JP7465328B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Description
・圧縮機が運転されていない場合は凝縮器の温度が上昇しないので、凝縮器の温度が周囲温度に近い温度になる。このため、凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲(例えば1~3K)の下限値(1K)より小さくなる。
・圧縮機が運転されている場合は凝縮器の温度が高くなるので、凝縮器の温度と周囲温度との差が当該所定範囲の上限値(3K)より大きくなる。
・凝縮器の温度と周囲温度との差が当該所定範囲内である場合は、冷媒漏れの状態で圧縮機が運転されている可能性が高い。
このため、凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続した場合(すなわち冷媒漏れの状態で圧縮機が運転されている可能性が高い場合)は冷媒漏れに関する所定の処理(凝縮器ファンを回転させる処理、冷媒漏れが発生した可能性があることを警報する処理など)を実行することが望ましい。
ただし、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合は、冷媒漏れの状態でも凝縮器の温度が上昇することによって凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲外になる(例えば3Kより大きくなる)ことがある。このため、単に凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続しただけでは当該所定の処理が実行されない可能性がある。
上記の冷却貯蔵庫によると、扉が開かれておらず、且つ、周囲温度が所定温度以下であるという条件の下で、凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続すると当該所定の処理を実行するので、冷媒漏れの状態で当該所定の処理が実行されないことを抑制できる。
また、上記の冷却貯蔵庫によると、圧縮機が故障によって停止している場合は凝縮器の温度と周囲温度との差が所定範囲外となる(例えば1Kより小さくなる)ので当該所定の処理が実行されない。このため、圧縮機が故障によって停止している場合に当該所定の処理が不必要に実行されることも抑制できる。
そして、上記の冷却貯蔵庫によると、いずれかの冷凍回路で冷媒漏れが発生した場合は、冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させ、他方の冷凍回路の圧縮機を運転する。冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させると冷媒漏れの速度を低減させることができるので、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制できる。また、冷媒漏れが発生していない他方の冷凍回路の圧縮機を運転するので、庫内温度の上昇を抑制できる。
よって上記の冷却貯蔵庫によると、冷媒漏れが発生した場合に、庫内温度の上昇を抑制しつつ、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制できる。
ところで、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合にも庫内温度が高くなる。このため、上述した特開2017-219278号公報に記載の冷却貯蔵庫は、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合に、冷媒漏れが発生した可能性があると誤判断する可能性がある。特開2017-219278号公報に記載の冷却貯蔵庫では、冷媒漏れが発生した可能性があると誤判断した場合は漏れ警戒モードでの制御が不必要に行われる。
本願発明者は、冷凍回路の冷媒漏れが発生している場合は蒸発器に低温の冷媒が十分に供給されないことによって貯蔵室の温度が上昇し、一定時間ごとの貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続することを見出した。このため、一定時間ごとの貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は冷媒漏れに関する所定の処理(凝縮器ファンを回転させる処理、冷媒漏れが発生した可能性があることを警報する処理など)を実行することが望ましい。
ただし、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合、あるいは圧縮機が故障によって停止している場合も、庫内温度が上昇することによって一定時間ごとの貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続することがある。このため、単に一定時間ごとの貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続しただけでは当該所定の処理が不必要に実行される可能性がある。
ここで、通常、冷媒漏れが発生しても圧縮機が運転されていれば凝縮器の温度が周囲温度よりある程度高くなる。このため、凝縮器温度センサによって検知された温度が周囲温度センサによって検知された周囲温度より所定値以上高い場合は圧縮機が運転されていると判断できる。
