JP2003170736A - 自動車用空気清浄機の制御装置 - Google Patents

自動車用空気清浄機の制御装置

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JP2003170736A
JP2003170736A JP2001372736A JP2001372736A JP2003170736A JP 2003170736 A JP2003170736 A JP 2003170736A JP 2001372736 A JP2001372736 A JP 2001372736A JP 2001372736 A JP2001372736 A JP 2001372736A JP 2003170736 A JP2003170736 A JP 2003170736A
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fan
light
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Takao Mukogawa
隆夫 向川
Toshio Takahashi
俊雄 高橋
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手動式の安価な空気清浄機とするとともに、1
個のスイッチでファンを多段階に制御でき、かつ空気清
浄機のON時に臭気物質が排出されるのを防止し、消費電
力も低減する。 【解決手段】光源制御部はイグニションのON時 (a)に光
源を点灯し、イグニションの OFF時 (g)から所定時間経
過後に光源を消灯し、ファン制御部はスイッチのON-OFF
に連動して電動ファンを駆動・停止する。イグニション
の OFF時から所定時間経過後に光源を消灯するようにし
ているため、それまでにフィルタなどに付着している臭
気物質を分解除去することができ、またTiO2自体に付着
した汚れ物質もこの間に分解除去することができるの
で、次に電動ファンを駆動した時に臭気物質が排出され
るような不具合がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車室内に配置
され車室空気中の汚れ物質を除去して清浄にする空気清
浄機の制御装置に関し、さらに詳しくは光触媒により脱
臭機能も付加した空気清浄機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の室内には、車内の空気を清浄に
するための空気清浄機が備えられている。そして近年で
は、光触媒をさらに付加し、光触媒による脱臭効果も奏
される空気清浄機が開発されている。
【0003】例えば特開2001-95902号公報には、吸気口
と吹出口をもつ箱状の基体と、基体内に配置されたファ
ンと、基体内に配置された集塵フィルタと、基体内に配
置され空気流通可能な光触媒装置と、基体内に配置され
光触媒装置に短波長の光を照射する光源と、よりなり、
光源は発光ダイオードでありその発光表面が基体の空気
流路を構成する壁の壁面と略同一となっている空気清浄
機が記載されている。
【0004】この空気清浄機によれば、ファンの回転に
より空気が吸気口から基体内に導入され、集塵フィルタ
で濾過された後、光触媒装置を通過して吹出口から吹き
出す。そして光触媒装置には光源から短波長の光が照射
されているため、空気が光触媒装置を通過する際に空気
中の煙草の煙などの臭気物質が光触媒装置の光触媒体に
よって分解され、清浄な空気となって吹出口から吹き出
す。また脱臭材に光触媒体を付着させた光触媒装置とす
れば、脱臭材に吸着した臭気物質を光触媒体によって分
解することができ、脱臭材の交換を不要とすることがで
きる。
【0005】そしてこの空気清浄機では、光触媒装置に
光を照射する光源は発光ダイオードでありその発光表面
が基体の空気流路を構成する壁の壁面と略同一となって
いる。したがって光源が空気流路に突出しないので、通
気抵抗の増大が回避され風量の低下を防止することがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した空気清浄機の
制御には、手動式と、車室内空気が汚れたことを検知し
て駆動する自動式とがある。自動式の場合には、消費電
力の低減という観点から、室内空気の汚れ度合いに応じ
てファンの回転数を制御することが好ましいが、汚れセ
ンサやにおいセンサが必要であり、また制御回路も複雑
