JP7449553B2 - 腕姿勢保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、腕姿勢保持装置に関する。
従来の腕姿勢を保持する装置としては、例えば特許文献1,2に示すものがあった。特許文献1の姿勢保持具は、作業者に取り付けられる本体部と、作業者の腕部に取り付けられるアーム部と、アーム部を所望の位置で保持する保持機構とを備えている。保持機構は、アーム部の動作を許容する許容状態とアーム部を所望の位置で保持する保持状態とを切替可能とする。保持機構は、電池にて作動するものであって、操作部のリミットスイッチからの操作信号により、ソレノイドを通電状態にして、ロック状態を解除する。さらに、肩部には、アーム部を固定する角度を変更するダイヤルが設けられている。
特許文献2の腕支持器具は、装着者の腕に装着する腕支持部と、装着者の胴体に固定する胴固定部に固定された支持棒と、支持棒に対して腕支持部を所定の角度で保持する回転角保持機構とを備えている。回転角保持機構は、支持棒に同心円状に設けられた複数の係止溝と、腕支持部に設けられた係止爪とを備えている。腕支持部は、腕を上下させる方向に回動可能であるとともに、腕を側方から前方に移動させる(脇を閉める)方向にも回動可能に支持されている。装着者が脇を閉めることで、係止爪が係止溝に係止され、腕支持部が所定の角度で保持される。
特開2014-33778号公報 特開2018-50609号公報
しかし、特許文献1の姿勢保持具は、腕を固定する位置(アーム部を固定する角度)を変更する際に、肩部に設けられたダイヤルを回し、固定位置を毎回設定し直す必要があった。また、保持機構は電力を必要として構成が複雑となるため、電力を用いずに機械的な構成で作動する装置が要求されていた。これに対して特許文献2の腕支持器具は、電力を用いずに比較的簡単な構成で腕支持部を保持することができるが、作業中に脇が開いてしまうと腕支持部の保持が解除されてしまう。つまり、常に脇を閉めて作業を行わなければならず、作業性が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、任意の角度に腕を保持でき、作業性が良好な腕姿勢保持装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための本発明は、作業者の背面に取り付けられるフレーム部と、前記フレーム部に回動可能に取り付けられ前記作業者の腕を支持するアーム部と、前記アーム部の回動を規制する回動規制手段と、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へと切り替える切替手段とを備え、前記回動規制手段は、回動が規制された状態の前記アーム部を、回動が規制された角度から所定角度上方に回動させることで規制状態から回動状態へと切り替わり、前記回動規制手段で規制状態から回動状態へと切り替えるために、前記アーム部を、回動が規制された角度から上方に回動させる前記所定角度は、前記アーム部および前記フレーム部のいずれか一方に固定されたラチェット爪が、前記アーム部および前記フレーム部のいずれか他方に固定されたラチェットホイールとの係止状態から、係止が解除される状態となる角度であることを特徴とする腕姿勢保持装置である。
本発明に係る腕姿勢保持装置によれば、回動規制手段がアーム部の回動を規制することで、任意の角度に腕を保持することができる。また、切替手段が回動規制手段を規制状態に切り替え、切り替えた後は、アーム部の回動が規制されて、アーム部が所定高さで保持されるので、作業者が常に脇を閉める必要はなく、作業性が良好となる。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記切替手段は、前記アーム部に設けられた規制スイッチを備え、前記規制スイッチの作動によって、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へ切り替えるものが好ましい。このような構成によれば、切替スイッチを操作するだけで、容易に規制状態への切り替えを行うことができる。
また、本発明の腕姿勢保持装置においては、前記規制スイッチは、前記アーム部の先端部に傾動可能に設けられた切替レバーと、前記切替レバーの傾倒を前記回動規制手段に伝達する連結部材とを備えているものが好ましい。このような構成によれば、切替手段を機械式の構成にできるので、電力を用いることなく比較的簡単な構成にすることができる。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記回動規制手段は、前記ラチェット爪の回動を制御するラチェット爪制御部を備えている。前記ラチェット爪制御部は、前記回動規制手段が規制状態になったときに、前記ラチェット爪を前記ラチェットホイールに係止させるものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記ラチェット爪制御部は、前記ラチェット爪が前記ラチェットホイールと係止する際に、前記ラチェット爪の先端を前記ラチェットホイールの歯底に当接させる位置合わせ機構を有しているものが好ましい。
また、本発明は、作業者の背面に取り付けられるフレーム部と、前記フレーム部に回動可能に取り付けられ前記作業者の腕を支持するアーム部と、前記アーム部の回動を規制する回動規制手段と、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へと切り替える切替手段とを備え、前記回動規制手段は、回動が規制された状態の前記アーム部を、規制された角度を超えるように上方に回動させることで規制状態から回動状態へと切り替わり、前記切替手段は、前記アーム部に設けられた規制スイッチと、前記回動規制手段を挟持する固定部材とを備え、前記規制スイッチの作動によって、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へ切り替え、前記規制スイッチは、前記アーム部の先端部に傾動可能に設けられた切替レバーと、前記切替レバーの傾倒を前記回動規制手段に伝達する連結部材とを備え、前記固定部材は、側面視C型形状を呈する弾性部材からなり、前記回動規制手段のリング部の外周を覆っており、前記連結部材は、ベルトまたは紐状部材にて構成されており、前記切替レバーと前記固定部材の外周部とに掛け渡されていることを特徴とする腕姿勢保持装置である。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記ラチェット爪制御部は、中心軸と、前記中心軸に回動可能に取り付けられた内側円盤部と外周リング部とを備えた第1プレートと、前記第1プレートと隣り合う位置で前記中心軸に固定された第2プレートと、前記第2プレートに回動可能に取り付けられ先端部が前記第2プレートの所定位置から出没可能に構成された第1爪と、前記第2プレートに回動可能に取り付けられ内周部に前記第1爪の先端部が係止される内周歯を備えた第1リングとを備えている。