JP7446686B2 - ポンプ式注出具、及びポンプ式注出容器 - Google Patents

ポンプ式注出具、及びポンプ式注出容器 Download PDF

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Description

本開示は、容器の口部に装着して使用されるポンプ式注出具、及びこれを用いたポンプ式注出容器に関する。
消毒用アルコールやハンドソープ等を内容物として収容する容器として、内容物の取り出しを容易に行い得るようにするために、当該容器の口部にポンプ式注出具を装着して使用されるものがある。
このような容器に用いられるポンプ式注出具としては、例えば特許文献1に記載されるように、容器の口部に装着される装着部と、装着部により容器に固定されるポンプと、ポンプのステムに連結された連結筒部と連結筒部に対して傾斜した方向に延びるノズルとを備えた合成樹脂製のノズルヘッドと、を有し、ノズルヘッドが押し下げ操作されるとポンプが作動して容器に収容されている内容物を連結筒部とノズルとに亘って延びる注出流路を通してノズルの注出口から注出するものが知られている。
特開2014-198309号公報
ところで、上記従来のポンプ式注出具では、消毒用アルコールやハンドソープ等の内容物を使用する場合にノズルヘッドを押し下げる操作が必要になる。そのため、当該注出具が不特定多数が利用する建物の入り口や化粧室等に置かれている場合、利用者が消毒効果や洗浄効果を期待しているにも関わらず、清潔さが保証されないノズルヘッドを押し下げなければ内容物を利用することができない。そのため、利用者がノズルヘッドの押し下げ操作を不快に感じる場合があり、改善の余地があった。
本開示の目的は、押し下げヘッドの押圧部の衛生状態を改善し得るポンプ式注出具、及びポンプ式注出容器を提供することにある。
本開示のポンプ式注出具は、
容器の口部に装着される装着部と、
前記装着部により前記容器に固定されるポンプと、
前記ポンプのステムに連結され、略前方方向に延びるノズルを備えたノズルヘッドと、を備え、
前記ノズルヘッドに設けられた押圧部が押し下げ操作されると前記ポンプが作動して前記容器に収容されている消毒液である内容物を前記ステムの内側と前記ノズルの内側に亘って設けられた注出流路を通して前記ノズルの注出口から注出するポンプ式注出具であって、
前記押圧部には、前記注出流路と連通する吐出開口が設けられていることを特徴とする。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記吐出開口は、内容物が前記注出流路から外部に直接噴出するのを妨げる邪魔板の側方を流れて外部に吐出されるように設けられていることが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記吐出開口には、前記注出流路内の正圧により前記吐出開口を開放させる吐出弁が設けられていることが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記押圧部には、前記吐出開口から外側に延びる案内溝が設けられていることが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記押圧部には、前記吐出開口から外側に延びる凸リブが設けられていることが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記案内溝は、前記吐出開口から放射状に外側に延びていることが好ましい。
また、本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記凸リブは、前記吐出開口から放射状に外側に延びていることが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記案内溝は、前記吐出開口から渦巻状に外側に延びていることが好ましい。
また、本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記凸リブは、前記吐出開口から渦巻状に外側に延びていることが好ましい。
本開示のポンプ式注出容器は、上記いずれかに記載のポンプ式注出具を、消毒液を収容する容器に装着したことを特徴とする。
本開示によれば、押し下げヘッドの押圧部の衛生状態を改善し得るポンプ式注出具、及びポンプ式注出容器を提供することができる。
