JP7454539B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
例えば、シリーズ方式のハイブリッドシステムには、エンジンと、エンジンの動力で発電する発電モータと、走行のための駆動力を発生する駆動モータと、駆動モータに供給される電力を蓄える電池とが含まれる。
そのハイブリッドシステムを搭載した車両では、駆動モータに要求される出力が電池の出力可能電力より小さいときには、電池からの電力で駆動モータが駆動されて、駆動モータから駆動輪に駆動力が伝達される(EVモード)。一方、駆動モータに要求される出力が電池の出力可能電力を上回るときには、発電モータでエンジンの動力が電力に変換され、発電モータからの電力で駆動モータが駆動されて、駆動モータから駆動輪に駆動力が伝達される(HEVモード)。
また、車両の減速時には、駆動モータが回生運転されることにより、駆動輪から駆動モータに伝達される動力が電力に変換される。このとき、駆動モータが走行駆動系の抵抗となり、その抵抗が車両を制動する制動力(回生制動力)として作用する。駆動モータが発生する電力は、電池に蓄えられて、駆動モータの駆動に利用される。これにより、車両の走行燃費が向上する。
特開2013-103563号公報
シリーズ方式のハイブリッドシステムでは、エンジンの始動のタイミング次第では、車両の商品性低下に繋がる場合がある。例えば、車両の車速が低速域の状態では、暗騒音が小さいため、エンジンが始動するHEVモードの頻度が高いと静寂性に欠けてしまう。また、車両の車速が高速域の状態では、低速域と比較すると、車両が停止するまでの時間に余裕があることを考慮すると、HEVモードの状態を維持し、回生制動力を利用して、電池に蓄える充電期間の確保をする必要がある。
本発明の目的は、車両の車速域、電池の充電率に応じて、車両の走行モードを切り替えることができる、ハイブリッド車両の制御装置を提供することである。
上述の目的を達成するため、本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、エンジン、前記エンジンの動力で発電する発電モータ、走行用の動力を発生する駆動モータ及び電力を蓄える電池を搭載したハイブリッド車両に用いられる制御装置であって、それぞれが、前記電池の容量に対する充電レベルを示す充電率と、前記電池への充放電要求量との対応関係を示し、かつ、前記ハイブリッド車両の車速域毎に定められた複数の充電状態情報と、前記ハイブリッド車両の車速及び前記充電率と、前記車速域に対応する前記充電状態情報と、に基づいて、前記充放電要求量を決定する決定部と、前記決定部により決定された前記充放電要求量と、前記ハイブリッド車両の走行に必要な走行出力量との和が閾値を超えた場合に、前記電池の出力可能電力のみを用いて前記駆動モータを駆動する第1モードから、前記電池の出力可能電力と前記発電モータによって発電された発電電力を用いて前記駆動モータを駆動する第2モードへ切り替える制御を行う。前記充放電要求量は、前記車速が低速域の場合、前記電池からの放電を優先し、前記車速が中速域の場合、前記電池への充電を優先し、前記車速が高速域の場合、前記電池からの放電を優先する。
この構成によれば、車速によって、EVモード(第1モード)、HEVモード(第2モード)の頻度を自由に調整することができるため、ハイブリッド車両の走行環境に応じた制御ができる。また、電池の充電率に応じた制御ができるため、走行環境における電池の充電率管理の両面からEVモード、HEVモードの優先度を設定することができる。
これにより、例えば、ハイブリッド車両の車速が低速域の場合、電池からの放電を優先しているため、ユーザに対し、EVモードでの走行による静粛性を提供することができる。また、例えば、ハイブリッド車両の車速が中速域の場合、電池への充電を優先しているため、低速域で放電した放電量を中速域でエンジンを稼働させ、電池に充電させることができる。さらに、例えば、ハイブリッド車両が高速域の場合、電池からの放電を優先しているため、ハイブリッド車両の減速時に回生制動力を電池に充電させることができる。
また、充電状態情報は、充電率が少ないほど、充放電要求量は電池へ充電する側の正の値を示し、充電率が多いほど、充放電要求量は電池から放電する側の負の値を示しても良い。さらに、充電状態情報において、充放電要求量がゼロを示す充電率の値は、車速域毎に異なっても良い。
本発明によれば、車両の車速域、電池の充電率に応じて、車両の走行モードを切り替えることができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置が適用されるハイブリッド車両の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る制御装置における制御処理の一例を説明するための図である。 車速毎の出力量の時間変化の一例を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<ハイブリッド車両>
図1は、ハイブリッド車両1の構成を示すブロック図である。
