定するものを例示したが、当該判定は、これに限定されない。光源装置54からの光を光触媒に照射するか否かの判定は、例えば、他の装置からの要求信号、車室内に設置された臭いセンサの検出値等に基づくものであってもよい。
上述の実施形態では、光触媒モジュール50が、第1フィルタ51および第2フィルタ52を備えるものを例示したが、これに限らず、1枚の光触媒フィルタや3枚以上の光触媒フィルタを備えていてもよい。
上述の実施形態では、光源装置54が、第1光源ユニット55および第2光源ユニット56を備えるものを例示したが、これに限らず、1つの光源ユニットや3つ以上の光源ユニットを備えていてもよい。
上述の実施形態では、光源装置54が、1つの導光棒57を備えるものを例示したが、これに限らず、2つ以上の導光棒を備えていてもよい。これらのことは以降の実施形態においても同様である。
上述の実施形態では、光触媒フィルタとして金属製の板材に対して光触媒を担持させたものを例示したが、光触媒フィルタは、これに限定されない。光触媒フィルタは、例えば、樹脂製の板材や樹脂製の不織布に光触媒を担持させたもので構成されていてもよい。
上述の実施形態では、光触媒フィルタとして具体的なものを例示したが、光触媒フィルタは上述したものに限定されない。光触媒フィルタは、通気性を有し、且つ、空気流れに対して交差する方向に透光性を有するものであれば、上述したもの以外のものが採用されていてもよい。また、光触媒フィルタおよび光源装置54は、少なくとも一部が空気流れに対して直列に配置されていてもよい。
上述の実施形態では、光源装置54として、導光棒57を介して各光源ユニット55、56からの光を光触媒フィルタに照射する光源装置54を例示したが、これに限定されない。光源装置54は、各光源ユニット55、56からの光を光触媒フィルタに直接に照射するように構成されていてもよい。また、光源装置54は、光源としてUV-LEDが採用されているものを例示したが、これに限らず、例えば、紫外線ランプ等が採用されていてもよい。
上述の実施形態では、フィルタユニット30として、除塵フィルタ40および光触媒フィルタを有するものを例示したが、フィルタユニット30は、これに限定されない。フィルタユニット30は、例えば、光触媒フィルタを有し、除塵フィルタ40を有していなくてもよい。
上述の実施形態では、本開示の空気浄化装置を車両用空調装置の室内ユニット1に適用したものを例示したが、空気浄化装置の適用対象は、これに限定されない。本開示の空気浄化装置は、例えば、温度機能を有していない装置に適用されていてもよい。また、本開示の空気浄化装置は、車両用空調装置に限らず、例えば、家庭用の空調装置等にも適用可能である。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路で構成されたプロセッサとの組み合わせで構成された一つ以上の専用コンピュータにより実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、空気浄化装置は、送風機および光源装置を制御する機器制御部を備える。機器制御部は、少なくとも入室初期は送風機がオフからオンに切り替わるタイミングにおける送風機および光源装置のうち少なくとも一方の能力が最大能力よりも低くなるように、送風機および光源装置を制御する。
第2の観点によれば、空気浄化装置は、光源装置からの光を光触媒に照射するか否かを判定する照射判定部を備える。機器制御部は、照射判定部にて光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機への電力供給を開始した後に光源装置への電力供給を開始する。
これによると、送風機がオフからオンに切り替わるタイミングで少なくとも光源装置が最大能力で動作しない。このため、光触媒への光の照射に起因して生ずる中間臭が一気に室内へ吹き出されることが抑制される。
第3の観点によれば、機器制御部は、照射判定部にて光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置における光の照射能力が段階的または連続的に大きくなるように光源装置を制御する。
これによると、送風機が動作した状態で、光触媒への光の照射が開始されるとともに、光触媒へ照射する光の放射束が徐々に大きくなるので、中間臭が徐々に室内へ吹き出される。このため、中間臭によって室内の快適性が悪化することを抑制することができる。
第4の観点によれば、機器制御部は、照射判定部にて光を光触媒に照射すると判定された場合、送風機への電力供給を開始するとともに、送風機の送風能力が段階的または連続的に大きくなるように送風機を制御する。