本開示の第1実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着したポンプ式注出容器の一部断面図である。 本開示の第1実施形態であるポンプ式注出具のノズルヘッド部分の正面拡大断面図である。 本開示の第1実施形態であるポンプ式注出具のノズルヘッド部分の平面拡大図である。 本開示の第2実施形態であるポンプ式注出具のノズルヘッド部分の正面拡大断面図である。 本開示の第2実施形態であるポンプ式注出具の吐出開口部分の拡大断面図である。 図5AにおけるA部矢視図である。 本開示の第2実施形態であるポンプ式注出具のノズルヘッド部分の平面拡大図である。 本開示の第2実施形態であるポンプ式注出具のノズルヘッド部分の変形例である。 本開示の第3実施形態であるポンプ式注出具のノズルヘッド部分の正面拡大断面図である。
以下、本開示のポンプ式注出具の実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すようにポンプ式注出具1を容器2に装着して正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとする。また、ノズル33が設けられる側を前方(図1における左側)とし、その反対側を後方(図1における右側)とする。また、上下方向及び前後方向に対して直交する方向(図1における紙面に垂直な方向)を左右方向とする。また、径方向とは、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
図1に示す本開示の第1実施形態のポンプ式注出具1は、容器2の口部2aに装着することによってポンプ式注出容器として使用され、当該容器2に収容されているアルコール等の消毒液である内容物を注出するものである。ポンプ式注出具1は、装着部10、ポンプ20及びノズルヘッド30を有している。
装着部10は、合成樹脂材料により、上方側の端部に内向きのフランジ10aを一体に備えた円筒状に形成されており、内周面に設けられた雌ねじ10bが口部2aの外周面に設けられた雄ねじ2bにねじ結合することで容器2の口部2aに着脱自在に装着される。
ポンプ20は、筒状の外形を有するシリンダー21と、シリンダー21の下部に取り付けられた吸引管22と、シリンダー21の上端から上方に向けて突出するとともにシリンダー21の内部に向けて押し下げ可能な円筒状のステム23と、シリンダー21の内部に上下動自在に装着されてステム23が押し下げられるとステム23とともに下方に移動してシリンダー21の内部の内容物をステム23の上端から吐出させるピストン24と、ピストンガイド25を介してステム23とピストン24とを上方に向けて付勢するスプリング26と、吸引管22とシリンダー21の内部との間を開閉する逆止弁27とを有している。なお、ステム23はシリンダー21と同軸に配置されている。
シリンダー21の上部には径方向外方に向けて突出する環状のフランジ21aが一体に設けられている。ポンプ20は、フランジ21aが、容器2の口部2aの上端に配置されたパッキン28と、口部2aにねじ止めされた装着部10のフランジ10aとの間に挟持されることで、容器2の口部2aに固定されて口部2aを通して容器2の内部に吊り下げられた状態に支持される。
ポンプ20は、ステム23が下方に向けて押し下げられることにより作動する。すなわち、ステム23が下方に向けて押し下げられると、ステム23の下端により押されてピストン24が下方に移動してシリンダー21の内部に充填されている内容物がステム23から上方に向けて吐出される。一方、ステム23の押し下げが解除されると、スプリング26の付勢力によりピストンガイド25とともにステム23とピストン24が上方に向けて押されて元の位置に復帰する。ピストン24が上方に移動するとシリンダー21の内部が負圧になり、逆止弁27が開いて容器2に収容されている内容物が吸引管22を通してシリンダー21の内部に吸引される。
シリンダー21の側壁には、フランジ21aよりも下方の位置に連通口21bが設けられており、ステム23の外側に配置された外筒部材29をシリンダー21に対して上下方向に移動させることにより、連通口21bを開閉させることができる。連通口21bを設けることによって、容器2内が負圧状態になると、連通口21bから外気が取り込まれて容器2が復元する。
シリンダー21のフランジ21aの上側の部分は、装着部10のフランジ10aよりも上方に突出する筒体部21cとなっており、筒体部21cにはアダプター40が装着されている。
