JP2006297874A - 画像彫刻装置 - Google Patents

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聡哉 中村
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大和 岩藤
Toru Sato
徹 佐藤
Satoshi Sakurai
敏 桜井
Seiji Motoyama
誠司 元山
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Abstract

【課題】簡単な装置構成で任意材料の被彫刻媒体を彫刻テーブルに簡単且つ確実に固定できる上に、高精度な画像を彫刻できるようにする。
【解決手段】被彫刻媒体を載置する基準面20Aと、該基準面に載置された被彫刻媒体36を上方から挟持するペーパーホルダ32と、該媒体ホルダと基準面との間に磁気吸引力を作用させて被彫刻媒体を保持する磁力発生手段とを有する彫刻テーブル20と、ソレノイドの前側を、彫刻ヘッドのベース部材の取付面に固定する板ばね部材と、ソレノイドの後側を支持すると共に、該後側をベース部材の取付面に略直交する方向に移動させるスタイラス調整部と、ベース部材の上方で、該調整部を操作する調整操作部とを有するスタイラス調整機構等を備えた。
【選択図】図15

Description

本発明は、画像彫刻装置、特に顔写真、指紋、サイン等の画像情報を、パスポート等の小冊子、又は卒業証書や表彰状等の単葉シート(紙)、カード等の被彫刻媒体に彫刻する際に、容易に高精度な画像を彫刻することができる画像彫刻装置に関する。
従来より、パスポート等の小冊子状の被彫刻媒体や、紙等からなるシート状やカード状等の被彫刻媒体に画像彫刻を施して偽造防止や美的付加価値の付与に用いられる画像彫刻装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような画像彫刻装置は、画像データを電気信号に変換した画像信号に基づいて微細彫刻を行ない、写真や図形等の画像を媒体上に生成するもので、その外観を図1に示すように彫刻針(スタイラス)を駆動する彫刻ヘッド500と、被彫刻媒体と彫刻ヘッド500を相対的に移動させ、スタイラスで被彫刻媒体の表面を微細に削ることにより平面画像を現出させる駆動部とにより構成されている。
このような画像彫刻装置では、パスポート等の小冊子の形態あるいは紙や樹脂シート等の単葉シートの形態を採る被彫刻媒体を、例えばX軸駆動機構により移動される彫刻テーブル502の基準面上に載置した状態で、横(X軸)方向に画像長さに応じて往復運動させると共に、Y軸駆動機構504及びZ軸駆動機構(図示せず)によりそれぞれ前後方向及び上下方向の各運動を行なう彫刻ヘッド500に装着されているスタイラスを画像信号に基づいて振動させることにより、被彫刻媒体の対象面に画像を生成する。
このような画像彫刻を行なう場合、彫刻テーブル502に保持されている被彫刻媒体が、スタイラスによる切削抵抗や往復運動による慣性力を受けて位置ずれを起こして画像に歪みが生じたり、薄い被彫刻媒体に皺が発生して破損等を起したりしないようにするためには、被彫刻媒体をテーブルの基準面に対して平坦且つ強固に取り付けることが重要であり、そのために真空ポンプの負圧により被彫刻媒体を彫刻基準面に強固に吸着する方法が採られている。
図2(A)には、このような真空吸着により被彫刻媒体として小冊子を固定して画像彫刻を行なうX軸駆動装置を抽出して示す。
このX軸駆動装置510は、図示しないモータやボールねじ等からなる往復運動機構(X軸駆動機構)512と、該機構に載設され、X軸方向に往復運動される彫刻テーブル514とを備えている。
このX軸駆動装置510では、図2(B)に示すパスポート等の小冊子状の被彫刻媒体516が上記彫刻テーブル514上に位置決め固定される。即ち、小冊子状の被彫刻媒体516は、往復運動機構512上に載設されている彫刻テーブル514の彫刻基準面514Aに被彫刻頁516Aのみを載置し、彫刻テーブル514の上面に付設されているX、Y方向の位置決めガイド518に、被彫刻頁端部516B、516Cを当接させることにより水平(XY)方向の位置決めを行なう。
被彫刻頁516A以外の残余の頁は一体に折り返して、彫刻テーブル514の前端に下方に傾斜して取り付けられているパスポートホルダ520に載置され、該ホルダ520上の下端側に設置されている2箇所の弾性クリップ522により挟持される。
又、彫刻対象頁516Aは、彫刻テーブル514の後端側に蝶着された薄板状のペーパーホルダ524により上方から覆われ、該ペーパーホルダ524の先端の係合部524Aを彫刻テーブル514の前端の被係合部514Bに係合させることにより、カールして浮き上がることが防止されている。
彫刻テーブル514の彫刻基準面514Aには被彫刻頁516Aの面積に応じた長方形状に連続した吸引溝514Cが穿設され、該溝514Cは真空チューブ526に連通する管路526Aに、交差する位置に形成された吸気孔514Dを介して連通されており、該真空チューブ526に連結された真空ポンプ(図示せず)により彫刻対象頁516Aが彫刻基準面514Aに真空吸着され、被彫刻頁516Aの強固な平坦固定が実現されることから、ペーパーホルダ524の彫刻用窓524Bを通して彫刻ヘッド500により彫刻が可能になっている。
又、図3には、従来の彫刻ヘッド500の一例を示す。この彫刻ヘッド500は、フレーム601を有し、このフレーム601の底面部にはフロート板602が板ばね603を介して連結されていると共に、該フロート板602には彫刻ソレノイド604が取り付けられている。
この彫刻ソレノイド604には、画像データに基づく電気信号が印加され、磁界変化が誘発されることに伴う微細振動が振動取出部605の先端に固定されている接続駒605A及び連結線606を介して針ホルダ607に伝達され、該ホルダ607に保持されているスタイラス(針)608を振動させることが可能になっている。
又、この彫刻ヘッド500では、彫刻する際に被彫刻媒体の表面に対するスタイラス108の基準高さを規定するための押え足609が、そのホルダ610に支持され、固定されている。
図中符号611は、スタイラス高さ(針高さ)調整ねじであり、ソレノイド604の前端のL字状脚部を固定する取付ねじ612を支点に、該調整ねじ611により彫刻ソレノイド604の後端の脚部を上下動させることにより、前方に突出して固定されている接続駒605を介してスタイラス608の高さをミクロン単位で微調整するものである。
又、上記押え足609も適切な高さに調整する必要があるため、図4に拡大して示すように押え足ホルダ610の孔に挿通された該足609を調整ねじ614により固定することにより、任意高さ位置に調整可能になっている。
又、最近、パスポート、免許証、身分証明書の偽造や変造を防止するために、顔写真の他に、文字、記号などの彫刻が要求されるようになってきている。このため、それぞれに適した彫刻方式を区別して彫刻することが必要になった。
特許文献2や3でも指摘されているように、カード類の彫刻方式には、ライン(線)彫刻とドット彫刻がある。ライン彫刻は、彫刻する画像の明度や濃度に応じた振幅の彫刻信号を用い、該振幅に従って彫刻針(スタイラス)を被彫刻板(媒体)に適宜接触させて彫刻する。ドット彫刻は、このような彫刻信号に、一定振幅で所定周波数、例えば1kHz程度の方形波やのこぎり波の信号を重畳させて、該重畳がなされた信号の振幅に従って、彫刻針を被彫刻板に適宜接触させて彫刻する。
一般に、文字、記号などの白と黒の2つのレベルで表わすことができる部分には、ライン彫刻が好ましい。対して、顔写真などの中間諧調を必要とする部分には、ドット彫刻が好ましい。
前述の特許文献2や3では、図5に示すような構成を有する画像彫刻装置が開示されており、カード上で、ライン彫刻の領域とドット彫刻の領域とを分けておく。又、これらの領域に応じて透明部分あるいは半透明部分を有する彫刻区分板705、及び、この、透明あるいは半透明を検知する光検知器6によって、これら領域の境界線705aを識別している。彫刻に際しては、1水平走査毎に、該境界線705aにおいて、彫刻方式をライン彫刻からドット彫刻、あるいはこの逆に切り換えている。
701は、図示を省略した駆動用のX軸モータによって垂直方向(この図において左右方向)に送りつつ、図示を省略したY軸モータによって水平方向(この図において手前及び奥の方向)に一定距離往復する彫刻台である。702は、彫刻に際して該彫刻台1に搭載されて彫刻される、被彫刻板のカードである。703は彫刻針であり、704は彫刻針駆動装置である。
カード702には、例えば塩化ビニールの薄板が使用され、顔写真や文字などの彫刻を施す面には、予め、黒又はブルーなどの、下地の上記薄板とは異なる色彩のフィルムを強固に固着しておく。
705は、彫刻台701とともに上述の垂直方向に運動する彫刻区分板である。706は、該彫刻区分板705を挟んで設けられる、スリット板付き光源、及びフォトトランジスタなどよりなる、光検知器である。707は光検知器の出力によって切り換えをする電子切り換えスイッチである。
