JP7466546B2 - リチウム金属およびアノードフリーセルのためのジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウム塩を有する電解質 - Google Patents

リチウム金属およびアノードフリーセルのためのジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウム塩を有する電解質 Download PDF

Info

Publication number
JP7466546B2
JP7466546B2 JP2021539118A JP2021539118A JP7466546B2 JP 7466546 B2 JP7466546 B2 JP 7466546B2 JP 2021539118 A JP2021539118 A JP 2021539118A JP 2021539118 A JP2021539118 A JP 2021539118A JP 7466546 B2 JP7466546 B2 JP 7466546B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium
solvent component
carbonate
psi
oxalato
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021539118A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020146395A5 (ja
JP2022516929A (ja
Inventor
マーティン,キャメロン
ヘイムズ,サム
ジェノベーゼ,マシュー
ジェイ. ロウリ,アレクサンダー
ウェーバー,ロシェル
ダーン,ジェフリー
Original Assignee
テスラ,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テスラ,インコーポレイテッド filed Critical テスラ,インコーポレイテッド
Publication of JP2022516929A publication Critical patent/JP2022516929A/ja
Publication of JPWO2020146395A5 publication Critical patent/JPWO2020146395A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7466546B2 publication Critical patent/JP7466546B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/056Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
    • H01M10/0564Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
    • H01M10/0566Liquid materials
    • H01M10/0568Liquid materials characterised by the solutes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/056Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
    • H01M10/0564Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
    • H01M10/0566Liquid materials
    • H01M10/0569Liquid materials characterised by the solvents
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0025Organic electrolyte
    • H01M2300/0028Organic electrolyte characterised by the solvent
    • H01M2300/0034Fluorinated solvents
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0025Organic electrolyte
    • H01M2300/0028Organic electrolyte characterised by the solvent
    • H01M2300/0037Mixture of solvents
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本開示は、再充電式電池システムに関し、より具体的には、リチウム金属およびアノードフリーリチウム電池における容量維持率を改善する方法、ならびにそのような電池システムで使用するための電解質溶液に関する。
再充電式電池は、電気自動車およびグリッド貯蔵(例えば、停電時のバックアップ電源、マイクログリッドの一部等)のエネルギー貯蔵システムに不可欠な構成要素である。いくつかのそのような再充電式電池システムは、リチウム金属およびアノードフリーリチウム電池を含む。リチウム金属およびアノードフリーリチウム電池は、よりエネルギー密度が高いため、従来のリチウムイオン電池よりもある特定の利点を有する。アノードフリーセルはまた、アノードコーティングがないため、より安価であり、組み立てが容易である。しかしながら、リチウム金属およびアノードフリーリチウム電池に関する課題は、それらの広範な採用を妨げてきた。リチウム金属およびアノードフリー電池システムのある特定の特性を改善することにより、そのようなシステムのより広範な使用が可能になる。例えば、リチウム金属およびアノードフリーリチウム電池の商業的に許容されるサイクル性能を可能にする電解質組成物の開発は、そのような電池システムの採用を得るために重要である。本開示まで、業界の一般的な意見は、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウム(「LiDFOB」)塩のみを含む電解質が、リチウム金属およびアノードフリーリチウム電池の容量維持率を最も良好に高めるということである。非特許文献1を参照されたい。
定義
「セル」または「電池セル」は一般に、電気化学セルを指し、これは、化学反応から電気エネルギーを生成するか、または電気エネルギーの導入を通じて化学反応を促進することができるデバイスである。電池は、1つまたは複数のセルを含み得る。
「再充電式電池」は、一般に、充電され得る、負荷に放電され得る、および何度も再充電され得る電気電池のタイプを指す。本開示では、アノードフリーリチウムイオン電池に基づいていくつかの例が説明されている。それにもかかわらず、本発明の実施形態は、1つのタイプのアノードフリー再充電式電池に限定されず、様々なリチウム金属またはアノードフリー再充電式電池技術と併せて適用することができる。
本開示は、アノードフリーリチウム電池システムにおける容量維持率を改善する方法、およびそのような電池システムで使用するための電解質溶液を包含する。本方法および電解質溶液は、驚くべきことに、アノードフリー電池システムの容量維持率の増加を提供することが分かった。より具体的には、本開示は、アノードフリー電池における電解質のための二重塩としてのLiDFOBおよびテトラフルオロホウ酸リチウム(「LiBF」)の組み合わせが充放電サイクル中の容量維持率を改善することを記載している。この二重塩電解質溶液は、LiDFOB単独またはLiBF単独の電解質よりも驚くほど良好であることが分かった。さらに、めっきされたリチウムの形態は、走査型電子顕微鏡法によって、二重塩を使用した場合、従来の電解質を使用した場合に得られるものと比較してはるかに改善されることが示されている。さらに、二重塩電解質を使用するパウチ型アノードフリーセルを20~500ポンド/平方インチの範囲内の一軸スタック圧力に供した場合、充放電容量維持率およびめっきされたリチウム形態の両方がさらに改善される。
