JP2017135561A - 受信した画像データを扱う画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】FAX受信においてイレギュラーな内容のFAX文書の存在をユーザが迅速に把握できる、受信した画像データを扱う画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】画像処理装置は、登録されているフォームデータから、受信した画像データが示す画像内における検索対象の領域を決定する。そして、決定された検索対象の領域と、前記受信した画像データの送信元情報とに基づいて、差異を比較する対象の領域である比較対象領域を前記画像内において抽出し、抽出した比較対象領域内において差異を検出する。【選択図】図11

Description

本発明は、受信した画像データを扱う技術に関する。
特許文献1には、FAX受信した画像データを所定の格納先に格納する技術が開示されている。特許文献1のFAX装置は、FAX受信時に予め決めた特定の領域に記載されているコードを画像処理して読み取り、読み取ったコードに対応した配信先テーブルに従い、受信したFAX文書を配信する技術である。特許文献1では、画像処理としてOCR(OPTICAL CHARACTER RECOGNITION)処理が行われている。
特開平8−336034号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、介護業界で利用されているサービス提供票のような、同一フォーマットでも画像処理する領域を送信元情報に基づいて動的に変化させた上で配信処理が必要な帳票のような場合、適切に処理することができない。
また、FAX文書を単純に画像処理して読み取り、読み取ったコードに対応する配信先にFAX文書を配信するだけでなく、FAX文書の内容に応じた詳細な配信制御をしたいとの要求もある。例えば、配信先AのXフォルダに通常はFAX文書の配信を行うが、画像処理を行った結果、イレギュラーが判明したFAX文書の場合には、Yフォルダに配信先を切り替えたいなどが具体的な要求である。ここでイレギュラーが判明したFAX文書とは、受信したFAX文書の内容が、受け取り方が想定していた内容と異なるFAX文書を意味する。例えば、所定の領域に「1」が印字されているはずが、受信したFAX文書では印字されていないなどの規則性に反したものを指す。イレギュラーが判明したFAX文書を別フォルダに格納するような処理によれば、ユーザはイレギュラーなFAX文書に気づきやすくなり、業務の効率化を図れる。これに対して、特許文献1ではOCRしたコードに対応する配信先に対してFAX文書を配信するだけであり、FAX文書の内容に応じた詳細な配信先の制御などはできない。
本発明に係る画像処理装置は、画像データを受信する受信手段と、登録されているフォームデータから、前記受信した画像データが示す画像内における検索対象の領域を決定する決定手段と、前記決定手段で決定された検索対象の領域と、前記受信した画像データの送信元情報とに基づいて、差異を比較する対象の領域である比較対象領域を前記画像内において抽出する抽出手段と、前記抽出した比較対象領域内において差異を検出する検出手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは、イレギュラーなFAX文書に気づきやすくなり、業務の効率化を図れる。
本発明の実施形態における画像処理システム全体図である。 本発明の実施形態におけるMFP101のハードウェア構成図である。 本発明の実施形態におけるファイルサーバ102のハードウェア構成図である。 本発明の実施形態におけるMFP101のソフトウェア構成図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の操作画面を示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の操作画面を示す図である。 本発明の実施形態における差異検知フォームを説明する図である。 本発明の実施形態における登録名称領域の選択画面を示す図である。 本発明の実施形態におけるアドレス帳900を示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるMFP101の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるサービス提供票1200を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における画像処理システムの全体の構成を示す図である。画像処理システムは、画像処理装置であるMFP(Multifunction Peripheral)101、およびファイルサーバ102を有する。MFP101とファイルサーバ102とはLAN(Local Area Network)100を介して互いに通信可能に接続されている。MFP101は、画像処理装置の一例である。ファイルサーバ102は、外部サーバの一例である。ここではMFP101及びファイルサーバ102を含む全体を画像処理システムとするが、MFP101のみを画像処理システムと称することもできる。
なお、本明細書においては、画像データの格納先としては、画像処理装置の外部の装置であるファイルサーバ102を例に挙げて説明するが、画像処理装置の内部の記憶媒体などを格納先として用いても良い。すなわち、図1の例においてはファイルサーバ102はMFP101とLAN100を介して接続されている形態を示しているが、MFP101にファイルサーバ102の機能が内蔵されている形態でもよい。
MFP101は、PSTN(Public Switched Telephone Networks)110に接続され、図示しないファクシミリ装置との間で画像データ(FAX文書)をファクシミリ通信することができる。
