JP7441571B1 - ニラ処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、従来、不要葉の除去に際し、上下の空気噴射ノズルによる圧縮空気により除去するニラ処理装置は公知である(特許文献2)。
特許文献2記載の公知例では、第一コンベアで葉部を挾持搬送して不要葉を除去し、第二コンベアで根元部を挾持搬送して葉部を洗浄する構成である。
また、特許文献1では、不要葉を除去する具体的的構成は開示されていない。
前記公知例のうち、特許文献2のものも、洗浄と不要葉除去の2作業を同時に行う構成となって、装置が大型化し、ニラ処理装置の製造組立コストが高くなるという課題がある。
また、不要葉の除去および葉部の洗浄のため、空気噴射ノズルを設けているが、ニラの長さ方向に複数設けているため、ニラ処理装置の製造組立コストが高くなるという課題の要因となっている。
さらに、空気噴射ノズルを上下に並設しているので、圧縮空気を噴風させるためのブロワーは高性能のものが必要になり、ニラ処理装置の製造組立コストが高くなるという課題の要因となっている。
そして、不要葉の除去を手作業で行っていた小規模作業者からは、安価で小型のニラ処理装置を提供を要望されている。
すなわち、手作業で不要葉の除去を行うのは面倒であり、この点、洗浄は不要葉除去に比し容易であるとの要望が多かった。
本発明は、不要葉除去に必要な構成をコンパクトにまとめて、不要葉除去に特化させた安価で小型のニラ処理装置を提供するものである。
請求項2の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは別体で移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するニラ処理方法としたものである。
請求項3の発明は、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項4の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは別体で移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向『を上方に反射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項5の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項6の発明は、反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項2の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは別体で移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するので、不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを除去できて、安価なニラ処理手段を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
請求項3の発明では、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としているので、水給与部25と直線状往復移動する空気噴射ノズル41とにより不要葉(ハカマ)Hを除去できて、安価なニラ処理装置を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
請求項4の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは別体で移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉Hを除去するので、空気噴射ノズル41と下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。
請求項5の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としているので、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去することができる。
請求項6の発明では、前記反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉(ハカマ)Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としているので、空気噴射ノズル41と反射作用体42の下側支持反射板部45および起立反射体52により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。
