JP7460280B2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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Description

本開示は、内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えたボトル形状の合成樹脂製容器に関し、特に、胴部に減圧吸収パネルが設けられるものに関する。
延伸ポリプロピレン(OPP)製のボトルやポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような合成樹脂製容器は、軽量で取り扱いが容易であること、内容物の保存安定性に優れること、しかもコスト的に安価であることから、飲料用、食品用、化粧料用等の様々な用途に使用されている。
このような合成樹脂製容器では、内容物である果汁飲料やお茶等の飲料、及び醤油、酢、たれ等の調味料が加熱された高温状態で充填される、所謂高温充填に対応するために、胴部に減圧吸収パネルを設けた構成のものが知られている。内容物が高温充填された後に口部がキャップで閉塞されると、内容物の冷却に伴って容器内に減圧が生じて胴部に大きな変形が生じるおそれがある。この問題に対し胴部に減圧吸収パネルを設けておくことにより、容器内の減圧を減圧吸収パネルの変形により吸収して胴部全体が大きく変形することを防止することができる。
例えば特許文献1には、胴部に上下方向に傾斜して延びる減圧吸収パネルを設け、容器の薄肉化に伴う剛性低下を回避すると共に容器内の減圧を減圧吸収パネルの変形により吸収して、内容物が高温充填された場合にも容器の外観形状を保持できる合成樹脂製容器が記載されている。
特開2013-095428号公報
ところで、合成樹脂製容器においては、その胴部の外周面に、内容物に関する情報等が記載されたシュリンクラベルを装着することがある。例えば、特許文献1に記載の傾斜する減圧吸収パネルを有する合成樹脂製容器では、胴部の上端部及び下端部の横溝の傾斜面にシュリンクラベルを収縮密着させることによりラベルが上下方向に位置ずれしないように装着することができる。しかし、特許文献1に記載の合成樹脂製容器において、胴部高さの約半分の高さを有するハーフラベルを装着しようとすると、ラベルの上端部又は下端部については横溝の傾斜面にラベルを収縮密着させることができないため、ラベルの位置ずれを効果的に抑制できない場合があった。また、傾斜した減圧吸収パネルと交差するように横溝を配置すると、周方向に並ぶ減圧吸収パネルの間の柱部を周方向に分断することになり、減圧吸収機能を十分に発揮することができないため、改善の余地があった。
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、傾斜する減圧吸収パネルを有する場合でもハーフラベル装着後の位置ずれが起きにくい合成樹脂製容器を提供することにある。
本開示の合成樹脂製容器は、
内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製容器であって、
前記胴部は、該胴部の中心軸線を中心として周方向にねじれを伴い上下方向に延びる凹部として形成され前記胴部の周方向に並べて配置される複数の減圧吸収パネルを備え、
周方向における前記複数の減圧吸収パネルの間の領域である柱部には、該柱部に沿い延びるとともに、径方向外側を向く傾斜面と、胴部の中心軸線方向下側を向く係止面とを備えた凸部が設けられており、前記傾斜面は前記柱部に沿う斜め下方に向かって前記傾斜面の下端部まで径方向の高さが漸増することを特徴とする。
また、本開示の合成樹脂製容器は、
内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製容器であって、
前記胴部は、該胴部の中心軸線を中心として周方向にねじれを伴い上下方向に延びる凹部として形成され前記胴部の周方向に並べて配置される複数の減圧吸収パネルを備え、
周方向における前記複数の減圧吸収パネルの間の領域である柱部には、該柱部に沿い延びるとともに、径方向外側を向く傾斜面と、胴部の中心軸線方向下側を向く係止面とを備えた凸部が設けられており、前記傾斜面は下方に向かって前記傾斜面の下端部まで径方向の高さが漸増することを特徴とする。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記胴部の上端部及び下端部の少なくとも一方には、周方向に延びる拡径部が設けられていることが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記拡径部には、周方向に延びる環状溝が形成されていることが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記胴部の外周面を基準とした前記凸部の径方向の最大高さは、前記胴部の外周面を基準とした前記拡径部の径方向の高さ以下に形成されていることが好ましい。
