JP7458629B2 - 順送プレス用搬送装置及び順送プレス装置並びに金属製品の製造方法 - Google Patents

順送プレス用搬送装置及び順送プレス装置並びに金属製品の製造方法 Download PDF

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本発明は、順送プレス装置に組み込むことによって、順送プレス装置に搬送機能を付加することができる順送プレス用搬送装置と、この順送プレス用搬送装置を組み込んだ順送プレス装置とに関する。本発明はまた、この順送プレス装置を用いた金属製品の製造方法にも関する。
金属のプレス加工の分野においては、金属材料(以下、「被加工金属材料」と表現することがある。)から目的の製品を製造する過程で、複数のプレス加工工程を経る必要がある場合も多い。このような複数のプレス加工工程を連続して自動で行うことができる装置としては、順送プレス装置やトランスファプレス装置が知られている。
このうち順送プレス装置は、被加工金属材料(一般的には、コイル材から繰り出された帯状の金属板)を送るための送り装置と、被加工金属材料の送り方向(順送方向)に複数のプレス加工部が並んで配された順送金型とを備え、送り装置で被加工金属材料を順送方向に一定ピッチで送る(順送する)ことによって、その被加工金属材料が複数のプレス加工部を順に経るようにしたものである。一般的な順送プレス装置においては、被加工金属材料における最終的に製品となる部分(以下、「製品部分」と表現することがある。)は、被加工金属材料における他の部分(以下、「スクラップ部分」と表現することがある。例えば、縁桟や送り桟等がこのスクラップ部分に該当する。)につながったままの状態で、被加工金属材料とともに送られるようになっている。このため、各工程間に搬送装置等を設けなくとも、各工程で共通の一台の送り装置を設ければ被加工金属材料を送ることができる。したがって、装置をコンパクトにすることができるとともに、速い回転速度で連続プレスを行って製品の製造効率を高めることもできる。しかし、上記のような順送を行うためにはスクラップ部分を設けることが不可欠であることから、歩留まりが悪いという問題があった。
これに対し、トランスファプレス装置では、スクラップ部分を設ける必要がない。というのも、トランスファプレス装置においては、各プレス工程を単金型で行うとともに、それらの単金型間にワークを搬送する搬送装置(例えば、ロボットアーム等)が設けられているからである。しかし、それ故に装置が大型で高価になりがちであるという問題があった。また、回転速度を上げることが難しいことから、順送プレス装置に比べて製造効率が劣るという問題もあった。
そこで、順送プレス装置をベースとし、これに搬送装置を組み込むことによって、スクラップ部分を設けなくとも自動でワークを送ることができるようにしたものが提案されている。このような順送プレス装置としては、例えば、特許文献1の図3等に記載された順送トランスファプレスが挙げられる。特許文献1に記載の順送トランスファプレスは、同文献の図8~13に示されるように、複数の加工ステージ4h~kが設けられた順送金型(ダイプレート2)と、加工ステージ4h~kを両側から挟むように各加工ステージ4h~kに一対ずつ設けられたクランプ部材5g~kとを備えたものとなっている。同装置は、各加工ステージ4h~kにおいてプレス加工を終えたワークWg~kを、クランプ部材5g~kで加工ラインの両側から挟んで(同文献の図8を参照。)次の加工ステージ4h~kに搬送する(同文献の図9~11を参照。)ことで、スクラップ部分を設けなくとも自動でワークWg~kを送ることができるものとなっている。
特開2005-254319号公報
しかし、特許文献1に記載の順送トランスファプレスでは、前述したように、ワークWg~kを加工ステージ4h~kの両側から挟んで搬送するため、クランプ部材5g~kや、これを動かすための動作機構(例えば、同文献の図8に記載された第一作動部材8及び第二作動部材9等)を、加工ステージ4h~kの両側に設ける必要があった。このため、装置全体が複雑で大型なものとなってしまうという問題があった。また、順送金型の交換や保守をする際の作業がしづらいという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、順送プレス装置に組み込むことで順送プレス装置に搬送機能を付加することができるだけでなく、順送プレス装置にコンパクトに組み込むことができる順送プレス用搬送装置を提供するものである。また、この順送プレス用搬送装置を備えた順送プレス装置と、これを用いた金属製品の製造方法を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
複数のプレス加工部がx軸方向に並んで配された順送金型を、x軸方向に垂直なz軸方向に略平行に移動させることによってプレス加工を行う順送プレス装置に組み込んで使用する順送プレス用搬送装置であって、
ワークを把持するグリッパと、
x軸方向に略平行な向きにグリッパを移動させるx軸方向移動手段と、
x軸方向及びz軸方向のいずれにも垂直なy軸方向に略平行な向きにグリッパを移動させるy軸方向移動手段と、
z軸方向に略平行な向きにグリッパを移動させるz軸方向移動手段と
を備え、
y軸方向移動手段が、順送金型から見てy軸方向一側からグリッパを進退させるものである
ことを特徴とする順送プレス用搬送装置
を提供することによって解決される。
本発明の順送プレス用搬送装置は、これを一般的な順送プレス装置に組み込むことで順送プレス装置に搬送機能を付加することができるものである。すなわち、本発明の順送プレス用搬送装置を組み込むと、順送プレス装置であるにもかかわらず、スクラップ部分を設けなくとも自動でワークを送ることができるようになる。これにより、高価なトランスファプレス装置を用いなくとも高い歩留まりを実現することができ、しかもトランスファプレス装置よりも高い製造効率を実現することができる。
加えて、本発明の順送プレス用搬送装置は、順送プレス装置にコンパクトに組み込むことができるものとなっている。というのも、本発明の順送プレス用搬送装置は、グリッパが、順送金型から見てy軸方向一側から進退するものであるため、グリッパやy軸方向移動手段を順送金型から見てy軸方向他側に設ける必要がないからである。これにより、順送金型の交換や保守をする際の作業もしやすくなる。さらに、グリッパやy軸方向移動手段を順送金型の両側に設ける場合に比べて必要な部品の数を減らすことができるため、順送プレス用搬送装置をシンプルで壊れにくく、低コストなものとすることもできる。ここで、「グリッパが、順送金型から見てy軸方向一側から進退する」とは、一のグリッパが、順送金型に対してy軸方向における一の方向から近づいたり遠ざかったりすることを意味しており、グリッパを複数設ける場合に、全てのグリッパが同じ方向から進退するという意味ではない。
本発明の順送プレス用搬送装置においては、x軸方向移動手段、y軸方向移動手段及びz軸方向移動手段を、順送金型から見てy軸方向一側に配するようにすると好ましい。これにより、y軸方向移動手段だけでなく、x軸方向移動手段とz軸方向移動手段も順送金型から見てy軸方向一側に集約することができるため、順送プレス装置全体をよりコンパクトなものとすることができる。