フレーム体1のベースフレーム3はニラNの移送方向に所定長さを有して形成し、フレーム体1のベースフレーム3側にはNの葉部12のみを搬送するニラ搬送手段10を設ける。ニラ搬送手段10は上下一対の搬送ベルト11により構成する。搬送ベルト11はニラNの葉部12に点接触しつつ所定の摩擦力を有して上下挾持状態で搬送する構成とする。
理解を容易にするため、ニラNを前方に向けて搬送する構成とし、搬送されているニラNを基準に前後左右上下等の方向を示して説明するが、これにより、本発明の構成は限定されない。
搬送ベルト11は、外周面にスポンジ状の弾性部材13により構成する。
すなわち、スポンジは海綿と称される天然スポンジと、これに対して、人工的に製造される合成スポンジとがあり、弾性を有する多孔質部材で形成されたものをいい、図6の拡大図のように、弾性部材13はスポンジ体を切断することにより、多孔質の表面に棘状の凸部15と切断された多孔部分による凹部16とを形成し、主として凸部15によりニラNの葉部12を点接触しつつ所定の摩擦力を有して上下挾持する構成とする。
この場合、株式会社イノアックコーポレ-ション製の「シールフレックスE-8000」が好適であった。
そのため、ニラNは、葉部12が上下に挾持された状態で搬送ベルト11により整然と挾持搬送される。
ニラ搬送手段10は、ニラNの葉部12側の所定部分を挾持搬送するが、ニラNの根元部20側はニラNの搬送方向に対する交差方向に露出状態で搬送する構成とする。
すなわち、ニラNの根元部20側のニラ搬送手段10の側方は、ニラNの根元部20が露出状態で移動する移動路(搬送路)21を形成し、移動路21の始端部にはニラNの根元部20に所定量の水を給与する水給与部25を設ける。
水給与部25はニラNの根元部20に適度の湿度を与えるものである。
また、乾燥状態のニラNの不要葉(ハカマ)Hに後述する圧縮空気26を吹き付けても、不要葉(ハカマ)Hの良好な除去はできない。要因は不明であるが、圃場から収穫したにらNは土付き状態で有り、不要葉処理するまでに不要葉および土は乾燥し、質量が低下した状態となっている。
この乾燥状態の薄皮状の不要葉(ハカマ)Hおよび土に圧縮空気26を噴射しても、乾燥状態の不要葉(ハカマ)Hは質量が小さく、空気抵抗も小さいがゆえに、圧縮空気26から逃げて除去しずらい。
そこで、本発明では、不要葉(ハカマ)Hの除去に貢献する程度に不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らすように、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに上方から水を滴下または落下あるいは流下させて、不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らすように構成する。
この場合、水給与部25は、水を滴下させる等の構成とすることにより、ニラ処理装置を安価に製造することを目的とし、水給与部25は、不要葉(ハカマ)Hの除去に貢献する程度に不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らせればよく、水を圧力噴射させる必要は無いが、水給与部25を水噴射ノズルにより所定水圧で噴射させる構成でもよい。
34は開閉バルブ操作ダイヤルであり、水量を調節する。
水給与部25の下手側の移動路21には、不要葉除去部40を設ける。
不要葉除去部40は不要葉(ハカマ)Hに所定角度で高圧空気を噴射する空気噴射ノズル41と、空気噴射ノズル41から噴射させた空気をニラNの不要葉(ハカマ)Hに作用させる反射作用体42により構成する。
空気噴射ノズル41は、移動路21の上方所定高さ位置に、高さ調節および角度調節自在に設け、略水平状態で移送中のニラNの根元部20の茎部43を被覆している前記不要葉(ハカマ)Hに向けて斜め下方の傾斜角度35度で圧縮空気26を噴射する構成とする。
したがって、本実施形態では、単独の空気噴射ノズル41を設け、ニラ処理装置を安価に提供しうることとしている。
空気噴射ノズル41の下方の移動路21には、ニラ搬送手段10の搬送ベルト11により移送されるニラNの根元部20を支持すると共に、空気噴射ノズル41が噴射させた圧縮空気26を反射させる前記反射作用体42を設ける。
反射作用体42は、空気噴射ノズル41から斜め下方に噴射される圧縮空気26の噴射方向を、上方に反射させてニラNの不要葉(ハカマ)Hに当たるようにするものである。
反射作用体42の下側支持反射板部45は空気噴射ノズル41から斜め下方に噴射される圧縮空気26の噴射方向を、上方に反射させてニラNの不要葉(ハカマ)Hに当てて不要葉(ハカマ)Hを除去する。
