JP7451125B2 - 車両の表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載される車両の表示装置に関する。
従来、自動車等の車両は、速度、燃料、変速機の変速段等の各種情報を表示するメーター(表示装置とも称す)を備えている(例えば、特許文献1)。当該車両の運転者は、上述のような情報を取得しながら、当該情報に基づき車両を操作している。
特開2017-39394号公報
最近では、自動車を運転する際、誤操作により想定しない挙動による事故が発生している。そこで、各種の衝突回避装置や、誤操作の際に急発進等を抑制する装置を搭載した車両が増加している。しかしながら、上述のような衝突回避装置や急発進の抑制装置等は、あくまで運転者が誤操作をした場合に被害を軽減するものであり、運転者が誤操作をすることを抑制するものではなかった。
そこで、本発明は、運転者が車両を運転する際に、誤操作が起こり易い状況下で運転者に注意喚起を行うことが可能な車両の表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両の表示装置は、車両の変速段に関する段情報を表示する表示部と、前記表示部における前記段情報の表示制御を行う表示制御部と、を備え、前記表示制御部が、前記段情報を所定の表示態様で表示する第一表示態様と、前記段情報の表示態様を前記第一表示態様よりも強調した第二表示態様とを含む複数の表示態様から選ばれた一又は複数の表示態様の組み合わせにより前記段情報を表示する表示制御を実行可能であり、前記車両が停車状態であること、前記車両が発進した後所定の車速以下で走行している状態であること、及び前記車両の前後進を切り替えるための前記変速段の変更がなされた状態であること、の少なくともいずれかの状態であることを条件として、前記表示制御部が、前記表示部における前記段情報の表示状態を前記第二表示態様の状態にする表示制御を行うことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、所定の条件の下、前記変速段の段情報が、前記第一表示態様よりも強調した第二表示態様を含む複数の表示態様から選ばれた一又は複数の表示態様の組合せにより表示されるので、運転者が車両を誤操作することを抑制することが可能である。これにより、運転者が車両を誤操作してからの被害軽減ではなく、運転者が車両を誤操作することを未然に防ぐための注意喚起が可能である。
また、車両が発進した後、少なくとも所定の車速以下で走行している状態である場合に前記表示制御部が、前記表示部における前記段情報の表示状態を前記第二表示態様の状態にするので、例えば変速段が前進に位置して、所定の速度よりも速く走行している状態では、前記第一表示態様の状態で前記段情報が表示される。従って、前記第二表示態様の状態での表示が頻繁に行われる煩わしさを抑制することが可能である。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両の表示装置は、前記車両におけるブレーキが作動状態であること、又は前記変速段が前進若しくは後進に位置しない状態であることを条件として、前記第二表示態様による前記表示制御を行わず第一表示態様の状態とすることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ブレーキが作動状態であるときに前記第二表示態様による前記表示制御が解除されるので、前記第二表示態様での表示が頻繁に行われる煩わしさを抑制できる。また、前記変速段が前進又は後進に位置しない状態である場合は、原則として前記変速段がパーキング又はニュートラルに位置するので、前記第二表示態様による前記表示制御を解除する。これにより、前記第二表示態様での表示が頻繁に行われる煩わしさを抑制できる。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両の表示装置は、前記第二表示態様が、前記第一表示態様よりも前記段情報を拡大表示するもの、点滅表示するもの、複数表示するもの、色変化させるもの、装飾表示させるもの、及び前記段情報を色に置き換えたもののいずれか一つ又は複数の組合せであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、運転者に視覚的に段情報の注意喚起を行うことが可能である。