であるため高価となるという問題がある。
【0007】また手動式であれば自動式ほど高価とはな
らないものの、ファンの回転数を段階的に制御するため
には複数のスイッチが必要となり、特に自動車用空気清
浄機の場合には運転手が操作する場合が多いことから、
スイッチが多いことは好ましいことではない。また手動
式では、ONにしたまま消し忘れることもあり、消費電力
が大きくなる場合もある。
【0008】さらに光触媒による触媒作用は光源からの
光によって励起して活性化されるものであり、しかも活
性化から臭気物質の分解までには時間差があるため、イ
グニッションの OFF時などに光源が消灯すると、それま
でにフィルタなどに付着した臭気物質を分解することが
困難となる。そのため次に空気清浄機をONとした場合に
は、残留する臭気物質がファンからの送気に運ばれて排
出され、乗員が不快感をおぼえるという問題があった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、手動式の安価な空気清浄機とするととも
に、1個のスイッチでファンを多段階に制御でき、かつ
空気清浄機のON時に臭気物質が排出されるのを防止し、
消費電力も低減することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の自動車用空気清浄機の制御装置の特徴は、吸気口と
吹出口をもつ箱状の基体と、基体内に配置された電動フ
ァンと、基体内に配置された集塵フィルタと、基体内に
配置され空気流通可能な光触媒装置と、基体内に配置さ
れ光触媒装置に短波長の光を照射する光源と、よりなる
空気清浄機の制御装置であって、光源の点灯及び消灯を
制御する光源制御部と、電動ファンの駆動を制御するフ
ァン制御部と、イグニッションのON時にON-OFF作動可能
でイグニッションの OFF時には OFF状態となるスイッチ
とを備え、光源制御部はイグニッションのON時に光源を
点灯し、イグニッションの OFF時から所定時間経過後に
光源を消灯し、ファン制御部はスイッチのON-OFFに連動
して電動ファンを駆動・停止することにある。
【0011】光源制御部は、イグニッションのON時に光
源を低光量で点灯し、スイッチのON時に光源を高光量で
点灯することが望ましい。
【0012】スイッチは人の操作時にパルス信号を発生
する押しボタンスイッチであることが望ましい。この場
合、ファン制御部は押しボタンスイッチの操作時に電動
ファンを高回転数で駆動し、その後徐々に回転数を低下
させて所定時間後に電動ファンの駆動を停止することが
好ましい。またファン制御部は、押しボタンスイッチを
長時間連続して操作した時に電動ファンを連続して低回
転数で駆動することも好ましい。
【0013】さらに本発明の自動車用空気清浄機の制御
装置は、第1ランプと、第1ランプと発光色調の異なる
第2ランプとをもつ発光部と、第1ランプ及び第2ラン
プを制御するランプ制御部とをさらに備え、ランプ制御
部は、イグニッションのON時に第1ランプが点灯し、ス
イッチのON時に第2ランプが高光量で点灯するとともに
第1ランプが消灯し、その後経過時間に連動して第2ラ
ンプの光量が減少するとともに第1ランプの光量が増大
し、所定時間後には第1ランプのみが点灯されるように
制御することが望ましい。
【0014】この場合、ランプ制御部は電動ファンの駆
動に連動して第1ランプ及び第2ランプの光量を制御す
ることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる自動車用空気
清浄機は、吸気口と吹出口をもつ箱状の基体と、基体内
に配置された電動ファンと、基体内に配置された集塵フ
ィルタと、基体内に配置され空気流通可能な光触媒装置
と、基体内に配置され光触媒装置に短波長の光を照射す
る光源と、よりなるものである。
【0016】電動ファンは、シロッコファンなど自動車
のバッテリーを電源として駆動可能なものが用いられ
る。また集塵フィルタは、プリーツ形状、ハニカム形
状、フォーム形状など特に制限されず、その材質も紙、
不織布など公知のものを用いることができる。
【0017】光触媒装置は、例えばハニカム体あるいは
連泡発泡体からなる基材の空気通路の壁面に光触媒体を
付着させたものとすることができる。光触媒体をアルミ
ナなど粒子状の基体に付着させた光触媒粒子を金網など
から形成された通気性のホルダに充填したものとしても
