JP7470537B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
本明細書では、特に断らない限り、冷蔵庫の正面に立つユーザから冷蔵庫を見た方向を基準に、上下左右を定義している。また、冷蔵庫から見て冷蔵庫の正面に立つユーザに近い側を「前」、遠い側を「後ろ」と定義している。本明細書において「横幅方向」とは、上記定義における左右方向を意味する。本明細書において「奥行方向」とは、上記定義における前後方向を意味する。「上下方向」とは、冷蔵庫の高さ方向を意味している。
図中に矢線で示した、+X方向は右方向、-X方向は左方向、+Y方向は後方向、-Y方向は前方向、+Z方向は上方向、-Z方向は下方向である。
実施形態の冷蔵庫の扉に含まれる部品に関する説明では、特に断らない限り、扉が閉じられている状態の配置に基づいて説明する。
本明細書では、寸法値に関して、好ましい数値範囲を、例えば、「下限値以上、上限値以下」のように例示する場合がある。寸法値に関して複数の好ましい数値範囲を例示している場合には、特に断らない限り、最も広い数値範囲の範囲内であれば、下限値と上限値との組合せを適宜変更した数値範囲もまた好ましい範囲である。
第1の実施形態の冷蔵庫について説明する。
図1は、第1の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図2は、図1におけるF2-F2線に沿う断面図である。図3は、図2におけるF3-F3線に沿う断面図である。
図1に示す第1の実施形態の冷蔵庫1Aの全体構成について説明する。ただし、冷蔵庫1Aは、以下に説明する構成の全てを有する必要はなく、いくつかの構成が適宜省略されてもよい。
図2に示すように、筐体10Aの下面には、床面F上に、冷蔵庫1Aを支持する複数の支持部31が設けられている。複数の支持部31には、例えば、高さ調整可能な調整脚と、車輪が付いたキャスタと、が含まれる。複数の支持部31は、車輪を有しない突起状の支持脚を含んでいてもよい。
このように、本実施形態における複数の支持部31は、高さ調整可能な脚部(調整脚)と、高さ調整不能な脚部(例えば、キャスタ、支持脚等)と、を有する。これにより、床面Fが水平面でなくても複数の支持部31の調整脚の高さが適宜調整されることによって、冷蔵庫1Aは鉛直方向に起立して配置される。
以下では、特に断らない限り、複数の支持部31の下端とは、同一の水平面に当接して冷蔵庫1Aを鉛直に起立させることができるように調整脚の高さが調整されたときの各下端を意味する。すなわち、複数の支持部31の下端からの上下方向の距離は、冷蔵庫1Aが鉛直方向に起立して水平な床面Fに配置された時の床面Fからの高さに等しい。
内箱10aは、筐体10Aの内面を形成する部材であり、例えば合成樹脂製である。
外箱10bは、筐体10Aの外面を形成する部材であり、例えば金属製である。外箱10bは、内箱10aよりも一回り大きく形成されており、内箱10aの外側に配置されている。外箱10bは、筐体10Aの前面を除く外面部を形成する直方体状である。外箱10bは、例えば、金属または金属と樹脂との複合材料で形成される。
発泡断熱材10cは、例えば発泡ウレタンのような発泡状の断熱材であり、内箱10aと外箱10bとの間に充填されている。これにより、筐体10Aは断熱性を有する。
筐体10Aは、各貯蔵室27の前面側に、各貯蔵室27に対して食材等の収容物の出し入れを可能にする開口を有する。
複数の貯蔵室27の開口は、複数の扉11によって開閉可能に閉じられる。複数の扉11は、複数の扉11は、冷蔵室27A、野菜室27B、および冷凍室27Cを開閉するために、それぞれ、冷蔵室扉11A(第1扉)、野菜室扉11B(第2扉)、および冷凍室扉11C(第3扉)を有する。
冷蔵室27Aの前面は、冷蔵室扉11Aによって開閉可能に覆われている。
冷蔵室扉11Aは、例えば、+X方向の上下端に設けられたヒンジ30によって、筐体10Aの+X方向の端部に連結されている。冷蔵室扉11Aは、上下方向に延びるヒンジ30の回転軸線を中心として水平面内で回動可能である。冷蔵室扉11Aは、左側の端部が前から右側に向かって回転して開く回転式の片開き扉である。