さらに、前記内側円盤部は、前記第1爪を前記内周歯へのリング係止位置とリング非係止位置との間で移動させる第1ガイド部を備え、前記第1リングは、前記ラチェット爪を前記ラチェットホイールへのラチェット係止位置とラチェット非係止位置との間で移動させる第2ガイド部を備えているものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記第1ガイド部は、前記内側円盤部と前記第2プレートとの相対回転に応じて前記第1爪の先端部を前記内周歯側に向けて突出させるようにガイドするものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記第1爪は、基端部が前記第2プレートに回動可能に取り付けられ、先端部が前記内側円盤部と前記第2プレートとの相対回転に応じて前記第1ガイド部に沿って前記内周歯側に突出するものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記第1リングは、前記第1爪の先端部が前記内周歯に係止した状態で前記第2プレートに対して回転不能となるものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、第2ガイド部は、前記第1リングと前記ラチェット爪との相対移動に応じて前記ラチェット爪の先端部を前記ラチェットホイールの外周歯に対して近接離反させるものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記ラチェット爪の基端部は、前記アーム部が固定されたベース部に回動可能に取り付けられ、前記ラチェット爪の先端部は、回転する第1リングの第2ガイド部に沿って移動し前記ラチェットホイールの外周歯に近接することで、前記ラチェットホイールを係止するものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記回動規制手段は、前記回動規制手段が回動状態にあるときに、前記第2ガイド部が前記ラチェット爪の先端部を前記ラチェット非係止位置に戻すように前記第1リングと前記ラチェット爪とを相対移動させる第1復元部材をさらに備えているものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記切替手段は、前記第1プレートを挟む固定部材をさらに備え、前記固定部材と前記切替レバーとは、前記連結部材にて接続されて互いに連動するものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記回動規制手段は、前記回動規制手段が回動状態にあるときに、前記第1ガイド部が前記第1爪の先端部を前記リング非係止位置に戻すように前記内側円盤部と前記第2プレートとを相対回転させる第2復元部材をさらに備えているものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置においては、前記回動規制手段は、前記第1爪がリング非係止位置にあるときに、前記内側円盤部と前記外周リング部とを共回りさせるとともに、前記第1爪がリング係止位置にあるときに、前記外周リング部を前記内側円盤部に対して相対回転可能とするための内側円盤部回転部材をさらに備えているものが好ましい。
本発明の腕姿勢保持装置によれば、任意の角度に腕を保持できるとともに作業性を良好にできる。
本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の使用状態を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置を示した要部斜視図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段を示した分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の固定系部品を示した分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の固定系部品を除いた回動系部品を示した分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段を示した断面図(図3のVII-VII線断面図)である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の第1プレートの回動状態を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の第1プレートの規制状態を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の第1爪と第1リングの非係止状態を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の第1爪の位置を説明するための側面図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の第1爪と第1リングの係止状態を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の第1爪と第1リングの係止状態を示した拡大側面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段の第1爪が内周歯の壁部から離れた位置で広がった状態を示した拡大側面図、(b)は第1リングがさらに回動して第1爪が内周歯の壁部に係止した状態を示した拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段のラチェット爪とラチェットホイールの係止状態を示した側面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置の回動規制手段が回動状態にあるときの切替手段を示した側面図、(b)は回動規制手段が規制状態にあるときの切替手段を示した側面図である。 (a),(b)は本発明の実施形態に係る腕姿勢保持装置のアーム部が異なる高さ位置にある状態を示した側面図である。
本発明の実施形態に腕姿勢保持装置について、図面を参照しながら説明する。かかる腕姿勢保持装置は、たとえば果樹園農家等において腕部を上方にあげた状態で長時間作業する場合に腕部を下側から支持して作業者をアシストする装置である。本実施形態においては、腕姿勢保持装置を装着した作業者から見た上下、左右、前後方向を基準として、説明する。また、各部の回転方向は、外側から内側を見た方向(図3の左側から右側を向いた方向)を基準として、「左回転」および「右回転」とする。
図1乃至図3に示すように、腕姿勢保持装置1は、フレーム部10とアーム部20と回動規制手段30と切替手段140とを備えている。
フレーム部10は、作業者Pの背面に取り付けられるものである。フレーム部10は、たとえばアルミニウム合金にて構成されている。なお、フレーム部10の材質は、アルミニウム合金に限定されるものではなく、硬質の樹脂等にて構成されていてもよい。フレーム部10は、上水平部11と下水平部12と連結部13とを備えている。上水平部11は、作業者Pの肩の高さに配置され、水平方向(肩幅方向)に延在している。上水平部11は、肩幅と同等の水平寸法を備えている。上水平部11の左右両端部には、アーム部20が取り付けられた回動規制手段30を支持する支持ブラケット14が固定されている。支持ブラケット14は、平面視L字形状を呈しており、一方の板部14aが上水平部11に固定され、他方の板部14bが前方に向かって延在している。他方の板部14bの前端部に、回動規制手段30が支持されている。
下水平部12は、作業者Pの腰の高さに配置され、水平方向に延在している。下水平部12は、保持ベルト16の下部を固定するための部材である。連結部13は、上水平部11と下水平部12とを連結する部材であって、上下方向に延在する長尺の板材にて構成されている。連結部13は、2枚設けられており、互いに平行に配置されている。連結部13の上端部は、上水平部11の後面に取り付けられた固定ブラケット15aに固定され、連結部13の下端部は、下水平部12の後面に取り付けられた固定ブラケット15bに固定されている。連結部13の前部は、高さ方向中間部が後方に窪んでおり、作業者Pが前かがみになったときに背中が干渉しないように湾曲して形成され、空間を有するように形成されている。
