JP7461240B2 - 位置検出装置、描画システムおよび位置検出方法 - Google Patents

位置検出装置、描画システムおよび位置検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板上のマークの位置を検出する技術に関する。
従来、半導体基板、プリント基板、または、プラズマ表示装置もしくは液晶表示装置用のガラス基板等(以下、「基板」という。)に形成された感光材料に光を照射することにより、パターンの描画が行われている。このような描画を行う描画装置では、基板上に設けられた複数のアライメントマークが順次撮像され、撮像結果に基づいてパターンの描画位置を自動的に調節するアライメント処理が行われている。
例えば、特許文献1では、基板のアライメント処理において、アライメントマークが検出されないエラーが発生した場合、ジョイスティック等を用いて手動で基板上の撮像領域(すなわち、モニタ画面に表示される領域)を移動してアライメントマークを探索し、発見されたアライメントマーク(すなわち、モニタ画面に表示されたアライメントマーク)を用いてアライメント処理を継続する技術が開示されている。また、特許文献1の半導体製造装置では、モニタ画面とは別のコンソール画面において、探索時における撮像領域の移動軌跡を描画することにより、探索箇所の重複等を抑制し、アライメントマーク探索の効率化が図られている。
特許文献2の半導体露光装置では、基板上のアライメントマーク位置周辺へとカメラが移動され、倍率の異なる2種類の画像が同時に取得される。このとき、高倍率画像内にアライメントマークが存在しない場合、低倍率画像内においてアライメントマークが検出され、高倍率画像にアライメントマークが含まれるようにカメラを移動するためのX方向およびY方向の移動距離が求められる。そして、カメラの移動および撮像後、高倍率画像に含まれるアライメントマークを用いてアライメント処理が行われる。
上述の特許文献1,2のアライメント処理では、所定の大きさの撮像領域を撮像するエリアカメラが使用されている。一方、特許文献3では、ウエハ上のアライメントマークをフォトセンサで計測する際、フォトセンサとしてTDI(Time Delay Integration)センサを使用する技術が提案されている。
特開2000-173914号公報 特開2004-158741号公報 特開2010-245330号公報
ところで、特許文献1,2のようなエリアカメラを使用したアライメント処理では、撮像された画像においてマークが検出されない場合、マークが検出されるまで、カメラまたはステージを繰り返し移動して複数の画像を取得する必要がある。この場合、カメラ等の移動における加減速時間、および、移動停止後の僅かな振動が収まるまでの静定時間等が必要となり、画像の取得に要する時間が長くなる。また、撮像される画像の画素数が大きくなると、画像データの容量が増大し、当該画像からのアライメントマークの検出に要する時間も長くなる。
一方、特許文献3のようにウエハ全体をTDIセンサにて撮像し、撮像された画像からアライメントマークを検出する場合、画像データの容量が非常に大きくなるため、当該画像からのアライメントマークの検出に要する時間が長くなる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、マークの位置検出に要する時間を短縮することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板上のマークの位置を検出する位置検出装置であって、基板を保持するステージと、ラインカメラにより前記基板の上面を撮像する撮像部と、前記基板の前記上面に平行な方向に前記ステージを前記ラインカメラに対して相対的に移動する移動機構と、前記ラインカメラおよび前記移動機構を制御することにより、前記基板の前記上面の画像である上面画像を取得する撮像制御部と、前記上面画像において、前記基板の前記上面上に設けられた複数のマークの位置を検出する検出部とを備え、前記検出部は、前記複数のマークの設計情報に基づいて前記上面画像における前記複数のマークの設計位置を求め、各マークの前記設計位置を中心とする所定の大きさの抽出領域を前記上面画像上に設定し、前記抽出領域の画像を部分画像として前記上面画像から抽出する部分画像抽出部と、前記各マークに対応する前記部分画像においてマークを探索するマーク探索部と、前記各マークについて、前記部分画像において検出された前記マークの位置に基づいて、前記基板上における前記マークの位置を求める位置演算部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置検出装置であって、前記部分画像において前記マークが検出されなかった場合、前記部分画像抽出部は、前記抽出領域を拡大して新たな部分画像を抽出し、前記マーク探索部は、前記新たな部分画像において前記マークを探索する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の位置検出装置であって、前記部分画像抽出部による前記抽出領域の拡大は、前記設計位置を中心として行われる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の位置検出装置であって、前記部分画像抽出部による前記抽出領域の拡大率は、5%以上かつ40%以下である。
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4のいずれか1つに記載の位置検出装置であって、前記部分画像抽出部による前記新たな部分画像の抽出、および、前記マーク探索部による前記新たな部分画像における前記マークの探索が所定回数繰り返されても、前記新たな部分画像において前記マークを検出することができない場合、前記マークにエラーコードを付与して前記マークの探索を終了する。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の位置検出装置であって、前記基板の前記上面において、前記ラインカメラの長手方向に対応する方向に垂直に延びる複数の単位領域が設定されており、前記ラインカメラによる一の単位領域の画像取得と並行して、前記検出部により、画像取得済みの他の単位領域におけるマークの検出が行われる。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の位置検出装置であって、前記ラインカメラは時間遅延積分カメラである。
