JP7447866B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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本開示は、貯湯式給湯機に関する。
従来、ヒートポンプユニットなどの加熱手段により加熱された湯を貯湯タンクに貯え、給湯利用時には、貯湯タンクから湯を取り出して、シャワー、及び、台所及び洗面所の蛇口等への給湯に用いる貯湯式給湯機が広く用いられている。
また、例えば特許文献1には、ヒートポンプユニットにより加熱された水を貯湯タンクに貯留する沸き上げ運転に際し、太陽光発電で発電された電力を利用できる貯湯式給湯機が開示されている。特許文献1の貯湯式給湯機では、目標沸き上げ温度を例えば60℃の高温とする高温沸き上げ運転と、目標沸き上げ温度を例えば45℃の通常温度とする通常沸き上げ運転とが、予測される余剰電力量に応じて使い分けられる。
特開2019-047584号公報
例えば、貯湯式給湯機の工場出荷前の検査で用いられた検査水が、貯湯タンク及び配管等に残る場合があり、この残水には、空気中に存在するレジオネラ菌等の細菌が混入している可能性がある。貯湯タンク等の残水に細菌が混入していた場合、設置後の貯湯タンク内で細菌が増殖して湯水全体に細菌汚染が拡大する虞がある。これに対し、例えば、貯湯式給湯機の沸き上げ運転における目標沸き上げ温度を、細菌の死滅温度である65℃以上90℃以下の範囲とすることで、細菌の繁殖を抑制することができる。
しかし、一方で、貯湯式給湯機の沸き上げ運転における消費電力を低減するためには、沸き上げ温度を低くすることが効果的である。すなわち、消費電力の低減と貯湯タンク内の殺菌とは背反し両立が困難である。この点、特許文献1に例示された45℃程度及び60℃程度の目標沸き上げ温度での沸き上げ運転は、消費電力を低く抑えることができるものの、細菌の繁殖を抑制することは難しい。
本開示は、上述のような課題を解決するため、沸き上げ運転における消費電力の低減を図りつつ、貯湯タンク内の細菌の増殖を抑制することができるように改良された貯湯式給湯機を提供することを目的とするものである。
本開示に係る貯湯式給湯機は、水を貯湯する貯湯タンクと、貯湯タンク内の水を循環させる沸き上げ回路と、沸き上げ回路の途中に配置され、沸き上げ回路内に貯湯タンク内の水を循環させる循環手段と、沸き上げ回路の途中に配置され、沸き上げ回路内を循環する水を加熱する加熱手段と、循環手段の動作と加熱手段の動作とを制御する制御装置と、を備える。制御装置は、貯湯タンク内の水を沸き上げ回路に流出させて、加熱手段で加熱した後、貯湯タンク内に戻す沸き上げ運転の動作を制御し、かつ、貯湯式給湯機の設置後の最初の沸き上げ運転を、貯湯タンク内及び沸き上げ回路内の全ての水を、細菌の死滅温度として設定された基準温度以上に沸き上げる高温沸き上げ運転とし、最初の沸き上げ運転より後の沸き上げ運転を、基準温度未満の温度に沸き上げる低温沸き上げ運転とする。
本開示によれば、貯湯式給湯機の使用開始後最初の高温沸き上げ運転により、貯湯タンク内の細菌を死滅させることができる。これにより、その後の沸き上げ運転では、沸き上げ温度を細菌が死滅する温度よりも低い温度としても、貯湯タンク内の細菌の増殖を回避することができると共に、沸き上げ温度を低くすることで、沸き上げ運転における消費電力を低減することができる。
本開示の実施の形態1に係る貯湯式給湯機の構成を示す模式図である。 本開示の実施の形態2に係る貯湯式給湯機の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、本実施の形態では、湯の熱量を記述する場合、所定の基準給湯温度の湯が持っている熱量に換算したときの湯量[L]を単位として湯の熱量を記述する場合がある。基準給湯温度の値は、例えば42℃である。また本開示では、「水」、「湯」、及び、「湯水」等の表現を用いるが、これらは水の温度を厳密に限定するものではなく、特に温度の限定がない場合、低温の水から、高温の湯まで、あらゆる温度の液体の水が含まれうるものとする。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る貯湯式給湯機の構成を示す模式図である。図1に示されるように、本実施の形態1の貯湯式給湯機100は、貯湯ユニット1と、ヒートポンプユニット2と、リモコン3と、を備えている。本実施の形態の貯湯式給湯機100は、家庭用のものでもよいし、施設等で用いられるものでもよい。
