特許法第30条第2項適用 令和1年9月11日~令和1年12月20日個別営業を通じて発表、令和1年10月30日 Sansan株式会社主催の「Sansan Innovation Summit 2019」において文書をもって発表、令和1年11月6日 ドーモ株式会社主催の「Domo Reimagine」において文書をもって発表、令和1年11月11日 一般社団法人シェアリングエコノミー協会主催の「Share summit 2019」において文書をもって発表、令和1年11月12日 ガートナー ジャパン株式会社主催の「Gartner Symposium」において文書をもって発表、令和1年11月12日から13日 リード エグジビション ジャパン株式会社主催の「第5回 [関西]働き方改革EXPO」において文書をもって発表、令和1年11月15日 Mobility Transformation実行委員会社主催の「Mobility Transformation Conference」において文書をもって発表、令和1年11月20日 株式会社フロムスクラッチ主催の「MixER(フロムスクラッチ)」において文書をもって発表、令和1年11月22日 ウイングアーク1st株式会社主催の「ウイングアークフォーラム2019東京」において文書をもって発表、令和1年11月24日 「KansaiFuture Summit 2019」実行委員会主催の「Kansai Future Summit 2019@なんばスカイオ」において文書をもって発表、令和1年10月30日 プレスリリース、令和1年10月31日 https://jp.corp-sansan.com/news/2019/refinitiv_solution.htmlを通じて発表、令和1年11月28日 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/06/news067.htmlを通じて発表
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
なお、実施の形態の説明において用いる用語は、一般的には次のように定義される。なお、これらの用語の語義は常にここに示されるように解釈されるべきではなく、例えば以下の実施の形態の説明において個別に説明されている場合にはその説明も踏まえて解釈されるべきである。
名刺情報とは、個人の情報、個人の所属組織の情報、及び組織の情報の少なくとも1つを示す名刺に関する情報である。名刺情報には、例えば、名刺が示す個人の氏名、個人が所属する組織の名称、役職名、連絡先などの種々の情報のそれぞれや、その他の情報が含まれていてもよいし、これらのうち1以上の情報が含まれていなくてもよい。名刺情報とは、名刺(有体物の名刺であるか、コンピュータによる取り扱いが可能な電子的な情報であって有体物の名刺に代えて用いられる名刺であるかを問わない)に含まれる情報であればよい。
名刺情報に対応する情報とは、例えば、名刺情報に加えて、当該名刺情報により示される個人や組織に関するその他の情報をまとめて作成された顧客管理情報などであるが、これに限られない。当該名刺情報により示される個人や組織に関するその他の情報としては、例えば、取引履歴や通信履歴に関する情報や、組織に関する情報などが挙げられるが、これに限られない。
以下において、名刺情報とそれに対応する情報とをまとめて名刺情報等と称することがある。
反社情報とは、種々の反社会的勢力に関する情報であり、例えば、一の組織が反社会的勢力に関係する組織であるか否かに関する情報である。反社情報は、一の個人が反社会的勢力に関係するか否かに関する情報であってもよい。なお、反社情報は、一の組織や個人が反社会的勢力であるか否かを示す情報であってもよいし、一の組織や個人が反社会的勢力と関係するといえる程度や可能性を示すような値などであってもよいし、その他、様々な形態の情報とされていてもよい。反社情報は、フラグであってもよいし、数値や文字列等の情報であってもよい。
関係情報とは、名刺と反社会的勢力との関係を示す情報である。すなわち、関係情報とは、名刺情報と反社会的勢力との関係を示す情報であるといえる。例えば、関係情報は、名刺情報と反社会的勢力との関係があるかないかを示す情報であってもよいし、名刺情報と反社会的勢力との関係がある可能性を示す情報であってもよい。関係情報は、名刺情報を特定する識別子に対応付けられたフラグであってもよいし、名刺情報を特定する識別子に対応付けられた数値や文字列等の情報であってもよい。反社会的勢力との取引を行うことは許されないことであるとの社会通念がある場合であって、名刺情報と反社会的勢力との関係があることを示す関係情報がある状態は、名刺情報により示される個人や組織との取引には一定程度のリスクがある状態であるということができる。なお、関係情報は、反社情報そのものであってもよい。
指定情報とは、ユーザにより入力された、名刺と反社会的勢力との関係を示す情報である。すなわち、指定情報とは、ユーザにより指定された、名刺情報と反社会的勢力との関係を示す情報であるといえる。例えば、一の個人や組織について、反社会的勢力であることなどにより取引を禁止する旨の禁止事項が設定されているとき、当該禁止事項は、指定情報であるといえる。指定情報は、名刺情報を特定する識別子に対応付けられたフラグであってもよいし、名刺情報を特定する識別子に対応付けられた数値や文字列等の情報であってもよい。
取得とは、装置又はシステムを操作する操作者等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、他の装置に記憶されている情報を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)についてスクレイピング等を行うことにより取得することを含んでいてもよい。また、画像ファイルについて光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。
また、情報の取得には、いわゆる機械学習の手法を利用するようにしてもよい。機械学習の手法の利用については、例えば次のようにすることができる。すなわち、特定の種類の入力情報を入力とし、取得したい種類の出力情報を出力とする学習器を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、入力情報と出力情報との組を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与えて学習器を構成し、構成した学習器を格納部に蓄積する。なお、学習器は分類器ということもできる。なお、機械学習の手法としては、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、fastText、tinySVM、random forest、TensorFlow等の各種の機械学習フレームワークにおける関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
情報について、選択する、決定する、とは、ある情報を取得することや、ある情報へのリンクを取得することや、ある情報に関するフラグを立てることなどを含む概念である。
情報を出力するとは、ディスプレイへの表示、プロジェクタを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。具体的には、例えば、情報のウェブページへの表示を可能とすることや、電子メール等として送信することや、印刷するための情報を出力することなどを含む。
情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、他の装置等から有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
情報処理装置等に格納されている各種の情報について、更新とは、格納されている情報の変更のほか、格納されている情報に新たな情報が追加されることや、格納されている情報の一部又は全部が消去されることなどを含む概念である。
(実施の形態1)
本実施の形態において、情報処理装置は、名刺に関する名刺情報を受け付け、名刺情報に関する識別子を含むクエリを名刺情報を用いて作成し、作成したクエリを用いて反社チェックデータベースに含まれる反社会的勢力に関する情報を検索し、検索結果に基づく反社情報を取得し、取得した反社情報に基づく関係情報を出力する。本実施の形態において、反社チェックデータベースは、名刺が示す個人が属する組織を識別する符号である組織識別子と反社情報とが対応付けられて蓄積されたものであり、クエリは、組織識別子を含む。
なお、情報処理装置は、名刺情報等をユーザに出力することができる。名刺情報等の出力は、例えば、ユーザが使用する端末装置などに対して行うことができる。この場合において、情報処理装置は、関係情報を名刺情報等に合わせて出力することができ、これにより、ユーザは、名刺情報等について、反社会的勢力に関係する組織等に関するものであるかどうかを知ることができる。
なお、反社チェックデータベースは、例えば、組織識別子と、反社情報である属性値と、組織名と、当該組織がある国を特定する属性値と、が対応付けられて蓄積されたものであってもよい。この場合において、情報処理装置は、組織識別子を含む第1クエリによる問合せによる反社情報の問合せが行えない場合に、名刺情報に基づいて組織名と当該組織の国を特定する情報を含む第2クエリを作成し、作成した第2クエリを用いて反社チェックデータベースに含まれる組織名と当該組織の国を特定する情報とに対応する反社情報を取得するようにしてもよい。また、反社チェックデータベースは、名刺が示す個人を識別する符号である個人識別子と反社情報である属性値とが対応付けられて蓄積されたものであってもよく、この場合、クエリは個人識別子を含むようにすればよい。
