JP2015171764A - 被彫刻媒体固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】被彫刻媒体の密着性を向上させ、微細彫刻を正確に行わせることを可能にする被彫刻媒体固定構造を提供する。【解決手段】彫刻信号に基づいて振動する彫刻針によりシート状又は薄板状の被彫刻媒体の表面に微細彫刻する画像彫刻装置に被彫刻媒体を吸着固定する被彫刻媒体固定構造であって、被彫刻媒体を吸着固定しながら微細彫刻を可能とする微細孔が平坦な多孔平面部19aに開口した多孔平面部材19と、微細孔からの吸引を行わせるための吸気部21とを備えたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、シート状部材等の被彫刻媒体を画像彫刻装置に固定する被彫刻媒体固定構造に関する。
従来、シート状やカード状等の被彫刻媒体に画像彫刻を施して偽造防止や美的付加価値の付与に用いられる画像彫刻装置が知られている(例えば、特許文献1)。
このような画像彫刻装置は、画像データを電気信号に変換した画像信号に基づいて振動する彫刻針により微細彫刻を行ない、写真や図形等の画像を媒体上に生成するものである。
かかる装置による微細彫刻に際しては、シート状やカード状等の被彫刻媒体を確実に位置決め固定し、且つ振動する彫刻針により確実に微細彫刻できるように支持固定する必要がある。
従来の固定装置は、把持板及び蓋を備えたアダプタであり、把持板に位置決め用の溝と、この溝に形成された空気孔とを備えたものである。
彫刻に際しては、被彫刻媒体を把持板上にセットして蓋により挟み込み、空気孔から吸引して溝を介し被彫刻媒体の裏面を把持板上に固定するものである。
しかし、このような構造では、溝を介し被彫刻媒体の裏面を把持板上に吸着固定するものであるため、被彫刻媒体の彫刻部と把持板との間の密着性に難点があり、微細彫刻に悪影響を及ぼしていた。
特開2002−86993号公報
解決しようとする問題点は、被彫刻媒体の彫刻部と把持板との間の密着性に難点があり、微細彫刻に悪影響を及ぼしていた点である。
本発明は、被彫刻媒体の密着性を向上させ、微細彫刻を正確に行わせることを可能とするため、彫刻信号に基づいて振動する彫刻針によりシート状又は薄板状の被彫刻媒体の表面に彫刻する画像彫刻装置に前記被彫刻媒体を吸着固定する被彫刻媒体固定構造であって、前記被彫刻媒体を吸着固定しながら前記彫刻を可能とする微細孔が平坦な表面に密に開口した多孔平面部と、前記微細孔からの吸引を行わせるための吸気部とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像彫刻装置の被彫刻媒体固定構造は、上記構成であるから、多孔平面部の平坦な表面に被彫刻媒体を吸着固定し、この多孔平面部上で被彫刻媒体の表面に微細彫刻を正確に行わせることができる。
画像彫刻装置の一部透視斜視図である。(実施例1) 被彫刻媒体固定構造の吸引回路概念図である。(実施例1) 用紙セット台の斜視図である。(実施例1) 用紙セット台を裏面側から見た斜視図である。(実施例1) 図3のV−V線矢視における用紙セット台の断面図である。(実施例1) 用紙セット台から吸着ベースを取り外して示すセット台ベースの斜視図である。(実施例1) 用紙セット台から吸着ベースを取り外し裏面側から見たセット台ベースの斜視図である。(実施例1) 吸着ベースの平面図である。(実施例1) 多孔平面部を取り外した吸着ベースの平面図である。(実施例1) 図8のX−X線矢視における吸着ベースの断面図である。(実施例1) カードストッパーの平面図である。(実施例1) カードストッパーの正面図である。(実施例1)
被彫刻媒体の密着性を向上させ、微細彫刻を正確に行わせることを可能にするという目的を、彫刻信号に基づいて振動する彫刻針によりシート状又は薄板状の被彫刻媒体の表面に彫刻する画像彫刻装置に前記被彫刻媒体を吸着固定する被彫刻媒体固定構造であって、前記被彫刻媒体を吸着固定しながら前記彫刻を可能とする微細孔が平坦な表面に密に開口した多孔平面部と、前記微細孔からの吸引を行わせるための吸気部とを備えたことにより実現した。