本明細書において、リチウム金属またはアノードフリー再充電式電池セルにおける容量維持率を改善する方法が提供される。この方法は、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに溶媒成分を電池セルに提供することを含む。一実施形態において、溶媒成分は、フルオロエチレンカーボネートを含む。さらなる実施形態において、20~500ポンド/平方インチの範囲内の一軸スタック圧力が電池セルに印加される。一実施形態において、溶媒成分は、フルオロエチレンカーボネートを含む。さらなる実施形態において、溶媒成分はジエチルカーボネートをさらに含む。いくつかの実施形態において、フルオロエチレンカーボネート対ジエチルカーボネートの比は、体積比で約0.5:3~約3:0.5である。さらなる実施形態において、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムのモル濃度は約0.5M~2Mであり、テトラフルオロホウ酸リチウムのモル濃度は約0.5M~約2Mである。本明細書で提供されるある特定の実施形態において、システムの容量維持率は、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムまたはテトラフルオロホウ酸リチウムの1つのみを使用するシステムと比較して少なくとも50%改善される。さらなる実施形態において、システムの容量維持率は、40℃において充電速度C/5および放電速度C/2で50サイクルにわたって少なくとも85%に維持される。他の実施形態において、システムの容量維持率は、少なくとも150psiの一軸スタック圧力下、20℃でC/5の充電速度およびC/2の放電速度で50サイクルにわたって少なくとも80%に維持される。
また、本明細書において、リチウム金属またはアノードフリー電池セル、ならびにジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに溶媒成分を含む再充電式電池システムが提供される。一実施形態において、溶媒成分は、フルオロエチレンカーボネートを含む。さらなる実施形態において、溶媒成分はジエチルカーボネートをさらに含む。いくつかの実施形態において、フルオロエチレンカーボネート対ジエチルカーボネートの比は、体積比で約0.5:3~約3:0.5である。本明細書で提供されるある特定の実施形態において、システムの容量維持率は、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの1つのみを使用するシステムと比較して少なくとも50%改善される。他の実施形態において、システムの容量維持率は、少なくとも150psiの一軸スタック圧力下、20℃でC/5の充電速度およびC/2の放電速度で50サイクルにわたって少なくとも80%に維持される。さらなる実施形態において、システムは、約20~約500psiの一軸スタック圧力に供される。
また、本明細書において、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに溶媒成分を含む電解質組成物が提供される。いくつかの実施形態において、溶媒成分は、フルオロエチレンカーボネートを含む。さらなる実施形態において、溶媒成分はジエチルカーボネートをさらに含む。いくつかの実施形態において、フルオロエチレンカーボネート対ジエチルカーボネートの比は、約0.5:3~約3:0.5である。
1)0.6M LiDFOB、2)0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;3)1.2M LiDFOB;および4)1M LiDFOB+0.4M LiBFに対する、C/5の充電速度およびC/2の放電速度、約10psiのセルスタック圧力、40℃、および3.6V~4.5Vの電圧限界でのアノードフリーパウチ型セルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す図である。
1)1M LiBF;2)1M LiPF;3)0.6M LiDFOB;4)0.6M LiDFOB+0.6M LiPF;5)0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;および6)1.2M LiDFOBに対する、C/5の充電速度およびC/2の放電速度、約10psiのセルスタック圧力、40℃、および3.6V~4.5Vの電圧限界でのアノードフリーパウチ型セルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す図である。
1)1.2M LiDFOBに対して3.6V~4.2Vの電圧限界、2)1.2M LiDFOBに対して3.6V~4.3Vの電圧限界;3)1.2M LiDFOBに対して3.6V~4.5Vの電圧限界;4)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して3.6V~4.2Vの電圧限界;5)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して3.6V~4.3Vの電圧限界;および6)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して3.6V~4.5Vの電圧限界での、約10psiのセルスタック圧力および40℃におけるC/5の充電速度およびC/2の放電速度でのアノードフリーパウチ型セルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す図である。
1)エチレンカーボネート(「EC」):DEC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;2)FEC:ジメチルカーボネート(「DMC」)溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;および3)FEC:DEC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対する、C/5の充電速度およびC/2の放電速度、約10psiのセルスタック圧力、40℃でのアノードフリーパウチ型セルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す図である。
1)FEC:DMC溶媒が体積比で1:1である0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;および2)FEC:DMC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対する、C/5の充電速度およびC/2の放電速度、約10psiのセルスタック圧力、40℃でのアノードフリーパウチ型セルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す図である。
1)EC:DEC溶媒が体積比で1:2である1M LiPF;ならびに2)EC:DEC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOBおよび0.6M LiBFに対する、C/5の充電速度およびC/2の放電速度ならびに約10psiのセルスタック圧力、40℃でのアノードフリーパウチ型セルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す図である。