請求項8に記載の発明は、描画システムであって、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の位置検出装置と、前記位置検出装置により検出された前記基板上の前記複数のマークの位置に基づいて前記基板に光を照射してパターンの描画を行う描画装置とを備える。
請求項9に記載の発明は、基板上のマークの位置を検出する位置検出方法であって、a)基板を上面に平行な方向にラインカメラに対して相対的に移動しつつ、前記ラインカメラにより前記基板の前記上面の画像である上面画像を取得する工程と、b)前記上面画像において、前記基板の前記上面上に設けられた複数のマークの位置を検出する工程とを備え、前記b)工程は、b1)前記複数のマークの設計情報に基づいて前記上面画像における前記複数のマークの設計位置を求める工程と、b2)各マークの前記設計位置を中心とする所定の大きさの抽出領域を前記上面画像上に設定し、前記抽出領域の画像を部分画像として前記上面画像から抽出する工程と、b3)前記各マークに対応する前記部分画像においてマークを探索する工程と、b4)前記各マークについて、前記b3)工程において検出された前記マークの位置に基づいて、前記基板上における前記マークの位置を求める工程とを備える。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の位置検出方法であって、前記b3)工程において前記マークが検出されなかった場合、b5)前記b4)工程よりも前に、前記マークに対応する前記抽出領域を拡大して前記上面画像から新たな部分画像を抽出する工程と、b6)前記新たな部分画像において前記マークを探索する工程とをさらに備える。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の位置検出方法であって、前記b5)工程における前記抽出領域の拡大は、前記設計位置を中心として行われる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の位置検出方法であって、前記b5)工程における前記抽出領域の拡大率は、5%以上かつ40%以下である。
請求項13に記載の発明は、請求項10ないし12のいずれか1つに記載の位置検出方法であって、前記b5)工程および前記b6)工程が所定回数繰り返されても、前記新たな部分画像において前記マークを検出することができない場合、前記マークにエラーコードを付与して前記マークの探索を終了する。
請求項14に記載の発明は、請求項9ないし13のいずれか1つに記載の位置検出方法であって、前記基板の前記上面において、前記ラインカメラの長手方向に対応する方向に垂直に延びる複数の単位領域が設定されており、前記a)工程に含まれる一の単位領域の画像取得と並行して、前記b)工程に含まれる画像取得済みの他の単位領域におけるマークの検出が行われる。
請求項15に記載の発明は、請求項9ないし14のいずれか1つに記載の位置検出方法であって、前記ラインカメラは時間遅延積分カメラである。
本発明では、マークの位置検出に要する時間を短縮することができる。
一の実施の形態に係る描画システムの構成を模式的に示す図である。 位置検出装置の斜視図である。 基板の平面図である。 制御部が備えるコンピュータの構成を示す図である。 制御部の機能を示すブロック図である。 マークの位置検出の流れを示す図である。 マークの位置検出の流れを示す図である。 単位画像の一部を示す図である。 部分画像を示す図である。 部分画像を示す図である。 単位画像の一部を示す図である。 部分画像を示す図である。 単位画像の一部を示す図である。 部分画像を示す図である。 マークの位置検出の流れを示す図である。 描画装置の斜視図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る描画システム7の構成を模式的に示す図である。描画システム7は、位置検出装置1と、描画装置4と、搬送ロボット71とを備える。位置検出装置1は、基板上のアライメントマーク等のマークの位置を検出する装置である。描画装置4は、基板に光を照射してパターンの描画を行う装置である。搬送ロボット71は、位置検出装置1と描画装置4との間で基板を搬送するロボットである。搬送ロボット71は、例えば、位置検出装置1および描画装置4に対して進退可能なロボットハンドを備える。
図2は、位置検出装置1を示す斜視図である。図2では、互いに直交する3つの方向をX方向、Y方向およびZ方向として矢印にて示している。図2に示す例では、X方向およびY方向は互いに垂直な水平方向であり、Z方向は鉛直方向である。後述する図16においても同様である。
図3は、基板9を示す平面図である。基板9は、例えば、平面視において略矩形状の板状部材である。基板9は、例えば、プリント配線基板である。基板9の(+Z)側の主面(以下、「上面91」とも呼ぶ。)には、略格子状に配置された複数のマーク93が設けられる。図3に示す例では、マーク93は、略十字状のアライメントマークである。また、基板9の上面91では、銅層上に感光材料により形成されたレジスト膜が設けられる。描画システム7では、位置検出装置1により、基板9上の複数のマーク93のそれぞれの位置が検出される。また、描画装置4により、基板9のレジスト膜に回路パターンが描画される。なお、基板9の種類および形状等は様々に変更されてよい。
図3に例示する基板9では、描画システム7による基板9の処理よりも後工程において分割される複数の略矩形状の基板要素94がマトリクス状に配置している。各基板要素94では、4つのマーク93が4つの角部に配置される。当該4つのマーク93は、基板要素94の位置や形状を取得するために利用される。図3では、マーク93を実際よりも大きく描き、基板要素94およびマーク93の数を実際よりも少なく描いている。基板9上に設けられるマーク93の実際の数は、例えば、数千個~数万個である。
図2に示すように、位置検出装置1は、ステージ21と、ステージ移動機構22と、撮像部3と、制御部10とを備える。制御部10は、ステージ移動機構22および撮像部3等を制御する。ステージ21は、撮像部3の下方(すなわち、(-Z)側)において、水平状態の基板9を下側から保持する略平板状の保持部である。ステージ21上に載置された基板9の上面91は、Z方向に対して略垂直であり、X方向およびY方向に略平行である。
ステージ移動機構22は、ステージ21を撮像部3に対して水平方向(すなわち、基板9の上面91に略平行な方向)に相対的に移動する移動機構である。ステージ移動機構22は、第1移動機構23と、第2移動機構24とを備える。第2移動機構24は、ステージ21をガイドレールに沿ってX方向に直線移動する。第1移動機構23は、ステージ21を第2移動機構24と共にガイドレールに沿ってY方向に直線移動する。第1移動機構23および第2移動機構24の駆動源は、例えば、リニアサーボモータ、または、ボールネジにモータが取り付けられたものである。第1移動機構23および第2移動機構24の構造は、様々に変更されてよい。
