JP7461251B2 - 管継手、配管構造、管継手とパイプとの接続方法 - Google Patents

管継手、配管構造、管継手とパイプとの接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、管継手、配管構造、管継手とパイプとの接続方法に関する。
従来から、建物内の給水、給湯、あるいは空調機器用の配管を接続するために、管継手が用いられている。配管接続をする際に、管の挿入不足により漏水が発生する可能性があり、挿入不足防止のため、例えば下記特許文献1のよう挿入完了時に音がなる継手が使用されている。
しかしながら、下記特許文献1記載の発明では、構造が内面止水である。そのため、流路が狭くなり、特に改修配管などでは圧力損失が大きくなる。
このような圧力損失低減のため、パイプ外面で止水する継手(例えば下記特許文献2参照)が好まれる。
特開2016-075308号公報 特開2019-120404号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の発明では、上記特許文献1に記載の発明と異なり、パイプの挿入が完了したときに音がならない。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、パイプの外面で止水が可能で、かつ、パイプの挿入が完了したときに音が生じる管継手を提供することを目的とする。
<1>本発明の一態様に係る管継手は、継手本体と、前記継手本体の内周面に配置された環状のシール部材と、前記シール部材に対して、前記継手本体の軸方向に沿って前記継手本体の端縁の反対側に配置された筒状の内装体と、前記継手本体に収容される筒体と、を備え、前記内装体は、周方向に間隔をあけて配置された複数の花弁片を備え、前記筒体の外周面には、環状の突部が形成され、前記突部は、前記筒体における第1端に配置され、前記複数の花弁片の内径よりも大径な第1突部と、前記第1突部に対して、前記筒体における第2端側に配置された受け部と、を備え、前記筒体が前記第1端側から前記継手本体内に挿入されるとき、前記第1突部が、前記複数の花弁片を前記継手本体の径方向の外側に弾性的に押し広げながら、前記複数の花弁片を前記軸方向に乗り越えた後、前記複数の花弁片が前記径方向の内側に復元して前記受け部に衝突する。
管継手とパイプとを接続するに際し、まず、パイプ内に筒体を挿入し、パイプの端面に突部を突き合てる。その後、筒体が挿入されたパイプを、突部をパイプに対して先行させた状態でパイプに継手本体内に挿入する。そして、第1突部に複数の花弁片を軸方向に乗り越えさせ、シール部材をパイプの外周面に接触させる。このとき、第1突部に複数の花弁片を軸方向に乗り越えさせることで、複数の花弁片を継手本体の径方向の外側に弾性的に押し広げた後で径方向の内側に復元させ、複数の花弁片を受け部に衝突させる。これにより、衝突音が発生する。
以上より、この管継手によれば、パイプの外面で止水が可能で、かつ、パイプの挿入が完了したときに音が生じる。
なお、筒体をパイプ内に挿入する場合、筒体によりパイプの変形が抑制される。よって、パイプを管継手に接続するときに花弁片を変形させて音を発生させるための部材と、パイプの変形を抑制するための部材とを、同一の筒体とすることができる。言い換えると、パイプを管継手に接続するときに花弁片を変形させて音を発生させるためだけの部材(以下、音発生部材という)が不要となる。よって、部品点数の削減を図ることができる。例えば、筒体とは別に、継手本体内に音発生部材がある場合、筒体を継手本体内に収容するときに音発生部材が収容の邪魔になったり、パイプを継手本体に接続するときに音発生部材がパイプの挿入抵抗を高める要因になったり、音発生部材が継手本体から意図せず落体したりするおそれがある。
<2>上記<1>に係る管継手では、前記第1突部の外径は、前記第2端側に向かうに従い大きくなっている、構成を採用してもよい。
第1突部の外径が、第2端側に向かうに従い大きくなっている。したがって、突部が複数の花弁片を軸方向に円滑に乗り越えることができる。
<3>上記<1>または<2>に係る管継手では、前記突部は、前記第1突部に対して前記第2端側に配置され、前記突部における前記第2端側の端縁を形成する第2突部を更に備えている、構成を採用してもよい。
第2突部が、突部における第2端側の端縁を形成する。したがって、パイプの端面を第2突部によって覆うことができる。これにより、例えば、継手本体内にパイプを挿入するときに、パイプの端面によってシール部材を意図せず押し込むこと等を抑制することができる。
<4>上記<3>に係る管継手では、前記第2突部の外径は、前記第2端側に向かうに従い大きくなっている、構成を採用してもよい。
第2突部の外径が、第2側に向かうに従い大きくなっている。したがって、例えば、継手本体内にパイプを挿入するときに、第2突部によってシール部材を意図せず押し込むこと等を抑制することができる。
<5>上記<3>または<4>に係る管継手では、前記第1突部の外径は、前記第2突部の外径以下である、構成を採用してもよい。
