JP7461016B2 - バタフライバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、粉体収容容器から粉体を排出するためのバタフライバルブに関する。
下記特許文献1には、粉体収容容器から粉体を排出するための振動バタフライバルブが記載されている。この振動バタフライバルブは、円筒状のケーシングと、ケーシングに回転自在に装着されケーシングの径方向内側に規定される粉体通路を開閉するための円板状の弁体と、閉位置と任意の開位置とに弁体を位置づけるアクチュエータと、弁体を振動させるバイブレータとを備える。
そして、この振動バタフライバルブによれば、アクチュエータによって弁体を任意の開度(たとえば10~15度)に位置づけると共に、任意の開度に位置づけた弁体をバイブレータで振動させることにより、粉体収容容器から粉体を排出することができる。すなわち、振動バタフライバルブにおいては、開度が比較的小さくても、バイブレータで弁体を振動させることにより粉体収容容器内の粉体を刺激して粉体の排出を促進し、弁体とケーシングとの僅かな隙間から粉体を定量的に排出することができる。
特開2008-50007号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている振動バタフライバルブにおいては、粉体の性状によっては弁体の振動に起因して粉体の凝集や圧密等が発生し粉体収容容器からの粉体の排出が困難となる場合がある。
上記事実に鑑みてなされた本発明の課題は、幅広い種類の粉体の排出を可能とするバタフライバルブを提供することである。
本発明は上記課題を解決するために以下のバタフライバルブを提供する。すなわち、粉体収容容器から粉体を排出するためのバタフライバルブであって、円筒状のケーシングと、前記ケーシングの内周面に装着された弾性変形可能な円筒状のシート部材と、前記ケーシングに回転自在に装着され前記シート部材の径方向内側に規定される粉体通路を開閉するための円板状の弁体と、前記粉体通路を閉塞する閉塞位置から第1の開度だけ前記弁体を回転させて前記粉体通路を開放すると共に、前記第1の開度よりも小さい第2の開度または前記第1の開度よりも大きい第3の開度と前記第1の開度との間で前記弁体を往復揺動させるアクチュエータと、前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との隙間を調整する隙間調整手段とを備え、前記隙間調整手段は、前記弁体が往復揺動する際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との間に隙間を形成し、かつ、前記弁体が前記閉塞位置に位置づけられた際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁とを密着させ、前記ケーシングの内周面には周方向に延びる弧状凹所が形成され、前記弧状凹所と前記シート部材の外周面とで弧状の収容室が規定されており、前記隙間調整手段は、前記収容室に収容された調整部材と、前記収容室に接続された吸引源とを含み、前記調整部材は大気圧下において前記シート部材を径方向内側に押し出して前記閉塞位置に位置づけられた前記弁体に前記シート部材を密着させており、前記隙間調整手段は、前記弁体が往復揺動する際に、前記吸引源を作動して前記調整部材を収縮させることにより前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との間に隙間を形成するバタフライバルブを本発明は提供する。
また、本発明は上記課題を解決するために以下のバタフライバルブを提供する。すなわち、粉体収容容器から粉体を排出するためのバタフライバルブであって、円筒状のケーシングと、前記ケーシングの内周面に装着された弾性変形可能な円筒状のシート部材と、前記ケーシングに回転自在に装着され前記シート部材の径方向内側に規定される粉体通路を開閉するための円板状の弁体と、前記粉体通路を閉塞する閉塞位置から第1の開度だけ前記弁体を回転させて前記粉体通路を開放すると共に、前記第1の開度よりも小さい第2の開度または前記第1の開度よりも大きい第3の開度と前記第1の開度との間で前記弁体を往復揺動させるアクチュエータと、前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との隙間を調整する隙間調整手段とを備え、前記隙間調整手段は、前記弁体が往復揺動する際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との間に隙間を形成し、かつ、前記弁体が前記閉塞位置に位置づけられた際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁とを密着させ、前記弁体は前記アクチュエータによって往復揺動された際に弾性変形する材質から形成されているバタフライバルブを本発明は提供する。