位置検出装置1では、Z方向に延びる回転軸を中心としてステージ21を回転するステージ回転機構が設けられてもよい。また、ステージ21をZ方向に移動するステージ昇降機構が位置検出装置1に設けられてもよい。ステージ回転機構として、例えば、サーボモータが利用可能である。ステージ昇降機構として、例えば、リニアサーボモータが利用可能である。
撮像部3は、X方向に配列される複数(図2に示す例では、2つ)のヘッド31を備える。各ヘッド31は、ステージ21を跨いで設けられるヘッド支持部30により、ステージ21の上方にて支持される。2つのヘッド31のうち、一方のヘッド31はヘッド支持部30に固定されており、他方のヘッド31はヘッド支持部30上においてX方向に移動可能である。これにより、2つのヘッド31間のX方向の距離を変更することができる。なお、撮像部3のヘッド31の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
各ヘッド31は、撮像センサ32と、光学系33とを備えるラインカメラである。各ヘッド31では、光学系33の側方に設けられる光源(図示省略)からの照明光が、光学系33により基板9の上面91上の撮像領域に導かれる。当該光源としては、LED等の様々な光源が利用可能である。当該撮像領域は、X方向に平行に伸びる略直線状の領域である。撮像領域からの反射光は、光学系33を介して撮像センサ32へと導かれる。撮像センサ32は、当該撮像領域からの反射光を受光し、略直線状の撮像領域の画像を取得する。各ヘッド31では、撮像センサ32および光学系33をそれぞれ独立して上下方向に移動する昇降機構(図示省略)が設けられる。当該昇降機構としては、リニアサーボモータ等の様々な機構が利用可能である。
本実施の形態では、撮像センサ32は、時間遅延積分(TDI:Time Delay Integration)センサである。換言すれば、各ヘッド31は、時間遅延積分カメラ(すなわち、TDIカメラ)である。撮像センサ32では、上述の直線状の撮像領域の長手方向に対応する配列方向に1列に配列された複数のCCD等の素子(以下、「素子列」とも呼ぶ。)が、当該配列方向に垂直な方向に複数列配置される。以下の説明では、上記素子列における複数の素子の配列方向を、ヘッド31の撮像センサ32の長手方向とも呼ぶ。撮像センサ32の当該長手方向は、位置検出装置1のX方向に対応する。撮像センサ32では、1つの撮像領域について、各素子列による撮像結果が積分される。これにより、当該撮像領域を高感度に撮像することができる。各ヘッド31には、撮像センサ32の放熱を促進するダクト等が設けられてもよい。
位置検出装置1では、撮像部3の各ヘッド31により、基板9の上面91上においてX方向に直線状に延びる撮像領域を撮像しつつ、ステージ移動機構22の第1移動機構23により基板9をY方向に移動する。これにより、各ヘッド31の撮像領域が、基板9上にてY方向に走査され、基板9上にてY方向に延びる略矩形帯状の画像(以下、「単位画像」とも呼ぶ。)が取得される。図2に例示する位置検出装置1では、2つのヘッド31により、X方向に離間した2つの単位画像(いわゆる、スワス画像)が並行して取得される。図3では、一方のヘッド31により取得される1つの単位画像に対応する領域(以下、「単位領域95」とも呼ぶ。)を二点鎖線にて示す。単位領域95には、Y方向に並ぶ複数のマーク93が含まれる。
単位画像の取得時には、第1移動機構23によるステージ21のY方向の移動は、途中で停止されることなく、一定速度にて継続される。これにより、ステージ21の移動および停止が繰り返される際の加減速等により生じる撮像待ち時間を省略することができ、単位画像の取得を迅速化することができる。以下の説明では、Y方向を「走査方向」とも呼び、X方向を「幅方向」とも呼ぶ。第1移動機構23は、各ヘッド31の撮像領域を基板9上にて走査方向に移動する走査機構である。
図2に例示する位置検出装置1では、基板9に対する撮像は、いわゆるマルチパス方式にて行われる。具体的には、基板9の上面91上において、Y方向に延びる複数の単位領域95(図3参照)が設定されており、各ヘッド31による1つの単位領域95の撮像(すなわち、単位画像の取得)が終了すると、ステージ移動機構22の第2移動機構24により、ステージ21がX方向に所定距離(例えば、単位領域95のX方向の幅よりも僅かに小さい距離)移動される。続いて、各ヘッド31による撮像を行いつつ第1移動機構23により基板9をY方向に移動することにより、画像取得済みの単位領域95に隣接する次の単位領域95の単位画像が取得される。そして、ステージ21のX方向へのステップ移動、および、単位画像の取得が繰り返されることにより、基板9の上面91における撮像範囲全体の画像(以下、「上面画像」とも呼ぶ。)が取得される。上面画像は、基板9の上面91の略全体の画像である。なお、位置検出装置1では、ステージ21のY方向への1回の移動のみにより上記撮像範囲全体の画像を取得するシングルパス方式(すなわち、ワンパス方式)より、基板9に対する撮像が行われてもよい。
図4は、制御部10が備えるコンピュータ100の構成を示す図である。コンピュータ100は、プロセッサ101と、メモリ102と、入出力部103と、バス104とを備える通常のコンピュータである。バス104は、プロセッサ101、メモリ102および入出力部103を接続する信号回路である。メモリ102は、プログラムおよび各種情報を記憶する。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されるプログラム等に従って、メモリ102等を利用しつつ様々な処理(例えば、数値計算や画像処理)を実行する。入出力部103は、操作者からの入力を受け付けるキーボード105およびマウス106、並びに、プロセッサ101からの出力等を表示するディスプレイ107を備える。なお、制御部10は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)や回路基板等であってもよく、これらと1つ以上のコンピュータとの組み合わせであってもよい。
図5は、コンピュータ100により実現される制御部10の機能を示すブロック図である。図5では、制御部10以外の構成も併せて示す。制御部10は、記憶部111と、撮像制御部112と、検出部113とを備える。検出部113は、部分画像抽出部114と、マーク探索部115と、位置演算部116とを備える。記憶部111は、主にメモリ102により実現され、基板9上における単位領域95の位置、および、後述するパターンマッチングにて使用されるテンプレート等の各種情報を予め記憶する。