本発明の順送プレス用搬送装置におけるグリッパは、ワークを把持することができる各種の構造を採用することができる。例えば、グリッパを、第一フィンガーと第二フィンガーとを備え、第一フィンガーと第二フィンガーの間にワークを挟んで把持する閉状態と、ワークの把持を解除する開状態との間で切り替え可能なものとすることができる。これにより、グリッパの構造をシンプルなものとすることができる。このとき、グリッパの開状態と閉状態との切り替えを、カム機構によって行うことが好ましい。これにより、駆動装置等を別途用いなくともグリッパの開閉を行うことができ、順送プレス用搬送装置をよりシンプルなものとすることができる。
上記のように、グリッパを開閉させる構造を採用する場合において、グリッパが開閉する向きは、搬送しようとするワークの形状や前後のプレス加工部との兼ね合い等によって適宜決定される。すなわち、例えば、グリッパを、z軸方向に開閉するものとすることができる。これにより、例えば、搬送しようとするワークがx-y平面に略平行に置かれた平板状のものである場合等に、ワークを厚み方向両側から把持して安定した搬送を行うことができる。また、グリッパを、x軸方向に開閉するものとすることもできる。これにより、例えば、搬送しようとするワークが事前のプレス加工によって、z軸方向に突出する筒状に絞られた部分を有する場合等に、当該筒状部分を側方から把持して安定した搬送を行うことができる。なお、ここで、「z軸方向に開閉する」とは、第一フィンガーに対して第二フィンガーを、z軸方向に平行な成分を有する方向に相対的に移動させることによってグリッパに開閉動作を行わせることをいい、第一フィンガーに対して第二フィンガーを、z軸方向にのみ移動させる態様に限定されない。「x軸方向に開閉する」についても同様とする。
以上のように、本発明によって、順送プレス装置に組み込むことで順送プレス装置に搬送機能を付加することができるだけでなく、その際にも順送プレス装置全体をコンパクトなものとすることができる順送プレス用搬送装置を提供することが可能になる。また、この順送プレス用搬送装置を備えた順送プレス装置と、これを用いた金属製品の製造方法を提供することも可能になる。
本実施態様の順送プレス用搬送装置を組みこんだ順送プレス装置を用いて金属製品を製造する過程を示す図であって、順送プレス装置が第一状態にあるときを示した図である。 本実施態様の順送プレス用搬送装置を組みこんだ順送プレス装置を用いて金属製品を製造する過程を示す図であって、順送プレス装置が第二状態にあるときを示した図である。 本実施態様の順送プレス用搬送装置を組みこんだ順送プレス装置を用いて金属製品を製造する過程を示す図であって、順送プレス装置が第三状態にあるときを示した図である。 本実施態様の順送プレス用搬送装置を組みこんだ順送プレス装置を用いて金属製品を製造する過程を示す図であって、順送プレス装置が第四状態にあるときを示した図である。 本実施態様の順送プレス用搬送装置を組みこんだ順送プレス装置を用いて金属製品を製造する過程を示す図であって、順送プレス装置が第五状態にあるときを示した図である。 本実施態様の順送プレス用搬送装置を組みこんだ順送プレス装置を用いて金属製品を製造する過程を示す図であって、順送プレス装置が第六状態にあるときを示した図である。 本実施態様の順送プレス用搬送装置を組みこんだ順送プレス装置を用いて金属製品を製造する過程を示す図であって、順送プレス装置が第七状態にあるときを示した図である。 本実施態様の順送プレス用搬送装置の斜視図である。 第一グリッパの上側フィンガーと下側フィンガーとを分解した状態を示す斜視図である。 第三状態から第四状態に至る過程において第一グリッパがワークを把持する様子を、図3及び図4におけるB-B断面で切断して示した断面図である。 第六状態から第七状態を経て第一状態に戻る過程において、第一グリッパがワークの把持を解除し、その後y軸方向負側へ移動する様子を、図6及び図7におけるD-D断面で切断して示した断面図である。 第一グリッパがワークを搬送する動作の手順を示した斜視図である。 順送プレス用搬送装置における第二グリッパ及びその周辺部の斜視図であって、第二グリッパが閉状態にあるときを示した図である。 順送プレス用搬送装置における第二グリッパ及びその周辺部の斜視図であって、第二グリッパが開状態にあるときを示した図である。 図13に示す状態の第二グリッパ及びその周辺部を、図13におけるE-E面で切断した断面図である。 図14に示す状態の第二グリッパ及びその周辺部を、図14におけるF-F面で切断した断面図である。 第二グリッパがワークを搬送する動作の手順を示した斜視図である。
1.概要
本発明の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、ハット状の金属製品P(図3を参照。)を製造する場合を例に挙げて、本発明の順送プレス用搬送装置100及びこれを組み込んだ順送プレス装置10について説明する。しかし、本発明の順送プレス用搬送装置100及びこれを組み込んだ順送プレス装置10は、これを用いて製造する製品の具体的な形状を限定されず、各種の製品の製造に用いることができる。
2.順送プレス装置
2.1 順送プレス装置の構成
まず、順送プレス装置10について説明する。図1~7は、本実施態様の順送プレス用搬送装置100を組みこんだ順送プレス装置10を用いて金属製品Pを製造する過程を示す図である。図1~図7は、それぞれ、順送プレス装置10が第一状態~第七状態にあるときを示している。図1~7における(a)は、順送プレス装置10の順送金型20に設けられたプレス加工部20a~20cを上方(z軸方向正側)から見た図であり、(b)は、同図の(a)におけるA-A端面図である。図1~7の(a)においては、図示の都合上、順送金型20の上型21を省略して表示している。
本実施態様において使用する順送プレス装置10は、図1(b)に示すように、上型21と下型22とで構成される順送金型20と、送り装置(図示省略)と、順送プレス用搬送装置100(図4~7を参照。)とを備えたものとなっている。
順送金型20には、第一プレス加工部20a、第二プレス加工部20b及び第三プレス加工部20cが並んで配されている。第一プレス加工部20aは、コイル材から繰り出された被加工金属材料C(図1(a))を打ち抜き加工することによって、円盤状のワークW(図3(a))を得る部分である。第二プレス加工部20bは、第一プレス加工部20aで得られたワークWを絞り加工することによって、筒状部を有するハット状のワークW(図3(a))を得る部分である。第三プレス加工部20cは、第二プレス加工部20bで得られたワークWをさらに絞り加工することによって、ワークWよりも径が小さく高さが高い筒状部を有するハット状の金属製品P(図3(a))を得る部分である。