よい。また、集塵フィルタに光触媒体を付着させて、集
塵フィルタが光触媒装置を兼ねるように構成することも
好ましい。
【0018】光触媒体としては、TiO2 、 WO3 、 CdS、
SrTiO3 、MoS2 など公知のものを用いることができる
が、安全性や活性の程度を考慮すると、TiO2を用いるこ
とが特に望ましい。TiO2の結晶構造としては、ルチル型
及びアナターゼ型のいずれも用いることができるが、触
媒活性の大きいアナターゼ型の方が好ましい。
【0019】上記光触媒装置は、光触媒体自体あるいは
粒子状の基体が多孔質状であることが望ましい。これに
より空気との接触面積が一層増大するので、脱臭効率が
一層向上する。また、活性炭やゼオライトなどの吸着材
の表面にTiO2などの光触媒体を薄く形成した光触媒粒子
を用いることも好ましい。これにより吸着材に臭気物質
を吸着することができ、かつ吸着した臭気物質を光触媒
体で分解することができるため、多量の臭気物質が含ま
れる空気を浄化する場合に有効であり、かつ吸着材の交
換も不要となる。またシリカゲルなどの球状ガラスの表
面にTiO2などの光触媒体を薄く形成した光触媒粒子を用
いることも好ましい。このようにすれば光触媒粒子を透
過する光量が増大するので、光触媒体の利用効率が向上
する。
【0020】そして光触媒粒子とすれば、光源からの光
の照射の方向性の制限がほとんどないので、光触媒装置
及び光源の配置の自由度が高い。また脱臭すべき空気も
粒子どうしの間隙及び粒子自体を通過するので、空気流
れの方向性の制約が少ない。したがって光触媒装置の配
置形状を最適に選択することで、通気抵抗を小さく維持
しつつ全体の厚さを薄くすることができる。
【0021】光源は殺菌灯、ブラックライト、冷陰極
管、紫外線ランプなど光触媒体に短波長の光を照射する
ことができるものであればよいが、消費電力の小さな発
光ダイオードが望ましく、波長 360〜 400nmにシャープ
な発光強度のピークをもつ発光ダイオードから構成する
ことが望ましい。このような発光ダイオードを用いるこ
とにより、波長 300nm以下の有害な紫外線が発光するの
を回避することができ、光源からの光を直接視認できる
ように構成することにより意匠性が一層向上する。
【0022】ところで発光ダイオ−ドの放射する光は、
半導体レーザの場合とは異なり、一般に少なくとも50nm
のスペクトル範囲を有する。したがって波長 360〜 400
nmのみの光を放射する発光ダイオ−ドを得ることは困難
であり、一般には可視光も放射される。ただし、 400nm
以下の波長の光(紫外線)であっても、 380nm程度まで
の光はぼんやりとした背景(暗い紫色)を呈するため、
発光ダイオ−ドが 400nm以下の波長の光のみ放射する場
合でも、その光は完全なブラック光ではなく、一般に視
認可能なものである。したがって光源の発光を視認でき
るように配置を設計すれば、発光ダイオードの紫色ある
いは青色発光を視認することができ、意匠性が一層向上
する。
【0023】また、発光ダイオ−ドは非常に小さな発光
素子であると共に、作動電圧が小さいため乾電池等によ
っても発光させることができる。そのため、発光ダイオ
−ド及びその点灯回路は設置のための空間を多く必要と
しないので、光源部をきわめてコンパクトな構造に形成
することができ、光触媒装置と空気との接触面積を充分
に確保しつつ通気抵抗を低くすることができる。このよ
うな発光ダイオ−ドとしては、pn接合された窒化ガリ
ウム( GaN)系光半導体の結晶体が最適である。
【0024】この空気清浄機は、車室天井に固定した
り、後座席の後方に載置したり、あるいはインストルメ
ントパネル内に格納したりして用いることができる。
【0025】さて本発明の制御装置は、光源の点灯及び
消灯を制御する光源制御部と、電動ファンの駆動を制御
するファン制御部と、イグニッションのON時にON-OFF作
動可能でイグニッションの OFF時には OFF状態となるス
イッチとを備えている。
【0026】光源制御部はイグニッションのON時に光源
を点灯する。したがって自動車のアイドル時及び走行時
には光源が常時点灯しているので、光触媒が常に励起状
態にありフィルタなどに付着した臭気物質を分解除去す
ることが可能である。そしてイグニッションの OFF時か
ら所定時間経過後に光源を消灯するようにしているた
め、それまでにフィルタなどに付着している臭気物質を
分解除去することができる。また光触媒装置自体に付着
