太陽光を太陽電池パネルで受光して電力に変換する技術が知られている。そして、地面または屋根などの設置対象部の上に複数の太陽電池パネルが並んでいる太陽光発電装置が知られている。
この太陽光発電装置では、例えば、1日の発電量を増大させるために、受光面の法線が南北方向に沿った鉛直面に沿って位置し、受光面の仰角が緯度に応じた角度(例えば、30度程度)となるように、各太陽電池パネルが設置される場合が多い。
ところが、この場合には、例えば、日の出の直後および日の入りの直前の各時間帯において、受光面に対する太陽光の入射角が大きく、各太陽電池パネルにおける受光量および発電量が低下しやすい。このため、例えば、日の出から日の入りまでの昼間においては、各太陽電池パネルにおいて、日の出の時間帯から正午付近の時間帯にかけて時間の経過とともに発電量が上昇し、正午付近の時間帯から日の入りの時間帯にかけて時間の経過とともに発電量が低下する。換言すれば、太陽光発電装置における昼間における発電量は、時刻に依存して大きく変化する。
これに対して、例えば、南東向きの太陽電池パネルおよび架台を含む第1ユニットと、南西向きの太陽電池パネルおよび架台を含む第2ユニットと、の間に南向きの太陽電池パネルおよび架台を含む第3ユニットを配置することで、昼間における発電量の平準化を図ることが考えられる。
しかしながら、このような構成では、例えば、設置対象部のうち、第1ユニットと第3ユニットとの間および第2ユニットと第3ユニットとの間に、それぞれ太陽電池パネルが配置されていない大きな領域が発生するため、設置対象部の利用効率が低い。
したがって、例えば、太陽光発電装置については、昼間における発電量の平準化を図りつつ、発電量を増加させる点で改善の余地がある。
そこで、本開示の発明者は、太陽光発電装置について、昼間における発電量の平準化を図りつつ、発電効率を向上させることができる技術を創出した。
これについて、以下、各種実施形態を図面に基づいて説明する。図面においては同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。図面は模式的に示されたものである。図1(a)から図2(b)、図4から図6、図8から図17および図19(a)から図24には、右手系のXYZ座標系が付されている。このXYZ座標系では、水平方向に沿った一方向が+X方向とされ、この+X方向に直交する水平方向に沿った他の一方向が+Y方向とされ、+X方向と+Y方向との両方に直交する鉛直上向きの方向が+Z方向とされている。
<1.第1実施形態>
第1実施形態に係る太陽光発電装置200について、図1(a)から図17(b)を参照しつつ説明する。
図1(a)から図2(b)で示されるように、太陽光発電装置200は、例えば、保持部100と、複数の太陽光発電部70と、を備えている。保持部100は、例えば、設置対象部G0の上に位置している。設置対象部G0は、例えば、太陽光発電装置200が設置される部分である。設置対象部G0には、例えば、地面、または建造物の上面などが適用される。地面は、例えば、水平面に沿った平坦な形状を有していてもよいし、凹凸を有していてもよいし、水平面に対して傾斜した形状を有していてもよい。建造物には、例えば、家屋およびビルなどの建築物、ダムあるいは船舶などの人工的に建造された物一般が含まれてもよい。保持部100は、例えば、設置対象部G0において、複数の太陽光発電部70を保持している。
<1-1.複数の太陽光発電部>
<1-1-1.複数の太陽光発電部の配置>
複数の太陽光発電部70は、例えば、保持部100によって保持された、第1太陽光発電部71と、第2太陽光発電部72と、第3太陽光発電部73と、を含む。ここで、例えば、図1(a)で示されるように、設置対象部G0に向けて複数の太陽光発電部70を平面視した場合に、第1太陽光発電部71と、第2太陽光発電部72と、第3太陽光発電部73と、が、一列に並んでいる。第1実施形態では、+X方向において、第1太陽光発電部71と、第2太陽光発電部72と、第3太陽光発電部73と、が、一列に並んでいる。
第1太陽光発電部71は、例えば、第1受光面71sを有する。第1受光面71sは、例えば、太陽電池モジュール1moのうちの光電変換に用いるための光を受光する面などで構成される。第1受光面71sには、例えば、平坦な面が適用される。第1受光面71sは、例えば、XY平面に沿った水平面に対して傾斜している。第1実施形態では、例えば、第1受光面71sは、-Y方向に進むほど、-Z方向に向かうように、XY平面に対して傾斜している。ここでは、例えば、図2(b)で示されるように、太陽光発電装置200を-X方向に平面視した場合には、第1受光面71sは、水平面としてのXY平面に対して、X軸方向に沿った仮想的な軸を中心として、反時計回りに90度未満の所望の角度だけ回転された関係を有する。XY平面に対して第1受光面71sが傾斜している所望の角度は、設置対象部G0が位置している場所における緯度および太陽の正中高度に応じた角度とされる。これにより、例えば、第1受光面71sにおける太陽光の受光量が増加し得る。ここで、例えば、太陽光発電装置200が北半球に設置される場合には、-Y方向が南に向かう方向とされる。また、例えば、太陽光発電装置200が南半球に設置される場合には、-Y方向が北に向かう方向とされる。
また、第1太陽光発電部71は、例えば、第1端部1eを含む。第1端部1eは、例えば、第1受光面71sが傾斜している方向(第1傾斜方向ともいう)Ds1に沿って延びる。第1実施形態では、第1傾斜方向Ds1は、-Y方向に進むほど、-Z方向に向かう方向である。ここで、例えば、設置対象部G0がXY平面に沿った平坦な面である場合には、第1傾斜方向Ds1は、-Y方向に進むほど、設置対象部G0に近づく方向である。第1端部1eが第1傾斜方向Ds1に沿って延びる態様には、例えば、第1端部1eが、第1傾斜方向Ds1に延びる態様、および第1傾斜方向Ds1に対して数度から5度未満程度ずれた方向に延びる態様が含まれる。第1実施形態では、第1太陽光発電部71は、例えば、平面視した場合に、矩形状の形状を有する。ここでは、第1太陽光発電部71は、例えば、第1傾斜方向Ds1にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、これらの2つの端部に対して直交する+X方向にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、を有する。換言すれば、例えば、平面視した場合に、第1太陽光発電部71は、第1傾斜方向Ds1にそれぞれ沿った、対向する2辺と、この2辺に対して直交する+X方向にそれぞれ沿って延びる、対向する2辺と、を有する。
第2太陽光発電部72は、例えば、第2受光面72sを有する。第2受光面72sは、例えば、第1受光面71sと同様に、太陽電池モジュール1moのうちの光電変換に用いるための光を受光する面などで構成される。第2受光面72sには、例えば、平坦な面が適用される。第2受光面72sは、例えば、第1受光面71sに対して傾斜している。第1実施形態では、例えば、第2受光面72sは、-Y方向に進むほど-Z方向に向かうとともに、+X方向に進むほど-Z方向に向かうように、XY平面および第1受光面71sに対して傾斜している。例えば、太陽光発電装置200を第1傾斜方向Ds1とは逆の方向に平面視した場合には、第2受光面72sは、第1受光面71sに対して、第1傾斜方向Ds1に沿った仮想的な軸を中心として、時計回りに90度未満の所望の角度だけ回転された関係を有する。ここで、例えば、太陽光発電装置200が北半球に設置される場合には、-Y方向が南に向かう方向とされれば、第2受光面72sが、南東方向に位置している太陽の方に向くように、XY平面に沿った水平面および第1受光面71sのそれぞれに対して傾斜している。これにより、例えば、第2受光面72sでは、日の出の直後から午前中の時間帯における太陽光の受光量が増加し得る。その結果、例えば、昼間における発電量の平準化が図られ得る。また、例えば、太陽光発電装置200が南半球に設置される場合には、-Y方向が北に向かう方向とされ、第2受光面72sが、北西方向に位置している太陽の方に向くように、XY平面に沿った水平面および第1受光面71sのそれぞれに対して傾斜している。これにより、例えば、第2受光面72sでは、午後から日の入の直前までの時間帯における太陽光の受光量が増加し得る。その結果、例えば、太陽光発電装置200において、昼間における発電量の平準化が図られ得る。
また、第2太陽光発電部72は、例えば、第2端部2eと、第3端部3eと、を含む。第2端部2eは,例えば、第1太陽光発電部71の第1端部1eに沿って位置している。ここで、第2端部2eが第1端部1eに沿って位置している態様には、例えば、第2端部2eが第1端部1eと接している態様、および第1端部1eとの間に間隙を有するように第2端部2eが第1端部1eに近接している態様が含まれる。例えば、第2端部2eが第1端部1eとの間に間隙を有する場合には、第1端部1eと第2端部2eとは、完全に平行な状態で位置していてもよいし、数度から5度未満程度の誤差が許容される概ね平行な状態で位置していてもよい。
また、第3端部3eは、例えば、第1傾斜方向Ds1に垂直であり且つ第2受光面72sに沿った方向(第1方向ともいう)D1において第2端部2eから離れているとともに、第1傾斜方向Ds1に沿って延びる。第1実施形態では、第1方向D1は、第1太陽光発電部71から離れるほど、-Z方向に向かう方向である。ここで、例えば、設置対象部G0がXY平面に沿った平坦な面である場合には、第1方向D1は、第1太陽光発電部71から離れるほど、設置対象部G0に近づく方向である。ここで、第3端部3eが第1傾斜方向Ds1に沿って延びる態様には、例えば、第3端部3eが、第1傾斜方向Ds1に延びる態様、および第1傾斜方向Ds1に対して数度から5度未満程度ずれた方向に延びる態様が含まれる。第1実施形態では、第2太陽光発電部72は、例えば、平面視した場合に、矩形状の形状を有する。ここでは、第2太陽光発電部72は、例えば、第1傾斜方向Ds1にそれぞれ沿って延びる、対向する第2端部2eおよび第3端部3eと、これらの2つの端部に対して直交する第1方向D1にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、を有する。換言すれば、例えば、平面視した場合に、第2太陽光発電部72は、第1傾斜方向Ds1にそれぞれ沿った、対向する2辺と、この2辺に対して直交する第1方向D1にそれぞれ沿って延びる、対向する2辺と、を有する。
第3太陽光発電部73は、例えば、第3受光面73sを有する。第3受光面73sは、例えば、第1受光面71sと同様に、太陽電池モジュール1moのうちの光電変換に用いるための光を受光する面などで構成される。第3受光面73sには、例えば、平坦な面が適用される。第3受光面73sは、例えば、第1傾斜方向Ds1に沿った第2傾斜方向Ds2を有する。ここで、第2傾斜方向Ds2は、例えば、第1傾斜方向Ds1と完全に同一の方向であってもよいし、第1傾斜方向Ds1に対して数度から5度未満程度の誤差が許容される概ね平行である方向であってもよい。このため、第3受光面73sは、例えば、第1受光面71sに対して完全に平行である状態にあってもよいし、第1受光面71sに対して数度から5度未満程度の誤差が許容される略平行である状態にあってもよい。第1実施形態では、例えば、第3受光面73sは、第1受光面71sと同様に、-Y方向に進むほど、-Z方向に向かうように、XY平面に対して傾斜している。そして、第2傾斜方向Ds2は、例えば、-Y方向に進むほど、-Z方向に向かう方向である。ここでは、例えば、図2(b)で示されるように、太陽光発電装置200を-X方向に平面視した場合には、第3受光面73sは、水平面としてのXY平面に対して、X軸方向に沿った仮想的な軸を中心として、反時計回りに90度未満の所望の角度だけ回転された関係を有する。水平面としてのXY平面に対して第3受光面73sが傾斜している所望の角度は、設置対象部G0が位置している場所における緯度および太陽の正中高度に応じた角度とされる。これにより、例えば、第3受光面73sにおける太陽光の受光量が増加し得る。ここで、例えば、太陽光発電装置200が北半球に設置される場合には、-Y方向が南に向かう方向とされる。また、例えば、太陽光発電装置200が南半球に設置される場合には、-Y方向が北に向かう方向とされる。
また、第3受光面73sは、例えば、第1受光面71sよりも設置対象部G0の近くに位置している。これにより、例えば、北半球であれば、日の出の直後から午前中の時間帯における太陽光が、第2受光面72sに入射しやすくなる。例えば、南半球であれば、午後から日の入り直前までの時間帯における太陽光が、第2受光面72sに入射しやすくなる。これにより、例えば、第2受光面72sにおける太陽光の受光量が増加し得る。
また、第3太陽光発電部73は、例えば、第4端部4eを含む。第4端部4eは、例えば、第2太陽光発電部72の第3端部3eに沿って位置している。ここで、第4端部4eが第3端部3eに沿って位置している態様には、例えば、第4端部4eが第3端部3eと接している態様、および第3端部3eとの間に間隙を有するように第4端部4eが第3端部3eと近接している態様が含まれる。例えば、第4端部4eが第3端部3eとの間に間隙を有する場合には、第3端部3eと第4端部4eとは、完全に平行な状態で位置していてもよいし、数度から5度未満程度の誤差が許容される概ね平行な状態で位置していてもよい。第1実施形態では、第3太陽光発電部73は、例えば、平面視した場合に、矩形状の形状を有する。ここでは、第3太陽光発電部73は、例えば、第2傾斜方向Ds2にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、これらの2つの端部に対して直交する+X方向にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、を有する。換言すれば、例えば、平面視した場合に、第3太陽光発電部73は、第2傾斜方向Ds2にそれぞれ沿った、対向する2辺と、この2辺に対して直交する+X方向にそれぞれ沿って延びる、対向する2辺と、を有する。
上記のように、第1太陽光発電部71と、第2太陽光発電部72と、第3太陽光発電部73と、を有する太陽光発電装置200によれば、例えば、北半球においては、第2太陽光発電部72の第2受光面72sを朝における太陽の方位に向けて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。また、例えば、南半球においては、第2太陽光発電部72の第2受光面72sを夕方における太陽の方位に向けて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。さらに、例えば、第2太陽光発電部72と、その第2太陽光発電部72を中心として連なるように位置した第1太陽光発電部71および第3太陽光発電部73と、を正午付近の時間帯における太陽の方位および高度に合わせて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。そして、このような構成が採用されても、例えば、第1太陽光発電部71と第2太陽光発電部72との間における隙間および第2太陽光発電部72と第3太陽光発電部73との間における隙間が大きくなりにくい。これにより、例えば、設置対象部G0により多くの太陽光発電部70を敷き詰めることができる。したがって、例えば、太陽光発電装置200において、昼間における発電量の平準化を図りつつ、発電量を増加させることができる。
また、例えば、水平面に対して第1受光面71s、第2受光面72sおよび第3受光面73sがそれぞれ傾いていれば、微細な塵および埃を含む雨水が、各受光面71s,72s,73s上にとどまりにくく、各受光面71s,72s,73s上から排出されやすい。これにより、例えば、各受光面71s,72s,73sが汚れにくく、太陽光発電装置200における発電量が低下しにくい。
ところで、第1実施形態では、複数の太陽光発電装置200は、例えば、保持部100によって保持された、第4太陽光発電部74と、第5太陽光発電部75と、をさらに含む。ここで、例えば、図1(a)で示されるように、設置対象部G0に向けて複数の太陽光発電部70を平面視した場合に、第5太陽光発電部75と、第4太陽光発電部74と、第1太陽光発電部71と、第2太陽光発電部72と、第3太陽光発電部73と、が、一列に並んでいる。
第1太陽光発電部71は、例えば、第5端部5eを含む。第5端部5eは、例えば、第1傾斜方向Ds1に垂直であり且つ第1受光面71sに沿った方向(第2方向ともいう)D2において第1端部1eから離れているとともに、第1傾斜方向Ds1に沿って延びる。第5端部5eが第1傾斜方向Ds1に沿って延びる態様には、例えば、第5端部5eが、第1傾斜方向Ds1に延びる態様、および第1傾斜方向Ds1に対して数度から5度未満程度ずれた方向に延びる態様が含まれる。第1実施形態では、第1太陽光発電部71は、例えば、平面視した場合に、矩形状の形状を有する。ここでは、第1太陽光発電部71は、例えば、第1傾斜方向Ds1にそれぞれ沿って延びる、対向する第1端部1eおよび第5端部5eと、これらの2つの端部に対して直交する+X方向にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、を有する。
第4太陽光発電部74は、例えば、第4受光面74sを有する。第4受光面74sは、例えば、第1受光面71sと同様に、太陽電池モジュール1moのうちの光電変換に用いるための光を受光する面などで構成される。第4受光面74sには、例えば、平坦な面が適用される。第4受光面74sは、例えば、第1受光面71sに対して傾斜している。第1実施形態では、例えば、第4受光面74sは、-Y方向に進むほど-Z方向に向かうとともに、-X方向に進むほど-Z方向に向かうように、XY平面および第1受光面71sに対して傾斜している。例えば、太陽光発電装置200を第1傾斜方向Ds1とは逆の方向に平面視した場合には、第4受光面74sは、第1受光面71sに対して、第1傾斜方向Ds1に沿った仮想的な軸を中心として、反時計回りに90度未満の所望の角度だけ回転された関係を有する。ここで、例えば、太陽光発電装置200が北半球に設置される場合には、-Y方向が南に向かう方向とされれば、第4受光面74sが、南西方向に位置している太陽の方に向くように、XY平面に沿った水平面および第1受光面71sのそれぞれに対して傾斜している。これにより、例えば、第4受光面74sでは、午後から日の入りの直前までの時間帯における太陽光の受光量が増加し得る。その結果、例えば、昼間における発電量の平準化が図られ得る。また、例えば、太陽光発電装置200が南半球に設置される場合には、-Y方向が北に向かう方向とされ、第4受光面74sが、北東方向に位置している太陽の方に向くように、XY平面に沿った水平面および第1受光面71sのそれぞれに対して傾斜している。これにより、例えば、第4受光面74sでは、日の出の直後から午前中の時間帯における太陽光の受光量が増加し得る。その結果、例えば、太陽光発電装置200において、昼間における発電量の平準化が図られ得る。
また、第4太陽光発電部74は、例えば、第6端部6eと、第7端部7eと、を含む。第6端部6eは,例えば、第1太陽光発電部71の第5端部5eに沿って位置している。ここで、第6端部6eが第5端部5eに沿って位置している態様には、例えば、第6端部6eが第5端部5eと接している態様、および第5端部5eとの間に間隙を有するように第6端部6eが第5端部5eと近接している態様が含まれる。例えば、第6端部6eが第5端部5eとの間に間隙を有する場合には、第5端部5eと第6端部6eとは、完全に平行な状態で位置していてもよいし、数度から5度未満程度の誤差が許容される概ね平行な状態で位置していてもよい。
また、第7端部7eは、例えば、第1傾斜方向Ds1に垂直であり且つ第4受光面74sに沿った方向(第3方向ともいう)D3において第6端部6eから離れているとともに、第1傾斜方向Ds1に沿って延びる。第1実施形態では、第3方向D3は、第1太陽光発電部71から離れるほど、-Z方向に向かう方向である。ここで、例えば、設置対象部G0がXY平面に沿った平坦な面である場合には、第3方向D3は、第1太陽光発電部71から離れるほど、設置対象部G0に近づく方向である。ここで、第7端部7eが第1傾斜方向Ds1に沿って延びる態様には、例えば、第7端部7eが、第1傾斜方向Ds1に延びる態様、および第1傾斜方向Ds1に対して数度から5度未満程度ずれた方向に延びる態様が含まれる。第1実施形態では、第4太陽光発電部74は、例えば、平面視した場合に、矩形状の形状を有する。ここでは、第4太陽光発電部74は、例えば、第1傾斜方向Ds1にそれぞれ沿って延びる、対向する第6端部6eおよび第7端部7eと、これらの2つの端部に対して直交する第3方向D3にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、を有する。換言すれば、例えば、平面視した場合に、第4太陽光発電部74は、第1傾斜方向Ds1にそれぞれ沿った、対向する2辺と、この2辺に対して直交する第3方向D3にそれぞれ沿って延びる、対向する2辺と、を有する。
