JP7462312B2 - レンジフード及びレンジフードの製造方法 - Google Patents
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Description
特に、特許文献1に記載されるレンジフードは、曲面部と平面部により比較的内部空間が広い側面視略台形状のフード部を構成しており、優美で高級感のある意匠性を醸し出している。
下端側の吸気開口から排気口へ向かう空間を周壁部により覆ったフード部と、前記フード部の内部で前記吸気開口から吸い込んだ気体を前記排気口へ強制搬送する送風機とを備えたレンジフードにおいて、前記吸気開口の内縁に沿って枠状弾発部材が嵌め合わせられ、前記枠状弾発部材は、弾性復元力によって前記吸気開口をその開口面積を拡大する方向へ付勢していることを特徴とするレンジフード。
第一の特徴として、下端側の吸気開口から排気口へ向かう空間を周壁部により覆ったフード部と、前記フード部の内部で前記吸気開口から吸い込んだ気体を前記排気口へ強制搬送する送風機とを備えたレンジフードにおいて、前記吸気開口の内縁に沿って枠状弾発部材が嵌め合わせられ、前記枠状弾発部材は、弾性復元力によって前記吸気開口をその開口面積を拡大する方向へ付勢している(図1~図11参照)。
ここで、前記「吸気開口の内縁に沿って枠状弾発部材が嵌め合わせられ」という構成には、前記吸気開口の内縁に沿うようにして前記枠状弾発部材を前記フード部の内面に嵌め合わせた態様や、前記吸気開口の内縁に沿うようにして前記枠状弾発部材を前記フード部の下端部に嵌め合わせた態様、前記吸気開口の内縁に沿うようにして前記枠状弾発部材を前記フード部におけるフード内側へ折り曲げられた部分に嵌め合わせた態様(例えば図11参照)等を含む。
この構成によれば、枠状弾発部材の弾性復元力によって吸気開口の内縁を効果的に補強することがきる上、組立性も良好である。
この構成によれば、比較的曲率の小さい枠状弾発部材が、比較的曲率の小さい吸気開口側へ移動しようとしながら吸気開口寄りに係止される。このため、枠状弾発部材の下端が前記傾斜内面に圧接され、枠状弾発部材と前記傾斜内面との間に隙間が生じ難い。
この構成によれば、枠状弾発部材によりフード部の下端側を効果的に補強できる上、枠状弾発部材が振動するようなことも防ぐことができる。
この構成によれば、枠状弾発部材からフード部の下端側に加わる力のバランスがよく、ひいては、フード部の下端側をより効果的に補強することができる。
この構成によれば、フード部の吸気開口縁側部分について厚みを有する形状となり、重厚感のある視認性が得られ意匠性を向上できる上、枠状弾発部材に対する清掃作業が容易である。
この構成によれば、曲率の比較的小さい枠状弾発部材曲線部の弾発力によりフード部の吸気開口を効果的に補強することができる。
ここで、前記「平面視凹枠状」とは、無端環状ではなく、周方向の一部に切離された開口を有する枠形状であることを意味し、この形状には、平面視凹字状や、平面視U字状、平面視C字状、平面視V字状等を含む。
この構成によれば、枠状弾発部材を、吸気開口に嵌め合わせられていない状態では、平坦状に重ね合わせることができる。このため、当該レンジフードの製造前等において、枠状弾発部材を複数重ね合わせてコンパクトに保管することができる。
この構成によれば、枠状弾発部材による補強効果、振動防止効果等を、向上することができる。
この構成によれば、縁補強部材によって、吸気開口の縁部を効果的に補強できる上、フード部と枠状弾発部材の間の隙間を縁補強部材により隠すことができ、さらには、縁補強部材を吸気開口の意匠性を向上する装飾部材として機能させることができる。
ここで、前記補強部材には、前記フード部の内面と前記枠状弾発部材の内面との双方に直接接する態様や、前記フード部の内面と前記枠状弾発部材の内面との一方又は双方に対し中間部材(例えばブラケット等)を介して接する態様等を含む。