本開示によれば、傾斜する減圧吸収パネルを有する場合でもハーフラベル装着後の位置ずれが起きにくい合成樹脂製容器を提供することができる。
本開示の一実施形態である合成樹脂製容器の正面図である。 図1における胴部の上半分を示す拡大図である。 図2Aにおける、A-A断面による断面図である。
以下、図面を参照して、本開示の合成樹脂製容器をより具体的に例示説明する。
図1に示す本開示の一実施形態である合成樹脂製容器1は、例えば果汁飲料やお茶等の飲料、及び醤油、酢、たれ等の調味料を内容物として収容するものであり、当該内容物が所定の温度にまで加熱された高温状態で充填される高温充填に対応したものである。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、後述する口部2が位置する側を上方(図1における上側)とし、底部5が位置する側を下方(図1における下側)とする。そして、合成樹脂製容器1の高さ方向は、図1の上下方向である。また、径方向外側とは、図1における合成樹脂製容器1の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向である。
この合成樹脂製容器1は、内容物の注出口となる口部2と、口部2の下端に連なる裁頭円錐筒状の肩部3と、口部2に肩部3を介して連なる略円筒状の胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えたボトル形状に形成されている。なお、図1中の符号Oは、口部2、肩部3、胴部4及び底部5に共通の中心軸線を示す。
この合成樹脂製容器1は、例えばポリエチレンテレフタレート製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより所謂ペットボトルに構成することができる。なお、合成樹脂製容器1は、ポリエチレンテレフタレートに限らず、例えばポリプロピレン(PP)等の熱可塑性を有する他の合成樹脂からなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形して形成されたものとすることもできる。また、合成樹脂製容器1の製法についても、プリフォームを二軸延伸ブロー成形する方法のみならず、例えば樹脂材料を押し出しブロー成形するなど、種々の製法を採用することができる。
口部2の外周面には雄ねじ部2aが形成されており、内容物が高温充填された後、図示しないキャップを口部2にねじ係合することにより口部2を閉塞することができる。また、口部2の外周面に雄ねじ部2aを設ける代わりに環状の打栓用係止部を設け、打栓用係止部にキャップを打栓係合することにより口部2を閉塞する構成としてもよい。
口部2における雄ねじ部2aの下方には、キャップに設けられたブリッジバンドを切断するための環状突部であるカプラー構造部2bが設けられている。また、カプラー構造部2bの下方には、合成樹脂製容器1をキャッピング装置などに装着する際の基準面となるネックリング2cが設けられている。
胴部4の上端部及び下端部には、胴部4の中央高さにおける外径よりも拡径された拡径部14U,14Lが配置されている。拡径部14U,14Lは、合成樹脂製容器1の最大径部分を構成する。図1に示すように、胴部4の上端部には、拡径部14Uが設けられており、拡径部14Uの略中央高さ位置には、胴部4の全周に亘って周方向に延びる環状溝12Uが配置されている。また、胴部4の下端部には、拡径部14Lが設けられており、拡径部14Lには、胴部4の全周に亘って周方向に延びる2つの環状溝12Lが高さ方向に間隔をあけて配置されている。
これらの環状溝12U,12Lは、上述の拡径部14U,14Lから径方向内側に向けて凹む凹リブ形状に形成されている。胴部4はこの拡径部14U,14Lにより、肩部3及び底部5に対して区画形成されている。このような環状溝12U,12Lと拡径部14U,14Lの組み合わせ構造を設けることにより、胴部4の上端部及び下端部において、胴部4を構成する柱部22の径方向の剛性を高めることができる。そのため、高温充填を行っても胴部4が中心軸線Oに対して非対称な形状に潰れたりすることなく、合成樹脂製容器1の外観形状を安定的に保持することができる。また、後述するように、胴部4に装着したシュリンクラベル40の上端部40U(図1、図2Aの例では、拡径部14Uを越えて肩部3の下部にかかっている)が少なくとも環状溝12Uの傾斜面にかかるようにしてラベルを収縮密着させることによって、シュリンクラベル40の上端部40Uにおける上下方向の位置ずれを抑制することができる。なお、上側の環状溝12Uを設けない場合には、シュリンクラベル40の上端部40Uを拡径部14Uの上端部まで延在させて、ラベルが拡径部14Uの上端部側の傾斜面にかかるようにしてラベルを拡径部14Uに収縮密着させることが好ましい。
