JP7446873B2 - 切削ブレード管理システム、及び切削ブレード管理方法 - Google Patents

切削ブレード管理システム、及び切削ブレード管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、加工装置に使用される切削ブレード管理システム、及び切削ブレード管理方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、切削ブレードを回転可能に備えた切削装置によって個々のデバイスチップに分割され携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
また、切削装置に装着される切削ブレードは、シリコン(Si)ウエーハ、炭化ケイ素(SiC)ウエーハ、サファイアー(Al)ウエーハ、石英(SiO)ウエーハ、リチウムタンタレート(LT)ウエーハ、リチウムナイオベート(LN)ウエーハ、CSP(チップサイズパッケージ)基板、セラミックス基板、フェライト基板等、各種のウエーハ、又は基板を切削する(例えば、特許文献1、2を参照)と共に、適宜のタイミングで、該切削ブレードでドレッシングボードを切削して、目詰まりが進行して切れ味が低下したブレードの表面の砥粒を適度に露出(目立て)させて、該切削ブレードの切削機能を維持するようにしている。
特開2011-253902号公報 特開2003-197564号公報
ところで、切削ブレードのメーカーは、切削ブレードを構成する砥粒の材質、結合剤、及び製法等を調整することにより、被加工物に応じて推奨される様々な切削ブレードを供給し、加工装置を使用して被加工物を切削するユーザーの要望に応えるように努めている。
しかし、加工装置を使用するユーザーが、被加工物を不適切な切削ブレードで切削し、製品の品質を低下させたり、切削ブレードの寿命を著しく縮めたりする等の問題があるにも関わらず、切削ブレードのメーカーは、ユーザーが切削ブレードをどのように使用しているのかを管理しておらず、ユーザーに対して適切な対応をすることが困難であるという問題がある。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、切削ブレードの使用状況を管理ことができる切削ブレード管理システム、及び切削ブレード管理方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ユーザ企業に設置される加工装置に使用される切削ブレード管理システムであって、該加工装置に組み付けられる切削ブレードのコードが記憶されるコード記憶部と、該切削ブレードが使用される加工装置から通信回線を介して収集された情報が記憶される収集情報記憶部と、該収集情報記憶部に記憶された情報から該切削ブレードの使用状況を該切削ブレードのコード毎に時系列に記録して、該切削ブレードの使用履歴を作成する履歴作成部と、を少なくとも含み、該コード記憶部は、該加工装置に配設される制御手段に形成され、該収集情報記憶部及び履歴作成部は、該加工装置で使用される切削ブレードを供給する切削ブレードメーカに配設されたサーバーに配設されている切削ブレード管理システムが提供される。
該履歴作成部で作成された使用履歴に基づいて、該切削ブレードの推定寿命、被加工物に与える影響、切削ブレードの保証の有無の少なくともいずれかを判定する判定部を含むことが好ましい。また、該加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを回転可能に備えた切削手段と、該保持テーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該保持テーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に直交するY軸方向に加工送りするY軸送り手段と、加工条件を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された該加工条件を記憶する加工条件記憶部と、を含み構成され、該収集情報記憶部が記憶する情報は、該加工条件記憶部に記憶された加工条件に関する情報であることが好ましい。