第5太陽光発電部75は、例えば、第5受光面75sを有する。第5受光面75sは、例えば、第1受光面71sと同様に、太陽電池モジュール1moのうちの光電変換に用いるための光を受光する面などで構成される。第5受光面75sには、例えば、平坦な面が適用される。第5受光面75sは、例えば、第1傾斜方向Ds1に沿った第3傾斜方向Ds3を有する。ここで、第3傾斜方向Ds3は、例えば、第1傾斜方向Ds1と完全に同一の方向であってもよいし、第1傾斜方向Ds1に対して数度から5度未満程度の誤差が許容される概ね平行である方向であってもよい。このため、第5受光面75sは、例えば、第1受光面71sに対して完全に平行である状態にあってもよいし、第1受光面71sに対して数度から5度未満程度の誤差が許容される略平行である状態にあってもよい。第1実施形態では、例えば、第5受光面75sは、第1受光面71sと同様に、-Y方向に進むほど、-Z方向に向かうように、XY平面に対して傾斜している。そして、第3傾斜方向Ds3は、例えば、-Y方向に進むほど、-Z方向に向かう方向である。ここでは、例えば、太陽光発電装置200を+X方向に平面視した場合には、第5受光面75sは、水平面としてのXY平面に対して、X軸方向に沿った仮想的な軸を中心として、時計回りに90度未満の所望の角度だけ回転された関係を有する。水平面としてのXY平面に対して第5受光面75sが傾斜している所望の角度は、設置対象部G0が位置している場所における緯度および太陽の正中高度に応じた角度とされる。これにより、例えば、第5受光面75sにおける太陽光の受光量が増加し得る。ここで、例えば、太陽光発電装置200が北半球に設置される場合には、-Y方向が南に向かう方向とされる。また、例えば、太陽光発電装置200が南半球に設置される場合には、-Y方向が北に向かう方向とされる。
また、第5受光面75sは、例えば、第1受光面71sよりも設置対象部G0に近くに位置している。これにより、例えば、北半球であれば、午後から日の入り直前までの時間帯における太陽光が、第4受光面74sに入射しやすくなる。また、例えば、南半球であれば、日の出の直後から午前中の時間帯における太陽光が、第4受光面74sに入射しやすくなる。これにより、例えば、第4受光面74sにおける太陽光の受光量が増加し得る。
また、第5太陽光発電部75は、例えば、第8端部8eを含む。第8端部8eは、例えば、第4太陽光発電部74の第7端部7eに沿って位置している。ここで、第8端部8eが第7端部7eに沿って位置している態様には、例えば、第8端部8eが第7端部7eと接している態様、および第7端部7eとの間に間隙を有するように第8端部8eが第7端部7eと近接して位置している態様が含まれる。例えば、第8端部8eが第7端部7eとの間に間隙を有する場合には、第7端部7eと第8端部8eとは、完全に平行な状態で位置していてもよいし、数度から5度未満程度の誤差が許容される概ね平行な状態で位置していてもよい。第1実施形態では、第5太陽光発電部75は、例えば、平面視した場合に、矩形状の形状を有する。ここでは、第5太陽光発電部75は、例えば、第3傾斜方向Ds3にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、これらの2つの端部に対して直交する+X方向にそれぞれ沿って延びる、対向する2つの端部と、を有する。換言すれば、例えば、平面視した場合に、第5太陽光発電部75は、第3傾斜方向Ds3にそれぞれ沿った、対向する2辺と、この2辺に対して直交する+X方向にそれぞれ沿って延びる、対向する2辺と、を有する。
上記のように、第1太陽光発電部71と、第2太陽光発電部72と、第3太陽光発電部73と、第4太陽光発電部74と、第5太陽光発電部75と、を有する太陽光発電装置200によれば、例えば、北半球においては、第2太陽光発電部72の第2受光面72sを朝における太陽の方位に向けて水平面に対して傾斜させた状態とし、第4太陽光発電部74の第4受光面74sを夕方における太陽の方位に向けて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。また、例えば、南半球においては、第2太陽光発電部72の第2受光面72sを夕方における太陽の方位に向けて水平面に対して傾斜させた状態とし、第4太陽光発電部74の第4受光面74sを朝における太陽の方位に向けて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。また、例えば、第2太陽光発電部72と、その第2太陽光発電部72を中心として連なるように位置した第1太陽光発電部71および第3太陽光発電部73と、を正午付近の時間帯における太陽の方位および高度に合わせて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。さらに、例えば、第4太陽光発電部74と、その第4太陽光発電部74を中心として連なるように位置した第1太陽光発電部71および第5太陽光発電部75と、を正午付近の時間帯における太陽の方位および高度に合わせて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。そして、このような構成が採用されても、例えば、第5太陽光発電部75と第4太陽光発電部74との間、第4太陽光発電部74と第1太陽光発電部71との間、第1太陽光発電部71と第2太陽光発電部72との間における隙間および第2太陽光発電部72と第3太陽光発電部73との間における隙間が大きくなりにくい。これにより、例えば、設置対象部G0により多くの太陽光発電部70を敷き詰めることができる。したがって、例えば、太陽光発電装置200において、昼間における発電量の平準化を図りつつ、発電量を増加させることができる。
また、例えば、水平面に対して第1受光面71s、第2受光面72s、第3受光面73s、第4受光面74sおよび第5受光面75sがそれぞれ傾いていれば、微細な塵および埃を含む雨水が、各受光面71s,72s,73s,74s,75s上にとどまりにくく、各受光面71s,72s,73s,74s,75s上から排出されやすい。これにより、例えば、各受光面71s,72s,73s,74s,75sが汚れにくく、太陽光発電装置200における発電量が低下しにくい。
各太陽光発電部70は、例えば、平面的に配置された複数の太陽電池モジュール1moを有する。第1実施形態では、各太陽光発電部70は、2つの太陽電池モジュール1moを有する。
<1-1-2.太陽電池モジュール>
図3(a)および図3(b)で示されるように、各太陽電池モジュール1moは、例えば、太陽電池パネルPn1と、この太陽電池パネルPn1の外縁部を補強しているフレームFr1と、を有する。
太陽電池パネルPn1は、主として光を受光する受光面としての役割を有する第1面(前面ともいう)Sf1と、この第1面Sf1の逆側に位置している第2面(裏面ともいう)Sf2と、を有する。太陽電池パネルPn1は、例えば、第1面Sf1側から順に、第1保護層Tr1、第1封止層Se1と、光電変換部Pc1と、第2封止層Se2と、第2保護層Ba1と、端子ボックスBx1と、を備えている。
第1保護層Tr1は、例えば、光電変換部Pc1の第1面Sf1側に位置している。ここでは、例えば、第1保護層Tr1の光電変換部Pc1とは逆側の表面が第1面Sf1を構成している。第1保護層Tr1は、例えば、光電変換部Pc1を保護する役割と、光電変換部Pc1を封止する役割と、を有する。第1保護層Tr1は、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性を有する。特定範囲の波長は、例えば、光電変換部Pc1が光電変換し得る光の波長を含む。特定範囲の波長に、太陽光のうちの照射強度の高い光の波長が含まれていれば、太陽電池モジュール1moの光電変換効率が向上し得る。第1保護層Tr1の素材として、例えば、ガラスあるいはアクリルまたはポリカーボネートなどの樹脂が採用されれば、透光性を有する第1保護層Tr1が実現され得る。ガラスには、例えば、厚さが2mmから5mm程度の白板ガラス、強化ガラスまたは熱線反射ガラスなどの光透過率の高い材料が採用される。第1保護層Tr1は、例えば、板状あるいはフィルム状の形状を有する。
第1封止層Se1は、例えば、第1保護層Tr1と光電変換部Pc1との間に位置している。第2封止層Se2は、例えば、光電変換部Pc1と第2保護層Ba1との間に位置している。換言すれば、第1封止層Se1と第2封止層Se2とが、例えば、光電変換部Pc1を覆うように、第1保護層Tr1と第2保護層Ba1との間に充填された状態で位置している。第1封止層Se1および第2封止層Se2は、例えば、光電変換部Pc1を保持する役割と、光電変換部Pc1を封止する役割と、を有する。第1封止層Se1および第2封止層Se2は、第1保護層Tr1と同様に透光性を有する。第1封止層Se1および第2封止層Se2の素材には、例えば、熱硬化性樹脂などが採用される。熱硬化性樹脂には、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)あるいはポリビニルブチラール(PVB)を主成分とするものが含まれる。熱硬化性樹脂には、架橋剤が含有されてもよい。ここで、主成分とは、含有される比率(含有率ともいう)が最も大きい(高い)成分のことを意味する。
光電変換部Pc1は、例えば、複数の太陽電池素子CL1と、複数の第1配線材Wr1と、複数の第2配線材Wr2と、を含む。図3(a)および図3(b)で示される光電変換部Pc1の例では、例えば、複数の太陽電池素子CL1は、2次元的にならんでいる状態で位置している。具体的には、光電変換部Pc1は、例えば、複数(ここでは6つ)の太陽電池ストリングSt1を含む。各太陽電池ストリングSt1は、例えば、複数(ここでは、8個)の太陽電池素子CL1と、複数の第1配線材Wr1と、を含む。複数の第1配線材Wr1は、例えば、複数の太陽電池素子CL1のうちの相互に隣り合う太陽電池素子CL1の間をそれぞれ電気的に接続している。複数の第2配線材Wr2は、複数の太陽電池ストリングSt1のうちの相互に隣り合う太陽電池ストリングSt1の間をそれぞれ電気的に接続している。
第2保護層Ba1は、例えば、光電変換部Pc1の第2面Sf2側に位置している。ここでは、例えば、第2保護層Ba1の光電変換部Pc1とは逆側の表面が第2面Sf2を構成している。第2保護層Ba1は、例えば、光電変換部Pc1を保護する役割と、光電変換部Pc1を封止する役割と、を有する。第2保護層Ba1は、例えば、透光性を有していてもよいし、透光性を有していなくてもよい。第2保護層Ba1としては、例えば、柔軟性を有するシート状の部材(シート部材ともいう)あるいは板状の部材などが採用される。シート部材の素材には、例えば、樹脂が適用される。板状の部材の素材、形状および厚さには、例えば、第1保護層Tr1の素材、形状および厚さと同様なものが採用されてもよい。
端子ボックスBx1は、例えば、光電変換部Pc1で得られた出力を外部に取り出すことができる。端子ボックスBx1は、例えば、第2面Sf2上に位置している。端子ボックスBx1は、例えば、シリコンシーラントなどの樹脂が用いられて、第2面Sf2に固定され得る。端子ボックスBx1は、例えば、箱体と、端子板と、ケーブルと、を有する。箱体の素材には、例えば、変性ポリフェニレンエーテル樹脂(変性PPE樹脂)またはポリフェニレンオキサイド樹脂(PPO樹脂)が適用される。端子板は、箱体内に位置しており、光電変換部Pc1の第2配線材Wr2が接続されている。ケーブルは、箱体の外部へ電力を導出することができる。
フレームFr1は、太陽電池パネルPn1を保持する機能を有する。フレームFr1は、例えば、太陽電池パネルPn1に嵌合する構造を有する。フレームFr1は、太陽光を受光する側に位置するフレーム上面と、このフレーム上面の裏面側に位置するフレーム下面と、フレーム上面とフレーム下面とを接続しているフレーム側面と、を有する。フレームFr1は、例えば、アルミニウムの押し出し成形などで作製され得る。
<1-2.保持部(架台セット)>
保持部100は、例えば、設置対象部G0の上に複数の太陽光発電部70を設置するための架台のセット(架台セットともいう)としての役割を有する。
図1(a)から図2(b)および図4で示されるように、保持部100は、例えば、第1太陽光発電部71を支持するための第1支持部としての役割を有する部材(第1垂木材ともいう)1と、第2太陽光発電部72を支持するための第2支持部としての役割を有する部材(第2垂木材ともいう)2と、を含む。第1実施形態では、保持部100は、例えば、複数の第1垂木材1と、複数の第2垂木材2と、を含む。具体的には、複数の第1垂木材1は、例えば、第1A支持部としての第1A垂木材1aと、第1B支持部としての第1B垂木材1bと、を含む。複数の第2垂木材2は、例えば、第2A支持部としての第2A垂木材2aと、第2B支持部としての第2B垂木材2bと、を含む。
各第1垂木材1は、例えば、第1太陽光発電部71を支持しているとともに、XY平面に沿った水平面に対して傾斜している第1傾斜方向Ds1に沿った長手方向を有する。第1実施形態では、例えば、第1A垂木材1aと第1B垂木材1bとが、第1A垂木材1aの長手方向に直交し且つ水平面に沿った方向(第1水平方向ともいう)Dh1において相互に離れて位置している。第1水平方向Dh1は、例えば、-X方向とされる。各第1垂木材1は、例えば、第1傾斜方向Ds1における端面(第1端面ともいう)1esを有する。第1実施形態では、例えば、複数の第1垂木材1は、第1A垂木材1aと第1B垂木材1bとの間に架設された、複数の梁部としての役割を有する複数の部材(第1横架材ともいう)101を介して、第1太陽光発電部71を支持している。換言すれば、保持部100は、複数の第1横架材101を含む。ここでは、例えば、複数の第1垂木材1に対して各種の部材などによって複数の第1横架材101が固定され、さらに、複数の第1横架材101に対して各種の部材などによって第1太陽光発電部71が固定されている形態が採用される。各第1横架材101は、例えば、第1A支持部としての第1A垂木材1aと第1B支持部としての第1B垂木材1bとの間にそれぞれ架設されている。各第1横架材101は、例えば、第1水平方向Dh1に沿った長手方向を有する。複数の第1横架材101は、例えば、第1傾斜方向Ds1において相互に離れて位置している、第1A横架材101aと、第1B横架材101bと、第1C横架材101cと、を含む。ここで、例えば、複数の第1垂木材1は、複数の第1横架材101を介することなく、第1太陽光発電部71を支持してもよい。この場合には、例えば、複数の第1垂木材1に対して各種の部材などによって第1太陽光発電部71が固定されている態様が採用される。
各第2垂木材2は、例えば、第3太陽光発電部73を支持しているとともに、XY平面に沿った水平面に対して傾斜している第2傾斜方向Ds2に沿った長手方向を有する。換言すれば、各第2垂木材2は、例えば、第2傾斜方向Ds2に沿った長手方向を有する。第1実施形態では、例えば、第2A垂木材2aと第2B垂木材2bとが、第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第2垂木材2は、例えば、第2傾斜方向Ds2における端面(第2端面ともいう)2esを有する。第1実施形態では、例えば、複数の第2垂木材2は、第2A垂木材2aと第2B垂木材2bとの間に架設された、複数の梁部としての役割を有する複数の部材(第3横架材ともいう)103を介して、第3太陽光発電部73を支持している。換言すれば、保持部100は、例えば、複数の第3横架材103を含む。ここでは、例えば、複数の第2垂木材2に対して各種の部材などによって複数の第3横架材103が固定され、さらに、複数の第3横架材103に対して各種の部材などによって第3太陽光発電部73が固定されている態様が採用される。各第3横架材103は、例えば、第3A垂木材3aと第3B垂木材3bとの間にそれぞれ架設されている。各第3横架材103は、例えば、第1水平方向Dh1に沿った長手方向を有する。複数の第3横架材103は、例えば、第2傾斜方向Ds2において相互に離れて位置している、第3A横架材103aと、第3B横架材103bと、第3C横架材103cと、を含む。ここで、例えば、複数の第2垂木材2は、複数の第3横架材103を介することなく、第3太陽光発電部73を支持してもよい。この場合には、例えば、複数の第2垂木材2に対して各種の部材などによって第3太陽光発電部73が固定されている態様が採用される。
ここでは、例えば、第1垂木材1と設置対象部G0との距離(第1距離ともいう)d1は、第2垂木材2と設置対象部G0との距離(第2距離ともいう)d2よりも大きい。換言すれば、例えば、第2A垂木材2aおよび第2B垂木材2bは、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bよりも設置対象部G0の近くに位置している。これにより、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際に、第1太陽光発電部71と第3太陽光発電部73とを同一方向に沿って傾斜させつつ、設置対象部G0から第1太陽光発電部71までの距離を設置対象部G0から第3太陽光発電部73までの距離よりも大きくすることが容易に可能となる。
ここで、例えば、第1傾斜方向Ds1および第1水平方向Dh1の双方に直交する方向に架台セットとしての保持部100を平面視した場合には、第2B支持部としての第2B垂木材2bと、第2A支持部としての第2A垂木材2aと、第1B支持部としての第1B垂木材1bと、第1A支持部としての第1A垂木材1aと、が第1水平方向Dh1において順に並んでいる。また、保持部100は、例えば、第2太陽光発電部72を支持する複数の梁部としての複数の部材(第2横架材ともいう)102を含む。各第2横架材102は、例えば、第1B支持部としての第1B垂木材1bと第2A支持部としての第2A垂木材2aとの間に架設されている。各第2横架材102は、例えば、第1傾斜方向Ds1に直交しており且つXY平面に沿った水平面に対して傾斜している第1方向D1に沿った長手方向を有する。複数の第2横架材102は、例えば、第1傾斜方向Ds1において相互に離れて位置している。第1実施形態では、複数の第2横架材102は、例えば、第1梁部としての第2A横架材102aと、第2梁部としての第2B横架材102bと、第3梁部としての第2C横架材102cと、を含む。そして、例えば、第2A横架材102aと、第2B横架材102bと、第2C横架材102cと、が第1傾斜方向Ds1において相互に離れて位置している。
このような構成が採用されれば、例えば、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bによって第1太陽光発電部71を支持させ、第2A垂木材2aおよび第2B垂木材2bによって第3太陽光発電部73を支持させ、第2A横架材102a、第2B横架材102bおよび第2C横架材102cによって第2太陽光発電部72を支持させることができる。そして、例えば、北半球の朝における太陽の方位あるいは南半球の夕方における太陽の方位に向けて第2受光面72sを傾斜させた第2太陽光発電部72と、その第2太陽光発電部72を中心として連なるように位置した第1太陽光発電部71および第3太陽光発電部73と、を正午付近の時間帯における太陽の方位および高度に合わせて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。また、例えば、第1太陽光発電部71と第2太陽光発電部72との間における隙間および第2太陽光発電部72と第3太陽光発電部73との間における隙間を低減することができる。その結果、例えば、設置対象部G0により多くの太陽光発電部70を敷き詰めることができる。したがって、例えば、太陽光発電装置200において、昼間における発電量の平準化を図りつつ、発電量を増加させることができる。また、ここでは、例えば、第1太陽光発電部71の第1受光面71s、第2太陽光発電部72の第2受光面72sおよび第3太陽光発電部73の第3受光面73sをそれぞれ水平面に対して傾斜させることができる。これにより、例えば、微細な塵および埃を含む雨水が、各受光面71s,72s,73s上にとどまりにくく、各受光面71s,72s,73s上から排出されやすい。その結果、例えば、各受光面71s,72s,73sが汚れにくく、太陽光発電装置200における発電量が低下しにくい。
また、保持部100は、例えば、第3支持部としての役割を有する部材(第3垂木材ともいう)3を含む。第1実施形態では、保持部100は、例えば、複数の第3垂木材3を含む。具体的には、複数の第3垂木材3は、例えば、第3A支持部としての第3A垂木材3aと、第3B支持部としての第3B垂木材3bと、を含む。各第3垂木材3は、例えば、第5太陽光発電部75を支持しているとともに、XY平面に沿った水平面に対して傾斜している第3傾斜方向Ds3に沿った長手方向を有する。第1実施形態では、例えば、第3A垂木材3aと第3B垂木材3bとが、第3A垂木材3aの長手方向に直交し且つ水平面に沿った第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第3垂木材3は、例えば、第3傾斜方向Ds3における端面(第3端面ともいう)3esを有する。第1実施形態では、例えば、複数の第3垂木材3は、第3A垂木材3aと第3B垂木材3bとの間に架設された、複数の梁部としての役割を有する複数の部材(第5横架材ともいう)105を介して、第5太陽光発電部75を支持している。換言すれば、保持部100は、複数の第5横架材105を含む。ここでは、例えば、複数の第3垂木材3に対して各種の部材などによって複数の第5横架材105が固定され、さらに、複数の第5横架材105に対して各種の部材などによって第5太陽光発電部75が固定されている態様が採用される。各第5横架材105は、例えば、第3A垂木材3aと第3B垂木材3bとの間にそれぞれ架設されている。各第5横架材105は、例えば、第1水平方向Dh1に沿った長手方向を有する。複数の第5横架材105は、例えば、第3傾斜方向Ds3において相互に離れて位置している、第5A横架材105aと、第5B横架材105bと、第5C横架材105cと、を含む。ここで、例えば、複数の第3垂木材3は、複数の第5横架材105を介することなく、第5太陽光発電部75を支持してもよい。この場合には、例えば、複数の第3垂木材3に対して各種の部材などによって第5太陽光発電部75が固定されている態様が採用される。
