JP7448245B2 - 清掃用ブラシ - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 2021年7月8日~2022年3月14日に販売 〔刊行物等〕 2021年7月8日に掲載 〔刊行物等〕 2021年7月12日~2022年3月29日に展示
本発明は、水回りや鍋・フライパンなどの調理器具の汚れを洗浄する際に用いられる清掃用ブラシに関する。
一般に、この種の清掃用ブラシとしては、両端を切断した繊維の束がその束の軸線方向に間隔を隔てて線材により周方向から緊締されたものがあり、束の両端の切断面を使用することで、水回りや鍋・フライパンなどの調理器具の汚れを洗浄するようにしている。
また、束の両端の切断面をそれぞれ束の軸線と直交する直交面と略平行に切断し、束の一端の切断面の各繊維が拡がるように束の他端側において軸線方向に間隔を隔てて線材により周方向から緊締しておき、拡がる一端側の切断面を使用して、水回りや調理器具の汚れを洗浄するようにしたものもある(特許文献1参照)。
登録意匠番号1464093
ところで、束の両端の切断面が軸線と直交する直交面と略平行に切断されていると、洗浄時に束の一端の切断面を周囲のどの方向から汚れに向かって洗浄しても、汚れに対しては同じようにしか接触せず、汚れの種類や付着具合とは無関係な洗浄しかできず、使い勝手が悪いものであった。
しかも、このような清掃用ブラシは、植物繊維の束、たとえば棕櫚などの幹の皮を細く加工した植物繊維の束やココナッツ繊維の束が用いられることがあり、植物繊維によっては水を含むと繊維の束が柔らかくなることがある。そのため、洗浄時に各繊維の先端が汚れを撫でるように接触し、汚れが洗浄し難くなることもあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、洗浄時に汚れの種類や付着具合に応じて各繊維の先端が汚れに対し引っ掛かり易くなるような方向からの洗浄も可能となるような切断面を構成し、水を含んで柔らかくなっても汚れを効率よく洗浄することができるとともに、汚れの種類や付着具合に応じて的確な洗浄を可能にして使い勝手に優れた清掃用ブラシを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、両端を切断した繊維の束がその束の軸線方向に間隔を隔てて線材により周方向から緊締された清掃用ブラシを前提とし、前記束の一端の切断面を、前記各線材により緊締された状態で、前記各繊維の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように前記束の軸線と直交する直交面に対し傾斜した状態で切断している。一方、前記束の他端の切断面を、前記各線材により緊締した状態で、前記束の軸線と直交する直交面と略平行に切断するとともに、前記束の中心を最も凹ませるように凹レンズ状に加工していることを特徴としている。
また、前記束の一端の切断面を、前記束の軸線と直交する直交面に対し角度47°付近で傾斜させることがこのましい。
また、前記束の中心部に、前記各線材同士の間に位置するように前記束の軸線方向に延びる芯材を収容することがこのましい。
以上、要するに、清掃用ブラシの繊維の束の一端の切断面を、軸線方向に間隔を隔てた各線材により周方向から緊締した状態で、各繊維の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように束の軸線と直交する直交面に対し傾斜した状態で切断している。このため、束の一端の切断面の個々の繊維の先端は全て切断面の傾斜に倣って繊維長の長い方がヘラのように鋭角側となり、各繊維の先端が突っ張り易くなる方向、つまり束の一端の切断面を各繊維の先端において繊維長の長い傾斜面の先端側(鋭角側)から、汚れに向かって洗浄すると、束の一端の全ての繊維の先端は汚れに対し一様に突っ張って汚れに引っ掛かるように当接する。これにより、束の一端の切断面を軽く押し付けながら各繊維の傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄すれば、束の一端の切断面の各繊維の先端がヘラのように汚れをこそぎ落とすように作用することになる。この結果、植物繊維のように繊維の束が水を含んで柔らかくなっても汚れを効率よく洗浄することができる。
一方、束の一端の切断面を直交面に対し傾斜した状態で切断していることから、束の一端の切断面を各繊維の繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄すると、各繊維の先端が汚れに対し突っ張り難い方向から撫でるように当接することになり、こそぎ落とす必要がない汚れに対し無理なく洗浄することが可能となる。これにより、汚れの種類や付着具合に応じて、束の一端の切断面を各繊維の繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄したり、各繊維の繊維長の長い傾斜面の先端側(鋭角側)から汚れに向かって洗浄したりすることで、汚れに応じた的確な洗浄を可能にし、使い勝手に優れた清掃用ブラシを提供することができる。
