JP7444428B2 - パッドユニット、真空チャック装置及び工作機械 - Google Patents

パッドユニット、真空チャック装置及び工作機械 Download PDF

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Description

本発明は、パッドユニット、真空チャック装置及び工作機械に関する。
例えば、特許文献1に記載の真空チャック装置は、半導体ウエハ等のワークを吸着して保持する。
また、例えば、特許文献2に記載のクランプ装置は、工作機械のテーブルの溝に挿入され、ワークを機械的に挟持する。
特開2008-132562号公報 特開昭62-215107号公報
上記特許文献1に記載の真空チャック装置を工作機械のテーブルに固定するために上記特許文献2に記載のクランプ装置を利用することが想定される。しかしながら、この場合、クランプ装置により真空チャック装置をテーブルに固定するための作業が面倒であった。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、簡単にテーブルに固定できるパッドユニット、真空チャック装置及び工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るパッドユニットは、上面に対象物が設置される対象物設置面を有し、流体を通過させる第1流体通過板と、前記第1流体通過板の下側に位置し、第1ポンプにより室内の圧力が調整される第1圧力調整室と、下面にテーブルに接触するテーブル接触面を有し、流体を通過させる第2流体通過板と、前記第2流体通過板の上側に位置し、第2ポンプにより室内の圧力が調整される第2圧力調整室と、前記第1流体通過板、前記第1圧力調整室、前記第2流体通過板及び前記第2圧力調整室の側周面を囲む側壁部、並びに前記第1圧力調整室及び前記第2圧力調整室を区切り、前記第1流体通過板及び前記第2流体通過板に沿って延びる板状をなす区画壁部を有するケースと、を備え、前記第1流体通過板及び前記第2流体通過板は、それぞれ、同一の形状で、かつ同一の材質である多孔質のセラミックにより、前記第1流体通過板及び前記第2流体通過板の全域において流体が通過可能に形成され、前記パッドユニットは、前記区画壁部の上面に設けられ、前記第1流体通過板の下面に接着し、円板状をなす複数の第1凸部と、前記区画壁部の下面に設けられ、前記第2流体通過板の上面に接着し、円板状をなす複数の第2凸部と、を備え、前記複数の第1凸部の間の隙間には前記第1圧力調整室が形成され、前記複数の第2凸部の間の隙間には前記第2圧力調整室が形成され、X方向及びY方向は、前記対象物設置面に沿う互いに直交する方向に規定され、第1列に並ぶ前記複数の第1凸部は、第2列に並ぶ前記複数の第1凸部に対して前記X方向にずらされており、前記第1列及び前記第2列は、それぞれ前記X方向に沿って延び、かつ前記Y方向に隣り合う列であり、前記区画壁部の上面の全面積に占める前記複数の第1凸部の面積は30~40%に設定され、第3列に並ぶ前記複数の第2凸部は、第4列に並ぶ前記複数の第2凸部に対して前記X方向にずらされており、前記第3列及び前記第4列は、それぞれ前記X方向に沿って延び、かつ前記Y方向に隣り合う列であり、前記区画壁部の下面の全面積に占める前記複数の第2凸部の面積は30~40%に設定される。
また、前記区画壁部は、前記対象物設置面に沿う1枚の板状をなし、前記側壁部は、前記対象物設置面と前記テーブル接触面との間に連続して形成される、ようにしてもよい。
また、前記パッドユニットは上下対称に形成される、ようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る真空チャック装置は、前記パッドユニットと、前記第1ポンプと、前記第2ポンプと、を備え、前記第1ポンプは、前記対象物を前記対象物設置面に設置する設置前に、前記第1圧力調整室の圧力を正圧とすることにより前記対象物を前記対象物設置面に対して浮上させ、前記対象物を前記対象物設置面に設置した設置後に、前記第1圧力調整室の圧力を負圧とすることにより前記対象物を前記対象物設置面に吸着させ、前記第2ポンプは、前記設置前から前記設置後にわたって、前記第2圧力調整室の圧力を負圧とすることにより前記テーブル接触面に前記テーブルを吸着させる。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る工作機械は、前記真空チャック装置と、前記テーブルと、前記対象物設置面に吸着された前記対象物を工具により加工する加工部と、を備え、前記第1ポンプは、前記加工部により加工が行われる加工期間においては、前記第1圧力調整室の圧力を負圧とすることにより前記対象物を前記対象物設置面に吸着させ、前記加工期間の前又は後においては、前記第1圧力調整室の圧力を正圧とすることにより前記対象物を前記対象物設置面に対して浮上させる。