すなわち、搬送ベルト11により搬送されるニラNは、複数本束状態で搬送されるので、上側から空気噴射ノズル41の圧縮空気26のみでは、下側に位置するニラNの不要葉(ハカマ)Hが除去されないことがあるが、反射作用体42の下側支持反射板部45上をニラNの不要葉(ハカマ)Hを移送させることで、下側支持反射板部45により反射した圧縮空気26により上下に重なった束状態のニラNのうちの下側のニラNの不要葉(ハカマ)Hの除去も可能となる。
反射作用体42は、ニラNの移送方向に長いベルトで形成しても良いが、駆動機構が複雑となるので、本実施形態では、大径の駆動ローラー47により構成する。駆動ローラー47はその回転軸48の右側をフレーム体1側に片持ち状態にステー49を介して取付け、回転軸48に駆動モーター50を取付ける。
この場合、ステー49をフレーム体1側に上下自在に取付ける構成としているので、駆動ローラー47は駆動モーター50ごと上下に高さ調節可能となる。
駆動ローラー47は、外周面となる下側支持反射板部45がなるべく平らな状態でニラNを移送させられるように、所定の直径を有して形成し、駆動ローラー47の外周面を下側支持反射板部45とする。
また、駆動ローラー47の下側支持反射板部45には、回転方向に所定間隔を置いて、放射方向に起立する起立反射体52を複数設ける。
そのため、反射作用体42の下側支持反射板部45は、平面視において、前後に起立反射体52が位置するように回転移動し、下側支持反射板部45上の搬送ベルト11により搬送されるニラNの根元部20は前後の起立反射体52により挟まれた状態で移動し、移動中に前記空気噴射ノズル41の圧縮空気26を受けるが、空気噴射ノズル41の圧縮空気26は前後の起立反射体52により下側支持反射板部45の前後中央位置に向くように反射して噴射させられる。これにより、反射作用体42の下側支持反射板部45のみならず、反射作用体42の起立反射体52によっても移送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26が当たって効率よく不要葉(ハカマ)Hを除去することができ、起立反射体52の回転移動により、ニラNの送り作用を期待できる。
また、反射作用体42を、ニラNの移送方向に長いベルトで形成すると、ニラNに付与した水分がベルト上に滞留し、ニラ処理装置の各部を汚染するが、反射作用体42を大径の駆動ローラー47により構成しているので、駆動ローラー47の回転により水分は飛散して滞留を防止し、ニラ処理装置の各部の汚染を防止する。
また、駆動ローラー47は大径ローラーにより形成しているので、本実施形態では隣接する起立反射体52の間の下側支持反射板部45上には複数本(3~6本)のニラNの束が載置されることになるが、全てのニラNに空気噴射ノズル41の圧縮空気26を作用させて不要葉を除去可能となる。
そのため、水給与部25はニラ搬送手段10が搬送するニラNの根元部20に所定量の水を連続的に給与でき、水の給与を受けたニラNの不要葉(ハカマ)Hは、不要葉除去部40のアーム57により根元部20の長さ方向に往復移動する空気噴射ノズル41からの圧縮空気26により除去される。
したがって、平面視において、水給与部25から不要葉除去部40の空気噴射ノズル41まで十分な長さを有する不要葉除去部40のアーム57を配置でき、アーム57により円弧移動する空気噴射ノズル41をニラNの根元部20に沿った直線往復移動に近づけることができ、全体をコンパクトにしながら各部を配置して、小型で安価なニラ処理装置を提供できる。
フレーム体1のベースフレーム3には支脚2を設け、フレーム体1を床上に載置可能に形成し、ベースフレーム3の下方には、ニラ搬送手段10と水給与部25と不要葉除去部40を制御するコントローラー70を設けた構成とする。
そのため、フレーム体1のベースフレーム3上にはニラNの処理機構のみをコンパクトに配置でき、処理機構に不在する回動軸58やコントローラー70等をベースフレーム3の下方空間を有効利用して収容でき、ニラ処理装置の小型化を実現できる。
なお、不要葉除去部40の空気噴射ノズル41に供給する圧縮空気26は、ニラ処理装置とは別途設けたブロワーから供給する構成としている。
そのため、搬送ベルト11と水給与部25と不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを一皮むいて除去できるので、安価なニラ処理装置を提供でき、洗浄しなくても根本部20をきれいに効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
そのため、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去する。
前記反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉(ハカマ)Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成とする。
