JP2017111895A - 多芯ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】複数信号を送信可能で、薄くかつ捻回に耐える多芯ケーブルを提供する。【解決手段】複数本のコア電線を備えた多芯ケーブル1において、複数本のコア電線が束ねられた電線束が複数形成され、複数の電線束10,20の径が互いに実質的に等しく、一定の間隔をあけて並列された複数の電線束10,20同士が一体的に外被30で覆われている。外被30において、複数の電線束10,20の間の部分に多芯ケーブル1の長手方向に沿って互いに対向する一対のノッチ31が設けられ、外被30の外面は、一対のノッチ31が設けられた面に挟まれる部分が円弧状をなすように形成されている。一の電線束10に含まれるコア電線の撚り合わせ方向C1は、他の電線束20に含まれるコア電線の撚り合わせ方向C2と逆向きである。【選択図】図1
Description
本発明は、複数本の電線を有する多芯ケーブルに関する。
特許文献1は、エレベータケーブルに用いる平形ケーブルに関する発明であって、3組6本のケーブルコアと、当該ケーブルコアの各組の間に配置された2本の補強用ワイヤを一列に配列して、これらの周囲をビニル樹脂等のシースで被覆したものが開示されている。シースには、補強用ワイヤに沿った位置に、端末処理用等のための溝(ノッチ)が形成されている。
単純な丸型ケーブルではない異形形状の多芯ケーブルとして、上記の特許文献1に開示のような平形ケーブルの例があるが、電力の送電のみや単一の信号を送信する等の目的のために用いられる簡便な構造のものが一般的であった。
本発明は、複数信号を送信可能で、薄くかつ捻回に耐える多芯ケーブルを提供することを目的とする。
本発明の多芯ケーブルは、
複数本のコア電線を備えた多芯ケーブルであって、
前記複数本のコア電線が束ねられた電線束が複数形成され、
当該複数の電線束の径が互いに実質的に等しく、
一定の間隔をあけて並列された前記複数の電線束同士が一体的に外被で覆われ、
前記外被において、前記複数の電線束の間の部分に前記多芯ケーブルの長手方向に沿って互いに対向する一対のノッチが設けられ、
前記外被の外面は、前記一対のノッチが設けられた面に挟まれる部分が円弧状をなすように形成され、
前記複数の電線束のうち一の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向は、前記一の電線束と隣り合う他の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向と逆向きである。
複数本のコア電線を備えた多芯ケーブルであって、
前記複数本のコア電線が束ねられた電線束が複数形成され、
当該複数の電線束の径が互いに実質的に等しく、
一定の間隔をあけて並列された前記複数の電線束同士が一体的に外被で覆われ、
前記外被において、前記複数の電線束の間の部分に前記多芯ケーブルの長手方向に沿って互いに対向する一対のノッチが設けられ、
前記外被の外面は、前記一対のノッチが設けられた面に挟まれる部分が円弧状をなすように形成され、
前記複数の電線束のうち一の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向は、前記一の電線束と隣り合う他の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向と逆向きである。
本発明によれば、複数信号を送信可能で、薄くかつ捻回に耐える多芯ケーブルを提供することができる。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る多芯ケーブルは、
(1)複数本のコア電線を備えた多芯ケーブルであって、
前記複数本のコア電線が束ねられた電線束が複数形成され、
当該複数の電線束の径が互いに実質的に等しく、
一定の間隔をあけて並列された前記複数の電線束同士が一体的に外被で覆われ、
前記外被において、前記複数の電線束の間の部分に前記多芯ケーブルの長手方向に沿って互いに対向する一対のノッチが設けられ、
前記外被の外面は、前記一対のノッチが設けられた面に挟まれる部分が円弧状をなすように形成され、
前記複数の電線束のうち一の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向は、前記一の電線束と隣り合う他の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向と逆向きである。
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る多芯ケーブルは、
(1)複数本のコア電線を備えた多芯ケーブルであって、
前記複数本のコア電線が束ねられた電線束が複数形成され、
当該複数の電線束の径が互いに実質的に等しく、