フレーム部10の前方で両アーム部20,20の内側には、保持ベルト16が設けられている。保持ベルト16は、作業者Pの上半身に装着されるものであって、たとえばポリエステル等の軟質の樹脂にて構成されている。保持ベルト16は、腰装着部16aと肩装着部16bとを備えている。腰装着部16aは、作業者Pの腰に巻かれるベルト状の部分である。腰装着部16aは、下水平部12の前面に固定されている。肩装着部16bは、左右一対に設けられており、腰装着部16aと一体成型されている。肩装着部16bは、側面視で上下逆U字形状を呈している。肩装着部16bの上部は、上水平部11の前面に固定されている。
アーム部20は、作業者Pの腕Paを支持するものであって、左右にそれぞれ設けられている。アーム部20は、回動規制手段30を介してフレーム部10の支持ブラケット14に回動可能に取り付けられている。アーム部20は、縦板部21と横板部22とを備えている。縦板部21は、アーム部20の基端側に配置されており、回動規制手段30の側面に固定されている。縦板部21は、平面が上下方向に沿うように立てられた状態で前後方向に延在している。横板部22は、縦板部21に対して平面が直交しており、作業者Pの上腕部を下側から平面で支持する部分である。横板部22は、正面視L字状の固定ブラケット23を介して縦板部21の前端部に固定されている。アーム部20には、腕Paに巻き付けられるベルト(図示せず)が設けられている。ベルトを介してアーム部20を腕Paに固定することで、アーム部20が腕Paの上下運動に追従して所定角度の範囲において回動する。
回動規制手段30は、アーム部20の回動を規制するものである。具体的には、回動規制手段30が回動状態にあるときは、アーム部20が上下両方向に回動可能であり、規制状態にあるときは、アーム部20の下方への回動が規制される。本実施形態では、左腕に装着する回動規制手段30について説明する。なお、右腕に装着する回動規制手段30は、左腕に装着する回動規制手段30を左右反転する同一の構成となる。
図4に示すように、回動規制手段30は、ベース部31とラチェット爪41とラチェットホイール51とラチェット爪制御部61とを備えている。ラチェット爪制御部61は、中心軸62と第1プレート71と第2プレート81と第1爪91と第1リング101とを備えている。第1リング101は、内周歯102を有している。
ベース部31は、回動規制手段30の各部位を収容するものであって、一対のベースプレート32,33と連結ロッド34とを備えている。ベースプレート32は側面視で矩形形状を呈している。一方のベースプレート32は、フレーム部10の支持ブラケット14側(右側)に配置されており、他方のベースプレート33は、支持ブラケット14から離れた側(左側)に配置されている。これら一対のベースプレート32,33間に、回動規制手段30の各部位が収容されている。一方のベースプレート32には、中心軸62が挿通する大径の挿通孔35が形成され、他方のベースプレート33には、中心軸62の先端部が挿通する小径の挿通孔36が形成されている。連結ロッド34は、一対のベースプレート32,33を連結するとともに、ベースプレート32,33の間隔を規制するスペーサとなる。連結ロッド34は、ベースプレート32,33の四隅にそれぞれ設けられており、ベースプレート32,33に対して直交して取り付けられている。
中心軸62は、回動規制手段30の一部の固定系の部品を支持するものである。中心軸62は、基端部がフレーム部10の支持ブラケット14(図3参照)に固定されており、回転不能となっている。中心軸62は、ラチェットホイール51と第2プレート81とを固定する。中心軸62のラチェットホイール51と第2プレート81が固定系となる(図5参照)。なお、第1爪91は、第2プレート81に回動可能に固定されている。固定系の部品を除いた、ベース部31とラチェット爪41と第1プレート71と第1リング101は、固定系に対して回動する回動系となる(図6参照)。
中心軸62は、左右方向に延在しており、右側の基端部から左側の先端部に向かって、大径部63、中径部64および小径部65を備えている。大径部63の端面は他方の板部14bの表面に当接して固定されている。中心軸62の大径部63は、ベースプレート32の挿通孔35に相対回転可能に挿通されている。中径部64の外周部には、ラチェットホイール51を係止するための第1キー66が形成されている。小径部65の先端部は、ベースプレート33の挿通孔36に相対回転可能に挿通されている。つまり、ベース部31は、中心軸62に回転可能に支持されている。小径部65の基端部には、第2プレート81を係止するための第2キー67が形成されている。
ラチェット爪41およびラチェットホイール51は、アーム部20の回動を規制するためのものである。図12および図15にも示すように、ラチェットホイール51は、一方のベースプレート32に隣り合う位置に配置されており、中心軸62に支持されている。ラチェットホイール51の中心部には、キー溝52を備えた軸孔53が形成されている。中心軸62の第1キー66がキー溝52に噛合した状態で、中径部64が軸孔53に挿通され、ラチェットホイール51が回転不能に中心軸62に固定されている。つまり。ラチェットホイール51は、固定系であり回転しない。ラチェットホイール51の外周部には、外周歯54が形成されている。中心軸62の先端側から基端側を見て、外周歯54は、周方向右側に歯が傾斜しており、ラチェット爪41が周方向左側へ移動しようとするのを規制するように構成されている。
ラチェット爪41は、ラチェットホイール51の外周部に配置されており、基端部が一方のベースプレート32に所定角度の範囲で回動可能に取り付けられている。ラチェット爪41は、たとえば三か所に設けられており、ラチェットホイール51を囲むように配置されている。ラチェット爪41は、腕部を合わせたアーム部20を係止、保持できる強度を確保するように三か所に形成されている。なお、強度を確保できれば、ラチェット爪41の個数は、三つに限定されるものではない。ラチェット爪41は、基端部が周方向右側に位置し、先端部が周方向左側に位置する。ラチェット爪41の基端部は、一方のベースプレート32の表面に回動可能に接続されている。そして、ラチェット爪41は、基端部を中心として先端部が回動する。ラチェット爪41がラチェットホイール51の外周歯54に係止した状態で、ベース部31の左回転(アーム部20の下向きの回動)が阻止される。このとき、ベース部31の右回転(アーム部20の上向きの回動)は許容される。ラチェット爪41には、後述する第2ガイド部105に挿入される第2ピン43が設けられている。第2ピン43は、ラチェット爪41の先端部で側表面から当該側表面に直交する方向に突出している。
ラチェット爪制御部61は、ラチェット爪41の回動を制御するものである。ラチェット爪制御部61は、回動規制手段30が規制状態になったときに、ラチェット爪41をラチェットホイール51の外周歯54に係止させる。ラチェット爪制御部61は、中心軸62の先端側から基端側に向かって、第1プレート71、第1爪91、第2プレート81の順に配置されている。第1リング101は、第2プレート81の外周部に第2プレート81と同心状に配置されている。
