JPH11319485A - 過弗化物の処理方法及びその処理装置 - Google Patents

過弗化物の処理方法及びその処理装置

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JPH11319485A
JPH11319485A JP10323145A JP32314598A JPH11319485A JP H11319485 A JPH11319485 A JP H11319485A JP 10323145 A JP10323145 A JP 10323145A JP 32314598 A JP32314598 A JP 32314598A JP H11319485 A JPH11319485 A JP H11319485A
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silicon
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perfluorinated
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一芳 入江
Toshihiro Mori
俊浩 森
Hisao Yokoyama
久男 横山
Takayuki Tomiyama
高行 富山
Toshihide Takano
利英 高野
Shin Tamada
玉田  慎
Shuichi Sugano
周一 菅野
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    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/30Capture or disposal of greenhouse gases of perfluorocarbons [PFC], hydrofluorocarbons [HFC] or sulfur hexafluoride [SF6]

Abstract

(57)【要約】 【課題】触媒層の閉塞を防止して過弗化物の分解反応を
向上する。 【解決手段】過弗化物(PFC)及びSiF4 が含まれ
る半導体製造装置の排ガスが、前置スプレー11内に導
入されて水と接触され、SiがSiO2 となって除去さ
れる。前置スプレー11から排出された排ガスは、反応
水と混合され、加熱器12によって700℃の温度に加
熱される。その後、PFCを含む排ガスは、アルミナ系
触媒が充填された触媒層14に導かれる。PFCは触媒
によってHFとCO2に分解される。触媒層14から排
出されたCO2 及びHFを含む高温の排ガスは、冷却装
置16内で冷却される。その後、排ガスは除去装置17
に導かれ、HFが除去される。排ガス中のSiが除去さ
れるので、SiF4 と反応水との反応で生成されるSi
2 によって触媒層14が閉塞することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過弗化物の処理方
法及びその処理装置に係り、特に半導体製造工場の排ガ
ス中に含まれる過弗化物(以下、PFCと称す)の処理
に適用するのに好適な過弗化物の処理方法及びその処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスでは、ドライエッチ
ング工程の場合はエッチングガスにCF4 等、CVD工
程の場合はクリーニングガスにC26等、人体に無害で
爆発性がなく取り扱いの容易なPFCガスを使用してい
る。これらのPFCガスはエッチング装置又はCVD装
置に導入後、高電圧のプラズマ放電によって電離され、
活性ラジカルの状態でウェーハのエッチング又はクリー
ニングを行う。しかし、実際にエッチングやクリーニン
グで消費されるガス量は数〜数十vol%で、残りは未
反応のまま系外に排出されている。
【0003】弗素原子は原子半径が小さく結合力が強い
ため、その化合物であるPFCは安定な物性を有する。
PFCは、塩素を含まないFC(フルオロカーボン)やH
FC(ヒドロフルオロカーボン)のフロンと、三弗化窒
素(NF3 ),六弗化硫黄(SF6 )などの過弗化物
で、表1に主なPFC名とその物性及び利用状況などを
示す。
【0004】
【表1】
【0005】PFCは塩素を含まず、分子構造がコンパ
クトで結合力も強いので、大気中に長時間安定に存在す
る。例えばCF4 が50,000年、C26が10,00
0年、SF6 が3,200 年と寿命が長い。しかし、温
暖化係数が大きく、CO2 と比較してCF4 が6,50
0倍、C26が9,200倍、SF6 が23,900倍で
ある。このため、地球温暖化の原因として削減が求めら
れているCO2 に比べて放出量は少ないものの、近い将
来の放出規制は必至とみられる。この場合、現状のPF
C放出の大半を占める半導体製造工場での排気対策が重
要になる。
【0006】現在の半導体製造工場では、例えばエッチ
ング工程による場合、チャンバーにエッチング用のPF
Cガスを供給し、PFCにプラズマを印加してその一部
を腐食作用の高いフッ素原子に変えて、シリコンウェハ
ーのエッチングを行う。チャンバー内の排ガスは真空ポ
ンプで連続的に排気されるが、酸性ガスによる腐食を防
止する窒素ガスパージが行われている。このため、排ガ