した汚れ物質もこの間に分解除去することができ、光触
媒が常に活性化可能な状態となる。これにより次に電動
ファンを駆動した時に臭気物質が排出されるような不具
合がなく、快適である。そして光源に発光ダイオードを
用いれば、消費電力が少ないので特に好ましい。
【0027】光源制御部は、イグニッションのON時に光
源を低光量で点灯し、スイッチのON時に光源を高光量で
点灯することが望ましい。イグニッションのON時に光源
を低光量で点灯することで、光触媒をある程度活性化し
つつ消費電力を低減することが可能となる。そして室内
空気の汚れがひどい場合にスイッチがONとされれば、光
源が高光量で点灯することにより光触媒が最大に活性化
され、臭気物質を速やかに分解除去することができる。
【0028】ファン制御部はスイッチのON-OFFに連動し
て電動ファンを駆動・停止し、スイッチはイグニッショ
ンのON時にON-OFF作動可能でイグニッションの OFF時に
は OFF状態となる。
【0029】このスイッチは、人の操作時にパルス信号
を発生する押しボタンスイッチであることが望ましい。
このようにすれば、スイッチを押している時間に応じた
制御が可能となり、また押すだけでONと OFFの切換が可
能となるので、運転中でも操作が容易であり自動車用と
して特に好ましい。
【0030】スイッチを押しボタンスイッチとした場
合、ファン制御部は押しボタンスイッチの操作時に電動
ファンを高回転数で駆動し、その後徐々に回転数を低下
させて所定時間後に電動ファンの駆動を停止することが
好ましい。このようにすれば、室内空気の清浄度が向上
するにつれて電動ファンの回転数が低下するので、室内
空気が清浄となっているのに電動ファンが高回転するよ
うな不具合がなく、消費電力をさらに低減することがで
きる。
【0031】またファン制御部は、押しボタンスイッチ
を長時間連続して操作した時に電動ファンを連続して低
回転数で駆動することも好ましい。このようにすれば、
押しボタンスイッチを押す時間の長短によって電動ファ
ンの回転数を制御できるので、1個のスイッチで電動フ
ァンの回転数を段階的に制御することができ、運転中で
も操作が容易であるので自動車用として特に好ましい。
【0032】本発明の自動車用空気清浄機の制御装置
は、第1ランプと、第1ランプと発光色調の異なる第2
ランプとをもつ発光部と、第1ランプ及び第2ランプを
制御するランプ制御部とをさらに備え、ランプ制御部
は、イグニッションのON時に第1ランプが点灯し、スイ
ッチのON時に第2ランプが高光量で点灯するとともに第
1ランプが消灯し、その後経過時間に連動して第2ラン
プの光量が減少するとともに第1ランプの光量が増大
し、所定時間後には第1ランプのみが点灯されるように
制御することが望ましい。このようにすれば、室内空気
の清浄度に応じて発光部の色調を可変することができる
ので、発光部の色調によって空気の清浄度を確認するこ
とができ便利である。また不必要に電動ファンを駆動す
るのが防止され、消費電力をさらに低減することができ
る。
【0033】ランプ制御部は、電動ファンの駆動に連動
して第1ランプ及び第2ランプの光量を制御することが
好ましい。このようにすれば、発光部の色調と室内空気
の清浄度との関連精度がさらに向上する。
【0034】この第1ランプ及び第2ランプとしては各
種ランプを用いることができるが、消費電力の低減とい
う観点などから発光ダイオードを用いることが望まし
い。またそれぞれの色調も特に制限されないが、駆動中
としての赤色あるいは黄色と、スタンバイ中としての緑
色あるいは青色を用いるのが好ましい。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0036】図1に本実施例で用いた自動車用空気清浄
機を示す。この空気清浄機は、乗用車の天井に取り付け
られて用いられる。
【0037】この空気清浄機は、吸気口10と吹出口11を
もつ箱状の基体1と、基体1内に配置されたシロッコ型
のファン2と、基体1内に配置された集塵フィルタ3
と、基体1内に配置され集塵フィルタ3の表面に短波長
の光を照射する LEDアッシー4とから構成され、ファン
2の回転により吸気口10と吹出口11の間に矢印で示す空
気流路が形成されている。
【0038】集塵フィルタ3は、プリーツ加工された通
気性の不織布にアナターゼ型のTiO2粉末と活性炭が付着
されて形成されている。また LEDアッシー4はプリント