なお、運転者に注意喚起できるものであれば、各種の手段が採用できる。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両の表示装置は、前記表示部が、車両のメーター内、ヘッドアップディスプレイ、ナビゲーション画面又はミラーのいずれか一つ又は複数の組合せであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、車両のメーター内だけではなく、運転者が視認する可能性のある各種の表示装置に前記第二表示態様での表示を行うことが可能であり、運転者に前記段情報をより適確に伝えることが可能である。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両の表示装置は、前記所定の車速が、車両の動作方向(前後進)が認識できる車速(例えば5km/h等)以下であることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、例えば、車両が停車するような急勾配に差しかかった場合に、変速段が前進段であっても後退することがあるので、前記車速で第一表示態様に戻らないようにすることが可能である。
本発明の車両の表示装置によれば、運転者に変速機の段情報を認識させることにより、未然に誤操作に対する注意喚起を図ることが可能である。
(a)は、本発明に係る車両の表示装置の一実施形態を表す概略構成図であり、(b)は、本発明における第二表示態様の一実施形態を表す概略図である。 は、本発明における動作フローを表すフローチャートの一部である。 は、図2のフローチャートの続きである。 (a)及び(b)は、それぞれ本発明における第二表示態様の別の実施形態を表す概略図である。 (c)及び(d)は、それぞれ本発明における第二表示態様の別の実施形態を表す概略図である。
本発明における車両の表示装置(以下、表示装置10と称する)の第一実施形態について、図1から図3を参照して以下に詳細を説明する。図1(a)は、表示装置10の一実施形態に係る概略構成図であり、後述する表示装置10の第一表示態様31を表すものである。図1(b)は、表示装置10の第一の実施形態に係る第二表示態様32を表すものである。
図1(a)のように、表示装置10は、本実施形態においては、自動車等の車両におけるメーターである。表示装置10は、速度計11と、変速機の変速段に関する段情報33を表示する表示部20と、表示部20における段情報33の表示制御を行う表示制御部30等を備えている。
表示装置10は、本実施形態においては、右側に車速情報を表示する速度計11が配置されている。また、表示装置10は、速度計11の左側に段情報33を含む各種情報(例えば、燃料計等)を表示する表示部20が配置されている。なお、速度計11や表示部20の表示位置、表示形態は、適宜に変更可能である。
段情報33は、車両に搭載される変速機の変速段に関する情報であり、車両に搭載された図示しないセンサやコンピュータから取得される。段情報33は、本実施形態においては、例えば識別用の文字情報であり、前進の場合は「D」を用い、後進の場合は「R」を用いている。また、段情報33は、前記「D」、「R」の他にパーキング「P」、ニュートラル「N」を用いることがある。また、段情報33は、前進において、「D」以外に「3」、「2」、「1」、「B」及び「S」等が用いられることがある。また、段情報33は、各種の文字や記号又は色彩によるものであっても良く、運転者が認識できるものであれば各種のものを用いることが可能である。
表示部20は、本実施形態においては、例えば、一画面の液晶パネル等で構成されている。段情報33は、表示部20の中央下段に表示されている。ここで、図1における表示部20の表示態様が、本発明における第一表示態様31とされる。
表示制御部30は、表示部20に表示する段情報33の表示制御を行うものである。表示制御部30は、現時点での段情報33と、直前までの段情報33と、車速情報と、ブレーキ(例えば、フットブレーキ、パーキングブレーキ)の操作情報とを車両から取得する。表示制御部30は、上述の各情報に基づいて、第一表示態様31と、後述する第二表示態様32を含む複数の表示態様から選ばれた一又は複数の表示態様の組合せにより段情報33を表示部20に表示する表示制御を実行することが可能である。