上記の冷却貯蔵庫によると、各貯蔵室(第1の貯蔵室及び第2の貯蔵室)について、当該貯蔵室の扉が開かれたことが検知部によって検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、凝縮器の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件の下で、切替弁が開いて当該貯蔵室の貯蔵室に冷媒が供給されている状態で一定時間ごとの当該貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行するので、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合、あるいは圧縮機が故障によって停止している場合に当該所定の処理が不必要に実行されることを抑制できる。
上記の冷却貯蔵庫によると、冷媒漏れを修理する作業者は、第1の貯蔵室側の低圧回路、第2の貯蔵室側の低圧回路、又は、冷凍回路の高圧回路のいずれから冷媒が漏れている可能性が高いかを警報によって知ることができるので、冷媒漏れが発生している箇所の特定が容易になる。このため冷媒漏れの修理を効率よく行うことができる。
また、庫内ファンを運転すると、庫内での冷媒漏れの場合に、扉と貯蔵庫本体との僅かな隙間などから冷媒を庫外に少しずつ拡散させることができる。このため、冷媒が可燃性冷媒である場合に、庫外に漏れ出した可燃性冷媒が一か所に留まることによる危険性を低減できる。
また、除霜運転を禁止すると、冷却貯蔵庫に収納されている食材に悪影響を与えることを抑制できる。具体的には、一般に除霜運転では圧縮機を停止させるので庫内温度が上昇する。通常であればその後に圧縮機の運転が再開されて庫内温度が低下するので食材に悪影響を与えることはないが、冷媒漏れが発生しているとその後に圧縮機を運転しても庫内温度が低下しないため、庫内温度が上昇したままとなり、庫内の食材が傷む虞がある。除霜運転を禁止すると庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。
また、冷媒漏れを警報すると、使用者に扉の開閉を控えるよう促すことができる。扉の開閉が控えられると庫内温度が上昇しにくくなるので庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。また、冷媒漏れを警報すると、使用者に室内の換気を促すことができる。このため、庫外に漏れ出した可燃性冷媒が室内に留まることによる危険性を低減できる。また、冷媒漏れを警報すると、使用者が冷却貯蔵庫の製造メーカーにサービス依頼を早期に行うことができるので、庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。
実施形態1を図1ないし図9に基づいて説明する。以降の説明において上下方向及び左右方向とは図1に示す上下方向及び左右方向を基準とし、前後方向とは図2に示す前後方向を基準とする。
図1に示すように、実施形態1に係る冷蔵庫1(冷却貯蔵庫の一例)は4ドア式の冷蔵庫であり、前側に開口を有する貯蔵庫本体11、貯蔵庫本体11の上方に配されている機械室12、機械室12の前面に設けられている操作パネル13、貯蔵庫本体11の下面に設けられている4つの脚部14などを備えている。
冷却室20内において庫内ファン21とインバータ用蒸発器16Dとの間には庫内温度を検出する庫内サーミスタ22(庫内温度センサ及び検知部の一例)が配されている。
図5を参照して、冷蔵庫1の電気的構成について説明する。冷蔵庫1は制御部30を備えている。制御部30には操作パネル13、インバータ圧縮機16A、一定速圧縮機17A、凝縮器ファン18、庫内ファン21、庫内サーミスタ22、インバータ用目詰サーミスタ31、一定速用目詰サーミスタ32、周囲温度サーミスタ33、除霜サーミスタ34などが接続されている。
図6を参照して、操作パネル13について説明する。操作パネル13は庫内温度や後述する警報番号などの各種の情報を7セグ表示する表示部40、表示する情報に応じた図形や文字列を点灯させる複数の表示ランプ41(点検ランプ41A、フィルターランプ41B、霜取中ランプ41C、ECOランプ41D)、複数の操作ボタン42などを備えている。複数の操作ボタン42はユーザが目標温度(以下、設定温度という)などの各種の設定や冷蔵庫1に対する各種の指示を行うためのものである。
制御部30によって実行される制御処理のうち扉開検知、凝縮器のフィルターの目詰まり検知、冷却運転、補助冷却運転、冷媒漏れ検知、及び、冷媒漏れに関する所定の処理について説明する。
扉開検知は、断熱扉10が開かれたことを検知する処理である。断熱扉10が開かれたことを検知する方法としては、庫内温度の上昇から判断する方法、人感センサを用いる方法、扉開閉に連動する扉開閉スイッチを用いる方法などの種々の方法が可能である。
凝縮器(インバータ用凝縮器16B及び一定速用凝縮器17B)のフィルターが目詰まりすると凝縮器ファン18が回転しても凝縮器と外気との間で十分に熱交換が行われず、冷却効率が低下する。このため制御部30は目詰サーミスタ(インバータ用目詰サーミスタ31及び一定速用目詰サーミスタ32)を用いてフィルターの目詰まりを検知する。
図7を参照して、冷却運転について説明する。冷却運転は、インバータ圧縮機16A及び凝縮器ファン18の運転/停止を切り替えることによって庫内温度を所定の冷却温度範囲内に維持するものである。冷却温度範囲の上限温度は例えば設定温度+1.7K[ケルビン]であり、下限温度は設定温度-2.0K[ケルビン]である。
