JP7465328B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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本明細書で開示する技術は、冷却貯蔵庫に関する。
従来、冷却貯蔵庫において、冷凍回路の冷媒漏れを検知するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1に記載の冷蔵庫は、蒸発器の配管温度を検知する蒸発温度センサーの検知温度が冷媒の沸点近傍以下になると冷媒漏れと判断して、漏洩対応制御に移行する。そして、特許文献1には、能力可変型圧縮機と、外気温度を検知する外気温度センサーとを備え、外気温度と庫内温度の設定温度に応じた所定の能力で連続運転する漏洩対応制御を行うことが記載されている。
特開2006-10126号公報
しかしながら、上述した特許文献1参照に記載の冷蔵庫によると、冷凍回路の冷媒漏れが発生すると能力可変型圧縮機を連続運転するので、冷媒漏れが加速して庫外や庫内に滞留し易くなるという問題がある。冷媒が可燃性冷媒である場合、漏洩した冷媒が一か所に滞留すると危険である。
本明細書では、冷媒漏れが発生した場合に、庫内温度の上昇を抑制しつつ、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制する技術を開示する。
本明細書で開示する冷却貯蔵庫は、開口を有する貯蔵庫本体と、前記開口を開閉する扉と、回転数が一定の一定速圧縮機、第1の凝縮器及び第1の蒸発器を有する第1の冷凍回路と、回転数が可変のインバータ圧縮機、第2の凝縮器及び第2の蒸発器を有する第2の冷凍回路と、庫内温度を検知する庫内温度センサと、前記扉が開かれたことを検知する検知部と、周囲温度を検知する周囲温度センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記インバータ圧縮機を運転して庫内を冷却する冷却運転であって、庫内温度が冷却温度範囲の下限温度まで低下すると前記インバータ圧縮機を停止し、その後に庫内温度が前記冷却温度範囲の上限温度まで上昇すると前記インバータ圧縮機の運転を再開する冷却運転と、庫内温度が前記上限温度より高く、且つ、庫内温度が所定の目標線に沿って低下していない場合に前記一定速圧縮機を運転して庫内を補助的に冷却する補助冷却運転と、前記扉が開かれたことが前記検知部によって検知されておらず、且つ、周囲温度が所定温度以下であるという条件の下で、一定時間ごとの前記第1の凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続するか、又は、一定時間ごとの前記第2の凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続すると、前記差が前記所定範囲内であることが前記一定回数以上連続した前記冷凍回路の前記圧縮機を停止させ、他方の前記冷凍回路の前記圧縮機を運転する。
本願発明者は、鋭意検討の結果、以下の知見を得た。
・圧縮機が運転されていない場合は凝縮器の温度が上昇しないので、凝縮器の温度が周囲温度に近い温度になる。このため、凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲(例えば1~3K)の下限値(1K)より小さくなる。
・圧縮機が運転されている場合は凝縮器の温度が高くなるので、凝縮器の温度と周囲温度との差が当該所定範囲の上限値(3K)より大きくなる。
・凝縮器の温度と周囲温度との差が当該所定範囲内である場合は、冷媒漏れの状態で圧縮機が運転されている可能性が高い。
このため、凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続した場合(すなわち冷媒漏れの状態で圧縮機が運転されている可能性が高い場合)は冷媒漏れに関する所定の処理(凝縮器ファンを回転させる処理、冷媒漏れが発生した可能性があることを警報する処理など)を実行することが望ましい。
ただし、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合は、冷媒漏れの状態でも凝縮器の温度が上昇することによって凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲外になる(例えば3Kより大きくなる)ことがある。このため、単に凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続しただけでは当該所定の処理が実行されない可能性がある。
上記の冷却貯蔵庫によると、扉が開かれておらず、且つ、周囲温度が所定温度以下であるという条件の下で、凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続すると当該所定の処理を実行するので、冷媒漏れの状態で当該所定の処理が実行されないことを抑制できる。
また、上記の冷却貯蔵庫によると、圧縮機が故障によって停止している場合は凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲外となる(例えば1Kより小さくなる)ので当該所定の処理が実行されない。このため、圧縮機が故障によって停止している場合に当該所定の処理が不必要に実行されることも抑制できる。
そして、上記の冷却貯蔵庫によると、いずれかの冷凍回路で冷媒漏れが発生した場合は、冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させ、他方の冷凍回路の圧縮機を運転する。冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させると冷媒漏れの速度を低減させることができるので、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制できる。また、冷媒漏れが発生していない他方の冷凍回路の圧縮機を運転するので、庫内温度の上昇を抑制できる。
よって上記の冷却貯蔵庫によると、冷媒漏れが発生した場合に、庫内温度の上昇を抑制しつつ、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制できる。
前記制御部は、前記差が前記一定範囲内であることが前記一定回数以上連続すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行してもよい。
上記の冷却貯蔵庫によると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行することにより、冷媒漏れの影響を低減することができる。
前記所定の処理は、前記第1の冷凍回路において前記差が前記一定範囲内であることが前記一定回数以上連続した場合に、前記インバータ圧縮機を最高回転数で運転する処理を含んでもよい。
上記の冷却貯蔵庫によると、第1の冷凍回路で冷媒漏れが発生した場合の庫内温度の上昇をより確実に抑制できる。
