JP2015089299A - 永久磁石型回転電機と永久磁石型回転電機の製造方法 - Google Patents

永久磁石型回転電機と永久磁石型回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】経済的であり、かつ、コギングトルクを小さくし、トルク脈動を抑制することができる永久磁石型回転電機と永久磁石型回転電機の製造方法を提供する。【解決手段】永久磁石型回転電機100は、磁極ティース部21bに巻線1を施された円筒状の固定子コア21と、シャフト3を挿入され、固定子コア21の内側で回転する円柱状の永久磁石型回転子コア41と、固定子コア21を収納するフレーム5を有する永久磁石型回転電機において、フレーム5は、固定子コア21の外径より大きい内径を有し、外周面の周方向に継ぎ目が無く、シャフト3の軸方向に、外周面の一端部52から他端部53まで、フレーム5を貫通しない範囲で溶融された溶融部51を有する。【選択図】図1

Description

この発明は、永久磁石型回転電機と永久磁石型回転電機の製造方法に関するものである。
近年様々な用途に用いられる永久磁石型の回転電機において、固定子コアと、この固定子コアを収納するフレームを固定するために、フレームを焼き嵌めすることで固定する方法が一般的である。また、電動パワーステアリング用や、サーボ用、エレベータ用等のモータにおいては、コギングトルクが小さく、また、負荷時のトルク脈動の小さいモータが求められている。
そのため、固定子コアの外側面、若しくはフレームの内側面に凸部を形成して、この凸部を介してコアをフレーム内部に支持するように構成し、焼き嵌め時の応力による磁気特性の劣化により生じる磁束密度の不均一に起因するコギングトルク脈動の周期と、本来の固定子コアの形状に起因するコギングトルク脈動の周期とが一致することを回避することで、コギングトルク脈動を低く抑えることができる方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2009−95184号公報
特許文献1に係る発明は、固定子コアとフレームを固定するためにフレームを固定子コアに焼き嵌めしている。フレームを焼き嵌めするためには、フレームを加熱する工程と、固定子コアを挿入する工程と、回転電機を冷却する工程が必要になる。このように、加熱、冷却するための時間が必要となるのであるが、フレーム全体を加熱、冷却する必要があるために、フレームが大きくなるにつれて加熱、冷却時間が長くかかるという課題があった。また、焼き嵌めをするためには高周波加熱装置等の加熱炉が必要となり、多額の設備投資が必要であるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、フレームを焼き嵌めするよりも経済的であり、かつ、コギングトルクを小さくし、トルク脈動を抑制することができる固定子コアとフレームの固定方法を採用する永久磁石型回転電機と永久磁石型回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る永久磁石型回転電機は、
磁極ティース部に巻線を施された円筒状の固定子コアと、
シャフトを挿入され、前記固定子コアの内側で回転する円柱状の永久磁石型回転子コアと、
前記固定子コアを収納するフレームを有する永久磁石型回転電機において、
前記フレームは、前記固定子コアの外径より大きい内径を有し、
外周面の周方向に継ぎ目が無く、
前記シャフトの軸方向に、前記外周面の一端部から他端部まで、前記フレームを貫通しない範囲で溶融された溶融部を有するものである。
この発明に係る永久磁石型回転電機の製造方法は、
磁極ティース部に巻線を施された円筒状の固定子コアと、
シャフトを挿入され、前記固定子コアの内側で回転する円柱状の永久磁石型回転子コアと、
前記固定子コアを収納するフレームを有する永久磁石型回転電機の製造方法において、
前記固定子コアの外径より大きい内径を有し、外周面の周方向に継ぎ目の無い前記フレームに前記固定子コアを挿入する固定子コア挿入工程と、
前記フレームの外周面を、前記シャフトの軸方向に、前記外周面の一端部から他端部まで、前記フレームの一部を貫通しない範囲で溶融する溶融工程と、
前記溶融工程による溶融後、冷却時の熱ひずみにより前記フレームの溶融部に生じる、前記フレームの外周方向への収縮力によって、前記フレームの内周面と前記固定子コアの外周面とを固定する固定工程とを有するものである。