アダプター40は、フランジ21aとの間に装着部10のフランジ10aを保持して装着部10のポンプ20からの抜けを防止する環状のストッパ部41を有している。口部2aに装着されていない状態において、装着部10はフランジ21aとストッパ部41との間でフランジ10aが保持された状態でポンプ20に対して回動自在となっている。これにより、装着部10を容器2の口部2aに装着する作業を容易に行い得るようにすることができる。
ノズルヘッド30は、押圧部31、連結筒部32、及びノズル33を備えている。ノズルヘッド30は、合成樹脂材料の射出成形により一体に形成された押圧部31及び連結筒部32の前方にノズル33が嵌着された合成樹脂製の射出成形品となっている。
押圧部31は、図2及び図3に示すように、略円形の天板であり、押圧部31の外周縁から下方に向けて円筒状の周壁部31bが垂下している。利用者が押圧部31に下方に向けた押し下げ力を加えることで、ノズルヘッド30を押し下げ操作することができる。
略円形の押圧部31の中央位置には、図2及び図3に示すように、第1注出流路35aを通じて圧送される内容物の一部を上方へと吐出させる吐出開口34が設けられている。本実施形態において、吐出開口34は押圧部31の上面略中央位置に設けられた平面視で略円形状をなす凹所34aの中央に設けられている。凹所34aの直径は吐出開口34の直径よりも大きく構成されているため、吐出開口34から吐出された内容物が凹所34aの直径の範囲内で径方向外側に広がるため、押圧部31のより広い範囲に内容物を行き渡らせることができる。また、押圧部31を押下した利用者の手のひらの所定範囲に内容物を塗布することができる。
本実施形態では、図3に示すように、凹所34aの外縁部から径方向外側に向けて案内溝34bが放射状に延びている。図3の例では、周方向に等間隔で12本の案内溝34bが形成されている。このような構成によって、吐出開口34から吐出され、凹所34a内で径方向外側に広げられた内容物は、この放射状に延びる案内溝34bの内部を通って更に径方向外側に広がっていく。そして、案内溝34b内を圧送された内容物は、押圧部31の上面に溢れ出し、押圧部31上面の広い範囲に塗布される。また、押圧部31を押圧していた利用者の手のひらにも広く塗布される。このように、吐出開口34から案内溝34bに沿って内容物を径方向外側に行き渡らせるように構成することによって、利用者が押圧部31を強い力で押圧している場合であっても、内容物をこの案内溝34bの内部空間を通じて径方向外側までスムーズに移動させることができる。従って、内容物を押圧部31上面の広い範囲に塗布することができると共に、利用者の手のひら等に内容物を効率的に塗布することができる。
なお、案内溝34bの平面視における形状は、図3の態様には限定されず、吐出開口34から吐出された内容物を径方向外側に向かって移動させることができればよく、様々な形状を採用することができる。なお、凹所34a又は案内溝34bを設けない構成としてもよい。例えば、凹所34aを設けない構成とした場合、吐出開口34の上端部に達した内容物は、案内溝34b内に直接供給される。また、案内溝34bを設けない構成とした場合、吐出開口34から吐出され、凹所34aの直径の範囲内で径方向外側に広がった内容物は、利用者の手のひらと押圧部31の上面との間の隙間を通って径方向外側に広がり、押圧部31の広範囲に塗布される。また、利用者の手のひらの広範囲に内容物を塗布することもできる。
本実施形態では、吐出開口34の流路面積は、ノズル33の流路面積よりも小さくなるように構成されている。この構成によって、吐出開口34から吐出される内容物の量を、押圧部31の消毒に必要な最小限の量に抑えることができる。
連結筒部32はステム23よりも小径の円筒状となっており、押圧部31の下方側に周壁部31bと同軸に配置されている。連結筒部32は、その外周面がステム23の内周面に密着するようにステム23の先端内側に嵌合固定されている。これにより、連結筒部32は、その内側空間がステム23の内側空間に連通するようにステム23に連結されている。
連結筒部32の外周面には、それぞれ当該外周面の全周に亘って延びる上下一対のシール部32a(図2参照)が設けられている。シール部32aを設けたことでステム23と連結筒部32との連結部分からの内容物の漏れ出しを防止することができるとともに連結筒部32のステム23からの離脱を防止することができる。