図2は、MFP101のハードウェア構成図である。CPU211を含む制御部210は、MFP101全体の動作を制御する。CPU211は、ROM212に記憶された制御プログラムを読み出して、読取、印刷、および通信などの各種制御を行う。RAM213は、CPU211の主メモリであり、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。なお、MFP101は1つのCPU211が1つのメモリ(RAM213またはHDD214)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUや複数のRAMまたはHDDを協働させてフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
HDD214は、画像データや各種プログラムを記憶する。操作部I/F215は、操作部220と制御部210とを接続する。操作部220には、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられており、ユーザによる操作、入力、指示などを受け付ける受付部としての役割を担う。これらのユーザによる操作等は液晶パネルに対するタッチによって受け付けても良いし、ユーザによるキーボードやボタンなどの操作によって受け付けてもよい。
プリンタI/F216は、プリンタ221と制御部210とを接続する。プリンタ221で印刷すべき画像データはプリンタI/F216を介して制御部210から転送され、プリンタ221により記録媒体上に印刷される。
スキャナI/F217は、スキャナ222と制御部210とを接続する。スキャナ222は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F217を介して制御部210に入力する。MFP101は、スキャナ222で生成された画像データをファイル送信またはメール送信することができる。
モデムI/F218は、モデム223と制御部210を接続する。モデム223は、MFP101と図示しないファクシミリ装置との間における画像データのファクシミリ通信を実行する。ネットワークI/F219は、制御部210(MFP101)をLAN100に接続する。MFP101は、ネットワークI/F219を用いてLAN100上の外部装置(ファイルサーバ102など)に画像データや情報を送信したり、各種データを受信したりする。
図3は、ファイルサーバ102のハードウェア構成図である。CPU311を含む制御部310は、ファイルサーバ102全体の動作を制御する。CPU311は、ROM312に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM313は、CPU311の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD314は、画像データや各種プログラムを記憶する。
ネットワークI/F315は、制御部310(ファイルサーバ102)をLAN100に接続する。ファイルサーバ102は、ネットワークI/F315を用いてLAN100上の他の装置(例えばMFP101)との間で各種データを送受信する。
図4は、MFP101のソフトウェア構成の一例を示す図である。MFP101は、ネイティブ機能部410と追加アプリケーション420との2つに大きく分けられる。ネイティブ機能部410に含まれる各部はMFP101に標準的に備えられたものであるのに対し、追加アプリケーション420はMFP101に追加インストールされたアプリケーションである。追加アプリケーション420は例えばJava(登録商標)をベースとしたアプリケーションであり、MFP101への機能追加を容易に実現できる。なお、図4に示す構成は一例に過ぎず、MFP101には図示しない他の追加アプリケーションがインストールされていても良い。
FAX受信部411は、PSTN110を介して送信された画像データをファクシミリ受信する。FAX受信部411が受信した画像データは、FAX受信部411によってPDF形式に変換された後、転送部412に渡される。また、FAX受信部411は、画像データの送信元情報(送信元のFAX番号)と画像データの受信日時とを含む制御ファイルを作成し、画像データとともに転送部412に渡す。
転送部412は、FAX受信部411から受け取った画像データを、予め設定されている条件に従って転送する。画像データの転送先としては、印刷部413やファイルサーバ102、LAN100上のPC(不図示)等を設定可能である。本実施形態ではFAX受信部411が受信した画像データは一旦全て追加アプリケーション420に転送するように設定されているものとする。
転送部412は、FTP(File Transfer Protocol)クライアント機能を有しており、FTPサーバ機能を有するアプリケーション受信部422に対してFTPで画像データを転送する。なお、FAX受信部411が作成した制御ファイルも画像データとともにアプリケーション受信部422にFTP転送される。アドレス帳記憶部414は、MFP101のユーザによって登録されたアドレス情報を記憶する。
アプリケーション受信部422は、転送部412から内部転送された画像データおよび制御ファイルを受信し、アプリケーション転送部421に渡す。
アプリケーション転送部421は、後述する方法で行われた設定に従って画像データをファイルサーバ102に転送(送信)する。ここでの転送は、FTPの他に、各種のプロトコルを使用することができる。例えば、SMB(Server Message Block)やWebDAV(Distributed Authoring and Versioning protocol for the WWW)等を使用可能である。また、アプリケーション転送部421は、アドレス帳記憶部414にアクセスすることを許可されており、制御ファイルに含まれている送信元情報を用いて登録名称の取得を行う。そしてアプリケーション転送部421は、アプリケーション画像処理部423を呼び出し画像データの処理を依頼する。詳細は後述する。