撮像制御部112、検出部113、部分画像抽出部114、マーク探索部115および位置演算部116は、主にプロセッサ101により実現される。撮像制御部112は、撮像部3の各ヘッド31およびステージ移動機構22(図2参照)を制御することにより、上述のように、基板9の上面91の画像である上面画像を取得させる。当該上面画像は、検出部113へと送られる。検出部113は、当該上面画像上において、基板9の上面91上に設けられた複数のマーク93(図3参照)の位置を検出する。部分画像抽出部114、マーク探索部115および位置演算部116の機能については後述する。
次に、検出部113による複数のマーク93の基板9上における位置検出の流れについて、図6および図7を参照しつつ説明する。マーク93の位置検出の際には、まず、基板9の上面画像が上述のように取得される(ステップS11)。続いて、当該上面画像において、複数のマーク93の位置が検出される(ステップS12)。本実施の形態では、各ヘッド31による一の単位領域95の撮像(すなわち、一の単位画像の取得)と並行して、取得済みの単位画像に含まれる複数のマーク93の位置検出が行われる。換言すれば、位置検出装置1では、ステップS11における上面画像の取得と並行して、ステップS12におけるマーク93の位置検出が行われる。なお、位置検出装置1では、上面画像全体が取得された後に、各単位画像に含まれる複数のマーク93の位置検出が行われてもよい。
図7は、ステップS12における1つの単位画像(すなわち、上面画像の一部)中のマーク93の位置検出の詳細な流れを示す図である。図8は、1つの単位画像81の一部を拡大して示す図である。単位画像81中の複数のマーク93の位置検出の際には、まず、当該複数のマーク93の設計情報に基づいて、単位画像81における複数のマーク93のそれぞれの設計位置が部分画像抽出部114により求められる(ステップS21)。図8では、当該設計位置を、符号930を付した十字にて示す。マーク93の設計位置930とは、マーク93が設計情報通りに基板9上に形成されるとともに基板9に歪み等の変形が生じていない理想的な状態におけるマーク93の中心の位置である。
続いて、各マーク93の設計位置930を略中心とする所定の大きさの抽出領域82が、部分画像抽出部114により単位画像81上に設定される。図8に示す例では、各抽出領域82の形状は、設計位置930を中心とする略正方形である。抽出領域82の各辺は、X方向またはY方向に略平行である。単位画像81上に設定される複数の抽出領域82は、同形状である。抽出領域82の大きさは、マーク93が設計位置930に位置する場合に当該マーク93の全体を含む大きさである。また、抽出領域82は、当該設計位置930に隣接する他の設計位置930に他のマーク93が位置する場合、当該他のマーク93の一部は含んでもよいが、当該他のマーク93の全体は含まない大きさに設定される。なお、抽出領域82は、隣接する他の設計位置930に位置する当該他のマーク93を全く含まない大きさに設定されることが好ましい。
抽出領域82の1辺の長さは、マーク93に外接する仮想的な正方形の1辺の長さの1.2倍~3倍であることが好ましく、1.5倍~2.5倍であることがより好ましい。抽出領域82の大きさは、当該範囲には限定されず、適宜変更されてよい。抽出領域82の1辺の長さは、例えば、200画素である。また、抽出領域82の形状は、正方形には限定されず、略長方形等、様々に変更されてよい。なお、抽出領域82は、設計位置930(すなわち、図8中の十字の交点)を厳密に中心として設定される必要はなく、実質的に設計位置930を中心として設定されていればよい。
次に、単位画像81の一部である各抽出領域82の画像(すなわち、抽出領域82を囲む正方形の枠内の画像)が、部分画像抽出部114により部分画像として単位画像81から抽出される(ステップS22)。当該部分画像は、単位画像81の一部を切り出したもの(すなわち、単位画像81の画像データの一部)であるため、部分画像の解像度は、単位画像81の解像度と同じである。
図9は、図8中の一番上の抽出領域82に対応する部分画像83である。図10は、図8中の一番下の抽出領域82に対応する部分画像83である。図9に示す例では、マーク93は、およそ設計位置930に位置し、マーク93の全体が部分画像83に含まれている。一方、図10に示す例では、マーク93は設計位置930から側方に比較的大きくずれており、マーク93の一部のみが部分画像83に含まれ、マーク93の他の部位は部分画像83の外側に位置する。
ステップS22における部分画像83の抽出が終了すると、各マーク93に対応する部分画像83において、マーク探索部115によりマーク93が探索される(ステップS23)。部分画像83におけるマーク93の探索は、例えば、テンプレート(すなわち、基準となるマーク93の画像)を用いたパターンマッチングにより行われる。当該パターンマッチングは、公知のパターンマッチング法(例えば、幾何学形状パターンマッチングや正規化相関サーチ等)により行われる。
図9に示すように、マーク93の全体が部分画像83に含まれている場合、マーク探索部115によりマーク93が検出され(ステップS24)、部分画像83中におけるマーク93の位置が取得される。部分画像83中におけるマーク93の位置は、マーク探索部115から位置演算部116へと送られる。位置演算部116では、部分画像83中におけるマーク93の位置と、上面画像における部分画像83の位置(すなわち、部分画像83の中心である設計位置930の基板9上における位置)とに基づいて、基板9上におけるマーク93の位置(すなわち、マーク93の絶対位置)を求める(ステップS25)。
一方、図10に示すように、マーク93の一部のみが部分画像83に含まれている場合、マーク探索部115によりマーク93を検出することはできない(ステップS24)。この場合、部分画像抽出部114により、当該マーク93に対応する抽出領域82が、図11に示すように拡大される。図11に示す例では、抽出領域82の拡大は、設計位置930を実質的に中心として行われる。図11の単位画像81では、拡大前の抽出領域82を二点鎖線にて示し、拡大後の抽出領域82を実線にて示す(図13においても同様)。