また、情報処理装置は、関係情報を受けたユーザにより入力された、組織又は個人と反社会勢力との関係を示す指定情報を受け付け、名刺情報等と、受け付けた指定情報とを関連付けて格納部に蓄積するようにしてもよい。また、情報処理装置は、ユーザからの出力要求に応じて、指定情報に対応する態様で名刺情報等を出力するようにしてもよい。指定情報を入力可能なユーザは、所定の権限を有する管理ユーザのみであってもよい。情報処理装置は、受け付けた名刺情報を格納し、格納されている名刺情報を用いて作成されたクエリを用いて、所定のタイミングが到来したときに反社情報の取得を行い、名刺情報に関する関係情報が指定情報とは異なる場合に、その旨を示す通知情報を出力するようにしてもよい。以下、このような実施の形態に係る情報処理システム900について説明する。
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム900のブロック図である。
図1に示されるように、本実施の形態において、情報処理システム900は、読取装置700、第1外部装置910、第2外部装置920、情報処理装置100、端末装置600などを備える。各装置は、例えばローカルエリアネットワークやインターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。情報処理システム900の構成はこれに限られるものではない。情報処理システム900に含まれるそれぞれの装置の数は問わないし、他の装置が情報処理システム900に含まれていてもよい。
なお、図1においては、例えばいわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置や、タブレット型の情報端末装置、及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などが端末装置600として示されているが、端末装置600として用いられるのはこれらのうちいずれであってもよいし、これら以外の装置であってもよい。情報処理システム900のユーザは、端末装置600を利用して、情報処理システム900を利用することができる。以下の例においては、端末装置600として、キーボードやディスプレイ等を有するいわゆるパーソナルコンピュータが用いられることを想定して説明するが、これに限られるものではない。
図2は、同情報処理システム900のブロック図である。図3は、同情報処理装置100のブロック図である。図4は、同端末装置600のブロック図である。
図2に示されるように、読取装置700は、例えば、原稿を画像として読み取るスキャナである。読取装置700は、例えば、名刺を原稿として読み取って、名刺画像を生成する。そして、読取装置700は、生成した名刺画像を外部に出力可能である。本実施の形態において、読取装置700は、ネットワークを介して、名刺画像を第2外部装置920に送信するが、これに限られない。
第1外部装置910は、第1外部装置格納部911、第1外部装置処理部915、第1外部装置送信部916、及び第1外部装置受信部917を備える。第1外部装置910は、例えば一般的な構成を有するサーバ装置であるが、これに限られず、他の形態の電子計算機であってもよいし、複数の装置が互いに接続されて実現される装置であってもよい。第1外部装置910は、ネットワークに接続可能であり、ネットワークに接続されている他の装置との間での通信を行えるように構成されている。
第1外部装置格納部911は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。第1外部装置格納部911には、種々の情報やプログラム等が記憶されている。これらの情報等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が第1外部装置格納部911で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が第1外部装置格納部911で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が第1外部装置格納部911で記憶されるようになってもよい。
第1外部装置格納部911には、反社チェックデータベース912が格納されている。反社チェックデータベース912は、種々の反社会的勢力に関する反社情報が1以上の属性値として記録されているものである。本実施の形態において、反社情報は、一以上の識別子に対応付けられて反社チェックデータベース912に記録されている。具体的には、例えば、一の組織が反社会的勢力に関係する組織であるか否かに関する反社情報が、その組織を識別する符号である組織識別子と、属性値である組織名と、組織に対応する国を特定する国識別子とに対応付けられて記録されている。また、例えば、一の個人が反社会的勢力に関係するか否かに関する反社情報が、その個人を識別する符号である個人識別子や個人の名称等に対応付けられて記録されている。組織識別子と個人識別との組み合わせと、反社情報とが対応付けられて記録されていてもよい。なお、反社チェックデータベース912の構成はこれに限られない。例えば、その他の個人や組織に対応付けられる識別子に対応して反社情報が記録されていたりしてもよい。なお、反社情報は、一の組織や個人が反社会的勢力であるか否かを示す情報であってもよいし、一の組織や個人が反社会的勢力と関係するといえる程度や可能性を示すような値などであってもよいし、その他、様々な形態の情報とされていてもよい。
なお、反社チェックデータベース912は、例えば、反社会的勢力に関係する組織の組織識別子又は反社会的勢力に関係する個人の個人識別子が含まれているが、反社情報が属性値としては含まれていないものであってもよい。その場合、反社チェックデータベース912に組織識別子又は個人識別子が含まれることが、それに対応する組織又は個人が反社会的勢力に関係することを示すことと捉えられる。その反対に、反社チェックデータベース912は、例えば、反社会的勢力に関係しない組織の組織識別子又は反社会的勢力に関係しない個人の個人識別子が含まれているが、反社情報が属性値としては含まれていないものであってもよい。その場合、反社チェックデータベース912に組織識別子又は個人識別子が含まれることが、それに対応する組織又は個人が反社会的勢力に関係しないことを示すことと捉えられる。これらの場合には、反社チェックデータベース912に組織識別子又は個人識別子が含まれるか否かの検索結果に基づいて、当該組織識別子又は個人識別子に対応する組織又は個人と反社会的勢力との関係に関する反社情報が得られるといえる。
第1外部装置処理部915は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。第1外部装置処理部915の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。第1外部装置処理部915は、第1外部装置910において、例えば情報の取得などを行う。例えば、取得したクエリなど(例えば、SQL文)に基づいて、第1外部装置格納部911に格納されている反社チェックデータベース912の検索などを行う。
第1外部装置送信部916は、第1外部装置処理部915によって第1外部装置格納部911などから読み出された情報を送信する。例えば、第1外部装置送信部916は、第1外部装置処理部915の動作に基づいて反社チェックデータベース912から検索された情報を、情報処理装置100等に、ネットワークを介して送信する。
第1外部装置受信部917は、情報処理装置100や、その他の装置から送信された情報を、ネットワークを介して受信する。第1外部装置受信部917は、受信した情報を、例えば第1外部装置格納部911に蓄積し、第1外部装置処理部915などが取得できるようにする。
第2外部装置920も、第1外部装置910と同様に構成されたサーバ装置である。すなわち、第2外部装置920は、第1外部装置格納部911と同様のハードウェア構成を有する第2外部装置格納部921を備える。また、第2外部装置920は、第2外部装置処理部925、第2外部装置送信部926、及び第2外部装置受信部927を備える。第2外部装置処理部925、第2外部装置送信部926、及び第2外部装置受信部927は、それぞれ第1外部装置処理部915、第1外部装置送信部916、及び第1外部装置受信部917と同様に構成されている。
本実施の形態において、第2外部装置受信部927は、読取装置700から送信された名刺画像を受信する。第2外部装置送信部926は、以下のように名刺情報取得部925bが取得した名刺情報を、情報処理装置100に送信する。なお、第2外部装置送信部926は、送信する名刺情報に対応付けて、その名刺情報の基となる名刺に関連するユーザを識別するユーザ識別子等を送信するようにしてもよい。名刺に関連するユーザとは、例えば、名刺交換により名刺を相手方から得たユーザであったり、名刺を読取装置700に読み取らせる操作を行ったユーザであったりしてもよい。