以下において、x軸方向とは、順送金型20における3つのプレス加工部20a~20cが並んだ方向(すなわち、順送プレス装置10の順送方向)のことをいう。また、z軸方向とは、x軸方向に垂直な方向であって、順送プレス装置10がプレス動作を行う際に順送金型20が移動する方向に略平行な方向のことをいう。さらに、y軸方向とは、x軸方向及びz軸方向のいずれにも垂直な方向のことをいう。x軸、y軸及びz軸の向きは、異なる図においても互いに一致させている。以下においては、説明の便宜上、z軸正側を「上」、z軸負側を「下」と表現することがある。
本実施態様において、ワークWの第一プレス加工部20aから第二プレス加工部20bへの搬送、ワークWの第二プレス加工部20bから第三プレス加工部20cへの搬送、及び、金属製品Pの第三プレス加工部20cからの搬出は、順送プレス装置10に組み込まれた順送プレス用搬送装置100によって行われる。順送プレス用搬送装置100は、順送プレス装置10の順送金型20から見てy軸方向負側に組み込まれている。
図8は、本実施態様の順送プレス用搬送装置100の斜視図である。本実施態様の順送プレス用搬送装置100は、図8に示すように、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130を備えたものとなっている。
第一グリッパ110は、図8に示すように、z軸方向に並んで配された上側フィンガー111と下側フィンガー112とを備えたものとなっている。第一グリッパ110は、上側フィンガー111と下側フィンガー112の先端部分同士を近付けて、上側フィンガー111と下側フィンガー112との間にワークを把持可能な閉状態と、上側フィンガー111と下側フィンガー112の先端部分同士を遠ざけて、ワークの把持を解除する開状態とを切り替えることができるものとなっている。図8に示される第一グリッパ110は、閉状態となっている。以下、このようにz軸方向に並んで配された一対のフィンガーを有するグリッパを、「z軸方向開閉型グリッパ」と呼ぶことがある。
これに対し、第二グリッパ120は、図8に示すように、x軸方向に並んで配された一対のフィンガー121を有しており、一対のフィンガー121の先端部分同士を近付けて一対のフィンガー121の間にワークを把持可能な閉状態と、一対のフィンガー121の先端部分同士を遠ざけてワークの把持を解除する開状態とを切り替えることができるものとなっている。図8に示される第二グリッパ120は、閉状態となっている。以下、このようにx軸方向に並んで配された一対のフィンガーを有するグリッパを、「x軸方向開閉型グリッパ」と呼ぶことがある。
第三グリッパ130も、第二グリッパ120と同様に、x軸方向に並んで配された一対のフィンガー131を有するx軸方向開閉型グリッパであり、閉状態と開状態とを切り替えることができるものとなっている。第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130の開閉機構については、後で詳しく説明する。
2.2 順送プレス装置の動作
以下、順送プレス装置10の動作について説明する。本実施態様における順送プレス装置10は、図1に示す第一状態から図7に示す第七状態までを順に経ることを1サイクルとして、このサイクルを繰り返すことにより、被加工金属材料Cから金属製品Pを自動で連続して製造することができるものとなっている。以下、第一状態から第七状態までの各状態について詳しく説明する。
第一状態から第三状態は、被加工金属材料CやワークW,Wに対してプレス動作が行われる段階である。図1に示す第一状態は、送り装置(図示省略)による被加工金属材料Cの送り及び順送プレス用搬送装置100によるワークW,Wの搬送が終了し、次のプレス動作を行う準備ができた状態である。図2に示す第二状態は、第一状態から順送プレス装置10の上型21が下降し、下死点に到達した状態である。これにより、被加工金属材料CからワークWが、ワークWからワークWが、ワークWから金属製品Pが、それぞれ得られる。図3に示す第三状態は、第二状態から上型21が再び上昇した状態である。これにより、プレス動作が完了する。
第四状態から第七状態は、送り装置(図示省略)による被加工金属材料Cの送り並びに順送プレス用搬送装置100によるワークW,W及び金属製品Pの搬送が行われる段階である。ワークWの搬送は、第一グリッパ110によって行われる。ワークWの搬送は第二グリッパ120によって行われる。金属製品Pの搬出は、第三グリッパ130によって行われる。第二グリッパ120及び第三グリッパ130は、共にx軸方向開閉型グリッパであり、略同様の動作をする。図6及び図7においては、第三グリッパ130が紙面外に移動しており図示されていないが、第三グリッパ130は、紙面外において、それと同じx軸方向開閉型グリッパである第二グリッパ120と同様の動作をしている。
第四状態は、図4に示すように、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130の先端部分が、第三状態で上型21が上昇してできた上型21と下型22との間隙に進出した状態である。本実施態様においては、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130のいずれもが、順送金型20から見てy軸方向負側から正側(同図における下側から上側)に向かって進出するようになっている。
z軸方向開閉型グリッパである第一グリッパ110は、図4(b)に示すように、第四状態において既に閉状態となっており、ワークWを把持している。これは、第一グリッパ110が、第三状態(図3(a))から第四状態(図4(a))に至る過程(すなわち、y軸方向負側から正側へ移動する過程)において、一旦開状態となり、上側フィンガー111をワークWの上方に、下側フィンガー112をワークWの下方に、それぞれ配した後、再び閉状態となることで、ワークWをz軸方向両側から把持するという一連の動作を行ったためである。この動作については、後で詳しく説明する。一方、x軸方向開閉型グリッパである第二グリッパ120は、第四状態においては開状態のままであり、まだワークWを把持していない。
第五状態は、図5(b)に示すように、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130が、第四状態の位置からz軸方向正側(同図における上側)に移動した状態である。第一グリッパ110は、第四状態において既に把持していたワークWを持ち上げた状態となっている。一方、第二グリッパ120は、第四状態においては開状態であったが、第五状態においては閉状態となっており、ワークWを把持して持ち上げた状態となっている。これは、第二グリッパ120が、第四状態(図4(b))から第五状態(図5(b))に至る過程(すなわち、z軸方向負側から正側へ移動する過程)において、開状態から閉状態となることで、ワークWを把持しながら持ち上げるという動作を行ったためである。この動作についても、後で詳しく説明する。
第六状態は、図6(a)に示すように、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130が、第五状態の位置からx軸方向正側(同図における右側)に移動した状態である。第五状態から第六状態にかけては、送り装置(図示省略)による被加工金属材料Cの送りも行われる。