スの組成の99%が窒素で、残りの1%がエッチングに
使用されなかったPFCである。真空ポンプを経由した
排ガスは、酸ダクトに導かれて酸性ガスを除去した後、
PFCを含んだまま大気中に放出されている。
【0007】従来のPFCの分解技術として、薬剤方式
と燃焼方式が実用されている。前者は特殊な薬剤を用い
ることにより、約400〜900℃でフッ素を化学的に
固定化する方法で、分解による酸性ガスの発生がないの
で排ガス処理が不要になる。後者はPFCガスを燃焼器
に導き、LPGやプロパンを燃焼させた約1,000℃
以上の火炎中で熱分解する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のPFCの分解技
術で、薬剤方式は化学的にPFCと反応した薬剤の再利
用ができないので、消耗品として消費される高価な薬剤
の交換が頻繁になり、運転コストが焼却方式の10〜2
0倍となる。また、処理するPFCガスに比例した薬剤
量が必要で、実用の装置規模は据付面積で約3〜5m2
と大きい。
【0009】燃焼方式はC26の分解が1,000℃以
上、CF4 の分解が1,100℃以上の高温で行われる
ので、多量の熱エネルギーが必要で、高温燃焼によるN
Oxや多量のCO2 の発生もある。また、半導体製造プ
ロセスでのPFCは、不活性のN2 ガスで希釈されて排
出されるため、失火ポテンシャルが高く、十分な運転管
理が求められる。
【0010】半導体製造プロセスに対して燃焼方式の適
用を検討してみる。PFCはN2 ガスで希釈された数%
濃度の混合ガスとして排出されるので、この混合ガスの
燃焼に燃料ガスと共に多量の燃焼用空気が必要になり、
結果的に処理ガス量が増えるので、装置規模が大きく据
付面積で約0.7〜5m2 となる。
【0011】例えば、半導体製造プロセスからの100
リットル/min の排ガス中に1%のC26が含まれる場
合、熱分解温度の1,000℃ 以上とするのに必要なL
PGは10リットル/min 、必要な空気量は過剰率を
1.5 とすると約400リットル/min となる。燃焼後
の全排ガス量は空気中の酸素が消費され、CO2 が30
リットル/min 発生することから約500リットル/mi
n となり、製造プロセスからのガス量の約5倍に増え
る。また、半導体製造工場はクリーンルームのためスペ
ースの制約が大きく、特に既設の工場で新たに処理装置
を配置するときのスペースの確保は容易ではない。
【0012】一方、PFCと化学組成は類似している
が、オゾン破壊作用のあるCFC(クロロオフルオロカ
ーボン)やHCFC(ヒドロクロロオフルオロカーボン)
のフロンに対しては、約400℃で分解を開始する触媒
方式が実用されている。CFCやHFCは組成中に原子
半径の大きい塩素を含むため、原子半径の小さいフッ素
や水素と結合した分子構造がいびつになり、このため比
較的低温での分解が可能になる。
【0013】しかし、PFCは塩素を含まず分子構造が
コンパクトで結合力が強いので、その分解温度は約70
0℃と高く、この触媒方式は適用できなかった。最近、
本発明者等は約700℃の反応温度をもち、PFCの分
解にも適用可能なアルミナ系触媒の開発に成功し、先に
出願している(特願平9−4349号,特願平9−163717号)。
本発明は、この触媒を排ガス処理に適用してなされたも
のである。
【0014】本発明の目的は、触媒を用いた上で分解反
応を向上できる過弗化物の処理方法及びその処理装置を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴は、過弗
化物及びケイ素を含む排ガスからこのケイ素を除去し、
その後、水及び水蒸気のいずれかが添加された、過弗化
物を含む排ガスを、触媒が充填された触媒層に供給し、
過弗化物を触媒によって分解することにある。第1発明
は、触媒に供給する排ガスからケイ素が予め除去されて
いるので、排ガスに添加された水(または水蒸気)と排
ガス中のケイ素との反応によって生じる固体粒子が触媒
に形成されたポーラスを塞ぐことを防止できる。また、
第1発明は、固体粒子が触媒間に形成される間隙を閉塞
することも防止できる。このため、第1発明は、触媒の
表面積を有効に活用できるので、過弗化物の分解反応を
向上できる。第1発明は、過弗化物の分解効率を向上で
きる。
【0016】第2発明の特徴は、加熱は前記排ガスの温
度が650℃以上になるように行う。好ましくは、アル
ミナ系触媒を用いるので、650〜750℃の反応温度
で過弗化物を効率良く容易に分解することができる。
【0017】第3発明の特徴は、冷却された排ガスから
酸性ガスを除去することにある。これによって、排ガス
に含まれている酸性ガスが著しく低減される。
【0018】第4発明の特徴は、排ガスからのケイ素の
除去は、第1ケイ素除去装置及び第2ケイ素除去装置を
用いて行われ、第1ケイ素除去装置から排出された排ガ
スを、第2ケイ素除去装置に供給し、第2ケイ素除去装
置内で水と排ガスとを接触させ、第1ケイ素除去装置内
で、排ガスと、第1ケイ素除去装置から排出された排
水、及び分解ガスを含む排ガスを冷却した冷却水の混合
水とを接触させることにある。
【0019】第1ケイ素除去装置内で、第1ケイ素除去
装置から排出された排水及び分解ガスを含む排ガスと接
触された冷却水の混合水と、ケイ素を含む排ガスとを接
