JP7468265B2 - ケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブルに関する。
工場等における生産性向上対策として、人協型ロボットや小型多関節ロボット等の産業用ロボットの普及が拡大している。産業用ロボットに使用されるケーブルとして、産業用ロボットの可動部に配線される可動部用ケーブルと、産業用ロボットと制御機器等とを接続する固定部用ケーブルと、がある。このうち固定部用ケーブルとして用いられるケーブルとしては、工場等における外部ノイズへの対策として、ケーブルコアの周囲にシールド層を設けたケーブルが用いられている。シールド層としては、銅または銅合金からなる金属素線を編み組みしてなる編組シールドが広く用いられている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、特許文献1がある。
特開2014-71974号公報
ところで、上述の固定部用ケーブルとして用いられるケーブルは、工場等において産業用ロボットと制御機器等とを接続するため、ケーブル長が長尺(例えば25m~50m程度)になる。また、近年ではケーブルに内蔵する電線数も例えば40本以上と増えてきており、ケーブル外径が例えば20mm以上と大きくなることが多い。
そのため、銅または銅合金からなる金属素線を編み組みしてなる編組シールドをシールド層として用いたケーブルでは、ケーブルの重さが非常に重く(例えば、ケーブル内の銅量全体の30%程度がシールド層の銅量となることもある)なってしまう。そのため、ケーブルの配線作業や運搬作業を行う作業者への負担が大きくなってしまい、作業への安全確保にも注意が必要になる。
また、銅または銅合金からなる金属素線を編み組みしてなる編組シールドをシールド層として用いたケーブルでは、シールド層の剛性(ケーブルを曲げたときに、直線状に戻ろうとする復元力)が大きいために、ケーブルを小さい曲げ半径で曲げにくいということもある。そのため、例えばケーブルの配線作業時に、ケーブルを配線スペースに合わせた所望の形状に曲げて配線しにくく、また、例えば運搬作業時に、ケーブルを収納ケース等へコンパクトに収納して運搬することも困難となってしまう等、ケーブルの取扱い性が悪くなってしまう。
この問題を解決するため、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属素線を編み組みしてなる編組シールドをシールド層に用いることが考えられる。しかし、この場合、ケーブルが軽量になるものの、ケーブルを曲げた際に金属素線同士の擦れによる金属素線の摩耗が発生しやすくなり、金属素線に断線が発生しやすくなってしまう。シールド層を構成する金属素線に断線が発生してしまうと、シールド層としての機能が低下してしまう。
そこで、本発明は、軽量化が可能であり、配線しやすく、かつ、ケーブルを曲げてもシールド層を構成する金属素線に断線が発生しにくいケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、1本以上の電線を有するケーブルコアと、前記ケーブルコアの周囲を覆うシールド層と、前記シールド層の周囲を覆うシースと、を備え、前記シールド層は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる複数本の第1金属素線と、銅または銅合金からなる複数本の第2金属素線とが交差するように編み組みされた編組シールドからなる、ケーブルを提供する。
本発明によれば、軽量化が可能であり、配線しやすく、かつ、ケーブルを曲げてもシールド層を構成する金属素線に断線が発生しにくいケーブルを提供できる。
(a)は、本発明の一実施の形態に係るケーブルの長手方向に垂直な断面を示す断面図であり、(b)はシールド層の模式図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1(a)は、本実施の形態に係るケーブルの長手方向に垂直な断面を示す断面図であり、図1(b)はシールド層の模式図である。ケーブル1は、例えば、工場等において産業用ロボットと制御機器等とを接続する固定部用ケーブルとして用いられるものである。
図1(a),(b)に示すように、ケーブル1は、1本以上の電線2を有するケーブルコア3と、ケーブルコア3の周囲を覆うシールド層5と、シールド層5の周囲を覆うシース6と、を備えている。
電線2は、導体21と、導体21の周囲を覆う絶縁体22と、を有している。導体21は、複数本の金属素線を撚り合わせた撚線導体からなる。本実施の形態では、外径が0.26mmのすずめっき軟銅線で構成される金属素線を37本集合撚りして導体21を構成した。導体21の撚りピッチは、例えば29mm以上40mm以下である。また、導体21の外径は約1.8mmであり、導体サイズは15AWGである。なお、導体21の外径、および導体サイズは、これに限定されないが、複数本の電線2のそれぞれにおいて、導体21の外径や導体サイズは同じであることがよい。
絶縁体22としては、ポリ塩化ビニル樹脂組成物からなるものを用いた。絶縁体22の厚さは、例えば0.5mm以上0.7mm以下であり、絶縁体22の外径(電線2の外径)は、2.9mm以上3.1mm以下である。