貯湯ユニット1とヒートポンプユニット2との間は、ヒートポンプ往き配管11a及びヒートポンプ戻り配管11bと、図示しない電気配線とを介して接続されている。ヒートポンプユニット2は、冷凍サイクルを利用して空気から熱を集めて水を加熱する加熱手段である。
貯湯ユニット1の外郭パネル111内には、貯湯タンク10、熱源ポンプ102、追い焚き用ポンプ108、ふろ用熱交換器105、切替弁101、切替弁103、給湯混合部104、及び、これらを接続する複数の配管等が配置されている。熱源ポンプ102は、後述する沸き上げ回路112の途中に配置され沸き上げ回路112の一部を構成している。熱源ポンプ102は、沸き上げ回路112等に湯水を循環させる循環手段として機能する。追い焚き用ポンプ108は、ふろ用熱交換器105に向けて、浴槽(図示なし)の水を送る。ふろ用熱交換器105は、貯湯タンク10から1次側に供給される温水と、2次側の浴槽水との熱交換を行うための熱交換器である。
貯湯タンク10は、ヒートポンプユニット2によって加熱された温水を貯留する。貯湯タンク10は、貯湯タンク10の頂部又は頂部付近に形成された高温水取出口10a及び上部流出入口10bと、貯湯タンク10の中間高さに位置する中温水戻し口10cと、貯湯タンク10の底部又は底部付近に形成された取水口10d及び給水口10eと、を有する。
切替弁101及び103は、水の流路を切り替える切替機構として機能する。切替弁101は、例えば電磁駆動式の四方弁である。切替弁101は、流路の切り替えにより、ヒートポンプユニット2からの湯水、又は、熱源ポンプ102の吐出口からの湯水を、貯湯タンク10の上部流出入口10b側、又は、中温水戻し口10c側に流出させる。切替弁103は、例えば、電磁駆動式の三方弁である。切替弁103は、流路の切り替えにより、取水口10dから取り出された貯湯タンク10の水、又は、ふろ用熱交換器105からの水を、熱源ポンプ102の入口側に流出させる。
給湯混合部104は、給湯用混合弁104aとふろ用混合弁104bとを備える。給湯用混合弁104a又はふろ用混合弁104bには、貯湯タンク10の高温水取出口10aから取り出された高温のタンク水と、ソケット113を介して接続された市水等の水源からの低温水とが供給される。給湯用混合弁104a又はふろ用混合弁104bは、供給されたタンク水と低温水とを混合し、設定された給湯温度に調整した湯を流出させる。給湯用混合弁104aからの湯はシャワー又はカラン等の蛇口に供給され、ふろ用混合弁104bからの湯は浴槽に供給される。
貯湯タンク10の表面の互いに高さの異なる複数個所には、貯湯温度センサ120が設置されている。貯湯温度センサ120は、それぞれの設置場所において、貯湯タンク10内の水温を検出する。貯湯温度センサ120によって貯湯タンク10内の湯水の温度分布が検出され、これにより貯湯タンク10内の残湯量及び蓄熱量が把握される。
リモコン3は、ユーザーインターフェースの例である。図示を省略するが、リモコン3には、表示部、操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。リモコン3は、表示部及び操作部の両方の機能を有するタッチスクリーンを備えてもよい。リモコン3の操作部は、貯湯式給湯機100の運転動作及び設定値に関する指令の操作入力を受け付ける入力手段としての機能を有する。ユーザー等の人間は、操作部のスイッチ等を操作することで、貯湯式給湯機100を遠隔操作したり、各種の設定などを行ったりすることができる。表示部は、ユーザー等の人間に貯湯式給湯機100の運転状態等に関する情報を通知する通知手段としての機能を有する。リモコン3は、例えば台所、リビング、浴室などの壁に設置されたものでもよい。あるいは、例えばスマートフォンのような携帯情報端末を、リモコン3のようなユーザーインターフェースとしての機能を有するように構成してもよい。複数のリモコン3が制御装置114に対して通信可能な構成であってもよい。
貯湯ユニット1には、制御装置114が内蔵されている。なお、貯湯式給湯機100は、例えば、貯湯ユニット1とヒートポンプユニット2とのそれぞれに、双方向に通信可能に接続された制御装置を有するものであってもよい。この場合には、これらの制御装置が連携して貯湯式給湯機100の動作を制御する。制御装置114は、メモリ及びプロセッサを有するマイクロコンピュータ等を備えている。