触させるので、排ガスに含まれるケイ素の一部が上記混
合水によって除去される。このため、第2ケイ素除去装
置内に供給される新しい水の量が減少するので、処理さ
れる排水量が減少する。また、排ガスに含まれるケイ素
が第1ケイ素除去装置及び第2ケイ素除去装置によって
除去されるので、排ガスに含まれるケイ素の除去効率が
向上する。
【0020】好ましくは、加熱器,反応器及び冷却装置
を一体化構成とし、小型化と熱損失の低減を図る。ま
た、好ましくは、一体化構成で、これらが水平方向に配
置される横型とし、反応器の触媒層の上部に未分解の過
弗化物の流れを遮断するバッフル部材を設けたことにあ
る。これにより、時間の経過と共に触媒が下方に沈降し
て、触媒層の上部に生じる空隙を通過するガスを遮断で
きる。
【0021】さらに、好ましくは、反応器と冷却装置の
間に、分解ガスを含む排ガスと反応水との間で熱交換を
行う熱交換器を設けたことにある。これにより、加熱エ
ネルギーと冷却水量を半減できる。
【0022】上記のPFC処理装置を、半導体製造工場
のドライエッチング工程またはCVDクリーニング工程後
の排ガスの処理装置として適用し、効率のよいPFCの
分解処理が実現できる。また、PFC処理装置の出口、
または入口と出口の排ガス中のPFCの濃度を測定し、
処理状況を監視する管理手段を設け、処理の健全性や触
媒交換時期などをチエックする。更に、上記の一体化、
特に横型のPFC処理装置を半導体製造工場のダクトエ
リアに配置することで、既設工場に付設するときのスペ
ース問題を解決できる。
【0023】なお、本発明でいうPFCは、過弗化物
で、塩素を含まないFC,HFCのフロンや三弗化窒素
(NF3),六弗化硫黄(SF6)などを含むが、実質的
には半導体製造工場で使用されている表1に示す過弗化
物を指す。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の触媒を用いたPF
C処理装置について、半導体製造プロセスからの排ガス
処理に適用した複数の実施例を詳細に説明する。各実施
例の図面を通し、同等の構成要素には同一の符号を付し
てある。
【0025】〔実施例1〕図1は、排ガス中からCF4
を分解,除去するPFC処理装置を示す。本実施例のP
FC処理装置1は、ドライエッチング工程を持つ半導体
製造プロセスからのエッチングガス(CF4 )を含む排
ガスに対し、不純物除去の注水を行う前置スプレー1
1,排ガスと水を導入して加熱する加熱器12,触媒層
14を充填しCF4 を加水分解する反応器13,分解ガ
スを冷却しCO2 などを水に溶解させる冷却装置16,
排気中の酸性ガスを除去する除去装置17からなる。以
下では、加熱器12,反応器13及び冷却装置16の処
理プロセスを、特にPFC分解処理部と呼ぶことがあ
る。
【0026】半導体製造プロセスからの排ガスには、エ
ッチングプロセスで消費されなかった約1vol%のC
4 と共に、エッチングで生成したSiF4 等が不純物
として含まれる。この不純物による触媒層14の閉塞お
よび劣化を防止するために、真空ポンプ21を経由した
排ガスは、配管3により前置スプレー(ケイ素除去器)1
1に導入される。配管37から供給される水は、スプレ
ー2により前置スプレー11の容器内に連続的に注水さ
れ、排ガス中のSiF4 は(1)式の反応によりSiO
2 とHFに分解される。
【0027】 SiF4 +2H2O ⇒ SiO2 +4HF …(1) SiO2 は、固体の微粒子であるので、生成と同時にス
プレーされた水により排ガスから除去される。HFも、
水への溶解度が大きいので、同様に排ガスから除去でき
る。前置スプレー11から排出されたSiO2 及びHF
を含む排液は、配管75を通って除去装置(酸性ガス除
去装置)17の底部に導かれる、廃液として処理され
る。なお、排ガスに同伴している不純物の除去はスプレ
ーではなく、バブリング方式で水と接触させてもよい。
【0028】不純物を除去した後のCF4 を含む排ガス
は、配管35から供給される反応用の水(または水蒸
気)と混合されて配管4にて加熱器12に導入される。
排ガス中への水(または水蒸気)の供給は、触媒層14
でのCF4 の反応が、CF4 とH2O による加水分解と
なるためである。反応水(または蒸気)の供給流量は、
CF4 の1モルに対し約25倍となる。
【0029】加熱器12は、電気ヒータ32による間接
加熱により、触媒層14でCF4 の分解が開始する約7
00℃の温度まで排ガスを加熱する。温度制御装置30
は、反応器13の入口に配置された温度計31で計測し
た排ガス温度Teを基に電気ヒータ32の電流を調整
し、触媒層14での反応温度を維持するように温度制御
する。CF4 の場合は、約650〜750℃に加熱され
る。
【0030】加熱されたCF4 を含む排ガスは、触媒が
充填された反応器13に供給される。触媒層14には後
述のアルミナ(Al23)系の触媒が充填され、CF4
はH2O と(2)式のように反応して、HFとCO2
分解される。
【0031】 CF4 +2H2O ⇒ CO2 +4HF …(2) 排ガス中に含まれているPFCがC26の場合は、
(3)式のように反応して、CO2 とHFに分解する。
【0032】 C26+2H2O ⇒ 2CO2 +6HF …(3) 図2は、アルミナ系触媒によるPFCの分解特性で、横
軸に反応温度,縦軸に分解率を示している。本特性は、