図8を参照して、補助冷却運転について説明する。図8において時点P1は冷蔵庫1の電源がオンにされた時点である。制御部30は、冷蔵庫1の電源がオンにされると、所定時間待機した後(時点P2)、インバータ圧縮機16A、凝縮器ファン18及び庫内ファン21を運転し、庫内温度が図示しない所定の目標温度カーブ(目標線の一例)に沿って低下するようにインバータ圧縮機16Aの回転数を制御する。そして、制御部30は、庫内温度が冷却温度範囲の上限温度まで低下すると冷却運転に切り替える。
前述した冷却運転を行うと蒸発器(インバータ用蒸発器16D及び一定速用蒸発器17D)に霜が付着する。このため制御部30は所定の除霜開始条件が成立すると蒸発器を除霜する除霜運転を開始する。除霜開始条件は、予め設定されている除霜開始時刻が到来した、前回の除霜運転が終了してから一定時間が経過した、ユーザによって除霜運転が指示されたなどである。
なお、蒸発器の下部に除霜ヒータ(図示せず)を配置し、庫内ファン21を停止させ、除霜ヒータに通電することによって除霜してもよい。
制御部30は、断熱扉10が開かれておらず、且つ、周囲温度が所定温度以下であるという条件の下で、一定時間ごとのインバータ用凝縮器16Bの温度(インバータ用目詰サーミスタ31によって検知された温度)と周囲温度(周囲温度サーミスタ33によって検知された温度)との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続するか、又は、一定時間ごとの一定速用凝縮器17Bの温度(一定速用目詰サーミスタ32によって検知された温度)と周囲温度との差が所定範囲内であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れが発生したと判断する。
制御部30は、冷媒漏れが発生したと判断した場合は、冷媒漏れに関する所定の処理を実行する。具体的には、制御部30は以下の処理を実行する。
・冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させ、冷媒漏れが発生していない他方の冷凍回路の圧縮機を運転する。一定速用冷凍回路17で冷媒漏れが発生した場合は、インバータ圧縮機16Aを最高回転数で運転する。
・凝縮器ファン18を常時運転する。
・庫内ファン21を常時運転する。
・定期的に実施される除霜運転を実施しないように制御する。なお、非定期的に実施される除霜運転についても実施しないようにしてもよい。
・冷媒漏れを警報する。冷媒漏れの警報では、制御部30は操作パネル13の点検ランプ41Aを点滅させるとともに、表示部40に庫内温度と冷媒漏れを警報する警報番号とを交互に表示する。具体的には、制御部30は点検ランプ41Aが消灯しているときに庫内温度を表示し、点検ランプ41Aが点灯しているときに警報番号を表示する。
実施形態1に係る冷蔵庫1によると、いずれかの冷凍回路で冷媒漏れが発生した場合は、冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させ、冷媒漏れが発生していない他方の冷凍回路の圧縮機を運転する。冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させると冷媒漏れの速度を低減させることができるので、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制できる。また、冷媒漏れが発生していない他方の冷凍回路の圧縮機を運転するので、庫内温度の上昇を抑制できる。よって冷蔵庫1によると、冷媒漏れが発生した場合に、庫内温度の上昇を抑制しつつ、漏洩した冷媒が一か所に滞留することを抑制できる。
また、冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させると、冷凍回路が損傷する可能性も低減できる。具体的には、全ての冷媒が冷凍回路から漏れ出るとその後に冷凍回路内に水分が侵入することによって冷凍回路が損傷する可能性がある。これに対し、冷媒漏れが発生した冷凍回路の圧縮機を停止させると全ての冷媒が漏れ出てしまうことを抑制できるので、水分が侵入しにくくなる。このため冷凍回路が損傷する可能性を低減できる。
凝縮器ファン18を常時運転すると、庫外での冷媒漏れの場合に、庫外に漏れた冷媒を拡散することができる。このため、冷媒が可燃性冷媒である場合に、庫外に漏れた可燃性冷媒が一か所に留まることによる危険性を低減できる。
また、庫内ファン21を運転すると、庫内での冷媒漏れの場合に、断熱扉10と貯蔵庫本体11との僅かな隙間などから冷媒を庫外に少しずつ拡散させることができる。このため、冷媒が可燃性冷媒である場合に、庫外に漏れ出した可燃性冷媒が一か所に留まることによる危険性を低減できる。
また、除霜運転を禁止すると、冷却貯蔵庫に収納されている食材に悪影響を与えることを抑制できる。
また、冷媒漏れを警報すると、使用者に断熱扉10の開閉を控えるよう促すことができる。断熱扉10の開閉が控えられると庫内温度が上昇しにくくなるので庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。また、冷媒漏れを警報すると、使用者に室内の換気を促すことができる。このため、庫外に漏れ出した可燃性冷媒が室内に留まることによる危険性を低減できる。また、冷媒漏れを警報すると、使用者が冷却貯蔵庫の製造メーカーにサービス依頼を早期に行うことができるので、庫内の食材が傷む可能性を抑制できる。