<6>上記<3>から<5>のいずれか1項に係る管継手では、前記突部は、前記第1突部と前記第2突部との前記軸方向の間に配置された小径部を更に備え、前記第1突部と前記第2突部の間には、前記小径部を底面とする環状のくぼみが形成され、前記受け部が、前記小径部または前記第2突部であり、前記筒体が前記第1端側から前記継手本体内に挿入されるとき、前記受け部に衝突した前記複数の花弁片が前記くぼみに収容される、構成を採用してもよい。
<7>本発明の一態様に係る配管構造は、上記<1>から<6>のいずれか1項に係る管継手と、前記管継手に接続されるパイプと、を備え、前記パイプの端面に前記突部が突き合わされた状態で、前記パイプ内に前記筒体が配置され、前記第1突部が、前記複数の花弁片に対して前記継手本体の軸方向に沿って前記継手本体の端縁の反対側に配置され、かつ、前記シール部材が、前記パイプの外周面に接触した状態で、前記継手本体内に前記パイプが配置されている。
<8>本発明の一態様に係る管継手とパイプとの接続方法は、上記<1>から<6>のいずれか1項に係る管継手と、パイプと、を接続する方法であって、前記パイプ内に前記筒体を挿入し、前記パイプの端面に前記突部を突き合てる第1工程と、前記筒体が挿入された前記パイプを、前記突部を前記パイプに対して先行させた状態で前記継手本体内に挿入し、前記第1突部に前記複数の花弁片を前記軸方向に乗り越えさせ、前記シール部材を前記パイプの外周面に接触させる第2工程と、を含み、前記第2工程では、前記第1突部に前記複数の花弁片を前記軸方向に乗り越えさせることで、前記複数の花弁片を前記継手本体の径方向の外側に弾性的に押し広げた後に前記径方向の内側に復元させ、前記複数の花弁片を前記受け部に衝突させる。
本発明によれば、パイプの外面で止水が可能で、かつ、パイプの挿入が完了したときに音が生じる管継手を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る管継手を示す図であって、一部断面を含む側面図である。 図1に示す管継手を備える配管構造を示す図であって、一部断面を含む側面図である。 図2に示す配管構造の要部を示す断面図である。 図1に示す管継手を構成する継手本体の要部を示す断面図である。 図1に示す管継手を構成する筒体の要部を示す断面図である。 図1に示す管継手とパイプとを接続する方法を説明する図であって、管継手およびパイプの断面図である。 本発明の第1参考例に係る管継手を示す図であって、一部断面を含む側面図である。 図7に示す管継手を示す図であって、筒体を継手本体に収容する過程を示す図である。 図7に示す管継手を示す図であって、継手本体の軸方向を鉛直方向にした状態を示す側面図である。 図7に示す管継手とパイプとを接続する方法を説明する図であって、管継手およびパイプの断面図である。 本発明の第2参考例に係る管継手を備える配管構造を示す断面図である。 本発明の第1変形例に係る管継手を備える配管構造を示す断面図である。 本発明の第2変形例に係る管継手を備える配管構造を示す断面図である。 図13に示す管継手とパイプとを接続する方法を説明する図であって、管継手およびパイプの断面図である。 本発明の第3変形例に係る管継手を備える配管構造を示す断面図である。 本発明の第4変形例に係る管継手を示す断面図である。 本発明の第5変形例に係る管継手を備える配管構造を示す図であって、一部断面を含む側面図である。 図17に示す管継手とパイプとを接続する方法を説明する図であって、管継手およびパイプの断面図である。
以下、図1から図14を参照し、本発明の一実施形態に係る管継手10について説明する。
図1から図4に示すように、本実施形態に係る管継手10は、建物内の給水、給湯、あるいは空調機器用の複数のパイプ60(配管)を接続するための部材である。図2および図3に示すように、管継手10と、この管継手10に接続されるパイプ60と、は配管構造100を構成する。
管継手10は、筒状の継手本体11と、継手本体11の両端に取り付けられた2つのブッシュ12(ナット)と、を備えている。
以下では、継手本体11の中心軸線に沿う方向を軸方向という。継手本体11を軸方向から見た平面視で、前記中心軸線と交差する方向を径方向という。前記平面視で前記中心軸線回りに周回する方向を周方向という。
図4に示すように、継手本体11の軸方向の端部における内周面には、段13が複数形成されている。各段13は、継手本体11の内周面から径方向の内側に向けて突出している。各段13は、周方向の全周にわたって設けられている。継手本体11の内径は、軸方向の外側から内側に向けて段階的に(段状に)縮径している。
段13は、第1段13aと、第2段13bと、を含む。段13は、軸方向の外側から内側に向けて、第1段13a、第2段13bの順に並んでいる。第1段13aの径方向の突出量(高さ)は、第2段13bの径方向の突出量(高さ)よりも小さい(低い)。なお以下では、継手本体11のうち、継手本体11の端面から第1段13aに至るまでの部分を、継手本体11の開口端14という。
継手本体11の軸方向の中央部における内周面には、ストッパー11Aが形成されている。ストッパー11Aは、継手本体11から径方向の内側に向けて突出する。ストッパー11Aは、継手本体11の内周面に、全周にわたって延びている。ストッパー11Aには、管継手10に挿入されたパイプ60(後述する筒体50)が突き当たる。ストッパー11Aは、パイプ60の軸方向への移動を規制する。
