JP7468239B2 - 回転電機のロータ及び回転電機のロータの製造方法 - Google Patents

回転電機のロータ及び回転電機のロータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機及び回転電機のロータの製造方法に関する。
従来、特許文献1に記載される回転電機が知られている。
上記のロータは、筒部と、筒部の内側に設けられる磁性体と、磁性体と一体回転する軸部と、を備えている。
特開2015-70786号公報
ところで、ロータの温度変化が繰り返されることにより軸部及び筒部が熱変形する。その結果、軸部が筒部内において位置ずれし、ひいては磁性体が筒部内で位置ずれする虞がある。
本発明の目的は、筒部内における磁性体の位置ずれを抑制できる回転電機及び回転電機のロータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する回転電機のロータは、筒部と、前記筒部の内側に設けられた磁性体と、前記磁性体と一体回転する軸部と、を備え、前記軸部は、前記筒部に挿入され、前記軸部の外周面には、溝部が設けられ、前記筒部には、前記溝部に入り込む係止部が設けられている。
これによれば、軸部の溝部に係止部が入り込む。そのため、軸部の筒部内での位置ずれが規制され、ひいては筒部材内における磁性体の位置ずれを抑制できる。
上記の回転電機のロータにおいて、前記溝部は、前記軸部の全周に設けられているとよい。
これによれば、軸部の全周に溝部が設けられているため、筒部に設けられた係止部が溝部に入り込み易くなる。
上記の回転電機のロータにおいて、前記係止部は、前記筒部の先端に設けられているとよい。
これによれば、係止部が筒部の先端に設けられるため、筒部における軸部が挿入された部分の近傍で軸部と筒部との位置ずれを抑制できる。
上記の回転電機のロータにおいて、前記筒部としての筒部材の軸線方向の第1端部に設けられるとともに前記軸線方向で前記磁性体と隣り合った状態で前記筒部材の内周面に固定される前記軸部としての第1軸部材と、前記筒部材の軸線方向の第2端部に設けられるとともに前記軸線方向で前記磁性体と隣り合った状態で前記筒部材の内周面に固定される前記軸部としての第2軸部材と、を備えるとよい。
これによれば、磁性体が第1軸部材と第2軸部材とに挟み込まれた状態となり、且つ溝部に係止部が入り込むことにより、軸部の筒部内での位置ずれが規制される。そのため、磁性体を第1軸部材と第2軸部材とに挟み込まれた状態を維持し易くなる。よって、筒部材内における磁性体の位置ずれをより抑制できる。
上記課題を解決する回転電機のロータの製造方法は、筒部と、前記筒部の内側に設けられた磁性体と、前記磁性体と一体回転する軸部と、を備え、前記軸部は、前記筒部に挿入され、前記軸部の外周面には、溝部が設けられ、前記筒部には、前記溝部に入り込む係止部が設けられている回転電機のロータの製造方法であって、前記筒部の内側に前記磁性体を設け、前記軸部を前記筒部の内側に挿入した状態において、前記筒部を溶かして前記溝部に流し込み、前記係止部を形成する工程を有する。
上記課題を解決する回転電機のロータの製造方法は、筒部と、前記筒部の内側に設けられた磁性体と、前記磁性体と一体回転する軸部と、を備え、前記軸部は、前記筒部に挿入され、前記軸部の外周面には、溝部が設けられ、前記筒部には、前記溝部に入り込む係止部が設けられている回転電機のロータの製造方法であって、前記筒部に内側に前記磁性体を設け、前記軸部を前記筒部の内側に挿入した状態において、前記筒部の先端と前記溝部との間をろう付けすることにより前記係止部を形成する工程を有する。
これらによれば、軸部の溝部に係止部が入り込む。そのため、軸部の筒部内での位置ずれが規制され、ひいては筒部材内における磁性体の位置ずれを抑制できる。
この発明によれば、筒部内における磁性体の位置ずれを抑制できる。
回転電機の断面図。 係止部及び溝部を示す断面図。 ロータの製造方法における第1工程を示す断面図。 ロータの製造方法における第2工程を示す断面図。 変更例におけるロータの製造方法における第2工程を示す断面図。 変更例における係止部及び溝部を示す断面図。 変更例におけるロータの構成を示す断面図。 変更例におけるロータの構成を示す断面図。
