JP2000266452A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2000266452A
JP2000266452A JP11066384A JP6638499A JP2000266452A JP 2000266452 A JP2000266452 A JP 2000266452A JP 11066384 A JP11066384 A JP 11066384A JP 6638499 A JP6638499 A JP 6638499A JP 2000266452 A JP2000266452 A JP 2000266452A
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refrigerator
compartment
door
storage container
vegetable
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Yoshinori Ohashi
祥記 大橋
Keizo Arimura
敬三 有村
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Matsushita Refrigeration Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2331/00Details or arrangements of other cooling or freezing apparatus not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2331/80Type of cooled receptacles
    • F25D2331/803Bottles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2500/00Problems to be solved
    • F25D2500/02Geometry problems

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部より冷蔵室、野菜室、冷凍室の順に配置
した冷蔵庫において、扉収納部のボトル棚の使い勝手を
改善するとともに、野菜室の使い勝手を改善し、野菜の
鮮度保持に配慮する。 【解決手段】 上部より順に扉30を備えた冷蔵室2
7、引き出し式の扉35を備えた野菜室28、断熱区画
壁26で区画され引き出し式の扉37を備えた冷凍室2
9を配置し、冷蔵室の扉収納部31の最下部にボトル棚
32を備え、床面より冷蔵室の扉30の下端面までの高
さH1を、650mm≦H1≦850mmとしてボトル
棚32の使い勝手を改善する。また、野菜室の収納容器
36の深さD1を150mm≦D1≦200mmとし、
冷却器41、送風機42、ダンパー装置43などの冷却
機能部品を冷凍室29の後方に配置して収納容器36の
奥行きを拡大し、浅くて広い野菜室で収納量を確保しな
がら使い勝手を改善し、野菜の実用上の保鮮性を高め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部より順に冷蔵
室、野菜室、冷凍室を設けた冷蔵庫に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の冷蔵庫は、収納する食品に応じた
複数の温度に管理された貯蔵室を設けている。従来は、
上部に冷凍室、中央に冷蔵室、下部に野菜室を配置した
ものが主流であったが、最近では使い易さを重視して、
上部に冷蔵室、中央、下部に冷凍室または野菜室を配置
した冷蔵庫が提案されて主流になっている。そして、こ
の中にあっても近年の健康ブームを背景にして、野菜を
最も使いやすい位置で出し入れできる野菜室を中央部に
配置したレイアウトのものが中心になってきている。
【0003】この、野菜室を中央部に配置した冷蔵庫の
従来の一例としては、特開平8−338681号公報に
開示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵
庫を説明する。
【0005】図5は従来の冷蔵庫の断面図である。
【0006】図5において、1は冷蔵庫本体、2は前記
冷蔵庫本体1を上下に区画する断熱区画壁であり、上部
に冷蔵室3と野菜室4、下部に冷凍室5、6を区画形成
している。7は前記冷蔵室3の前面開口部に取付けた回
転式扉、8は前記野菜室の前面開口部に取付けた引き出
し式扉、9、10は前記冷凍室5、6の前面開口部に取
付けた引き出し式扉である。また、11は前記野菜室の
引き出し式扉と一体に引き出される収納容器であり、1
2は前記収納容器11の上部後方に設けた上部収納容器
である。13、14は前記冷凍室の引き出し式扉と一体
に引き出される収納容器である。15は前記冷蔵室の回
転式扉7の室内側に設けた扉収納部であり、その最下段
にはPETボトルや牛乳パックなどを収納するボトル棚
16が設けられている。また、17は前記冷蔵室3の下
部に設けられ冷蔵室より低温度に設定された低温室であ
る。
【0007】18は冷凍サイクルの冷却器であり、19
は前記冷却器18の上方で前記野菜室4の後方に設けた
強制通風用の送風機、20は前記野菜室4と低温室17
の後方に設けた風路制御盤であり、内部に前記冷蔵室
3、野菜室4および低温室17への冷気供給量を調整す
るダンパー装置21を備えている。
【0008】また、22は冷蔵庫本体1が設置される床
面から野菜室の引き出し式扉8の上端面までの高さh1
(以下単にh1という)、23は床面から野菜室の収納
容器11の底面までの高さh2(以下単にh2とい
う)、24は野菜室の引き出し式扉8の上端面から収納
容器11の底面までの深さh3(以下単にh3という)
であり、850mm≦h1≦1000mm、560mm
≦h2≦720mm、h3≧250mmとしている。
【0009】以上のように構成された冷蔵庫において、
850mm≦h1≦1000mmとすることで、冷蔵庫
本体1に隣接されることの多い流し台のテーブルの高さ
(850mm)から日本人の標準的な女性(身長155
cm)の肘の高さ970mmまでの高さ範囲で、肘を上
げることなく食品の移動などがスムーズにできる。
【0010】また、560mm≦h2≦720mmとす
ることで、冷蔵庫の前面から400mm離れた立ち姿勢
で、日本人の標準的な女性の手が楽に届く下側の高さ限
界630mmから少しかがむ程度の範囲内で、野菜室4
の中を見渡せて食品の出し入れが楽にできる。さらに、
h3≧250mmとすることで、野菜の縦収納が容易に
なり鮮度を高めながら野菜室4の収納量を確保できると
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、850mm≦h1≦1000mmとするこ
とで、相対的に冷蔵室の回転式の扉7の下端位置が少な
くとも15mm高く、ボトル棚16に収納されるボトル
類を把持する高さ位置が冷蔵室の扉7の下端位置から約
150mm高いことを考慮すれば、ボトル類を手に掛け
る高さ位置は概ねh1+165mmすなわち1015m
m≦h1+165mm≦1165mmの高さ範囲となっ
てしまい、従って、重量の重いPETボトルや牛乳パッ
クなどの出し入れが肘の高さ970mmより高い位置で
行われ、使用者に負担がかかるという欠点があった。
【0012】本発明は従来の問題を解決するもので、冷
蔵室の扉収納部の、特にボトル棚の使い勝手を改善した
冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】また、野菜室4の後方に送風機19および
風路制御盤20を配置しているため必然的に野菜室4の
奥行き寸法が縮められる。このためh3≧250mmと
して深さを深くすることで野菜室4の収納量を確保して
いる。しかしながら、収納容器11の深さが深いと必然
的に野菜の積み重ね収納の機会が増え、下側に収納され
た野菜を探したり、取り出したりすることに手間や使い
勝手の悪さが生じる。また、野菜は積み重ねると重量で
傷ついて、いたみ易くなったり、野菜の蒸散作用による
水蒸気がこもって野菜自体に結露した水分によって水腐
れしたりするなど野菜の鮮度保持にも支障が生じるとい
う欠点があった。
【0014】本発明の他の目的は、野菜室の使い勝手を
改善し、野菜の鮮度保持に配慮した冷蔵庫を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は上部より順に扉を備えた冷蔵室、引き出し