継手本体11の軸方向の両端部それぞれにおける外周面には、外フランジ部11Bと、雄ねじ部11Cと、が形成されている。
外フランジ部11Bは、継手本体11から径方向の外側に向けて突出する。外フランジ部11Bは、継手本体11の外周面に、全周にわたって延びている。外フランジ部11Bは、第1段13aに対して軸方向に沿って内側に位置している。
雄ねじ部11Cは、継手本体11の外周面のうち、外フランジ部11Bよりも軸方向の外側に位置する部分に形成されている。
図1から図3に示すように、ブッシュ12は、多段の筒状である。ブッシュ12は、第1筒12Aと、第2筒12Bと、を備えている。
第1筒12Aは、雄ねじ部11Cに螺着する。第1筒12Aにおける軸方向の外側の端部は、継手本体11から軸方向の外側に突出する。この端部には、径方向の内側に向けて突出する凸部12Dが設けられている。凸部12Dは、環状である。凸部12Dは、周方向の全周にわたって延びている。凸部12Dの内径は、継手本体11(開口端14)の内径よりも大径である。凸部12Dは、継手本体11において軸方向の外側を向く端面に接触または近接する。
第2筒12Bは、第1筒12Aよりも小径である。第2筒12Bは、第1筒12Aから軸方向の外側に延びる。第2筒12Bにおいて軸方向の内側を向く端面は、継手本体11の端面に対向している。
上記管継手10において、継手本体11とブッシュ12との間には、収容凹部12Cが形成されている。収容凹部12Cは、凸部12Dの内周面と、継手本体11において軸方向の外側を向く端面と、第2筒12Bにおいて軸方向の内側を向く端面と、の間に形成されている。収容凹部12Cは、周方向の全周にわたって延びている。
継手本体11およびブッシュ12は、例えば合成樹脂材料の射出成形等により形成されている。継手本体11およびブッシュ12の材質としては、架橋ポリエチレン、ポリブデン、塩化ビニル、ポリフェニルスルホン(PPSU)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ガラス繊維強化PPS、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリアセタール等、用途に応じた品質設計に基づき、任意に選択することができる。また、切削加工や融着等の他の加工方法を用いてもよい。
なお、継手本体11およびブッシュ12を金属材料により形成してもよい。この場合には鋳造、鍛造、および切削加工等により形成することができる。
ここで、管継手10における軸方向の各端部には、シール部材20(パッキン)と、内装体30と、第1スペーサー24と、第2スペーサー25(抜け止めリングスペーサー)と、抜け止めリング26と、筒体50(インコア)と、が設けられている。
シール部材20は、継手本体11の内周面に配置されている。シール部材20は、軸方向に間隔をあけて複数(図示の例では2つ)設けられている。各シール部材20は、環状である。各シール部材20は、周方向の全周にわたって延びている。図示の例では、シール部材20としてOリングが採用されている。シール部材20の材質としては、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ニトリルゴム、スチレン・フタジエンゴム、クロロプレンゴム等のゴム材料を採用することができる。
シール部材20は、第1シール部材20aと、第2シール部材20bと、を含む。
第1シール部材20aは、第1段13a内に嵌め込まれている。第1シール部材20aは、第1段13aの内周面に圧接している。第2シール部材20bは、開口端14内に嵌め込まれている。第2シール部材20bは、開口端14の内周面に圧接している。
内装体30は、第1シール部材20aに対して、軸方向の内側(軸方向に沿って継手本体11の端縁の反対側)に配置されている。内装体30は、筒状である。内装体30は、ベースリング31と、花弁片32と、を備えている。これらのベースリング31および花弁片32は、例えば合成樹脂材料により一体に形成されている。
ベースリング31は、周方向の全周にわたって延びている。ベースリング31は、継手本体11の第1段13a内に嵌め込まれている。ベースリング31は、第2段13bにおいて軸方向の外側を向く端面に接触している。ベースリング31は、第2段13bに対して軸方向の外側から引っ掛けられている。ベースリング31の内径は、第2段13bの内径よりも小さい。ベースリング31は、第2段13bよりも、径方向の内側に突出している。
花弁片32は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。各花弁片32は、ベースリング31の内周縁から、軸方向の内側に向けて延びている。各花弁片32において軸方向の外側に位置する端部を、各花弁片32の基端とする。各花弁片32において軸方向の内側に位置する端部を、各花弁片32の先端とする。各花弁片32は、基端を起点として径方向の外側に向けて弾性変形可能である。
各花弁片32において径方向の外側を向く外面は、第2段13bの内周面に対して、隙間Sをあけて対向している。各花弁片32は、径方向の外側に弾性変形するときに、前記隙間Sを狭めたり、前記隙間Sをなくして第2段13bの内周面に接触したりする。