具体的には、抽出領域82の各辺を、図8に示す初期状態の各辺の10%に相当する長さだけ長くする。換言すれば、抽出領域82の拡大率は10%である。本実施の形態では、初期状態で各辺200画素の正方形である抽出領域82が、各辺220画素の正方形に拡大される。なお、抽出領域82の拡大率とは、抽出領域82のX方向における拡大率、および、Y方向における拡大率である。抽出領域82のX方向およびY方向における拡大率が異なる場合、両拡大率の平均を抽出領域82の拡大率とする。抽出領域82の拡大率は、10%には限定されず、様々に変更されてよい。抽出領域82の拡大率は、例えば、5%以上かつ40%以下であり、好ましくは、5%以上かつ20%以下である。
続いて、拡大された抽出領域82の画像が、図12に示すように、新たな部分画像83として部分画像抽出部114により単位画像81から抽出される(ステップS26)。図12では、拡大前の抽出領域82に対応する部分画像83の輪郭を二点鎖線にて示す(図14においても同様)。新たな部分画像83の解像度も、元の部分画像83と同様に、単位画像81の解像度と同じである。ステップS26が終了すると、マーク探索部115により当該新たな部分画像83においてマーク93が探索され(ステップS27)、ステップS24に戻る。なお、ステップS27におけるマーク93の探索は、新たな部分画像83の全体に対して行われてもよく、新たな部分画像83の外周部に対してのみ行われてもよい。新たな部分画像83の外周部とは、新たな部分画像83の外縁から内側に広がる矩形枠状(すなわち、正方形枠状または長方形枠状)の領域である。当該矩形枠状の領域の幅は、マーク93に外接する仮想的な正方形の1辺の2倍以上とされる。
図12に示す例でも、マーク93の一部のみが部分画像83に含まれているため、マーク探索部115によりマーク93を検出することはできない(ステップS24)。したがって、上記と同様に、部分画像抽出部114により、抽出領域82の拡大、および、拡大された抽出領域82における新たな部分画像83の抽出が行われる(ステップS26)。当該ステップS26では、前回のステップS26と同様に、設計位置930を中心として、抽出領域82の各辺を、図8に示す初期状態の各辺の10%に相当する長さ(すなわち、20画素)だけ長くする。これにより、図13に示すように、各辺220画素の正方形である抽出領域82が、各辺240画素の正方形に拡大される。この場合、抽出領域82の拡大率は約9%である。
上記説明では、繰り返されるステップS26の各回において、抽出領域82の各辺が所定長さ(例えば、20画素)ずつ長くされ、抽出領域82の拡大率は、ステップS26が繰り返される度に小さくなるが、これには限定されない。例えば、繰り返されるステップS26の各回において、抽出領域82の拡大率が一定とされてもよい。また、当該拡大率の大きさは、既述の範囲に限定される必要はなく、様々に変更されてよい。
ステップS26が終了すると、マーク探索部115により、図14に示す新たな部分画像83においてマーク93の探索が行われ(ステップS27)、ステップS24に戻る。図14に示す例では、マーク93の全体が部分画像83に含まれているため、マーク探索部115によりマーク93が検出され(ステップS24)、部分画像83中におけるマーク93の位置が取得される。部分画像83中におけるマーク93の位置は、マーク探索部115から位置演算部116へと送られる。位置演算部116では、部分画像83中におけるマーク93の位置と、上面画像における拡大された部分画像83の位置とに基づいて、基板9上におけるマーク93の位置を求める(ステップS25)。
なお、図10~図14に示す例では、初期状態の図10においてマーク93の一部のみが部分画像83に含まれているが、初期状態においてマーク93が部分画像83に全く含まれていない場合も、上述と同様に、ステップS26,S27が繰り返されてマーク93が検出され、ステップS25において基板9上におけるマーク93の位置が求められる。
図7に示す例では、ステップS22において抽出された部分画像83(すなわち、初期状態の部分画像83)においてマーク93が検出されない場合、マーク93が検出されるまで上述のステップS26,S27が何度でも繰り返され、ステップS25において基板9上におけるマーク93の位置が求められる。
一方、マーク93の位置検出に要する時間の短縮という観点からは、ステップS26,S27の繰り返し回数に上限が設けられてもよい。この場合、例えば、図15に示すように、ステップS24とステップS26との間に、ステップS26,S27の繰返し回数が所定の回数(例えば、4回)以上であるか否かを確認するステップS241が設けられる。そして、ステップS26,S27の繰返し回数が当該所定回数未満である場合は、上記と同様にステップS26,S27が行われる。また、ステップS26,S27の繰返し回数が当該所定回数に達した場合(すなわち、ステップS26,S27が所定回数繰り返されてもマーク93を検出することができない場合)、マーク93の探索は終了される。探索が終了されたマーク93については、マーク93の位置は当然に求められず、例えば、描画装置4での処理に利用可能なエラーコードが当該マーク93に(詳細には、マーク93を示すデータに)付与される。
位置検出装置1では、上面画像を構成する各単位画像81について、上記と同様に、基板9上におけるマーク93の位置検出が行われる。位置検出装置1にて得られた基板9上の複数のマーク93の位置は、描画装置4(図1参照)に送られる。描画装置4では、位置検出装置1により検出された基板9上の複数のマーク93の位置に基づいて、基板9に光が照射されてパターンの描画が行われる。
図16は、描画装置4を示す斜視図である。図16に示す例では、描画装置4は、空間変調された略ビーム状の光を基板9上の感光材料に照射し、当該光の照射領域を対象物上にて走査することによりパターンの描画を行う直接描画装置である。
描画装置4は、ステージ51と、ステージ移動機構52と、描画部6と、制御部40とを備える。ステージ51は、描画部6の下方(すなわち、(-Z)側)において、水平状態の基板9を下側から保持する略平板状の保持部である。ステージ移動機構52は、ステージ51を描画部6に対して水平方向(すなわち、基板9の上面91に略平行な方向)に相対的に移動する移動機構である。ステージ移動機構52の構造は、位置検出装置1のステージ移動機構22と略同じである。ステージ移動機構52は、ステージ51をY方向に移動する第1移動機構53と、ステージ51をX方向に移動する第2移動機構54とを備える。