この構成によれば、枠状弾発部材の撓みを補強部材によって抑制し、枠状弾発部材による補強効果、振動防止効果等を、向上することができる。さらに、枠状弾発部材が補強部材により移動し難くなるので、枠状弾発部材とフード部の間に隙間が生じるのを防ぐことがきる。
この構成によれば、枠状弾発部材の弾発力により、フード部下端側の形状保持効果、補強効果、振動防止効果等を、いっそう向上することができる。
この構成によれば、例えば製造時等に枠状弾発部材をフランジ部により仮固定する等が可能となり、枠状弾発部材の組み付け作業性を向上することができる。
この構成によれば、簡易な構造で枠状弾発部材を形成できる上、この枠状弾発部材を、吸気開口に嵌め合わせられていない状態では、平坦状に重ね合わせることができる。このため、当該レンジフードの製造前等において、枠状弾発部材を複数重ね合わせてコンパクトに保管することができる。
この構成によれば、平坦状の枠状弾発部材曲線部を変形させてフード部曲線部に嵌め合わせた際に、この枠状弾発部材曲線部の下端縁を同一平面上に配置することができる。
この構成によれば、枠状弾発部材の弾性復元力によって吸気開口の内縁を効果的に補強することがきる上、組立性も良好である。
以下の説明において、「右」「左」「上」「下」「奥」「手前」等の表現は、図1又は図10に示す矢印の方向である。
また、フード周方向とは、フード部10下端の吸気開口1の口縁に沿う方向を意味する。
また、枠内方向とは、枠状弾発部材50の枠外側から枠内側へ向かう方向を意味し、枠外方向とは、前記枠内方向に対する逆方向を意味する。
また、枠内外方向は、図示例においては略水平方向である。
図1は、本発明に係るレンジフードAの一例を示す。
レンジフードAは、例えば、コンロ等の調理器具の上方側に、吸気開口1を下方へ向けるようにして配設され、その右側面が、室内壁面等の不動部位に止着され固定される。
なお、周壁部10aには、後述する凸曲面部11a、平板部11b,11b、及び側面部12aが含まれる(図1~図5参照)。
すなわち、周壁部10aは、前記弾性復元力を保持した状態で、その内面が、補強桟30の一端側と他端側にそれぞれ止着固定されている。
補強桟30と、各平板部11bの下端縁における凸曲面部11a側の端部との間の寸法c(図1参照)は、フード本体11の前記全長寸法bよりも短く設定される。
天壁部12bは、フード本体11の上端開口を覆う部材である。
天壁部12bは、フード本体11及び側面部12aの上端縁を覆う板状に形成される。この天壁部12bの上面には、ファンケース21に対し内部空間同士を連通させるようにして、排気口2が装着されている。
これら側面部12aと天壁部12bは、図示例によれば、接続された別体の金属板であるが、他例としては、一体の縦断面逆L字状の金属板とすることも可能である。
このダクトカバー13は、図示例によれば、上下方向へ連続する横断面U字状に形成される。このダクトカバー13の右側面は、当該レンジフードAの設置対象である躯体の壁面等に、ネジやボルト等の止着具によって止着される。
突片部11cは、凸曲面部11aから下斜め左方向へ凸状に突出し、後述する縁補強部材40の被嵌合孔41に嵌り合う。
掛止片部11dは、平板部11bから下方へ突出して前方へ曲がる略L字状(もしくはフック状)に形成され、縁補強部材40の被嵌合孔41に係止される。
これら回転羽根22及びモータ23は、回転軸を傾斜させてファンケース21内に支持される。
なお、他例としては、送風機20を、プロペラファン等の他のタイプの送風機に置換することが可能である。
この桟本体30aの一端側と他端側は、フード本体11の平板部11bに対し、ブラケット30bを介在して、着脱可能に止着される。
桟本体30aは、両端側の係合片部31を、それぞれ、被止着片30b1の係止孔に挿通して位置決めされ、図示しない螺合部材(ネジやボルト等)によって固定される(図9参照)。