第1プレート71は、図4、図6乃至図9に示すように、内側円盤部72と外周リング部73とを備えている。内側円盤部72は、側面視円形形状を呈しており、中心軸62の小径部65が挿通する挿通孔74を備えている。挿通孔74は、内側円盤部72の中心部に形成されており、中心軸62の小径部65の先端側(第2キー67がない部分)が挿通される。内側円盤部72は、中心軸62に回転可能に支持されている。
内側円盤部72は、第1ガイド部75を備えている。第1ガイド部75は、第1爪91を第1リング101の内周歯102へのリング係止位置P1(図12参照)とリング非係止位置P2(図10参照)との間で移動させるためのガイド用長孔である。第1ガイド部75は、中心軸62の先端側から基端側を見て、周方向右側に向かうに連れて径方向外側に延在するように傾斜しており、内部に第1爪91の第1ピン92が挿入される。つまり、第1ガイド部75に挿入された第1ピン92は、内側円盤部72が左回転すると、第1ガイド部75に押されて径方向外側に移動する。第1ガイド部75は、たとえば三か所に形成されており、第1爪91の配置位置に応じて、内側円盤部72の円周方向に間隔をあけて配置されている。第1ガイド部75は、内側円盤部72の板厚方向に貫通して形成されている。なお、第1ガイド部75は、必ずしも内側円盤部72を貫通する必要はなく、第1爪91側に開口する有底の穴にて構成してもよい。
内側円盤部72の第1爪91側に対向する面(図4中、右奥側の裏面)には、後述する第2復元部材120の一端部を係止するための第1プレート側突部76(図9および図10参照)が形成されている。第1プレート側突部76は、たとえばイモネジの端部を内側円盤部72から突出させて装着することで構成されている。なお、第2復元部材120の他端は、第2プレート81に係止されている。
外周リング部73は、内側円盤部72の外周部で、内側円盤部72と同軸状に配置されている。外周リング部73は、内側円盤部72に対してベアリング(図7参照)を介して相対回転可能に設けられている。外周リング部73の外周部には、外周歯77が形成されている。中心軸62の先端側から基端側を見て、外周歯77は、周方向右側に歯が傾斜しており、後述する固定部材145が外周リング部73を挟持した際に、外周リング部73が固定部材145に対して右回転するのを規制するように構成されている。
第2プレート81は、図4、図10および図12に示すように、側面視円形形状を呈しており、中心軸62が挿通する挿通孔82を備えている。挿通孔82は、キー溝83を備え、第2プレート81の中心部に形成されている。挿通孔82には、中心軸62の小径部65の基端側(第2キー67が形成された部分)が挿通される。つまり、第2プレート81は、中心軸62に回転不能に支持されており、回転しない固定系となる。
第2プレート81には、第1爪91の基端部を回転可能に支持するための支持ピン84が形成されている。支持ピン84は、円柱形状を呈しており、第2プレート81の第1爪91側に対向する面(図4中、左手前側の表面)から第1爪91側に突出して形成されている。支持ピン84は、第1爪91の個数と同数、本実施形態では三か所に形成されており、内側円盤部72の円周方向に間隔をあけて配置されている。第2プレート81の第1爪91側に対向する面には、後述する第2復元部材120の他端部を係止するための第2プレート側突部85(図9および図10参照)が形成されている。第2プレート側突部85は、所定角度の範囲で回動する第1爪91に干渉しない位置に設けられている。
第1爪91は、図4、図7、図10および図12に示すように、第1プレート71と第2プレート81との間に配置されており、第2プレート81の第1プレート71に対向する面(図4中、左手前側の表面)に取り付けられている。第1爪91は、基端部が第2プレート81に支持ピン84を介して回動可能に取り付けられている。第1爪91は、先端部が第2プレート81の内側の所定位置から、外周より径方向外側に向けて出没可能に構成されている。内側の所定位置は、第1爪91の先端部が第1リング101の内周歯102に係止されないリング非係止位置P2(図10参照)である。第1爪91の先端部が第1リング101の内周歯102に係止される位置はリング係止位置P1(図12参照)である。
第1爪91の基端部は、第1プレート71側から見て、周方向左側に位置し、先端部が周方向右側に位置している。第1爪91の基端部は、支持ピン84を介して、第2プレート81に回転可能に支持されている。第1爪91は、たとえば三か所に形成されており、第2プレート81の円周方向に沿って間隔をあけて配置されている。第1爪91の配置位置は、第1リング101の内周歯102の歯の形状に応じて設定されている。第1爪91の具体的な配置位置は、内周歯102の形状を説明した後に述べる。第1爪91には、第1ガイド部75に挿入される第1ピン92が設けられている。第1ピン92は、第1爪91の先端部近傍で表面に直交する方向に突出している。
第1リング101は、図7、図10および図12に示すように、第2プレート81の外周部に配置されている。第1リング101は、第2プレート81に対してベアリング(図7参照)を介して回動可能に取り付けられている。第1リング101の軸方向長さは、第2プレート81と第1爪91を合わせた軸方向長さと同等である(図7参照)。第1リング101の内周面の第1プレート71寄り(図4中、左手前寄り)の部分には、第1爪91が係止する内周歯102が形成されている(図7参照)。図10および図12に示すように、内周歯102は、周方向左側に歯が傾斜しており、第1リング101が左回転しようとするのを規制するように構成されている。内周歯102は、歯の先端部102aの周方向左側が壁部102bとなり、周方向右側が斜面部102cとなる。壁部102bは、第1リング101の径方向に沿った表面を有している。一方、第1リング101の内周面のラチェットホイール51寄り(図4中、右奥寄り)の部分には、第2プレート81を相対回転可能に支持する支持部103が形成されている。支持部103の内側にベアリングが取り付けられている。
以下に、図11を参照しながら、第1爪91の具体的な配置位置を説明する。図11に示すように、三つの第1爪91は、爪の先端の位置と、対向する内周歯102の斜面部102cの周方向右側の壁部102bとの距離が互いに異なるように配置されている。詳しくは、斜面部102cを周方向に三分割したときの各エリアに、三つの第1爪91の先端がそれぞれ対向するように、第1爪91が配置されている。つまり、図11を見た際に図中において下側に位置する一の第1爪91は、爪の先端が斜面部102cの三つのエリアのうち、周方向右側の壁部102bに近いエリアに対向している。そして、図11を見た際に図中において右上側に位置する二の第1爪91は、爪の先端が斜面部102cの三つのエリア(周方向右側のエリア)のうち、周方向真ん中のエリアに対向している。さらに、図11を見た際に図中において左上側に位置する三の第1爪91は、爪の先端が斜面部102cの三つのエリアのうち、周方向右側の壁部102bから遠いエリア(周方向左側のエリア)に対向している。
なお、どの第1爪91の先端が斜面部102cのどのエリアに対向するかは、第1リング101の回動位置(内周歯102の歯の位置)と第1爪91との相対関係によって適宜変わる。また、前記の各第1爪91の設置位置(第2プレート81の下側、右上側、左上側)は、一例であって、周方向にオフセットした位置であってもよい。