また、本発明によれば、ユーザ企業に設置される加工装置に使用される切削ブレード管理方法であって、該加工装置において使用される切削ブレードのコードを記憶するコード記憶工程と、該切削ブレードが使用される加工装置から通信回線を介して収集した情報を記憶する収集情報記憶工程と、該収集情報記憶工程によって記憶された収集情報から該切削ブレードの使用状況を該切削ブレードのコード毎に時系列に記録して、該切削ブレードの使用履歴を作成する履歴作成工程と、を少なくとも含み、該コード記憶工程は、該加工装置に配設される制御手段によって実施され、該収集情報記憶工程及び該履歴作成工程は、該加工装置で使用される切削ブレードを供給する切削ブレードメーカに配設されたサーバーにおいて実施される切削ブレード管理方法が提供される。
該履歴作成工程で作成された使用履歴に基づいて、該切削ブレードの推定寿命、被加工物に与える影響、切削ブレードの保証の有無の少なくともいずれかを判定する判定工程を含むことが好ましい。また、該加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを回転可能に備えた切削手段と、該保持テーブル及び該切削手段を相対的にX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該保持テーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に直交するY軸方向に加工送りするY軸送り手段と、加工条件を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された加工条件を記憶する加工条件記憶部と、を含み構成され、該収集情報記憶工程は、該加工条件記憶部に記録された加工条件に関する情報を収集して記憶する工程であることが好ましい。
本発明の切削ブレードの管理システムによれば、切削ブレードのメーカーは、切削ブレードで不適切な被加工物を切削して製品の品質を低下させたり、切削ブレードの寿命を著しく縮めたりする原因を逐次把握することができる。さらに、切削加工によって得られた製品の品質に問題があった場合、ユーザー企業に対して切削ブレードの使用状況を速やかに提示することができ、ユーザー企業の切削加工に関する追跡可能性(トレーサビリティ)の要求にも応えることができる。
また、本発明の切削ブレードの管理方法によれば、切削ブレードのメーカーは、切削ブレードで不適切な被加工物を切削して製品の品質を低下させたり、切削ブレードの寿命を著しく縮めたりする原因を逐次把握することができる。さらに、切削加工によって得られた製品の品質に問題があった場合、ユーザー企業に対して切削ブレードの使用状況を速やかに提示することができ、ユーザー企業の切削加工に関する追跡可能性(トレーサビリティ)の要求にも応えることができる。
本実施形態の切削ブレード管理システムの概略を示す概念図である。 切削ブレードのコードを記憶するコード記憶工程を実施する態様を示す図である。 切削ブレードを切削手段に組み付ける態様を示す斜視図である。 ユーザー企業毎に履歴作成工程によって作成された切削ブレードの使用履歴、及び判定工程によって判定された判定結果を示す概念図である。
以下、本発明に基づいて構成される切削ブレード管理システム、及び切削ブレード管理方法に係る実施形態について添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本実施形態の切削ブレード管理システム1の概略を示す概念図である。図1の右方側には、加工装置である切削装置を使用して切削加工を実施するユーザー企業A、B、及びCが示されている。また、左方側には、ユーザー企業A、B、Cに設置されている切削装置で使用される切削ブレードを供給する切削ブレードメーカMが示されている。
図1に示すように、ユーザー企業Aには切削装置20が設置され、ユーザー企業Bには切削装置30が設置され、ユーザー企業Cには切削装置40が設置されている。なお、各ユーザー企業においては、切削装置が複数台設置されることが想定されるが、説明の都合上、各ユーザー企業につき切削装置を1台のみ示している。また、各ユーザー企業に設置される切削装置には、種々のタイプが存在するが、説明の都合上、同一の切削装置が配設されているものとし、ユーザー企業Aに設置された切削装置20を参照しながら、各ユーザー企業に設置された切削装置の概略について説明する。