また、束の一端の切断面を、束の軸線と直交する直交面に対し角度47°付近で傾斜させることで、束の一端の切断面の表面積を効率よく確保しつつ全ての繊維の先端の鋭角側の角度を汚れに対し最も突っ張らせ、全ての繊維の先端を汚れに引っ掛かるように当接する。これにより、束の一端の切断面を軽く押し付けながら各繊維の傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄すれば、束の一端の切断面の各繊維の先端がヘラのように汚れを効果的にこそぎ落とすように作用することになる。この結果、植物繊維のように繊維の束が水を含んで柔らかくなっても汚れをより効率よく洗浄することができる。
しかも、束の一端の切断面を直交面に対し角度47°付近で切断していることから、束の一端の切断面を各繊維の先端において繊維長の短い傾斜面の基端側から汚れに向かって洗浄すると、各繊維の先端が汚れに対し突っ張り難い方向から撫でるように当接し、無理なく洗浄することが可能となる。これにより、汚れの種類や付着具合に応じて、束の一端の切断面を各繊維の繊維長の短い傾斜面の基端側又は各繊維の繊維長の長い傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄することで、汚れに応じた的確な洗浄を可能にして使い勝手に優れた清掃用ブラシを提供することができる。
また、各線材同士の間に位置するように束の軸線方向に延びる芯材を束の中心部に収容することで、植物繊維のように水を含んで柔らかくなっても芯材によって清掃用ブラシの持ち易さが確保され、洗浄作業を円滑に行うことができる。
更に、各線材により緊締された状態で束の軸線と直交する直交面と略平行に切断した束の他端の切断面を中心が最も凹むように凹レンズ状に加工することで、束の他端の切断面の外周縁が中心よりも長くなる。これにより、束を立てて他端を下向きに接地すれば清掃用ブラシが簡単に起立し、繊維の水気を迅速に排出して清掃用ブラシを常に清潔に保つことができる。
これに対し、束の他端の切断面も、各線材により周方向から緊締した状態で、各繊維の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように束の軸線と直交する直交面に対し傾斜した状態で切断している。このため、束の他端の切断面の個々の繊維の先端も全て切断面の傾斜に倣って繊維長の長い方がヘラのように鋭角側となり、束の他端の切断面を各繊維の先端において繊維長の長い傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄すると、束の他端の全ての繊維の先端は汚れに対し一様に突っ張って汚れに引っ掛かるように当接する。これにより、束の他端の切断面を軽く押し付けながら各繊維の傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄すれば、束の他端の切断面の各繊維の先端もヘラのように汚れをこそぎ落とすように作用することになり、植物繊維のように繊維の束が水を含んで柔らかくなっても汚れを効率よく洗浄することができる。
一方、束の他端の切断面も直交面に対し傾斜した状態で切断していることから、束の他端の切断面を各繊維の先端において繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄すると、各繊維の先端が汚れに対し突っ張り難い方向から撫でるように当接し、無理なく洗浄することが可能となる。これにより、汚れの種類や付着具合に応じて、束の他端の切断面を各繊維の繊維長の短い傾斜面の基端側又は各繊維の繊維長の長い傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄することで、束の一端の切断面のみならず他端の切断面も汚れに応じた的確な洗浄を可能にし、より一層使い勝手に優れた清掃用ブラシを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る清掃用ブラシの斜視図である。 図1の清掃用ブラシを正面側から見た正面図である。 図1の清掃用ブラシを背面側から見た背面図である。 図1の清掃用ブラシを右側方から見た右側面図である。 図1の清掃用ブラシを左側方から見た左側面図である。 図1の清掃用ブラシを上方から見た平面図である。 図1の清掃用ブラシを下方から見た底面図である。 