JP7458356B2 - 除害装置、堆積物除去手段、及び堆積物除去方法 - Google Patents

除害装置、堆積物除去手段、及び堆積物除去方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7458356B2
JP7458356B2 JP2021152247A JP2021152247A JP7458356B2 JP 7458356 B2 JP7458356 B2 JP 7458356B2 JP 2021152247 A JP2021152247 A JP 2021152247A JP 2021152247 A JP2021152247 A JP 2021152247A JP 7458356 B2 JP7458356 B2 JP 7458356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abatement device
deposit
gas
valve
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021152247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023044295A (ja
Inventor
克典 高橋
正宏 田中
錦泉 管
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Edwards Japan Ltd
Original Assignee
Edwards Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Edwards Japan Ltd filed Critical Edwards Japan Ltd
Priority to JP2021152247A priority Critical patent/JP7458356B2/ja
Priority to CN202280056064.6A priority patent/CN117859031A/zh
Priority to KR1020247004458A priority patent/KR20240067864A/ko
Priority to PCT/JP2022/033168 priority patent/WO2023042694A1/ja
Priority to IL310676A priority patent/IL310676A/en
Priority to TW111133713A priority patent/TW202332867A/zh
Publication of JP2023044295A publication Critical patent/JP2023044295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7458356B2 publication Critical patent/JP7458356B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23JREMOVAL OR TREATMENT OF COMBUSTION PRODUCTS OR COMBUSTION RESIDUES; FLUES 
    • F23J1/00Removing ash, clinker, or slag from combustion chambers
    • F23J1/02Apparatus for removing ash, clinker, or slag from ash-pits, e.g. by employing trucks or conveyors, by employing suction devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G7/00Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals
    • F23G7/06Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals of waste gases or noxious gases, e.g. exhaust gases
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67017Apparatus for fluid treatment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Description

本発明は、除害装置、除害装置に堆積した堆積物を除去する堆積物除去手段、及び除害装置に堆積した堆積物を除去する堆積物除去方法に関する。
半導体製造装置等から排出される排気ガス中には有害成分が含まれているため、排気ガスを除害装置にて無害化する必要がある。排気ガスが酸化反応すると、除害装置内に酸化物が堆積するため、この堆積物を定期的に除去する必要がある。