基板に 400nm以下の紫外光を発光する複数の LED素子が
マウントされて構成されている。さらに基体1の表面に
は、押しボタン型のスイッチ5が設けられている。また
基体1は一部が開閉可能とされ、集塵フィルタ3の交換
が可能となっている。
【0039】上記のように構成された空気清浄機では、
ファン2の回転により車室内の空気は吸気口10から基体
1内に吸引され、集塵フィルタ3を通過することで花粉
や埃などの粒子状の汚れ及び臭気物質が捕捉される。そ
して集塵フィルタ3を通過した空気は、吹出口11から再
び車室内へ吹き出す。
【0040】LEDアッシー4では、 LED素子からの波長
360nm〜 400nmの短波長の光が集塵フィルタ3に照射さ
れ、光触媒であるTiO2が活性化される。したがって空気
中の煙草の煙などの臭気物質は、集塵フィルタ3を通過
する間にTiO2によって分解されて脱臭される。また臭気
物質の量が多い場合にも、臭気物質の所定量が集塵フィ
ルタ3の活性炭に吸着され、それがTiO2によって分解さ
れるため、臭気物質がそのまま吹出口11から排出される
のが抑制されている。
【0041】(実施例1)図2及び図3に、本実施例の
制御装置をブロック図で示す。制御部 100は、図1には
図示を省略しているが、基体1の裏面側(天井側)に基
体1と一体的に配設されている。制御部 100には、イグ
ニッション 101のON-OFF情報が入力される。制御部 100
は光源制御部 102とファン制御部 103とを備え、光源制
御部 102はLEDアッシー4を制御する。またファン制御
部 103は、ファン2を駆動するモータを制御する。また
イグニッション 101のON時には、制御部 100にスイッチ
5の操作情報が入力される。
【0042】制御部 100はマイクロコンピュータを CPU
とするデジタル回路で構成され、バッテリー 104から5V
レギュレータ 105を介して電力が供給されている。光源
制御部 102は LEDアッシー4の駆動電流を制御し、ファ
ン制御部 103は D/Aコンバータ 106を介してバッテリー
104から供給されるファン2のモータの駆動電圧を制御
している。また箱状の基体1には、集塵フィルタ3の交
換時に OFFとなるマイクロスイッチ 107が設けられ、マ
イクロスイッチ 107はファン2のモータへ供給される電
源回路のON-OFFを制御している。これにより集塵フィル
タ3の交換時の安全性が配慮されている。
【0043】図4には、制御部 100の処理をタイムチャ
ートで示している。バッテリー 104からの電力(定格電
圧13.5V)は、制御部 100に常時供給されている。
【0044】先ずイグニッション 101がONとされる (a)
と、光源制御部 102によって LEDアッシー4には60mAの
電流が流れ、 LED素子から波長 360nm〜 400nmの短波長
の光が低光量で照射される。これにより集塵フィルタ3
に付着しているTiO2が低活性で活性化され、集塵フィル
タ3に付着している臭気物質を除去することができる。
【0045】そして煙草の煙などが車室内に存在する場
合には、車両乗員がスイッチ5を1秒未満の短時間で押
す (b)ことでパルス信号が制御部 100に入力され、ファ
ン制御部 103がファン2を高回転数で駆動する。それと
ともに光源制御部 102によって LEDアッシー4に 120mA
の電流が供給され、 LED素子は高光量で発光する。これ
により集塵フィルタ3に付着しているTiO2が高活性で活
性化され、集塵フィルタ3を通過する空気中の臭気物質
が除去される。
【0046】その後、ファン制御部 103によってファン
2のモータの駆動電圧が徐々に低下され、回転数が時間
とともに徐々に低下する。そして所定時間経過後 (c)に
ファン2が停止するとともに、光源制御部 102によって
LEDアッシー4は60mAの電流によって低光量で発光が継
続する。したがって車室内の空気の清浄度が向上するに
つれてファン2の回転数が低下するので、消費電力を節
約できるとともに回転による騒音が低減される。なおフ
ァン2が高回転数で回転駆動中にスイッチ5を1秒未満
の短時間で押す (f)と、ファン2の回転は停止される。
【0047】また車室内空気中の臭気物質が僅かである
場合など、ファン2を高回転数で駆動する必要がない場
合には、スイッチ5を1秒間以上押す (d)。するとファ
ン制御部 103はファン2を低回転数で連続回転駆動し、
スイッチ5を1秒未満の短時間押すことにより駆動を停