708は、彫刻台の運動と同期した、人物の顔又は写真の画像信号、709は、彫刻台の運動と同期した、文字や記号などの画像信号であり、710は、ドット信号発生部である。該ドット信号発生部710を経た画像信号708(ドット彫刻)、及び画像信号709(ライン彫刻)は、スイッチ707によって切り換えられ、駆動装置704に送られる。
更に、図6には、従来の画像彫刻装置における画像信号の流れを中心とした構成のブロック図を示す。
画像彫刻装置では、彫刻針及び被彫刻板の相対運動によって、彫刻針を被彫刻板上において2次元で走査しつつ、彫刻針を被彫刻板に適宜接触させて彫刻する。この図において、画像信号発生回路710は、走査中の画像の画素の明度又は濃度に応じた、画像信号を、該走査に従って逐次発生する。又、彫刻ヘッド718は、該画像信号に従って、前記彫刻の度合いを制御する。彫刻ヘッド駆動増幅回路716は、画像信号発生回路710が出力する画像信号に従って、彫刻ヘッド718を駆動する。これらによって、被彫刻板には所望の彫刻がなされる。
特許文献4では、円筒彫刻に関する彫刻画像にひずみに関する技術が開示されている。特許文献5や特許文献6では、自動連続画像彫刻に際して、画像や文字のデータの作成編集に関する技術が開示されている。
特開2002−86993号公報 特開昭55−14212号公報 特開平5−32100号公報 特表平9−511701号公報 特開2001−315474号公報 特開2003−136897号公報
しかしながら、前記図2に示した彫刻テーブル514に対する小冊子等の被彫刻媒体の固定に真空吸着を採用する場合には、真空ポンプと共に電磁弁、圧力スイッチ、フィルタ等の部品により構成される真空回路を設置したり、彫刻テーブル514上の吸引溝514Cや吸気孔514D等の微細加工を実施したり、真空回路を制御するための電気回路やソフトウェアの準備等をしなければならないため、装置構成が複雑且つ高価なものにならざるを得ない上に、真空ポンプ自体が運転時に過大な振動を発生し、彫刻テーブル及び彫刻針(スタイラス)を共振させるために彫刻画像に歪みを生じさせ、鮮明で正確な彫刻画像の生成を阻害するという問題もあった。
又、被彫刻媒体としてパルプ等の原材料で製作された製紙品を用いる場合には、繊維の隙間からの空気の漏洩が完全に防止できないため、真空吸着力が低下する。これを防止するためには、製紙品に樹脂コーティングを施した彫刻専用紙や樹脂製の薄膜シート等の使用が必要となり、彫刻媒体の材質が限定される上に、高価なものにならざるを得ないという問題もあった。
又、前記従来の彫刻ヘッドは、前記図3、図4に示されているように、彫刻ヘッド500の下部に、押え足609の位置調整部614及び彫刻深さを決める針位置調整部611があるため、以下の問題があった。
(1)画像を彫刻中、即ち彫刻ヘッド500を駆動するY軸テーブルやカード等を移動させるX軸テーブルが動いているときには、スタイラス608の深さ、押え足609の高さはいずれも調節操作ができない。オペレータは、彫刻中の画像を観察しながら画像の彫刻条件を調節したい場合があるが、従来は不可能であった。
(2)彫刻深さは通常数十ミクロンであり、最適画像へのスタイラス608及び押え足609の高さ調整は、更に微小な調整作業を必要とし、従来の方法では熟練と長時間の手間を要する作業が必要であった。
(3)狭隘な機構部に対する微小調整作業であるため、丸棒レンチや六角レンチ等の専用工具等が必要であった。
(4)特に押え足の高さは、最適状態に調整ができたとしても、その状態を崩すと再現することが困難である。但し、スタイラス608は彫刻作業に従って磨耗していくため適宜交換し、その都度調整する必要があるのに対し、押え足609の調整頻度は少ない。
(5)調整部位が構造機構の奥まった位置にあるため、一般のオペレータが操作して構わない箇所と、エンジニアが対応しなければならない箇所の区別が不明確であった。
又、前記図5に示した画像彫刻装置の場合は、彫刻区分板705及び光検知器706によって、ライン彫刻の領域、及びドット彫刻の領域の境界線705aを識別している。従って、これら彫刻区分板705及び光検知器706という、ハードウェアが必要になると共に、境界線が複数あったり、彫刻の走査のラインによって境界線が異なったりすると、これに簡単に対応できないという欠点がある。従って、様々な彫刻レイアウトに対応することが容易でない。
更に、前記図6に示した画像彫刻装置の場合には、前述の画像信号発生回路710から彫刻ヘッド駆動増幅回路716までの画像信号の振幅レベルは、図7のグラフに示すような平坦な周波数特性になる。該画像信号は、彫刻する画像に応じて、様々な振幅で、又様々な周波数成分の信号となるが、画像信号発生回路710や彫刻ヘッド駆動増幅回路716のもつ周波数特性は、平坦なものである。
これに対して、彫刻ヘッド718は、ある周波数帯域において、振幅が大きくなる共振点がある。このため、図8のグラフに示すように、彫刻ヘッド718の周波数特性は、平坦なものではなく、起伏が伴っている。
なお、図7や図8のグラフ、又以降に述べる振幅レベルのグラフにおいて、振幅は、0(ゼロ)を中心に、+↑側のピークのレベル、及び−↓側のピークのレベルの幅になっている。例えば図8では、上側で、+↑側の二点鎖線で示されるピークのレベル、下側で、−↓側の二点鎖線で示されるピークのレベルの間が、信号の振幅になる。
上述のように彫刻ヘッド718の周波数特性に起伏があると、該彫刻ヘッド718に入力される画像信号に、急激な変化があったり、彫刻の開始や終了時でラスタ・スキャンの速度に変化があったりすると、彫刻画像に乱れを生じさせ、彫刻に際して、原画像にはない、縞模様などのノイズを発生させてしまう。
例えば、図9のような画像を彫刻する場合は、模式的にはラスタ・スキャンは、破線L1、L2、L3というように、ライン状のスキャンを画像に対して順次行って、2次元でスキャンすることになる。該画像において、例えば符号P0の部分は、拡大すると図10のようになり、左側の黒から右側の白へ、階調が急変する部分である。このような部分では、図9でも、拡大図の図10でも、人物の右側に輪郭状のノイズ(図10では符号P2)が発生してしまう。
ここで、図11は、上述の図10に対応する彫刻針振幅レベルのグラフである。該グラフにおいて、横軸は図9や図10と同様の画像の横位置であり、符号P1及びP2は図10に対応する。本来、図11の彫刻針の振幅レベルは、平坦でなければならない。しかしながら、図10においてノイズになっている部分の符号P1及びP2の箇所は、図11において、振幅レベルが拡大している。
次に、図12では、上段のグラフ、又中段のグラフにおいて、横方向は、下段の彫刻する画像における横位置に対応している。上段が、該彫刻時において、彫刻針及び被彫刻板の相対運動の横方向移動の、各位置における、送り速度のグラフになっている。中段は、該横方向移動の各位置における、彫刻針振幅レベルである。
上段のグラフのように、この図12において左端のP3から、横方向移動が等加速度で加速され、位置P6で一定速度になり、位置P7から等加速度での減速が開始し、位置P10において該横方向移動が停止している。
ここで、前述の画像信号発生回路710が出力する画像信号は、上述の横方向移動に同期している。従って、該横方向移動が低速であると、該画像信号の周波数成分は全体として低くなり、該横方向移動の速度が上昇すると、該画像信号の周波数成分は全体として上昇することになる。
又、このように横方向移動の速度の変動に伴って画像信号の周波数成分が変動すると共に、彫刻ヘッド18の周波数特性に起伏があると、図12の中段のグラフに示されるように、彫刻針振幅レベルが変動して、これによって、図12下段の画像に示されように、符号P4〜P9の各位置において、図示されるような縦方向帯状の画像劣化(ノイズ)が生じてしまうという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、簡単な装置構成で任意材料の被彫刻媒体を彫刻テーブルに簡単且つ確実に固定することができ、結果として高精度の画像彫刻を実現することができると共に、調整頻度が高い彫刻針の高さ調整を、専用工具を用いることなく、一般のオペレータでも簡単に行なうことができ、更に、顔写真などの中間諧調のものや文字などの情報の彫刻によって作製する場合に、簡単なハードウェア構成で、様々な彫刻レイアウトに容易に対応できるようにすると共に、彫刻される画像に生じるノイズを抑え、これによって画像の品質を高めることができる画像彫刻装置を提供することを課題とする。