実施形態2を図10ないし図17に基づいて説明する。実施形態2に係る冷凍冷蔵庫200(冷却貯蔵庫の一例)は冷蔵室(第1の貯蔵室の一例)と冷凍室(第2の貯蔵室の一例)とを有しており、一つの冷凍回路によって冷蔵室及び冷凍室の両方を冷却するものである。
冷凍室用冷却室271内において冷凍室用庫内ファン231と冷凍室用蒸発器226との間には冷凍室216の庫内温度を検出する冷凍室用庫内サーミスタ232(第2の庫内温度センサ及び第2の検知部の一例)が配されている。
冷蔵室用冷却室272内において吸込口240と吹出口241との間には冷蔵室217の庫内温度を検出する冷蔵室用庫内サーミスタ243(第1の庫内温度センサ及び第1の検知部の一例)が配されている。
図14を参照して、冷凍冷蔵庫200の電気的構成について説明する。冷凍冷蔵庫200は制御部250を備えている。制御部250には操作パネル213、圧縮機221、周囲温度サーミスタ251、凝縮器ファン230、目詰サーミスタ254、冷凍室用庫内ファン231、冷凍室用庫内サーミスタ232、冷凍室用除霜サーミスタ234、冷蔵室用庫内ファン242、冷蔵室用庫内サーミスタ243、冷蔵室用除霜サーミスタ244、切替弁224などが接続されている。
図15を参照して、操作パネル213について説明する。操作パネル213は冷凍室216の庫内温度や後述する警報番号などを7セグ表示する表示部260、及び、冷蔵室217の庫内温度や後述する警報番号などを7セグ表示する表示部261を備えている点を除いて実施形態1の操作パネル13と実質的に同一である。
制御部250によって実行される制御処理のうち冷却運転、冷媒漏れ検知、及び、冷媒漏れに関する所定の処理について説明する。
図16を参照して、実施形態2に係る冷却運転について説明する。図16において時点P1は冷凍冷蔵庫200の電源がオンにされた時点である。制御部250は電源がオンにされると所定時間をおいて圧縮機221、凝縮器ファン230、冷凍室用庫内ファン231及び冷蔵室用庫内ファン242を運転する(時点P2)。
制御部250は、各貯蔵室(冷凍室216及び冷蔵室217)について、当該貯蔵室の断熱扉218が開かれたことが検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、凝縮器222の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件の下で、切替弁224が開いて当該貯蔵室の蒸発器に冷媒が供給されている状態で一定時間ごとの当該貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れが発生した判断する。
図17に示す例では、時点P6以降の期間は、冷蔵室217の断熱扉218Bが開かれたことが検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、凝縮器222の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件を満たしている。そして、時点P6で切替弁224を冷蔵室217側に切り替えても冷蔵室217の庫内温度が上昇しており、30秒ごとの冷蔵室217の庫内温度の上昇幅が0.1K以上であることが6回以上連続している(図17では省略して示している)。このため、制御部250は、30秒ごとの冷蔵室217の庫内温度の上昇幅が0.1K以上であることが6回以上連続した時点P8において、冷蔵室217で冷媒漏れが発生したと判断する。言い換えると、制御部250は冷凍室216及び冷蔵室217の両方で冷媒漏れが発生したと判断する。
制御部250は、冷媒漏れが発生したと判断すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行する。具体的には、以下の処理を実行する。
・冷媒漏れが発生した冷凍回路側の庫内ファンを常時運転する。
・定期的に実施される除霜運転を実施しないように制御する。なお、非定期的に実施される除霜運転についても実施しないようにしてもよい。
・冷媒漏れを警報する。冷媒漏れの警報では、制御部250は操作パネル213の点検ランプを点滅させるとともに、表示部260(あるいは表示部261)に庫内温度と冷媒漏れを警報する警報番号とを交互に表示する。
また、冷媒漏れの警報では、制御部250は、冷凍室216でのみ冷媒漏れが発生した場合は冷凍室216側の低圧回路(切替弁224から冷凍室用蒸発器226まで)から冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報番号を表示し、冷蔵室217でのみ冷媒漏れが発生した場合は冷蔵室217側の低圧回路(切替弁224から冷蔵室用蒸発器228まで)から冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報番号を表示し、両方の貯蔵室(冷凍室216及び冷蔵室217)で冷媒漏れが発生した場合は冷凍回路220の高圧回路(圧縮機221から切替弁224まで)から冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報番号を表示する。
・低圧回路で冷媒漏れが発生している場合は冷媒漏れが発生している低圧回路側に冷媒が流れないように切替弁224を切り替える。