本明細書で開示する冷却貯蔵庫は、第1の貯蔵室と第2の貯蔵室とを有する貯蔵庫本体と、前記第1の貯蔵室の開口を開閉する第1の扉と、前記第2の貯蔵室の開口を開閉する第2の扉と、圧縮機、凝縮器、前記第1の貯蔵室内に配されている第1の蒸発器、前記第2の貯蔵室内に配されている第2の蒸発器、及び、前記凝縮器によって凝縮された冷媒の経路を前記第1の蒸発器及び前記第2の蒸発器の少なくとも一方に選択的に切り替える切替弁を有する冷凍回路と、前記第1の貯蔵室内の温度を検知する第1の庫内温度センサと、前記第1の扉が開かれたことを検知する第1の検知部と、前記第2の貯蔵室内の温度を検知する第2の庫内温度センサと、前記第2の扉が開かれたことを検知する第2の検知部と、周囲温度を検知する周囲温度センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記切替弁を交互に切り替えることによって前記第1の貯蔵室及び前記第2の貯蔵室内を冷却する冷却運転であって、前記第1の貯蔵室の庫内温度が前記第1の貯蔵室の冷却温度範囲の下限温度まで低下し、且つ、前記第2の貯蔵室の庫内温度が前記第2の貯蔵室の冷却温度範囲の下限温度まで低下すると前記圧縮機を停止し、その後にいずれかの前記貯蔵室の庫内温度が当該貯蔵室の前記冷却温度範囲の上限温度まで上昇すると前記圧縮機の運転を再開する冷却運転を実行し、各前記貯蔵室について、当該貯蔵室の前記扉が開かれたことが前記検知部によって検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、前記凝縮器の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件の下で、前記切替弁が開いて当該貯蔵室の前記蒸発器に冷媒が供給されている状態で一定時間ごとの当該貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行する。
従来、冷却貯蔵庫において、冷凍回路の冷媒漏れの発生を検知するものが知られている(例えば、特開2017-219278号公報)。具体的には、特開2017-219278号公報に記載の冷却貯蔵庫は、通常冷却モードで運転している間に、庫内検知温度Tmが、庫内設定温度Tsよりも高い温度に予め設定した警戒温度Teを上回る状態が継続して所定時間に達した時は、冷媒漏れが発生した可能性があると判断して、漏れ警戒モードで制御を行う。
ところで、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合にも庫内温度が高くなる。このため、上述した特開2017-219278号公報に記載の冷却貯蔵庫は、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合に、冷媒漏れが発生した可能性があると誤判断する可能性がある。特開2017-219278号公報に記載の冷却貯蔵庫では、冷媒漏れが発生した可能性があると誤判断した場合は漏れ警戒モードでの制御が不必要に行われる。
本願発明者は、冷凍回路の冷媒漏れが発生している場合は蒸発器に低温の冷媒が十分に供給されないことによって貯蔵室の温度が上昇し、一定時間ごとの貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続することを見出した。このため、一定時間ごとの貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は冷媒漏れに関する所定の処理(凝縮器ファンを回転させる処理、冷媒漏れが発生した可能性があることを警報する処理など)を実行することが望ましい。
ただし、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合、あるいは圧縮機が故障によって停止している場合も、庫内温度が上昇することによって一定時間ごとの貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続することがある。このため、単に一定時間ごとの貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続しただけでは当該所定の処理が不必要に実行される可能性がある。
ここで、通常、冷媒漏れが発生しても圧縮機が運転されていれば凝縮器の温度が周囲温度よりある程度高くなる。このため、凝縮器温度センサによって検知された温度が周囲温度センサによって検知された周囲温度より所定値以上高い場合は圧縮機が運転されていると判断できる。
上記の冷却貯蔵庫によると、各貯蔵室(第1の貯蔵室及び第2の貯蔵室)について、当該貯蔵室の扉が開かれたことが検知部によって検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、凝縮器の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件の下で、切替弁が開いて当該貯蔵室の貯蔵室に冷媒が供給されている状態で一定時間ごとの当該貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行するので、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合、あるいは圧縮機が故障によって停止している場合に当該所定の処理が不必要に実行されることを抑制できる。
前記所定の処理は、前記第1の貯蔵室のみ前記一定時間ごとの庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は前記冷凍回路の前記第1の貯蔵室側の低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力し、前記第2の貯蔵室のみ前記一定時間ごとの庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は前記冷凍回路の前記第2の貯蔵室側の低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力し、どちらの前記貯蔵室も前記一定時間ごとの庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は前記冷凍回路の高圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力する処理を含んでもよい。
ここでは圧縮機から切替弁までを冷凍回路の高圧回路、切替弁から第1の蒸発器までを第1の貯蔵室側の低圧回路、切替弁から第2の蒸発器までを第2の貯蔵室側の低圧回路という。
上記の冷却貯蔵庫によると、冷媒漏れを修理する作業者は、第1の貯蔵室側の低圧回路、第2の貯蔵室側の低圧回路、又は、冷凍回路の高圧回路のいずれから冷媒が漏れている可能性が高いかを警報によって知ることができるので、冷媒漏れが発生している箇所の特定が容易になる。このため冷媒漏れの修理を効率よく行うことができる。
前記所定の処理は、前記低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高い場合に、冷媒漏れが発生している可能性が高い前記低圧回路側に前記冷媒が流れないように前記切替弁を切り替える処理を含んでもよい。
上記の冷却貯蔵庫によると、冷媒漏れが発生している低圧回路側に冷媒が流れないように切替弁を切り替えるので、冷媒が漏れ出す速度を抑制できる。
前記所定の処理は、前記凝縮器を冷却する凝縮器ファンを運転する処理、前記蒸発器で冷却された空気を庫内に循環させる庫内ファンを運転する処理、前記蒸発器を除霜する除霜運転を禁止する処理、及び、冷媒漏れを警報する処理の少なくとも一つを含んでもよい。
凝縮器ファンを運転すると、庫外での冷媒漏れの場合に、庫外に漏れた冷媒を拡散することができる。このため、冷媒が可燃性冷媒である場合に、庫外に漏れた可燃性冷媒が一か所に留まることによる危険性を低減できる。