以下、回転電機を具体化した一実施形態を図1~図4にしたがって説明する。
図1に示すように、回転電機10は、筒状のハウジング11に収容されている。ハウジング11は、第1ハウジング構成体12と、第1ハウジング構成体12に連結される板状の第2ハウジング構成体13と、を有している。第1ハウジング構成体12及び第2ハウジング構成体13は、金属材料製であり、例えば、アルミニウム製である。
第1ハウジング構成体12は、板状の底壁12aと、底壁12aの外縁から第2ハウジング構成体13に向けて筒状に延びる周壁12bと、を有している。第2ハウジング構成体13は、周壁12bにおける底壁12aとは反対側に位置する開口を閉塞した状態で第1ハウジング構成体12に連結されている。
第1ハウジング構成体12の底壁12aの内面には、円筒状の第1ボス部12cが設けられている。第1ボス部12cの軸線は、第1ハウジング構成体12の軸線と一致している。また、第2ハウジング構成体13の内面には、円筒状の第2ボス部13cが設けられている。第2ボス部13cの軸線は、第2ハウジング構成体13の軸線と一致している。第1ボス部12cの軸線と第2ボス部13cの軸線は、一致している。
回転電機10は、ステータ14と、ロータ15と、を備えている。ステータ14は、第1ハウジング構成体12の周壁12bの内周面に固定されるとともにロータ15の外周を囲むように設けられる円筒状のステータコア14aと、ステータコア14aに巻回されるコイル14bと、を備えている。
ロータ15は、筒部としての筒部材16と、磁性体としての永久磁石17と、軸部としての円柱状の第1軸部材18と、軸部としての円柱状の第2軸部材19と、を備えている。筒部材16は、軸線が直線状に延びる円筒状である。筒部材16は、合金材料製である。
永久磁石17は、円柱状である。永久磁石17は、径方向に着磁されている。永久磁石17は、筒部材16の内側に設けられている。永久磁石17は、筒部材16の内側に圧入されることにより筒部材16の内周面16aに位置決めされている。永久磁石17の外周面17aは、筒部材16の内周面16aに押し付けられている。永久磁石17は、筒部材16と一体回転する。永久磁石17の軸線方向の長さは、筒部材16の軸線方向の長さよりも短い。
第1軸部材18は、筒部材16の第1端16b寄りの第1端部に設けられている。第1軸部材18の第1端18aは、筒部材16の第1端部の内側に挿入され、第1軸部材18の第2端18bは、第2ボス部13cの内側を通過するとともに第2ハウジング構成体13を厚さ方向に貫通してハウジング11の外部に位置している。第1軸部材18の第1端18aは、筒部材16の第1端16b寄りの端部の内側に圧入されている。第1軸部材18は、筒部材16と一体回転する。すなわち、第1軸部材18は、永久磁石17と一体回転する。
第1軸部材18の第1端18aは、永久磁石17の第1端17bに当接している。すなわち、第1軸部材18は、筒部材16の軸線方向で永久磁石17と隣り合った状態で筒部材16の内周面16aに固定されている。
第2ボス部13cの内周面と第1軸部材18の外周面18cとの間には、第1軸受21が設けられている。第1軸部材18は、第1軸受21を介して第2ボス部13cに支持されることによりハウジング11に回転可能に支持されている。なお、筒部材16の第1端16bは、筒部材16の先端である。
第2軸部材19は、筒部材16の第2端16c寄りの第2端部に設けられている。第2軸部材19の第1端19aは、筒部材16の第2端部の内側に挿入され、第2軸部材19の第2端19bは、第1ボス部12cの内部に位置している。第2軸部材19の第1端19aは、筒部材16の第2端16c寄りの端部の内側に圧入されている。第2軸部材19は、筒部材16と一体回転する。すなわち、第2軸部材19は、永久磁石17と一体回転する。
第2軸部材19の第1端19aは、永久磁石17の第2端17cに当接している。すなわち、第2軸部材19は、筒部材16の軸線方向で永久磁石17と隣り合った状態で筒部材16の内周面16aに固定されている。
第1ボス部12cの内周面と第2軸部材19の外周面19cとの間には、第2軸受22が設けられている。第2軸部材19は、第2軸受22を介して第1ボス部12cに支持されることによりハウジング11に回転可能に支持されている。なお、筒部材16の第2端16cは、筒部材16の先端である。