ここでは、例えば、第1垂木材1と設置対象部G0との第1距離d1は、第3垂木材3と設置対象部G0との距離(第3距離ともいう)d3よりも大きい。換言すれば、例えば、第3A垂木材3aおよび第3B垂木材3bは、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bよりも設置対象部G0の近くに位置している。これにより、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際に、第1太陽光発電部71と第5太陽光発電部75とを同一方向に沿って傾斜させつつ、設置対象部G0から第1太陽光発電部71までの距離を設置対象部G0から第5太陽光発電部75までの距離よりも大きくすることが容易に可能となる。
ここで、例えば、第1傾斜方向Ds1および第1水平方向Dh1の双方に直交する方向に架台セットとしての保持部100を平面視した場合には、第1B支持部としての第1B垂木材1bと、第1A支持部としての第1A垂木材1aと、第3B支持部としての第3B垂木材3bと、第3A支持部としての第3A垂木材3aと、が第1水平方向Dh1において順に並んでいる。また、保持部100は、例えば、第4太陽光発電部74を支持するための複数の梁部としての複数の部材(第4横架材ともいう)104を含む。各第4横架材104は、例えば、第1A支持部としての第1A垂木材1aと第3B支持部としての第3B垂木材3bとの間に架設されている。各第4横架材104は、例えば、第1傾斜方向Ds1に直交しており且つXY平面に沿った水平面に対して傾斜している第3方向D3に沿った長手方向を有する。複数の第4横架材104は、例えば、第1傾斜方向Ds1において相互に離れて位置している、第4梁部としての第4A横架材104aと、第5梁部としての第4B横架材104bと、第6梁部としての第4C横架材104cと、を含む。
このような構成が採用されれば、例えば、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bによって第1太陽光発電部71を支持させ、第3A垂木材3aおよび第3B垂木材3bによって第5太陽光発電部75を支持させ、第4A横架材104a、第4B横架材104bおよび第4C横架材104cによって第4太陽光発電部74を支持させることができる。そして、例えば、北半球の夕方における太陽の方位あるいは南半球の朝における太陽の方位に向けて第4受光面74sを傾斜させた第4太陽光発電部74と、その第4太陽光発電部74を中心として連なるように位置した第1太陽光発電部71および第5太陽光発電部75と、を正午付近の時間帯における太陽の方位および高度に合わせて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。また、例えば、第1太陽光発電部71と第4太陽光発電部74との間における隙間および第4太陽光発電部74と第5太陽光発電部75との間における隙間を低減することができる。その結果、例えば、設置対象部G0により多くの太陽光発電部70を敷き詰めることができる。したがって、例えば、太陽光発電装置200において、昼間における発電量の平準化を図りつつ、発電量を増加させることができる。また、例えば、第1太陽光発電部71の第1受光面71s、第4太陽光発電部74の第4受光面74sおよび第5太陽光発電部75の第5受光面75sをそれぞれ水平面に対して傾斜させることができる。これにより、例えば、微細な塵および埃を含む雨水が、各受光面71s,74s,75s上にとどまりにくく、各受光面71s,74s,75s上から排出されやすい。その結果、例えば、各受光面71s,74s,75sが汚れにくく、太陽光発電装置200における発電量が低下しにくい。
第1垂木材1、第2垂木材2および第3垂木材3には、例えば、同様な部材が適用される。第1垂木材1、第2垂木材2および第3垂木材3のそれぞれには、例えば、筒状の部材あるいは長手方向に垂直な断面がH型状、L型状またはC型状の部材などの各種の細長い部材が適用される。第1垂木材1、第2垂木材2および第3垂木材3のそれぞれの素材には、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼または鉄系の材料などの金属が適用される。また、第1横架材101、第2横架材102、第3横架材103、第4横架材104および第5横架材105には、例えば、同様な構成を有する部材が適用される。第1横架材101、第2横架材102、第3横架材103、第4横架材104および第5横架材105のそれぞれには、例えば、筒状の部材あるいは長手方向に垂直な断面がH型状、L型状またはC型状の部材などの各種の細長い部材が適用される。第1横架材101、第2横架材102、第3横架材103、第4横架材104および第5横架材105のそれぞれの素材には、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼または鉄系の材料などの金属が適用される。
<1-2-1.第1~3垂木材を支持する構成>
図1(b)、図2(a)および図4で示されるように、保持部100は、例えば、第1支持ユニット1suと、第2支持ユニット2suと、第3支持ユニット3suと、を含む。第1支持ユニット1suは、第1支持部としての第1垂木材1を支持するユニットである。第2支持ユニット2suは、第2支持部としての第2垂木材2を支持するユニットである。第3支持ユニット3suは、第3支持部としての第3垂木材3を支持するユニットである。
<<第1支持ユニット>>
第1実施形態では、第1支持ユニット1suのうち、第1A支持部としての第1A垂木材1aを支持する部分と、第1B支持部としての第1B垂木材1bを支持する部分と、は同様な構成を有する。このため、以下では、第1支持ユニット1suのうちの1つの第1垂木材1を支持する部分を適宜例に挙げて説明する。
図1(b)、図2(a)および図4から図7で示されるように、第1支持ユニット1suは、例えば、第1柱材10と、第1支柱材1fと、第2支柱材1sと、第1固定部11と、第2固定部12と、第3固定部13と、第4固定部14と、を含む。
第1柱材10は、例えば、第1支持部としての第1垂木材1よりも設置対象部G0の近くに位置している第1基礎部としての役割を有する。第1実施形態では、保持部100は、2つの第1柱材10を含む。2つの第1柱材10は、例えば、第1A基礎部としての第1A柱材10aと、第1B基礎部としての第1B柱材10bと、を含む。第1A柱材10aは、例えば、第1支柱材1fおよび第2支柱材1sを介して、第1A支持部としての第1A垂木材1aを支持している。第1B柱材10bは、例えば、第1支柱材1fおよび第2支柱材1sを介して、第1B支持部としての第1B垂木材1bを支持している。第1A柱材10aと第1B柱材10bとは、例えば、第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第1柱材10には、例えば、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。杭材は、例えば、-Z方向の先端部分が尖るような形状を有する。また、杭材は、例えば、-Z方向の部分が螺旋状の凸部を有する部材(スクリュー杭ともスパイラル杭ともいう)であってもよい。第1柱材10の素材には、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼または鉄系の材料などの金属が適用される。
第1支柱材1fは、例えば、第1支持部としての第1垂木材1を支持している第1支柱部としての役割を有する部材である。第1実施形態では、保持部100は、2つの第1支柱材1fを含む。2つの第1支柱材1fは、例えば、第1A支柱材1faと、第1B支柱材1fbと、を含む。第1A支柱材1faは、例えば、第1A支持部としての第1A垂木材1aを支持している第1A支柱部としての役割を有する。第1B支柱材1fbは、例えば、第1B支持部としての第1B垂木材1bを支持している第1B支柱部としての役割を有する。
第2支柱材1sは、例えば、第1支持部としての第1垂木材1を支持している第2支柱部としての役割を有する部材である。第1実施形態では、保持部100は、2つの第2支柱材1sを含む。2つの第2支柱材1sは、例えば、第2A支柱材1saと、第2B支柱材1sbと、を含む。第2A支柱材1saは、例えば、第1A支持部としての第1A垂木材1aを支持している第2A支柱部としての役割を有する。第2B支柱材1sbは、例えば、第1B支持部としての第1B垂木材1bを支持している第2B支柱部としての役割を有する。
第1支柱材1fおよび第2支柱材1sのそれぞれには、例えば、長手方向に垂直な断面がH型状、L型状またはC型状の部材あるいは筒状の部材などの各種の細長い部材が適用される。第1支柱材1fおよび第2支柱材1sのそれぞれの素材には、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼または鉄系の材料などの金属が適用される。
第1固定部11は、例えば、第1支持部としての第1垂木材1を第1支柱部としての第1支柱材1fに固定している部分である。第1実施形態では、保持部100は、2つの第1固定部11を含む。2つの第1固定部11は、例えば、第1A固定部11aと、第1B固定部11bと、を含む。第1A固定部11aは、例えば、第1A支持部としての第1A垂木材1aを第1A支柱部としての第1A支柱材1faに固定している部分である。第1B固定部11bは、例えば、第1B支持部としての第1B垂木材1bを第1B支柱部としての第1B支柱材1fbに固定している部材である。
第2固定部12は、例えば、第1支柱部としての第1支柱材1fを第1基礎部としての第1柱材10に固定している部分である。第1実施形態では、保持部100は、2つの第2固定部12を含む。2つの第2固定部12は、例えば、第2A固定部12aと、第2B固定部12bと、を含む。第2A固定部12aは、例えば、第1A支柱部としての第1A支柱材1faを第1A基礎部としての第1A柱材10aに固定している部分である。第2B固定部12bは、例えば、第1B支柱部としての第1B支柱材1fbを第1B基礎部としての第1B柱材10bに固定している部分である。
第3固定部13は、例えば、第1支持部としての第1垂木材1を第2支柱部としての第2支柱材1sに固定している部分である。第1実施形態では、保持部100は、2つの第3固定部13を含む。2つの第3固定部13は、例えば、第3A固定部13aと、第3B固定部13bと、を含む。第3A固定部13aは、例えば、第1A支持部としての第1A垂木材1aを第2A支柱部としての第2A支柱材1saに固定している部分である。第3B固定部13bは、例えば、第1B支持部としての第1B垂木材1bを第3B支柱部としての第2B支柱材1sbに固定している部材である。
第4固定部14は、例えば、第2支柱部としての第2支柱材1sを第1基礎部としての第1柱材10に固定している部分である。第1実施形態では、保持部100は、2つの第4固定部14を含む。2つの第4固定部14は、例えば、第4A固定部14aと、第4B固定部14bと、を含む。第4A固定部14aは、例えば、第2A支柱部としての第2A支柱材1saを第1A基礎部としての第1A柱材10aに固定している部分である。第4B固定部14bは、例えば、第2B支柱部としての第2B支柱材1sbを第1B基礎部としての第1B柱材10bに固定している部分である。
また、第1支持部としての第1垂木材1は、例えば、第1傾斜方向Ds1に沿って延びる溝部(第1溝部ともいう)1tを有する。第1実施形態では、第1A垂木材1aは、例えば、第1傾斜方向Ds1に沿って延びる第1A溝部1taを有する。第1B垂木材1bは、例えば、第1傾斜方向Ds1に沿って延びる第1B溝部1tbを有する。ここでは、例えば、図7で示されるように、第1垂木材1は、例えば、第1水平方向Dh1の両側の外周部に第1溝部1tを有する。第1A垂木材1aは、例えば、第1水平方向Dh1の両側に第1A溝部1taを有する。第1B垂木材1bは、例えば、第1水平方向Dh1の両側に第1B溝部1tbを有する。各第1溝部1tには、例えば、第1固定部11に含まれる締結部が係合している状態にある。各第1溝部1tは、例えば、奥に進むと空間が拡がっている構造を有する。また、各第1溝部1tは、例えば、長手方向の少なくとも一端が開口している。これにより、例えば、各第1溝部1tには、長手方向の端部から締結部のうちの少なくとも一部の部材を挿入することができる。
また、例えば、図6および図7で示されるように、第1支柱材1fは、第1溝部1tのうちの第1領域A1に第1固定部11で固定された部分(第1部分ともいう)1pと、第1基礎部としての第1柱材10に第2固定部12で固定された部分(第2部分ともいう)2pと、を含む。第1実施形態では、例えば、第1B支柱部としての第1B支柱材1fbは、第1B溝部1tbのうちの第1領域A1に第1B固定部11bで固定された第1部分1pと、第1B基礎部としての第1B柱材10bに第2B固定部12bで固定された第2部分2pと、を含む。例えば、第1A支柱部としての第1A支柱材1faは、第1B支柱部としての第1B支柱材1fbと同様に、第1A溝部1taのうちの第1領域A1へ第1A固定部11aで固定された第1部分1pと、第1A基礎部としての第1A柱材10aに第2A固定部12aで固定された第2部分2pと、を含む態様が採用される。
また、例えば、図6および図7で示されるように、第2支柱材1sは、第1溝部1tのうちの第1傾斜方向Ds1において第1領域A1とは異なる第2領域A2に第3固定部13で固定された部分(第3部分ともいう)3pと、第1基礎部としての第1柱材10に第4固定部14で固定された部分(第4部分ともいう)4pと、を含む。第1実施形態では、例えば、第2B支柱部としての第2B支柱材1sbは、第1B溝部1tbのうちの第1傾斜方向Ds1において第1領域A1とは異なる第2領域A2に第3B固定部13bで固定された第3部分3pと、第1B基礎部としての第1B柱材10bに第4B固定部14bで固定された第4部分4pと、を含む。例えば、第2A支柱部としての第2A支柱材1saは、第2B支柱部としての第2B支柱材1sbと同様に、第1A溝部1taのうちの第2領域A2に第3A固定部13aで固定された第3部分3pと、第1A基礎部としての第1A柱材10aに第4A固定部14aで固定された第4部分4pと、を含む態様が採用される。
第1固定部11は、例えば、第1軸部1spを含むとともに第1溝部1tに係合している。第1軸部1spは、例えば、第1傾斜方向Ds1に垂直であり且つ水平面に沿った第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる。第1実施形態では、図6および図7で示されるように、第1固定部11は、例えば、第1本体部11oと、複数の締結部1fnと、を含む。図7では、便宜的に、4つの締結部1fnのうちの2つの締結部1fnが分解されて示されている。第1本体部11oは、例えば、第1A板状部分11paと、2つの第1B板状部分11pbと、2つの第1C板状部分11pcと、を含む。第1A板状部分11paは、例えば、第1傾斜方向Ds1および第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿った板面を有する。各第1B板状部分11pbは、例えば、第1A板状部分11paの板面の法線に沿った設置対象部G0から離れる方向(第1法線方向ともいう)ND1および第1傾斜方向Ds1に沿った板面を有する。2つの第1B板状部分11pbは、例えば、第1法線方向ND1において第1A板状部分11paから突起するように位置しているとともに、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第1C板状部分11pcは、例えば、第1A板状部分11paの板面の法線に沿った設置対象部G0に近づく方向(第2法線方向ともいう)ND2および第1傾斜方向Ds1に沿った板面を有する。2つの第1C板状部分11pcは、例えば、第2法線方向ND2において第1A板状部分11paから突起するように位置しているとともに、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。
例えば、第1固定部11のうちの第1A板状部分11paと2つの第1B板状部分11pbとで形成されるU字状の部分の内側に、第1垂木材1が嵌まるように位置している。ここでは、例えば、複数の締結部1fnのうちの1つ目の締結部1fnが、第1垂木材1の両側の第1溝部1tのうちの1つ目の第1溝部1tに係合している。1つ目の締結部1fnは、例えば、1つ目の第1溝部1t内に位置し且つ1つ目の第1溝部1tに係合している頭部と、1つ目の溝部1tから突出し且つ1つ目の第1B板状部分11pbの間隙部11h1を貫通している雄ネジ部と、を有するボルト部1btと、このボルト部1btの雄ネジ部に嵌合している雌ネジ部を含むナット部1ntと、を含む。この1つ目の締結部1fnによって、例えば、1つ目の第1溝部1tと1つ目の第1B板状部分11pbとが締結されている。また、例えば、複数の締結部1fnのうちの2つ目の締結部1fnが、第1垂木材1の両側の第1溝部1tのうちの2つ目の第1溝部1tに係合している。2つ目の締結部1fnは、例えば、2つ目の第1溝部1t内に位置し且つ2つ目の第1溝部1tに係合している頭部と、2つ目の溝部1tから突出し且つ2つ目の第1B板状部分11pbの間隙部11h1を貫通している雄ネジ部と、を有するボルト部1btと、このボルト部1btの雄ネジ部に嵌合している雌ネジ部を含むナット部1ntと、を含む。この2つ目の締結部1fnによって、例えば、2つ目の第1溝部1tと2つ目の第1B板状部分11pbとが締結されている。各第1B板状部分11pbの間隙部11h1は、例えば、貫通孔であってもよいし、スリットであってもよい。ここで、例えば、各締結部1fnにおいて、ナット部1ntが第1溝部1t内に位置し且つ第1溝部1tに係合し、このナット部1ntにボルト部1btの雄ネジ部が嵌合していてもよい。
また、例えば、第1固定部11のうちの第1A板状部分11paと2つの第1C板状部分11pcとで形成されるU字状の部分が、第1支柱材1fの第1部分1pに嵌まるように位置している。例えば、図7で示されるように、複数の締結部1fnのうちの2つの締結部1fnが、第1支柱材1fの第1部分1pと2つの第1C板状部分11pcとを締結している。ここでは、例えば、各締結部1fnは、ボルト部1btと、ナット部1ntと、を含む。各ボルト部1btは、例えば、第2方向D2もしくは第2方向D2の逆方向に沿った方向にそれぞれ貫通している、第1部分1pの貫通孔1thと第1C板状部分11pcの貫通孔11h2と、に挿通された状態で位置し、第1軸部1spの役割を有する雄ネジ部を含む。各雄ネジ部には、例えば、ナット部1ntが嵌合している。
第2固定部12は、例えば、第2軸部2spを含む。第2軸部2spは、例えば、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる。第1実施形態では、図6で示されるように、第2固定部12は、例えば、第2本体部12oと、2つの締結部2fnと、を含む。図6では、2つの締結部2fnのうちの一方の締結部2fnが、第2本体部12oおよび第1支柱材1fbの背後に隠れている。第2本体部12oは、例えば、第2A板状部分12paと、2つの第2B板状部分12pbと、を含む。第2A板状部分12paは、例えば、水平面に沿った板面を有する。各第2B板状部分12pbは、例えば、第2A板状部分12paの板面の法線に沿った設置対象部G0から離れる鉛直上向きの方向(+Z方向)および第1傾斜方向Ds1に沿った板面を有する。2つの第2B板状部分12pbは、例えば、鉛直上向きの方向(+Z方向)において第2A板状部分12paから突起するように位置しているとともに、水平方向(+X方向)において相互に離れて位置している。
また、例えば、第2固定部12のうちの第2A板状部分12paと2つの第2B板状部分12pbとで形成されるU字状の部分の内側に、第1支柱材1fの第2部分2pが嵌まるように位置している。例えば、2つの締結部2fnは、第1支柱材1fの第2部分2pと2つの第2B板状部分12pbとを締結している。ここでは、例えば、各締結部2fnは、ボルト部と、ナット部と、を含む。各ボルト部は、例えば、水平方向(+X方向)にそれぞれ貫通している、第2部分2pの貫通孔と第2B板状部分12pbの貫通孔と、に挿通された状態で位置し、第2軸部2spの役割を有する雄ネジ部を含む。各雄ネジ部には、例えば、ナット部が嵌合している。
第3固定部13は、例えば、第3軸部3spを含むとともに第1溝部1tに係合している。第3軸部3spは、例えば、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる。第1実施形態では、例えば、第3固定部13は、第1固定部11と同様な構成を有する。具体的には、図6で示されるように、第3固定部13は、例えば、第3本体部13oと、複数の締結部3fnと、を含む。第3本体部13oは、例えば、第3A板状部分13paと、2つの第3B板状部分13pbと、2つの第3C板状部分13pcと、を含む。図6では、2つの第3B板状部分13pbのうちの1つの第3B板状部分13pb、複数の締結部3fnの一部の締結部3fnが、第1垂木材1、第2支柱材1sおよび第3本体部13oの背後に隠れている。第3A板状部分13paは、例えば、第1傾斜方向Ds1および第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿った板面を有する。各第3B板状部分13pbは、例えば、第3A板状部分13paの板面の法線に沿った設置対象部G0から離れる第1法線方向ND1および第1傾斜方向Ds1に沿った板面を有する。2つの第3B板状部分13pbは、例えば、第1法線方向ND1において第3A板状部分13paから突起するように位置しているとともに、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第3C板状部分13pcは、例えば、第3A板状部分13paの板面の法線に沿った設置対象部G0に近づく第2法線方向ND2および第1傾斜方向Ds1に沿った板面を有する。2つの第3C板状部分13pcは、例えば、第2法線方向ND2において第3A板状部分13paから突起するように位置しているとともに、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。