第七状態は、図7(b)に示すように、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130が、第六状態の位置からz軸方向負側(同図における下側)に移動した状態である。第一グリッパ110及び第二グリッパ120のいずれも、第六状態においては閉状態であったが、第七状態においては開状態となっており、ワークW,Wの把持を解除している。これは、第一グリッパ110及び第二グリッパ120が、第六状態(図6(b))から第七状態(図7(b))に至る過程(すなわち、z軸方向正側から負側へ移動する過程)において、閉状態から開状態となったためである。これらの動作についても、後で詳しく説明する。以上で、送り装置(図示省略)による被加工金属材料Cの送り並びに順送プレス用搬送装置100によるワークW,W及び金属製品Pの搬送が完了する。
第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130が、第七状態の位置からy軸方向負側(図7(a)における下側)に移動することで、上型21と下型22との間隙から退出すると、順送プレス装置10が再び第一状態(図1)に戻る。これにより、順送プレス装置10の動作のサイクルが完了する。
以上のように、本実施態様の順送プレス用搬送装置100を組み込んだ順送プレス装置10においては、縁桟や送り桟といったスクラップ部分を設けなくとも(最初のプレス加工部である第一プレス加工部20aにおいてワークWを被加工金属材料Cから切り離してしまったとしても)、ワークを自動で搬送して、連続プレス加工を行うことができるようになっている。これにより、高い歩留まりを実現することができる。
ところで、図1及び図3(a)~図7(a)においては、図示の都合上、上型21を全て同じ高さに描いている。しかし、実際には、図4(a)に示す第四状態において、上型21は上昇途中であり、まだ上死点に達していない。本実施態様において、上型21が上死点に達するのは、図6(a)に示す第六状態と図7(a)に示す第七状態との間である。上型21が上死点に達して下降し始めた後は、できるだけ早い段階で第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130を下降させてワークW,W及び金属製品Pの把持を解除し、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130をy軸方向負側に移動させて順送金型20の外側に退避させることで、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130が順送金型20と干渉しないようにしている。
本実施態様において用いた順送金型20には、3つのプレス加工部20a~20cが設けられている。しかし、プレス加工部の数は、これに限定されず、製造しようとする金属製品によって適宜決定される。それぞれのプレス加工部をどのような形状にするか(それぞれのプレス加工部においてどのような種類のプレス加工を行うか)についても、適宜決定される。
本実施態様においては、第三状態(図3(b))から第四状態(図4(b))に至る過程において、ワークWの下方に第一グリッパ110の下側フィンガー112が挿し込まれるため、加工を終えたワークWの下方に空間を確保するための工夫がなされている。すなわち、本実施態様における順送プレス装置10においては、順送金型20の第一プレス加工部20aにおける下型22側に、ワークWを支持するワーク支持具20aと、ワーク支持具20aを収納する支持具収納穴20aと、ワーク支持具20aをz軸方向正側に向かって付勢する付勢手段20aとを備えている。プレス加工が行われる第二状態においては、図2(b)に示すように、ワーク支持具20aが支持具収納穴20a内に収納されて、プレス動作の妨げとならないようになっている。プレス加工が終了し、上型21が上昇する(第三状態に移行する)と、図3(b)に示すように、付勢手段20aに付勢されたワーク支持具20aが支持具収納穴と20aから突出して、ワークWを持ち上げる。これにより、ワークWの下方に空間が生まれ、続く第四状態において、第一グリッパ110の下側フィンガー112と下型22とが干渉することなく、下側フィンガー112をワークWの下方に挿し込むことができるようになっている。
加えて、本実施態様における順送プレス装置10は、図7(b)に示すように、順送金型20の第二プレス加工部20bにおける下型22側にも、ワークWを支持するワーク支持具20bと、ワーク支持具20bを収納する支持具収納穴20bと、ワーク支持具20bをz軸方向正側に向かって付勢する付勢手段20bとを備えたものとなっている。第一グリッパ110は、第七状態においてワークWの把持を解除する際、このワーク支持具20bの上にワークWを乗せる。これにより、第一グリッパ110の下側フィンガー112と下型22とが干渉することなく、ワークWを第二プレス加工部20bに設置することができる。プレス加工が行われる第二状態においては、図2(b)に示すように、ワーク支持具20bが支持具収納穴20b内に収納されて、プレス動作の妨げとならないようになっている。
本実施態様において、最初にプレス加工を行う第一プレス加工部20aには、一般的な順送プレス装置同様、コイル材から繰り出された帯状の金属板(被加工金属材料C)を供給している。しかし、第一プレス加工部20aには、コイル材等から既に切り離された単独の金属材料(以下、「ブランク材」と呼ぶことがある。)や、別の工程で既にある程度加工されたワーク(以下、「半加工品」と呼ぶことがある。)等を供給することもできる。この場合には、送り装置ではなく、プッシャーやパーツフィーダー等のフィーダーを用いて、ブランク材や半加工品等を第一プレス加工部20aに供給するとよい。
3.順送プレス用搬送装置
3.1 順送プレス用搬送装置の概要
次に、順送プレス用搬送装置100について詳しく説明する。本実施態様の順送プレス用搬送装置100は、図8に示すように、基台101と、基台101に対して昇降する昇降台102と、基台101をx軸方向に略平行な向きに進退移動させることができるx軸方向移動手段103と、基台101をy軸方向に略平行な向きに進退移動させることができるy軸方向移動手段104と、昇降台102を基台101に対して昇降させる(z軸方向に略平行な向きに進退移動させる)ことができるz軸方向移動手段105とを備えたものとなっている。昇降台102には、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130が取り付けられている。
x軸方向移動手段103が基台101をx軸方向に移動させると、昇降台102と第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130もx軸方向に略平行な向きに移動する。また、y軸方向移動手段104が基台101をy軸方向に移動させると、昇降台102と第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130もy軸方向に略平行な向きに移動する。さらに、z軸方向移動手段105が昇降台102を基台101に対してz軸方向に昇降させると、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130もz軸方向に移動する。