第1爪91は、回転する第1プレート71の第1ガイド部75にガイドされて、リング非係止位置P2とリング係止位置P1との間で移動する。三つの第1爪91の先端部の突出距離(第2プレート81の外周面からの離間距離)は同等である。図12に示すように、リング係止位置P1では、いずれかの第1爪91の爪の先端が、斜面部102cの三つのエリアのうち、周方向右側の壁部102bから遠いエリア(周方向左側のエリア)に当接したところで、第1爪91が広がるのが規制されている。前記エリアは、径方向に見て、第2プレート81の外周面に最も近いエリアであるため、当該エリアに対向する第1爪91の先端が斜面部102cの表面に当接し、その他の二つの第1爪91の先端は、内周歯102の傾斜部102cには当接していない。そして、周方向右側の壁部102bに近いエリア(周方向右側のエリア)に対向する第1爪91の先端が内周歯102の壁部102bに円周方向の左側から時計回りの方向に当接し、内周歯102を係止している。これによって、第1リング101の回転が規制される。このとき、第1爪91の先端は、図13に示すように、壁部102bを径方向に三分割したときの内側から三分の一のところに当接する。これは、第1爪91が三つ設けられ、周方向にオフセットして配置されているためである。この壁部102bの径方向に三分割した深さが、第1爪91が内周歯102に係止する係止代となる。なお、本実施形態では、第1爪91が三つであるので、第1爪91の先端の当接位置が、壁部102bの径方向に三分割した深さとなっている。この分割数は、一例であって、第1爪の個数に応じて適宜変更される。つまり、第1爪の個数と同数で分割される。以上のように、第1爪91を複数用い、その第1爪91の数で内周歯102におけるエリアの数を増やすことにより、第1爪91が内周歯102の壁部102bと当接するまで移動する距離を減らすことができる。これにより、使用者は保持したい目的の位置で本装置により腕を保持できるようになる。
図12および図15に示すように、第1リング101は、第2ガイド部105を備えている。第2ガイド部105は、ラチェット爪41を、ラチェット係止位置P3(図15参照)とラチェット非係止位置P4(図12参照)との間で移動させるためのガイド用長孔である。第2ガイド部105は、中心軸62の先端側から基端側を見て、周方向右側に向かうに連れて径方向外側に延在するように傾斜している。第2ガイド部105の内部には、ラチェット爪41の第2ピン43が挿入されている。つまり、第1リング101が第1爪91で係止された状態で、ラチェット爪41がベース部31とともに左回転すると、第2ガイド部105に挿入された第2ピン43は、第2ガイド部105の内周壁に押されて径方向内側に移動する。これによって、ラチェット爪41の先端部が径方向内側に移動して、ラチェットホイール51の外周歯54に係止される(ラチェット係止位置P3)。第2ガイド部105は、ラチェット爪41の個数と同数、本実施形態では三か所に形成されており、第1リング101の円周方向に間隔をあけて配置されている。第2ガイド部105は、後述する第1復元部材110がラチェットホイール51の外周部近傍に設けられるので、第1復元部材110と干渉しないように円周方向にずれて配置されている。第2ガイド部105は、第1リング101の板厚方向に貫通して形成されている。なお、第2ガイド部105は、必ずしも第1リング101を貫通する必要はなく、ラチェット爪41側に開口する有底の穴にて構成してもよい。
第2ガイド部105は、ラチェット爪41がラチェットホイール51と係止する際に、ラチェット爪41の先端をラチェットホイール51の外周歯54の歯底に必ず当接させる位置合わせ機構となる。ラチェット爪41の先端位置は、第2ガイド部105内を移動する第2ピン43によって位置が規制される。
具体的には、第1爪91によって第1リング101が停止する瞬間(図12の瞬間)のラチェット爪41の先端とラチェットホイール51の外周歯54との位置関係が常に同一(その後、第1リング101が停止することによりラチェット爪41がラチェットホイール51の外周歯54とかみ合う方向に動き、ラチェットホイール51の外周歯54と必ずかみ合う(図15)位置)になるようにしている。
また、ラチェット爪41がラチェット非係止位置P4からラチェット係止位置P3へ移動する際に、ラチェット爪41が外周歯54の一歯分回転するように、第2ガイド部105の形状が決められている。外周歯54の一歯分の回転でラチェット爪41を係止するようにしているのは、なるべく早くアーム部20を停止させ目的の位置で保持するためである。
ラチェットホイール51の外周歯54の歯数は、第1リング101の内周歯102の歯数の倍数(第1爪91の個数倍)となっている。本実施形態では、第1爪91が3つであるので、ラチェットホイール51の外周歯54の歯数は、第1リング101の内周歯102の歯数の3倍である。このような構成によれば、いずれかの第1爪91が第1リング101の内周歯102に係止したときに、第1リング101の第2ガイド部105によって位置が規制されるラチェット爪41の先端を、ラチェットホイール51の外周歯54の歯のうちラチェット爪41が係止される歯の右隣にある歯の先端と、中心軸62の中心とを結んだ直線上に配置することが可能となる。
図4に示すように、回動規制手段30は、第1復元部材110をさらに備えている。第1復元部材110は、回動規制手段30が回動状態にあるときに、第2ガイド部105がラチェット爪41の先端部をラチェット非係止位置P4に戻すように第1リング101を回転させる(第1リング101とラチェット爪41とを相対移動させる)。第1復元部材110は、第1リング101とベースプレート32との間に掛け渡された引張コイルばねにて構成されている。第1復元部材110は、ラチェットホイール51の側部で、上下方向に延在して設けられている。第1復元部材110の上端部はベースプレート32に固定され、下端部は第1リング101の表面に固定されている。
回動規制手段30が回動状態にあるときは、第1復元部材110は若干延伸した状態になっている。回動規制手段30が規制状態にあるときは、ベース部31が第2ガイド部105の長さ分左回転しているので、第1復元部材110が左回転した分さらに延伸した状態となっている。ここで、回動規制手段30を回動状態に戻すと、第1リング101の係止が解除されて、第1復元部材110の復元力によって引っ張られて、第1リング101が左回転する。すると、第2ピン43が移動する第2ガイド部105に沿って径方向外側に移動する。これによってラチェット爪41の先端部が径方向外側に移動して、ラチェット非係止位置P4に移動する。
図4、図9および図10に示すように、回動規制手段30は、第2復元部材120をさらに備えている。第2復元部材120は、回動規制手段30が回動状態にあるときに、第1ガイド部75が第1爪91の先端部をリング非係止位置P2に戻すように、内側円盤部72を回転させる(内側円盤部72と第2プレート81とを相対回転させる)方向に付勢されている。第2復元部材120は、内側円盤部72と第2プレート81との間に掛け渡されたねじりコイルばねにて構成されている。第2復元部材120は、図9に示すように、中心軸62を囲うように装着され、一端部が内側円盤部72の第1プレート側突部76に係止され、他端部が第2プレート81の第2プレート側突部85に係止されている。第1プレート側突部76と第2プレート側突部85は、ねじりコイルばねのコイルの外周側に係止している。第2復元部材120は、固定された第2プレート側突部85に係止されつつ、内側円盤部72を右回転させる方向に付勢されている。回動規制手段30を規制状態から回動状態に切り替えると、内側円盤部72が右回転して、第1ガイド部75の周方向左端に第1ピン92が当接する位置で止まっている。これによって、第1爪91の先端部が内側に没入して、第1爪91がリング非係止位置P2となる。