制御装置114には、貯湯温度センサ120の他、貯湯式給湯機100が備える各種のセンサの出力と、リモコン3に対するユーザーの操作内容の情報とが入力される。また、制御装置114は、貯湯ユニット1及びヒートポンプユニット2が備える各種弁類、ポンプ類等に電気的に接続されている。制御装置114は、各種のセンサ及びリモコン3からの入力情報に基づいて、ヒートポンプユニット2の動作、貯湯ユニット1が内蔵するポンプ類等の動作、及び、弁類の流路方向あるいは切り替え位置等を制御することで、貯湯式給湯機100の動作を制御する。例えば、制御装置114は、後述のように、沸き上げ運転等の動作を制御すると共に、沸き上げ運転における目標沸き上げ温度の設定及び制御等を行う。
貯湯式給湯機100における沸き上げ運転について説明する。沸き上げ運転時における湯水の循環回路である沸き上げ回路112は、貯湯タンク10の取水口10d、切替弁103、熱源ポンプ102、ヒートポンプ往き配管11a、ヒートポンプユニット2、ヒートポンプ戻り配管11b、切替弁101、及び、貯湯タンク10の上部流出入口10bを経由する回路である。
沸き上げ運転を行う場合、ヒートポンプユニット2が作動され、貯湯ユニット1の回路が沸き上げ回路112に切り替えられる。そして、熱源ポンプ102の作動により、取水口10dから貯湯タンク10の低温水が流出し、切替弁103、熱源ポンプ102等を経由して、ヒートポンプユニット2に流入する。ヒートポンプユニット2で加熱された高温水は、切替弁101を経由して上部流出入口10bから貯湯タンク10内に流入する。沸き上げ運転では、貯湯タンク10の上部が高温水となり下部が低温水となる温度成層を維持しつつ、貯湯タンク10に湯水が貯湯される。
沸き上げ運転時には加熱水の温度制御が実行される。この温度制御では、例えば、ヒートポンプユニット2に配置された出湯温度センサ(図示せず)によりヒートポンプユニット2からの出湯温度が検出され、検出された出湯温度が、所定の目標出湯温度と一致するように、熱源ポンプ102の回転数をフィードバック制御される。
沸き上げ運転において、沸き上げが完了したかどうかの判断は、例えば、貯湯温度センサ120のうち、最下部の貯湯温度センサ120の検出値が、目標沸き上げ温度以上となったか否かに基づいて判断される。沸き上げが完了した場合、ヒートポンプユニット2が停止された後、熱源ポンプ102が停止され、沸き上げ運転が終了とされる。
本実施の形態では、制御装置114は、貯湯式給湯機100の設置後、最初の沸き上げ運転を、貯湯タンク10及び沸き上げ回路112内の全ての水を、レジオネラ菌等の細菌の死滅温度である基準温度以上に沸き上げる高温沸き上げ運転とする。より具体的に、制御装置114は、この使用開始初回の高温沸き上げ運転の際には、目標沸き上げ温度を、貯湯タンク10内及び沸き上げ回路112内の湯水の全量が基準温度以上となる温度に設定する。ここで基準温度は、殺菌の対象となる細菌の死滅温度として設定された温度であるが、基準温度の具体例としては、レジオネラ菌の死滅温度である65℃である。
高温沸き上げ運転が完了することにより、貯湯式給湯機100の使用前に、貯湯タンク10及び沸き上げ回路112内に存在するレジオネラ菌等の細菌を死滅させることができる。従って、その後、貯湯タンク10内の湯水がある程度低温で維持されても、細菌の増殖は起きないものと考えられる。
従って、制御装置114は、使用開始初回の高温沸き上げ運転が完了した後、次回以降の沸き上げ運転を、貯湯タンク10の湯水を基準温度未満の温度に沸き上げる低温沸き上げ運転とする。より具体的に、制御装置114は、低温沸き上げ運転の際には、目標沸き上げ温度を、基準温度未満の温度に設定する。
ここで、低温沸き上げ運転における具体的な目標沸き上げ温度は、基準温度未満の範囲で、給湯使用予測量に応じた湯量が確保されるように算出されたものであってもよい。給湯使用予測量は、例えば過去の給湯使用量から予測される。また、低温沸き上げ運転における目標沸き上げ温度は、リモコン3からの操作入力によりユーザーが設定できる構成としてもよい。更に、リモコン3からの設定を可能とする場合、リモコン3は、目標沸き上げ温度を基準温度以上とする設定を受け付けないように構成されていてもよい。あるいは、リモコン3は、目標沸き上げ温度を基準温度以上とする設定が入力された場合に、消費電力低減のため基準温度未満の設定を推奨する旨を表示できる構成としてもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る貯湯式給湯機100では、使用開始初回の高温沸き上げ運転により貯湯式給湯機100内の細菌を死滅させることができる。これにより、その後の沸き上げ運転では、目標沸き上げ温度を低温に設定して消費電力の低減を図ることができ、この場合にも、細菌の増殖を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、使用開始初回沸き上げ運転のみを、高温沸き上げ運転とする場合について説明した。しかし、本実施の形態に係る貯湯式給湯機100は、使用開始初回の高温沸き上げ運転に加え、他のタイミングの沸き上げ運転を高温沸き上げ運転とする構成としてもよい。