第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130は、このx軸方向、y軸方向及びz軸方向の移動動作に伴って、適時に開状態と閉状態が切り替わるものとなっている。x軸方向、y軸方向及びz軸方向の移動動作と、この開閉動作とを組み合わせることにより、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130は、ワークW,W及び金属製品Pの把持、搬送、把持解除という一連の動作をスムーズに行うことができる。
以下、z軸方向開閉型グリッパである第一グリッパ110と、x軸方向開閉型グリッパである第二グリッパ120のそれぞれについて、詳しい構造と、開閉動作の機構を説明する。第三グリッパ130については、第二グリッパ120と同型であるため、説明を省略する。
3.2 第一グリッパ
まず、第一グリッパ110について説明する。本実施態様における第一グリッパ110は、図8に示すように、共に棒状に形成された上側フィンガー111と下側フィンガー112とを備えている。上側フィンガー111は、その基端部を、一対の上側フィンガー支持具113によって挟まれた状態で軸支されており、下側フィンガー112に対して揺動可能な状態となっている。上側フィンガー111における、上側フィンガー支持具113に支持された箇所よりも先端側には、上側フィンガー111を下側フィンガー112側に付勢する付勢手段114が設けられている。これにより、図8に示す第一グリッパ110は、上側フィンガー111と下側フィンガー112の先端部分同士が互いに近付いた閉状態となっている。
図9は、第一グリッパ110の上側フィンガー111と下側フィンガー112とを分解した状態を示す斜視図である。上側フィンガー111は、図9に示すように、その下面側(下側フィンガー112と対向する箇所)に凹部111aを有している。また、下側フィンガー112は、下側フィンガー112の先端を始点とし、基端側に向かって延びるスリット溝112aを有している。この凹部111aとスリット溝112aが設けられている理由については、この後説明する。
以下、本実施態様の第一グリッパ110が、第一プレス加工部20bで加工を終えたワークWを把持する際の動作を説明する。図10は、第三状態から第四状態に至る過程において第一グリッパ110がワークWを把持する様子を、図3及び図4におけるB-B断面で切断して示した断面図である。図10の上段は第三状態を、下段は第四状態を、中段はその中間の状態を示している。
本実施態様における順送プレス装置10の下型22には、図3(a)に示すように、第一プレス加工部20aに対応する位置に、第一グリッパ開閉用第一カム22aが設けられている。この第一グリッパ開閉用第一カム22aは、図10に示すように、傾斜したカム面22bを有している。
第三状態から第四状態に至る過程においては、図10上段に示すように、閉状態の第一グリッパ110が第一グリッパ開閉用第一カム22aに向かってy軸方向負側から進出する(図4(a)も参照。)。このとき、第一グリッパ開閉用第一カム22aは、第一グリッパ110の下側フィンガー112に設けられたスリット溝112a内を通るようになっているため、第一グリッパ開閉用第一カム22aと下側フィンガー112とは干渉しない。第一グリッパ110がある程度まで進出すると、図10中段に示すように、上側フィンガー111が第一グリッパ開閉用第一カム22aのカム面22bに当接して乗り上げることにより、上側フィンガー111が押し上げられて、第一グリッパ110が開状態となる。第一グリッパ110がさらに進出し、y軸方向正側死点に達すると、図10下段に示すように、第一グリッパ開閉用第一カム22aが第一グリッパ110の上側フィンガー111に設けられた凹部111aに入り込むことにより、第一グリッパ110が再度閉状態となる。
このように、第一グリッパ110は、y軸方向負側から正側への移動に伴って、閉状態から開状態となり、上側フィンガー111をワークWの上方に、下側フィンガー112をワークWの下方に、それぞれ配した後、再び閉状態となり、z軸方向正側への移動が開始されるよりも前にワークWを把持する。これにより、ワークWが傾いたりガタついたりすることを抑えて、安定してワークWを把持することができる。
ところで、上記の凹部111aを設けていなくとも、第一グリッパ110は、ワークWを把持することができる。というのも、凹部111aを設けなかったとしても、第四状態(図4(b))から第五状態(図5(b))に至る過程で、第一グリッパ110がz軸方向正側に移動する際に、上側フィンガー111から第一グリッパ開閉用第一カム22aが外れ、第一グリッパ110が閉状態となるからである。しかし、この場合には、ワークWが傾いたりガタついたりするおそれがある。このため、本実施態様のように、上側フィンガー111に凹部111aを設けることが好ましい。
続いて、本実施態様の第一グリッパ110が、第二プレス加工部20bにおいてワークWの把持を解除する際の動作を説明する。図11は、第六状態から第七状態を経て第一状態に戻る過程において、第一グリッパ110がワークWの把持を解除し、その後y軸方向負側へ移動する様子を、図6及び図7におけるD-D断面で切断して示した断面図である。図11の上段は第六状態を、中段は第七状態を、下段は第七状態から第一状態に戻る途中の状態を示している。本実施態様における順送プレス装置10の下型22には、図6に示すように、第二プレス加工部20bに対応する位置に、第一グリッパ開閉用第二カム22cが設けられている。
第六状態から第七状態に至る過程においては、図11上段に示すように、ワークWを把持した閉状態の第一グリッパ110が第一グリッパ開閉用第二カム22cに向かってz軸方向正側から負側に向かって下降する(図7(a)も参照。)。このとき、第一グリッパ開閉用第二カム22cは、第一グリッパ110の下側フィンガー112に設けられたスリット溝112a内を通るようになっているため、第一グリッパ開閉用第二カム22cと下側フィンガー112とは干渉しない。第一グリッパ110がz軸方向負側死点付近まで下降すると、図11中段に示すように、上側フィンガー111の下面側における、凹部111aが設けられた箇所よりも先端側に第一グリッパ開閉用第二カム22cが当接することにより、上側フィンガー111が押し上げられて、第一グリッパ110が開状態となる。
このように、第一グリッパ110は、z軸方向正側から負側への移動に伴って閉状態から開状態となり、ワークWの把持を解除するようになっている。
その後、第一グリッパ110は、図11下段に示すように、y軸方向正側へ移動することで上型21と下型22との間隙から退出する。このとき、上側フィンガー111は、しばらくの間、第一グリッパ開閉用第二カム22cによって押し上げられたままの状態となる。このため、上側フィンガー111がワークWの上方から抜けるまでの間、第一グリッパ110を開状態に維持して、第一グリッパ110をワークWに触れずに退出させることができる。