図4および図8に示すように、回動規制手段30は、内側円盤部回転部材130をさらに備えている。内側円盤部回転部材130は、第1爪91がリング非係止位置P2にあるときに、内側円盤部72を外周リング部73と共回りさせるとともに、リング係止位置P1にあるときに、外周リング部73を内側円盤部72に対して左回転可能とするための部材である。このように外周リング部73が内側円盤部72に対して左回転可能であることによって、第1爪91と第1ガイド部75に過度な負荷がかかるのを防止できる。内側円盤部回転部材130は、内側円盤部72と外周リング部73との間に掛け渡された弾性部材131と、弾性部材131の一端部を内側円盤部72に固定するための第1固定部132と、弾性部材131の他端部を外周リング部73に固定するための第2固定部133とを備えている。弾性部材131は、ねじりコイルばねにて構成されている。第1固定部132は、内側円盤部72の左側表面に固定される側面視C形の部材であって、C形の内側にねじりコイルばねの一端部を挿入して係止する係止部132aを備えている。第2固定部133は、外周リング部73の左側表面に固定される箱型の部材であって、ねじりコイルばねの他端部を挿入して係止するように構成されている。内側円盤部回転部材130は、外周リング部73が固定部材145に挟まれて左回転したときに、内側円盤部72を左回転させる方向に付勢される。内側円盤部回転部材130の付勢力は、第2復元部材120の付勢力より大きい。したがって、外周リング部73が固定部材145に固定されて左回転したときに、内側円盤部回転部材130の付勢力が第2復元部材120の付勢力に打ち勝って、内側円盤部72が左回転する。さらに、内側円盤部回転部材130を設けたことによって、第1爪91がリング係止位置P1にあるときに、外周リング部73を、固定された内側円盤部72に対して左回転させることができる。なお、回動規制手段30が回動状態にあるときは、内側円盤部回転部材130を介して、内側円盤部72と外周リング部73は共回りする。
切替手段140は、回動規制手段30を回動状態から規制状態へと切り替える手段である。図1乃至図3に示すように、切替手段140は、アーム部20の先端部に傾動可能に設けられた切替スイッチと固定部材145とを備えており、切替スイッチの動作により、回動規制手段30を回動状態から規制状態へと切り替える。本実施形態では、切替スイッチは、切替レバー141と連結部材144とを備えている。
切替レバー141は、門型形状を呈しており、アーム部20の横板部22の先端に設けられた取付ブラケット142に回動可能に取り付けられている。取付ブラケット142には、切替レバー141を起立する方向に付勢するバネ部材143が設けられており、力を加えない状態では、切替レバー141は先端前方側に傾斜して立ち上がっている。切替レバー141は、作業者Pが腕Paで押さえつけることで、前方に向かって傾倒する。
固定部材145は、外周リング部73を挟むことでその回転を規制する部材であり、側面視C型形状を呈する弾性部材からなる。固定部材145は、外周リング部73の外周歯77を覆っている。固定部材145は、C型の開口部が、切替レバー141に対向するように配置されている。固定部材145の外周面には、溝146が形成されている。
連結部材144は、切替レバー141と固定部材145とを連結する部材であり、環状のベルトまたは紐状部材にて構成されている。連結部材144は、切替レバー141の上端部に設けられた突条係止部141aと固定部材145の溝146に掛け渡されている。連結部材144は、溝146の全長に渡って巻き掛けられている。固定部材145は、連結部材144に絞められた状態で、アーム部20とともに回動する。
以下に、前記構成の腕姿勢保持装置1の各部の動作と作用効果を説明する。
図16の(a)に示すように、腕姿勢保持装置1を装着した作業者Pは、作業を行う高さに腕Paを上げる。このとき、切替レバー141は立ち上がった状態であるので、連結部材144が前方に引っ張られてはいない。よって、図8に示すように、固定部材145は、広がった状態であり、外周リング部73の回転を規制していない(回動状態)。したがって、アーム部20の回動は規制されず、腕Paの高さを自由に調整できる。
次に、図16の(b)に示すように、腕Paを所定の高さにあげた状態で、肘を伸ばして、前腕部で切替レバー141を下方に押す。すると、切替レバー141が前方に傾斜して、連結部材144が前方に引っ張られる。そして、図9に示すように、固定部材145が径方向内側に絞られて、固定部材145の内周面が外周リング部73の外周歯77を押圧し、外周リング部73が固定部材145に固定される。この状態でアーム部20が若干下がると、ベースプレート33と固定部材145と外周リング部73とが一体的に左回転し、第2固定部133も一体に回動する。すると、内側円盤部回転部材130(図8参照)は、閉じる方向に変形し、内側円盤部72を左回転させる方向に付勢される。この内側円盤部回転部材130の付勢力は、第2復元部材120の付勢力より大きいので、内側円盤部回転部材130の付勢力が第2復元部材120(図9および図10参照)の付勢力に打ち勝って、内側円盤部72が左回転する。
内側円盤部72が左回転すると、リング非係止位置P2にあった第1爪91(図10参照)の第1ピン92が、第1ガイド部75の左回転によって、径方向外側に案内される。これによって、第1爪91の先端部が、径方向外側に突出する。このとき、いずれかの第1爪91の先端が、第1リング101の内周歯102の壁部102bに当接する位置にあるときは、図12に示すように、第1爪91が広がったときに、第1リング101の内周歯102が第1爪91に係止され、第1リング101の回転が止められる。
なお、図14の(a)に示すように、先端が最も壁部102bに近い第1爪91が広がったときに、壁部102bに当接していない場合がある。この場合には、アーム部20がもう少し下がることで、ベースプレート32とともにラチェット爪41が左回転し、第1リング101を左回転させる。これによって、第1爪91の先端が、第1リング101の内周歯102の壁部102bに当接し、第1リング101の内周歯102が第1爪91に係止される。
このとき、第1リング101を回転させるためにアーム部20が下がる距離は、切替作動時の遊びとなるが、本実施形態では、三つの第1爪91を周方向にオフセットして設けているので、第1爪91の先端が壁部102bから離れた場合であっても、いずれかの第1爪91を壁部102bに近い位置に配置することができる。したがって、切替作動時の遊び(アーム部20が下がる距離)を小さくすることができる。この遊びは、第1爪91の個数を増やせば、さらに小さくすることができるが、その分、第1爪91の壁部102bへの係止深さが浅くなり、爪がかかり難くなってしまう。遊びと係止の精度のバランスを考慮して、第1爪91が三つ設けられているのが好ましい。