上記した先願の一実施例であり、使用した触媒の組成は
Al23が80%,NiO2 が20%である。供試ガス
にはCHF3,CF4 ,C26及びC48の4種のPF
Cを用いた。試験条件はPFCガス濃度を0.5% ,S
Vを1000/hである。また、反応水として理論値の
約10倍を加えた。図2に示すように、4種のPFCと
も約700℃の反応温度で100%近い分解率が得られ
ている。CF4 及びCHF3 では約650℃で95%以
上、C26及びC48でも約670℃で80%以上の分
解率である。この触媒によれば約650〜750℃の反
応温度でPFCの実用的な分解が可能となる。
【0033】触媒層14から排出された、分解ガスであ
るCO2 及びHFを含む高温の排ガスは、冷却装置16
のスプレー6及び7によって連続的に供給される水によ
って、温度を100℃以下に冷却して、除去装置17に
導入される。スプレー6及び7への冷却水の供給は、配
管38及び39によって行われる。スプレーによらず
に、水槽の中に高温の排ガスをバブリングして冷却して
もよい。また、スプレー6及び7からは、水の替りにア
ルカリ溶液を供給してもよい。なお、HFの一部はスプ
レー6及び7から噴射される冷却水に吸収,除去され
る。冷却装置16から排出された廃液は、配管8及び7
5により除去装置17の底部に導かれる。
【0034】除去装置17は、排ガス中に約4vol%
含まれる高濃度のHFを除去するために、プラスチック
製のラヒシリングを詰めた充填層10にスプレー36か
ら水を連続的に供給し、水と分解ガスを十分に接触させ
ることで、HFを4%から数ppm まで低減する。スプレ
ー36への水の供給は、配管76によって行われる。無
害化された分解ガスは、排風機22を介して配管43に
より系外に排出される。
【0035】冷却装置16及び除去装置17の内部は排
風機22によって負圧に維持され、排ガス中に含まれる
HF等が系外に漏洩するのを防止している。なお、除去
装置17もバブリング方式が可能である。ただし、スプ
レー方式ないしは充填塔方式の方が圧力損失が少なく、
排気用の排風機を小さくできる。
【0036】一方、前置スプレー11,冷却装置16,
除去装置17から排出した不純物及びHFを含む廃液
は、排水ポンプ23の駆動により配管42を通して図示
していない中和処理装置へ導かれ、排水処理される。
【0037】本実施例は、ケイ素除去器である前置スプ
レー11において、排ガスに含まれるケイ素がSiO2
として予め除去されるので、SiO2 等の固体粒子が反
応器3の触媒層14に持ちこまれない。前置スプレー1
1を設置しない場合には、配管35から供給される水に
よって、配管4と配管35との合流点より下流側で
(1)式の反応が生じ、SiO2 が生成される。このS
iO2 が触媒層14内に流入した場合には、以下の及
びの問題を生じる。SiO2 が触媒に形成されたポ
ーラスを塞ぐ。触媒間に形成される間隙を閉塞する。
及びに起因して触媒の表面積が減少し、PFCの分
解反応が低下する。また、に起因して触媒間における
排ガスの流れが悪くなり、触媒と排ガスの接触が阻害さ
れる。これも、PFCの分解反応の低下につながる。本
実施例は、前置スプレー11において強制的に(1)式
の反応を発生させて排ガスからSiO2 を事前に除去す
るので、上記の問題が生じなく、PFCの分解効率を向
上できる。本実施例は、触媒を用いて高効率でPFCの
分解処理を実現でき、地球温暖化の原因ガスの一つであ
るPFCの大気中への放出を回避できる。
【0038】本実施例によれば、従来の燃焼方式より十
分に低い温度でCF4 の分解が可能になり、熱エネルギ
ーや水などのユーティリティも少なくて済む。半導体工
場の場合、分解ガス温度の低いことは火災に対する安全
面からも有利である。また、触媒は寿命が長く再利用も
可能なので、薬剤方式に比べて運転コストを大幅に低減
できる。
【0039】上記実施例は、半導体工場がエッチングプ
ロセスの処理ガスにCF4 を採用する場合を対象とした
が、これに限られるものではない。例えば、CVDでク
リーニングガスにC26を採用する場合の排ガスも、同
様の構成で処理できる。その他、表1に示したPFCに
対し、同様の構成と約700℃前後の反応温度で処理が
可能である。
【0040】〔実施例2〕図3に、実施例1のPFC分
解処理部を一体化構成にしたPFC分解処理部を示す。
加熱器12,反応器13,冷却装置16及び熱交換室1
5が、フランジ部121,131及び161で一体的に
結合されている。加熱器12,反応器13及び熱交換室
15は、保温材122,132,152をそれぞれ内装
している。このPFC分解処理部によれば、処理装置を
小型化でき、温度制御装置30による制御の応答性も改
善できる。また、各機器間を配管接続する場合に比べて
熱損失が低減できる。なお、熱交換室15を持たない一
体化構成でもよい。
【0041】半導体製造工場内は建屋全体が空調管理さ
れたクリーンルームとなるので、工場全体の床面積を少
なくするために、機器の設置スペースを小さくすること
が望まれる。本実施例におけるPFC分解処理部によれ
ば、約1%のCF4 を含む100リットル/min 程度の
排気ガス処理能力を備えるPFCガス処理装置で、据付
け面積が約0.4m2になる。これは、燃焼方式及び薬剤