ケーブルコア3は、ケーブル中心に配置された中心介在7の周囲に、複数本の電線2を螺旋状に撚り合わせて構成されている。本実施の形態では、例えば図1(a)に示すように、中心介在7の周囲に8本の電線2を撚り合わせて第1層とし、その第1層の周囲にさらに14本の電線2を撚り合わせて第2層とし、その第2層の周囲にさらに20本の電線2を撚り合わせて第3層として、電線2を3層に撚り合わせて構成されたケーブルコア3を用いることができる。このとき、ケーブルコア3を構成する電線2の本数は、合計で42本である。各層の電線2は、同じ方向に撚り合わされている。ケーブルコア3の外径は、約22mm~23mmである。なお、ここではケーブルコア3を構成する電線2の本数を42本としたが、ケーブルコア3を構成する電線2の本数はこれに限定されず、1本以上であればよい。ケーブルコア3がケーブル中心に配置された1本の電線2(中心介在7が無い)で構成される場合、ケーブル1は、同軸ケーブルとなる。
中心介在7は、複数本の繊維状体(糸状体)を束ねて構成されている。本実施の形態では、10番(10s/1)のスフ糸を50本束ねて中心介在7とした。なお、中心介在7を構成する糸状体の材質や本数は、これに限定されるものではない。中心介在7は、ケーブル中心のみに配置されており、各層の電線2同士の間や、電線2と押さえ巻きテープ4との間には配置されていない。また、中心介在7は、ケーブルコア3の第1層を構成する電線2同士の間(第1層において周方向に隣り合う電線2の間)に入り込むように配置されている。
ケーブルコア3の周囲には、押さえ巻きテープ4が螺旋状に巻き回されている。押さえ巻きテープ4は、ケーブルコア3の撚りが解けないように保持する役割を果たすものであり、その幅方向における一部が重なるように、ケーブルコア3の周囲に螺旋状に巻き付けられている。押さえ巻きテープ4の巻き付け方向は、ケーブルコア3の撚り方向と同じ方向とされる。なお、押さえ巻きテープ4の巻き付け方向とは、ケーブル1の他端から一端にかけて、押さえ巻きテープ4が回転している方向である。また、ケーブルコア3の撚り方向とは、ケーブル1の他端から一端にかけて、電線2が回転している方向である。押さえ巻きテープ4としては、紙や不織布からなるテープ、あるいはポリエチレン等の樹脂からなる樹脂テープを用いることができる。なお、押さえ巻きテープ4は必須ではなく、例えば、ケーブルコア3が1本の電線2で構成される場合、ケーブルコア3の撚りを保持する役割を果たす押さえ巻きテープ4は省略可能である。
シールド層5は、押さえ巻きテープ4の周囲を覆うように設けられている。シールド層5の詳細については後述する。
シース6は、シールド層5やケーブルコア3を保護するためのものであり、シールド層5の周囲を覆うように設けられている。本実施の形態では、ポリ塩化ビニル樹脂組成物からなるシース6を用いた。シース6の厚さは、1.1mm以上1.3mm以下であり、シース6の外径(ケーブル1の外径)は、約26mmである。
(シールド層5)
図1(b)に示すように、本実施の形態に係るケーブル1では、シールド層5は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる複数本の第1金属素線51と、銅または銅合金からなる複数本の第2金属素線52とを用い、第1金属素線51と第2金属素線52とが交差するように編み組みした編組シールドからなる。
これにより、銅または銅合金からなる金属素線のみで構成された編組シールドと比較して、シールド層5を軽量にすることができる。また、シールド層5が低耐力のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる第2金属素線52を含むことで、シールド層5が柔らかくなり、ケーブル1を曲げやすくなる。また、シールド層5は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属素線のみで構成された編組シールドと比較して、ケーブル1を曲げた際に、金属素線同士が擦れることによる金属素線の断線が発生しにくくなる。これは、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属素線同士を編組した編組シールドよりも、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる第1金属素線51と銅または銅合金からなる第2金属素線52とを編組した編組シールドの方が、金属素線同士が擦れた際にそれらが互いに滑りやすく、摩耗が生じにくいためである。
また、ケーブル1の端末を基板等に接続する際に、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属素線のみで構成された編組シールドは、半田付けにより接続をすることが困難であった。これに対して、本実施の形態では、シールド層5に銅または銅合金からなる第2金属素線52が含まれているため、半田付けによる接続を容易に行うことが可能である。