図4の清掃用ブラシの一端の切断面の一部を拡大する拡大図である。 図4の清掃用ブラシの他端の切断面の中心部付近を拡大する拡大図である。 図1の清掃用ブラシの内部に収容する芯材であって、(a)は芯材の正面図、(b)は芯材の側面図、(c)は芯材の斜視図をそれぞれ示している。 本発明の第2の実施の形態に係る清掃用ブラシの斜視図である。 図11の清掃用ブラシを左側方から見た左側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る清掃用ブラシの斜視図、図2は図1の清掃用ブラシを正面側から見た正面図、図3は図1の清掃用ブラシを背面側から見た背面図をそれぞれ示している。また、図4は図1の清掃用ブラシを右側方から見た右側面図、図5は図1の清掃用ブラシを左側方から見た左側面図をそれぞれ示している。更に、図6は図1の清掃用ブラシを上方から見た平面図、図7は図1の清掃用ブラシを下方から見た底面図をそれぞれ示している。
図1~図7に示すように、清掃用ブラシ1は、両端を切断した繊維10,10,…の束11が用いられ、略円柱状に形成されている。そして、清掃用ブラシ1は、その束11の軸線m方向(図2~図5では上下方向)に20mmずつ間隔を隔てた3箇所で線材としての銅線21,22,23により周方向から強固に緊締されている。この場合、各銅線21~23の両端は、捩じ上げられた状態でそれぞれ束11の内部に中心に向かって埋め込まれている。
清掃用ブラシ1は、束11の軸線m方向の長さが120mm程度に設定されている。この束11の各繊維10は、棕櫚やシダなどの幹の皮を細く加工した植物繊維よりなり、軸線m方向へ真直ぐに伸びている。この場合、束11の各繊維10は、清掃時に水分を含むと腰が弱くなって若干柔らかくなる。
図8は図4の清掃用ブラシ1の一端の切断面の一部を拡大する拡大図、図9は図4の清掃用ブラシ1の他端の切断面の中心部付近を拡大する拡大図をそれぞれ示している。図8に示すように、束11の一端(軸線m方向一端)の切断面12は、各銅線21~23により緊締された状態で、各繊維10の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように束11の軸線mと直交する直交面Tに対し傾斜した状態で切断している。
そして、束11の一端の切断面12は、直交面Tに対し角度α(例えば47°)で傾斜している。この束11の一端の切断面12は、その傾斜により最短となる傾斜方向基端側と一端側の銅線21との間の軸線m方向の長さが略30mmに、最長となる傾斜方向先端側と一端側の銅線21との間の軸線m方向の長さが略55mmにそれぞれ設定されている。この場合、束11の一端の切断面12において直交面Tに対し角度αで切断された各繊維10の先端は、全て切断面12の傾斜に倣って繊維長の長い方(図8では右側)がヘラの如く鋭角側となり、各繊維10の先端が突っ張り易くなる方向、つまり束11の一端の切断面12を繊維長の長い傾斜面の先端側(鋭角側)から、汚れに向かって洗浄すると、束11の一端の全ての繊維10,10,…の先端は汚れに対し一様に突っ張って汚れに引っ掛かるように当接する。
また、束11の一端の切断面12が直交面Tに対し傾斜した状態で切断されていることから、束11の一端の切断面12を繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄すると、各繊維10の先端が汚れに対し突っ張り難い方向から撫でるように当接することになり、こそぎ落とす必要がない汚れに対し無理なく洗浄することが可能となる。
一方、束11の他端(軸線m方向他端)の切断面13は、各銅線21~23により緊締された状態で直交面Tに対し略平行に切断されている。この束11の他端の切断面13は、図9に示すように、束11の中心が最も凹むように凹レンズ状に加工されている。具体的には、束11の他端の切断面13は、各銅線21~23により緊締された状態で、図示しない球面状の研磨砥石の回転により凹レンズ状に研削加工される。この場合、束11の他端の切断面13は、最他端側の銅線23より略25mm隔てて切断され、束11の中心が周縁部よりも若干(たとえば略1~2mm程度)凹むような球面状となっている。
図10は図1の清掃用ブラシ1の内部に収容する芯材であって、(a)は芯材の正面図、(b)は芯材の側面図、(c)は芯材の斜視図をそれぞれ示している。この図10に示すように、束11の中心部には、束11の軸線m方向に延びる芯材3が収容されている。この芯材3は、各銅線21~23のうちの中央の銅線22を挟んで一端側の銅線21と他端側の銅線23との間に跨るように収容されている。この場合、芯材3としては、長さが約40mmに、幅が約6mmに、厚さが約4mmにそれぞれ設定された竹材が用いられ、長手方向両端が略V字状に尖った形状に加工されている。
