JP2018073741A - 多芯ケーブル - Google Patents

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正道 庭田
Masamichi Niwada
正道 庭田
達則 林下
Tatsunori Rinka
達則 林下
佐藤 和宏
Kazuhiro Sato
和宏 佐藤
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Abstract

【課題】耐屈曲性に優れ、かつ柔軟性にも優れる多芯ケーブルを提供する。【解決手段】外径0.2mm〜0.6mmの複数本の電線10と、前記複数本の電線10の周囲に形成された外被20とを有する多芯ケーブル1であって、前記外被20が、ショアA硬度60〜80の熱可塑性エラストマーを主成分とするベース層21と、前記ベース層21の外方に位置し、ポリエチレンを主成分とする外側コート層22と、を有する、多芯ケーブル1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数本の電線を有する多芯ケーブルに関する。
特許文献1は、ケーブル外被としてスチレン系熱可塑性エラストマーを使用したことを特徴とする、複数本の電線を有する医療機器用多芯ケーブルが開示されている。
特開平5−205537号公報
超音波内視鏡などで使用される医療機器用多芯ケーブルは、細径電線を多数束ねた構造であり、柔軟性及び耐屈曲性が要求される。
本発明は、耐屈曲性に優れ、かつ柔軟性にも優れる多芯ケーブルを提供することを目的とする。
本発明の多芯ケーブルは、
外径0.2mm〜0.6mmの複数本の電線と、前記複数本の電線の周囲に形成された外被とを有する多芯ケーブルであって、
前記外被が
ショアA硬度60〜80の熱可塑性エラストマーを主成分とするベース層と、
前記ベース層の外方に位置し、ポリエチレンを主成分とする外側コート層と、
を有する。
本発明によれば、耐屈曲性に優れ、かつ柔軟性にも優れる多芯ケーブルを提供することができる。
本発明の実施形態に係る多芯ケーブルの一例を示す断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る多芯ケーブルは、
(1)外径0.2mm〜0.6mmの複数本の電線と、前記複数本の電線の周囲に形成された外被とを有する多芯ケーブルであって、
前記外被が
ショアA硬度60〜80の熱可塑性エラストマーを主成分とするベース層と、
前記ベース層の外方に位置し、ポリエチレンを主成分とする外側コート層と、
を有する。
この構成によれば、柔軟性に優れるベース層の外方に滑り性の優れるコート層が備えられており、ケーブルにかかる外部応力が軽減されるため、柔軟性及び耐屈曲性に優れた多芯ケーブルを得ることができる。
(2)また、(1)の多芯ケーブルにおいて、
前記外被の厚さは0.2mm〜1.5mmであり、前記外側コート層の厚さは10μm〜100μmであることが好ましい。
この構成によれば、さらに耐屈曲性、柔軟性の優れた多芯ケーブルを得ることができる。
(3)また、(1)又は(2)の多芯ケーブルにおいて、
前記外被が、
前記ベース層の内方に位置し、ポリエチレンを主成分とする内側コート層を有することが好ましい。
この構成によれば、外被と外被内部の電線との滑りが良くなり、耐屈曲性が向上する。
(4)また、(1)〜(3)のいずれか一項の多芯ケーブルにおいて、
前記多芯ケーブルの長手方向に直交する断面において、前記外被で囲まれる部分の面積S1から前記電線の断面積の総和S2を減じた隙間面積S3(=S1−S2)が、前記外被で囲まれる部分の面積S1の25%以上50%以下であることが好ましい。
この構成によれば、さらに耐屈曲性に優れた多芯ケーブルを得ることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係る多芯ケーブルの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施係形態に係る多芯ケーブル1は、複数本の電線10と、外被20と、を有している。なお、電線10の隙間には、アラミド繊維やスフ糸等の介在物が設けられていてもよい。また、複数本の電線10は、一体に撚り合わされていてもよい。本実施形態の多芯ケーブル1の外径は、4〜15mm、好ましくは、4〜10mmとすることができる。