この発明に係る永久磁石型回転電機と永久磁石型回転電機の製造方法によれば、フレーム溶融後のフレームの収縮に倣って固定子コアを変形させることにより、固定子コアが元々有していたコギングトルクを発生させる磁気特性を打ち消す磁気特性を発生させることにより、回転電機のコギングトルクを小さくし、トルク脈動を抑制することができる。また、フレーム全体を加熱、冷却する場合に比べて、加熱、冷却に必要な時間を削減することができるので、製品の生産性を向上できる。また、フレームを溶融するために、安価なTIG溶接機等を用いることができるので、高周波加熱装置等の加熱炉に比べて設備投資を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る永久磁石型回転電機のフレーム変形前後の断面図である。 図1の回転電機を、シャフトの中心軸を通る平面で切断した断面図である。 本発明の実施の形態1に係る永久磁石型回転電機のフレームの溶融部の範囲を示す図である。 フレームの外周の4面すべてに溶融部を設けた永久磁石型回転電機の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る永久磁石型回転電機の製造方法を使用した場合と使用しない場合に発生するコギングトルクの20次成分の波形及び、コギングトルクの総和の波形を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る永久磁石型回転電機のフレームの変形前の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る永久磁石型回転電機のフレームの変形前の断面図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を、図を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る永久磁石型回転電機100(以下、単に回転電機100という)を、シャフト3の軸方向に垂直に切断した断面図であり、図1(a)は、フレーム5と固定子コア21を固定する前の状態を示し、図1(b)は固定後の状態を示している。
図2は、図1の回転電機100を、シャフト3の中心軸を通る平面で切断した断面図である。
まず、回転電機100の構成を簡単に説明する。図1(a)、(b)、図2に示すように、ヨーク部21aと磁極ティース部21bとからなる円筒状の固定子コア21は、磁性体の薄板を積層して構成され、ヨーク部21aの内周側から12個の磁極ティース部21bが内側に突出し、隣合う磁極ティース部21bの間にスロット7が形成されている。磁極ティース部21bの周囲には巻線1が施されてこれらの部材が固定子2を構成している。
固定子コア21内に挿入されて回転する円柱状の回転子コア41も磁性体の板を積層して構成されている。また、回転子コア41の中心にはシャフト3が圧入されている。回転子コア41と、回転子コア41の外周面に配設された、回転子コア41の周方向に等間隔に極性が異なる永久磁石42と、シャフト3とで回転子4を構成している。
固定子コア21をその内側に収納して固定するフレーム5の内径は、固定子コア21の外径よりやや大きく構成されている。フレーム5は、シャフト3の軸方向に垂直に切断した場合における外周形状を四角形に構成すると共に、上記断面における内周形状は円形である。なお、フレーム5は、外周面55の周方向には継ぎ目が無い。図1(a)、図2は、いずれも、固定子コア21とフレーム5を固定する前の状態を示しているが、実際には、後述する製造方法により、図1(b)に示すように固定子コア21とフレーム5を固定してから、固定子2に回転子4を挿入する。
回転子コア41の外周と固定子コア21の内周面の間には空隙9が設けられ、空隙9には、永久磁石42による磁束を生じさせている。永久磁石42による磁束と巻線1による磁束との作用により発生する回転トルクにより回転子4が、固定子2の内周面に沿って回転する。
次に、本発明に係る回転電機の製造方法によってフレーム5と固定子コア21を固定する方法を説明する。図1に示すように、固定子コア21とフレーム5との間には空隙10が設けられており、組み立て時には、固定子コア21を容易にフレーム5の内部に収納することができる(挿入工程)。ところで、回転電機100の回転子4が回転すると、固定子2は回転子4の回転トルクの反力を受ける。空隙10が原因となって固定子コア21がフレーム5に対して回動しないようにするために、フレーム5と固定子コア21を固定する必要がある。本発明では、固定方法として、フレーム5の一部を溶接機で溶融する(溶融工程)。
溶融工程によるフレーム5の溶融後の熱ひずみで生じるフレーム5の収縮を利用して、フレーム5と固定子コア21を固定する(固定工程)。
図3は、回転電機100の溶融部の範囲を示す側面図である。