方式を採用すると仮定した場合の据付け面積の数分の1
〜10分の1程度である。
【0042】更に、本実施例では、反応器13から排出
された約700℃の排ガスの熱を有効利用する熱交換室
15が、反応器13と冷却装置16の間に設けられてい
る。熱交換室15内には、反応水を供給する配管35に
接続された伝熱管151が設置されている。反応水は伝
熱管151内で水蒸気となり、この水蒸気は配管153に
より加熱器12の入口側に導かれる。
【0043】図4は、図3に示す一体化構成のPFC分
解処理部適用されたPFC処理装置1Cを示している。
伝熱管151の入口には低温の反応水(配管35で供
給)が流入する。この反応水は、熱交換室15内で約7
00℃の排ガスと熱交換され、100℃以上の水蒸気と
なって配管153により加熱器12に導入される。一
方、排ガスはその熱交換によって約300℃以下に冷却
されて、冷却装置16に導かれる。反応水と高温の分解
ガスとの間で熱交換が行われるので、熱エネルギーの回
収が可能になり、加熱に必要なエネルギーや冷却に必要
な水量をそれぞれ半減できる。
【0044】〔実施例3〕図5は、PFC処理装置1を
適用した半導体製造工場の排気管理システムを示す。3
台のドライエッチング装置5にPFC処理装置1をそれ
ぞれ接続している。ガスクロマトグラフ40は、各PF
C処理装置1の入口側及び出口側から採取した排ガス中
のPFC、例えばCF4 などの濃度を測定し、各測定値
を監視装置45に伝送している。なお、入口側からのガ
ス採取管46Aには酸性ガス除去フィルタ41が設けら
れている。
【0045】このシステムを具体的に説明する。各ドラ
イエッチング装置5は、内部にPFCガスの1種であるC
4 をエッチングガスとして供給してウェハーに対する
エッチング処理をそれぞれ行っている。各ドライエッチ
ング装置5の排ガスは、真空ポンプ21A,21Bの駆
動により、配管44A,44Bを通って配管29に達
し、該当するPFC処理装置1に導かれる。その排ガス
は、エッチング処理で消費されなかった約1vol%の
CF4 、及びエッチングで生成されたSiF4 を含んで
いる。排ガスは、PFC処理装置1で処理された後、配
管43を通って酸ダクト(排気ダクト)25に排気され
る。配管3内の排ガスの一部はガス採取管46A,酸性
ガスフィルタ47によって、それぞれガスクロマトグラ
フ40に導かれる。配管43内の排ガスもガス採取管4
6Bによって、それぞれガスクロマトグラフ40に導か
れる。各PFC処理装置1に供給される排ガス、及び各
PFC処理装置1から排出された排ガス内のCF4 濃度
が、ガスクロマトグラフ40によって測定される。監視
装置45は、ガスクロマトグラフ40からCF4 濃度の
測定値を入力する。監視装置45は、ある配管43内の
CF4 濃度が第1設定値よりも高いとき、異常発生の通
知のために該当するPFC処理装置1の警報器51を点
滅させながら警報音を発生させる。監視装置45は、あ
る配管29内のCF4 濃度が第2設定値よりも高いと
き、異常発生の通知のために該当するドライエッチング
装置5の警報器50を点滅させながら警報音を発させ
る。
【0046】本実施例は、PFC処理装置1に供給され
る排ガス中のPFC濃度と、その出口から未分解により
排出されるPFC濃度が各装置5毎に測定される。この
結果より、監視装置42は処理装置1の出口排気のPF
C濃度を監視し、目標値を満たしていない場合に表示あ
るいは警報を出力する。さらに、PFC処理装置1の入
口側と出口側のPFC濃度による分解率から、触媒反応
の健全性ないしは触媒劣化による交換時期をチエックす
る。
【0047】〔実施例4〕図6は、半導体製造工場のレ
イアウトを示している。半導体製造工場の建屋59は、
グレーチング52より上方及び下方ともクリーンルーム
53,54となっている。クリーンルーム54内の空気
は、ブロア55A,55Bの駆動により、フイルタ55
A,55Bで浄化されて配管57A,57Bでクリーン
ルーム53に導かれる。この空気は、フイルタ58で再
度浄化される。クリーンルーム53はクリーンルーム5
4よりもクリーン度が高い。ドライエッチング装置5
は、製造装置エリアであるクリーンルーム53に設置さ
れる。クリーンルーム54は、真空ポンプ21A,21
B等が設置される補機エリア103,配管及びダクト類
を通す配管ダクトエリア102となっている。
【0048】本実施例は、2台のPFC処理装置1′を
ダクトエリア102に配置している。ダクトエリア10
2には酸ダクト25が設置され、酸性ガスを含む排ガス
は酸ダクト25によって酸性ガス処理装置(図示せず)
に導かれて処理される。従って、本実施例のPFC処理
装置1′は、上記したPFC処理装置1の最後段の除去
装置17を省略し、冷却後のHFなどを含む排ガスを、
直接、酸ダクト(排気ダクト)25に排気する。
【0049】これによれば、スペースの確保に困難のあ
る既設の半導体製造工場においても、PFC処理装置の
設置が容易になる。この場合、ダクトエリア102は一
般に高さ寸法が小さいので、PFC処理装置1′を図示
のように横向きに細長くできれば、ダクトエリア102
への配置がより容易になることが多い。
【0050】図7に、横型のPFC処理装置1′の構造
を示す。図3の縦型構造に対し、各機器を水平方向に並
べて一体化した構造としている。前置スプレー11と冷