実施形態2に係る冷凍冷蔵庫200によると、各貯蔵室(冷凍室216及び冷蔵室217)について、当該貯蔵室の扉が開かれたことが検知されておらず、周囲温度が50℃以下であり、且つ、凝縮器222の温度と周囲温度との差が3K以上であるという条件の下で、切替弁224が開いて当該貯蔵室の蒸発器に冷媒が供給されている状態で30秒ごとの当該貯蔵室の庫内温度の上昇幅が0.1K以上であることが6回以上連続すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行するので、周囲温度が高い場合や扉開閉が頻繁に行われた場合、あるいは圧縮機221が故障によって停止している場合に当該所定の処理が不必要に実行されることを抑制できる。
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
Claims (3)
- 冷却貯蔵庫であって、
第1の貯蔵室と第2の貯蔵室とを有する貯蔵庫本体と、
前記第1の貯蔵室の開口を開閉する第1の扉と、
前記第2の貯蔵室の開口を開閉する第2の扉と、
圧縮機、凝縮器、前記第1の貯蔵室内に配されている第1の蒸発器、前記第2の貯蔵室内に配されている第2の蒸発器、及び、前記凝縮器によって凝縮された冷媒の経路を前記第1の蒸発器及び前記第2の蒸発器の少なくとも一方に選択的に切り替える切替弁を有する冷凍回路と、
前記第1の貯蔵室内の温度を検知する第1の庫内温度センサと、
前記第1の扉が開かれたことを検知する第1の検知部と、
前記第2の貯蔵室内の温度を検知する第2の庫内温度センサと、
前記第2の扉が開かれたことを検知する第2の検知部と、
周囲温度を検知する周囲温度センサと、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記切替弁を交互に切り替えることによって前記第1の貯蔵室及び前記第2の貯蔵室内を冷却する冷却運転であって、前記第1の貯蔵室の庫内温度が前記第1の貯蔵室の冷却温度範囲の下限温度まで低下し、且つ、前記第2の貯蔵室の庫内温度が前記第2の貯蔵室の冷却温度範囲の下限温度まで低下すると前記圧縮機を停止し、その後にいずれかの前記貯蔵室の庫内温度が当該貯蔵室の前記冷却温度範囲の上限温度まで上昇すると前記圧縮機の運転を再開する冷却運転を実行し、
各前記貯蔵室について、当該貯蔵室の前記扉が開かれたことが前記検知部によって検知されておらず、周囲温度が所定温度以下であり、且つ、前記凝縮器の温度と周囲温度との差が所定値以上であるという条件の下で、前記切替弁が開いて当該貯蔵室の前記蒸発器に冷媒が供給されている状態で一定時間ごとの当該貯蔵室の温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続すると、冷媒漏れに関する所定の処理を実行する、冷却貯蔵庫。 - 請求項1に記載の冷却貯蔵庫であって、
前記所定の処理は、
前記第1の貯蔵室の前記第1の蒸発器のみに前記冷媒が供給されている場合であって、前記一定時間ごとの前記第1の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は、前記切替弁を切り替えて前記第2の貯蔵室の前記第2の蒸発器のみに前記冷媒が供給される状態とし、その状態において、前記第2の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続しない場合は、前記冷凍回路の前記第1の貯蔵室側の低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力し、前記第2の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は、前記冷凍回路の高圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力し、
前記第2の貯蔵室の前記第2の蒸発器のみに前記冷媒が供給されている場合であって、前記一定時間ごとの前記第2の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は、前記切替弁を切り替えて前記第1の貯蔵室の前記第1の蒸発器のみに前記冷媒が供給される状態とし、その状態において前記第1の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続しない場合は、前記冷凍回路の前記第2の貯蔵室側の低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力し、前記第1の貯蔵室の庫内温度の上昇幅が一定値以上であることが一定回数以上連続した場合は、前記冷凍回路の高圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高いことを示す警報を出力する処理を含む、冷却貯蔵庫。 - 請求項2に記載の冷却貯蔵庫であって、
前記所定の処理は、前記低圧回路で冷媒漏れが発生している可能性が高い場合に、冷媒漏れが発生している可能性が高い前記低圧回路側に前記冷媒が流れないように前記切替弁を切り替える処理を含む、冷却貯蔵庫。
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JP2022191213A JP7465328B2 (ja) | 2019-02-07 | 2022-11-30 | 冷却貯蔵庫 |
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