第2外部装置処理部925は、名刺情報取得部925bを有している。名刺情報取得部925bは、受信された名刺画像に対応する名刺情報を取得する。名刺情報取得部925bは、名刺情報の取得を、公知の方法で行えばよい。例えば、名刺画像について光学式文字読み取りの手法による処理を行うことにより画像に含まれる文字の情報を判別し、名刺情報として取得するようにしてもよい。また、取得には、機械学習の手法を用いるようにしてもよい。また、名刺画像を見た作業者が入力した情報を、名刺情報として取得するようにしてもよい。
なお、名刺画像は、読取装置700により送信されたものに限らない。例えば、端末装置600に設けられていたり端末装置600に接続されたりしているカメラや読取装置などにより名刺が読み取られて生成された名刺画像が端末装置600から送信されるようにしてもよいし、外部の機器の格納部などに格納されている名刺画像が取得されるようにしたり、第2外部装置920の表示画面上に表示された画像が名刺画像として取得されるようにしたりしてもよい。
また、読取装置700が、上述のような第2外部装置受信部927が有する名刺情報の取得機能を有していてもよい。その場合、読取装置700が、取得した名刺情報を、情報処理装置100に送信するようにしてもよい。
なお、情報処理システム900において第1外部装置910や第2外部装置920が担う機能を単一の装置が担っていてもよいし、第1外部装置910や第2外部装置920のいずれかが担う機能を情報処理装置100が担うようにしてもよい。
図3に示されるように、情報処理装置100は、格納部110、受信部120、受付部130、処理部140、及び出力部160を備える。情報処理装置100は、例えば、サーバ装置である。
なお、情報処理装置100は、各端末装置600を使用するユーザの権限(管理ユーザであるかそれ以外の一般ユーザであるかなど)を、種々の方法により特定可能に構成されている。例えば、端末装置600を使用するユーザが、そのユーザを特定可能な識別子を情報処理装置100に送信する情報に含めて送信するように構成されており、情報処理装置100は、その識別子に基づいてユーザの権限を特定するようにすることができる。
格納部110は、組織データベース111、個人データベース112、及び名刺情報格納部113を備える。
格納部110は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納部110の各部には、例えば受信部120や処理部140によって取得された情報などがそれぞれ格納されるが、格納部110の各部に情報等が記憶される過程はこれに限られない。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部110で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報等が格納部110で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部110で記憶されるようになってもよい。
組織データベース111は、例えば、組織名称や、組織の住所や、組織が存在する国(例えば、組織の本拠、本店等がある国)を特定する国識別子や、連絡先情報(ウェブサイトのURLや、電話番号、ファクシミリ番号など)などが、組織を特定する組織識別子に対応付けて記録されているデータベースである。
組織識別子は、例えば、組織に割り当てられたユニークな符号の組み合わせである。組織データベース111に含まれる情報は、上述のものに限られず、上述のものとは異なる情報が含まれていたり、上述の情報の一部が含まれていなかったりしてもよい。組織識別子は、例えば、表記ゆれを考慮して、同一の組織についての異なる表記を許容するように設定されていることが好ましい。具体的には、予め異なる複数の表記のものを名寄せし、同一の組織識別子がそれらに対応するようにして対応付けておくことが好ましい。
なお、組織とは、例えば、企業や、学校等の教育機関、官公庁、地方公共団体、組合等である。組織は、複数の企業が属する企業グループ等であってもよい。組織は、公的組織であってもよく、民間組織であってもよい。また、組織は、営利組織であってもよく、非営利組織であってもよい。
国識別子は、国を一意に示す符号等である。国識別子は、例えば、IDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。すなわち、国識別子は、それが示すものそのものの名前であってもよいし、ある事項に一意に対応するように符号を組み合わせたものであってもよい。2以上の情報(例えば、データベースに記録されているレコードの属性値など)の組合せが国識別子として用いられてもよい。
個人データベース112は、例えば、個人名が、当該個人を特定する個人識別子に対応付けて記録されているデータベースである。個人識別子は、個人を識別可能な情報であればよく、例えば、個人に割当てられたユニークなコードであってもよく、個人のメールアドレスや、携帯電話番号や、ショートメッセージのアドレス等であってもよい。個人データベース112には、個人の所属組織が記録されていてもよい。個人の所属組織とは、個人が所属する組織である。
名刺情報格納部113は、後述のようにして名刺情報受付部131により受け付けられた名刺情報が格納される。
受信部120は、他の装置から送信された情報を受信する。受信部120は、受信した情報を、例えば、格納部110に保存する。
受付部130は、名刺情報受付部131、指定情報受付部132、及び出力要求受付部133を備える。
受付部130は、受信部120が受信した情報を受け付ける。なお、受付部130は、情報処理装置100に接続された入力手段を用いて入力された情報や、情報処理装置100に接続された読み取り装置(例えば、コードリーダなど)を用いて行われた入力操作(例えば、装置により読み取られた情報も含む)により入力された情報を受け付けてもよい。受け付けられた情報は、例えば、格納部110に蓄積される。なお、入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でもよい。
名刺情報受付部131は、名刺に関する名刺情報を受け付ける。本実施の形態において、名刺情報受付部131は、第2外部装置受信部927から送信され、受信部120により受信された名刺情報を受け付ける。
指定情報受付部132は、ユーザにより入力された指定情報を受け付ける。ここで、指定情報とは、ユーザにより入力された、名刺と反社会的勢力との関係を示す情報である。本実施の形態において、後述のように、指定情報は、関係情報出力部161により関係情報がユーザに対して出力された場合に、そのユーザにより端末装置600を利用して入力される。端末装置600に入力された指定情報が情報処理装置100に送信され、受信部120により受信されると、指定情報受付部132がその指定情報を受け付ける。また、指定情報受付部132は、受け付けた指定情報を、関係情報出力部161により出力された関連情報に対応する名刺情報に関する識別子に対応付けて、格納部110に蓄積する。名刺情報に関する識別子は、例えば、個人識別子や組織識別子であってもよいし、名刺を識別する名刺識別子など、その他の識別子であってもよい。
なお、本実施の形態において、名刺を識別する名刺識別子や、個人識別子や組織識別子を除くその他の識別子は、当該事項を一意に示す符号等である。これらの識別子は、例えば、IDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。そのものを示す名称であってもよいし、ある事項に一意に対応するように符号を組み合わせたものであってもよい。2以上の情報(例えば、データベースに記録されているレコードの属性値など)の組合せが識別子として用いられてもよい。
なお、本実施の形態において、関係情報は、管理ユーザに対して出力されるようにしてもよい。具体的には、例えば、関係情報出力部161は、関係情報を、所定の管理ユーザが操作する端末装置600において当該管理ユーザが確認できるように出力する。そのため、指定情報は、管理ユーザにより入力される情報といえる。
出力要求受付部133は、ユーザによる、出力要求情報の入力を受け付ける。ここで、出力要求情報とは、名刺情報受付部131が受け付けた名刺情報や、その他名刺情報等の出力を求める情報である。出力要求情報は、例えば、ユーザにより端末装置600を利用して入力される。端末装置600に入力された出力要求情報が情報処理装置100に送信され、受信部120により受信されると、出力要求受付部133がその出力要求情報を受け付ける。出力要求情報は、ユーザの指定した名刺情報に関する識別子に対応付けて送信される。すなわち、出力要求受付部133は、受け付けた出力要求情報を、ユーザが指定した名刺情報に関する識別子に対応付ける。名刺情報に関する識別子は、例えば、個人識別子や組織識別子であってもよいし、名刺を識別する名刺識別子など、その他の識別子であってもよい。
なお、指定情報や、出力要求情報の入力とは、これらの情報が端末装置600等を介してユーザによって間接的に情報処理装置100に入力されることを意味するが、ユーザによって、入力手段を用いて直接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよい。また、指定情報や、出力要求情報は、必ずしもユーザの直接的な行動(入力操作など)に基づいて生成される情報ではなくてもよい。すなわち、これらの情報の入力とは、これらの情報が情報処理装置100に与えられることを引き起こす種々の行為、例えばこれらの情報を自動的に生成するプログラムを実行させたり種々の情報をプログラムに与えて機能させることなどを含みうる。