また、庫内ファンを運転すると、庫内での冷媒漏れの場合に、扉と貯蔵庫本体との僅かな隙間などから冷媒を庫外に少しずつ拡散させることができる。このため、冷媒が可燃性冷媒である場合に、庫外に漏れ出した可燃性冷媒が一か所に留まることによる危険性を低減できる。
また、除霜運転を禁止すると、冷却貯蔵庫に収納されている食材に悪影響を与えることを抑制できる。具体的には、一般に除霜運転では圧縮機を停止させるので庫内温度が上昇する。通常であればその後に圧縮機の運転が再開されて庫内温度が低下するので食材に悪影響を与えることはないが、冷媒漏れが発生しているとその後に圧縮機を運転しても庫内温度が低下しないため、庫内温度が上昇したままとなり、庫内の食材が傷む虞がある。除霜運転を禁止すると庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。
また、冷媒漏れを警報すると、使用者に扉の開閉を控えるよう促すことができる。扉の開閉が控えられると庫内温度が上昇しにくくなるので庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。また、冷媒漏れを警報すると、使用者に室内の換気を促すことができる。このため、庫外に漏れ出した可燃性冷媒が室内に留まることによる危険性を低減できる。また、冷媒漏れを警報すると、使用者が冷却貯蔵庫の製造メーカーにサービス依頼を早期に行うことができるので、庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。
実施形態1に係る冷却貯蔵庫の正面図 冷却貯蔵庫の上面図 第1の冷凍回路及び第2の冷凍回路のブロック図 冷凍ユニット及びその周辺を拡大して示す断面図 冷却貯蔵庫の電気的構成を示すブロック図 操作パネルの模式図 冷却運転のタイミングチャート 冷媒漏れ検知のタイミングチャート(インバータ用冷凍回路で冷媒漏れが発生した場合) 冷媒漏れ検知のタイミングチャート(一定速用冷凍回路で冷媒漏れが発生した場合) 実施形態2に係る冷却貯蔵庫の正面図 図10に示すA-A線の断面図 冷凍回路のブロック図 冷凍ユニットの斜視図 冷却貯蔵庫の電気的構成を示すブロック図 操作パネルの模式図 冷媒漏れ検知のタイミングチャート(冷凍室側低圧回路から冷媒漏れが発生した場合) 冷媒漏れ検知のタイミングチャート(高圧回路から冷媒漏れが発生した場合)
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図9に基づいて説明する。以降の説明において上下方向及び左右方向とは図1に示す上下方向及び左右方向を基準とし、前後方向とは図2に示す前後方向を基準とする。
(1)冷蔵庫の全体構成
図1に示すように、実施形態1に係る冷蔵庫1(冷却貯蔵庫の一例)は4ドア式の冷蔵庫であり、前側に開口を有する貯蔵庫本体11、貯蔵庫本体11の上方に配されている機械室12、機械室12の前面に設けられている操作パネル13、貯蔵庫本体11の下面に設けられている4つの脚部14などを備えている。
貯蔵庫本体11の開口は十字状の前面枠11Eによって4つに仕切られている。貯蔵庫本体11の内部は仕切られておらず、一つの貯蔵室となっている。貯蔵庫本体11には左右一対の断熱扉10(扉の一例)が上下に二組取り付けられており、これらの断熱扉10によって4つの開口が個別に開閉される。
操作パネル13はユーザから各種の設定や指示を受け付けるものである。また、操作パネル13は冷蔵庫1に関する各種の情報の表示も行う。操作パネル13の基板には冷蔵庫1の周囲温度を検出する図示しない周囲温度サーミスタ33(図5参照、周囲温度センサの一例)が設けられている。
図2に示すように、機械室12は上側が開放されている。機械室12には冷凍ユニット15の一部、図示しない電装箱、操作パネル13、図示しない電源部などが収容されている。冷凍ユニット15は断熱性のユニット台15A(図4参照)に後述するインバータ用冷凍回路16(図3参照、第2の冷凍回路の一例)及び一定速用冷凍回路17(図3参照、第1の冷凍回路の一例)を取り付けたものである。図示しない電装箱には後述する制御部30(図5参照)が収容されている。
図3に示すように、インバータ用冷凍回路16は回転数が可変のインバータ圧縮機16A、インバータ用凝縮器16B(第2の凝縮器の一例)、インバータ用減圧機構16C(キャピラリチューブ等)、インバータ用蒸発器16D(第2の蒸発器の一例)などを有しており、これらが冷媒配管16Eによって循環接続されている。
一定速用冷凍回路17は回転数が一定の一定速圧縮機17A、一定速用凝縮器17B(第1の凝縮器の一例)、一定速用減圧機構17C(キャピラリチューブ等)、一定速用蒸発器17D(第1の蒸発器の一例)などを有しており、これらが冷媒配管17Eによって循環接続されている。
インバータ用凝縮器16Bと一定速用凝縮器17Bとは一つの凝縮器を前後に分割した形であり、それらを冷却する一つの凝縮器ファン18が設けられている。凝縮器(インバータ用凝縮器16B及び一定速用凝縮器17B)の前側には空気中の塵埃が凝縮器に付着して凝縮能力が低下することを防止するための図示しないフィルターが設けられている。インバータ用凝縮器16Bにはフィルターの目詰まりを温度によって検出するための図示しないインバータ用目詰サーミスタ31(図5参照)が取り付けられている。同様に、一定速用凝縮器17Bにはフィルターの目詰まりを温度によって検出するための図示しない一定速用目詰サーミスタ32(図5参照)が取り付けられている。
インバータ用蒸発器16Dと一定速用蒸発器17Dとは一つの蒸発器を上下に分割した形である。インバータ用蒸発器16Dには図示しない除霜サーミスタ34(図5参照)が取り付けられている。除霜サーミスタ34は後述する除霜運転の終了を判断するためのものである。
図4を参照して、冷凍ユニット15及びその周辺の構成について説明する。ここではインバータ用冷凍回路16を例に説明する。冷凍ユニット15はユニット台15Aを有しており、ユニット台15Aにインバータ用冷凍回路16及び一定速用冷凍回路17が取り付けられている。ユニット台15Aは貯蔵庫本体11の天井壁11Aに形成されている開口11Bより一回り大きい形に形成されており、開口11Bを塞ぐように天井壁11Aの上に配置されている。
インバータ用蒸発器16Dはユニット台15Aの下側に取り付けられており、天井(天井壁11A及びユニット台15A)とエアダクト19とによって形成される冷却室20に収容されている。エアダクト19は天井との間に冷却室20を形成するものであるとともに、蒸発器に付着した霜が溶けた水である除霜水を受けるドレンパンとしても機能する。
エアダクト19は後側に向かって下に傾斜する略平板状の底壁19A、底壁19Aの左右の縁部から上側に立ち上がっている側壁19B、及び、底壁19Aの後側の縁部から上側に僅かに立ち上がっている後壁19Cを有している。
底壁19Aの前側部分には冷却室20内に空気を吸い込むための円形の吸込口19Dが形成されている。後壁19Cは貯蔵庫本体11の後側の壁11Cから前側に離間しており、後壁19Cと貯蔵庫本体11の後側の壁11Cとの間に吹出口19Eが形成されている。また、後壁19Cには左右方向の概ね中央から後側に向かって延びる断面U字状の排水溝19Fが一体に形成されている。貯蔵庫本体11の後側の壁11Cの内部には排水通路11Dが形成されており、排水溝19Fは後側の端部が排水通路11Dに挿入されている。エアダクト19によって受けられた除霜水は排水溝19Fから排水通路11Dを介して庫外に排出される。