ハイブリッド車両1は、シリーズ方式のハイブリッドシステム2を搭載している。ハイブリッドシステム2には、エンジン11、発電モータ(MG1)12、駆動モータ(MG2)13、バッテリ14及びPCU(Power Control Unit:パワーコントロールユニット)15が含まれる。
エンジン11は、例えば、ガソリンエンジンである。
発電モータ12は、例えば、永久磁石同期モータからなる。発電モータ12の回転軸は、エンジン11のクランクシャフトとギヤ(図示せず)を介して機械的に連結されている。例えば、エンジン11のクランクシャフトにエンジン出力ギヤが相対回転不能に支持され、発電モータ12の回転軸にモータギヤが相対回転不能に支持されて、エンジン出力ギヤとモータギヤとが噛合している。
駆動モータ13は、例えば、発電モータ12よりも大型の永久磁石同期モータからなる。駆動モータ13の回転軸は、ハイブリッド車両1の駆動系16に連結されている。駆動系16には、デファレンシャルギヤが含まれており、駆動モータ13の動力は、デファレンシャルギヤに伝達され、デファレンシャルギヤから左右の前輪または後輪からなる駆動輪17に分配されて伝達される。これにより、左右の駆動輪17が回転し、ハイブリッド車両1が前進または後進する。
バッテリ(以下、電池ともいう)14は、複数の二次電池を組み合わせた組電池である。二次電池は、例えば、リチウムイオン電池である。バッテリ14は、例えば、約200~350V(ボルト)の直流電力を出力する。
PCU15は、発電モータ12及び駆動モータ13の駆動を制御するためのユニットであり、第1インバータ21、第2インバータ22及びコンバータ23を備えている。
エンジン11の始動時には、バッテリ14から出力される直流電力がコンバータ23により昇圧されて、昇圧された直流電力が第1インバータ21で交流電力に変換され、交流電力が発電モータ12に供給される。これにより、発電モータ12が力行運転されて、エンジン11が発電モータ12によりモータリング(クランキング)される。モータリングによりエンジン11のクランクシャフトの回転数が始動に必要な回転数まで上昇した状態で、エンジン11の点火プラグがスパークされると、エンジン11が始動する。
ハイブリッド車両1の走行時には、駆動モータ13が力行運転されて、駆動モータ13が動力を発生する。
駆動モータ13に要求される出力(以下、出力量ともいう)がバッテリ14の出力(以下、出力可能電力ともいう)より小さいときには、ハイブリッド車両1がEV走行する(以下、第1モードともいう)。すなわち、エンジン11が停止されて、発電モータ12による発電が行われず、バッテリ14から駆動モータ13に電力が供給されて、その電力で駆動モータ13が駆動される。
一方、駆動モータ13に要求される出力がバッテリ14の出力を上回るときには、ハイブリッド車両1がHEV走行する(以下、第2モードともいう)。すなわち、エンジン11が稼動状態にされて、発電モータ12が発電運転(回生運転)されることにより、エンジン11の動力が発電モータ12で交流電力に変換される。そして、発電モータ12からの交流電力が第1インバータ21で直流電力に変換され、第1インバータ21から出力される直流電力が第2インバータ22で交流電力に変換されて、その交流電力が駆動モータ13に供給されることにより、駆動モータ13が駆動される。
また、バッテリ14の残容量が所定以下に低下すると、駆動モータ13の駆動/停止にかかわらず、エンジン11が稼動している状態で、発電モータ12が発電運転される。このとき、発電モータ12からの交流電力が第1インバータ21で直流電力に変換され、第1インバータ21から出力される直流電力がコンバータ23で降圧されて、降圧後の直流電力がバッテリ14に供給されることにより、バッテリ14が充電される。
ハイブリッド車両1の減速時には、駆動モータ13が回生運転されて、駆動輪17から駆動モータ13に伝達される動力が交流電力に変換される。このとき、駆動モータ13が走行駆動系の抵抗となり、その抵抗がハイブリッド車両1を制動する制動力(回生制動力)として作用する。このとき、PCU15では、駆動モータ13から第2インバータ22に供給される交流電力が第2インバータ22で直流電力に変換され、第2インバータ22から出力される直流電力がコンバータ23で降圧される。そして、その降圧後の直流電力がバッテリ14に供給されることにより、バッテリ14が充電される。
また、PCU15は、切替制御部を備える。切替制御部は、後述するECU(決定部)により決定された充放電要求量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和が閾値を超えた場合に、電池の出力可能電力を用いて駆動モータ13を駆動する第1モードから発電モータ12によって発電された発電電力を用いて駆動モータ13を駆動する第2モードへ切り替える制御を行う。なお、PCU15が備える機能はこれに限定されない。
ハイブリッド車両1には、複数のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が搭載されている。各ECUは、マイコン(マイクロコントローラユニット)を備えており、マイコンには、例えば、CPU、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ及びDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリが内蔵されている。