さらに、本発明は上記課題を解決するために以下のバタフライバルブを提供する。すなわち、粉体収容容器から粉体を排出するためのバタフライバルブであって、円筒状のケーシングと、前記ケーシングの内周面に装着された弾性変形可能な円筒状のシート部材と、前記ケーシングに回転自在に装着され前記シート部材の径方向内側に規定される粉体通路を開閉するための円板状の弁体と、前記粉体通路を閉塞する閉塞位置から第1の開度だけ前記弁体を回転させて前記粉体通路を開放すると共に、前記第1の開度よりも小さい第2の開度または前記第1の開度よりも大きい第3の開度と前記第1の開度との間で前記弁体を往復揺動させるアクチュエータと、前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との隙間を調整する隙間調整手段とを備え、前記隙間調整手段は、前記弁体が往復揺動する際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との間に隙間を形成し、かつ、前記弁体が前記閉塞位置に位置づけられた際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁とを密着させ、前記弁体の上面には上方に延びる1個以上の排出促進片が付設されているバタフライバルブを本発明は提供する。
記隙間調整手段は前記収容室に接続された圧空源を含み、かつ前記圧空源により前記調整部材を加圧して復元するのが好適である。前記収容室の内部には前記吸引源から延びる流路のノズルが配置されており、前記ノズルは前記弧状凹所に沿って周方向に延びているのが好都合である。本発明のバタフライバルブは、前記弁体を振動させるバイブレータを備えるのが好ましい。
本発明のバタフライバルブにおいては、第1の開度と第1の開度よりも小さい第2の開度との間で弁体を往復揺動させ、あるいは第1の開度と第1の開度よりも大きい第3の開度との間で弁体を往復揺動させることによって、粉体収容容器内の粉体に弁体から衝撃を加え、粉体の凝集や圧密等の発生を抑制しつつ粉体収容容器からの粉体の排出を促進するので、幅広い種類の粉体の排出が可能となる。
また、本発明のバタフライバルブにおいては、弁体が往復揺動する際にシート部材の内周面と弁体の周縁との間に隙間を形成するので、シート部材の内周面と弁体の周縁とが擦れることによるシート部材および弁体の摩耗を防止することができる。
さらに、本発明のバタフライバルブにおいては、弁体を閉塞位置に位置づけた際にシート部材の内周面と弁体の周縁とを密着させるため、シート部材と弁体との間からの粉体漏れを防止することができる。
本発明に従って構成されたバタフライバルブの平面図。 図1のA-A線断面図。 シート部材の内周面と弁体の周縁との間に隙間が形成された状態における断面図。 (a)図2に示すノズルの斜視図、(b)(a)におけるB-B線断面図。 図1に示すバタフライバルブが粉体収容容器の排出口に接続された状態を示す正面図。 (a)第1の開度と第2の開度との間で弁体が往復揺動している状態における断面図、(b)第1の開度と第3の開度との間で弁体が往復揺動している状態における断面図。 図1に示すバタフライバルブに排出促進片が付設された場合の平面図。 (a)図7のC-C線断面図、(b)図7のD-D線断面図。 (a)図1に示すバタフライバルブに他の排出促進片が付設された場合の図8(a)に相当する断面図、(b)図1に示すバタフライバルブに他の排出促進片が付設された場合の図8(b)に相当する断面図。 図1に示すバタフライバルブにバイブレータが付設された場合の平面図。
以下、本発明に従って構成されたバタフライバルブの好適実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1および図2を参照して説明すると、全体を符号2で示すバタフライバルブは、円筒状のケーシング4と、ケーシング4の内周面に装着された弾性変形可能な円筒状のシート部材6と、ケーシング4に回転自在に装着され、シート部材6の径方向内側に規定される粉体通路を開閉するための円板状の弁体8と、弁体8を回転および往復揺動させるアクチュエータ10(図1参照。)と、シート部材6の内周面と弁体8の周縁との隙間を調整する隙間調整手段12とを備える。