異なる表現をすれば、この補強桟30は、周壁部10aの内面間にわたって延設されるとともに、その延設の方向に対する交差方向において周壁部10aの内面から離れている。
そして、この補強桟30は、該補強桟30を含む水平面上(別表現をすれば、吸気開口1に平行する横断面上)において、右側の側面部12aに対し平行にするとともに、側面部12aの奥行方向の長さdと略同一の長さに形成される(図5参照)。なお、図示例について詳述すれば、両側のブラケット30b,30bを含む補強桟30の長さを、前記長さdと同一にしている。
さらに、他の一例として、補強桟30をフード本体11に対し着脱可能に直接接続するようにしてもよい。
ブラケット32は、補強桟30の長手方向の中央部にネジ等の止着具によって止着される止着片32aと、ファンケース21の直立する面にネジ等の止着具によって止着される止着片32bとを一体に有する部材であり、図示例によれば、縦断面略クランク状に形成される。
この補強桟30によれば、両側の平板部11b,11bの下端側が、図示の奥側又は手前側へ偏るのを防ぎ、フード本体11を奥手前方向に対称な形状に保持することができる。また、後述する内部部材の重量により、補強桟30が撓むようなことを防ぐことができる。
なお、図示例以外の他例としては、ブラケット32を省いて、補強桟30がファンケース21に対し直接止着されるようにしてもよい。
なお、他例としては、補強桟30に止着される内部部材を、吸気案内部60や、枠状弾発部材50と吸気案内部60を一体とした部材、その他の部材とすることが可能である。
この縁補強部材40には、フード本体11下端の複数の突片部11c、掛止片部11d、後述する枠状弾発部材50の突片部51a,52a等に対応するように、複数の被嵌合孔41が設けられる。
なお、一部の被嵌合孔41は、フード本体11の突片部11cと、枠状弾発部材50の突片部51a(突片部52a)との両方に嵌り合っている(図9(a)参照)。
この吸気開口1は、図示の左側の下端縁を、周方向に沿ってフード内側へカーブするフード部曲線部1a(図2参照)としている。
そして、枠状弾発部材50は、吸気開口1に嵌め合わせられた状態では、該枠状弾発部材50の下端を含む面(別表現すれば下端縁)と、該枠状弾発部材50の上端を含む面(別表現すれば上端縁)とが、平行になる(図6(b)及び図8(c)参照)。
この枠状弾発部材50は、吸気開口1の内縁に嵌め合わされるとともに該内縁に沿う周方向へ延設されており、この延設の方向に直交する断面形状が、上方斜めフード内側へ向かう直線状である(図9参照)。なお、この枠状弾発部材50の他例としては、上方へゆくにしたがって徐々にフード内側へ倒れ込んでゆく凹湾曲面状や、上方へゆくにしたがって徐々に直立してゆく凸湾曲状等とすることも可能である。
そして、枠状弾発部材50は、その弾性復元力によって吸気開口1をその開口面積を拡大する方向(図示例によれば、奥側方向と手前側方向へ拡大する方向)へ付勢している。
枠状弾発部材曲線部51と枠状弾発部材直線部52,52は、図示例によれば接続された別体の部材であるが、一体の部材として構成してもよい。
この枠状弾発部材曲線部51は、フード部曲線部1aに対し内側から嵌り合う前の平坦状態で、フード部曲線部1aよりも曲率の小さい(曲がり具合が緩い)曲線状に形成されている(図6(a)参照)。この枠状弾発部材曲線部51は、フード部曲線部1aに嵌り合った状態では前記曲率が大きく(曲がり具合がきつく)なる。
詳細に説明すれば、枠状弾発部材曲線部51の周方向の中央寄りには、突片部51aが設けられる。この突片部51aが、縁補強部材40における最左端側の被嵌合孔41に嵌め合わせられる。
枠状弾発部材曲線部51は、突片部51aを被嵌合孔41に嵌め合わせるとともに、突片部51a以外の部分の下端縁を縁補強部材40に当接するようにして係止することで、位置決めされている(図9参照)。