描画部6は、X方向およびY方向に配列される複数(図16に示す例では、5つ)のヘッド61を備える。複数のヘッド61は、ステージ51を跨いで設けられるヘッド支持部60により、ステージ51の上方にて支持される。各ヘッド61は、光源と、複数の光変調素子とを備える。光源としては、LD等の様々な光源が利用可能である。光変調素子としては、例えば、GLV(Grating Light Valve:グレーチング・ライト・バルブ)(シリコン・ライト・マシーンズ(サニーベール、カリフォルニア)の登録商標)等の回折格子型の光変調素子が利用される。複数のヘッド61は、略同じ構造を有する。なお、描画部6のヘッド61の数は、1つ以上の範囲で様々に変更されてよい。
制御部40は、ステージ移動機構52および描画部6等を制御する。制御部40は、位置検出装置1の制御部10と略同様に、通常のコンピュータ(図4参照)を備える。制御部40は、基板9上に描画される予定のパターンの設計データ等を記憶している。当該パターンの設計データは、例えば、CADデータ等のベクトルデータであり、以下、「パターンデータ」と呼ぶ。パターンデータは、例えば、図3に例示する各基板要素94に描かれる予定のパターンのデータである。
制御部40は、上記パターンデータを、複数の基板要素94に対応するランレングスデータに変換する。このとき、制御部40では、位置検出装置1の制御部10からの出力(すなわち、位置検出装置1により検出された基板9上の複数のマーク93の位置)に基づいて、各基板要素94の歪み等の変形を考慮した補正が行われる。また、上述のエラーコードが付与されているマーク93に対応する基板要素94については、例えば、パターンの描画をスキップするための情報が生成される。
描画装置4では、制御部40が、当該ランレングスデータに基づいて描画部6およびステージ移動機構52等を制御する。これにより、描画部6の複数のヘッド61から変調(すなわち、空間変調)された光を基板9の上面91上に照射しつつ、ステージ移動機構52の第1移動機構53により基板9をY方向に移動する。これにより、複数のヘッド61からの光の照射領域が基板9上にてY方向に走査され、基板9に対する回路パターンの描画が行われる。
基板9に対する描画は、例えば、いわゆるシングルパス(ワンパス)方式で行われる。具体的には、ステージ移動機構52により、ステージ51が複数のヘッド61に対してY方向に相対移動され、複数のヘッド61からの光の照射領域が、基板9の上面91上にてY方向(すなわち、走査方向)に1回のみ走査される。これにより、基板9に対する描画が完了する。なお、描画装置4では、基板9に対する描画は、いわゆるマルチパス方式で行われてもよい。
以上に説明したように、位置検出装置1は、基板9上のマーク93の位置を検出する装置である。位置検出装置1は、ステージ21と、撮像部3と、ステージ移動機構22と、撮像制御部112と、検出部113とを備える。ステージ21は、基板9を保持する。撮像部3は、ラインカメラ(上記例では、ヘッド31)により基板9の上面91を撮像する。ステージ移動機構22は、基板9の上面91に平行な方向に、ステージ21を上記ラインカメラに対して相対的に移動する移動機構である。撮像制御部112は、当該ラインカメラおよびステージ移動機構22を制御することにより、基板9の上面91の画像である上面画像を取得する。検出部113は、当該上面画像において、基板9の上面91上に設けられた複数のマーク93の位置を検出する。
検出部113は、部分画像抽出部114と、マーク探索部115と、位置演算部116とを備える。部分画像抽出部114は、複数のマーク93の設計情報に基づいて上面画像における複数のマーク93の設計位置930を求める。そして、部分画像抽出部114は、各マーク93の設計位置930を中心とする所定の大きさの抽出領域82を上面画像上に設定し、抽出領域82の画像を部分画像83として上面画像から抽出する。マーク探索部115は、各マーク93に対応する部分画像83において、マーク93を探索する。位置演算部116は、各マーク93について、部分画像83において検出されたマーク93の位置に基づいて、基板9上におけるマーク93の位置を求める。
このように、ラインカメラにより、複数のマーク93が設けられた基板9の上面画像を取得することにより、エリアカメラを複数のマーク93の上方へと順次移動させて撮像を行う場合に比べて、エリアカメラまたはステージ21の移動における加減速や停止後の静定による撮像待ち時間を省略することができる。その結果、複数のマーク93の撮像に要する時間を短縮することができる。また、上面画像から各マーク93に対応する部分画像83を抽出し、部分画像83においてマーク93を探索してマーク93の位置を求めることにより、基板9の上面91全体の画像において複数のマーク93をそれぞれ探索する場合に比べて、各マーク93の検出に要する時間を短縮することができる。その結果、基板9上における複数のマーク93の位置検出に要する時間を短縮することができる。
例えば、エリアカメラで複数のマーク93を順次撮像して位置検出する場合、上記例の基板9のように約1万個のマーク93が設けられていると、マーク93の位置検出に要する時間は3時間~4時間程度となる。一方、上述の位置検出装置1では、同様の基板9におけるマーク93の位置検出に要する時間を、2分程度まで短縮することができる。
位置検出装置1では、部分画像83においてマーク93が検出されなかった場合、部分画像抽出部114は、抽出領域82を拡大して新たな部分画像83を抽出し、マーク探索部115は、当該新たな部分画像83においてマーク93を探索することが好ましい。これにより、最初に設定された抽出領域82からマーク93がずれている場合であっても、マーク93を自動的に再探索して検出することができる。その結果、描画装置4において、当該マーク93に対応する基板要素94に対して好適な描画を行うことができるため、描画システム7における歩留まりを向上することができる。また、ジョイスティック等を用いて手動でマーク93を再探索する場合に比べて、マーク93の位置検出を迅速化することができる。
上述のように、部分画像抽出部114によるステップS26における上記抽出領域82の拡大は、設計位置930を中心として行われることが好ましい。これにより、マーク93が設計位置930に対していずれの方向にずれている場合であっても、マーク93を迅速に検出する(すなわち、見つける)ことができる。その結果、マーク93の位置検出を迅速化することができる。
上述のように、部分画像抽出部114によるステップS26における抽出領域82の拡大率は、5%以上かつ40%以下であることが好ましい。当該拡大率を5%以上とすることにより、マーク93を検出するまでに必要な抽出領域82の拡大回数を低減することができる。また、当該拡大率を40%以下とすることにより、1回の抽出領域82の拡大毎に行われるマーク93の探索時間(すなわち、パターンマッチング時間)を短縮することができる。その結果、マーク93の位置検出を好適に迅速化することができる。