エアダクト19の吸込口19Dには上側から庫内ファン21が装着されている。庫内ファン21が回転すると庫内の空気が吸込口19Dから冷却室20に吸い込まれ、インバータ用蒸発器16Dによって冷却されて吹出口19Eから庫内に吹き出される。
冷却室20内において庫内ファン21とインバータ用蒸発器16Dとの間には庫内温度を検出する庫内サーミスタ22(庫内温度センサ及び検知部の一例)が配されている。
(2)冷蔵庫の電気的構成
図5を参照して、冷蔵庫1の電気的構成について説明する。冷蔵庫1は制御部30を備えている。制御部30には操作パネル13、インバータ圧縮機16A、一定速圧縮機17A、凝縮器ファン18、庫内ファン21、庫内サーミスタ22、インバータ用目詰サーミスタ31、一定速用目詰サーミスタ32、周囲温度サーミスタ33、除霜サーミスタ34などが接続されている。
制御部30はCPUやRAMなどが1チップ化されたマイクロコンピュータ30AやROM30Bなどが基板に実装されたものである。マイクロコンピュータ30AはROM30Bに記憶されている制御プログラムを実行することによって冷蔵庫1の各部を制御する。
(3)操作パネル
図6を参照して、操作パネル13について説明する。操作パネル13は庫内温度や後述する警報番号などの各種の情報を7セグ表示する表示部40、表示する情報に応じた図形や文字列を点灯させる複数の表示ランプ41(点検ランプ41A、フィルターランプ41B、霜取中ランプ41C、ECOランプ41D)、複数の操作ボタン42などを備えている。複数の操作ボタン42はユーザが目標温度(以下、設定温度という)などの各種の設定や冷蔵庫1に対する各種の指示を行うためのものである。
(4)制御部によって実行される制御処理
制御部30によって実行される制御処理のうち扉開検知、凝縮器のフィルターの目詰まり検知、冷却運転、補助冷却運転、冷媒漏れ検知、及び、冷媒漏れに関する所定の処理について説明する。
(4-1)扉開検知
扉開検知は、断熱扉10が開かれたことを検知する処理である。断熱扉10が開かれたことを検知する方法としては、庫内温度の上昇から判断する方法、人感センサを用いる方法、扉開閉に連動する扉開閉スイッチを用いる方法などの種々の方法が可能である。
庫内温度の上昇から判断する方法では、庫内サーミスタ22によって庫内温度が1秒間隔などで繰り返し検知される。断熱扉10が開けられると外気が庫内に入り込むことによって庫内温度が短時間に大きく上昇する。このため、例えば5秒間に庫内温度が0.2K[ケルビン]以上上昇すると断熱扉10が開かれたと判断される。
人感センサを用いる方法では、庫内に断熱扉10側に向けて人感センサが設けられる。冷蔵庫1の前にいる人が断熱扉10を開けると人感センサによって赤外線が検知されることによって断熱扉10が開けられたことが検知される。
扉開閉スイッチを用いる方法では、例えば断熱扉10に設けられるマグネットと、貯蔵庫本体11に設けられるリードスイッチとからなる扉開閉スイッチが用いられる。断熱扉10が開かれるとマグネットがリードスイッチから遠ざかることでリードスイッチがオン(あるいはオフ)になり、断熱扉10が開かれたことが検知される。逆に、断熱扉10が閉じられるとマグネットがリードスイッチに近づくことでリードスイッチがオフ(あるいはオン)になり、断熱扉10が閉じられたことが検知される。
庫内温度の上昇から判断する方法の場合は人感センサや扉開閉スイッチなどの新たな部品を備える必要がない。このため、本実施形態では部品点数の増加を抑制するために庫内温度の上昇から判断する方法を用いるものとする。すなわち、本実施形態では庫内温度を検知する庫内サーミスタ22が検知部を兼ねている。
(4-2)凝縮器のフィルターの目詰まり検知
凝縮器(インバータ用凝縮器16B及び一定速用凝縮器17B)のフィルターが目詰まりすると凝縮器ファン18が回転しても凝縮器と外気との間で十分に熱交換が行われず、冷却効率が低下する。このため制御部30は目詰サーミスタ(インバータ用目詰サーミスタ31及び一定速用目詰サーミスタ32)を用いてフィルターの目詰まりを検知する。
具体的には、制御部30は目詰サーミスタによって凝縮器の温度を所定のサンプリング間隔で検知し、凝縮器の温度が所定の閾値以上である状態が一定時間以上継続した場合は凝縮器ファン18の回転数を上げる。制御部30は、凝縮器ファン18の回転数を上げても凝縮器の温度が低下しない場合はフィルターが目詰まりしていると判断し、フィルターランプ41Bを点灯させてフィルターの清掃を促す。
(4-3)冷却運転
図7を参照して、冷却運転について説明する。冷却運転は、インバータ圧縮機16A及び凝縮器ファン18の運転/停止を切り替えることによって庫内温度を所定の冷却温度範囲内に維持するものである。冷却温度範囲の上限温度は例えば設定温度+1.7K[ケルビン]であり、下限温度は設定温度-2.0K[ケルビン]である。
冷却運転では、制御部30はインバータ圧縮機16A、凝縮器ファン18及び庫内ファン21を運転し、庫内温度が下限温度まで低下するとインバータ圧縮機16A及び凝縮器ファン18を停止させる。これらを停止させると庫内温度が徐々に上昇する。制御部30は庫内温度が上限温度まで上昇するとインバータ圧縮機16A及び凝縮器ファン18の運転を再開する。これを繰り返すことによって庫内温度が概ね冷却温度範囲内に維持される。
(4-4)補助冷却運転
図8を参照して、補助冷却運転について説明する。図8において時点P1は冷蔵庫1の電源がオンにされた時点である。制御部30は、冷蔵庫1の電源がオンにされると、所定時間待機した後(時点P2)、インバータ圧縮機16A、凝縮器ファン18及び庫内ファン21を運転し、庫内温度が図示しない所定の目標温度カーブ(目標線の一例)に沿って低下するようにインバータ圧縮機16Aの回転数を制御する。そして、制御部30は、庫内温度が冷却温度範囲の上限温度まで低下すると冷却運転に切り替える。
ただし、周囲温度が高いことによって庫内温度が目標温度カーブに沿って低下しない場合もある。このため、制御部30は、庫内温度が冷却温度範囲の上限温度より高く、且つ、目標温度カーブに沿って低下しない場合は、補助的に一定速圧縮機17Aを運転する(時点P3)。制御部30は、一定速圧縮機17Aを補助的に運転した場合は、庫内温度が設定温度より所定値(例えば1.0K)低い温度(設定温度-1.0K)まで低下すると一定速圧縮機17Aを停止する(時点P4)。
(4-5)除霜運転
前述した冷却運転を行うと蒸発器(インバータ用蒸発器16D及び一定速用蒸発器17D)に霜が付着する。このため制御部30は所定の除霜開始条件が成立すると蒸発器を除霜する除霜運転を開始する。除霜開始条件は、予め設定されている除霜開始時刻が到来した、前回の除霜運転が終了してから一定時間が経過した、ユーザによって除霜運転が指示されたなどである。
除霜運転では、制御部30は圧縮機(インバータ圧縮機16A及び一定速圧縮機17A)を停止させる一方、除霜を促進するために庫内ファン21を回転させる。圧縮機を停止させると蒸発器の温度が徐々に上昇する。制御部30は除霜サーミスタ34によって検知された蒸発器の温度が所定の除霜終了温度まで上昇すると除霜運転を終了して冷却運転を再開する。
なお、蒸発器の下部に除霜ヒータ(図示せず)を配置し、庫内ファン21を停止させ、除霜ヒータに通電することによって除霜してもよい。
(4-6)冷媒漏れ検知