[画像彫刻装置]
図1は、画像彫刻装置の一部透視斜視図である。なお、以下の説明において、X軸方向とは、装置を正面から見た左右方向であり用紙セット台の往復移動方向、Y軸方向とは、装置を正面から見た奥行き方向であり用紙セット台の往復移動方向に直交する彫刻ヘッドの移動方向、Z軸方向とは、水平状態に設置した装置の上下方向であり、彫刻ヘッドの往復彫刻動作方向を意味する。上下とは、水平状態に設置した装置の上下、左右とは装置を正面から見た左右、手前とは、装置を正面から見た手前、奥とは、装置を正面から見た奥を意味する。
図1、図2のように、画像彫刻装置1は、制御装置等が格納されている装置本体(図示省略)の上部に彫刻機構部3が取り付けられ、彫刻機構部3のベースパネル5上に用紙セット台7及び彫刻ヘッド9が備えられている。
前記用紙セット台7は、微細彫刻のために被彫刻媒体をセットする被彫刻媒体セット台構成する。この用紙セット台7は、X軸駆動機構8上に取り付けられ、彫刻ヘッド9の彫刻針に対しX軸方向に往復平面駆動されるものである。用紙セット台7は、彫刻ヘッド9の動作との関係で被彫刻媒体に彫刻ができればよく、XY軸方向それぞれに往復平面駆動制御させることもでき、Y軸方向にのみ往復平面駆動制御させることもできる。用紙セット台7についての詳細は後述する。
前記彫刻ヘッド9は、Y軸駆動機構11及びZ軸駆動機構13に連動結合され、Y軸方向及びZ軸方向に往復駆動制御されるものである。
この彫刻ヘッド9には、振動発生機構15が設けられている。振動発生機構15は、永久磁石側に対して電磁石側がばねによりフローティング支持され、永久磁石側及び電磁石側間の作用とばねの作用とにより電磁石側が、微小に揺動振動回転する。
このような微小振動により、コイルへの通電の切り換えを彫刻信号に基づいて行わせることで、画像データを電気信号に変換した信号に基づいて彫刻針を振動させ、前記X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の動作と共に、彫刻針によりシート状又は薄板状の被彫刻媒体の表面に微細彫刻することができる。
[被彫刻媒体固定構造]
前記微細彫刻に際しては、用紙セット台7に対するシート状又は薄板状の被彫刻媒体のセットを密着性高く行う必要がある。被彫刻媒体としては、クレジットカード、免許証、社員証、パスポート、卒業証書等がある。この被彫刻媒体は、表面に彫刻層を備えたものであり、彫刻により画像を例えば透かし彫り表示することができる。
図2は、被彫刻媒体固定構造の吸引回路概念図である。この図2の吸引回路17により密着性の高いセットを行わせ、微細彫刻の精度を向上させる。
図2のように、吸引回路17は、多孔平面部材19及び吸気部21を備えている。
多孔平面部材19は、用紙セット台7に備えられた吸着ベース20に設けられたものであり、被彫刻媒体を吸着固定しながら前記微細彫刻を可能にするために微細孔が平坦な表面に密に開口した多孔平面部材19aを有するものである。吸着ベース20及び多孔平面部材19の詳細は後述する。
吸気部21は、多孔平面部材19の微細孔からの吸引を行わせるための機構であり、真空ポンプ23が電磁弁25を介して多孔平面部材19側に接続されている。真空ポンプ23の吸込み口23aには、吸気部21の吸気圧を検出する圧力検出部として圧力スイッチ27が直接接続され、且つ電磁弁25を介してエアフィルタ29が選択的に接続可能となっている。
したがって、電磁弁25を図2の状態の吸込み位置25aにすると吸込み口23aが多孔平面部材19側に連通し、吐出口23b側が大気に開放される。
したがって、真空ポンプ23の稼働により多孔平面部材19の微細孔からの吸引を行わせ、多孔平面部材19に被彫刻媒体を密着性良く吸着固定させる。
このとき、圧力スイッチ27の圧力検出により彫刻を可能とする圧力状態、例えば50KPa以上とすることで、被彫刻媒体の膨らみやずれ等の無い状態を検出し、彫刻可能な正確な位置での密着状態を知ることができる。この圧力検出により、彫刻ヘッド9等を自動で動作させることもできる。圧力状態50KPa以上は、被彫刻媒体の膨らみやずれ等の無いことを検出できるものとして実験的に求めたものである。