式の扉を備えた野菜室、断熱区画壁で区画され引き出し
式の扉を備えた冷凍室を配置し、冷蔵室の扉の裏面に設
けた扉収納部の最下部にボトル棚を備えたものにおい
て、床面より冷蔵室の扉の下端面までの高さH1を、6
50mm≦H1≦850mmとしたものである。
【0016】これにより、冷蔵室の扉収納部の、特にボ
トル棚の使い勝手を改善した冷蔵庫を提供できる。
【0017】また、本発明は、野菜室の収納容器の深さ
D1を150mm≦D1≦200mmとしたものであ
る。
【0018】これにより、野菜室の使い勝手を改善し、
野菜の鮮度保持に配慮した冷蔵庫を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷蔵庫本体上部より順に配置した冷蔵室、野菜室、
冷凍室と、前記冷蔵室の開口部を開閉する扉と、前記野
菜室の開口部を開閉して収納容器を一体に引き出す引き
出し式の扉と、前記冷凍室の開口部を開閉して収納容器
を一体に引き出す引き出し式の扉と、前記野菜室と冷凍
室の間を区画する断熱区画壁と、前記冷蔵室の扉の裏面
に設けた扉収納部と、前記扉収納部の最下部に設けたボ
トル棚とよりなり、冷蔵庫本体を設置する床面より前記
冷蔵室の扉の下端面までの高さH1を、650mm≦H
1≦850mmとしたことを特徴とするものであり、日
本人の標準的な女性(身長155cm)の肘の高さ97
0mmまでの高さ範囲で、肘を上げないでボトル棚の重
量の重いボトル類が出し入れされる。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、野菜室の収納容器の深さD1を150
mm≦D1≦200mmとしたことを特徴とするもので
あり、深さが浅く野菜が積み重ね収納されにくい。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、野菜室の収納容器の深さD1と奥行き
D2の寸法比率D2/D1をD2/D1≧2としたこと
を特徴とするものであり、収納容器の収納面積が広くな
り見渡しやすくなる。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれか一項に記載の発明において、野菜室の収納容
器の奥行きを冷凍室の収納容器の奥行きより深くしたこ
とを特徴とするものであり、見渡しやすく収納容積が増
加する。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、野菜室の収納容器の後方を、冷蔵庫本
体を構成する断熱壁と対向させたことを特徴とするもの
であり、収納容器の奥行きが最大限まで伸長され、収納
容積が最大限に増加する。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、冷凍室の後方に冷凍サイクルの冷却器
と、強制通風用の送風機と、冷蔵室、野菜室への冷気供
給量を調整するダンパー装置を設けたことを特徴とする
ものであり、野菜室の後方に冷却器、送風機、ダンパー
装置などの冷却機能部品が存在せず収納容器の奥行きが
冷蔵庫本体を構成する断熱壁に近接するまで伸長され
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明による冷蔵庫の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0026】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる冷蔵庫の斜視図、図2は同実施例の冷蔵庫の断面
図、図3は同実施例の冷蔵庫の冷蔵室の扉を開けた正面
図、図4は同実施例の冷蔵庫の野菜室と冷凍室の扉を開
けた斜視図である。
【0027】図1から図4において、25は冷蔵庫本体
であり、26は前記冷蔵庫本体25内を上下に区画する
断熱区画壁であり、上部に冷蔵室27と前記冷蔵室27
の下部に設けた野菜室28、下部に冷凍室29を区画形
成している。30は前記冷蔵室27の開口面に開閉自在
に取付けられた回転式の扉であり、その室内側に扉収納
部31が設けられている。そして、32は前記扉収納部
31の最下部に設けたボトル棚であり、PETボトルや
牛乳パックなど比較的大きくて重量の重いものが収納で
きるよう構成されている。また、33は前記冷蔵室27
内の下部に設けた低温室であり、収納容器34を備え
て、主として肉、魚介類などの生鮮食品を冷蔵室以下の
温度(例えば、約0℃のチルドや約−3℃のパーシャル
フリージングなど)で貯蔵する。
【0028】35は前記野菜室31の開口面に開閉自在
に取付けられた引き出し式の扉であり、室内側の収納容
器36を一体に引き出せるよう構成されている。また、
37は前記冷凍室29の開口面に開閉自在に取付けられ
た引き出し式の扉であり、室内側の収納容器38を一体
に引き出せるよう構成されている。39は前記収納容器
38の上部に、前後方向に移動可能に設けられた第2の
収納容器である。
【0029】40は冷蔵庫本体25の下部後方に設置さ
れた冷凍サイクルの圧縮機、41は前記圧縮機40と冷
蔵庫本体25の断熱壁を介して横方向に並設された冷却
器であり、42は前記冷却器41の上方に近接して設け
られた強制通風用の送風機である。また、43は前記送
風機42の横方向に並設され、前記冷蔵室27,野菜室
28、低温室33への冷気供給量を調節するダンパー装
置である。44は前記ダンパー装置43より前記冷蔵室
27、低温室33へ冷気を導く冷気吐出風路、45は前
記野菜室28より前記冷却器41の下方に連通する冷気
戻り風路である。
【0030】そして、前記冷却器41,送風機42、ダ
ンパー装置43の冷却機能部品はともに前記冷凍室29
の後方に収められている。また、前記野菜室28、低温
室33はその後方に前記冷却器41、送風機42、ダン
パー装置43の冷却機能部品が設けられず、それぞれの
収納容器36、34はその後方で冷蔵庫本体25を構成
する断熱壁46と対向している。
【0031】また、47は冷蔵庫本体25が設置される
床面より、前記冷蔵室の扉30の下端面までの高さH1
(以下単にH1という)であり、H1=790mmに設
定している。48は床面より、前記冷蔵室のボトル棚3
2に収納されるボトル類を把持する部分までの高さH2
(以下単にH2という)である。49は前記野菜室の、
収納容器36の内面の深さD1(以下単にD1という)
であり、D1=175mmに設定している。また、50
は収納容器36の内面の奥行きD2(以下単にD2とい
う)であり、D2=400mmに設定されて、冷却器4
1、送風機42、ダンパー装置43の冷却機能部品を後
方に備えた冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39
の奥行きより大きく構成されている。
【0032】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作について説明する。
【0033】使用者が冷蔵室27よりPETボトル、牛
乳パックなどを取り出そうとしたり、またこれらを収納
しようとするとき、冷蔵室の回転式の扉30を開け、扉
収納部31の最下部にあるボトル棚32に手を伸ばす
が、このとき床面より扉30の下端面までの高さH1=
790mmであるので、ボトル棚32に収納されるボト
ル類を把持する部分の高さH2が冷蔵室の扉7の下端位
置から約150mm高いことを考慮すれば、ボトル類を
手に掛ける高さ位置はH2=940mmとなり、日本人
の標準的な女性(身長155cm)の肘の高さ970m
mまでの高さ範囲で、肘を上げないでボトル棚32の前
述した重量の重いボトル類が出し入れできる。このた
め、使用者は腕にあまり負担がかからず、日常の使用頻
度の比較的高いボトル類の出し入れが楽になる。また、
主婦だけでなく、ボトル類の利用頻度がより高く、身長
がより低い子供の出し入れにも一層便利で、かつ安全性
も高まる。
【0034】本実施例ではH1=790mmとしたが、
650mm≦H1≦850mmとすることで、ボトル類
を手に掛ける高さ位置は800mm≦H2≦1000m
mの高さ範囲となりスリッパなどの履き物の高さもある
ことから、ほとんど肘を上げないでほぼ同様の使い勝手
を実現することができる。また、H1の下限値を650
mmとしたのは、日本人の標準的な女性(身長155c
m)が冷蔵庫から400mm離れて、立ち姿勢のまま楽
に手が届く下方の高さが630mmであることから、H
1≧650mmとすれば概ね冷蔵室27内の食品を立ち
姿勢で楽に出し入れできるためである。