電線10は、中心導体11の外周に絶縁体12を備える構成である。また、電線10の外径は0.2mm〜0.6mmとすることができる。
中心導体11としては、金属細線を複数本撚った撚線が用いられる。金属細線は、電子信号を伝送できる程度に導電率の高いものであり、軟銅線や銅合金線が使用できる。金属細線は、これらがメッキされた電線であってもよい。本例において、中心導体11の外径は、0.051mm〜0.079mm(AWG40〜44)とすることができる。
絶縁体12には、例えば、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)やテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)からなるフッ素樹脂、ポリエチレンやポリプロピレンやEVAなどからなるポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニルあるいはポリメチルペンテンが用いられる。絶縁体12は、この樹脂材料を中心導体11の周囲に押出被覆することにより形成される。
また、電線10は、中心導体11の外周に絶縁体12を備え、絶縁体12の外方に外部導体を備え、外部導体の外方に外部絶縁体を備える同軸電線であってもよい。この場合に、中心導体11及び絶縁体12には、前述と同様のものを用いることができる。
外部導体は、軟銅線や銅合金線が使用でき、これらがメッキされた電線であってもよい。また、外部導体としては、素線を編組構造で配して形成してもよく、さらにシールド機能を向上させるために金属箔や金属蒸着テープを併設する構造としてもよい。
外部絶縁体は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる樹脂テープを外部導体に巻き付けて形成される。またフッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂又はポリ塩化ビニル等の樹脂材を押出し被覆成形してもよい。
外被20は、ベース層21と、その外方表面の外側コート層22と、ベース層21の内方表面の内側コート層23とを有し、複数本の電線10をその中に収容している。ベース層21は、熱可塑性エラストマーを主成分としている。熱可塑性エラストマーとしては、塩化ビニル系エラストマー、スチレン系ゴム等が挙げられる。ベース層21を構成する熱可塑性エラストマーはショアA硬度が60〜80である。これにより、多芯ケーブルに優れた柔軟性が付与される。
外側コート層22及び内側コート層23は、ポリエチレンを主成分としている。外側コート層22により、多芯ケーブルは高滑性となり、外部応力を分散することにより耐屈曲性が向上される。外被20において、内側コート層23を設けると、外被20と電線10との間の滑りを良くし、さらに多芯ケーブル1の耐屈曲性を向上させることができるため好ましい。
また、外被20の厚さは0.2mm〜1.5mmであることが好ましい。0.2mm以上の厚さであると、耐屈曲性が良く、1.5mm以下の厚さであると柔軟性が良く、好ましい。また、外側コート層22及び内側コート層23の厚さはそれぞれ10μm〜100μmであることが好ましい。10μm以上の厚さであると、耐久性が良く、また100μm以下の厚さであると柔軟性がよくなり、好ましい。
本発明の多芯ケーブルに含まれる電線の数は、50本〜400本とすることが望ましい。
多芯ケーブル1の長手方向に直交する断面において、外被20で囲まれる部分の面積S1から電線10の断面積の総和S2を減じた隙間面積S3(=S1−S2)が、外被20で囲まれる部分の面積S1の25%以上50%以下であることが好ましい。
S3/S1×100が25%未満では、多芯ケーブル1の屈曲時に、電線10が自由に動けず、大きな曲げ応力が局所的に加わりやすくなり、耐屈曲性が低下するおそれがある。S3/S1×100が50%より大きいと、電線10が自由に動き過ぎてしまい、電線10同士が局所的にこすれて耐屈曲性が低下するおそれがある。
以上において実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、必要に応じて他の構成を採用することが可能である。
次に、本発明の実施例について説明する。実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
<例1>