また、例えば、第3固定部13のうちの第3A板状部分13paと2つの第3B板状部分13pbとで形成されるU字状の部分の内側に、第1垂木材1が嵌まるように位置している。ここでは、例えば、複数の締結部3fnのうちの2つの締結部3fnが、第1垂木材1の第1溝部1tに係合している。この各締結部3fnは、例えば、第1溝部1t内に位置し且つ第1溝部1tに係合している頭部と、第1溝部1tから突出し且つ第3B板状部分13pbの間隙部を貫通している雄ネジ部と、を有するボルト部と、このボルト部の雄ネジ部に嵌合している雌ネジ部を含むナット部と、を含む。これらの締結部3fnによって、例えば、第1溝部1tと第3B板状部分13pbとが締結されている。ここで、例えば、各締結部3fnにおいて、ナット部が第1溝部1t内に位置し且つ第1溝部1tに係合し、このナット部にボルト部の雄ネジ部が嵌合していてもよい。また、例えば、第3固定部13のうちの第3A板状部分13paと2つの第3C板状部分13pcとで形成されるU字状の部分が、第2支柱材1sの第3部分3pに嵌まるように位置している。例えば、複数の締結部3fnのうちの2つの締結部3fnが、第2支柱材1sの第3部分3pと2つの第3C板状部分13pcとを締結している。ここでは、例えば、各締結部3fnは、ボルト部と、ナット部と、を含む。各ボルト部は、例えば、第2方向D2もしくは第2方向D2の逆方向に沿った方向にそれぞれ貫通している、第3部分3pの貫通孔と第3C板状部分13pcの貫通孔と、に挿通された状態で位置し、第3軸部3spの役割を有する雄ネジ部を含む。各雄ネジ部には、例えば、ナット部が嵌合している。
第4固定部14は、例えば、第4軸部4spを含む。第4軸部4spは、例えば、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる。第1実施形態では、例えば、図6で示されるように、第4固定部14は、第2固定部12と同様な構造を有する。具体的には、第4固定部14は、例えば、第4本体部14oと、2つ締結部4fnと、を含む。図6では、2つの2つ締結部4fnのうちの1つの締結部4fnが、第2支柱材1sおよび第4本体部14oの背後に隠れている。第4本体部14oは、例えば、第4A板状部分14paと、2つの第4B板状部分14pbと、を含む。第4A板状部分14paは、例えば、水平面(XY平面)に沿った板面を有する。各第4B板状部分14pbは、例えば、第4A板状部分14paの板面の法線に沿った設置対象部G0から離れる鉛直上向きの方向(+Z方向)および第1傾斜方向Ds1に沿った板面を有する。2つの第4B板状部分14pbは、例えば、第1法線方向ND1において第4A板状部分14paから突起するように位置しているとともに、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。
また、例えば、第4固定部14のうちの第4A板状部分14paと2つの第4B板状部分14pbとで形成されるU字状の部分の内側に、第2支柱材1sの第4部分4pが嵌まるように位置している。例えば、2つの締結部4fnは、第2支柱材1sの第4部分4pと2つの第4B板状部分14pbとを締結している。ここでは、例えば、各締結部4fnは、ボルト部と、ナット部と、を含む。各ボルト部は、例えば、第2方向D2もしくは第2方向D2の逆方向に沿った方向にそれぞれ貫通している、第4部分4pの貫通孔と第4B板状部分14pbの貫通孔と、に挿通された状態で位置し、第4軸部4spの役割を有する雄ネジ部を含む。各雄ネジ部には、例えば、ナット部が嵌合している。
第1実施形態では、第2固定部12の第2本体部12oと、第4固定部14の第4本体部14oと、が共通の部材(第1固定部材ともいう)124で構成されている。このため、例えば、1つの第1固定部材124の-Y方向の側に位置している部分が、第2本体部12oとしての役割を有し、1つの第1固定部材124の+Y方向の側に位置している部分が、第4本体部14oとしての役割を有する。また、例えば、第2本体部12oと、第4本体部14oと、は相互に別体の部材で構成されていてもよい。
上述したように、例えば、第1固定部11が、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる第1軸部1spを含むとともに第1溝部1tに係合している構造を有する。これにより、例えば、第1固定部11によって第1垂木材1を第1支柱材1fに固定する際には、第1垂木材1のうちの第1支柱材1fの第1部分1pに固定する位置を第1溝部1tの長手方向に沿って変更することができる。例えば、第1固定部11のうちの第1溝部1tに係合している締結部1fnの一部を第1溝部1tの長手方向に沿って摺り動かすことで、第1垂木材1のうちの第1支柱材1fの第1部分1pに固定する位置を第1溝部1tの長手方向に沿って変更することができる。さらに、例えば、第1垂木材1の長手方向と第1支柱材1fの長手方向との角度関係を、第1軸部1spを中心として変更することができる。そして、例えば、第2固定部12が、例えば、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる第2軸部2spを含む。これにより、例えば、第2固定部12によって第1支柱材1fを第1柱材10に固定する際には、第1柱材10に対する第1支柱材1fの角度を、第2軸部2spを中心として変更することができる。その結果、例えば、図8で示されるように、第2軸部2spを中心とした仮想的な円C1に沿って、第1軸部1spの位置を変更することができる。図8では、ある角度の第1支柱材1fが実線の線分で模式的に示され、第2軸部2spを中心とした異なる3つの角度にそれぞれ設定された第1支柱材1fが1点鎖線の線分で模式的に示されている。
また、上述したように、例えば、第3固定部13が、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる第3軸部3spを含むとともに第1溝部1tに係合している構造を有する。これにより、例えば、第3固定部13によって第1垂木材1を第2支柱材1sに固定する際には、第1垂木材1のうちの第2支柱材1sの第3部分3pに固定する位置を第1溝部1tの長手方向に沿って変更することができる。例えば、第3固定部13のうちの第1溝部1tに係合している締結部3fnの一部を第1溝部1tの長手方向に沿って摺り動かすことで、第1垂木材1のうちの第2支柱材1sの第3部分3pに固定する位置を第1溝部1tの長手方向に沿って変更することができる。さらに、例えば、第1垂木材1の長手方向と第2支柱材1sの長手方向との角度関係を、第3軸部3spを中心として変更することができる。また、例えば、第4固定部14が、例えば、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる第4軸部4spを含む。これにより、例えば、第4固定部14によって第2支柱材1sを第1柱材10に固定する際には、第1柱材10に対する第2支柱材1sの角度を、第4軸部4spを中心として変更することができる。その結果、例えば、図8で示されるように、第4軸部4spを中心とした仮想的な円C2に沿って、第3軸部3spの位置を変更することができる。図8では、ある角度の第2支柱材1sが実線の線分で模式的に示され、第4軸部4spを中心とした異なる3つの角度にそれぞれ設定された第2支柱材1sが2点鎖線の線分で模式的に示されている。
このため、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100または太陽光発電装置200を設置する際には、第1垂木材1の長手方向に沿った第1溝部1tに対して第1支柱材1fおよび第2支柱材1sが固定される位置を適宜調整することで、第1柱材10に対して第1支柱材1fおよび第2支柱材1sを所望の角度で固定することができる。これにより、例えば、図8で示されるように、第1垂木材1よりも下方に位置しているとともに第1垂木材1の長手方向に垂直で且つ水平面に沿った仮想的な軸(仮想軸ともいう)Va0を中心として、第1垂木材1を任意の角度に設定した状態で固定することができる。図8では、水平方向に沿った長手方向を有する第1垂木材1が実線で模式的に示され、仮想軸Va0を中心とした異なる3つの角度にそれぞれ設定された第1垂木材1が細い2点鎖線で模式的に示されている。
ここでは、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100を設置する際には、第2垂木材2の水平面に対して傾斜している角度(傾斜角度ともいう)を、仮想軸Va0を中心として任意の角度に設定しながら、第2垂木材2よりも設置対象部G0から離れた第1垂木材1の水平面に対する傾斜角度を、仮想軸Va0を中心として変更することができる。また、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100を設置する際には、第3垂木材3の水平面に対する傾斜角度を、仮想軸Va0を中心として任意の角度に設定しながら、第3垂木材3よりも設置対象部G0から離れた第1垂木材1の水平面に対する傾斜角度を、仮想軸Va0を中心として変更することができる。これにより、例えば、架台セットとしての保持部100の施工のばらつきが生じても、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1ならびに第2垂木材2または第3垂木材3の水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。また、例えば、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1ならびに第2垂木材2または第3垂木材3の水平面に対する傾斜角度を所望の角度に容易に変更することができる。
そして、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際には、第3太陽光発電部73の水平面に対する傾斜角度を、仮想軸Va0を中心として任意の角度に設定しながら、第3太陽光発電部73よりも設置対象部G0から離れた第1太陽光発電部71の水平面に対する傾斜角度を、仮想軸Va0を中心として変更することができる。また、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際には、第5太陽光発電部75の水平面に対する傾斜角度を、仮想軸Va0を中心として任意の角度に設定しながら、第5太陽光発電部75よりも設置対象部G0から離れた第1太陽光発電部71の水平面に対する傾斜角度を、仮想軸Va0を中心として変更することができる。これにより、例えば、保持部100の施工のばらつきが生じても、設置対象部G0からの距離が異なる第1受光面71sならびに第3受光面73sまたは第5受光面75sの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。また、例えば、設置対象部G0からの距離が異なる第1受光面71sならびに第3受光面73sまたは第5受光面75sの水平面に対する傾斜角度を所望の角度に容易に変更することができる。
<<第2支持ユニット>>
例えば、第2支持ユニット2suのうち、第2A支持部としての第2A垂木材2aを支持する部分と、第2B支持部としての第2B垂木材2bを支持する部分と、は同様な構成を有する。このため、以下では、第2支持ユニット2suのうちの1つの第2垂木材2を支持する部分を適宜例に挙げて説明する。
図1(b)、図2(a)、図4および図9で示されるように、第2支持ユニット2suは、例えば、第2柱材20と、第3柱材21、第5固定部22、第6固定部23と、を含む。
第2柱材20は、例えば、第2支持部としての第2垂木材2を支持するための第3基礎部としての役割を有する。第1実施形態では、保持部100は、2つの第2柱材20を含む。2つの第2柱材20は、例えば、第3A基礎部としての第2A柱材20aと、第3B基礎部としての第2B柱材20bと、を含む。第2A柱材20aと第2B柱材20bとは、例えば、第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第2柱材20は、例えば、第2垂木材2のうちの第2傾斜方向Ds2の第2端面2esの側に位置している領域(第3領域ともいう)A3を支持している。各第2柱材20には、例えば、上記の第1柱材10と同様に、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。
第3柱材21は、例えば、第2支持部としての第2垂木材2を支持するための第4基礎部としての役割を有する。第1実施形態では、保持部100は、2つの第3柱材21を含む。2つの第3柱材21は、例えば、第4A基礎部としての第3A柱材21aと、第4B基礎部としての第3B柱材21bと、を含む。第3A柱材21aと第3B柱材21bとは、例えば、第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第3柱材21は、例えば、第2垂木材2のうちの第2傾斜方向Ds2とは逆の方向(第5方向ともいう)D5において第3領域A3から離れた領域(第4領域ともいう)A4を支持している。各第3柱材21には、例えば、上記の第1柱材10および第2柱材20と同様に、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。また、例えば、各第3柱材21の長手方向の長さは、各第2柱材20の長手方向の長さよりも長くなるように設定されている。
第5固定部22は、例えば、第2支持部としての第2垂木材2のうちの第3領域A3を第3基礎部としての第2柱材20に固定している。第1実施形態では、保持部100は、2つの第5固定部22を含む。2つの第5固定部22は、例えば、第5A固定部22aと、第5B固定部22bと、を含む。第5A固定部22aは、例えば、第2A支持部としての第2A垂木材2aの第3領域A3を第3A基礎部としての第2A柱材20aに固定している部分である。第5B固定部22bは、例えば、第2B支持部としての第2B垂木材2bの第3領域A3を第3B基礎部としての第2B柱材20bに固定している部分である。例えば、第5A固定部22aと、第5B固定部22bと、は同様な構成を有する。
第6固定部23は、例えば、第2支持部としての第2垂木材2のうちの第4領域A4を第4基礎部としての第3柱材21に固定している。第1実施形態では、保持部100は、2つの第6固定部23を含む。2つの第6固定部23は、例えば、第6A固定部23aと、第6B固定部23bと、を含む。第6A固定部23aは、例えば、第2A支持部としての第2A垂木材2aの第4領域A4を第4A基礎部としての第3A柱材21aに固定している部分である。第6B固定部23bは、例えば、第2B支持部としての第2B垂木材2bの第4領域A4を第4B基礎部としての第3B柱材21bに固定している部分である。例えば、第6A固定部23aと、第6B固定部23bと、は同様な構成を有する。
ここで、第5固定部22は、例えば、第5軸部5spを含む。第5軸部5spは、例えば、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる。第1実施形態では、図9および図10で示されるように、第5固定部22は、例えば、第5本体部22oと、2つの締結部5fnと、を含む。図10では、2つの締結部5fnが便宜的に分解されて示されている。第5本体部22oは、例えば、第5A板状部分22paと、2つの第5B板状部分22pbと、を含む。第5A板状部分22paは、例えば、水平面(XY平面)に沿った板面を有する。第5A板状部分22paは、例えば、第2柱材20の上部に位置するフランジ部に、ボルトとナットとを有する締結部などによって固定されている。各第5B板状部分22pbは、例えば、第5A板状部分22paの板面の法線に沿った設置対象部G0から離れる鉛直上向きの方向(+Z方向)および第2傾斜方向Ds2に沿った板面を有する。2つの第5B板状部分22pbは、例えば、鉛直上向きの方向(+Z方向)において第5A板状部分22paから突起するように位置しているとともに、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。
また、例えば、第5固定部22のうちの第5A板状部分22paと2つの第5B板状部分22pbとで形成されるU字状の部分の内側に、第2垂木材2が嵌まるように位置している。そして、例えば、2つの締結部5fnは、第2垂木材2の第3領域A3と2つの第5B板状部分22pbとを締結している。図9および図10の例では、2つの締結部5fnが、第2垂木材2のうちの第1水平方向Dh1の両側に位置し且つ第2傾斜方向Ds2に沿って延びる第2溝部2tに係合している。この各締結部5fnは、例えば、ボルト部5btと、ナット部5ntと、を含む。各ボルト部5btは、例えば、第2溝部2t内に位置し且つ第2溝部2tに係合している頭部と、第2方向D2もしくは第2方向D2とは逆方向に沿った方向に第2溝部2tから突出し且つ第5B板状部分22pbの間隙部22h1に挿通された状態で位置し、第5軸部5spの役割を有する雄ネジ部を含む。各雄ネジ部には、例えば、ナット部5ntが嵌合している。これらの締結部5fnによって、例えば、第2垂木材2と第5B板状部分22pbとが締結されている。ここで、例えば、各締結部5fnにおいて、ナット部5ntが第2溝部2t内に位置し且つ第2溝部2tに係合し、このナット部5ntにボルト部5btの雄ネジ部が嵌合していてもよい。各第2溝部2tは、例えば、奥に進むと空間が拡がっている構造を有する。また、各第2溝部2tは、例えば、長手方向の少なくとも一端が開口している。これにより、例えば、各第2溝部2tには、長手方向の端部から締結部5fnのうちの少なくとも一部の部材を挿入することができる。
上述したように、例えば、第5固定部22が、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる第5軸部5spを含む。これにより、例えば、図11で示されるように、第5固定部22によって第2垂木材2を第2柱材20に固定する際には、第2柱材20に対する第2垂木材2の角度を、第5軸部5spを中心として変更することができる。図11では、水平方向に沿った長手方向を有する第1垂木材1および第2垂木材2が実線で模式的に示され、第5軸部5spに沿った仮想軸Va0を中心として角度θだけ傾斜させた第1垂木材1および第2垂木材2がそれぞれ細い2点鎖線で模式的に示されている。
ここでは、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100を設置する際には、第5固定部22によって、第5軸部5spを中心とした任意の角度に設定した第2垂木材2を第2柱材20に固定することができる。これにより、例えば、第2垂木材2の水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。より具体的には、例えば、第5A固定部22aによって、第5軸部5spを中心とした任意の角度に設定した第2A垂木材2aを第2A柱材20aに固定することができるため、第2A垂木材2aの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。また、例えば、第5B固定部22bによって、第5軸部5spを中心とした任意の角度に設定した第2B垂木材2bを第2B柱材20bに固定することができるため、第2B垂木材2bの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。その結果、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際には、第2垂木材2によって支持される第3太陽光発電部73の第3受光面73sの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。
また、例えば、第5軸部5spを中心とした任意の角度に第2垂木材2を設定するときに、第5軸部5spに沿った仮想軸Va0を中心として第1垂木材1を任意の角度に設定することができる。これにより、例えば、架台セットとしての保持部100の施工のばらつきが生じても、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1および第2垂木材2の水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。その結果、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際には、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1によって支持される第1太陽光発電部71の第1受光面71sおよび第2垂木材2によって支持される第3太陽光発電部73の第3受光面73sの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。また、例えば、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1および第2垂木材2の水平面に対する傾斜角度を所望の角度に容易に変更することができる。その結果、例えば、設置対象部G0からの距離が異なる、第1受光面71sおよび第3受光面73sの水平面に対する傾斜角度を所望の角度に容易に変更することができる。