切削装置20の被加工物は、例えば、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハWである。切削装置20は、ウエーハWが複数収容されたカセット21を備え、ウエーハWを保持する保持テーブル22と、保持テーブル22に保持されたウエーハWを切削する切削ブレード23aを回転可能に備えた切削手段23と、加工条件に関連する情報を入力する入力手段24と、加工情報等を表示する表示手段25と、を備え、保持テーブル22、切削手段23、及び入力手段24が接続された制御手段100Aと、を備えている。
保持テーブル22には、保持テーブル22と切削手段23とを相対的にX軸方向に加工送りするX軸送り手段(図示は省略)が配設されている。また、切削手段23には、保持テーブル22と切削手段23とを相対的にX軸方向に直交するY軸方向に加工送りするY軸送り手段(図示は省略)、及び保持テーブル22と切削手段23とを相対的にX軸方向及びY軸方向と直交するZ軸方向に切込み送りするZ軸送り手段(図示は省略)が配設されている。入力手段24は、オペレータが加工条件等の情報を入力するための操作パネル241と、バーコードを読み取るハンディタイプのバーコードリーダ242と、を含む。なお、表示手段25がタッチパネル式の液晶モニターである場合は、表示手段25も入力手段として機能する。
制御手段100Aは、コンピュータにより構成され、制御プログラムに従って演算処理する中央演算処理装置(CPU)と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)と、検出した検出値、演算結果等を一時的に格納するための読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)と、入力インターフェース、及び出力インターフェースとを備えている(詳細についての図示は省略)。制御手段100Aは、入力手段24によって入力された加工条件等を記憶する加工条件記憶部110Aを備え、加工条件記憶部110Aに記憶された加工条件を参照する制御プログラムにより、切削手段23、並びに、切削手段23と保持テーブル22とを相対的に移動させるX軸送り手段、Y軸送り手段、及びZ軸送り手段(いずれも図示は省略する)を制御して、ウエーハWに切削加工を施す。
ユーザー企業Aに設置された切削装置20の制御手段100Aは、適宜の通信回線50を介してブレードメーカMに設置されたサーバーコンピュータ200に接続されている。サーバーコンピュータ200は、ユーザー企業Aに設置された切削装置の制御手段100Aからの加工条件に関する情報を収集し記憶して、種々の情報処理を行い、ユーザー企業Aにフィードバックする。通信回線50は、特に限定されないが、インターネットを利用したネットワークシステムを利用することができ、情報の送受信を行うことができる。
ユーザー企業Bに配設された切削装置30、及びユーザー企業Cに配設された切削装置40は、上記した切削装置20と同一の構成を備えており、切削装置30には、保持テーブル32、切削手段33、入力手段34(操作パネル341、バーコードリーダ342)、表示手段35、及び制御手段100Bが配設され、切削装置40には、保持テーブル42、切削手段43、入力手段44(操作パネル441、バーコードリーダ442)、表示手段45、及び制御手段100Cが配設されている。
ユーザー企業Bに設置された切削装置30の制御手段100B、ユーザー企業Cに設置された切削装置40の制御手段100Cも、適宜の通信回線50を介してブレードメーカMに設置されたサーバーコンピュータ200に接続されている。サーバーコンピュータ200は、ユーザー企業B、Cに設置された切削装置の制御手段(100B、100C)からの加工条件に関する情報を収集し記憶して、種々の情報処理を行い、ユーザー企業B、Cにフィードバックする。
切削装置20の制御手段100Aには、切削ブレード23aを個別に識別するためにバーコードによって表記されたコード27(図2を参照)を記憶するコード記憶部110Aが形成され、切削装置30の制御手段100Bには、切削ブレード33aを個別に識別するためにバーコードによって表記されたコード37を記憶するコード記憶部110Bが形成され、切削装置40の制御手段100Cには、切削ブレード43aを個別に識別するためにバーコードによって表記されたコード47を記憶するコード記憶部110Cが形成されている。また、切削装置20の制御手段100Aには、切削ブレード23aによって被加工物を加工する際の、被加工物の種類、切込み深さ、切削長さ、切削時間を含む加工条件を記憶する加工条件記憶部120Aが配設され、切削装置30の制御手段100Bには、切削ブレード33aによって被加工物を加工する際の、被加工物の種類、切込み深さ、切削長さ、切削時間を含む加工条件を記憶する加工条件記憶部120Bが配設され、切削装置40の制御手段100Cには、切削ブレード43aによって被加工物を加工する際の、被加工物の種類、切込み深さ、切削長さ、切削時間、を含む加工条件を記憶する加工条件記憶部120Cが配設されている。