押圧部31から前方(図1の左方)に向けて、ノズル33を装着するための装着筒部37が設けられている。本実施形態において、装着筒部37は、押圧部31及び連結筒部32と一体形成されており、その外周面にノズル33の内周面を嵌着させている。
装着筒部37は筒状となっており、その基端側は連結筒部32の上端と押圧部31との間に配置され、そこから連結筒部32に対して略直交する方向に延びて周壁部31bの外側に突出している。図示する場合では、上下方向(垂直方向)に延びる連結筒部32に対して装着筒部37は略水平方向に延びている。装着筒部37の内側空間は、基端側において連結筒部32の内側空間に連結している。
装着筒部37の先端(前端)には、ノズル33が装着されている。ノズル33の先端側は下方に向けて曲げられており、その先端開口は注出口33aとなっている。ノズル33の基端側の内周面に装着筒部37の外周面が嵌合することによって、ノズル33は、押圧部31や連結筒部32に対して固定されている。
ステム23の上端は押圧部31の下面に設けられたリブ31c及び装着筒部37の下壁33bの下面に当接している。これにより、ノズルヘッド30が下方に向けて押し下げられると、その押し下げ力がステム23に伝達されて当該ステム23がノズルヘッド30とともに下方に押し下げられる。ノズルヘッド30とともにステム23が押し下げ操作されてポンプ20が作動し、容器2に収容されている内容物がステム23の上端から吐出されると、当該内容物は連結筒部32の内側及びノズル33の内側を通って注出口33aから外部に注出される。すなわち、連結筒部32の内側は第1注出流路35a、ノズル33及び装着筒部37の内側は第2注出流路35bとなっており、これらからなる注出流路35を通ってステム23から吐出された内容物が注出口33aにまで送られるようになっている。
ノズルヘッド30には周壁部31bと連結筒部32との間においてこれらと同軸となって押圧部31の下面から垂下する被保持筒部36が一体に設けられている。被保持筒部36の内周面には雌ねじ36aが一体に設けられている。
これに対し、アダプター40には、ストッパ部41から上方に突出する保持筒部42が設けられ、保持筒部42の外周面には雄ねじ42aが一体に設けられている。
ノズルヘッド30を下方に向けて下方側のストローク端にまで押し下げ、被保持筒部36の雌ねじ36aをアダプター40の保持筒部42の雄ねじ42aにねじ結合させることで、ノズルヘッド30をアダプター40に隣接する位置にまで押し下げられた押し下げ位置に保持することができる。流通時等においてノズルヘッド30を押し下げ位置に保持した状態とすることで、ポンプ式注出具1をコンパクト化して、ポンプ式注出具1が装着された容器2の流通時等における体積を減少させることができるとともに、流通時等において誤ってノズルヘッド30が押し下げ操作されて内容物が注出されてしまうことを防止することができる。
図1に示すように、本実施形態のポンプ式注出具1を、内容物を収容した容器2の口部2aに装着し、押圧部31に下方に向けた押し下げ力を付与してノズルヘッド30を押し下げ操作することにより、ポンプ20を作動させて容器2に収容されている内容物をノズル33の注出口33aから外部に注出させることができる。また、ノズルヘッド30の押し下げ操作を解除すると、スプリング26の付勢力によりノズルヘッド30がステム23とともに元の位置(図1に示す位置)に復帰し、容器2に収容されている内容物がシリンダー21の内部に吸引される。したがって、ノズルヘッド30の押し下げ操作と元の位置への復帰とを繰り返すことで、所望の量の内容物をノズル33の注出口33aから外部に注出させることができる。
以上述べたように、本実施形態は、容器2の口部2aに装着される装着部10と、装着部10により容器2に固定されるポンプ20と、ポンプ20のステム23に連結され、略前方方向に延びるノズル33を備えたノズルヘッド30と、を備え、ノズルヘッド30に設けられた押圧部31が押し下げ操作されるとポンプ20が作動して容器2に収容されている消毒液である内容物をステム23の内側とノズル33の内側に亘って設けられた注出流路35を通してノズル33の注出口33aから注出するポンプ式注出具1であって、押圧部31には、注出流路35と連通する吐出開口34が設けられるように構成した。このような構成の採用によって、利用者がノズルヘッド30の押圧部31を押下する際に、吐出開口34から吐出される消毒液である内容物によって押圧部31が消毒されるので、利用者が押圧部31を押下する操作を不快に感じないようにすることができる。また、押圧部31を押下した手のひら等を内容物によって直ちに消毒することができる。