上記のように配置された第1軸部材18及び第2軸部材19は、永久磁石17を挟み込んでいる。
図2に示すように、第1軸部材18の外周面18cには、第1軸部材18の全周に延びる溝部としての第1溝31が設けられている。第2軸部材19の外周面19cには、第2軸部材19の全周に延びる溝部としての第2溝32が設けられている。
筒部材16の第1端16bには、筒部材16の内側に突出する環状の第1係止部41が設けられている。第1係止部41は、第1溝31の全長に入り込んでいる。第1係止部41の外面41aは、第1溝31の内面31aの全域に接触している。第1係止部41の外面41aと第1溝31の内面31aとの接触により、筒部材16に対する第1軸部材18の移動が規制されている。第1係止部41は、係止部の一例である。
筒部材16の第2端16cには、筒部材16の内側に突出する環状の第2係止部42が設けられている。第2係止部42は、第2溝32の全長に入り込んでいる。第2係止部42の外面42aは、第2溝32の内面32aの全域に接触している。第2係止部42の外面42aと第2溝32の内面32aとの接触により、筒部材16に対する第2軸部材19の移動が規制されている。第2係止部42は、係止部の一例である。
次に、ロータ15の製造方法について説明する。ロータ15の製造方法は、第1工程と、第2工程と、を有しており、図3では第1工程、図4では第2工程について説明する。なお、図3に示す筒部材16は、第1係止部41及び第2係止部42が形成される前の状態を示している。
図3に示すように、第1工程では、第1係止部41及び第2係止部42が形成されていない筒部材16の内側に永久磁石17を設け、第1軸部材18の第1端18aを筒部材16の第1端部の内側に挿入した状態にする。また、第1工程では、第1係止部41及び第2係止部42が形成されていない筒部材16の内側に永久磁石17を設け、第2軸部材19の第1端19aを筒部材16の第2端部の内側に挿入した状態にする。
第1工程では、第1軸部材18の第1端18aを永久磁石17の第1端17bに当接させ、第2軸部材19の第1端19aを永久磁石17の第2端17cに当接させる。すなわち、第1工程では、永久磁石17を第1軸部材18及び第2軸部材19により挟み込んだ状態にする。第1工程では、第1軸部材18及び第2軸部材19の径方向において、筒部材16の第1端16bと第1溝31とが並び、筒部材16の第2端16cと第2溝32とが並ぶように配置される。
図4に示すように、第1工程を実施した後、第2工程では、筒部材16の第1端16bにレーザ光を照射することにより熱を加え、筒部材16の第1端16bの一部を溶かして第1溝31に流し込む。また、第2工程では、筒部材16の第2端16cにレーザ光を照射することにより熱を加え、筒部材16の第2端16cの一部を溶かして第2溝32に流し込む。
第1溝31には溶融した合金材料である第1係止部前駆体411が入り込み、第2溝32には溶融した合金材料である第2係止部前駆体421が入り込む。第1係止部前駆体411は、第1溝31の内面31aの全域に接触している。第2係止部前駆体421は、第2溝32の内面32aの全域に接触している。
図2に示すように、第2工程では、第1係止部前駆体411及び第2係止部前駆体421を冷やし固めることにより、第1溝31に入り込む第1係止部41と、第2溝32に入り込む第2係止部42と、を形成する。すなわち、回転電機10のロータ15の製造方法は、筒部材16を溶かして第1溝31及び第2溝32に流し込み、第1係止部41及び第2係止部42を形成する工程を有している。なお、第1溝31及び第2溝32の深さは、筒部材16の第1端16b及び第2端16cを溶かして第1溝31及び第2溝32に流し込んだとき、筒部材16と第1係止部前駆体411、筒部材16と第2係止部前駆体421とが常に繋がる程度の深さに設定されている。すなわち、第1溝31及び第2溝32の深さは、第1係止部41及び第2係止部42が筒部材16と一体的に形成される程度に設定されている。
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)本実施形態では、第1軸部材18の第1溝31に第1係止部41が入り込む。また、第2軸部材19の第2溝32に第2係止部42が入り込む。そのため、第1軸部材18及び第2軸部材19それぞれの筒部材16内での位置ずれが規制され、ひいては筒部材16内における永久磁石17の位置ずれを抑制できる。