例えば特許文献1には、燃焼室内に被処理ガスを導入するガス導入孔出口を燃焼室の天面に配設した被処理ガス用ノズルと、被処理ガス用ノズル内に付着している堆積物を、被処理ガス用ノズル内を上下に移動してガス導入孔出口から燃焼室内に排出除去する清掃ヘッドと、燃焼室内にて天面と対向して水平回転可能に配設され、燃焼室の天面に付着している堆積物を除去するスクレイパーと、清掃ヘッドとスクレイパーが干渉しないように、清掃ヘッドとスクレイパーを駆動させる駆動装置と、を備えた除害装置の構成が記載されている。この構成によれば、被処理ガス通路の内壁、及び、燃焼室の壁面に付着して堆積した堆積物を簡単に、かつ、短期間で掻き落として除去することができるとされている。
特許第6777472号公報
しかしながら、特許文献1は、堆積物をスクレイパーで掻き落とす構成であるため、スクレイパーが物理的に届かない箇所に付着した堆積物を除去することはできない。そのため、より効率良く堆積物を除去する点において、特許文献1は改良の余地がある。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、除害装置内に付着した堆積物を効率良く除去することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、排気ガスを除害する際に生成される堆積物を除去する堆積物除去手段を備えた除害装置であって、前記堆積物除去手段は、前記堆積物に急峻な温度変化を与える程度の少量の水を貯留する貯留部と、前記貯留部に、加圧された気体を供給する気体供給部と、前記貯留部に貯留されている前記と前記気体供給部により供給された前記気体との混合流体を噴霧するバルブと、を含み、前記除害装置は、前記バルブの開閉動作を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記バルブを開けて、前記貯留部に貯留されている前記混合流体を噴霧するよう制御することを特徴とする。
また、上記構成において、前記排気ガスの入口の圧力を検出する圧力センサさらに備え、前記制御部は、前記入口の圧力が閾値を超えたことに基づいて、前記バルブを開けるよう制御することが好ましい。
また、上記構成において、前記制御部は、前記バルブを開けた後、所定時間経過するまでの間、前記バルブを開けた状態に保持することが好ましい。
また、上記構成において、前記所定時間は、前記貯留部に貯留されている前記が全て噴霧される時間を超えた時間に設定されていることが好ましい。
また、上記構成において、前記制御部は、前記除害装置が前記排気ガスを除害している間、前記バルブを閉じた状態に制御することが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明の別の態様は、排気ガスを除害する除害装置に適用され、前記排気ガスを除害する際に生成される堆積物を除去する堆積物除去手段であって、前記堆積物除去手段は、前記堆積物に急峻な温度変化を与える程度の少量の水を貯留する貯留部と、前記貯留部に、加圧された気体を供給する気体供給部と、前記貯留部に貯留されている前記水と前記気体供給部により供給された前記気体との混合流体を噴霧するバルブと、を含み、前記バルブは、前記除害装置の制御部からの指令により開いて、前記貯留部に貯留されている前記混合流体を噴霧することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の別の態様は、排気ガスを除害する除害装置で生成された堆積物を除去する堆積物除去方法であって、前記堆積物に急峻な温度変化を与える程度の少量の水を貯留する第1ステップと、前記第1ステップで貯留された前記に、加圧された気体を供給する第2ステップと、前記第2ステップで生成された、前記と前記気体の混合流体を前記堆積物に対して噴霧して、当該堆積物を除去する第3ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、除害装置内に付着した堆積物を効率良く除去することができる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明が適用される排気ガス処理システムの全体構成図である。 本発明の実施形態に係る除害装置の詳細を示す構成図である。 図2に示す堆積物除去手段の構成図である。 (a)~(d)は、堆積物除去手段の動作の順序を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る除害装置が適用される排気ガス処理システムの全体構成図である。図1に示す排気ガス処理システムは、例えば、半導体製造装置、フラット・パネル・ディスプレイ製造装置、ソーラー・パネル製造装置などにおけるプロセスチャンバ1から排出される排気ガス(プロセスガス、クリーニングガス)を無害化するために利用される。
プロセスチャンバ1内では、化学気相反応を利用して成膜するCVD(Chemical Vapor Deposition)処理やエッチング処理等(以下、プロセス処理という)が行われ、プロセスチャンバ1において各種のガスが使用されている。このガスとしては、例えば、半導体素子、液晶パネル、太陽電池の製膜材料ガスであるシラン(SiH4)、NH3、H2や、プラズマCVD装置等のプロセスチャンバ内を例えばプラズマでクリーニングする際のクリーニングガスとして使用するNF3、CF4、C2F6、SF6、CHF3、CF6等のガス状フッ化物、窒素(N2)等の不活性ガスがある。