1)1M LiPFに対して約10psiのセルスタック圧力;2)1M LiPFに対して約50psiのセルスタック圧力;3)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して約10psiのセルスタック圧力;および4)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して約100psiのセルスタック圧力での、図8に示されるSEM画像に関連するC/5の充電速度およびC/2の放電速度、40℃でのアノードフリーパウチ型セルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す図である。
1)1回の充電後および50サイクル後の両方の、約10psiおよび50psiのセルスタック圧力、40℃、3.6V~4.5Vの電圧限界での1:2の体積比のFEC:DEC中1M LiPFに対する;ならびに2)1回の充電後および50サイクル後の両方の、約10psiおよび100psiのセルスタック圧力、40℃、3.6V~4.5Vの電圧限界での1:2の体積比のFEC:DEC中0.6M LiDFOBおよび0.6M LiBFに対する、20μmスケールバーが示されためっきリチウムの実験から得られた生成物のPhenom G2-ProデスクトップSEMで撮影されたSEM画像である。LiDFOBおよびLiBFを含む電解質からめっきされたリチウムは、極めて小さい表面積を有することに留意されたい。100psiのスタック圧力に供されたセル内のLiDFOB+LiBFを有する電解質からめっきされたリチウムは、さらに小さい表面積を有することに留意されたい。
20℃、3.6~4.5Vの電圧限界、および10psi未満の電極上の一軸スタック圧力、ならびに放電下部で約170psiから充電上部で約250psiまでの、充電速度C/5および放電速度C/2のアノードフリーパウチ型セルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す図である。図9は、FEC:DEC 1:2中0.6M LiDFOB+0.6M LiBFを使用して20℃で試験された細胞に対する印加圧力の有意な影響を示している。
以下の説明は、当業者が実施形態を作成および使用することを可能にするために提示され、特定の用途およびその要件の文脈で提供される。開示された実施形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく他の実施形態および用途に適用され得る。したがって、本発明は、示された実施形態に限定されず、本明細書に開示された原理および特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
一実施形態において、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに溶媒成分を含む電解質組成物が提供される。さらなる実施形態において、溶媒は、フルオロエチレンカーボネートを含む。また、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに溶媒成分を含む電池セルを有する再充電式電池システムが提供される。さらなる実施形態において、溶媒は、フルオロエチレンカーボネートを含む。いくつかの実施形態において、再充電式電池システムは、アノードフリーセルを含む。他の実施形態において、再充電式電池システムは、リチウム金属アノードを含む。
さらなる実施形態において、再充電式電池セルの容量維持率を改善する方法が提供される。この方法は、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに溶媒成分を電池セルに提供することを含む。
さらなる実施形態において、本発明の電解質を有する再充電式電池システムは、一軸スタック圧力に供されて、めっきされたリチウムの形態を改善し、容量維持率を改善する。ある特定の実施形態において、一軸スタック圧力は、10psi~500psiの範囲である。さらなる実施形態において、再充電式電池システムを一軸スタック圧力に供することにより、保持率が大幅に改善される。またさらなる実施形態において、再充電式電池システムを一軸スタック圧力に供することにより、特に低温、例えば20℃での容量維持率が大幅に改善される。例えば、いくつかの実施形態において、再充電式電池システムをより高い一軸スタック圧力(例えば170psi)に供することにより、20℃および50サイクルで少なくとも80%の容量維持率がもたらされる。いくつかの実施形態において、一軸スタック圧力は、少なくとも50psi、60psi、70psi、80psi、90psi、100psi、110psi、120psi、130psi、140psi、150psi、160psi、170psi、180psi、190psi、200psi、210psi、220psi、230psi、240psi、250psi、260psi、270psi、280psi、290psi、300psi、310psi、320psi、330psi、340psi、350psi、360psi、370psi、380psi、390psi、400psi、410psi、420psi、430psi、440psi、450psi、460psi、470psi、480psi、490psi、または500psiである。さらなる実施形態において、システムの容量維持率は、少なくとも70%、75%、80%、85%、または90%である。
さらなる実施形態において、溶媒成分は、フルオロエチレンカーボネートを含む。本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、溶媒成分は、フルオロエチレンカーボネートおよび追加の溶媒の両方を含む。ある特定の実施形態において、追加の溶媒はカーボネート溶媒である。またさらなる実施形態において、カーボネート溶媒は、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、プロピレンカーボネート、およびそれらの組み合わせを含む。フルオロエチレンカーボネートが追加のカーボネート溶媒と共に存在するさらなる実施形態において、フルオロエチレンカーボネート対追加のカーボネート溶媒の体積比は、約0.5:3~約3:0.5の範囲である。ある特定の実施形態において、フルオロエチレンカーボネート対追加のカーボネート溶媒の体積比は、約0.5:3、0.75:3、1:3;1.5:3、2:3、2.5:3、1:1、1:2、1:3、3:0.5、3:0.75、3:1、3:1.5、3:2、3:2.5、または2:1である。
さらなる実施形態において、塩成分中のリチウムジフルオロ(オキサラト)のモル濃度は、約0.5M~2.0Mである。いくつかの実施形態において、塩成分中のリチウムジフルオロ(オキサラト)のモル濃度は、約0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1.0M、1.1M、1.2M、1.3M、1.4M、1.5M、1.6M、1.7M、1.8M、1.9M、2.0M、または2.1Mである。
またさらなる実施形態において、テトラフルオロホウ酸リチウムのモル濃度は、約0.5M~約2.0Mである。さらなる実施形態において、塩成分中のテトラフルオロホウ酸リチウムのモル濃度は、約0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1.0M、1.1M、1.2M、1.3M、1.4M、1.5M、1.6M、1.7M、1.8M、1.9M、2.0M、2.1M、2.2M、2.3M、2.4M、2.5M、2.6M、2.7M、2.8M、2.9M、3.0M、3.1M、3.2M、3.3M、3.4M、3.5M、3.6M、3.7M、3.8M、3.9M、4.0M、4.1M、4.2M、4.3M、4.4M、4.5M、4.6M、4.7M、4.8M、4.9M、または5.0Mである。