また、本実施形態では、押圧部31には、吐出開口34から外側に延びる案内溝34bが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、内容物を外側に延びる案内溝34bの内部空間を通じて径方向外側までスムーズに行き渡らせることができるので、内容物を押圧部31上面のより広い範囲に塗布することができると共に、利用者の手のひら等に内容物を効率的に塗布することができる。
また、押圧部31には、吐出開口34から外側に延びる凸リブが設けられていてもよい。凸リブは、押圧部31の上面の一部の領域から上方に突出する部位である。このような構成の採用によって、利用者の手のひらが凸リブに当接することによって生じる押圧部31と手のひらとの間の隙間を通って内容物を径方向外側へと行き渡らせることができる。従って、内容物を押圧部31上面のより広い範囲に塗布することができると共に、利用者の手のひら等に内容物を効率的に塗布することができる。
また、案内溝34b又は凸リブは、吐出開口34から放射状に外側に延びるように構成してもよい。このような構成の採用によって、内容物を放射状に外側に延びる案内溝34bの内部空間、又は放射状に外側に延びる凸リブの間の空間を通じて径方向外側までスムーズに行き渡らせることができるので、内容物を押圧部31上面のより広い範囲に塗布することができると共に、利用者の手のひら等に内容物を更に効率的に塗布することができる。
次に、本開示の第2実施形態のポンプ式注出具について、図面を参照しつつ例示説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と比較して、ノズルヘッド130の吐出開口134の構成が異なる他は、第1実施形態と近似している。ここでは、主に第1実施形態との差異点について説明する。
略円形の押圧部31の中央位置には、図4から図5Bに示すように、第1注出流路35aを通じて圧送される内容物の一部を吐出させる吐出開口134が設けられている。本実施形態において、吐出開口134は、第1注出流路35aの上端部に設けられ、内容物が第1注出流路35aから外部に直接噴出するのを妨げる邪魔板134cの下方における周方向1か所に設けられている(図5A及び図5B参照)。また、押圧部31の上面略中央位置には、平面視で略円形状をなす凹所34aが設けられている(図6参照)。ノズルヘッド130の押下により、第1注出流路35a内を上方に向けて圧送された内容物は、邪魔板134cによって流れを堰き止められ、邪魔板134cの下方における周方向1か所に設けられた吐出開口134を通り邪魔板134cの側方を流れて外部に吐出される。本実施形態においても、吐出開口134から吐出された内容物が凹所34aの直径の範囲内で径方向外側に広がるため、押圧部31を押下した利用者の手のひらの所定範囲に内容物を塗布することができる。
なお、本実施形態において、吐出開口134は、周方向の2か所以上に設けるようにしてもよい。
本実施形態においても、図6に示すように、凹所34aの外縁部から径方向外側に向けて案内溝34bが放射状に延びている。このような構成によって、利用者が押圧部31を強い力で押圧している場合であっても、内容物をこの案内溝34bの内部空間を通じて径方向外側までスムーズに移動させることができる。従って、内容物を押圧部31上面の広い範囲に塗布することができると共に、利用者の手のひら等に内容物を効率的に塗布することができる。
本実施形態では、吐出開口134の流路面積は、ノズル33の流路面積よりも小さくなるように構成されている。この構成によって、吐出開口134から吐出される内容物の量を、押圧部31の消毒に必要な最小限の量に抑えることができる。
なお、案内溝34bの平面視における形状は、図6の態様には限定されず、吐出開口134から吐出された内容物を径方向外側に向かって移動させることができればよく、様々な形状を採用することができる。例えば、図7に示す変形例のように、案内溝134bが吐出開口134から渦巻状に旋回しながら径方向外側に向かって延びていく構成であってもよい。