具体的に、例えば、旅行に行くなどで一定期間沸き上げを行わない期間がある場合に、その期間経過後最初の沸き上げ運転を高温沸き上げ運転としてもよい。この場合、例えば、リモコン3は、ヒートポンプユニット2の動作を休止する休止設定を受け付けできる休止入力手段としての機能を有する構成としてもよい。リモコン3が、休止設定を受け付け、その後、休止の設定を解除する入力がされた場合、制御装置114は、休止の設定が解除された後、最初の沸き上げ運転を、高温沸き上げ運転とする。更に、休止解除後最初の沸き上げ運転を、高温沸き上げ運転とするか、通常の低温沸き上げ運転をするかの選択を、リモコン3から設定できるようにしてもよい。
あるいは、例えば、貯湯式給湯機100の電源が遮断された後、再び、電源が供給された際、最初の沸き上げ運転を高温沸き上げ運転としてもよい。この場合、制御装置114は、貯湯式給湯機100への電源の供給状態及び遮断状態を検知する電源検知手段としての機能を有するものとする。そして、制御装置114は、遮断状態が検知された後、再び、供給状態が検知された場合に、供給状態検知後、最初の沸き上げ運転を、高温沸き上げ運転とする。
また、この場合、電源が遮断されてから再び供給状態となるまでの経過時間が基準時間を超えた場合にのみ、供給状態検知後最初の沸き上げ運転を高温沸き上げ運転とするようにしてもよい。これにより、電源の遮断時間が短い場合に、低温沸き上げ運転が行われることとなり、消費電力の低減させることができる。
実施の形態2.
図2は、実施の形態2に係る貯湯式給湯機の構成を示す模式図である。実施の形態2の貯湯式給湯機200は、実施の形態1の貯湯式給湯機100と同様に、使用開始初回の沸き上げ運転等を高温沸き上げ運転とするように構成されている。更に、実施の形態2に係る貯湯式給湯機200は、図2に示されるように、貯湯タンク10の下部と、ソケット113とを結ぶ給水配管の途中に圧力計201を介在させている点を除き、実施の形態1の貯湯式給湯機100と同一の構成を有している。この圧力計201は制御装置114と電気的に接続され、水圧検知手段として機能し、水源から供給される水の圧力を測定することができる。
貯湯タンク10内には通常湯水が貯湯されており、この湯水は、断水時等でも利用することが可能である。貯湯式給湯機200には、断水時に湯水を採湯できる仕組みが備えられている。本実施の形態に係る貯湯式給湯機100では、断水時等の採湯は、貯湯タンク10の下部から行うことができる構成となっている。
ここで貯湯タンク10内の下部の湯水は低温である場合が多い。一方、特に冬期などには、断水時にも温かい湯が必要となる場合がある。そこで、本実施の形態では、貯湯タンク10の上部の高温水と下部の低温水とを撹拌する撹拌運転を実行できるように構成されている。
具体的に、撹拌運転を行う場合、熱源ポンプ102を駆動して、循環回路としての沸き上げ回路112にタンク水を循環させる。このとき、ヒートポンプユニット2は作動させない。これにより、貯湯タンク10下部の低温のタンク水が、貯湯タンク10の上部に流入し、貯湯タンク10内の水が撹拌されて均一な温度とされる。その結果、貯湯タンク10下部の湯水の温度を高くすることができ、貯湯タンク10下部から暖かい湯水を採湯することが可能となる。
本実施の形態において、リモコン3は、撹拌運転を実行する指令の入力を受け付ける撹拌入力手段として機能するように構成されていてもよい。この場合、制御装置114は、リモコン3が撹拌運転を開始する指令の入力を受け付けた場合に、撹拌運転を開始する。
また、例えば、圧力計201によって検出される水圧が基準値以下となった場合に、自動的に撹拌運転が実行される構成としてもよい。但し、撹拌により、貯湯タンク10上部の水温が低下するため、湯切れが早く発生しやすくなる。また、撹拌により、貯湯タンク10下部の水温が上昇することにより、沸き上げ運転時にヒートポンプユニット2に入水する水の水温が上昇するため、沸き上げ効率が低下する。従って、例えば、水圧が基準値以下となったことが検出されてからの経過時間が基準時間以上となった場合に限り、撹拌運転を行うこととしてもよい。これにより、断水がごく短時間であった場合などに、不必要に貯湯タンク10内が撹拌されるのを回避することができる。