ケーシング4は、鋼材等の適宜の金属材料から形成され得る。図示の実施形態では図2に示すとおり、ケーシング4の内周面の上下方向中間部には、径方向外側に没入して周方向に延びる一対の弧状凹所14が形成されている。図示の実施形態の各弧状凹所14は、後述する一方の回転軸26の近傍から他方の回転軸26の近傍まで延びる半環状(半周状)に形成されている。
シート部材6は、弾性変形可能な材質(たとえばシリコンゴム、EPDMゴム、NBRゴム)から形成されている。図2に示すとおり、シート部材6は、ケーシング4の内周面に沿って上下方向に延びる円筒部16と、円筒部16の上端から径方向外側に延びる上側環状部18と、円筒部16の下端から径方向外側に延びる下側環状部20とを有する。
図2に示すとおり、シート部材6の円筒部16の外周面はケーシング4の内周面に密着し、上側環状部18の下面はケーシング4の上面に密着し、下側環状部20の上面はケーシング4の下面に密着している。図示の実施形態のバタフライバルブ2においては、円筒部16の内周面によって粉体通路22が規定されていると共に、ケーシング4の一対の弧状凹所14と円筒部16の外周面とによって一対の弧状の収容室24が規定されている。シート部材6の上側環状部18および下側環状部20は、バタフライバルブ2の上側および下側に粉体収容容器やシュート部材等が接続された際に、接続箇所から外部へと粉体が漏れるのを防止するパッキンとして機能する。
円板状の弁体8は、鋼材等の適宜の金属材料またはウレタンゴム等の適宜の合成ゴム材料から形成され得る。図1に示すとおり、弁体8の周縁には、互いに対向する位置から径方向外側に延びる一対の金属製の回転軸26が付設されており、弁体8は各回転軸26を介してケーシング4に回転自在に装着されている。
図1に示すとおり、図示の実施形態のアクチュエータ10は、弁体8の一方の回転軸26に接続された電動モータから構成されている。アクチュエータ10を構成する電動モータとしては、公知のサーボモータや、減速機構を介することなく被回転体(図示の実施形態では弁体8の一方の回転軸26)に回転を直接的に伝達するダイレクトドライブモータを用いることができる。
アクチュエータ10は、粉体通路22を閉塞する閉塞位置(図2に示す位置)から第1の開度(たとえば10度)だけ弁体8を回転させて粉体通路22を開放する。また、アクチュエータ10は、第1の開度と、第1の開度よりも小さい第2の開度(たとえば5度)との間で弁体8を往復揺動させ、あるいは、第1の開度と、第1の開度よりも大きい第3の開度(たとえば15度)との間で弁体8を往復揺動させる。なお、第1の開度、第2の開度および第3の開度は任意の角度であり、第2の開度は0度(粉体通路22を閉塞する閉塞位置)を含む。
図1および図2に示すとおり、隙間調整手段12は、ケーシング4の一対の弧状の収容室24に収容された一対の調整部材28と、一対の収容室24に接続された吸引源30とを含む。各収容室24と吸引源30とは流路32によって接続されており、各収容室24の内部には吸引源30から延びる流路32のノズル34(図2参照。)が配置されている。半環状(半周状)の調整部材28は、たとえば軟質ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂製部材から形成され得る。調整部材28の表面は、ノズル34に対面する部分を除き、適宜の合成樹脂製または合成ゴム製の気密性表皮部材28aによって覆われていてもよい。
図2を参照することによって理解されるとおり、調整部材28は、大気圧下においてシート部材6の円筒部16を径方向内側に押し出して、閉塞位置に位置づけられた弁体8にシート部材6を密着させている。一方、吸引源30が作動して各収容室24に負圧が生成されると、各調整部材28が収縮すると共にシート部材6の円筒部16が後退して弁体8から遠ざかり、図3に示すとおり、シート部材6の円筒部16の内周面と弁体8の周縁との間に隙間sが形成される。