第6固定部23は、例えば、第5固定部22と同様な構成によって、第3柱材21に、第2垂木材2の第4領域A4を固定している。ここでは、例えば、第6固定部23は、第5固定部22の第5本体部22oと同様な構成を有する第6本体部23oを有する。この場合、例えば、第6固定部23は、第5軸部5spと同様な第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる軸部Sp6を含む。これにより、例えば、第6固定部23によって第2垂木材2を第3柱材21に固定する際には、第3柱材21に対する第2垂木材2の角度を第6固定部23の軸部Sp6を中心として変更することができる。
ここで、例えば、第4基礎部としての第3柱材21は、設置対象部G0に対して保持部100を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向において伸縮可能な構造を有していてもよい。この場合、例えば、図12で示されるように、第3柱材21は、第4部4poと、第5部5poと、第6部6poと、を含む。換言すれば、第3A柱材21aおよび第3B柱材21bは、それぞれ、第4部4poと、第5部5poと、第6部6poと、を含む。第4部4poは、例えば、第2垂木材2のうちの第4領域A4が固定されている部分である。第4部4poには、例えば、第3柱材21のうちの第6固定部23が固定された部分が適用される。図12の例では、第4部4poは、第6固定部23が固定されたフランジ部である。第5部5poは、例えば、設置対象部G0に対して固定された部分である。第5部5poには、例えば、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。図12の例では、第5部5poは、+Z方向に延びる筒状の部分である。第6部6poは、第4部4poと、第5部5poと、を連結している部分である。第6部6poには、例えば、上部に第4部4poが固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。図12の例では、+Z方向に延びる筒状の部分である。
そして、例えば、図13(a)から図13(c)で示されるように、第3柱材21は、設置対象部G0から離れる方向(+Z方向)において設置対象部G0から複数の離間距離にそれぞれ位置する第4部4poを第6部6poによって第5部5poに連結することが可能である構造を有する。換言すれば、例えば、第3A柱材21aは、設置対象部G0から離れる方向(+Z方向)において設置対象部G0から複数の離間距離にそれぞれ位置する第4部4poを第6部6poによって第5部5poに連結することが可能である構造を有する。また、例えば、第3B柱材21bは、設置対象部G0から離れる方向(+Z方向)において設置対象部G0から複数の離間距離にそれぞれ位置する第4部4poを第6部6poによって第5部5poに連結することが可能である構造を有する。ここでは、複数の離間距離には、例えば、3つの離間距離ds5,ds6,ds7が含まれる。
図12の例では、筒状の第6部6poの+Z方向に延びる中空部分に、第5部5poが挿入されている。そして、例えば、設置対象部G0に保持部100を設置する際には、第5部5poに対して第6部6poをZ軸方向に沿って摺り動かすことができる。また、第6部6poは、例えば、締結部2fbをY軸方向に沿って挿通可能な1つ以上の貫通孔を有する。第5部5poは、例えば、Z軸方向の異なる複数の箇所に、締結部2fbをY軸方向に沿って挿通可能な複数の貫通孔を有する。そして、例えば、第5部5poの複数の貫通孔のうちの任意の貫通孔と、第6部6poの貫通孔と、を貫通するように、締結部2fbを配置して、この締結部2fbによる締結によって第5部5poに対して第6部6poを固定することが可能である。これにより、第4部4poを設置対象部G0から複数の離間距離にそれぞれ位置させることが可能である。ここでは、例えば、筒状の第5部5poの+Z方向に延びる中空部分に、第6部6poが挿入されていてもよい。また、例えば、第5部5poが、締結部2fbをY軸方向に沿って挿通可能な1つ以上の貫通孔を有し、第6部6poが、Z軸方向の異なる複数の箇所に、締結部2fbをY軸方向に沿って挿通可能な複数の貫通孔を有していてもよい。
ここでは、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向において、第4部4poと第5部5poとの相対的な位置関係を異ならせることで、第2垂木材2のうちの第4部4poに固定された第4領域A4の設置対象部G0からの距離を容易に設定および変更することができる。具体的には、第2A垂木材2aおよび第2B垂木材2bのそれぞれについて、第4部4poに固定された第4領域A4の設置対象部G0からの距離を容易に設定および変更することができる。これにより、例えば、同一の構造を有する第3柱材21を用いて、第2垂木材2の水平面に対する傾斜角度を容易に設定および変更することができる。その結果、例えば、第2垂木材2に支持される第3太陽光発電部73の第3受光面73sの水平面に対する傾斜角度を容易に設定および変更することができる。また、例えば、第3柱材21をそれぞれ構成する部材の種類を変更することなく、第2垂木材2のうちの第4部4poに固定された第4領域A4の設置対象部G0からの距離を設定することができる。換言すれば、例えば、第3A柱材21aおよび第3B柱材21bをそれぞれ構成する部材の種類を変更することなく、第2A垂木材2aおよび第2B垂木材2bのそれぞれの第4領域A4の設置対象部G0からの距離を設定することができる。その結果、例えば、架台セットとしての保持部100の部材の種類が増加しにくい。このため、例えば、部材の管理が容易であるとともに、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する作業が容易となり得る。
<<第3支持ユニット>>
例えば、第3支持ユニット3suは、上述した第2支持ユニット2suと同様な構成を有する。
図1(b)、図2(a)および図4で示されるように、第3支持ユニット3suは、例えば、第4柱材30と、第5柱材31、第7固定部32、第8固定部33と、を含む。
第4柱材30は、例えば、第3支持部としての第3垂木材3を支持するための第5基礎部としての役割を有する。第1実施形態では、保持部100は、2つの第4柱材30を含む。2つの第4柱材30は、例えば、第5A基礎部としての第4A柱材30aと、第5B基礎部としての第4B柱材30bと、を含む。第4A柱材30aと第4B柱材30bとは、例えば、第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第4柱材30は、例えば、第3垂木材3のうちの第3傾斜方向Ds3の第3端面3esの側に位置している領域(第5領域ともいう)を支持している。各第4柱材30には、例えば、上記の第2柱材20と同様に、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。
第5柱材31は、例えば、第3支持部としての第3垂木材3を支持するための第6基礎部としての役割を有する。第1実施形態では、保持部100は、2つの第5柱材31を含む。2つの第5柱材31は、例えば、第6A基礎部としての第5A柱材31aと、第6B基礎部としての第5B柱材31bと、を含む。第5A柱材31aと第5B柱材31bとは、例えば、第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第5柱材31は、例えば、第3垂木材3のうちの第3傾斜方向Ds3とは逆の方向において第5領域から離れた領域(第6領域ともいう)を支持している。各第5柱材31には、例えば、上記の第3柱材21と同様に、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。また、例えば、各第5柱材31の長手方向の長さは、各第4柱材30の長手方向の長さよりも長くなるように設定されている。
第7固定部32は、例えば、第3支持部としての第3垂木材3のうちの第5領域を第5基礎部としての第4柱材30に固定している。第1実施形態では、保持部100は、2つの第7固定部32を含む。2つの第7固定部32は、例えば、第7A固定部32aと、第7B固定部32bと、を含む。第7A固定部32aは、例えば、第3A支持部としての第3A垂木材3aの第5領域を第5A基礎部としての第4A柱材30aに固定している部分である。第7B固定部32bは、例えば、第3B支持部としての第3B垂木材3bを第5B基礎部としての第4B柱材30bに固定している部分である。例えば、第7A固定部32aと、第7B固定部32bと、は同様な構造を有する。第7固定部32は、例えば、上記第5固定部22と同様な構造を有する。
第8固定部33は、例えば、第3支持部としての第3垂木材3のうちの第6領域を第6基礎部としての第5柱材31に固定している。第1実施形態では、保持部100は、2つの第8固定部33を含む。2つの第8固定部33は、例えば、第8A固定部33aと、第8B固定部33bと、を含む。第8A固定部33aは、例えば、第3A支持部としての第3A垂木材3aの第6領域を第6A基礎部としての第5A柱材31aに固定している部分である。第8B固定部33bは、例えば、第3B支持部としての第3B垂木材3bの第6領域を第6B基礎部としての第5B柱材31bに固定している部分である。例えば、第8A固定部33aと、第8B固定部33bと、は同様な構造を有する。第8固定部33は、例えば、上記第6固定部23と同様な構造を有する。
ここで、第7固定部32は、例えば、第5固定部22と同様に、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる軸部を含む。これにより、例えば、第7固定部32によって第3垂木材3を第4柱材30に固定する際には、第4柱材30に対する第3垂木材3の角度を、第7固定部32の軸部を中心として、変更することができる。この第7固定部32の軸部と、上述した第5固定部22の第5軸部5spとは、例えば、図11で示されるように、同一の仮想軸Va0に沿って位置している。
ここでは、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100を設置する際には、第7固定部32によって、この第7固定部32の軸部を中心とした任意の角度に設定した第3垂木材3を第4柱材30に固定することができる。これにより、例えば、第3垂木材3の水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。その結果、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際には、第3垂木材3によって支持される第5太陽光発電部75の第5受光面75sの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。
また、例えば、図11で示されるように、第3垂木材3を第7固定部32の軸部を中心とした任意の角度に設定するときに、この第7固定部32の軸部に沿った仮想軸Va0を中心として第1垂木材1を任意の角度に設定することができる。これにより、例えば、架台セットとしての保持部100の施工のばらつきが生じても、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1および第3垂木材3の水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。その結果、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際には、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1によって支持される第1太陽光発電部71の第1受光面71sおよび第3垂木材3によって支持される第5太陽光発電部75の第5受光面75sの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。また、例えば、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1および第3垂木材3の水平面に対する傾斜角度を所望の角度に容易に変更することができる。その結果、例えば、設置対象部G0からの距離が異なる、第1受光面71sおよび第5受光面75sの水平面に対する傾斜角度を所望の角度に容易に変更することができる。
ここでも、例えば、第6基礎部としての第5柱材31が、第4基礎部としての第3柱材21と同様に、設置対象部G0に保持部100を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向において伸縮可能な構造を有していてもよい。この場合には、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する際に、第3垂木材3のうちの第5柱材31に固定された第6領域の設置対象部G0からの距離を容易に設定および変更することができる。その結果、例えば、第3垂木材3に支持される第5太陽光発電部75の第5受光面75sの水平面に対する傾斜角度を容易に設定および変更することができる。また、例えば、第5柱材31をそれぞれ構成する部材の種類を変更することなく、第3垂木材3のうちの第6領域の設置対象部G0からの距離を設定することができる。その結果、例えば、架台セットとしての保持部100の部材の種類が増加しにくい。このため、例えば、部材の管理が容易であるとともに、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する作業が容易となり得る。
<1-2-2.横架材を垂木材に連結する連結部>
図1(b)、図2(a)および図4で示されるように、架台セットとしての保持部100は、例えば、第1連結部1cと、第2連結部2cと、第3連結部3cと、を含む。第1連結部1cと、第2連結部2cと、第3連結部3cとは、例えば、同様な構造を有する。
<<第1連結部>>
第1連結部1cは、例えば、第1横架材101と第1垂木材1とを連結している。第1実施形態では、例えば、保持部100は、複数の第1連結部1cを含む。複数の第1連結部1cは、例えば、第1A連結部1caと、第1B連結部1cbと、を含む。第1A連結部1caは、例えば、第1横架材101と第1A垂木材1aとを連結している。第1B連結部1cbは、例えば、第1横架材101と第1B垂木材1bとを連結している。
例えば、保持部100は、複数の第1A連結部1caを含む。複数の第1A連結部1caは、例えば、第1傾斜方向Ds1において相互に離れて位置している3つの第1A連結部1caを含む。また、例えば、第1傾斜方向Ds1とは逆の方向において、1つ目の第1A連結部1caと、2つ目の第1A連結部1caと、3つ目の第1A連結部1caと、が並んでいる。1つ目の第1A連結部1caは、例えば、第1A横架材101aと第1A垂木材1aとを連結している。2つ目の第1A連結部1caは、例えば、第1B横架材101bと第1A垂木材1aとを連結している。3つ目の第1A連結部1caは、例えば、第1C横架材101cと第1A垂木材1aとを連結している。また、例えば、第1A連結部1caは、第4横架材104と第1A垂木材1aとを連結している。より具体的には、1つ目の第1A連結部1caは、例えば、梁部としての第4A横架材104aと第1A垂木材1aとを連結している。2つ目の第1A連結部1caは、例えば、梁部としての第4B横架材104bと第1A垂木材1aとを連結している。3つ目の第1A連結部1caは、例えば、梁部としての第4C横架材104cと第1A垂木材1aとを連結している。
例えば、保持部100は、複数の第1B連結部1cbを含む。複数の第1B連結部1cbは、例えば、第1傾斜方向Ds1において相互に離れて位置している3つの第1B連結部1cbを含む。また、例えば、第1傾斜方向Ds1とは逆の方向において、1つ目の第1B連結部1cbと、2つ目の第1B連結部1cbと、3つ目の第1B連結部1cbと、が並んでいる。1つ目の第1B連結部1cbは、例えば、第1A横架材101aと第1B垂木材1bとを連結している。2つ目の第1B連結部1cbは、例えば、第1B横架材101bと第1B垂木材1bとを連結している。3つ目の第1B連結部1cbは、例えば、第1C横架材101cと第1B垂木材1bとを連結している。また、例えば、第1B連結部1cbは、第2横架材102と第1B垂木材1bとを連結している。より具体的には、1つ目の第1B連結部1cbは、例えば、第1梁部としての第2A横架材102aと第1B垂木材1bとを連結している。2つ目の第1B連結部1cbは、例えば、第2梁部としての第2B横架材102bと第1B垂木材1bとを連結している。3つ目の第1B連結部1cbは、例えば、第3梁部としての第2C横架材102cと第1B垂木材1bとを連結している。
図7、図14および図15で示されるように、第1連結部1cは、例えば、第1部材1meと、第1締結部1fpと、を含む。第1部材1meは、例えば、第1傾斜方向Ds1に垂直な仮想的な平面(仮想平面ともいう)Vp0に沿った壁状の部分(第1壁部ともいう)1wを有する。第1部材1meは、例えば、第1垂木材1に固定されている。第1壁部1wは、例えば、第1傾斜方向Ds1に貫通するように位置している間隙部(第1間隙部ともいう)1gを有する。そして、第1締結部1fpは、例えば、第1間隙部1gに挿通されており、第2横架材102と第1壁部1wとを締結している。また、第1締結部1fpは、例えば、第1傾斜方向Ds1に沿って延びる軸部(第6軸部ともいう)6spを含む。これにより、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する際には、第2太陽光発電部72を支持する第2横架材102を、第6軸部6spを中心とした任意の角度で第1壁部1wに固定することができる。
第1実施形態では、第1部材1meは、例えば、第1底部1bpと、2つの第1壁部1wと、を含む。第1底部1bpは、例えば、第1傾斜方向Ds1および第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿った板面を有する板状の部分である。第1底部1bpは、例えば、図7で示されるように、ボルト部1btとナット部1ntとを含む締結部によって第1垂木材1に締結されている。図7では、ボルト部1btとナット部1ntとが便宜的に分解されて示されている。ここでは、例えば、ボルト部1btの頭部が、第1垂木材1の上面部に位置する第1傾斜方向Ds1に沿って延びる溝部1u内に位置し且つこの溝部1uに係合されており、ボルト部1btの雄ネジ部が、第1底部1bpの貫通孔に挿通されているとともに、ナット部1ntの雌ネジ部に嵌合されている形態が採用される。ここで、例えば、ナット部1ntが、第1垂木材1の上面部に位置する第1傾斜方向Ds1に沿って延びる溝部1u内に位置し且つこの溝部1uに係合されており、ボルト部1btの雄ネジ部が、第1底部の貫通孔に挿通されているとともに、ナット部1ntの雌ネジ部に嵌合されている形態が採用されてもよい。2つの第1壁部1wは、例えば、第1底部1bpのうちの第1傾斜方向Ds1における相互に離れた位置から、仮想平面Vp0に沿って設置対象部G0から離れる方向に突出している。例えば、第1傾斜方向Ds1とは逆の方向に、1つ目の第1壁部1wと、2つ目の第1壁部1wと、が並んでいる。各第1壁部1wは、例えば、第1傾斜方向Ds1に貫通するように位置している第1間隙部1gを有する。また、第1連結部1cは、例えば、2つの第1締結部1fpを含む。第2横架材102は、例えば、第1傾斜方向Ds1における両側に、この第2横架材102の長手方向に沿って延びる溝部(第3溝部ともいう)100tを有する。この2つの第3溝部100tは、例えば、第1傾斜方向Ds1に開口している1つ目の第3溝部100tと、第1傾斜方向Ds1とは逆の方向に開口している2つ目の第3溝部100tと、を含む。各第3溝部100tには、例えば、第1締結部1fpが係合している。各第3溝部100tは、例えば、奥に進むと空間が拡がっている構造を有する。また、各第3溝部100tは、例えば、長手方向の少なくとも一端が開口している。これにより、例えば、各第3溝部100tには、長手方向の端部から第1締結部1fpのうちの少なくとも一部の部材を挿入することができる。
2つの第1締結部1fpのうちの1つ目の第1締結部1fpは、例えば、頭部および第6軸部6spとしての雄ネジ部とを有するボルト部1btと、このボルト部1btの雄ネジ部に嵌合している雌ネジ部を含むナット部1ntと、を含む。ナット部1ntは、例えば、1つ目の第3溝部100t内に位置し、この1つ目の第3溝部100tに係合している。雄ネジ部は、例えば、1つ目の第1壁部1wの第1間隙部1gを第1傾斜方向Ds1とは逆の方向に貫通しており、1つ目の第3溝部100t内に挿入されている。この場合には、第1締結部1fpは、例えば、ボルト部1btの頭部と1つ目の第1壁部1wとの間に位置する、雄ネジ部が貫通する部材(押さえ部材ともいう)1psを含んでいてもよい。ここでは、例えば、ボルト部1btの頭部が、1つ目の第3溝部100t内に位置し且つこの1つ目の第3溝部100tに係合しており、ボルト部1btの雄ネジ部が、1つ目の第3溝部100tから第1傾斜方向Ds1に突出しているとともに、1つ目の第1壁部1wの第1間隙部1gを貫通していてもよい。この場合には、例えば、ナット部1ntと1つ目の第1壁部1wとの間に、押さえ部材1psが位置していてもよい。
また、2つの第1締結部1fpのうちの2つ目の第1締結部1fpは、例えば、頭部および第6軸部6spとしての雄ネジ部とを有するボルト部1btと、このボルト部1btの雄ネジ部に嵌合している雌ネジ部を含むナット部1ntと、を含む。ナット部1ntは、例えば、2つ目の第3溝部100t内に位置し、この2つ目の第3溝部100tに係合している。雄ネジ部は、例えば、2つ目の第1壁部1wの第1間隙部1gを第1傾斜方向Ds1に貫通しており、2つ目の第3溝部100t内に挿入されている。この場合には、第1締結部1fpは、例えば、ボルト部1btの頭部と2つ目の第1壁部1wとの間に位置する、雄ネジ部が貫通する押さえ部材1psを含んでいてもよい。ここでは、例えば、ボルト部1btの頭部が、2つ目の第3溝部100t内に位置し且つこの第3溝部100tに係合しており、ボルト部1btの雄ネジ部が、2つ目の第3溝部100tから第1傾斜方向Ds1とは逆の方向に突出しているとともに、2つ目の第1壁部1wの第1間隙部1gを貫通していてもよい。この場合には、例えば、ナット部1ntと2つ目の第1壁部1wとの間に押さえ部材1psが位置していてもよい。各ナット部1ntには、例えば、長方形状の板ナットまたは六角ナットなどが適用される。
