JP7443802B2 - 貨幣取扱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貨幣取扱装置に関し、例えば、店舗での売上金の締め取引を実施する貨幣取扱装置に適用し得る。
従来、百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストア等の小売り流通業では、現金入出金機が広く用いられている。一般的に現金入出金機では、その日の売上金額を確定させる「締め」という作業を1日1回行う。
また、現金入出金機では、この締めの未実施を防止するために、予め設定した時刻になっても締めが実施されていない場合、自動的に締めを実行する「自動締め」という機能を備えている(特許文献1)。
即ち、現金入出金機の管理者のミス(人為的ミス)により、締めの実施を忘れたとしても、上述の自動締め機能により1日1回の締め作業を自動的(機械的)に行うため、人為的ミスを補完する役目を果たしていた。
特開2015-1806号公報
しかしながら、この自動締めの設定時刻によっては、自動締めが適切に実行されなくなる問題があった。
例えば、予め設定した自動締めの時刻を、「毎日23:59」等日付をまたがる近辺にした時に、1月29日分の自動締めの処理に5分を要した場合には、締めの実施時刻が、翌日1月30日の0:04となってしまう。その結果、翌日1月30日の締めが実施されたと記録されてしまう。仮に翌日1月30日に人為的ミスで締めの実施忘れが起きても、1月30日23:59時点では、1月30日0:04に締めが実施されていると判断してしまい、1月30日分の自動締めが実施されなくなってしまう。
また、上位の管理サーバと接続したオンライン入出金機の場合には、入出金機と管理サーバとの間で通信不良が発生すると、自動締め後の締め電文が管理サーバに届かず、システムの運用に支障が生じていた(例えば、締めの翌日に店舗への振り込みを行うシステムの場合、振込処理に支障が生じる)。
そのため、自動締めを適切に実行できる貨幣取扱装置が望まれている。
発明は、入金及び又は出金された貨幣を管理する貨幣取扱装置であって、当該貨幣取扱装置内の貨幣を集計して所定の管理を行う締め処理を予め設定された開始時刻に行い、前記締め処理の開始時に、当該締め処理を開始した開始日時情報を記憶部に記憶し、前記開始時刻に実行された前記締め処理が終了すると、前記開始日時情報と共に当該締め処理の結果を前記記憶部に記憶する制御部を備え、前記制御部は、前記締め処理の実行前に、当該貨幣取扱装置の状態を確認し、前記開始時刻に前記締め処理が実行できない状態の場合、前記開始日時情報を前記記憶部に一旦記憶すると共に、前記状態が解除された後、前記締め処理を実行し、前記締め処理が終了すると、前記開始日時情報と共に前記締め処理の結果を前記記憶部に記憶することを特徴とする。
本発明によれば、自動締めを適切に実行できる。
第1の実施形態の入出金機の機能的構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る現金入出金システムの全体構成を示した全体構成図である。 第1の実施形態に係る入出金機(制御部)で自動締め取引が行われる際の特徴動作について示したフローチャートである。 第1の実施形態に係る入出金機(制御部)で自動締め取引が行われる際の動作(障害解除後の動作)について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る入出金機(制御部)の特徴動作(締め電文送信処理)ついて示したフローチャートである。 変形実施形態に係る入出金機(制御部)の特徴動作(締め電文送信処理)ついて示したフローチャートである。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による貨幣取扱装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。第1の実施形態では、本発明の貨幣取扱装置を現金入出金機(以下、単に「入出金機」とも呼ぶ)に適用した例について説明する。
(A-1)第1の実施形態の構成
(A-1-1)全体構成
図2は、第1の実施形態に係る現金入出金システムの全体構成を示した全体構成図である。図2において、入出金システム1は、入出金機10、管理サーバ20、通信装置30(30-1、30-2)、ネットワークN、及びモバイルネットワークMを有して構成される。
図2では、説明を簡易なものとするため、入出金機10と、入出金機10と接続する通信装置30-1が各々1台ずつ図示しているが、実際には、各拠点(各店舗)に入出金機10と通信装置30-1が各々配置される。