図1のように第一表示態様31は、表示部20の一角(本実施形態においては中央下段)に表示された段情報33としての文字である。また、第一表示態様31は、車両が所定の車速よりも高い速度で前進又は後進している際に表示される段情報33の表示態様である。図示は、例えば車速50km/hで前進走行(段情報33が前進「D」の状態)している状態を表したものである。
また、上述以外に第一表示態様31は、段情報33が前進又は後進に位置しない状態(例えば、パーキングやニュートラルに位置するとき)の場合にも表示される段情報33の表示態様である。ここで、所定の車速とは、例えば5km/hであるが、これには限定されず、車両が利用される状況に応じて適宜設定することが可能である。この他に、ブレーキが作動状態にある際にも段情報33を第一表示態様31で表示させることが可能である。これにより、後述する第二表示態様32が必要以上に表示されることを抑制することができる。
図1(b)は、本発明における第二表示態様32の一実施形態を表した概略図である。第二表示態様32は、運転者が車両の誤操作を行いそうな状況下で表示部20に表示される第一表示態様31の段情報33の表示を強調して表示した状態である。ここで運転者が車両の誤操作を行いそうな状況とは、例えば、車両が停車状態であること、車両が発進した後、前記所定の車速以下で走行している状態であること、又は車両の前後進を切り替えるための変速段の変更がなされた状態であることのいずれかの状況をいう。
本実施形態において第二表示態様32aは、表示部20に第一表示態様31における段情報33と併せて、第一表示態様31における段情報33を拡大して表示させた状態を表すものである。すなわち、第二表示態様32aは、段情報33の表示態様が第一表示態様31よりも強調された表示状態である。図示では、例えば車速5km/h以下で車両が前進走行(段情報33が前進「D」の状態)している状態を例に示している。段情報33や背景は、適宜の配色とすることが可能であるが、変速段が前進であることを想起させる青色や緑色系の色を用いることが好ましい。
ここで、第一表示態様31のみを表示部20に表示させて使用することを「通常表示態様モード」と称し、第二表示態様32による表示状態を表示部20に表示させて使用することを「第二表示態様モード」と称する。前記通常表示態様モードから前記第二表示態様モードに切り替える場合は、表示態様の切り替えスイッチ(図示しない)を操作することにより自在に切り替えることが可能である。
次に、本発明の車両の表示装置10の動作について、図2及び図3のフロー図に基づいて以下に詳細を説明する。
図2のように、ステップS0で車両が起動される。次にステップS1で、上述の第二表示態様モードが非選択か否かについての判断が行われる。すなわち、上述の表示態様の切り替えスイッチが、第一表示態様モードから第二表示態様モードに切り替えられている場合(第二表示態様モードを選択した場合)、ステップS2に処理が進行する。第二表示態様モードが非選択の場合は、処理が後述するステップS13に進められる。
ステップS2では、車速データが表示制御部30に取得され、ステップS3に処理が進められる。
ステップS3では、表示制御部30が、所定の車速を超えているか否かを判断する。ここで、所定の車速は、上述のように例えば5km/hに設定される。なお、所定の車速は、上述のように勾配による負荷を考慮して設定したものを用いることが可能である。車速が所定の車速以下である場合は、次のステップS4に処理が進められる。車速が所定の車速を超える場合は、処理が図3のステップS13に進められる。
次にステップS4では、現在の変速段が車両から取得される。前記変速段は、段情報33として表示制御部30が取得する。この後、処理がステップS5に進められる。
ステップS5では、今回第二表示態様モードに切り替えたか否かが判断される。今回第二表示態様モードに切り替えていない場合は、次のステップS6に処理が進められる。また、今回第二表示態様モードに切り替えた場合は、現状の表示態様を表示しつつステップS8に処理が進められる。
ステップS6では、前記変速段に変化がないか否かが判断される。前記変速段に変化がない場合、処理がステップS7に進められる。前記変速段に変化があった場合、処理がステップS8に進められる。