却装置16のスプレーの流れを上から下に行えば、横型
配置によっても機能的には変わるところがない。ただ
し、触媒層14を横向きとした場合、時間が経つと触媒
が僅かに沈降して触媒層14の上部に空隙を生じ、この
空隙を未分解の処理対象ガス(PFCガス)が通過して
しまう恐れがある。そこで、触媒層14の上部にじゃま
板141が設けられている。更に、反応器13の入口側
及び出口側には、触媒の横移動を押える多孔板の押え板
142,143が設置される。図7(b)に示すよう
に、円筒上の触媒層14の上部に扇形のじゃま板141
が配置され、扇形の高さは沈下による最大空隙幅をカバ
ーできるものとする。このじゃま板141により、運転
中に触媒層14上部に空隙が生じても、そこを通り抜け
るガスを遮断でき、処理対象ガスは全て触媒層14を通
過して分解される。
【0051】本実施例によれば、機器の配置スペースに
余裕のない既設の半導体工場において、配管ダクトエリ
ア102を利用することでPFC処理装置の設置を容易
にし、地球温暖化防止のための近い将来の排気ガス規制
に対応することができる。なお、PFC処理装置の縦型
(図3)と横型(図7)は、適用場所のスペースの事情
に応じて適宜選択される。
【0052】〔実施例5〕本発明の他の実施例であるP
FC処理装置1Bを、図8に示す。PFC処理装置1B
は、PFC処理装置1の前置スプレー11を前置スプレ
ーであるケイ素除去装置11Aに替え、戻り配管60を
新たに備えたものである。ケイ素除去装置11Aは、ケ
イ素除去器11B及び11Cを備える。ケイ素除去器1
1Bは、スプレー2Aを容器内に設置する。ケイ素除去
器11Cは、スプレー2B、及び充填物を敷き詰めた拡
散部59を容器内に設置する。ケイ素除去器11B及び
11Cの容器は、HFによる腐食を防止するために、耐食
性がある塩化ビニールで構成される。戻り配管60は、
排水ポンプ23の下流側で配管42に接続され、しか
も、スプレー2Bに接続される。配管37がスプレー2
Aに接続される。
【0053】CF4 及びSiF4 等が不純物として含ま
れる排ガスが、配管3によりケイ素除去器11Cの容器
内に排出される。排ガスは、容器内を上昇して拡散部5
9を通過して容器内を拡散して流れるようになる。排水
ポンプ23から吐出された一部の排水が、戻り配管60
を経てスプレー2Bから噴射される。排水ポンプ23か
ら吐出された排水中のFイオン及びSiイオンの濃度
は、数十ppm 以下である。この排水は、Si及びHFの
除去性能を十分に有している。排ガスに含まれる一部の
SiF4 とスプレーされた排水との接触によって、
(1)式の反応が生じる。生成されたSiO2 は排水に
より排ガスから除去される。また、HFは排水に溶解す
る。
【0054】ケイ素除去器11Cから排出された排ガス
は、ケイ素除去器11Bに導かれる。配管37から供給
される新しい水が、スプレー2Aからケイ素除去器11
B内に噴射される。ケイ素除去器11Bでは、排ガス中
に残留しているSiF4 とスプレーされた水との接触に
よって、(1)式の反応が生じる。SiO2 及びHFを
含むケイ素除去器11Bの排液は、ケイ素除去器11C
に導かれ、スプレー2Bから噴射された排液と共に配管
41を通って除去装置17の底部に導かれる。PFC処
理装置1Bの他の部分での処理は、PFC処理装置1で
の処理と同じである。
【0055】PFC処理装置1BのPFC分解処理部
は、PFC処理装置1のPFC分解処理部を一体化した
構成を有する。PFC処理装置1BのPFC分解処理部
の構成を図9を用いて説明する。
【0056】本実施例におけるPFC分解処理部は、加
熱器12,反応器13及び冷却装置16を一体化したも
のである。ケーシング62及び内管63は、加熱器12
及び反応器13で共有される。内管63の内径は下部よ
りも上部で小さい。内管63のフランジ66がボルトで
ケーシング62のフランジ68に固定される。加熱器1
2と反応器13は一体構造である。環状板64が内管6
3の上部に設置される。加熱器12は、環状板64より
も上方に位置し、電気ヒータ32及びこれを覆う断熱材
122を有する。ギャップ73がケーシング62と環状
板64との間に形成される。ギャップ73は、高温(7
00℃)の排ガスの熱が内管63及び環状板64からケ
ーシング62に伝わり、外部に放出されることを防止す
る。すなわち、排ガスのヒートロスが減少できる。
【0057】反応器13は、環状板64よりも下方に位
置する。反応器13は、金網74上にアルミナ系触媒を
充填してなる触媒層14を有する触媒カートリッジ65
を備える。アルミナ系触媒はAl2380%,NiO2
20%を含む触媒である。触媒カートリッジ65は内管
63内に挿入されている。円筒70は、フランジ69を
フランジ68に結合することによって、ケーシング62
に取り付けられる。触媒カートリッジ65はフランジ6
7をフランジ68に係合することによってケーシング6
2に保持される。反応器13は、ケーシング62と内管
63との間に設置された保温用ヒータ(図示せず)を有
する。バッフル72を有するバッフル保持部材71が、
円筒70に取り付けられる。冷却装置16は、バッフル
保持部材71の下方に位置し、これに取り付けられる。
空気が配管61によって加熱器12内に供給される。
【0058】本実施例における加熱器12,反応器13