本明細書に記載のある特定の方法によれば、本明細書に記載の電池システムの容量維持率は、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの一方のみを使用するリチウム金属フリーまたはアノードフリー電池システムと比較して、少なくとも50%改善される。さらなる実施形態において、容量維持率は、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの一方のみを使用するリチウム金属フリーまたはアノードフリー電池システムと比較して、少なくとも55%、60%、65%、70%、または75%改善される。
さらなる実施形態において、電池システムの容量維持率は、充電速度C/5および放電速度C/2で50サイクルにわたって少なくとも85%維持される。またさらなる実施形態において、容量維持率は、少なくとも86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、または97%である。
さらなる実施形態において、本明細書に記載の電池システムは、任意の既知のリチウム金属またはアノードフリーリチウム電池システムを含む。
実験
乾燥および密封された単結晶Li[Ni0.5Mn0.3Co0.2]O(NMC532)||Cuパウチセル(4.5Vで260mAh)は、Li-FUN Technology(Xinma Industry Zone、Golden Dragon Road、Tianyuan District、Zhuzhou City、Hunan Province、China、412000)から入手した。正極は94質量%の活性材料からなり、片面コーティング活材料電極投入量は16mg/cmであった。正極を3.5g/cm3の密度に圧縮した。電解質に使用される試薬は、FEC(BASF、純度99.4%)、DEC(BASF、純度>99%)、DMC(BASF、純度>99%)、LiPF(BASF、純度99.9%)、LiDFOB(Capchemまたは3M)、およびLiBF(Capchem)を含み、電解質成分は、精密天秤を使用してアルゴン充填グローブボックス内で混合した。所望の電解質を充填する前に、パウチセルを切り開き、真空下100℃で14時間乾燥させて残留水分を除去した。その後、パウチセルをアルゴン充填グローブボックス内で0.5mLの電解質で満たし、-90kPa(大気圧に対して)の圧力で真空下でパウチシーラー(MSK-115A Vacuum Sealing Machine)で密封した。充填後、セルを1.5Vで24時間保持して湿潤を促進し、続いてサイクルのために40℃の温度ボックスに移した。
塩組成物および溶媒組成物を、これらのパウチセルにおける容量維持率を改善する能力について試験した。
塩組成物
図1に示すように、本明細書に記載のこの驚くべき結果は、以下を使用してアノードフリーパウチセルを使用して行われた充放電サイクル実験で観察された。1)0.6M LiDFOB;2)0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;3)1.2M LiDFOB;および4)1M LiDFOB+0.4M LiBF。この最初の一連の実験では、約10psiのセルスタック圧力、40℃、および3.6V~4.5Vの電圧限界で試験を行った。用いた溶媒は、体積比でFEC:DEC 1:2の溶媒であった。重複データ点は、2つの名目上同一のセルのデータに対応する。図1は、LiBFと組み合わせてLiDFOBを使用した場合に容量維持率が改善されることを示している。
さらなる試験により、図1で実証された驚くべき結果が確認された。追加のサイクル実験を、1)1M LiBF;2)1M LiPF;3)0.6M LiDFOB;4)0.6M LiDFOB+0.6M LiPF;5)0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;および6)1.2M LiDFOBに対して、アノードフリーセルにおいて充電速度C/5および放電速度C/2で行った。試験は、約10psiのセルスタック圧力、40℃、および3.6V~4.5Vの電圧限界で行った。用いた溶媒は、体積比でFEC:DEC 1:2の溶媒であった。重複データ点は、2つの名目上同一のセルのデータに対応する。図2は、LiBFと組み合わせてLiDFOBを使用した場合に容量維持率が改善されることを示している。さらに、図2は、LiDFOBがLiBFと組み合わされて使用された場合よりも程度は低いものの、LiDFOBおよびLiPFの組み合わせが向上した容量維持率を示すことを示している。このデータは、LiDFOB+LiBF4+LiPF6の組み合わせもまた、アノードフリー電池において良好な向上した容量維持率を示し得ることを示唆している。
上限カットオフ電圧試験
LiDFOB+LiBF4を使用して増強された容量維持率で観察された驚くべき結果が様々な電圧にわたって一貫しているかどうかを決定するために、塩組成物に対して様々な上限カットオフ電圧に対する試験も行った。図3は、1)1.2M LiDFOBに対して3.6V~4.2Vの電圧限界、2)1.2M LiDFOBに対して3.6V~4.3Vの電圧限界;3)1.2M LiDFOBに対して3.6V~4.5Vの電圧限界;4)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して3.6V~4.2Vの電圧限界;5)0.6M LiDFOB+0.6 M LiBFに対して3.6V~4.3Vの電圧限界;および6)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して3.6V~4.5Vの電圧限界での、C/5の充電速度およびC/2の放電速度でのアノードフリーセルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す。試験は、約10psiのセルスタック圧力および40℃で行った。重複データ点は、2つの名目上同一のセルのデータに対応する。用いた溶媒は、体積比でFEC:DEC 1:2の溶媒であった。図3に示されるように、異なる上限サイクル電圧(4.2V、4.3V、および4.5V)について、LiBFを添加すると、LiDFOB単独よりも容量維持率が向上する。これにより、LiDFOB+LiBFは、サイクル電圧を変化させて容量維持率を一貫して改善したが、LiDFOB単独ではより低い電圧でより悪い性能を示すことが確認された。
溶媒組成物
アノードフリーセルにおける容量維持率を改善するLiDFOB+LiBFの能力に対する溶媒の影響を決定するために、溶媒組成物も試験した。
図4に示されるように、1)EC:DEC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOB+0.6M LiBF、2)FEC:DMC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;および3)FEC:DEC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対する、C/5の充電速度およびC/2の放電速度でのアノードフリーセルにおける充放電サイクル実験中実験データを収集した。試験は、約10psiのセルスタック圧力、40℃、および3.6V~4.5Vの電圧限界で行った。重複データ点は、2つの名目上同一のセルのデータに対応する。図4は、本明細書に記載の電解質システムにおける溶媒としてFECを使用すると、特に他のカーボネート化合物と共に使用した場合に容量維持率が改善されることを示している。図4はさらに、FECとの共溶媒としてのDECの使用が、最も増加した容量維持率を示すことを示している。
アノードフリーセルにおける容量維持率の増強に対する溶媒組成物の影響をさらに調べるために、追加の実験を行った。図5は、1)FEC:DMC溶媒が体積比で1:1である0.6M LiDFOB+0.6M LiBF;および2)FEC:DMC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対する、C/5の充電速度およびC/2の放電速度でのアノードフリーセルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す。試験は、約10psiのセルスタック圧力、40℃、および3.6V~4.5Vの電圧限界で行った。図5はさらに、FEC:DMCの比を変更しても容量維持率に大きな影響を与えないことを示している。