したがって、本実施の形態では、清掃用ブラシ1の繊維10,10,…の束11の一端の切断面12が、軸線m方向に間隔を隔てた3箇所において各銅線21,22,23により周方向から緊締した状態で、各繊維10の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように束11の軸線mと直交する直交面Tに対し角度α(47°)で傾斜した状態で切断されている。このため、束11の一端の切断面12の個々の繊維10,10,…の先端は全て切断面12の傾斜に倣って繊維長の長い方がヘラのように鋭角側となり、各繊維10の先端が突っ張り易くなる方向、つまり束11の一端の切断面12を各繊維10の先端において繊維長の長い傾斜面の先端側(鋭角側)から、汚れに向かって洗浄すると、束11の一端の全ての繊維10,10,…の先端は汚れに対し一様に突っ張って汚れに引っ掛かるように当接する。これにより、束11の一端の切断面12を軽く押し付けながら各繊維10の傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄すれば、束11の一端の切断面12の各繊維10の先端がヘラのように汚れをこそぎ落とすように作用することになる。この結果、繊維10の束11が水を含んで柔らかくなっても汚れを効率よく洗浄することができる。
一方、束11の一端の切断面12を直交面Tに対し角度αで傾斜した状態で切断していることから、束11の一端の切断面12を各繊維10の繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄すると、各繊維10の先端が汚れに対し突っ張り難い方向から撫でるように当接することになり、こそぎ落とす必要がない汚れに対し無理なく洗浄することが可能となる。これにより、汚れの種類や付着具合に応じて、束11の一端の切断面12を各繊維10の繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄したり、各繊維10の繊維長の長い傾斜面の先端側(鋭角側)から汚れに向かって洗浄したりすることで、汚れに応じた的確な洗浄を可能にし、使い勝手に優れた清掃用ブラシ1を提供することができる。
また、本実施の形態では、束11の軸線m方向へ延びる芯材3が一端側の銅線21と他端側の銅線23との間に位置するように束11の中心部に収容されているので、束11が水を含んで柔らかくなっても芯材3によって清掃用ブラシ1の持ち易さが確保され、洗浄作業を円滑に行うことができる。
更に、本実施の形態では、各銅線21~23により緊締された状態で束11の軸線mと直交する直交面Tと略平行に切断した束11の他端の切断面13が束11の中心を最も凹ませるように凹レンズ状に研削加工され、束11の中心が周縁部よりも凹む球面状となっているので、束11の他端の切断面13の外周縁が中心部よりも長くなる。これにより、束11を立てて他端を下向きに接地すれば清掃用ブラシ1が簡単に起立し、繊維10,10,…の水気を迅速に排出して清掃用ブラシ1を常に清潔に保つことができる。
また、本実施の形態では、芯材3として竹材が用いられているので、棕櫚やシダなどの幹の皮を細く加工した植物繊維よりなる束11の各繊維10と相俟って、廃棄時に自然に返る素材が積極的に使用され、地球環境にやさしい清掃用ブラシ1を提供することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図11及び図12に基づいて説明する。
この実施の形態では、清掃用ブラシの束の軸線m方向の長さを変更している。なお、清掃用ブラシの束を除くその他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図11は本発明の第2の実施の形態に係る清掃用ブラシの斜視図、図12は図11の清掃用ブラシを左側方から見た左側面図をそれぞれ示している。
すなわち、図11及び図12に示すように、清掃用ブラシ4は、両端を切断した繊維40,40,…の束41が用いられ、略円柱状に形成されている。そして、清掃用ブラシ4は、その束41の他端の切断面43より20mm離間した位置より軸線m方向(図11及び図12では上下方向)に20mmずつ間隔を隔てた4箇所で銅線21,22,23,24により周方向から強固に緊締されている。この場合、銅線24は束41の最他端側に位置し、当該銅線24の両端も捩じ上げられた状態で束41の内部に中心に向かって埋め込まれている。
清掃用ブラシ4は、束41の軸線m方向の長さが140mm程度に設定されている。この束41の各繊維40も、棕櫚やシダなどの幹の皮を細く加工した植物繊維よりなり、軸線m方向へ真直ぐに伸びている。