電磁弁25が図2の状態から吐出位置25bに切り換えられると吐出口23bが多孔平面部材19側に連通し、エアフィルタ29が吸込み口23a側に接続される。
したがって、吸気部21により多孔平面部材19の多孔平面部19aから吸引を行うと共に、電磁弁25の切り替えにより多孔平面部19aからエア吹き出しを可能とした。すなわち、電磁弁25を切り替えると、真空ポンプ23の稼働により多孔平面部材19の微細孔からのエア吐出を行わせ、吸着した被彫刻媒体の取り外しが可能となる。また、エア吐出しにより、多孔平面部材19に残存する彫刻かす等の吹き飛ばしを行わせ、次の彫刻をクリーンな状態で行わせ、正確な彫刻が可能となる。この吹き飛ばしのエアは、吸込み口23aからエアフィルタ29を介して吸引される。エアフィルタ29を介することで電磁弁25を保護し、多孔平面部材19の背面に埃等が付着するのを防止でき、多孔平面部材19の微細孔による確実な吸着を長く維持させることができる。
なお、電磁弁25の切り換えは、手動の押し釦、或いは多孔平面部材19に被彫刻媒体をセットしたことを検出する信号、その他の自動化の信号により行わせることができる。本実施例のように手動の押し釦で行うときは、被彫刻媒体の吸着及び取り外し、彫刻カスの吹き飛ばしを1個の押し釦により容易に行わせることができる。
図3は、用紙セット台の斜視図、図4は、用紙セット台を裏面側から見た斜視図、図5は、図3のV−V線矢視における用紙セット台の断面図である。
図3〜図5のように、用紙セット台7は、セット台ベース31に前記吸着ベース20が嵌合して取り付けられたものである。この吸着ベース20は、前記のように多孔平面部材19を備え、吸着ベース20の背面にセット台ベース31の下面側から吸引口35が取り付けられている。吸引口35は、図2の電磁弁25に接続され、前記のように真空ポンプ23による多孔平面部材19の多孔平面部19aの微細孔からの吸引を可能とする。
セット台ベース31に備えた基準面31aには、カードストッパー37、セットガイドシャフト39、用紙ガイド41、用紙ストッパー43、用紙押さえ45が取り付けられている。
カードストッパー37は、多孔平面部材19に対してクレジットカード等の薄板状の被彫刻媒体を位置決める薄板状被彫刻媒体ストッパーを構成する。このカードストッパー37は、セット台ベース31側の永久磁石(図示せず。)と後述する凹凸部とによりセット台ベース31に着脱自在に位置決められている。
セットガイドシャフト39は、用紙ガイド41、用紙ストッパー43、用紙押さえ45と共に多孔平面部材19に対してシート状の被彫刻媒体、例えば卒業証書のようなシート状の用紙を挿入ガイドするシート状被彫刻媒体ガイド部の一部を構成する。
このセットガイドシャフト39は、セット台ベース31の手前側に配置され、両端がセット台ベース31にビス止めされている。このセットガイドシャフト39は、セット台ベース31との間に挿入口39aを形成し、吸着ベース20に対して卒業証書のようなシート状の用紙を挿入ガイドすることを可能とする。挿入口39aのサイズは、例えばA4等の用紙サイズに合わせてあるが、他のサイズに構成することもでき、セット台ベース31及びセットガイドシャフト39を伸縮スライド構造として挿入口39aのサイズを自由に変更する構成にすることも可能である。
用紙ガイド41は、セット台ベース31の右端部上に配置され、右端縁部がスペーサ41aを介してビス止めされ、片持ち状の支持となっている。したがって、用紙ガイド41は、基準面31aとの間に隙間を形成し、この隙間は、用紙挿入方向に貫通している。この用紙ガイド41により、挿入口39aから挿入された用紙の右縁部を基準面31aに対して挿入ガイドする。
用紙ストッパー43は、用紙ガイド41に対応してセット台ベース31の奥側縁部に取り付けられ、用紙ガイド41により挿入ガイドされた用紙を突き当てて位置決める。