第1リング101の内周歯102が第1爪91に係止された状態(図12および図14の(b)参照)から、アーム部20は自重によってさらに下がろうとするため、アーム部20が固定されているベース部31が中心軸62を中心に若干左回転する。第1リング101の回転が規制された状態で、ベース部31が左回転すると、図15に示すように、ラチェット爪41もベース部31と共回りして、第2ピン43が第2ガイド部105に沿って径方向内側に移動する。これによって、ラチェット爪41がラチェット係止位置P3に移動し、ラチェット爪41の先端部がラチェットホイール51の外周歯54に係止される。このとき、第2ピン43が第2ガイド部105の径方向内側端に当接することで、ラチェット爪41がラチェット係止位置P3で正確に停止される。したがって、ラチェット爪41がラチェットホイール51と係止する際には、ラチェット爪41の先端がラチェットホイール51の外周歯54の歯底に確実に当接して噛み合う。さらに、ラチェット爪41とラチェットホイール51の外周歯54との衝突等による破損を防止できる。
また、ラチェット爪41の回転時には、第1爪91がリング係止位置P1にあり内側円盤部72は固定された状態になっているが、内側円盤部72と外周リング部73との間に内側円盤部回転部材130を設けたことによって、固定された内側円盤部72に対して外周リング部73だけ左回転させることができる。これによって、第1爪91に過度な荷重がかかるのを防止しつつ、ラチェット爪41を左回転させることができる。
ここで、ラチェットホイール51は固定されているので、ベース部31はそれ以上左回転しない(規制状態)。よって、ベースプレート32と一体化されたアーム部20は、所定の高さで保持することができるので、手をあげた状態での作業を楽に行うことができる。作業中に、作業者Pが肘を曲げて、切替レバー141が立ち上がっても、ラチェット爪41は、アーム部20の自重によって、左回転する側に付勢されているので、規制状態は保持される。
規制状態を解除するには、アーム部20を、回動を規制している方向と逆方向である上方に動かす。すると、ベースプレート32が右回転することとなり、ラチェット爪41も右方向に回動して、ラチェット非係止位置P4に移動する。このとき、第2ピン43が第2ガイド部105に沿って径方向外側に移動し、ラチェット爪41とラチェットホイール51との係止が解除される。これによって、ラチェット爪41が回転して、回動規制手段30の規制状態が解除され、回動状態となる。
以上説明したように、本実施形態に係る腕姿勢保持装置1によれば以下のような作用効果を奏する。かかる腕姿勢保持装置1は、機械式の回動規制手段30と切替手段140によってアーム部20の回動状態と規制状態を切り替えることができるので、電力を必要としない。したがって、装置の構成が複雑にならず、メンテナンスも容易である。
また、アーム部20は、切替レバー141を傾倒させるだけで、容易に回動を規制することができる。したがって、特許文献2の装置のように作業者が常に脇を閉める必要はなく、作業性が良好となる。さらに、本実施形態の切替手段140によれば、肘を伸ばして切替レバー上に腕Paを乗せることで規制状態に切り替えられるので、切り替えた後は、肘を自由に曲げられる。よって、作業性が向上する。さらに、図17に示すように、腕姿勢保持装置1は、任意の位置でアーム部20の回動を規制することができるので、腕Paを低い位置(図17の(a)参照)でも高い位置(図17の(b)参照)でも任意の角度で保持できる。
さらに、規制状態の解除は、アーム部20を上方に回動させるだけでよいので、非常に容易に行うことができる。
切替手段140は、切替レバー141、連結部材144および固定部材145とを備え、比較的簡単な構成であるので、イニシャルコストおよびランニングコストを抑えることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。たとえば、前記実施形態では、中心軸62がフレーム部10に固定されて固定系となり、ベース部31にアーム部20が取り付けられてベース部31が回転可能となっているが、これに限定されるものではない。ベース部をフレーム部に取り付けて固定系とし、中心軸にアーム部を取り付けて中心軸を回転可能としてもよい。このような構成であっても同様の作用効果を得られる。
また、前記実施形態では、切替スイッチは、切替レバー141を備えて構成したが、これに限定されるものではない。たとえば、ボタン式のスイッチ等の他の形式のスイッチを用いてもよい。さらに、前記実施形態では、固定部材145は、外周リング部73を囲うように設けられ、連結部材144で径方向内側に絞ることで外周リング部73の回転を規制しているが、これに限定されるものではない。たとえば、係止爪を外周リング部に係止して回転を規制してもよいし、ロックピン等を外周リング部に差し込んで回転を規制してもよい。
また、前記実施形態では、第1爪91が三つ設けられているが、第1爪91の個数はこれに限定されるものではない。第1爪91の個数は、第1爪91や第1リング101の大きさ、内周歯102の形状等に応じて適宜決定されるものであって、単数あるいは二つであってもよいし、本実施形態より多数であってもよい。但し、第1爪91が少ないと、切替動作時の規制角度の遊びが大きくなり、第1爪91が多いと、内周歯102への係止代が小さくなってしまうので、第1爪91の個数は三つ程度であるのが好ましい。
さらに、前記実施形態では、三つの第1爪91は、爪の先端の位置と、対向する内周歯102の斜面部102cの周方向右側の壁部102bとの距離が互いに異なるように配置されているが、これに限定されるものではない。各第1爪91の爪の先端の位置と対向する壁部102bとの距離が互いに等しくなるように配置してもよい。このような構成にすれば、第1爪91が径方向外側に広がったときに、三つの第1爪91の先端が、それぞれ対向する斜面部102cに当接する。
1 腕姿勢保持装置
10 フレーム部
20 アーム部
30 回動規制手段
31 ベース部
41 ラチェット爪
51 ラチェットホイール
54 外周歯
61 ラチェット爪制御部
62 中心軸
71 第1プレート
72 内側円盤部
73 外周リング部
75 第1ガイド部
81 第2プレート
91 第1爪
92 第1ピン
101 第1リング
102 内周歯
105 第2ガイド部
110 第1復元部材
120 第2復元部材
130 内側円盤部回転部材
140 切替手段
141 切替レバー
145 固定部材
P 作業者
Pa 腕
P1 リング係止位置
P2 リング非係止位置
P3 ラチェット係止位置
P4 ラチェット非係止位置

Claims (16)

  1. 作業者の背面に取り付けられるフレーム部と、前記フレーム部に回動可能に取り付けられ前記作業者の腕を支持するアーム部と、前記アーム部の回動を規制する回動規制手段と、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へと切り替える切替手段とを備え、
    前記回動規制手段は、回動が規制された状態の前記アーム部を、回動が規制された角度から所定角度上方に回動させることで規制状態から回動状態へと切り替わり、
    前記回動規制手段で規制状態から回動状態へと切り替えるために、前記アーム部を、回動が規制された角度から上方に回動させる前記所定角度は、前記アーム部および前記フレーム部のいずれか一方に固定されたラチェット爪が、前記アーム部および前記フレーム部のいずれか他方に固定されたラチェットホイールとの係止状態から、係止が解除される状態となる角度である
    ことを特徴とする腕姿勢保持装置。
  2. 前記切替手段は、前記アーム部に設けられた規制スイッチを備え、前記規制スイッチの作動によって、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へ切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の腕姿勢保持装置。