ブレードメーカMに配設されたサーバー200には、切削装置20、30、及び40から通信回線50を介して収集された情報が記憶される収集情報記憶部210と、収集情報記憶部210に記憶された情報から各切削ブレードの使用状況を各切削ブレードのコード毎に時系列に記録して各切削ブレードの使用履歴を作成する履歴作成部220と、履歴作成部220で作成された使用履歴に基づいて、各切削ブレードの推定寿命、被加工物に与える影響、切削ブレードの保証の有無、の少なくともいずれかを判定する判定部230と、が配設されている。
本実施形態の切削ブレードの管理システム1は、概ね上記したとおりの構成を備えており、以下に、上記した切削ブレード管理システム1を使用して実施される切削ブレード管理方法について説明する。
ユーザー企業A、B、Cは、切削装置20、30、40を使用してウエーハWを切削する過程において、各ユーザー企業の必要に応じて切削ブレードを適宜のタイミングで交換する。該交換は、例えば、寿命に達した切削ブレードを新品の切削ブレードに交換する場合や、被加工物の変更に応じた切削ブレードに交換する目的で実施される。各切削ブレードには、上記したように、各切削ブレードを識別するためのバーコードで表記されたコード27、37、47が付与されており、切削ブレードを交換する際には、図2に示すように、新たに使用する切削ブレード23a、33a、43aに付与されたバーコード27、37、47を、オペレータが操作するバーコードリーダ242、342、442で読み取り、読み取ったコードは、それぞれ、制御手段100A、100B、100Cに送られる(コード記憶工程)。本実施形態においては、切削装置20に組み付けられる切削ブレード23aのコードを「ZH-001」、切削装置30に組み付けられる切削ブレード33aのコードを「Z1-154」、切削装置40に組み付けられる切削ブレード43aのコードを「ZH-052」とする。
各切削装置にて、各切削ブレードのコードが読み取られたならば、各コードは、各制御手段に送られて各コード記憶部に記憶される。次いで、図3(a)に示すように、切削手段23、33、43のスピンドル23b、33b、43bの先端に切削ブレード23a、33a、43aを位置付け、スピンドル23b、33、43bの先端に形成された雄ネジ部にリングナット23c、33c、43cを嵌め込んで回動し、切削ブレード23a、33a、43aを組み付ける(図3(b)を参照)。
上記したように、各ユーザー企業の各切削装置には、必要に応じたタイプの切削ブレードが組付けられ、各ユーザー企業において、様々なタイプのウエーハWに対する切削加工が実施される。切削加工は、オペレータが被加工物の材質、切込み深さ、切削長さ等を指定して所定の枚数に対して切削加工を実施する。ユーザー企業Aのオペレータが指定し、実際に加工が実施された加工条件は、加工に使用された切削ブレード23aのコード27によって把握されるコード(ZH-001)に紐づけられて制御手段100Aの加工条件記憶部120Aに記憶され、ユーザー企業Bのオペレータが指定し、実際に加工が実施された加工条件は、加工に使用された切削ブレード33aのコード37によって把握されるコード(Z1-154)に紐づけられて制御手段100Bの加工条件記憶部120Bに記憶され、ユーザー企業Cのオペレータが指定し、実際に加工が実施された加工条件は、加工に使用された切削ブレード43aのコード47によって把握されるコード(ZH-052)に紐づけられて、制御手段100Cの加工条件記憶部120Cに記憶される。
ここで、上記したように、各切削装置の各制御手段と、ブレードメーカMのサーバー200とは、通信回線50を介して接続されており、切削装置20の加工条件記憶部120A、切削装置30の加工条件記憶部120B、切削装置40の加工条件記憶部120Cに記憶された各加工条件に関する情報は、適宜のタイミングでブレードメーカMのサーバー200に収集され、収集情報記憶部210に記憶される(収集情報記憶工程)。該適宜のタイミングとは、一種の被加工物に対して切削加工が実施され完了する毎でもよいし、一定時間毎、一日の作業が完了する毎でもよく、任意のタイミングで設定が可能である。