本発明は、彫刻信号に基づいて振動する振動取出部が前方に突設されているソレノイドと、該振動取出部の振動が伝達されるスタイラスホルダとを備え、該スタイラスホルダに保持されるスタイラスに前記振動を伝達し、対向配置される被彫刻媒体を彫刻する彫刻ヘッドが搭載されている画像彫刻装置において、前記被彫刻媒体を載置する基準面と、該基準面に載置された被彫刻媒体を上方から挟持する媒体ホルダと、該媒体ホルダと前記基準面との間に磁気吸引力を作用させて被彫刻媒体を保持する磁力発生手段とを有する彫刻テーブルと、前記ソレノイドの前側を、前記彫刻ヘッドのベース部材の取付面に固定する板ばね部材と、前記ソレノイドの後側を支持すると共に、該後側を前記ベース部材の取付面に略直交する方向に移動させるスタイラス調整部と、前記ベース部材の上方で、該調整部を操作する調整操作部とを有するスタイラス調整機構と、前記スタイラスの被彫刻媒体に対する相対運動による2次元走査に応じて、彫刻する画像の明度又は濃度をその値によって示す、彫刻する画像の該当するピクセル・データを入力し、該ピクセル・データの値に応じた大きさの彫刻信号を発生する彫刻信号発生回路と、該ピクセル・データの値が、これら最小値でも最大値でもない、これら最小値及び最大値の間の値である場合は、ドット彫刻を行うための変調用のドット制御信号を発生するドット制御信号発生回路と、前記彫刻信号、及び該ドット制御信号を加算する加算回路とを有し、該加算によって得られる信号を、その大きさに従って前記スタイラスの被彫刻媒体に対する接触の度合いを制御する彫刻針制御装置に出力する彫刻制御手段と、走査中の画像の画素の明度又は濃度に応じた彫刻信号を、前記走査に従って逐次発生する画像信号発生回路と、前記画像信号発生回路から前記彫刻ヘッドに前記彫刻信号を入力する経路中に設けられた、該制御の周波数特性を補正するフィルタとを有するノイズ除去手段、とを備えたことにより、前記課題を解決したものである。
本発明は、又、前記画像彫刻装置において、前記スタイラス調整機構と共に、彫刻時に前記被彫刻媒体に当接させ、該被彫刻媒体と前記スタイラスとの間隔を規定する押え足の高さを微調整する押え足調整部と、前記彫刻ヘッドのベース部材の上方で、該調整部を操作する調整操作部とを有する押え足調整機構を備えているようにしたものである。
更に、前記画像彫刻装置において、前記彫刻制御手段が、前記ピクセル・データの値が、そのとり得る値の最小値又は最大値の場合は、これら最小値又は最大値に応じた前記接触の度合いを強調するための、強調重畳信号を発生する強調回路を備え、又、前記加算回路が、前記彫刻信号及び前記ドット制御信号に加えて、該強調重畳信号を加算することにより、彫刻された画像の品屓を更に向上することができる。
本発明によれば、彫刻テーブルに載置した被彫刻媒体を保持するために、その上方から押え付けるペーパーホルダを、該テーブルに対して、両者間に作用する磁気吸引力により固定するようにしたので、真空回路等の大掛かりな機械構成を用いることなく、被彫刻媒体を彫刻テーブルに確実に保持することが可能となり、しかも取付け、取外しを簡単に行なうことができる。
又、本発明によれば、スタイラスがホルダ等を介して連結されている振動取出部に近いソレノイド前側を、ベース部材に固定する板ばねを支点として、ソレノイド後側を上下動させることにより、スタイラス高さを微小調整できるようにすると共に、その調整操作部をベース部材の上方に設けるようにしたので、専用工具を使用することなく、一般のオペレータでも容易にスタイラスの高さを調整することができる。
又、本発明においては、前記特許文献2や3の場合とは異なり、予め、カード等の被彫刻媒体に対して、ライン彫刻の領域や、ドット彫刻の領域、又これら領域の境界線を、定めないようにしている。従って、これらを定めるためのハードウェアが不要となる。様々な彫刻レイアウトに容易に対応することができる。
又、彫刻する画像を、デジタル的な、彫刻用の画像データによって得る。該彫刻用画像データは、画像の明度又は濃度をその値によって示す、ピクセル・データからなる。該ピクセル・データの数は、該彫刻用画像の画素数分となる。又、この値によって、ライン彫刻とするか、あるいはドット彫刻とするかの彫刻方式判別を行う。
即ち、該ピクセル・データの値が、そのとり得る値の最小値又は最大値である場合は、ライン彫刻によって、これら最小値又は最大値に応じた前記彫刻を行う。他方、この値が、これら最小値でも最大値でもない、これら最小値及び最大値の間の値である場合は、ドット彫刻によって、この値に応じた前記彫刻を行う。なお、このピクセル・データの値に応じて、後述する強調処理のような付加的な処理を行うようにしてもよい。
従って、本発明によれば、顔写真などの中間諧調のものや文字などの情報を彫刻によって作製する場合に、簡単なハードウェア構成で、様々な彫刻レイアウトに容易に対応できるようにすることもできる。
更に、本発明においては、彫刻される画像に生じるノイズの原因として、与えられる画像信号に応じて彫刻ヘッドが彫刻する際の、本来平坦であるべき周波数特性の起伏に着目している。該起伏は、彫刻ヘッドに共振点が存在するためである。本発明では、該起伏を解消乃至は低減するため、彫刻ヘッドの制御の周波数特性を補正するフィルタを、画像信号発生回路から該彫刻ヘッドに前記画像信号を入力する経路中に設けるようにしている。
従って、本発明によれば、更に、彫刻される画像に生じるノイズを抑え、これによって画像の品質を高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図13は、本発明に係る一実施形態の画像彫刻装置の外観を示す概略斜視図である。
本実施形態の画像彫刻装置は、制御装置等が格納されている装置本体2と、その上方に被彫刻媒体を載置固定してX軸方向(横方向)に往復移動させるX軸テーブル(彫刻テーブル)20と、該X軸テーブル20に対してY軸テーブル(明示せず)により前後方向に、Z駆動機構により上下方向に移動され、被彫刻媒体の表面を彫刻する彫刻ヘッド10とを備えている。
図14は、本実施形態の画像彫刻装置の主要部を示す斜視図である。
本実施形態の画像彫刻装置は、入力される画像信号に基づいて振動させ、被彫刻媒体に画像を彫刻するスタイラスが装着されている彫刻ヘッド10を備えている。
この彫刻ヘッド10は、その後方に配設されているZ軸駆動部12が有するステッピングモータ、タイミングベルト、ボールねじ等の駆動機構により上下動可能に、又、その下に配設されているY軸駆動部14により駆動されるY軸テーブルによって前後方向の移動が可能になっている。
又、彫刻ヘッド10の前方にX軸駆動装置16が配設されている。このX軸駆動装置16は、往復運動機構(X軸駆動部)18と、該機構18上に載設され、横方向(X軸方向)に往復移動(運動)される彫刻テーブル20とで構成されている。この図14には、彫刻テーブル20にパスポート等の小冊子状の被彫刻媒体36が保持固定されている状態が示してある。
図15(A)には、往復運動機構18に載設されている彫刻テーブル20を拡大して示す。
前記往復押副運動機構18上には、アルミニウム等の非磁性体で製作された彫刻テーブル20が載設され、該テーブル20は往復運動機構18の動作により左右(X軸)方向に往復運動を行なう。
この彫刻テーブル20の上面には、X軸方向及びY軸方向のペーパーガイド22及び弾性を有する第1クリップ24が設置されている。
彫刻テーブル20は、裏面の4箇所に嵌穴が設けられ、各穴には永久磁石26が埋設されている。この彫刻テーブル20の前端には、パスポートホルダ28が先端を下方に傾斜させて取り付けられ、該パスポートホルダ28上には弾性を有する第2クリップ30が設けられている。
又、彫刻テーブル20の前記パスポートホルダ28の取付位置に対向する後端側には、弾性を有する磁性体金属板で形成されたペーパーホルダ(媒体ホルダ)32が蝶着されている。このペーパーホルダ32の両側先端部には係合部32Aが設けられ、これが彫刻テーブル20の前端部の対応箇所に設けられている被係合部20Bに係合することにより、該ペーパーホルダ22が固定され、同時に彫刻テーブル20に埋設されている永久磁石26がペーパーホルダ32を被彫刻媒体を載置する彫刻基準面20Aに密着させるように磁気吸引する。
以上の構成からなる彫刻テーブル20においては、最初にペーパーホルダ32を上方に持ち上げ、図15(A)に示されているよう彫刻テーブル20の彫刻基準面20Aを露出させる。次に、同図(B)に示す小冊子状の被彫刻媒体36の被彫刻頁36Aを彫刻基準面20Aに密着させ、その先端部36Bをクリップ24により彫刻基準面20Aとの間で挟持する。
その際、水平方向に対する被彫刻媒体36の位置決めは、X方向、Y方向を規制するペーパーガイド22に各端部36B、36Cを押し当てて行なう。被彫刻頁36A以外の残余頁は一体に折り返して、パスポートホルダ28に載せ、その後端部を第2クリップ30により挟持することにより保持する。
次いで、ペーパーホルダ32を、被彫刻頁36Aに該頁を彫刻基準面20Aとの間で挟持するように押し当て、係合部22Aをその弾性を用いて被係合部20Bに係合させる。このとき、同時に永久磁石26が被彫刻頁36Aを介してペーパーホルダ32を磁気吸着することから、該ホルダ32により被彫刻ページ36Aは基準面20Aに平坦な状態に押え付けられ、密着した状態で強固に固定される。
被彫刻媒体36の固定(保持)が完了した後、前記図3に示される画像彫刻装置が始動し、ペーパーホルダ32の彫刻用窓22Bから露出されている被彫刻頁36Aの部位を彫刻針で切削し、画像の生成を行なう。
その際、往復運動機構18上の彫刻テーブル20が高速往復運動を行ない、且つ彫刻針が被彫刻頁36Aに切削作用による画像の生成を行なうため、被彫刻頁36Aは慣性力による位置ずれや、切削抵抗により彫刻基準面20Aから離反するといった作用力を受ける。
しかしながら、第1クリップ24、第2クリップ30による挟持力及び永久磁石26のペーパーホルダ32に対する磁気吸着力の相互作用により、被彫刻媒体36は上記作用力に抗して彫刻テーブル20の基準面20Aからの位置ずれを起こすことが防止されるため、鮮明で正確な画像彫刻を行なうことが可能となる。