そのため、空気噴射ノズル41と反射作用体42の下側支持反射板部45および起立反射体52により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。
そのため、駆動ローラー47の回転軸51をモーター50により駆動回転させることで、反射作用体42を簡単に構成でき、安価なニラ処理装置を提供することができる。
搬送ベルト11のうち、上側搬送ベルト11Aは、ベルト72の外周面にスポンジ状の弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73のみによる構成とする。
下側搬送ベルト11Bは、ベルト72の外周面にスポンジ状の前記弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73とベルト体72のみから構成する非弾性搬送ベルト部74に形成し、非弾性搬送ベルト部74はニラNの葉先を支持する。
上側搬送ベルト11Aは、ベースフレーム3の上方に設けた跨ぎフレーム75に、左右一対の前後方向のステー76を吊設し、ステー76に軸装したローラー23に掛け回して取付ける構成とする。
そのため、上側搬送ベルト11Aのみ単独で着脱でき、組立およびメンテナンスを容易にする。
そのため、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去する。
空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉(ハカマ)Hを除去する構成とする。
前記不要葉除去部40の空気噴射ノズル41は、ニラ搬送手段10の搬送ベルト11のニラNの搬送方向と平行なアーム57の先端側に設け、アーム57の基部の回動軸58を中心に所定角度範囲にて往復回動するように構成し、アーム57の基部はニラNの搬送方向の上手側に位置させ、アーム57の先端の空気噴射ノズル41はニラNの搬送方向の下手側に位置させる。
空気噴射ノズル41の下方に下側支持反射板部45を設け、下側支持反射板部45は空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の噴射方向を上方に反射させ不要葉(ハカマ)Hを除去する構成とし、アーム57の先端に設けた空気噴射ノズル41は、反射作用体42の下側支持反射板部45の上方でニラNの根元部20の長さ方向に往復移動させる構成とする。
アーム57の先端側には、空気噴射ノズル41を高さ調節および噴射角度調節ならびにニラNの長さ方向に往復移動自在に設ける。
空気噴射ノズル41のを高さ調節および噴射角度調節ならびにニラNの長さ方向に往復移動自在構成は任意であるが、一例示すと、アーム57の先側に吊設部材60の上部を高さ調節自在に取付け、吊設部材65の下部にノズル取付部材66を軸67により回動自在に取付け、ノズル取付部材66に空気噴射ノズル41を取付け、ノズル取付部材66を軸67中心に回動させて吊設部材65に対して角度変更することにより空気噴射ノズル41の噴射角度を変更する。68はストッパーである。
往復用モーター59は、ベースフレーム3の上方に設けた跨ぎフレーム75の上面側に設ける。
搬送ベルト11は、少なくとも、不要葉除去部40においてニラNの葉部12を上下挾持搬送する構成とするが、上下の搬送ベルト11のうち、下側搬送ベルト11Bは、水給与部25の搬送上手側にまで所定長さ延長させ、ニラ供給部71とする。
前記アーム57の基部を回動軸58によりベースフレーム3側に回動自在に取付け、回動軸58と空気噴射ノズル41との間のアーム57の上方には、往復用モーター59を設けてアーム57を回動させる構成とする。
往復用モーター59は、ベースフレーム3の上方に設けた跨ぎフレーム75の上面側に設けた構成とする。
そのため、アーム57の駆動機構をコンパクトに配置できる。
そのため、往復用モーター59の取付けを容易にできる。
また、上側搬送ベルト11Aは、ベルト72の外周面にスポンジ状の弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73のみにより構成するが、下側搬送ベルト11Bは、ベルト72の外周面にスポンジ状の前記弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73とベルト体72のみから構成する非弾性搬送ベルト部74に形成し、非弾性搬送ベルト部74はニラNの葉先を支持する。
したがって、上側搬送ベルト11Aは、弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73のみにより構成し、下側搬送ベルト11Bは、弾性搬送ベルト部73とベルト体72のみから構成する非弾性搬送ベルト部74とにより構成することになり、構成を簡素にして、製造組立コストを低くする。
下側搬送ベルト11Bは、ベースフレーム3に軸装した前後一対のローラー23に掛け回す。
そのため、上側搬送ベルト11Aのみ単独で着脱でき、組立およびメンテナンスを容易にする。