サーバーコンピュータ200には、上記したように履歴作成部220が配設されている。履歴作成部220は、収集情報記憶部210に記憶された加工条件に関する情報から各切削ブレードの使用状況を各切削ブレードのコード毎に時系列に記録して、各切削ブレードの使用履歴を作成する。以下に、図4を参照しながら、より具体的に説明する。
図4(a)には、ユーザー企業Aの切削装置20の制御手段100Aの加工条件記憶部120Aから収集した情報に基づいて、切削ブレード23a(コード:ZH-001)の使用状況を時系列に記録して作成された使用履歴222の例が示されている。図に示すように、ユーザー企業Aは、切削ブレード23aを使用して、シリコンウエーハ、サファイアー、セラミックスの基板を切削加工した後に、ドレサーボードを使用して目立てを実施し、その後、シリコンウエーハを切削して一日の加工を終了している。このような使用履歴の情報は、必要に応じてブレードメーカMの担当者が参照したり、紙に印刷したりすることができる。
図4(b)には、ユーザー企業Bの切削装置30の制御手段100Bの加工条件記憶部120Bから収集した情報に基づいて、切削ブレード33a(コード:Z1-154)の使用状況を時系列に記録して作成された使用履歴224の例が示されている。図に示すように、ユーザー企業Bは、切削ブレード33aを使用して、LTウエーハ、シリコンウエーハを切削した後に、ドレサーボードを使用して目立てを実施し、その後、シリコンウエーハを切削して一日の加工を終了している。このような使用履歴の情報は、上記したのと同様に、必要に応じてブレードメーカMの担当者が参照したり、紙に印刷したりすることができる。
図4(c)には、ユーザー企業Cの切削装置30の制御手段100Cの加工条件記憶部120Cから収集した情報に基づいて、切削ブレード43a(コード:ZH-052)の使用状況を時系列に記録して作成された使用履歴226の例が示されている。図に示すように、ユーザー企業Cは、切削ブレード43aを使用して、フェライト、シリコンウエーハを切削した後に、ドレサーボードを使用して目立てを実施し、その後、セラミックスを切削して一日の加工を終了している。このような使用履歴の情報は、上記したのと同様に、必要に応じてブレードメーカMの担当者が参照したり、紙に印刷したりすることができる。
上記したように、使用履歴222、224、226を作成することで、本実施形態の履歴作成工程が完了する。なお、図4に示す実施形態では、切削時間、被加工物(材質)、切込み深さ、切削長さが、使用履歴に関する情報として表示されているが、本発明はこれに限定されず、これに加えて、切削ブレードが受けるダメージに関連する情報、例えば切削ブレードの回転速度、保持テーブルの加工送り速度等が記録されてもよく、図4の使用履歴222、224、226に記載された適宜の情報、例えば切込み深さに関する情報が省略されていてもよい。
上記した実施形態によれば、ブレードメーカMは、推奨されない切削ブレードで不適切な被加工物を切削して製品の品質を低下させたり、切削ブレードの寿命を著しく縮めたりする原因を逐次把握することができる。さらに、切削加工によって得られた製品の品質に問題があった場合、ユーザー企業に対して切削ブレードの使用状況を速やかに提示することができ、ユーザー企業の切削加工に関する追跡可能性(トレーサビリティ)の要求にも応えることができる。
本実施形態では、上記した履歴作成工程を実施するのに加え、サーバーコンピュータ200に構成された判定部230により、該履歴作成工程で作成された使用履歴222、224、226に基づいて、各切削ブレードの推定寿命、被加工物に与える影響、切削ブレードの保証の有無の少なくともいずれかを判定する判定工程を実施することができる。
判定部230によって実施される判定工程では、切削ブレードの推定寿命に関する判定を実施することができる。例えば、図4(a)の判定結果232には、切削装置20で使用されている切削ブレード23aの推定寿命について判定した結果が示されている。該判定工程は、切削ブレード23aが適用される推奨ウエーハがシリコンウエーハであって、例えば切込み深さを300μmに設定し、10000m加工した場合に製品寿命となるのに対し、使用履歴222に示される履歴に基づいた場合、推定される残りの寿命がどのようになるのかについて判定するものである。