複数のECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。各ECUには、制御に必要な各種センサが接続されており、その接続されたセンサの検出信号が入力される。また、各ECUには、各種センサから入力される検出信号以外に制御に必要な情報が他のECUから入力される。
図1には、複数のECUのうち、ハイブリッドシステム2を制御するECU31が示されている。ECU31には、アクセルセンサ32及び車速センサ33が接続されている。アクセルセンサ32は、ドライバ(運転者)により足踏み操作されるアクセルペダルの操作量に応じた検出信号を出力する。車速センサ33は、ハイブリッド車両1の走行に伴って回転する回転体の回転に同期したパルス信号を検出信号として出力する。ECU31では、アクセルセンサ32の検出信号から、アクセルペダルの最大操作量に対する現在の操作量の割合であるアクセル開度が求められる。また、ECU31では、車速センサ33の検出信号から、その検出信号(パルス信号)の周波数が求められて、その周波数が車速に換算される。
また、ECU31は、決定部及び判定部を備える。なお、ECU31が備える機能はこれに限定されない。決定部は、ハイブリッド車両1の車速及び充電率と、車速域に対応する充電状態情報と、に基づいて、充放電要求量を決定する。
ここで、電池の容量に対する充電レベルを示す充電率と、電池への充放電要求量との対応関係を示し、かつ、ハイブリッド車両1の車速域毎に定められた複数の充電状態情報について、図2を用いて説明する。図2は、制御装置における制御処理の一例を説明するための図である。図2において、縦軸は、電池への充放電要求量を示し、横軸は、電池の充電率を示す。本実施形態における、ハイブリッド車両1のそれぞれにおける複数の充電状態情報について説明する。
図2に示す図は、ハイブリッド車両1の複数の車速域に充放電要求量を示した折れ線グラフであり、具体的には、ハイブリッド車両1の複数の車速域のそれぞれについて、電池の容量に対する充電レベルを示す充電率と、電池への充放電要求量との対応関係を示す充電状態情報に関する内容である。また、L1は低速域、L2は中速域、L3は高速域を示す。交点P1は低速域L1の充放電要求量がゼロを示す充電率の値であり、交点P2は中速域L2の充放電要求量がゼロを示す充電率の値であり、交点P3は高速域L3の充放電要求量がゼロを示す充電率の値である。充電状態情報において、充放電要求量がゼロを示す充電率の値は、車速域毎に異なる。
また、図2において、充放電要求量は、正の値を示す場合、電池に対して充電するように要求し、負の値を示す場合、電池から放電するように要求する。充電状態情報は、充電率が少ないほど、充放電要求量は電池へ充電する側の正の値(以下、充電量ともいう)を示し、充電率が多いほど、充放電要求量は電池から放電する側の負の値(以下、放電量ともいう)を示す。
決定部は、ハイブリッド車両1の車速が低速域L1の場合、電池への充放電要求量は、電池に対して充電するよりも、より放電するように決定する。すなわち、ハイブリッド車両1が低速域L1の場合、ハイブリッド車両1の走行状態は、第1モードが優先される。これは、低速域L1の特性として、低速時におけるタイヤから伝わる摩擦音等の暗騒音は小さい。例えば、低速域L1における走行状態が第2モードの場合は、エンジン11が稼働している状態となり、暗騒音が小さい状態にもかかわらず、エンジン11が稼働したことにより発生する音が車内へ伝わってしまう事象をできるだけ避けたいためである。
これにより、ハイブリッド車両1が低速域L1の場合、第1モードを優先することで、ハイブリッド車両1に同乗するユーザに対し、静粛性を提供することができる。
決定部は、ハイブリッド車両1の車速が中速域L2の場合、電池への充放電要求量は、電池に対して放電するよりも、より充電するように決定する。すなわち、ハイブリッド車両1が中速域L2の場合、ハイブリッド車両1の走行状態は、第2モードが優先される。これは、中速域L2の特性として、低速域L1と比較すると、タイヤから伝わる摩擦音等の暗騒音が大きい。また、低速域L1において、電池が放電しているため、充電率は減少している場合がある。例えば、中速域L2における走行状態が第2モードの場合は、エンジン11が稼働しても、エンジン11から発生する音は暗騒音に紛れる状態となるため、エンジン11から発生する音の影響は小さくなる。
これにより、ハイブリッド車両1が中速域L2の場合、第2モードを優先することで、低速域L1で放電した放電量を中速域L2でエンジン11を稼働させ、バッテリ14に充電させることができる。
決定部は、ハイブリッド車両1の車速が高速域L3の場合、電池への充放電要求量は、電池に対して充電するよりも、より放電するように決定する。すなわち、ハイブリッド車両1が高速域L3の場合、ハイブリッド車両1の走行状態は、第1モードが優先される。これは、高速域L3の特性として、低速域L1や中速域L2と比較して、減速してから停車するまでの時間が長いため、減速時にハイブリッド車両1を制動する制動力をバッテリ14に充電すると、充電率が満充電状態になる場合がある。例えば、高速域L3における走行状態が第1モードの場合は、回生制動力によるバッテリ14への充電を見越して、電池を放電しながら走行する。