なお、本実施形態では、胴部4に商品情報等を記載した筒状のシュリンクラベル40を上方から合成樹脂製容器1の外側に被せてから加熱することにより縮ませて装着することを想定している。図1及び図2Aには、合成樹脂製容器1に装着されたシュリンクラベル40の上端部40U及び下端部40Lが二点鎖線で示されている。本実施形態では、図1に示すように、シュリンクラベル40として胴部4の高さよりも低い高さを有するハーフラベルを装着することを想定している。
胴部4には、胴部4の中心軸線Oを中心として周方向にねじれながら上下方向に延びる複数の減圧吸収パネル21が設けられている。この周方向のねじれにより、減圧吸収パネル21の長手方向が合成樹脂製容器1の上下方向に対して傾斜して配置されることになる。また、減圧吸収パネル21は胴部4の周方向に複数並べて配置されている。なお、減圧吸収パネル21の枚数は任意に設定可能である。これらの減圧吸収パネル21は、それぞれ胴部4の外周面に対して当該胴部4の径方向内側に向けて凹む凹部として形成されている。そして、周方向に隣り合う減圧吸収パネル21の間の部分は、それぞれ上下方向に対して傾斜する柱部22となっている。なお、図1及び図2Aにおいては、便宜上、1つの減圧吸収パネル21及び柱部22にのみ符号を付している。
図1に図示されているように、減圧吸収パネル21は、パネル上端部及びパネル下端部よりも、中央高さ位置の方が、円周方向の幅が狭くなるように構成されている。この構成によって、減圧吸収する効果を維持しつつ、減圧吸収パネル21における離型性を改善している。
胴部4は、減圧吸収パネル21及び柱部22が更に傾斜角度が大きくなるように変形することにより減圧吸収効果を生じる。すなわち、減圧吸収パネル21は、パネル上端部に対してパネル下端部が中心軸線Oを中心として相対的に回転するようにねじれ動作することができる。そして、減圧吸収パネル21及び柱部22がねじれ動作すると合成樹脂製容器1の内容量が縮小する。従って、高温充填が行われることにより容器内に減圧が生じても、減圧吸収パネル21及び柱部22がねじれ動作して、当該減圧を吸収することができる。なお、各減圧吸収パネル21がそれぞれ径方向内側に向けて変形することで減圧吸収効果を生じさせるように設計することもできる。
本実施形態に係る合成樹脂製容器1では、図1及び図2Aに示すように、柱部22の上部寄りの高さ位置において、柱部22に沿って凸部23が設けられている。本実施形態において、凸部23は全ての柱部22に形成されており、図2Bに示すように、減圧吸収パネル21の半円状の上端部と概ね同じ高さ位置にある上端部23Uから柱部22に沿う斜め下方に向かって傾斜面23Sの径方向の高さが漸増するように設けられている。このように、斜め下方に向けて柱部22に沿って凸部23の傾斜面23Sの径方向の高さが漸増するように構成することによって、シュリンクラベル40を上方から合成樹脂製容器1の外側に被せる際に、シュリンクラベル40が凸部23の傾斜面23Sに引っ掛かることなくスムーズに被せることができる。なお、凸部23における係止面23E(図2B参照)は、凸部23における傾斜面23Sの下端部と凸部23の下端部23Lとを接続する領域であり、径方向の高さが漸増する領域には含まれない。
シュリンクラベル40を胴部4の外周面に被せた後、熱風を吹き付けて加熱するなどの作業によりシュリンクラベル40を縮ませて胴部4に装着する(図1にシュリンクラベル40の上端部40U及び下端部40Lを二点鎖線で示す)。このとき、図2Bに示す凸部23における傾斜面23Sの下端部と凸部23の下端部23Lとを接続する係止面23Eにシュリンクラベル40を収縮密着させることによって、シュリンクラベル40の下端部40Lについても上下方向の位置ずれを抑制することができる。また、係止面23Eは、シュリンクラベル40の抜け止めとしての役割を果たしている。
例えば、傾斜した減圧吸収パネルと交差するように横溝を配置して当該横溝にシュリンクラベルを収縮密着させてシュリンクラベルの位置ずれを抑制した場合、柱部が当該横溝によって周方向に分断されてしまい、減圧吸収機能を十分に発揮することができなかった。本実施形態では、柱部22に凸部23を設けているが、柱部22が周方向に分断されることが無い。したがって、減圧吸収機能を損なうことなく、ハーフラベルであるシュリンクラベル40の上下方向の位置ずれを抑制することができる。