(2)第1軸部材18の全周に第1溝31が設けられ、第2軸部材19の全周に第2溝32が設けられているため、第1係止部41が第1溝31に入り込み易くなり、且つ第2係止部42が第2溝32に入り込み易くなる。
(3)第1係止部41が筒部材16の第1端16bに設けられ、且つ第2係止部42が筒部材16の第2端16cに設けられるため、筒部材16における第1軸部材18及び第2軸部材19それぞれが挿入された部分の近傍で第1軸部材18と筒部材16との位置ずれ、及び第2軸部材19と筒部材16との位置ずれを抑制できる。
(4)永久磁石17が第1軸部材18と第2軸部材19とに挟み込まれた状態となり、且つ第1溝31に第1係止部41が入り込み、且つ第2溝32に第2係止部42が入り込むことにより、第1軸部材18及び第2軸部材19それぞれの筒部材16内での位置ずれが規制される。そのため、永久磁石17を第1軸部材18と第2軸部材19とに挟み込まれた状態を維持し易くなる。よって、筒部材16内における永久磁石17の位置ずれをより抑制できる。
(5)第1係止部41の外面41aが第1溝31の内面31aの全域に接触しており、第2係止部42の外面42aが第2溝32の内面31aの全域に接触している。すなわち、第1係止部41が第1溝31に隙間なく入り込み、第2係止部42が第2溝32に隙間なく入り込んでいる。第1軸部材18及び第2軸部材19の筒部材16内での微小な移動も規制される。したがって、筒部材16内における永久磁石17の位置ずれをより抑制できる。
(6)例えば、筒部材16内での第1軸部材18及び第2軸部材19の移動を抑制する手法としては、筒部材16の第1端16bと第1軸部材18とを溶接し、筒部材16の第2端16cと第2軸部材19とを溶接することが考えられる。しかし、この場合は溶接の観点から筒部材16を第1軸部材18及び第2軸部材19と同じ金属で構成されるものにする必要がある上、金属製の筒部材16、第1軸部材18、及び第2軸部材19を耐熱性の高い金属で形成する必要があり、ロータ15の製造コストが高くなる。
その点、本実施形態では、筒部材16の第1端16b及び第2端16cを溶かして第1溝31及び第2溝32に流し込み、第1軸部材18及び第2軸部材19を直接的に加熱することがない。そのため、筒部材16と第1軸部材18及び第2軸部材19とを溶接する場合と比較すると、筒部材16、第1軸部材18、及び第2軸部材19を同じ金属とする必要がなく、且つ第1軸部材18及び第2軸部材19の材質に安価な材質を採用することができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施できる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
○ ロータ15の製造方法の第2工程において、筒部材16の第1端16b及び第2端16cをレーザにより溶かしていたが、例えば、以下のように変更してもよい。
図5に示すように、第1工程を実施した後、第2工程では、筒部材16の第1端16bと第1溝31との間、及び筒部材16の第2端16cと第2溝32との間をろう付けするように変更してもよい。第2工程では、第1溝31と筒部材16の第1端16bとの間に金属製のろう材を配置し、ろう材をはんだコテ等で加熱する。ろう材が加熱されると、第1溝31には、溶融したろう材である第1係止部前駆体411が入り込み、第2溝32には、溶融したろう材である第2係止部前駆体421が入り込む。第1係止部前駆体411は、第1溝31の内面31aの全域に接触するとともに筒部材16の第1端16bにも接触している。第2係止部前駆体421は、第2溝32の内面32aの全域に接触するとともに筒部材16の第2端16cにも接触している。
図6に示すように、第1係止部前駆体411及び第2係止部前駆体421を冷やし固めることにより、第1溝31に入り込む第1係止部41と、第2溝32に入り込む第2係止部42と、を形成してもよい。すなわち、回転電機10のロータ15の製造方法は、筒部材16の第1端16bと第1溝31との間、及び筒部材16の第2端16cと第2溝32との間をろう付けすることにより第1係止部41及び第2係止部42を形成する工程を有するように変更してもよい。