処理部140は、反社情報取得部141、関係情報取得部142、関係情報蓄積部143、指定情報蓄積部144、格納情報取得部145、及び情報確認部146を備える。処理部140は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、以下のように処理部140の各部が行う処理である。
反社情報取得部141は、名刺情報処理部151、第1検索部152、第2検索部153、及び反社情報再取得部154を備える。反社情報取得部141は、以下のように、名刺情報処理部151、第1検索部152、及び第2検索部153により、名刺情報受付部131が受け付けた名刺情報に関する識別子を用いて、反社チェックデータベース912に含まれる反社会的勢力に関する情報を検索し、検索結果に基づいて反社情報を取得する。本実施の形態において、反社チェックデータベース912に含まれる反社会的勢力に関する反社情報が検索結果として得られる場合に、その反社情報が取得されるが、これに限られない。例えば、反社チェックデータベース912に含まれる反社会的勢力に関する情報の検索結果が、ヒットした情報の件数を示す情報や、ヒットした情報の有無を示す情報などであるとき、かかる件数を示す情報や有無を示す情報を反社情報として取得するようにしてもよい。また、本実施の形態においては、例えば、組織識別子と個人識別子との少なくとも一方が反社情報の取得に用いられるが、これに限れず、名刺情報に関する他の識別子が用いられるようにしてもよい。
名刺情報処理部151は、名刺情報受付部131が受け付けた名刺情報に関する識別子を取得する。本実施の形態においては、名刺情報処理部151は、名刺が示す個人が属する組織を識別する組織識別子を取得する。組織識別子の取得は、例えば、組織データベース111において、名刺情報に含まれる組織名称やその他の情報に対応する組織識別子を検索することなどにより行うことができるが、これに限られない。例えば、名刺情報に含まれる組織に関する情報について所定の処理(例えば、ハッシュ化を行うことなど)を行った結果得られた符号を組織識別子として取得するようにしてもよい。また、本実施の形態において、名刺情報処理部151は、例えば、組織データベース111において、名刺情報に含まれる組織名称やその他の情報に対応する国識別子を取得する。なお、名刺情報処理部は、取得した組織識別子やその他の識別子を、名刺情報と関連付けて名刺情報格納部113に蓄積するようにしてもよい。
なお、上記の定義にかかわらず、名刺画像を名刺情報として捉えてもよい。その場合、名刺情報処理部151は、名刺情報受付部131が受け付けた名刺画像について例えば光学式文字読み取りの手法による処理を行うことにより、その名刺に含まれる情報、例えば個人の情報、個人の所属組織の情報、及び組織の情報などを取得したり、取得した情報に基づいて組織識別子やその他の識別子等を取得したりするようにしてもよい。この場合、情報処理システム900は、第2外部装置920を要しない。
第1検索部152は、名刺情報処理部151が取得した識別子を含むクエリを作成する。本実施の形態においては、第1検索部152は、名刺情報処理部151が取得した組織識別子を含む第1クエリを作成する。第1クエリは、例えば、組織識別子をキーとして反社情報にあたる属性値を選択するSQL文であるが、これに限られない。第1検索部152は、作成した第1クエリを用いて、反社チェックデータベース912にアクセスする。そして、第1検索部152は、反社チェックデータベース912に含まれる組織識別子に対応する反社情報を取得する。アクセスとは、例えば、SQLクエリなどを用いて、各データベースの管理プログラムに、レコードに含まれる情報の閲覧(取得の一例)、更新、追加、削除等の操作(アクセス方法)によるデータベースの操作を実行させることをいうが、これに限られない。第1検索部152は、APIを利用して対応する反社チェックデータベース912に格納されている組織識別子に対応する反社情報にアクセスするように構成されていたり、関数等を用いて組織識別子に対応する反社情報にアクセスするように構成されていてもよい。
ここで、本実施の形態において、反社情報取得部141は、第1検索部152による第1クエリを用いた反社チェックデータベース912の問合せにより組織識別子に対応する反社情報を取得できない場合には、第2検索部153による反社情報の取得を試みる。すなわち、この場合、第2検索部153は、名刺情報から取得した組織名とそれに対応する国識別子とを含む第2クエリを作成する。第2クエリは、例えば、組織名と国識別とをキーとして反社情報に相当する属性値を選択するSQL文であるが、これに限られない。そして、作成した第2クエリを用いて、反社チェックデータベース912にアクセスし、名刺情報から取得した組織名と国識別子とに対応する反社情報を取得する。なお、第2クエリは、第1検索部152による反社情報の取得が行われなかったときに作成されていてもよいし、第1検索部152による反社チェックデータベース912へのアクセスが行われるよりも前に作成されていてもよい。
また、反社情報取得部141は、反社情報再取得部154の動作により、所定の確認タイミングが到来した場合に、その時点の反社情報を取得する。所定の確認タイミングは、予め設定されたタイミングであって、例えば、定期的なタイミング(例えば、所定日数、所定周数、又は所定年数の経過毎に訪れるタイミング)であるが、これに限られず、予め設定された日時などであってもよい。反社情報再取得部154は、所定の確認タイミングが到来した場合に、名刺情報処理部151、第1検索部152、及び第2検索部153により、上述と同様に、反社情報を取得する。すなわち、反社情報再取得部154は、所定の確認タイミングが到来した場合に、名刺情報処理部151により取得された名刺情報に関する識別子を用いて、反社チェックデータベース912に含まれる反社情報を取得する。なお、所定の確認タイミングは、管理ユーザなどが種々の条件を設定することができるように構成されていてもよい。すなわち、定期的(例えば、所定日数、所定周数、又は所定年数の経過)に確認タイミングが到来することとしたり、所定の使用状態になった場合を確認タイミングが到来した場合とするようにしたり、所定の情報が受付部130により受け付けられた場合を確認タイミングが到来した場合とするようにしたりすることができる。所定の使用状態になることには、例えば、所定回数の関係情報の出力が行われたことや、ユーザによる所定のコマンドが送信されたことなどが該当しうる。
なお、本実施の形態において、名刺情報処理部151は、名刺情報受付部131が受け付けた名刺情報を取得し、当該名刺情報から、名刺が示す個人を識別する個人識別子を取得するようにしてもよい。このように名刺情報処理部151が個人識別子を取得する場合には、第1検索部152は、名刺情報処理部151が取得した個人識別子を含むクエリを作成し、作成したクエリを用いて、反社チェックデータベース912に含まれる個人識別子に対応する反社情報を取得するようにしてもよい。
個人識別子の取得は、例えば、個人データベース112において、名刺情報に含まれる個人の氏名やその他の情報に対応する個人識別子を検索することなどにより行うことができるが、これに限られない。例えば、名刺情報に含まれる個人に関する情報について所定の処理を行った結果得られた符号を個人識別子として取得するようにしてもよい。なお、名刺情報処理部151は、取得した個人識別子を、名刺情報と関連付けて名刺情報格納部113に蓄積するようにしてもよい。名刺情報処理部151は、組織識別子と個人識別子との両方を取得するようにしてもよいし、組織識別子を取得せず個人識別子を取得するようにしてもよい。このように名刺情報処理部151が組織識別子と個人識別子との両方を取得する場合には、第1検索部152は、名刺情報処理部151が取得した組織識別子と個人識別子との両方を含むクエリを作成し、作成したクエリを用いて、反社チェックデータベース912に含まれる組織識別子と個人識別子との両方に対応する反社情報を取得するようにしてもよい。
なお、組織識別子や個人識別子の取得は、第2外部装置921やその他の機器において行われるようにしてもよい。その場合、組織データベース111や個人データベース112などは、第2外部装置格納部921などに格納されていてもよい。
関係情報取得部142は、反社情報取得部141が取得した反社情報に基づいて、名刺と反社会的勢力との関係を示す関係情報を取得する。関係情報取得部142は、例えば、反社情報が反社会的勢力であることを示すものである場合には、当該反社情報の取得に用いられたクエリに含まれる識別子に関する名刺情報と反社会的勢力とが関係があることを示す関係情報を取得する。関係情報取得部142は、例えば、反社情報が、反社会的勢力であることを示さないものである場合には、当該反社情報の取得に用いられたクエリに含まれる識別子に関する名刺情報と反社会的勢力との関係はないことを示す関係情報を取得する。なお、反社情報は関係情報と同一の情報であってもよいし、そうでなくてもよい。