【0035】次に、使用者が野菜室28より野菜、果物
などを取り出そうとしたり、またこれらを収納しようと
するとき、野菜室の引き出し式の扉35を開け、収納容
器36に手を伸ばすが、このとき収納容器36の深さD
1=175mmと、従来に比べて浅くしてあるので、野
菜が積み重ね収納されにくく、下側に収納された野菜を
探したり、取り出したりすることに手間がかからず使い
勝手がよい。また、家庭でよく使われる野菜、果物の中
で形の大きい白菜、キャベツ、メロンの標準的な高さは
150mm以下であるため、この深さでこれらの収納に
支障を生じない。
【0036】また、収納容器36の底面の床面からの高
さは、本実施例の場合420mmとなり、日本人の標準
的な女性(身長155cm)が、かがみ姿勢で楽に出し
入れできる下方の高さ310mm以上となって、かがみ
姿勢での食品の収納が楽に行える。なお、収納容器36
の底面の床面からの高さは、床面から冷蔵室の扉30の
下端面までの高さH1の下限値650mmから、収納容
器36の深さD1の上限値200mmと冷蔵室の扉30
の下端面と収納容器36の上端面の間隔55mmを差し
引いた値、395mmが下限値となり、使用者のスリッ
パなどの着用を考慮してもH1、D1の規制範囲の中で
同様に前述の使い勝手を満足することができる。
【0037】また、野菜が積み重ねによって傷ついて、
いたみ易くなったり、野菜の蒸散作用による水蒸気がこ
もって野菜自体に結露した水分によって水腐れしたりす
ることがなくなり、野菜の実用面での保鮮性が高まる。
【0038】また、野菜室の収納容器36ぼ奥行きD2
は冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39の奥行き
より大きく、深さD1=175mmと奥行きD2=40
0mmとの比率がD2/D1=400mm/175mm
≧2であることから、収納容器36の収納面積が広くな
り上部開口面から全体が見渡しやすく使いやすくなり、
収納容積も確保できる。
【0039】また、冷却器41、送風機42、ダンパー
装置43の冷却機能部品が野菜室28の後方でなく、冷
凍室29の後方に設置されることで必然的に野菜室28
の後方には貯蔵空間を阻害するものがなくなり、野菜室
の収納容器36の奧面は冷蔵庫本体25を構成する断熱
壁46と直接対向し、収納容器36の奥行きD2が最大
限に拡大される。そして、野菜室の収納容器36の奥行
き寸法は冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39の
奥行き寸法より大きくなり、このため、収納容器の深さ
D1が従来より浅くても収納面積で大きく上回り収納容
積が十分に確保できる。このように、野菜などの収納量
が維持されながら積み重ね収納が減り、見渡しやすく、
取り出しやすくなることから使い忘れなどで野菜や果物
を腐らせて廃棄する無駄も少なくなり、実用上の経済的
な効果も大きい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、上部より順に回転式の扉を備えた冷蔵室、引き出
し式の扉を備えた野菜室、断熱区画壁で区画され引き出
し式の扉を備えた冷凍室を配置し、冷蔵室の扉の裏面に
設けた扉収納部の最下部にボトル棚を備えたものにおい
て、床面より冷蔵室の扉の下端面までの高さH1を、6
50mm≦H1≦850mmとしたものであり、肘を上
げないでボトル棚のボトル類が出し入れでき、使用者は
腕にあまり負担がかからず楽になる。また、冷蔵室内の
食品を立ち姿勢で楽に出し入れでき、冷蔵室の使い勝手
を改善した冷蔵庫を提供できる請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、野菜室の収納容器
の深さD1を150mm≦D1≦200mmとしたもの
であり、野菜が積み重ね収納されにくく、下側に収納さ
れた野菜を探したり、取り出したりすることに手間がか
からず使い勝手がよい。また、取り出しやすくなること
から使い忘れなどで野菜や果物を腐らせて廃棄する無駄
も少なくなり、実用上の経済的な効果も大きい。また、
家庭でよく使われる大物の野菜、果物の収納にも支障を
生じない。また、かがみ姿勢での出し入れが楽に行え使
用者に負担がかかりにくい。
【0041】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、野菜室の収納容器の深さD1と奥行き
D2の寸法比率D2/D1≧2としたことを特徴とする
ものであり、収納容器の収納面積が広くなり上部開口面
から全体が見渡しやすく使いやすくなり、収納容積も確
保できる。
【0042】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれか一項に記載の発明において、野菜室の収納容
器の奥行きを冷凍室の収納容器の奥行きより深くしたこ
とを特徴とするものであり、収納容器の収納面積が一層
広くなり、収納量が十分確保できる。
【0043】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、野菜室の収納容器の後方を、冷蔵庫本
体を構成する断熱壁と対向させたことを特徴とするもの
であり、収納容器の奥行きが最大限に拡大され、収納容
器の深さが従来より浅くても収納容積が最大限に確保で
きる。
【0044】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、冷凍室の後方に冷凍サイクルの冷却器
と、強制通風用の送風機と、冷蔵室、野菜室への冷気供
給量を調整するダンパー装置を設けたことを特徴とする
ものであり、野菜室の後方に貯蔵区間を阻害する構造物
がなくなり収納容器の奥行きが最大限に拡大されて、浅
くても収納量が十分な野菜室を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の実施例1の斜視図
【図2】同実施例の冷蔵庫の断面図
【図3】同実施例の冷蔵庫の冷蔵室の扉を開けた正面図
【図4】同実施例の冷蔵庫の野菜室、冷凍室の扉を開け
た斜視図
【図5】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
25 冷蔵庫本体 26 断熱区画壁 27 冷蔵室 28 野菜室 29 冷凍室 30 冷蔵室の扉 35 野菜室の扉 36 野菜室の収納容器 37 冷凍室の扉 38 冷凍室の収納容器 41 冷却器 42 送風機 43 ダンパー装置 46 断熱壁 47 H1 48 H2 49 D1 50 D2
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月10日(2000.3.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 冷蔵庫
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部より順に冷蔵
室、野菜室、冷凍室を設けた冷蔵庫に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の冷蔵庫は、収納する食品に応じた
複数の温度に管理された貯蔵室を設けている。従来は、
上部に冷凍室、中央に冷蔵室、下部に野菜室を配置した
ものが主流であったが、最近では使い易さを重視して、
上部に冷蔵室、中央、下部に冷凍室または野菜室を配置
した冷蔵庫が提案されて主流になっている。そして、こ
の中にあっても近年の健康ブームを背景にして、野菜を
最も使いやすい位置で出し入れできる野菜室を中央部に
配置したレイアウトのものが中心になってきている。
【0003】この、野菜室を中央部に配置した冷蔵庫の
従来の一例としては、特開平8−338681号公報に
開示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵
庫を説明する。
【0005】図5は従来の冷蔵庫の断面図である。
【0006】図5において、1は冷蔵庫本体、2は前記
冷蔵庫本体1を上下に区画する断熱区画壁であり、上部
に冷蔵室3と野菜室4、下部に冷凍室5、6を区画形成
している。7は前記冷蔵室3の前面開口部に取付けた回
転式扉、8は前記野菜室の前面開口部に取付けた引き出
し式扉、9、10は前記冷凍室5、6の前面開口部に取
付けた引き出し式扉である。また、11は前記野菜室の
引き出し式扉と一体に引き出される収納容器であり、1
2は前記収納容器11の上部後方に設けた上部収納容器
である。13、14は前記冷凍室の引き出し式扉と一体