このように変更しても、第1軸部材18及び第2軸部材19それぞれの筒部材16内における位置ずれが抑制され、永久磁石17が第1軸部材18及び第2軸部材19に挟み込まれた状態に維持される。よって、筒部材16内における永久磁石17の位置ずれを抑制できる。
○ 上記の変更例において、第2工程でろう付けを実施したが、これに限らない。例えば、金属を溶融するとともに溶融された金属を第1溝31及び第2溝32に注入する注入装置を採用して第1係止部前駆体411及び第2係止部前駆体421を形成してもよい。
○ 本実施形態では、ロータ15は、筒部材16、永久磁石17、第1軸部材18、及び第2軸部材19の4つの部材により構成されていたが、これに限らず、例えば、筒部材16と第1軸部材18とが一体的に形成されるように変更し、3つの部材により構成されてもよい。以下に詳細を説明する。
図7に示すように、ロータ15は、永久磁石17と、軸部としての第2軸部材19と、第1軸部材181と、を備えている。第1軸部材181は、円柱状の第1軸部181aと、筒部181bと、を有している。筒部181bは、第1軸部181aと一体的に形成されている。筒部181bは、第1軸部181aの第1端181cを底部とする有底筒状をなしている。筒部181bの内側には、永久磁石17が設けられている。筒部181bの内側には、永久磁石17が圧入されている。永久磁石17の第1端17bは、第1軸部181aの第1端181cに当接している。第2軸部材19は、筒部181bに挿入されている。第2軸部材19の第1端19aは、筒部181bの先端181e寄りの端部に挿入されている。第2軸部材19の第1端19aは、永久磁石17の第2端17cに当接している。第1軸部181a及び第2軸部材19は、永久磁石17を挟み込んでいる。
筒部181bの先端181eには、筒部181bの内側に突出する環状の係止部50が設けられている。係止部50は、第2溝32の全長に入り込んでいる。係止部50の外面50aは、第2溝32の内面32aの全域に接触している。
このように変更しても、第1軸部181aは、筒部181bと一体的に形成されているため、第1軸部181aが筒部181b対して位置ずれすることがなく、且つ第2軸部材19の筒部181b内における位置ずれが抑制される。そのため、永久磁石17が第1軸部181aと第2軸部材19に挟み込まれた状態に維持される。よって、筒部181b内における永久磁石17の位置ずれを抑制できる。なお、本変更例において、ロータ15は、第1軸部材18と、永久磁石17と、第1軸部材181と同様の構成を有する第2軸部材19と、により構成されてもよい。このように変更した場合、第1軸部材18が軸部の一例となる。
○ 本実施形態において、第1係止部41の外面41aが第1溝31の内面31aの全域に接触し、第2係止部42の外面42aが第2溝32の内面32aの全域に接触しているが、これに限らない。例えば、第1係止部41の外面41aは、第1溝31の内面31aの一部に接触していればよい。また、第2係止部42の外面42aは、第2溝32の内面32aの一部に接触していればよい。
一例として、第1係止部41が第1溝31の内面31aにおける永久磁石17寄りの領域に接触し、且つ第2係止部42が第2溝32の内面32aにおける永久磁石17寄りの領域に接触していればよい。
また、第1係止部41が第1溝31の内面31aにおける永久磁石17とは反対側の領域に接触し、且つ第2係止部42が第2溝32の内面32aにおける永久磁石17とは反対側の領域に接触していればよい。すなわち、第1係止部41及び第2係止部42は、筒部材16内における第1軸部材18及び第2軸部材19の移動が規制できれば、第1溝31及び第2溝32への入り込み方は適宜変更してもよい。また、上記の変更例における係止部50においても同様に変更してもよい。
○ 永久磁石17は、筒部材16の内側に圧入されていたが、永久磁石17を筒部材16の内側に隙間嵌めし、永久磁石17の外周面17aと筒部材16の内周面16aとの間を接着剤等で接着してもよい。また、上記の変更例においても、永久磁石17の外周面17aと、筒部181bの内周面181dとの間を接着剤等で接着してもよい。