なお、例えば、反社情報が、反社会的勢力である可能性を示すものである場合には、関係情報取得部142は、反社情報が所定の条件(例えば、反社会的勢力である可能性を割合で示す条件)を満たす場合に、当該反社情報の取得に用いられたクエリに含まれる識別子に関する名刺情報と反社会的勢力との関係があることを示す関係情報を取得するようにしてもよい。具体的には、例えば、所定の条件が、反社会的勢力である可能性が60パーセント以上であることである場合において、反社情報が、反社会的勢力である可能性が65パーセントであることを示すものである場合には、関係情報取得部142は、名刺情報と反社会的勢力との関係があることを示す関係情報を取得するようにすればよい。
なお、関係情報取得部142は、反社情報再取得部154の動作により反社情報が取得された場合にも、その反社情報に基づいて関係情報を取得するようにしてもよい。
なお、反社チェックデータベース912が、名刺情報に関する識別子に対応する反社情報を有しない場合がある。本実施の形態において、名刺情報に関する識別子に対応する反社情報を有しない場合には、関係情報取得部142は、名刺情報と反社会的勢力との関係がないことを示す関係情報を取得するが、これに限らない。すなわち、関係情報として、関係に関する情報がないことを示す情報などの情報が取得されるようにしてもよい。具体的には、例えば、反社会的勢力である、反社会的勢力ではない、不明である、というような3種類の関係情報が取得されるようにしてもよい。
関係情報蓄積部143は、関係情報取得部142が取得した関係情報を、当該反社情報の取得に用いられたクエリに含まれる識別子又はその識別子に関する名刺情報に関連付けて、名刺情報格納部113に蓄積する。なお、蓄積先は名刺情報格納部113に限られず、格納部110のその他の部分であってもよい。
指定情報蓄積部144は、指定情報受付部132が指定情報を受け付けた場合に、その指定情報に対応付けられた識別子に基づいて、指定情報と、当該識別子に対応する名刺情報等とを対応付けて、名刺情報格納部113に蓄積する。なお、蓄積先は名刺情報格納部113に限られず、格納部110のその他の部分であってもよい。
格納情報取得部145は、出力要求受付部133が出力要求情報を受け付けた場合に、その出力要求情報に対応付けられた識別子に基づいて、当該識別子に対応する指定情報と名刺情報等とを、名刺情報格納部113から取得する。なお、指定情報が格納部110のその他の部分に格納されている場合には、格納情報取得部145は、指定情報と名刺情報等とを格納部110から取得すればよい。
本実施の形態において、格納情報取得部145は、格納部110から、一の指定情報と指定情報に対応する名刺情報に関する識別子とを取得可能である。格納情報取得部145は、例えば、反社情報再取得部154が反社情報を取得する所定の確認タイミングが到来する毎に、例えば名刺情報格納部113から、一の指定情報と指定情報に対応する名刺情報に関する識別子との組合せを複数取得する。なお、所定の確認タイミングが到来した場合において、格納情報取得部145が取得した指定情報に対応する名刺情報に関する識別子に対応する反社情報を反社情報再取得部154が取得するようにしてもよいし、反社情報再取得部154による反社情報の取得に用いられたクエリに含まれる識別子に対応する指定情報を、格納情報取得部145が取得するようにしてもよい。
情報確認部146は、所定の確認タイミングが到来して反社情報再取得部154が反社情報を取得した場合に、取得された反社情報に基づいて関係情報出力部161が出力可能な関係情報(すなわち、関係情報取得部142が取得する関係情報)により示される関係が、格納情報取得部145が格納部110から取得した既存の指定情報により示される関係とを比較する。換言すると、情報確認部146は、新たに取得された反社情報に対応する関係と、既存の指定情報により示される関係とを比較する。
出力部160は、関係情報出力部161、格納情報出力部162、及び変化通知情報出力部163を備える。本実施の形態において、出力部160は、送信部170等を用いて他の装置に情報を送信することにより情報を出力するが、これに限られず、例えば情報処理装置100に設けられたディスプレイデバイスに情報を表示することなどにより情報を出力してもよい。
関係情報出力部161は、関係情報取得部142が取得した関係情報を出力する。すなわち、関係情報出力部161は、反社情報取得部141が取得した反社情報に基づく関係情報を出力する。関係情報出力部161は、関係情報を、所定の管理ユーザに対して出力するように構成されているが、これに限られるものではない。関係情報出力部161は、例えば、名刺情報等と関係情報とを画面中に表示してユーザから指定情報の入力を受け付けるための指定画面を表示するための情報を出力することにより、関係情報の出力を行うことができるが、関係情報の出力態様はこれに限られない。指定画面を表示するための情報は、例えば、ウェブページとして受付画面を表示するために用いられる、予め格納部110に記憶されている情報(例えば、HTML形式の文書であったり、情報処理装置100や端末装置600で機能するウェブページ生成システム(コンテンツ管理システムなど)に用いられる情報など)であるが、これに限られない。
なお、本実施の形態において、関係情報出力部161は、名刺情報と反社会的勢力との関係があることを示す関係情報が取得されたときには、所定の管理ユーザに対して、通知手段を用いた通知により出力を行うようにしてもよい。通知手段としては、例えば、電子メールなどの送信、いわゆるプッシュ通知の送信、電話の発信など、種々のものがある。これにより、一定程度のリスクがある名刺情報の存在について、管理ユーザが確実に知ることができる。
また、関係情報出力部161は、これまでに関係情報が取得された名刺情報を管理ユーザが一覧して確認することができる一覧画面を出力可能に構成されていてもよい。管理ユーザによって一覧画面から一の名刺情報を選択する操作が行われることで、関係情報出力部161が、指定情報の入力を受け付けるための指定画面を表示するための情報を出力するように構成されていてもよい。一覧画面には、反社会的勢力との関係があることを示す関係情報が取得された名刺情報のみが含まれるようにしてもよく、その場合、管理ユーザは、一定程度のリスクがある名刺情報を一覧して確認することができる。また、一定程度のリスクがある名刺情報のそれぞれについての指定情報を効率良く入力することができる。
格納情報出力部162は、出力要求情報の受け付けに応じて格納情報取得部145により指定情報とそれに対応する名刺情報等とが取得された場合に、取得された情報を出力する。本実施の形態において、格納情報出力部162は、名刺情報等を、格納情報取得部145により取得された指定情報に対応する態様で出力する。指定情報に対応する態様で出力するとは、例えば、指定情報の内容に応じた所定のマークや符号を示す画像で指定情報の内容や名刺情報を表示することであったり、文字として表示されうる符号列を名刺情報に加えて表示することであったり、指定情報の内容に応じた文字色や背景色等で名刺情報を表示することであったり、種々のものが該当しうる。
変化通知情報出力部163は、情報確認部146によって関係情報取得部142が取得する関係情報により示される関係が既存の指定情報により示される関係とは異なると判断された場合に、その旨を示す変化通知情報を出力する。すなわち、変化通知情報は、新たに取得された反社情報に対応する関係が既存の指定情報により示される関係とは異なる旨を示す情報である。変化通知情報は、例えば、ユーザが端末装置600を用いて確認可能な画像又は音声等として出力される情報であるが、これに限られない。
送信部170は、情報を、ネットワークを介して情報処理システム900を構成する他の装置に送信する。送信部170は、例えば、出力部160により出力される情報の送信を行う。本実施の形態において、関係情報出力部161や変化通知情報出力部163により出力される情報は、例えば、管理ユーザを特定するユーザ識別子などに基づいて、管理ユーザが使用している端末装置600に送信される。格納情報出力部162により出力される情報は、出力要求情報を入力したユーザのユーザ識別子などに基づいて、当該ユーザの端末装置600に送信される。
次に、端末装置600の構成について説明する。
図4に示されるように、端末装置600は、端末格納部610、端末受信部620、端末受付部630、端末処理部640、端末出力部660、及び端末送信部670を備える。
端末装置600は、例えば一般的なパーソナルコンピュータであり、出力装置であるディスプレイや、ユーザの入力操作に用いられる入力装置(例えば、キーボードやポインティングデバイスなど)などを有しているが、これに限られるものではない。端末装置600は、ネットワークに接続可能であり、ネットワークに接続されている他の装置との間での通信を行えるように構成されている。
端末格納部610は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。端末格納部610には、種々の情報やプログラム等が記憶されている。これらの情報等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部610で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部610で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部610で記憶されるようになってもよい。
端末受信部620は、関係情報受信部621、格納情報受信部622、及び変化通知情報受信部623を備える。端末受信部620は、情報処理装置100や、その他の装置から送信された情報を、ネットワークを介して受信する。端末受信部620は、受信した情報を、例えば端末格納部610に蓄積し、端末処理部640などが取得できるようにする。