下段扉容器20Aは、+Y方向に向かうにつれて-Z方向に傾斜した底面を有し、例えば、瓶、ペットボトル、牛乳パックなどを斜めに立てて収容できる。
中段扉容器20Bは、下段扉容器20Aの上方に配置されている。中段扉容器20Bの配置位置は、例えば、上下方向における2位置に切替可能である。
上段扉容器20Cは、中段扉容器20Bの上方に配置されている。上段扉容器20Cは、上下方向に昇降可能である。
第1野菜室容器13Baは、-Y方向の端部において野菜室扉11Bと連結されており、野菜室27B内に設けられたガイドレール19B(図3参照)に沿って奥行方向に移動可能である。
第2野菜容器13Bbは、第1野菜室容器13Baの上部の一部を覆うように、第1野菜室容器13Baの上方に配置されている。
野菜室27Bの前面は、引き出し式の野菜室扉11Bによって開閉可能に覆われている。
野菜室27Bにおける第1野菜室容器13Baの底面から野菜室27Bの上面(第1仕切部28の下面)までの高さ(室内高さ)h27Bは28cm以下である。例えば、h27Bは、24cm以上30cm以下であってもよく、25.5cm以上27.5cm以下であることがより好ましい。
このため、野菜室27Bの室内高さは、例えば、高さ31cmの2Lペットボトルを鉛直に立てて収容できない高さになっている。冷蔵庫1Aでは、2Lペットボトルは、例えば、冷蔵室27A内に立てて収容可能である。
野菜室扉11Bが閉じられると、野菜室27Bの開口は断熱的に閉止される。
第1仕切部28の先端部には、冷蔵室27Aを閉じるために冷蔵室扉11Aの下端のガスケットも当接する必要がある。このため、複数の支持部31の下端から測った、第1仕切部28の先端部における上面28aの高さH3は、最低でも、H2より2.5cmは高い。例えば、H2が90cm以下であれば、H3を92.5cm以下にすることが可能である。しかし、H2が90cmを超えると、H3が92.5cmを超えてしまうことになる。
本発明者が身長、性別、年齢層などが異なる種々のユーザをモニタとして、鋭意検討したところでは、大部分のユーザが、冷蔵室27Aの収容物の収容しやすく、取り出しやすいと感じるのは、92.5cm以下であった。上面28aの高さが92.5cmを超えると、ユーザの腰高に比べて、上面28aの位置が高すぎるので、収容物を収容しにくく、取り出しにくいと感ずるユーザ数が増大した。
しかしながら、従来の冷蔵庫においては、省スペースのため横幅を抑えつつ、野菜室、冷凍室の必要内容積を実現するために、冷蔵室の開口の下端の高さが92.5cmを超えていた。
さらに従来の冷蔵庫では、野菜室の室内高さは2Lペットボトルを立てて収容することができる高さを確保しているのに対して、本実施形態では、野菜室27Bの室内高さh27Bを、28cm以下にしている。このため、従来の冷蔵庫の野菜室に比べると野菜室27Bの室内高さが低くなっているので、高さH2が低くても、冷凍室27Cの内容積を大きくとれる。
第1冷凍室容器13Caは、-Y方向の端部において冷凍室扉11Cと連結されており、冷凍室27C内に設けられたガイドレール19Ca(図3参照)に沿って奥行方向に移動可能である。
第2冷凍室容器13Cbは、第1冷凍室容器13Caの上方に配置され、冷凍室27C内に設けられたガイドレール19Cb(図3参照)に沿って奥行方向に移動可能である。
製氷室13Cdは、冷蔵室27Aに配置された冷水容器13Ab(図3参照)から冷水の供給を受けて製氷を行う。
第3冷凍室容器13Ccは、第2冷凍室容器13Cbの上方に配置され、冷凍室27C内に設けられたガイドレール19Cc(図3参照)に沿って奥行方向に移動可能である。
第3冷凍室容器13Ccにおいて、製氷室13Cdの下方に配置された部位には、製氷室13Cdで形成された氷を収容可能である。
冷凍室27Cの前面は、引き出し式の冷凍室扉11Cによって開閉可能に覆われている。
冷凍室扉11Cが閉じられると、冷凍室27Cの開口は断熱的に閉止される。
H1が、50cm未満であると、冷凍室27Cの収容物を出し入れするときに、ユーザが前屈みに姿勢になり、ユーザの身長によっては、収容物の出し入れがしにくくなる。
H1が、60cmを超えると、野菜室27Bの室内高さが低くなりすぎるので、野菜室27Bの内容積が低下してしまう。
冷蔵庫本体5において、冷凍室27Cの後側(+Y方向側)の筐体10Aの下方には機械室50が設けられている。