○ 本実施形態において、第1係止部41及び第2係止部42が設けられていたが、例えば、第1係止部41及び第1溝31を割愛し、筒部材16に第2係止部42が設けられ、第2軸部材19に第2溝32が設けられるように変更してもよい。また、第2係止部42及び第2溝32を割愛し、筒部材16に第1係止部41が設けられ、第1軸部材18に第1溝31が設けられるように変更してもよい。
○ 本実施形態において、第1係止部41が筒部材16の第1端16bに設けられていたが、第1係止部41を筒部材16の第1端部の内側に設けてもよい。このように変更する場合、第1軸部材18の第1溝31は、筒部材16の第1端部の内側に配置されるように位置を変更するとよい。なお、本変更例のロータ15の製造方法では、本実施形態と同様にレーザ光を筒部材16の第1端部に照射し、筒部材16の第1端部の一部を溶かして第1溝31に流し込み、冷やし固めることで第1係止部41を形成するようにしてもよい。
○ 本実施形態において、第2係止部42が筒部材16の第2端16cに設けられていたが、第2係止部42を筒部材16の第2端部の内側に設けてもよい。このように変更する場合、第2軸部材19の第2溝32は、筒部材16の第2端部の内側に配置されるように位置を変更するとよい。なお、本変更例のロータ15の製造方法では、本実施形態と同様にレーザ光を筒部材16の第2端部に照射し、筒部材16の第2端部の一部を溶かして第2溝32に流し込み、冷やし固めることで第2係止部42を形成するようにしてもよい。
○ 図7に示す変更例において、係止部50は、筒部181bの先端181e寄りの端部の内側に設けてもよい。なお、本変更例のロータ15の製造方法では、本実施形態と同様にレーザ光を筒部181bの先端181e寄りの端部の一部に照射し、筒部181bの一部を溶かして第2溝32に流し込み、冷やし固めることで係止部50を形成するようにしてもよい。
○ 第1係止部41は、筒部材16の第1端16bの全周に設けられていたが、筒部材16の第1端16bの一部に設けられるように変更してもよい。
○ 第1係止部41を筒部材16の第1端16bの一部に設けるように変更する場合、例えば、第1溝31を筒部材16の第1端16bの近傍に配置せず、第1溝31を筒部材16の第1端16bから離間した位置に配置してもよい。このように変更する場合、第1係止部41を筒部材16の第1端16bから延び、且つ第1溝31に入り込む鉤状をなしていてもよい。さらに、鉤状をなす第1係止部41の数は、1つでもよいし、2つ以上であってもよい。
○ 第2係止部42は、筒部材16の第2端16cの全周に設けられていたが、筒部材16の第2端16cの一部に設けられるように変更してもよい。
○ 第2係止部42を筒部材16の第2端16cの一部に設けるように変更する場合、例えば、第2溝32を筒部材16の第2端16cの近傍に配置せず、第2溝32を筒部材16の第2端16cから離間した位置に配置してもよい。このように変更する場合、第2係止部42を筒部材16の第2端16cから延び、且つ第2溝32に入り込む鉤状をなしてもよい。さらに、鉤状をなす第2係止部42の数は、1つでもよいし、2つ以上であってもよい。
○ ロータ15の構成を以下のように変更してもよい。
図8に示すように、ロータ15は、筒部材16と、円筒状の永久磁石17と、1本の軸部200と、を備えている。軸部200は、環状の嵌め込み溝201を有している。嵌め込み溝201には、永久磁石17が嵌め込まれている。永久磁石17は、その周方向に分割された図示しない複数の分割体により構成されている。複数の分割体それぞれが嵌め込み溝201に嵌め込まれることにより永久磁石17が嵌め込み溝201に嵌め込まれる。嵌め込み溝201に永久磁石17が嵌め込まれた状態で、永久磁石17と軸部200とは、一体回転する。
軸部200には、本実施形態と同様に第1溝31及び第2溝32が設けられている。第1溝31及び第2溝32は、軸部200の軸線方向において、嵌め込み溝201を挟み込む位置に配置されている。
嵌め込み溝201に永久磁石17が嵌め込まれた状態で、筒部材16に軸部200が挿入される。筒部材16は、永久磁石17を覆っている。筒部材16の第1係止部41は、第1溝31に入り込んでいる。筒部材16の第2係止部42は、第2溝32に入り込んでいる。