他の溶媒中のLiDFOBおよびLiBFの組み合わせを評価するために、追加の実験を行った。図6は、1)EC:DEC溶媒が体積比で1:2である1M LiPF;ならびに2)EC:DEC溶媒が体積比で1:2である0.6M LiDFOBおよび0.6M LiBFに対する、C/5の充電速度およびC/2の放電速度でのアノードフリーセルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す。試験は、約10psiのセルスタック圧力、40℃、および3.6V~4.5Vの電圧限界で行った。図6はさらに、LiDFOBおよびLiBFの組み合わせが他の溶媒混合物においても容量維持率を改善することを示す。
走査型電子顕微鏡評価
図7は、1)1M LiPFに対して約10psiのセルスタック圧力;2)1M LiPFに対して約50psiのセルスタック圧力;3)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して約10psiのセルスタック圧力;および4)0.6M LiDFOB+0.6M LiBFに対して約100psiのセルスタック圧力での、図8に示されるSEM画像に関連するC/5の充電速度およびC/2の放電速度でのアノードフリーセルにおける充放電サイクル実験中に収集された実験データを示す。用いた溶媒は、体積比でFEC:DEC 1:2の溶媒であった。次いで、このサイクル実験からの試料を、1)1回の充電後および50サイクル後の両方の、約10psiおよび約50psiのセルスタック圧力、40℃、3.6V~4.5Vの電圧限界での、1:2の体積比のFEC:DEC中1M LiPFに対して;ならびに2)1回の充電後および50サイクル後の両方の、約10psiおよび100psiのセルスタック圧力、40℃、3.6V~4.5Vの電圧限界での、1:2の体積比のFEC:DEC中0.6M LiDFOBおよび0.6M LiBFに対して、20μmスケールバーが示されたPhenom G 2-ProデスクトップSEMを使用して検査した。図8に示されるように、0.6M LiDFOBおよび0.6M LiBF組成物は、1M LiPF組成物と比較してはるかに低い表面積のリチウム析出物を示し、容量維持率の改善と一致した。さらに、セル0.6M LiDFOBおよび0.6M LiBFから抽出し、100psiのスタック圧力で試験したリチウムは、図7に示すように最良の容量維持率と一致して、試験したすべての試料のうち最低の表面積を示した。理論に束縛されるものではないが、本発明者らは、スタック圧力の印加が、形成しようとするあらゆる樹枝状堆積物を平坦化することによってリチウム形態を改善すると考えている。本発明の塩混合物およびスタック圧力を組み合わせると、得られたリチウム形態は滑らかで平坦であり、最大50マイクロメートルのサイズの単一粒子を示す。
20℃での試験
システムに対する温度の影響を評価するために追加の試験を行った。アノードフリーパウチセルを、FEC:DECが1:2の電解質中の0.6M LiDFOB+0.6M LiBFで満たした。セルを、3.6V~4.5Vの電圧限界、C/5の充電速度およびC/2の放電速度で、20℃で試験した。10psi未満の電極上の一軸スタック圧力で、2つのセルを試験した。他の2つのセルを、放電の底部で約170psiおよび充電の上部で約250psiで電極スタック上の一軸圧力で試験した。図9は、FEC:DEC 1:2中0.6M LiDFOB+0.6M LiBFを使用して20°Cで試験された細胞に対する印加圧力の劇的な影響を示している。
上述の開示は、本開示を、開示された正確な形態または特定の使用分野に限定することを意図しない。したがって、本明細書において明示的に説明または暗示されているかどうかにかかわらず、本開示に照らして、本開示に対する様々な代替実施形態および/または修正が可能であることが企図される。このように本開示の実施形態を説明したが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、形態および詳細に変更を加えることができることを認識するであろう。したがって、本開示は、特許請求の範囲によってのみ制限される。本明細書における添加剤への言及は、本明細書において別段に指定されない限り、一般に有効な添加剤を指す。
上述の明細書において、特定の実施形態を参照しながら本開示を説明してきた。しかしながら、当業者が理解するように、本明細書に開示される様々な実施形態は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、変更または他の様々な方法で実装され得る。したがって、この説明は、例示的なものと見なされるべきであり、開示された電池システムの様々な実施形態を作製および使用する方法を当業者に教示する目的のためのものである。本明細書に示され、説明される開示の形態は、代表的な実施形態として解釈されるべきであることを理解されたい。同等の要素または材料を、本明細書で代表的に例示および説明されているものと置き換えることができる。さらに、本開示のある特定の特徴は、他の特徴の使用とは無関係に利用されてもよく、すべて本開示のこの説明の利益を得た後に当業者には明らかであろう。本開示を説明および請求するために使用される「含む」、「備える」、「組み込む」、「からなる」、「有する」、「である」等の表現は、非排他的な様式で解釈されること、すなわち、明示的に説明されていない項目、成分、または要素も許容することを意図する。単数形への言及はまた、複数形にも関連すると解釈されるべきである。「約」または「およそ」への言及は、プラスまたはマイナス10%を意味すると解釈されるべきである。
さらに、本明細書に開示される様々な実施形態は、例示的および説明的な意味で解釈されるべきであり、決して本開示を限定するものとして解釈されるべきではない。すべての結合に関する言及(例えば、取り付けられた、貼り付けられた、結合された、接続された等)は、読者による本開示の理解を助けるためにのみ使用され、特に本明細書に開示されるシステムおよび/または方法の位置、方向、または使用に関して制限を形成するわけではない。したがって、結合に関する言及は、存在する場合には、広く解釈されるべきである。さらに、このような結合に関する言及は、2つの要素が互いに直接接続されていることを必ずしも暗示するものではない。
さらに、全ての数字に関する語、例えばこれらに限定されないが「第1」、「第2」、「第3」、「一次」、「二次」、「主」、またはその他の通常の用語および/もしくは数字等は、本開示の様々な要素、実施形態、変形、および/または修正の読者による理解を助けるために、識別子としてのみ解釈されるべきであり、特に、任意の要素、実施形態、変形および/または修正の、別の要素、実施形態、変形および/または修正に対する、またはそれを超える順序または優先性に関して、いかなる制限も形成するわけではない。
また、図面/図に示されている要素の1つまたは複数は、特定の用途に応じて有用であるように、より分離もしくは統合された様式で実装され得る、またはある特定の場合において削除もしくは動作不能として描かれ得ることも理解されよう。
Jurng S,Brown ZL,Kim J,Lucht BL.Effect of electrolyte on the nanostructure of the solid electrolyte interphase(SEI)and performance of lithium metal anodes.Energy and Environmental Science2018;11(9):2600-2608