また、リモコン3は、水圧が基準値以下となった場合に撹拌運転を実行するか否かを設定する入力を受け付ける設定手段として機能するように構成されていてもよい。これによりユーザーは、リモコン3から、撹拌運転を行うか否かを予め選択することができる。リモコン3が撹拌運転を実行しない設定の入力を受け付けた場合、制御装置114は、水圧が基準値以下となった場合であっても、撹拌運転を実行しない。更に、リモコン3は、水圧が基準値以下となった場合に、断水を報知して、リモコン3から撹拌運転を開始するか否かを選択する入力をできるように構成されたものとしてもよい。
また、リモコン3は、水源の断水が発生する断水発生期間の情報の入力を受け付ける断水入力手段として機能するように構成されていてもよい。この場合、ユーザーは、断水発生期間を、予めリモコン3から入力することができる。この場合、制御装置114は、リモコン3から入力された断水発生期間となった時点で、自動で撹拌運転を開始する。あるいは、制御装置114は、断水開始から基準時間が経過した時点で自動で撹拌運転を開始するようにしてもよい。
また、例えば、貯湯式給湯機200は、断水発生期間に関する情報を提供する外部サーバー等と通信可能に接続され、外部から情報を取得できる情報取得手段を有する構成であってもよい。この場合、制御装置114は、情報取得手段が取得した断水発生期間の情報に従って、断水発生期間となった時点又は断水開始から基準時間が経過した場合に、自動で、撹拌運転を実行する。
なお、この場合の情報取得手段は、制御装置114が備える機能であってもよい。また、貯湯式給湯機200が、HEMS(Home Energy Managament System)等の管理システムに接続され、HEMSがルーターを介して外部サーバーと通信可能に構成されている場合、情報取得手段は管理システムが備える機能であってもよい。
また、制御装置114は、断水が発生した後、断水が解除された場合、断水解除後最初の沸き上げ運転を、高温沸き上げ運転とするように構成されたものであってもよい。断水が解除されたことは、例えば、圧力計201で検知された水圧が基準値以下となった後、再び、基準値より高くなったこと、あるいは、断水発生期間が経過したことにより検知することができる。これにより、断水期間中に貯湯タンク10内等に細菌が増殖していた場合でも、確実に細菌を死滅させることができる。
なお、本実施の形態では、撹拌運転時の循環回路を、沸き上げ回路112とする場合について説明した。しかしながら、撹拌運転での循環回路は、貯湯タンク10内の湯水を撹拌できるものであればよいため、他の回路であってもよい。例えば、取水口10d、切替弁103、及び、熱源ポンプ102を経由した後、ヒートポンプユニット2を経由せず、切替弁101及び上部流出入口10bを経由する回路を循環回路としてもよい。
100 貯湯式給湯機、 1 貯湯ユニット、 2 ヒートポンプユニット、 2 ヒートポンプユニット、 3 リモコン、 10 貯湯タンク、 10a 高温水取出口、 10b 上部流出入口、 10c 中温水戻し口、 10d 取水口、 10e 給水口、 11a ヒートポンプ往き配管、 11b ヒートポンプ戻り配管、 101、103 切替弁、 102 熱源ポンプ、 104 給湯混合部、 104a 給湯用混合弁、 104b ふろ用混合弁、 105 ふろ用熱交換器、 108 追い焚き用ポンプ、 111 外郭パネル、 112 沸き上げ回路、 113 ソケット、 114 制御装置、 120 貯湯温度センサ、 200 貯湯式給湯機、 201 圧力計

Claims (12)

  1. 水を貯湯する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の水を循環させる沸き上げ回路と、
    前記沸き上げ回路の途中に配置され、前記沸き上げ回路内に前記貯湯タンク内の水を循環させる循環手段と、
    前記沸き上げ回路の途中に配置され、前記沸き上げ回路内を循環する水を加熱する加熱手段と、
    前記循環手段の動作と前記加熱手段の動作とを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記貯湯タンク内の水を前記沸き上げ回路に流出させて、前記加熱手段で加熱した後、前記貯湯タンク内に戻す沸き上げ運転の動作を制御し、かつ、
    貯湯式給湯機の設置後の最初の前記沸き上げ運転を、前記貯湯タンク内及び前記沸き上げ回路内の全ての水を、細菌の死滅温度として設定された基準温度以上に沸き上げる高温沸き上げ運転とし、