画像彫刻終了後、被彫刻媒体36は係合部32Aの弾性を利用して係合を解除し、ペーパーホルダ32を解放することにより容易に取外しを行なうことができる。
以上詳述した如く、本実施形態の彫刻テーブル20によれば、小冊子状の被彫刻媒体36の強固な固定に、真空吸着を用いずに、磁気吸引力及びホルダ32と彫刻テーブル20との係合力を用いるようにしたため、真空ポンプ、真空回路等の設置及び彫刻基準面に対する吸引溝や吸気孔の微細加工を必要とせず、装置の構造を単純にできる。
又、被彫刻媒体の保持に真空吸着を用いていないため、吸着力を保持するために空気透過性の無い材料の被彫刻媒体を用いる必要が無く、従って彫刻対象として任意の種類の材質を選択することが可能となる。
図16には、本実施形態の変形例を示す。この画像彫刻装置は、X軸駆動装置16が、卒業証書や表彰状等の単葉紙(シート)状の被彫刻部材を載置可能な彫刻テーブル40を備えているようにした以外は、前記図14に示したものと実質的に同一である。
この変形例の特徴は、図17Aに示すように、往復運動機構18に載設されている彫刻テーブル40が、卒業証書等の大きな面積の被彫刻媒体に対応できるように大型化され、それに応じてペーパーホルダ42も大型化されている。
この彫刻テーブル40の上面端部にはペーパーガイド44及び弾性を有する第1クリップ46が付設され、又、その裏面には第1実施形態と同様に複数の嵌穴が設けられ、その中に永久磁石26が埋設されている。
一方、この彫刻テーブル40は、前端に下方に折り曲げられた紙片保持部(ホルダ)40Bを有し、該紙片保持部40Bの下垂面部には弾性を有する第2クリップ48が取り付けられている。又、彫刻テーブル40の紙片保持部40Bの取付位置に対向する後端側には、同様に磁性体金属板で形成されたペーパーホルダ42が蝶着されている。更に、彫刻テーブル40の往復運動方向の両側前端部には、被係合駒50が取り付けられている。ペーパーホルダ42の先端の係合部42Aを該被係合駒50に係合させることにより、該ペーパーホルダ42が固定され、同時に彫刻テーブル40に埋設されている永久磁石26がペーパーホルダ42を基準面40Aに密着させるよう磁気吸引する。
以上の構成からなる第2実施形態においては、最初にペーパーホルダ42を上方に持ち上げ、彫刻テーブル40の彫刻基準面40Aを露出させ、次いで図17(B)に示す単葉紙状の被彫刻部材52の先端部52Aを彫刻基準面40Aと第1クリップ46で挟持する。
その際、被彫刻媒体46の水平方向に対する位置決めは、第1クリップ46に先端部52Aが突き当たるまで押し込むと共に、ペーパーガイド44に側端部52Bを押し当てることにより行なう。被彫刻媒体52の残余部分は円筒状に折り返してカール形状52Cを形成し、彫刻テーブル40の前端側に形成されている紙片保持部40Bにその円弧外周部が当接するように載置し、カール先端部52Dを第2クリップ44により挟持する。
次いで、ペーパーホルダ42を被彫刻媒体52の上方より基準面40Aに密着させて挟持するように押し当て、係合部42Aをその弾性を用いて被係合駒50に係合させる。その際、永久磁石26が被彫刻媒体52を介してペーパーホルダ42を磁気吸着し、被彫刻部52Eは基準面40Aに平坦に密着した状態で、強固に固定される。
このように単葉紙状の被彫刻媒体52を固定することにより、彫刻時に高速往復運動を行なうことにより生じる風圧により扇動を起こすような場合でも、カール形状52Cを形成して円筒状にしてあるために、紙片の剛性を増大させた上に、空気抵抗を受け難くすることができることから、安定した画像彫刻を実現することができる。
以上詳述した彫刻テーブル40によれば、単葉紙状の被彫刻媒体を使用する場合、円筒状にカールさせるため、彫刻テーブルの基準面を被彫刻媒体全体に及ぶ大規模なものにする必要がなく、小型軽量化が可能となる。
又、同様に被彫刻媒体を円筒状にカールさせるため、彫刻時の往復運動による風圧に起因する扇動を防止することができるため、安定した画像彫刻を実現できる。
なお、ペーパーホルダ32の蝶着位置は、前記図15、図17に示したものに限定されず、彫刻テーブル20の四辺のいずれの位置でもよく、又X軸方向に2分割する等により分割して、対向位置で開閉できるようにしてもよい。
又、永久磁石26は、彫刻テーブル20の嵌穴に取り付ける代わりに、彫刻テーブル40全体を永久磁石で製作してもよい。又、磁力発生には電磁石を用いてもよい。
又、位置決め用のペーパーガイド22は、部品として彫刻テーブル20の表面に取り付ける代わりに、刻印あるいは印刷等の小冊子の取付けの案内となる目印を設けてもよい。
又、以上においては、ペーパーホルダが彫刻テーブルに蝶着されている場合を説明したが、これに限定されず、例えば彫刻テーブルの基準面上に単に載置するものであってもよい。又、ペーパーホルダは板状の形状に限らず、テープ状であってもよい。
図18には、前記図13等に示した彫刻ヘッド10の外観を、図19には図18からカバーを外した内部機構部を、それぞれ拡大して示す。
この彫刻ヘッド10は、フレーム112を有し、該フレーム112に取付けられているカバー111より上の彫刻ヘッド上部に押え足調整用摘み114、そのロックレバー116及びスタイラス調整用摘み118等の一般のオペレータが操作する調整操作部が設置されている。又、これら各摘み114、118の周囲には目盛り板120が付設され、各摘みを回転操作した場合の回転量が目視で確認できるようになっている。なお、図19において符号121は、彫刻屑を吸引除去するための真空チューブである。
又、フレーム112には、前記図2に示した従来の場合と同様に、板ばね122を介してフロート板(ベース部材)124が連結されている。
このフロート板124には、図20に拡大して示すように、従来と同様に入力される彫刻電気信号に基づいて振動する振動取出部126が前方に突設されているソレノイド128が設置されていると共に、該振動取出部126の上下方向の振動が、該取出部126に接続駒126Aを介して固定されているワイヤからなる連結線126Bの下端部に固定されたスタイラスホルダ130に伝達されるようになっている。
このスタイラスホルダ130は、フロート板124の下面にねじ止めされている固定ブロック130Aに、支持ばね130Bを介して振動可能に支持されていると共に、該スタイラスホルダ130の下端部に保持されているスタイラス132に前記振動取出部126の振動を伝達し、対向配置される被彫刻媒体(図示せず)を彫刻するようになっている。なお、前記振動取出部126は、ソレノイド128により振動されるアーマチュア(振動子)の一部を突出させたもので、接続駒126Aで連結線126Bとねじで一体に固定されている。
本実施形態においては、前記ソレノイド128の前側(振動取出部側)を、フロート板124の取付面(上面)に固定する板ばね部材134と、前記ソレノイドの後側を、ジョイント板136を介して支持すると共に、該後側を前記取付面にほぼ直交する方向に微小移動させるスタイラス調整ねじ(調整部)138と、前記フロート板124の上方で該調整ねじ138を回転させる前記摘み(操作部)118とを有するスタイラス調整機構が備えられている。なお、図示は省略するが、上記調整ねじ138はフロート板124に形成されている雌ねじ部に螺入され、その回転により進退動可能になっている。
このスタイラス調整機構について詳述する。
前記板ばね部材134は、図21に誇張して模式的に示すように、フロート板124の上面に裏面が接触され、該フロート板124の裏側からねじで固定される肉厚の中央固定部134Aと、その両側で前端から途中まで深い切込で分割され、取付時には裏面がフロート板124の上面から浮き上がる肉薄の板ばね部124Bとで形成されている。ソレノイド128の前側は、前記図3に示したものと同様に、両側板部が外側にL字形状に折り曲げられた脚部128Aが、フロート板124に固定された板ばね部材134の板ばね部134Bにねじで固定されている。
ソレノイド128の後側は、同様に両側板部が外側に折り曲げられたL字形状の脚部128Bに、前記ジョイント板136の一端部がねじで固定されている。又、このジョイント板136の他端部には、前記調整ねじ138の軸部138Aが挿通され、該調整ねじ138の回転に伴ってその段部138Bにより該ジョイント板136は下方に押し下げられると共に、逆方向の回転に伴ってフロート板24との間に介在されたばね140により上方に押し上げられるようになっている。
又、この調整ねじ138の軸部138Aは、フロート板124の上方に延長され、その上端部には前記摘み(調整操作部)118が取り付けられ、彫刻ヘッド10の上部で調整操作が可能になっている。
以上の構成からなるスタイラス調整機構において、スタイラス132の高さを下げて彫刻深さを深くしたい場合は、調整用摘み118を反時計方向に回し、ジョイント板136を上昇させる。これにより、ジョイント板136に固定されているソレノイド128の後側が上昇するため、該ソレノイド128は前記板ばね部材134を中心に時計方向に回転し、スタイラス132の位置が下降する。
このとき、図20に示されるように、板ばね部材134と調整ねじ138の距離L1は、板ばね部材134とスタイラス132の距離L2に対して大きくしてあるため、スタイラス調整ねじ138の1回転による下降量が、ねじピッチ×(L2/L1)としてスタイラス132に反映されるため、微小な移動下降量が得られることになり、ミクロン単位で該スタイラス132の高さを微調整することが可能となる。