に引き出される収納容器である。15は前記冷蔵室の回
転式扉7の室内側に設けた扉収納部であり、その最下段
にはPETボトルや牛乳パックなどを収納するボトル棚
16が設けられている。また、17は前記冷蔵室3の下
部に設けられ冷蔵室より低温度に設定された低温室であ
る。
【0007】18は冷凍サイクルの冷却器であり、19
は前記冷却器18の上方で前記野菜室4の後方に設けた
強制通風用の送風機、20は前記野菜室4と低温室17
の後方に設けた風路制御盤であり、内部に前記冷蔵室
3、野菜室4および低温室17への冷気供給量を調整す
るダンパー装置21を備えている。
【0008】また、22は冷蔵庫本体1が設置される床
面から野菜室の引き出し式扉8の上端面までの高さh1
(以下単にh1という)、23は床面から野菜室の収納
容器11の底面までの高さh2(以下単にh2とい
う)、24は野菜室の引き出し式扉8の上端面から収納
容器11の底面までの深さh3(以下単にh3という)
であり、850mm≦h1≦1000mm、560mm
≦h2≦720mm、h3≧250mmとしている。
【0009】以上のように構成された冷蔵庫において、
850mm≦h1≦1000mmとすることで、冷蔵庫
本体1に隣接されることの多い流し台のテーブルの高さ
(850mm)から日本人の標準的な女性(身長155
cm)の肘の高さ970mmまでの高さ範囲で、肘を上
げることなく食品の移動などがスムーズにできる。
【0010】また、560mm≦h2≦720mmとす
ることで、冷蔵庫の前面から400mm離れた立ち姿勢
で、日本人の標準的な女性の手が楽に届く下側の高さ限
界630mmから少しかがむ程度の範囲内で、野菜室4
の中を見渡せて食品の出し入れが楽にできる。さらに、
h3≧250mmとすることで、野菜の縦収納が容易に
なり鮮度を高めながら野菜室4の収納量を確保できると
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、850mm≦h1≦1000mmとするこ
とで、相対的に冷蔵室の回転式の扉7の下端位置が少な
くとも15mm高く、ボトル棚16に収納されるボトル
類を把持する高さ位置が冷蔵室の扉7の下端位置から約
150mm高いことを考慮すれば、ボトル類を手に掛け
る高さ位置は概ねh1+165mmすなわち1015m
m≦h1+165mm≦1165mmの高さ範囲となっ
てしまい、従って、重量の重いPETボトルや牛乳パッ
クなどの出し入れが肘の高さ970mmより高い位置で
行われ、使用者に負担がかかるという欠点があった。
【0012】本発明は従来の問題を解決するもので、冷
蔵室の扉収納部の、特にボトル棚の使い勝手を改善した
冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】また、野菜室4の後方に送風機19および
風路制御盤20を配置しているため必然的に野菜室4の
奥行き寸法が縮められる。このためh3≧250mmと
して深さを深くすることで野菜室4の収納量を確保して
いる。しかしながら、収納容器11の深さが深いと必然
的に野菜の積み重ね収納の機会が増え、下側に収納され
た野菜を探したり、取り出したりすることに手間や使い
勝手の悪さが生じる。また、野菜は積み重ねると重量で
傷ついて、いたみ易くなったり、野菜の蒸散作用による
水蒸気がこもって野菜自体に結露した水分によって水腐
れしたりするなど野菜の鮮度保持にも支障が生じるとい
う欠点があった。
【0014】本発明の他の目的は、野菜室の使い勝手を
改善し、野菜の鮮度保持に配慮した冷蔵庫を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は上部より順に扉を備えた冷蔵室、引き出し
式の扉を備えた野菜,果物等を貯蔵する野菜室、断熱区
画壁で区画され引き出し式の扉を備えた冷凍室を配置
し、冷蔵室の扉の裏面に設けた扉収納部の最下部にボト
ル棚を備えたものにおいて、床面より冷蔵室の扉の下端
面までの高さH1を、650mm≦H1≦850mmと
したものである。
【0016】これにより、冷蔵室の扉収納部の、特にボ
トル棚の使い勝手を改善した冷蔵庫を提供できる。
【0017】また、本発明は、野菜室の収納容器の深さ
D1を150mm≦D1≦200mmとしたものであ
る。
【0018】これにより、野菜室の使い勝手を改善し、
野菜の鮮度保持に配慮した冷蔵庫を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷蔵庫本体内を上下に区画する断熱区画壁と、前記
断熱区画壁より上部に区画形成した冷蔵室および前記冷
蔵室の下部に形成して野菜,果物等を貯蔵する野菜室
と、前記断熱区画壁より下部に区画形成した冷凍室と、
前記冷蔵室の開口部を開閉する扉と、前記野菜室の開口
部を開閉して収納容器を一体に引き出す引き出し式の扉
と、前記冷凍室の開口部を開閉して収納容器を一体に引
き出す引き出し式の扉と、前記冷蔵室の扉の裏面に設け
た扉収納部と、前記扉収納部の最下部に設けたボトル棚
とよりなり、冷蔵庫本体を設置する床面より前記冷蔵室
の扉の下端面までの高さH1を、650mm≦H1≦8
50mmとしたものであり、日本人の標準的な女性(身
長155cm)の肘の高さ970mmまでの高さ範囲
で、肘を上げないでボトル棚の重量の重いボトル類が出
し入れされる。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、野菜室の収納容器の深さD1を150
mm≦D1≦200mmとしたことを特徴とするもので
あり、深さが浅く野菜が積み重ね収納されにくい。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、野菜室の収納容器の深さD1と奥行き
D2の寸法比率D2/D1をD2/D1≧2としたこと
を特徴とするものであり、収納容器の収納面積が広くな
り見渡しやすくなる。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれか一項に記載の発明において、野菜室の収納容
器の奥行きを冷凍室の収納容器の奥行きより深くしたこ
とを特徴とするものであり、見渡しやすく収納容積が増
加する。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、野菜室の収納容器の後方を、冷蔵庫本
体を構成する断熱壁と対向させたことを特徴とするもの
であり、収納容器の奥行きが最大限まで伸長され、収納
容積が最大限に増加する。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、冷凍室の後方に冷凍サイクルの冷却器
と、強制通風用の送風機と、冷蔵室、野菜室への冷気供
給量を調整するダンパー装置を設けたことを特徴とする
ものであり、野菜室の後方に冷却器、送風機、ダンパー
装置などの冷却機能部品が存在せず収納容器の奥行きが
冷蔵庫本体を構成する断熱壁に近接するまで伸長され
る。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、冷凍サイクルの圧縮機を冷却器と左右
方向に並べて配置したものであり、圧縮機の上部に冷却
器が配置されないために送風機の配置される高さが低く
なり、冷凍室の後方範囲内に送風機を収めやすくなる。
【0026】
【実施例】以下、本発明による冷蔵庫の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0027】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる冷蔵庫の斜視図、図2は同実施例の冷蔵庫の断面
図、図3は同実施例の冷蔵庫の冷蔵室の扉を開けた正面
図、図4は同実施例の冷蔵庫の野菜室と冷凍室の扉を開
けた斜視図である。
【0028】図1から図4において、25は冷蔵庫本体
であり、26は前記冷蔵庫本体25内を上下に区画する
断熱区画壁であり、上部に冷蔵室27と前記冷蔵室27
の下部に設けた野菜室28、下部に冷凍室29を区画形
成している。30は前記冷蔵室27の開口面に開閉自在
に取付けられた回転式の扉であり、その室内側に扉収納
部31が設けられている。そして、32は前記扉収納部
31の最下部に設けたボトル棚であり、PETボトルや
牛乳パックなど比較的大きくて重量の重いものが収納で
きるよう構成されている。また、33は前記冷蔵室27
内の下部に設けた低温室であり、収納容器34を備え
て、主として肉、魚介類などの生鮮食品を冷蔵室以下の
温度(例えば、約0℃のチルドや約−3℃のパーシャル