ネットワークNは、取引に関するデータを通信することができる通信網であり、例えば、専用網を適用することができる。また、ネットワークNは、取引に関するデータを通信することができるのであれば公衆網としてもよい。
モバイルネットワークMは、モバイル通信のアクセスネットワークであり、この実施形態では、3G網(第3世代型携帯電話通信網)を適用する例を示すが、他にもLTE(Long Term Evolution)網、4G網(第4世代型携帯電話通信網)、5G網(第5世代型携帯電話通信網)等を適用してもよい。
通信装置30(30-1、30-2)は、入出金機10(又は管理サーバ20)がネットワークNにアクセスするための通信装置(インターフェイス変換装置)である。また、通信装置30には入出金機10以外の装置(例えば、ファクシミリ)が接続されていてもよい。
入出金機10は、ネットワークN又はモバイルネットワークMを介して、管理サーバ20と通信可能であり、例えば、入出金機10で集計した所定期間の売上金の記録を含む電文(締め電文)を管理サーバ20に通知する(例えば、1日1回通知する)。なお、電文の形式としては、予め定められた形式のものを適用することができる。
管理サーバ20は、ネットワークN又はモバイルネットワークMを通じて、各店舗の入出金機10から締め電文を受け取り、各店舗の売上金を含む現金を管理するものである。
(A-1-2)入出金機の詳細な構成
図1は、第1の実施形態の入出金機の機能的構成について示したブロック図である。なお、図1に示した入出金機10の構成は一例であり、一部の構成要素を省略したり、追加したり、又は、変更したりしてもよい。また、図1に示した入出金機10における各構成要素の配置も図1に限定されるものでは無い。
入出金機10は、例えば、小売店やスーパーマーケット等の流通及び商業施設に設置され、レジ等の釣銭準備金を出金したり、売上金を入金するものであり、「出金取引」、「入金取引」、「計数取引」、「補充取引」、「締め取引」、及び「回収取引」等の取引を実行できるようになっている。なお、この実施形態において、入出金機10が対応する取引は、少なくとも「締め取引」が含まれているものとする。
入出金機10は、図1に示すように、紙幣投入口101、紙幣一時保留部102、紙幣鑑別部103、万券カセット104、五千券カセット105、千券カセット106、回収カセット107、リジェクト部108、硬貨投入口109、硬貨鑑別部110、硬貨一時保留部111、出金ホッパ112、硬貨出金箱113、硬貨返却箱114、硬貨回収庫115、カードリーダ部116、操作表示部117、制御部118、記憶部119、第1通信部120、第2通信部121、及びレシート部122を有している。
操作表示部117は、オペレータによる操作を誘導するための表示画面を表示する表示部と、オペレータが操作を行い、当該操作を検出するための検出部と、の機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、検出部としての機能は、例えば、タッチパネルや操作ボタンにより実現される。
制御部118は、操作表示部117に入力された取引種類、及び現金投入枚数等に基づき、入出金機10の各部が行う各処理を制御する。
先述の通り、この実施形態の制御部118は、先述の各取引に対応しているものとする。「出金取引」とは、入出金機10内に釣銭準備金として収納している現金から釣銭準備金の出金を行う取引である。また、「入金取引」は、釣銭及び売上金を含む現金(例えば、レジに収納されていた現金)の入金を受付ける取引である。「計数取引」は、投入された現金の鑑別及び計数を行いその結果を出力する取引である。「補充取引」は、釣銭準備金の補充を受付ける取引である。「締め取引」は、取引履歴(出金取引及び入金取引等)に基づいて売上金を集計する取引である。「回収取引」は、締め取引で集計された売上金に相当する現金を回収する取引である。
また、この実施形態の制御部118では、万券カセット104、五千券カセット105、千券カセット106、回収カセット107、及び出金ホッパ112で現金の収納(保持)が可能であり、各構成要素で収納している現金の金種ごとの枚数及び総額を管理しているものとする。
紙幣投入口101は、オペレータが紙幣を入金するための投入口と、出金取引においてオペレータに紙幣を出金するための出金口と、入金取引の取消しにおいてオペレータに紙幣を返却したり、装置に受入不可としてリジェクトされた紙幣をオペレータに返却したりするための返却口と、をかねている。
記憶部119は、制御部118が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータ、制御部118による処理結果等(例えば、締め取引の結果)を格納するものである。