及び冷却装置16は、PFC処理装置1のそれらと同じ
機能を発揮する。
【0059】PFC処理装置1BはPFC処理装置1で
得られる効果を生じる。PFC処理装置1Cは、給水配
管38から供給される新しい水の量が減少するので、中
和処理装置(図示せず)に導かれる排水量が減少する。
また、(1)式の反応がケイ素除去器2及び72の二個所
で生じるので、排ガスに含まれるSiF4 等のSi成分
の除去効率が向上する。また、バッフル72の設置によ
って、バッフル保持部材71内から冷却装置16内に排
ガスを導く通路が蛇行するので、スプレー6及び7から
噴射された冷却水の飛沫が触媒層14に達することを防
止できる。このため、その飛沫による触媒層14の温度
低下が防止できるので、未分解のPHCの排出がなくな
る。
【0060】図8の構成において、戻り配管60を、配
管42ではなく、除去装置17の底部に直接接続しても
よい。この場合には、スプレー2Bに廃液を供給するた
めのポンプを、戻り配管60に設置する必要がある。こ
のような構成においても、図8の構成と同じ効果を得る
ことができる。
【0061】
【発明の効果】第1発明によれば、触媒の表面積を有効
に活用できるので、過弗化物の分解反応を向上でき、過
弗化物の分解効率を向上できる。
【0062】第2発明によれば、650℃以上(好まし
くは、650〜750℃)の反応温度で温暖化効果の大
きい過弗化物を効率良く容易に分解することができ、地
球温暖化を抑制できる。
【0063】第3発明によれば、排ガスに含まれている
酸性ガスが著しく低減でき、大気中に放出される酸性ガ
ス(例えばHF)の量が著しく減少する。
【0064】第4発明によれば、ケイ素の除去に用いら
れる新しい水の量が減少するので、処理する排水の量を
減少できる。また、第1ケイ素除去装置及び第2ケイ素
除去装置によってケイ素を除去するので、排ガスに含ま
れるケイ素の除去効率が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例であるPFC処理装置
の構成図である。
【図2】アルミナ系触媒によるPFCの分解率を示す特
性図である。
【図3】一体化構造のPFC分解処理部の一例(縦型)
を示す構成図である。
【図4】図3のPFC分解処理部を適用した本発明の他
の実施例であるPFC処理装置の構成図である。
【図5】図1のPFC処理装置を適用した半導体製造装
置の排気管理システム構成図である。
【図6】図7のPFC処理装置を配置した半導体製造工
場の概略のレイアウトを示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施例であるPFC処理装置の構
成を示し、(a)はPFC処理装置の概略縦断面図、
(b)は(a)のじゃま板141付近でのPFC処理装
置の軸方向に直行する方向における縦断面図である。
【図8】本発明の他の実施例であるPFC処理装置の構
成図である。
【図9】図8のPFC分解処理部の詳細構成図である。
【符号の説明】
1,1′,1C,1B…PFC処理装置、2,2A,2
B,6,7,36…スプレー、5…ドライエッチング装
置、11…前置スプレー、11A…ケイ素除去装置、1
1B,11C…ケイ素除去器、12…加熱器、13…反
応器、14…触媒層、15…熱交換室、16…冷却装
置、17…除去装置、21…真空ポンプ、22…排風
機、23…排水ポンプ、25…酸ダクト、30…温度制
御装置、31…温度計、32…電気ヒータ、40…ガス
クロマトグラフ、41…酸性ガス除去フィルタ、60…
戻り配管、72…バッフル戻り配管、101…製造装置
エリア、102…配管ダクトエリア、103…補機エリ
ア、141…じゃま板、151…伝熱管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 俊浩 茨城県日立市大みか町三丁目18番1号 茨 城日立情報サービス株式会社内 (72)発明者 横山 久男 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 富山 高行 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 協和エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高野 利英 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 玉田 慎 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 菅野 周一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過弗化物及びケイ素を含む排ガスからこの
    ケイ素分を除去し、その後、水及び水蒸気のいずれかが
    添加された、前記過弗化物を含む排ガスを、加熱して、
    触媒が充填された触媒層に供給し、前記排ガスに含まれ
    た前記過弗化物を前記触媒によって分解し、前記過弗化
    物の分解によって生じた分解ガスを含む排ガスを冷却し
    て排気する過弗化物の処理方法。
  2. 【請求項2】前記加熱は前記排ガスの温度が650℃以
    上になるように行う請求項1の過弗化物の処理方法。
  3. 【請求項3】前記排ガスが650℃〜750℃の範囲に