束41の一端(軸線m方向一端)の切断面42は、各銅線21~24により緊締された状態で、各繊維40の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように束41の軸線mと直交する直交面Tに対し角度α(47°)で傾斜した状態で切断されている。また、束41の一端の切断面42も、その傾斜により最短となる傾斜方向基端側と最一端側の銅線21との間の軸線m方向の長さが略30mmに、最長となる傾斜方向先端側と最一端側の銅線21との間の軸線m方向の長さが略55mmにそれぞれ設定されている。
この場合、束41の一端の切断面42において直交面Tに対し角度αで切断された各繊維40の先端も、全て切断面42の傾斜に倣って繊維長の長い方がヘラの如く鋭角側となり、各繊維40の先端が突っ張り易くなる方向、つまり束41の一端の切断面42を繊維長の長い傾斜面の先端側(鋭角側)から、汚れに向かって洗浄すると、束41の一端の全ての繊維40,40,…の先端は汚れに対し一様に突っ張って汚れに引っ掛かるように当接する。
また、束41の一端の切断面42も直交面Tに対し角度αで傾斜した状態で切断されていることから、束41の一端の切断面42を繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄すると、各繊維40の先端が汚れに対し突っ張り難い方向から撫でるように当接することになり、こそぎ落とす必要がない汚れに対し無理なく洗浄することが可能となる。
一方、束41の他端(軸線m方向他端)の切断面43も、各銅線21~24により緊締された状態で直交面Tに対し略平行に切断されている。この束41の他端の切断面43も、各銅線21~24により緊締された状態で、束41の中心が最も凹むように研磨砥石により凹レンズ状に研削加工されている。この場合、束41の他端の切断面43も、最他端側の銅線24より略25mm隔てて切断され、束41の中心が周縁部よりも若干(たとえば略1~2mm程度)凹むような球面状となっている。
また、束41の中心部にも、その軸線m方向へ延びる芯材3が収容されている。この芯材3は、各銅線21~24のうちの最他端側の銅線24とこの銅線24より一側へ2本離れた一側寄りの銅線22(最一端側銅線21の他側に隣接する銅線22)との間に位置するように収容されている。
したがって、本実施の形態でも、清掃用ブラシ4の繊維40,40,…の束41の一端の切断面42が、軸線m方向に間隔を隔てた4箇所において各銅線21~24により周方向から緊締した状態で、各繊維40の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように束41の軸線mと直交する直交面Tに対し角度α(47°)で傾斜した状態で切断されている。このため、束41の一端の切断面42の個々の繊維40,40,…の先端は全て切断面42の傾斜に倣って繊維長の長い方がヘラのように鋭角側となり、各繊維40の先端が突っ張り易くなる方向、つまり束41の一端の切断面42を各繊維40の先端において繊維長の長い傾斜面の先端側(鋭角側)から、汚れに向かって洗浄すると、束41の一端の全ての繊維40,40,…の先端は汚れに対し一様に突っ張って汚れに引っ掛かるように当接する。これにより、束41の一端の切断面42を軽く押し付けながら各繊維40の傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄すれば、束41の一端の切断面42の各繊維40の先端がヘラのように汚れをこそぎ落とすように作用することになる。この結果、繊維40の束41が水を含んで柔らかくなっても汚れを効率よく洗浄することができる。
一方、束41の一端の切断面42を直交面Tに対し角度αで傾斜した状態で切断していることから、束41の一端の切断面42を各繊維40の繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄すると、各繊維40の先端が汚れに対し突っ張り難い方向から撫でるように当接することになり、こそぎ落とす必要がない汚れに対し無理なく洗浄することが可能となる。これにより、汚れの種類や付着具合に応じて、束41の一端の切断面42を各繊維40の繊維長の短い傾斜面の基端側(鈍角側)から汚れに向かって洗浄したり、各繊維40の繊維長の長い傾斜面の先端側(鋭角側)から汚れに向かって洗浄したりすることで、汚れに応じた的確な洗浄を可能にし、使い勝手に優れた清掃用ブラシ4を提供することができる。
しかも、清掃用ブラシ4の束41の軸線m方向の長さが140mm程度に設定されているので、洗浄時に束41を把持する位置(芯材3付近)から一端の切断面42までの距離が長くなり、洗浄時の水が持手まで届き難くなる。そのため、冬場に清掃用ブラシ4を用いた洗浄作業が苦にならなくなり、洗浄用ブラシ4の使い勝手性をさらに優れたものとすることができる。