図12は、第一グリッパ110がワークWを搬送する動作の手順を示した斜視図である。図12におけるS1及びS3~S7で示された第一グリッパ110は、それぞれ、順送プレス装置10が第一状態及び第三状態~第七状態にあるときの第一グリッパ110の位置と状態を示している。破線矢印Lは、ワークWの搬送経路(順送プレス装置10の順送金型20におけるプレス加工部20a~20cが並んだ箇所)を表している。図12においては、図示の都合上、第一グリッパ110同士を重ならないように離して表示しているが、第一状態及び第三状態~第七状態の各状態間において第一グリッパ110をどの程度移動させるかについては、順送プレス用搬送装置100を組み込む順送プレス装置10に合わせて、適宜調整することができる。
第三状態から説明を始める。第一グリッパ110は、図12に示すように、第三状態においては、閉状態となっており、y軸方向負側に退行した状態となっている。第三状態から第四状態に至る過程において、第一グリッパ110は、y軸方向正側に移動して、順送金型20の上型21と下型22との間隙にその先端を進出させる。このとき、既に述べたように、一旦開状態となった後に再び閉状態となることで、ワークWを把持する。第四状態から第五状態に至る過程において、第一グリッパ110は、ワークWを把持したままz軸方向正側に移動する。第五状態から第六状態に至る過程において、第一グリッパ110は、x軸方向正側に移動し、ワークWを第一プレス加工部20aの上方から第二プレス加工部20bの上方に搬送する。第六状態から第七状態に至る過程において、第一グリッパ110は、z軸方向負側に移動するとともに、開状態となることでワークWの把持を解除する。第七状態から第一状態に至る過程において、第一グリッパ110は、y軸方向負側に移動し、順送金型20の上型21と下型22との間隙から退出する。第一状態から第三状態に至る過程において、第一グリッパ110は、x軸方向負側に移動し、次のワークWの搬送に備える。
このように、本実施態様の第一グリッパ110は、順送金型20に対して一方向(y軸方向負側)から進退することで、ワークWを搬送するものとなっている。これにより、グリッパや移動手段を順送金型20の両側に設ける必要がなく、順送プレス用搬送装置100を組み込んだ順送プレス装置10全体をコンパクトなものとすることができる。
3.3 第二グリッパ
次に、第二グリッパについて説明する。図13及び図14は、順送プレス用搬送装置100における第二グリッパ120及びその周辺部の斜視図である。図13は、第二グリッパ120が閉状態にあるときを示している。図14は、第二グリッパ120が開状態にあるときを示している。
第二グリッパ120は、図13に示すように、棒状に形成された一対のフィンガー121を備えている。それぞれのフィンガー121の先端部分は、ワークWを把持するワーク把持部121aとなっている。ワーク把持部121aには、把持用凹部121bが設けられており、一対のフィンガー121の把持用凹部121bが互いに対向するようになっている。フィンガー121は、それぞれ、フィンガー固定軸122によって揺動可能な状態で昇降台102に取り付けられている。フィンガー121の基端側には、一対のフィンガー121の基端側同士を互いに離す方向に付勢する付勢手段123が設けられている。この付勢手段123によって、図13に示す第二グリッパ120は、一対のフィンガー121のワーク把持部121a同士が互いに近付いた閉状態となっている。
本実施態様における第二グリッパ120は、昇降台102を昇降させる(すなわち、第二グリッパ120をz軸方向に略平行な向きに進退させる)ことによって開状態と閉状態とが切り替わるものとなっている。以下、その機構について詳しく説明する。
図15は、図13に示す状態の第二グリッパ120及びその周辺部を、図13におけるE-E面で切断した断面図である。図16は、図14に示す状態の第二グリッパ120及びその周辺部を、図14におけるF-F面で切断した断面図である。基台101には、図15に示すように、テーパー状のカム面101bを有する一対の第二グリッパ開閉用カム101aが設けられている。また、昇降台102における第二グリッパ開閉用カム101aと重なる位置には、第二グリッパ開閉用カム101aを挿通させる一対のカム用孔102aが設けられている。この一対のカム用孔102aは、一対のフィンガー121の基端側を両側から挟む位置に配されている。
図15に示す状態(開状態)から、z軸方向移動手段105によって昇降台102を下降させると、図16に示すように、第二グリッパ開閉用カム101aがカム用孔102aを通過して昇降台102の上面側に突出する。すると、第二グリッパ開閉用カム101aのカム面101bが一対のフィンガー121に外側から当接して、フィンガー121の基端側を内側に向かって押圧する。これにより、図14に示すように、一対のフィンガー121の基端側同士が互いに近付けられて(すなわち、ワーク把持部121a同士が互いに遠ざけられて)、第二グリッパ120が開状態となる。
一方、図16に示す開状態からz軸方向移動手段105によって昇降台102を上昇させると、フィンガー121の基端側を押圧していた第二グリッパ開閉用カム101aがカム用孔102aに引き込まれ、フィンガー121の基端側から外れる。すると、図13に示すように、付勢手段123によって一対のフィンガー121の基端側同士が再び遠ざけられて(すなわち、ワーク把持部121a同士が互いに近付けられて)、第二グリッパ120が閉状態となる。
このように、本実施態様における第二グリッパ120は、z軸方向負側から正側に移動する(すなわち、上昇する)ことにより、開状態から閉状態へと切り替わるものとなっている。これにより、第四状態(図4(b))から第五状態(図5(b))に至る過程において、第二プレス加工部20bで加工を終えたワークWを把持しながら持ち上げるという動作を実現している。また、第二グリッパ120は、z軸方向正側から負側に移動する(すなわち、下降する)ことにより、閉状態から開状態へと切り替わるものとなっている。これにより、第六状態(図6(b))から第七状態(図7(b))に至る過程において、第三プレス加工部20cに搬送したワークWを下降させながらワークWの把持を解除するという動作を実現している。
図17は、第二グリッパ120がワークWを搬送する動作の手順を示した斜視図である。図17におけるS1及びS3~S7で示された第二グリッパ120は、それぞれ、順送プレス装置10が第一状態及び第三状態~第七状態にあるときの第二グリッパ120の位置と状態を示している。破線矢印Lは、ワークWの搬送経路(順送プレス装置10の順送金型20におけるプレス加工部20a~20cが並んだ箇所)を表している。図17においては、図示の都合上、第二グリッパ120同士を重ならないように離して表示しているが、第一状態及び第三状態~第七状態の各状態間において第二グリッパ120をどの程度移動させるかについては、順送プレス用搬送装置100を組み込む順送プレス装置10に合わせて、適宜調整することができる。