用紙押さえ45は、セット台ベース31の左側で奥側縁部に取り付けられ、基準面31a上に片持ち状に臨み、基準面31aとの間に用紙押さえ用の隙間を形成している。この用紙押さえ45により挿入口39aから挿入された用紙の左側を基準面31aとの間で押さえることができる。
前記用紙ガイド41には、センサー窓47が形成され、センサー窓47の下方でセット台ベース31にメディア厚さ判別用センサー49が取り付けられている。このメディア厚さ判別用センサー49は、卒業証書のようなシート状の被彫刻媒体を検出するシート状被彫刻媒体判別センサーを構成する。メディア厚さ判別用センサー49が検出信号を出力することで卒業証書等の用紙が挿入されたことが判別される。この判別有無により、各部の駆動制御が用紙用、カード用等と自動的に切り換えられる。なお、この切り換えを手動で行わせることもできる。
図6は、用紙セット台から吸着ベースを取り外して示すセット台ベースの斜視図、図7は、用紙セット台から吸着ベースを取り外し裏面側から見たセット台ベースの斜視図である。
図6、図7のように、用紙セット台7のセット台ベース31には、基準面31aの中央部に前記吸着ベース20を嵌合させる矩形の吸着ベース嵌合凹部31bが設けられている。吸着ベース嵌合凹部31b内中央には、吸気部21を前記吸着ベース20に接続するために貫通部31cが形成されている。吸着ベース嵌合凹部31b内の四隅には、前記吸着ベース20の四隅を受けるための吸着ベース受け部31dが形成されている。吸着ベース受け部31dは、平坦に形成され、吸着ベース受け部31d相互間は、凹部により形成された連結部31eにより結合され、支持強度が保持されている。
セット台ベース31の基準面31aには、吸着ベース嵌合凹部31bの縁部に対応して前記カードストッパー37を位置決めるための位置決め凹部31fが二箇所に形成され、この位置決め凹部31fに対応してセット台ベース31には、カードストッパー37を吸着して位置決める永久磁石(図示せず。)が内蔵されている。
セット台ベース31の右端側には、前記用紙ガイド41のセンサー窓47が対向するセット台ベース31側のセンサー窓31gが設けられている。このセンサー窓31g内に、前記メディア厚さ判別用センサー49が配置固定されている。
図8は、吸着ベースの平面図、図9は、多孔平面部を取り外した吸着ベースの平面図、図10は、図8のX−X線矢視における吸着ベースの断面図である。
前記吸着ベース20は、前記多孔平面部材19を吸着ベース本体51に面一に支持した構成となっている。この吸着ベース20は、前記吸着ベース嵌合凹部31bに嵌合して取り付けられ、吸着ベース受け部31dにビス止め固定される。
多孔平面部材19は、例えばアルミナとエポキシ樹脂との混合により形成された板材(「ポーラスアルミ板(製品名)」スイスのポーテック社(Portec Ltd.,)製)を用いている。
多孔平面部材19には、表裏に連通する微細孔が無数に形成され、特に基準面31aと面一となる多孔平面部19aには、平均16〜20μm、好ましくは18μmの微細孔が無数に開口している。
多孔平面部19aでの微細孔の孔径は、シート状、薄板状等の被彫刻媒体を吸着し、そのままその上で前記彫刻を行わせることで微細彫刻ができるものとして選定してある。例えばクレジットカードや卒業証書等の用紙の吸着であれば、真空度-0.5bar以上で3N・mm以上の吸着力を設定し、微細彫刻ができるように選定している。
この多孔平面部材19は、良好な空気透過性と機械強度とを備え、背面側からの吸引により多孔平面部19aでの被彫刻媒体の吸着固定を可能とする。多孔平面部材19の平面精度は、本実施例において10μm以下に加工され、被彫刻媒体の吸着固定を行いながら精度の高い彫刻を可能としている。
微細孔の大きさ及び平面精度は、実験的に求めたものであり、クレジットカードや卒業証書等の被彫刻媒体を平面状態に吸着固定しながら微細彫刻を正確に行わせることができるものとして設定した。本願発明者等による実験において、平均100μm程度までは、クレジットカードや卒業証書等の被彫刻媒体の吸着固定及び微細彫刻に問題は無かった。