また、例えば、第1B連結部1cbにおいては、図7および図14で示されるように、第1壁部1wが、第2方向D2あるいは第1水平方向Dh1に並ぶ2つの第1間隙部1gを有していてもよい。この場合には、例えば、2つの第1間隙部1gのうちの+X側の第1間隙部1gに挿通される第1締結部1fpによって、第2横架材102と第1壁部1wとが締結される。また、例えば、2つの第1間隙部1gのうちの-X側の第1間隙部1gに挿通される第1締結部1fpによって、第1横架材101と第1壁部1wとが締結される。
また、例えば、第1A連結部1caにおいても、第1B連結部1cbと同様に、図7で示されるように、第1壁部1wが、第2方向D2あるいは第1水平方向Dh1に並ぶ2つの第1間隙部1gを有していてもよい。この場合には、例えば、2つの第1間隙部1gのうちの+X側の第1間隙部1gに挿通される第1締結部1fpによって、第1横架材101と第1壁部1wとが締結される。また、例えば、2つの第1間隙部1gのうちの-X側の第1間隙部1gに挿通される第1締結部1fpによって、第4横架材104と第1壁部1wとが締結される。ここで、第1締結部1fpが、例えば、第1傾斜方向Ds1に沿って延びる軸部を含んでいれば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する際には、第4太陽光発電部74を支持する第4横架材104を、軸部を中心とした任意の角度で第1壁部1wに固定することができる。
ここでは、図7、図14および図15で示されるように、第1壁部1wの第1間隙部1gは、例えば、第2横架材102の長手方向に対して交差し且つ仮想平面Vp0に沿った方向(第1交差方向ともいう)Dc1に沿って延びている。このような第1間隙部1gには、例えば、第1交差方向Dc1に沿って延びている長孔(第2長孔ともいう)1lhが適用される。ここで、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100あるいは太陽光発電装置200を設置する際に、第1B垂木材1bと第2A垂木材2aとの距離、および設置対象部G0を基準とした第1垂木材1と第2垂木材2との間の高さの差については、適宜設定するときに誤差が生じる場合がある。このような場合であっても、例えば、第1間隙部1gである第2長孔1lhの長手方向における第6軸部6spの位置をシフトさせることで、第1壁部1wに第2横架材102を容易に固定することができる。
また、ここでは、図7、図14および図15で示されるように、第1壁部1wは、例えば、第1交差方向Dc1に繰り返し並んでいる凹部(第1凹部ともいう)1cpおよび凸部(第1凸部ともいう)1ppを含む表面部分(第1表面部分ともいう)1suを有していてもよい。第1凹部1cpおよび第1凸部1ppは、例えば、第1交差方向Dc1に交差する仮想平面Vp0に沿った方向(第3交差方向ともいう)Dc3に沿ってそれぞれ延びている。第3交差方向Dc3には、例えば、第1交差方向Dc1に直交する方向が適用される。そして、例えば、第1締結部1fpが、第1凹部1cpに係合または嵌合している突起部(第1突起部ともいう)1prを有していれば、第1壁部1wに固定された第1締結部1fpが第1間隙部1gの長手方向に沿ってずれにくい。これにより、例えば、第1壁部1wに対して第2横架材102を安定して固定することができる。換言すれば、例えば、第1垂木材1に対して第2横架材102を安定して固定することができる。その結果、例えば、第2太陽光発電部72を安定して固定することができる。図15の例では、押さえ部材1psが、2つの第1突起部1prを有する。
<<第2連結部>>
第2連結部2cは、例えば、第3横架材103と第2垂木材2とを連結している。第1実施形態では、例えば、保持部100は、複数の第2連結部2cを含む。複数の第2連結部2cは、例えば、第2A連結部2caと、第2B連結部2cbと、を含む。第2A連結部2caは、例えば、第3横架材103と第2A垂木材2aとを連結している。第2B連結部2cbは、例えば、第3横架材103と第2B垂木材2bとを連結している。
例えば、保持部100は、複数の第2A連結部2caを含む。複数の第2A連結部2caは、例えば、第2傾斜方向Ds2において相互に離れて位置している3つの第2A連結部2caを含む。また、例えば、第2傾斜方向Ds2とは逆の方向において、1つ目の第2A連結部2caと、2つ目の第2A連結部2caと、3つ目の第2A連結部2caと、が並んでいる。1つ目の第2A連結部2caは、例えば、第3A横架材103aと第2A垂木材2aとを連結している。2つ目の第2A連結部2caは、例えば、第3B横架材103bと第2A垂木材2aとを連結している。3つ目の第2A連結部2caは、例えば、第3C横架材103cと第2A垂木材2aとを連結している。また、例えば、第2A連結部2caは、第2横架材102と第2A垂木材2aとを連結している。より具体的には、1つ目の第2A連結部2caは、例えば、第1梁部としての第2A横架材102aと第2A垂木材2aとを連結している。2つ目の第2A連結部2caは、例えば、第2梁部としての第2B横架材102bと第2A垂木材2aとを連結している。3つ目の第2A連結部2caは、例えば、第3梁部としての第2C横架材102cと第2A垂木材2aとを連結している。
図10、図15および図16で示されるように、第2連結部2cは、例えば、第2部材2meと、第2締結部2fpと、を含む。図10では、便宜的に、第2垂木材2の長手方向が+Yである状態が描かれている。第2部材2meは、例えば、仮想平面Vp0に沿った壁状の部分(第2壁部ともいう)2wを有する。第2部材2meは、例えば、第2垂木材2に固定されている。第2壁部2wは、例えば、第2傾斜方向Ds2に貫通するように位置している間隙部(第2間隙部ともいう)2gを有する。そして、第2締結部2fpは、例えば、第2間隙部2gに挿通されており、第2横架材102と第2壁部2wとを締結している。また、第2締結部2fpは、例えば、第2傾斜方向Ds2に沿って延びる軸部(第7軸部ともいう)7spを含む。これにより、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する際には、第2太陽光発電部72を支持する第2横架材102を、第7軸部7spを中心とした任意の角度で第2壁部2wに固定することができる。このため、例えば、第1B垂木材1bと第2A垂木材2aとの距離、および設置対象部G0を基準とした第1B垂木材1bと第2A垂木材2aとの間の高さの差、を適宜異ならせることで、第2横架材102の角度を設定することができる。また、例えば、第2横架材102、第1連結部1cおよび第2連結部2cなどの部材の種類を変更することなく、第1垂木材1と第2垂木材2との間に第2横架材102を架設することができる。その結果、例えば、部材の種類が増加しにくく、部材の管理が容易であるとともに、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する作業が容易となり得る。
第1実施形態では、第2部材2meは、例えば、第2底部2bpと、2つの第2壁部2wと、を含む。第2底部2bpは、例えば、第2傾斜方向Ds2および第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿った板面を有する板状の部分である。第2底部2bpは、例えば、図10で示されるように、ボルト部2btとナット部2ntとを含む締結部によって第2垂木材2に締結されている。図10では、ボルト部2btとナット部2ntが便宜的に分解されて示されている。ここでは、例えば、ボルト部2btの頭部が、第2垂木材2の上面部に位置する第2傾斜方向Ds2に沿って延びる溝部2u内に位置し且つこの溝部2uに係合されており、ボルト部2btの雄ネジ部が、第2底部2bpの貫通孔に挿通されているとともに、ナット部2ntの雌ネジ部に嵌合されている形態が採用される。ここで、例えば、第2垂木材2の上面部に位置する第2傾斜方向Ds2に沿って延びる溝部2u内にナット部2ntが位置しているとともにこの溝部2uにナット部2ntが係合されており、ボルト部2btの雄ネジ部が、第2底部の貫通孔に挿通されているとともに、ナット部2ntの雌ネジ部に嵌合されている形態が採用されてもよい。各溝部2uは、例えば、奥に進むと空間が拡がっている構造を有する。また、各溝部2uは、例えば、長手方向の少なくとも一端が開口している。これにより、例えば、各溝部2uには、長手方向の端部から締結部のうちの少なくとも一部の部材を挿入することができる。2つの第2壁部2wは、例えば、第2底部2bpのうちの第2傾斜方向Ds2における相互に離れた位置から、仮想平面Vp0に沿って設置対象部G0から離れる方向に突出している。例えば、第2傾斜方向Ds2とは逆の方向に、1つ目の第2壁部2wと、2つ目の第2壁部2wと、が並んでいる。各第2壁部2wは、例えば、第2傾斜方向Ds2に貫通するように位置している第2間隙部2gを有する。また、第2連結部2cは、例えば、2つの第2締結部2fpを含む。第2横架材102は、例えば、第2傾斜方向Ds2における両側に、この第2横架材102の長手方向に沿って延びる第3溝部100tを有する。この2つの第3溝部100tは、例えば、第2傾斜方向Ds2に開口している1つ目の第3溝部100tと、第2傾斜方向Ds2とは逆の方向に開口している2つ目の第3溝部100tと、を含む。各第3溝部100tには、例えば、第2締結部2fpが係合している。
2つの第2締結部2fpのうちの1つ目の第2締結部2fpは、例えば、頭部および第7軸部7spとしての雄ネジ部とを有するボルト部2btと、このボルト部2btの雄ネジ部に嵌合している雌ネジ部を含むナット部2ntと、を含む。ナット部2ntは、例えば、1つ目の第3溝部100t内に位置し、この1つ目の第3溝部100tに係合している。雄ネジ部は、例えば、1つ目の第2壁部2wの第2間隙部2gを第2傾斜方向Ds2とは逆の方向に貫通しており、1つ目の第3溝部100t内に挿入されている。この場合には、第2締結部2fpは、例えば、ボルト部2btの頭部と1つ目の第2壁部2wとの間に位置する、雄ネジ部が貫通する部材(押さえ部材ともいう)2psを含んでいてもよい。ここでは、例えば、ボルト部2btの頭部が、1つ目の第3溝部100t内に位置し且つこの1つ目の第3溝部100tに係合し、雄ネジ部が、1つ目の第3溝部100tから第2傾斜方向Ds2に突出しているとともに、1つ目の第2壁部2wの第2間隙部2gを貫通していてもよい。この場合には、例えば、ナット部2ntと1つ目の第2壁部2wとの間に押さえ部材2psが位置していてもよい。
また、2つの第2締結部2fpのうちの2つ目の第2締結部2fpは、例えば、頭部および第7軸部7spとしての雄ネジ部とを有するボルト部2btと、このボルト部2btの雄ネジ部に嵌合している雌ネジ部を含むナット部2ntと、を含む。ナット部2ntは、例えば、2つ目の第3溝部100t内に位置し、この2つ目の第3溝部100tに係合している。雄ネジ部は、例えば、2つ目の第2壁部2wの第2間隙部2gを第2傾斜方向Ds2に貫通しており、2つ目の第3溝部100t内に挿入されている。この場合には、第2締結部2fpは、例えば、ボルト部2btの頭部と2つ目の第2壁部2wとの間に位置する、雄ネジ部が貫通する押さえ部材2psを含んでいてもよい。ここでは、例えば、ボルト部2btの頭部が、2つ目の第3溝部100t内に位置し且つこの2つ目の第3溝部100tに係合しており、雄ネジ部が、2つ目の第3溝部100tから第2傾斜方向Ds2とは逆の方向に突出しているとともに、2つ目の第2壁部2wの第2間隙部2gを貫通していてもよい。この場合には、例えば、ナット部2ntと2つ目の第2壁部2wとの間に押さえ部材2psが位置していてもよい。各ナット部2ntには、例えば、長方形状の板ナットまたは六角ナットなどが適用される。
また、例えば、第2A連結部2caにおいては、図10および図16で示されるように、第2壁部2wが、第2方向D2あるいは第1水平方向Dh1に並ぶ2つの第2間隙部2gを有していてもよい。この場合には、例えば、2つの第2間隙部2gのうちの-X側の第2間隙部2gに挿通される第2締結部2fpによって、第2横架材102と第2壁部2wとが締結される。また、例えば、2つの第1間隙部1gのうちの+X側の第2間隙部2gに挿通される第2締結部2fpによって、第3横架材103と第2壁部2wとが締結される。
また、例えば、保持部100は、複数の第2B連結部2cbを含む。複数の第2B連結部2cbは、例えば、第2傾斜方向Ds2において相互に離れて位置している3つの第2B連結部2cbを含む。また、例えば、第2傾斜方向Ds2とは逆の方向において、1つ目の第2B連結部2cbと、2つ目の第2B連結部2cbと、3つ目の第2B連結部2cbと、が並んでいる。1つ目の第2B連結部2cbは、例えば、第3A横架材103aと第2B垂木材2bとを連結している。2つ目の第2B連結部2cbは、例えば、第3B横架材103bと第2B垂木材2bとを連結している。3つ目の第2B連結部2cbは、例えば、第3C横架材103cと第2B垂木材2bとを連結している。各第2B連結部2cbは、例えば、図17(a)および図17(b)で示されるように、上述した第2A連結部2caと同様な構成を有する。図17(b)では、便宜的に、第2B柱材20b、第5B固定部22B、第2B垂木材2bおよび第2B連結部2cbの図示が省略されている。
ここでは、例えば、図10、図15および図16で示されるように、第2壁部2wの第2間隙部2gは、第2横架材102の長手方向に対して交差し且つ仮想平面Vp0に沿った方向(第2交差方向ともいう)Dc2に沿って延びている。このような第2間隙部2gには、例えば、第2交差方向Dc2に沿って延びている長孔(第3長孔ともいう)2lhが適用される。ここで、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100あるいは太陽光発電装置200を設置する際に、第1B垂木材1bと第2A垂木材2aとの距離、および設置対象部G0を基準とした第1垂木材1と第2垂木材2との間の高さの差については、適宜設定するときに誤差が生じる場合がある。このような場合であっても、例えば、第2間隙部2gである第3長孔2lhの長手方向における第7軸部7spの位置をシフトさせることで、第2壁部2wに第2横架材102を容易に固定することができる。
また、ここでは、例えば、図10、図15および図16で示されるように、第2壁部2wは、例えば、第2交差方向Dc2に繰り返し並んでいる凹部(第2凹部ともいう)2cpおよび凸部(第2凸部ともいう)2ppを含む表面部分(第2表面部分ともいう)2suを有していてもよい。第2凹部2cpおよび第2凸部2ppは、例えば、第2交差方向Dc2に交差する仮想平面Vp0に沿った方向(第4交差方向ともいう)Dc4に沿ってそれぞれ延びている。第4交差方向Dc4には、例えば、第2交差方向Dc2に直交する方向が適用される。そして、例えば、第2締結部2fpが、第2凹部2cpに係合または嵌合している突起部(第2突起部ともいう)2prを有していれば、第2壁部2wに固定された第2締結部2fpが第2間隙部2gの長手方向に沿ってずれにくい。これにより、例えば、第2壁部2wに対して第2横架材102を安定して固定することができる。換言すれば、例えば、第2垂木材2に対して第2横架材102を安定して固定することができる。その結果、例えば、第2太陽光発電部72を安定して固定することができる。図15の例では、押さえ部材2psが、2つの第2突起部2prを有する。
<<第3連結部>>
第3連結部3cは、例えば、第5横架材105と第3垂木材3とを連結している。第1実施形態では、例えば、保持部100は、複数の第3連結部3cを含む。複数の第3連結部3cは、例えば、第3A連結部3caと、第3B連結部3cbと、を含む。第3A連結部3caは、例えば、第5横架材105と第3A垂木材3aとを連結している。第3B連結部3cbは、例えば、第5横架材105と第3B垂木材3bとを連結している。
例えば、保持部100は、複数の第3A連結部3caを含む。複数の第3A連結部3caは、例えば、第3傾斜方向Ds3において相互に離れて位置している3つの第3A連結部3caを含む。また、例えば、第3傾斜方向Ds3とは逆の方向において、1つ目の第3A連結部3caと、2つ目の第3A連結部3caと、3つ目の第3A連結部3caと、が並んでいる。1つ目の第3A連結部3caは、例えば、第5A横架材105aと第3A垂木材3aとを連結している。2つ目の第3A連結部3caは、例えば、第5B横架材105bと第3A垂木材3aとを連結している。3つ目の第3A連結部3caは、例えば、第5C横架材105cと第3A垂木材3aとを連結している。
例えば、保持部100は、複数の第3B連結部3cbを含む。複数の第3B連結部3cbは、例えば、第3傾斜方向Ds3において相互に離れて位置している3つの第3B連結部3cbを含む。また、例えば、第3傾斜方向Ds3とは逆の方向において、1つ目の第3B連結部3cbと、2つ目の第3B連結部3cbと、3つ目の第3B連結部3cbと、が並んでいる。1つ目の第3B連結部3cbは、例えば、第5A横架材105aと第3B垂木材3bとを連結している。2つ目の第3B連結部3cbは、例えば、第5B横架材105bと第3B垂木材3bとを連結している。3つ目の第3B連結部3cbは、例えば、第5C横架材105cと第3B垂木材3bとを連結している。また、例えば、第3B連結部3cbは、第4横架材104と第3B垂木材3bとを連結している。より具体的には、1つ目の第3B連結部3cbは、例えば、梁部としての第4A横架材104aと第3B垂木材3bとを連結している。2つ目の第3B連結部3cbは、例えば、梁部としての第4B横架材104bと第3B垂木材3bとを連結している。3つ目の第3B連結部3cbは、例えば、梁部としての第4C横架材104cと第3B垂木材3bとを連結している。
ここで、例えば、第3B連結部3cbは、第2A連結部2caと同様な構成を有していてもよい。例えば、第3B連結部3cbは、第3B垂木材3bに固定された第3部材と、この第3部材のうちの仮想平面Vp0に沿った壁部(第3壁部ともいう)を第3傾斜方向Ds3に貫通する間隙部(第3間隙部ともいう)に挿通されており、第4横架材104と第3壁部とを締結している、第8軸部を含む第3締結部と、を含んでいてもよい。この場合には、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する際に、第4太陽光発電部74を支持する第4横架材104を、第8軸部を中心とした任意の角度で第3B連結部3cbに固定することができる。また、例えば、第3壁部の第3間隙部には、第4横架材104の長手方向に対して交差する仮想平面Vp0に沿った方向(第5交差方向ともいう)に沿って延びる長孔(第4長孔ともいう)が適用されてもよい。これにより、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100あるいは太陽光発電装置200を設置する際に、第1A垂木材1aと第3B垂木材3bとの距離、および設置対象部G0を基準とした第1垂木材1と第3垂木材3との間の高さの差に、誤差が生じても、第3間隙部である第3長孔の長手方向における第8軸部の位置をシフトさせることで、第3壁部に第4横架材104を容易に固定することができる。また、例えば、第3壁部が、第5交差方向に繰り返し並んでいる凹部(第3凹部ともいう)および凸部(第3凸部ともいう)を含む表面部分(第3表面部分ともいう)を有し、第3凹部および第3凸部が、第5交差方向に交差し且つ仮想平面Vp0に沿った方向(第6交差方向ともいう)に沿ってそれぞれ延びていてもよい。ここで、例えば、第3締結部が、第3凹部に係合または嵌合している突起部(第3突起部ともいう)を有していれば、第3壁部に固定された第3締結部が第3間隙部の長手方向に沿ってずれにくい。これにより、例えば、第3壁部に対して第4横架材104を安定して固定することができる。換言すれば、例えば、第3垂木材3に対して第4横架材104を安定して固定することができる。その結果、例えば、第4太陽光発電部74を安定して固定することができる。
<1-2-3.横架材に対する太陽電池モジュールの固定>
第1横架材101、第2横架材102、第3横架材103、第4横架材104および第5横架材105は、例えば、同様な構造を有する。例えば、図15で示されるように、各横架材101,102,103,104,105は、第1傾斜方向Ds1に垂直であり且つ設置対象部G0から離れる方向(第6方向ともいう)D6の上部100uにおいて、第6方向D6において開口している長手方向に沿った溝部(第4溝部ともいう)100utと、第1傾斜方向Ds1の両側に位置する段差部100stと、を有する。
例えば、図6、図14、図16、図17(a)および図17(b)で示されるように、各横架材101,102,103,104,105の段差部100st上に、太陽電池モジュール1moのうちのフレームFr1の第2面Sf2側の部分が載置される。そして、例えば、第4溝部100utに係合されるとともに、太陽電池モジュール1moのうちのフレームFr1の第1面Sf1側の部分を押さえるように、複数の取付部材1fxが配置されている。各取付部材1fxは、例えば、頭部が第4溝部100ut内に位置し且つ第4溝部100utに係合しているボルト部と、ボルト部の雄ネジ部が貫通し且つ太陽電池モジュール1moのうちのフレームFr1の第1面Sf1側の部分を押さえる部材(押さえ部材)と、ボルト部の雄ネジ部に嵌合されて押さえ部材をフレームFr1に押さえつけるナット部と、を含む。