紙幣一時保留部102は、入金取引時に紙幣鑑別部103で受入可能と鑑別された紙幣を一時的に保持するものである。
紙幣鑑別部103は、投入された紙幣の真偽、金種、正損等を鑑別するものである。
万券カセット104、五千券カセット105及び千券カセット106は、それぞれ万券、五千券、千券の紙幣を収納しておくものであり、それぞれがいわゆるリサイクルカセットで構成されているものとする。以下では、万券カセット104、五千券カセット105、及び千券カセット106を総称して単に「リサイクルカセット」とも呼ぶものとする。入金取引で正券と鑑別された紙幣は、リサイクルカセットに収納され、出金取引や回収取引においてリサイクルカセットから出金される。また、入出金機10は、万券カセット104、五千券カセット105、千券カセット106の代わりに、入出金機10が取り扱うべき各種紙幣に対応したものを備えていてもよい。
回収カセット107は、回収取引時に万券カセット104、五千券カセット105、及び千券カセット106から繰り出された売上金に相当する金額の紙幣を収納するものである。また、入金取引時において、売上金として投入された紙幣を直接紙幣投入口101から収納するようにしてもよい。
リジェクト部108は、入金取引時に紙幣一時保留部102からリサイクルカセットへ収納するときのリジェクト紙幣と、出金取引時にカセットから繰り出されたときのリジェクト紙幣と、回収取引時にリサイクルカセットから回収カセット107へ移動するときのリジェクト紙幣とを集積するものである。
硬貨投入口109は、オペレータが硬貨を入金するための投入口である。
硬貨鑑別部110は、投入された硬貨の真偽、金種、正損等を鑑別するものである。
硬貨一時保留部111は、入金取引時に硬貨鑑別部110で受入可能と鑑別された硬貨を一時的に保持するものである。
出金ホッパ112は、硬貨を金種毎に収納しておくものである。
入金取引で正常と鑑別された硬貨は、出金ホッパ112に収納され、出金取引や回収取引時に出金ホッパ112から出金される。
硬貨出金箱113は、出金取引時にオペレータへ硬貨を出金するための硬貨出金口である。入出金機10は、複数の種類の硬貨出金箱113に対応している。オペレータは用途や出金枚数に応じて選択した硬貨出金箱113を、入出金機10にセットすることが可能である。
硬貨返却箱114は、後述する計数取引及び入金取引の取消しによりオペレータへ硬貨を返却するものである。
硬貨回収庫115は、回収取引時に出金ホッパ112から売上金を移動し、収納するものである。
なお、万券カセット104、五千券カセット105、千券カセット106、回収カセット107、出金ホッパ112及び硬貨回収庫115は、セキュリティ性を高めるために、鍵を備えていてもよい。
カードリーダ部116は、取引開始時にオペレータが所持するレジカードやIDカード等に書き込まれた情報を読み込むものである。レジカードやIDカードに書き込まれる情報として、例えば、オペレータを識別するための名前等の情報や、実行可能な取引種類の情報などがある。また、入出金機10は、カードリーダ部の代わりに、指紋を認識する指紋認識部や、暗証番号を入力する暗証番号入力部を設けてもよい。
第1通信部120は、通信装置30-1を介してネットワークNにアクセスして管理サーバ20との間で情報の授受を行う処理部及び装置である。例えば、第1通信部120は、締め取引の際に締め電文を管理サーバ20に送信する。また、第1通信部120は、管理サーバ20から締め電文に対する応答を受け取ると、その内容を制御部118に与える。
第2通信部121は、3G規格等の電波によりモバイルネットワークMにアクセスして管理サーバ20との間で情報の授受を行う処理部及び装置である。
なお、入出金機10が管理サーバ20との間で電文のやりとりを行うためには、第1通信部120又は第2通信部121のいずれかを有していればよい(勿論、両方有してもよい)。
レシート部122は、各取引の結果をレシートに印字して出力するものである。
(A-1-3)締め取引
次に、この実施形態の入出金機10(制御部118)が行う、特徴部分(締め取引)の概要について説明する。この実施形態の入出金機10は、1日1回の締め取引を適切に行うことを可能とするものである。
まず、締め取引は、前回の締め取引以降に入金取引によって入金された売上金の総額を集計して、集計した売上金の情報を管理サーバ20に通知する処理である。締め取引には以下の2種類の方法が存在する。