フリージングなど)で貯蔵する。
【0029】35は前記野菜室31の開口面に開閉自在
に取付けられた引き出し式の扉であり、室内側の収納容
器36を一体に引き出せるよう構成されている。また、
37は前記冷凍室29の開口面に開閉自在に取付けられ
た引き出し式の扉であり、室内側の収納容器38を一体
に引き出せるよう構成されている。39は前記収納容器
38の上部に、前後方向に移動可能に設けられた第2の
収納容器である。
【0030】40は冷蔵庫本体25の下部後方に設置さ
れた冷凍サイクルの圧縮機、41は前記圧縮機40と冷
蔵庫本体25の断熱壁を介して横方向に並設された冷却
器であり、42は前記冷却器41の上方に近接して設け
られた強制通風用の送風機である。また、43は前記送
風機42の横方向に並設され、前記冷蔵室27,野菜室
28、低温室33への冷気供給量を調節するダンパー装
置である。44は前記ダンパー装置43より前記冷蔵室
27、低温室33へ冷気を導く冷気吐出風路、45は前
記野菜室28より前記冷却器41の下方に連通する冷気
戻り風路である。
【0031】そして、前記冷却器41,送風機42、ダ
ンパー装置43の冷却機能部品はともに前記冷凍室29
の後方に収められている。また、前記野菜室28、低温
室33はその後方に前記冷却器41、送風機42、ダン
パー装置43の冷却機能部品が設けられず、それぞれの
収納容器36、34はその後方で冷蔵庫本体25を構成
する断熱壁46と対向している。
【0032】また、47は冷蔵庫本体25が設置される
床面より、前記冷蔵室の扉30の下端面までの高さH1
(以下単にH1という)であり、H1=790mmに設
定している。48は床面より、前記冷蔵室のボトル棚3
2に収納されるボトル類を把持する部分までの高さH2
(以下単にH2という)である。49は前記野菜室の、
収納容器36の内面の深さD1(以下単にD1という)
であり、D1=175mmに設定している。また、50
は収納容器36の内面の奥行きD2(以下単にD2とい
う)であり、D2=400mmに設定されて、冷却器4
1、送風機42、ダンパー装置43の冷却機能部品を後
方に備えた冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39
の奥行きより大きく構成されている。
【0033】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作について説明する。
【0034】使用者が冷蔵室27よりPETボトル、牛
乳パックなどを取り出そうとしたり、またこれらを収納
しようとするとき、冷蔵室の回転式の扉30を開け、扉
収納部31の最下部にあるボトル棚32に手を伸ばす
が、このとき床面より扉30の下端面までの高さH1=
790mmであるので、ボトル棚32に収納されるボト
ル類を把持する部分の高さH2が冷蔵室の扉7の下端位
置から約150mm高いことを考慮すれば、ボトル類を
手に掛ける高さ位置はH2=940mmとなり、日本人
の標準的な女性(身長155cm)の肘の高さ970m
mまでの高さ範囲で、肘を上げないでボトル棚32の前
述した重量の重いボトル類が出し入れできる。このた
め、使用者は腕にあまり負担がかからず、日常の使用頻
度の比較的高いボトル類の出し入れが楽になる。また、
主婦だけでなく、ボトル類の利用頻度がより高く、身長
がより低い子供の出し入れにも一層便利で、かつ安全性
も高まる。
【0035】本実施例ではH1=790mmとしたが、
650mm≦H1≦850mmとすることで、ボトル類
を手に掛ける高さ位置は800mm≦H2≦1000m
mの高さ範囲となりスリッパなどの履き物の高さもある
ことから、ほとんど肘を上げないでほぼ同様の使い勝手
を実現することができる。また、H1の下限値を650
mmとしたのは、日本人の標準的な女性(身長155c
m)が冷蔵庫から400mm離れて、立ち姿勢のまま楽
に手が届く下方の高さが630mmであることから、H
1≧650mmとすれば概ね冷蔵室27内の食品を立ち
姿勢で楽に出し入れできるためである。
【0036】次に、使用者が野菜室28より野菜、果物
などを取り出そうとしたり、またこれらを収納しようと
するとき、野菜室の引き出し式の扉35を開け、収納容
器36に手を伸ばすが、このとき収納容器36の深さD
1=175mmと、従来に比べて浅くしてあるので、野
菜が積み重ね収納されにくく、下側に収納された野菜を
探したり、取り出したりすることに手間がかからず使い
勝手がよい。また、家庭でよく使われる野菜、果物の中
で形の大きい白菜、キャベツ、メロンの標準的な高さは
150mm以下であるため、この深さでこれらの収納に
支障を生じない。
【0037】また、収納容器36の底面の床面からの高
さは、本実施例の場合420mmとなり、日本人の標準
的な女性(身長155cm)が、かがみ姿勢で楽に出し
入れできる下方の高さ310mm以上となって、かがみ
姿勢での食品の収納が楽に行える。なお、収納容器36
の底面の床面からの高さは、床面から冷蔵室の扉30の
下端面までの高さH1の下限値650mmから、収納容
器36の深さD1の上限値200mmと冷蔵室の扉30
の下端面と収納容器36の上端面の間隔55mmを差し
引いた値、395mmが下限値となり、使用者のスリッ
パなどの着用を考慮してもH1、D1の規制範囲の中で
同様に前述の使い勝手を満足することができる。
【0038】また、野菜が積み重ねによって傷ついて、
いたみ易くなったり、野菜の蒸散作用による水蒸気がこ
もって野菜自体に結露した水分によって水腐れしたりす
ることがなくなり、野菜の実用面での保鮮性が高まる。
【0039】また、野菜室の収納容器36ぼ奥行きD2
は冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39の奥行き
より大きく、深さD1=175mmと奥行きD2=40
0mmとの比率がD2/D1=400mm/175mm
≧2であることから、収納容器36の収納面積が広くな
り上部開口面から全体が見渡しやすく使いやすくなり、
収納容積も確保できる。
【0040】また、冷却器41、送風機42、ダンパー
装置43の冷却機能部品が野菜室28の後方でなく、冷
凍室29の後方に設置されることで必然的に野菜室28
の後方には貯蔵空間を阻害するものがなくなり、野菜室
の収納容器36の奧面は冷蔵庫本体25を構成する断熱
壁46と直接対向し、収納容器36の奥行きD2が最大
限に拡大される。そして、野菜室の収納容器36の奥行
き寸法は冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39の
奥行き寸法より大きくなり、このため、収納容器の深さ
D1が従来より浅くても収納面積で大きく上回り収納容
積が十分に確保できる。このように、野菜などの収納量
が維持されながら積み重ね収納が減り、見渡しやすく、
取り出しやすくなることから使い忘れなどで野菜や果物
を腐らせて廃棄する無駄も少なくなり、実用上の経済的
な効果も大きい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、上部より順に回転式の扉を備えた冷蔵室、引き出
し式の扉を備えた野菜,果物等を貯蔵する野菜室、断熱
区画壁で区画され引き出し式の扉を備えた冷凍室を配置
し、冷蔵室の扉の裏面に設けた扉収納部の最下部にボト
ル棚を備えたものにおいて、床面より冷蔵室の扉の下端
面までの高さH1を、650mm≦H1≦850mmと
したものであり、肘を上げないでボトル棚のボトル類が
出し入れでき、使用者は腕にあまり負担がかからず楽に
なる。また、冷蔵室内の食品を立ち姿勢で楽に出し入れ
でき、冷蔵室の使い勝手を改善した冷蔵庫を提供できる
【0042】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、野菜室の収納容器の深さD1を150
mm≦D1≦200mmとしたものであり、野菜が積み
重ね収納されにくく、下側に収納された野菜を探した
り、取り出したりすることに手間がかからず使い勝手が
よい。また、取り出しやすくなることから使い忘れなど
で野菜や果物を腐らせて廃棄する無駄も少なくなり、実
用上の経済的な効果も大きい。また、家庭でよく使われ
る大物の野菜、果物の収納にも支障を生じない。また、
かがみ姿勢での出し入れが楽に行え使用者に負担がかか
りにくい。
【0043】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、野菜室の収納容器の深さD1と奥行き
D2の寸法比率D2/D1≧2としたことを特徴とする