上述のように、部分画像抽出部114による新たな部分画像83の抽出(ステップS26)、および、マーク探索部115による当該新たな部分画像83におけるマーク93の探索(ステップS27)が所定回数繰り返されても、新たな部分画像83においてマーク93を検出することができない場合、マーク93にエラーコードを付与してマーク93の探索を終了することが好ましい。これにより、設計位置930からのずれ量が過大であるマーク93の探索を中止し、基板9上の複数のマーク93の位置検出に要する時間が増大することを抑制することができる。また、上記ずれ量が過大であるマーク93に対応する基板要素94は、歪み等が大きく描画に適していない可能性が高いため、マーク93の探索中止(すなわち、対応する基板要素94への描画中止)によって描画システム7における歩留まりが低下する可能性は低い。このため、描画システム7におけるタクト向上と歩留まり向上とを好適に両立することができる。
上述のように、好ましくは、基板9の上面91において、ラインカメラの長手方向に対応する方向に垂直に延びる複数の単位領域95が設定されている。そして、当該ラインカメラによる一の単位領域95の画像取得(すなわち、ステップS11に含まれる一の単位領域95の画像取得)と並行して、検出部113により、画像取得済みの他の単位領域95におけるマーク93の検出が行われることが好ましい。これにより、基板9の上面91に設けられた複数のマーク93の位置検出をさらに迅速化することができる。
上述のように、ラインカメラはTDIカメラであることが好ましい。これにより、ステージ21のY方向における移動速度(すなわち、ラインカメラの走査速度)を増大させつつ、高感度な画像を取得することができる。したがって、複数のマーク93の位置検出の精度を維持しつつ、当該位置検出を迅速化することができる。
描画システム7は、上述の位置検出装置1と、描画装置4とを備える。描画装置4は、位置検出装置1により検出された基板9上の複数のマーク93の位置に基づいて、基板9に光を照射してパターンの描画を行う。位置検出装置1では、上述のように、複数のマーク93の位置検出に要する時間を短縮することができる。したがって、描画システム7におけるパターンの描画に要する時間も短縮することができる。
基板9上のマーク93の位置を検出する上述の位置検出方法は、基板9を上面91に平行な方向にラインカメラ(上記例では、ヘッド31)に対して相対的に移動しつつ、当該ラインカメラにより基板9の上面91の画像である上面画像を取得する工程(ステップS11)と、当該上面画像において、基板9の上面91上に設けられた複数のマーク93の位置を検出する工程(ステップS12)と、を備える。ステップS12は、複数のマーク93の設計情報に基づいて上面画像における複数のマーク93の設計位置930を求める工程(ステップS21)と、各マーク93の設計位置930を中心とする所定の大きさの抽出領域82を上面画像上に設定し、抽出領域82の画像を部分画像83として上面画像から抽出する工程(ステップS22)と、各マーク93に対応する部分画像83においてマーク93を探索する工程(ステップS23)と、各マーク93について、ステップS23において検出されたマーク93の位置に基づいて、基板9上におけるマーク93の位置を求める工程(ステップS25)と、を備える。これにより、上述のように、基板9上における複数のマーク93の位置検出に要する時間を短縮することができる。
上述のように、当該位置検出方法は、ステップS23においてマーク93が検出されなかった場合、ステップS25よりも前に、当該マーク93に対応する抽出領域82を拡大して上面画像から新たな部分画像83を抽出する工程(ステップS26)と、当該新たな部分画像83においてマーク93を探索する工程(ステップS27)と、をさらに備えることが好ましい。これにより、上述のように、最初に設定された抽出領域82からマーク93がずれている場合であっても、マーク93を自動的に再探索して検出することができる。また、ジョイスティック等を用いて手動でマーク93を再探索する場合に比べて、マーク93の位置検出を迅速化することができる。
上述の位置検出装置1、描画システム7および位置検出方法では、様々な変更が可能である。
例えば、位置検出装置1では、ヘッド31がステージ21に対して相対的に移動するのであれば、ステージ移動機構22として様々な構造が採用可能である。例えば、ステージ21が固定され、ヘッド31が移動してもよい。あるいは、ヘッド31およびステージ21の双方が移動してもよい。描画装置4においても同様である。
上述のラインカメラは、TDIカメラには限定されず、例えば、素子列を1列のみ備えるラインカメラであってもよい。この場合であっても、上記と略同様に、複数のマーク93の位置検出の精度を維持しつつ、当該位置検出を迅速化することができる。
ステップS26における抽出領域82の拡大は、必ずしも設計位置930を中心として行われる必要はなく、様々な方法により行われてよい。例えば、抽出領域82の一の頂点を基準点とし、縦方向および横方向において当該基準点から離れる方向に抽出領域82が拡大されてもよい。また、ステップS26,S27は省略されてもよい。
上述のマーク93は、必ずしもアライメント処理専用のアライメントマークである必要はなく、基板9上に予め設けられている貫通孔や配線等の一部であってもよく、基板9上のチップであってもよい。
上述の基板9は、必ずしもプリント配線基板には限定されない。位置検出装置1では、例えば、半導体基板、液晶表示装置やプラズマ表示装置等のフラットパネル表示装置用のガラス基板、フォトマスク用のガラス基板、太陽電池パネル用の基板等に設けられたマークの位置検出が行われてもよい。
位置検出装置1は、必ずしも描画システム7で利用される必要はなく、描画装置4以外の様々な装置(例えば、ステッパ式露光装置またはチップマウンタ)と組み合わされて利用されてもよい。また、位置検出装置1は、他の装置と組み合わされることなく、単独で使用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 位置検出装置
4 描画装置
7 描画システム
9 基板
21 ステージ
22 ステージ移動機構
31 ヘッド
81 単位画像
82 抽出領域
83 部分画像
91 (基板の)上面
93 マーク
95 単位領域
112 撮像制御部
113 検出部
114 部分画像抽出部
115 マーク探索部
116 位置演算部
930 設計位置
S11~S12,S21~S27,S241 ステップ

Claims (15)