また、枠状弾発部材直線部52の下端縁には、間隔を置いて複数の突片部52aが設けられる。これら突片部52aは、縁補強部材40の被嵌合孔41に嵌り合う。
詳細に説明すれば、凸曲面部11aにおけるフード周方向の中央部において、枠状弾発部材50(詳細には枠状弾発部材曲線部51)は、図9(a)に示すように、フード本体11の傾斜内面と略平行しており、フード本体11の傾斜内面に対し、その傾斜方向の下端側から上端側へわたって連続的に接触している。
また、フード本体11の奥側と手前側において、枠状弾発部材50(詳細には枠状弾発部材直線部52)は、図9(b)に示すように、フード本体11の傾斜内面よりもフード内側へ傾斜しており、上方へゆくにしたがってフード本体11の傾斜内面から離れてゆく。
この吸気案内部60には、ファン吸込口21aに対応する位置に、ファン吸込口21a内へ連通する開口部61が設けられる。
この整流板70の外縁部(外周部)と、吸気開口1の内縁部(内周部)との間は、外気を吸い込ませるための吸気口として機能する。
すなわち、図3に示すように、レンジフードA下方の気体は、整流板70の外縁部と、吸気開口1の内縁部との間に吸い込まれ、整流板70と吸気案内部60の間の空間を通って、ファン吸込口21aに吸い込まれる。
レンジフードAの製造方法は、吸気開口1の一方向の開口寸法X1を狭めて寸法X2にするように、フード部10の周壁部10aを構成するフード本体11を外力によって弾性変形する工程と、このフード本体11の内面に補強桟30(詳細には桟本体30a)を止着し固定する工程と、フード本体11の下端に縁補強部材40を嵌め合わせ止着する工程とを含む(図7(a)(b)参照)。
桟本体30aは、前記のようにして狭められたフード本体11の両内面に予め固定されたブラケット30bに対し、係合片部31を挿通してネジ止めされる。すなわち、桟本体30aは、ブラケット30bを介してフード本体11に固定される。
そして、縁補強部材40は、被嵌合孔41を突片部11c,掛止片部11dに嵌め合わせて、図示の右方向へ移動されることで、一部の被嵌合孔41が略フック状の掛止片部11dに係止される。
この枠状弾発部材50は、製造作業者により両側から押される等して、弾性的に狭められ吸気開口1の内縁に嵌め合わせられると、その開口寸法をW2にするとともに(図6(b)参照)、当該枠状弾発部材50の内縁を上方へ迫り上げるようにして変位する(図6(b’)参照)。そして、この変形状態において、枠状弾発部材50は、枠状弾発部材曲線部51及び両枠状弾発部材直線部52,52の下端縁を同一平面上に配置する。
組立後のフード部10には、フード本体11の開口寸法を図示のX2からX1へ拡げようとする弾性復元力が作用し、この力に対抗するようにして、フード本体11の内面間を補強桟30が支持する(図7参照)。よって、フード部10内面間の寸法を安定させることができる。さらには、運転時等に周壁部10aが厚み方向へ振動するようなことも抑制することができる。
特に、吸気開口1の直線部分の寸法a(図1参照)が比較的長いフード部10では、前記直線部分の上方の平板部11bが、凸曲面部11a寄りの部分で、フード外側へ拡がるように膨らんで、設計上の形状が崩れ易いが、このような形状の崩れを補強桟30によって防ぐことができる。そして、さらには、運転時等に吸気開口1が振動するのを抑制することができる。
次に、本発明に係る他の実施態様について説明する。なお、以下に示す実施態様は、上記構成のレンジフードAを一部変更したものであるため、主にその変更部分に詳述し、重複する詳細説明を省略する。
詳細に説明すれば、このフード部110は、図11に示すように、矩形平板状の吸気案内部111と、この吸気案内部111の四辺から下方へ角筒状に突出する周壁部112と、周壁部112の下端からフード内側へ平板状に延設されたフード下面部113と、このフード下面部113の内縁から上方へ立上り延設された立上り片部114とから一体状に構成される。