さらに、ケーブル1の端末加工を行う際には、ケーブル1の端末にてシールド層5を露出させ、露出させたシールド層5(編組シールド)を専用の工具等を用いてほぐし、ほぐしてばらばらになった金属素線51,52をケーブルコア3から分岐させるように束ねて基板等に接続する場合がある。この場合、束ねた金属素線51,52を加締めて接続したり、半田付けにより接続したりすることで、シールド層5の基板等への接続が行われる。本実施の形態では、シールド層5が低耐力のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる第1金属素線51を含んでいるため、銅のみの編組シールドと比べてシールド層5をほぐす作業を容易に行うことができる。さらに、ほぐした金属素線51,52を束ねる際にも、第1金属素線51が形状を保持する役割を果たすので、所望の形状に金属素線51,52を束ねやすい。なお、金属素線51,52を束ねる際には、第1金属素線51を中心としてその周囲に第2金属素線51を螺旋状に巻くように束ねることで、半田付けによる接続を容易に行うことができる。
本実施の形態では、アルミニウムからなる第1金属素線51として、例えば純アルミニウムからなるアルミニウム線を用いることができる。また、アルミニウム合金からなる第1金属素線51としては、例えばマグネシウム、鉄、ジルコニウム、ニッケル、マンガン、亜鉛、コバルト、チタン等のうちの1種以上の金属元素が所定の含有量で含有されたアルミニウム合金線を用いることができる。また、銅からなる第2金属素線52として、軟銅線の表面にすずめっきが設けられたすずめっき軟銅線を用いることができる。また、銅合金からなる第2金属素線52としては、例えばマグネシウム、錫、インジウム、銀、ニッケル、亜鉛等のうちの1種以上の金属元素が所定の含有量で含有された銅合金線を用いることができる。なお、上述した軟銅線には、タフピッチ銅や無酸素銅などを用いることができる。また、本実施の形態では、金属素線同士が擦れることによる断線をより抑制するために、第2金属素線52の表面(例えば、すずめっき軟銅線の表面)に潤滑油として流動パラフィンを付与することがよい。
また、本実施の形態では、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる第1金属素線51(例えば、純アルミニウム線)の断面積は、銅または銅合金からなる第2金属素線52(例えば、すずめっき軟銅線)の断面積よりも大きくされる。これにより、両金属素線51,52が交差する部分において、第1金属素線51と第2金属素線52との間に隙間ができやすくなり、ケーブル1を曲げた際の金属素線同士の擦れによる断線がより抑制可能になる。また、第1金属素線51の断面積を第2金属素線52の断面積よりも大きくすることで、外径の差から第1金属素線51と第2金属素線52とを目視で区別しやすくなる。その結果、端末加工の際に第1金属素線51と第2金属素線52との境界(段差)を容易に視認できるようになり、当該境界(段差)に工具等を差し込んで編組シールドをほぐす作業が容易になる。なお、第1金属素線51の断面積とは、第1金属素線51の長手方向に垂直な断面の面積であり、また第2金属素線52の断面積とは、第2金属素線52の長手方向に垂直な断面の面積である。
より具体的には、ケーブル長手方向に垂直な断面視で、第1金属素線51の断面積は、第2金属素線52の断面積の1.5倍以上2.0倍以下とされる。第1金属素線51の断面積を、第2金属素線52の断面積の1.5倍以上とすることで、銅と比べて導電率の低いアルミニウム(またはアルミニウム合金)からなる第1金属素線51を用いる場合であっても、シールド層5の抵抗増加を抑制して、シールド効果の低下を抑制することができる。また、第1金属素線51の断面積を、第2金属素線52の断面積の2.0倍以下とすることで、素線外径の差が大きくなりすぎることを抑制し、編組シールドを製造する際に両金属素線51,52の長さの差が大きくなり過ぎて編組シールドにうねりや歪みが生じてしまうことを抑制できる。編組シールドにうねりや歪みが生じると、製造過程でうねりや歪みが生じた箇所に傷が付いてしまいやすく、断線が生じるおそれがある。第1金属素線51の断面積を、第2金属素線52の断面積の2.0倍以下に抑えることで、このような製造過程における損傷を抑制可能である。本実施の形態では、例えば第2金属素線52として、外径0.12mm(断面積約0.011mm)のすずめっき軟銅線を用い、第1金属素線51として、外径0.15mm以上0.17mm以下(断面積約0.018mm以上約0.023mm以下)の純アルミニウム線を用いることができる。
第1金属素線51及び第2金属素線52としては、曲げやすい軟質材を用いることが望ましい。より具体的には、第1金属素線51は、引張強さが90MPa以上、伸び率が10%以上、導電率が60%以上であるとよい。また、第2金属素線52は、引張強さが200MPa以上、伸び率が10%以上、導電率が98%以上であるとよい。これにより、ケーブル1を曲げた際の引張応力による金属素線51,52の断線を抑制し、かつ、ケーブル1の曲げやすさを維持することが可能になる。
シールド層5を構成する編組シールドの打ち数は、例えば16打ち、あるいは24打ちである。16打ちの場合、8打ちが第1金属素線51のみで構成され、残りの8打ちが第2金属素線52のみで構成される。持ち数は、第1金属素線51と第2金属素線52の両者で同じとされる。すなわち、シールド層5で使用される第1金属素線51の本数と第2金属素線52の本数は、同じ本数とされる。