本発明によれば、パッドユニット、真空チャック装置及び工作機械において、簡単にテーブルに固定できる。
本発明の第1の実施形態に係る工作機械の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る第1圧力調整室と第2圧力調整室の圧力状態を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る工作機械の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る台座の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るパッドユニットの断面図である。 比較例に係る熱により変形した多孔質板の模式図である。
(第1の実施形態)
本発明に係るパッドユニット、真空チャック装置及び工作機械の第1の実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、工作機械1は、テーブル60と、真空チャック装置10と、加工部40と、を備える。
なお、以下の説明では、ワークWが設置されるワーク設置面12cに沿う互いに直交する方向をX方向及びY方向と規定し、ワーク設置面12cに直交する方向をZ方向と規定する。
テーブル60は図示しない駆動部によりX方向及びY方向の少なくとも何れかに移動する。加工部40は、真空チャック装置10にZ方向に対向するように位置する。加工部40は、真空チャック装置10に固定されたワークWを研磨、切削又は切断する工具41を備える。
ワークWは、磁性体及び非磁性体の何れであってもよく、例えば、太陽電池パネル、半導体パネル、液晶パネル、プリント基板、有機EL(Electro-Luminescence)パネル、積層セラミックコンデンサー、ガラス板又はポリマー等のフィルム等である。
図1に示すように、真空チャック装置10は、パッドユニット11と、ポンプ31,32と、制御部50と、を備える。
パッドユニット11は、作業者により持ち運び可能に板状に形成される。パッドユニット11は、ポンプ32を通じて後述する第2圧力調整室Sp2が負圧とされることによりテーブル60に固定された状態で、ポンプ31を通じて後述する第1圧力調整室Sp1が負圧とされることによりワークWを固定する。
詳しくは、パッドユニット11は、第1多孔質板12及び第2多孔質板13と、ケース14と、第1圧力調整室Sp1及び第2圧力調整室Sp2と、を備える。
ケース14は、例えば樹脂、金属又はガラス等の流体を通過させない材料により形成される。ケース14は、第1多孔質板12、第2多孔質板13、第1圧力調整室Sp1及び第2圧力調整室Sp2の側周面を覆う側壁部14aと、第1圧力調整室Sp1と第2圧力調整室Sp2を区切る区画壁部14bと、を備える。
ケース14内には、区画壁部14bよりも上方向に第1圧力調整室Sp1が形成され、区画壁部14bよりも下方向に第2圧力調整室Sp2が形成される。側壁部14aは、第1多孔質板12及び第2多孔質板13の側周面から空気等の流体が漏れることを抑制する。区画壁部14bは、第1圧力調整室Sp1と第2圧力調整室Sp2の間で流体が出入りすることを抑制する。よって、第1圧力調整室Sp1と第2圧力調整室Sp2は互いに異なる圧力状態に設定可能となる。
第1多孔質板12は、第1圧力調整室Sp1を閉じるようにケース14の上部に位置する。第1多孔質板12の上面はワークWが設置されるワーク設置面12cである。
第2多孔質板13は、第2圧力調整室Sp2を閉じるようにケース14の下部に位置する。第2多孔質板13の下面はテーブル60に吸着するテーブル接触面13cである。
第1多孔質板12及び第2多孔質板13は、それぞれ、長方形の板状に形成され、流体を通過させる通気性及び通水性を有する多孔質のセラミックである。第1多孔質板12及び第2多孔質板13は、例えば、アルミナ又は炭化ケイ素等の無機質材料の粉粒体からなる骨材とその骨材相互を結合するための結合材、例えば、ビトリファイドボンド、レジノイド、セメント、ゴム及びガラス等の混合材料を成型金型に投入して焼結することで形成される。第1多孔質板12及び第2多孔質板13は、微細な気孔が無数に形成された多孔質構造となっている。第1多孔質板12及び第2多孔質板13の気孔率(気孔密度)は、骨材と結合材の混合割合により調整することができる。また、気孔の平均孔径は、骨材の粒度を選定することにより調整することができる。第1多孔質板12及び第2多孔質板13は、連なった微細気孔を介して空気又は液体を通過させることができる通気性及び通水性を有する。