同様に、冷却ユニット15Cは、膨張弁を通過して低沸点化した冷媒を冷凍室27C内の空気と熱交換させることにより気化させる蒸発器を有する。このため、冷却ユニット15Cは、冷凍室27C内の空気から冷媒の気化熱を奪うことによって蒸発器の周囲の空気を冷却し、冷気を形成する。
冷却ユニット15Bは、野菜室27Bの後側に配置されている。冷却ユニット15Cは、冷凍室27Cの後側に配置されている。
内壁部10aAは、流路形成部材14Bに接続する下端部では、外箱10bの後面と平行に+Z方向に延びており、冷蔵室27Aの室内高さの約三分の一よりも上側では、+Z方向に進むにつれて漸次+Y方向に傾斜している。
内壁部18Aは、内壁部10aAと略一定の隙間を空けて内壁部10aAに沿って、延びている。内壁部18Aは、冷蔵室27Aの後側には、+Z方向に向かうにつれて、-Y方向に緩やかに傾斜する壁体を形成している。このため、冷蔵室27Aの奥行き寸法は、下側の約三分の一で最大であり、その上側では+Z方向に向かうほど狭くなっている。
内壁部18Aの-Y方向の表面は、平面でもよいし、湾曲面でもよい。
内壁部18Aと内壁部10aAとの間の隙間は、冷気が通る流路を形成している。内壁部18Aには、冷気および冷蔵室27A内の空気が出入り可能な複数の開口18d(図3参照)が形成されている。
本実施形態では、内壁部18Aには、明瞭な段部は形成されていない。このため、ユーザが冷凍室27C内を見た時に、内壁部18Aが前側に突出していることが分かりにくくなっている。これにより、ユーザは、冷凍室27Cが広々としているという印象を持ちやすい。
流路形成部材14Cは、冷凍室27Cにおいて第1冷凍室容器13Ca、第2冷凍室容器13Cb、第3冷凍室容器13Cc、および製氷室13Cdよりも後側に設けられている。流路形成部材14Cは、冷却ユニット15Cおよび冷却ファン16Cを覆うように形成されている。流路形成部材14Cの-Y方向の表面には、冷気および冷凍室27C内の空気が出入り可能な複数の開口が形成されている。
冷却ファン16Cは、冷却ユニット15Cで形成された冷気が流路形性部材14Cを通して、冷凍室27Cの内部に循環する流れを形成する。
冷却ファン16Bは、野菜室27Bの後側に配置されている。冷却ファン16Cは、冷凍室27Cの後側に配置されている。
制御基板17は、湿気を避けることができる場所に配置することが好ましい。本実施形態では、冷蔵室27Aの上部における+Y方向側の外箱10bと内壁部10aAとの間に配置されている。制御基板17と内壁部10aAとの間には、発泡断熱材10cが配置されている。本実施形態では、内壁部10aAの上端部は、-Y方向にせり出しているので、制御基板17が配置されても、制御基板17と内壁部10aAとの間に充分な厚さを有する発泡断熱材10cが配置できる。このため、制御基板17と冷蔵室27Aの内部とは互いに断熱されている。
図4は、第1の実施形態の冷蔵庫における機械室を示す背面図である。図4では、機械室50の内部が見えるように、外箱10bの一部の図示を省略している。
図4に示すように、機械室50の内部には、圧縮機51、凝縮器56、および蒸発皿52が配置されている。
圧縮機51は、サンクションパイプ54を通して流入する冷媒を圧縮し、高温蒸気を形成する。高温蒸気は、蒸発パイプ53を通して、凝縮器56に送られる。凝縮器56は、高温蒸気を凝縮させて液化する。凝縮器56は、後述する蒸発皿52の上方であって、横幅方向において中央よりも+X方向に位置している。
液化された冷媒は、冷蔵庫本体5の外周部に配置された放熱パイプで放熱し、膨張弁を通して低沸点化された後、冷却ユニット15B、15Cにそれぞれ設けられた蒸発器に導かれる。蒸発器では、冷媒が蒸発し、蒸発器周辺の空気から気化熱を奪う。蒸発器を出た冷媒は、サンクションパイプ54を通して、圧縮機51に戻る。
蒸発皿52の上方には、冷蔵庫1Aにおける自動除霜によって発生する除霜排水を回収する排水ホース57と、上述の凝縮器56と、が配置されている。
排水ホース57は、例えば、冷却ユニット15Cの下方に配置された除霜排水の回収容器の底部に接続されている。
蒸発皿52の内側には、蒸発パイプ53の一部が挿通している。排水ホース57を通して、蒸発皿52に水が流入すると、蒸発パイプ53からの伝熱などによって水の蒸発が促進される。