各花弁片32の軸方向の長さは、第2段13bの軸方向の長さよりも短い。各花弁片32の先端は、ストッパー11Aよりも軸方向の外側に位置している。各花弁片32の先端には、径方向の内側に向けて突出する突起33が形成されている。
ここで、複数の花弁片32の内径(以下、花弁片32の内径という)を以下のように規定する。各花弁片32の突起33それぞれにおける径方向の内側の端縁を、各花弁片32の内端縁とする。花弁片32の内径とは、継手本体11の軸線を中心とする円であって、各花弁片32の内端縁を通過する円の直径を意味する。花弁片32は、内装体30の内径(最小内径)であるともいえる。花弁片32の内径は、第1シール部材20aの内径や第2シール部材20bの内径よりも小さい。
なお、花弁片32が前述のように弾性変形することで、花弁片32の内径は可変する。単に花弁片32の内径という場合、花弁片32が弾性変形していない状態における花弁片32の内径を意味する。
第1スペーサー24は、第1シール部材20aと第2シール部材20bとの間に配置されている。第1スペーサー24は、第1シール部材20aと第2シール部材20bとが接触することを規制する。第1スペーサー24は、環状に形成されている。第1スペーサー24は、周方向の全周にわたって延びている。第1スペーサー24は、開口端14内に嵌め込まれている。第1スペーサー24は、第1段13aにおいて軸方向の外側を向く端面に接触している。第1スペーサー24は、第1段13aに対して軸方向の外側から引っ掛けられている。第1スペーサー24の内径は、第1シール部材20aの内径や第2シール部材20bの内径よりも大きい。第1スペーサー24は、例えば合成樹脂材料により形成されている。
抜け止めリング26および第2スペーサー25は、第2シール部材20bに対して軸方向の外側に配置されている。抜け止めリング26および第2スペーサー25は、収容凹部12Cに配置されている。抜け止めリング26および第2スペーサー25は、収容凹部12Cに対して、軸方向に若干の遊びをもった状態で配置されている。抜け止めリング26および第2スペーサー25は、軸方向の外側から内側に向けてこの順に並べられて配置されている。第2スペーサー25は、収容凹部12Cにおいて、抜け止めリング26を軸方向に挟む第2筒12Bの反対側に配置されている。
図3に示すように、抜け止めリング26は、パイプ60の抜けを抑制する。抜け止めリング26における径方向の内側には、径方向の内側に向かうに従い漸次、軸方向の内側に向けて延びる係止環部26Aが形成されている。係止環部26Aにおける内周縁は、ブッシュ12、および第2スペーサー25それぞれの内周面よりも径方向の内側に位置している。係止環部26Aの内径は、第1シール部材20aの内径や第2シール部材20bの内径と同等である。
係止環部26Aの内径は、パイプ60の外径よりも小さい。パイプ60が継手本体11に挿入されたとき、係止環部26Aの内周縁が、パイプ60の外周面に食い込むことで、抜け止めリング26が、管継手10からパイプ60が軸方向に抜けることを抑止する。なお係止環部26Aは、周方向に複数の環部片(不図示)に分割されていることが好ましい。
抜け止めリング26は、例えば金属材料などにより形成されている。
第2スペーサー25は、抜け止めリング26を収容凹部12Cに固定する。第2スペーサー25は、環状に形成されている。第2スペーサー25は、周方向の全周にわたって延びている。第2スペーサー25の内径は、継手本体11の開口端14の内径よりも小径である。第2スペーサー25の内径は、抜け止めリング26の内径(係止環部26Aの内径)よりも大径である。第2スペーサー25は、ブッシュ12との間に抜け止めリング26を挟む。
第2スペーサー25は、例えば合成樹脂材料や樹脂材料などにより形成されている。
図1に示すように、筒体50は、継手本体11に対して、離脱可能な状態で収容される。筒体50は、継手本体11と同軸に配置される。筒体50の軸方向の両端部それぞれを第1端51、第2端52とする。筒体50が継手本体11に収容された状態で、第1端51は、第2端52に対して軸方向の外側に位置する。第1端51は、ブッシュ12(第2筒12B)内に位置する。第2端52は、継手本体11内に位置する。第2端52は、内装体30よりも軸方向の内側に位置する。筒体50は、内装体30、第1シール部材20a、第1スペーサー24、第2シール部材20b、第2スペーサー25、抜け止めリング26それぞれの内部に位置している。
筒体50は、パイプ60の端部に差し込まれ、その端部の径方向内側への変形を抑制するための部品である。筒体50は、パイプ60の端部に入り込む円筒部と、端部に入り込まず露出する先端部とからなる。図1および図5に示すように、筒体50の先端部の外周面には、突部53が形成されている。突部53は、筒体50において、軸方向の中央よりも第1端51寄りに配置されている。図示の例では、突部53は、第1端51に配置されている。突部53は、環状である。突部53は、周方向の全周にわたって延びている。突部53の外径(最大外径)は、花弁片32の内径よりも大きい。本実施形態では、突部53の外径は、突部53の軸方向の全長にわたって、花弁片32の内径よりも大きい。突部53は、第1突部53aと、小径部53bと、第2突部53cと、を備えている。