パッドユニット11は、Z方向に対称、すなわち上下対称に形成される。詳しくは、パッドユニット11は、パッドユニット11のZ方向における中心を通るXY平面に沿う対称面Psを基準に面対称に形成されている。このため、パッドユニット11は、上下逆さまに使用することができる。パッドユニット11が裏返して使用されることにより、ワーク設置面12cとテーブル接触面13cが反対となる。
ポンプ31は、制御部50の制御のもと、第1圧力調整室Sp1の圧力を調整する。ポンプ31は、第1圧力調整室Sp1の空気を吸引することにより第1圧力調整室Sp1の圧力を負圧とする。これにより、第1圧力調整室Sp1が真空とされて、ワークWは吸着力P1にてワーク設置面12cに吸着される。
また、ポンプ31は、第1圧力調整室Sp1に空気を吐出することにより第1圧力調整室Sp1の圧力を正圧とする。これにより、第1圧力調整室Sp1内の空気が第1多孔質板12を通過して上方向に流れる。この状態で、ワークWがワーク設置面12cに設置されれば、ワークWはワーク設置面12cに対して浮上する。
ポンプ32は、制御部50の制御のもと、第2圧力調整室Sp2の圧力を調整する。ポンプ32は、第2圧力調整室Sp2の空気を吸引することにより第2圧力調整室Sp2の圧力を負圧とする。これにより、第2圧力調整室Sp2が真空とされて、パッドユニット11のテーブル接触面13cは吸着力P2にてテーブル60に吸着される。
また、ポンプ32は、第2圧力調整室Sp2に空気を吐出することにより第2圧力調整室Sp2の圧力を正圧とする。これにより、第2圧力調整室Sp2内の空気が第2多孔質板13を通過してテーブル60に向けて流れる。
制御部50は、ポンプ31,32及び加工部40を制御する。制御部50は、制御処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、CPUの動作プログラム等が記憶されるROM(Read Only Memory)、CPUのワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)等を備える。
次に、図2のタイミングチャートを参照しつつ、工作機械1の動作について説明する。図2は、時間の経過に対する第1圧力調整室Sp1及び第2圧力調整室Sp2の圧力状態を示している。以下の説明において、制御部50は、作業者により操作される図示しない操作スイッチからの操作信号に基づきポンプ31,32及び加工部40を制御してもよいし、ROMに記憶される動作プログラムに従って、自動でポンプ31,32及び加工部40を制御してもよい。
まず、作業者は、パッドユニット11をテーブル60に設置する。このとき、ポンプ31,32はオフしている。
そして、時刻t1において、ポンプ32はオンして第2圧力調整室Sp2の圧力を大気圧から負圧とする。これにより、テーブル接触面13cはテーブル60に吸着され、パッドユニット11はテーブル60に固定される。
次に、時刻t2において、ポンプ31はオンして第1圧力調整室Sp1の圧力を大気圧から正圧とする。これにより、ワーク設置面12cから正の空気圧が吐出される。なお、ポンプ31が第1圧力調整室Sp1の圧力を正圧とするタイミングは、時刻t1と同時であってもよい。
次に、時刻t3において、ワークWが作業者又は図示しないワーク搬送装置によりワーク設置面12cの所定の加工位置に設置される。このとき、ワークWはワーク設置面12cから正の空気圧を受けてワーク設置面12cに対して浮上する。これにより、ワークWがワーク設置面12cに接触して傷つくことが抑制される。
そして、時刻t4において、ポンプ31は第1圧力調整室Sp1の圧力を正圧から負圧に切り替える。これにより、浮上していたワークWはワーク設置面12cに接触して吸着する。ワークWがワーク設置面12cに吸着された状態で、時刻t4から加工期間Taにわたって加工部40により加工が行われる。加工期間Taが経過した時刻t5において、ポンプ31は第1圧力調整室Sp1を負圧から正圧に切り替える。これにより、加工済みのワークWがワーク設置面12cに対して浮上し、ワークWを傷つけることなく、ワークWを作業者又は図示しないワーク搬送装置によりワーク設置面12cから移動させることができる。そして、新たなワークWがワーク設置面12cに設置され、以降、上記と同様の処理が繰り返される。