入出金機10が設置される各店舗では、通常、1日に1回、締め取引を行う権限を有する店長等の管理者が入出金機10のオペレータとなり、手動で締め取引を実行する。これによって、各店舗は、前回の締め取引以降の売上金を入出金機10に集計させる。以下、手動で行われる締め取引を特に「手動締め」と呼ぶものとする。
また、入出金機10では、仮に管理者が手動締め取引の実行をし忘れたときに、装置に予め設定された自動締め時刻になると、管理者が介在することなく、記憶部119に予め記憶された情報に基づいて、自動的に締め取引を実行する。以下、入出金機10によって自動的に行われる締め取引を「自動締め」と呼ぶものとする。
本実施形態の入出金機10では、自動締めの実行時に特徴を有するので、以下では、自動締めを行う場合を中心にして説明する。
まず、制御部118は、現在時刻が自動締め時刻となったことを検知すると、自動締めを開始するに際し、自動締めの開始時刻(現在日時)を記憶部119に記憶する。そして、制御部118は、自動締めの終了時には、自動締めが正常に行われたか否かの結果と共に、先述の開始時刻を、自動締めを開始した日時である自動締め日時として記憶部119に記憶する。
さらに、制御部118は、自動締めの開始後に、機器に障害等が発生したことにより自動締めが実行できない場合でも、一旦先述の開始時刻を記憶部119に記憶し、障害が解除された後、自動締めを実行する。そして、制御部118は、自動締めの終了時には、障害が発生しない場合と同様に自動締めの結果と共に、先述の開始時刻を自動締め日時として記憶部119に記憶する。
なお、この実施形態では、締め取引は1日に1回だけ実施されるものとして説明したが、これに限らず、例えば、2日に1回、1週間に1回等の頻度で締め取引を実行するようにしてもよい。
これ以上の詳細については、動作の項において、改めて説明(詳述)する。
(A-2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の入出金機10の動作を説明する。以下では、この実施形態に係る入出金機10において、手動締めが実施されずに、自動締め時刻が到来したことにより自動締めが実施される例を説明する。
図3は、第1の実施形態に係る入出金機(制御部)で自動締めが行われる際の特徴動作について示したフローチャートである。
制御部118は、現在時刻が予め設定された自動締め時刻になると自動締めを開始する(S101)。
制御部118は、自動締めの開始日時(現在日時)を自動締め日時として記憶部119に記憶する(S102)。
制御部118は、入出金機10の状態を確認する。具体的には、入出金機10に障害が発生しているか否か確認を行う(S103)。ここでの障害とは、自動締めが正常に実施できない状態であり、例えば、搬送路における紙幣のジャムが発生している状態等である。制御部118は、入出金機10に障害が発生していなければ、次のステップS104の処理に移行し、一方、障害が発生している場合には、後述するステップS106の処理に移行する。
制御部118は、入出金機10に障害が発生していない場合、締め取引の処理を実行する(S104)。なお、ここでの処理は、従来の締め取引と同様であるので、詳細な説明を省略する。
制御部118は、締め取引の処理の終了後、先述のステップS102で記憶した自動締め日時と共に、自動締め日時分の締め取引が完了したことを記憶部119に記憶し、取引内容を記載したレシートを発行した後、一連の処理を終了する(S105)。
一方、制御部118は、入出金機10に障害が発生しており自動締めが正常に実施できない状態である場合、記憶部119に、「障害解除待ち」を記憶して、処理を終了する。この障害解除待ちの情報は、当該自動締めが障害のため実行できず、障害が解除された後で、自動締めを実行させるための情報である。障害解除後の動作は図4で述べる。
制御部118は、先述の障害解除待ち及び先述のステップS102の処理の自動締め日時の情報と共に、自動締めが未実施であることを記憶部119に記憶して一連の処理を一旦終了する(S107)。
図4は、第1の実施形態に係る入出金機(制御部)で自動締め取引が行われる際の動作(障害解除後の動作)について示したフローチャートである。
制御部118は、入出金機10の障害が解除(復旧)されると、記憶部119に、障害解除待ちによる自動締め未実施の情報が存在するか否かの確認を行い、障害解除待ちによる自動締め未実施の情報が存在する場合、以下の処理を実行する(S201)。
制御部118は、先述のステップS104の処理と同様に締め取引の処理を実施する(S202)。
制御部118は、先述のステップS102の処理の自動締め日時(自動締めの開始日時)と共に、自動締め日時分の締め取引が正常に完了したことを記憶部119に記憶し、取引内容を記載したレシートを発行した後、一連の処理を終了する(S203)。