ステップS7では、ブレーキ(例えば、フットブレーキ)が作動状態か否かが判断される。ブレーキが作動状態にある場合は、処理がステップS8に進められる。ブレーキが作動状態にない場合は、処理が後述する図3のステップS14に進められる。すなわち、表示内容を変更せず、処理が終了する。
ステップS8では、変速段がパーキング「P」又はニュートラル「N」に位置するか否かが判断される。変速段がパーキング「P」又はニュートラル「N」に位置する場合は、図3のステップS13に処理が進められる。変速段がパーキング「P」又はニュートラル「N」に位置しない場合は、図3のステップS9に処理が進められる。
ステップS9では、変速段が、前進に位置するか否かが判断される。変速段が前進に位置する場合は、ステップS10に処理が進められる。なお、上述のように前進は、例えば「D」以外に「3」、「2」、「1」、「B」及び「S」等の前進に関する変速段を含むものである。また、変速段が後進「R」に位置する場合は、ステップS11に処理が進められる。
ステップS10は、表示部20における段情報33の表示状態(第一表示態様31とも称する)を前進が強調された第二表示態様32にする。これにより、運転者に変速段が前進に位置していることを注意喚起することができる。ステップS10の処理が行われた後、次のステップS12の処理が行われる。
ステップS11は、表示部20における段情報33の表示状態(第一表示態様31とも称する)を後進が強調された第二表示態様32にする。これにより、運転者に変速段が後進に位置していることを注意喚起することができる。ステップS11の処理が行われた後、次のステップS12の処理が行われる。
ステップS12は、音又は音声による警告を発するものである。例えば、音としてブザー等の警告音を採用したり、音声として「前進中です」若しくは「バックしています」といった発話を採用したりすることが可能である。なお、ステップS12は、必要により採用すれば良く、採用しないことも可能である。
ステップS13は、第一表示態様31の状態にする又は第一表示態様31の状態を維持するものである。すなわち、第二表示態様モードが非選択の場合若しくは車速が所定の車速よりも高い場合又は変速段がパーキング「P」若しくはニュートラル「N」の場合に第一表示態様31にする又は第一表示態様31の状態を維持するものである。これにより、第一表示態様31が必要以上に第二表示態様32にされる煩わしさを抑制できる。また、必要な際の運転者への注意喚起をより際立たせることが可能である。なお、ステップS13においては、変速段が後進の際に通常通りブザー等の警告音が発せられる。
ステップS14で、第二表示態様32の上記処理が終了する。以後、車両のエンジン等を停止するまで、上記フローが繰り返し行われる。
以上が本発明の一実施形態の詳細であり、次に本発明における第二表示態様32の別の実施形態について、図4(a)及び(b)並びに図5(c)及び(d)に基づいて詳細を説明する。
図4(a)は、第二表示態様32の別の実施形態を表した概略図である。本実施形態において、第二表示態様32bは、表示部20に第一表示態様31における段情報33の表示と併せて、第一表示態様31における段情報33としての文字を拡大すると共に複数表示させた状態を表すものである。すなわち、第二表示態様32bは、段情報33の表示態様が第一表示態様31よりも強調された表示状態である。図示では、例えば車速5km/h以下で車両が後進走行(段情報33が後進「R」の状態)している状態を例に示している。段情報33や背景は、適宜の配色とすることが可能であるが、変速段が後進であることを想起させる赤色系の色を用いることが好ましい。
図4(b)は、第二表示態様32の別の実施形態を表した概略図である。本実施形態において、第二表示態様32cは、表示部20に第一表示態様31における段情報33の表示と併せて、段情報33としての文字を拡大すると共に点滅表示させた状態を表すものである。すなわち、第二表示態様32cは、段情報33の表示態様が第一表示態様31よりも強調された表示状態である。図示では、例えば車速5km/h以下で車両が後進走行(段情報33が後進「R」の状態)している状態を例に示している。なお、本実施形態においては、段情報33としての文字を点滅させているが、背景が点滅するようにしても良い。また、段情報33や背景は、適宜の配色とすることが可能であるが、変速段が後進であることを想起させる赤色系の色を用いることが好ましい。