なお、本実施形態では、胴部4の外周面を基準とした凸部23の径方向の最大高さht(図2B参照)は、胴部4の外周面を基準とした拡径部14U,14Lの径方向の高さhr(図2A参照)以下となるように構成されている。このような構成によって、シュリンクラベル40を上方から胴部4の外周面に被せる際に、シュリンクラベル40が凸部23の傾斜面23Sに引っ掛かりにくくすることができる。なお、凸部23の径方向の最大高さhtは、拡径部14U,14Lの径方向の高さhrよりも低くすることがより好ましい。
また、本実施形態では、柱部22の上部寄りの高さ位置に凸部23を設けるように構成したが、この態様には限定されない。柱部22の中央部や下部寄りの高さ位置に凸部23を設けてもよい。
図1に示すように、胴部4の上方には、口部2の下端部と胴部4の上端部とを連ね、下方に向けて拡径する肩部3が設けられている。肩部3には、外周面に沿って下方に方向づけられるとともに内側に凹む縦溝31が設けられている。本実施形態において、縦溝31は周方向8箇所に等間隔で設けられている。このように肩部3に縦溝31を設けることで、特に上下方向の荷重に対する肩部3の剛性を向上させて、合成樹脂製容器1の外観形状を安定的に保持することができる。また、シュリンクラベル40の上端部40Uが縦溝31にかかるように設けることで、シュリンクラベル40を縦溝31に収縮密着させて、上端部40Uの周方向の位置ずれも抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態は、内容物の注出口となる口部2と、口部2に肩部3を介して連なる胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えた合成樹脂製容器1であって、胴部4は、胴部4の中心軸線Oを中心として周方向にねじれを伴い上下方向に延びる凹部として形成され胴部4の周方向に並べて配置される複数の減圧吸収パネル21を備え、周方向における複数の減圧吸収パネル21の間の領域である柱部22には、柱部22に沿い延びるとともに、径方向外側を向く傾斜面23Sと、胴部4の中心軸線O方向下側を向く係止面23Eとを備えた凸部23が設けられており、傾斜面23Sは柱部22に沿う斜め下方に向かって径方向の高さが漸増するように構成した。このような構成の採用によって、シュリンクラベル40を上方から合成樹脂製容器1の外側に被せる際に、シュリンクラベル40が凸部23の傾斜面23Sに引っ掛かることなくスムーズに被せることができる。したがって、合成樹脂製容器1へのシュリンクラベル40の装着が容易になる。
また、本実施形態は、内容物の注出口となる口部2と、口部2に肩部3を介して連なる胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えた合成樹脂製容器1であって、胴部4は、胴部4の中心軸線Oを中心として周方向にねじれを伴い上下方向に延びる凹部として形成され胴部4の周方向に並べて配置される複数の減圧吸収パネル21を備え、周方向における複数の減圧吸収パネル21の間の領域である柱部22には、柱部22に沿い延びるとともに、径方向外側を向く傾斜面23Sと、胴部4の中心軸線O方向下側を向く係止面23Eとを備えた凸部23が設けられており、傾斜面23Sは下方に向かって径方向の高さが漸増するように構成した。このような構成の採用によって、シュリンクラベル40を上方から合成樹脂製容器1の外側に被せる際に、シュリンクラベル40が凸部23の傾斜面23Sに引っ掛かることなくスムーズに被せることができる。したがって、合成樹脂製容器1へのシュリンクラベル40の装着が容易になる。
また、本実施形態では、胴部4の上端部及び下端部の少なくとも一方には、周方向に延びる拡径部14U,14Lが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、胴部4の上端部及び下端部における柱部22の径方向の剛性を高めることができる。そのため、高温充填を行っても胴部4が中心軸線Oに対して非対称な形状に潰れたりすることなく、合成樹脂製容器1の外観形状を安定的に保持することができる。また、シュリンクラベル40の上端部40Uがこの拡径部14Uにかかるようにしてラベルを収縮密着させることによって、シュリンクラベル40の上端部40Uにおける上下方向の位置ずれを抑制することができる。