関係情報受信部621は、情報処理装置100から送信された関係情報を受信し、端末格納部610に蓄積する。これにより、例えば、ユーザから指定情報の入力を受け付けるための指定画面が、端末装置600のディスプレイデバイスなどに表示される。
格納情報受信部622は、出力要求情報に応じて情報処理装置100から送信された名刺情報等を受信する。これにより、本実施の形態においては、端末装置600において、指定情報に応じた態様で名刺情報等が出力される。
変化通知情報受信部623は、情報処理装置100から変化通知情報が送信された場合に、それを受信する。これにより、変化通知情報が、例えば、端末装置600のディスプレイデバイスなどに表示され、端末装置600を使用するユーザが確認可能となる。
端末受付部630は、端末装置600を使用するユーザによる、端末装置600に対する種々の入力操作を受け付ける。操作は、例えば、図示しない入力装置を用いて行われるが、これに限られない。端末受付部630は、例えば、マイクにより入力された音声による入力操作を受け付けるようにしてもよいし、端末装置600に接続した読み取り装置(例えば、コードリーダなど)を用いて行われた入力操作を受け付けるようにしてもよい。
端末処理部640は、端末装置600の各部を用いて、種々の情報処理動作を行う。
端末出力部660は、例えばディスプレイデバイスに表示することなどにより、情報の出力を行う。なお、情報の出力方法はこれに限られず、音声等をスピーカーなどから出力することなどにより行われるようにしてもよい。
端末送信部670は、指定情報送信部671及び出力要求送信部672を備える。端末送信部670は、例えば端末処理部640等により取得した情報をネットワークを介して送信する。
指定情報送信部671は、ユーザによる指定情報の入力操作が端末受付部630により受け付けられた場合に、指定情報を情報処理装置100に送信する。
出力要求送信部672は、ユーザによる出力要求情報の入力操作が端末受付部630により受け付けられた場合に、出力要求情報を情報処理装置100に送信する。なお、出力要求情報の入力操作は、1以上の名刺情報のうち一の名刺情報を指定して行われる。すなわち、出力要求送信部672は、ユーザの指定した名刺情報に関する識別子に対応付けて、出力要求情報を送信する。
なお、上述の処理部140や端末処理部640は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。処理部140や端末処理部640の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
また、受付部130や端末受付部630により受付可能な情報の入力に用いられうる入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部130や端末受付部630は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されうる。
また、外部装置受信部917、第2外部装置受信部927、受信部120、及び端末受信部620は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、外部装置送信部916、第2外部装置送信部926、送信部170、及び端末送信部670は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
また、出力部160や端末出力部660は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部160や端末出力部660は、出力デバイスのドライバーソフト又は、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現されうる。
なお、情報処理装置100、第1外部装置910及び第2外部装置920は、それぞれ、1つのサーバにより構成されていてもよいし、互いに連携して動作する複数のサーバにより構成されていてもよいし、その他の機器に内蔵された電子計算機等であってもよい。なお、サーバは、いわゆるクラウドサーバでも、ASPサーバ等でもよく、その種類は問わないことは言うまでもない。
図5は、同情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、例えば以下のようにして種々の動作を行う。なお、このような動作は、例えば、情報処理装置100の電源がオフになった場合などに終了するようにすればよい。
(ステップS101)処理部140は、所定の確認タイミングが到来したか否かを判断する。確認タイミングが到来した場合にはステップS102に進み、そうでない場合にはステップS103に進む。
(ステップS102)処理部140は、確認処理を行う。確認処理の詳細については、後述する。ステップS103に進む。
(ステップS103)処理部140は、名刺情報受付部131が、名刺情報を受け付けたか否かを判断する。名刺情報受付部131が名刺情報を受け付けた場合にはステップS104に進み、そうでない場合にはステップS105に進む。
(ステップS104)処理部140は、名刺受付時処理を行う。名刺受付時処理の詳細については、後述する。ステップS105に進む。
(ステップS105)処理部140は、指定情報受付部132が、指定情報を受け付けたか否かを判断する。指定情報受付部132が指定情報を受け付けた場合にはステップS106に進み、そうでない場合にはステップS107に進む。
(ステップS106)指定情報受付部132は、受け付けた指定情報を、関係情報出力部161により出力された関連情報に対応する名刺情報に関する識別子に対応付けて、格納部110に蓄積する。すなわち、指定情報は、名刺情報に対応付けられて、格納部110に格納される。ステップS107に進む。
(ステップS107)処理部140は、出力要求受付部133が、出力要求情報を受け付けたか否かを判断する。出力要求受付部133が出力要求情報を受け付けた場合にはステップS108に進み、そうでない場合にはステップS101に戻る。
(ステップS108)処理部140は、情報出力処理を行う。情報出力処理の詳細については、後述する。ステップS101に戻る。
図6は、同情報処理装置100が行う確認処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS121)格納情報取得部145は、格納部110に格納されている、格納部110に格納されている指定情報と名刺情報等との組み合わせを1以上取得する。格納されている全ての組み合わせを取得するようにしてもよいし、一部の組合せを取得するようにしてもよい。なお、名刺情報等は、指定情報に対応する名刺情報に関する識別子を含んでいればよい。
(ステップS122)処理部140は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS123)反社情報再取得部154は、i番目の名刺情報等に対応する反社情報(新しい反社情報ということがある)を、反社チェックデータベース912から取得する。
(ステップS124)情報確認部146は、取得された反社情報に基づいて関係情報出力部161が出力可能な関係情報により示される関係が、格納情報取得部145が格納部110から取得したi番目の既存の指定情報により示される関係とを比較する。
(ステップS125)情報確認部146は、比較した両者の関係が互いに異なるか否かを判断する。異なる場合には、ステップS126に進み、そうでない場合にはステップS127に進む。
(ステップS126)変化通知情報出力部163は、新たに取得された反社情報に対応する関係が既存の指定情報により示される関係とは異なる旨を示す変化通知情報を出力する。ステップS127に進む。
(ステップS127)処理部140は、カウンタiがステップS121で取得された名刺情報等の総数であるか否かを判断する。iが取得された名刺情報等の総数である場合には確認処理を終了して図5に示される処理に戻り、そうでない場合にはステップS128に進む。
(ステップS128)処理部140は、カウンタiを1インクリメントする。ステップS122に戻る。
図7は、同情報処理装置100が行う名刺受付時処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS141)名刺情報処理部151は、名刺情報受付部131が受け付けた名刺情報を取得し、当該名刺情報に関する識別子を取得する。
(ステップS142)第1検索部152は、名刺情報処理部151が取得した組織識別子を含む第1クエリを作成する。そして、第1検索部152は、作成した第1クエリを用いて、反社チェックデータベース912を検索する。反社情報取得部141は、反社チェックデータベース912に含まれる組織識別子に対応する反社情報がある場合、その反社情報を取得する。
(ステップS143)反社情報取得部141は、第1検索部152の検索により反社情報が取得されたか否かを判断する。反社情報が取得された場合はステップS145に進み、そうでない場合にはステップS144に進む。
(ステップS144)第2検索部153は、名刺情報から取得した組織名とそれに対応する国識別子とを含む第2クエリを作成する。そして、作成した第2クエリを用いて、反社チェックデータベース912を検索する。反社情報取得部141は、名刺情報から取得した組織名と国識別子とに対応する反社情報ガある場合、その反社情報を取得する。