制御部30は、断熱扉10が開かれておらず、且つ、周囲温度が所定温度以下であるという条件の下で、一定時間ごとのインバータ用凝縮器16Bの温度(インバータ用目詰サーミスタ31によって検知された温度)と周囲温度(周囲温度サーミスタ33によって検知された温度)との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続するか、又は、一定時間ごとの一定速用凝縮器17Bの温度(一定速用目詰サーミスタ32によって検知された温度)と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れが発生したと判断する。
先ず、図8を参照して、インバータ用冷凍回路16で冷媒漏れが発生した場合について具体的に説明する。図8に示す例では、少なくとも時点P5以降は庫内温度が5秒間に0.2K以上上昇していないため、少なくとも時点P5以降は断熱扉10が開かれたことが検知されていない。また、少なくとも時点P5以降は周囲温度が50℃(所定温度の一例)以下である。このため、図8に示す例では、時点P5以降の期間は、断熱扉10が開かれたことが検知されておらず、且つ、周囲温度が所定温度以下であるという条件を満たしている。
そして、図8に示す例では、上述した条件が満たされている状態で、30秒(一定時間の一例)ごとのインバータ用凝縮器16Bの温度と周囲温度との差が1~3K(一定範囲の一例)内であることが6回(一定回数の一例)以上連続している。このため、制御部30は、インバータ用凝縮器16Bの温度と周囲温度との差が1~3K内であることが6回連続した時点P6において、冷媒漏れが発生したと判断する。
次に、図9を参照して、一定速用冷凍回路17で冷媒漏れが発生した場合について具体的に説明する。図9に示す例では、時点P7以降は庫内温度が5秒間に0.2K以上上昇していないため、少なくとも時点P7以降は断熱扉10が開かれたことが検知されていない。また、少なくとも時点P7以降は周囲温度が50℃(所定温度の一例)以下である。このため、図9に示す例では、時点P7以降の期間は、断熱扉10が開かれたことが検知されておらず、且つ、周囲温度が所定温度以下であるという条件を満たしている。
そして、図9に示す例では、上述した条件が満たされている状態で、30秒(一定時間の一例)ごとの一定速用凝縮器17Bの温度と周囲温度との差が1~3K(一定範囲の一例)内であることが6回(一定回数の一例)以上連続している。このため、制御部30は、一定速用凝縮器17Bの温度と周囲温度との差が1~3K内であることが6回連続した時点P8において、冷媒漏れが発生したと判断する。
(4-7)冷媒漏れに関する所定の処理
制御部30は、冷媒漏れが発生したと判断した場合は、冷媒漏れに関する所定の処理を実行する。具体的には、制御部30は以下の処理を実行する。
・冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させ、冷媒漏れが発生していない他方の冷凍回路の圧縮機を運転する。一定速用冷凍回路17で冷媒漏れが発生した場合は、インバータ圧縮機16Aを最高回転数で運転する。
・凝縮器ファン18を常時運転する。
・庫内ファン21を常時運転する。
・定期的に実施される除霜運転を実施しないように制御する。なお、非定期的に実施される除霜運転についても実施しないようにしてもよい。
・冷媒漏れを警報する。冷媒漏れの警報では、制御部30は操作パネル13の点検ランプ41Aを点滅させるとともに、表示部40に庫内温度と冷媒漏れを警報する警報番号とを交互に表示する。具体的には、制御部30は点検ランプ41Aが消灯しているときに庫内温度を表示し、点検ランプ41Aが点灯しているときに警報番号を表示する。
なお、上述した処理は少なくとも一つを実行すればよく、必ずしも全てを実行しなくてもよい。実行する処理は適宜に選択可能である。
(5)実施形態の効果
実施形態1に係る冷蔵庫1によると、いずれかの冷凍回路で冷媒漏れが発生した場合は、冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させ、冷媒漏れが発生していない他方の冷凍回路の圧縮機を運転する。冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させると冷媒漏れの速度を低減させることができるので、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制できる。また、冷媒漏れが発生していない他方の冷凍回路の圧縮機を運転するので、庫内温度の上昇を抑制できる。よって冷蔵庫1によると、冷媒漏れが発生した場合に、庫内温度の上昇を抑制しつつ、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制できる。
また、冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させると、冷凍回路が損傷する可能性も低減できる。具体的には、全ての冷媒が冷凍回路から漏れ出るとその後に冷凍回路内に水分が侵入することによって冷凍回路が損傷する可能性がある。これに対し、冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させると全ての冷媒が漏れ出てしまうことを抑制できるので、水分が侵入しにくくなる。このため冷凍回路が損傷する可能性を低減できる。
冷蔵庫1によると、制御部30は、いずれかの冷凍回路で冷媒漏れが発生した場合は、冷媒漏れに関する所定の処理を実行することにより、冷媒漏れの影響を低減することができる。
冷蔵庫1によると、所定の処理は、一定速用冷凍回路17で冷媒漏れが発生した場合はインバータ圧縮機16Aを最高回転数で運転する処理を含むので、一定速用冷凍回路17で冷媒漏れが発生した場合の庫内温度の上昇をより確実に抑制できる。
冷蔵庫1によると、所定の処理は、凝縮器ファン18を運転する処理、庫内ファン21を運転する処理、蒸発器を除霜する除霜運転を禁止する処理、及び、冷媒漏れを警報する処理の少なくとも一つを含む。
凝縮器ファン18を常時運転すると、庫外での冷媒漏れの場合に、庫外に漏れた冷媒を拡散することができる。このため、冷媒が可燃性冷媒である場合に、庫外に漏れた可燃性冷媒が一か所に留まることによる危険性を低減できる。
また、庫内ファン21を運転すると、庫内での冷媒漏れの場合に、断熱扉10と貯蔵庫本体11との僅かな隙間などから冷媒を庫外に少しずつ拡散させることができる。このため、冷媒が可燃性冷媒である場合に、庫外に漏れ出した可燃性冷媒が一か所に留まることによる危険性を低減できる。
また、除霜運転を禁止すると、冷却貯蔵庫に収納されている食材に悪影響を与えることを抑制できる。
また、冷媒漏れを警報すると、使用者に断熱扉10の開閉を控えるよう促すことができる。断熱扉10の開閉が控えられると庫内温度が上昇しにくくなるので庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。また、冷媒漏れを警報すると、使用者に室内の換気を促すことができる。このため、庫外に漏れ出した可燃性冷媒が室内に留まることによる危険性を低減できる。また、冷媒漏れを警報すると、使用者が冷却貯蔵庫の製造メーカーにサービス依頼を早期に行うことができるので、庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。
<実施形態2>
実施形態2を図10ないし図17に基づいて説明する。実施形態2に係る冷凍冷蔵庫200(冷却貯蔵庫の一例)は冷蔵室(第1の貯蔵室の一例)と冷凍室(第2の貯蔵室の一例)とを有しており、一つの冷凍回路によって冷蔵室及び冷凍室の両方を冷却するものである。