なお、上記図3及び図4では、入出金機10に、自動締めが正常に実施できない状態として障害が発生している場合について述べたが、自動締めを開始した後、入出金機10が使用中である場合も同様である。即ち、自動締めの開始時に入出金機10がオペレータによって使用中の状態だった場合は自動締めが実施できない為、先述のステップS106及びS107の処理と同様に、記憶部119に、「自動締め日時」と、「障害解除待ち」に代わる「使用終了待ち」と、「自動締め未実施」を併せて記憶し、先述のステップS201~S203の処理と同様に、機器の使用が終わった後で自動締めを実施し、正常に自動締めが実施できた場合には、「自動締め日時分の締め取引が正常に完了した」ことを記憶し、取引内容を記載したレシートを発行して自動締め取引を終了する。
(A-3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
例えば、1月29日23:59に開始した自動締めが、日付をまたぎ翌日1月30日に完了したとしても、当該自動締めは「1月29日の締めが完了した」と記憶される。そのため、1月30日23:59に自動締めを実施した場合に、従来と異なり1月30日分の締めデータが存在しないため、正しく1月30日分の自動締めを実施できる。
さらに、入出金機10の状態(例えば、先述の障害、使用中等により締め処理が実行できない状態)により、予め設定した時刻に自動締めが実施できず、例えば、日付をまたいだ翌日に改めて自動締めを開始(再開)して完了させたとしても、当該自動締めの結果が、自動締めを開始した日時である自動締め日時と共に記憶されるため、上記同様に翌日分の自動締めも正常に実施できる。
以上、第1の実施形態の入出金機10は、従来に比べて自動締めを適切に実行できる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による貨幣取扱装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。第2の実施形態では、本発明の貨幣取扱装置を入出金機に適用した例について説明する。
第1の実施形態では、自動締め取引の際に入出金機10と管理サーバ20との間の通信処理が正常に実行されることを前提として説明したが、入出金機10から管理サーバ20に締め電文を送信しても、通信不良(通信障害)により締め電文が管理サーバ20に到達できないこともあり得る。第2の実施形態では、上記通信不良に対処する手段を示すものとする。
(B-1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態に係る入出金システム1の全体構成及び各装置の構成は、第1の実施形態の図1及び図2に示す構成と基本的には同一であるが、入出金機10の機能が一部異なる。以下では、異なる点である入出金機10の制御部118(自動締め)を中心に説明を行う。
第2の実施形態の制御部118は、まず、自動締めにおいて、入出金機10から管理サーバ20に締め電文を送信しても、通信不良により管理サーバ20から応答が無い場合、一定周期で再送を行う。ここで、通信不良は種々様々なケースが想定されるが、例えば、通信キャリアの回線の問題や、通信装置30や各店舗の接続形態によるものや入出金機10の問題など複数の要因が想定される。
さらに、第2の実施形態の制御部118は、上記一定時間毎の締め電文の再送に加えて、自動締めが実施された後、所定時間経過(例えば、数十分経過)した時点で締め電文の送信が完了していなければ、入出金機10(第1通信部120及び又は第2通信部121を含む)と第1通信部120に接続されている通信装置30を一斉に再起動する。再起動は、例えば自動締め後に1日1回のみ行われ、締め電文の送信が正常に完了した時点で、再起動は停止する。
これ以上の詳細については、動作の項において、改めて説明(詳述)する。
(B-2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態に係る入出金機10の動作を説明する。
図5は、第2の実施形態に係る入出金機(制御部)の特徴動作(締め電文送信処理)ついて示したフローチャートである。なお、図5の処理は自動締め(図3のステップS104、ステップS202)の処理の一部の工程で行われる。
入出金機10(制御部118)は、集計した売上金の情報等を含む締め電文を、第1通信部120(又は第2通信部121)を用いて、管理サーバ20に送信する(S301)。
制御部118は、入出金機10を所定時間経過後に再起動させるためのタイマ(再起動タイマ)をセットする(S302)。