次に、前記彫刻ヘッド10が備えている押え足調整機構について、図22、図23を参照して説明する。
押え足150の高さを調整する押え足調整軸152は、前記フロート板124に固定され、その下端側が裏側に延びているブロック154に支持されている。このブロック154には、図中上下方向に移動可能なスライド軸156が挿通されている。
このスライド軸156の下端部には、斜め方向に穿設された孔に、押え足150が挿通されると共に、下端側から螺入されるねじ156Aにより、該押え足150に当接されている鋼球156Bを押し込み、抑え付けることにより強固に固定され、その先端部がブロック154に形成されている溝部154Aから外側に突出されている。押え足150は、この溝部154Aに嵌合され、スライド軸156を中心とする回転が規制されている。
このスライド軸の上端部には雌ねじ156Cが切ってあり、この雌ねじ156Cに調整軸152の下端部(先端部)にピッチP1で形成されている第1ねじ部152Aが螺入されている。又、この調整軸152には、スライド軸156の上端に近接する位置に第1スナップリング152Bが固定され、該スナップリング152Bはブロック154との間に介在されている第1ばね158により上方に付勢され、第1ねじ部152Aのバックラッシの発生が防止されている。
第1ねじ部152Aより上方に位置するブロック154の上部には雌ねじ部材160が固定され、この雌ねじ部材160には前記調整軸152の中間部にピッチP2で形成されている第2ねじ部152Cが螺合されている。更に、この調整軸152には、第2ねじ部152Cより上方位置に第2スナップリング152Dが固定され、該リング152Dが雌ねじ部材160との間に介在されている第2ばね162により上方に付勢され、同様に第2ねじ部152Cのバックラッシの発生が防止されている。
本実施形態では、調整軸152に形成されている先端部の第1ねじ部152AのピッチP1と、その中腹部の第2ねじ部152CのピッチP2との間に差があり、いわゆる差動送りが可能になっており、その上端部には前記調整摘み(操作部)114が取り付けられ、彫刻ヘッド10の上部で調整操作が可能になっている。
又、このブロック154には、挿通されているスライド軸156に斜め上方から交又するロック孔154Bが穿設され、該ロック孔154Bには上方から螺入されるロック軸164の下端部が侵入可能になっており、該ロック軸164の上端には前記ロックレバー116が取り付けられている。
そして、ロック孔154Bには、図示されているように鋼球164Aが充填され、ロックレバー116を回転させてロック軸164を下方に押し込むことにより、該鋼球164Aをスライド軸156の外周面に強力に押し付けることが可能となり、該スライド軸156の上下動を停止させ、固定することから、調整軸152の高さ調整をロックすることが可能となっている。
以上の構成からなる押え足調整機構において、ロックレバー116を緩めてロック状態を解除し、調整用摘み114を回して押え足調整軸152を回転することによりスライド軸156を上下に移動可能とする。この押え足調整軸152の回転による移動量は、該調整軸152に形成してある前記第1ねじ部152Aと第2ねじ部152Cの2つの同じピッチの差分となる。
即ち、例えば、調整軸152を右に1回転させると、該調整軸152はブロック154に対して第2ねじ部152Cにより1ピッチ(P2)前進する。その際、同時に調整軸152の先端部の第1ねじ部152Aは、スライド軸56の上端部にねじ込まれるため、第1ねじの1ピッチ(P1)分上方に引き戻される。
その結果、スライド軸156をブロック154に対してピッチP(=P2−P1)分だけ前進させることが可能となる。因にP2=0.7mm、P1=0.5mmであるとすると、調整軸152の1回転につき、押え足150の実際の下降高さP=0.2mmとすることが可能となる。
このように、ねじの差動送りとねじのガタを一方向に寄せるバックラッシ防止用の第1、第2ばね158、162の組み合わせにより、特殊な微小ピッチのねじを使うことなく、再現性のある調整を実現することができる。高さ調整後に、ロックレバー116を締めることにより、押え足150は設定した高さに安定して維持することができる。
以上詳述した図20〜図23に示したスタイラス調整機構や押え足調整機構によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)画像彫刻深さやカード等の媒体の厚さの違いによる調整が、彫刻ヘッド10の上部で容易に操作できる。一般のオペレータの操作部分が1箇所に集められ、明瞭に解るようになっているため操作性が向上する。
(2)画像等の彫刻中、即ちX軸テーブル、Y軸テーブルが動いているときでも、スタイラス深さ、押え足高さのいずれの調整操作をも行なうことができる。従って、オペレータが、彫刻中の画像を観察しながら画像彫刻の状態を調節することができる。
(3)最適な画像のスタイラス及び押え足の高さ調整は、極めて微小調整が必要であるが、熟練や長時間の手間が不要になり、専用工具等も不要であると共に、最適状態に調整ができれば再現も容易である。
以上詳述した彫刻ヘッドの具体的な構成は、前述したものに限定されない。
例えば、押え足調整機構は、2つのねじによる差動送りに限らず、図24に示すようにマイクロメータヘッド166を組み込んだものでも良く、又、ロック機構は偏心カム168により押え部材170をスライド軸156に押え付けるようにしたものであってもよい。
更に、図25、図26に示すように、押え足150を取り付けるスライド軸156を角形状にし、回転を防止するようにしてもよく、又、ロック機構には鋼球ではなく押え部材170を組み込むようにしてもよい。
次に、本実施形態の画像彫刻装置が備える彫刻制御手段について説明する。図27に、実施形態の画像彫刻装置及びホストPC装置の接続を示す。
本実施形態では、まず、ホストPC装置212により、被彫刻板(媒体)のカードに彫刻する画像の、彫刻用画像データを作成する。該彫刻用画像データは、オンライン転送、又はオフライン転送にて画像彫刻装置1に転送する。該彫刻用画像データは、画像の明度又は濃度をその値によって示す、多数のピクセル・データからなるもので、ラスタ・スキャン形式のデータである。
なお、画像彫刻装置1は、被彫刻媒体のカードを、前記図15に示したものと同様のカード用彫刻テーブル(明示せず)に搭載し、カードに対して垂直方向あるいは水平方向に駆動する、X軸駆動部18に対応するX軸モータ371及びY軸駆動部に対応するY軸モータ372による送り機械機構を有している(後述する図29を参照)。該送り機械機構によって、彫刻針(スタイラス)132及びカードの相対運動がなされ、彫刻針132はカード上において、ラスタ・スキャン方式で走査することになる。又、該走査中、後述する彫刻針制御装置361から入力される信号の大きさに応じて接触度合いを加減しつつ、彫刻針132をカードに接触させる前記彫刻ヘッド(彫刻針駆動装置)10を有している。
図28は、ホストPC装置212のハードウェア構成を示すブロック図である。又、図29は、画像彫刻装置1の制御関係のハードウェア構成を示すブロック図である。
これらの構成は、CPU(Central Processing Unit)310や、RAM(Random Access Memory)311を備えた、一般的なコンピュータ装置の構成になっている。細部
については、これらの図に示すものに限定されるものではない。本実施形態における動作作用は、図示されるようなハードウェア、又該ハードウェアにおいて機能するソフトウェアによって制御され、様々な機能が提供されるものであり、これらは、電子的な処理によってなされる。なお、この図においては、該制御装置の構成が一部抽象化されて示されている。
これらの図において、コンピュータ装置は、CPU310と、RAM311と、ROM(Read Only Memory)312と、LAN−I/F(Inter Face)313と、MODE
M(modulator-demodulator)314と、種々のI/F321〜323とを有している。これらは、バス301によって相互接続されている。
更に、これら図28や図29に示されるように、ホストPC装置212及び画像彫刻装置1において、バス301に対して、I/F322を介して、HDD(Hard Disc Drive)装置340と、CD(Compact Disc)ドライブ装置341と、FDD(Floppy(登録商標) Disc Drive)装置342とが接続されている。これらはバス302によって相互接続されている。
又、図28に示されるように、ホストPC装置212では、バス301に対して、I/F320を介して、画面表示装置330が接続されている。又、バス303によって相互接続されている、キーボード331と、マウス332と、プリンタ装置333とは、バス301に対して、I/F321を介して接続されている。
他方、図29に示されるように、画像彫刻装置1では、バス303によって相互接続されている、表示出力装置350と、キー入力装置351とは、バス301に対して、I/F321を介して接続されている。