止する (e)。 LEDアッシー4は低光量のまま発光が継続
されている。これにより少ない消費電力で臭気物質を除
去することができ、騒音も小さい。なお低回転連続モー
ド中にイグニッション 101が OFFとされた場合には、フ
ァン制御部 103がモードを記憶しているので、イグニッ
ション 101が再びONとされた時には低回転連続モードが
再開される。
【0048】そしてイグニッション 101が OFFとされる
(g)と、ファン2の回転は停止されるものの、 LEDアッ
シー4には60mAの電流が時間t(60分間)の間供給さ
れ、その後 LEDアッシー4が OFFとされる。これにより
LED素子は低光量で約60分間活性化され、集塵フィルタ
3などに付着した臭気物質を分解除去する。またTiO2
体に付着した汚れ物質もこの間に分解除去することがで
き、光触媒が常に活性化可能な状態となる。したがって
次にファン2を回転駆動した時に、臭気物質を含む空気
が送風されるような不具合がなく、快適である。
【0049】(実施例2)図4に本実施例の制御装置を
ブロック図で示す。この制御装置をもつ空気清浄機は、
基体1のスイッチ5の近傍表面に発光部6(図示せず)
をもつこと以外は実施例1と同様である。発光部6内に
は赤色 LEDと緑色 LEDが配置され、その点灯に必要な回
路基板もそれぞれ配置されている。発光部6は、赤色 L
EDのみが点灯された場合は赤色に発色し、緑色 LEDのみ
が点灯された場合は緑色に発色し、赤色 LEDと緑色 LED
の両方が点灯された場合にはその混合色が発色するよう
に構成されている。
【0050】また制御部 100は、さらにランプ制御部 1
08を備えていること以外は実施例1と同様である。ラン
プ制御部 108は、発光部6の赤色 LEDと緑色 LEDのそれ
ぞれの駆動電流を制御することで、それぞれの輝度を制
御している。
【0051】この制御装置の制御部 100の処理をタイム
チャートで図5に示す。制御部 100における光源制御部
102とファン制御部 103の制御内容は、実施例1と全く
同様であるので省略し、ランプ制御部 108の制御内容に
ついて説明する。
【0052】先ずイグニッション 101がONとされる (a)
と、 LEDアッシー4が低光量で点灯されるとともに、緑
色 LEDのみが高輝度で点灯され発光部6が緑色に発色す
る。これにより、車室内空気が清浄であることが視認さ
れる。次に煙草の煙などで車室内空気が汚れ、スイッチ
5が1秒未満で押される (b)と、ファン2が高速回転し
LEDアッシー4が高光量で点灯するとともに、緑色 LED
が消灯され赤色 LEDが高輝度で点灯されて発光部6が赤
色に発色する。これにより車室内空気が汚れていること
を視認することができる。
【0053】その後、ファン2の回転数の低下に連動し
て、赤色 LEDの駆動電流が徐々に減少されるとともに、
緑色 LEDの駆動電流が徐々に増大される。これにより発
光部6では、発色が赤色から徐々に緑色が加わった発色
となり、次第に緑色が強くなって、ファン2の回転が停
止した時点 (c)では緑色 LEDのみが高輝度で点灯され
る。したがって車室内空気の清浄度が向上するにつれて
発光部6は赤色から緑色に徐々に変化するため、清浄度
を発光部6の発色色調で確認することができる。
【0054】なおファン2が回転駆動中にスイッチ5を
1秒未満の短時間で押す (f)と、上記したいずれの場合
であっても、ファン2の回転は停止され、緑色 LEDのみ
が高輝度で点灯される。そしてイグニッション 101が O
FFとされる (g)と、ファン2の回転が停止し発光部6は
消灯されるものの、 LEDアッシー4には60mAの電流が時
間t(60分間)の間供給され、その後 LEDアッシー4が
OFFとされる。これにより LED素子は低光量で約60分間
活性化され、集塵フィルタ3などに付着した臭気物質を
分解除去する。またTiO2自体に付着した汚れ物質もこの
間に分解除去することができ、光触媒が常に活性化可能
な状態となる。したがって次にファン2を回転駆動した
時に、臭気物質を含む空気が送風されるような不具合が
なく、快適である。
【0055】
【発明の効果】すなわち本発明の自動車用空気清浄機の
制御装置によれば、手動式の安価な空気清浄機となると
ともに、1個のスイッチでファンを多段階に制御できる
ため運転中でも容易に操作でき自動車用として最適であ
る。そして空気清浄機がONとされた時に臭気物質が排出