ものであり、収納容器の収納面積が広くなり上部開口面
から全体が見渡しやすく使いやすくなり、収納容積も確
保できる。
【0044】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれか一項に記載の発明において、野菜室の収納容
器の奥行きを冷凍室の収納容器の奥行きより深くしたこ
とを特徴とするものであり、収納容器の収納面積が一層
広くなり、収納量が十分確保できる。
【0045】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、野菜室の収納容器の後方を、冷蔵庫本
体を構成する断熱壁と対向させたことを特徴とするもの
であり、収納容器の奥行きが最大限に拡大され、収納容
器の深さが従来より浅くても収納容積が最大限に確保で
きる。
【0046】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、冷凍室の後方に冷凍サイクルの冷却器
と、強制通風用の送風機と、冷蔵室、野菜室への冷気供
給量を調整するダンパー装置を設けたことを特徴とする
ものであり、野菜室の後方に貯蔵区間を阻害する構造物
がなくなり収納容器の奥行きが最大限に拡大されて、浅
くても収納量が十分な野菜室を実現することができる。
【0047】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、冷凍サイクルの圧縮機を冷却器と左右
方向に並べて配置したことを特徴とするものであり、圧
縮機の上部に冷却器が配置されないために送風機の配置
される高さが低くなり、冷凍室の後方範囲内に送風機を
確実に収め、野菜室の奥行きを拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の一実施例の斜視図
【図2】同実施例の冷蔵庫の断面図
【図3】同実施例の冷蔵庫の冷蔵室の扉を開けた正面図
【図4】同実施例の冷蔵庫の野菜室、冷凍室の扉を開け
た斜視図
【図5】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】 25 冷蔵庫本体 26 断熱区画壁 27 冷蔵室 28 野菜室 29 冷凍室 30 冷蔵室の扉 35 野菜室の扉 36 野菜室の収納容器 37 冷凍室の扉 38 冷凍室の収納容器 41 冷却器 42 送風機 43 ダンパー装置 46 断熱壁 47 H1 48 H2 49 D1 50 D2 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月10日(2000.7.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 冷蔵庫
【特許請求の範囲】
【請求項】 冷凍室の後方に冷凍サイクルの圧縮機お
よび冷却器と、強制通風用の送風機と、冷蔵室、野菜室
への冷気供給量を調整するダンパー装置を設けたことを
特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
【請求項】 冷凍室の後方において圧縮機冷却器
左右方向に並べて配置したことを特徴とする請求項
記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部より順に冷蔵
室、野菜室、冷凍室を設けた冷蔵庫に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の冷蔵庫は、収納する食品に応じた
複数の温度に管理された貯蔵室を設けている。従来は、
上部に冷凍室、中央に冷蔵室、下部に野菜室を配置した
ものが主流であったが、最近では使い易さを重視して、
上部に冷蔵室、中央、下部に冷凍室または野菜室を配置
した冷蔵庫が提案されて主流になっている。そして、こ
の中にあっても近年の健康ブームを背景にして、野菜を
最も使いやすい位置で出し入れできる野菜室を中央部に
配置したレイアウトのものが中心になってきている。
【0003】この、野菜室を中央部に配置した冷蔵庫の
従来の一例としては、特開平8−338681号公報に
開示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵
庫を説明する。
【0005】図5は従来の冷蔵庫の断面図である。
【0006】図5において、1は冷蔵庫本体、2は前記
冷蔵庫本体1を上下に区画する断熱区画壁であり、上部
に冷蔵室3と野菜室4、下部に冷凍室5、6を区画形成
している。7は前記冷蔵室3の前面開口部に取付けた回
転式扉、8は前記野菜室の前面開口部に取付けた引き出
し式扉、9、10は前記冷凍室5、6の前面開口部に取
付けた引き出し式扉である。また、11は前記野菜室の
引き出し式扉と一体に引き出される収納容器であり、1
2は前記収納容器11の上部後方に設けた上部収納容器
である。13、14は前記冷凍室の引き出し式扉と一体
に引き出される収納容器である。15は前記冷蔵室の回
転式扉7の室内側に設けた扉収納部であり、その最下段
にはPETボトルや牛乳パックなどを収納するボトル棚
16が設けられている。また、17は前記冷蔵室3の下
部に設けられ冷蔵室より低温度に設定された低温室であ
る。
【0007】18は冷凍サイクルの冷却器であり、19
は前記冷却器18の上方で前記野菜室4の後方に設けた
強制通風用の送風機、20は前記野菜室4と低温室17
の後方に設けた風路制御盤であり、内部に前記冷蔵室
3、野菜室4および低温室17への冷気供給量を調整す
るダンパー装置21を備えている。
【0008】また、22は冷蔵庫本体1が設置される床
面から野菜室の引き出し式扉8の上端面までの高さh1
(以下単にh1という)、23は床面から野菜室の収納
容器11の底面までの高さh2(以下単にh2とい
う)、24は野菜室の引き出し式扉8の上端面から収納
容器11の底面までの深さh3(以下単にh3という)
であり、850mm≦h1≦1000mm、560mm≦h2
≦720mm、h3≧250mmとしている。
【0009】以上のように構成された冷蔵庫において、
850mm≦h1≦1000mmとすることで、冷蔵庫本体
1に隣接されることの多い流し台のテーブルの高さ(8
50mm)から日本人の標準的な女性(身長155cm)
の肘の高さ970mmまでの高さ範囲で、肘を上げること
なく食品の移動などがスムーズにできる。
【0010】また、560mm≦h2≦720mmとするこ
とで、冷蔵庫の前面から400mm離れた立ち姿勢で、日
本人の標準的な女性の手が楽に届く下側の高さ限界63
0mmから少しかがむ程度の範囲内で、野菜室4の中を見
渡せて食品の出し入れが楽にできる。さらに、h3≧2
50mmとすることで、野菜の縦収納が容易になり鮮度を
高めながら野菜室4の収納量を確保できるとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、850mm≦h1≦1000mmとすること
で、相対的に冷蔵室の回転式の扉7の下端位置が少なく
とも15mm高く、ボトル棚16に収納されるボトル類を
把持する高さ位置が冷蔵室の扉7の下端位置から約15
0mm高いことを考慮すれば、ボトル類を手に掛ける高さ
位置は概ねh1+165mmすなわち1015mm≦h1+
165mm≦1165mmの高さ範囲となってしまい、従っ
て、重量の重いPETボトルや牛乳パックなどの出し入
れが肘の高さ970mmより高い位置で行われ、使用者に
負担がかかるという欠点があった。
【0012】本発明は従来の問題を解決するもので、冷
蔵室の扉収納部の、特にボトル棚の使い勝手を改善した
冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】また、野菜室4の後方に送風機19および
風路制御盤20を配置しているため必然的に野菜室4の
奥行き寸法が縮められる。このためh3≧250mmとし
て深さを深くすることで野菜室4の収納量を確保してい
る。しかしながら、収納容器11の深さが深いと必然的
に野菜の積み重ね収納の機会が増え、下側に収納された
野菜を探したり、取り出したりすることに手間や使い勝
手の悪さが生じる。また、野菜は積み重ねると重量で傷
ついて、いたみ易くなったり、野菜の蒸散作用による水
蒸気がこもって野菜自体に結露した水分によって水腐れ
したりするなど野菜の鮮度保持にも支障が生じるという
欠点があった。
【0014】本発明の他の目的は、野菜室の使い勝手を
改善し、野菜の鮮度保持に配慮した冷蔵庫を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は上部より順に扉を備えた冷蔵室、引き出し