制御部118は、先述のステップS302の処理でセットした再起動タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(S303)。制御部118は、再起動タイマがタイムアウトしていなければ、次のステップS304の処理に移行し、一方、タイムアウトしている場合には、後述するステップS306の処理に移行する。
制御部118は、管理サーバ20から締め電文に対する応答を受信したか否かを確認する(S304)。例えば、制御部118は、第1通信部120(又は第2通信部121)が、管理サーバ20から締め電文を正常に受信したことを示す信号を受信したことが確認できたならば、締め電文を正常に管理サーバ20に送信できたと判断し、再起動タイマを消去した後、一連の処理を終了する。一方、制御部118は、締め電文を送信して一定時間経過しても、第1通信部120(又は第2通信部121)が、管理サーバ20から締め電文を正常に受信したことを示す信号を受信したことが確認できなければ、次のステップS305の処理に移行する。
制御部118は、締め電文の再送を一定間隔(例えば、数分に1回)で行う(S305)。締め電文の再送後、制御部118は、先述のステップS303の処理に戻る。
一方、制御部118は、先述のステップS303の処理で、再起動タイマがタイムアウトしたことを確認したならば、入出金機10が使用中であるか否かを確認する(S306)。例えば、制御部118は、オペレータが入出金機10を使用して何らかの取引を行っている場合には再起動できないため、操作表示部117にログイン画面が表示されてから数秒経過した等、入出金機10が現在不使用であることが確認できならば、次にステップS307の処理に移行する。
制御部118は、入出金機10を再起動する(S307)。再起動は、例えば、入出金機10と、入出金機10の電源回路(図示せず)に接続されている機器の全て(通信装置30を含む)を、電源回路のOFF/ONタイマ機能を用いて再起動する。電源回路を用いて再起動することはACコンセントを抜き差しすることと同等の再起動となる。
再起動後、制御部118は、先述のステップS305及びS304と同様に、再送処理を行う(S308、S309)。
制御部118は、前回再起動した日の翌日の自動締めを実行する設定時刻になったか否かの確認を行う(S310)。制御部118は、前回再起動した日の翌日の自動締めを実行する設定時刻になった場合には、先述のステップ302の処理に戻る。一方、前回再起動した日の翌日の自動締めを実行する設定時刻に達していない場合には、先述のステップ308の処理に戻る。
(B-3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
第2の実施形態の入出金機10は、外部要因で発生する通信不良や内部要因による通信不良、または原因不明の通信不良に対して、所定時間経過後、電文が正常に送れていなければ再起動を行うこととした。これにより、管理サーバ20への電文の送達遅延を未然に防ぐことができる。
また、キャリアの工事等で数時間から数日間に渡って通信異常の場合、入出金機10(制御部118)は前日の自動締めの締め電文が送信完了していないと自動締め自体は実施しないが、自動締めの実施有無に関わらず、自動締めの設定時刻を過ぎて所定時間経過後(例えば数十分後)、電文が送信完了していなければ、入出金機10と、入出金機10に接続されている機器の再起動を行う。これにより、長時間通信が異常の場合でも1日に1回の復旧する契機を得ることができる。
以上、第2の実施形態の入出金機10は、従来に比べて自動締めを適切に実行できる。
(C)他の実施形態
上述した第1及び第2の実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、以下の変形実施形態にも適用できる。
(C-1)上記第1の実施形態では、本発明の貨幣取扱装置を、オンライン型の入出金機に適用する例について説明したが、これに限らず、例えば管理サーバ20と通信を行わないスタンドアローン型の入出金機に適用してもよい。この場合、入出金機は、自動締めを行った結果(締めデータ)については、例えば、取引内容が記載されたレシートを介して、オペレータの手入力等により売上金を管理するシステムへ通知することになる。
(C-2)上記第2の実施形態では、通信障害が存在した場合に限り、機器の再起動を行っていたが、これに限るものでは無く、例えば、第1の実施形態の入出金機10が自動締めを終了した後、所定のタイミングで機器を再起動してもよい。入出金機10のメモリ等がリフレッシュされ、障害に対する予防効果が得られる。