換言すると、搬送ベルト11は、ニラ処理装置の処理機構を配設した部分においてのみ上下一対設け、ニラ供給部71および処理機構を配設した部分の葉先部分ではベルト体72のみからなる非弾性搬送ベルト部74としている(図1)。
また、ニラ供給部71の移動路21には、根元部20側を支持する搬送方向に長い軸棒形状の根元側支持部材80を設ける。
81は空気噴射ノズル41への空気供給入切スイッチ、82は水給与部25のフィルターであり、圧力計84を有する。
85は水給与部25の水受である。
本発明は上記構成であり、ニラ処理装置のニラ搬送手段10の上下の搬送ベルト11にニラNの葉部12を挟持させるように供給する。搬送ベルト11に供給されたニラNは、搬送ベルト11により挾持搬送される。
ニラ搬送手段10は上下一対の搬送ベルト搬送ベルト11により構成し、搬送ベルト11はニラNの葉部12に点接触しつつ所定の摩擦力を有して上下挾持状態で搬送するので、ニラNの葉部12は搬送ベルト11から脱落することなく搬送される。
搬送ベルト11の搬送方向に対する交差方向の、ニラNの根元部20側には茎部43に所定量の水分を付与供給する水給与部25を設けているので、搬送ベルト11により搬送中の根元部20は所定量の水分を付与される。
また、水給与部25は、不要葉除去部40における不要葉(ハカマ)H除去を効率よく行うために充分量の水分を付与すれば良く、根元部20を洗浄するための「水」ではないので、多量の水である必要は無く、さらに、圧力を掛けて水をニラNの根元部20に噴射させる必要も無いから、根元部20が折れ曲がったり、垂れ下がったりすることなく、水分付与を受けることができ、ニラNの損傷を防止しつつ、ニラNを搬送することができる。
ニラNの不要葉(ハカマ)Hは、「つくし」の茎の中間部分にある薄皮部分と同様に、食感がよくないので除去するが、この不要葉(ハカマ)Hの除去の機械化に際し、ニラ処理装置の製造・組立コストの低減を目的に開発したものである。
そのため、前記したように、ニラNの搬送方法も葉部12のみの搬送構成とし、かつ、不要葉(ハカマ)Hの除去のみを行うことかできればよいので、洗浄構成は省略している。
したがって、水給与部25で水分付与を受けたニラNの根元部20は、不要葉除去部40にて不要葉(ハカマ)Hの除去作業を受ける。
そこで、本発明では、不要葉(ハカマ)Hの除去に貢献する程度に不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らすように、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに水給与部25にて上方から水を滴下または落下あるいは流下させて、不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らし、不要葉除去部40では不要葉(ハカマ)Hに空気噴射ノズル41により所定角度で高圧空気を噴射する構成に、空気噴射ノズル41から噴射させた噴風をニラNの不要葉(ハカマ)Hに作用させる反射作用体42を付与して不要葉(ハカマ)Hの除去効率を格段に向上させたのである。
したがって、本発明の不要葉除去部40は、単独の空気噴射ノズル41であっても反射作用体42を設けることによって、束状態で搬送されるニラNの不要葉(ハカマ)Hを除去が可能となり、安価なニラ処理装置を提供する。
また、空気噴射ノズル41は単独構成としているので、空気噴射ノズル41に圧縮空気26を供給するブロワー44の能力も高性能である必要は無く、この点でも、ニラ処理装置の生産コストを低くできる。
駆動ローラー47は、ステーステー49によりフレーム体1側に回転軸48の左右両側を回転自在に軸装し、回転軸48の一端に駆動モーター50を取付けているので、駆動ローラー47の外周を反射作用体42の下側支持反射板部45とし、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の噴射を上方に反射させる。
すなわち、駆動ローラー47は、外周面となる下側支持反射板部45がなるべく平らな状態でニラNを移送させられるように、所定の直径を有して形成し、駆動ローラー47の外周面を下側支持反射板部45とする。
この場合、駆動ローラー47の外周面となる下側支持反射板部45の移動速度(回転速度)と搬送ベルト11のニラNの搬送速度を同期させているので、ニラNの根元部20は駆動ローラー47の外周面による空気噴射ノズル41の圧縮空気26の反射を受けて不要葉(ハカマ)Hが除去される。