式の扉を備えた野菜,果物等を貯蔵する野菜室、断熱区
画壁で区画され引き出し式の扉を備えた冷凍室を配置
し、冷蔵室の扉の裏面に設けた扉収納部の最下部にボト
ル棚を備えたものにおいて、床面より冷蔵室の扉の下端
面までの高さH1を、650mm≦H1≦850mmとし
野菜室の収納容器の後端部を冷蔵庫本体を構成する断熱
壁面と近接して直接対向させるとともに野菜室の収納容
器の奥行きを冷凍室の収納容器の奥行きより深くしたも
のである。
【0016】これにより、冷蔵室の扉収納部の、特にボ
トル棚の使い勝手を改善した冷蔵庫を提供できる。
た、野菜室の使い勝手を改善し、野菜の鮮度保持に配慮
しながら十分な収納容量を確保した冷蔵庫を提供でき
る。
【0017】また、本発明は、冷凍室の後方に圧縮機お
よび冷却器と、強制通風用の送風機と、冷蔵室,野菜室
への冷気供給量を調整するダンパー装置を設けたもので
ある。
【0018】これにより、野菜室後方の貯蔵スペースを
阻害する冷却機能部品が排除され、野菜室の収納容器の
後端部を断熱壁面に近接して直接対向できる。
【0019】また、冷凍室の後方において圧縮機と冷却
器を左右方向に並べて配置したものである。
【0020】これにより、圧縮機と冷却器の上部に配置
される送風機とダンパー装置の配置位置を下げて冷凍室
の後方に集約でき、野菜室の後方領域から排除できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷蔵庫本体内を上下に区画する断熱区画壁と、前記
断熱区画壁より上部に区画形成した冷蔵室および前記冷
蔵室の下部に形成して野菜,果物等を貯蔵する野菜室
と、前記断熱区画壁より下部に区画形成した冷凍室と、
前記冷蔵室の開口部を開閉する扉と、前記野菜室の開口
部を開閉して収納容器を一体に引き出す引き出し式の扉
と、前記冷凍室の開口部を開閉して収納容器を一体に引
き出す引き出し式の扉と、前記冷蔵室の扉の裏面に設け
た扉収納部と、前記扉収納部の最下部に設けたボトル棚
とよりなり、冷蔵庫本体を設置する床面より前記冷蔵室
の扉の下端面までの高さH1を、650mm≦H1≦85
0mmとし、且つ、野菜室の収納容器の後端部を冷蔵庫本
体の後端面を構成する断熱壁面と近接して直接対向させ
るとともに野菜室の収納容器の奥行きを冷凍室の収納容
器の奥行きより深したものであり、日本人の標準的な女
性(身長155cm)の肘の高さ970mmまでの高さ範
囲で、肘を上げないでボトル棚の重量の重いボトル類
ほぼ中央部を持って出し入れされ、一方、冷蔵室下部に
収納した食品も立ち姿勢のまま腰を屈めないで出し入れ
される。また、野菜室の収納容器の奥行きが野菜室内に
おいて最大限まで伸長され、収納容積が増加する
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、冷凍室の後方に冷凍サイクルの圧縮機
および冷却器と、強制通風用の送風機と、冷蔵室、野菜
室への冷気供給量を調整するダンパー装置を設けたもの
であり、野菜室の後方に圧縮機、冷却器、送風機、ダン
パー装置などの冷却機能部品が存在せず収納容器の奥行
きが冷蔵庫本体の後端面を構成する断熱壁に近接するま
で伸長される
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、冷凍室の後方において圧縮機と冷却器
を左右方向に並べて配置したものであり、圧縮機の上部
に冷却器が配置されないために相対的に送風機やダンパ
ー装置の配置される高さが低くなり、冷凍室の後方範囲
内に送風機やダンパー装置を収められる。
【0024】
【実施例】以下、本発明による冷蔵庫の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0025】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる冷蔵庫の斜視図、図2は同実施例の冷蔵庫の断面
図、図3は同実施例の冷蔵庫の冷蔵室の扉を開けた正面
図、図4は同実施例の冷蔵庫の野菜室と冷凍室の扉を開
けた斜視図である。
【0026】図1から図4において、25は冷蔵庫本体
であり、26は前記冷蔵庫本体25内を上下に区画する
断熱区画壁であり、上部に冷蔵室27と前記冷蔵室27
の下部に設けた野菜室28、下部に冷凍室29を区画形
成している。30は前記冷蔵室27の開口面に開閉自在
に取付けられた回転式の扉であり、その室内側に扉収納
部31が設けられている。そして、32は前記扉収納部
31の最下部に設けたボトル棚であり、PETボトルや
牛乳パックなど比較的大きくて重量の重いものが収納で
きるよう構成されている。また、33は前記冷蔵室27
内の下部に設けた低温室であり、収納容器34を備え
て、主として肉、魚介類などの生鮮食品を冷蔵室以下の
温度(例えば、約0℃のチルドや約−3℃のパーシャル
フリージングなど)で貯蔵する。
【0027】35は前記野菜室31の開口面に開閉自在
に取付けられた引き出し式の扉であり、室内側の収納容
器36を一体に引き出せるよう構成されている。また、
37は前記冷凍室29の開口面に開閉自在に取付けられ
た引き出し式の扉であり、室内側の収納容器38を一体
に引き出せるよう構成されている。39は前記収納容器
38の上部に、前後方向に移動可能に設けられた第2の
収納容器である。
【0028】40は冷蔵庫本体25の下部後方に設置さ
れた冷凍サイクルの圧縮機、41は前記圧縮機40と冷
蔵庫本体25の断熱壁を介して横方向に並設された冷却
器であり、42は前記冷却器41の上方に近接して設け
られた強制通風用の送風機である。また、43は前記送
風機42の横方向に並設され、前記冷蔵室27,野菜室
28、低温室33への冷気供給量を調節するダンパー装
置である。44は前記ダンパー装置43より前記冷蔵室
27、低温室33へ冷気を導く冷気吐出風路、45は前
記野菜室28より前記冷却器41の下方に連通する冷気
戻り風路である。
【0029】そして、前記冷却器41,送風機42、ダ
ンパー装置43の冷却機能部品はともに前記冷凍室29
の後方に収められている。また、前記野菜室28、低温
室33はその後方に前記冷却器41、送風機42、ダン
パー装置43の冷却機能部品が設けられず、それぞれの
収納容器36、34はその後方で冷蔵庫本体25を構成
する断熱壁46と対向している。
【0030】また、47は冷蔵庫本体25が設置される
床面より、前記冷蔵室の扉30の下端面までの高さH1
(以下単にH1という)であり、H1=790mmに設定
している。48は床面より、前記冷蔵室のボトル棚32
に収納されるボトル類を把持する部分までの高さH2
(以下単にH2という)である。49は前記野菜室の、
収納容器36の内面の深さD1(以下単にD1という)
であり、D1=175mmに設定している。また、50は
収納容器36の内面の奥行きD2(以下単にD2とい
う)であり、D2=400mmに設定されて、冷却器4
1、送風機42、ダンパー装置43の冷却機能部品を後
方に備えた冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39
の奥行きより大きく構成されている。
【0031】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作について説明する。
【0032】使用者が冷蔵室27よりPETボトル、牛
乳パックなどを取り出そうとしたり、またこれらを収納
しようとするとき、冷蔵室の回転式の扉30を開け、扉
収納部31の最下部にあるボトル棚32に手を伸ばす
が、このとき床面より扉30の下端面までの高さH1=
790mmであるので、ボトル棚32に収納されるボトル
類を把持する部分の高さH2が冷蔵室の扉7の下端位置
から約150mm高いことを考慮すれば、ボトル類を手に
掛ける高さ位置はH2=940mmとなり、日本人の標準
的な女性(身長155cm)の肘の高さ970mmまでの
高さ範囲で、肘を上げないでボトル棚32の前述した重
量の重いボトル類が出し入れできる。このため、使用者
は腕にあまり負担がかからず、日常の使用頻度の比較的
高いボトル類の出し入れが楽になる。また、主婦だけで
なく、ボトル類の利用頻度がより高く、身長がより低い
子供の出し入れにも一層便利で、かつ安全性も高まる。
【0033】本実施例ではH1=790mmとしたが、6
50mm≦H1≦850mmとすることで、ボトル類を手に
掛ける高さ位置は800mm≦H2≦1000mmの高さ範
囲となりスリッパなどの履き物の高さもあることから、