以上述べたように、本実施形態では、吐出開口134は、内容物が注出流路35から外部に直接噴出するのを妨げる邪魔板134cの側方を流れて外部に吐出されるように構成した。このような構成の採用によって、利用者が、吐出開口134の領域を押さえずに押圧部31を押下した場合であっても、注出流路35から圧送された内容物は邪魔板134cで一旦流れが堰き止められた後に周方向1か所に設けられた吐出開口134からゆっくりと吐出されるため、内容物が吐出開口134から直接外部に勢いよく噴出して押圧部31の消毒に寄与しなくなってしまうのを抑制することができる。
また、案内溝134b又は凸リブは、吐出開口134から渦巻状に外側に延びるように構成してもよい。このような構成の採用によって、内容物を渦巻状に延びる案内溝134bの内部空間、又は渦巻状に外側に延びる凸リブの間の空間を通じて径方向外側までスムーズに行き渡らせることができるので、内容物を押圧部31上面の広い範囲に塗布することができると共に、利用者の手のひら等に内容物を効率的に塗布することができる。
次に、本開示の第3実施形態のポンプ式注出具について、図面を参照しつつ例示説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と比較して、ノズルヘッド230の吐出開口234に吐出弁50が挿入されている他は、第1実施形態と近似している。ここでは、主に第1実施形態との差異点について説明する。
本実施形態において、押圧部31の中央位置には、図8に示すように、第1注出流路35aを通じて圧送される内容物の一部を上方へと吐出させる吐出開口234が設けられている。本実施形態において、吐出開口234は押圧部31の上面略中央位置に設けられた凹所34aの中央部に設けられており、第1注出流路35aの上端部を区画形成する上壁部234dの略中央位置に形成されている。
本実施形態では、吐出開口234には傘状の吐出弁50の軸部52が嵌合し、軸部52に設けられた係合突起52aが上壁部234dを乗り越えてアンダーカット係合することによって抜け止め固定されている。そして、第1注出流路35a内に正圧がかかっていない操作前の状態において、吐出弁50の傘部51が凹所34aの底面に当接することによって吐出開口234は閉塞された状態となっている。
利用者が押圧部31を押下することによってポンプ20内の内容物が上方に向かって圧送されると、第1注出流路35a内に正圧がかかって軸部52の側面に形成されたリブ52bの間の隙間を通って内容物が傘部51の内周端を上方に持ち上げるように作用する。これによって、上壁部234dと吐出弁50との間に隙間が生じ、圧送された内容物が吐出開口234における上壁部234dと吐出弁50との間の隙間を通って外部に吐出される。本実施形態においても、凹所34aの直径は吐出開口234の直径よりも大きく構成されているため、吐出開口234から吐出された内容物が凹所34aの直径の範囲内で径方向外側に広がり、押圧部31を押下した利用者の手のひらの所定範囲に内容物を塗布することができる。また、第1実施形態と同様に、利用者が押圧部31を強い力で押圧している場合であっても、内容物をこの案内溝34bの内部空間を通じて径方向外側までスムーズに移動させることができるので、内容物を押圧部31上面の広い範囲に塗布することができると共に、利用者の手のひら等に内容物を効率的に塗布することができる。
本実施形態においても、吐出開口234の流路面積は、ノズル33の流路面積よりも小さくなるように構成されている。この構成によって、吐出開口234から吐出される内容物の量を、押圧部31の消毒に必要な最小限の量に抑えることができる。
なお、本実施形態では、傘状の吐出弁50を用いるように構成したが、この態様には限定されず、第1注出流路35a内に正圧によって吐出開口234を開放可能な三点弁等の他の弁構造を採用してもよい。
以上述べたように、本実施形態では、吐出開口234には、注出流路35内の正圧により吐出開口234を開放させる吐出弁50が設けられるように構成した。このような構成の採用によって、利用者が、吐出開口234の領域を押さえずに押圧部31を押下した場合であっても、注出流路35から圧送された内容物は吐出弁50と吐出開口234との間の隙間からゆっくりと吐出されるため、内容物が吐出開口234から直接外部に勢いよく噴出して押圧部31の消毒に寄与しなくなってしまうのを抑制することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、第1実施形態から第3実施形態では、押圧部31の上面に内容物を径方向外側へと導く案内溝34b、134bを設けるように構成したが、この態様には限定されない。例えば、押圧部31の上面に凸リブを設けて、利用者の手のひらが凸リブに当接することによって生じる押圧部31と手のひらとの間の隙間を通って内容物が径方向外側へと行き渡るように構成してもよい。この場合にも、凸リブの平面視における形状は、例えば吐出開口34,134,234から径方向外側へと放射状に延びる形状であったり、径方向外側へと渦巻状に延びる形状等を採用することができる。