更に、各銅線21~24により緊締された状態で束41の軸線mと直交する直交面Tと略平行に切断した束41の他端の切断面43が束41の中心を最も凹ませるような凹レンズ状に研削加工され、束41の中心が周縁部よりも若干凹むような球面状となっているので、束41を立てて他端を下向きに接地すれば清掃用ブラシ4が簡単に起立し、繊維40,40,…の水気を迅速に排出して清掃用ブラシ4を常に清潔に保つことができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記各実施の形態では、清掃用ブラシ1,4の束11,41の一端の切断面12,42を直交面Tに対し角度α(47°)で傾斜するように切断したが、この角度に限定されるものではなく、束の一端の切断面が直交面に対し角度40°~55°程度の範囲内で傾斜するように切断されていてもよいのはもちろんのこと、各繊維の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように直交面に対しより広い角度30°~65°程度の範囲内で傾斜するように切断されていてもよい。
また、前記各実施の形態では、束11,41の軸線m方向に20mmずつ間隔を隔てた3又は4箇所で銅線21~23、又は24により周方向から強固に緊締したが、銅線間の間隔や本数はこれに限定されるものではなく、束の軸線方向の長さに応じて適宜設定されていればよい。
また、前記各実施の形態では、束11,41の中心部にその軸線m方向へ延びる芯材3を銅線21~23に跨るように収容したが、束の軸線方向の長さが160mmを超える清掃用ブラシや、銅線間の間隔が20mmよりも短く本数が5本以上の清掃用ブラシの場合には、持手で把持する束の他端部側寄りの中心部に複数の銅線に跨るように芯材が収容されていればよい。このとき、芯材の長さは、40mmに限定されることなく、束の軸線方向の長さに応じて延長されていればよい。
また、前記各実施の形態では、束11,41の各繊維10,40として、棕櫚やシダなどの幹の皮を細く加工した植物繊維を用いたが、ココナッツ繊維などの植物繊維や合成樹脂製の繊維を用いた束であってもよい。
また、前記各実施の形態では、芯材3として竹材を用いたが、硬質樹脂製や金属製の芯材であってもよい。
また、前記各実施の形態では、線材として銅線を用いたが、これに限定されるものではなく、束に緩みが生じないように緊締することが可能な線材であれば材質を問わずどのような線材であってもよい。
更に、前記各実施の形態では、清掃用ブラシ1,4の束11,41の一端の切断面12,42のみを直交面Tに対し傾斜するように切断したが、束の他端の切断面も各銅線により緊締された状態で直交面に対し傾斜するように切断されていてもよい。このとき、束の他端の切断面の直交面に対する傾斜は、角度47°であってもよいのはもちろんのこと、各繊維の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように直交面に対し角度40°~55°程度の範囲を越えるような広い角度で傾斜していてもよい。
この場合には、汚れの種類や付着具合に応じて、束の他端の切断面を各繊維の繊維長の短い傾斜面の基端側又は各繊維の繊維長の長い傾斜面の先端側から汚れに向かって洗浄することで、束の一端の切断面のみならず他端の切断面も汚れに応じた的確な洗浄を可能にし、より一層使い勝手に優れた清掃用ブラシを提供することが可能となる。
1 清掃用ブラシ
10 繊維
11 束
12 一端の切断面
13 他端の切断面
21~24 線材
3 芯材
4 清掃用ブラシ
40 繊維
41 束
42 一端の切断面
43 他端の切断面
m 軸線
T 直交面

Claims (3)

  1. 両端を切断した繊維の束がその束の軸線方向に間隔を隔てて線材により周方向から緊締された清掃用ブラシであって、
    前記束の一端の切断面は、前記各線材により緊締された状態で、前記各繊維の先端が突っ張り易くなる方向からの洗浄も可能となるように前記束の軸線と直交する直交面に対し傾斜した状態で切断されている一方、
    前記束の他端の切断面は、前記各線材により緊締された状態で、前記束の軸線と直交する直交面と略平行に切断されているとともに、前記束の中心を最も凹ませるように凹レンズ状に加工されていることを特徴とする清掃用ブラシ。
  2. 前記束の一端の切断面は、前記束の軸線と直交する直交面に対し角度47°付近で傾斜している請求項1に記載の清掃用ブラシ。
  3. 前記束の中心部には、前記各線材同士の間に位置するように前記束の軸線方向に延びる芯材が収容されている請求項1又は請求項2に記載の清掃用ブラシ。
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