図10に示すように、冷凍冷蔵庫200は2ドア式であり、前側に開口201(201A及び201B、図11参照)を有する貯蔵庫本体211、貯蔵庫本体211の上方に配されている機械室212、機械室212の前面に設けられている操作パネル213、貯蔵庫本体211の下面に設けられている4つの脚部214などを備えている。
操作パネル213はユーザから各種の設定や指示を受け付けるものである。また、操作パネル213は庫内温度などの冷凍冷蔵庫200に関する各種の情報の表示も行う。操作パネル213の基板には冷凍冷蔵庫200の周囲温度を検出する図示しない周囲温度サーミスタ251(図14参照、周囲温度センサの一例)が設けられている。
図11に示すように、貯蔵庫本体211の庫内には上下方向の概ね中央に断熱性の仕切板215が取り付けられており、仕切板215によって上側の冷凍室216と下側の冷蔵室217とに仕切られている。貯蔵庫本体211の前側には二つの断熱扉218(218A及び218B)が上下に取り付けられており、これらの断熱扉218によって冷凍室216と冷蔵室217とが個別に開閉される。断熱扉218Aは第2の扉の一例であり、断熱扉218Bは第1の扉の一例である。
機械室212は上側が開放されている。機械室212には冷凍ユニット219の一部、図示しない電装箱、操作パネル213、図示しない電源部などが収容されている。冷凍ユニット219は断熱性のユニット台219Aに後述する冷凍回路220(図12参照)を取り付けたものである。図示しない電装箱には後述する制御部250(図14参照)が収容されている。
図12を参照して、冷凍回路220について説明する。冷凍回路220は圧縮機221、凝縮器222、ドライヤ223、切替弁224(三方弁)、冷凍庫用減圧機構225(キャピラリチューブ等)、冷凍室用蒸発器226(第2の蒸発器の一例)、冷蔵庫用減圧機構227(キャピラリチューブ等)、冷蔵室用蒸発器228(第1の蒸発器の一例)などを有しており、これらが冷媒配管229によって循環接続されている。また、冷凍回路220は凝縮器222を冷却する凝縮器ファン230も有している。
圧縮機221の出口側は冷媒配管229を介して凝縮器222の入口側に接続されている。凝縮器222の出口側は冷媒配管229とドライヤ223とを介して切替弁224の入口側に接続されている。切替弁224は凝縮器222によって凝縮された冷媒の経路を冷蔵室用蒸発器228及び冷凍室用蒸発器226の少なくとも一方(冷蔵室用蒸発器228のみ開、冷凍室用蒸発器226のみ開又は両室開)に選択的に切り替える所謂三方弁である。切替弁224には2つの出口があり、切替弁224の一方の出口は冷媒配管229を介して冷凍室用蒸発器226の入口側に接続されており、他方の出口は冷媒配管229を介して冷蔵室用蒸発器228の入口側に接続されている。冷凍室用蒸発器226の出口側に接続されている冷媒配管229と冷蔵室用蒸発器228の出口側に接続されている冷媒配管229とは途中で合流して圧縮機221の入口側に接続されている。
凝縮器222の前側には空気中の塵埃が凝縮器222に付着して凝縮能力が低下することを防止するための図示しないフィルターが設けられている。また、凝縮器222にはフィルターの目詰まりを凝縮器222の温度によって検出するための図示しない目詰サーミスタが取り付けられている。
以降の説明では圧縮機221から切替弁224までを高圧回路、切替弁224から冷凍室用蒸発器226までを冷凍室側低圧回路、及び、切替弁224から冷蔵室用蒸発器228までを冷蔵室側低圧回路という。
図13を参照して、冷凍ユニット219について説明する。冷凍ユニット219は断熱性のユニット台219Aを有している。ユニット台219Aには冷凍回路220の一部が取り付けられている。冷蔵室用蒸発器228は冷蔵室217内を冷却するものであるため、ユニット台219Aから下側に離間している。
図11を参照して、冷凍ユニット219及びその周辺の構成について説明する。冷凍室用蒸発器226はユニット台219Aの下側に取り付けられており、天井と冷凍室用エアダクト235とによって形成される冷凍室用冷却室271に収容されている。冷凍室用蒸発器226には図示しない冷凍室用除霜サーミスタ234(図14参照)が取り付けられている。冷凍室用エアダクト235には冷凍室用庫内ファン231が取り付けられている。
冷凍室用冷却室271内において冷凍室用庫内ファン231と冷凍室用蒸発器226との間には冷凍室216の庫内温度を検出する冷凍室用庫内サーミスタ232(第2の庫内温度センサ及び第2の検知部の一例)が配されている。
冷蔵室217の室内には板面が前後方向を向く姿勢で板状の冷蔵室用エアダクト233が配されており、冷蔵室用エアダクト233と冷蔵室217の後側の壁211Aとによって冷蔵室用冷却室272が形成されている。冷蔵室用冷却室272には冷蔵室用蒸発器228が収容されている。冷蔵室用蒸発器228には図示しない冷蔵室用除霜サーミスタ244(図14参照)が取り付けられている。
冷蔵室用エアダクト233と冷蔵室217の底面との間には冷蔵室用冷却室272内に空気を吸い込むための吸込口240が形成されている。冷蔵室用エアダクト233と仕切板215との間には吹出口241が形成されている。吹出口241には冷蔵室用庫内ファン242が装着されている。冷蔵室用庫内ファン242が回転すると冷蔵室217内の空気が吸込口240から冷蔵室用冷却室272内に吸い込まれ、冷蔵室用蒸発器228によって冷却されて吹出口241から冷蔵室217内に吹き出される。
冷蔵室用冷却室272内において吸込口240と吹出口241との間には冷蔵室217の庫内温度を検出する冷蔵室用庫内サーミスタ243(第1の庫内温度センサ及び第1の検知部の一例)が配されている。
(2)冷凍冷蔵庫の電気的構成
図14を参照して、冷凍冷蔵庫200の電気的構成について説明する。冷凍冷蔵庫200は制御部250を備えている。制御部250には操作パネル213、圧縮機221、周囲温度サーミスタ251、凝縮器ファン230、目詰サーミスタ254、冷凍室用庫内ファン231、冷凍室用庫内サーミスタ232、冷凍室用除霜サーミスタ234、冷蔵室用庫内ファン242、冷蔵室用庫内サーミスタ243、冷蔵室用除霜サーミスタ244、切替弁224などが接続されている。
制御部250はCPUやRAMなどが1チップ化されたマイクロコンピュータ250AやROM250Bなどが基板に実装されたものである。マイクロコンピュータ250AはROM250Bに記憶されている制御プログラムを実行することによって冷凍冷蔵庫200の各部を制御する。
(3)操作パネル
図15を参照して、操作パネル213について説明する。操作パネル213は冷凍室216の庫内温度や後述する警報番号などを7セグ表示する表示部260、及び、冷蔵室217の庫内温度や後述する警報番号などを7セグ表示する表示部261を備えている点を除いて実施形態1の操作パネル13と実質的に同一である。
(4)制御部によって実行される制御処理
制御部250によって実行される制御処理のうち冷却運転、冷媒漏れ検知、及び、冷媒漏れに関する所定の処理について説明する。
(4-1)冷却運転
図16を参照して、実施形態2に係る冷却運転について説明する。図16において時点P1は冷凍冷蔵庫200の電源がオンにされた時点である。制御部250は電源がオンにされると所定時間をおいて圧縮機221、凝縮器ファン230、冷凍室用庫内ファン231及び冷蔵室用庫内ファン242を運転する(時点P2)。