上記の表示出力装置350は、画像彫刻装置1のオペレータに対して必要な情報を表示するための表示装置である。又、キー入力装置351は、該オペレータが該表示を参照しつつ、適宜必要情報をキー入力するためのものである。
更に、画像彫刻装置1では、図29に示すように、送り制御装置360と、彫刻針制御装置361とは、バス304によって相互に接続されている。又、これらは、該バス304又I/F323を介して、バス301に接続されている。
送り制御装置360は、前述のX軸モータ371や、Y軸モータ372を制御し、カードを搭載する彫刻テーブル20の動作や位置決めを行う。例えば、彫刻針132による彫刻中に、該彫刻針132はカードに対する相対的な、ラスタ・スキャンの動作を行う。彫刻針制御装置361は、前述の彫刻針駆動装置10に対する信号を出力し、彫刻針132による彫刻の制御を行う。これらラスタ・スキャン動作及び彫刻は、相互に同期して行われる。なお、本実施形態において、X軸モータ371及びY軸モータ372は、ステッピング・モータを用いているが、サーボ・モータであってもよいことは言うまでもない。
以上のようなハードウェア構成において、記憶手段、又記憶装置は、RAM311、ROM312、HDD装置340、CDドライブ装置341、FDD装置342などである。このような記憶手段や記憶装置において、CPU310で実行される様々なプログラムや、本実施形態においてアクセスされる諸ファイルが保存され、電子的にアクセスができるようになっている。例えば、OSや、本実施形態に係るアプリケーション・プログラムなどは、HDD装置340に格納されていて、実行時には、RAM311に読み出されてCPU310によって実行される。
なお、CDドライブ装置341やFDD装置342は、本発明を適用して実施する際の、アプリケーション・プログラムのインストールや、その他のオフラインでの情報交換に用いられる。
なお、ホストPC装置212及び画像彫刻装置1間における彫刻用画像データの転送は、それぞれのLAN−I/F313によるネットワーク接続による、オンライン接続によるものでもよい。あるいは、該転送は、それぞれのFDD装置342によった、フロッピ・ディスクの媒体を介した、オフライン接続によるものでもよい。
図30は、本実施形態におけるホストPC装置212において実現されるレイアウト編集装置、及び彫刻用画像データ生成装置に関する構成を示すブロック図である。図31は、カード202に彫刻する画像のレイアウト編集の第1例を示す平面図である。図32は、該レイアウト編集の第2例を示す平面図である。図33は、上記彫刻用画像データ生成装置によって生成される彫刻用画像データのデータ構成図である。
図31又図32におけるカード202は、一例として、社員証となっており、該当の社員名や、その社員番号、又その顔写真が彫刻される。該カード202おいて、領域202bは、顔写真を彫刻する領域であり、ドット彫刻の領域である。領域202c〜202eは、いずれも、文字を彫刻する領域であり、ライン彫刻の領域である。これら領域202c〜202eは、それぞれ、「社員証」である旨、会社名及びその社員の所属又氏名や社員番号、当該カード202の作成日が、彫刻される領域である。
まず、社員情報記憶装置234は、上述の社員証を作製する対象になる社員毎の、社員名や社員番号など、少なくとも該作製に必要な情報のファイルが保存されている。顔写真画像記憶装置236は、これら社員の顔写真の画像ファイルが保存されている。これらファイルは、他のコンピュータ装置から取り込んでもよく、新規に、キー入力したり、デジタル・カメラで撮影して取り込んだりしてもよい。
本実施形態のレイアウト編集装置230は、これら社員情報記憶装置234及び顔写真画像記憶装置236に格納されている情報を適宜参照しながら、オペレータの操作を受け付けつつ、図31や図32に示されるようなカード202のレイアウト編集を行う。該レイアウト編集において、レイアウト編集装置230は、オペレータから、領域に彫刻する内容や、その領域のカード202における位置や範囲、又、文字や画像の大きさなどを指定する入力を、キーボード331やマウス332により受け付ける。又、該レイアウト編集装置230は、このような入力を受け付けつつ、レイアウト過程にある図31や図32のようなレイアウト図を、随時、画面表示装置330に表示する。更に、完成したレイアウトを表わす情報は、レイアウト編集情報記憶装置232に保存される。
次に、本実施形態の彫刻用画像データ生成装置240は、画像彫刻装置1において用いる彫刻用画像データを、レイアウト編集情報記憶装置232から読み出すレイアウト情報、社員毎に社員情報記憶装置234及び顔写真画像記憶装置236から読み出す情報に基づいて生成する。該生成の彫刻用画像データは、彫刻用画像データ記憶装置242に保存される。又、該保存の彫刻用画像データを画像彫刻装置1に転送する際の処理は、ホストPC装置212側においては、彫刻用画像データ転送処理部244によって行われる。
該生成の彫刻用画像データは、各社員のカード202毎のファイルであり、図33のような、ピクセル・データ1〜Nによる構成になっている。ピクセル・データ1〜Nは、それぞれ、8ビットであって、従って、“0”〜“255”のいずれかの値をもつ。この場合、最小値が“0”であり、最大値が“255”である。又、その総数Nは、カード202の一枚分の彫刻画像の総画素数Nとなっている。
本実施形態において、白乃至は明色のカード202に、黒乃至は暗色のフィルムが貼り付けられ、彫刻針132は該フィルムを彫刻する。従って、ピクセル・データ1〜Nの値が大になって該彫刻が深くなる程、彫刻された画像は明るくなるので、該値は明度を表わす。
本実施形態においては、中間諧調のある顔写真などを、ドット彫刻によって彫刻する領域、例えば領域202bにおいて、ピクセル・データ1〜Nの値は、最小値の“0”又最大値の“255”を除いた、“1”〜“254”のいずれかの、その対応する画素の、明度又は濃度に応じた値とする。
他方、文字や記号などを、ライン彫刻によって彫刻する領域、例えば領域202c〜202eにおいて、ピクセル・データ1〜Nの値は、最小値の“0”又は最大値の“255”のいずれかの、その対応する画素の、明度又は濃度に応じた値とする。本実施形態では、彫刻に際し、黒乃至は暗色となる画素であれば最小値の“0”の値となり、白乃至は明色となる画素であれば最大値の“255”の値となる。
なお、ホストPC装置212において、レイアウト編集装置230や彫刻用画像データ生成装置240や彫刻用画像データ転送処理部244は、主として、前述の図28のハードウェア上で機能するソフトウェアによって実現されている。又、レイアウト編集情報記憶装置232、社員情報記憶装置234、顔写真画像記憶装置236、又彫刻用画像データ記憶装置242は、HDD装置340において構成される。
次に、図34は、本実施形態における画像彫刻装置1の制御に係る構成を示すブロック図である。図35は、該画像彫刻装置1が有する彫刻制御部(彫刻制御手段)254の構成を示すブロック図である。更に、図36は、該彫刻制御部254で行われるドット制御信号発生処理を示すフローチャートである。図37は、同じく彫刻制御部254で行われる、強調処理を示すフローチャートである。図38は、彫刻信号発生回路264が出力する信号の大きさを示すグラフである。図39は、加算回路270から出力される信号を示すタイムチャートである。
まず、図34に示されるように、画像彫刻装置1は、彫刻用画像データ転送処理部250と、彫刻用画像データ記憶装置252と、彫刻制御部254とを有している。ホストPC装置212側の彫刻用画像データ記憶装置242に保存されている彫刻用画像データを、画像彫刻装置1に転送する際の処理は、画像彫刻装置1側においては、彫刻用画像データ転送処理部250によって行われる。又、該転送で受けた該彫刻用画像データは、該彫刻用画像データ転送処理部250によって彫刻用画像データ記憶装置252に保存される。
次に、図35に示されるように、彫刻制御部254は、カード送り制御回路262と、彫刻信号発生回路264と、ドット制御信号発生回路266と、強調回路268と、加算回路270とを有している。
まず、カード送り制御回路262は、彫刻中において、該彫刻針132の、カード202に対する相対的なラスタ・スキャンの動作を制御する。即ち、該動作を行うようにX軸モータ371及びY軸モータ372が駆動されるように、該カード送り制御回路262は、送り制御装置360に対して制御信号を出力する。又、該カード送り制御回路262は、該動作と共に、1画素毎のパルス信号である同期信号を、彫刻信号発生回路264、ドット制御信号発生回路266、及び強調回路268に対して出力する。該同期信号は、X軸モータ371のエンコーダからの信号に基づいた割り込み信号でも、所定時限のタイマによる割り込み信号でもよく、特に限定されるものではない。
次に、彫刻信号発生回路264、ドット制御信号発生回路266、及び強調回路268は、上記の同期信号が入力されるたびに、彫刻用画像データ記憶装置252からピクセル・データ信号により、ピクセル・データ1〜Nを先頭から順に1つずつ入力する(ドット制御信号発生回路266ではステップS110及びS112の処理。あるいは、強調回路268ではステップS130及びS132の処理。)。