プロセスチャンバ1には、この有害な排気ガスを除去するべく真空引きのために、真空ポンプの一例としてのターボ分子ポンプ(TMP)2が接続され、このターボ分子ポンプ2より下流側にドライポンプ(DRP)3がターボ分子ポンプ2と直列に接続されている。そして、プロセスチャンバ1の排気ガスを除去する際には、まずドライポンプ3で運転開始時にある程度真空引きした後に、さらにターボ分子ポンプ2で必要な低圧にまで真空引きする。なお、ドライポンプ3に代えてロータリーポンプが用いられても良いし、排気ガス処理システムの仕様に応じてドライポンプ3自体を省略することも可能である。
プロセスチャンバ1からターボ分子ポンプ2およびドライポンプ3を介して排出された有害な排気ガスは、除害装置4で燃焼分解され、電気集塵装置5で電気集塵された後、セントラルスクラバー6に至るようになっている。このとき、排気ガスは、セントラルスクラバー6により多少の減圧をされつつ除害装置4、電気集塵装置5内に誘導される。なお、除害装置4と電気集塵装置5とが一つの装置として構成される場合もある。
次に、排気ガス処理システムを構成する各装置のうち、除害装置4について詳しく説明する。なお、その他の装置の構成は公知であるため、詳しい説明は省略する。図2は本発明の実施形態に係る除害装置4の詳細を示す構成図である。図2に示す除害装置4は、燃焼式除害装置であり、上記した有害成分を含む排気ガスを燃焼または熱分解により無害化する。
除害装置4は、排気ガスが導入される燃焼室11を備えた本体12と、排気ガスを燃焼室11に導入するガス通路としてのインレットノズル16と、燃焼室11の側面に火炎を形成するメインバーナ13と、インレットノズル16の出口付近で火炎を形成するサブバーナ15と、メインバーナ13及びサブバーナ15の点火に必要な種火を形成するパイロットバーナ14と、インレットノズル16の出口付近に堆積したシリカ(SiO2)等の堆積物17を除去する堆積物除去手段40(図3参照)と、インレットノズル16内に設けられて、導入される排気ガスの圧力を検出する圧力センサ19と、除害装置4を制御するコントローラ50と、を有している。
本体12は、概略円筒状をした第1の筒壁21と第1の筒壁21の外側に設置された同じく概略円筒状をした第2の筒壁22を有し、この第1の筒壁21と第2の筒壁22の上面はインレットヘッド23により閉じられ、下面は図示しない底壁により閉じられている。そして、第1の筒壁21の内部空間が燃焼室11であり、第1の筒壁21と第2の筒壁22との間の環状空間が、可燃性燃料25と空気26が導入されるバーナガス室24である。なお、この第1の筒壁21と第2の筒壁22は必ずしも円筒形である必要はない。
メインバーナ13は、バーナガス室24に設けられている。メインバーナ13は、第1の筒壁21に設けられた複数個の噴出孔21aを介して燃焼室11に向けて可燃性燃料25と空気26の混合気27を噴出する。したがって、第2の筒壁22には、バーナガス室24内に可燃性燃料25を供給する第1の支燃性ガス供給ノズル28と、バーナガス室24内に空気26を供給する第2の支燃性ガス供給ノズル29が設けられている。
サブバーナ15は、インレットヘッド23に設けられている。より具体的には、サブバーナ15は、インレットノズル16の出口付近に設けられている。インレットノズル16の途中には第3の支燃性ガス供給ノズル30が設けられており、第3の支燃性ガス供給ノズル30からインレットノズル16に対して可燃性燃料25と酸素(または空気26)を供給することにより、サブバーナ15は、燃焼室11に向けて可燃性燃料25と酸素(または空気26)の混合気を噴出し、排気ガスを燃焼する。なお、本実施形態では、サブバーナ15の方がメインバーナ13より高温燃焼して、特定のガス(例えばCF4など)を効果的に除害できるようになっている。
また、インレットノズル16には、詳しくは後述する堆積物除去手段40から噴霧される水と窒素の混合流体が流れる補助ノズル31が設けられている。なお、補助ノズル31は、補助ノズル31から噴霧された混合流体が、概ね堆積物17の中央部分に衝突するような角度でインレットノズル16に取り付けられている。
パイロットバーナ14は、インレットヘッド23に設けられている。パイロットバーナ14は、燃焼室11の上面から燃焼室11の内部に向けて、可燃性燃料25と空気26(または酸素)の混合気を噴出して、種火を生成する。
除害装置4は、除害処理を行う過程において、インレットノズル16の出口付近に、例えば膜状の堆積物17が堆積する。この堆積物17を除去するために、除害装置4は、堆積物除去手段40を備えている。
図3は図2に示す堆積物除去手段40の構成図である。図3に示すように、堆積物除去手段40は、窒素が流れる気体供給部としての窒素配管P1と、水が流れる水配管P2と、水と窒素の混合流体が貯留される貯留部としての貯留配管P3と、ベント配管P4と、混合流体を除害装置4の補助ノズル31に向けて噴霧するためのインジェクション配管P5と、チェックバルブ43,44,45と、三方弁41,42と、を備える。なお、三方弁41,42の開閉は、コントローラ50(図2参照)によって制御されている。