そして、制御部250は、切替弁224を冷凍室216側と冷蔵室217側とに交互に開き、両貯蔵室(冷凍室216及び冷蔵室217)の庫内温度がどちらも冷却温度範囲の下限温度以下まで低下すると圧縮機221及び凝縮器ファン230を停止する(時点P3)。制御部250は圧縮機221及び凝縮器ファン230を停止した場合は切替弁224を両室開にする。
そして、制御部250は、その後にどちらかの貯蔵室の庫内温度が冷却温度範囲の上限温度まで上昇すると、庫内温度が上限温度まで上昇した貯蔵室(図16では冷凍室216)側に切替弁224を開くとともに、圧縮機221及び凝縮器ファン230を再び運転する(時点P4)。
(4-2)冷媒漏れ検知
制御部250は、各貯蔵室(冷凍室216及び冷蔵室217)について、当該貯蔵室の断熱扉218が開かれたことが検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、凝縮器222の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件の下で、切替弁224が開いて当該貯蔵室の蒸発器に冷媒が供給されている状態で一定時間ごとの当該貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れが発生した判断する。
先ず、図16を参照して、冷凍室216で冷媒漏れが発生した場合について説明する。図16において時点P5は冷凍室216で冷媒漏れが発生した時点である。図16に示す例では時点P4で切替弁224が冷凍室216側に切り替えられており、時点P4から時点P6までの期間は冷凍室用蒸発器226に冷媒が供給されている。
そして、時点P5から時点P6までの期間は冷凍室216の庫内温度が5秒間に0.2K以上上昇していないため、冷凍室216の断熱扉218Aが開かれたことが検知されていない。また、時点P5から時点P6までの期間は周囲温度が50℃(所定温度の一例)以下である。また、時点P5から時点P6までの期間は目詰サーミスタ254によって検知された凝縮器222の温度と周囲温度サーミスタ251によって検知された周囲温度との差が3K(所定値の一例)以上である。
このため、図16に示す例では、時点P5から時点P6までの期間は、冷凍室216の断熱扉218Aが開かれたことが検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、凝縮器222の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件を満たしている。
そして、時点P5から時点P6までの期間は冷凍室用蒸発器226に冷媒が供給されている状態であり、その状態で30秒(一定時間の一例)ごとの冷凍室216の庫内温度の上昇幅が0.1K(一定値の一例)以上であることが6回(一定回数の一例)以上連続している。このため、制御部250は、冷凍室216の庫内温度の上昇幅が0.1K以上であることが6回連続した時点P6において、冷凍室216で冷媒漏れが発生したと判断する。
詳しくは後述するが、制御部250は、冷凍室216で冷媒漏れが発生した場合は、冷媒が漏れ出す速度を抑制するために切替弁224を冷蔵室217側に切り替える。このため時点P6以降は冷蔵室用蒸発器228にのみ冷媒が供給される状態になる。
図16に示す例では、時点P6で切替弁224を冷蔵室217側に切り替えると冷蔵室217の庫内温度が低下している。このため、時点P6以降は、30秒ごとの冷蔵室217の庫内温度の上昇幅が0.1K以上であることが6回以上連続しているという条件が満たされない。このため、制御部250は時点P6から所定時間が経過した時点P7において、冷蔵室217では冷媒漏れが発生していないと判断する。言い換えると、制御部250は冷凍室216でのみ冷媒漏れが発生したと判断する。
ここでは冷凍室216側で冷媒漏れが発生した場合について説明したが、冷蔵室217で冷媒漏れが発生した場合も同様である。
次に、図17を参照して、冷凍室216及び冷蔵室217の両方で冷媒漏れが発生した場合について説明する。図17において時点P1~時点P6までは図16と同じであるので説明を省略する。
図17に示す例では、時点P6以降の期間は、冷蔵室217の断熱扉218Bが開かれたことが検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、凝縮器222の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件を満たしている。そして、時点P6で切替弁224を冷蔵室217側に切り替えても冷蔵室217の庫内温度が上昇しており、30秒ごとの冷蔵室217の庫内温度の上昇幅が0.1K以上であることが6回以上連続している(図17では省略して示している)。このため、制御部250は、30秒ごとの冷蔵室217の庫内温度の上昇幅が0.1K以上であることが6回以上連続した時点P8において、冷蔵室217で冷媒漏れが発生したと判断する。言い換えると、制御部250は冷凍室216及び冷蔵室217の両方で冷媒漏れが発生したと判断する。
(4-3)冷媒漏れに関する所定の処理
制御部250は、冷媒漏れが発生したと判断すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行する。具体的には、以下の処理を実行する。
・凝縮器ファン230を常時運転する。
・冷媒漏れが発生した冷凍回路側の庫内ファンを常時運転する。
・定期的に実施される除霜運転を実施しないように制御する。なお、非定期的に実施される除霜運転についても実施しないようにしてもよい。
・冷媒漏れを警報する。冷媒漏れの警報では、制御部250は操作パネル213の点検ランプを点滅させるとともに、表示部260(あるいは表示部261)に庫内温度と冷媒漏れを警報する警報番号とを交互に表示する。
また、冷媒漏れの警報では、制御部250は、冷凍室216でのみ冷媒漏れが発生した場合は冷凍室216側の低圧回路(切替弁224から冷凍室用蒸発器226まで)から冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報番号を表示し、冷蔵室217でのみ冷媒漏れが発生した場合は冷蔵室217側の低圧回路(切替弁224から冷蔵室用蒸発器228まで)から冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報番号を表示し、両方の貯蔵室(冷凍室216及び冷蔵室217)で冷媒漏れが発生した場合は冷凍回路220の高圧回路(圧縮機221から切替弁224まで)から冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報番号を表示する。
・低圧回路で冷媒漏れが発生している場合は冷媒漏れが発生している低圧回路側に冷媒が流れないように切替弁224を切り替える。
(5)実施形態の効果
実施形態2に係る冷凍冷蔵庫200によると、各貯蔵室(冷凍室216及び冷蔵室217)について、当該貯蔵室の扉が開かれたことが検知されておらず、周囲温度が50℃以下であり、且つ、凝縮器222の温度と周囲温度との差が3K以上であるという条件の下で、切替弁224が開いて当該貯蔵室の蒸発器に冷媒が供給されている状態で30秒ごとの当該貯蔵室の庫内温度の上昇幅が0.1K以上であることが6回以上連続すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行するので、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合、あるいは圧縮機221が故障によって停止している場合に当該所定の処理が不必要に実行されることを抑制できる。