アプリケーション画像処理部423は、アプリケーション転送部421から渡された画像データに対して画像処理を行なう。画像処理の一例としては、画像データに含まれる項目に差異があるかを検出する処理が挙げられる。画像処理には、この差異検出処理に関する様々な処理が含まれる。例えば、画像データに対してOCR処理を行ない、画像データに含まれる文字データを認識する処理や、画像データに所定のアノテーションを付加する処理などが挙げられる。これらの画像処理については後述する。また、アプリケーション画像処理部423は、アドレス帳記憶部414にアクセスすることを許可されており、アプリケーション転送部421から画像データとともに渡された制御ファイルに含まれている送信元情報を用いてアドレス帳から登録名称の取得を行う。
次に、MFP101がファクシミリ受信した画像データを印刷するための設定及びファイルサーバ102に転送するための設定を説明する。
図5は、MFP101の操作部220に表示される、MFP101の設定項目の選択画面500の一例を示す図である。[初期設定]キー501は、受信ファクスの出力設定及び転送/印刷設定処理を行うキーである。[エラー時のレポート出力]キー502は、エラー時のレポート出力の設定を行うキーである。[迷惑宛先設定]キー503は、印刷しないFAX番号の管理設定を行うキーである。[アドレス一括登録]キー504は、アドレス帳に対して一括でアドレス登録設定を行うキーである。[差異検知フォーム登録]キー505は、本実施形態で説明する差異検知を行なう際のフォームの登録設定を行なうキーである。ユーザが操作部220を介して各キーを押下した場合、各種の設定を行なう画面が操作部220に表示され、ユーザは表示される画面に従って各種の設定を行なうことができる。
[初期設定]キー501がユーザによって押下された場合に設定可能な項目の一例を簡単に説明する。[初期設定]キー501がユーザによって押下されると、MFP101は以下で説明するような各種の設定画面を操作部220に表示することができる。
まず、MFP101は、受信したFAX文書を紙として出力するか、しないかを選択して設定する画面(不図示)を操作部220に表示することができる。
また、MFP101は、使用するファイルサーバ102を特定するための情報及びファイルサーバ102にアクセスするための情報をユーザが入力するための画面(不図示)を操作部220に表示することができる。具体的には、ユーザは表示された画面を通じて、ファイルサーバ102のホスト名、画像データの格納先を特定するためのフォルダパスの起点、ファイルサーバ102にログインするために必要な認証情報(ユーザ名及びパスワード)などを入力して設定できる。
また、MFP101は、ファイルサーバ102に転送する画像データに設定するファイル名の設定規則をユーザが指定するための画面(不図示)を表示することができる。例えば追加アプリケーション420がファイルサーバ102に転送する画像データには、[登録名称]、[FAX番号]、及び[日時]の3つの種別の情報を組み合わせたファイル名を設定することができる。[登録名称]とは、画像データの送信元のFAX番号に対応付けてアドレス帳に予め登録されている名称である。[FAX番号]とは、画像データの送信元のFAX番号である。[日時]とは、画像データの受信日時である。ユーザは、表示された画面を通じて、ファイル名に設定する上記の項目の並び順を指定することができる。
また、MFP101は、画像データの格納先となるフォルダを特定するためのフォルダパスの設定規則を指定するための画面を表示することもできる。図6は、操作部220に表示される、ユーザがフォルダパスの設定規則を指定するための画面の例を示す図である。ユーザがチェックボックス601をチェックした場合、選択欄611乃至613で指定されるフォルダに画像データが格納されるようになる。ユーザがチェックボックス601をチェックしない場合、前述のファイルサーバの設定規則を指定した際のフォルダパスが示す領域(例えば、「/root」など)に画像データが格納されることになる。
選択欄611では、第1階層(3つの階層のうち最上位の階層)のフォルダ名として使用する情報の種別を指定する。MFP101のユーザは、プルダウンメニューによって提示される[登録名称]、[FAX番号]、[日付]の候補から情報の種別を選択する。[登録名称]とは、画像データの送信元のFAX番号に対応付けてアドレス帳に予め登録されている名称である。[FAX番号]とは、画像データの送信元のFAX番号である。[日付]とは、画像データの受信日である。なお、いずれの種別も選択しないままとすることも可能であり、この場合は前述のファイルサーバ設定規則を指定した際のフォルダパスで指定された領域に画像データが格納されることになる。
選択欄612では、第2階層(3つの階層のうち中位の階層)のフォルダ名として使用する情報の種別を指定する。MFP101のユーザは、第1階層と同様に、プルダウンメニューによって提示される[登録名称]、[FAX番号]、[日付]の候補から情報の種別を選択する。なお、いずれの種別も選択しないままとすることも可能であり、この場合は選択欄611で指定したフォルダ内に画像データが格納されることになる。
選択欄613では、第3階層(3つの階層のうち最下位の階層)のフォルダ名として使用する情報の種別を指定する。MFP101のユーザは、第1階層と同様に、プルダウンメニューによって提示される[登録名称]、[FAX番号]、[日付]の候補から情報の種別を選択する。なお、いずれの種別も選択しないままとすることも可能であり、この場合は選択欄612で指定したフォルダ内に画像データが格納されることになる。
表示欄614には、選択欄611乃至613での階層毎の選択に従った各種情報の並び順が示される。図6に示す例では、第1階層のフォルダ名が[登録名称]、第2階層のフォルダ名が[FAX番号]、第3階層のフォルダ名が[日付]となっていることが分かる。表示欄614で示されたフォルダパスを、ファイルサーバ設定規則を指定した際のフォルダパスで指定された文字列の後ろに付けることで、正式なフォルダパスが完成する。例えば、ファイルサーバ設定規則を指定した際のフォルダパスが「root」であり、登録名称が「ABC商事」、FAX番号が「0311112222」、日付が2013年01月01日」である場合を想定する。この場合、「root/ABC商事/0311112222/20130101」というフォルダパスが設定される。