  3. 前記規制スイッチは、前記アーム部の先端部に傾動可能に設けられた切替レバーと、前記切替レバーの傾倒を前記回動規制手段に伝達する連結部材とを備えている
    ことを特徴とする請求項2に記載の腕姿勢保持装置。
  4. 前記回動規制手段は、前記ラチェット爪の回動を制御するラチェット爪制御部を備えており、
    前記ラチェット爪制御部は、前記回動規制手段が規制状態になったときに、前記ラチェット爪を前記ラチェットホイールに係止させる
    ことを特徴とする請求項に記載の腕姿勢保持装置。
  5. 前記ラチェット爪制御部は、前記ラチェット爪が前記ラチェットホイールと係止する際に、前記ラチェット爪の先端を前記ラチェットホイールの歯底に当接させる位置合わせ機構を有している
    ことを特徴とする請求項に記載の腕姿勢保持装置。
  6. 作業者の背面に取り付けられるフレーム部と、前記フレーム部に回動可能に取り付けられ前記作業者の腕を支持するアーム部と、前記アーム部の回動を規制する回動規制手段と、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へと切り替える切替手段とを備え、
    前記回動規制手段は、回動が規制された状態の前記アーム部を、規制された角度を超えるように上方に回動させることで規制状態から回動状態へと切り替わり、
    前記切替手段は、前記アーム部に設けられた規制スイッチと、前記回動規制手段を挟持する固定部材とを備え、前記規制スイッチの作動によって、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へ切り替え、
    前記規制スイッチは、前記アーム部の先端部に傾動可能に設けられた切替レバーと、前記切替レバーの傾倒を前記回動規制手段に伝達する連結部材とを備え、
    前記固定部材は、側面視C型形状を呈する弾性部材からなり、前記回動規制手段のリング部の外周を覆っており、
    前記連結部材は、ベルトまたは紐状部材にて構成されており、前記切替レバーと前記固定部材の外周部とに掛け渡されている
    ことを特徴とする腕姿勢保持装置。
  7. 作業者の背面に取り付けられるフレーム部と、前記フレーム部に回動可能に取り付けられ前記作業者の腕を支持するアーム部と、前記アーム部の回動を規制する回動規制手段と、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へと切り替える切替手段とを備え、
    前記回動規制手段は、回動が規制された状態の前記アーム部を、規制された角度を超えるように上方に回動させることで規制状態から回動状態へと切り替わり、
    前記切替手段は、前記アーム部に設けられた規制スイッチを備え、前記規制スイッチの作動によって、前記回動規制手段を回動状態から規制状態へ切り替え、
    前記規制スイッチは、前記アーム部の先端部に傾動可能に設けられた切替レバーと、前記切替レバーの傾倒を前記回動規制手段に伝達する連結部材とを備えており、
    前記回動規制手段は、前記アーム部および前記フレーム部のいずれか一方に固定されたラチェット爪が前記アーム部および前記フレーム部のいずれか他方に固定されたラチェットホイールに係止した状態で前記アーム部の回動を規制するとともに、前記ラチェット爪の回動を制御するラチェット爪制御部を備えており、
    前記ラチェット爪制御部は、前記回動規制手段が規制状態になったときに、前記ラチェット爪を前記ラチェットホイールに係止させ、さらに、
    前記ラチェット爪制御部は、中心軸と、前記中心軸に回動可能に取り付けられた内側円盤部と外周リング部とを備えた第1プレートと、前記第1プレートと隣り合う位置で前記中心軸に固定された第2プレートと、前記第2プレートに回動可能に取り付けられ先端部が前記第2プレートの所定位置から出没可能に構成された第1爪と、前記第2プレートに回動可能に取り付けられ内周部に前記第1爪の先端部が係止される内周歯を備えた第1リングとを備えており、
    前記内側円盤部は、前記第1爪を前記内周歯へのリング係止位置とリング非係止位置との間で移動させる第1ガイド部を備え、
    前記第1リングは、前記ラチェット爪を前記ラチェットホイールへのラチェット係止位置とラチェット非係止位置との間で移動させる第2ガイド部を備えている
    ことを特徴とする腕姿勢保持装置。
  8. 前記第1ガイド部は、前記内側円盤部と前記第2プレートとの相対回転に応じて前記第1爪の先端部を前記内周歯側に向けて突出させるようにガイドする
    ことを特徴する請求項に記載の腕姿勢保持装置。
  9. 前記第1爪は、基端部が前記第2プレートに回動可能に取り付けられ、先端部が前記内側円盤部と前記第2プレートとの相対回転に応じて前記第1ガイド部に沿って前記内周歯側に突出する
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の腕姿勢保持装置。
  10. 前記第1リングは、前記第1爪の先端部が前記内周歯に係止した状態で前記第2プレートに対して回転不能となる
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれかに記載の腕姿勢保持装置。
  11. 第2ガイド部は、前記第1リングと前記ラチェット爪との相対移動に応じて前記ラチェット爪の先端部を前記ラチェットホイールの外周歯に対して近接離反させる
    ことを特徴とする請求項から請求項10のいずれかに記載の腕姿勢保持装置。
  12. 前記ラチェット爪の基端部は、前記アーム部が固定されたベース部に回動可能に取り付けられ、
    前記ラチェット爪の先端部は、回転する第1リングの第2ガイド部に沿って移動し前記ラチェットホイールの外周歯に近接することで、前記ラチェットホイールを係止する
    ことを特徴とする請求項から請求項11のいずれかに記載の腕姿勢保持装置。
  13. 前記回動規制手段は、前記回動規制手段が回動状態にあるときに、前記第2ガイド部が前記ラチェット爪の先端部を前記ラチェット非係止位置に戻すように前記第1リングと前記ラチェット爪とを相対移動させる第1復元部材をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項から請求項12のいずれかに記載の腕姿勢保持装置。
  14. 前記切替手段は、前記第1プレートを挟む固定部材をさらに備え、
    前記固定部材と前記切替レバーとは、前記連結部材にて接続されて互いに連動する
    ことを特徴とする請求項に記載の腕姿勢保持装置。
  15. 前記回動規制手段は、前記回動規制手段が回動状態にあるときに、前記第1ガイド部が前記第1爪の先端部を前記リング非係止位置に戻すように前記内側円盤部と前記第2プレートとを相対回転させる第2復元部材をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項から請求項14のいずれかに記載の腕姿勢保持装置。
  16. 前記回動規制手段は、前記第1爪がリング非係止位置にあるときに、前記内側円盤部と前記外周リング部とを共回りさせるとともに、前記第1爪がリング係止位置にあるときに、前記外周リング部を前記内側円盤部に対して相対回転可能とするための内側円盤部回転部材をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項から請求項15のいずれかに記載の腕姿勢保持装置。
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