これにより、ハイブリッド車両1が高速域L3の場合、第1モードを優先することで、減速時に回生制動力をバッテリ14に充電させることができる。
ここで、車速毎の駆動モータ13の出力量について、図3を用いて説明する。図3は、車速毎の出力量の時間変化の一例を示す図である。図3において、縦軸は出力量を示し、横軸は時間を示す。本実施形態における、ハイブリッド車両1の車速毎に出力量と時間との関係について説明する。
図3は、ハイブリッド車両1の複数の車速域毎に出力量を示した折れ線グラフであり、具体的には、L11は低速域L1の出力量、L21は中速域L2の出力量、L31は高速域L3の出力量を示す。閾値T1は、エンジン効率、PCU15及び電池の出力効率から第1モードから第2モードへ切り替えると燃費が良い状態になる運転効率点を示す。また、閾値T1と各々の折れ線グラフとの交点P11、交点P21及び交点P31は、切替制御部が第1モード及び第2モードとの切り替え制御を行う切り替え点である。
判定部は、決定部により決定された充放電要求量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和が閾値T1を超えるか否かを判定する。
具体的には、車速が低速域L1の場合、決定部は電池への充放電要求量を電池から放電するように決定する。駆動モータ13に要求される出力量は、決定部により決定された放電量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和であり、放電量が大きい場合、走行出力量は電池からの放電量から補填されることとなる。車速が低速域L1の場合、決定部により決定された放電量とハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和は小さくなる。したがって、判定部は決定部により決定された充放電要求量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和が閾値T1を超えないと判定する。
また、車速が低速域L1の場合、走行出力量は電池からの放電量から補填された場合でも不足している場合は、決定部は電池への充放電要求量を電池へ充電するように決定する。その結果、放電量と走行出力量との和は大きくなる。したがって、判定部は決定部により決定された充放電要求量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和が閾値T1を超えると判定する。
続いて、車速が中速域L2の場合、決定部は電池への充放電要求量を電池へ充電するように決定する。車速が中速域L2の場合、決定部により決定された充電量とハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和は大きくなる。したがって、判定部は決定部により決定された充放電要求量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和が閾値T1を超えると判定する。
また、車速が中速域L2の場合、電池の充電率が十分ある場合、決定部により電池への充放電要求量を電池から放電するように決定する。その結果、放電量と走行出力量との和は小さくなる。したがって、判定部は決定部により決定された充放電要求量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和が閾値T1を超えないと判定する。
続いて、車速が高速域L3の場合、決定部は電池への充放電要求量を電池から放電するように決定する。車速が高速域L3の場合、決定部により決定された放電量とハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和は小さくなる。したがって、判定部は決定部により決定された充放電要求量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和が閾値T1を超えないと判定する。
また、車速が高速域L3の場合、走行出力量は電池からの放電量から補填された場合でも不足しているときは、決定部は電池への充放電要求量を電池へ充電するように決定する。その結果、放電量と走行出力量との和は大きくなる。したがって、判定部は決定部により決定された充放電要求量と、ハイブリッド車両1の走行に必要な走行出力量との和が閾値T1を超えると判定する。
なお、判定部はECU31の機能として説明したが、これに限定されず、PCU15が切替制御部の機能として備えても良い。
次に、切替制御部が制御を行う第1モード及び第2モードとの切り替え点について説明する。
交点P11は、交点P21と比較すると、第1モードから第2モードへ切り替わる時間が長い。これは、決定部が、ハイブリッド車両1の車速が低速域L1の場合、電池への充放電要求量は、より放電するように決定しているため、ハイブリッド車両1は第1モードを優先されるように低速域L1の走行出力量L11で走行する。切替制御部は、車速が低速域L1の場合、第1モードを優先し、第1モードでの駆動モータ13の出力可能範囲を拡大するように制御を行う。