図示の実施形態のノズル34は、図4に示すとおり、弧状凹所14に沿って周方向に延びる弧状に形成されている。ノズル34の内周面には、周方向片側端部から周方向他側端部まで周方向に延びる開口36が形成されている。ノズル34の開口36の周方向長さと調整部材28の周方向長さとは同一であるのが好ましい。そして、吸引源30が作動すると、各ノズル34の開口36に負圧が生成されるので、各調整部材28が周方向においてほぼ均一に収縮することになる。したがって、図示の実施形態のバタフライバルブ2では、周方向において、シート部材6の円筒部16の内周面と弁体8の周縁との間にほぼ均一に隙間sが形成される。なお、ノズル34の内周面には、開口36に代えて、周方向に間隔をおいて複数個の開口(図示していない。)が形成されていてもよい。
図1ないし図3に示すとおり、隙間調整手段12は、各収容室24に接続された圧空源38を含み、かつ圧空源38により各調整部材28を加圧して復元するようになっているのが好ましい。吸引源30の作動が停止すると、各収容室24の内部は徐々に大気圧に近づいていき、各調整部材28は図3に示す状態から図2に示す状態に徐々に復元していくところ、圧空源38で各調整部材28を加圧することによって、各調整部材28が復元するまでの時間を短縮することができる。
そして、隙間調整手段12においては、弁体8が往復揺動する際に、吸引源30を作動して各調整部材28を収縮させることにより、シート部材6の円筒部16の内周面と弁体8の周縁との間に隙間sを形成するようになっている。また、隙間調整手段12は、弁体8が閉塞位置に位置づけられ粉体通路22が閉塞された際に、圧空源38を作動して各調整部材28を加圧して復元することにより、シート部材6の円筒部16の内周面と弁体8の周縁とを密着させる。
次に、上述したとおりのバタフライバルブ2を用いて、粉体収容容器から粉体を排出する方法について説明する。
図5には、粉体Pが収容されている粉体収容容器40が示されている。粉体収容容器40は、上下方向に延びる円筒状の胴部42と、胴部42の下端から下方に向かって次第に縮径するコーン部44とを有する。コーン部44の下端には円筒状の排出口46が形成されている。排出口46には、弁体8が閉塞位置に位置づけられた上述のバタフライバルブ2が装着されている。また、調整部材28によりシート部材6の円筒部16の内周面と弁体8の周縁とが密着しており、これによって、シート部材6の内周面と弁体8の周縁との間からの粉体漏れが防止されている。なお、排出口46とバタフライバルブ2との接続には、ボルトを用いてもよく、あるいはヘルールクランプを用いてもよい。
粉体収容容器40から粉体Pを排出する際は、まず、隙間調整手段12の吸引源30を作動して各調整部材28を収縮させることにより、シート部材6の円筒部16の内周面と弁体8の周縁との間に隙間sを形成する。次いで、粉体収容容器40の排出口46を閉塞する閉塞位置から第1の開度だけ弁体8をアクチュエータ10によって回転させ、排出口46を開放する。
排出口46を開放した後、図6に示すとおり、第1の開度よりも小さい第2の開度または第1の開度よりも大きい第3の開度と第1の開度との間で弁体8をアクチュエータ10によって往復揺動させる。弁体8を往復揺動させる際は、図6(a)に示すとおり、一点鎖線で示されている閉塞位置から第1の開度θ1まで弁体8を回転させた後、第1の開度θ1と第2の開度θ2(θ2<θ1)との間で弁体8を往復揺動させる。あるいは、図6(b)に示すとおり、閉塞位置から第1の開度θ1まで弁体8を回転させた後、第1の開度θ1と第3の開度θ3(θ3>θ1)との間で弁体8を往復揺動させてもよい。
弁体8を往復揺動させることにより、粉体収容容器40の排出口46付近の粉体Pに弁体8から衝撃を加え、粉体Pの凝集や圧密等の発生を抑制しつつ粉体収容容器40からの粉体Pの排出を促進することができると共にフラッシングを抑制することができる。したがって、図示の実施形態のバタフライバルブ2においては、幅広い粉体の排出が可能となると共に、粉体の排出が停滞することなく定量的な粉体の排出が可能となる。
弁体8を往復揺動させる際は、弁体8の揺動範囲を段階的に変更してもよい。たとえば、最初に10度と15度との間で弁体8を往復揺動させ、次いで5度と10度との間で弁体8を往復揺動させた後、0度と5度との間で弁体8を往復揺動させ、弁体8の揺動範囲を3段階で変更するようにしてもよい。これによって、バタフライバルブ2から所定重量の粉体Pを計量容器(図示していない。)等の適宜の容器に排出する場合に、排出時間を短縮しつつ排出重量精度の向上を図ることができる。弁体8の揺動範囲の段階的変更は、上記のような3段階でなくてもよく2段階あるいは4段階以上にしてもよく、揺動範囲も5度でなくてもよく任意に設定され得る。