上記のような作用を奏するニラ処理装置は、ニラNを前方に向けて搬送する前後方向に所定長さの搬送ベルト11を有するニラ搬送手段10をフレーム体1のベースフレーム3に設け、ニラ搬送手段10の搬送ベルト11はニラNの葉部12を上下両側から挾持搬送する構成とし、ニラ搬送手段10が搬送するニラNの根元部20側にはニラNの根元部20が移送される移動路21を形成し、移動路21の始端側にはニラNの根元部20に水を付与する水給与部25を設け、水給与部25のニラNの移送方向下手側にはニラNの不要葉(ハカマ)Hを除去する不要葉除去部40を設け、不要葉除去部40はニラNの葉部12側から根元部20に向けて、根元部20の上方から斜め下方に向けて圧縮空気26を噴射する単独の空気噴射ノズル41と、空気噴射ノズル41から噴射された圧縮空気26を移送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに対して反射誘導する反射作用体42を有して構成しているので、ニラNの搬送手段を、搬送ベルト11により構成し、ニラNの根元部20の搬送手段を省略でき、ニラ処理装置を小型コンパクトに製造できる。
空気噴射ノズル41の往復移動機構の構成は、任意であるが、一例示すと、アーム57の基部を回動軸58に回動自在に取付ける。回動軸58と空気噴射ノズル41との間のアーム57の上方には、往復用モーター59を設け、往復用モーター59の出力軸60にアーム61の基部を取付け、アーム61の先端には係合体62を設け、係合体62の下部をアーム57の長孔63に嵌合させ、係合体62の回転運動を直線状の長孔63内の直線運動に変換して、アーム57を左右に往復回動させる。
そのため、空気噴射ノズル41と回動軸58との間のアーム57の上方に往復用モーター59を設けているので、アーム57の長さが空気噴射ノズル41を直線移動に近づけた円弧移動にすることができ、不要葉の除去効率を向上させられる。
フレーム体1のベースフレーム3には支脚2を設け、フレーム体1を床上に載置可能に形成し、ベースフレーム3の下方には、不要葉除去部40の空気噴射ノズル41に圧縮空気26を供給する回動軸58とニラ搬送手段10と水給与部25と不要葉除去部40を制御するコントローラー70を設けた構成としているので、フレーム体1のベースフレーム3上にはニラNの処理機構のみをコンパクトに配置でき、処理機構に不随する回動軸58やコントローラー70等をベースフレーム3の下方空間を有効利用して収容でき、ニラ処理装置の小型化を実現できる。
空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としているので、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去することができる。
不要葉除去部40の反射作用体42は、直径が120ミリ以上の大径駆動ローラー47により形成し、駆動ローラー47はモーターにより駆動回転させる構成とし、駆動ローラー47の外周面を反射作用体42の下側支持反射板部45とし、駆動ローラー47の母線方向と平行に起立反射体52を起立状態に設けているので、駆動ローラー47の回転軸51をモーター50により駆動回転させることで、反射作用体42を簡単に構成でき、安価なニラ処理装置を提供することができる。
空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉(ハカマ)Hを除去する構成としているので、搬送ベルト11と水給与部25と不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを除去でき、安価なニラ処理装置を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
Claims (6)
- ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41を直線状往復移動させて圧縮空気26を噴射して不要葉Hを除去するニラ処理方法。
- 請求項1において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは別体で移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するニラ処理方法。
- ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置。
- 請求項3において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは別体で移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置。
- 請求項3または請求項4において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としたニラ処理装置。
- 請求項3または請求項4において、反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としたニラ処理装置。
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