  1. 基板上のマークの位置を検出する位置検出装置であって、
    基板を保持するステージと、
    ラインカメラにより前記基板の上面を撮像する撮像部と、
    前記基板の前記上面に平行な方向に前記ステージを前記ラインカメラに対して相対的に移動する移動機構と、
    前記ラインカメラおよび前記移動機構を制御することにより、前記基板の前記上面の画像である上面画像を取得する撮像制御部と、
    前記上面画像において、前記基板の前記上面上に設けられた複数のマークの位置を検出する検出部と、
    を備え、
    前記検出部は、
    前記複数のマークの設計情報に基づいて前記上面画像における前記複数のマークの設計位置を求め、各マークの前記設計位置を中心とする所定の大きさの抽出領域を前記上面画像上に設定し、前記抽出領域の画像を部分画像として前記上面画像から抽出する部分画像抽出部と、
    前記各マークに対応する前記部分画像においてマークを探索するマーク探索部と、
    前記各マークについて、前記部分画像において検出された前記マークの位置に基づいて、前記基板上における前記マークの位置を求める位置演算部と、
    を備えることを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の位置検出装置であって、
    前記部分画像において前記マークが検出されなかった場合、
    前記部分画像抽出部は、前記抽出領域を拡大して新たな部分画像を抽出し、
    前記マーク探索部は、前記新たな部分画像において前記マークを探索することを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項2に記載の位置検出装置であって、
    前記部分画像抽出部による前記抽出領域の拡大は、前記設計位置を中心として行われることを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項3に記載の位置検出装置であって、
    前記部分画像抽出部による前記抽出領域の拡大率は、5%以上かつ40%以下であることを特徴とする位置検出装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1つに記載の位置検出装置であって、
    前記部分画像抽出部による前記新たな部分画像の抽出、および、前記マーク探索部による前記新たな部分画像における前記マークの探索が所定回数繰り返されても、前記新たな部分画像において前記マークを検出することができない場合、前記マークにエラーコードを付与して前記マークの探索を終了することを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の位置検出装置であって、
    前記基板の前記上面において、前記ラインカメラの長手方向に対応する方向に垂直に延びる複数の単位領域が設定されており、
    前記ラインカメラによる一の単位領域の画像取得と並行して、前記検出部により、画像取得済みの他の単位領域におけるマークの検出が行われることを特徴とする位置検出装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の位置検出装置であって、
    前記ラインカメラは時間遅延積分カメラであることを特徴とする位置検出装置。
  8. 描画システムであって、
    請求項1ないし7のいずれか1つに記載の位置検出装置と、
    前記位置検出装置により検出された前記基板上の前記複数のマークの位置に基づいて前記基板に光を照射してパターンの描画を行う描画装置と、
    を備えることを特徴とする描画システム。
  9. 基板上のマークの位置を検出する位置検出方法であって、
    a)基板を上面に平行な方向にラインカメラに対して相対的に移動しつつ、前記ラインカメラにより前記基板の前記上面の画像である上面画像を取得する工程と、
    b)前記上面画像において、前記基板の前記上面上に設けられた複数のマークの位置を検出する工程と、
    を備え、
    前記b)工程は、
    b1)前記複数のマークの設計情報に基づいて前記上面画像における前記複数のマークの設計位置を求める工程と、
    b2)各マークの前記設計位置を中心とする所定の大きさの抽出領域を前記上面画像上に設定し、前記抽出領域の画像を部分画像として前記上面画像から抽出する工程と、
    b3)前記各マークに対応する前記部分画像においてマークを探索する工程と、
    b4)前記各マークについて、前記b3)工程において検出された前記マークの位置に基づいて、前記基板上における前記マークの位置を求める工程と、
    を備えることを特徴とする位置検出方法。
  10. 請求項9に記載の位置検出方法であって、
    前記b3)工程において前記マークが検出されなかった場合、
    b5)前記b4)工程よりも前に、前記マークに対応する前記抽出領域を拡大して前記上面画像から新たな部分画像を抽出する工程と、
    b6)前記新たな部分画像において前記マークを探索する工程と、
    をさらに備えることを特徴とする位置検出方法。
  11. 請求項10に記載の位置検出方法であって、
    前記b5)工程における前記抽出領域の拡大は、前記設計位置を中心として行われることを特徴とする位置検出方法。
  12. 請求項11に記載の位置検出方法であって、
    前記b5)工程における前記抽出領域の拡大率は、5%以上かつ40%以下であることを特徴とする位置検出方法。
  13. 請求項10ないし12のいずれか1つに記載の位置検出方法であって、
    前記b5)工程および前記b6)工程が所定回数繰り返されても、前記新たな部分画像において前記マークを検出することができない場合、前記マークにエラーコードを付与して前記マークの探索を終了することを特徴とする位置検出方法。
  14. 請求項9ないし13のいずれか1つに記載の位置検出方法であって、
    前記基板の前記上面において、前記ラインカメラの長手方向に対応する方向に垂直に延びる複数の単位領域が設定されており、
    前記a)工程に含まれる一の単位領域の画像取得と並行して、前記b)工程に含まれる画像取得済みの他の単位領域におけるマークの検出が行われることを特徴とする位置検出方法。
  15. 請求項9ないし14のいずれか1つに記載の位置検出方法であって、
    前記ラインカメラは時間遅延積分カメラであることを特徴とする位置検出方法。
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