本実施形態では、圧縮機51上に、他の部材を配置していないので、機械室50の高さを最低限に抑えることができる。
図5は、比較例の冷蔵庫における機械室を示す背面図である。
圧縮機151および凝縮器156の大きさは、本実施形態における圧縮機51および凝縮器56と同じである。蒸発皿152の容積も、蒸発皿52と同様である。
比較例の機械室150の場合、圧縮機151の上側に蒸発皿152が配置されているので、蒸発皿152の高さに応じて、機械室150の室内高さを増大させる必要がある。
一方、機械室150の奥行方向の寸法は、機械室150の奥行方向の幅よりも小さくできないので、機械室150の容積は、機械室50の容積よりも確実に大きくなってしまう。
この結果、本実施形態の冷蔵庫1Aに比べて、冷凍室の高さを高くするか、冷凍室の内容積を減らすことが必要になる。
図2、3に示すように、冷蔵室27Aの内部には、冷蔵室容器13Aa、冷水容器13Ab(図3参照)、天井板12A、アクション棚12B(棚板、第2棚板)、下段棚12C(棚板、第1棚板)、および上段棚12D(棚板、第1棚板)が配置されている。
冷蔵室容器13Aaの-Y方向の端部は、冷蔵室扉11Aを閉じたときの下段扉容器20Aの+Y方向の端部よりも、+Y方向に位置している。
冷蔵室容器13Aaと同様、冷水容器13Abの-Y方向の端部は、冷蔵室扉11Aを閉じたときの下段扉容器20Aの+Y方向の端部よりも、+Y方向に位置している。
は、
天井板12Aは、内壁27a、27bとからそれぞれ冷蔵室27Aの内側に突出し、横幅方向において互いに対向する係止突起40に、上方から係止している。図2に示すように、係止突起40は、天井板12Aの奥行方向と同程度の長さを有し、内壁部18Aから-Y方向に延びている。
天井板12Aの厚さは、例えば、約8.2mmである。
アクション棚12Bの構成は、特に限定されない。例えば、アクション棚12Bは奥行方向においてスライド移動可能な複数の板部材を有する構成でもよい。この場合、ユーザがアクション棚12Bの-Y方向に配置された板部材を持って、-Y方向1側の板部材を+Y方向に押すことで、板部材がスライド移動することによって、奥行き幅が段階的に変更できてもよい。
アクション棚12Bは、奥行き幅が最大の場合でも、冷蔵室扉11Aを閉じたときの中段扉容器20Bの+Y方向の端部よりも、+Y方向に位置している。
図3に示すように、アクション棚12Bは、内壁27a、27bとから、それぞれ冷蔵室27Aの内側に突出し、横幅方向において互いに対向する係止突起41に、上方から係止している。図2に示すように、係止突起41は、アクション棚12Bの奥行方向と同程度の長さを有し、内壁部18Aから-Y方向に延びている。
アクション棚12Bの板状部材の厚さは、例えば、約3.2mmである。
図3に示すように、下段棚12Cと上段棚12Dとは、内壁27a、27bから、それぞれ冷蔵室27Aの内側に突出し、横幅方向において互いに対向する係止突起42a、42b、42c、42d(棚板配置部)のいずれかに、上方から係止可能である。
各係止突起42a、42b、42c、42dは、上下方向に互いに離間して配置されており、+Z方向においてこの順に並んでいる。具体的な配置例は後述する。
図2に示すように、各係止突起42a、42b、42c、42dは、内壁部18Aから-Y方向に延びている。各係止突起42a、42b、42c、42dの奥行方向の長さは、互いに等しくてもよく、例えば、下段棚12Cおよび上段棚12Dの奥行方向の長さと同程度であってもよい。ただし、図2に示す例では、各係止突起42a、42b、42c、42dの-Y方向の先端は、係止突起41の先端と同位置にある。このため、内壁部18Aの傾斜に応じて、各係止突起42a、42b、42c、42dの長さは、この順に短くなっている。
下段棚12Cおよび上段棚12Dの厚さは、例えば、約7.7mmである。
下段棚12Cおよび上段棚12Dは係止突起42a、42b、42c、42dのいずれに係止する場合でも、-Y方向の端部は、冷蔵室扉11Aを閉じたときの中段扉容器20Bおよび上段扉容器20Cの+Y方向の各端部よりも、+Y方向に位置している。
図6は、第1の実施形態の冷蔵庫における第1貯蔵室の内部を示す断面図である。