Claims (26)

  1. リチウム金属またはアノードフリー再充電式電池セルにおける容量維持率を改善する方法であって、
    前記電池セルに、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに、第1の溶媒成分および第2の溶媒成分から本質的に成る溶媒成分を提供することを含み、
    前記第1の溶媒成分がフルオロエチレンカーボネートであり、且つ、前記第2の溶媒成分がジメチルカーボネートまたはジエチルカーボネートである、方法。
  2. 20~500ポンド/平方インチの範囲内の一軸スタック圧力が、前記電池セルに印加される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の溶媒成分がジエチルカーボネートである、請求項1に記載の方法。
  4. フルオロエチレンカーボネート対ジエチルカーボネートの比が、体積比0.5:33:0.5である、請求項3に記載の方法。
  5. ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムのモル濃度が0.5M~2Mである、請求項1に記載の方法。
  6. テトラフルオロホウ酸リチウムのモル濃度が0.5M2Mである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記システムの容量維持率が、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの一方のみを使用するシステムと比較して少なくとも50%改善される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記システムの容量維持率が、40℃において充電速度C/5および放電速度C/2で50サイクルにわたって少なくとも85%に維持される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記システムの容量維持率が、少なくとも150psiの一軸スタック圧力下、20℃でC/5の充電速度およびC/2の放電速度で50サイクルにわたって少なくとも80%に維持される、請求項1に記載の方法。
  10. リチウム金属またはアノードフリー電池セルを含む再充電式電池システムであって、
    ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに、第1の溶媒成分および第2の溶媒成分から本質的に成る溶媒成分を含み、
    前記第1の溶媒成分がフルオロエチレンカーボネートであり、且つ、前記第2の溶媒成分がジメチルカーボネートまたはジエチルカーボネートである、再充電式電池システム。
  11. 前記第2の溶媒成分が、ジエチルカーボネートである、請求項10に記載の再充電式電池システム。
  12. フルオロエチレンカーボネート対ジエチルカーボネートの比が0.5:33:0.5である、請求項11に記載の再充電式電池システム。
  13. 前記システムの容量維持率が、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの一方のみを使用するシステムと比較して少なくとも50%改善される、請求項10に記載の再充電式電池システム。
  14. 前記システムの容量維持率が、前記システムが少なくとも150psiの一軸スタック圧力に供された場合、20℃でC/5の充電速度およびC/2の放電速度で50サイクルにわたって少なくとも80%維持される、請求項10に記載の再充電式電池システム。
  15. 500psiの一軸スタック圧力に供される、請求項10に記載の再充電式電池システム。
  16. ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウムの両方を含む塩成分、ならびに、第1の溶媒成分および第2の溶媒成分から本質的に成る溶媒成分を含み、
    前記第1の溶媒成分がフルオロエチレンカーボネートであり、且つ、前記第2の溶媒成分がジメチルカーボネートまたはジエチルカーボネートである、電解質組成物。
  17. 前記第2の溶媒成分が、ジエチルカーボネートである、請求項16に記載の組成物。
  18. ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムのモル濃度が0.6M~1.0Mであり、テトラフルオロホウ酸リチウムのモル濃度が0.4M0.6Mであり、且つ、フルオロエチレンカーボネート対ジエチルカーボネートの比が、体積比1:2である、請求項17に記載の組成物。
  19. ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムのモル濃度が0.6M~1.0Mであり、テトラフルオロホウ酸リチウムのモル濃度が0.4M0.6Mであり、前記第2の溶媒成分がジメチルカーボネートであり、且つ、フルオロエチレンカーボネート対ジメチルカーボネートの比が、体積比1:11:2である、請求項16に記載の組成物。
  20. ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムのモル濃度が0.6M~1.0Mであり、テトラフルオロホウ酸リチウムのモル濃度が0.4M0.6Mである、請求項10に記載の再充電式電池システム。
  21. 前記第1の溶媒成分対前記第2の溶媒成分の比が1:11:2である、請求項10に記載の再充電式電池システム。
  22. 前記第2の溶媒成分が、ジエチルカーボネートであり、フルオロエチレンカーボネート対ジエチルカーボネートの比が、体積比1:2である、請求項21に記載の再充電式電池システム。
  23. 前記第2の溶媒成分が、ジメチルカーボネートである、請求項21に記載の再充電式電池システム。
  24. ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムのモル濃度が0.6M~1.0Mであり、テトラフルオロホウ酸リチウムのモル濃度が0.4M0.6Mであり、且つ、前記第1の溶媒成分対前記第2の溶媒成分の比が1:11:2である、請求項10に記載の再充電式電池システム。
  25. フルオロエチレンカーボネート対ジエチルカーボネートの比が、体積比1:2である、請求項4に記載の方法。
  26. 前記第2の溶媒成分がジメチルカーボネートであり、フルオロエチレンカーボネート対ジメチルカーボネートの比が、体積比1:11:2である、請求項1に記載の方法。
JP2021539118A 2019-01-08 2020-01-07 リチウム金属およびアノードフリーセルのためのジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウム塩を有する電解質 Active JP7466546B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/242,581 US20200220220A1 (en) 2019-01-08 2019-01-08 Electrolytes with lithium difluoro(oxalato)borate and lithium tetrafluoroborate salts for lithium metal and anode-free cells
US16/242,581 2019-01-08
PCT/US2020/012593 WO2020146395A1 (en) 2019-01-08 2020-01-07 Electrolytes with lithium difluoro(oxalato)borate and lithium tetrafluoroborate salts for lithium metal and anode-free cells