各第4溝部100utは、例えば、奥に進むと空間が拡がっている構造を有する。また、各第4溝部100utは、例えば、長手方向の少なくとも一端が開口している。これにより、例えば、各第4溝部100utには、長手方向の端部から取付部材1fxのうちの少なくとも一部の部材を挿入することができる。
<1-3.太陽光発電装置の設置>
図18は、第1実施形態に係る太陽光発電装置200を設置対象部G0に対して設置する作業フローの一例を示す流れ図である。
まず、ステップST1では、例えば、設置対象部G0において、各第1柱材10、各第2柱材20、各第3柱材21、各第4柱材30および各第5柱材31を設置する位置を設定する。
ステップST2では、例えば、第1柱材10を設置対象部G0に設置する。ここでは、例えば、第1A柱材10aおよび第1B柱材10bを設置対象部G0に対して打設する。
ステップST3では、例えば、第1柱材10の上に第2固定部12および第4固定部14を構成する第1固定部材124を固定する。ここでは、例えば、各第1柱材10の頂面を構成するフランジ部の上に、第1固定部材124をボルト部およびナット部などで締結する。
ステップST4では、例えば、第1固定部材124に対する第1支柱材1fおよび第2支柱材1sの仮止めを行う。ここでは、例えば、第1A柱材10a上の第1固定部材124に対する第1A支柱材1faおよび第2A支柱材1saの仮止め、ならびに第1B柱材10b上の第1固定部材124に対する第1B支柱材1fbおよび第2B支柱材1sbの仮止め、をそれぞれ行う。より具体的には、例えば、第2固定部12を構成する第2軸部2spとしての雄ネジ部を含むボルト部とナット部とによって、第1固定部材124のうちの第2本体部12oに対して、第1支柱材1fの第2部分2pを、第2軸部2spとしての雄ネジ部を回転軸として回動可能な状態となるように仮止めする。また、例えば、第4固定部14を構成する第4軸部4spとしての雄ネジ部を含むボルト部とナット部とによって、第1固定部材124のうちの第4本体部14oに対して、第2支柱材1sの第4部分4pを、第4軸部4spとしての雄ネジ部を回転軸として回動可能な状態となるように仮止めする。
ステップST5では、例えば、第1支柱材1fおよび第2支柱材1sに対して第1垂木材1の仮止めを行う。ここでは、例えば、第1A支柱材1faおよび第2A支柱材1saに対する第1A垂木材1aの仮止め、ならびに第1B支柱材1fbおよび第2B支柱材1sbに対する第1B垂木材1bの仮止め、をそれぞれ行う。より具体的には、例えば、第1固定部11を構成する第1本体部11oおよび複数の締結部1fnによって、第1支柱材1fの第1部分1pに対する第1垂木材1の仮止めを行う。このとき、例えば、締結部1fnの第1軸部1spとしての雄ネジ部を回転軸として第1支柱材1fに対して第1本体部11oが回動可能な状態となるとともに、第1本体部11oが第1垂木材1の第1溝部1tに沿って摺動可能な状態となるように仮止めを行う。また、例えば、第3固定部13を構成する第3本体部13oおよび複数の締結部3fnによって、第2支柱材1sの第3部分3pに対する第1垂木材1の仮止めを行う。このとき、例えば、締結部3fnの第3軸部3spとしての雄ネジ部を回転軸として第2支柱材1sに対して第3本体部13oが回動可能な状態となるとともに、第3本体部13oが第1垂木材1の第1溝部1tに沿って摺動可能な状態となるように仮止めを行う。
ステップST6では、例えば、第1垂木材1を固定する。ここでは、例えば、第1作業者が、第1垂木材1を所望の角度および所望の位置で保持しつつ、第2作業者が、第1固定部11、第2固定部12、第3固定部13および第4固定部14のそれぞれにおけるボルト部およびナット部を締め付ける。
ステップST7では、例えば、第1垂木材1上に、各第1連結部1cの第1部材1meを固定する。ここでは、例えば、第1A垂木材1a上に、各第1A連結部1caの第1部材1meを、ボルト部1btとナット部1ntとで固定する。また、例えば、第1B垂木材1b上に、各第1B連結部1cbの第1部材1meを、ボルト部1btとナット部1ntとで固定する。
ステップST8では、例えば、第1A垂木材1aと第1B垂木材1bとの間に複数の第1横架材101を架設する。ここでは、例えば、第1A垂木材1a上の第1A連結部1caの第1部材1meに対して、第1締結部1fpによって、第1横架材101を固定する。また、例えば、第1B垂木材1b上の第1B連結部1cbの第1部材1meに対して、第1締結部1fpによって、第1横架材101を固定する。
ステップST9では、例えば、複数の取付部材1fxによって、複数の第1横架材101に対して複数の太陽電池モジュール1moを固定する。これにより、第1太陽光発電部71が形成される。
ステップST10では、例えば、第2柱材20、第3柱材21、第4柱材30および第5柱材31を設置対象部G0に設置する。ここでは、例えば、第2A柱材20a、第2B柱材20b、第3A柱材21a、第3B柱材21b、第4A柱材30a、第4B柱材30b、第5A柱材31aおよび第5B柱材31bを設置対象部G0に対して打設する。
ステップST11では、例えば、各第2柱材20上に第5固定部22の第5本体部22oを固定し、各第3柱材21上に第6固定部23の第6本体部23oを固定し、各第4柱材30上に第7固定部32の本体部を固定し、各第5柱材31上に第8固定部33の本体部を固定する。より具体的には、例えば、第2柱材20の頂面を構成するフランジ部の上に、第5本体部22oをボルト部およびナット部などで締結する。例えば、第3柱材21の頂面を構成するフランジ部の上に、第6固定部23の第6本体部23oをボルト部およびナット部などで締結する。例えば、第4柱材30の頂面を構成するフランジ部の上に、第7固定部32の本体部をボルト部およびナット部などで締結する。例えば、第5柱材31の頂面を構成するフランジ部の上に、第8固定部33の本体部をボルト部およびナット部などで締結する。
ステップST12では、例えば、第2垂木材2および第3垂木材3を固定する。ここでは、例えば、第2A柱材20a上の第5本体部22oと第3A柱材21a上の第6本体部23oとの間に第2A垂木材2aを架設する。このとき、例えば、ボルト部5btおよびナット部5ntを含む締結部5fnによって第2A柱材20a上の第5本体部22oに対して第2A垂木材2aを締結するとともに、ボルト部およびナット部を含む締結部によって第3A柱材21a上の第6本体部23oに対して第2A垂木材2aを締結する。また、例えば、第2B柱材20b上の第5本体部22oと第3B柱材21b上の第6本体部23oとの間に第2B垂木材2bを架設する。このとき、例えば、ボルト部5btおよびナット部5ntを含む締結部5fnによって第2B柱材20b上の第5本体部22oに対して第2B垂木材2bを締結するとともに、ボルト部およびナット部を含む締結部によって第3B柱材21b上の第6本体部23oに対して第2B垂木材2bを締結する。また、例えば、第4A柱材30a上の第7固定部32の本体部と第5A柱材31a上の第8固定部33の本体部との間に第3A垂木材3aを架設する。このとき、例えば、ボルト部およびナット部を含む締結部によって第4A柱材30a上の第7固定部32の本体部に対して第3A垂木材3aを締結するとともに、ボルト部およびナット部を含む締結部によって第5A柱材31a上の第8固定部33の本体部に対して第3A垂木材3aを締結する。また、例えば、第4B柱材30b上の第7固定部32の本体部と第5B柱材31b上の第8固定部33の本体部との間に第3B垂木材3bを架設する。このとき、例えば、ボルト部およびナット部を含む締結部によって第4B柱材30b上の第7固定部32の本体部に対して第3B垂木材3bを締結するとともに、ボルト部およびナット部を含む締結部によって第5B柱材31b上の第8固定部33の本体部に対して第3B垂木材3bを締結する。
ステップST13では、例えば、第2垂木材2上に、複数の第2連結部2cの第2部材2meを固定するとともに、第3垂木材3上に、複数の第3連結部3cの第3部材を固定する。ここでは、例えば、第2A垂木材2a上に、複数の第2A連結部2caの第2部材2meを、それぞれボルト部2btとナット部2ntとで固定する。また、例えば、第2B垂木材2b上に、複数の第2B連結部2cbの第2部材2meを、それぞれボルト部2btとナット部2ntとで固定する。また、例えば、第3A垂木材3a上に、複数の第3A連結部3caの第3部材を、それぞれボルト部とナット部とで固定する。また、例えば、第3B垂木材3b上に、複数の第3B連結部3cbの第3部材を、それぞれボルト部とナット部とで固定する。
ステップST14では、例えば、第1B垂木材1bと第2A垂木材2aとの間に複数の第2横架材102を架設するとともに、第1A垂木材1aと第3B垂木材3bとの間に複数の第4横架材104を架設する。ここでは、例えば、第1B垂木材1b上の第1B連結部1cbの第1部材1meに対して、第1締結部1fpによって、第2横架材102を固定する。また、例えば、第2A垂木材2a上の第2A連結部2caの第2部材2meに対して、第2締結部2fpによって、第2横架材102を固定する。また、例えば、第1A垂木材1a上の第1A連結部1caの第1部材1meに対して、第1締結部1fpによって、第4横架材104を固定する。また、例えば、第3B垂木材3b上の第3B連結部3cbの第3部材に対して、締結部によって、第4横架材104を固定する。
ステップST15では、例えば、複数の取付部材1fxによって、複数の第2横架材102に対して複数の太陽電池モジュール1moを固定するとともに、複数の第4横架材104に対して複数の太陽電池モジュール1moを固定する。これにより、第2太陽光発電部72および第4太陽光発電部74が形成される。
ステップST16では、例えば、第2A垂木材2aと第2B垂木材2bとの間に複数の第3横架材103を架設するとともに、第3A垂木材3aと第3B垂木材3bとの間に複数の第5横架材105を架設する。ここでは、例えば、第2A垂木材2a上の第2A連結部2caの第2部材2meに対して、第2締結部2fpによって、第3横架材103を固定する。また、例えば、第2B垂木材2b上の第2B連結部2cbの第2部材2meに対して、第2締結部2fpによって、第2横架材102を固定する。また、例えば、第3A垂木材3a上の第3A連結部3caの第3部材に対して、締結部によって、第5横架材105を固定する。また、例えば、第3B垂木材3b上の第3B連結部3cbの第3部材に対して、締結部によって、第5横架材105を固定する。
ステップST17では、例えば、複数の取付部材1fxによって、複数の第3横架材103に対して複数の太陽電池モジュール1moを固定するとともに、複数の第5横架材105に対して複数の太陽電池モジュール1moを固定する。これにより、第3太陽光発電部73および第5太陽光発電部75が形成される。
<1-4.第1実施形態のまとめ>
第1実施形態に係る太陽光発電装置200では、例えば、設置対象部G0に向けて複数の太陽光発電部70を平面視した場合に、第1太陽光発電部71と、第2太陽光発電部72と、第3太陽光発電部73と、が一列に並んでいる。第1太陽光発電部71は、例えば、水平面に対して傾斜している第1受光面71sを有し、第1受光面71sの第1傾斜方向Ds1に沿って延びる第1端部1eを含む。第2太陽光発電部72は、例えば、第1受光面71sに対して傾斜している第2受光面72sを有し、第1端部1eに沿って位置している第2端部2eと、第1傾斜方向Ds1に垂直であり且つ第2受光面72sに沿った第1方向D1において第2端部2eから離れており且つ第1傾斜方向Ds1に沿って延びる第3端部3eと、を含む。第3太陽光発電部73は、例えば、第1傾斜方向Ds1に沿った第2傾斜方向Ds2を有し且つ第1受光面71sよりも設置対象部G0の近くに位置している第3受光面73sを有し、第3端部3eに沿って位置している第4端部4eを含む。
これにより、例えば、北半球では、第2太陽光発電部72の第2受光面72sを朝における太陽の方位に向けて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。また、例えば、南半球では、第2太陽光発電部72の第2受光面72sを夕方における太陽の方位に向けて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。さらに、例えば、第2太陽光発電部72と、その第2太陽光発電部72を中心として連なるように位置した第1太陽光発電部71および第3太陽光発電部73と、を正午付近の時間帯における太陽の方位および高度に合わせて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。そして、このような構成が採用されても、例えば、第1太陽光発電部71と第2太陽光発電部72との間における隙間および第2太陽光発電部72と第3太陽光発電部73との間における隙間が大きくなりにくい。その結果、例えば、設置対象部G0により多くの太陽光発電部70を敷き詰めることができる。したがって、例えば、太陽光発電装置200において、昼間における発電量の平準化を図りつつ、発電量を増加させることができる。
また、第1実施形態に係る架台セットとしての保持部100では、例えば、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bが、水平面に対して傾斜している第1傾斜方向Ds1に沿った長手方向をそれぞれ有し、この長手方向に直交し且つ水平面に沿った第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。例えば、第2A垂木材2aおよび第2B垂木材2bが、第1傾斜方向Ds1に沿った長手方向をそれぞれ有し、第1水平方向Dh1において相互に離れて位置しているとともに、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bよりも設置対象部G0の近くに位置している。例えば、第1傾斜方向Ds1および第1水平方向Dh1の双方に直交する方向に平面視した場合に、第2B垂木材2bと、第2A垂木材2aと、第1B垂木材1bと、第1A垂木材1aと、が第1水平方向Dh1において順に並んでいる。例えば、第2A横架材102aおよび第2B横架材102bが、第1B垂木材1bと第2A垂木材2aとの間にそれぞれ架設されている。そして、例えば、第2A横架材102aおよび第2B横架材102bが、第1傾斜方向Ds1に直交しており且つ水平面に対して傾斜している第1方向D1に沿った長手方向をそれぞれ有するとともに、第1傾斜方向Ds1において相互に離れて位置している。
これにより、例えば、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bによって第1太陽光発電部71を支持させ、第2A垂木材2aおよび第2B垂木材2bによって第3太陽光発電部73を支持させ、第2A横架材102aおよび第2B横架材102bによって第2太陽光発電部72を支持させることができる。そして、例えば、北半球の朝における太陽の方位あるいは南半球の夕方における太陽の方位に向けて第2受光面72sを水平面に対して傾斜させた第2太陽光発電部72と、その第2太陽光発電部72を中心として連なるように位置した第1太陽光発電部71および第3太陽光発電部73と、を正午付近の時間帯における太陽の方位および高度に合わせて水平面に対して傾斜させた状態とすることができる。また、例えば、第1太陽光発電部71と第2太陽光発電部72との間における隙間および第2太陽光発電部72と第3太陽光発電部73との間における隙間を低減することができる。その結果、例えば、設置対象部G0により多くの太陽光発電部70を敷き詰めることができる。したがって、例えば、太陽光発電装置200において、昼間における発電量の平準化を図りつつ、発電量を増加させることができる。
<2.他の実施形態>
本開示は上述の第1実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更および改良などが可能である。
<2-1.第2実施形態>
上記第1実施形態においては、例えば、保持部100のうちの第1支持ユニット1suは、保持部100を設置対象部G0に設置する際に、第1支柱材1fおよび第2支柱材1sの角度を変更することで、第1垂木材1の水平面に対する傾斜角度を調整したが、これに限られない。例えば、図19(a)から図20(b)で示されるように、第1支持ユニット1suは、第1基礎部としての第1柱材10に対して第1垂木材1を固定する際に、第1垂木材1の水平面に対する傾斜角度を調整することが可能な第1固定部12Aを有していてもよい。
第2実施形態では、例えば、図19(a)から図20(b)で示されるように、保持部100の第1支持ユニット1suは、第1基礎部としての第1柱材10Aと、第1固定部12Aと、を含む。
第1柱材10Aは、例えば、第1支持部としての第1垂木材1よりも設置対象部G0の近くに位置している第1基礎部としての役割を有する。この第1柱材10Aは、例えば、第1支持部としての第1垂木材1のうちの第1傾斜方向Ds1の第1端面1esの側に位置している第1領域A1が固定された第1部分1Apを含む。保持部100は、例えば、2つの第1柱材10Aを含む。2つの第1柱材10Aは、例えば、第1A基礎部としての第1A柱材10Aaと、第1B基礎部としての第1B柱材10Abと、を含む。第1A柱材10Aaは、例えば、第1固定部12Aを介して、第1A支持部としての第1A垂木材1aを支持している。第1B柱材10Abは、例えば、第1固定部12Aを介して、第1B支持部としての第1B垂木材1bを支持している。第1A柱材10Aaと第1B柱材10Abとは、例えば、第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。例えば、第1A柱材10Aaと、第1B柱材10Abと、は同様な構造を有する。各第1柱材10Aには、例えば、上記第1実施形態の第1柱材10と同様に、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。
第1固定部12Aは、例えば、第1柱材10Aの第1部分1Apに、第1垂木材1の第1領域A1を固定している。保持部100は、例えば、2つの第1固定部12Aを含む。2つの第1固定部12Aは、例えば、第1A固定部12Aaと、第1B固定部12Abと、を含む。第1A固定部12Aaは、例えば、第1A柱材10Aaの第1部分1Apに、第1A垂木材1aの第1領域A1を固定している。第1B固定部12Abは、例えば、第1B柱材10Abの第1部分1Apに、第1B垂木材1bの第1領域A1を固定している。例えば、第1A固定部12Aaと、第1B固定部12Abと、は同様な構造を有する。
第1固定部12Aは、例えば、仮想軸Va0を中心とした円弧状の間隙部1agを有する。ここで、仮想軸Va0は、例えば、第1部分1Apよりも設置対象部G0の近くに位置しているとともに、第1傾斜方向Ds1に垂直であり且つ水平面に沿った第2方向D2に沿って延びる。間隙部1agには、例えば、仮想軸Va0を中心とした円弧状の長孔(第1長孔ともいう)1ahが適用される。そして、第1固定部12Aは、例えば、第1長孔1ahに挿通された状態で第2方向D2に沿って延びる第1軸部1Aspを含む。このような構成が採用されれば、例えば、設置対象部G0に保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する際に、第1長孔1ahの長手方向に沿って、第1軸部1Aspの位置をシフトさせることができる。これにより、例えば、仮想軸Va0を中心として、第1垂木材1を任意の角度に設定した状態で固定することができる。例えば、架台セットとしての保持部100の施工のばらつきが生じても、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1および第2垂木材もしくは第3垂木材3の水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。また、例えば、設置対象部G0からの距離が異なる、第1垂木材1および第2垂木材2もしくは第3垂木材3の水平面に対する傾斜角度を所望の角度に容易に変更することができる。
図20(a)で示されるように、第1固定部12Aは、例えば、第1本体部12Aoと、締結部12Afnと、を含む。第1本体部12Aoは、例えば、第1A板状部分12Apaと、2つの第1B板状部分12Apbと、を含む。第1A板状部分12Apaは、例えば、水平面(XY平面)に沿った板面を有する。第1A板状部分12Apaは、例えば、第1柱材10Aの上部に位置する第1部分1Apとしてのフランジ部に、ボルトとナットとを有する締結部などによって固定されている。2つの第1B板状部分12Apbは、例えば、同様な構成を有する。各第1B板状部分12Apbは、例えば、第1傾斜方向Ds1および鉛直方向に沿った板面を有する。2つの第1B板状部分12Apbは、例えば、+Z方向において第1A板状部分12Apaから突起するように位置しているとともに、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第1B板状部分12Apbは、例えば、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に貫通している円弧状の第1長孔1ahを有する。また、例えば、第1固定部12Aのうちの第1A板状部分12Apaと2つの第1B板状部分12Apbとで形成されるU字状の部分の内側に、第1垂木材1が嵌まるように位置している。そして、例えば、2つの第1B板状部分12Apbのうちの+X側に位置している1つ目の第1B板状部分12Apbの第1長孔1ahに挿通されている締結部12Afnが、第1垂木材1の第1領域A1と1つ目の第1B板状部分12Apbとを締結している。また、例えば、2つの第1B板状部分12Apbのうちの-X側に位置している2つ目の第1B板状部分12Apbの第1長孔1ahに挿通されている締結部12Afnが、第1垂木材1の第1領域A1と2つ目の第1B板状部分12Apbとを締結している。各締結部12Afnは、例えば、第1垂木材1の第1溝部1tに係合している。締結部12Afnは、例えば、ボルト部とナット部とを含む。ボルト部は、例えば、第1溝部1t内に位置し且つ第1溝部1tに係合している頭部と、第2方向D2もしくは第2方向D2の逆方向に沿った方向に第1溝部1tから突出し且つ第1B板状部分12Apbの第1長孔1ahに挿通された状態で位置し、第1軸部1Aspの役割を有する雄ネジ部を含む。各雄ネジ部には、例えば、ナット部が嵌合している。これらの締結部12Afnによって、例えば、第1垂木材1と第1B板状部分12Apbとが締結されている。図20(a)では、2つ目の第1B板状部分12Apbの第1長孔1ahと、この第1長孔1ahに挿通されている締結部12Afnと、が第1本体部12Aoおよび第1A垂木材1aの背後に隠れている。ここで、例えば、ナット部が第1溝部1t内に位置し且つ第1溝部1tに係合しており、第1軸部1Aspの役割を有する雄ネジ部が第1B板状部分12Apbの第1長孔1ahに挿通されてナット部に嵌合していてもよい。