そして、全てのワークWの加工が完了したとき、ポンプ31,32がオフされる。これにより、パッドユニット11はテーブル60から取り外し可能となる。
以上で、工作機械1の動作の説明を終了する。
(効果)
以上、説明した第1の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)パッドユニット11は、上面に対象物設置面の一例であるワーク設置面12cを有し、流体を通過させる第1流体通過板の一例である第1多孔質板12と、第1多孔質板12の下側に位置し、第1ポンプの一例であるポンプ31により室内の圧力が負圧とされることにより対象物の一例であるワークWをワーク設置面12cに吸着させる第1圧力調整室Sp1と、下面にテーブル接触面13cを有し、流体を通過させる第2流体通過板の一例である第2多孔質板13と、第2多孔質板13の上側に位置し、第2ポンプの一例であるポンプ32により室内の圧力が負圧とされることによりテーブル接触面13cにテーブル60を吸着させる第2圧力調整室Sp2と、を備える。
この構成によれば、パッドユニット11がテーブル60に設置された後、第2圧力調整室Sp2の圧力が負圧とされることにより、パッドユニット11のテーブル接触面13cはテーブル60に吸着される。このため、従来のクランプ装置によりパッドユニットを固定する場合に比べて、簡単に、パッドユニット11をテーブル60に固定できる。また、パッドユニット11を固定する位置の自由度が高まる。さらに、従来のクランプ装置はパッドユニットの側面に接触するため、パッドユニットの側方に余分なスペースが必要であったが、本実施形態のパッドユニット11は、その下面であるテーブル接触面13cがテーブル60に吸着するため、よりコンパクトに構成することができる。また、パッドユニット11は、従来のクランプ装置に比べて、テーブル60に固定される面積を大きくできる。このため、パッドユニット11がテーブル60に対してずれることが抑制される。さらに、従来のクランプ装置では、パッドユニットにボルト等を介した締結力が加えられる。このため、パッドユニットの変形が想定されるが、本実施形態のパッドユニット11では、従来のクランプ装置と異なり締結力が加えられないため、変形が抑制される。よって、ワーク設置面12cの平面精度を保つことができ、ワーク設置面12cによりワークWが撓むことなく吸着される。
また、パッドユニットを電磁チャックによりテーブルに固定する方法も考えられるが、この方法では、電磁チャックに通電するため、特にワークWが熱の影響を受けやすい材質及び形状の場合に発熱が問題となる。本実施形態のパッドユニット11では、第1多孔質板12及び第2多孔質板13とそれらの周辺に通電されないため、発熱を抑制することができる。さらに、ワークWの加工に伴い発生した熱はポンプ31,32を介して吸われる。このため、発熱を抑制することができる。
(2)第1多孔質板12及び第2多孔質板13は、それぞれ、多孔質のセラミックにより形成される。パッドユニット11は、第1多孔質板12、第1圧力調整室Sp1、第2多孔質板13及び第2圧力調整室Sp2の側周面を囲む側壁部14a、及び第1圧力調整室Sp1及び第2圧力調整室Sp2を区切る区画壁部14bを有するケース14を備える。
この構成によれば、ケース14により第1圧力調整室Sp1と第2圧力調整室Sp2は互いに異なる圧力状態とすることが可能となる。このため、例えば、パッドユニット11をテーブル60に固定するため第2圧力調整室Sp2の圧力を負圧に維持しつつ、ワークWをワーク設置面12cに対して浮上させたり吸着させたりするために第1圧力調整室Sp1の圧力を負圧と正圧の間で切り替えることができる。
(3)パッドユニット11は上下対称に形成される。
この構成によれば、パッドユニット11をリバーシブルとして使用することができる。すなわち、作業者は、パッドユニット11をテーブル60に設置する際、パッドユニット11の上下の方向を気にせずに済む。このため、パッドユニット11の利便性を向上させることができる。
(4)真空チャック装置10は、パッドユニット11と、ポンプ31,32と、を備える。ポンプ31は、ワークWをワーク設置面12cに設置する前に、第1圧力調整室Sp1の圧力を正圧とすることによりワークWをワーク設置面12cに対して浮上させ、ワークWをワーク設置面12cに設置した後に、第1圧力調整室Sp1の圧力を負圧とすることによりワークWをワーク設置面12cに吸着させる。ポンプ32は、ワークWをワーク設置面12cに設置する前後にわたって、第2圧力調整室Sp2の圧力を負圧とすることによりテーブル接触面13cにテーブル60を吸着させる。