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2022516929A JP2022516929A (ja) 2022-03-03
JPWO2020146395A5 JPWO2020146395A5 (ja) 2023-01-19
JP7466546B2 true JP7466546B2 (ja) 2024-04-12

Family

ID=69528961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021539118A Active JP7466546B2 (ja) 2019-01-08 2020-01-07 リチウム金属およびアノードフリーセルのためのジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウム塩を有する電解質

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20200220220A1 (ja)
EP (1) EP3909090A1 (ja)
JP (1) JP7466546B2 (ja)
KR (1) KR20210110696A (ja)
CN (1) CN113273012A (ja)
WO (1) WO2020146395A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI702753B (zh) * 2019-08-21 2020-08-21 國立臺灣科技大學 一次電池及其電極組
US20210194055A1 (en) * 2019-12-20 2021-06-24 Enevate Corporation Solid-state polymer electrolyte for use in production of all-solid-state alkali-ion batteries
WO2022217065A1 (en) * 2021-04-08 2022-10-13 Wildcat Discovery Technologies, Inc. Lithium metal battery
GB2608605A (en) 2021-07-05 2023-01-11 Daimler Ag Anode-free Rechargeable battery cell
DE102022128442A1 (de) * 2022-10-27 2024-05-02 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zum Verspannen einer Elektrodenanordnung in ein Gehäuse einer Batteriezelle, Batteriezelle, Computerprogramm und computerlesbares Speichermedium

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016515291A (ja) 2013-03-14 2016-05-26 エネヴェート・コーポレーション 電気化学セルスタックのためのクランプ装置
US20160240896A1 (en) 2014-09-10 2016-08-18 Battelle Memorial Institute High coulombic efficiency cycling of metal batteries
JP2018060689A (ja) 2016-10-05 2018-04-12 旭化成株式会社 非水系二次電池
JP2018133146A (ja) 2017-02-13 2018-08-23 積水化学工業株式会社 非水二次電池用電解質及びそれを用いた電解液並びに電池
JP2018170238A (ja) 2017-03-30 2018-11-01 三井化学株式会社 電池用非水電解液及びリチウム二次電池
JP2021506090A (ja) 2017-12-04 2021-02-18 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co., Ltd. リチウム金属電池用負極及びそれを含むリチウム金属電池