一定の間隔をあけて並列された前記複数の電線束同士が一体的に外被で覆われ、
前記外被において、前記複数の電線束の間の部分に前記多芯ケーブルの長手方向に沿って互いに対向する一対のノッチが設けられ、
前記外被の外面は、前記一対のノッチが設けられた面に挟まれる部分が円弧状をなすように形成され、
前記複数の電線束のうち一の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向は、前記一の電線束と隣り合う他の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向と逆向きである。
本発明の多芯ケーブルでは、電線束を複数形成して並列することで、一つの束にするよりもケーブルを薄くすることができ、捻回性に優れている。また、別々にされた電線束に別々のコネクタが取り付けられることがあり、その場合、ケーブルの端部でケーブル外被を割いて電線束ごとに分けることが要求されるが、本構成によれば、ノッチを設けることでケーブルの端部で外被を割くことができる。さらに、ケーブルの外被の側面を電線束に沿った形状とすることで、外被を極力薄くしてケーブルを軽くすることができる。また、外被のエッジが欠けるおそれがない。
(2)各電線束に含まれる前記複数本のコア電線の撚りピッチは、前記各電線束の外径の13倍以上23倍以下であることが好ましい。
この構成によれば、断線しにくく機械特性に優れた多芯ケーブルを提供することができる。
この構成によれば、断線しにくく機械特性に優れた多芯ケーブルを提供することができる。
(3)前記複数の電線束のうち一の電線束に含まれるコア電線は、その数、太さおよび構造の少なくとも一つが前記一の電線束と隣り合う他の電線束に含まれるコア電線とは異なることが好ましい。
(4)各電線束には、太さおよび構造が異なるコア電線が混在して含まれていることが好ましい。
これらの構成によれば、多芯ケーブルの電線束ごとにコネクタを付けることができる。
(4)各電線束には、太さおよび構造が異なるコア電線が混在して含まれていることが好ましい。
これらの構成によれば、多芯ケーブルの電線束ごとにコネクタを付けることができる。
(5)各電線束の周囲に金属細線が横巻きされることで前記各電線束がシールドされていることが好ましい。
この構成によれば、細径化を維持できるとともに、柔軟性に優れた多芯ケーブルを提供できる。
この構成によれば、細径化を維持できるとともに、柔軟性に優れた多芯ケーブルを提供できる。
(6)前記複数の電線束のうち一方の電線束は、その周囲に金属細線が横巻きされることでシールドされ、他方の電線束は、その周囲に金属細線が編組されることでシールドされていることが好ましい。
各電線束に含まれる電線種に応じてシールド方法を選択することで、実使用時の機械特性に優れた多芯ケーブルを提供することができる。
各電線束に含まれる電線種に応じてシールド方法を選択することで、実使用時の機械特性に優れた多芯ケーブルを提供することができる。
(7)前記金属細線が横巻きされる際の横巻ピッチは、各電線束の外径の5倍以上7倍以下であることが好ましい。
この構成によれば、断線しにくく機械特性に優れた多芯ケーブルを提供することができる。
この構成によれば、断線しにくく機械特性に優れた多芯ケーブルを提供することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係る多芯ケーブルの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態の多芯ケーブルの断面図である。
以下、本発明に係る多芯ケーブルの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態の多芯ケーブルの断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る多芯ケーブル1は、複数の電線束(ここでは、第一の電線束10および第二の電線束20)を備えている。
第一の電線束10は、信号線、絶縁電線、同軸電線、対撚線等の異なる線種のコア電線を含んでいる。図1に示すように、第一の電線束10には、太さおよび構造が異なるコア電線11〜14(例えば、USB(Universal Serial Bus)プラグ接続用のコア電線11やAUX(Auxiliary)プラグ接続用のコア電線13)が含まれている。
複数本のコア電線11〜14は、多芯ケーブル1の断面において一部のコア電線が外接円を有する形状をなすように配置されて束ねられている。例えば、図1において、コア電線11〜14のうち、コア電線11および12が内側に配置されるとともにその周囲にコア電線13および14が同一円周上に配置されている。このように配置されたコア電線11〜14は、その集合方向(撚り合わせ方向)C1が図1に示すように反時計回り方向となるように集合されている。