次に、図5の設定項目の選択画面において差異検知フォーム登録キー505をユーザが選択した場合の処理に関して説明する。
図5の設定項目の選択画面において差異検知フォーム登録キー505をユーザが選択した場合、MFP101は、操作部220に、図7(a)で示すような差異検知フォーム登録の設定画面700を表示する。差異検知フォーム登録の設定画面700では、図7(b)のフォーム管理テーブル750のテーブル情報の一部をリスト表示している。ここで図7(b)のフォーム管理テーブル750の各項目に関して説明をする。
フォーム管理テーブル750は、差異検知処理を実行するために必要な以下の項目を定義している。ID751は、テーブルを一意に管理するためのユニークな数値である。フォーム名752は、差異検知対象のフォーム名を示している。尚、フォームとは、請求書や納品書などの一般的な「帳票」と同義である。FAX番号753は、差異検知処理対象となるFAX番号を示している。例えば、0312345678のようなFAX番号である。画像データの送信元情報が示すFAX番号がFAX番号753で特定されるFAX番号と一致した場合、その一致したFAX番号に関連付けられているフォームを用いて差異検知処理が行われる。又、全ての受信したFAXに差異検知処理を適用させる場合は、“All”の指定も可能である。振分けフォルダ754は、差異を検知した場合の画像データの格納先のフォルダ名を示している。ここでは、「差異あり」というフォルダ名のフォルダに格納されることを示している。なお、この差異を検知した場合の格納先のフォルダは、図6で説明したようなフォルダパスで示される通常のフォルダとは異なるフォルダとすることが望ましい。登録名称領域755は、後述する図8の登録名称領域の選択で設定した領域の座標を示している。例えば、ID「0001」の登録名称領域において(10,20)は領域左下のX座標、及びY座標であり、(30、110)は領域右上のX座標、及びY座標を示している。
再度、図7(a)の説明に戻る。フォーム名701、FAX番号702、振分けフォルダ703は、それぞれ図7(b)のフォーム管理テーブル750のフォーム名752、FAX番号753、振分けフォルダ754をそれぞれ表示している。[戻る]キー704は、設定項目の選択画面500に戻るためのキーである。[削除]キー705は、リストから項目を削除するためのキーである。ユーザがリスト上のレコードを選択して、削除キー705を押下するとアプリケーション画像処理部423が、フォーム管理テーブル750の該当レコードを削除する。[編集]キー706は、リスト上の項目を編集するためのキーである。ユーザがリスト上の項目を選択し、編集キー706を押下することで項目の編集が可能となる。[新規登録]キー708は、フォームの新規登録を行うためのキーである。編集キー706や新規登録キー708がユーザによって押下されると、MFP101は、図8に示すような登録名称領域の選択画面800を操作部220に表示する。
図8に示す登録名称領域の選択画面800は、アプリケーション画像処理部423が差異検知対象のフォーム内のどの領域に対して登録名称の検索を実行するかを、ユーザの指定に基づいてアプリケーション画像処理部423が登録するための設定画面である。詳細は後述するが、本実施形態においてアプリケーション画像処理部423は、FAXを受信した際の送信元情報(送信元のFAX番号)を用いて、アドレス帳から送信元情報に対応する登録名称を取得する。そして、取得した登録名称が受信したFAXの画像内に存在するかを検索する処理を行なう。図8の登録名称領域の選択画面800は、この登録名称の検索を実行する領域を特定するための画面である。具体的には、ユーザがフォーム中の所定の領域を選択することで、登録名称の検索を行なう領域が特定される。登録名称の検索を実行する領域を特定しておくことで、後述する画像処理における処理の効率を高めるとともに、特定の領域のみを検索することで誤検出を防止することもできる。
フォームプレビュー画面801は、フォームのプレビューを表示する画面であり、ユーザによる領域選択を受け付け可能な画面である。[領域指定]キー802は、フォームの領域指定を開始するためのキーである。ユーザによって領域指定キー802が押下されると、MFP101は、差異検知対象となるフォームを認識するためのスキャンを実行し、スキャン後、フォームプビュー画面801にプレビュー画像を表示する。すなわち、MFP101は、フォームをスキャンして得られた画像をプレビュー画像としてフォームプレビュー画面801に表示する。その後、ユーザがフォームプレビュー画面801上の所定の領域を指定して、[登録]キー805を押下すると、指定された領域が、登録名称領域としてMFP101に登録される。[編集]キー803は、既に登録されている領域の再編集を行うためのキーである。[削除]キー804は、指定した領域の削除を行うためのキーである。削除キー804がユーザによって押下された場合、アプリケーション画像処理部423が、図7(b)のフォーム管理テーブル750の登録名称領域755の対応する座標を削除する。[登録]キー805は前述のように、指定した領域の登録を行うキーである。登録キー805がユーザによって押下されると、アプリケーション画像処理部423が、図7(b)のフォーム管理テーブル750の登録名称領域755の対応する項目に座標を登録する。[戻る]キー806は、差異検知フォーム登録の設定画面700に戻るキーである。