本実施形態では、上下方向の配置位置が固定された天井板12Aおよびアクション棚12Bと、アクション棚12Bよりも上方で、上下方向の配置位置が変更可能な下段棚12Cおよび上段棚12Dと、によって、冷蔵室27A内における効率的な区分けを実現している。
以下の説明では、特に断らない限り、複数の支持部31の下端からの+Z方向の高さを単に高さと称する。
下段棚12Cの上面の高さは、係止突起42aに係止したときがZ3(ただし、Z3>Z2)、係止突起42bに係止したときがZ3+Z4である。
上段棚12Dの上面の高さは、係止突起42cに係止したときがZ5(ただし、Z5>Z3+Z4)、係止突起42dに係止したときがZ5+Z6である。
Z1、Z2は、それぞれ、105cm、120cmである。
このため、H2、H3が、90cm、92.5cmであっても、冷蔵室容器13Aaの室内高さh13Aaを、15cmにすることができる。
天井板12Aとアクション棚12Bとの間には、約18.5cmの隙間が形成されるので、例えば、500mL缶(16.7cm)などが効率よく収容できる。
本実施形態では、Z3は138cm、Z4は4.5cmである。
この場合、下段棚12Cが係止突起42aに係止すると、アクション棚12Bとの間には約12.7cmの隙間が形成されるので、この隙間に、例えば、350mL缶(12.2cm)、味噌パック(9.5cm)などが効率よく収容できる。
この場合、アクション棚12Bの奥行き幅を+Y方向に短縮すると、アクション棚12Bの先端よりも-Y方向における天井板12Aと下段棚12Cとの間には、約31.5cmの隙間が形成されるので、例えば、2Lペットボトル(31cm)などを立てて配置することもできる。
下段棚12Cが係止突起42bに係止すると、アクション棚12Bとの間に約13.5cmの隙間が形成されるので、例えば、ヨーグルト(13cm)などが効率よく収容できる。
本実施形態では、Z5が155.4cmである。高さZ5に配置された上段棚12Dから冷蔵室27Aの上側内壁27cまでの距離は、約15cmである。
上下方向に約15cm程度の隙間があれば、例えば、350mL缶、食パン(14cm)、サラダボール(12cm)、ヨーグルト(13cm)などが効率よく収容できる。
さらにこれらの収容物と上側内壁27cとの間には、1cm以上の隙間が形成されるので、収容物の出し入れも容易である。
Z3の高さに配置された下段棚12Cと、Z5の高さに配置された上段棚12Dとの間には、約17cmが形成されるので、この隙間に、例えば、500mL缶(16.7cm)などが効率よく収容できる。
このため、上側の上段棚12Dの収容物は、下段棚12C上の収容物に比べてユーザU1の近くに収容されるので、ユーザU1が収容物を出し入れしやすくなる。
Z1は、95cm以上115cm以下であってもよく、100cm以上110cm以下であることがより好ましい。
Z2は、110cm以上130cm以下であってもよく、115cm以上125cm以下であることがより好ましい。
Z3は、約140cmであればよい。約140cmには、140cm±10cmの範囲が含まれる。例えば、Z3は、130cm以上150cm以下であってもよく、135cm以上145cm以下であることがより好ましい。
Z4は、2cm以上6cm以下であってもよく、3cm以上5cm以下であることがより好ましい。
Z5は、約155cmであればよい。約155cmには、155cm±10cmの範囲が含まれる。例えば、Z5は、145cm以上165cm以下であってもよく、150cm以上160cm以下であることがより好ましい。
Z6は、2cm以上6cm以下であってもよく、3cm以上5cm以下であることがより好ましい。
本実施形態では、圧縮機51と蒸発皿52とが横幅方向に隣り合って配置されることで、機械室50の高さが抑制されているので、野菜室27Bおよび冷凍室27Cの内容積を縮小することなく、野菜室扉11Bの上端までの高さを低減できる。
本実施形態では、冷却ユニット15Bを冷凍室27Cよりも下側に配置しているので、冷凍室27Cの内容積を大きく取れる。
冷凍室27Cでは、上段棚12Dを約155cmの高さに、下段棚12Cを約140cmの高さに配置できるので、低身長のユーザでも、冷凍室27C内の収容物を容易に出し入れできる。