また、第一の電線束10に含まれる複数本のコア電線11〜14は、その撚りピッチが第一の電線束10(後述の抑え巻15やシールド層16は含まない)の外径D1の13倍以上23倍以下となるように集合されている。ここで、撚りピッチとは、多芯ケーブル1の軸方向に沿って一本のコア電線が一回転する間に進む距離のことを示す。例えば、第一の電線束の外径D1が1.5mmである場合、コア電線11〜14の撚りピッチは20〜35mm程度であることが好ましい。撚りピッチが外径D1の13倍よりも小さいと、必要となるコア電線11〜14が長くなってコストや重量が増大するとともに電線束10の細径化や屈曲性の点で好ましくない。一方、撚りピッチが外径D1の23倍よりも大きいと、コア電線11〜14が浮き上がること等により、コア電線11〜14(特に絶縁電線)のキンクが発生する可能性がある。したがって、第一の電線束10の外径D1に対するコア電線11〜14の撚りピッチを上記範囲とすることで、細径や良好な屈曲性を維持したままで、多芯ケーブル1の実使用時の複雑な動きによるコア電線11〜14の断線を防止することができる。
複数本のコア電線11〜14が外接円をなす形状を有するように配置された束ねられた第一の電線束10の周囲には、例えばテープが螺旋状に巻き付けられることで抑え巻15が形成されている。抑え巻15を構成するテープとしては、例えば、樹脂(PET)テープを用いることが好ましい。なお、抑え巻15としての樹脂テープを用いる代わりに、金属樹脂テープを電線束の周囲に巻き付けて後述のシールド層16としての機能を持たせても良い。
第一の電線束10の周囲に巻き付けられた抑え巻15は、その周囲がシールド層16により覆われている。シールド層16は、例えば金属細線が横巻きにより抑え巻15の周囲に巻回されることで形成されている。このシールド層16において、金属細線を横巻きする際の横巻ピッチは、第一の電線束10の外径D1の5倍以上7倍以下となるようにすることが好ましい。ここで、横巻ピッチとは、多芯ケーブル1の軸方向に沿って一本の金属細線が一回転する間に進む距離のことを示す。例えば、第一の電線束の外径D1が1.5mmである場合、シールド層16の横巻ピッチは7.5〜10.5mm程度であることが好ましい。横巻ピッチが外径D1の5倍よりも小さいと、必要となる金属細線が長くなってコストや重量が増大するとともに多芯ケーブル1の細径化や屈曲性の点で好ましくない。一方、横巻ピッチが外径D1の7倍よりも大きいと、実使用時に金属細線が断線しこれによりコア電線11〜14の断線が誘発される可能性が高い。したがって、第一の電線束10の外径D1に対する金属細線(シールド層16)の横巻ピッチを上記範囲とすることで、細径や良好な屈曲性を維持したままで、コア電線11〜14や金属細線の断線を防止することができる。なお、シールド層16は、金属樹脂テープを巻き付けたものでもよく、金属細線を素線として編組したものでもよい。
第二の電線束20は、信号線、絶縁電線、同軸電線、対撚線等の異なる線種のコア電線を含んでいる。図1に示すように、第二の電線束20には、太さおよび構造が異なるコア電線21,22(例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)プラグ接続用のコア電線)が含まれている。
複数本のコア電線21,22は、多芯ケーブル1の断面において一部のコア電線が外接円を有する形状をなすように配置されて束ねられている。例えば、図1において、コア電線21,22のうち、コア電線21が内側に配置されるとともにその周囲にコア電線22が同一円周上に配置されている。このように配置されたコア電線21,22は、その集合方向(撚り合わせ方向)C2が図1に示すように第一の電線束10の集合方向(撚り合わせ方向)C1とは逆向き(時計回り方向)となるように集合されている。
第二の電線束20(後述の抑え巻25やシールド層26は含まない)の外径D2は、第一の電線束10の外径D1と実質的に等しいものである。また、第二の電線束20に含まれる複数本のコア電線21,22は、その撚りピッチが第二の電線束20(後述の抑え巻25やシールド層26は含まない)の外径D2の13倍以上23倍以下となるように集合される。第二の電線束20の外径D2に対するコア電線21,22の撚りピッチを上記範囲とすることで、細径を維持したままで、多芯ケーブル1の実使用時の複雑な動きによるコア電線21,22の断線を防止することができる。
複数本のコア電線21,22が外接円をなす形状を有するように配置された束ねられた第二の電線束20の周囲には、例えばテープが螺旋状に巻き付けられることで抑え巻25が形成されている。抑え巻25としては、第一の電線束10を覆う抑え巻15と同様の樹脂テープ(金属樹脂テープ)を用いることができるが、異種のテープを用いても良い。
