JP7443187B2 - 車両用操作ペダル装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の車両用操作ペダル装置は、車両用ブレーキペダル装置10の場合であり、ペダル動作関連付属機器は操作量センサであり、かつ、操作量センサはペダルアーム12の回動ストロークを検出するストロークセンサ30の場合である。なお、各図の説明における方向表示は、自動車等車両の進行方向で見た場合の表示であり、各図に示すLは前後方向、Hは高さ方向、Wは左右方向(車両の幅方向)を示す。但し、個別に特に示した表示は、当該表示による。また、構成部品が左右に存在する場合に、左右の部品を個別に指称する場合は、当該構成部品を示す符号の後尾に、左側の構成部品にはLを付し、右側の構成部品にはRを付して示す。
先ず、第1実施形態の車両用ブレーキペダル装置10を説明する。図1は車両用ブレーキペダル装置10の全体構成を右側前方から見た斜視図である。車両用ブレーキペダル装置10は、通常、自動車等車両の運転席前部の下部に配設される。車両用ブレーキペダル装置10はペダルアーム12を備える。このペダルアーム12は本発明の操作ペダルに相当する。図1に示すように、ペダルアーム12は、長尺形状で上下方向に配設されるペダルアーム本体14と、ペダルアーム本体14の下端部に取付けられるペダル踏面16と、
ペダルアーム本体14の上端部に設定されるボス部18(図1には不図示、図2、図3に図示)を備える。ボス部18はペダルアーム本体14を後述するペダルブラケット20に回動可能に取付ける部位である。
図1に示すように、本実施形態の車両用ブレーキペダル装置10には、ペダルアーム12の回動状態を検知するストロークセンサ30が装備される。ストロークセンサ30は、通常、ペダルアーム12の上方部位置に配設される。なお、ストロークセンサ30は、通常、ハイブリッド車両に備えられており、ブレーキ作動のストロークに応じて各種機器を制御する。
次に、本実施形態が特徴とする構成のガード部材46について説明する。第1実施形態のガード部材46は、図1~図6に示される。ガード部材46はストロークセンサ30に対する下方部からの足蹴り等の異常な外力から保護を図るために配設される。このため、ストロークセンサ30の下方部を包囲するように配設される。すなわち、ストロークセンサ30の少なくとも周囲の一部を覆うように配設される。なお、ガード部材46は鋼板製とされている。
次に、本第1実施形態が特徴とする第1形態維持手段60について説明する。第1形態維持手段60は、ガード部材46における足蹴り等の異常な外力Fによる所定以上の変形を阻止ないし抑制する手段であり、ペダルアーム12とガード部材46との間に対設して形成される。詳細には、第1形態維持手段60の当該対設構成は、前述したガード部材46に形成された干渉部位50と、ペダルアーム本体14から突設して形成された突設部58とが、ガード部材46の変形により当接する構成として配設される。なお、突設部58の形成位置は、図2及び図3に良く示されるように、ガード部材46の干渉部位50の上方部位置となっている。
次に、第1実施形態のガード部材46によるストロークセンサ30の保護作用を説明する。図1に示すように、ストロークセンサ30には、ペダルアーム12の非操作状態(静止状態)において、誤ってペダルアーム12の下方部から足蹴り等の異常な外力Fが作用することがある。本実施形態では、この外力はガード部材46により受け止められて、ストロークセンサ30の保護が図られる。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は図7~図10に示される。第2実施形態は、上述した第1実施形態における第1形態維持手段60が第2形態維持手段62に変更された形態であり、その他の構成は同じ構成である。したがって、第2形態維持手段62を中心に説明し、その他の構成内容は第1実施形態と同じ符号を付すことにより、説明を省略する。
第2実施形態の第2形態維持手段62は、図7に示される。第2形態維持手段62は、ガード部材46に形成された干渉部位50と、右側ペダルブラケット20Rの下縁に形成される下縁フランジ部位54とが、対設して配置されることにより構成される。なお、この対設して配置される位置状態はペダルアーム12の非操作状態(静止状態)であり、ペダルアーム12を作動した状態にあっては、ガード部材46の干渉部位50は下縁フランジ部位54から離れた状態となる。
図8~図10は第2実施形態のガード部材46の構成を示す。第2実施形態のガード部材46も、基本的構成部位は第1実施形態のガード部材46と同じように、本体部位48と、干渉部位50と、追加保護部位52とからなる。本体部位48と追加保護部位52両者の配設位置関係は第1実施形態と同じであるが、干渉部位50の配設位置が異なっている。干渉部位50は追加保護部位52から右側ペダルブラケット20Rの下縁フランジ部位54の下部位置に延出して一体的に形成されている。
第2実施形態の作用効果も、基本的には上述した第1実施形態と同じ作用効果をなす。第11図に示される線図と同じ作用効果をなす。すなわち、ガード部材46に異常な外力が作用したとき、干渉部位50は右側ペダルブラケット20Rの下縁フランジ部位54に当接して、ガード部材46の変形を阻止ないし抑制して、ストロークセンサ30の保護を図る。
以上、本発明の特定の実施形態について説明したが、本発明は、その他各種の形態でも実施できる。
なお、最後に上述の「課題を解決するための手段」における各発明に対応する上記実施形態の作用効果を付記しておく。
12 ペダルアーム(操作ペダル)
14 ペダルアーム本体
16 ペダル踏面
18 ボス部
20 ペダルブラケット
20R 右側ペダルブラケット
20L 左側ペダルブラケット
26 支持軸
28 センサ取付ブラケット
28a 脚部
30 ストロークセンサ(操作量センサ)
32 スタッドボルト
34 センサ取付部位
36 ナット
38 L字形リンク部材
42 連通孔
46 ガード部材
48 本体部位
50 干渉部位
52 追加保護部位
54 下縁フランジ部位
58 突設部
60 第1形態維持手段
62 第2形態維持手段
Claims (5)
- 車両の車体に一体化して配設されるペダルブラケットと、
前記ペダルブラケットに回動可能に軸支されて取付けられる操作ペダルと、
前記操作ペダルの動作に関連して前記ペダルブラケットに配設されるペダル動作関連付属機器と、
前記ペダル動作関連付属機器に対する異常な外力からの保護を図るために、前記ペダル動作関連付属機器の少なくとも周囲の一部を覆うように配設され、かつ、前記操作ペダルに固定して配設されるガード部材と、を備える車両用操作ペダル装置であって、
前記ガード部材における前記異常な外力による所定以上の変形を阻止ないし抑制する第1形態維持手段が、前記ガード部材が前記操作ペダルに固定される位置とは別の位置において、前記ガード部材と前記操作ペダルとの間に対設して形成されている、車両用操作ペダル装置。 - 請求項1に記載の車両用操作ペダル装置であって、
前記第1形態維持手段は、前記ガード部材の本体部位から前記操作ペダルの回動作動軌跡面を横断する位置まで延出形成された干渉部位と、前記操作ペダルから突設して形成された突設部とが、前記ガード部材の変形により当接する構成である、車両用操作ペダル装置。 - 請求項2に記載の車両用操作ペダル装置であって、
前記第1形態維持手段の前記干渉部位と前記突設部との間には、前記ガード部材の変形方向に隙間を有して配設されている、車両用操作ペダル装置。 - 請求項1~請求項3の何れかの請求項に記載の車両用操作ペダル装置であって、
前記ペダル動作関連付属機器は操作量センサである、車両用操作ペダル装置。 - 請求項1~請求項4の何れかの請求項に記載の車両用操作ペダル装置であって、
当該車両用操作ペダル装置は車両用ブレーキペダル装置である、車両用操作ペダル装置。
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