溶融工程では、フレーム5の4つの外周面55の内、一面の中心部を、一端部52から他端部53に向かって溶接機11によりシャフト3の軸方向に向かって溶融させる。このとき、フレーム5の溶融部51を溶融させる深さは、図1に示すように、フレーム5の内周面側に貫通しない程度である。
図1、3における矢印は、フレーム5を溶融した際のフレーム5にかかる力の方向を示している。すなわち、溶融部51が溶融された後、当該部分が固定工程で冷却されると、図1の矢印が示す方向(シャフト3に対して垂直、かつ外周面55に対して平行な方向)に圧縮熱応力が働いて溶融部51付近が収縮する。これによりフレーム5の内周面が固定子コア21の外周面と接し、固定子コア21がフレーム5内に固定される。
溶接機11による溶融方法としては、図3のように、フレーム5の一端部52から、溶融箇所が重なるように軸方向に連続的に入熱して溶融する方法と、図示しないが1箇所をスポットで完全に溶融してから、ある一定の距離をあけて数箇所溶融する方法とがある。連続的に溶融する方法の場合、フレーム5を軸方向に均一に熱収縮させることができるが、フレーム5が過大に溶融する可能性がある。その場合はスポットで数箇所溶融する方法を用いても良い。
次に、入熱量とフレーム5の収縮量との関係について説明する。フレーム5の熱ひずみによる収縮量は、溶接機11にて溶融する際にエネルギー源から与えられる入熱量に比例する。この入熱量を調整することでフレーム5の収縮量をコントロールすることができる。収縮量は、溶接入熱量Q(J/mm)、母板(フレーム5)の板厚h(mm)、材料の線膨張係数α(1/℃)、密度ρ(g/mm3)及び、比熱c(J/g℃)で決まり、次の式で表される。
収縮量S(mm)=αQ/cρh
この式より、収縮量Sは、溶接入熱量Qに比例することが分かる。
溶接機11からの入熱量を大きくし、それに比例して収縮量が大きくなると、フレーム5の内周と固定子コア21の外周が接している状態から更にフレーム5が変形し、固定子コア21がフレーム5の変形に倣って変形して固定される。
次にコギングトルクについて説明する。10極12スロットの永久磁石型回転電機100のコギングトルクには、極数の成分(回転子の1回転当り10山の成分)と、極数とスロット数の最小公倍数の成分(回転子の1回転当り60山の成分)などが含まれている。中でも、20次の成分(回転子の1回転当り20山の成分)は、固定子コア21の内径加工精度の悪さや、固定子コア21の磁気特性が不均一なことなどから発生し、通常の製造方法において除去することは難しい。
本発明に係る回転電機100では、固定子コア21を四角形に近づく形状に変形させることで固定子コア21に生じる磁気特性に変化を発生させ、変形前の回転電機100が元々持っていたコギングトルクの20次成分(以下、単に20次成分という)とは位相の異なる20次成分を発生させることができる。すなわち、20次は4の倍数である。よって、固定子コア21を四角形に近づけると、20次成分が発生する。回転電機100が元々有している20次成分を打ち消す20次成分を、フレームの溶融箇所を調整することにより故意に発生させることで、コギングトルクの20次成分の総和を低減させ、回転電機100の安定した動作を得ることができる。
フレーム5の溶融部51を溶融する際は、フレーム5と固定子コア21の相対位置関係を調整できるように、治具等でフレーム5と固定子コア21を予め固定しない。2つの部材の相対位置関係を調整することで、同じ入熱量でも固定子コア21の変形量を調整することができる。例えば、図1では、溶融部51の直近の固定子コア21には磁極ティース部21bは無いが、この部分の位置を回転させてずらして、磁極ティース部21bの部分が図1における溶融部51の真下となるようにする等である。
上述のように、フレーム5の4つの外周面55の内、一面の中心部を溶接にて軸方向に溶融し、溶融後の熱ひずみにて生じるシャフト3に対して垂直、かつ外周面55に対して平行な方向の力で溶融部51付近を収縮させて固定子コア21を変形させるだけでは、固定子コア21を四角形状に近づく形状に変形させることはできない。そこで、フレーム5の4つの外周面55のすべての中心部を軸方向に溶融して変形させることで、固定子コア21を四角形状に近づく形状に変形させることができる。
図4は、フレーム5の4つの外周面55すべてに溶融部51を設けた場合の永久磁石型回転電機101(以下、回転電機101という)を示す断面図である。