    前記最初の前記沸き上げ運転より後の前記沸き上げ運転を、前記基準温度未満の温度に沸き上げる低温沸き上げ運転とする、
    ことを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記加熱手段の動作を休止する休止設定の入力を受け付ける休止入力手段を、更に備え、
    前記制御装置は、前記休止入力手段が、前記休止設定の入力を受け付けてから、前記休止設定が解除された後の最初の前記沸き上げ運転を、前記高温沸き上げ運転とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記貯湯式給湯機への電源の供給状態及び遮断状態を検知する電源検知手段を、更に備え、
    前記制御装置は、前記電源検知手段によって、前記遮断状態が検知され、再び、前記供給状態が検知された後の最初の前記沸き上げ運転を、前記高温沸き上げ運転とする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 両端が前記貯湯タンクの異なる高さに接続されると共に、前記循環手段が配置され、前記貯湯タンク内の水を循環させる循環回路を、更に備え、
    前記制御装置は、前記貯湯タンク内の下部側の水を前記循環回路に流通させて、前記貯湯タンク内の上部側に戻す撹拌運転の動作を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記撹拌運転を実行する指令の入力を受け付ける撹拌入力手段を、更に備え、
    前記制御装置は、前記撹拌入力手段が、前記撹拌運転を実行する指令の入力を受け付けた場合、前記循環手段を作動させて前記撹拌運転を開始する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の貯湯式給湯機。
  6. 水源から前記貯湯タンクに供給される水の水圧を検知する水圧検知手段を、更に備え、
    前記制御装置は、前記水圧検知手段により検知される水圧が基準値以下となった場合、前記撹拌運転を実行する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記撹拌運転を実行するか否かを設定する入力を受け付ける設定手段を、更に備え、
    前記制御装置は、前記水圧検知手段により検知される水圧が前記基準値以下となった場合であっても、前記撹拌運転を実行しない設定がされている場合には、前記撹拌運転を実行しない、
    ことを特徴とする請求項6に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記制御装置は、前記水圧検知手段により検知される水圧が前記基準値以下となってからの経過時間が基準時間以上となった場合、前記撹拌運転を開始することを特徴とする請求項6又は7に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記貯湯式給湯機の水源の断水が発生する断水発生期間に関する情報の入力を受け付ける断水入力手段を、更に備え、
    前記制御装置は、前記断水入力手段が受け付けた前記断水発生期間中に、前記撹拌運転を実行する、
    ことを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  10. 前記貯湯式給湯機の水源の断水が発生する断水発生期間に関する情報を、外部から取得する取得手段を、更に備え、
    前記制御装置は、前記取得手段により取得された前記断水発生期間中に、前記撹拌運転を実行する、
    ことを特徴とする請求項4から9のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  11. 前記制御装置は、前記水圧検知手段により検知される水圧が前記基準値以下となり、再び、前記基準値より高くなった後の最初の前記沸き上げ運転を、前記高温沸き上げ運転とすることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  12. 前記制御装置は、前記断水の解除後の最初の前記沸き上げ運転を、前記高温沸き上げ運転とすることを特徴とする請求項9又は10に記載の貯湯式給湯機。
JP2021084814A 2021-05-19 2021-05-19 貯湯式給湯機 Active JP7447866B2 (ja)

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