(C-3)上記第1及び第2の実施形態では、自動締めの完了後にレシートを出力する例を示したが、自動締め完了直後ではなく所定の時刻(例えば朝の時間帯)に出力してもよい。
(C-4)上記第1及び第2の実施形態の変形例として、入出金機10は、自動締めの設定時刻が日付を跨ぐ可能性の高い時間帯(23:50-23:59の間など)の場合に、警告を出力してもよい。警告は、操作表示部117にメッセージを出力してもよいし、スピーカから警告音を出力してもよい(勿論、併用してもよい)。また、警告のタイミングは、自動締めの開始時刻を設定するタイミングでもよいし、自動締めが実行される直前でもよい。
(C-5)上記第2の実施形態の特徴動作として、図5を例に挙げて説明したが、図6に示す変形例でもよい。即ち、図5では、入出金機10の再起動は、先述のステップS310で示したように1日1回のみであった。一方、図6の変形例では、ステップS311の処理で1度再起動した後、ステップS302の処理に戻り、即座に次の再起動タイマをセットする。なお、この2回目以降の再起動タイマの設定時間は1回目と同じでもよいが、異なっていてもよい(例えば、2回目は1回目の設定時間の倍の時間としてもよい)。図6の変形例では、電文の送信が正常に完了するまで、機器の再起動が一定間隔で実行されることになる。なお、S311での再起動は、入出金機10に接続されている全ての機器に対し実行し、入出金機10は再起動しないものとする。
さらに、別の変形例として、図5のS307では、入出金機10及び入出金機10に接続されている通信装置30に対し再起動を実行してもよい。さらに、図6のS311では、入出金機10に接続されている通信装置30に対し再起動を実行してもよい。さらに、図5のS307及び図6のS311では、入出金機10のみに対して再起動を実行してもよい。
(C-6)上記第2の実施形態及び上記(C-5)の変形例では、機器の再起動は時間(再起動タイマ)で管理していたが、これに限らず、例えば、締め電文送信の失敗回数をカウントし、失敗回数が閾値(例えば、数十回)を超えたタイミングで再起動を行うようにしてもよい。
(C-7)上記第2の実施形態及び上記(C-5)、(C-6)の変形例では、送信する電文は締め電文であることを前提に説明したが、これに限らず、入出金機10から管理サーバ20に送信する全ての電文を対象に再起動処理を行ってもよい。
(C-8)変形例として、入出金機10は、上記第1及び第2の実施形態、上記(C-1)~(C-7)で述べた変形例の構成及び機能の全部又は一部を組み合わせて使用しても良い。
1…入出金システム、10…入出金機、20…管理サーバ、30…通信装置、101…紙幣投入口、102…紙幣一時保留部、103…紙幣鑑別部、104…万券カセット、105…五千券カセット、106…千券カセット、107…回収カセット、108…リジェクト部、109…硬貨投入口、110…硬貨鑑別部、111…硬貨一時保留部、112…出金ホッパ、113…硬貨出金箱、114…硬貨返却箱、115…硬貨回収庫、116…カードリーダ部、117…操作表示部、118…制御部、119…記憶部、120…第1通信部、121…第2通信部、122…レシート部、M…モバイルネットワーク、N…ネットワーク。

Claims (3)

  1. 入金及び又は出金された貨幣を管理する貨幣取扱装置であって、
    当該貨幣取扱装置内の貨幣を集計して所定の管理を行う締め処理を予め設定された開始時刻に行い、前記締め処理の開始時に、当該締め処理を開始した開始日時情報を記憶部に記憶し、前記開始時刻に実行された前記締め処理が終了すると、前記開始日時情報と共に当該締め処理の結果を前記記憶部に記憶する制御部を備え
    前記制御部は、前記締め処理の実行前に、当該貨幣取扱装置の状態を確認し、前記開始時刻に前記締め処理が実行できない状態の場合、前記開始日時情報を前記記憶部に一旦記憶すると共に、前記状態が解除された後、前記締め処理を実行し、前記締め処理が終了すると、前記開始日時情報と共に前記締め処理の結果を前記記憶部に記憶する
    ことを特徴とする貨幣取扱装置。
  2. 前記制御部は、前記締め処理が終了した後、第1の所定のタイミングで、当該貨幣取扱装置を再起動させることを特徴とする請求項1に記載の貨幣取扱装置。
  3. 前記制御部は、前記締め処理が終了した後、第2の所定のタイミングで、前記締め処理の内容が記載されたレシートを出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の貨幣取扱装置。
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