製品寿命の変化(X(m))の具体的な算出方法は、例えば、シリコンウエーハよりも硬いウエーハを切削した場合に、シリコンウエーハを切削した場合に対し、より早く寿命が進行することを数値化して推定寿命を演算することができる。例えば、シリコンウエーハを加工する場合と同条件(切込み深さ300μm)で切削した場合に、サファイアーの場合は1.1倍、セラミックスの場合は、1.2倍だけ、シリコンウエーハを切削加工した場合に比べ、より早く製品寿命が進行するものとして演算することができる。よって、使用履歴222にあるように、サファイアーを800m切削した場合は、シリコンウエーハを880m切削した場合と同等程度寿命が進行すること、セラミックスを1000m切削した場合は、シリコンウエーハを1200m切削した場合と同等程度寿命が進行することを判定に加味することができる。すなわち、シリコンウエーハのみを切削した場合に比べ、合計で280m分、切削ブレード23aの寿命が早く進行したと判定することができる。さらに、該判定工程において推定寿命を判定する際には、他の加工条件を加味することができ、例えば、切込み深さ、加工送り速度、切削ブレードの回転速度の影響度等も考慮することができる。例えば、切込み深さが規定の加工条件(切込み深さ300μm)に対して深さが浅い場合は製品寿命の進行を遅く見積もることができ、深さが規定の加工条件よりも深い場合は、製品寿命の進行を速く見積もることができる。
また、判定部230によって実施される判定工程では、切削ブレードの保証の有無について判定を実施することができる。例えば、図4(b)の判定結果234には、切削装置30で使用されている切削ブレード33aの保証の有無について判定した結果が示されている。すなわち、切削装置30で使用されている切削ブレード33aの使用履歴224から把握されるように、切削ブレード33aは、推奨されている材質のウエーハ(LTウエーハ、シリコンウエーハ)の切削加工にのみ使用されており、切削ブレード33aが適正に使用されていると判定でき、ブレードメーカMが規定する規定寿命(切削長さ10000m)が保証される旨が判定されている。なお、ブレードメーカMが推奨しないウエーハを所定時間以上切削加工した場合は、適正に使用されていない旨を判定し、ブレードメーカMが保証する規定寿命が保証されない旨を表示することができる。
さらに、判定部230によって実施される判定工程では、切削ブレード43aの被加工物に対する影響を判定することができる。例えば、図4(c)に示すように、切削ブレード43aの使用履歴226に基づけば、セラミックスを最後に切削して加工が終了していることが把握されることから、図4(c)に示す判定結果236では、切削によって発生したセラミックスの粉末によって目詰まりを起こし、切れ味が低下している状態であること、及びドレッシングが必要であることが判定されている。以上のような判定を実施することが、本実施形態の判定工程である。
なお、上記した判定工程では、判定結果232において、切削装置20で使用されている切削ブレード23aの推定寿命について判定した結果を示し、判定結果234において、切削装置30で使用されている切削ブレード33aの保証の有無について判定した結果を示し、判定結果236において、切削装置40で使用されている切削ブレード43aの被加工物に対する影響を判定した結果を示している。しかし、本発明はこれに限定されず、各判定結果232、234、236の全てにおいて、切削ブレードの推定寿命についての判定結果、切削ブレードの保証の有無についての判定結果、及び切削ブレードの被加工物に対する影響の判定結果を示したり、判定結果を出す項目を適宜取捨選択したりすることができる。
上記した判定工程を実施することにより、切削ブレード毎に使用履歴に基づいて、切削ブレードの寿命、被加工物に与える影響、切削ブレードの保証の有無の少なくともいずれかを判定することができ、切削ブレードで不適切な被加工物を切削して製品の品質を低下させたり、切削ブレードの寿命を著しく縮めたりするという問題を解消することができる。
1:切削ブレード管理システム
20:切削装置
21:カセット
22:保持テーブル
23:切削手段
23a:切削ブレード
24:入力手段
241:操作パネル
242:バーコードリーダ
25:表示手段
100A:制御手段
110:コード記憶部
120A:加工条件記憶部
30:切削装置
31:カセット
32:保持テーブル
33:切削手段
33a:切削ブレード
34:入力手段
341:操作パネル
342:バーコードリーダ
35:表示手段
100B:制御手段
110B:コード記憶部