窒素は、例えば0.6MPaの圧力で窒素配管P1に供給され、貯留配管P3に貯留される。水は、例えば0.3MPaの圧力で水配管P2に供給され、貯留配管P3に貯留される。貯留配管P3に貯留された水と窒素の混合流体は、インジェクション配管P5を流れ、補助ノズル31を介して燃焼室11に噴霧される。また、貯留配管P3内の空気は、ベント配管P4を介して大気にベントされる。
ここで、窒素、水は、堆積物除去手段40に供給するために上記した圧力に調整されている訳ではなく、除害装置4が設置される工場に供給源として常設されている窒素や水をそのまま用いている。つまり、除害装置4のために特別に窒素や水を加圧または減圧している訳ではない。
本実施形態では、貯留すべき水の容積は、例えば数cc程度と少量である。そのため、貯留配管P3が貯留部を兼ねている。
コントローラ50は、図示しないが、各種演算等を行うCPU、CPUによる演算を実行するためのプログラムを格納するROMやHDD等の記憶装置、CPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM、および他の機器とデータを送受信する際のインタフェースである通信インタフェースを含むハードウェアと、記憶装置に記憶され、CPUにより実行されるソフトウェアとから構成される。コントローラ50の各機能は、CPUが、記憶装置に格納された各種プログラムをRAMにロードして実行することにより、実現される。
次に、堆積物除去手段40の動作、別言すれば、堆積物除去手段40による堆積物17の除去方法について説明する。図4(a)~(d)は、堆積物除去手段40の動作の順序を示す図である。なお、図中、三方弁41,42の黒塗のポートは閉状態を、白塗のポートは開状態を示している。
コントローラ50は、プロセス処理中でなく、かつ、圧力センサ19にて検出された圧力が所定の閾値を超えている場合に、堆積物除去手段40の動作開始条件が成立したと判定し、堆積物除去手段40の動作を開始する。ここで、プロセス処理中であるか否かの判定は、コントローラ50に入力されるプロセスチャンバ1からのプロセス信号に基づいて行われる。
一方、プロセス処理中または圧力センサ19にて検出された圧力が閾値以下の場合には、コントローラ50は、堆積物除去手段40の動作を停止する。即ち、コントローラ50は、除害装置4が排気ガスを除害している間は、堆積物除去手段40による混合流体の噴霧を行わない。なお、閾値は、インレットノズル16の内圧が上がって堆積物17が生成されているであろうとみなされる値に予め設定されている。
上記した動作開始条件が成立すると、コントローラ50は、まず、三方弁41及び三方弁42を図4(a)の通り作動させる。すると、窒素配管P1と貯留配管P3とが遮断され、貯留配管P3とインジェクション配管P5とが遮断され、水配管P2と貯留配管P3とベント配管P4とが連通する。よって、水が水配管P2、貯留配管P3、ベント配管P4の順に流れて、貯留配管P3内の空気が大気に放出される。
次いで、コントローラ50は、三方弁41及び三方弁42を図4(b)の通り作動させる。すると、窒素配管P1と貯留配管P3とが連通し、水配管P2と貯留配管P3とが連通し、貯留配管P3とベント配管P4とが遮断され、貯留配管P3とインジェクション配管P5とが遮断される。よって、貯留配管P3に加圧された窒素と水の混合流体が貯留される(第1ステップ、第2ステップ)。
次いで、コントローラ50は、三方弁41及び三方弁42を図4(c)の通り作動させる。すると、窒素配管P1と貯留配管P3とが連通し、水配管P2と貯留配管P3とが遮断され、貯留配管P3とベント配管P4とが遮断され、貯留配管P3とインジェクション配管P5とが連通する。よって、貯留配管P3に貯留されている窒素と水の混合流体がインジェクション配管P5を流れる。インジェクション配管P5を流れた窒素と水の混合流体は、補助ノズル31を介してインレットノズル16の出口付近に堆積した堆積物17に向かって噴霧される(第3ステップ)。
このとき、堆積物17は水滴状で吹き付けられた水により急峻な温度変化が与えられ、表面の状態変化により亀裂が生じる。そして、加圧された窒素による衝撃力で、堆積物17を粉砕して除去する。なお、本実施形態では、コントローラ50は、図4(c)の状態を所定時間保持している。より詳細には、貯留配管P3に貯留された水が噴霧された後も、しばらく窒素が噴射される状態に保持されている。そのため、亀裂が生じた堆積物17を確実に加圧された窒素により除去できる。ここで、所定時間とは、例えば5秒程度であるが、この時間は、水と窒素を貯留する貯留配管P3の容積に応じて適宜決定すれば良い。
また、貯留配管P3に貯留された水が噴霧された後も、しばらく窒素が噴射される状態に保持されていることで、水が補助ノズル31内、特に出口付近に残ることを防止できる。そして、窒素が補助ノズル31内の水滴を吹き飛ばすため、補助ノズル31内に堆積物が堆積してしまうことを防止できる。
次いで、コントローラ50は、三方弁41及び三方弁42を図4(d)の通り作動させる。すると、窒素配管P1と貯留配管P3とが遮断され、水配管P2と貯留配管P3とが遮断され、貯留配管P3とベント配管P4とが連通し、貯留配管P3とインジェクション配管P5とが連通する。よって、貯留配管P3に窒素が溜まった場合には、その窒素はベント配管P4から大気へ放出される。