第二の電線束20の周囲に巻き付けられた抑え巻25は、その周囲がシールド層26により覆われている。抑え巻25を覆うシールド層26は、金属細線が横巻きにより抑え巻25の周囲に巻回されることで形成されている。このシールド層26において、金属細線を横巻きする際の横巻ピッチは、第二の電線束20の外径D2の5倍以上7倍以下となるようにすることが好ましい。これにより、細径や良好な屈曲性を維持したままで、コア電線21,22や金属細線の断線を防止することができる。なお、第二の電線束20の周囲のシールド層26は、金属細線を編み込んだ編組を抑え巻25の周囲に被せることで形成されてもよい。金属細線の編組を採用することで機械的強度に優れたシールド層26を形成することができる。第一の電線束10のシールド層16と第二の電線束20のシールド層26を異種のシールド層としてもよい。
抑え巻15およびシールド層16により覆われた第一の電線束10と、抑え巻25およびシールド層26により覆われた第二の電線束20とは、互いに一定の間隔を空けて並列して配置されており、その周囲が一括して外被30で覆われている。外被30は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン、シリコーン等の樹脂材料により形成することができる。外被30において、第一の電線束10と第二の電線束20との間の部分には、多芯ケーブル1の長手方向に沿って互いに対向する一対のノッチ(切れ込み)31が設けられている。当該ノッチ31により、多芯ケーブル1の屈曲性や捻回性が良好に保たれる。また、別々にされた電線束10,20に別々のコネクタが取り付けられることがあり、その場合、多芯ケーブル1の端部で外被30を割いて電線束ごとに分けることが要求される。この要求に応えるため、本実施形態の多芯ケーブル1は、外被30にノッチ31を設けることで多芯ケーブル1の端部で外被30を割くことができる。
また、外被30は、その外面において、一対のノッチ31が設けられた面を上下面とし当該上下面で挟まれる面を側面とした場合に、当該側面(一対のノッチ31が設けられた面に挟まれる部分)が円形の電線束10,20の形状に合わせて円弧状をなすように形成されている。外被30の側面を電線束10,20に沿った形状とすることで、外被30を極力薄くして多芯ケーブル1を軽くすることができる。また、外被30のエッジが欠けるおそれがない。このようにして、第一の電線束10と第二の電線束20を備えた平形の多芯ケーブル1が作製される。
以上説明したように、それぞれ含まれる電線の線種が異なる第一の電線束10と第二の電線束20とを外被30により一括被覆して複合することで、HDMI信号、USB信号、AUX信号といった複数の信号を送信可能な多芯ケーブル1を作製することができる。電線束10,20を複数形成して並列することで、一つの束にするよりもケーブルを薄くすることができ、捻回性に優れている。また、図示のように多芯ケーブル1に含まれる電線束が二つ(第一の電線束10と第二の電線束20)の場合には、各コア電線の集合方向を左右対称とすることで、線癖がつきにくく機械特性に優れた多芯ケーブル1を提供することができる。さらに、各電線束10,20に含まれる電線種に応じてシールド層16,26の形成方法(横巻き、あるいは編組)を選択することで、機械特性やシールド特性により優れた多芯ケーブル1とすることができる。
なお、第一の電線束10と第二の電線束20にそれぞれ含まれるコア電線の線種や、本数、配置等は図示の例に限定されるものではない。また、電線束10,20は断面が略真円状に形成されているが、楕円状や角状であってもよい。
上記実施形態において説明した多芯ケーブルの実施例について以下に説明する。
例1(比較例)および例2(実施例)として、図1に示す形状の多芯ケーブルを製造した。複数本の電線を束ねて形成した電線束(外径1.5mm)の周囲に抑え巻として樹脂テープを巻きつけ、その周囲に金属細線を横巻きして配してシールド層を形成した。二つの電線束を並列してポリ塩化ビニルをその周囲に押出被覆して外被とした。多芯ケーブルは図1に示す形状で、並列面に平行な上下の面はフラットな面として、電線束の間の部分は前記フラットな面からケーブルの中に向けて外被が落ち込む部分(ノッチ)とした。ケーブルの側面は電線束(断面が円形)に沿って円弧状とした。各電線束の集合方向は逆向きとした。例1においては、各電線束に含まれる電線の撚りピッチを40mmとし、シールド層をなす金属細線の横巻ピッチを12mmとした(各電線束(二束)とも同じピッチとした)。一方、例2は、電線の撚りピッチおよび金属細線の横巻ピッチともに例1よりも小さくしたものであって、電線の撚りピッチを27mmとし、金属細線の横巻ピッチを9mmとした(こちらも各電線束(二束)とも同じピッチとした)。例1および例2の集合体について、それぞれ捻回試験を行った。捻回試験は、多芯ケーブルを鉛直に置き、ケーブルの上下をクランプで把持した。クランプ間のケーブルには200g(2N)の張力を負荷した。上のクランプを固定し、下のクランプを±360度、30回/分の速度で捻回させ、多心ケーブルのいずれかのコア電線に断線が生じるまでの回数を測定した。その結果(平均値)を表1に示す。