    加熱される請求項2の過弗化物の処理方法。
  4. 【請求項4】前記冷却された排ガスから酸性ガスを除去
    する請求項1または請求項2の過弗化物の処理方法。
  5. 【請求項5】前記排ガスからのケイ素の除去は、前記ケ
    イ素を含む排ガスと水とを接触させることにより行う請
    求項1の過弗化物の処理方法。
  6. 【請求項6】前記分解ガスを含む排ガスの冷却は、前記
    排ガスと冷却水との接触によって行う請求項5の過弗化
    物の処理方法。
  7. 【請求項7】前記排ガスからのケイ素の除去は、第1ケ
    イ素除去装置及び第2ケイ素除去装置を用いて行われ、
    前記第1ケイ素除去装置から排出された前記排ガスを、
    前記第2ケイ素除去装置に供給し、前記第2ケイ素除去
    装置内で水と前記排ガスとを接触させ、前記第1ケイ素
    除去装置内で、前記排ガスと、前記第1ケイ素除去装置
    から排出された排水及び前記分解ガスを含む排ガスを冷
    却した前記冷却水の混合水とを接触させる請求項6の過
    弗化物の処理方法。
  8. 【請求項8】前記水蒸気は、前記触媒層から排出された
    前記排ガスと水との熱交換によって生成される請求項1
    の過弗化物の処理方法。
  9. 【請求項9】前記触媒がアルミナ系触媒である請求項1
    の過弗化物の処理方法。
  10. 【請求項10】前記排ガスは半導体製造装置から排出さ
    れた排ガスである請求項1乃至請求項9のいずれかの過
    弗化物の処理方法。
  11. 【請求項11】過弗化物及びケイ素を含む排ガスからこ
    のケイ素分を除去するケイ素除去装置と、前記ケイ素除
    去装置の排出後に水及び水蒸気のいずれかが添加された
    前記過弗化物を含む排ガスを、加熱する加熱装置と、前
    記加熱装置から排出された前記排ガスに含まれた過弗化
    物を分解する触媒が充填された触媒層と、前記触媒層か
    ら排出された前記排ガスを冷却する冷却装置とを備えた
    過弗化物処理装置。
  12. 【請求項12】前記触媒層から排出された前記排ガスの
    温度を検出する温度検出器と、この温度検出器の測定温
    度に基づいて前記加熱装置を制御する制御装置とを備え
    た請求項11の過弗化物処理装置。
  13. 【請求項13】前記冷却装置から排出された前記排ガス
    に含まれた酸性ガスを除去する酸性ガス除去装置を備え
    た請求項11の過弗化物処理装置。
  14. 【請求項14】前記ケイ素除去装置は、前記排ガス中に
    水をスプレーするスプレー装置を備えている請求項11
    の過弗化物処理装置。
  15. 【請求項15】前記冷却装置は、前記排ガスの冷却を行
    う冷却水をスプレーするスプレー装置を備えている請求
    項14の過弗化物処理装置。
  16. 【請求項16】前記ケイ素除去装置は、供給された前記
    排ガス中に水をスプレーする第1スプレーを有する第1
    ケイ素除去装置、及び前記第1ケイ素除去装置から供給
    された前記排ガス中に水をスプレーする第2スプレーを
    有する第2ケイ素除去装置を含んでおり、前記第1ケイ
    素除去装置から排出された水、及び前記冷却装置から排
    出された水を前記第1スプレーに導く水供給手段を備え
    た請求項15の過弗化物処理装置。
  17. 【請求項17】前記加熱器,前記触媒層を内蔵する反応
    器及び前記冷却装置をこの順に一体構造にした請求項1
    1の過弗化物処理装置。
  18. 【請求項18】前記一体構造は、前記加熱器,前記反応
    器及び前記冷却装置を水平方向に配置する横型となし、
    前記触媒層の上部に未分解の過弗化物の流れを遮断する
    バッフル部材を設けた請求項17の過弗化物処理装置。
  19. 【請求項19】前記触媒層から排出された排ガスと水と
    の間で熱交換を行い、かつ前記水蒸気を生成する熱交換
    器を、前記触媒層と前記冷却装置との間に設けた請求項
    11の過弗化物処理装置。
  20. 【請求項20】前記触媒層に充填された前記触媒がアル
    ミナ系触媒である請求項11乃至請求項19のいずれか
    の過弗化物処理装置。
  21. 【請求項21】半導体製造装置から排出された、過弗化
    物及びケイ素分を含む排ガスから、このケイ素を除去す
    るケイ素除去装置と、前記ケイ素除去装置の排出後に水
    及び水蒸気のいずれかが添加された前記過弗化物を含む
    排ガスを、加熱する加熱装置と、前記加熱装置から排出
    された前記排ガスに含まれた過弗化物を分解する触媒が
    充填された触媒層と、前記触媒層から排出された前記排
    ガスを冷却する冷却装置とを備えた半導体製造装置の排
    ガス処理装置。
  22. 【請求項22】前記加熱器,前記触媒層を内蔵する反応
    器及び前記冷却装置をこの順に一体構造とし、一体構造
    にされた前記加熱器,前記反応器及び前記冷却装置を、
    前記半導体製造装置が設置される建屋内に設置した請求
    項21の半導体製造装置の排ガス処理装置。
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