第三状態から説明を始める。第二グリッパ120は、図17に示すように、第三状態においては、開状態となっており、y軸方向負側に退行した状態となっている。第三状態から第四状態に至る過程において、第二グリッパ120は、y軸方向正側に移動して、順送金型20の上型21と下型22との間隙にその先端を進出させる。第四状態から第五状態に至る過程において、第二グリッパ120は、既に述べたように、z軸方向正側に移動しながら閉状態へと切り替わり、ワークWを把持しながら持ち上げるという動作を行う。第五状態から第六状態に至る過程において、第二グリッパ120は、x軸方向正側に移動し、ワークWを第二プレス加工部20bの上方から第三プレス加工部20cの上方に搬送する。第六状態から第七状態に至る過程において、第二グリッパ120は、z軸方向負側に移動しながら開状態へと切り替わり、ワークWの把持を解除する。第七状態から第一状態に至る過程において、第二グリッパ120は、y軸方向負側に移動し、順送金型20の上型21と下型22との間隙から退出する。第一状態から第三状態に至る過程において、第二グリッパ120は、x軸方向負側に移動し、次のワークWの搬送に備える。
このように、本実施態様の第二グリッパ120は、第一グリッパ110と同様、順送金型20に対して一方向(y軸方向負側)から進退することで、ワークWを搬送するものとなっている。これにより、グリッパや移動手段を順送金型20の両側に設ける必要がなく、順送プレス用搬送装置100を組み込んだ順送プレス装置10全体をコンパクトなものとすることができる。
3.4 移動手段
本発明の順送プレス用搬送装置100において、x軸方向移動手段103は、グリッパをx軸方向に進退移動させることができるものであればよく、その具体的な種類を特に限定されない。y軸方向移動手段104及びz軸方向移動手段105も同様に、その具体的な種類を特に限定されない。x軸方向移動手段103、y軸方向移動手段104及びz軸方向移動手段105としては、電動アクチュエーターや、流体圧シリンダ等を採用することができる。電動アクチュエーターとしては、ボールねじ機構や、ベルト・プーリ機構や、ラック・ピニオン機構等を備えたものを採用することができる。流体圧シリンダとしては、エアシリンダや、オイルシリンダ等を採用することができる。また、x軸方向移動手段103、y軸方向移動手段104及びz軸方向移動手段105のうち1つ又は2つ以上を、カム機構やリンク機構等を備えたものとし、他の移動手段による移動動作や順送金型20の昇降動作を利用してグリッパを移動させるものとしてもよい。x軸方向移動手段103、y軸方向移動手段104及びz軸方向移動手段105は、全て同じ種類のものとしても、異なる種類のものを組み合わせて使用してもよい。
本実施態様においては、x軸方向移動手段103及びy軸方向移動手段104として、サーボモーターとボールねじ機構を備えた電動アクチュエーターを採用している。これに対し、z軸方向移動手段105としては、エアシリンダを採用している。電動アクチュエーターは、エアシリンダに比べて、高い位置精度でグリッパを移動させることができるというメリットを有する反面、グリッパの移動に時間がかかるというデメリットや、コストが高いというデメリットを有している。特に、短距離を移動させる場合に、移動距離当たりの所要時間が大きくなる。そこで、本実施態様においては、x軸方向移動手段103、y軸方向移動手段104及びz軸方向移動手段105のうち、より高い精度が要求され移動距離が長いx軸方向移動手段103及びy軸方向移動手段104には電動アクチュエーターを採用し、あまり精度が要求されず移動距離が短いz軸方向移動手段105にはエアシリンダを採用したのである。これにより、高い回転速度を維持しながら、より精度よく第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130を移動させることができる。
3.5 その他
本実施態様の順送プレス用搬送装置100には、上述したように、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130の3個のグリッパを備えている。しかし、本発明の順送プレス用搬送装置100に設けられるグリッパの個数は、順送プレス用搬送装置100を組み込む順送プレス装置10の設計や、製造しようとする製品によっても異なり、特に限定されない。グリッパを複数個設ける場合においては、グリッパごとに基台101や昇降台102を設けて、各グリッパを他のグリッパとは独立して動かすようにしてもよい。また、プレス加工工程のデザインによっては、一のグリッパは順送金型20に対してy軸方向負側から進退するようにし、他のグリッパは順送金型20に対してy軸方向正側から進退するようにしてもよい。本実施態様においては、第一グリッパ110、第二グリッパ120及び第三グリッパ130の全てを一の昇降台102に取り付けて、同期して動くようにしている。これにより、移動手段の数を減らすことができ、順送プレス用搬送装置100をよりシンプルでコンパクトなものとすることができる。
グリッパは、目的のワークを把持することができる形状となっていれば、その具体的な構造を特に限定されない。グリッパを複数個設ける場合においては、全てのグリッパを同じ構造のものとしてもよいし、異なる構造のグリッパを組み合わせて使用してもよい。本実施態様においては、第一グリッパ110として、z軸方向に並んで配された一対のフィンガーを有するz軸方向開閉型グリッパを採用し、第二グリッパ120及び第三グリッパ130として、x軸方向に並んで配された一対のフィンガーを有するx軸方向開閉型グリッパを採用している。
グリッパを開閉するための開閉機構は、特に限定されず、シリンダ等の駆動手段を用いてもよい。しかし、駆動手段を用いてグリッパを開閉しようとすると、装置が複雑なものとなってしまうばかりか、グリッパの開閉に時間がかかり、順送プレス装置10の回転速度を高く保つことが難しくなるおそれがある。このため、グリッパの開閉には、カム機構やリンク機構等を採用することが好ましい。カム機構を採用する場合において、カムの形状は、グリッパの形状や開閉方向に合わせて適宜設計される。
本実施態様において、z軸方向開閉型グリッパ(第一グリッパ110)は、上側フィンガー111を揺動させることにより開閉動作を行うものとしたが、上側フィンガー111と下側フィンガー112は、どちらを動かすようにしてもよい。下側フィンガー112を動かすようにした場合には、第一グリッパ110を開閉するための第一グリッパ開閉用第一カム22aは、下側フィンガー112に当接するようにする。
本実施態様において、第一グリッパ開閉用第一カム22aや第一グリッパ開閉用第二カム22cは、上側フィンガー111の下面側における、幅方向略中央付近に当接するようにしている。しかし、例えば、上側フィンガー111を下側フィンガー112よりも幅の広いものとするか、上側フィンガー111の側方にカムを当接させるための凸部を設ける等して、第一グリッパ開閉用第一カム22aや第一グリッパ開閉用第二カム22cが、上側フィンガー111の下面側における下側フィンガー112よりも側方に突出した部分に当接するようにしてもよい。この場合には、下側フィンガー112にスリット溝112aを設けなくともよい。本実施態様における第一グリッパ開閉用第一カム22aは、図10に示すように、傾斜した平面状のカム面22bを有しているが、カム面22bは曲面状のものとすることもできる。