このように、登録名称の検索を実行する領域を特定する理由を説明する。介護業界で利用されているサービス提供票のように、同一フォーマットであっても異なる送信元からそれぞれFAX送信されるような帳票がある。このような帳票においては、画像処理をすべき領域が送信元に応じて動的に変更する。つまり、送信元Aから送信された場合に画像処理をすべき領域と、送信元Bから送信された場合に画像処理をすべき領域とが異なることになる。すなわち、画像処理の対象とすべき領域が送信元情報に応じて動的に変更されることになる。そこで、本実施例では、第1ステップとして、まず送信元情報に対応する登録名称が記載されている第1の領域をFAX受信した画像内(より詳細には、登録名称領域として登録された領域内)で特定する。そして、第2ステップとして、その特定された登録名称が記載されている第1の領域に対応する第2の領域に対して画像処理を行なう。登録名称を検索する領域を特定することは、この第1のステップの処理の効率を高めるとともに、誤検出を防止することになる。なお、画像処理としては、その特定した領域内での差異を検出する処理が挙げられる。詳細については後述する。
図9は、アドレス帳記憶部414に記憶されているアドレス帳900の内容を示す図である。宛先ID901は、アドレス帳900に登録されている各宛先を一意に示すIDである。名称902は、アドレス帳900に登録されている各宛先の名称である。FAX番号903は、アドレス帳900に登録されている各宛先のFAX番号である。アプリケーション画像処理部423は、前述の差異検知フォームにおいて設定された登録名称領域内において、送信元のFAX番号に対応する名称902が記載されている領域を検索することになる。なお、アドレス帳900には、ファクシミリ送信の宛先だけでなく電子メールの宛先やファイル送信(FTP、SMB、WebDAV)の宛先などが登録されていても良い。
図10は、MFP101がファクシミリ受信した画像データをファイルサーバ102に転送する動作を説明するフローチャートである。図10のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
ステップS1001では、FAX受信部411が画像データをファクシミリ受信する。ステップS1002では、転送部412がステップS1001で受信した画像データとその画像データに対応する制御ファイルとをアプリケーション受信部422にFTPで内部転送する。ステップS1003では、アプリケーション転送部421が、ステップS1002において画像データとともに転送されてきた制御ファイルから、送信元のFAX番号と受信日時とを取得する。
ステップS1004では、アプリケーション転送部421が、ファイルサーバ設定を取得する。ステップS1005では、アプリケーション転送部421が画像データをアプリケーション画像処理部423に転送し、アプリケーション画像処理部423が画像処理を実行する。このステップS1005の画像処理の詳細を図11のフローチャートを用いて説明する。
まず、図11の説明の中で用いるサービス提供票に関して図12を用いて説明をする。
図12は、介護業界で利用されているサービス提供票1200である。領域1201は被保険者番号が記載される領域であり、介護を受ける利用者を一意に識別する情報が記入される。領域1202は、このサービス提供票に記載の介護プランを適用する月を示す情報が記入される領域である。図12では説明の都合上、月のみを記入しているが、年情報と組み合わせた情報でも構わない。領域1203は、介護サービスを委託する介護事業所名が記載される領域である。この領域には、介護を受ける利用者が利用する全ての介護事業所名が記載されている。領域1204は、介護サービスの予定及び実績を記入する領域である。
このようなサービス提供票は、ケアマネージャーと呼ばれる介護支援専門員が、介護サービスの予定と実績とをチェックする際に用いられる。ケアマネージャーは、各介護事業所から例えば各月ごとに実績が記入されたサービス提供票の返信をFAXで受信する。しかしながら、予定と実績との値で差異が生じることがある。例えば、介護を利用する利用者の都合などによって実際にサービスの提供を利用者が受けていない場合などがある。このように、予定と実績との値で差異が生じると、ケアマネージャーは利用者や介護事業所などに確認をするなどして、介護事業所が記入した実績に間違いがないかを確認する必要がある。この確認作業は非常に煩雑である。また、一般に、ケアマネージャーは、受信したサービス提供票のFAX文書(画像データ)を、介護事業所用に設けたフォルダごとに分類する処理を利用している。しかしながらケアマネージャーが、このような各フォルダに格納されているFAX文書(画像データ)を都度確認して、利用と実績との値で差異が生じているものがあるかを判別するのは非常に煩雑である。
一方で、このようなサービス提供票で検出したい差異は、例えば図12に示すような同一の画像データ内で「予定」に「1」の値が入っているにも関わらず、「実績」に「1」の値が入っていないというような差異である。換言すれば、「予定」に値が入っていない場合には「実績」に値が入っていなくてもよいのである。つまり、画像データ内の第1の項目の値を条件として第2の項目の値で差異があるか否かを検出する処理であるとも言える。ここで差異の形態としては様々な形態が挙げられる。例えば、第1の項目に値が入っている場合には、第2の項目の値の有無で差異として検出することができる。具体的には、第1の項目に何かしらの値(例えばチェックマーク)が含まれている場合に、第2の項目に値が入っていなければ差異ありとし、何かしらの値が第2の項目に入っていれば差異なしとして検出することができる。あるいは、第1の項目に値が入っている場合、第2の項目にも第1の項目と同じ値が入っているか否かに応じて差異を検出することができる。具体的には、第1の項目に「1」の値が入っている場合、第2の項目に「1」の値が入っていれば差異なしと検出し、第2の項目に値が入っていない場合、または、第2の項目に「1」以外の項目が入っている場合、差異ありとして検出する形態でもよい。