弁体8がアクチュエータ10によって往復揺動された際に弾性変形する材質(たとえばウレタンゴム)から形成されている場合には、弁体8の往復揺動のほか、弁体8の弾性変形(回転軸26を中心とした弁体8のしなり)によっても粉体Pに衝撃を加えることができ、粉体Pの排出を一層促進することができる。
図示の実施形態のバタフライバルブ2においては、弁体8が往復揺動する際にシート部材6の円筒部16の内周面と弁体8の周縁との間に隙間sを形成するので、シート部材6の内周面と弁体8の周縁とが擦れることによるシート部材6および弁体8の摩耗を防止することができ、シート部材6ないし弁体8の摩耗により生じた屑が粉体Pに混入するのが抑制される。
所定重量の粉体Pを排出した後、アクチュエータ10によって弁体8を回転させて閉塞位置に位置づけ、粉体通路22を閉塞する。次いで、吸引源30の作動を停止させる。次いで、圧空源38を作動させ各調整部材28を加圧して復元する。そうすると、各調整部材28がシート部材6の円筒部16を径方向内側に押し出し、閉塞位置に位置している弁体8の周縁にシート部材6の円筒部16の内周面が密着する。このように、図示の実施形態のバタフライバルブ2においては、弁体8を閉塞位置に位置づけ粉体通路22を閉塞した際にシート部材6の円筒部16の内周面と弁体8の周縁とを密着させるため、シート部材6と弁体8との間からの粉体漏れを防止することができる。
なお、上述のバタフライバルブ2の弁体8の上面には上方に延びる1個以上の排出促進片が付設されていてもよく、排出促進片が付設された場合のバタフライバルブ2について図7ないし図9を参照して説明する。
図7および図8に示すバタフライバルブ2の弁体8の上面には、回転軸26同士の間において径方向に間隔をおいて弁体8の上方に延びる3個の排出促進片48a、48b、48cが付設されている。両側の排出促進片48a、48cの長さは中央の排出促進片48bの長さよりも短く、各排出促進片48a、48b、48cの先端が弁体8周縁の軌跡から突出しないようになっている。また、図9に示すバタフライバルブ2の弁体8の上面には、弁体8の径方向中心から上方に向かって径方向外側(回転軸26側)に傾斜して延びる一対の排出促進片50が付設されている。
図7ないし図9に示すバタフライバルブ2においては、弁体8が回転または往復揺動した際に弁体8の上方に位置する粉体を排出促進片48a、48b、48c、50で撹拌することができるので、粉体の排出を一層促進することができる。なお、排出促進片48a、48b、48c、50の形状については、円柱状や角柱状、板状等の任意の形状を採用することができる。
さらに、上述のバタフライバルブ2は、弁体8を振動させるバイブレータを備えていてもよく、バイブレータが付設された場合のバタフライバルブ2について図10を参照して説明する。
図10に示すバタフライバルブ2のアクチュエータ10が接続されていない方の回転軸26には、回転軸26を介して弁体8を振動させるエア駆動式のバイブレータ52が付設されている。そして、図9に示すバタフライバルブ2においては、アクチュエータ10で弁体8を往復揺動させて粉体に衝撃を加えると共に、バイブレータ52で弁体8を振動させて粉体を刺激することによって、粉体の排出を一層促進することができ、比較的付着性の高い粉体に対して有効である。
2:バタフライバルブ
4:ケーシング
6:シート部材
8:弁体
10:アクチュエータ
12:隙間調整手段
14:弧状凹所
22:粉体通路
24:収容室
28:調整部材
28a:気密性表皮部材
30:吸引源
32:流路
34:ノズル
38:圧空源
40:粉体収容容器
48a、48b、48c、50:排出促進片
52:バイブレータ
P:粉体
s:隙間
θ1:第1の開度
θ2:第2の開度
θ3:第3の開度

Claims (6)

  1. 粉体収容容器から粉体を排出するためのバタフライバルブであって、
    円筒状のケーシングと、
    前記ケーシングの内周面に装着された弾性変形可能な円筒状のシート部材と、
    前記ケーシングに回転自在に装着され前記シート部材の径方向内側に規定される粉体通路を開閉するための円板状の弁体と、
    前記粉体通路を閉塞する閉塞位置から第1の開度だけ前記弁体を回転させて前記粉体通路を開放すると共に、前記第1の開度よりも小さい第2の開度または前記第1の開度よりも大きい第3の開度と前記第1の開度との間で前記弁体を往復揺動させるアクチュエータと、