第2の実施形態の冷蔵庫について説明する。
図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫1Bは、第1の実施形態の冷蔵庫1Aの筐体10A、冷蔵室27A、冷蔵室扉11Aに代えて、筐体10B、冷蔵室27D(第1貯蔵室)、冷蔵室扉11Dを有する。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図7は、第2の実施形態の冷蔵庫を示す縦断面図である。図8は、第2の実施形態の冷蔵庫における第1貯蔵室の内部を示す断面図である。
例えば、冷蔵庫1Bは、内容積が300Lクラス用として特に好適である。このクラスの冷蔵庫は、高さが低いので、低身長のユーザが利用する可能性も高い。
冷蔵室27Aは、内壁部18A、上段棚12D、下段棚12C、係止突起42a、42b、42c、42dに代えて、内壁部18B(後側の内壁)、棚12E(棚板、第1棚板)、係止突起42e、42fを有する。
内壁部18Bは、冷蔵室27Dの高さに応じて内壁部18Aよりも上下方向の寸法が小さい以外は、内壁部18Aと同様である。
棚12Eは、下段棚12Cと同様の板状部材である。
係止突起42e、42fは、棚12Eを係止することと、上下方向の配置位置が異なることと、を除くと、係止突起42a、42bと同様である。このため、図7には内壁27bに設けられた係止突起42a、42bが記載されているが、図示略の内壁27aには、横幅方向に対向する位置に同様の係止突起42a、42b冷蔵室27Dの内側に向かって突出している。
棚12Eの上面の高さは、係止突起42eに係止したときがZ13(ただし、Z13>Z2)、係止突起42fに係止したときがZ13+Z14である。
棚12Eは、冷蔵室27D内の最上段の棚を形成する。棚12Eは、学童、老人などの低身長のユーザU2でも、容易に収容物を手に取れるような位置に配置できるようにするため、少なくとも1つの配置位置では、棚12Eの上面の高さが約140cmになるようにする。
本実施形態では、Z13は141cm、Z14は4cmである。高さZ13に配置された棚12Eから冷蔵室27Dの上側内壁27cまでの距離は、約18.3cmである。
この場合、棚12Eが係止突起42eに係止すると、棚12Eと上側内壁27cとの間には、約18.3cmの隙間が形成されるので、この隙間に、例えば、500mL缶などが効率よく収容できる。
棚12Eとアクション棚12Bとの間には、約15cmの隙間が形成されるので、例えば、350mL缶、食パン、サラダボール、ヨーグルトなどが効率よく収容できる。
棚12Eと天井板12Aとの間には、約33、8cmの隙間が形成されるので、例えば、2Lペットボトル(31cm)などが効率よく収容できる。
棚12Eとアクション棚12Bとの間に約21.5cmの隙間が形成されるので、例えば、500mL缶(16.7cm)などが効率よく収容できる。
Z13は、約140cmであればよい。約140cmには、140cm±10cmの範囲が含まれる。例えば、Z13は、130cm以上150cm以下であってもよく、135cm以上145cm以下であることがより好ましい。
Z14は、2cm以上6cm以下であってもよく、3cm以上5cm以下であることがより好ましい。
本実施形態の冷蔵庫1Bによれば、冷蔵室27Dの内容積を単一の棚12Eによって効率的に仕切ることができる。このため、上段部に配置された貯蔵室である上段棚12Dの収容物が容易に出し入れできる。
第3の実施形態の冷蔵庫について説明する。
図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫1Cは、第1の実施形態の冷蔵庫1Aの筐体10Aに代えて、筐体10Cを有する。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図9は、第3の実施形態の冷蔵庫における第1貯蔵室の内部を示す断面図である。
内壁部18Cは、+Y方向の外箱10bに平行に延びる平板部18aと、平板部18aの上端から+Z方向に進むにつれて-Y方向に傾斜する段部18bと、段部18bの上端から平板部18aと平行に延びる平板部18cと、を有する。
段部18bの下端は、上下方向において係止突起42bよりもわずかに上側に位置する。段部18bの上端は、上下方向において係止突起42cと略同じ位置に位置する。