されるのが防止されているので、快適である。また消費
電力も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられた空気清浄機の断
面図である。
【図2】本発明の一実施例の制御装置のブロック図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の制御装置のさらに具体的な
ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例の制御装置の制御内容を示す
タイムチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例の制御装置のブロック図
である。
【図6】本発明の第2の実施例の制御装置の制御内容を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1:基体 2:ファン 3:集塵
フィルタ 4: LEDアッシー 5:スイッチ 6:発光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気口と吹出口をもつ箱状の基体と、該
    基体内に配置された電動ファンと、該基体内に配置され
    た集塵フィルタと、該基体内に配置され空気流通可能な
    光触媒装置と、該基体内に配置され該光触媒装置に短波
    長の光を照射する光源と、よりなる空気清浄機の制御装
    置であって、 該光源の点灯及び消灯を制御する光源制御部と、該電動
    ファンの駆動を制御するファン制御部と、イグニッショ
    ンのON時にON-OFF作動可能でイグニッションのOFF時に
    は OFF状態となるスイッチとを備え、 該光源制御部はイグニッションのON時に該光源を点灯
    し、イグニッションの OFF時から所定時間経過後に該光
    源を消灯し、該ファン制御部は該スイッチのON-OFFに連
    動して該電動ファンを駆動・停止することを特徴とする
    自動車用空気清浄機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記光源制御部は、イグニッションのON
    時に前記光源を低光量で点灯し、前記スイッチのON時に
    前記光源を高光量で点灯する請求項1に記載の自動車用
    空気清浄機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチは人の操作時にパルス信号
    を発生する押しボタンスイッチである請求項1に記載の
    自動車用空気清浄機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ファン制御部は前記押しボタンスイ
    ッチの操作時に前記電動ファンを高回転数で駆動し、そ
    の後徐々に回転数を低下させて所定時間後に前記電動フ
    ァンの駆動を停止する請求項3に記載の自動車用空気清
    浄機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ファン制御部は、前記押しボタンス
    イッチを長時間連続して操作した時に前記電動ファンを
    連続して低回転数で駆動する請求項3に記載の自動車用
    空気清浄機の制御装置。
  6. 【請求項6】 第1ランプと、該第1ランプと発光色調
    の異なる第2ランプとをもつ発光部と、該第1ランプ及
    び該第2ランプを制御するランプ制御部とをさらに備
    え、該ランプ制御部は、イグニッションのON時に該第1
    ランプが点灯し、前記スイッチのON時に該第2ランプが
    高光量で点灯するとともに該第1ランプが消灯し、その
    後経過時間に連動して該第2ランプの光量が減少すると
    ともに該第1ランプの光量が増大し、所定時間後には該
    第1ランプのみが点灯されるように制御する請求項1〜
    5のいずれかに記載の自動車用空気清浄機の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記ランプ制御部は前記電動ファンの駆
    動に連動して前記第1ランプ及び前記第2ランプの光量
    を制御する請求項6に記載の自動車用空気清浄機の制御
    装置。
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