そうして、彫刻信号発生回路264は、図38のグラフに示されるように、該ピクセル・データの値に応じた大きさの彫刻信号を発生する。
なお、この図38において、後述するように、最小値“0”における彫刻信号の大きさは、強調回路268が出力するマイナスLcの大きさの強調信号が加算回路270において加算されるため、該Lcの絶対値の大きさ分、矢印A1のように値L0から値L0´に実質的に小さくされ、黒色が強調される。あるいは、最大値“255”における彫刻信号の大きさは、強調回路268が出力するプラスLdの大きさの強調信号が加算回路70において加算されるため、該Ldの絶対値の大きさ分、矢印A2のように値L255から値L255´に実質的に大きくされ、白色が強調される。
又、ドット制御信号発生回路266は、該ピクセル・データの値が、最小値“0”でも最大値“255”でもない、これら最小値及び最大値の間の“1”〜“254”のいずれかの値である場合は、ドット彫刻を行うための変調用のドット制御信号を発生する(ステップS114、S116)。該ドット制御信号は、例えば、一定振幅で所定周波数、例えば1kHz程度の方形波やのこぎり波の信号である。他方、この値が、最小値“0”又は最大値“255”である場合は、該ドット制御信号発生回路266は、該ドット制御信号の出力をオフ(その振幅がゼロの出力)とする(ステップS114、S118)。
次に、強調回路268は、該ピクセル・データの値が、最小値“0”でも最大値“255”でもない、これら最小値及び最大値の間の“1”〜“254”のいずれかの値である場合は、特に強調処理は行わず、強調信号はゼロを出力する(ステップS136、S142)。他方、この値が、最小値“0”である場合、該強調回路268は、「黒」を強調すべく、マイナスLcの大きさの強調信号を出力する(ステップS136、S144)。あるいは、この値が、最大値“255”である場合、該強調回路268は、「白」を強調すべく、プラスLdの強調信号を出力する(ステップS136、S146)。
以上のようにして、彫刻信号発生回路264により出力される彫刻信号、ドット制御信号発生回路266により出力されるドット制御信号、及び、強調回路268により出力される強調信号は、いずれも加算回路270に入力される。該加算回路270は、これらの彫刻信号、ドット制御信号、及び、強調信号を加算(重畳)し、該加算がなされた信号を、彫刻針制御装置361に対して出力する。すると、該彫刻針制御装置361は、該加算の信号の振幅に比例する強度にて、彫刻針132を被彫刻板のカード202に適宜接触させ、このようにしながら、彫刻針132を該カード202上において2次元で走査しつつ、該カード202を彫刻する。
ここで、図39のタイムチャートに示されるように、該ピクセル・データの値が最小値“0”であると、最小値“0”に応じた最小の彫刻信号と、オフ(その振幅がゼロ)のドット制御信号と、マイナスの大きさの強調信号とが、加算回路270において加算され、加算されたものが該加算回路270から出力される(期間t1、t5)。該ピクセル・データの値が“1”〜“254”のいずれかの値である場合は、該値に比例する大きさの彫刻信号と、一定振幅で所定周波数のドット制御信号と、ゼロの大きさの強調信号とが、加算回路270において加算され、出力される(期間t3、t4)。該ピクセル・データの値が最大値“255”であると、最大値“255”に応じた最大の彫刻信号と、オフのドット制御信号と、プラスの大きさの強調信号とが、加算回路270において加算され、出力される(期間t2)。
なお、図39において、一点鎖線は、彫刻信号発生回路264が出力する彫刻信号である。又、Lcは、加算回路270が黒色を強調するために出力する強調信号(この場合はマイナスの信号)の、絶対値の大きさである。Ldは、加算回路270が白色を強調するために出力する強調信号(この場合はプラスの信号)の、絶対値の大きさである。
なお、画像彫刻装置1において、彫刻用画像データ転送処理部250や彫刻制御部254は、主として、前述の図29のハードウェア上で機能するソフトウェアによって実現されている。又、彫刻用画像データ記憶装置252は、HDD装置340において構成される。
以上のように、本実施形態(彫刻制御部254)によれば、例えば、図31の第1例のカード202の彫刻から、図32の第2例のカード202の彫刻に作製作業を変更する場合にも、何ら、ハードウェアやソフトウェアの設定を変更せずに対応することができる。これに対して、前記図5に示した従来例では、彫刻区分板705を取り替えたり、該彫刻区分板705や光検知器706の配置位置を調整したりして、該作製作業の変更に対応する必要があり、非常に手間がかかる。
又、本実施形態によれば、カード202のレイアウトにおいて、複数のライン彫刻の領域、及び複数のドット彫刻の領域が混在する場合にも、容易に対応することが可能である。対して、このような領域混在のレイアウトへの対応は、上記の従来例では、困難、乃至は不可能である。
なお、以上に説明した実施形態では、彫刻用画像データを構成するピクセル・データ1〜Nは、それぞれ8ビットとしているが、これに限定されず、例えば16ビットとしてもよい。
又、例えば、ピクセル・データ1〜Nは、それぞれ、所定ビット数としつつ、該所定ビット数の値がとり得る範囲の一部分のみを用い、該一部分範囲において、本発明の最小値及び最大値を定義するものであってもよい。更には、この一部分範囲における更に一部分の範囲、即ち、これら最小値及び最大値の間の範囲における、更に一部分範囲の値によって、ドット彫刻の際の中間諧調を表現するようにしてもよい。このようなものについても、本発明に含まれるものである。
以上詳述した本実施形態の彫刻制御によれば、顔写真などの中間諧調のものや文字などの情報の彫刻によって作製する場合に、簡単なハードウェア構成で、様々な彫刻レイアウトに容易に対応できるようにすることができる。
次に、本実施形態のノイズ除去手段について詳細に説明する。
図40は、本実施形態の画像彫刻装置における画像信号の流れを中心とした構成を示すブロック図である。
本実施形態では、図示されるように、画像信号発生回路410から出力される画像(彫刻)信号が、彫刻ヘッド418(前記彫刻ヘッド10に相当)に入力される経路に、周波数特性補正フィルタ回路412を介在させるようにしている。該周波数特性補正フィルタ回路412は、彫刻ヘッド418の周波数特性の起伏を補正するような周波数特性になっている。なお、この画像信号発生回路410は、実質的に前記彫刻制御部254に相当する。
具体的には、本実施形態では彫刻ヘッド418が前記図8のグラフに示すような周波数特性になっているので、該周波数特性補正フィルタ回路412は、図41のグラフに示すような、該周波数特性を補正するような周波数特性になっている。このような補正用の周波数特性とすることで、これら周波数特性補正フィルタ回路12及び彫刻ヘッド18の総合的な周波数特性は、図42のグラフに示されるように平坦になる。
このように周波数特性が平坦になるように補正することで、前記図11や図12中段の彫刻針振幅レベルの特性も平坦にすることができる。図12中段の該彫刻針振幅レベルは、図43の中段のように平坦になる。これによって、該彫刻ヘッド418によって彫刻される画像は、図43の下段のようにノイズが解消乃至は抑制される。本実施形態では、このようにして画像の品質を高めることができている。
本実施形態(ノイズ除去手段)によれば、彫刻ヘッド418が有するソレノイドその他の共振点による影響を補正することができる。又、彫刻ヘッド418のばらつき、例えばソレノイドのメカ的なばらつきも補正することができ、彫刻される画像の品質を高めることができる。
ここで、本実施形態においては、周波数特性補正フィルタ回路412は、DSP(Digital Signal Processor)によるデジタル信号処理によって、図41のような周波数特性を実現している。画像信号発生回路410からは、デジタル・データによる画像信号を、該周波数特性補正フィルタ回路412に入力するようにしている。又、該周波数特性補正フィルタ回路412からは、このようなデジタル信号処理によって周波数特性を補正する処理の後の画像信号を、アナログ信号に変換して出力するようにしている。彫刻ヘッド418は、該変換後の画像信号に従って、彫刻ヘッド駆動増幅回路416によって駆動されることになる。
なお、前記周波数特性補正フィルタ回路412については、具体的に限定されるものではない。本実施形態のように、デジタル信号処理をDSPによって行うようにしてもよく、あるいはソフトウェア及びCPU(Central Processing Unit)によって行うようにしてもよい。更には、アナログ回路によって構成するフィルタ回路によって、該周波数特性補正フィルタ回路412を実現するようにしてもよい。又、アナログ回路による場合、該周波数特性補正フィルタ回路412は、彫刻ヘッド駆動増幅回路416内部や、その前後に設けるようにしてもよい。