このように、差異があるか否かを検出する場合には、第1の項目と第2の項目とを画像内で特定する必要がある。しかしながら、図12に示すように、このようなサービス提供票は同一フォームであり、かつ、全ての介護事業所名が記載されている。従って、第1の項目と第2の項目とがサービス提供票内に多数混在しており、所望とする第1の項目および第2の項目が送信元に応じて変化することになる。
そこで、本実施例では、まず画像内の登録名称領域内において送信元情報に基づいて登録名称を検索し、その登録名称に対応する領域(以下、比較対象領域と呼ぶ)において第1の項目と第2の項目を特定して、差異を比較する処理を行なう。
以下、図11を参照して、処理を説明する。
図11は、アプリケーション画像処理部423がアプリケーション転送部421から画像データを取得し、アドレス帳900及びフォーム管理テーブル750に基づいて画像処理を実行するフローチャートである。図11のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
ステップS1101では、アプリケーション画像処理部423が、フォーム管理テーブル750を参照し、受信した画像データに対応する制御ファイルから送信元のFAX番号を検索する。ステップS1102では、アプリケーション画像処理部423が、受信した画像データの送信元のFAX番号がフォーム管理テーブル750に存在するか否かの判定を行う。存在しない場合は処理を終了する。存在する場合、ステップS1103に進む。なお、図7(b)のID「0001」のように、FAX番号として「All」が設定されているフォームがフォーム管理テーブル750に含まれている場合には、ステップS1103に進むことになる。
ステップS1103では、アプリケーション画像処理部423が、アドレス帳記憶部414を参照して、受信した画像データの送信元のFAX番号に対応する登録名称902を取得する。ステップS1104では、アプリケーション画像処理部423が、フォーム管理テーブル750を参照して、検索対象の領域として、送信元のFAX番号に対応する登録名称領域755を取得する。すなわち、ステップS1104においてアプリケーション画像処理部423は、ステップS1102において存在すると判定された送信元番号が関連付けられているIDを、フォーム管理テーブル750を参照して特定する。そして、そのIDに関連付けられている登録名称領域を取得する。本例においては、ステップS1104において取得した登録名称領域は、図12のサービス提供票1200の領域1203を指し示しているものとする。このように、ユーザが事前にフォーム登録をした際に登録名称が記載される領域として登録している領域がステップS1104では取得されることになる。
ステップS1105では、アプリケーション画像処理部423が、画像データに対してOCR処理を行う。具体的には、画像内においてステップS1104で取得した登録名称領域1203にOCR処理を行って得た文字の中から、ステップS1103で取得した登録名称902(図12の介護事業所名に相当する)に対応する文字を検索する。このように、本実施形態では、送信元のFAX番号に応じた登録名称を登録名称領域内のみで検索する処理を行い、その他の登録名称では検索を行わなず、かつ、登録名称領域外では検索を行なわない。このように処理することで、制限した領域内において該当する登録名称を検索する処理のみを実施できる。従って、不必要な処理を抑制し処理の高速化及び正確性の向上を実現することができる。
ステップS1106では、アプリケーション画像処理部423が、ステップS1104で取得した登録名称領域に、ステップS1103で取得した登録名称が存在するか否かの判定を行う。登録名称が存在しない場合、処理を終了する。登録名称が存在する場合、ステップS1107に進む。
ステップS1107では、アプリケーション画像処理部423が、登録名称に対応する、差異を比較する比較対象の領域である比較対象領域領域を抽出する。具体的には、アプリケーション画像処理部423は、ステップS1105の検索処理において、登録名称領域内において登録名称が存在する位置を既に特定している。そして、アプリケーション画像処理部423は、その特定した位置に対応する、差異を比較する比較対象領域を抽出するのである。例えば、登録名称が“AAAヘルパーセンター”の場合、図12の領域1204の領域が比較対象領域に該当する。この処理を詳細に説明する。
アプリケーション画像処理部423は、ステップS1106で取得した登録名称領域内にOCR処理を行なう。そして、OCRの結果と、ステップS1105で取得した登録名称とが一致するセル(“AAAヘルパーセンター”を含む罫線で囲まれた領域)を特定する。そして、この特定したセルに隣接する領域に対してOCR処理を行い、「予定」および「実績」で記載されたセルが存在するかを判定する。「予定」および「実績」で記載されたセルが存在する場合、アプリケーション画像処理部423は、「予定」セルを含む行と「実績」セルを含む行とに存在する各セルを比較対象領域として抽出する。
なお、ここでは「予定」および「実績」で記載されたセルが隣接するかに応じて比較対象領域を抽出する例を説明したが、これに限られるものではない。登録名称に対応する比較対象領域の抽出方法は様々な手法を用いても良い。例えば、「予定」および「実績」の文字が記載されたセルが抽出の条件として設定されている例を説明したが、セルに記載される条件の文字はこれに限られるものではなく、任意の文字を条件としてもよい。また、抽出の条件として用いる文字をユーザが適宜変更して設定する形態でもよい。あるいは、文字を条件とする処理でなくてもよい。例えば、フォーム管理テーブル750に管理されている登録フォームに、登録名称領域だけではなく、比較対象領域の候補となる比較対象候補領域も含めて登録しておいてもよい。例えば図12の例では、ユーザは全ての事業者の「予定」と「実績」の値が記載される領域全体を比較対象候補領域として登録しておく。そして、アプリケーション画像処理部423は、比較対象候補領域内において登録名称領域内で登録名称が特定された領域に隣接する領域を、比較対象領域として抽出する処理でもよい。