この構成によれば、ワーク設置面12cに設置されたワークWはワーク設置面12cに対して浮上する。これにより、ワークWが傷つくことが抑制される。
また、ワークWがワーク設置面12cに設置された後、ワークWはワーク設置面12cに吸着する。これにより、ワークWが固定された状態で、加工部40による加工を行うことができる。
(5)工作機械1は、真空チャック装置10と、テーブル60と、ワーク設置面12cに吸着されたワークWを加工する加工部40と、を備える。ポンプ31は、加工部40により加工が行われる加工期間Taにおいては、第1圧力調整室Sp1の圧力を負圧とすることによりワークWをワーク設置面12cに吸着させ、加工期間Taの前後においては、第1圧力調整室Sp1の圧力を正圧とすることによりワークWをワーク設置面12cに対して浮上させる。ポンプ32は、加工期間Ta及び加工期間Taの前後にわたって、第2圧力調整室Sp2の圧力を負圧とすることによりテーブル接触面13cにテーブル60を吸着させる。
この構成によれば、加工期間Taの前後において、ワークWはワーク設置面12cに対して浮上する。このため、ワークWを傷つけることなく移動させることができる。また、ワークWが浮上しているため、ワークWの移動に要する力が小さくて済む。
(第2の実施形態)
本発明に係るパッドユニット、真空チャック装置及び工作機械の第2の実施形態について図3~図6を参照して説明する。本実施形態では、パッドユニット11は、第1多孔質板12、第2多孔質板13及び台座16からなる上下対称の3層構造で形成され、これにより、熱応力によるパッドユニット11の変形が抑制される。本実施形態は、パッドユニット11の構成を除いて、上記第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図3に示すように、パッドユニット11は、第1多孔質板12と、第2多孔質板13と、側壁部14aと、台座16と、を備える。
台座16は、第1多孔質板12と第2多孔質板13の間に位置し、第1多孔質板12と第2多孔質板13に接着される。
台座16は、台座本体部17と、複数の第1凸部18と、複数の第2凸部19と、を備える。
台座本体部17は、金属、例えば、アルミニウム、銅又はステンレス鋼等により板状に形成される。台座本体部17は、第1多孔質板12及び第2多孔質板13と平行をなす。台座本体部17の厚さは、第1多孔質板12及び第2多孔質板13の厚さよりも厚く形成されている。例えば、台座本体部17の厚さは、第1多孔質板12及び第2多孔質板13の2倍~5倍の厚さに設定されてもよい。一例として、第1多孔質板12及び第2多孔質板13の厚さは5mmに設定され、台座本体部17の厚さは20mmに設定されている。
台座本体部17には、台座本体部17の側面17sと台座本体部17の上面17aの間を貫く略L字状に延びる第1エア孔17hが形成されている。第1エア孔17hにおける台座本体部17の上面17a側の第1端部は、第1圧力調整室Sp1に露出している。第1エア孔17hにおける台座本体部17の側面17s側の第2端部は、流路を介してポンプ31に接続されている。
また、台座本体部17には、台座本体部17の側面17sと台座本体部17の下面17bの間を貫く略L字状に延びる第2エア孔17iが形成されている。第2エア孔17iにおける台座本体部17の下面17b側の第1端部は、第2圧力調整室Sp2に露出している。第2エア孔17iにおける台座本体部17の側面17s側の第2端部は、流路を介してポンプ32に接続されている。
複数の第1凸部18は、台座本体部17の上面17aと第1多孔質板12の下面の間に位置する。第1多孔質板12の下面は、第1多孔質板12におけるワーク設置面12cと反対側の面である。各第1凸部18は、樹脂、例えば、エポキシ等により形成され、台座本体部17と第1多孔質板12を接着する。
図4に示すように、複数の第1凸部18は、台座本体部17の上面17aに隙間を持って配置される。複数の第1凸部18の間の隙間には第1圧力調整室Sp1が形成される。すなわち、第1凸部18は、台座本体部17と第1多孔質板12を接着する機能に加えて、第1圧力調整室Sp1を形成する機能を有する。第1凸部18は例えば円板状をなす。複数の第1凸部18は互いに等距離間隔となるように並べられている。例えば、第1列X1に並ぶ複数の第1凸部18は、第2列X2に並ぶ複数の第1凸部18に対してX方向にずらされている。第1列X1及び第2列X2は、X方向に沿って延び、互いにY方向に並ぶ。例えば、台座本体部17の上面17aの全面積に占める第1凸部18の面積は30~40%、一例として33%に設定されている。