図5(c)は、第二表示態様32の別の実施形態を表した概略図である。本実施形態において、第二表示態様32dは、表示部20に第一表示態様31における段情報33の表示と併せて、段情報33としての文字を拡大すると共に反転表示させた状態を表すものである。すなわち、第二表示態様32dは、段情報33の表示態様が第一表示態様31よりも強調された表示状態である。図示では、例えば車速5km/h以下で車両が前進走行(段情報33が前進「D」の状態)している状態を例に示している。本実施形態においては、例えば段情報33としての文字を白抜きや黒色とし、背景が例えば青色や緑色等の前進を想起させるような配色とすることができる。なお、本実施形態においては、単に段情報33としての文字を反転させて表示しているが段情報33としての文字が点滅したり、背景が点滅したりするようにしても良い。
図5(d)は、第二表示態様32の別の実施形態を表した概略図である。本実施形態において、第二表示態様32eは、表示部20に第一表示態様31における段情報33の表示と併せて、背景を異なる色で表示させた状態を表すものである。すなわち、第二表示態様32dは、段情報33の表示態様が第一表示態様31よりも強調された表示状態である。図示では、例えば車速5km/h以下で車両が前進走行(段情報33が前進「D」の状態)している状態を例に示している。本実施形態は、背景が例えば青色や緑色等の前進を想起させるような配色とすることができる。なお、本実施形態において、背景が点滅するようにしても良い。
上述の各実施形態において、第二表示態様32は、第一表示態様31が併せて表示されているが、これは、法令上、第一表示態様31における段情報33の表示を残した状態で、第二表示態様32における表示状態とする必要があるからである。なお、法令で許容される場合は、第一表示態様31の段情報33の表示を残さない表示状態とすることも可能である。
以上が、本発明の表示装置10の実施形態であるが、本発明の実施形態は、上述のものに限定されず、発明の範囲内で適宜の変更が可能である。
上述の実施形態においては、第二表示態様32は、上述のものに限られず、第一表示態様31における段情報33を強調するものであれば各種の表示態様を採用できる。例えば、段情報33の表示の強調は、拡大表示、点滅表示、複数表示、色変化、装飾表示、及び段情報33を色に置き換えたもののいずれか一つ又は複数の組合せを採用可能である。また、段情報33の表示の強調は、段情報33の周囲に目立つ模様を装飾するものでも良い。例えば、縞模様、波模様、星形、〇印、×印等各種の形状の模様等で装飾することが可能である。また、第二表示態様32における段情報33の拡大倍率も適宜選択できる。第二表示態様32における段情報33は、複数の表示とすることが可能であるが、同一の表示部20内に表示するものだけでなく、複数の表示部20にそれぞれ表示するものであっても良い。また、第二表示態様32における段情報33は、点滅表示させることが可能であるが、点滅速度は適宜変更でき、点滅表示も段情報33が点滅するものだけでなく、段情報33の周囲等が点滅するものであっても良い。また、第二表示態様32は、段情報33がポップアップして浮き上がってくるようなものであっても良い。
また、上述の実施形態においては、第二表示態様32は、表示部20に表示させるものであったが、表示部20と併せてメーター内の他の場所に強調するものであっても良い。例えば、速度計11の外側や内側を点滅させたり、色を変えたりすることが可能である。また、メーター枠内の各所が点滅したり、色が変わったりするものであっても良い。また、本実施形態は、表示部20をメーター内の一角に設けるようにしたが、メーター内全域を表示部20とするようなものであっても良い。また、第二表示態様32は、一つの表示態様だけではなく、複数の表示態様から選択されるものであっても良く、複数の表示態様を組み合わせたものであっても良い。
第一表示態様31も上述したものに限られず、各種の表示態様を採用できる。例えば、画面上段や画面中央等各種の位置に段情報33が表示されるものであっても良い。また、第一表示態様31における段情報33の表示は、「PNRDB」を併記し、変速段の現在位置する部分だけが点灯するものであっても良い。
また、段情報33も各種表示態様を採用できる。例えば、文字以外の色への置換えや各種デザインも採用できる。また、文字も斜体文字、太字等各種のフォントを用いることが可能である。