又、彫刻ヘッド418において、共振点が複数存在して、この周波数特性が図44に示されるように、多数の起伏が存在する場合は、周波数帯域を区切って、それぞれを補正する複数のフィルタ回路を設けるようにしてもよい。例えば、図45における周波数特性補正フィルタ回路414は、補正特性が異なる複数のフィルタ回路414aによって、周波数特性補正フィルタ回路414を構成してもよい。該周波数特性補正フィルタ回路414の周波数特性は、図46のグラフに示すようになっており、彫刻ヘッド418が有する図44のような周波数特性にもかかわらず、図42に示すように周波数特性を平坦に補正できる。従って、彫刻される画像に生じるノイズを抑え、これによって画像の品質を高めることができる。
従来の画像彫刻装置の概要を示す平面図 従来の彫刻テーブルの特徴を示す斜視図 従来の画像彫刻装置に搭載されている彫刻ヘッドの内部機構を示す斜視図 上記彫刻ヘッドが備えている押え足を拡大して示す斜視図 従来の画像彫刻装置の構成図 従来の画像彫刻装置における画像信号の流れを中心とした構成を示すブロック図 画像信号発生回路から彫刻ヘッド駆動増幅回路までの周波数特性を示すグラフ 彫刻ヘッドの周波数特性を示すグラフ 従来の彫刻例の全体画像を示す線図 上記全体画像の一部を示す拡大図 該一部の彫刻針振幅レベルを示すグラフ 従来の彫刻におけるノイズを示す線図 本発明に係る一実施形態の画像彫刻装置全体の外観を示す斜視図 本実施形態の画像彫刻装置の主要部を示す斜視図 本実施形態の彫刻テーブルの特徴を示す斜視図 本実施形態の変形例の要部を示す斜視図 上記変形例の彫刻テーブルの特徴を示す斜視図 本実施形態の画像彫刻装置に搭載されている彫刻ヘッドの外観を示す斜視図 上記彫刻ヘッドの内部機構を示す斜視図 上記彫刻ヘッドが備えているスタイラス調整機構を拡大して示す側面図 上記彫刻ヘッドが備えているソレノイドを固定する板ばね部材を模式的に示す斜視図 上記彫刻ヘッドが備えている押え足調整機構を示す一部断面図を含む側面図 上記押え足調整機構を示す概略斜視図 押え足調整機構の変形例を示す断面図 押え足調整機構の他の変形例を示す部分断面図 上記図25の押え足調整機構を示す斜視図 本実施形態の画像彫刻装置及びホストPC装置との接続を示すブロック図 上記ホストPC装置のハードウェア構成を示すブロック図 本実施形態の画像彫刻装置の制御関係のハードウェア構成を示すブロック図 本実施形態におけるホストPC装置において実現されるレイアウト編集装置及び彫刻用画像データ生成装置に関する構成を示すブロック図 本実施形態におけるカードに彫刻する画像のレイアウト編集の第1例を示す平面図 本実施形態におけるカードに彫刻する画像のレイアウト編集の第2例を示す平面図 本実施形態における彫刻用画像データ生成装置によって生成される彫刻用画像データのデータ構成図 本実施形態における画像彫刻装置の制御に係る構成を示すブロック図 該画像彫刻装置が有する彫刻制御部の構成を示すブロック図 該彫刻制御部で行われるドット制御信号発生処理を示すフローチャート 該彫刻制御部で行われる強調処理を示すフローチャート 該彫刻制御部が有する彫刻信号発生回路が出力する信号の大きさを示すグラフ 該彫刻制御部が有する加算回路から出力される信号を示すタイムチャート 本実施形態の画像彫刻装置における画像信号の流れを中心とした構成を示すブロック図 本実施形態における周波数特性補正フィルタ回路の周波数特性を示すグラフ 該周波数特性補正フィルタ回路によって補正された後の周波数特性を示すグラフ ノイズが解消乃至は抑制された彫刻画像及び彫刻針振幅レベルを示す線図 別の彫刻ヘッドの周波数特性を示すグラフ 本実施形態の画像彫刻装置の変形例における画像信号の流れを中心とした構成を示すブロック図 上記変形例における周波数特性補正フィルタ回路の周波数特性を示すグラフ
符号の説明
1…画像彫刻装置
10…彫刻ヘッド
12…Z軸駆動部
14…Y軸駆動部
16…X軸駆動装置
18…往復運動機構(X軸駆動部)
20、40…彫刻テーブル
22、44…ペーパーガイド
24…第1クリップ
26…永久磁石
28…パスポートホルダ
30…第2クリップ
32、42…ペーパーホルダ
36…被彫刻媒体(小冊子状)
46…第1クリップ
48…第2クリップ
52…被彫刻媒体(単葉紙状)
112…フレーム
114…押え足調整摘み(操作部)
116…ロックレバー
118…スタイラス調整用摘み(操作部)
120…目盛り板
122…フロート板ばね
124…フロート板(ベース部材)
126…振動取出部
126A…接続駒
126B…連結線
128…ソレノイド
130…スタイラスホルダ
132…スタイラス
134…板ばね部材
136…ジョイント板
138…調整ねじ
140…ばね
150…押え足
152…押え足調整軸
152A…第1ねじ部
152C…第2ねじ部
154…ブロック
156…スライド軸
158…第1ばね
160…雌ねじ部材
162…第2ばね
164…ロック軸
202…カード
212…ホストPC装置
230…レイアウト編集装置
232…レイアウト編集情報記憶装置
234…社員情報記憶装置
236…顔写真画像記憶装置
240…彫刻用画像データ生成装置
242…彫刻用画像データ記憶装置
244…彫刻用画像データ転送処理部
250…彫刻用画像データ転送処理部
252…彫刻用画像データ記憶装置
254…彫刻制御部
262…カード送り制御回路
264…彫刻信号発生回路
266…ドット制御信号発生回路
268…強調回路
301〜304…バス
310…CPU
311…RAM
312…ROM
313…LAN−I/F
314…MODEM
321〜323…I/F
330…画面表示装置
331…キーボード
332…マウス
333…プリンタ装置
340…HDD装置
341…CDドライブ装置
342…FDD装置
350…表示出力装置
351…キー入力装置
360…送り制御装置
361…彫刻針制御装置
371…X軸モータ
372…Y軸モータ
410…画像信号発生回路
412…周波数特性補正フィルタ回路
414…周波数特性補正フィルタ回路
416…彫刻ヘッド駆動増幅回路
418…彫刻ヘッド
414a…フィルタ回路

Claims (3)

  1. 彫刻信号に基づいて振動する振動取出部が前方に突設されているソレノイドと、該振動取出部の振動が伝達されるスタイラスホルダとを備え、該スタイラスホルダに保持されるスタイラスに前記振動を伝達し、対向配置される被彫刻媒体を彫刻する彫刻ヘッドが搭載されている画像彫刻装置において、
    前記被彫刻媒体を載置する基準面と、該基準面に載置された被彫刻媒体を上方から挟持する媒体ホルダと、該媒体ホルダと前記基準面との間に磁気吸引力を作用させて被彫刻媒体を保持する磁力発生手段とを有する彫刻テーブルと、
    前記ソレノイドの前側を、前記彫刻ヘッドのベース部材の取付面に固定する板ばね部材と、前記ソレノイドの後側を支持すると共に、該後側を前記ベース部材の取付面に略直交する方向に移動させるスタイラス調整部と、前記ベース部材の上方で、該調整部を操作する調整操作部とを有するスタイラス調整機構と、
    前記スタイラスの被彫刻媒体に対する相対運動による2次元走査に応じて、彫刻する画像の明度又は濃度をその値によって示す、彫刻する画像の該当するピクセル・データを入力し、該ピクセル・データの値に応じた大きさの彫刻信号を発生する彫刻信号発生回路と、該ピクセル・データの値が、これら最小値でも最大値でもない、これら最小値及び最大値の間の値である場合は、ドット彫刻を行うための変調用のドット制御信号を発生するドット制御信号発生回路と、前記彫刻信号、及び該ドット制御信号を加算する加算回路とを有し、該加算によって得られる信号を、その大きさに従って前記スタイラスの被彫刻媒体に対する接触の度合いを制御する彫刻針制御装置に出力する彫刻制御手段と、
    走査中の画像の画素の明度又は濃度に応じた彫刻信号を、前記走査に従って逐次発生する画像信号発生回路と、前記画像信号発生回路から前記彫刻ヘッドに前記彫刻信号を入力する経路中に設けられた、該制御の周波数特性を補正するフィルタとを有するノイズ除去手段、と
    を備えたことを特徴とする画像彫刻装置。
  2. 前記スタイラス調整機構と共に、彫刻時に前記被彫刻媒体に当接させ、該被彫刻媒体と前記スタイラスとの間隔を規定する押え足の高さを微調整する押え足調整部と、前記彫刻ヘッドのベース部材の上方で、該調整部を操作する調整操作部とを有する押え足調整機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像彫刻装置。
  3. 更に、前記彫刻制御手段が、前記ピクセル・データの値が、そのとり得る値の最小値又は最大値の場合は、これら最小値又は最大値に応じた前記接触の度合いを強調するための、強調重畳信号を発生する強調回路を備え、
    又、前記加算回路が、前記彫刻信号及び前記ドット制御信号に加えて、該強調重畳信号を加算することを特徴とする請求項1に記載の画像彫刻装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009107381A1 (ja) * 2008-02-29 2009-09-03 セムコ株式会社 振動発生装置、画像彫刻装置、及び振動発生装置のバネ
CN108437672A (zh) * 2018-04-28 2018-08-24 广东电网有限责任公司 一种衬板雕刻法制作电路的装置

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