図3に示すように、複数の第2凸部19は、台座本体部17の下面17bと第2多孔質板13の上面の間に位置し、台座本体部17と第2多孔質板13を接着する。第2多孔質板13の上面は、第2多孔質板13におけるテーブル接触面13cと反対側の面である。複数の第2凸部19の間の隙間には第2圧力調整室Sp2が形成される。第2凸部19の材質、形状及び配置態様は、第1凸部18と同様である。
図6の比較例で示すように、2つの異種材料であるセラミック製の多孔質板112と金属製の台座116が複合される複合材では、温度変化による変形、すなわち、反りの発生が問題となる。特に、ワークWの加工を容易とするために、又はワークWを乾燥させるために、ワークWの雰囲気温度を上げる状況が存在する。例えば、ワークWが積層セラミックコンデンサーである場合には、雰囲気温度を100°程度まで上げたうえでワークWを切断することもある。このような高温環境下で、多孔質板112が下側に撓むように反った場合には、多孔質板112とともにワークWが工具41に対して下方向に逃げるため、工具41による加工が精度高くできない。例えば、積層セラミックコンデンサーを切断する場合には、工具41が積層セラミックコンデンサーの下面まで到達できず、積層セラミックコンデンサーを完全に切断できないおそれがある。また、多孔質板112が反ると、ワークWと多孔質板112のワーク設置面112cの接触面積が小さくなり、ワークWとワーク設置面112cの間で作用する吸着力が小さくなるおそれもある。
一方、本実施形態では、図5に示すパッドユニット11は、互いに同一の材質及び形状をなす第1多孔質板12及び第2多孔質板13が台座16を挟み込む3層構造で形成される。これにより、雰囲気温度が上がった場合であっても、第1多孔質板12の熱応力Stと第2多孔質板13の熱応力Stが互いに打ち消し合うため、パッドユニット11が変形することが抑制される。よって、工具によるワークWの加工が精度高く行われる。また、ワークWとワーク設置面の接触面積を確保することができ、ワークWとワーク設置面の間で作用する吸着力を確保することができる。
(効果)
以上、説明した第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加え、さらに、以下の効果を奏する。
(1)第1多孔質板12及び第2多孔質板13は、それぞれ、同一の形状及び材質により形成される。パッドユニット11は、第1多孔質板12と第2多孔質板13の間に設けられる台座16を備える。台座16は、第1多孔質板12及び第2多孔質板13に沿って延びる板状の区画壁部の一例である台座本体部17と、台座本体部17の上面に設けられ、第1多孔質板12の下面に接着する複数の第1凸部18と、台座本体部17の下面に設けられ、第2多孔質板13の上面に接着する複数の第2凸部19と、を備える。複数の第1凸部18の間の隙間には第1圧力調整室Sp1が形成される。複数の第2凸部19の間の隙間には第2圧力調整室Sp2が形成される。
この構成によれば、パッドユニット11は、第1多孔質板12、第2多孔質板13及び台座16の3層構造で形成される。このため、第1多孔質板12及び第2多孔質板13と台座16の熱膨張係数差に伴う熱応力によるパッドユニット11の変形が抑制される。
(2)台座本体部17は金属により形成され、第1凸部18及び第2凸部19は接着剤により形成される。第1凸部18及び第2凸部19は、第1圧力調整室Sp1及び第2圧力調整室Sp2を形成する機能に加えて、台座本体部17を第1多孔質板12及び第2多孔質板13に接着する機能を有する。よって、第1圧力調整室Sp1及び第2圧力調整室Sp2を形成するために、台座16に溝を形成する加工が不要となる。よって、第1圧力調整室Sp1及び第2圧力調整室Sp2が容易に形成可能となる。
(3)第1多孔質板12及び第2多孔質板13は、それぞれ、同一の材質により形成される。
この構成によれば、第1多孔質板12のワーク設置面12cと第2多孔質板13のテーブル接触面13cを平面に加工する平面出しが行われる際に、共通の工具を使用することができる。よって、平面出しが容易となる。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
(変形例)
上記各実施形態においては、加工部40は工具41を通じて真空チャック装置10に固定されたワークWを研磨、切削又は切断していたが、これに限らず、ワークWに印刷又は露光等してもよい。
上記各実施形態においては、第1多孔質板12及び第2多孔質板13は多孔質セラミックにより形成されていたが、流体を通過可能な多孔体であれば樹脂により形成されていてもよいし、孔が配列された金属板であってもよい。