第1突部53aは、筒体50における第1端51に配置されている。第1突部53aは、筒体50の軸方向の端縁を構成する。第1突部53aの外径は、複数の花弁片32の内径よりも大径である。第1突部53aの外径は、第1シール部材20aの内径や第2シール部材20bの内径と同等である。第1突部53aの外径は、第2突部53cの外径以下である。第1突部53aの外径は、第2端52側に向かうに従い大きくなっている。第1突部53aの外周面は、傾斜面(テーパー)である。第1突部53aは、後述するように、複数の花弁片32を軸方向に乗り越え可能である。
小径部53bは、第1突部53aに対して、筒体50における第2端52側から連なる。小径部53bは、第1突部53aと第2突部53cとの軸方向の間に配置されている。小径部53bは、複数の花弁片32の内径よりも小径である。小径部53bは、第1突部53aよりも小径である。小径部53bの外径は、軸方向の位置によらず同等である。小径部53bの外径は、筒体50における突部53以外の部分の外径よりも大きい。
第2突部53cは、第1突部53aに対して第2端52側に配置されている。第2突部53cは、小径部53bに対して第2端52側から連なる。第2突部53cは、小径部53bよりも大径である。図示の例では、第2突部53cは、第1突部53aよりも大径である。第2突部53cは、突部53における最大外径部を構成する。第2突部53cは、複数の花弁片32の内径よりも大径である。
第2突部53cは、突部53における第2端52側の端縁を形成する。言い換えると、筒体50において、第2突部53cに対する第2端52側には、他の突部が連なっていない。第2突部53cにおける第2端52側の端面は、軸方向に沿う断面視において、径方向に沿って直線状に延びている。
第2突部53cの外径は、第2端52側に向かうに従い大きくなっている。第2突部53cの外周面は、傾斜面(テーパー)である。
なお、第2突部53cがなす傾斜面、および前述した第1突部53aがなす傾斜面のいずれにおいても、軸方向に沿う断面視において、直線状でなくてもよい。例えば、各傾斜面が、前記断面視において、径方向の外側に向けて突をなす曲線状であってもよい。
また、第1突部53aおよび第2突部53cは、周方向に連続して延びていなくてもよく、例えば周方向に間欠的に設けられていてもよい。
前記突部53において、小径部53bは、第1突部53aおよび第2突部53cよりも低い。そのため、突部53における軸方向の中央(第1突部53aと第2突部53cとの間)は、小径部53bを底面としたくぼみ54になっている。くぼみ54は環状である。くぼみ54は、周方向の全周にわたって延びている。
筒体50は、例えばブッシュ12に取付けられる図示しない継手用キャップに保持されていてもよい。この場合、施工現場では、継手用キャップがブッシュ12から取り外された後、筒体50が継手用キャップから取り外される。
継手本体11から取り出された筒体50は、図2に示すように、パイプ60の端部に挿入される。このとき、パイプ60の端面に突部53が突き合わされた状態で、パイプ60内に筒体50が配置される。またこのとき筒体50は、パイプ60の径方向の内側への変形を抑制する。よって、パイプ60を管継手10に差し込み終えたとき、抜け止めリング26は、しっかりパイプ60に食い込む。筒体50は、パイプ60を形成する材料よりも剛性の高い、例えば金属材料や樹脂材料等により形成されている。
なお図1に示すように、筒体50を継手本体11に収容しておくことで、省スペース化や筒体50の紛失を防止することができる。そのため、例えば管継手10の梱包時などには、筒体50を継手本体11に収容しておくことが好ましい。
上記管継手10は、軸方向の中央部を基準として、軸方向の両側に対称な形状をなしている。管継手10には、軸方向の両側それぞれからパイプ60が差し込まれる。管継手10は、2つのパイプ60を接続する。
次に、上記管継手10を用いたパイプ60の接続方法について説明する。この接続方法は、2つのパイプ60を、管継手10を用いて接続する方法である。この接続方法では、2つのパイプ60それぞれを、管継手10において互いに異なる端部に差し込み、管継手10とパイプ60とを接続する。
なお図2に示すように、パイプ60の外径は、筒体50の突部53の外径と同等、または、突部53の外径以下である。図示の例では、パイプ60の外径は、第2突部53cの外径以下であり、かつ、小径部53bの外径よりも大きい。また、パイプ60の外径は、シール部材20の内径や抜け止めリング26の内径よりも大きい。
管継手10とパイプ60との接続に際し、まず、前述のように筒体50を継手本体11から抜き出す。その後、パイプ60内に筒体50を挿入し、パイプ60の端面に突部53を突き合てる(第1工程)。このとき、パイプ60の端面(小口)に、筒体50の第2突部53cにおける第2端52側の端面が突き当たり、筒体50のパイプ60内への更なる進入が規制される。その結果、突部53(第1突部53a、小径部53b、第2突部53c)は、パイプ60から外部に露出している。言い換えると、パイプ60内に筒体50が挿入された状態では、第1突部53a、小径部53b、第2突部53c、パイプ60の端面が、軸方向に沿ってパイプ60の外側からこの順に並んでいる。