ほとんど肘を上げないでほぼ同様の使い勝手を実現する
ことができる。また、H1の下限値を650mmとしたの
は、日本人の標準的な女性(身長155cm)が冷蔵庫
から400mm離れて、立ち姿勢のまま楽に手が届く下方
の高さが630mmであることから、H1≧650mmとす
れば概ね冷蔵室27内の食品を立ち姿勢で楽に出し入れ
できるためである。
【0034】次に、使用者が野菜室28より野菜、果物
などを取り出そうとしたり、またこれらを収納しようと
するとき、野菜室の引き出し式の扉35を開け、収納容
器36に手を伸ばすが、このとき収納容器36の深さD
1=175mmと、従来に比べて浅くしてあるので、野菜
が積み重ね収納されにくく、下側に収納された野菜を探
したり、取り出したりすることに手間がかからず使い勝
手がよい。また、家庭でよく使われる野菜、果物の中で
形の大きい白菜、キャベツ、メロンの標準的な高さは1
50mm以下であるため、この深さでこれらの収納に支障
を生じない。
【0035】また、収納容器36の底面の床面からの高
さは、本実施例の場合420mmとなり、日本人の標準的
な女性(身長155cm)が、かがみ姿勢で楽に出し入
れできる下方の高さ310mm以上となって、かがみ姿勢
での食品の収納が楽に行える。なお、収納容器36の底
面の床面からの高さは、床面から冷蔵室の扉30の下端
面までの高さH1の下限値650mmから、収納容器36
の深さD1の上限値200mmと冷蔵室の扉30の下端面
と収納容器36の上端面の間隔55mmを差し引いた値、
395mmが下限値となり、使用者のスリッパなどの着用
を考慮してもH1、D1の規制範囲の中で同様に前述の
使い勝手を満足することができる。
【0036】また、野菜が積み重ねによって傷ついて、
いたみ易くなったり、野菜の蒸散作用による水蒸気がこ
もって野菜自体に結露した水分によって水腐れしたりす
ることがなくなり、野菜の実用面での保鮮性が高まる。
【0037】また、野菜室の収納容器36ぼ奥行きD2
は冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39の奥行き
より大きく、深さD1=175mmと奥行きD2=400
mmとの比率がD2/D1=400mm/175mm≧2であ
ることから、収納容器36の収納面積が広くなり上部開
口面から全体が見渡しやすく使いやすくなり、収納容積
も確保できる。
【0038】また、冷却器41、送風機42、ダンパー
装置43の冷却機能部品が野菜室28の後方でなく、冷
凍室29の後方に設置されることで必然的に野菜室28
の後方には貯蔵空間を阻害するものがなくなり、野菜室
の収納容器36の奧面は冷蔵庫本体25を構成する断熱
壁46と直接対向し、収納容器36の奥行きD2が最大
限に拡大される。そして、野菜室の収納容器36の奥行
き寸法は冷凍室の収納容器38、第2の収納容器39の
奥行き寸法より大きくなり、このため、収納容器の深さ
D1が従来より浅くても収納面積で大きく上回り収納容
積が十分に確保できる。このように、野菜などの収納量
が維持されながら積み重ね収納が減り、見渡しやすく、
取り出しやすくなることから使い忘れなどで野菜や果物
を腐らせて廃棄する無駄も少なくなり、実用上の経済的
な効果も大きい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、上部より順に回転式の扉を備えた冷蔵室、引き出
し式の扉を備えた野菜,果物等を貯蔵する野菜室、断熱
区画壁で区画され引き出し式の扉を備えた冷凍室を配置
し、冷蔵室の扉の裏面に設けた扉収納部の最下部にボト
ル棚を備えたものにおいて、床面より冷蔵室の扉の下端
面までの高さH1を、650mm≦H1≦850mmとし
且つ、野菜室の収納容器の後端部を冷蔵庫本体の後端面
を構成する断熱壁面と近接して直接対向させるとともに
野菜室の収納容器の奥行きを冷凍室の収納容器の奥行き
より深くしたものであり、使用者は肘を上げず腕に負担
をかけずにボトル棚のボトル類が出し入れできるととも
冷蔵室下部に収納した食品も腰を屈めないで出し入
れでき、冷蔵室内の食品の取り扱いを立ち姿勢で楽に
うことができる。さらに、奥行きを冷凍室の収納容器以
上に大きくして十分な収納容量を確保した野菜室の収納
容器を実現し、積み重ね収納の軽減など野菜の鮮度保持
にも配慮することで、冷蔵室および野菜室の使い勝手を
改善した冷蔵庫を提供できる。
【0040】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、冷凍室の後方に冷凍サイクルの圧縮機
および冷却器と、強制通風用の送風機と、冷蔵室、野菜
室への冷気供給量を調整するダンパー装置を設けたもの
であり、野菜室の後方に圧縮機、冷却器、送風機、ダン
パー装置などの貯蔵空間を阻害する冷却機能部品がなく
なり、収納容器の奥行きを最大限に拡大することができ
る。
【0041】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、冷凍室の後方において圧縮機と冷却器
を左右方向に並べて配置したものであり、圧縮機の上部
に冷却器が配置されないために相対的に送風機やダンパ
ー装置の配置される高さを低くでき、冷凍室の後方範囲
内に送風機やダンパー装置を収めて野菜室の後方から冷
却機能部品を排除する設計が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の一実施例の斜視図
【図2】同実施例の冷蔵庫の断面図
【図3】同実施例の冷蔵庫の冷蔵室の扉を開けた正面図
【図4】同実施例の冷蔵庫の野菜室、冷凍室の扉を開け
た斜視図
【図5】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】 25 冷蔵庫本体 26 断熱区画壁 27 冷蔵室 28 野菜室 29 冷凍室 30 冷蔵室の扉 35 野菜室の扉 36 野菜室の収納容器 37 冷凍室の扉 38 冷凍室の収納容器 41 冷却器 42 送風機 43 ダンパー装置 46 断熱壁 47 H1 48 H2 49 D1 50 D2

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵庫本体上部より順に配置した冷蔵
    室、野菜室、冷凍室と、前記冷蔵室の開口部を開閉する
    扉と、前記野菜室の開口部を開閉して収納容器を一体に
    引き出す引き出し式の扉と、前記冷凍室の開口部を開閉
    して収納容器を一体に引き出す引き出し式の扉と、前記
    野菜室と冷凍室の間を区画する断熱区画壁と、前記冷蔵
    室の扉の裏面に設けた扉収納部と、前記扉収納部の最下
    部に設けたボトル棚とよりなり、冷蔵庫本体を設置する
    床面より前記冷蔵室の扉の下端面までの高さH1を、6
    50mm≦H1≦850mmとしたことを特徴とする冷
    蔵庫。
  2. 【請求項2】 野菜室の収納容器の深さD1を150m
    m≦D1≦200mmとしたことを特徴とする請求項1
    に記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 野菜室の収納容器の深さD1と奥行きD
    2の寸法比率D2/D1≧2としたことを特徴とする請
    求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 野菜室の収納容器の奥行きを冷凍室の収
    納容器の奥行きより深くしたことを特徴とする請求項1
    から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 野菜室の収納容器の後方を、冷蔵庫本体
    を構成する断熱壁と対向させたことを特徴とする請求項
    4に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 冷凍室の後方に冷凍サイクルの冷却器
    と、強制通風用の送風機と、冷蔵室、野菜室への冷気供
    給量を調整するダンパー装置を設けたことを特徴とする
    請求項5に記載の冷蔵庫。
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JP2014134332A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Toshiba Corp 冷蔵庫
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