    前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との隙間を調整する隙間調整手段とを備え、
    前記隙間調整手段は、前記弁体が往復揺動する際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との間に隙間を形成し、かつ、前記弁体が前記閉塞位置に位置づけられた際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁とを密着させ
    前記ケーシングの内周面には周方向に延びる弧状凹所が形成され、前記弧状凹所と前記シート部材の外周面とで弧状の収容室が規定されており、
    前記隙間調整手段は、前記収容室に収容された調整部材と、前記収容室に接続された吸引源とを含み、
    前記調整部材は大気圧下において前記シート部材を径方向内側に押し出して前記閉塞位置に位置づけられた前記弁体に前記シート部材を密着させており、
    前記隙間調整手段は、前記弁体が往復揺動する際に、前記吸引源を作動して前記調整部材を収縮させることにより前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との間に隙間を形成するバタフライバルブ。
  2. 前記隙間調整手段は前記収容室に接続された圧空源を含み、かつ前記圧空源により前記調整部材を加圧して復元する、請求項に記載のバタフライバルブ。
  3. 前記収容室の内部には前記吸引源から延びる流路のノズルが配置されており、前記ノズルは前記弧状凹所に沿って周方向に延びている、請求項またはに記載のバタフライバルブ。
  4. 粉体収容容器から粉体を排出するためのバタフライバルブであって、
    円筒状のケーシングと、
    前記ケーシングの内周面に装着された弾性変形可能な円筒状のシート部材と、
    前記ケーシングに回転自在に装着され前記シート部材の径方向内側に規定される粉体通路を開閉するための円板状の弁体と、
    前記粉体通路を閉塞する閉塞位置から第1の開度だけ前記弁体を回転させて前記粉体通路を開放すると共に、前記第1の開度よりも小さい第2の開度または前記第1の開度よりも大きい第3の開度と前記第1の開度との間で前記弁体を往復揺動させるアクチュエータと、
    前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との隙間を調整する隙間調整手段とを備え、
    前記隙間調整手段は、前記弁体が往復揺動する際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との間に隙間を形成し、かつ、前記弁体が前記閉塞位置に位置づけられた際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁とを密着させ
    前記弁体は前記アクチュエータによって往復揺動された際に弾性変形する材質から形成されているバタフライバルブ。
  5. 粉体収容容器から粉体を排出するためのバタフライバルブであって、
    円筒状のケーシングと、
    前記ケーシングの内周面に装着された弾性変形可能な円筒状のシート部材と、
    前記ケーシングに回転自在に装着され前記シート部材の径方向内側に規定される粉体通路を開閉するための円板状の弁体と、
    前記粉体通路を閉塞する閉塞位置から第1の開度だけ前記弁体を回転させて前記粉体通路を開放すると共に、前記第1の開度よりも小さい第2の開度または前記第1の開度よりも大きい第3の開度と前記第1の開度との間で前記弁体を往復揺動させるアクチュエータと、
    前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との隙間を調整する隙間調整手段とを備え、
    前記隙間調整手段は、前記弁体が往復揺動する際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁との間に隙間を形成し、かつ、前記弁体が前記閉塞位置に位置づけられた際に前記シート部材の内周面と前記弁体の周縁とを密着させ
    前記弁体の上面には上方に延びる1個以上の排出促進片が付設されているバタフライバルブ。
  6. 前記弁体を振動させるバイブレータを備える、請求項1からまでのいずれかに記載のバタフライバルブ。
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