また、本実施形態では、拡径部14U,14Lには、周方向に延びる環状溝12U,12Lが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、胴部4の上端部及び下端部における柱部22の径方向の剛性を更に効果的に高めることができる。また、シュリンクラベル40の上端部40Uがこの拡径部14Uと環状溝12Uを組み合わせた構造にかかるようにしてラベルを収縮密着させることによって、シュリンクラベル40の上端部40Uにおける上下方向の位置ずれを更に効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、胴部4の外周面を基準とした凸部23の径方向の最大高さhtは、胴部4の外周面を基準とした拡径部14Uの径方向の高さhr以下に形成されるように構成した。このような構成の採用によって、シュリンクラベル40を上方から胴部4の外周面に被せる際に、シュリンクラベル40が凸部23の傾斜面23Sに引っ掛かりにくくすることができる。したがって、合成樹脂製容器1へのシュリンクラベル40の装着が更に容易になる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、減圧吸収パネル21の形状、数量等は前記実施形態に限定されず、様々な形態を採用することが可能である。
また、本実施形態では、凸部23が全ての柱部22に設けられるように構成したが、この態様には限定されない。凸部23は、少なくとも1つの柱部22に設けられていればよい。
また、本実施形態では、各柱部22に設けた凸部23が同じ高さ位置になるように構成したが、この態様には限定されない。各凸部23の高さ位置が互いに異なるように構成してもよい。
また、本実施形態では、1つの柱部22に凸部23を1つのみ設けるように構成したが、この態様には限定されない。凸部23を1つの柱部22に複数設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、凸部23の傾斜面23Sが全面に亘って斜め下方に向かって径方向の高さが漸増するように構成されているが、この態様には限定されず、凸部23の傾斜面23Sの径方向の高さが全体として下方に向かって漸増していればよく、例えば、凸部23の傾斜面23Sに胴部4の外周面に平行な領域が一部含まれていてもよい。
また、本実施形態では、胴部4の上端部及び下端部に、それぞれ拡径部14U,14Lと環状溝12U,12Lを設けるように構成したが、この態様には限定されない。拡径部14U,14Lは、胴部4の上端部又は下端部の一方にのみ設けるようにしてもよい。また、環状溝12U,12Lについても、胴部4の上端部又は下端部の一方にのみ設けるようにしてもよいし、設けない構成としてもよい。
また、合成樹脂製容器1に充填される内容物は、果汁飲料やお茶等の飲料、及び醤油、酢、たれ等の調味料に限らず、高温充填により充填されるものであれば食品や化粧料等の他の内容物であってもよい。
1 合成樹脂製容器
2 口部
2a 雄ねじ部
2b カプラー構造部
2c ネックリング
3 肩部
4 胴部
5 底部
12U,12L 環状溝
14U,14L 拡径部
21 減圧吸収パネル
22 柱部
23 凸部
23U 上端部
23S 傾斜面
23E 係止面
23L 下端部
31 縦溝
40 シュリンクラベル
40U 上端部
40L 下端部
O 中心軸線

Claims (5)

  1. 内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製容器であって、
    前記胴部は、該胴部の中心軸線を中心として周方向にねじれを伴い上下方向に延びる凹部として形成され前記胴部の周方向に並べて配置される複数の減圧吸収パネルを備え、
    周方向における前記複数の減圧吸収パネルの間の領域である柱部には、該柱部に沿い延びるとともに、径方向外側を向く傾斜面と、胴部の中心軸線方向下側を向く係止面とを備えた凸部が設けられており、前記傾斜面は前記柱部に沿う斜め下方に向かって前記傾斜面の下端部まで径方向の高さが漸増することを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製容器であって、
    前記胴部は、該胴部の中心軸線を中心として周方向にねじれを伴い上下方向に延びる凹部として形成され前記胴部の周方向に並べて配置される複数の減圧吸収パネルを備え、
    周方向における前記複数の減圧吸収パネルの間の領域である柱部には、該柱部に沿い延びるとともに、径方向外側を向く傾斜面と、胴部の中心軸線方向下側を向く係止面とを備えた凸部が設けられており、前記傾斜面は下方に向かって前記傾斜面の下端部まで径方向の高さが漸増することを特徴とする合成樹脂製容器。
  3. 前記胴部の上端部及び下端部の少なくとも一方には、周方向に延びる拡径部が設けられている、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
  4. 前記拡径部には、周方向に延びる環状溝が形成されている、請求項3に記載の合成樹脂製容器。
  5. 前記胴部の外周面を基準とした前記凸部の径方向の最大高さは、前記胴部の外周面を基準とした前記拡径部の径方向の高さ以下に形成されている、請求項3または4に記載の合成樹脂製容器。
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