このように、コントローラ50は、プロセス処理中でない状態において、インレットノズル16の内圧が閾値を超えた場合に、堆積物17が堆積したと判定して、堆積物除去手段40を図4(a)~(d)のように動作させて、堆積物17を除去する。コントローラ50は、この動作を動作開始条件が成立する毎に繰り返す。
以上のように構成された除害装置4によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
水滴を含んだ窒素が堆積物17に噴霧されることで、堆積物17に急峻な温度変化を与えることができる。これにより、堆積物17に亀裂を生じさせることができる。さらに、水滴を含み加圧された窒素を堆積物17に噴霧することで、窒素のみの噴射よりも衝撃が増加し、亀裂の入った堆積物17を吹き飛ばして除去することができる。しかも、急峻な温度変化を利用して堆積物17に亀裂を生じさせる構成であるため、少量の水(水滴)を堆積物17に噴霧するだけで良い。つまり、大量の水による衝撃力で堆積物を崩壊させるのではなく、高温(例えば800~900℃程度)の堆積物17に対して、少量の水を噴霧すれば足りる。
また、本実施形態では、工場に常設してあるような窒素の系統を利用して、水と窒素の混合流体を生成しているため、水を加圧ポンプ等で高圧にする必要はない。よって、除害装置4の設置するために特殊な設備は不要である。
また、本実施形態によれば、スクレイパーで掻き落とせない部分に堆積した堆積物を効率良く除去できるし、堆積物17を掻き落とすためのスクレイパーは不要である。勿論、本実施形態の堆積物除去手段40とスクレイパーとを併用すれば、さらに堆積物17を効果的に除去できる。
また、コントローラ50が、プロセス処理中でないことを判定して堆積物除去手段40を動作させるようにしているため、除害装置4内の除害処理に悪影響を与える心配はない。なお、プロセス処理中でない場合であっても、除害装置4には窒素が流れているため、堆積物17が生成されている場合には、圧力センサ19がインレットノズル16の内圧の上昇を検知できる。そのため、プロセス処理中でない場合に限って堆積物除去手段40を動作させても、堆積物17を効率良く除去できる。
また、堆積物17の除去に用いた水は、上記したように数cc程度と少量であるが、除去を目的とする温度変化には十分な効果が有り、除害装置4の運転に大きな影響を与えることがない。より詳細には、除害装置4内に噴霧された水は、少量である為、堆積物17を除去した後、すぐに蒸発する。そのため、例えば、除害装置4内に水滴が残ることで、燃焼室11の温度状態を変えてしまうといったことは無い。このように、本実施形態によれば、除害装置4の除害性能を低下させることなく、効率良く堆積物17を除去できる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や組合せが可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例や組合せ例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
例えば、除害装置4は、上記した燃焼式だけでなく、プラズマ式やその他の形式を採用できる。例えば、プラズマ式除害装置の場合は、プラズマ発生装置での消費電力を削減することが可能となる。
また、三方弁41及び三方弁42の代わりに、二方弁を用いて同様の構成としても良い。
また、窒素の代わりに、例えば工場に常設してある工場エアーやその他の気体を用いても良い。また、水の代わりに不凍液やその他の液体を用いても良い。即ち、混合流体は、除害装置4にて除外されるガスの使用や使用環境等に応じて、好適なものを使用できる。
また、貯留する水の量に応じて、貯留配管P3の代わりに、貯留タンクを用いても良い。
勿論、コントローラ50による制御を行うことなく、手動で堆積物除去手段40を操作して、窒素と水の混合流体を堆積物17に噴霧するようにしても良い。
4 除害装置
11 燃焼室
12 本体
13 メインバーナ
14 パイロットバーナ
15 サブバーナ
16 インレットノズル(入口)
17 堆積物
19 圧力センサ
21 第1の筒壁
22 第2の筒壁
23 インレットヘッド
24 バーナガス室
28 第1の支燃性ガス供給ノズル
29 第2の支燃性ガス供給ノズル
30 第3の支燃性ガス供給ノズル
31 補助ノズル
40 堆積物除去手段
41 三方弁(バルブ)
42 三方弁
43,44,45 チェックバルブ
50 コントローラ(制御部)
P1 窒素配管(気体供給部)
P2 水配管
P3 貯留配管(貯留部)
P4 ベント配管
P5 インジェクション配管

Claims (7)

  1. 排気ガスを除害する際に生成される堆積物を除去する堆積物除去手段を備えた除害装置であって、
    前記堆積物除去手段は、
    前記堆積物に急峻な温度変化を与える程度の少量の水を貯留する貯留部と、
    前記貯留部に、加圧された気体を供給する気体供給部と、
    前記貯留部に貯留されている前記と前記気体供給部により供給された前記気体との混合流体を噴霧するバルブと、を含み、