その後、図6に示すように、筒体50が挿入されたパイプ60を、突部53をパイプ60に対して先行させた状態で継手本体11内に挿入する(第2工程)。このとき、突部53が、抜け止めリング26、第2シール部材20b、第1シール部材20a、内装体30(複数の花弁片32)を軸方向に順に乗り越える。
突部53が複数の花弁片32を軸方向に乗り越えるときには、まず第1突部53aが、複数の花弁片32を径方向の外側に弾性的に押し広げる。より具体的には、第1突部53aの外周面(傾斜面)が、複数の花弁片32の先端の突起33を径方向の外側に押し広げる。第1突部53aが複数の花弁片32の突起33を乗り越えると、複数の花弁片32が径方向の内側に復元変形する。このとき、弾性復元力により、各花弁片32が静止時よりも径方向の内側に大きく変形し、各花弁片32の先端が静止時よりも径方向の内側に移動する。その結果、複数の花弁片32の突起33が小径部53bに衝突し、衝突音が発生する。すなわち本実施形態では、小径部53bが受け部53dとして機能する。受け部53dには、径方向の外側に弾性変形した複数の花弁片32が径方向の内側に復元したときに衝突する。受け部53dは、第1突部に対して第2端52側に配置されている。
なおこのとき、図2および図3に示すように、各シール部材20はパイプ60の外周面に密に接触(圧接)している。また、衝突した花弁片32は、その後、径方向の外側(静止時における位置)に向けて復元し、花弁片32と小径部53bとの間には、径方向の隙間が生じる。
なお、第1突部53aが複数の花弁片32を軸方向に乗り越えるとき、内装体30には、径方向の外側に向けた外力、軸方向の内側に向けた外力が加えられる。このとき、径方向の外力は、第1段13aの内周面を介して継手本体11に受け止められ、軸方向の外力は、第2段13bの端面を介して継手本体11に受け止められる。ここで第2段13bは、第1段13aよりも高いため、前述の軸方向の外力は、継手本体11に安定して受け止められる。その結果、内装体30の軸方向への予期せぬ移動が規制される。
上記のようにして接続された管継手10およびパイプ60では、図3に示すように、第1突部53aが、ストッパー11Aに突き当たり、複数の花弁片32に対して継手本体11の軸方向に沿って継手本体11の端縁の反対側に配置される。かつ、複数の花弁片32の先端(突起33)が、くぼみ54に収容された状態で、小径部53bに対して、径方向に僅かに隙間をあけて対向している。かつ、シール部材20が、パイプ60の外周面に接触している。このような状態で、継手本体11内にパイプ60が配置されている。
以上説明したように、本実施形態に係る管継手10によれば、パイプ60の外面で止水が可能で、かつ、パイプ60の挿入が完了したときに音が生じる。
なお、筒体50をパイプ60内に挿入する場合、筒体50によりパイプ60の変形が抑制される。よって、パイプ60を管継手10に接続するときに花弁片32を変形させて音を発生させるための部材と、パイプ60の変形を抑制するための部材とを、同一の筒体50とすることができる。言い換えると、パイプ60を管継手10に接続するときに花弁片32を変形させて音を発生させるためだけの部材(以下、音発生部材という)が不要となる。よって、部品点数の削減を図ることができる。
例えば図7に示す管継手10Aのように、筒体50とは別に、継手本体11内に音発生部材70がある場合、以下に示す問題が生じる。
(1)筒体50を継手本体11内に収容するときに音発生部材70が収容の邪魔になる。
(2)パイプ60を継手本体11に接続するときに音発生部材70がパイプ60の挿入抵抗を高める要因になる。
(3)音発生部材70が継手本体11から意図せず落体するおそれがある。
なお上記管継手10Aでは、環状の音発生部材70が、継手本体11内に、第2シール部材20bと抜け止めリング26との間を軸方向に移動自在に嵌め込まれている。この管継手10Aでは、パイプ60を管継手10Aに挿入するときに、音発生部材70が、パイプ60によって軸方向の内側に向けて押し込まれる。そして音発生部材70が、第2シール部材20b、第1シール部材20aを乗り越えた後、複数の花弁片32を乗り越えたときに、複数の花弁片32が音発生部材70に衝突し、衝突音が発生する。
上記(1)については、図8に示すように、筒体50を継手本体11内に収容するときに、筒体50が音発生部材70を押し込んでしまう。そのため、音発生部材70が筒体50の収容の邪魔になるおそれがある。
上記(2)については、まず前提として、図9に示すように、管継手10Aにおいて軸方向を鉛直方向としたときに、音発生部材70を管継手10Aから離脱させないため、音発生部材70の外径を、少なくとも抜け止めリング26の内径よりも大きくする必要がある。このように、音発生部材70の外径を大きくすることで、音発生部材70がシール部材20を乗り越えるときの抵抗が大きくなる。そのため、図10に示すように、筒体50の突部53がシール部材20を乗り越えるときだけではなく、音発生部材70がシール部材20を乗り越えるときにも挿入抵抗が生じる。すなわち、挿入抵抗が二重に発生し、施工しにくくなる。
また図11に示す管継手10Bのように、小径部53bの外径が、筒体50における突部53以外の部分(筒体50のうち、第2突部53cよりも第2端52側に位置する部分)の外径と同等の場合には、以下に示すような問題が生じる。