120B:加工条件記憶部
40:切削装置
41:カセット
42:保持テーブル
43:切削手段
43a:切削ブレード
44:入力手段
441:操作パネル
442:バーコードリーダ
45:表示手段
100C:制御手段
110C:コード記憶部
120C:加工条件記憶部
200:サーバーコンピュータ
210:収集情報記憶部
220:履歴作成部
230:判定部

Claims (6)

  1. ユーザ企業に設置される加工装置に使用される切削ブレード管理システムであって、
    該加工装置に組み付けられる切削ブレードのコードが記憶されるコード記憶部と、
    該切削ブレードが使用される加工装置から通信回線を介して収集された情報が記憶される収集情報記憶部と、
    該収集情報記憶部に記憶された情報から該切削ブレードの使用状況を該切削ブレードのコード毎に時系列に記録して、該切削ブレードの使用履歴を作成する履歴作成部と、
    を少なくとも含み、
    該コード記憶部は、該加工装置に配設される制御手段に形成され、
    該収集情報記憶部及び履歴作成部は、該加工装置で使用される切削ブレードを供給する切削ブレードメーカに配設されたサーバーに配設されている切削ブレード管理システム。
  2. 該履歴作成部で作成された履歴に基づいて、該切削ブレードの推定寿命、被加工物に与える影響、切削ブレードの保証の有無の少なくともいずれかを判定する判定部を含む請求項1に記載の切削ブレード管理システム。
  3. 該加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを回転可能に備えた切削手段と、該保持テーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該保持テーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に直交するY軸方向に加工送りするY軸送り手段と、加工条件を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された該加工条件を記憶する加工条件記憶部と、を含み構成され、
    該収集情報記憶部が記憶する情報は、該加工条件記憶部に記憶された加工条件に関する情報である請求項1、又は2に記載の切削ブレード管理システム。
  4. ユーザ企業に設置される加工装置に使用される切削ブレード管理方法であって、
    該加工装置において使用される切削ブレードのコードを記憶するコード記憶工程と、
    該切削ブレードが使用される加工装置から通信回線を介して収集した情報を記憶する収集情報記憶工程と、
    該収集情報記憶工程によって記憶された収集情報から該切削ブレードの使用状況を該切削ブレードのコード毎に時系列に記録して、該切削ブレードの使用履歴を作成する履歴作成工程と、
    を少なくとも含み、
    該コード記憶工程は、該加工装置に配設される制御手段によって実施され、
    該収集情報記憶工程及び該履歴作成工程は、該加工装置で使用される切削ブレードを供給する切削ブレードメーカに配設されたサーバーにおいて実施される切削ブレード管理方法。
  5. 該履歴作成工程で作成された使用履歴に基づいて、該切削ブレードの推定寿命、被加工物に与える影響、切削ブレードの保証の有無の少なくともいずれかを判定する判定工程を含む、請求項4に記載の切削ブレード管理方法。
  6. 該加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを回転可能に備えた切削手段と、該保持テーブル及び該切削手段を相対的にX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該保持テーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に直交するY軸方向に加工送りするY軸送り手段と、加工条件を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された加工条件を記憶する加工条件記憶部と、を含み構成され、
    該収集情報記憶工程は、該加工条件記憶部に記録された加工条件に関する情報を収集して記憶する工程である請求項4、又は5に記載の切削ブレード管理方法。
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