このように、比較対象領域1204を抽出した後、アプリケーション画像処理部423は、抽出した比較対象領域内において差異を検出する処理を行なう。
アプリケーション画像処理部423は、比較対象領域1204内において差異の比較を行なう。差異の有無に関しても前述のように様々な形態での差異の有無の検出が可能である。例えば、OCR処理によって「予定」欄の各セルと、「実績」欄の各セルとの間に差異があるか否かを検出することができる。すなわち、前述のように第1の項目(予定欄)に値が含まれており、第2の項目(実績欄)に値が含まれていない場合、差異ありと検出することができる。あるいは、サービス提供票1200をFAX送信した際の「予定」欄の値をフォームデータとして保持しておき、FAXを受信した際に、そのフォームデータを参照して「実績欄」との差異を検出するような形態でもよい。図12の例では、領域1204の予定“1”に対して実績“1”が記載されていない場合が少なくとも1つでもあれば、差異ありとして検出するものとする。
ステップS1108では、アプリケーション画像処理部423が、抽出した比較対象領域において差異があるか否かを判定する。差異がない場合、処理を終了する。差異がある場合、メモリに差異あり情報を記憶する。例えば、差異フラグをTrueに変更する処理を行なう。差異がある場合に、アプリケーション画像処理部423は、差異部分が分かるようにアノテーションを付加するなどの画像処理を行ってもよい。例えば、図12の例では、領域1204を太線で強調したり、カラーを付加するなどによって、差異部分を分かるように処理することができる。以上の処理により、受信したFAXに対する画像処理を完了する。なお、フォーム管理テーブル750において、受信した画像データの送信元のFAX番号が複数設定されている場合(Allを含む)には、上記の処理を登録されているフォームの件数分、繰り返し処理を実行することができる。以上が図11の処理、すなわち、図10のステップS1005の画像処理の説明である。
次に、図10のフローチャートの説明に戻る。
ステップS1006では、印刷部413が、印刷設定を取得する。印刷設定とは、受信した画像データの紙出力を行なうか否かの設定である。ステップS1007では、ステップS1006で取得した印刷設定に基づいて、印刷実行(紙出力)をするか否かを判定する。設定がOFFの場合、ステップS1009に進む。設定がONの場合、ステップS1008に進み印刷処理を実行する。
ステップS1009では、アプリケーション転送部421が画像データに設定するファイル名を作成する。ステップS1010では、アプリケーション転送部421が、画像データの格納先を特定するためのフォルダパスを作成する。なお、ステップS1010においてアプリケーション転送部421は、アプリケーション画像処理部423の処理の結果、差異あり情報がメモリに保持されているか否かを判定する。保持されていない場合、図6において設定されたフォルダパスを設定する。差異あり情報がメモリに保持されている場合、アプリケーション転送部421が、受信した画像データに送信元のFAX番号に対応する振分けフォルダの情報をフォーム管理テーブル750の振分けフォルダ754から取得する。そして、アプリケーション転送部421が、取得した振分けフォルダ名をフォルダパスの一部として設定する。例として、振分けフォルダ754として「差異あり」を取得した場合、フォルダパスの一部に「差異あり」を追加する。
ステップS1011では、アプリケーション転送部421がファイルサーバ102にアクセスする。このとき、ステップS1004で取得したファイルサーバ設定に含まれるユーザ名とパスワードとをファイルサーバ102に送信し、ファイルサーバ102による認証の結果を受信する。ステップS1012では、アプリケーション転送部421が、認証が成功したか(ファイルサーバ102にログインできたか)否かを判定し、認証が成功した場合はステップS1013に進み、認証が失敗した場合は処理を終了する。
ステップS1013では、アプリケーション転送部421が、ステップS1010で作成したフォルダパスが示すフォルダが存在するか否かを確認する(ファイルサーバ102に問い合わせる)。ステップS1014では、アプリケーション転送部421が、該当するフォルダが存在するか否かを判定する。該当するフォルダが存在する場合はステップS1015に進み、存在しない場合はステップS1016に進む。
ステップS1015では、アプリケーション転送部421が、ステップS1010で作成したフォルダパスが示すフォルダを作成するようにファイルサーバ102に対して要求する。ステップS1016では、アプリケーション転送部421が、画像データをファイルサーバ102に外部転送し、ステップS1010で作成したフォルダパスが示すフォルダに格納する。
以上説明したように、本実施形態によればFAX受信した画像データの内容に応じて格納先を詳細に制御する処理を行なうことが可能になる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では印刷を実行するか否かは図10に示したように印刷設定に基づいて決定される処理を説明した。第2の実施形態では、ステップS1006で取得した印刷設定に関わらず、ステップS1005の画像処理の結果、差異ありとの情報が保持されている場合には、印刷設定が「OFF」になっている場合であっても印刷実行をする。このように、差異がある画像データを必ず印刷することで、ユーザは差異があるFAXが送付されたことにより気づきやすくなり業務効率化が図れる。
<その他の実施形態>
なお、上述した説明では、フォルダ名(或いはファイル名)として、[登録名称]、[FAX番号]、[日付](或いは[日時])という3つの種別の情報を組み合わせる例を説明したが、他の種別の情報を用いるようにしても良い。また、2つ或いは4つ以上の種別の情報を組み合わせるようにしても良い。
また、ファイルサーバ102に転送する画像データはファクシミリ受信したもの限らず、電子メールやその他の通信プロトコルで受信した画像データであっても良い。すなわち、送信元情報としても、送信元のFAX番号の他に、電子メールのアドレスでもあってもよい。