上記各実施形態において、真空チャック装置10は、ワークWがワーク設置面12cの加工位置に設置されたか否かを検出する近接センサを備えていてもよい。この場合、例えば、制御部50は、近接センサを介してワークWがワーク設置面12cの加工位置に設置されていない旨検出されたとき、第1圧力調整室Sp1の圧力を正圧とし、近接センサを介してワークWがワーク設置面12cの加工位置に設置された旨検出されたとき、第1圧力調整室Sp1の圧力を正圧から負圧に切り替えてもよい。近接センサは、磁気型、静電容量型、誘導型等の何れのタイプであってもよい。
上記各実施形態において、ポンプ32は、パッドユニット11をテーブル60から取り外す際、第2圧力調整室Sp2の圧力を正圧として、テーブル60に対して正の空気圧を供給してもよい。これにより、パッドユニット11を容易にテーブル60から取り外すことができる。また、ポンプ32は、パッドユニット11をテーブル60に設置する際に、第2圧力調整室Sp2の圧力を正圧としてもよい。これにより、パッドユニット11をテーブル60に設置する際にパッドユニット11とテーブル60がぶつかって傷つくことが抑制される。また、テーブル接触面13cからテーブル60に正の空気圧が供給されることにより、テーブル60又はテーブル接触面13cに付着した塵埃等の異物が吹き飛ばされ、パッドユニット11とテーブル60の間に異物が侵入することが抑制される。
上記各施形態においては、パッドユニット11は上下対称に形成されていたが、上下対称でなくてもよい。例えば、第1多孔質板12及び第2多孔質板13は互いに異なるサイズで形成されてもよい。
上記各施形態においては、ワークWがワーク設置面12cに設置される際(時刻t3)と、ワークWがワーク設置面12cから移動される際(時刻t5)に、第1圧力調整室Sp1の圧力が正圧とされていたが、これに限らず、時刻t3,t5において、ポンプ31がオフされることにより、第1圧力調整室Sp1の圧力が大気圧とされてもよい。この場合でも、ワークWがワーク設置面12cに吸着しないため、ワークWをワーク設置面12cから移動させることができる。
上記各実施形態においては、第1多孔質板12及び第1圧力調整室Sp1は、第2多孔質板13及び第2圧力調整室Sp2に対してZ方向に一致した位置に設けられていたが、Z方向に一致せずにずれた位置に設けられていてもよい。例えば、第1多孔質板12及び第1圧力調整室Sp1は、第2多孔質板13及び第2圧力調整室Sp2に対してX方向又はY方向に隣り合うように設けられていてもよい。
上記各実施形態においては、真空チャック装置10は、工作機械1に適用されていたが、適用される対象は工作機械1に限らない。真空チャック装置10は、工作機械1以外のテーブルに固定されてもよい。
上記第2の実施形態においては、第1凸部18及び第2凸部19は、台座本体部17と別体で形成されていたが、台座本体部17と一体で形成されてもよい。例えば、第1凸部18及び第2凸部19は、台座本体部17と一体で、金属、例えばアルミニウム、銅又はステンレス鋼等により形成されてもよい。この場合、第1凸部18の上面は接着剤を介して第1多孔質板12に接着され、第2凸部19の下面は接着剤を介して第2多孔質板13に接着される。
また、上記第2の実施形態においては、第1エア孔17h及び第2エア孔17iは上下対称となるように設けられていなかったが、第1エア孔17h及び第2エア孔17iは上下対称となるように設けられてもよい。
台座本体部17は、金属以外、例えば樹脂により形成されてもよい。
また、上記第2の実施形態においては、台座本体部17の厚さは、第1多孔質板12及び第2多孔質板13の厚さよりも厚く形成されていたが、これに限らず、第1多孔質板12及び第2多孔質板13の厚さよりも薄く形成されてもよい。
上記第1の実施形態において、区画壁部14bの上面は、第1多孔質板12におけるワーク設置面12cと反対側の下面に接触し、区画壁部14bの上面に溝が形成されてもよい。この溝内の空間が第1圧力調整室Sp1となる。同様に、区画壁部14bの下面は、第2多孔質板13におけるテーブル接触面13cと反対側の下面に接触し、区画壁部14bの下面に溝が形成されてもよい。この溝内の空間が第2圧力調整室Sp2となる。上記各溝は、区画壁部14bの上面又は下面に、例えば、格子状に形成されてもよい。
1 工作機械
10 真空チャック装置
11 パッドユニット
12 第1多孔質板(第1流体通過板の一例)
12c ワーク設置面(対象物設置面の一例)
13 第2多孔質板(第2流体通過板の一例)