上側フィンガー111や下側フィンガー112における、ワークWを把持した際にワークWに当接する箇所(ワーク把持部)には、滑り止め材を設けてもよい。このような滑り止め材としては、ゴム製のものや樹脂製のもの等が例示される。上側フィンガー111や下側フィンガー112には、把持しようとするワークの形状に合わせて、把持用の凹部や凸部を設けてもよい。
本実施態様において、x軸方向開閉型グリッパ(第二グリッパ120)は、一対のフィンガー121を共に揺動させることにより開閉動作を行うものとしたが、第二グリッパ120は、一対のフィンガー121のうち一方だけを動かすものとしてもよい。本実施態様においては、第二グリッパ開閉用カム101aが、フィンガー121におけるフィンガー固定軸122よりも基端側の箇所を外側から内側に向かって押圧するようにしているが、第二グリッパ開閉用カム101aが、フィンガー121におけるフィンガー固定軸122よりも先端側の箇所を内側から外側に向かって押圧するようにしてもよい。あるいは、フィンガー121にスリット等を設けて、第二グリッパ開閉用カム101aカムがそのスリットの内壁を押圧することでフィンガー121を揺動させるようにしてもよい。本実施態様における第二グリッパ開閉用カム101aは、図14に示すように、略円錐状に形成しているが、第二グリッパ開閉用カム101aは、上端部に傾斜平面や曲面を有する角柱状等であってもよい。
フィンガー121におけるワーク把持部121aには、滑り止め材を設けてもよい。このような滑り止め材としては、ゴム製のものや樹脂製のもの等が例示される。本実施態様においては、第二グリッパ120のワーク把持部121aに把持用凹部121bを設けている。というのも、プレス加工においては、ワークWを順送金型20に対して精度よく位置決めすることが求められるところ、このように把持用凹部121bを設けることにより、第二グリッパ120でワークWを把持した際に、ワークWが第二グリッパ120の特定の位置に毎回精度よく収まるようにすることができ、その結果、第二グリッパ120がワークWの把持を解除してワークWを順送金型20に置く際にも、ワークWを順送金型20における特定の位置に毎回精度よく置くことができるからである。本実施態様における把持用凹部121bは略円弧状となっているが、把持用凹部121bの形状は、把持しようとするワークの形状によっても異なり、特に限定されない。把持用凹部121bは、V字状や、多角状とすることもできる。
ところで、製造しようとする製品の形状等によっては、プレス加工部間でワークの向きを変えることが好ましい場合がある。この場合には、本発明の順送プレス用搬送装置100に、グリッパを回転させる機構を備えることができる。より具体的には、本発明の順送プレス用搬送装置100を、グリッパにおけるワークを把持する部分よりも基端側に設けられたグリッパ支持軸と、グリッパ支持軸をy軸方向に略平行な回転軸の周りで回転させるグリッパ回転機構とを備えたものとすることができる。これにより、あるプレス加工部から次のプレス加工部に移動する間に(グリッパがワークを把持してから把持を解除するまでのいずれかのタイミングで)、グリッパを回転させて、ワークの向きを変えることができる。グリッパ回転機構は、モーターや流体圧シリンダを用いて、グリッパの移動とは独立してグリッパを回転させるものとしてもよい。あるいは、ラック・ピニオン機構やカム機構やリンク機構等を用いて、x軸方向移動手段103やz軸方向移動手段105によるグリッパの移動を利用してグリッパを回転させるものとしてもよい。グリッパ回転機構は、特に、モーターを用いたものとすると、グリッパを一方向にのみ回転させ続けることができ、一度回転させたグリッパを元に戻す必要がないため好ましい。
10 順送プレス装置
20 順送金型
20a 第一プレス加工部
20a ワーク支持具
20a 支持具収納穴
20a 付勢手段
20b 第二プレス加工部
20b ワーク支持具
20b 支持具収納穴
20b 付勢手段
20c 第三プレス加工部
21 上型
22 下型
22a 第一グリッパ開閉用第一カム
22b カム面
22c 第一グリッパ開閉用第二カム
100 順送プレス用搬送装置
101 基台
101a 第二グリッパ開閉用カム
101b カム面
102 昇降台
102a カム用孔
103 x軸方向移動手段
104 y軸方向移動手段
105 z軸方向移動手段
110 第一グリッパ
111 上側フィンガー
111a 凹部
112 下側フィンガー
112a スリット溝
113 上側フィンガー支持具
114 付勢手段
120 第二グリッパ
121 フィンガー
121a ワーク把持部
121b 把持用凹部
122 フィンガー固定軸
123 付勢手段
130 第三グリッパ
131 フィンガー
C 被加工金属材料
ワーク
ワーク
P 金属製品

Claims (5)

  1. 複数のプレス加工部がx軸方向に並んで配された順送金型を、x軸方向に垂直なz軸方向に略平行に移動させることによってプレス加工を行う順送プレス装置に組み込んで使用する順送プレス用搬送装置であって、
    ワークを把持するグリッパと、
    x軸方向に略平行な向きにグリッパを移動させるx軸方向移動手段と、
    x軸方向及びz軸方向のいずれにも垂直なy軸方向に略平行な向きにグリッパを移動させるy軸方向移動手段と、
    z軸方向に略平行な向きにグリッパを移動させるz軸方向移動手段と
    順送金型の下型に設けるためのグリッパ開閉用第一カムと
    を備え、
    y軸方向移動手段が、順送金型から見てy軸方向一側からグリッパを進退させるものであり、
    グリッパは、z軸方向に並んで配された上側フィンガーと下側フィンガーとを備え、
    上側フィンガーが下側フィンガーに対して揺動可能な状態とされていることにより、グリッパは、上側フィンガーと下側フィンガーの先端部分同士が近付いた閉状態と、上側フィンガーと下側フィンガーの先端部分同士が遠ざかった開状態とを取ることができ、
    y軸方向移動手段によって、閉状態のグリッパがグリッパ開閉用第一カムに向かってy軸方向に進出していくと、上側フィンガーがグリッパ開閉用第一カムに当接してグリッパ開閉用第一カムに乗り上げることにより、上側フィンガーが押し上げられて、グリッパが開状態となるようにした
    送プレス用搬送装置。
  2. 上側フィンガーの下面側に凹部が設けられ、
    上側フィンガーがグリッパ開閉用第一カムに乗り上げることによりグリッパが開状態となっている状態から、グリッパをさらにy軸方向に進出させると、グリッパ開閉用第一カムが前記凹部に入り込むことにより、グリッパが閉状態となるようにして、
    グリッパのz軸方向正側への移動が開始されるよりも前に、グリッパでワークを把持することができるようにした
    請求項1記載の順送プレス用搬送装置
  3. x軸方向移動手段、y軸方向移動手段及びz軸方向移動手段が、順送金型から見てy軸方向一側に配された請求項1記載の順送プレス用搬送装置。
  4. 請求項1~いずれか記載の順送プレス用搬送装置を組み込んだ順送プレス装置。
  5. 請求項記載の順送プレス装置を用いた金属製品の製造方法。
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