(ステップS145)反社情報取得部141は、第2検索部153の検索により反社情報が取得されたか否かを判断する。反社情報が取得された場合はステップS146に進み、そうでない場合にはステップS147に進む。
(ステップS146)関係情報取得部142は、反社情報取得部141が取得した反社情報に基づいて、名刺と反社会的勢力との関係を示す関係情報を取得する。また、関係情報蓄積部143は、関係情報取得部142が取得した関係情報を、名刺情報格納部113に蓄積する。
(ステップS147)他方、反社情報が取得されなかった場合には、本実施の形態において、関係情報取得部142は、名刺情報と反社会的勢力との関係がないことを示す関係情報を取得する。また、関係情報蓄積部143は、関係情報取得部142が取得した関係情報を、名刺情報格納部113に蓄積する。
(ステップS148)関係情報出力部161は、関係情報取得部142が取得した関係情報を出力する。その後、図5に示される処理に戻る。
図8は、同情報処理装置100が行う情報出力処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS161)格納情報取得部145は、出力要求受付部133が受け付けた出力要求情報に対応付けられた識別子に基づいて、当該識別子に対応する指定情報と名刺情報等とを、名刺情報格納部113から取得する。
(ステップS162)格納情報出力部162は、取得された名刺情報を出力するための情報を、指定情報に基づいて取得する。例えば、指定情報が、取引の禁止事項を示すものである場合に、そのことを示す所定のマークを表示するための画像やその他の情報を取得する。
(ステップS163)格納情報出力部162は、取得した情報を用いて、名刺情報等を出力する。すなわち、格納情報出力部162は、名刺情報等を、格納情報取得部145により取得された指定情報に対応する態様で出力する。その後、図5に示される処理に戻る。
以下に、情報処理装置100を用いた反社チェック機能の具体例について説明する。
図9は、同反社チェックデータベース912に記録されている情報の一部の具体例を示す図である。
図9に示されるように、本実施の形態においては、例えば、反社チェックデータベース912には、組織名称、組織識別子(ID)、国識別子、及び反社情報のそれぞれの属性値が、互いに関連付けて記録されている。なお、図において、反社情報は、反社会的勢力であるか非反社会的勢力であるか否かを文字列で示すものであるが、これに限られない。また、これらのほか、個人の氏名、個人識別子、住所等の組織に関する情報等が含まれていてもよい。組織識別子やいずれかの属性値が含まれないものがあってもよい。
図10は、同情報処理装置100において名刺情報格納部113に格納される情報の一例を示す図である。
図10に示されるように、本実施の形態においては、名刺情報格納部113には、例えば、名刺識別子、名刺を保有するユーザのユーザ識別子、名刺が示す個人の氏名、所属組織名、組織識別子、国識別子、取引履歴情報、及び組織の住所などで構成される名刺情報等と、反社情報、関係情報、及び指定情報とが、互いに対応付けて記録されている。名刺情報等のうち、例えば、名刺識別子、氏名、組織名、組織識別子、国識別子、組織の住所が、名刺情報に該当するものと把握することができるが、これら以外の情報が名刺情報に含まれていてもよいし、これらのうちいくつかの情報が名刺情報に含まれていなくてもよい。
図に示される例において、組織識別子は、例えば、名刺情報処理部151により取得された情報である。各組織についての反社情報は、組織識別子に基づいて、反社チェックデータベース912から取得された情報である。関係情報は、反社情報に基づいて取得され、出力された情報である。関係情報は、組織が反社会的勢力に関係するか否かを文字列で示すものであるが、これに限られない。指定情報は、本実施の形態において、管理ユーザにより入力された、名刺と反社との関係に基づく取引の禁止事項を示す情報である。指定情報が入力されていない組織については、例えば、指定情報についての属性値が含まれていなくてもよい。入力されていない組織については、デフォルト値が指定されたり、関係情報に対応する値が指定されるようにしてもよい。
図に示されるように、処理部140は、名刺情報に基づいて、反社チェックデータベース912から反社情報を取得し、関係情報や指定情報を関連付けて格納する。これにより、出力要求情報が出力要求受付部133で受け付けられたときに、出力要求情報に対応付けられた識別子(例えば、組織識別子)に基づいて、当該組織に関する詳細な名刺情報等を、指定情報等と共に出力することが可能となる。
図11は、同情報処理装置100を用いた反社チェック機能による出力結果の具体例について説明する図である。
図11には、例えば、ユーザが「株式会社AAA」についての出力要求情報を送信した場合に、そのユーザが使用する端末装置600に表示される画面の一例が示されている。
図11に示されるように、出力要求情報に関連付けられた「株式会社AAA」について、その組織が反社会的勢力に関係する旨の指定情報が関連付けられているとき、すなわち取引の禁止事項が指定されているとき、当該組織の名刺情報等が、反社会的勢力に関係する旨の表示態様で端末装置600に表示される。すなわち、画面上には、取引が不可であることや株式会社AAAが反社会的勢力に関係する旨を説明する画像が、ユーザによって容易に確認できる態様で表示される。なお、表示態様はこれに限られない。
図12は、同情報処理装置100が出力する指定情報の入力を受け付けるための指定画面の具体例について説明する図である。
図12に示される画面には、関連情報が取得されている名刺情報のそれぞれが一覧表示されている。ユーザによる指定情報の入力(評価)がまだ行われていないものが上位のほうに表示されるようにしてもよい。図に示される例においては、各組織について、関連情報に基づいて自動的に選択された指定情報が表示されており、編集対象として組織を選択する操作を行うことで(図において「編集」を押下する操作)、指定情報の内容(「ステータス」)を変更可能であることが示されている。具体的には、例えば、ラジオボタンをトグルしてトグルした状態で、その内容を決定する操作(図において「保存」を押下する操作)を行うことで、指定情報の内容を変更し、指定情報を入力することができる。
なお、本実施の形態において、指定画面において、ユーザが指定情報の入力を行った際の、付加情報の入力を受け付けるための備考欄が設けられていてもよい。備考欄に記入された内容は、指定情報と共に、対応する組織識別子などに対応付けて指定情報受付部132が受け付けるようにすればよい。そして、指定情報蓄積部144は、ユーザが指定情報の入力を行った際の判断理由等を付加情報として、指定情報と共に蓄積すればよい。蓄積された付加情報が、出力要求情報に応じて指定情報等とともに出力することにより、出力された情報を受信したユーザは、指定情報において組織等と反社会的勢力との関係に関する情報に合わせて、具体的な判断理由や背景等の付加情報を知ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、情報処理装置100が、名刺情報を受け付けて、自動的に関連情報を取得して出力する。そのため、ユーザが、名刺に含まれる情報に基づいて自身で当該名刺と反社会的組織との関係を調査する手間を大幅に省くことができる。したがって、容易にかつ確実に、確認漏れの少なくなるように、名刺と反社会的勢力との関係を確認することができる。また、このような情報処理装置100を利用することにより、相手方が反社会的勢力に関係するか否かの判断を反社チェックデータの検索結果に応じて行うことができ、チェック担当者の主観の影響を少なくすることができる。したがって、反社チェックの判断結果が属人的なものになることを防止することができる。
また、反社チェックデータベース912の検索は、例えば、組織識別子や個人識別子を用いて行うことができる。したがって、名刺に記載されている文字やそれから読み取られた名刺情報の標記に表記ゆれがあっても、それを許容して、容易にかつ確実に反社情報を取得することができる。さらに、組織識別子等を用いた第1クエリによる検索によっては反社情報を取得できないときには、組織名と国識別子とを含む第2クエリによる検索が行われるので、反社チェックデータベース912の検索により反社情報を得られる可能性を高めることができ、より容易に名刺と反社会的勢力との関係を確認することができる。
関連情報が取得されたとき、ユーザにより入力された指定情報を受け付けて、名刺情報等に関連付けて格納することができる。したがって、ユーザの確認を経た高い信頼性の確認結果を蓄積することができる。また、取引可否の情報を他のユーザに出力するまでの業務の効率化を図ることができる。
出力要求情報の入力が受け付けられた場合に、それに応じて、名刺情報等が、指定情報に対応する態様で出力される。したがって、出力要求情報を送信したユーザは、容易に、名刺情報と反社との関係を把握することができる。