    前記除害装置は、
    前記バルブの開閉動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記バルブを開けて、前記貯留部に貯留されている前記混合流体を噴霧するよう制御することを特徴とする除害装置。
  2. 請求項1に記載の除害装置において、
    前記排気ガスの入口の圧力を検出する圧力センサさらに備え、
    前記制御部は、前記入口の圧力が閾値を超えたことに基づいて、前記バルブを開けるよう制御することを特徴とする除害装置。
  3. 請求項に記載の除害装置において、
    前記制御部は、前記バルブを開けた後、所定時間経過するまでの間、前記バルブを開けた状態に保持することを特徴とする除害装置。
  4. 請求項3に記載の除害装置において、
    前記所定時間は、前記貯留部に貯留されている前記が全て噴霧される時間を超えた時間に設定されていることを特徴とする除害装置。
  5. 請求項~4の何れか1項に記載の除害装置において、
    前記制御部は、前記除害装置が前記排気ガスを除害している間、前記バルブを閉じた状態に制御することを特徴とする除害装置。
  6. 排気ガスを除害する除害装置に適用され、前記排気ガスを除害する際に生成される堆積物を除去する堆積物除去手段であって、
    前記堆積物除去手段は、
    前記堆積物に急峻な温度変化を与える程度の少量の水を貯留する貯留部と、
    前記貯留部に、加圧された気体を供給する気体供給部と、
    前記貯留部に貯留されている前記水と前記気体供給部により供給された前記気体との混合流体を噴霧するバルブと、を含み、
    前記バルブは、前記除害装置の制御部からの指令により開いて、前記貯留部に貯留されている前記混合流体を噴霧することを特徴とする堆積物除去手段。
  7. 排気ガスを除害する除害装置で生成された堆積物を除去する堆積物除去方法であって、
    前記堆積物に急峻な温度変化を与える程度の少量の水を貯留する第1ステップと、
    前記第1ステップで貯留された前記に、加圧された気体を供給する第2ステップと、
    前記第2ステップで生成された、前記と前記気体の混合流体を前記堆積物に対して噴霧して、当該堆積物を除去する第3ステップと、を含むことを特徴とする堆積物除去方法。
JP2021152247A 2021-09-17 2021-09-17 除害装置、堆積物除去手段、及び堆積物除去方法 Active JP7458356B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021152247A JP7458356B2 (ja) 2021-09-17 2021-09-17 除害装置、堆積物除去手段、及び堆積物除去方法
CN202280056064.6A CN117859031A (zh) 2021-09-17 2022-09-02 除害装置、堆积物除去机构及堆积物除去方法
KR1020247004458A KR20240067864A (ko) 2021-09-17 2022-09-02 제해 장치, 퇴적물 제거 수단, 및 퇴적물 제거 방법
PCT/JP2022/033168 WO2023042694A1 (ja) 2021-09-17 2022-09-02 除害装置、堆積物除去手段、及び堆積物除去方法
IL310676A IL310676A (en) 2021-09-17 2022-09-02 Disposal device, means for removing settled material and method for removing settled material
TW111133713A TW202332867A (zh) 2021-09-17 2022-09-06 除害裝置、堆積物去除機構、及堆積物去除方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021152247A JP7458356B2 (ja) 2021-09-17 2021-09-17 除害装置、堆積物除去手段、及び堆積物除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023044295A JP2023044295A (ja) 2023-03-30
JP7458356B2 true JP7458356B2 (ja) 2024-03-29

Family

ID=85602200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021152247A Active JP7458356B2 (ja) 2021-09-17 2021-09-17 除害装置、堆積物除去手段、及び堆積物除去方法

Country Status (6)

Country Link
JP (1) JP7458356B2 (ja)
KR (1) KR20240067864A (ja)
CN (1) CN117859031A (ja)
IL (1) IL310676A (ja)
TW (1) TW202332867A (ja)