上述の実施形態においては、表示部20が一つの画面で構成されているものであったが、表示部20を複数に分割したものを用いても良く、複数の画面を適宜組み合わせたものであっても良い。また、表示部20は、各種のディスプレイを採用できる。例えば、液晶、有機EL、プラズマディスプレイ、LED表示、及びその他の物理的な表示等を採用することができ、これらの組合せを採用することもできる。表示部20は、車両のメーター内、ヘッドアップディスプレイ、ナビゲーション画面又はミラー等の運転者が視覚的に認識できるものであれば各種のものを採用できる。
上述の実施形態においては、車両におけるブレーキが作動状態であること、又は変速段が前進若しくは後進に位置しない状態であることを条件として、第二表示態様32による表示制御を行わないこととしたが、これらの条件以外で運転者が誤操作をし得ない範囲であれば、表示制御を解除するようにしても良い。
上述の実施形態においては、所定の車速を5km/h以下に設定したが、これに限らず、所定の車速を各種状況に合わせて適宜の速度に設定することが可能である。例えば、所定の車速以上で前進走行中に、上りの勾配に差しかかった場合、負荷がかかって車速が低下し、所定の車速以下(状況によっては、後退する)となることがある。従って、所定の車速は、前記勾配と第一表示態様31の状態に表示を戻す車速との関係で適宜設定すれば良い。前記勾配と第一表示態様31の状態に表示を戻す車速との関係は、予め各種の勾配度合いに応じて求めるものであっても良い。また、所定の車速は、予め設定するものであっても、走行条件を適宜センサで検出して、走行条件に応じて自動的に設定されるものであっても良い。例えば、勾配による車両への負荷を基にして、予め負荷に応じた車速を算出しておき、算出された車速を基にリアルタイムで所定の車速が自動的に設定されるものを採用することが可能である。また、所定車速は、例えば、停車時(第一表示態様31に切り替える車速)と走行時(第二表示態様32に切り替える車速)の2種類を設定するものであっても良い。さらに、勾配による車両への負荷を基にして前記所定の車速を変更するものであっても良い。
本発明の車両の表示装置は、主に自動車に好適に利用が可能である。自動車においても大型車、中型車、小型車、軽自動車及びその他の軽車両等にも利用が可能である。また、電気自動車、ハイブリッド車、ガソリン、ディーゼル車等種別を問わず利用が可能である。
10 表示装置
11 速度計
20 表示部
30 表示制御部
31 第一表示態様
32 第二表示態様
33 段情報
40 センサ部

Claims (2)

  1. 車両の変速段に関する段情報を表示する表示部と、
    前記表示部における前記段情報の表示制御を行う表示制御部と、
    を備え、
    前記表示制御部が、
    前記段情報を所定の表示態様で表示する第一表示態様と、
    前記段情報の表示態様を前記第一表示態様よりも強調した第二表示態様とを含む複数の表示態様から選ばれた一又は複数の表示態様の組み合わせにより前記段情報を表示する表示制御を実行可能であり、
    前記車両が停車状態であること、前記車両が所定の車速以下で走行している状態であること、及び前記車両の前後進を切り替えるための前記変速段の変更がなされた状態であること、の少なくともいずれかの状態であることを条件として、前記表示制御部が、前記表示部における前記段情報の表示状態を前記第二表示態様の状態にする表示制御を行うものであり、
    前記車両が停車状態から前後進を切り替えるための前記変速段の変更がなされた状態から、前記車両が所定の車速以下で走行している状態の間、前記表示制御部が、前記表示部における前記段情報の表示状態を前記第一表示態様における前記段情報と併せて、前記第一表示態様における前記段情報を拡大して表示させた前記第二表示態様の状態にする表示制御を行うことを特徴とする車両の表示装置。
  2. 前記車両におけるブレーキが作動状態であること、又は前記変速段が前進若しくは後進に位置しない状態であることを条件として、前記第二表示態様による前記表示制御を行わず第一表示態様の状態とすることを特徴とする請求項1に記載の車両の表示装置。
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