交点P21は、交点P11と比較すると、第1モードから第2モードへ切り替わる時間が短い。これは、決定部が、ハイブリッド車両1の車速が中速域L2の場合、電池への充放電要求量は、より充電するように決定しているため、ハイブリッド車両1は第2モードを優先されるように中速域L2の走行出力量L21で走行する。切替制御部は、車速が中速域L2の場合、第1モードよりも第2モードを優先し、第1モードでの駆動モータ13の出力可能範囲を縮小するように制御を行う。
交点P31は、交点P21と比較すると、第1モードから第2モードへ切り替わる時間が長い。これは、決定部が、ハイブリッド車両1の車速が高速域L3の場合、電池への充放電要求量は、より放電するように決定しているため、ハイブリッド車両1は第1モードを優先されるように高速域L3の走行出力量L31で走行する。切替制御部は、車速が高速域L3の場合、第1モードを優先し、第1モードでの駆動モータ13の出力可能範囲を拡大するように制御を行う。
<本実施形態の作用効果>
以上説明したように、本実施形態に係る制御装置は、ハイブリッド車両1の車速及び充電率と、充電状態情報と、に基づいて、充放電要求量を決定する処理を行う。そのため、本発明によれば、車両の車速域、電池の充電率に応じて、車両の走行モードを切り替えることができる。
また、車速によって、EVモード、HEVモードの頻度を自由に調整することができるため、ハイブリッド車両1の走行環境に応じた制御ができる。また、電池の充電率に応じた制御ができるため、走行環境における電池の充電率管理の両面からEVモード、HEVモードの優先度を設定することができる。
例えば、ハイブリッド車両1の車速が低速域L1の場合、電池からの放電を優先しているため、ユーザに対し、EVモードでの走行による静粛性を提供することができる。また、例えば、ハイブリッド車両1の車速が中速域L2の場合、電池への充電を優先しているため、低速域L1で放電した放電量を中速域L2でエンジン11を稼働させ、バッテリ14に充電させることができる。さらに、例えば、ハイブリッド車両1が高速域L3の場合、電池からの放電を優先しているため、ハイブリッド車両1の減速時に回生制動力をバッテリ14に充電させることができる。
なお、本実施形態はシリーズ方式のハイブリッドシステム2で適用する制御装置について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、車両に動力分割機構を設け、エンジンとモータの両方を動力源とするシリーズ・パラレル方式のハイブリッドシステムや、エンジンの補助モータ(例えば、ISG(Integrated Starter Generator))として利用するマイルド方式のハイブリッドシステム及びパラレル方式のハイブリッドシステム等に適用することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、この実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 :ハイブリッド車両
11 :エンジン
12 :発電モータ
13 :駆動モータ
14 :バッテリ(電池)
15 :PCU(制御装置、切替制御部)
31 :ECU(制御装置、決定部、判定部)

Claims (3)

  1. エンジン、前記エンジンの動力で発電する発電モータ、走行用の動力を発生する駆動モータ及び電力を蓄える電池を搭載したハイブリッド車両に用いられる制御装置であって、
    それぞれが、前記電池の容量に対する充電レベルを示す充電率と、前記電池への充放電要求量との対応関係を示し、かつ、前記ハイブリッド車両の車速域毎に定められた複数の充電状態情報と、
    前記ハイブリッド車両の車速及び前記充電率と、前記車速域に対応する前記充電状態情報と、に基づいて、前記充放電要求量を決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記充放電要求量と、前記ハイブリッド車両の走行に必要な走行出力量との和が閾値を超えた場合に、前記電池の出力可能電力のみを用いて前記駆動モータを駆動する第1モードから、前記電池の出力可能電力と前記発電モータによって発電された発電電力を用いて前記駆動モータを駆動する第2モードへ切り替える制御を行う切替制御部と、
    を備え、
    前記充放電要求量は、
    前記車速が低速域の場合、前記電池からの放電を優先し、
    前記車速が中速域の場合、前記電池への充電を優先し、
    前記車速が高速域の場合、前記電池からの放電を優先する、
    制御装置。
  2. 前記充電状態情報は、
    前記充電率が少ないほど、前記充放電要求量は前記電池へ充電する側の正の値を示し、
    前記充電率が多いほど、前記充放電要求量は前記電池から放電する側の負の値を示す、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記充電状態情報において、前記充放電要求量がゼロを示す前記充電率の値は、前記車速域毎に異なる、
    請求項1または2に記載の制御装置。
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