図4中に点線で示す形状は、変形後の固定子コア21の外周面の形状(もし固定子コア21が内部に無ければこのような形になるという形状)を示している。このように、溶融部51を4つの外周面55のそれぞれの中央部分に設けると、フレーム5の隣り合う溶融部51の中間部分が最も変形量が多くなり、固定子コア21の当該部分に内側に向かう押圧力Pが最も強く作用し、固定子コア21が四角形に近づく形状に変形する。
上述のように、溶接機11からの入熱量を調整することにより、固定子コア21の変形量を調整することができるので、所定の入熱量毎に、回転電機100、101から発生するコギングトルクを測定器で監視することで、所望のコギングトルクを発生させる固定子コア21の変形量と、そのために必要な入熱量を得ることができる。なお、フレーム5の外周形状は四角形に限らず、円形にして4カ所の溶融部51を等間隔に設けてもよい。
図5(a)は、フレーム5及び固定子コア21の変形の前後における回転電機100より発生する20次成分を示す波形図である。
実際には、本実施の形態では、フレーム5を変形させて固定子コア21を固定しているので、「変形の前」の波形図とは、フレーム5の変形を伴わない方法、例えば、接着剤で固定する方法で、フレーム5と固定子コア21を固定したと仮定する場合における20次成分の波形図である。図5(a)において、縦軸は20次成分の振幅であり、横軸は回転子の回転位置を示している。点線は、変形の前における20次成分を示し、実線は変形の後の20次成分を示している。
図5(b)は、フレーム5及び固定子コア21の変形の前後における回転電機100より発生するコギングトルクの総和を示す波形図である。なお、「変形の前」とは前述の通りである。
図5(b)において、縦軸はコギングトルクの総和の振幅であり、横軸は回転子の回転位置を示している。点線は変形の前におけるコギングトルクの総和を示し、実線は変形の後のコギングトルクの総和を示している。図5(a)の20次成分の振幅が、固定子コア21の変形により減少することで、結果として図5(b)のコギングトルクの総和の振幅が減少していることが分かる。
この発明の実施の形態1に係る永久磁石型回転電機100、101と永久磁石型回転電機100、101の製造方法によれば、溶融部51の溶融後のフレーム5の収縮に倣って固定子コア21を変形させることにより、固定子コア21が元々有していたコギングトルクによるトルク脈動を発生させる磁気特性を打ち消す磁気特性を故意に発生させることにより、回転電機100、101のコギングトルクを小さくし、トルク脈動を抑制することができる。また、フレーム全体を加熱、冷却する場合に比べて、加熱、冷却に必要な時間を削減することができるので、製品の生産性を向上できる。また、フレーム5の溶融部51を溶融するために、安価なTIG溶接機等を用いることができるので、高周波加熱装置等の加熱炉に比べて設備投資を抑制することができる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2を図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。実施の形態1と本実施の形態とは、フレームの溶融部の形状が異なるものであり、その他の構成は実施の形態1と同様である。
図6は、フレーム205と固定子コア21を固定する前の永久磁石型回転電機200(以下、回転電機200という)を、シャフト3の軸方向に垂直に切断した断面図である。フレーム205の、溶融部251を設ける外周面部分には、長手方向に垂直な断面がフレーム205の内側に向かって凹んだ弧状の溝254を設けている。溶融部251を溶融した際のフレーム205の収縮量は、溶融部251の部材の厚さに反比例する。溶融部251を設ける部分に、予め溝254を設け、当該部分の厚さを小さくしておくことによりフレーム205の収縮量を増加させること、或いは、実施の形態1と同じ収縮量を得るために必要な入熱量を減少させることができる。また、孤状の溝254は、溝の底から縁にかけて次第に厚さが大きくなり鉄心片を製造する金型に尖った部分が少ない。よって金型の寿命の延長に貢献する。
この発明の実施の形態2に係る永久磁石型回転電機200と永久磁石型回転電機200の製造方法によれば、コギングトルクを減少させるために固定子コア21を四角形状に近づくように変形させる際に必要な入熱量を減らすことで、溶接機11の電気代を削減することができる。また、永久磁石型回転電機200の軽量化及びフレーム205の材料費を削減することができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3を図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。実施の形態1と本実施の形態とは、フレームの四隅の内周面の形状が異なるものであり、その他の構成は実施の形態1と同様である。