立上り片部114は、周壁部112の内面に対し間隔を置いて、フード部110の四辺側にそれぞれ配設される。
図示例によれば、この立上り片部114には、枠状弾発部材150の下端側を係止するための係合孔114aが設けられる。この係合孔114aは、フード部110の周方向に間隔を置いて複数設けられる。
なお、図示例によれば、ファンケース121は、排気口4を側方へ向けて配置しているが、他例としては、排気口4を上方へ向けた態様や、図示と逆側の側方へ向けた態様、手前側へ向けた態様、背面側へ向けた態様とすることが可能である。
詳細に説明すれば、枠状弾発部材150は、吸気開口3に嵌め合わせられていない状態では平面視凹枠状の平坦部分fを有する(図12参照)。
この枠状弾発部材150は、外力によってその開口幅を狭めるように、曲面部150b,150bを弾性変形させることで、平坦部分fの内縁側を上方へ迫り上げるように変位して、図10に示す形状になる。
そして、枠状弾発部材150は、前記弾性変形状態を保持して、排気口4の内縁(詳細には立上り片部114のフード内側の面)に嵌め合わせられる。
この枠状弾発部材150の下端縁には、周方向へ間隔を置いて、係合片部151が複数突設している。
また、枠状弾発部材150の上端縁には、吸気案内部111に止着されるように、吸気案内部111に対し平行面状に接するフランジ部152が設けられる。
すなわち、枠状弾発部材150は、その傾斜部分の寸法S(図11参照)が、フード部110における同部分の寸法よりも大きめに設定されており、フード部110に固定された状態では、フード部110を上記のように弾発し、フード部110の外観形状を安定的に保持する。
なお、枠状弾発部材150の固定方法は、図示例以外の嵌合や、溶接、ネジ止め等とすることが可能である。
この補強部材180は、フード部10の周方向に間隔を置いて複数設けられた軸状の部材としてもよいし、フード部10の周方向に連続する部材としてもよい。
この補強部材180の一端側は、図示例によれば吸気案内部111に止着され、他端側は、枠状弾発部材150の傾斜方向の中央寄りに止着される。前記止着の手段は、溶接やねじ止め、嵌合等とすればよい。
また、製造前の枠状弾発部材150は、平坦状であるため、複数枚積み重ねて、コンパクトに収容することができる。
さらに他例としては、前記枠状弾発部材は、その開口面積を拡大する方向へ弾性復元力を有する無端環状等、凹状やU字状以外の形状にすることも可能である。
2,4:排気口
10a,112:周壁部
10,110:フード部
11:フード本体
11a:凸曲面部
11b:平板部
20,120:送風機
30:補強桟
40:縁補強部材
50,150:枠状弾発部材(内部部材)
60,111:吸気案内部
70:整流板
A,B:レンジフード
Claims (15)
- 下端側の吸気開口から排気口へ向かう空間を周壁部により覆ったフード部と、前記フード部の内部で前記吸気開口から吸い込んだ気体を前記排気口へ強制搬送する送風機とを備えたレンジフードにおいて、
前記吸気開口の内縁に沿って枠状弾発部材が嵌め合わせられ、
前記枠状弾発部材は、弾性復元力によって前記吸気開口をその開口面積を拡大する方向へ付勢していることを特徴とするレンジフード。 - 前記フード部は、上方へゆくにしたがってフード内側へ向かう傾斜内面を有し、
前記枠状弾発部材は、前記傾斜内面における吸気開口寄りに係止されていることを特徴とする請求項1記載のレンジフード。
- 前記枠状弾発部材は、その上端側において、フード周方向の少なくとも一部が、前記フード部の内面に接触することを特徴とする請求項1又は2記載のレンジフード。
- 前記枠状弾発部材は、その上端側において、フード周方向の中央部のみが前記フード部の内面に接触し、フード周方向の他の部分が前記フード部の内面から離れていることを特徴とする請求項1又は2記載のレンジフード。