また、冷凍冷蔵庫200によると、冷媒漏れを修理する作業者は、冷凍室216側の低圧回路、冷蔵室217側の低圧回路、又は、冷凍回路220の高圧回路のいずれから冷媒が漏れている可能性が高いかを警報番号によって知ることができるので、冷媒漏れが発生している箇所の特定が容易になる。このため冷媒漏れの修理を効率よく行うことができる。
また、冷凍冷蔵庫200によると、低圧回路で冷媒漏れが発生している場合は冷媒漏れが発生している低圧回路側に冷媒が流れないように切替弁224を切り替えるので、冷媒が漏れ出す速度を抑制できる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では冷却貯蔵庫として冷蔵庫を例に説明したが、冷却貯蔵庫は冷凍庫であってもよい。
(2)上記実施形態2では二つの貯蔵室を有する冷却貯蔵庫として冷凍冷蔵庫を例に説明したが、二つの貯蔵室は何方も冷蔵室であってもよいし、冷凍室であってもよい。
(3)上記実施形態2では切替弁224の開閉パターンとして冷蔵室用蒸発器228のみ開、冷凍室用蒸発器226のみ開又は両室開の3パターンがあるが、冷蔵室用蒸発器228のみ開及び冷凍室用蒸発器226のみ開の2パターンだけであってもよい。
(4)上記実施形態で例示した各種の数値は一例である。これらの数値は上記実施形態で例示したものに限定されるものではない。
1…冷蔵庫(冷却貯蔵庫の一例)、10…断熱扉(扉の一例)、貯蔵庫本体、11…貯蔵庫本体、11B…開口、16…インバータ用冷凍回路(第2の冷凍回路の一例)、16A…インバータ圧縮機、16B…インバータ用凝縮器(第2の凝縮器の一例)、16D…インバータ用蒸発器(第2の蒸発器の一例)、17…一定速用冷凍回路(第1の冷凍回路の一例)、17A…一定速圧縮機、17B…一定速用凝縮器(第1の凝縮器の一例)、17D…一定速用蒸発器(第1の蒸発器の一例)、22…庫内サーミスタ(庫内温度センサ及び検知部の一例)、30…制御部、33…周囲温度サーミスタ(周囲温度センサの一例)、200…冷凍冷蔵庫(冷却貯蔵庫の一例)、201…開口、216…冷凍室(第1の貯蔵室の一例)、217…冷蔵室(第2の貯蔵室の一例)、218A…断熱扉(第2の扉の一例)、218B…断熱扉(第1の扉の一例)、220…冷凍回路、221…圧縮機、222…凝縮器、224…切替弁、226…冷凍室用蒸発器(第2の蒸発器の一例)、228…冷蔵室用蒸発器(第1の蒸発器の一例)、230…凝縮器ファン、231…冷凍室用庫内ファン(庫内ファンの一例)、232…冷凍室用庫内サーミスタ(第2の庫内温度センサ及び第2の検知部の一例)、242…冷蔵室用庫内ファン(庫内ファンの一例)、243…冷蔵室用庫内サーミスタ(第1の庫内温度センサ及び第1の検知部の一例)、251…周囲温度サーミスタ(周囲温度センサの一例)

Claims (3)

  1. 冷却貯蔵庫であって、
    第1の貯蔵室と第2の貯蔵室とを有する貯蔵庫本体と、
    前記第1の貯蔵室の開口を開閉する第1の扉と、
    前記第2の貯蔵室の開口を開閉する第2の扉と、
    圧縮機、凝縮器、前記第1の貯蔵室内に配されている第1の蒸発器、前記第2の貯蔵室内に配されている第2の蒸発器、及び、前記凝縮器によって凝縮された冷媒の経路を前記第1の蒸発器及び前記第2の蒸発器の少なくとも一方に選択的に切り替える切替弁を有する冷凍回路と、
    前記第1の貯蔵室内の温度を検知する第1の庫内温度センサと、
    前記第1の扉が開かれたことを検知する第1の検知部と、
    前記第2の貯蔵室内の温度を検知する第2の庫内温度センサと、
    前記第2の扉が開かれたことを検知する第2の検知部と、
    周囲温度を検知する周囲温度センサと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記切替弁を交互に切り替えることによって前記第1の貯蔵室及び前記第2の貯蔵室内を冷却する冷却運転であって、前記第1の貯蔵室の庫内温度が前記第1の貯蔵室の冷却温度範囲の下限温度まで低下し、且つ、前記第2の貯蔵室の庫内温度が前記第2の貯蔵室の冷却温度範囲の下限温度まで低下すると前記圧縮機を停止し、その後にいずれかの前記貯蔵室の庫内温度が当該貯蔵室の前記冷却温度範囲の上限温度まで上昇すると前記圧縮機の運転を再開する冷却運転を実行し、
    各前記貯蔵室について、当該貯蔵室の前記扉が開かれたことが前記検知部によって検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、前記凝縮器の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件の下で、前記切替弁が開いて当該貯蔵室の前記蒸発器に冷媒が供給されている状態で一定時間ごとの当該貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行する、冷却貯蔵庫。
  2. 請求項1に記載の冷却貯蔵庫であって、
    前記所定の処理は、
    前記第1の貯蔵室の前記第1の蒸発器のみに前記冷媒が供給されている場合であって、前記一定時間ごとの前記第1の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は、前記切替弁を切り替えて前記第2の貯蔵室の前記第2の蒸発器のみに前記冷媒が供給される状態とし、その状態において、前記第2の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続しない場合は、前記冷凍回路の前記第1の貯蔵室側の低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力し、前記第2の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は、前記冷凍回路の高圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力し、
    前記第2の貯蔵室の前記第2の蒸発器のみに前記冷媒が供給されている場合であって、前記一定時間ごとの前記第2の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は、前記切替弁を切り替えて前記第1の貯蔵室の前記第1の蒸発器のみに前記冷媒が供給される状態とし、その状態において前記第1の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続しない場合は、前記冷凍回路の前記第2の貯蔵室側の低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力し、前記第1の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は、前記冷凍回路の高圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力する処理を含む、冷却貯蔵庫。
  3. 請求項2に記載の冷却貯蔵庫であって、
    前記所定の処理は、前記低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高い場合に、冷媒漏れが発生している可能性が高い前記低圧回路側に前記冷媒が流れないように前記切替弁を切り替える処理を含む、冷却貯蔵庫。
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