この場合、第1突部53aと第2突部53cとの間に位置するくぼみ54が深くなる。よって、花弁片32をくぼみ54の底面(小径部53b)に接触(衝突)させるためには、図12に示す管継手10Cのように、花弁片32の突起33を大きくする必要が生じる。すると、花弁片32の内径が小さくなるため、第1突部53aが花弁片32を乗り越えるときに、挿入抵抗が大きくなる。この挿入抵抗を小さくするための構成として、図13に示す管継手10Dのように、第1突部53aの外径を小さくする構成が考えられる。しかしながらこの場合、図14に示すように、パイプ60(筒体50)を継手本体11に挿入するときに、第1突部53aとシール部材20との間に、径方向に大きな隙間が生じる。その結果、パイプ60が管継手10内で径方向に横ぶれし易くなる。パイプ60が横ぶれすると、例えば、筒体50の第2突部53cと抜け止めリング26とが予期せず接触し、抜け止めリング26が変形するおそれ等がある。また施工性にも影響が生じる。
これに対して、小径部53bの外径が、筒体50における突部53以外の部分の外径よりも大きい場合、図6に示すように、パイプ60(筒体50)を継手本体11に挿入するときに、第1突部53aとシール部材20との間に、径方向に大きな隙間が生じない。よって、前述のようなパイプ60の横ぶれが生じ難い。その結果、例えば、抜け止めリング26の変形を抑制したり、施工性を高めたりすることができる。なお本実施形態では、第1突部53aの外径が、第2端52側に向かうに従い大きくなっている。したがって、突部53がシール部材20や複数の花弁片32を軸方向に円滑に乗り越えることができる。
ただし、小径部53bの外径が、筒体50における突部53以外の部分の外径と同等の場合であっても、突部53のうち、花弁片32を衝突させる部分を、小径部53bに代えて第2突部53cとする(すなわち、小径部53bに代えて第2突部53cを受け部53dとして機能させる)ことで、前述のようなパイプ60の横ぶれの発生を抑えることができる。この場合、図12に示す管継手10Cのように、花弁片32の突起33を大きくすることに代えて、例えば図15に示す管継手10B1のように、第2突部53cの位置や形状を変更することで、花弁片32の突起33を、第2突部53cに衝突させることができる。図15に示す管継手10B1では、図11に示す管継手10Bに比べて、小径部53bの軸方向の大きさが小さくなり、第1突部53aと第2突部53cとが軸方向に近づいている。さらに、第2突部53cの外形の変化量が急激になり、第2突部53cがなす傾斜面が急になっていてもよい。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
図16に示す第4変形例に係る管継手10Eのように、第2突部53cの外径が、軸方向の位置によらず同径であってもよい。この管継手10Eでは、第2突部53cは、第1突部53aおよび小径部53bのいずれよりも軸方向に小さい。さらに、図17および図18に示す第5変形例に係る管継手10Fのように、第2突部53cがなくてもよい。なおこの管継手10Fでは、小径部53bが、突部53の第2端52側における端縁を形成していて、小径部53bと、筒体50において小径部53bよりも第2端52側に位置する部分と、の間に段が形成されている。
ただしこれらの場合、パイプ60を管継手10E、10Fに挿入する過程で、第2突部53c(第4変形例)やパイプ60(第5変形例)がシール部材20を予期せず押し込んだり、シール部材20を傷つけたりするおそれがある。この観点からは、前記実施形態に係る管継手10に示すように、第2突部53cの外径が、第2端52側に向かうに従い大きくなっていることが好ましい。
すなわち、第2突部53cの外径が、第2側に向かうに従い大きくなっていることや、パイプ60の端面を第2突部53cによって覆うことにより、例えば、継手本体11内にパイプ60を挿入するときに、第2突部53cによってシール部材20を意図せず押し込むこと等を抑制することができる。
前記実施形態では、継手本体11に段13が形成されているが、本発明はこれに限られない。
例えば、継手本体11の内周面に、内装体30(ベースリング31)や第1スペーサー24を位置決めするための凹部があってもよい。ただし、継手本体11の成形性の観点からは、凹部が形成された構成よりも、段13が形成された構成であることが好ましい。
さらに例えば、継手本体11の内周面に、内装体30(ベースリング31)や第1スペーサー24を位置決めするためのテーパーが設けられていてもよい。ただし、部材の寸法公差を考慮すると、テーパーが形成された構成では、内装体30や第1スペーサー24の固定位置が、個体ごとにばらつく恐れがある。そのため、部材の固定位置の精度の観点からは、段13が形成された構成であることが好ましい。
上記実施形態においては、シール部材20が軸方向に2つ並んでいるが、3つ以上のシール部材20が、軸方向に並んでいてもよい。更に、シール部材20が、軸方向に複数並んでいなくてもよく、シール部材20が1つであってもよい。
上記実施形態においては、シール部材20として、Oリングを採用した構成を示したが、本発明はこのような態様に限られない。例えば、シール部材20が、軸方向に長い筒状のパッキンであってもよい。