本実施形態における係止突起42a、42bは、平板部18aから-Y方向に延びている。本実施形態における係止突起42c、42g、42hは、平板部18cから-Y方向に延びている。ただし、係止突起42a、42b、42c、42g、42hの-Y方向における先端は、互いに同位置まで延びている。
上段棚12Gの奥行き幅は、上段棚12Dよりも狭い。本実施形態では、上段棚12Dの奥行き幅は、係止突起42c、42g、42hのいずれかに係止したとき、-Y方向の先端が、係止突起42a、42bのいずれかに係止した下段棚12Cの-Y方向の先端と奥行方向において、同一位置になる大きさである。
本実施形態では、下段棚12C、上段棚12Gは、それぞれ、係止突起42a、42cに係止することによって、それぞれの上面を約155cm、約140cmの高さに配置できるので、第1の実施形態と同様、収容物を出し入れしやすい。
12B…アクション棚(棚板、第2棚板)、12C、12G…下段棚(棚板、第1棚板)、12D…上段棚(棚板)、12E…棚(棚板、第1棚板)、15B,15C…冷却ユニット、16B,16C…冷却ファン、17…制御基板、18A,18B、18C…内壁部(後側の内壁)、27…複数の貯蔵室、27A、27D…冷蔵室(第1貯蔵室)、27B…野菜室(第2貯蔵室)、27c…上側内壁、27C…冷凍室(第3貯蔵室)、28…第1仕切部、28a…上面、31…複数の支持部(支持部)、42a,42b,42c,42d,42e,42f,42g,42h…係止突起(棚板配置部)、50…機械室、51…圧縮機、52…蒸発皿、F…床面
Claims (7)
- 少なくとも第1貯蔵室、第2貯蔵室、および第3貯蔵室が上側からこの順に配置された複数の貯蔵室を含む冷蔵庫本体と、
前記冷蔵庫本体において、前記第3貯蔵室の後側に設けられ、冷媒を圧縮する圧縮機と、除霜排水を蒸発させる蒸発皿とが配置された機械室と、
前記冷蔵庫本体を下側から支持する支持部と、
前記冷蔵庫本体に設けられ、前記複数の貯蔵室に冷気を供給する冷却ユニットと、
前記第1貯蔵室、前記第2貯蔵室、および前記第3貯蔵室を開閉可能に閉じる第1扉、第2扉、および第3扉を含み、前記第2扉の上端の高さが前記支持部の下端から90cm以下であるように配置された、複数の扉と、
を備え、
前記第1貯蔵室は、
上下方向の複数の位置に設けられた複数の棚板配置部と、
前記複数の棚板配置部に配置可能な複数の棚板と、を有し、
複数の前記棚板は、
奥行き幅が固定された第1棚板と、
前後方向に沿う奥行き幅が変更可能な第2棚板と、を有し、
前記第1棚板は、上面が前記支持部の下端から約140cmおよび約155cmの少なくとも一方の高さになるように配置可能とされ、
前記第2棚板は、前記第1棚板の直下に配置可能とされ、
前記第2棚板の直下に、前記第1貯蔵室内に設けられた容器の天井板が設けられ、
前記天井板は、前記第1貯蔵室に設けられた前記複数の棚板のそれぞれよりも厚い冷蔵庫。 - 前記冷却ユニットは、前記第1貯蔵室よりも下側に配置されている、請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記圧縮機と前記蒸発皿とは、前記機械室において横方向に隣り合って配置されている、
請求項1または2に記載の冷蔵庫。 - 前記複数の棚板配置部は、前記棚板で仕切られる上下方向における仕切り高さが不均等になるように、設けられている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記複数の棚板配置部は、前記棚板で仕切られる上下方向における仕切り高さがすべて異なるように、設けられている、
請求項4に記載の冷蔵庫。 - 前記第1貯蔵室における後側の内壁は、上方向に向かうにつれて前方向に向かって滑らかに傾斜している、
請求項1~5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記複数の棚板配置部に配置された前記複数の棚板の前側の各端部は、上側の前記棚板の端部ほど、前側に突出している、
請求項6に記載の冷蔵庫。
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