また、第1実施形態から第3実施形態では、案内溝34bのみ、又は案内溝34bと134bの双方が採用されるものとして構成したが、案内溝34b及び134bは、いずれも、第1実施形態から第3実施形態の全てに採用可能である。
また、第1実施形態から第3実施形態では、装着筒部37、押圧部31及び連結筒部32が一体形成され、装着筒部37の外周面にノズル33の内周面を嵌着させるように構成したが、この態様には限定されず、ノズル33、押圧部31及び連結筒部32が一体形成されるように構成してもよい。
また、ポンプ20は上記した構成に限らず、ステム23が押し下げられることにより作動するものであれば、他の構成のものを採用することもできる。
1 ポンプ式注出具
2 容器
2a 口部
2b 雄ねじ
10 装着部
10a フランジ
10b 雌ねじ
20 ポンプ
21 シリンダー
21a フランジ
21b 連通口
21c 筒体部
22 吸引管
23 ステム
24 ピストン
25 ピストンガイド
26 スプリング
27 逆止弁
28 パッキン
29 外筒部材
30,130,230 ノズルヘッド
31 押圧部
31b 周壁部
31c リブ
32 連結筒部
32a シール部
33 ノズル
33a 注出口
33b 下壁
34,134,234 吐出開口
34a 凹所
34b,134b 案内溝
35 注出流路
35a 第1注出流路
35b 第2注出流路
36 被保持筒部
36a 雌ねじ
37 装着筒部
40 アダプター
41 ストッパ部
42 保持筒部
42a 雄ねじ
50 吐出弁
51 傘部
52 軸部
52a 係合突起
52b リブ
134c 邪魔板
234d 上壁部
O 中心軸線

Claims (10)

  1. 容器の口部に装着される装着部と、
    前記装着部により前記容器に固定されるポンプと、
    前記ポンプのステムに連結され、略前方方向に延びるノズルを備えたノズルヘッドと、を備え、
    前記ノズルヘッドに設けられた押圧部が押し下げ操作されると前記ポンプが作動して前記容器に収容されている消毒液である内容物を前記ステムの内側と前記ノズルの内側に亘って設けられた注出流路を通して前記ノズルの注出口から注出するポンプ式注出具であって、
    前記押圧部には、前記注出流路と連通する吐出開口が設けられていることを特徴とするポンプ式注出具。
  2. 前記吐出開口は、内容物が前記注出流路から外部に直接噴出するのを妨げる邪魔板の側方を流れて外部に吐出されるように設けられている、請求項1に記載のポンプ式注出具。
  3. 前記吐出開口には、前記注出流路内の正圧により前記吐出開口を開放させる吐出弁が設けられている、請求項1に記載のポンプ式注出具。
  4. 前記押圧部には、前記吐出開口から外側に延びる案内溝が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のポンプ式注出具。
  5. 前記押圧部には、前記吐出開口から外側に延びる凸リブが設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のポンプ式注出具。
  6. 前記案内溝は、前記吐出開口から放射状に外側に延びている、請求項4に記載のポンプ式注出具。
  7. 前記凸リブは、前記吐出開口から放射状に外側に延びている、請求項5に記載のポンプ式注出具。
  8. 前記案内溝は、前記吐出開口から渦巻状に外側に延びている、請求項4に記載のポンプ式注出具。
  9. 前記凸リブは、前記吐出開口から渦巻状に外側に延びている、請求項5に記載のポンプ式注出具。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載のポンプ式注出具を、消毒液を収容する容器に装着したポンプ式注出容器。
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