ここでは、上述したように、例えば、第1固定部12Aは、仮想軸Va0を中心とした円弧状の第1長孔1ahを有するとともに、第1長孔1ahに挿通された状態で第2方向D2に沿って延びる第1軸部1Aspを含む。これにより、例えば、第1固定部12Aによって第1垂木材1を第1柱材10Aに固定する際には、図21で示されるように、第1垂木材1の角度を、仮想軸Va0を中心として変更することができる。図21では、水平方向に沿った長手方向を有する第1垂木材1が実線で模式的に示され、第1軸部1Aspに沿った仮想軸Va0を中心として異なる3つの角度まで傾斜させた第1垂木材1がそれぞれ細い2点鎖線で模式的に示されている。
また、第2実施形態では、例えば、図19(a)から図20(b)で示されるように、保持部100の第1支持ユニット1suは、第2基礎部としての第6柱材11Aと、第3固定部13Aと、を含んでいてもよい。
第6柱材11Aは、例えば、第1支持部としての第1垂木材1よりも設置対象部G0の近くに位置している第2基礎部としての役割を有する。この第6柱材11Aは、例えば、第1支持部としての第1垂木材1のうちの第1傾斜方向Ds1とは逆の第4方向D4において第1領域A1から離れた第2領域A2が固定されている。保持部100は、例えば、2つの第6柱材11Aを含む。2つの第6柱材11Aは、例えば、第2A基礎部としての第6A柱材11Aaと、第2B基礎部としての第6B柱材11Abと、を含む。第6A柱材11Aaは、例えば、第3固定部13Aを介して、第1A支持部としての第1A垂木材1aを支持している。第6B柱材11Abは、例えば、第3固定部13Aを介して、第1B支持部としての第1B垂木材1bを支持している。第6A柱材11Aaと第6B柱材11Abとは、例えば、第1水平方向Dh1もしくは第2方向D2において相互に離れて位置している。例えば、第6A柱材11Aaと、第6B柱材11Abと、は同様な構造を有する。各第6柱材11Aには、例えば、上記第1実施形態の第1柱材10と同様に、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。
ここで、例えば、第5基礎部としての第6柱材11Aは、設置対象部G0に保持部100を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向において伸縮可能な構造を有していてもよい。この場合、例えば、図19(b)および図20(b)で示されるように、第6柱材11Aは、第1部1poと、第2部2poと、第3部3poと、を含む。換言すれば、第6A柱材11Aaおよび第6B柱材11Abは、それぞれ、第1部1poと、第2部2poと、第3部3poと、を含む。第1部1poは、例えば、第1垂木材1のうちの第2領域A2が固定されている部分である。第1部1poには、例えば、第6柱材11Aのうちの第3固定部13Aが固定された部分が適用される。図19(b)および図20(b)の例では、第1部1poは、第3固定部13Aが固定されたフランジ部である。第2部2poは、例えば、設置対象部G0に対して固定された部分である。第2部2poには、例えば、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。図19(b)および図20(b)の例では、第2部2poは、+Z方向に延びる筒状の部分である。第3部3poは、第1部1poと、第3部3poと、を連結している部分である。第3部3poには、例えば、上部に第1部1poが固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。図19(b)および図20(b)の例では、+Z方向に延びる筒状の部分である。
そして、例えば、第6柱材11Aは、設置対象部G0から離れる方向(+Z方向)において設置対象部G0から複数の離間距離にそれぞれ位置する第1部1poを第3部3poによって第2部2poに連結することが可能である構造を有する。換言すれば、例えば、第6A柱材11Aaは、設置対象部G0から離れる方向(+Z方向)において設置対象部G0から複数の離間距離にそれぞれ位置する第1部1poを第3部3poによって第2部2poに連結することが可能である構造を有する。また、例えば、第6B柱材11Abは、設置対象部G0から離れる方向(+Z方向)において設置対象部G0から複数の離間距離にそれぞれ位置する第1部1poを第3部3poによって第2部2poに連結することが可能である構造を有する。図21の例では、複数の離間距離には、4つの離間距離ds1,ds2,ds3,ds4が含まれる。
図20(b)の例では、筒状の第3部3poの+Z方向に延びる中空部分に、第2部2poが挿入されている。このため、例えば、設置対象部G0に保持部100を設置する際には、第2部2poに対して第3部3poをZ軸方向に沿って摺り動かすことができる。また、第3部3poは、例えば、締結部3fbをY軸方向に沿って挿通可能な1つ以上の貫通孔3thを有する。第2部2poは、例えば、Z軸方向の異なる複数の箇所に、締結部3fbをY軸方向に沿って挿通可能な複数の貫通孔2thを有する。そして、例えば、第2部2poの複数の貫通孔2thのうちの任意の貫通孔2thと、第3部3poの貫通孔3thと、を貫通するように、締結部3fbを配置して、この締結部3fbによる締結によって第2部2poに対して第3部3poを固定することが可能である。これにより、例えば、第1部1poを設置対象部G0から複数の離間距離にそれぞれ位置させることが可能である。締結部3fbには、例えば、相互に嵌合するボルト部とナット部との組み合わせが適用される。ここでは、例えば、筒状の第2部2poの+Z方向に延びる中空部分に、第3部3poが挿入されていてもよい。また、例えば、第2部2poが、締結部2fbをY軸方向に沿って挿通可能な1つ以上の貫通孔2thを有し、第3部3poが、Z軸方向の異なる複数の箇所に、締結部3fbをY軸方向に沿って挿通可能な複数の貫通孔3thを有していてもよい。
また、ここでは、図20(b)で示されるように、第3固定部13Aは、上述した第5固定部22および第6固定部23と同様な構造を有しているとともに、第6柱材11Aの第1部1poに、第1垂木材1の第2領域A2を固定していてもよい。この場合、例えば、第3固定部13Aは、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に沿って延びる軸部13Aspを含んでいれば、第3固定部13Aによって第1垂木材1を第6柱材11Aに固定する際には、第6柱材11Aに対する第1垂木材1の角度を第3固定部13Aの軸部13Aspを中心として変更することができる。
ここでは、例えば、図20(b)で示されるように、第3固定部13Aは、例えば、第3本体部13Aoと、締結部13Afnと、を含む。第3本体部13Aoは、例えば、第3A板状部分13Apaと、2つの第3B板状部分13Apbと、を含む。第3A板状部分13Apaは、例えば、水平面(XY平面)に沿った板面を有する。第3A板状部分13Apaは、例えば、第6柱材11Aの上部に位置する第1部1poとしてのフランジ部に、ボルトとナットとを有する締結部などで固定されている。2つの第3B板状部分13Apbは、例えば、同様な構成を有する。各第3B板状部分13Apbは、例えば、第1傾斜方向Ds1および鉛直方向に沿った板面を有する。2つの第3B板状部分13Apbは、例えば、+Z方向において第3A板状部分13Apaから突起するように位置しているとともに、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1において相互に離れて位置している。各第3B板状部分13Apbは、例えば、第2方向D2もしくは第1水平方向Dh1に貫通している間隙部13Agを有する。間隙部13Agは、例えば、貫通孔であってもよいし、スリットであってもよい。また、例えば、第3固定部13Aのうちの第3A板状部分13Apaと2つの第3B板状部分13Apbとで形成されるU字状の部分の内側に、第1垂木材1が嵌まるように位置している。そして、例えば、2つの第3B板状部分13Apbのうちの+X側に位置している1つ目の第3B板状部分13Apbの間隙部13Agに挿通されている締結部13Afnが、第1垂木材1の第2領域A2と1つ目の第3B板状部分13Apbとを締結している。また、例えば、2つの第3B板状部分13Apbのうちの-X側に位置している2つ目の第3B板状部分13Apbの間隙部13Agに挿通されている締結部13Afnが、第1垂木材1の第2領域A2と2つ目の第3B板状部分13Apbとを締結している。各締結部13Afnは、例えば、第1垂木材1の第1溝部1tに係合している。締結部13Afnは、例えば、ボルト部とナット部とを含む。ボルト部は、例えば、第1溝部1t内に位置し且つ第1溝部1tに係合している頭部と、第2方向D2もしくは第2方向D2の逆方向に沿った方向に第1溝部1tから突出し且つ第3B板状部分13Apbの間隙部13Agに挿通された状態で位置し、軸部13Aspの役割を有する雄ネジ部を含む。各雄ネジ部には、例えば、ナット部が嵌合している。これらの締結部13Afnによって、例えば、第1垂木材1と第3B板状部分13Apbとが締結されている。図20(b)では、2つ目の第3B板状部分13Apbの間隙部13Agに挿通された締結部13Afnが、第3本体部13Aoおよび第1垂木材1の背後に隠れている。ここで、例えば、ナット部が第1溝部1t内に位置し且つ第1溝部1tに係合しており、軸部13Aspの役割を有する雄ネジ部が第3B板状部分13Apbの間隙部13Agに挿通されてナット部に嵌合していてもよい。
このような構成により、例えば、設置対象部G0に架台セットとしての保持部100を設置する際には、第3固定部13Aによって、軸部13Aspを中心とした任意の角度に設定した第1垂木材1を第6柱材11Aに固定することができる。これにより、例えば、第1垂木材1の水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。より具体的には、例えば、第3A固定部13Aaによって、軸部13Aspを中心とした任意の角度に設定した第1A垂木材1aを第6A柱材11Aaに固定することができるため、第1A垂木材1aの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。また、例えば、第3B固定部13Abによって、軸部13Aspを中心とした任意の角度に設定した第1B垂木材1bを第6B柱材11Abに固定することができるため、第1B垂木材1bの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。その結果、例えば、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する際には、第1垂木材1によって支持される第1太陽光発電部71の第1受光面71sの水平面に対する傾斜角度を容易に調整することができる。
第2実施形態に係る架台セットとしての保持部100および太陽光発電装置200では、例えば、設置対象部G0に保持部100もしくは太陽光発電装置200を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向において、第1垂木材1の第2領域A2が固定された第1部1poの位置を変更させることができる。このため、例えば、第1垂木材1のうちの第1部1poに固定された第2領域A2の設置対象部G0からの距離を容易に設定および変更することができる。より具体的には、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bのそれぞれについて、第1部1poに固定された第2領域A2の設置対象部G0からの距離を容易に設定および変更することができる。これにより、例えば、同一の構造を有する第6柱材11Aを用いて、第1垂木材1の水平面に対する傾斜角度を容易に設定および変更することができる。その結果、例えば、第1垂木材1に支持される第1太陽光発電部71の第1受光面71sの水平面に対する傾斜角度を容易に設定および変更することができる。また、例えば、第6柱材11Aをそれぞれ構成する部材の種類を変更することなく、第1垂木材1のうちの第1部1poに固定された第2領域A2の設置対象部G0からの距離を設定することができる。換言すれば、例えば、第6A柱材11Aaおよび第6B柱材11Abをそれぞれ構成する部材の種類を変更することなく、第1A垂木材1aおよび第1B垂木材1bのそれぞれの第2領域A2の設置対象部G0からの距離を設定することができる。その結果、例えば、架台セットとしての保持部100を構成する部材の種類が増加しにくい。このため、例えば、部材の管理が容易であるとともに、設置対象部G0に太陽光発電装置200を設置する作業が容易となり得る。
ここで、第3柱材21および第5柱材31のそれぞれは、例えば、設置対象部G0に対して保持部100を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向に伸縮可能な構造を有していてもよいし、有していなくてもよい。
<2-2.第3実施形態>
上記第2実施形態において、例えば、図22(a)および図22(b)で示されるように、第1固定部12Aが、第1垂木材1の角度を調整するための構成を有していない第1固定部12Bに置換されてもよい。より具体的には、例えば、第1A固定部12Aaが、第1A垂木材1aの角度を調整するための構成を有していない第1A固定部12Baに置換されてもよい。また、例えば、第1B固定部12Abが、第1B垂木材1bの角度を調整するための構成を有していない第1B固定部12Bbに置換されてもよい。ここでは、例えば、第1固定部12Bが、第3固定部13Aと同様な構成を有し、第1垂木材1の第1領域A1を第1柱材10Aに固定している構成が採用される。より具体的には、例えば、第1A固定部12Baが、第3A固定部13Aaと同様な構成を有し、第1A垂木材1aの第1領域A1を第1A柱材10Aaに固定している構成が採用される。また、例えば、第1B固定部12Bbが、第3B固定部13Abと同様な構成を有し、第1B垂木材1bの第1領域A1を第1B柱材10Abに固定している構成が採用される。
また、ここで、例えば、第6柱材11Aは、設置対象部G0に保持部100を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向において伸縮可能な構造を有していない第6柱材11Bに置換されてもよい。より具体的には、例えば、第6A柱材11Aaは、設置対象部G0に保持部100を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向において伸縮可能な構造を有していない第6A柱材11Baに置換されてもよい。例えば、第6B柱材11Abは、設置対象部G0に保持部100を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向において伸縮可能な構造を有していない第6B柱材11Bbに置換されてもよい。ここでは、第6柱材11Bの長手方向の長さは、例えば、第1柱材10Aよりも長手方向における長さよりも大きくなるように設定される。各第6柱材11Bには、例えば、上記第1実施形態の第1柱材10と同様に、設置対象部G0に立設されている杭材、設置対象部G0にコンクリートなどで固定された筒状または棒状の細長い部材などが適用される。
また、ここで、例えば、第3柱材21および第5柱材31のそれぞれは、例えば、設置対象部G0に対して保持部100を設置する際に、設置対象部G0から離れる方向に伸縮可能な構造を有していてもよいし、有していなくてもよい。ここでは、第3柱材21の長手方向の長さは、例えば、第2柱材20よりも長手方向における長さよりも大きくなるように設定される。第5柱材31の長手方向の長さは、例えば、第4柱材30よりも長手方向における長さよりも大きくなるように設定される。
<3.その他>
上記各実施形態では、例えば、図23(a)で示されるように、第1連結部1cの第1壁部1wの第1間隙部1gには、例えば、第1交差方向Dc1に沿って延びるスリット(第2スリットともいう)1lsが適用されてもよい。また、例えば、図23(b)で示されるように、第2連結部2cの第2壁部2wの第2間隙部2gには、例えば、第2交差方向Dc2に沿って延びるスリット(第3スリットともいう)2lsが適用されてもよい。
上記各実施形態において、例えば、各太陽光発電部70は、1つ以上の任意の数の太陽電池モジュール1moを含んでいてもよい。これにより、例えば、太陽光発電装置200が設置される、設置対象部G0の広さならびに緯度および気候などの環境を含む各種の条件に応じて、各太陽光発電部70に含まれる太陽電池モジュール1moの数を適宜調整することができる。ここで、例えば、第2太陽光発電部72が、1つの太陽電池モジュール1moを含む場合には、複数の第2横架材102は、少なくとも、第1梁部としての第2A横架材102aと、第2梁部としての第2B横架材102bと、を含む。
上記各実施形態において、例えば、架台セットとしての保持部100および太陽光発電部200は、YZ平面を基準として面対称の関係を有する構造に変更されてもよい。
上記各実施形態において、例えば、太陽光発電装置200は、第4太陽光発電部74および第5太陽光発電部75を有していなくてもよい。また、例えば、架台セットとしての保持部100は、第3支持ユニット3su、第3垂木材3、第4横架材104および第5横架材105を有していなくてもよい。
上記各実施形態において、例えば、太陽光発電装置200は、第2太陽光発電部72および第3太陽光発電部73を有していなくてもよい。また、例えば、架台セットとしての保持部100は、第2支持ユニット2su、第2垂木材2、第2横架材102および第3横架材103を有していなくてもよい。
上記各実施形態において、例えば、架台セットとしての保持部100は、第1太陽光発電部71を支持する部分と、第2太陽光発電部72を支持する部分と、を別々に有していてもよい。例えば、架台セットとしての保持部100は、第2太陽光発電部72を支持する部分と、第3太陽光発電部73を支持する部分と、を別々に有していてもよい。例えば、架台セットとしての保持部100は、第1太陽光発電部71を支持する部分と、第4太陽光発電部74を支持する部分と、を別々に有していてもよい。例えば、架台セットとしての保持部100は、第4太陽光発電部74を支持する部分と、第5太陽光発電部75を支持する部分と、を別々に有していてもよい。
上記各実施形態において、例えば、第1支持ユニット1suは、第2支持ユニット2suと第3支持ユニット3suとの間に架設されるように位置している1つ以上の梁部の上に設置されてもよい。
上記各実施形態において、例えば、第2支持ユニット2suは、1つ以上の基礎部と、この1つ以上の基礎部に連結された1つ以上の部材と、によって複数の第2支持部としての複数の垂木材2を支持する構造を有していてもよい。また、例えば、第3支持ユニット3suは、1つ以上の基礎部と、この1つ以上の基礎部に連結された1つ以上の部材と、によって複数の第3支持部としての複数の垂木材3を支持する構造を有していてもよい。
上記各実施形態において、例えば、各基礎部は、各支持部としての各垂木材1,2,3を支持することが可能であれば、柱材ではなく、ブロック状などその他の形態を有していてもよい。
上記第1実施形態において、例えば、第1基礎部としての第1柱材10は、第1支柱材1fが第2固定部12によって固定されている部分としての1つ目の第1柱材10と、第2支柱材1sが第4固定部14によって固定されている部分としての2つ目の第1柱材10と、に分けられてもよい。より具体的には、例えば、第1A基礎部としての第1A柱材10aは、第1A支柱材1faが第2A固定部12aによって固定されている部分としての1つ目の第1A柱材10aと、第2A支柱材1saが第4A固定部14aによって固定されている部分としての2つ目の第1A柱材10aと、に分けられてもよい。また、例えば、第1B基礎部としての第1B柱材10bは、第1B支柱材1fbが第2B固定部12bによって固定されている部分としての1つ目の第1B柱材10bと、第2B支柱材1sbが第4B固定部14bによって固定されている部分としての2つ目の第1B柱材10bと、に分けられてもよい。
上記第2実施形態において、例えば、図24で示されるように、第1固定部12Aの間隙部1agには、仮想軸Va0を中心とした円弧状のスリット(第1スリットともいう)1asが適用されてもよい。
上記各実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。