- 前記枠状弾発部材は、その上端側において、フード周方向の全部が、前記フード部の内面から離れていることを特徴とする請求項1又は2記載のレンジフード。
- 前記フード部の下端側には、周方向に沿ってフード内側へ湾曲するフード部曲線部が設けられ、
前記枠状弾発部材には、前記フード部曲線部の内面に沿って嵌め合わせられた湾曲状の枠状弾発部材曲線部が設けられ、
前記枠状弾発部材曲線部は、前記フード部曲線部に嵌め合わせられない状態では前記フード部曲線部よりも曲率の小さい曲線状であることを特徴とする請求項1~5何れか1項記載のレンジフード。
- 前記枠状弾発部材は、前記吸気開口に嵌め合わせられていない状態で平面視凹枠状の平坦部分を有し、前記吸気開口に嵌め合わせられた状態では、前記平坦部分が前記平坦部分によって形成された開口幅を狭めるとともにその内縁側を上方へ変位させて弾性変形していることを特徴とする請求項1~6何れか1項記載のレンジフード。
- 前記枠状弾発部材は、前記吸気開口の内縁に沿って延設された帯状の部材であり、且つその延設方向に直交する断面形状が、上方へゆくにしたがってフード内側へ傾斜していることを特徴とする請求項1~7何れか1項記載のレンジフード。
- 前記フード部には、前記吸気開口の縁部に沿って連続する縁補強部材が止着され、前記枠状弾発部材は、前記縁補強部材に係止されていることを特徴とする請求項1~8何れか1項記載のレンジフード。
- 前記フード部の内面と、該内面に対向する前記枠状弾発部材の面との間に、前記枠状弾発部材を止着したときに前記枠状弾発部材の前記面に接する補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1~9何れか1項記載のレンジフード。
- 前記フード部における前記吸気開口寄りには、吸気開口面に対し略平行する平板状に形成されて、吸気される気体を吸気開口面に沿う方向へ導いた後に前記送風機の吸込み側へ導く吸気案内部が設けられ、
前記枠状弾発部材は、前記フード部の内面と前記吸気案内部の下面との間に固定されて、これらの間を弾発していることを特徴とする請求項1~10何れか1項記載のレンジフード。 - 前記枠状弾発部材は、前記吸気案内部に止着される部分に、前記吸気案内部に対し平行面状に接するフランジ部を有することを特徴とする請求項11記載のレンジフード。
- 下端側の吸気開口から排気口へ向かう空間を周壁部により覆ったフード部と、前記フード部の内部で前記吸気開口から吸い込んだ気体を前記排気口へ強制搬送する送風機とを備えたレンジフードにおいて、
前記吸気開口の内縁に沿って枠状弾発部材が嵌め合わせられ、
前記枠状弾発部材は、前記吸気開口に嵌め合わせられていない状態で平面視凹枠状の平坦部分を有し、前記吸気開口に嵌め合わせられた状態では、前記平坦部分が前記平坦部分によって形成された開口幅を狭めるとともにその内縁側を上方へ変位させて弾性変形していることを特徴とするレンジフード。 - 前記フード部の下端側には、周方向に沿ってフード内側へ湾曲するフード部曲線部が設けられ、
前記枠状弾発部材の前記平坦部分は、前記フード部曲線部の内面に沿って嵌め合わせられる湾曲状の枠状弾発部材曲線部を有し、
前記枠状弾発部材は、前記フード部曲線部に嵌め合わせられた変形状態で、前記枠状弾発部材曲線部の下端縁が同一平面上に位置することを特徴とする請求項13記載のレンジフード。
- 前記吸気開口の開口寸法よりも枠内外方向の寸法が大きい前記枠状弾発部材を、前記開口寸法よりも小さくなるように枠内側へ弾性変形して前記吸気開口の内側に嵌め合わせる工程を含むことを特徴とする請求項1~14何れか1項記載のレンジフードの製造方法。
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