これによると、光触媒へ照射する光の放射束だけでなく、室内へ吹き出される空気の風量についても徐々に増加するので、臭気物質や中間臭が一気に室内へ吹き出されることを抑制することができる。
第5の観点によれば、機器制御部は、照射判定部にて光を前記光触媒に照射すると判定された場合、光の照射能力の増加率が、送風機の送風能力の増加率よりも小さくなるように光源装置を制御する。光の照射能力の増加率は、光源装置への電力供給を開始してから目標照射能力になるまでの単位時間当たりの光源装置における光の照射能力の増加率である。また、送風機の送風能力の増加率は、送風機への電力供給を開始してから目標送風能力になるまでの単位時間当たりの送風機の送風能力の増加率である。
これによると、光触媒への光の放射束の増加によって増える中間臭を送風機からの空気によって充分に希釈することができる。
第6の観点によれば、空気浄化装置は、光源装置からの光を光触媒に照射するか否かを判定する照射判定部を備える。機器制御部は、照射判定部にて光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置への電力供給を開始した後に送風機への電力供給を開始するとともに、送風機の送風能力が段階的または連続的に大きくなるように送風機を制御する。
これによると、送風機がオフからオンに切り替わるタイミングで少なくとも送風機が最大能力で動作しない。このため、光触媒への光の照射に起因して生ずる中間臭が一気に室内へ吹き出されることが抑制される。加えて、光源装置が動作した状態で、送風機へ供給する電力を徐々に増加させるので、中間臭が徐々に室内へ吹き出される。このため、中間臭によって室内の快適性が悪化することを抑制することができる。
第7の観点によれば、機器制御部は、照射判定部にて光を光触媒に照射すると判定された場合、光源装置への電力供給を開始するとともに、光源装置における光の照射能力が段階的または連続的に増加するように光源装置を制御する。
これによると、室内へ吹き出される空気の風量だけでなく、光触媒へ照射する光の放射束についても徐々に大きくなるので、中間臭が一気に室内へ吹き出されることを抑制することができる。
1 室内ユニット(空気浄化装置)
10 ケーシング
11 通風路
14 送風機
51 第1フィルタ(光触媒フィルタ)
52 第2フィルタ(光触媒フィルタ)
54 光源装置
100a 機器制御部(制御装置)

Claims (4)

  1. 室内へ吹き出す空気を浄化する空気浄化装置(1)であって、
    空気の通風路(11)を形成するケーシング(10)と、
    前記通風路に気流を発生させる送風機(14)と、
    前記通風路に配置されるととともに光触媒を有する光触媒フィルタ(51、52)と、
    前記光触媒フィルタに対して前記光触媒を活性化させる光を照射する光源装置(54)と、
    前記送風機および前記光源装置を制御する機器制御部(100a)と、
    前記光源装置からの光を前記光触媒に照射するか否かを判定する照射判定部(100b)と、を備え、
    前記機器制御部は、少なくとも空室状態の前記室内に対して人が入ってから所定時間が経過するまでの入室初期に、前記送風機がオフからオンに切り替わるタイミングにおける前記送風機および前記光源装置のうち少なくとも一方の能力が最大能力よりも低くなるように、前記送風機および前記光源装置を制御し、
    前記機器制御部は、前記照射判定部にて光を前記光触媒に照射すると判定された場合、前記送風機への電力供給を開始した後に前記光源装置への電力供給を開始する、空気浄化装置。
  2. 前記機器制御部は、前記照射判定部にて光を前記光触媒に照射すると判定された場合、前記光源装置における光の照射能力が段階的または連続的に大きくなるように前記光源装置を制御する請求項に記載の空気浄化装置。
  3. 前記機器制御部は、前記照射判定部にて光を前記光触媒に照射すると判定された場合、前記送風機への電力供給を開始するとともに、前記送風機の送風能力が段階的または連続的に大きくなるように前記送風機を制御する請求項またはに記載の空気浄化装置。
  4. 前記機器制御部は、前記照射判定部にて光を前記光触媒に照射すると判定された場合、前記光源装置への電力供給を開始してから目標照射能力になるまでの単位時間当たりの前記光源装置における光の照射能力の増加率が、前記送風機への電力供給を開始してから目標送風能力になるまでの単位時間当たりの前記送風機の送風能力の増加率よりも小さくなるように前記光源装置を制御する請求項ないしのいずれか1つに記載の空気浄化装置。
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