なお、吸着固定する被彫刻媒体は、スルーホールが無く、多孔平面部19aに吸着できる程度の平面度が要求されることになる。
吸着ベース本体51は、前記吸着ベース嵌合凹部31bに密に嵌合し、表面51aが用紙セット台7の基準面31aと隙間なく面一となるように外周形状及び厚みの形状設定がなされている。
この吸着ベース本体51には、中央部に多孔平面部材19を嵌合させて取り付けるための多孔平面部嵌合凹部51bが形成されている。多孔平面部嵌合凹部51bの内周には、多孔平面部受け部51cが連続して設けられている。この多孔平面部受け部51cに受けられ多孔平面部嵌合凹部51bに嵌合する多孔平面部材19の多孔平面部19aが吸着ベース本体51の表面51aと隙間なく面一となるように多孔平面部嵌合凹部51bの内周形状及び多孔平面部受け部51cまでの深さの形状設定がなされている。
多孔平面部嵌合凹部51b内には、多孔平面部受け部51cよりも深い底部51dが形成され、多孔平面部材19が多孔平面部受け部51cに受けられた状態で該多孔平面部材19の裏面と底部51dとの間に空間部53を形成する。
多孔平面部嵌合凹部51bの底部51d中央には、接続孔51eが設けられている。この接続孔51eは、吸引口35を取り付けて前記吸気部21を空間部53に連通接続させるためのものである。
多孔平面部嵌合凹部51bの底部51dには、変形規制突部51fが複数備えられている。この変形規制突部51fが接続孔51eの回りで多孔平面部材19の裏面を支持する。この支持により吸着固定による多孔平面部材19の変形を抑え、より精度の高い彫刻を可能としている。
図11は、カードストッパーの平面図、図12は、カードストッパーの正面図である。
図11、図12のように、カードストッパー37は、磁石で吸着されるように磁性体によりカード等に合わせた厚みで平板状に形成され、平面視で直角定規形状となっている。カードストッパー37の内角部には、逃げ部37aが切欠かれている。カードストッパー37の下面には、位置決め突部37bが2箇所に形成されている。この位置決め突部37bが位置決め凹部31fに嵌合して基準面31a上で吸着ベース20の多孔平面部材19に対する位置決めが行われる。
[カードへの彫刻]
用紙セット台7に、磁着と位置決め突部37b及び位置決め凹部31fとによりカードストッパー37を位置決める。
カードストッパー37の内二辺に、彫刻しようとするクレジットカード等の二辺を突き当てて位置決め、多孔平面部材19上にセットする。
押し釦操作により電磁弁25を図2の状態の吸込み位置25aにすると吸込み口23aが多孔平面部材19側に連通し、吐出口23b側が大気に開放される。
したがって、真空ポンプ23の稼働により電磁弁25、吸引口35、接続孔51eを介して空間部53からの吸気が行われ、この吸気により多孔平面部材19の多孔平面部19aから微細孔を通して吸気が行われ、クレジットカードが位置決められつつ多孔平面部19aに吸着される。
このとき圧力センサー27の検出圧力が例えば50KPa以上であると、被彫刻媒体の膨らみやずれ等が無いと判断して用紙セット台7及び彫刻ヘッド9が手動又は自動により駆動され、クレジットカードに写真等を写した微細彫刻が施される。
彫刻完了後は、電磁弁25が図2の状態から吐出位置25bに切り換えられる。この切り換えにより多孔平面部材19の多孔平面部19aの微細孔からのエア吐出を行わせ、吸着したクレジットカードの取り外しを容易に行うことができる。また、エア吐出しにより、多孔平面部材19の多孔平面部19aに残存する彫刻かす等を吹き飛ばすことができる。
[卒業証書等への彫刻]
用紙セット台7のカードストッパー37をワンタッチで取り外し、挿入口39aから卒業証書等の用紙を、用紙ガイド41にガイドさせながら用紙ストッパー43に突き当るまで挿入し、用紙押さえ45で押さえさせる。
この状態で前記同様に吸引して彫刻を行わせ、吐出により取り外しを行わせることができる。
1 画像形成装置
7 用紙セット台(被彫刻媒体セット台)
17 吸気部
19 多孔平面部材
19a 多孔平面部
20 吸着ベース
27 圧力スイッチ(圧力検出部)
31a 基準面