例1(比較例)および例2(実施例)として、図1に示す形状の多芯ケーブルを製造した。複数本の電線を束ねて形成した電線束(外径1.5mm)の周囲に抑え巻として樹脂テープを巻きつけ、その周囲に金属細線を横巻きして配してシールド層を形成した。二つの電線束を並列してポリ塩化ビニルをその周囲に押出被覆して外被とした。多芯ケーブルは図1に示す形状で、並列面に平行な上下の面はフラットな面として、電線束の間の部分は前記フラットな面からケーブルの中に向けて外被が落ち込む部分(ノッチ)とした。ケーブルの側面は電線束(断面が円形)に沿って円弧状とした。各電線束の集合方向は逆向きとした。例1においては、各電線束に含まれる電線の撚りピッチを40mmとし、シールド層をなす金属細線の横巻ピッチを12mmとした(各電線束(二束)とも同じピッチとした)。一方、例2は、電線の撚りピッチおよび金属細線の横巻ピッチともに例1よりも小さくしたものであって、電線の撚りピッチを27mmとし、金属細線の横巻ピッチを9mmとした(こちらも各電線束(二束)とも同じピッチとした)。例1および例2の集合体について、それぞれ捻回試験を行った。捻回試験は、多芯ケーブルを鉛直に置き、ケーブルの上下をクランプで把持した。クランプ間のケーブルには200g(2N)の張力を負荷した。上のクランプを固定し、下のクランプを±360度、30回/分の速度で捻回させ、多心ケーブルのいずれかのコア電線に断線が生じるまでの回数を測定した。その結果(平均値)を表1に示す。
表1に示されるように、電線の撚りピッチおよび金属細線の横巻ピッチを従来よりも小さくした例2では、例1に比べて捻回試験回数が大幅に改善されたことが確認できた。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができる。
1:多芯ケーブル
10:第一の電線束
11〜14:コア電線
15:抑え巻
16:シールド層
20:第二の電線束
21,22:コア電線
25:抑え巻
26:シールド層
30:外被
31:ノッチ
10:第一の電線束
11〜14:コア電線
15:抑え巻
16:シールド層
20:第二の電線束
21,22:コア電線
25:抑え巻
26:シールド層
30:外被
31:ノッチ
Claims (7)
- 複数本のコア電線を備えた多芯ケーブルであって、
前記複数本のコア電線が束ねられた電線束が複数形成され、
当該複数の電線束の径が互いに実質的に等しく、
一定の間隔をあけて並列された前記複数の電線束同士が一体的に外被で覆われ、
前記外被において、前記複数の電線束の間の部分に前記多芯ケーブルの長手方向に沿って互いに対向する一対のノッチが設けられ、
前記外被の外面は、前記一対のノッチが設けられた面に挟まれる部分が円弧状をなすように形成され、
前記複数の電線束のうち一の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向は、前記一の電線束と隣り合う他の電線束に含まれるコア電線の撚り合わせ方向と逆向きである、多芯ケーブル。 - 各電線束に含まれる前記複数本のコア電線の撚りピッチは、前記各電線束の外径の13倍以上23倍以下である、請求項1に記載の多芯ケーブル。
- 前記複数の電線束のうち一の電線束に含まれるコア電線は、その数、太さおよび構造の少なくとも一つが前記一の電線束と隣り合う他の電線束に含まれるコア電線とは異なる、請求項1または請求項2に記載の多芯ケーブル。
- 各電線束には、太さおよび構造が異なるコア電線が混在して含まれている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の多芯ケーブル。
- 各電線束の周囲に金属細線が横巻きされた状態で前記各電線束がシールドされている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の多芯ケーブル。
- 前記複数の電線束のうち一方の電線束は、その周囲に金属細線が横巻きされた状態でシールドされ、他方の電線束は、その周囲に金属細線が編組された状態でシールドされている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の多芯ケーブル。
- 前記金属細線が横巻きされた状態での横巻ピッチは、各電線束の外径の5倍以上7倍以下である、請求項5または請求項6に記載の多芯ケーブル。
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