図7は、フレーム305と固定子コア321を固定する前の永久磁石型回転電機300を、シャフト3の軸方向に垂直に切断した断面図である。フレーム305は、フレーム305の内周面56の四カ所(隣合う溶融部351の中間の四隅)にシャフト3の軸方向に延在する凹部16を備え、フレーム305の四隅の径方向の肉厚が薄くなるように形成されている。フレーム305の四隅部分は、フレームの肉厚が他の部分に比べて非常に厚いので変形を起こしにくい。そこで、フレーム305の四隅を薄肉加工することにより当該部分の強度を落とし、当該各部分における変形量が増加するようにしている。これにより、同じ入熱量であればフレーム305の収縮量を増加させることができる。或いは、実施の形態1と同じ収縮量を得るために必要な入熱量を減少させることができる。
この発明の実施の形態3に係る永久磁石型回転電機300と永久磁石型回転電機300の製造方法によれば、フレーム305の角部のぶ厚い部分に凹部16を設けて当該部分の強度を落とすことにより、当該部分の変形に倣って固定子コア21を四角形状に近づくように変形させ易くなる。また、フレーム305を変形させるために必要な入熱量を減らし、溶接機11の電気代を削減することができる。またフレーム305に凹部16を設けることにより永久磁石型回転電機300の軽量化することができる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100,101,200,300 永久磁石型回転電機、1 巻線、2 固定子、
21 固定子コア、21a ヨーク部、21b 磁極ティース部、3 シャフト、
4 回転子、41 回転子コア、42 永久磁石、5,205,305 フレーム、
51,251,351 溶融部、52 一端部、53 他端部、254 溝、
7 スロット、9,10 空隙、P 押圧力、11 溶接機、16 凹部。

Claims (7)

  1. 磁極ティース部に巻線を施された円筒状の固定子コアと、
    シャフトを挿入され、前記固定子コアの内側で回転する円柱状の永久磁石型回転子コアと、
    前記固定子コアを収納するフレームを有する永久磁石型回転電機において、
    前記フレームは、前記固定子コアの外径より大きい内径を有し、
    外周面の周方向に継ぎ目が無く、
    前記シャフトの軸方向に、前記外周面の一端部から他端部まで、前記フレームを貫通しない範囲で溶融された溶融部を有する永久磁石型回転電機。
  2. 前記フレームの前記溶融部を設ける外周面部分には、予め溝を設けてある請求項1項に記載の永久磁石型回転電機。
  3. 前記溝は、前記シャフトの軸方向に垂直な断面が弧状である請求項2に記載の永久磁石型回転電機。
  4. 前記溶融部は、前記永久磁石型回転電機を前記シャフトの軸方向に垂直に切断した断面において、前記フレームの周方向に均等に四カ所設けている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の永久磁石型回転電機。
  5. 前記フレームは、前記シャフトの軸方向に垂直な断面の外周形状が四角形状であり、前記溶融部は、前記フレームの4つの外周面の中心に設けている請求項4に記載の永久磁石型回転電機。
  6. 前記フレームには複数の前記溶融部を設け、隣り合う前記溶融部の中間に相当する前記フレームの内周面には、前記シャフトの軸方向に延在する凹部を設けている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の永久磁石型回転電機。
  7. 磁極ティース部に巻線を施された円筒状の固定子コアと、
    シャフトを挿入され、前記固定子コアの内側で回転する円柱状の永久磁石型回転子コアと、
    前記固定子コアを収納するフレームを有する永久磁石型回転電機の製造方法において、
    前記固定子コアの外径より大きい内径を有し、外周面の周方向に継ぎ目の無い前記フレームに前記固定子コアを挿入する固定子コア挿入工程と、
    前記フレームの外周面の一部を、前記シャフトの軸方向に、前記外周面の一端部から他端部まで、前記フレームを貫通しない範囲で溶融する溶融工程と、
    前記溶融工程による溶融後、冷却時の熱ひずみにより前記フレームの溶融部に生じる、前記フレームの外周方向への収縮力によって、前記フレームの内周面と前記固定子コアの外周面とを固定する固定工程とを有する永久磁石型回転電機の製造方法。
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