31b 吸着ベース嵌合凹部
31c 貫通部
31d 吸着ベース受け部
31g センサー窓
37 カードストッパー(薄板状被彫刻媒体ストッパー)
39 セットガイドシャフト(シート状被彫刻媒体ガイド部)
41 用紙ガイド(シート状被彫刻媒体ガイド部)
43 用紙ストッパー(シート状被彫刻媒体ガイド部)
45 用紙押さえ(シート状被彫刻媒体ガイド部)
47 センサー窓
49 メディア厚さ判別用センサー(シート状被彫刻媒体判別センサー)
51 吸着ベース本体
51b 多孔平面部嵌合凹部
51c 多孔平面部受け部
51d 多孔平面部嵌合凹部の底部
51e 接続孔
51f 変形規制突部

Claims (7)

  1. 彫刻信号に基づいて振動する彫刻針によりシート状又は薄板状の被彫刻媒体の表面に微細彫刻する画像彫刻装置に前記被彫刻媒体を吸着固定する被彫刻媒体固定構造であって、
    前記被彫刻媒体を吸着固定しながら前記微細彫刻を可能とする微細孔が平坦な表面に開口した多孔平面部と、
    前記微細孔からの吸引を行わせるための吸気部と、
    を備えたことを特徴とする被彫刻媒体固定構造。
  2. 請求項1記載の被彫刻媒体固定構造であって、
    表面に基準面を備え前記微細彫刻のために前記被彫刻媒体をセットする被彫刻媒体セット台と、
    前記多孔平面部を備えた吸着ベースと、
    前記被彫刻媒体セット台に設けられ前記吸着ベースを嵌合させる吸着ベース嵌合凹部と、
    前記吸気部を前記吸着ベースに接続するために前記吸着ベース嵌合凹部に設けられた貫通部と、
    前記吸着ベース嵌合凹部内の四隅に設けられ前記吸着ベースの四隅を受けるための吸着ベース受け部と、
    を備えたことを特徴とする被彫刻媒体固定構造。
  3. 請求項1又は2記載の被彫刻媒体固定構造であって
    前記吸着ベースは、吸着ベース本体と、
    前記多孔平面部を嵌合させて取り付けるために前記吸着ベース本体に設けられた多孔平面部嵌合凹部と、
    前記多孔平面部嵌合凹部の内周に設けられ前記多孔平面部を受けて該多孔平面部の裏面と前記多孔平面部嵌合凹部の底部との間に空間部を形成する多孔平面部受け部と、
    前記吸気部を前記空間部に連通接続させるために前記多孔平面部嵌合凹部の底部に設けられた接続孔と、
    を備えたことを特徴とする被彫刻媒体固定構造。
  4. 請求項3記載の被彫刻媒体固定構造であって、
    前記多孔平面部嵌合凹部の底部に設けられ前記多孔平面部の裏面を支持して吸着固定による該多孔平面部の変形を抑える変形規制突部を複数備えた、
    ことを特徴とする被彫刻媒体固定構造。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載の被彫刻媒体固定構造であって、
    前記吸気部は、前記多孔平面部の裏面側に接続され前記吸引を行うと共に切り替えにより吹き出しを可能とした、
    ことを特徴とする被彫刻媒体固定構造。
  6. 請求項1〜5の何れか1項記載の被彫刻媒体固定構造であって、
    前記吸気部の吸気圧を検出する圧力検出部を備え、
    前記彫刻を可能とする圧力状態を前記圧力検出部により検出する、
    ことを特徴とする被彫刻媒体固定構造。
  7. 請求項1〜6の何れか1項記載の被彫刻媒体固定構造であって、
    前記多孔平面部は、前記彫刻針に対して往復平面駆動される被彫刻媒体セット台に設けられ、
    前記被彫刻媒体セット台に、前記多孔平面部に対して薄板状の被彫刻媒体を位置決める薄板状被彫刻媒体ストッパーを着脱自在に備え、
    前記被彫刻媒体セット台に、前記多孔平面部に対して前記薄板状被彫刻媒体ストッパーを外した状態で前記シート状の被彫刻媒体を挿入ガイドするシート状被彫刻媒体ガイド部及び前記シート状の被彫刻媒体を検出するシート状被彫刻媒体判別センサーを有するセンサー窓を備えた、
    ことを特徴とする被彫刻媒体固定構造。
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