本変更例のロータ15の製造方法は、筒部材16の第1端16bを溶かして第1溝31に流し込み、第1係止部41を形成し、且つ筒部材16の第2端16cを溶かして第2溝32に流し込み、第2係止部42を形成する工程を有していてもよい。また、筒部材16の第1端16bと第1溝31との間をろう付けすることにより第1係止部41を形成し、且つ筒部材16の第2端16cと第2溝32との間をろう付けすることにより第2係止部42を形成する工程を有していてもよい。
なお、本変更例の第1係止部41、第2係止部42、第1溝31、及び第2溝32は、上記変更例と同様の変更を加えてもよい。
○ 本実施形態において、第1係止部41及び第2係止部42は、第1工程の前の段階で予め筒部材16に設けられていてもよい。また、上記変更例において、係止部50は、第1工程の前の段階で予め筒部181bに設けられていてもよい。
○ 磁性体として永久磁石17が採用されたが、磁性体として電磁鋼板を積層した積層コアを採用してもよい。
○ 筒部材16は、合金材料製であったが、これに限らない。例えば、筒部材16を炭素繊維強化樹脂(CFRP)により構成してもよい。また、筒部材16は、樹脂材料製であってもよい。
10…回転電機、15…ロータ、16…筒部材、16b…筒部材の第1端、16c…筒部材の第2端、17…永久磁石、17b…永久磁石の第1端、17c…永久磁石17の第2端、18…第1軸部材、18c…第1軸部材の外周面、19…第2軸部材、19c…第2軸部材の外周面、31…第1溝、32…第2溝、41…第1係止部、42…第2係止部、50…係止部、181a…第1軸部、181b…筒部。

Claims (6)

  1. 筒部と、
    前記筒部の内側に設けられた磁性体と、
    前記磁性体と一体回転する軸部と、を備え、
    前記軸部は、前記筒部に挿入され、
    前記軸部の外周面には、溝部が設けられ、
    前記筒部には、前記溝部に入り込む係止部が設けられ、
    前記係止部は、前記溝部の内面の全域に接触していることを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 前記溝部は、前記軸部の全周に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記係止部は、前記筒部の先端に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機のロータ。
  4. 前記筒部としての筒部材の軸線方向の第1端部に設けられるとともに前記軸線方向で前記磁性体と隣り合った状態で前記筒部材の内周面に固定される前記軸部としての第1軸部材と、
    前記筒部材の軸線方向の第2端部に設けられるとともに前記軸線方向で前記磁性体と隣り合った状態で前記筒部材の内周面に固定される前記軸部としての第2軸部材と、を備えることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の回転電機のロータ。
  5. 筒部と、前記筒部の内側に設けられた磁性体と、前記磁性体と一体回転する軸部と、を備え、前記軸部は、前記筒部に挿入され、前記軸部の外周面には、溝部が設けられ、前記筒部には、前記溝部に入り込む係止部が設けられている回転電機のロータの製造方法であって、
    前記筒部の内側に前記磁性体を設け、前記軸部の径方向において前記筒部の先端と前記溝部とが並び、かつ前記筒部の前記先端が前記溝部の開口の一部を覆うように前記軸部を前記筒部の内側に挿入した状態において、前記筒部の前記先端を溶かして前記溝部に流し込み、前記係止部を形成する工程を有することを特徴とする回転電機のロータの製造方法。
  6. 筒部と、前記筒部の内側に設けられた磁性体と、前記磁性体と一体回転する軸部と、を備え、前記軸部は、前記筒部に挿入され、前記軸部の外周面には、溝部が設けられ、前記筒部には、前記溝部に入り込む係止部が設けられている回転電機のロータの製造方法であって、
    前記筒部の内側に前記磁性体を設け、前記軸部の径方向において前記筒部の先端と前記溝部とが並び、かつ前記筒部の前記先端が前記溝部の開口の一部を覆うように前記軸部を前記筒部の内側に挿入した状態において、前記筒部の前記先端と前記溝部との間をろう付けすることにより前記係止部を形成する工程を有することを特徴とする回転電機のロータの製造方法。
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