上記実施形態においては、管継手10とパイプ60とが接続されたときに、複数の花弁片32の先端(突起33)が、くぼみ54に収容された状態で、小径部53bに対して、径方向に僅かに隙間をあけて対向しているが、花弁片32の先端が小径部53bの外周面に接触していてもよい。すなわち、小径部53bの外径が、花弁片32の内径以上であってもよい。
上記実施形態においては、管継手10が、軸方向の中央部を基準として、軸方向の両側に対称な形状をなしている構成を示したが、本発明はこのような態様に限られない。管継手10は、軸方向の両側に対称な形状をなしていなくてもよい。例えば、シール部材20や筒体50などが、継手本体11における軸方向の片側の端部にのみ配置され、残りの端部には配置されていなくてもよい。
第1突部53aの外径が、第2突部53cの外径以下でなくてもよい。
抜け止めリング26や第2スペーサー25、ブッシュ12がなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、10B1、10C、10D、10E、10F 管継手
11 継手本体
20 シール部材
30 内装体
32 花弁片
50 筒体
51 第1端
52 第2端
53 突部
53a 第1突部
53b 小径部
53c 第2突部
53d 受け部
60 パイプ
100 配管構造

Claims (8)

  1. 継手本体と、
    前記継手本体の内周面に配置された環状のシール部材と、
    前記シール部材に対して、前記継手本体の軸方向に沿って前記継手本体の端縁の反対側に配置された筒状の内装体と、
    前記継手本体に収容される筒体と、を備え、
    前記内装体は、周方向に間隔をあけて配置された複数の花弁片を備え、
    前記筒体の外周面には、環状の突部が形成され、
    前記突部は、
    前記筒体における第1端に配置され、前記複数の花弁片の内径よりも大径な第1突部と、
    前記第1突部に対して、前記筒体における第2端側に配置された受け部と、を備え、
    前記受け部の外径は、前記複数の花弁片の内径よりも小径であり、
    前記筒体が前記第1端側から前記継手本体内に挿入されるとき、前記第1突部が、前記複数の花弁片を前記継手本体の径方向の外側に弾性的に押し広げながら、前記複数の花弁片を前記軸方向に乗り越えた後、前記複数の花弁片が前記径方向の内側に復元して前記受け部に衝突する、管継手。
  2. 前記第1突部の外径は、前記第2端側に向かうに従い大きくなっている、請求項1に記載の管継手。
  3. 前記突部は、前記第1突部に対して前記第2端側に配置され、前記突部における前記第2端側の端縁を形成する第2突部を更に備えている、請求項1または2に記載の管継手。
  4. 前記第2突部の外径は、前記第2端側に向かうに従い大きくなっている、請求項3に記載の管継手。
  5. 前記第1突部の外径は、前記第2突部の外径以下である、請求項3または4に記載の管継手。
  6. 前記突部は、前記第1突部と前記第2突部との前記軸方向の間に配置された小径部を更に備え、
    前記第1突部と前記第2突部の間には、前記小径部を底面とする環状のくぼみが形成され、
    前記受け部が、前記小径部であり
    前記筒体が前記第1端側から前記継手本体内に挿入されるとき、前記受け部に衝突した前記複数の花弁片が前記くぼみに収容される、請求項3から5のいずれか1項に記載の管継手。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の管継手と、
    前記管継手に接続されるパイプと、を備え、
    前記パイプの端面に前記突部が突き合わされた状態で、前記パイプ内に前記筒体が配置され、
    前記第1突部が、前記複数の花弁片に対して前記継手本体の軸方向に沿って前記継手本体の端縁の反対側に配置され、かつ、前記複数の花弁片と前記受け部との間に、径方向の隙間が生じ、かつ、前記シール部材が、前記パイプの外周面に接触した状態で、前記継手本体内に前記パイプが配置されている、配管構造。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の管継手と、パイプと、を接続する方法であって、
    前記パイプ内に前記筒体を挿入し、前記パイプの端面に前記突部を突き合てる第1工程と、
    前記筒体が挿入された前記パイプを、前記突部を前記パイプに対して先行させた状態で前記継手本体内に挿入し、前記第1突部に前記複数の花弁片を前記軸方向に乗り越えさせ、前記シール部材を前記パイプの外周面に接触させる第2工程と、を含み、
    前記第2工程では、前記第1突部に前記複数の花弁片を前記軸方向に乗り越えさせることで、前記複数の花弁片を前記継手本体の径方向の外側に弾性的に押し広げた後に前記径方向の内側に復元させ、前記複数の花弁片を前記受け部に衝突させ、その後、前記複数の花弁片を径方向の外側に復元させ、前記複数の花弁片と前記受け部との間に、径方向の隙間を生じさせる、管継手とパイプとの接続方法。
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