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6087036A (en) * 1997-07-25 2000-07-11 3M Innovative Properties Company Thermal management system and method for a solid-state energy storing device
JP5103903B2 (ja) * 2004-09-22 2012-12-19 ソニー株式会社 二次電池用電解液および二次電池
CN102484281A (zh) * 2009-08-31 2012-05-30 三菱化学株式会社 非水电解液及使用该非水电解液的非水电解质电池
JP5699465B2 (ja) * 2009-08-31 2015-04-08 三菱化学株式会社 非水系電解液及びそれを用いたリチウム二次電池
US20120276445A1 (en) * 2010-10-27 2012-11-01 U.S. Government As Represented By The Secretary Of The Army Pure forms of lithium borate salts and the process producing such forms
KR101593119B1 (ko) * 2013-05-28 2016-02-11 주식회사 엘지화학 비수 전해액 리튬 이차전지
KR101865440B1 (ko) * 2014-01-09 2018-06-07 주식회사 엘지화학 비수 전해액 및 이를 갖는 리튬 이차전지
CN104934638A (zh) * 2015-04-24 2015-09-23 江苏华盛精化工有限责任公司 一种锂离子电池用高电压电解液
KR102093971B1 (ko) * 2017-06-21 2020-05-21 주식회사 엘지화학 리튬 이차전지

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016515291A (ja) 2013-03-14 2016-05-26 エネヴェート・コーポレーション 電気化学セルスタックのためのクランプ装置
JP2019140115A (ja) 2013-03-14 2019-08-22 エネヴェート・コーポレーション 電気化学セルスタックのためのクランプ装置
US20160240896A1 (en) 2014-09-10 2016-08-18 Battelle Memorial Institute High coulombic efficiency cycling of metal batteries
JP2018060689A (ja) 2016-10-05 2018-04-12 旭化成株式会社 非水系二次電池
JP2018133146A (ja) 2017-02-13 2018-08-23 積水化学工業株式会社 非水二次電池用電解質及びそれを用いた電解液並びに電池
JP2018170238A (ja) 2017-03-30 2018-11-01 三井化学株式会社 電池用非水電解液及びリチウム二次電池
JP2021506090A (ja) 2017-12-04 2021-02-18 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co., Ltd. リチウム金属電池用負極及びそれを含むリチウム金属電池

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020146395A1 (en) 2020-07-16
CN113273012A (zh) 2021-08-17
US20200220220A1 (en) 2020-07-09
KR20210110696A (ko) 2021-09-08
EP3909090A1 (en) 2021-11-17
JP2022516929A (ja) 2022-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7466546B2 (ja) リチウム金属およびアノードフリーセルのためのジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムおよびテトラフルオロホウ酸リチウム塩を有する電解質
US10790537B2 (en) Secondary battery and preparation method therefor
Petibon et al. Comparative study of vinyl ethylene carbonate (VEC) and vinylene carbonate (VC) in LiCoO2/graphite pouch cells using high precision coulometry and electrochemical impedance spectroscopy measurements on symmetric cells
ES2834398T3 (es) Batería secundaria de iones de litio
US20140339464A1 (en) Method for modification of lithium ion battery positive electrode material
CN110178252A (zh) 用于二次电池的负极的预锂化方法
EP3070767B1 (en) Electrode, nonaqueous electrolyte battery, and battery pack
JP5260887B2 (ja) 非水電解質二次電池
CN106602129B (zh) 一种多离子电池及其制备方法
JP7193449B2 (ja) 多孔質ケイ素材料および導電性ポリマーバインダー電極
KR102025507B1 (ko) 비수 전해질 전지
EP3073555A2 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
JP7288912B2 (ja) 1,2,6-オキソジチアン-2,2,6,6-テトラオキシドを含む二添加剤電解質システムに基づく新規な電池システム
Jo et al. Characterization of Li-rich xLi2MnO3·(1− x) Li [MnyNizCo1− y− z] O2 as cathode active materials for Li-ion batteries
EP3096378A1 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
CN111584833A (zh) 锂二次电池
KR20180134898A (ko) 부극 활물질, 혼합 부극 활물질 재료, 부극 활물질의 제조 방법
JP2021533553A (ja) 正極シート及びその製造方法、並びにリチウムイオン二次電池
Yang et al. High-voltage lithium-ion capacitors enabled by a multifunctional phosphite electrolyte additive
Zhou et al. A novel MEMP-DFOB electrolyte additive to improve low-high temperature performances of SiO/Gr anode based pouch full cells
EP3567668B1 (en) Non-aqueous electrolyte for secondary battery and secondary battery having the same
CN109802176B (zh) 电解液和含有电解液的锂离子电池
US20220231273A1 (en) Negative electrode material, electrode plate containing same, electrochemical device, and electronic device
KR101639313B1 (ko) 리튬 이차전지용 양극 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
US20220158238A1 (en) Compound, and lithium secondary battery electrolyte and lithium secondary battery which comprise same

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7466546

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150