13c テーブル接触面
14 ケース
14a 側壁部
14b 区画壁部
16 台座
17 台座本体部
17a 上面
17b 下面
17s 側面
17h 第1エア孔
17i 第2エア孔
18 第1凸部
19 第2凸部
31 ポンプ(第1ポンプの一例)
32 ポンプ(第2ポンプの一例)
40 加工部
41 工具
60 テーブル
112 多孔質板
Sp1 第1圧力調整室
Sp2 第2圧力調整室
W ワーク(対象物の一例)
X1 第1列
X2 第2列

Claims (5)

  1. パッドユニットであって、
    上面に対象物が設置される対象物設置面を有し、流体を通過させる第1流体通過板と、
    前記第1流体通過板の下側に位置し、第1ポンプにより室内の圧力が調整される第1圧力調整室と、
    下面にテーブルに接触するテーブル接触面を有し、流体を通過させる第2流体通過板と、
    前記第2流体通過板の上側に位置し、第2ポンプにより室内の圧力が調整される第2圧力調整室と、
    前記第1流体通過板、前記第1圧力調整室、前記第2流体通過板及び前記第2圧力調整室の側周面を囲む側壁部、並びに前記第1圧力調整室及び前記第2圧力調整室を区切り、前記第1流体通過板及び前記第2流体通過板に沿って延びる板状をなす区画壁部を有するケースと、を備え、
    前記第1流体通過板及び前記第2流体通過板は、それぞれ、同一の形状で、かつ同一の材質である多孔質のセラミックにより、前記第1流体通過板及び前記第2流体通過板の全域において流体が通過可能に形成され、
    前記パッドユニットは、
    前記区画壁部の上面に設けられ、前記第1流体通過板の下面に接着し、円板状をなす複数の第1凸部と、
    前記区画壁部の下面に設けられ、前記第2流体通過板の上面に接着し、円板状をなす複数の第2凸部と、を備え、
    前記複数の第1凸部の間の隙間には前記第1圧力調整室が形成され、
    前記複数の第2凸部の間の隙間には前記第2圧力調整室が形成され、
    X方向及びY方向は、前記対象物設置面に沿う互いに直交する方向に規定され、
    第1列に並ぶ前記複数の第1凸部は、第2列に並ぶ前記複数の第1凸部に対して前記X方向にずらされており、
    前記第1列及び前記第2列は、それぞれ前記X方向に沿って延び、かつ前記Y方向に隣り合う列であり、
    前記区画壁部の上面の全面積に占める前記複数の第1凸部の面積は30~40%に設定され、
    第3列に並ぶ前記複数の第2凸部は、第4列に並ぶ前記複数の第2凸部に対して前記X方向にずらされており、
    前記第3列及び前記第4列は、それぞれ前記X方向に沿って延び、かつ前記Y方向に隣り合う列であり、
    前記区画壁部の下面の全面積に占める前記複数の第2凸部の面積は30~40%に設定される、
    パッドユニット。
  2. 前記区画壁部は、前記対象物設置面に沿う1枚の板状をなし、
    前記側壁部は、前記対象物設置面と前記テーブル接触面との間に連続して形成される、
    請求項1に記載のパッドユニット。
  3. 前記パッドユニットは上下対称に形成される、
    請求項1又は2に記載のパッドユニット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のパッドユニットと、
    前記第1ポンプと、
    前記第2ポンプと、を備え、
    前記第1ポンプは、前記対象物を前記対象物設置面に設置する設置前に、前記第1圧力調整室の圧力を正圧とすることにより前記対象物を前記対象物設置面に対して浮上させ、前記対象物を前記対象物設置面に設置した設置後に、前記第1圧力調整室の圧力を負圧とすることにより前記対象物を前記対象物設置面に吸着させ、
    前記第2ポンプは、前記設置前から前記設置後にわたって、前記第2圧力調整室の圧力を負圧とすることにより前記テーブル接触面に前記テーブルを吸着させる、
    真空チャック装置。
  5. 請求項4に記載の真空チャック装置と、
    前記テーブルと、
    前記対象物設置面に吸着された前記対象物を工具により加工する加工部と、を備え、
    前記第1ポンプは、前記加工部により加工が行われる加工期間においては、前記第1圧力調整室の圧力を負圧とすることにより前記対象物を前記対象物設置面に吸着させ、前記加工期間の前又は後においては、前記第1圧力調整室の圧力を正圧とすることにより前記対象物を前記対象物設置面に対して浮上させる、
    工作機械。
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