所定の確認タイミングが到来した場合に、既存の指定情報又は関係情報により示される関係と、新たに取得された反社情報に対応する関係とが比較され、両者が異なる場合には変化通知情報が出力される。したがって、組織が反社会的勢力と関係するか否かの判断の根拠となる反社情報の内容が反社チェックデータベース912において変更された場合において、その反社情報の変更が既存の指定情報又は関係情報の内容に関係がある場合に、速やかにユーザがそれを知り、必要に応じて対応することが可能となる。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、本実施の形態における、情報処理装置100を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、情報処理装置100のコンピュータで実行されるプログラムであって、情報処理装置100のコンピュータを、名刺に関する名刺情報を受け付ける名刺情報受付部と、名刺情報受付部が受け付けた名刺情報に関する識別子を用いて、反社チェックデータベースに含まれる識別子に対応する1以上の属性値であって反社会的勢力に関する反社情報を取得する反社情報取得部と、取得した前記反社情報に基づく、名刺と反社会的勢力との関係を示す関係情報を出力する関係情報出力部として機能させるとして機能させるための、プログラムである。
なお、上述の実施の形態において、関係情報が取得された場合に、指定情報の入力を受け付けなくてもよい。この場合において、出力要求情報が受け付けられたとき、例えば以下のような動作が行われるようにしてもよい。すなわち、格納情報取得部145が、出力要求情報に対応付けられた識別子に基づいて、関係情報蓄積部143によって格納部110に蓄積された名刺情報等と関係情報とを取得する。そして、格納情報出力部162が、名刺情報等と関係情報とを出力する。このとき、格納情報出力部162は、名刺情報等を、格納情報取得部145により取得された関係情報に対応する態様で出力するようにしてもよい。
なお、このように関係情報と名刺情報等とが、出力要求情報に応じて出力可能に格納部110に格納されるように構成されている場合において、所定の確認タイミングが到来する毎に、以下のような処理が行われるようにしてもよい。すなわち、格納情報取得部145は、例えば、反社情報再取得部154が反社情報を取得する所定の確認タイミングが到来する毎に、格納部110から、一の関係情報と関係情報に対応する名刺情報に関する識別子との組合せを複数取得する。そして、情報確認部146は、取得された反社情報に基づいて関係情報出力部161が出力可能な関係情報により示される関係が、格納情報取得部145が格納部110から取得した既存の関係情報により示される関係とを比較する。変化通知情報出力部163は、情報確認部146によって関係情報取得部142が取得する関係情報により示される関係が既存の関係情報により示される関係とは異なる場合に、その旨を示す変化通知情報を出力する。なお、所定の確認タイミングが到来した場合において、格納情報取得部145が取得した関係情報に対応する名刺情報に関する識別子に対応する反社情報を反社情報再取得部154が取得するようにしてもよいし、反社情報再取得部154による反社情報の取得に用いられたクエリに含まれる識別子に対応する関係情報を、格納情報取得部145が取得するようにしてもよい。
このように、指定情報の入力を受け付けずに関係情報を出力するようにしても、名刺と反社会的勢力との関係を示す情報を容易に出力し、名刺と反社会的勢力との関係を確認することができる。また、反社チェックデータベース912における反社情報が更新された場合においても、所定の確認タイミングが到来する毎に、既に取得した既存の関係情報により示される関係が変化したことをユーザが容易に知ることができる。
また、名刺情報受付部131により、名刺情報に対応付けられた名刺を保有するユーザのユーザ識別子が受信されているとき、出力部160は、名刺情報格納部113など、格納部110に格納されている情報に基づいて、当該名刺情報に対応する関係情報や、指定情報の内容等を自動的に当該ユーザに対して出力するようにしてもよい。例えば、電子メールやいわゆるプッシュ通知による通知などの種々の通知手段を利用して情報が出力されることにより、名刺を保有するユーザが、当該名刺により示される個人や組織との取引についてリスクや禁止事項等があるか否かを速やかに知ることができる。
また、名刺情報受付部131により、名刺情報に対応付けられた名刺を保有するユーザのユーザ識別子が受信されているとき、処理部140は、名刺情報格納部113などの格納部110に、当該名刺情報に関する既存の関係情報や指定情報があるか否かを確認するようにしてもよい。そして、当該名刺情報に関する既存の関係情報や指定情報がある場合、すなわち同一の名刺や個人、組織などに関して名刺情報の受け付けが2回目以降である場合には、反社情報取得部141の処理は新たに行われなくてもよい。これにより、情報処理装置100や第1外部装置910の負荷を軽減させることができる。また、この場合において、当該名刺情報に関する既存の関係情報や指定情報が、リスクがあることや禁止事項があることを示すものである場合には、出力部160が、名刺を有するユーザに対して、その内容を自動的に出力するようにしてもよい。これにより、名刺を保有するユーザが、当該名刺により示される個人や組織との取引についてリスクや禁止事項等があることを速やかに知ることができる。
(その他)
図13は、上記実施の形態におけるコンピュータシステム800の概観図である。図14は、同コンピュータシステム800のブロック図である。
これらの図においては、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの構成が示されている。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現されうる。
コンピュータシステム800は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ801と、キーボード802と、マウス803と、モニタ804とを含む。
コンピュータ801は、CD-ROMドライブ8012に加えて、MPU8013と、CD-ROMドライブ8012等に接続されたバス8014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM8015と、MPU8013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM8016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク8017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ801は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでもよい。
コンピュータシステム800に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM8101に記憶されて、CD-ROMドライブ8012に挿入され、さらにハードディスク8017に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ801に送信され、ハードディスク8017に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM8016にロードされる。プログラムは、CD-ROM8101又はネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ801に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、又はサードパーティープログラム等を、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム800がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、又は、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、又は長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、又は、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、又は、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、又は、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態のそれぞれの構成要素について、適宜、他の実施の形態の構成要素と置換したり組み合わせたりしてもよい。また、上述の実施の形態のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
上述の実施の形態において説明されている各データベースは、互いに関係づけられている複数のデータベースで実現されてもいてもよく、これらの複数のデータベースは別々のハードウェアや装置に分散して配置されていてもよい。例えば、一のデータベースのレコードに含まれるものとして説明されている属性値は、当該一のデータベースに関係付けられている他のデータベースに含まれている属性値であってもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい(この場合、分散処理を行う複数の装置により構成されるシステム全体を1つの「装置」として把握することが可能である)。