中心導体のサイズがAWG42の同軸電線(外径0.35mm)を200本撚り合わせ、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマーを押出被覆することで、厚さ0.7mmのベース層を設け、さらにポリエチレンを押出被覆することで、厚さ30μmの外側コート層を設け、外径8mmの多芯ケーブルを得た。
<例2>
中心導体のサイズがAWG42の同軸電線(外径0.35mm)を200本撚り合わせ、スチレン系熱可塑性エラストマーを押出被覆することで、厚さ0.7mmのベース層を設け、さらにポリエチレンを押出被覆することで、厚さ30μmの外側コート層を設け、外径8mmの多芯ケーブルを得た。
<例3>
中心導体のサイズがAWG42の同軸電線(外径0.35mm)を200本撚り合わせ、ポリエチレンを押出被覆することで、厚さ30μmの内側コート層を設け、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマーを押出被覆することで、厚さ0.7mmのベース層を設け、さらにポリエチレンを押出被覆することで、厚さ30μmの外側コート層を設け、外径8mmの多芯ケーブルを得た。
<例4>
中心導体のサイズがAWG42の同軸電線(外径0.35mm)を200本撚り合わせ、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマーを押出被覆することで、厚さ0.7mmのベース層を設け、外径8mmの多芯ケーブルを得た。
(繰り返し曲げ試験)
繰り返し曲げ試験において、多芯ケーブルに−90°(鉛直上方に対して左へ90°)から+90°(鉛直上方に対して右へ90°)となるような曲げを繰り返し作用させた。
直径50mmのマンドレルを8mmの間隔を開けて配置し、その間隔に多芯ケーブルを通して鉛直方向に置き、上端を把持し、下端に1kg重の重りを付けた。ケーブルの把持箇所を鉛直上方から左へ90°の位置まで移動させることでケーブルが左のマンドレルに四分の一周巻き付くように曲がり、その位置からケーブルの把持箇所を鉛直上方から右へ90°の位置まで移動させることでケーブルが右のマンドレルに四分の一周巻き付くように曲がり、その位置から鉛直上方までケーブルの把持箇所を移動させることで元の位置に戻る。これを一回の屈曲とし、250,000回曲げた後の同軸電線の中心導体が断線しなければ合格とした。
上記例1〜3に係る多芯ケーブルは、合格であったが、上記例4に係る多芯ケーブルは、不合格であった。
(ストレインリリーフとの接着性)
ストレインリリーフを多芯ケーブルの外被に接着した後に、接着部分を起点にケーブルの曲げ角度が90°となるように一方向にそれぞれ150,000回曲げ、接着材とケーブル表面に隙間が生じず、かつ多芯ケーブルの長さ方向に100Nの荷重で引っ張ったときに隙間が生じないことで合格とした。曲げる場合は、繰り返し曲げ試験と同様に曲げる箇所を二本のマンドレルで挟んだ。
上記例1〜3に係る多芯ケーブルは、合格であったが、上記例4に係る多芯ケーブルは、不合格であった。
Figure 2018073741
1 多芯ケーブル
10 電線
11 中心導体
12 絶縁体
20 外被
21 ベース層
22 外側コート層
23 内側コート層

Claims (4)

  1. 外径0.2mm〜0.6mmの複数本の電線と、前記複数本の電線の周囲に形成された外被とを有する多芯ケーブルであって、
    前記外被が、
    ショアA硬度60〜80の熱可塑性エラストマーを主成分とするベース層と、
    前記ベース層の外方に位置し、ポリエチレンを主成分とする外側コート層と、
    を有する、多芯ケーブル。
  2. 前記外被の厚さが0.2mm〜1.5mmであり、
    前記外側コート層の厚さが10μm〜100μmである、請求項1に記載の多芯ケーブル。
  3. 前記外被が、
    前記ベース層の内方に位置し、ポリエチレンを主成分とする内側コート層を有する、請求項1又は請求項2に記載の多芯ケーブル。
  4. 前記多芯ケーブルの長手方向に直交する断面において、前記外被で囲まれる部分の面積S1から前記電線の断面積の総和S2を減じた隙間面積S3(=S1−S2)が、前記外被で囲まれる部分の面積S1の25%以上50%以下である、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の多芯ケーブル。
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