第1金属素線51と第2金属素線52の本数が同じであり、また、第1金属素線51の断面積が第2金属素線52の断面積よりも大きいため、シールド層5においては、第1金属素線51全体の断面積の割合が、第2金属素線52全体の断面積の割合よりも大きくなる。より具体的には、ケーブル長手方向に垂直な断面視で、シールド層5全体の断面積に対する第1金属素線51の断面積の合計の割合は、55%以上65%以下であるとよい。同様に、ケーブル長手方向に垂直な断面視で、シールド層5全体の断面積に対する第2金属素線52の断面積の合計の割合は、35%以上45%以下であるとよい。換言すれば、ケーブル長手方向に垂直な断面視で、複数本の第1金属素線51のそれぞれの断面積を合計した断面積S1と複数本の第2金属素線52のそれぞれの断面積を合計した断面積S2との比S1/S2は、1.22(55/45)以上1.86(65/35)以下とするとよい。これにより、シールド層5全体を柔らかくしケーブル1を曲げやすくなると共に、シールド層5を所望の形状に成形加工した際にその形状を保持し易くなり、ケーブル1の端末加工が容易になる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るケーブル1では、シールド層5が、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる複数本の第1金属素線51と、銅または銅合金からなる複数本の第2金属素線52とを用い、第1金属素線51と第2金属素線52とが交差するように編み組みした編組シールドからなる。このようなシールド層5を備えることで、軽量化が可能であり、配線しやすく、かつ、ケーブル1を曲げてもシールド層5を構成する金属素線に断線が発生しにくいケーブル1を実現できる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]1本以上の電線(2)を有するケーブルコア(3)と、前記ケーブルコア(3)の周囲を覆うシールド層(5)と、前記シールド層(5)の周囲を覆うシース(6)と、を備え、前記シールド層(5)は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる複数本の第1金属素線(51)と、銅または銅合金からなる複数本の第2金属素線(52)とが交差するように編み組みされた編組シールドからなる、ケーブル(1)。
[2]前記第1金属素線(51)の断面積が、前記第2金属素線(52)の断面積よりも大きい、[1]に記載のケーブル(1)。
[3]前記第1金属素線(51)の断面積が、前記第2金属素線(52)の断面積の1.5倍以上2.0倍以下である、[2]に記載のケーブル(1)。
[4]前記シールド層(5)の断面積のうち、前記第1金属素線(51)の断面積の合計の割合が、前記第2金属素線(52)の断面積の合計の割合よりも大きい、[1]乃至[3]の何れか1項に記載のケーブル(1)。
[5]前記第1金属素線(51)は、軟質材からなり、引張強さが90MPa以上、伸び率が10%以上、導電率が60%以上である、[1]乃至[4]の何れか1項に記載のケーブル(1)。
[6]前記第2金属素線(52)は、軟質材からなり、引張強さが200MPa以上、伸び率が10%以上、導電率が98%以上である、[1]乃至[5]の何れか1項に記載のケーブル(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…ケーブル
2…電線
3…ケーブルコア
4…押さえ巻きテープ
5…シールド層
6…シース
51…第1金属素線
52…第2金属素線

Claims (5)

  1. 1本以上の電線を有するケーブルコアと、
    前記ケーブルコアの周囲に設けられたシースと、を備え、
    前記ケーブルコアと前記シースとの間に、前記ケーブルコアの周囲に螺旋状に巻き付けられた押さえ巻きテープ、及び前記押さえ巻きテープの周囲を覆うシールド層を有し、
    前記シールド層は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる複数本の第1金属素線と、銅または銅合金からなる複数本の第2金属素線とが交差するように編み組みされた編組シールドからなり、
    ケーブル長手方向に垂直な断面視で、前記複数本の第1金属素線のそれぞれの断面積を合計した断面積S1と前記複数本の第2金属素線のそれぞれの断面積を合計した断面積S2との比S1/S2は、1.22以上1.86以下である、
    ケーブル。
  2. 前記第1金属素線の断面積、前記第2金属素線の断面積よりも大きい、
    請求項1に記載のケーブル。
  3. 前記第1金属素線の断面積、前記第2金属素線の断面積の1.5倍以上2.0倍以下である、
    請求項2に記載のケーブル。
  4. 前記第1金属素線は、軟質材からなり、引張強さが90MPa以上、伸び率が10%以上、導電率が60%以上である、
    請求項1乃至の何れか1項に記載のケーブル。
  5. 前記第2金属素線は、軟質材からなり、引張強さが200MPa以上、伸び率が10%以上、導電率が98%以上である、
    請求項1乃至の何れか1項に記載のケーブル。
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