また、上述した説明では、ネットワーク上のファイルサーバ内(ファイルサーバ102内)のフォルダに画像データを格納する例を説明したが、MFP101のHDD214内のフォルダに画像データを格納するようにしても良い。
また、本実施形態の画像処理システムでは、MFP101上の操作部220で各種設定操作を行うことを説明したが、PC上で動作するアプリケーションから各種設定項目を設定できても構わない。
また、上記の実施形態では、差異があるファイルを通常とは別のフォルダ、例えば「差異あり」フォルダに格納する形態を例に挙げて説明したが、差異があるファイルが存在することと、このファイルの場所とをユーザが把握できればよく、この例に限られない。例えば、差異があるファイルのファイル名を差異があることがわかるファイル名に変更し、前述した差異あり情報には差異があるフォルダが格納されているフォルダパスを含めておく。そして、ユーザに対して差異あり情報に基づいて差異があるフォルダが格納されているフォルダパス(さらには必要に応じて差異があるファイル名も)をユーザに通知するような形態であってもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (14)

  1. 画像データを受信する受信手段と、
    登録されているフォームデータから、前記受信した画像データが示す画像内における検索対象の領域を決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定された検索対象の領域と、前記受信した画像データの送信元情報とに基づいて、差異を比較する対象の領域である比較対象領域を前記画像内において抽出する抽出手段と、
    前記抽出した比較対象領域内において差異を検出する検出手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記抽出手段は、前記決定手段で決定された検索対象の領域内において、前記受信した画像データの送信元番号に対応する第1の領域を抽出し、前記第1の領域に隣接する領域を、前記比較対象領域として抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記送信元情報は、受信した画像データの送信元のFAX番号であり、
    前記抽出手段は、アドレス帳から前記FAX番号に対応する名称を取得し、取得した名称が前記検索対象の領域に含まれている領域を前記第1の領域と決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記抽出手段は、前記第1の領域に隣接する、特定の文字が含まれる行を前記比較対象領域として抽出することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記検出手段は、前記比較対象領域に含まれる第1の項目と第2の項目との差異を比較することで差異を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記検出手段は、前記第1の項目に値が含まれており、前記第2の項目に値が含まれていない場合、差異ありと検出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記検出手段は、前記第1の項目に第1の値が含まれており、前記第2の項目に前記第1の値が含まれていない場合、差異ありと検出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 前記検出手段は、前記比較対象領域に対してOCR処理を行うことで前記差異を検出することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記検出手段によって差異ありと検出された場合、前記画像内にアノテーションを付加する付加手段をさらに有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記付加手段は、前記比較対象領域に前記アノテーションを付加することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記受信した画像データを、予め設定された所定の格納先に出力する出力手段をさらに有し、
    前記検出手段によって差異ありと検出された場合、前記出力手段は、前記所定の格納先とは異なる格納先に前記受信した画像データを格納することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記受信した画像データを印刷するか否かを設定する設定手段と、
    前記設定手段による設定に従って印刷実行を制御する制御手段と
    をさらに有し、
    前記制御手段は、前記検出手段によって差異ありと検出された場合、前記設定手段による設定に関わらず、前記受信した画像データの印刷を実行する制御をすることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 画像データを受信する受信ステップと、
    登録されているフォームデータから、前記受信した画像データが示す画像内における検索対象の領域を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定された検索対象の領域と、前記受信した画像データの送信元情報とに基づいて、差異を比較する対象の領域である比較対象領域を前記画像内において抽出する抽出ステップと、
    前記抽出した比較対象領域内において差異を検出する検出ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータを、請求項1から12のいずれか一項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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