WO (1) WO2023042694A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007263554A (ja) 1998-12-01 2007-10-11 Ebara Corp 排ガス処理装置
JP2020037075A (ja) 2018-09-04 2020-03-12 三浦工業株式会社 洗浄器およびその運転方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2881210B2 (ja) * 1989-07-21 1999-04-12 千代田化工建設株式会社 有毒性排ガスの処理方法及び装置
TW342436B (en) * 1996-08-14 1998-10-11 Nippon Oxygen Co Ltd Combustion type harm removal apparatus (1)
JP2006007124A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Koike Sanso Kogyo Co Ltd 排ガスの処理装置
JP6777472B2 (ja) 2016-09-06 2020-10-28 エドワーズ株式会社 除害装置及び除害装置に用いられる堆積物除去手段
JP6500306B1 (ja) * 2018-10-23 2019-04-17 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 排ガス減温システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007263554A (ja) 1998-12-01 2007-10-11 Ebara Corp 排ガス処理装置
JP2020037075A (ja) 2018-09-04 2020-03-12 三浦工業株式会社 洗浄器およびその運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023042694A1 (ja) 2023-03-23
JP2023044295A (ja) 2023-03-30
TW202332867A (zh) 2023-08-16
IL310676A (en) 2024-04-01
CN117859031A (zh) 2024-04-09
KR20240067864A (ko) 2024-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100694903B1 (ko) 폐기가스처리장치
EP2463579B1 (en) Combustion exhaust gas treatment device
TWI391612B (zh) 氣體燃燒裝置
EP2168655A1 (en) Exhaust gas cleaning device
KR100710009B1 (ko) 유해가스 처리를 위한 플라즈마 가스 스크러버 및 그의제어방법
JP4579944B2 (ja) 排ガス処理装置
US20200122085A1 (en) Apparatus for exhaust gas abatement under reduced pressure
JP7458356B2 (ja) 除害装置、堆積物除去手段、及び堆積物除去方法
KR20120131959A (ko) 플라즈마와 유해가스의 대향류를 이용한 유해가스 처리장치 및 처리방법
JP5165861B2 (ja) 過弗化物の処理方法及び処理装置
JP4772223B2 (ja) 排ガス除害装置及び方法
JPH11319485A (ja) 過弗化物の処理方法及びその処理装置
JP2017124345A (ja) 排ガス除害装置
KR20110064578A (ko) 폐가스 처리용 스크러버의 챔버 자동 세척 장치
TWI674921B (zh) 排氣之減壓除害裝置
WO2013018576A1 (ja) 排ガス燃焼装置
KR101617691B1 (ko) 화학기상증착공정(cvd)으로부터 발생되는 폐가스 정화장치
US7553356B2 (en) Exhaust gas scrubber for epitaxial wafer manufacturing device
KR100996352B1 (ko) 폐가스 처리용 스크러버의 파우더 제거 장치
KR102446059B1 (ko) Scr시스템의 버너 노즐 폴리싱 방법
CN112513528A (zh) 废气除害装置
US20230274952A1 (en) Gas treatment system and gas treatment method using the same
WO2021090737A1 (ja) 排ガス処理装置
KR100777576B1 (ko) Nf3를 클리닝 가스로 사용하는 cvd 공정에서의 가스스크러버 및 이의 운전 방법
KR20080021997A (ko) 반도체장비 배기라인의 파우더 제거장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7458356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150